JP2019176368A - 相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム - Google Patents
相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019176368A JP2019176368A JP2018063701A JP2018063701A JP2019176368A JP 2019176368 A JP2019176368 A JP 2019176368A JP 2018063701 A JP2018063701 A JP 2018063701A JP 2018063701 A JP2018063701 A JP 2018063701A JP 2019176368 A JP2019176368 A JP 2019176368A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- signal
- correlation value
- correlation
- matched filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
【課題】直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットが大きい場合であっても、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことができる相関器を提供する。【解決手段】相関器は、受信信号の周波数をシフトさせる周波数補正部と、前記周波数補正部が前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出するマッチドフィルタと、マッチドフィルタの算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定する相関値判定部と、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、相関器、通信機、相関判定方法及びプログラムに関する。
スペクトル拡散信号は雑音が支配的であるため、直接スペクトル拡散通信を利用する移動体通信では、復調時に行われる搬送波の周波数の同期や位相の同期よりも以前に、拡散系列タイミングを推定し、逆拡散処理を適切に行う必要がある。拡散系列タイミングを推定する手法の一例としては、マッチドフィルタを用いる手法が挙げられる。
特許文献1〜3には、関連する技術として、スペクトラム拡散通信に関する技術が記載されている。
特許文献1〜3には、関連する技術として、スペクトラム拡散通信に関する技術が記載されている。
ところで、受信機の期待する搬送波周波数と受信波における実際の搬送波周波数との差を示す周波数オフセットが大きい場合、拡散系列の1周期の間の位相回転差が大きくなり、マッチドフィルタによって算出される相関値が低下し、拡散系列タイミングの検出が困難となる。つまり、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットが大きい場合、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことは困難である。さらに、この処理は受信信号のSN(Signal Noise)比(以下、「S/N」と記載)にも依存するため、受信信号の品質の変動に合わせて適切な処理を行う必要がある。
そこで、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットの大きさによらず、受信信号のS/Nの広範な変動にも対応可能な、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことのできる技術が求められていた。
そこで、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットの大きさによらず、受信信号のS/Nの広範な変動にも対応可能な、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことのできる技術が求められていた。
本発明は、上記の課題を解決することのできる相関器、通信機、相関判定方法及びプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、相関器は、受信信号の周波数をシフトさせる周波数補正部と、前記周波数補正部が前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出するマッチドフィルタと、マッチドフィルタの算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定する相関値判定部と、を備える。
本発明の別の態様によれば、通信機は、上記態様の相関器と、前記相関器へ受信信号を出力するアンテナと、前記相関器の出力に基づいて、前記受信信号を復調する信号処理部と、を備える。
本発明の別の態様によれば、判定方法は、受信信号の周波数をシフトさせることと、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出することと、算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定することと、を含む。
本発明の別の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、受信信号の周波数をシフトさせることと、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出することと、算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定することと、を実行させる。
本発明によれば、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットが大きい場合であっても、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことができる。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の一実施形態による通信機1の構成について説明する。
通信機1は、デジタル信号伝送を行う通信機である。通信機1は、図1に示すように、相関器10、アンテナ20、信号処理部30を備える。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の一実施形態による通信機1の構成について説明する。
通信機1は、デジタル信号伝送を行う通信機である。通信機1は、図1に示すように、相関器10、アンテナ20、信号処理部30を備える。
相関器10は、S/N(Signal to Noise)に応じて周波数検出範囲を切り替える相関器である。相関器10は、図2に示すように、周波数補正部101、マッチドフィルタ102、相関値判定部103、周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105を備える。
周波数補正部101は、マッチドフィルタ102、周波数オフセット制御部104のそれぞれに接続される。マッチドフィルタ102は、相関値判定部103、マッチドフィルタ積算回数制御部105のそれぞれに接続される。相関判定部103は、周波数オフセット制御部104、マッチドフィルタ積算回数制御部105のそれぞれに接続される。
周波数補正部101は、マッチドフィルタ102、周波数オフセット制御部104のそれぞれに接続される。マッチドフィルタ102は、相関値判定部103、マッチドフィルタ積算回数制御部105のそれぞれに接続される。相関判定部103は、周波数オフセット制御部104、マッチドフィルタ積算回数制御部105のそれぞれに接続される。
周波数補正部101は、通信機1が受信する受信信号の周波数を補正し、第1信号を生成する。例えば、周波数補正部101は、周波数のオフセットαヘルツを受信信号の周波数に加算して第1信号を生成する。
周波数補正部101は、第1信号をマッチドフィルタ102に出力する。
周波数補正部101は、第1信号をマッチドフィルタ102に出力する。
マッチドフィルタ102は、第1信号における雑音を低減し、かつ第1信号に歪みを発生させない受信フィルタである。マッチドフィルタ102は、設定された積分回数に応じて、第1信号から各周波数ごとの相関値を算出する。積分回数とは、第1信号が示す1コード長に行う積分回数のことである。例えば、ある積分回数の場合には、マッチドフィルタ102は、図3Aに示すような各周波数ごとの相関値を有する特性を有し、各周波数ごとの相関値を算出する。また、例えば、その積分回数よりも積分回数が多い場合には、マッチドフィルタ102は、図3Bに示すような各周波数ごとの相関値を有する特性を有しし、各周波数ごとの相関値を算出する。マッチドフィルタ102の積分回数が増加すると、所望の信号のS/Nは改善されるが、図3A、図3Bに示すように、所望の信号の検出できる周波数範囲は狭くなる。
マッチドフィルタ102は、各周波数ごとの相関値を相関値判定部103に出力する。
マッチドフィルタ102は、各周波数ごとの相関値を相関値判定部103に出力する。
相関値判定部103は、マッチドフィルタ102から受けた各周波数ごとの相関値が相関のあることを示しているか(すなわち、所望の信号を検出できているか)否かを判定する。例えば、積分回数に応じて各周波数ごとに相関があると判定する所定周波数における相関の検出しきい値を、予め定めて記憶部に記憶させる。相関値判定部103は、受けた相関値と相関の検出しきい値とを比較する。相関値判定部103は、受けた相関値のうち相関の検出しきい値以下の場合、受けた各周波数の相関がないと判定する。また、相関値判定部103は、受けた相関値が相関の検出しきい値を超えている場合、当該周波数が相関があると判断し、さらに、その中から相関が最大値となる周波数を検出し、受信周波数を判定する。
相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定した場合、マッチドフィルタ102から受けた各周波数ごとの相関値を、信号処理部30へ出力し、次の同期処理に移行させる。
また、相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のないことを示していると判定した場合、判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する。
相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定した場合、マッチドフィルタ102から受けた各周波数ごとの相関値を、信号処理部30へ出力し、次の同期処理に移行させる。
また、相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のないことを示していると判定した場合、判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する。
周波数オフセット制御部104は、判定結果に基づいて、通信機1が受信する受信信号の周波数に加える周波数のオフセットを決定する。例えば、積分回数ごとに相関値判定部103の判定結果と周波数オフセット量との対応関係を実験などにより予め求めて記憶部に記憶する。周波数オフセット制御部104は、相関値判定部103から積分回数の情報を含む判定結果を受ける。周波数オフセット制御部104は、記憶部において、受けた判定結果に対応する周波数オフセット量を特定する。周波数オフセット制御部104が記憶部において周波数オフセット量を特定することは、周波数オフセット制御部104が受けた判定結果に基づいて周波数オフセット量を決定することとなる。
周波数オフセット制御部104は、決定した周波数のオフセットを受信信号の周波数に加える指示を示す周波数オフセット指示信号を、周波数補正部101に出力する。
周波数オフセット制御部104は、決定した周波数のオフセットを受信信号の周波数に加える指示を示す周波数オフセット指示信号を、周波数補正部101に出力する。
積分回数制御部105は、マッチドフィルタ102が受信信号を積分する回数を設定する。例えば、積分回数制御部105は、相関値判定部103の判定した判定結果が相関のあることを示す場合、マッチドフィルタ102の行う積分回数を初期値にする積分回数指示信号をマッチドフィルタ102に出力する。また、例えば、積分回数制御部105は、相関値判定部103の判定した判定結果が相関のないことを示す場合、マッチドフィルタ102の積分回数を現在の積分回数よりも増加させる積分回数指示信号をマッチドフィルタ102に出力する。
アンテナ20は、受信した受信信号を相関器10へ出力する。
信号処理部30は、相関器10から各周波数ごとの相関値を受ける。信号処理部30は、受けた相関値に基づいて、受信信号を復調する。
信号処理部30は、相関器10から各周波数ごとの相関値を受ける。信号処理部30は、受けた相関値に基づいて、受信信号を復調する。
次に、本発明の一実施形態による通信機1の処理について説明する。ここでは、図4に示す通信機1の処理フローについて説明する。なお、通信機1の起動時には、周波数オフセット制御部104は、周波数補正部101が初期の周波数オフセット量として所定の周波数オフセット量(例えば、0)を受信信号の周波数に加えることを指示する周波数オフセット指示信号を周波数補正部101に出力するものとする。また、通信機1の起動時には、積分回数制御部105は、マッチドフィルタ102が受信信号を積分する初期値としてA回を指示する積分回数指示信号をマッチドフィルタ102に出力するものとする。
周波数補正部101は、アンテナが受信した受信信号を受ける。周波数補正部101は、受信信号の周波数に初期の周波数オフセット量(例えば、0)を加える(ステップS1)。周波数補正部101は、初期の周波数オフセット量を加えた後の信号をマッチドフィルタ102に出力する。
マッチドフィルタ102は、周波数補正部101から信号を受ける。マッチドフィルタ102は、受信信号について積分をA回実行し、各周波数ごとに相関値を算出する(ステップS2、図5A参照)。マッチドフィルタ102は、算出した各周波数ごとの相関値を相関値判定部103に出力する。
相関値判定部103は、マッチドフィルタ102から各周波数ごとの相関値を受ける。
相関値判定部103は、受けた各周波数ごとの相関値が相関のあることを示しているか否かを判定する(ステップS3)。例えば、積分回数に応じて各周波数ごとに相関があると判定する所定周波数における相関の検出しきい値を、実験などにより予め定めて記憶部に記憶する。相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値と相関の検出しきい値とを比較する。相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値のうちの1つでも相関の検出しきい値以下のものがある場合、受けた各周波数ごとの相関値が相関のあることを示していないと判定する。また、相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値のすべてが相関の検出しきい値を超えている場合、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定する。
相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定した場合(ステップS3においてYES)、マッチドフィルタ102から受けた各周波数ごとの相関値を信号処理部30へ出力する(ステップS4)。そして、相関値判定部103は、相関のあることを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する(ステップS5)。相関値判定部103が、相関のあることを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力することにより、ステップS1の処理に戻る(すなわち、次の同期処理に移行させる)。
また、相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のないことを示していると判定した場合(ステップS3においてNO)、相関のないことを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する(ステップS6)。
相関値判定部103は、受けた各周波数ごとの相関値が相関のあることを示しているか否かを判定する(ステップS3)。例えば、積分回数に応じて各周波数ごとに相関があると判定する所定周波数における相関の検出しきい値を、実験などにより予め定めて記憶部に記憶する。相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値と相関の検出しきい値とを比較する。相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値のうちの1つでも相関の検出しきい値以下のものがある場合、受けた各周波数ごとの相関値が相関のあることを示していないと判定する。また、相関値判定部103は、受けた相関値のピーク値のすべてが相関の検出しきい値を超えている場合、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定する。
相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のあることを示していると判定した場合(ステップS3においてYES)、マッチドフィルタ102から受けた各周波数ごとの相関値を信号処理部30へ出力する(ステップS4)。そして、相関値判定部103は、相関のあることを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する(ステップS5)。相関値判定部103が、相関のあることを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力することにより、ステップS1の処理に戻る(すなわち、次の同期処理に移行させる)。
また、相関値判定部103は、受けた周波数ごとの相関値が相関のないことを示していると判定した場合(ステップS3においてNO)、相関のないことを示す判定結果を周波数オフセット制御部104、積分回数制御部105のそれぞれに出力する(ステップS6)。
周波数オフセット制御部104は、相関値判定部103から相関のないことを示す判定結果を受ける。
周波数オフセット制御部104は、相関のないことを示す判定結果に基づいて、周波数オフセット量を決定する(ステップS7)。例えば、積分回数ごとに相関値判定部103の判定結果と周波数オフセット量との対応関係を実験などにより予め求めて記憶部に記憶する。周波数オフセット制御部104は、相関値判定部103から積分回数の情報を含む判定結果を受ける。周波数オフセット制御部104は、記憶部において、受けた判定結果に対応する周波数オフセット量を特定する。周波数オフセット制御部104が記憶部において周波数オフセット量を特定することは、周波数オフセット制御部104が受けた判定結果に基づいて周波数オフセット量を決定することとなる。
周波数オフセット制御部104は、決定したオフセット量を示す周波数オフセット指示信号を周波数補正部101に出力する。
周波数オフセット制御部104は、相関のないことを示す判定結果に基づいて、周波数オフセット量を決定する(ステップS7)。例えば、積分回数ごとに相関値判定部103の判定結果と周波数オフセット量との対応関係を実験などにより予め求めて記憶部に記憶する。周波数オフセット制御部104は、相関値判定部103から積分回数の情報を含む判定結果を受ける。周波数オフセット制御部104は、記憶部において、受けた判定結果に対応する周波数オフセット量を特定する。周波数オフセット制御部104が記憶部において周波数オフセット量を特定することは、周波数オフセット制御部104が受けた判定結果に基づいて周波数オフセット量を決定することとなる。
周波数オフセット制御部104は、決定したオフセット量を示す周波数オフセット指示信号を周波数補正部101に出力する。
周波数補正部101は、周波数オフセット制御部104から周波数オフセット指示信号を受ける。
周波数補正部101は、受けた周波数オフセット指示信号の示す周波数オフセット量(例えば、αヘルツ)を受信信号の周波数に加える。この周波数の切り替え処理は、入力信号の周波数変化に対して充分はやい速度で行う(ステップS8)。
周波数補正部101は、周波数オフセット量の周波数を加えた後の周波数を有する受信信号をマッチドフィルタ102に出力する。
周波数補正部101は、受けた周波数オフセット指示信号の示す周波数オフセット量(例えば、αヘルツ)を受信信号の周波数に加える。この周波数の切り替え処理は、入力信号の周波数変化に対して充分はやい速度で行う(ステップS8)。
周波数補正部101は、周波数オフセット量の周波数を加えた後の周波数を有する受信信号をマッチドフィルタ102に出力する。
積分回数制御部105は、相関値判定部103から相関のないことを示す判定結果を受ける。
積分回数制御部105は、相関のないことを示す判定結果に基づいて、マッチドフィルタ102の積分回数を指示する積分回数指示信号をマッチドフィルタ102に出力する(ステップS9)。
積分回数制御部105は、相関のないことを示す判定結果に基づいて、マッチドフィルタ102の積分回数を指示する積分回数指示信号をマッチドフィルタ102に出力する(ステップS9)。
マッチドフィルタ102は、積分回数制御部105から積分回数指示信号を受ける。マッチドフィルタ102は、積分回数指示信号を受けると、周波数オフセット量の周波数を加えた後の周波数を有する受信信号について現在の積分回数よりも多い回数の積分を実行し、各周波数ごとに相関値を算出する(ステップS10)。例えば、現在の積分回数がA回である場合、マッチドフィルタ102は、積分回数指示信号を受けると、周波数オフセット量αヘルツの周波数を加えた周波数の受信信号についてA回よりも多いB回の積分を実行する。マッチドフィルタ102は、時分割で周波数を周波数オフセット量αヘルツずつずらして、各周波数ごとに相関値を算出する(図5B参照)。
マッチドフィルタ102は、算出した各周波数ごとに相関値を相関値判定部103に出力する。
マッチドフィルタ102は、算出した各周波数ごとに相関値を相関値判定部103に出力する。
相関値判定部103は、マッチドフィルタ102から各周波数ごとの相関値を受ける。そして、相関値判定部103は、ステップS3へ進める。この状態でも信号を検出できない場合には、さらに積分回数をC回に増やしてS/Nを改善して処理を行う。同様に、周波数オフセット量αヘルツずつずらして、各周波数ごとに相関値を算出する(図5C参照)。マッチドフィルタ102は、算出した各周波数ごとに相関値を相関値判定部103に出力する。
以上、本発明の一実施形態による通信機1について説明した。本発明の一実施形態による通信機1において、相関器10は、周波数補正部101、マッチドフィルタ102、相関値判定部103を備える。周波数補正部101は、受信信号の周波数をシフトさせる。マッチドフィルタ102は、周波数補正部101が受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出する。相関値判定部103は、マッチドフィルタ102の算出した各周波数ごとの相関値に基づいて、受信信号の周波数をシフトさせた後の信号が所望の信号であるか否かを判定する。
このようにすれば、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットが大きい場合であっても、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことができる(すなわち、受信感度を落とさず、相関検出が可能となる)。また、このようにすれば、周波数に応じたマッチドフィルタを含む複数の処理回路が不要となり、通信機1の処理回路を簡略化することができる。
このようにすれば、直接スペクトル拡散通信を行う際に、周波数オフセットが大きい場合であっても、周波数オフセットの補償と拡散系列タイミングの推定を並行して行うことができる(すなわち、受信感度を落とさず、相関検出が可能となる)。また、このようにすれば、周波数に応じたマッチドフィルタを含む複数の処理回路が不要となり、通信機1の処理回路を簡略化することができる。
図6は、本発明の実施形態による相関器10の最小構成を示す図である。
相関器10は、図6に示すように、周波数補正部101、マッチドフィルタ102、相関値判定部103を備える。
相関器10は、図6に示すように、周波数補正部101、マッチドフィルタ102、相関値判定部103を備える。
周波数補正部101は、受信信号の周波数をシフトさせる。
マッチドフィルタ102は、周波数補正部101が受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出する。
相関値判定部103は、マッチドフィルタ102の算出した相関値に基づいて、受信信号の周波数をシフトさせた後の信号が所望の信号であるか否かを判定する。
マッチドフィルタ102は、周波数補正部101が受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出する。
相関値判定部103は、マッチドフィルタ102の算出した相関値に基づいて、受信信号の周波数をシフトさせた後の信号が所望の信号であるか否かを判定する。
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明の実施形態における記憶部、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述の相関器10、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図7に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の相関器10、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図7に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の相関器10、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・通信機
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・相関器
20・・・アンテナ
101・・・周波数補正部
102・・・マッチドフィルタ
103・・・相関値判定部
104・・・周波数オフセット制御部
105・・・積分回数制御部
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・相関器
20・・・アンテナ
101・・・周波数補正部
102・・・マッチドフィルタ
103・・・相関値判定部
104・・・周波数オフセット制御部
105・・・積分回数制御部
Claims (8)
- 受信信号の周波数をシフトさせる周波数補正部と、
前記周波数補正部が前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出するマッチドフィルタと、
マッチドフィルタの算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定する相関値判定部と、
を備える相関器。 - 前記マッチドフィルタは、
前記相関値判定部が前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号でないと判定した場合に、前記所定の積分回数を増加させ、増加後の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出する、
請求項1に記載の相関器。 - 前記相関値判定部は、
前記相関値のピーク値と相関の検出しきい値とを比較し、前記相関値のピーク値のすべてが前記相関の検出しきい値を超えている場合、前記受信信号を検出できると判定し、前記相関値のピーク値のうちの1つでも前記相関の検出しきい値以下のものがある場合、前記受信信号を検出できないと判定する、
請求項1または請求項2に記載の相関器。 - 前記相関値判定部が前記受信信号を検出できないと判定した場合に、前記周波数補正部が行う前記受信信号の周波数のシフトを制御する周波数オフセット制御部、
を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の相関器。 - 前記相関値判定部が前記受信信号を検出できないと判定した場合に、前記マッチドフィルタが行う前記積分回数を制御する積分回数制御部、
を備える請求項1から請求項4の何れか一項に記載の相関器。 - 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の相関器と、前記相関器へ受信信号を出力するアンテナと、前記相関器の出力に基づいて、前記受信信号を復調する信号処理部と、を備える通信機。
- 受信信号の周波数をシフトさせることと、
前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出することと、
算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定することと、
を含む判定方法。 - コンピュータに、
受信信号の周波数をシフトさせることと、
前記受信信号の周波数をシフトさせた後の信号を所定の積分回数で積分し、各周波数ごとの相関値を算出することと、
算出した前記相関値に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトさせた後の前記信号が所望の信号であるか否かを判定することと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018063701A JP2019176368A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018063701A JP2019176368A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019176368A true JP2019176368A (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=68169799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018063701A Pending JP2019176368A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019176368A (ja) |
-
2018
- 2018-03-29 JP JP2018063701A patent/JP2019176368A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4359638B2 (ja) | 相関演算器及び相関演算装置 | |
CN113259297B (zh) | IEEE802.15.4g MR-OFDM在大频偏环境下的帧同步方法及装置 | |
JP6061773B2 (ja) | 信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラム | |
JP4130831B2 (ja) | 動的dcオフセット除去装置及び動的dcオフセット除去方法 | |
US11894966B2 (en) | Method and apparatus for estimating frequency offset, electronic device and computer-readable medium | |
KR102214914B1 (ko) | 직교 시퀀스를 이용한 노이즈 전력 추정에 기초한 패킷 검출 방법 및 송, 수신기 | |
KR100723566B1 (ko) | 파일럿 신호 동기화 검증기의 방법 및 장치 | |
JP2019176368A (ja) | 相関器、通信機、相関判定方法及びプログラム | |
EP2974051B1 (en) | Device and method for computing a channel estimate | |
JP6556459B2 (ja) | 受信された衛星無線航法信号の相関を求める方法および同方法を実装した相関装置 | |
US9942061B2 (en) | Multipath selection method and device, and storage medium | |
US11658797B2 (en) | Synchronization timing detector, wireless communication device, and non-transitory computer-readable recording medium | |
JP3686547B2 (ja) | 受信装置 | |
JP4717501B2 (ja) | Ofdm信号受信装置及び方法 | |
US20110216644A1 (en) | Receiving apparatus and method | |
JP2006237983A (ja) | パス検出装置 | |
KR101620293B1 (ko) | 대역확산 시스템에서 타이밍옵셋 보상 장치 및 방법 | |
KR20120072182A (ko) | 이중 가변 누적기 기반 주파수 오프셋 보정 장치 및 그 방법 | |
JPH118575A (ja) | 最尤系列推定受信装置 | |
JP3717476B2 (ja) | 直交周波数分割多重信号のキャリア周波数誤差検出方法及びその装置 | |
KR20150025972A (ko) | 무선 통신의 수신기를 위한 자기 타이밍 검출 방법 | |
JP4816949B2 (ja) | Cdma受信装置、プロファイル合成パスサーチ方法およびプログラム | |
KR20000074532A (ko) | 코드분할다중처리 이동통신시스템의 수신기의 채널 추정 보상장치 | |
KR20100066829A (ko) | 순환정적특성 신호 감지를 위한 신호 감지 방법 및 장치 | |
JPWO2008044344A1 (ja) | 通信装置、半導体集積回路および電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180608 |