<第1実施形態>
図1〜図6を参照して、第1実施形態に係るカラオケ装置1について説明する。
==カラオケ装置==
カラオケ装置1は、利用者が選曲したカラオケ楽曲の演奏及び歌唱者が演奏に合わせてカラオケ歌唱を行うための装置である。また、カラオケ装置1は、カラオケ歌唱以外に、予め準備された各種コンテンツを実施可能となっている。図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40a、マイク40b及びリモコン装置50を備える。
スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40a及びマイク40bは、利用者の音声(マイク40aまたはマイク40bへの入力音声)をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。このように、本実施形態に係るカラオケ装置1は、2系統のマイク入力を有する。
(カラオケ本体のハードウェア)
図1に示すように、カラオケ本体10は、制御部11、通信部12、記憶部13、音響処理部14、表示処理部15及び操作部16を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
カラオケ本体10は、選曲されたカラオケ楽曲の演奏制御、マイク40aまたはマイク40bを通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。また、カラオケ本体10は、利用者が希望するカラオケ歌唱以外のコンテンツに関する各種制御を行う。
制御部11は、CPU11aおよびメモリ11bを備える。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムを実行することにより各種の制御機能を実現する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶装置である。
通信部12は、ルーター(図示なし)を介してカラオケ本体10を通信回線に接続するためのインターフェースを提供する。
記憶部13は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶部13は、カラオケ装置1により演奏を行うための複数の楽曲データや各種コンテンツを実施するためのプログラムを記憶する。
音響処理部14は、制御部11の制御に基づき、マイク40aまたはマイク40bを通じて入力された音声信号の処理を行う。
表示処理部15は、制御部11の制御に基づき、表示装置30における各種表示に関する処理を行う。
操作部16は、パネルスイッチおよびリモコン受信回路などからなり、利用者によるカラオケ装置1のパネルスイッチあるいはリモコン装置50の操作に応じて信号を制御部11に対して出力する。制御部11は、操作部16からの信号を検出し、対応する処理を実行する。
リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。利用者はリモコン装置50を介してコンテンツの選択やコンテンツで要求される操作入力を行うことができる。
(カラオケ本体のソフトウェア)
図2はカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。カラオケ本体10は、マトリクス記憶部100、検出部200、算出部300、支援部400、判定部500、及び表示制御部600を備える。マトリクス記憶部100は、記憶部13の記憶領域の一部として提供される。検出部200、算出部300、支援部400、判定部500、及び表示制御部600は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
なお、以下の説明においては、2人の利用者X及び利用者Yが、カラオケ装置1が提供するコンテンツCを実施する例について述べる。コンテンツCは、2系統のマイク入力(マイク40a及びマイク40b)を利用するものである。コンテンツCは、任意に選択したキャラクタに対応付けられている異なる2つの所定周波数の音声を同時に発声するよう、2人の利用者が分担して音声入力を行うものである(詳細は後述)。利用者Xは「第1の利用者」の一例であり、利用者Yは「第2の利用者」の一例である。また、マイク40aは「第1のマイク」の一例であり、マイク40bは「第2のマイク」の一例である。
[マトリクス記憶部]
マトリクス記憶部100は、複数のキャラクタそれぞれに対して異なる2つの所定周波数を対応付けたマトリクスを記憶する。
所定周波数は、予め設定された任意の周波数である。マトリクスは、複数の異なる所定周波数を行と列に分け、2つの所定周波数の組合せ毎に一のキャラクタを対応付けたものである。マトリクスは、たとえば図3に示したDTMFマトリクスを用いることができる。DTMFマトリクスは、低群の4つの所定周波数と高群の4つの所定周波数との組合せ(16組)毎に、0〜9までの数字、*、#、A〜Dの記号のいずれか一つを対応付けたものである。なお、所定周波数の組合せは16組に限られない。また、キャラクタは、数字や記号に限られない。たとえば、文章であってもよいし、人物や動物のような画であってもよい。
ここで、利用者Xまたは利用者Yが、カラオケ歌唱の息抜きとしてリモコン装置50を介してコンテンツCの実施を選択したとする。この場合、リモコン装置50には、図3に示したDTMFマトリクスに含まれるキャラクタの選択画面が表示される(図4A参照)。
利用者Xまたは利用者Yは、表示されたキャラクタの中から一のキャラクタを選択する。ここでは、キャラクタ「5」が選択されたとする。この場合、声の低い利用者は、キャラクタ「5」に対応する低群の所定周波数「770Hz」を目標として発声を行い、声の高い利用者は、キャラクタ「5」に対応する高群の所定周波数「1336Hz」を目標として発声を行う。以下、770Hzの周波数を「第1の所定周波数PF1」とし、1336Hzの周波数を「第2の所定周波数PF2」として説明する。
[検出部]
検出部200は、第1の利用者が第1のマイクを介して入力した第1の音声信号を解析することにより、少なくとも第1の周波数を検出し、且つ第2の利用者が第2のマイクを介して入力した第2の音声信号を解析することにより、少なくとも第2の周波数を検出する。
マイクへの入力音声(音声信号)から周波数を検出する方法は、歌唱採点で用いられている公知の手法を利用できる。歌唱採点は一般的なカラオケ装置が備える機能であり、特に本実施形態の音響処理部14は、マイク40a及びマイク40bを通じて入力された音声の歌唱採点すなわち音声信号の周波数の検出を、それぞれ独立して行うことができる。また、本実施形態では、検出部200は、周波数の値と併せて検出した周波数で音声入力がなされた時間(発声時間)を検出する。
たとえば、上記例においてキャラクタ「5」を選択した後、リモコン装置50には図4Bに示す画面が表示される。利用者Xまたは利用者Yは、画面に表示された「発声開始」アイコンを選択した後、音声入力を行う。なお、図4Bの画面においては、「発音開始」アイコンと併せて、「発音終了」アイコン(後述)、選択されたキャラクタ「5」に対応する所定周波数の値、及び使用するマイクに関する情報が表示されている。図4Bの表示は一例であり、より分かり易く表示してもよい。たとえば、一般的に基準周波数として用いられる440Hz(ピアノ鍵盤の中央のAの音高に相当する)をA4とした場合に、第1の周波数770HzはF#5(739.99Hz)とG5(783.99Hz)との間のG5寄りの音高であり、第2の周波数1336HzはE6(1318.51Hz)とF6(1396.91Hz)との間のE6寄りの音高である。したがって「第1の所定周波数:770Hz」の代わりに「第1の音高:G5の少し下の音高」、「第2の所定周波数:1336Hz」の代わりに「第2の音高:E6の少し上の音高」と表示してもよい。
ここで、利用者Xがマイク40aを介して第1の所定周波数PF1を目標とした音声の入力を行ったとする。検出部200は、当該音声に基づく音声信号(第1の音声信号)を解析することにより、第1の周波数F1を検出する。また、利用者Yは、利用者Xと同時に、マイク40bを介して第2の所定周波数PF2を目標とした音声の入力を行う。検出部200は、当該音声に基づく音声信号(第2の音声信号)を解析することにより、第2の周波数Fを検出する。
各利用者は、発声タイミングを併せつつ、複数回、発声を行う。第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の音声入力を終了させたい場合(周波数の検出を終了させたい場合)、利用者Xまたは利用者Yは、リモコン装置50の画面に表示された「発声終了」アイコンを選択する(図4B参照)。当該選択に基づいて、検出部200は、周波数の検出を終了する。なお、検出部200は、予め設定された時間や回数だけ周波数の検出を行い、自動で検出を終了させてもよい。
[算出部]
算出部300は、第1の周波数とマトリクスの行または列の一方に示された第1の所定周波数との差分である第1の差分周波数を算出し、且つ第2の周波数とマトリクスの行または列の他方に示された第2の所定周波数との差分である第2の差分周波数を算出する。
たとえば、上記例で述べたように、検出部200により第1の周波数F1及び第2の周波数F2が検出されたとする。この場合、算出部300は、検出された第1の周波数F1と第1の所定周波数PF1との差分を取ることで、第1の差分周波数DF1を算出する。また、算出部300は、検出された第2の周波数F2と第2の所定周波数PF2との差分を取ることで、第2の差分周波数DF2を算出する。
[支援部]
支援部400は、第1の差分周波数に基づいて、第1の利用者が第1の所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行い、且つ第2の差分周波数に基づいて、第2の利用者が第2の所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行う。
上記例において、各利用者は自分の発声した周波数が所定周波数とどれくらいずれているのかを把握することが困難である。そこで、支援部400は、表示装置30やリモコン装置50の画面に、利用者それぞれが所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行う。
具体的に、支援部400は、第1の周波数が第1の所定周波数より低い場合、第1の差分周波数に基づいて、第1の所定周波数を示す情報を基準とした一方側に第1の周波数を示す情報を表示させ、第1の周波数が第1の所定周波数より高い場合、第1の差分周波数に基づいて、第1の所定周波数を示す情報を基準とした他方側に第1の周波数を示す情報を表示させる。
同様に、支援部400は、第2の周波数が第2の所定周波数より低い場合、第2の差分周波数に基づいて、第2の所定周波数を示す情報を基準とした一方側に第2の周波数を示す情報を表示させ、第2の周波数が第2の所定周波数より高い場合、第2の差分周波数に基づいて、第2の所定周波数を示す情報を基準とした他方側に第2の周波数を示す情報を表示させる。
図5A及び図5Bは、支援部400により表示される画面の例を示した図である。図5Aは、利用者Xまたは利用者Yがキャラクタを選択した後、音声入力を行う前に表示装置30に表示される画面である。図5Bは、利用者が音声入力を行っている間に表示装置30に表示される画面である。
利用者による音声入力(周波数の検出)が行われていない状態では、支援部400は、画面上段に利用者Xが目標とすべき第1の所定周波数PF1を示すバーSB1を表示させ、画面下段に利用者Yが目標とすべき第2の所定周波数PF2を示すバーSB2を表示させる(図5A参照)。
その後、利用者による音声入力(周波数の検出)が開始された場合、支援部400は、算出部300で算出された差分周波数に基づいてアイコンを表示させる。たとえば、第1の差分周波数DF1に基づいて、第1の周波数F1が第1の所定周波数PF1より低いと判断した場合、支援部400は、バーSB1を基準とした左側に第1の周波数F1を示すアイコンI1を表示させる(図5B参照)。一方、支援部400は、第2の差分周波数DF2に基づいて、第2の周波数F2が第2の所定周波数PF2より高いと判断した場合、支援部400は、バーSB2を基準とした右側に第2の周波数F2を示すアイコンI2を表示させる(図5B参照)。
バーに対するアイコンの位置は、算出部300で算出された差分周波数の値に基づいて決定される。差分周波数の値が大きいということは、検出された周波数と所定周波数との差が大きいことを意味する。従って、バーとアイコンとの間隔が大きくなる。利用者X及び利用者Yはバーとアイコンとの位置関係を確認することで、目標とする所定周波数の発声ができているか(所定周波数とどれくらいずれがあるか)を把握できる。
なお、画面のレイアウトは図5A及び図5Bに限られない。たとえば、バーSB1を画面左側に表示させ、バーSB2を画面右側に表示させてもよい。また、上記画面をリモコン装置50に表示してもよい。
また、図5Bの例では、所定周波数を示す情報(バーSB1、バーSB2)を基準とした左右側に、検出された周波数を示す情報(アイコンI1、アイコンI2)を表示する例について述べた。一方、支援部400は、所定周波数に対して検出された周波数がどれくらいずれているかを視覚的に表示できればよい。従って、たとえば、支援部400は、所定周波数を示す情報を基準とした上下側に、検出された周波数を示す情報を表示することでもよい。また、表示される情報は、バーやアイコンに限らず、具体的な数値(たとえば、検出された周波数の値)や色の変化であってもよい。更に、支援部400は、音響処理部14を制御し、利用者が発声を行う前に、所定周波数に対応する音をスピーカ20から放音することも可能である。当該音声を聴いた利用者は、自らが目標とすべき周波数を聴覚的に把握できる。
[判定部]
判定部500は、少なくとも、算出された第1の差分周波数と第2の差分周波数の双方が所定の条件を同時に満たしているかどうかを判定する。
具体的に、判定部500は、第1の差分周波数が第1の所定周波数の所定割合以下である状態が所定時間続いており、同時に、第2の差分周波数が第2の所定周波数の所定割合以下である状態が所定時間続いている場合に、所定の条件を同時に満たしていると判定する。
所定の条件は、検出された周波数が所定周波数に近いかどうか(各利用者が目標とした周波数の音声を発声できているかどうか)を判断するための値である。
たとえば、所定の条件が「差分周波数が所定周波数の1.5%以下である状態が50msec以上続いたこと」であったとする。この場合、判定部500は、算出された差分周波数と、検出された発声時間に基づいて所定の条件を満たすかどうか判定する。すなわち、判定部500は、第1の差分周波数DF1が第1の所定周波数PF1の1.5%以下である状態が50msec以上続いており、同時に、第2の差分周波数DF2が第2の所定周波数PF2の1.5%以下である状態が50msec以上続いている場合に、所定の条件を同時に満たしていると判定する。判定部500は、判定結果を表示制御部600に出力する。
なお、所定の条件としては、「差分周波数と所定周波数とのずれが●●Hz以下」といったような周波数の値に基づくものでもよい。この場合、検出部200は、発声時間を検出する必要はない。
[表示制御部]
表示制御部600は、コンテンツCを実施する際の各種制御を行う。たとえば、表示制御部600は、図4A、図4Bのような画面をリモコン装置50に表示させる制御を行う。
また、本実施形態に係る表示制御部600は、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、マトリクスに基づいて一のキャラクタの表示を行う。具体的に、表示制御部600は、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せに対応付けられた一のキャラクタを表示させる。
たとえば、上記例において所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、表示制御部600は、第1の所定周波数PF1(770Hz)及び第2の所定周波数PF2(1336Hz)の組合せに対応付けられたキャラクタ「5」をリモコン装置50の画面に表示させる。
キャラクタ「5」が表示されることにより、利用者X及び利用者Yは、目標とする周波数の音声入力に成功したことを把握することができる。なお、表示制御部600は、キャラクタを表示させる際に、成功を称えるメッセージや画を併せて表示させてもよい。また、表示制御部600は、キャラクタ等を、静止画でなく動画として表示させてもよい。或いは、表示制御部600は、キャラクタ等の表示と併せて、音響処理部14を制御し、成功のメッセージをスピーカ20から放音させることも可能である。
==カラオケ装置1の動作について==
次に、図6を参照して本実施形態におけるカラオケ装置1の動作の具体例について述べる。図6は、カラオケ装置1の動作例を示すフローチャートである。ここでは、利用者X及び利用者YがコンテンツCを実施する例について述べる。
利用者Xまたは利用者Yは、表示装置30の画面に表示されたキャラクタの中から一のキャラクタを選択する。カラオケ装置1は、キャラクタの選択を受け付け、マトリクス記憶部100に記憶されているマトリクスに応じて第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の組合せを決定する(第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せを決定。ステップ10)。
支援部400は、利用者X及び利用者Yが所定周波数で発声できるよう支援するための表示を開始する(発声を支援するための表示開始。ステップ11)。
利用者Xは、マイク40aを介して第1の所定周波数PF1を目標とした音声の入力を行う。利用者Yは、利用者Xと同時に、マイク40bを介して第2の所定周波数PF2を目標とした音声の入力を行う。
検出部200は、入力された音声に基づく音声信号を解析することにより、第1の周波数F1及び第2の周波数F2を検出する(第1の周波数及び第2の周波数の検出。ステップ12)。
算出部300は、第1の周波数F1と第1の所定周波数PF1との差分である第1の差分周波数DF1を算出し、且つ第2の周波数F2と第2の所定周波数PF2との差分である第2の差分周波数DF2を算出する(第1の差分周波数及び第2の差分周波数の算出。ステップ13)。
支援部400は、ステップ13で算出された差分周波数に基づいて、利用者X及び利用者Yが所定周波数で発声できるよう支援するための表示を適宜変更する(発声を支援するための表示を変更。ステップ14)。利用者X及び利用者Yは、ステップ14の表示を参照しながら複数回、音声入力を行う。
利用者X及び利用者Yが音声入力を終了した後(ステップ15でYの場合)、判定部500は、ステップ13で算出された第1の差分周波数DF1が所定の条件を満たしているかどうかを判定する。また、判定部500は、ステップ13で算出された第2の差分周波数DF2が所定の条件を満たしているかどうかを判定する(所定の条件を満たしているかどうかを判定。ステップ16)。
第1の差分周波数DF1と第2の差分周波数DF2の双方が所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、表示制御部600は、マトリクスに基づいて一のキャラクタの表示を行う(キャラクタの表示。ステップ17)。
以上で述べたように、本実施形態に係るカラオケ装置1は、複数のキャラクタそれぞれに対して異なる2つの所定周波数を対応付けたマトリクスを記憶するマトリクス記憶部100と、利用者Xがマイク40aを介して入力した第1の音声信号を解析することにより、少なくとも第1の周波数F1を検出し、且つ利用者Yがマイク40bを介して入力した第2の音声信号を解析することにより、少なくとも第2の周波数F2を検出する検出部200と、第1の周波数F1とマトリクスの行または列の一方に示された第1の所定周波数PF1との差分である第1の差分周波数DF1を算出し、且つ第2の周波数F2とマトリクスの行または列の他方に示された第2の所定周波数PF2との差分である第2の差分周波数DF2を算出する算出部300と、第1の差分周波数DF1に基づいて、利用者Xが第1の所定周波数PF1で発声できるよう支援するための表示を行い、且つ第2の差分周波数DF2に基づいて、利用者Yが第2の所定周波数PF2で発声できるよう支援するための表示を行う支援部400と、少なくとも、算出された第1の差分周波数DF1と第2の差分周波数DF2の双方が所定の条件を同時に満たしているかどうかを判定する判定部500と、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、マトリクスに基づいて一のキャラクタの表示を行う表示制御部600とを有する。
このようなカラオケ装置1により提供されるコンテンツCは、一のキャラクタに対応付けられた異なる2つの所定周波数の音声を2人の利用者で分担して入力を試みるという、複数系統のマイクを活用したものである。つまり、一つのコンテンツを2人の利用者で同時に楽しむことができる。また、各利用者は、所定周波数を目標として音声入力を行うだけでよいため、カラオケ歌唱の休憩時間等に手軽にコンテンツを楽しむことができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、2系統のマイク入力を利用したコンテンツを実施できる。
また、本実施形態に係る支援部400は、第1の周波数F1が第1の所定周波数PF1より低い場合、第1の差分周波数DF1に基づいて、第1の所定周波数PF1を示すバーSB1を基準とした左側に第1の周波数F1を示すアイコンI1を表示させ、第1の周波数F1が第1の所定周波数PF1より高い場合、第1の差分周波数DF1に基づいて、第1の所定周波数PF1を示すバーSB1を基準とした右側に第1の周波数F1を示すアイコンI1を表示させ、第2の周波数F2が第2の所定周波数PF2より低い場合、第2の差分周波数DF2に基づいて、第2の所定周波数PF2を示すバーSB2を基準とした左側に第2の周波数F2を示すアイコンI2を表示させ、第2の周波数F2が第2の所定周波数PF2より高い場合、第2の差分周波数DF2に基づいて、第2の所定周波数PF2を示すバーSB2を基準とした右側に第2の周波数F2を示すアイコンI2を表示させることができる。
このように各利用者が所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行うことで、利用者は、自分の音声の周波数と所定周波数とのずれを、視覚を通じて容易に把握できる。
また、本実施形態に係る判定部500は、第1の差分周波数DF1が第1の所定周波数PF1の所定割合以下である状態が所定時間続いており、同時に、第2の差分周波数DF2が第2の所定周波数PF2の所定割合以下である状態が所定時間続いている場合に、所定の条件を同時に満たしていると判定することができる。より具体的には、マトリクスはDTMFマトリクスであり、第1の所定周波数PF1はDTMFマトリクスの低群の4つの周波数のいずれかであり、第2の所定周波数PF2はDTMFマトリクスの高群の4つの周波数のいずれかであり、判定部500は、第1の差分周波数DF1が第1の所定周波数PF1の1.5%以下である状態が50msec以上続いており、同時に、第2の差分周波数DF2が第2の所定周波数PF2の1.5%以下である状態が50msec以上続いている場合に、所定の条件を同時に満たしていると判定し、表示制御部600は、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の組合せに対応付けられた一のキャラクタを表示させることができる。
このように、所定の条件を具体的に設定することにより、各利用者が入力した音声の周波数と所定周波数とのずれをより正確に判定できる。また、公知のDTMFマトリクスを利用することにより、新たなマトリクスを作成する必要が無い。従って、カラオケ装置1は、利用者に対して容易にコンテンツを提供することができる。
また、検出部200は、リモコン装置50の画面に表示された「発声終了」アイコンの選択に基づいて周波数の検出を終了したり、予め設定された時間や回数だけ周波数の検出を行った後に自動で検出を終了したりしてもよいが、これに限られない。たとえば、発声の間に判定部500による判定を継続して行い、予め設定された時間が経過する前であっても判定部500が所定の条件を満たしていると判定した場合には、検出部200は周波数の検出を終了するような構成としてもよい。
<第2実施形態>
次に、図7〜図9Bを参照して、第2実施形態に係るカラオケ装置1について説明する。本実施形態においては、利用者が所有する携帯端末の電話番号を利用したコンテンツの実施が可能なカラオケ装置1について説明する。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
(カラオケ本体のソフトウェア)
図7はカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。カラオケ本体10は、マトリクス記憶部100、検出部200、算出部300、支援部400、判定部500、表示制御部600、取得部700、決定部800、及び通信処理部900を備える。マトリクス記憶部100は、記憶部13の記憶領域の一部として提供される。検出部200、算出部300、支援部400、判定部500、表示制御部600、取得部700、決定部800、及び通信処理部900は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
なお、以下の説明においては、2人の利用者X及び利用者Yが、カラオケ装置1が提供するコンテンツC´を実施する例について述べる。コンテンツC´は、第1実施形態のコンテンツCのように利用者がキャラクタを決定する代わりに、利用者が所有する携帯端末の電話番号を利用してキャラクタを決定する。携帯端末は、電話機能を有する端末(携帯電話やスマートフォン等)である。本実施形態においても、利用者Xは「第1の利用者」の一例であり、利用者Yは「第2の利用者」の一例である。また、マイク40aは「第1のマイク」の一例であり、マイク40bは「第2のマイク」の一例である。また、本実施形態に係るマトリクス記憶部100は、DTMFマトリクスを記憶している。
[取得部]
取得部700は、第1の利用者または第2の利用者が所有する携帯端末の電話番号情報を取得する。
利用者Xまたは利用者Yは、カラオケ歌唱の息抜きとしてリモコン装置50を介してコンテンツC´の実施を選択したとする。この場合、リモコン装置50の画面には、携帯端末の電話番号の入力を促すメッセージが表示される(図8A参照)。
利用者Xまたは利用者Yは、リモコン装置50を介して、自己が所有する携帯端末の電話番号を入力する。取得部700は、入力された値を電話番号情報として取得する。取得部700は、取得した電話番号情報を決定部800に出力する。
[決定部]
決定部800は、DTMFマトリクスに基づいて、取得した電話番号情報に含まれる少なくとも一つの数字に対し、第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せを決定する。
組合せを決定する数字は、少なくとも一つあればよいが、以下の説明では複数の数字それぞれに対して組合せが決定される例について説明する。具体的に、電話番号情報として「●●●−●●●●−5678」が取得されたとする。この場合、決定部800は、DTMFマトリクスに基づいて、末尾4桁(5678)の数字それぞれに対し、第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せを決定する。図3に示したDTMFマトリクスを利用する場合、決定部800は、数字「5」に対し、第1の所定周波数「770Hz」、第2の所定周波数「1336Hz」の組合せを決定し、数字「6」に対し、第1の所定周波数「770Hz」、第2の所定周波数「1447Hz」の組合せを決定し、数字「7」に対し、第1の所定周波数「852Hz」、第2の所定周波数「1209Hz」の組合せを決定し、数字「8」に対し、第1の所定周波数「852Hz」、第2の所定周波数「1336Hz」の組合せを決定する。
決定部800により第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せが決定された後、リモコン装置50には最初の数字「5」の発声を開始するための画面が表示される(図8B参照)。利用者Xまたは利用者Yは、リモコン装置50の画面に表示された「発声開始」アイコンを選択する。その後、利用者Xはマイク40aを介して数字「5」に対して決定された第1の所定周波数「770Hz」を目標とする音声入力を開始する。同時に、利用者Yはマイク40bを介して第2の所定周波数「1336Hz」を目標とする音声入力を開始する。
[算出部]
本実施形態に係る算出部300は、第1の周波数と第1の所定周波数との差分である第1の差分周波数を算出し、且つ第2の周波数と第2の所定周波数との差分である第2の差分周波数を算出する。
たとえば、利用者X及び利用者Yが数字「5」に対して決定された組合せに含まれる所定周波数を目標として音声入力を行った結果、検出部200により、第1の周波数F1及び第2の周波数F2が検出されたとする。この場合、算出部300は、検出された第1の周波数F1と、数字「5」に対する第1の所定周波数PF1(770Hz)との差分を取ることで、第1の差分周波数DF1を算出する。また、算出部300は、検出された第2の周波数F2と、数字「5」に対する第2の所定周波数PF2(1336Hz)との差分を取ることで、第2の差分周波数DF2を算出する。
[支援部]
本実施形態に係る支援部400は、第1の差分周波数に基づいて、第1の利用者が決定された組合せに対応する第1の所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行い、且つ第2の差分周波数に基づいて、第2の利用者が決定された組合せに対応する第2の所定周波数で発声できるよう支援するための表示を行う。表示は、第1実施形態と同様の態様で行うことが可能である。
[判定部]
判定部500は、第1実施形態と同様、少なくとも、算出された第1の差分周波数と第2の差分周波数の双方が所定の条件を同時に満たしているかどうかを判定する。
具体的に、第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の音声入力を終了させたい場合(周波数の検出を終了させたい場合)、利用者Xまたは利用者Yは、リモコン装置50の画面に表示された「発声終了」アイコンを選択する(図8B参照)。当該選択に基づいて、検出部200は、周波数の検出を終了する。
判定部500は、算出された第1の差分周波数DF1及び第2の差分周波数DF2が、所定の条件を同時に満たしているかどうかを判定する。所定の条件を同時に満たしていると判定した場合、判定部500は、リモコン装置50の画面に次の数字「6」に対して決定された組合せについての発声を促すメッセージを表示させる(図8D参照)。なお、図8Cには、表示制御部600により表示されるキャラクタ及びメッセージも示されている(後述)。
[表示制御部]
表示制御部600は、コンテンツC´を実施する際の各種制御を行う。本実施形態に係る表示制御部600は、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、決定された組合せに対応付けられた一のキャラクタを表示させる制御を行う。
たとえば、上記例において数字「5」に対して決定された組合せについて、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、表示制御部600は、成功を示すメッセージに数字「5」を組み込んでリモコン装置50の画面に表示させる(図8C参照)。
数字「5」が表示されることにより、利用者X及び利用者Yは、目標とする周波数の音声入力に成功したことを把握することができるため、次の音声入力に移行するタイミングを把握できる。
図8Cの画面において利用者が「OK」のアイコンを選択すると、図8Dに示す画面が表示される。利用者は数字「5」の場合と同様、音声入力を行う。検出部200、算出部300、支援部400、判定部500、及び表示制御部600は、上記と同様の処理を決定された組合せの数に応じて繰り返し行う。
[通信処理部]
通信処理部900は、決定された組合せ全てについて所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、電話番号情報に対応する携帯端末に架電し、所定の音声メッセージを送信するよう、サーバ装置に要求信号を送信する。
カラオケ装置1は、通信部12を介してサーバ装置(図示なし)と通信可能となっている。サーバ装置は、少なくとも、携帯端末に対して架電する機能及び、所定の音声メッセージを送信する機能を有する。また、所定の音声メッセージは、サーバ装置に記憶されている。
上記例において、判定部500により、数字「5」〜数字「8」に対して決定された組合せ全てについて、所定の条件を同時に満たしていると判定されたとする。この場合、判定部500は、その結果を通信処理部900に出力する。
通信処理部900は、入力を受けて、サーバ装置に対し、取得部700で取得した電話番号情報を含む要求信号を送信する。サーバ装置は、受信した電話番号情報に基づいて架電する。利用者が携帯端末で電話を受けた場合、携帯端末は、サーバ装置から受信した所定の音声メッセージを放音する。なお、通信処理部900は、最初の音声入力開始から最後に所定の条件を同時に満たしていると判定された時点までの経過時間を要求信号に含めて送信してもよい。この場合、サーバ装置は、当該経過時間に応じて送信する音声メッセージの内容を変更してもよい。
==カラオケ装置1の動作について==
次に、図9A及び図9Bを参照して本実施形態におけるカラオケ装置1の動作の具体例について述べる。図9A及び図9Bは、カラオケ装置1の動作例を示すフローチャートである。ここでは、利用者X及び利用者YがコンテンツC´を実施する例について述べる。
利用者Xまたは利用者Yは、リモコン装置50を介して、自己が所有する携帯端末の電話番号を入力する。取得部700は、入力された値を電話番号情報として取得する(電話番号情報の取得。ステップ20)。
決定部800は、DTMFマトリクスに基づいて、ステップ20で取得した電話番号情報に含まれる複数の数字に対し、第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の組合せを決定する(第1の所定周波数及び第2の所定周波数の組合せを決定。ステップ21)。
支援部400は、利用者X及び利用者Yが所定周波数で発声できるよう支援するための表示を開始する(発声を支援するための表示開始。ステップ22)。
利用者Xは、マイク40aを介して第1の所定周波数PF1を目標とした音声の入力を行う。利用者Yは、利用者Xと同時に、マイク40bを介して第2の所定周波数PF2を目標とした音声の入力を行う。
検出部200は、入力された音声に基づく音声信号を解析することにより、第1の周波数F1及び第2の周波数F2を検出する(第1の周波数及び第2の周波数の検出。ステップ23)。
算出部300は、第1の周波数F1と第1の所定周波数PF1との差分である第1の差分周波数DF1を算出し、且つ第2の周波数F2と第2の所定周波数PF2との差分である第2の差分周波数DF2を算出する(第1の差分周波数及び第2の差分周波数の算出。ステップ24)。
支援部400は、ステップ24で算出された差分周波数に基づいて、利用者X及び利用者Yが所定周波数で発声できるよう支援するための表示を適宜変更する(発声を支援するための表示を変更。ステップ25)。利用者X及び利用者Yは、ステップ25の表示を参照しながら複数回、音声入力を行う。
利用者X及び利用者Yが音声入力を終了した後(ステップ26でYの場合)、判定部500は、ステップ24で算出された第1の差分周波数DF1が所定の条件を満たしているかどうかを判定する。また、判定部500は、ステップ24で算出された第2の差分周波数DF2が所定の条件を満たしているかどうかを判定する(所定の条件を満たしているかどうかを判定。ステップ27)。
第1の差分周波数DF1と第2の差分周波数DF2の双方が所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、表示制御部600は、マトリクスに基づいて一のキャラクタの表示を行う(キャラクタの表示。ステップ28)。
カラオケ装置1は、全ての組合せについて判定が終了するまで(ステップ29でYの場合まで)、ステップ22〜ステップ28の処理を繰り返す。
カラオケ装置1は、ステップ21で決定された全ての組合せについて所定の条件を満たしたかどうかを判定する(全ての組合せについて所定の条件を満たしているかどうかを判定。ステップ30)。全ての組合せについて所定の条件を満たした場合、通信処理部900は、電話番号情報に対応する携帯端末に架電し、所定の音声メッセージを送信するよう、サーバ装置に要求信号を送信する(要求信号の送信。ステップ31)。サーバ装置は、ステップ31の要求信号に基づいて利用者の携帯端末に架電し、所定の音声メッセージを送信する。携帯端末は、サーバ装置から受信した所定の音声メッセージを放音する(音声メッセージの放音。ステップ32)。
なお、本実施形態において、目標とする周波数の音声入力に成功した場合であっても、表示制御部600がキャラクタを表示させなくともよい(図8Cに示した成功を示すメッセージを都度、表示させなくてもよい)。すなわち、本実施形態においては、少なくとも、決定された全ての組合せについて所定の条件を満たした場合に、サーバ装置から架電がなされる構成となっていればよい。
以上で述べたように、本実施形態に係るカラオケ装置1は、利用者Xまたは利用者Yが所有する携帯端末の電話番号情報を取得する取得部700と、DTMFマトリクスに基づいて、取得した電話番号情報に含まれる少なくとも一つの数字に対し、第1の所定周波数PF1及び第2の所定周波数PF2の組合せを決定する決定部800と、所定の条件を同時に満たしていると判定された場合、電話番号情報に対応する携帯端末に架電し、所定の音声メッセージを送信するよう、サーバ装置に要求信号を送信する通信処理部900とを有する。
このようなカラオケ装置1で提供されるコンテンツは、利用者が所有する携帯端末の電話番号に基づいて所定周波数が決定されるため、利用者が発声しやすい周波数が選ばれるとは限らない。従って、第1実施形態のコンテンツと比べ、難易度が高い。そのため、音域が広い利用者や様々な周波数の音声を発声できる利用者のように、発声スキルが高い利用者であっても楽しむことができる。また、判定結果の報知を携帯端末への架電により行うことで、コンテンツにエンターテインメント性を持たせることができる。
なお、逆に発声スキルがそれほど高くない利用者にとって、多くの組合せについて所定の条件を満たすことは難しく、特にDTMFマトリクスの高群を担当する利用者は、高い周波数で発声せねばならない。従って、利用者の電話番号情報を取得するのではなく、時報(117)や天気予報(177)などのダイヤル・サービスの短い電話番号を選択するような構成としてもよい。数字「1」と「7」は高群の周波数の中では最も低い1209Hzである。なお、この場合は利用者の携帯端末に架電しない。
また、本実施形態において、カラオケ装置1において利用者X及び利用者Yの発声を録音して記憶し、サーバ装置が携帯端末に架電するタイミングで、短い時間(たとえば50msec)ずつ順次再生し、DTMFダイヤラーのプッシュ信号音を模擬するような構成としてもよい。これによりコンテンツのエンターテインメント性をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、利用者Xまたは利用者Yがリモコン装置50を介して自己が所有する携帯端末の電話番号を入力し、取得部700は入力された値を電話番号情報として取得するような構成としたが、これに限られない。たとえば、利用者Xまたは利用者Yがカラオケ装置1にログイン中である場合、取得部700が通信処理部900を介し、サーバ装置に利用者属性情報として記憶されている利用者Xまたは利用者Yの電話番号情報を問合せて取得するような構成としてもよい。この場合、通信処理部900はサーバ装置に要求信号を送信する際に電話番号情報を含める必要はなく、また他人の電話番号情報が利用される虞がないという効果がある。
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組合せて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。