JP2019174500A - Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system - Google Patents
Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019174500A JP2019174500A JP2018059048A JP2018059048A JP2019174500A JP 2019174500 A JP2019174500 A JP 2019174500A JP 2018059048 A JP2018059048 A JP 2018059048A JP 2018059048 A JP2018059048 A JP 2018059048A JP 2019174500 A JP2019174500 A JP 2019174500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piece
- stringed instrument
- excitation device
- substrate
- instrument excitation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Stringed Musical Instruments (AREA)
Abstract
Description
本発明は、弦楽器励振装置および弦楽器励振システムに関する。 The present invention relates to a stringed instrument excitation device and a stringed instrument excitation system.
一般に、弦楽器は、表板(胴板)と裏板および側板とによって構成された響鳴胴を有し、表板には響穴(サウンドホール)が形成されている。また、弦楽器は、表板に板状のブリッジベース部材が接着剤によって固定されており、ブリッジベース部材上には弦を支持するために弦の長手方向と直交する方向に延在する駒(ブリッジ)が取り付けられている。
そして、各弦は、ブリッジの上部を超えて一端部をブリッジベース部材に取り付けられたブリッジピンに係止されている。この弦のそれぞれは、他端部をヘッド側に設けられている張力調整機構によって張力を与えられることにより、ブリッジの上面に押し付けられ、ブリッジによって有効な位置を規定される。
このような弦楽器を用いて、弦楽器のブリッジを外部から、例えば圧電振動子やスピーカのような振動手段により響鳴させるシステムが提案されている。
Generally, a stringed instrument has a sounding drum composed of a front plate (body plate), a back plate and a side plate, and a sound hole is formed in the front plate. The stringed musical instrument has a plate-like bridge base member fixed to the front plate with an adhesive, and a piece (bridge) extending in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the string to support the string on the bridge base member. ) Is attached.
Each string is locked to a bridge pin attached to the bridge base member at one end beyond the upper part of the bridge. Each of the strings is pressed against the upper surface of the bridge by being applied with tension by a tension adjusting mechanism provided at the other end on the head side, and an effective position is defined by the bridge.
A system has been proposed in which a stringed instrument bridge is reverberated from the outside by a vibrating means such as a piezoelectric vibrator or a speaker.
特許文献1には、自動バイオリン用増幅器の出力によって振動する圧電振動子と圧電振動子の固定治具と振動伝達体とを備えた圧電振動・伝達ユニットと、駒の振動により発音する自動バイオリンと、スピーカ・ラインに接続したスピーカ用増幅器と、スピーカ用増幅器に接続したダイナミックスピーカとを備えるバイオリンとスピーカによる重畳再生装置が記載されている。 Patent Document 1 includes a piezoelectric vibrator that vibrates by an output of an automatic violin amplifier, a piezoelectric vibration / transmission unit that includes a fixing jig for the piezoelectric vibrator, and a vibration transmitting body, an automatic violin that generates sound by vibration of a piece, There is described a superimposed reproduction apparatus using a violin and a speaker, which includes a speaker amplifier connected to a speaker line and a dynamic speaker connected to the speaker amplifier.
特許文献2には、ブリッジを備えた弦楽器を加振するための装置であって、前記ブリッジに当接するべき作用点部を備えたベース部材と、前記ベース部材に取り付けられた、電気信号を機械振動に変換する振動発生器とを含み、前記ベース部材が、前記弦楽器の少なくとも1本の弦の上面に係合する支点部と、前記作用点部と前記支点部との中間位置で前記少なくとも1本の弦の下面に係合する力点部と、前記支点部および前記力点部の少なくとも一方を、前記作用点部を前記ブリッジに向けて付勢する向きに変位させるための手段とを有することを特徴とする装置が記載されている。
非特許文献1には、球形スピーカを使用し、ストラディバリウスの音響的特徴の解明を行った研究結果が報告されている。例えば、周波数の関数として表した放射指向性の強さのパターンは、ストラディバリウス間で類似していることが明らかになったとされる。ここで、放射指向性の強さとは、音がある特定の一方位に集中するほど高い値を示す空間放射特性の一指標である。また、放射指向性の強さのパターンに関して、中域(1kHz前後)と高域(3kHz前後)に現れるピークの周波数は、ストラディバリウスと他のバイオリン(オールド、モダン、およびコンテンポラリ)とで異なっていたとされる。 Non-Patent Document 1 reports the results of research on the elucidation of the acoustic characteristics of Stradivarius using a spherical speaker. For example, it is said that the pattern of intensity of radiation directivity expressed as a function of frequency is similar between Stradivarius. Here, the strength of radiation directivity is an index of spatial radiation characteristics that show a higher value as the sound is concentrated in a specific direction. In addition, regarding the pattern of intensity of radiation directivity, the peak frequencies appearing in the mid range (around 1 kHz) and the high range (around 3 kHz) are different between Stradivarius and other violins (old, modern, and contemporary). It is said to have been.
非特許文献2には、各種バイオリンの音階演奏時の放射指向性の強さを算出した放射指向性のパターンが報告されている。放射指向性のパターンのピークとディップ周波数、およびその周波数比に音響的特徴が現れることが考察されたとする。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、バイオリンの胴体の内部に加振機を組み込むもので、バイオリンの製造時に行う必要があり、通常のバイオリンとして扱うことはできない。また、既存のバイオリンを改造して、加振機を組み込むもことも考えられるが、高価なバイオリンにこのような改造を行うことは多くの場合、受け入れられない。 However, the apparatus described in Patent Document 1 incorporates a vibrator in the body of the violin and needs to be performed at the time of manufacturing the violin and cannot be handled as a normal violin. In addition, it is conceivable to modify an existing violin and incorporate a vibration exciter, but it is often unacceptable to perform such a modification on an expensive violin.
また、特許文献2に記載の加振装置では、支点部および力点部が弦に係合し、作用点部においてブリッジに係合するので、作用点部をブリッジに対して十分に強い力で押し付けることが可能になる。しかしながら、弦楽器から再生される楽音については、一般的なHiFiスピーカの音質には達していない。
Further, in the vibration device described in
非特許文献1,2の記載のように、ストラディバリウスを含むオールドバイオリンの音響的特徴が研究されているものの、弦楽器を高音質で鳴らすことができる装置は実現されていない。
As described in
このような観点から、本発明は、弦楽器を高音質で鳴らすことができる弦楽器励振装置および弦楽器励振システムを提供することを課題とする。 From such a point of view, an object of the present invention is to provide a stringed instrument excitation device and a stringed instrument excitation system that can ring a stringed instrument with high sound quality.
上記課題を解決するために、本発明の弦楽器励振装置は、スピーカからの振動を弦楽器に伝えて当該弦楽器を響鳴させる弦楽器励振装置であって、前記弦楽器の表板に設置される駒の上端面の形状に沿って形成された下端部を有する本体基板と、前記下端部に取り付けられた一対の係合板と、を備え、前記本体基板は、長尺方向の一方と他方に前記スピーカの振動板を接続する側端面を有し、一対の前記係合板は、その少なくとも一方が弾性部材を介して前記下端部に取り付けられるとともに、前記駒の上縁部を挟み込む間隔を空けて設けられ、前記弾性部材は、一対の前記係合板が互いに近接する方向に応力を付与する構成とする。 In order to solve the above problems, a stringed instrument excitation device according to the present invention is a stringed instrument excitation device that transmits vibrations from a speaker to a stringed instrument and resonates the stringed instrument. And a pair of engaging plates attached to the lower end, the main body substrate having one of the longitudinal directions and the other of the diaphragm of the speaker. A pair of engagement plates, at least one of which is attached to the lower end portion via an elastic member, and is provided with an interval to sandwich the upper edge portion of the piece, and the elastic member Is configured to apply stress in a direction in which the pair of engagement plates approach each other.
本発明によれば、弦楽器を高音質で鳴らすことができる弦楽器励振装置および弦楽器励振システムを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the stringed instrument excitation apparatus and stringed instrument excitation system which can sound a stringed instrument with high-quality sound can be provided.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態は、弦楽器として例えばチェロやヴィオラなどに適用することができるが、ここではバイオリンに適用した例として説明する。また、ここではスピーカ200A,200Bの2つを用いる例として説明するがスピーカは1つであってもよい。
[全体構成]
図1に示すように、弦楽器励振システムSは、バイオリン1(弦楽器)を高音質で鳴らす弦楽器励振装置100と、弦楽器励振装置100を励振するスピーカ200A,200Bと、を備える。スピーカ200A,200Bは、音源装置300から出力される音信号により振動する。音源装置300は、音信号を再生する音源であり、出力された音信号は、位相反転回路350を介してスピーカ200A,200Bに入力される。位相反転回路350は、上記音信号のうち一方の極性の信号を反転させて、スピーカ200A,200Bの一方に出力する。スピーカ200A,200Bは、音源装置300から位相反転回路350を介して入力された音信号を再生する。スピーカ200A,200Bは、弦楽器励振装置100の側面をプッシュプル(push-pull)で駆動するので、駆動能力が高く、応答性およびダイナミックレンジが広い効果がある。
弦楽器励振装置100は、スピーカ200A,200Bの音響振動を、バイオリン1に伝えて当該バイオリン1を響鳴させる。
なお、スピーカ200A,200Bは、いずか1つの場合は、位相反転回路350は、不要である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the common part in each figure, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
(First embodiment)
Although the present embodiment can be applied to, for example, a cello or a viola as a stringed musical instrument, it will be described here as an example applied to a violin. Further, although an example using two
[overall structure]
As shown in FIG. 1, the stringed instrument excitation system S includes a stringed
The stringed
Note that the
バイオリン1は、一般的なものである。また、バイオリン以外の弦楽器にも適用可能である。
バイオリン1は、表板2、裏板3および側板4からなる胴体5と、表板2上からヘッド側に延びる指板6と、胴体5のヘッド側頂部および指板6の背面に固定されたネック7と、を備える。ネック7のヘッド8は、渦巻き9を形成し、糸巻き(ペグ)10を備える。表板2のテール側には、テールピース11が固定されテールピース11にはアジャスタ12が取り付けられる。表板2には、胴体5内部に開口する一対のf字孔13が形成される。そして、胴体5は、ヘルムホルツ共鳴器を構成している。
Violin 1 is a common one. It can also be applied to stringed instruments other than violins.
The violin 1 is fixed to a body 5 including a
表板2の裏面にあるバスバー(図示省略)は、表板2を補強するとともに低音の響きを強め安定させる役割を有する。胴体5内には、魂柱(図示省略)と呼ばれる円柱が立てられており、駒(ブリッジ)20を通って表板2に達した振動を裏板3に伝える。
弦15は、正面から見て左が低音、右が高音の弦であり、高音の弦から順にE線,A線,D線,G線である。4本の弦15e,15a,15d,15gは、胴体5に固定されたテールピース11から駒20の上を通り、指板6の先にある上駒(ナット)16に引っ掛けてその先の糸巻き10に巻き取られる。
A bus bar (not shown) on the back surface of the
The
駒20は、4本の弦15e,15a,15d,15gを溝20bによって所定の位置に支え、弦15e,15a,15d,15gの振動を表板2に伝える。駒20は、指板6とテールピース11の間の表板2上に、表板2に対してほぼ垂直となるように設置され、取外し可能である。
駒20は、弦15を支持する面とする上端部が上に凸となる緩やかな曲面で形成されている。また、図3に示すように、駒20は、左右対称ではなく、G線(音の低い弦15g)側とE線(音の高い弦15e)側で高さを変えている。高さを左右非対称にすることで、ボウイング(弓遣い)と構えで4本の弦15e,15a,15d,15gが扱いやすい位置になるようにしている。
The
The
駒20の上縁部20aは、後記する係合板120と係合板130が当接する領域となるため音感上重要である。以下、上縁部20aについて定義する。
本明細書において、駒20の上縁部20aは、駒20の上端面と駒20の表裏面とが直交する稜線(角部)と、当該稜線から駒20の表裏面でそれぞれ下方に所定幅(例えば1〜5mm)延出した帯状の面部とを合わせた部分をいうものとする。例えば、上記帯状の面部の幅を5mmとした場合、当該稜線から5mm幅の帯状領域で、かつ、溝20bの部分を除いた部分(図3ハッチング部参照)が駒20の上縁部20aとなる。また、上記帯状の面部の幅は、限定されず、5mm以上であってもよく、0.1mm以下であってもよい。0.1mm以下の場合、駒20の上縁部20aは、事実上、上記稜線と等しくなる。また、上記帯状の面部の幅が5mm以上の場合、駒20の上縁部20aは、開口部20f(後記)近傍までの領域となる。
The
In this specification, the
駒20は、その中央部で厚み方向に渦巻き形状の開口部20fが開口し、さらに開口部20f下方には側端面に渦巻き形状の一端が連通する開口部20gが左右2箇所に形成される。駒20は、2つの足部20c,20cと、足部20c,20cと開口部20g,20gの側端面との間に形成された円形窪み部20d(図3参照)と、足部20cと足部20cとの間の平坦底部20eと、を有する。
The
バイオリン1に取り付ける駒20の場合、この駒20の高さ(足部20cの底面から上端面の最も高い面までの高さ)は約30mm、この駒20の左右幅は約45mmが一般的である。このような駒20では、駒20の上端面の稜線から渦巻き形状の開口部20fの上部までの長さは約6mmとなる。したがって、この駒20の上縁部20aの高さ方向の幅の上限は、上記稜線から5mm以下とし、その下限は上記稜線までとする。
In the case of the
ここで、係合板120と係合板130(後記)は、駒20の上縁部20aの少なくとも一部に面接触で当接する。そこで、本実施形態では、上縁部20aの高さ方向の幅を、例えば約5mm以下とすることで、スピーカの振動を駒20に良好に伝えながら、のびやかな音を実現することができた。また、上縁部20aの高さ方向の幅は、開口部20eまで達していないので、駒20が弦15の振動を抑制してしまう弱音効果は生じず、十分な音で鳴らすことができた。
Here, the
また、図4(a)(b)に示すように、駒20は、上縁部20aの厚みよりも足部20cの厚みが大きくなるように、駒20の厚さが徐々に変化している。例えば、一般的なバイオリンの駒20の場合、駒20の高さ約30mmに対して上縁部20aの厚みが2mm、足部20c(底部)の厚み4.5mmである。
さらに、後記図5に示すように、駒20は、一方の面が平面であり、対向する他方の面が凸状に形成されている。
駒20は、一例として楓材が用いられる。楓材は、有効に音を伝達できるよう密度が高く、木の繊維も規則正しく詰まっている。
Also, as shown in FIGS. 4A and 4B, the thickness of the
Furthermore, as shown in FIG. 5 to be described later, the
The
[弦楽器励振装置構成]
図2および図3は、第1の実施形態に係る弦楽器励振装置100の構成を示す斜視図である。なお、駒20は、説明を分かりやすくするため、バイオリン本体から外して図示している。
説明における弦楽器励振装置100の幅、高さ、厚さは、図2および図3の矢印の幅W、高さH、厚さDに沿って形成されることとして説明する。
図2および図3に示すように、弦楽器励振装置100は、駒20の上縁部20aに沿って湾曲した本体基板110と、駒20の上縁部20a(図3ハッチング部参照)に係合する一対の係合板120,130と、本体基板110の下端部110bと係合板120,130と間に設けられた弾性部材140,150と、を備える。
また、本体基板110の側端面110e,110fには、スピーカ200A,200Bの振動板(スピーカ振動板;ボイスコイル)の振動を伝える取付板160が取り付けられている。取付板160は、弦楽器励振装置100の必須の構成要素ではなく、省略は可能である。
なお、取付板160は、本体基板110ではなく、スピーカ200A,200B側に取り付けられるものでもよい。また、取付板160は、円柱形状としたが角柱形状であっても構わない。
[String instrument excitation device configuration]
2 and 3 are perspective views showing the configuration of the stringed musical
The width, height, and thickness of the stringed
As shown in FIGS. 2 and 3, the stringed
A mounting
The
<本体基板110>
本体基板110は、断面視して矩形形状で上に凸に湾曲した細長い長方体状部材である。
本体基板110は、上に凸に湾曲した上端部110aと、下に凹に湾曲した下端部110bと、駒20の上縁部20aの表面と平行に形成された表面部110cおよび裏面部110dと、駒20の上縁部20aの表面と直交する端部に形成された側端面110e,110fと、を有する。
下端部110bは、駒20の上縁部20aの曲面の形状に沿って湾曲して形成されている。すなわち、下端部110bは、駒20の上端面の形状に沿って延びている。
側端面110eは、弦15e側の側端面であり、側端面110fは、弦15g側の側端面である。側端面110e,110fは、スピーカ200A,200Bを取り付ける平らな面に形成されている。なお、本実施形態では、スピーカ200A,200Bは、取付板160を介して側端面110e,110fに取り付けられているが、スピーカ200A,200Bの振動板を側端面110e,110fに直接取り付けてもよい。
また、本体基板110の幅(W方向)は、駒20の上縁部20aの幅より少し大きく形成することで、駒20の上縁部20a全体を覆うことができる。
<
The
The
The
The
Further, by forming the width (W direction) of the
<係合板120,130>
係合板120,130は、弾性部材140,150を介して本体基板110の下端部110bに取り付けられる。
係合板120と係合板130とは、駒20の上縁部20aを挟み込むことが可能な間隔を空けて対向して配置されている。係合板120,130は、一対で駒20の上縁部20aを挟み込んで係合する。
係合板120,130は、弾性部材140,150に接合する一端が凸に湾曲した形状に形成されるとともに、他端が下に凹に湾曲した形状に形成されている。そして、係合板120,130は、上記一端が弾性部材140,150に接合し、その駒20に対面する係合板面によって両側から挟んで駒20の上縁部20aに係合する。
<
The
The
The
このように、係合板120,130は、一端が弾性部材140,150を介して本体基板110の下端部110bに接合され、上記係合板面の全部または少なくとも一部が駒20の上縁部20aに係合する。
Thus, the
係合板120,130の厚さは、特に限定されないが、適度な剛性を持つ範囲で駒20と同等かあるいは駒20より薄くすることが好ましい。
係合板120,130は、駒20の上縁部20aの少なくとも一部に面接触で当接する。本実施形態では、係合板120,130は、駒20の上縁部20aの稜線から3mm幅の帯状領域において、少なくとも一部が面接触で当接する。
係合板120,130は、振動を伝えやすい材料、例えば駒20の材料と同じ材料(例えば楓材)が好適である。なお、係合板120,130は、振動を伝えやすい材料(軽量かつ適度な密度と剛性がある材料)であれば、他の木材や樹脂等でもよい。
The thickness of the
The
The
係合板120,130について詳細に説明する。
係合板120は、4本の弦15e,15a,15d,15gを跨ぐように配置された5つの係合板120a,120b,120c,120d,120eからなる。同様に、係合板130は、4本の弦15e,15a,15d,15gを跨ぐように配置された5つの係合板130a,130b,130c,130d,130eからなる。
係合板120aと130a、係合板120bと130b、係合板120cと130c、係合板120dと130d、係合板120eと130eは、それぞれが対向配置され、それぞれ一対で駒20の上縁部20aを挟み込んで係合する。
The
The
The
係合板120a,120b,120c,120d,120eは、上端部が弾性部材140a,140b,140c,140d,140eを介して本体基板110の下端部110bに接合されている。また、係合板130a,130b,130c,130d,130eは、上端部が弾性部材150a,150b,150c,150d,150eを介して本体基板110の下端部110bに接合されている。
The engaging
係合板120a,120b,120c,120d,120eと係合板130a,130b,130c,130d,130eは、4本の弦15e,15a,15d,15gに接触しないで跨ぐように配置されているので、駒20に取り付けられたときに、弦15e,15a,15d,15gが係合板120,130に干渉することはない。
Since the
<係合板120,130の駒20への当接>
係合板120,130は、駒20の上縁部20aを少なくとも一部が面接触となるように挟み込む構造であればどのような構造でもよい。例えば、係合板120,130は、駒20の上縁部20aの稜線から3mm幅の帯状領域(図3ハッチング部参照)全域で面接触する態様が挙げられる。また、面接触は、上記帯状領域には限定されず、接触面の大きさや形状は変形可能である。すなわち、接触面の大きさについて、接触面が極めて小さい面である点接触や線接触であっても接触した部分の合計が所定以上となる面接触を含んでいる。また、接触面の形状について、円形以外の矩形形状や接触面が飛び飛びにならんでいる形状も含まれる。
<Abutting of the
The engaging
<弾性部材140,150>
弾性部材140,150は、本体基板110の下端部110bと係合板120,130との少なくとも一方(図面では両方)との間に設けられている。この弾性部材140,150は、係合板120,130が駒20の上縁部20aを挟み込むように互いに近接する方向に応力を付与する。
弾性部材140,150は、例えばシリコンゴム等からなり、可撓性を有する。
弾性部材140,150は、係合板120,130の一端の大きさと同等の大きさで同じ厚みになるように形成されている。同じ厚みに形成することで、駒20の上縁部20aが係合板120,130を越えて弾性部材140,150に達しても弾性部材140,150への引っ掛かりを防ぐことができる。
なお、弾性部材140,150は、弾性変形することで本体基板110の下端部110bの形状に沿って湾曲している。
<
The
The
The
The
弾性部材140,150と本体基板110の下端部110bとの接合、および弾性部材140,150と係合板120,130の上端部との接合は、接着剤等を用いて強固に接合する。
また、弾性部材140と弾性部材150と間隔は、係合板120と係合板130の間の間隔(距離)を規定する。弾性部材140と弾性部材150と間隔は、駒20の上縁部20aの厚みにほぼ等しい(詳細後記)。
The bonding between the
Further, the distance between the
<スピーカ200>
スピーカ200は、電気信号を前後方向に振動するボイスコイルと、ボイスコイルに直結された 振動板(いずれも図示省略)と、を備え、この振動板が振動することで音信号と等しい波形の音が空気中に放射される。振動板は、円形のコーン紙からなる。
本実施形態では、スピーカ200の振動板である円形のコーン紙に、取付板160を接着剤により直付する。これにより、スピーカ200の振動板(コーン紙)の振動は、取付板160を介して本体基板110に伝わる。
ここで、スピーカ200から音響振動を取得する目的に鑑みると、振動板として強度を高めたスピーカ200を用いることが好ましい。また一般に、振動の伝達特性は振動伝達の距離による影響を受けるので、スピーカ200は、本体基板110の側端面110e,110fに密着させることが好ましい。このため、スピーカ振動板が小径である場合には、取付板160は省略してもよい。
<Speaker 200>
The speaker 200 includes a voice coil that vibrates an electric signal in the front-rear direction, and a diaphragm (both not shown) directly connected to the voice coil. When the diaphragm vibrates, a sound having a waveform equal to the sound signal is obtained. Is emitted into the air. The diaphragm is made of circular cone paper.
In the present embodiment, the mounting
Here, in view of the purpose of acquiring acoustic vibration from the speaker 200, it is preferable to use the speaker 200 with increased strength as the diaphragm. In general, since the vibration transmission characteristic is affected by the distance of vibration transmission, it is preferable that the speaker 200 is in close contact with the
<音源装置300>
音源装置300は、スピーカ200に音信号を出力するものであればどのような電子機器でもよい。音源装置300は、バイオリンなどの弦楽器の音を音源として出力している。弦楽器の音を音源として出力した場合、実演奏に近く、リアリティ度の高い楽音を再生することができる。
<
The
以下、上述のように構成された弦楽器励振装置100の作用効果について説明する。
<取付け前>
図3(a)に示すように、一例として、駒20は、上部丸み形状の上縁部20aと、上縁部20aの上端に形成された弦溝20bと、足部20cと、足部20cを形成する円形開口部20dと、を備える。図4(a)に示すように、上縁部20aの厚みはd3、足部20cの厚みはd4である。
図3(a)に示すように、弦楽器励振装置100は、弾性部材140,150の間隔をd1、係合板120,130の間隔をd2とすると、弦楽器励振装置100の駒20への取付け前の距離は、d1=d2である。また、駒20の上縁部20aの厚みd3との関係で見ると、d1=d2<d3である。ただし、d1=d2<d3ではあるものの、d2とd3の実寸法の差は、僅少である。
係合板120,130の下端部は、下方側に開放されている。係合板120,130の上端部は、弾性部材140,150を介して本体基板110の下端部110bに接合された構造となっているので、係合板120,130の下端部では、互いにある程度開閉が可能である。
Hereinafter, the function and effect of the stringed
<Before installation>
As shown in FIG. 3A, as an example, the
As shown in FIG. 3A, in the stringed
The lower ends of the
<取付け時>
上述したように、弦楽器励振装置100は、弾性部材140,150を介在させた片持ち構造により、係合板120,130の下端部を、弾性部材140,150の弾性力に抗して僅かに拡げることができる。
図3(b)の矢印に示すように、係合板120(ここでは係合板120b、以下同様。)の下端部と係合板130(ここでは係合板130b、以下同様。)の下端部間に、駒20の上縁部20aを挟んで押し込む。
図4(b)に示すように、駒20の厚さは、上縁部20aから足部20cに向かって徐々に厚くなっているので、係合板120bの下端部と係合板130bの下端部間に、駒20の上縁部20aが押し込まれると、係合板120bと係合板130bの下端部は、駒20の上縁部20aの形状に沿って拡げられる。これにより、駒20の上縁部20aを係合板120b,130bに少なくとも一部を面接触として当接させることができる。
なお、説明の便宜上、係合板120,130は、駒20の上縁部20aの稜線から3mm幅の帯状領域としているが、一部が面接触となるものであればよい。
<When installed>
As described above, the stringed
As shown by the arrow in FIG. 3B, between the lower end portion of the engagement plate 120 (here, the
As shown in FIG. 4B, the thickness of the
For convenience of explanation, the
また、図4(c)に示すように、係合板120,130の下端部の端部に面取りを形成してもよい。面取りを形成すると、駒20の上縁部20aが、係合板120,130の下端部間により導かれ易く、取付けが容易となる。
Moreover, as shown in FIG.4 (c), you may form a chamfer in the edge part of the lower end part of the engaging
また、図5に示すように、駒20は、一方の面が平面であり、対向する他方の面が凸状に形成されている。係合板120の下端部と係合板130の下端部間に、駒20の上縁部20aが押し込まれると、駒20の凸状に形成された面が、係合板120の下端部をこの形状で押し広げる。これにより、係合板120の下端部は、駒20の凸状面形状に合わせて凸状に撓って、係合板120,130に駒20の上縁部20aの少なくとも一部または全部と面接触するように当接させることができる。ここで、係合板120,130は、駒20の上縁部20aに隙間なく当接させることがより好ましい。
Also, as shown in FIG. 5, the
<取付け後>
駒20の上縁部20aは、係合板120の下端部と係合板130の下端部の間を押し広げながら、弾性部材140,150の近傍まで進んでそれ以上の進入が困難となる。
駒20の上縁部20aが、弾性部材140,150の近傍に達したところが、駒20に対する弦楽器励振装置100の駒20への取付位置となる。駒20の上端面は上に凸で湾曲しており、弾性部材140,150は、駒20の上端面に対向する面が、駒20の上端面の湾曲した形状に沿って形成されている。このため、駒20の上縁部20aは、弾性部材140,150まで達することができる。
<After installation>
The
The place where the
係合板120,130と駒20の上縁部20a(図3のハッチング部参照)との接触は、面接触となる。以下、具体的に説明する。
駒20の上縁部20aは、各一対の係合板120aと130a,120bと130b,120cと130c,120dと130d,120eと130eが、弾性部材140,150の弾性力を受けて駒20の上縁部20aを挟み込む。
係合板120,130は、駒20の上縁部20aを面接触で挟み込むことが好ましく、少なくとも駒20の上縁部20aの5%以上の部分において面接触となっていることが好ましい。また、上記帯状の面接触は、少なくとも一部が面接触であればよい。
Contact between the
The
It is preferable that the
駒20の上縁部20aには、弾性部材140,150によって、押し広げられた係合板120,130の下端部が戻る方向の付勢力がかかるので、係合板120,130が上縁部20aに押し付けられるようになり、係合板120,130により駒20の上縁部20aが挟み込まれる。
The
<効果>
(1)
本発明者の試作実験によれば、本体基板110の側端面110e,110f(図3参照)にスピーカ200からの音振動を伝えると、弦楽器を高音質で鳴らすことができることが確かめられた。その理由は明確ではないが、下記を考察した。すなわち、側端面110e,110f(図3参照)の方向から伝えられた音振動は、係合板120,130および駒20の上縁部20aを通して、バイオリン演奏時に弦15が駒20を加振する挙動と類似した作用を駒20に与え、弦楽器の表板2に伝達される。この際、上記側面方向から伝えられた音振動は、本体基板110の上部に装着されたスピーカで上下方向に振動が伝わるよりも、弦楽器の表板2に沿って振動させる周波数成分が適度なのではないかというものである。例えば、非特許文献2に記載されたような放射指向性のパターンのように、ある周波数の指向性を高めることができると推察している。
<Effect>
(1)
According to the prototype experiment of the present inventor, it was confirmed that when the sound vibration from the speaker 200 is transmitted to the
(2)
振動の伝達の観点からみると、弦楽器励振装置100が駒20の上縁部20aの所定場所に適度な力で少なくとも一部が面接触となるように当接していることが好ましい。具体的には、係合板120a,120b,120c,120d,120eと係合板130a,130b,130c,130d,130eとが、それぞれ一対となって、駒20の上縁部20aに、独立して面接触で接触している。これにより、駒20の上縁部20aの該当箇所を確実に面接触させることができる。
同様の理由で、係合板120と係合板130は、駒20の上縁部20aを挟む力を弱くしても安定に加振することができるようになる。また、弱音器効果も大幅に減ったことで、駒20の上縁部20aの高さ方向の幅の上限を、稜線から約5mmまで拡げることができる。
したがって、上記(1)の効果の実効を図ることができる。音の振動伝達の追従性(振動の各成分の周波数特性)を高め、音の振動を安定、かつ、十分に伝えることができる。
(2)
From the viewpoint of transmission of vibration, it is preferable that the stringed
For the same reason, the
Therefore, the effect of the above (1) can be achieved. The followability of sound vibration transmission (frequency characteristics of each component of vibration) can be improved, and sound vibration can be transmitted stably and sufficiently.
(3)
また、本実施形態では、係合板120,130に、駒20の材料と同じ振動を伝えやすい材料(例えば楓材)を用いている。このため、係合板120,130が駒20の上縁部20aに当接した状態では、係合板120,130と駒20の上縁部20aとが、いわば一つの部材として一体となって機能する。さらに言えば、弦楽器励振装置100は、振動の伝達に関して、駒20の上縁部20aが、係合板120,130まで延びたような特性となる。このため、振動伝達の特性が一様となり自然な音響を得ることができる。
なお、弦楽器励振装置100は、駒20の上縁部20aに取り付けられたときに、バイオリン1の弦15は、各係合板120a,120b,120c,120d,120eと係合板130a,130b,130c,130d,130eとの間に位置し、弦15に接触することはない。
(3)
In this embodiment, the
When the stringed
一方で、弦楽器励振装置100は、振動を減衰させる弾性部材140,150を有している。しかし、この弾性部材140,150は、本体基板110の下端部110bと係合板120,130の上端部とで挟まれていて、振動の伝わる側面方向には配置されていない。このため、弾性部材120によって振動が減衰(ミュート効果)するおそれはない。
なお、スピーカ200本体は、軽量であるためをスピーカ200本体を支持する支持部材(図示省略)は特に設置しなくてもよい。
On the other hand, the stringed
In addition, since the speaker 200 main body is lightweight, a support member (not shown) for supporting the speaker 200 main body may not be particularly installed.
以上説明したように、本実施形態の弦楽器励振装置100の構成により、スピーカ200からの音響振動を、本体基板110の側端面110e,110fから係合板120,130を介してバイオリン1の駒20に良好に伝達することができ、バイオリン1を高音質で鳴らすことができる。弦楽器励振装置100は、バイオリン1そのものを響鳴させている。そのため、弦楽器励振装置100は、バイオリン1の生演奏と同じように臨場感あふれる高音質の楽音を再生することができる。
As described above, with the configuration of the stringed
事前に行った駒20上の励振場所とバイオリン再生音の試聴実験結果によると、駒20の上縁部20aのうち、(1)左端、(2)G線とD線の中間、(3)D線とA線の中間、(4)A線とE線の中間、(5)右端、の各部毎に、試聴実験用の係合板120,130をそれぞれ係合させてみた。そして、前記した(1)〜(5)までの位置における演奏者が演奏した音を記録し、周波数分析装置によって分析した。その結果、バスバー側の上記(1)は最も低音が豊かな音、魂柱側の上記(5)は低音が乏しい固い音、他の上記(2)−(4)は中間的な音質となった。
上述したように、本弦楽器励振装置100は、係合板120,130が、駒20の上縁部20aに沿って、弦15用の逃げ開口部111e,112eを除いて帯状の面接触で均一に当接しているので、低音域から中音域、中音域から高音域までバランスの取れた音響が得られ、バイオリン固有の豊かで美しい響きを再生することができ、バイオリン生演奏と遜色ない、優れた臨場感を実現することができた。
According to the test results of the excitation location on the
As described above, in the stringed
[変形例]
次に、本発明の実施形態の変形例に係る弦楽器励振装置の構成を説明する。
<変形例1>
図示は省略するが、変形例1の弦楽器励振装置100としては、図1および図2に示す一方のスピーカ200(例えばスピーカ200B)とその取付板160を取り外した構成としてもよい。また、図1に示す位相反転回路350も取り除いている。
変形例1では、一方のスピーカ200の側端面110e方向から音振動を伝えるので、本実施形態と同様の効果、すなわち、バイオリン1の生演奏と同じように臨場感あふれる高音質の楽音を再生することができる。
変形例1は、図2の構成に比べて部品点数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
[Modification]
Next, the configuration of a stringed instrument excitation device according to a modification of the embodiment of the present invention will be described.
<Modification 1>
Although not shown, the stringed
In the first modification, sound vibration is transmitted from the direction of the
In the first modification, the number of parts can be reduced as compared with the configuration of FIG. 2, and the cost can be reduced.
<変形例2>
図6は、本実施形態に係る弦楽器励振装置100Aの変形例2の構成を示す斜視図であり、(a)はその斜め上方向から見た斜視図、(b)はその正面図である。
図6に示すように、弦楽器励振装置100Aは、本体基板110Aを備え、本体基板110Aは、駒20(図3参照)の両側の端面(側端)の少なくとも高さ方向における半分以上を覆う部分まで延びる延出部110g,110fを有する。延出部110g,110fの端面が、側端面110i,110jとなる。
延出部110g,110fは、駒20の両側端の高さ方向における少なくとも一部を覆うように形成されている。具体的には、図6(b)に示すように、延出部110g,110fは、駒20の開口部20gで端面が区切られる部分20g1までの長さ、あるいは開口部20gで区切られる部分20g1を越える位置まで長さを有していてもよい。そして、延出部110g,110fは、駒20の側端から離間した位置に形成されている。また、延出部110g,110fは、駒20の板厚よりも幅が広く形成されている。
図6(b)に示すように、延出部110g,110fの端面である側端面110i,110jには、取付板160を介してスピーカ200A,200Bの振動板が取り付けられる。
<
6A and 6B are perspective views showing a configuration of Modification Example 2 of the stringed musical
As shown in FIG. 6, the stringed
The extending
As shown in FIG. 6B, the diaphragms of the speakers 200 </ b> A and 200 </ b> B are attached to the side end faces 110 i and 110 j that are the end faces of the extending
変形例2の構成によれば、スピーカ200A,200Bからの音振動は、延出部110g,110fの側端面110i,110jに伝えられ、延出部110g,110fを通して係合板120,130および駒20の上縁部20aに伝えられる。さらに、延出部110g,110fを通して、側面方向から伝えられた音振動は、延出部110g,110fを設けない図2の構成よりも、振動モードがより増え、その分の周波数成分が重畳される。その結果、バイオリン演奏時に弦15が駒20を加振する挙動により一層類似した作用を駒20に与えることができる。後記する試聴実験の結果でも変形例2の有効性が確かめられた。
According to the configuration of the modified example 2, sound vibration from the
また、延出部110g,110fの側端面110i,110jは、駒20の高さ方向に細長い面を形成している。取付板160を任意の位置に取り付けることができる。このため、スピーカ200A,200Bの振動板を、側端面110i,110jに取り付ける際の取付位置に自由度があり、取付位置を調整することで、ある周波数の指向性を高めたり減じたりすることができる。取付位置を調整することで、バイオリン演奏時に弦15が駒20を加振する挙動により一層類似した作用を駒20に与えることができる。
Further, the side end surfaces 110 i and 110 j of the extending
また、延出部110g,110fが、駒20の上縁部20aの左右両端を覆うので、弦楽器励振装置100Aを駒20の上縁部20aに、より安定して取り付けることができる。また、弦楽器励振装置100Aを長時間使用しても、良好な取付け状態を維持することができる。
Further, since the extending
<変形例3>
図7は、本実施形態に係る弦楽器励振装置100Bの変形例3の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、弦楽器励振装置100Bは、駒20の上縁部20a(図3参照)に沿って湾曲した本体基板410を備える。
本体基板410は、図2に示す本体基板110と外形寸法と形状は同じで、構成が異なる。
つまり、本体基板410は、第1基板411と、第1基板411と対向する第2基板412と、第1基板411と第2基板412とを接合する第2弾性部材413と、を有する3層構造である。
第1基板411は、上に凸に湾曲した上端部411と、下に凹に湾曲した下端部(図示省略)と、駒20の上縁部20aの表面と平行に形成された表面部および裏面部(図示省略)と、駒20の上縁部20aの表面と直交する端部に形成された側端面411e,411fと、を有する。
第2基板412は、上に凸に湾曲した上端部412と、下に凹に湾曲した下端部(図示省略)と、駒20の上縁部20aの表面と平行に形成された表面部(図示省略)および裏面部側端面412dと、駒20の上縁部20aの表面と直交する端部に形成された側端面412e,412fと、を有する。
第1基板411の側端面411eには、取付板160が取り付けられ、第2基板412の側端面412fには、取付板160が取り付けられる。このため、第1基板411の側端面411eへはスピーカ200A(図示省略)の振動が伝えられる一方、第2基板412の側端面412eへはスピーカ200B(図示省略)の振動が伝えられる。
<Modification 3>
FIG. 7 is a perspective view showing a configuration of Modification 3 of the stringed
As shown in FIG. 7, the stringed
The
That is, the
The first substrate 411 includes an upper end portion 411 that is convexly convex upward, a lower end portion (not shown) that is concavely concave downward, and a front surface portion and a back surface that are formed in parallel with the surface of the
The
A mounting
スピーカ200A(図示省略)の振動は、まず第1基板411に伝達され、第1基板411の下端部(図示省略)に接合された弾性部材140および係合板120介して駒20の上縁部20a(図3参照)に伝達される。また、第1基板411に伝達された振動の一部は、弾性部材413を介して第2基板412にも伝達される。
スピーカ200B(図示省略)の振動は、まず第2基板411に伝達され、第1基板411の下端部(図示省略)に接合された弾性部材140および係合板120介して駒20の上縁部20a(図3参照)に伝達される。また、第2基板412に伝達された振動の一部は、弾性部材413を介して第2基板411にも伝達される。
したがって、スピーカ200A,200Bから駒20の上縁部20aに伝わる音振動は、図2乃至図5に示す弦楽器励振装置100に比べて多様・複雑なものとなる。
The vibration of the speaker 200 </ b> A (not shown) is first transmitted to the first substrate 411, and the
The vibration of the
Therefore, the sound vibration transmitted from the
変形例3によれば、一方のスピーカ200Aが第1基板411の側端面411e方向から音振動を伝えるとともに、他方のスピーカ200Bの第2基板412の側端面412f方向から音振動を伝える。これにより、非特許文献2に記載されたような放射指向性のパターンのように、ある周波数の指向性をより一層高めることができると推察される。
According to the third modification, one
上述した、各弦についての試聴実験と同様の実験(演奏者による演奏音の記録と、記録した音の周波数分析装置による分析)を行った。この実験の結果、変形例3の弦楽器励振装置100Bは、低音域から中音域、中音域から高音域までバランスの取れた音響が得られることが分かった。
The same experiment (recording of the performance sound by the performer and analysis of the recorded sound by the frequency analyzer) was performed in the same manner as the trial listening experiment for each string described above. As a result of this experiment, it was found that the stringed
<変形例4>
図8は、本実施形態に係る弦楽器励振装置100Cの変形例4の構成を示す斜視図である。
変形例4の弦楽器励振装置100Cは、変形例2の弦楽器励振装置100Aの延出部110g,110fと、変形例3の弦楽器励振装置100Bの3層構造の本体基板410とを組み合わせたものである。
図8に示すように、弦楽器励振装置100Cは、本体基板510は、第1基板511と、第1基板511と対向する第2基板512と、第1基板511と第2基板512とを接合する第2弾性部材413と、を有する3層構造である。
第1基板511は、駒20(図3参照)の両側の幅(側部)の部分まで延びる延出部511gと、延出部511gの端部に形成された側端面511eと、を有する。
第2基板512は、駒20(図3参照)の両側の幅(側部)の部分まで延びる延出部512h、延出部512hの端部に形成された側端面512fと、を有する。
延出部511g,512hは、駒20の両側端の高さ方向における少なくとも一部を覆うように形成されている。
変形例4によれば、変形例2と3の効果を併せて有することができる。
なお、図7および図8では、側端面411e,412eに橋渡しされるように、あるいは側端面411f,412fに橋渡しされるように側板を取り付けて、その側板に取付板161を設けるようにしてもよい。
<
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of
The stringed
As shown in FIG. 8, in the stringed
The 1st board |
The
The extending
According to the
7 and 8, a side plate is attached so as to be bridged to the
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る弦楽器励振装置100および支持部材600を図9および図10を参照して説明する。
本実施形態は、図1乃至図6に示す弦楽器励振装置100に支持部材600を取り付けた例であるが、変形例1〜4の弦楽器励振装置100A〜Cにも同様に適用できる。
(Second Embodiment)
A stringed
The present embodiment is an example in which the
図9に示すように、弦楽器励振装置100は、本体基板110に取り付けられ、駒20に係合する支持部材600を備える。
支持部材600は、弦楽器励振装置100の本体基板110の表面部110cまたは裏面部110d(図面では裏面部)に取り付ける取付部610aと、取付部610aから下方(弦楽器の表板方向)に垂下して駒20の高さ方向に形成したアーム610bと、アーム610bの端部から駒20の平坦底部20eに係合するように形成したフック610cと、フック610cを駒20の平坦底部20eから着脱する操作を行う摘み部610dと、を有する。
取付部610aには、可撓性を有する弾性部材620が接合される。また、弾性部材620の他方の面は、図10(b)示すように、弦楽器励振装置100の本体基板110の裏面部110dに接着剤等により強固に接合される。
フック610cは、駒20の板厚方向に、平坦底部20e(図10参照)の板厚を越えるように形成されている。そして、摘み部610dは、フック610cとは反対方向に延出して形成されフック610cの延長線上に形成されている。
As shown in FIG. 9, the stringed
The
An
The
図10は、弦楽器励振装置100を駒20に取り付けて支持部材600で支持した状態を示す図であり、図10(a)はその正面図、図10(b)は図10(a)の側面図である。なお、弦15は、説明を分かりやすくするため、図示を省略している。
図10に示すように、弦楽器励振装置100を駒20の上縁部20aに取付け後、アーム610bのフック610cを、弾性部材620の弾性変形に抗して弦楽器の表板2方向に引っ張り、さらにフック610cを、駒20の平坦底部eに引っかけて係止する。図10(b)に示すように、弾性部材620はアーム610bを上方へ引っ張り上げようとするがフック610cによって係止される。フック610cの長さは、駒20の平坦底部eの厚さに揃えられており、フック610cが平坦底部eに一旦係止すると、支持部材600が前後にガタつくことはない。
支持部材600は、弾性部材620により係止状態が保たれるため、弦楽器励振装置100をより安定的に駒20に取り付けた状態を維持できる。
10A and 10B are diagrams showing a state in which the stringed
As shown in FIG. 10, after attaching the stringed
Since the supporting
このように、本実施形態の弦楽器励振装置100は、支持部材600を備えているので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができることに加え、弦楽器励振装置100を駒20に取り付けた後、長時間使用したとしても、取付け位置がずれることがない。このため、良好な取付け状態を維持することができる。
As described above, the stringed
また、本発明は、上記各実施形態や変形例に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜その構成を変更することができる。
例えば、上記各実施形態では、係合板120a,120b,120c,120d,120eと係合板130a,130b,130c,130d,130eは、4本の弦15e,15a,15d,15gを跨ぐように配置しているが、少なくとも1本の弦を跨ぐものであればよい。
なお、駒20の上縁部20aに対して、例えば面接触部が5%以上、好ましくは10%以上、より好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上の合計となるように構成することが好ましい。少なくとも一部が面接触として、点接触や線接触と併用されることとなっても構わない。
The present invention is not limited to the configurations described in the above embodiments and modifications, and the configurations can be changed as appropriate without departing from the gist of the present invention described in the claims. it can.
For example, in each of the above embodiments, the
For example, the surface contact portion is configured to be 5% or more, preferably 10% or more, more preferably 30% or more, and further preferably 50% or more with respect to the
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。 The above-described exemplary embodiments have been described in detail for easy understanding of the present invention, and are not necessarily limited to those having all the configurations described. Further, a part of the configuration of an embodiment can be replaced with the configuration of another embodiment, and the configuration of another embodiment can be added to the configuration of an embodiment. . Further, it is possible to add, delete, and replace other configurations for a part of the configuration of each exemplary embodiment.
さらに、各実施形態で説明した構成では、一対の係合板は、その対向する両方が弾性部材を介して本体基板の下端部に取り付けられる例として説明したが、一対の係合板の少なくとも一方が弾性部材を介して下端部に取り付けられていればよい。なお、弾性部材がない状態で下端部に取り付けられた係合板は、弾性部材がない分、短い状態で下端部に取り付けられることや、あるいは、一対の係合板の高さが揃わなくても構わない。 Furthermore, in the configuration described in each embodiment, the pair of engagement plates has been described as an example in which both opposing plates are attached to the lower end portion of the main body substrate via an elastic member. However, at least one of the pair of engagement plates is elastic. What is necessary is just to be attached to the lower end part via the member. Note that the engagement plate attached to the lower end without the elastic member may be attached to the lower end in a short state because of the absence of the elastic member, or the height of the pair of engagement plates may not be uniform. Absent.
また、本実施の形態では弦楽器励振装置および弦楽器励振システムという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、弦楽器振動装置、弦楽器再生システム等であってもよい。 Further, in the present embodiment, the names of the stringed instrument excitation device and the stringed instrument excitation system are used. However, this is for convenience of explanation, and a stringed instrument vibration device, a stringed instrument reproduction system, and the like may be used.
1 バイオリン(弦楽器)
2 表板
15 弦
20 駒
20a 駒の上縁部
20b 弦溝
20c 足部
20d 円形開口部
20e 平坦底部
20g 開口部
100,100A,100B,100C 弦楽器励振装置
110,510 本体基板
120,120a,120b,120c,120d,120e,130,130a,130b,130c,130d,130e 一対の係合板、
140,150 弾性部材
110e,110f,110i,110j,411e,411f,511e,512f 側端面
110g,110f 延出部
160,161 取付板
200B00A,200B スピーカ
300 音源装置
350 位相反転回路
511 第1基板
512 第2基板
413 第2弾性部材
600 支持部材
610a 取付部
610b アーム
610c フック
610d 摘み部
S 弦楽器励振システム
1 Violin (stringed instrument)
2
140, 150
Claims (9)
前記弦楽器の表板に設置される駒の上端面の形状に沿って形成された下端部を有する本体基板と、
前記下端部に取り付けられた一対の係合板と、を備え、
前記本体基板は、長尺方向の一方と他方に前記スピーカの振動板を接続する側端面を有し、
一対の前記係合板は、その少なくとも一方が弾性部材を介して前記下端部に取り付けられるとともに、前記駒の上縁部を挟み込む間隔を空けて設けられ、
前記弾性部材は、一対の前記係合板が互いに近接する方向に応力を付与する
弦楽器励振装置。 A stringed instrument excitation device for transmitting vibrations from a speaker to a stringed instrument and resonating the stringed instrument,
A main body substrate having a lower end formed along the shape of the upper end surface of the piece installed on the front plate of the stringed instrument;
A pair of engagement plates attached to the lower end,
The main body substrate has side end faces that connect the diaphragm of the speaker to one and the other in the longitudinal direction,
At least one of the pair of engagement plates is attached to the lower end portion via an elastic member, and is provided with an interval to sandwich the upper edge portion of the piece,
The elastic member is a stringed instrument excitation device that applies stress in a direction in which the pair of engagement plates approach each other.
請求項1に記載の弦楽器励振装置。 The stringed instrument excitation device according to claim 1, wherein the main body substrate has the side end surface formed so as to cover at least half of the side end of the piece.
一方の前記側端面に正信号で駆動する前記スピーカの振動板を接続し、
他方の前記側端面に反転信号で駆動する前記スピーカの振動板を接続する
請求項1に記載の弦楽器励振装置。 The body substrate has two side end surfaces,
Connect the diaphragm of the speaker that is driven by a positive signal to one of the side end faces,
The stringed instrument excitation device according to claim 1, wherein a diaphragm of the speaker driven by an inverted signal is connected to the other side end surface.
長尺方向に側端面を有する第1基板と、前記第1基板と対向し、長尺方向に側端面を有する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板とを接合する第2弾性部材と、を備え、
前記第1基板の前記側端面に正信号で駆動する前記スピーカの振動板を接続し、
前記第2基板の前記側端面に反転信号で駆動する前記スピーカの振動板を接続する
請求項1に記載の弦楽器励振装置。 The body substrate is
A first substrate having a side end face in the longitudinal direction, a second substrate facing the first substrate and having a side end face in the longitudinal direction, and a second elasticity for joining the first substrate and the second substrate. A member, and
Connecting the diaphragm of the speaker driven by a positive signal to the side end face of the first substrate;
The stringed instrument excitation device according to claim 1, wherein a diaphragm of the speaker driven by an inverted signal is connected to the side end surface of the second substrate.
前記支持部材は、前記駒の高さ方向に形成したアームと、前記アームの端部に前記駒の底部に係合するフックとを有する請求項1に記載の弦楽器励振装置。 A support member attached to the main body substrate and engaged with the piece,
2. The stringed instrument excitation device according to claim 1, wherein the support member includes an arm formed in a height direction of the piece, and a hook that engages with a bottom portion of the piece at an end portion of the arm.
前記弦楽器励振装置の前記側端面に取り付けられるスピーカと、
備える弦楽器励振システム。 A stringed instrument excitation device according to any one of claims 1 to 8,
A speaker attached to the side end surface of the stringed instrument excitation device;
A stringed instrument excitation system.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018059048A JP2019174500A (en) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018059048A JP2019174500A (en) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019174500A true JP2019174500A (en) | 2019-10-10 |
Family
ID=68166817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018059048A Pending JP2019174500A (en) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019174500A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022097304A1 (en) * | 2020-11-09 | 2022-05-12 | 株式会社弦奏Japan | Acoustic apparatus |
JP7098219B1 (en) | 2021-10-20 | 2022-07-11 | 英男 大島 | Stringed instrument exciter and stringed instrument exciter system |
-
2018
- 2018-03-26 JP JP2018059048A patent/JP2019174500A/en active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022097304A1 (en) * | 2020-11-09 | 2022-05-12 | 株式会社弦奏Japan | Acoustic apparatus |
JP2023080380A (en) * | 2020-11-09 | 2023-06-09 | 株式会社弦奏Japan | Acoustic device |
JP7329870B2 (en) | 2020-11-09 | 2023-08-22 | 株式会社弦奏Japan | sound equipment |
JP7098219B1 (en) | 2021-10-20 | 2022-07-11 | 英男 大島 | Stringed instrument exciter and stringed instrument exciter system |
JP2023061702A (en) * | 2021-10-20 | 2023-05-02 | 英男 大島 | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10304435B2 (en) | Musical instrument and acoustic transducer device | |
TWI298482B (en) | Stringed musical instrument, transducer for the same and its mounting structure on the same | |
US7514614B2 (en) | Electro-acoustic guitar | |
JP6503135B1 (en) | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system | |
US8008558B2 (en) | Focused input stringed instrument | |
US20060219093A1 (en) | Stringed instrument | |
JP4369847B2 (en) | Sound processing method and pickup device for stringed instruments | |
JP7098219B1 (en) | Stringed instrument exciter and stringed instrument exciter system | |
US8916763B2 (en) | Transducer | |
JPH09135490A (en) | Natural resonance speaker | |
JP2019174500A (en) | Stringed instrument excitation device and stringed instrument excitation system | |
JP2005010535A (en) | Bridge for stringed instrument, and stringed instrument | |
US8569602B2 (en) | Stringed musical instruments and related methods | |
JP6981021B2 (en) | Electric guitar body and electric guitar | |
JP2019029703A (en) | String instrument excitation apparatus and string instrument excitation system | |
JP2006308870A (en) | Stringed instrument, and fitting structure for transducing device used therefor | |
US20060042455A1 (en) | Piezoelectric transducer for stringed musical instruments | |
JP4577441B2 (en) | Conversion device | |
JP7549919B1 (en) | Stringed instrument excitation device, vibration transmission unit, and stringed instrument excitation system | |
JP5834301B2 (en) | Stringed instrument | |
JPH11102182A (en) | Stringed instrument | |
JP2006251244A (en) | Thrumming stringed instrument and pickup therefor | |
US10818272B1 (en) | Bridge mono-saddle for stringed musical instrument | |
JP7486862B1 (en) | Stringed instrument excitation device, vibration transmission unit, stringed instrument excitation system, and method for installing stringed instrument excitation device | |
WO2022075379A1 (en) | Vibration exciting device and vibration exciting system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180418 |