JP2019174435A - ガス検出方法およびガス検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度を一定の確度で得ることのできるガス検出方法およびガス検出装置を提供する。【解決手段】パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、被検ガスの少なくとも2種以上の特性値が測定され、被検ガスの少なくとも2種以上の特性値に基づいて、被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方が算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス検出方法およびガス検出装置に関する。
例えば、液化天然ガス(LNG)を輸送する運搬船から陸上設備へLNGを荷揚げする場合には、通常、ローディングアームが用いられている。荷揚げ後においては、LNG気化ガスがローディングアーム内に残留している。このため、ローディングアームを切り離すに際しては、ローディングアーム内のLNG気化ガスをイナートガスでパージし、ローディングアームから排出されるLNG気化ガスの濃度が爆発下限界濃度以下になったことを確認することが求められている。特にLNG気化ガスの排出を目的としたパージの際には、イナートガスとして窒素が使用される。ここに、イナートガスとして窒素が用いられる理由は、水分や二酸化炭素などが含まれていると、水分や二酸化炭素がLNGの温度で凝固し、配管内部や機器を損傷させるおそれがあるためである。
一般に、可燃性ガスの検出にあっては、例えば接触燃焼式ガスセンサ、半導体式ガスセンサもしくは非分散型赤外線式センサなどが用いられている。例えば特許文献1には、LNG気化ガスやLPG気化ガスを接触燃焼式ガス検知器により検出することが記載されている。
特開2013−234973号公報
而して、LNGの主成分はメタンであるが、エタン、プロパン、ブタンなどのパラフィン系炭化水素成分も含まれており、LNGの組成は産出地によって異なる。
ローディングアーム内のLNG気化ガスをイナートガスでパージすることにより排出されるガスは、初期時には気化しやすいメタンが多く含まれたものであるが、時間経過と共に、エタン、プロパン、ブタンなどの沸点の高いパラフィン系炭化水素成分の割合が高いものとなる。このようなLNG気化ガスの組成の経時的変化の傾向は、LNGの産出地によって異なり、また、組成の経時的変化の傾向を予想することが困難である。このため、イナートガスをベースガスとするLNG気化ガスについて、パラフィン系炭化水素成分の総濃度の、爆発下限界濃度に対する百分率を示す爆発下限界百分率濃度を測定する場合には、LNG気化ガスに含まれるいずれのパラフィン系炭化水素成分に対しても、同等の感度レベルを有するガスセンサが必要となる。
しかしながら、接触燃焼式センサや半導体式センサは、検知原理上、酸素が不可欠であるため、窒素ガスのようなイナートガス中のパラフィン系炭化水素成分の濃度を検出することはできない。一方、非分散型赤外線式センサでは、LNGに含まれる複数種のパラフィン系炭化水素成分を同一の感度レベルで検出することができない。
このように、例えばイナートガスをベースガスとするLNG気化ガスに含まれるすべてのパラフィン系炭化水素成分に対して、同等の感度レベルを有するガスセンサは存在しないのが実情であった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、イナートガスをベースガスとして含む被検ガスであっても、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度を一定の確度で得ることのできるガス検出方法およびガス検出装置を提供することを目的とする。
本発明のガス検出方法は、パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、
前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値を測定し、
前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする。
本発明のガス検出方法においては、
前記少なくとも2種以上の特性値が、前記被検ガスの屈折率と比重とを含み、
前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの比重差(Δs)の、前記被検ガスと前記ベースガスとの屈折率差(Δn)に対する比率(Δs/Δn)に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することが好ましい。
さらにまた、本発明のガス検出方法においては、被検ガスが、イナートガスをベースガスとして含む、LNG気化ガスまたはLPG気化ガスであることが好ましく、イナートガスが窒素ガスであることが好ましい。
さらにまた、本発明のガス検出方法においては、前記被検ガスと前記被検ガスのベースガスである窒素ガスとの比重差(Δs)を、特定の炭化水素成分と窒素ガスとの比重差(Δs)により規格化して比重差規格化値(Δs/Δs)を算出すると共に、前記被検ガスと窒素ガスとの屈折率差(Δn)を、前記特定の炭化水素成分と窒素ガスとの屈折率差(Δn)により規格化して屈折率差規格化値(Δn/Δn)を算出し、
前記比重差規格化値(Δs/Δs)の、前記屈折率差規格化値(Δn/Δn)に対する比率を算出することが好ましい。
さらにまた、本発明のガス検出方法においては、前記特定の炭化水素成分がメタンガスであって、メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率をX軸とし、爆発下限界濃度をY軸とするX−Y座標系において、下記数式(1−a)で示される曲線と下記数式(1−b)で示される曲線との間の領域内に含まれる曲線または折れ線で示される検量線に基づいて、被検ガスの爆発下限界濃度を算出することが好ましい。
上記数式(1−a)および数式(1−b)において、yは爆発下限界濃度〔vol%〕、xはメタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率である。
さらにまた、本発明のガス検出方法においては、メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率をx、被検ガスと窒素ガスとの屈折率差をΔn、メタンガスと窒素ガスとの屈折率差をΔnCH4としたとき、被検ガスにおける炭化水素成分の総濃度y’を下記数式(2)に基づいて算出することが好ましい。
また、本発明のガス検出方法においては、前記特性値が、屈折率、熱伝導率、比重および音速のうちの少なくとも2種以上を含み、前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値を含む所定の関数で演算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することが好ましい。
さらにまた、本発明のガス検出方法においては、少なくとも2種以上の特性値が屈折率と熱伝導率とを含み、前記被検ガスの熱伝導率に基づく値に係数αを乗じた値と、前記被検ガスの屈折率に基づく値に係数βを乗じた値を加算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することが好ましい。
本発明のガス検出装置は、パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、
前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値を測定するそれぞれ特性値測定手段と、前記被検ガスのそれぞれの特性値に基づいて演算する演算手段を有し、前記演算手段は、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることを特徴とする。
本発明のガス検出装置においては、前記特性値測定手段が、前記被検ガスの屈折率を測定する屈折率測定手段と、比重を測定する比重測定手段であり、
前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの比重差(Δs)の、前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの屈折率差(Δn)に対する比率(Δs/Δn)を出する比率算出手段と、
前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を前記比率に基づいて算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることが好ましい。
また、本発明のガス検出装置においては、前記HC成分濃度算出手段および前記LEL算出手段の両方を備えており、
被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の総濃度の、前記被検ガスの爆発下限界濃度に対する百分率を示す爆発下限界百分率濃度を算出する爆発下限界百分率濃度算出手段をさらに備えた構成とされることが好ましい。
また、本発明のガス検出装置においては、被検ガスが、イナートガスをベースガスとして含む、LNG気化ガスまたはLPG気化ガスであることが好ましく、イナートガスが窒素ガスであることが好ましい。
本発明のガス検出装置は、パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、前記被検ガスの屈折率を測定する屈折率測定手段と、前記被検ガスの他の特性値を入力可能な入力手段と、前記被検ガスの他の特性値と前記被検ガスの屈折率に基づいて演算する演算手段を有し、前記演算手段は、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることを特徴とする。
また、本発明のガス検出装置においては、他の特性値が熱伝導率であり、前記演算手段は、前記被検ガスの熱伝導率に基づく値と前記被検ガスの屈折率に基づく値とを含む所定の関数で演算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することが好ましい。
また、本発明のガス検出装置においては、他の特性値が熱伝導率であり、前記演算手段は、前記被検ガスの熱伝導率に基づく値に係数αを乗じた値と、前記被検ガスの屈折率に基づく値に係数βを乗じた値を加算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することが好ましい。
さらにまた、本発明のガス検出装置においては、前記HC成分濃度算出手段および前記LEL算出手段の両方を備えており、
被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の総濃度の、前記被検ガスの爆発下限界濃度に対する百分率を示す爆発下限界百分率濃度を算出する爆発下限界百分率濃度算出手段をさらに備えた構成とされることが好ましい。
本発明のガス検出方法およびガス検出装置によれば、パラフィン系炭化水素成分の組成比にかかわらず、被検ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の総濃度、被検ガスの爆発下限界濃度、および爆発下限界百分率濃度を一定の確度で得ることができる。
本発明のガス検出装置の第1実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。 比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率と、爆発下限界濃度との相関関係の一例を示すグラフである。 実験例1〜3において用いた複数種の試験用ガスの各々についての、本発明に係るガス検出方法により得られた爆発下限界百分率濃度の値と、IEC規格に準拠して得られた爆発下限界百分率濃度の値との関係を示すグラフである。 本発明のガス検出装置の第2実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。 複数種の試験用ガスの各々についての、本発明に係るガス検出方法により得られた屈折率に基づく値(C1の爆発下限界百分率濃度100%を1としたときの値:XOPT)と、IEC規格に準拠して得られた爆発下限界百分率濃度の値との関係を示すグラフである。 複数種の試験用ガスの各々についての、本発明に係るガス検出方法により得られた熱伝導率に基づく値(C1の爆発下限界百分率濃度100%を1としたときの値:XT.C.)と、IEC規格に準拠して得られた爆発下限界百分率濃度の値との関係を示すグラフである。 複数種の試験用ガスの各々についての、本発明に係るガス検出方法の所定の関数による演算で得られた爆発下限界百分率濃度の値と、IEC規格に準拠して得られた爆発下限界百分率濃度の値との関係を示すグラフである。 複数種の試験用ガスの各々についての、本発明に係るガス検出方法の被検ガスの熱伝導率に基づく値(C1の爆発下限界百分率濃度100%を1としたときの値:XT.C.)に係数αを乗じた値(αXT.C.)と被検ガスの屈折率に基づく値(C1の爆発下限界百分率濃度100%を1としたときの値:XOPT)に係数βを乗じた値(βXOPT)の加算で得られた爆発下限界百分率濃度の値と、IEC規格に準拠して得られた爆発下限界百分率濃度の値との関係を示すグラフである。 本発明のガス検出装置の第3実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のガス検出方法および前記ガス検出方法が実行される本発明のガス検出装置においては、パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスが被検ガスとされる。
被検ガスとしては、例えば、窒素ガスなどのイナートガスまたは空気をベースガスとして含む、パラフィン系炭化水素を主成分とするLNG気化ガスやLPG気化ガスなどを例示することができる。具体的には例えば、LNGまたはLPGの陸揚げ作業終了後のローディングアーム内に残留するLNG気化ガスまたはLPG気化ガスをイナートガスでパージすることにより前記ローディングアーム内から排出されるガスなどを例示することができる。
図1は、本発明のガス検出装置の第1実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。
このガス検出装置は、被検ガスの物性値を測定するガス検出部10と、ガス検出部10から出力されるデータを処理する演算処理部20とを有する。
ガス検出部10は、被検ガスの音速Vを測定する音速測定手段11と、前記被検ガスの屈折率nを測定する屈折率測定手段15とを備えている。このガス検出装置においては、図1において白抜きの矢印で示されるように、被検ガスは、音速測定手段11および屈折率測定手段15に順次に供給される。
音速測定手段11としては、例えば超音波式センサを用いることができる。超音波式センサは、一端に音波発信源が設けられると共に他端に音波受信源が設けられた測定管を備えた構成とされる。超音波式センサにおいては、測定管内に被検ガスを流通させた状態において、音波発信源からの音波が被検ガス中を伝播して音波受信源に至るまでに要する時間(伝播時間)が測定され、その伝播時間の値から被検ガスの音速Vが求められる。
屈折率測定手段15としては、例えば、被検ガスと例えば空気などの参照ガスとの光の屈折率の相異を干渉縞の変位として検出し、この変位量に基づいて、被検ガスの屈折率nを測定する光波干渉計を用いることができる。
演算処理部20は、被検ガスの比重Sを被検ガスの音速Vの値および被検ガスの屈折率nの値に基づいて求める比重測定機構25を備えている。
比重測定機構25は、音速測定手段11によって測定された被検ガスの音速Vの値に基づいて音速換算比重Sを求める音速−比重換算処理手段26と、屈折率測定手段15によって測定された被検ガスの屈折率nの値に基づいて屈折率換算比重Sを求める屈折率−比重換算処理手段27と、音速換算比重Sおよび屈折率換算比重Sに基づいて被検ガスの比重Sを求める比重算出手段28とを備えている。
音速−比重換算処理手段26は、例えばパラフィン系炭化水素成分のみからなる特定ガスについて予め取得しておいた前記特定ガスの音速と比重との相関関係を利用して、被検ガスの音速換算比重Sを算出する。具体的には、被検ガスが特定ガスであると仮定して、被検ガスについて取得された音速Vの値を相関関係に対照することにより音速換算比重Sを算出する。
屈折率−比重換算処理手段27は、例えばパラフィン系炭化水素成分のみからなる特定ガスについて予め取得しておいた前記特定ガスの屈折率と比重との相関関係を利用して、被検ガスの屈折率換算比重Sを算出する。具体的には、被検ガスが特定ガスであると仮定して、被検ガスについて取得された屈折率nの値を相関関係に対照することにより屈折率換算比重Sを算出する。
比重算出手段28は、音速−比重換算処理手段26によって得られる音速換算比重Sa と、屈折率−比重換算処理手段27によって得られる屈折率換算比重Sb とに基づいて、下記数式(3)により、被検ガスの比重Sを算出する。ここに、被検ガスの比重Sの値、音速換算比重Sの値および屈折率換算比重Sの値は、いずれも、空気の比重を1としたときの値である。
上記数式(3)におけるαは補正因子である。補正因子αは、例えば2.4以上9.3以下の数値範囲内の値とされることが好ましく、より好ましくは、3.0以上6.2以下の数値範囲内の値とされる。
補正因子αが上記の数値範囲内の値であることにより、被検ガスに混入ガスが含有されている場合であっても、その混入ガスの組成および被検ガスの組成にかかわらず、得られる被検ガスの比重Sの値が、前記被検ガスの比重の真値との差が小さいものとなる。
而して、このガス検出装置における演算処理部20は、被検ガスの比重Sに係るデータと、前記被検ガスの屈折率nに係るデータとの比率を算出する比率算出手段30と、前記被検ガスの爆発下限界濃度yを前記比率に基づいて算出するLEL算出手段35と、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’を前記比率に基づいて算出するHC成分濃度算出手段40と、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yを、被検ガスの爆発下限界濃度yと前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’とに基づいて算出する爆発下限界百分率濃度算出手段45とを備えている。
比率算出手段30は、被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの比重差(Δs)の、前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの屈折率差(Δn)に対する比率(Δs/Δn)を算出する。
また、比率算出手段30は、被検ガスとベースガスとの比重差(Δs)および被検ガスとベースガスとの屈折率差(Δn)を規格化し、これにより得られる各々の規格化値を被検ガスの比重Sに係るデータおよび被検ガスの屈折率nに係るデータとして用いて比率を算出する機能を有することが好ましい。
具体的には、被検ガスとベースガスとの比重差(Δs)を、特定の炭化水素成分と前記ベースガスとの比重差(Δs)で規格化して比重差規格化値(Δs/Δs)を算出する。また、被検ガスとベースガスとの屈折率差(Δn)を、特定の炭化水素成分と前記ベースガスとの屈折率差(Δn)を基準として規格化して屈折率差規格化値(Δn/Δn)を算出する。
被検ガスの比重に係るデータの、被検ガスの屈折率に係るデータに対する比率を、規格化値を用いて算出することにより、被検ガスの組成にかかわらず、一定基準で評価を行うことができる。ここに、特定の炭化水素成分は、メタンガスであることが好ましい。この理由は、比率算出手段30によって得られる比率xを最大値が1となるよう規格化(正規化)することができるためである。
メタンガスを基準として規格化した比重差規格化値の、屈折率差規格化値に対する比率xは、例えば下記数式(4)によって、算出される。下記数式(4)において、Δnは、被検ガスと窒素ガスとの屈折率差(n−nN2)、ΔnCH4は、メタンガスと窒素ガスとの屈折率差(nCH4−nN2)、Δsは、被検ガスと窒素ガスとの比重差(s−sN2)、ΔsCH4は、メタンガスと窒素ガスとの比重差(sCH4−sN2)である。
なお、下記数式(4)において、被検ガスにおけるベースガスが例えば空気である場合には、窒素ガスの屈折率nN2および比重sN2に代えて空気の屈折率および比重を用いればよい。また、メタンガス以外の特定の炭化水素成分を基準としてデータを規格化する場合には、メタンガスの屈折率nCH4および比重sCH4に代えて基準とされる特定の炭化水素成分の屈折率および比重を用いればよい。
LEL算出手段35は、比率算出手段30によって得られた比率xと、爆発下限界濃度yとの相関関係を示す検量線に基づいて、被検ガスの爆発下限界濃度y〔vol%〕を算出する。
検量線は、例えば、メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値(Δs/ΔsCH4)の、屈折率差規格化値(Δn/ΔnCH4)に対する比率xをX軸とし、爆発下限界濃度をY軸とするX−Y座標系において、上記数式(1−a)で示される曲線と上記数式(1−b)で示される曲線との間の領域内に含まれる曲線または折れ線で近似されるものである。このようにして検量線が設定される理由は次に示すとおりである。
先ず、パラフィン系炭化水素成分を主成分とする互いに組成の異なる複数種の試験用ガス各々の比重および屈折率を実際に測定し、メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率xを算出する。また、各々の試験用ガスの組成に基づいて爆発下限界濃度(理論値)を算出し、このようにして得られた各実測値を、比率xをX軸とし、爆発下限界濃度をY軸とするX−Y座標系にプロットした。その結果、図2において実線で示すように、試験用ガスの組成にかかわらず、比率xと爆発下限界濃度yとの関係を一の曲線(以下、「基準検量線」という。)Csで描くことができることが確認された。ここに、基準検量線Csは、下記数式(5)により示される曲線である。
一方、各種のパラフィン系炭化水素成分の爆発下限界濃度の値が、例えばIEC規格、ISO規格あるいはICSC(International Chemical Safty Card,国際化学物質安全カード)において示されているが、同一の炭化水素成分であっても、爆発下限界濃度yの値として互いに異なる値が示されているものもある。例えば、イソブタンガス(x=−0.35)についての爆発下限界濃度の値は、IEC規格では1.3vol%(図2における丸印のプロット)、ISO規格では1.5vol%(図2における三角印のプロット)、ICSCでは、1.8vol%(図2における四角印のプロット)とされている。なお、図2においては、メタンガス(x=1.00)、エタンガス(x=−0.06)およびプロパンガス(x=−0.26)の値も示されており、丸印のプロットがIEC規格に基づく値、三角印のプロットがISO規格に基づく値、四角印がICSCに基づく値である。
このため、本発明においては、基準検量線Csにより得られる爆発下限界濃度yの値についての許容範囲βが、各々の規格による各種の炭化水素成分の爆発下限界濃度の値に基づいて設定される。許容範囲βは、基準検量線Csにより得られる爆発下限界濃度yの値に対して例えば−0.2vol%以上0.7vol%以下の範囲とされることが好ましい。すなわち、図2において破線で示す曲線(a)が許容範囲の上限を示す曲線となり、曲線(b)が許容範囲の下限を示す曲線となる。従って、曲線(a)と曲線(b)との間の領域内で設定された曲線または折れ線を検量線として設定すれば、爆発下限界濃度yを一定の確度で得ることができる。
HC成分濃度算出手段40は、被検ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’〔vol%〕を比率算出手段30によって得られた比率xの値に基づいて、上記数式(2)により算出する。
なお、ベースガスが空気である場合や、被検ガスの屈折率に係るデータおよび比重に係るデータの規格化に際して基準とされる特定の炭化水素成分がメタンガス以外の炭化水素成分に設定される場合には、上記数式(1−a)、(1−b)および上記数式(2)における係数の値を適宜変更すればよい。
爆発下限界百分率算出手段45は、LEL算出手段35によって得られた爆発下限界濃度yの値と、HC成分濃度算出手段40によって得られたパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’の値とに基づいて、爆発下限界百分率濃度y[%LEL]を算出する。爆発下限界百分率濃度yは、パラフィン系炭化水素成分の総濃度y’の、爆発下限界濃度yに対する百分率を示す値であって、y=(y’/y)×100により求められる。
以下、上記のガス検出装置によるガス検出動作について、被検ガスがベースガスとして窒素ガスを含むものである場合を例に挙げて説明する。
上記のガス検出装置においては、被検ガスが音速測定手段11および屈折率測定手段15の各々に供給されると共に、例えば空気などの参照ガスが屈折率測定手段15に供給される。これにより、被検ガスの音速Vが音速測定手段11によって測定されると共に前記被検ガスの屈折率nが屈折率測定手段15によって測定される。比重測定機構25においては、測定された被検ガスの音速Vの値に基づいて、被検ガスの音速換算比重Sが音速−比重換算処理手段26によって求められる。また、測定された被検ガスの屈折率nの値に基づいて、被検ガスの屈折率換算比重Sが屈折率−比重換算処理手段27によって求められる。このようにして得られた音速換算比重Sの値および屈折率換算比重Sの値に基づいて、被検ガスの比重Sが比重算出手段28によって算出される。
比率算出手段30においては、先ず、被検ガスと窒素ガスとの比重差Δsが、例えばメタンガスと窒素ガスとの比重差ΔsCH4で規格化されることにより、比重差規格化値(Δs/ΔsCH4)が算出される。また、被検ガスと窒素ガスとの屈折率差Δnが、例えばメタンガスと窒素ガスとの屈折率差ΔnCH4で規格化されることにより、屈折率差規格化値(Δn/ΔnCH4)が算出される。次いで、比重差規格化値(Δs/ΔsCH4)および屈折率差規格化値(Δn/ΔnCH4)に基づいて、上記数式(4)によって、比重差規格化値(Δs/ΔsCH4)の、屈折率差規格化値(Δn/ΔnCH4)に対する比率xが算出される。
以上のようにして得られた比率xに基づいて、LEL算出手段35においては、被検ガスの爆発下限界濃度yが、例えば上記数式(5)で示される基準検量線Csによって算出される。また、前記比率xに基づいて、上記数式(2)によって、被検ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’がHC成分濃度算出手段40によって算出される。
さらに、被検ガスの爆発下限界濃度yの値とパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’の値とに基づいて、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yが爆発下限界百分率濃度算出手段45によって算出される。
而して、上記のガス検出方法によれば、被検ガスにおけるベースガスが例えば窒素ガスなどのイナートガスであっても、パラフィン系炭化水素成分の組成比にかかわらず、被検ガスの爆発下限界濃度y、被検ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’および爆発下限界百分率濃度yを一定の確度で得ることができる。
また、これらの特性値の算出にあっては、各々物理センサよりなる音速測定手段11および屈折率測定手段15により取得された屈折率の値および音速の値が用いられるので、高い応答速度を得ることができて連続測定を行うことができる。しかも、物理センサは、感度の劣化が生じにくいものであるため、信頼性の高いガス検出を行うことができる。
このようなガス検出方法が実行される上記のガス検出装置は、例えば燃料ガスの陸揚げ作業終了後のローディングアーム内に残留する燃料ガスが気化されたガスを窒素ガスでパージすることにより前記ローディングアーム内から排出されるガスの検出を行う場合に好適なものとなる。
例えばLNG船において用いられるローディングアーム内から排出されるガスは、窒素ガスのパージが開始された初期時においては、気化しやすい炭化水素成分であるメタンを多く含むガスが排出され、時間経過と共にエタン、プロパン、ブタンなどの高沸点の炭化水素成分の割合が多くなったガスが排出される。また、ローディングアーム内から排出されるガスの時間経過に伴う組成の変化の程度は、LNGの産地によって異なるものとなり、予想しにくいものである。然るに、上記のガス検出装置によれば、前記被検ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の組成比にかかわらず、ローディングアーム内に残留するガスが爆発下限界濃度以下となったことを高い信頼性で検出することができる。また、窒素ガスによるパージ作業を効率的に行うことができる。
以下、本発明の第1実施形態による実験例について説明する。
〔実験例1〕
メタンガス(CH)およびエタンガス(C)よりなる混合ガス(CH:C=50:50)を窒素ガスで希釈した、パラフィン系炭化水素成分の総濃度が互いに異なる複数種の試験用ガスを用意した。
図1に示す構成のガス検出装置を用いて、各々の試験用ガスにおける爆発下限界百分率濃度〔%LEL〕(以下、「実測値」という。)を求めた。ここに、試験用ガスの比重は、上記式(3)により、補正因子αの値を3.32とする条件で算出した。また、試験用ガスの爆発下限界濃度は、上記数式(5)により示される基準検量線に基づいて算出した。さらにまた、試験用ガスに含まれるパラフィン系炭化水素成分の総濃度は、上記数式(2)により算出した。
また、IEC規格に準拠した方法により、各々の試験用ガスの爆発下限界百分率濃度〔%LEL〕(以下、「理論値」という。)を算出した。
以上のようにして得られたデータを、横軸を理論値、縦軸を測定値とするグラフ上にプロットした。結果を図3において菱形印のプロットで示す。図3において破線で示す直線は、理論値と測定値とが一致した理想直線である。
〔実験例2〕
メタンガス(CH)、エタンガス(C)およびプロパンガス(C)よりなる混合ガス(CH:C:C=33.3:33.3:33.3)を窒素ガスで希釈した、パラフィン系炭化水素成分の総濃度が互いに異なる複数種の試験用ガスを用意した。
実験例1と同様にして、各々の試験用ガスの爆発下限界百分率濃度の実測値および理論値を求めた。結果を図3において丸印のプロットで示す。
〔実験例3〕
エタンガス(C)、プロパンガス(C)およびイソブタンガス(i−C10)よりなる混合ガス(C:C:i−C10=33.3:33.3:33.3)を窒素ガスで希釈した、パラフィン系炭化水素成分の総濃度が互いに異なる複数種の試験用ガスを用意した。
実験例1と同様にして、各々の試験用ガスの爆発下限界百分率濃度の実測値および理論値を求めた。結果を図3において四角印のプロットで示す。
以上の結果より明らかなように、本発明によれば、ガスの組成にかかわらず、爆発下限界百分率濃度を理論値に対して一定の誤差範囲内で得ることができることが確認された。
また、ISO規格やICSCに基づく理論値に対しても、爆発下限界百分率濃度を一定の誤差範囲内で得ることができることが確認された。
さらにまた、一つの炭化水素成分、例えばメタン、エタン、ブタンもしくはイソブタンを主成分とする単ガスについても、実験例1と同様にして爆発下限界単位濃度を求めたところ、いずれの規格による理論値に対しても、爆発下限界単位濃度を一定の誤差範囲内で得ることができることが確認された。
図4は、本発明のガス検出装置の第2実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。
このガス検出装置は、被検ガスの物性値を測定するガス検出部10と、ガス検出部10から出力されるデータを処理する演算処理部20とを有する。
ガス検出部10は、被検ガスの熱伝導率mを測定する熱伝導率測定手段12と、前記被検ガスの屈折率nを測定する屈折率測定手段15とを備えている。このガス検出装置においては、図4において白抜きの矢印で示されるように、被検ガスは、熱伝導率測定手段12および屈折率測定手段15に順次に供給される。
このガス検出装置における演算処理部20は、被検ガスの屈折率nに基づく値XOPT、および、熱伝導率mに基づく値XT.C.とを演算する算出手段30と、被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’を屈折率nに基づく値XOPT、及び、熱伝導率mに基づく値XT.C.から算出するHC成分濃度算出手段40と、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yを屈折率nに基づく値XOPT、及び、熱伝導率mに基づく値XT.C.から算出する爆発下限界百分率濃度算出手段45とを備えている。
演算処理部20においては、メタンガスを基準としてメタンガスの爆発下限界百分率濃度100%を1とした場合の、被検ガスの熱伝導率mに基づく値XT.C.、および、屈折率nに基づく値XOPTを求める。
図5、6に示すように、屈折率nに基づく値XOPTは、被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の炭素数(Cnで表す:混合ガスの場合平均炭素数)が大きいほど大きい値となり、熱伝導率mに基づく値XT.C.は被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の炭素数が大きいほど小さい値となる。
また、いずれも常にゼロ以上の値となる。
爆発下限界百分率濃度算出手段45は、XT.C.とXOPTに基づいて、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yを演算する。
成分濃度算出手段40は、XT.C.とXOPTに基づいて、被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度y’を演算する。
パラフィン系炭化水素成分は、熱伝導率mに基づく値XT.C.、および、屈折率nに基づく値XOPTにおいて図5、6に示す特性を有するため、被検ガスの成分比が不明であっても爆発下限界百分率濃度y、総濃度y’が算出可能である。
爆発下限界百分率濃度算出手段45による、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yの演算は、図5、6の関係から、例えば以下の関数式で近似できる。
上記関数演算により算出した、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yと理論値の相関は、図7に示すように、極めて正確である。
また、図5、6に示すように、XT.C.とXOPTは、基準となるメタンガスの値に対してほぼ逆比例しているので、例えば、以下の式に示すように、XT.C.とXOPTにそれぞれ係数をかけて加算する単純な式でも近似できる。
上記加算により算出した、被検ガスの爆発下限界百分率濃度yと理論値の相関は、図8に示すように、実用上問題ないレベルで正確である。
図9は、本発明のガス検出装置の第3実施形態における構成を概略的に示すブロック図である。
このガス検出装置は、ガス検出部10が、被検ガスの屈折率nを測定する屈折率測定手段15のみ有し、熱伝導率mについては演算処理部20に設けられた入力手段50おいて、直接入力された値mから求めるように構成されており、その他の構成、演算の流れは、前述の第3実施形態と同様である。
本実施形態によれば、公知の屈折率測定によるガス検出器に、機能を追加するだけでよく、他の特性値を利用した公知のガス検出器で読み取った値を入力するだけで、被検ガスの成分が特定されていなくても、容易に爆発下限界百分率濃度yを知ることが可能となる。
なお、第2実施形態、第3実施形態において、検出する被検ガスの特性値を屈折率と熱伝導率としたが、例えば、熱伝導率と比重、熱伝導率と音速等、異なる値が得られる2種以上の特性値であれば、いかなる組み合わせであってもよい。
本発明は、イナートガスをベースガスとするパラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスについて、前記混合ガスのパラフィン系炭化水素成分の濃度を爆発下限界百分率濃度で特定することができるので、例えば、燃料ガスの陸揚げ作業終了後のローディングアーム内に残留するガスの検出を行うに際して、極めて有用なものとなることが期待される。
10 ガス検出部
11 音速測定手段
12 熱伝導率測定手段
15 屈折率測定手段
20 演算処理部
25 比重測定機構
26 音速−比重換算処理手段
27 屈折率−比重換算処理手段
28 比重算出手段
30 比率算出手段
35 LEL算出手段
40 HC成分濃度算出手段
45 爆発下限界百分率濃度算出手段
50 入力手段

Claims (18)

  1. パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、
    前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値を測定し、
    前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とするガス検出方法。
  2. 前記少なくとも2種以上の特性値が前記被検ガスの屈折率と比重とを含み、
    前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの比重差(Δs)の、前記被検ガスと前記ベースガスとの屈折率差(Δn)に対する比率(Δs/Δn)に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス検出方法。
  3. 被検ガスが、イナートガスをベースガスとして含む、LNG気化ガスまたはLPG気化ガスであることを特徴とする請求項2に記載のガス検出方法。
  4. イナートガスが窒素ガスであることを特徴とする請求項3に記載のガス検出方法。
  5. 前記被検ガスと前記被検ガスのベースガスである窒素ガスとの比重差(Δs)を、特定の炭化水素成分と窒素ガスとの比重差(Δs)により規格化して比重差規格化値(Δs/Δs)を算出すると共に、前記被検ガスと窒素ガスとの屈折率差(Δn)を、前記特定の炭化水素成分と窒素ガスとの屈折率差(Δn)により規格化して屈折率差規格化値(Δn/Δn)を算出し、
    前記比重差規格化値(Δs/Δs)の、前記屈折率差規格化値(Δn/Δn)に対する比率を算出することを特徴とする請求項4に記載のガス検出方法。
  6. 前記特定の炭化水素成分がメタンガスであって、
    メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率をX軸とし、爆発下限界濃度をY軸とするX−Y座標系において、下記数式(1−a)で示される曲線と下記数式(1−b)で示される曲線との間の領域内に含まれる曲線または折れ線で示される検量線に基づいて、被検ガスの爆発下限界濃度を算出することを特徴とする請求項5に記載のガス検出方法。
    〔上記数式(1−a)および数式(1−b)において、yは爆発下限界濃度〔vol%〕、xはメタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率である。〕
  7. メタンガスを基準に規格化した比重差規格化値の屈折率差規格化値に対する比率をx、被検ガスと窒素ガスとの屈折率差をΔn、メタンガスと窒素ガスとの屈折率差をΔnCH4としたとき、被検ガスにおける炭化水素成分の総濃度y’を下記数式(2)に基づいて算出することを特徴とする請求項6に記載のガス検出方法。
  8. 前記特性値が、屈折率、熱伝導率、比重および音速のうちの少なくとも2種以上を含み、
    前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値に基づく値を含む所定の関数で演算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス検出方法。
  9. 前記少なくとも2種以上の特性値が屈折率と熱伝導率とを含み、
    前記被検ガスの熱伝導率に基づく値に係数αを乗じた値と、前記被検ガスの屈折率に基づく値に係数βを乗じた値を加算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス検出方法。
  10. 被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出し、
    被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の総濃度の、前記被検ガスの爆発下限界濃度に対する百分率を示す爆発下限界百分率濃度を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のガス検出方法。
  11. パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、
    前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値をそれぞれ測定する特性値測定手段と、
    前記被検ガスの少なくとも2種以上の特性値に基づいて演算する演算手段を有し、
    前記演算手段は、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることを特徴とするガス検出装置。
  12. 前記特性値測定手段が、前記被検ガスの屈折率を測定する屈折率測定手段と、比重を測定する比重測定手段とを含み、
    前記演算手段は、前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの比重差(Δs)の、前記被検ガスと前記被検ガスにおけるベースガスとの屈折率差(Δn)に対する比率(Δs/Δn)を出する比率算出手段と、
    前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を前記比率に基づいて算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることを特徴とする請求項11に記載のガス検出装置。
  13. 被検ガスが、イナートガスをベースガスとして含む、LNG気化ガスまたはLPG気化ガスであることを特徴とする請求項12に記載のガス検出装置。
  14. イナートガスが窒素ガスであることを特徴とする請求項13に記載のガス検出装置。
  15. パラフィン系炭化水素成分を含む混合ガスを被検ガスとし、
    前記被検ガスの屈折率を測定する屈折率測定手段と、前記被検ガスの他の特性値を入力可能な入力手段と、前記被検ガスの他の特性値と前記被検ガスの屈折率に基づいて演算する演算手段を有し、
    前記演算手段は、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度を算出するHC成分濃度算出手段および前記被検ガスの爆発下限界濃度を算出するLEL算出手段のいずれか一方または両方を備えていることを特徴とするガス検出装置。
  16. 前記他の特性値が熱伝導率であり、
    前記演算手段は、前記被検ガスの熱伝導率に基づく値と前記被検ガスの屈折率に基づく値とを含む所定の関数で演算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする請求項15に記載のガス検出装置。
  17. 前記他の特性値が熱伝導率であり、
    前記演算手段は、前記被検ガスの熱伝導率に基づく値に係数αを乗じた値と、前記被検ガスの屈折率に基づく値に係数βを乗じた値を加算した値に基づいて、前記被検ガスにおけるパラフィン系炭化水素成分の総濃度および前記被検ガスの爆発下限界濃度のいずれか一方または両方を算出することを特徴とする請求項15に記載のガス検出装置。
  18. 前記HC成分濃度算出手段および前記LEL算出手段の両方を備えており、
    被検ガスのパラフィン系炭化水素成分の総濃度の、前記被検ガスの爆発下限界濃度に対する百分率を示す爆発下限界百分率濃度を算出する爆発下限界百分率濃度算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれかに記載のガス検出装置。
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