JP2019174302A - 電路監視システム及び配電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】施工作業の作業性の向上を図る。【解決手段】電路監視システム1は、配電用の電路に含まれる複数の電路5のうちのいずれか一つの電路5に監視信号Vxを入力する信号入力装置2と、電路5から監視信号Vxを抽出する信号抽出装置3とを備える。信号抽出装置3は、複数の電路5のうちの少なくとも一つの電路5から監視信号Vxを抽出する。【選択図】 図1

Description

本開示は、電路監視システム及び配電システムに関し、より詳細には、受電設備から負荷に給電するための電路の絶縁状態を監視する電路監視システム、及び前記電路監視システムを有する配電システムに関する。
特許文献1には漏電遮断器が開示されている。漏電遮断器は、複数の電路に流れる不平衡電流を零相変流器によって検出し、不平衡電流の大きさが上限値を超えたときに電路を遮断するように構成されている。
特開2003−7191号公報
ところで、不平衡電流の大きさから漏電を検出する場合、行きの線路及び戻りの線路を貫通式の零相変流器に貫通させる必要がある。この場合、線路に使用される導体の径が大きくなるに連れて零相変流器も大型化してしまう。零相変流器が大型化すると、零相変流器を電路(行きの線路及び戻りの線路)に設置する際の施工作業の作業性が低下する。
本開示の目的は、施工作業の作業性の向上を図ることができる電路監視システム及び配電システムを提供することである。
本開示の一態様に係る電路監視システムは、配電用の電路に含まれる複数の電路のうちのいずれか一つの電路に監視信号を入力する信号入力装置と、前記電路から前記監視信号を抽出する信号抽出装置と、を備える。前記信号抽出装置は、前記複数の電路のうちの少なくとも一つの電路から前記監視信号を抽出する。
本開示の一態様に係る配電システムは、前記電路監視システムと、受電設備の2次側の電路から分岐される複数の電路の各々と一対一に対応して設けられる複数の分電盤とを有する。
本開示の電路監視システム及び配電システムは、施工作業の作業性の向上を図ることができるという効果がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電路監視システム及び配電システムのシステム構成図である。 図2Aは、同上の電路監視システムにおける信号入力装置のブロック図である。図2Bは、同上の信号入力装置における監視信号と電路の電圧の波形図である。 図3は、同上の電路監視システムにおける信号抽出装置のブロック図である。 図4Aは、同上の信号抽出装置における変流器を電路に取り付けた状態の斜視図である。図4Bは、同上の信号抽出装置における変流器を電路に取り付ける前の状態の斜視図である。 図5は、同上の電路監視システムの一部の等価回路を示す回路図である。
以下、本開示に係る電路監視システム及び配電システムの各々の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
<1.配電システムの構成>
本実施形態の配電システム4は、図1に示すように、本実施形態の電路監視システム1、受電設備40、電路5及び複数(図示例では3台)の分電盤6を有している。なお、本実施形態の配電システム4は、通常、電力会社と「高圧引込み」の契約が締結された工場、病院、商業施設などに設置される。あるいは、本実施形態の配電システム4は、高圧一括受電する大規模な集合住宅などに設置される場合もある。
受電設備40は、例えば、キュービクル式高圧受電設備である。受電設備40は、変圧器41を有する。配電変電所(不図示)から送電される6600V(実効値)の交流電圧V0が変圧器41の1次側(1次巻線411)に印加される。変圧器41は、1次巻線411に印加される6600Vの交流電圧V0を、例えば、200V(実効値)の交流電圧に変圧する。なお、本実施形態の配電システム4の受電設備40で受電する交流電圧V0は単相交流であるが、三相交流であってもかまわない。
変圧器41の2次巻線412には中間タップ413が設けられている。中間タップ413は、フィーダ部44を介して中性線50と電気的に接続される。また、中間タップ413は、接地線42によって接地(B種接地)される。2次巻線412の第1端末にフィーダ部44を介して第1電圧側線51が電気的に接続され、2次巻線412の第2端末にフィーダ部44を介して第2電圧側線52が電気的に接続される。ただし、変圧器41の2次側には複数(図示例では二つ)のフィーダ部44が設けられている。これら複数のフィーダ部44は、変圧器41の2次巻線412に対して分岐接続されている。フィーダ部44は、変圧器41の2次巻線412の中間タップ413、第1端及び第2端を中性線50、第1電圧側線51及び第2電圧側線52と電気的に接続し、かつ、接続箇所を保護する役割を担っている。
第1電圧側線51と中性線50の間に100Vの交流電圧V11(中性線50の電位を基準とする第1電圧側線51の電位)が印加される。第2電圧側線52と中性線50の間には、交流電圧V11と同相の100Vの交流電圧V12(第2電圧側線52の電位を基準とする中性線50の電位)が印加される。よって、第1電圧側線51と第2電圧側線52の間に200Vの交流電圧が印加される。
中性線50、第1電圧側線51及び第2電圧側線52の3本の電線が第1電路に相当する。ただし、複数のフィーダ部44と変圧器41の2次巻線412の中間タップ413、第1端及び第2端を電気的に接続する電路も第1電路に含まれる。第1電路は、分岐部43において複数の第2電路に分岐される。具体的には、中性線50が分岐部43の第1分岐点431において3本の分岐中性線50A、50B、50Cに分岐される。第1電圧側線51が分岐部43の第2分岐点432において3本の第1分岐電圧側線51A、51B、51Cに分岐され、第2電圧側線52が分岐部43の第3分岐点433において3本の第2分岐電圧側線52A、52B、52Cに分岐される。なお、第1電路から分岐される第2電路の数(分岐数)は三つに限定されず、二つ又は四つ以上であってもかまわない。
分岐部43で分岐された三つの第2電路のそれぞれの下流側に分電盤6が1台ずつ設けられている。なお、配電システム4が集合住宅に設置される場合、複数の分電盤6は、集合住宅の各住戸に設置される住宅用分電盤(住宅盤)である。ここで、3台の分電盤6は全て同じ構成を有しているので、1台の分電盤6の構成のみを図示して説明する(図1参照)。
分電盤6は、1台の主開閉器60と、複数の分岐開閉器61とを有する。分岐中性線50A、第1分岐電圧側線51A及び第2分岐電圧側線52Aは、主開閉器60の1次側(1次側端子)に電気的に接続される。主開閉器60の2次側(2次側端子)には、3本の母線62X、62Y、62Zが電気的に接続される。母線62Xは、主開閉器60を介して分岐中性線50Aと電気的に接続される。母線62Yは、主開閉器60を介して第1分岐電圧側線51Aと電気的に接続される。母線62Zは、主開閉器60を介して第2分岐電圧側線52Aと電気的に接続される。すなわち、これら3本の母線62X、62Y、62Zも第2電路(電路5)に相当する。
複数の分岐開閉器61の各々の1次側(1次側端子)は、2本の分岐線63を介して3本の母線62X、62Y、62Zのうちの2本の母線と電気的に接続される。複数の分岐開閉器61の各々の2次側(2次側端子)は、屋内配線用の2本の絶縁電線64と電気的に接続される。これら2本の絶縁電線64は負荷7と電気的に接続される。図1においては、1台の分岐開閉器61の2次側に電気的に接続された2本の絶縁電線64と、これら2本の絶縁電線64と電気的に接続された1台の負荷7のみを図示している。実際は、全ての分岐開閉器61の2次側のそれぞれ絶縁電線64が2本ずつ電気的に接続され、それら複数本の絶縁電線64の各々に負荷が直接又はコンセントなどのアウトレットを介して電気的に接続される。
負荷7は、分電盤6の分岐回路(母線62X、62Y、62Z、分岐線63及び分岐開閉器61)を通して100V又は200Vの交流電力が供給される。代表的な負荷としては照明器具及び空気調和装置(エアコンディショナ)がある。照明器具は、例えば、蛍光ランプ又は発光ダイオードなどの光源と、分岐回路を通して供給される交流電力によって光源を点灯させる点灯回路と、光源及び点灯回路を保持して天井材などの造営材に取り付けられる器具本体とを有する。器具本体は、通常、金属製であり、光源及び点灯回路と電気的に絶縁され、かつ、保護接地される。なお、光源又は点灯回路と器具本体の間の電気的な絶縁(絶縁抵抗)が劣化した場合などに漏電が生じて電路5に漏えい電流(地絡電流)が流れる。空気調和装置は、電動式の圧縮機、室内・室外熱交換器、送風機を有する。圧縮機、室内・室外熱交換器及び送風機が保護接地されるが、絶縁劣化によって圧縮機、室内・室外熱交換器、送風機から電路5に漏えい電流が流れる可能性がある。ただし、照明器具及び空気調和装置は負荷7の一例であって、負荷7は照明器具及び空気調和装置に限定されない。
<2.電路監視システムの構成>
本実施形態の電路監視システム1は、配電システム4に組み込まれて電路5の異常、具体的には電路5の絶縁劣化を監視する。電路監視システム1は、図1に示すように、信号入力装置2と信号抽出装置3とを備える。電路監視システム1は、監視装置8を更に備えることが好ましい。
信号入力装置2は、受電設備40に設置されることが好ましい。信号入力装置2は、受電設備40の接地線42に対して変成器20によって監視信号を入力する。監視信号は、変圧器41の2次側から出力される交流電圧V11、V12の周波数(50Hz又は60Hz)と異なる周波数を有する正弦波の交流電圧である。なお、監視信号の周波数は、交流電圧V11、V12の周波数よりも高い周波数(例えば、数百Hz〜数十kHz)であることが好ましい。ただし、監視信号の周波数は、交流電圧V11、V12の周波数よりも低い周波数(例えば、10〜20Hz)でも構わない。
信号入力装置2は、図2Aに示すように、変成器20、発振器21、電源部22、制御部23、第1通信部24を有する。
電源部22は、例えば、変圧器41の2次側から出力される交流電圧V11(又はV12)から直流電圧を生成する。電源部22は、例えば、降圧型のスイッチング電源回路を有することが好ましい。
発振器21は、例えば、インバータ回路と、LCフィルタとを有し、電源部22から供給される直流電圧を所望の周波数(50Hz及び60Hzよりも高い周波数又は低い周波数)の正弦波の交流電圧に変換する。発振器21は、正弦波の交流電圧(監視信号Vx)を変成器20の1次巻線に印加する。
変成器20は、リング形磁心(不図示)に1次巻線が巻線されて構成される。リング形磁心の中央の空洞部に接地線42が通される。発振器21から変成器20の1次巻線に正弦波の交流電圧が印加されると、変成器20のリング形磁心を貫通する接地線42に正弦波の誘導電圧が誘起される。つまり、中性線50と第1電圧側線51及び第2電圧側線52の間に印加される正弦波の交流電圧V11、V12に、正弦波の交流電圧からなる監視信号Vxが入力(重畳)される(図2B参照)。なお、変成器20は、分割型の変成器であることが好ましい。
第1通信部24は、通信媒体を介して信号抽出装置3と通信する。通信媒体は、メタル線、光ファイバなどの有線の通信媒体でもよいし、電波などの無線の通信媒体でもよい。メタル線は、通信専用の信号線でもよいし、電力線(電路5)でもよい。通信専用の信号線を通信媒体とする場合、第1通信部24は、RS−232C又はRS−485などのシリアル通信の規格に準拠した通信回路を有することが好ましい。電力線(電路5)を通信媒体とする場合、第1通信部24は、電力線搬送通信を行うPLC(Power Line Communication)モデムとして構成されることが好ましい。また、電波を通信媒体とする場合、第1通信部24は、特定小電力無線の無線局、2.4GHz帯又は5GHz帯の電波を利用する無線LANの通信機、2.4GHz帯又は2.45GHz帯の電波を利用する短距離無線通信の通信機などで構成されることが好ましい。あるいは、第1通信部24は、LPWA(Low Power Wide Area)を利用する通信機で構成されてもよい。
制御部23は、マイクロコントローラを含むハードウェアと、マイクロコントローラで実行されるプログラムを含むソフトウェアとを有することが好ましい。制御部23は、第1通信部24を制御して信号入力装置2との間でデータを授受する。
信号抽出装置3は、信号入力装置2が配置される電路5(第1電路)と分岐部43を挟んで異なる電路5(第2電路)に配置される。好ましくは、信号抽出装置3は、配電システム4に含まれる複数の分電盤6のそれぞれに配置される。信号抽出装置3は、第2電路(分岐中性線50A、第1分岐電圧側線51A及び第2分岐電圧側線52A)に入力された監視信号Vxを抽出することにより、大地に対する電路5の絶縁劣化を監視する。
信号抽出装置3は、図3に示すように、三つの変流器30、三つの信号切り分け部31、第1演算部32、出力部33、第2通信部34、第2演算部35を有する。ただし、信号抽出装置3は、変流器30に代えて、磁気抵抗素子又はホール素子を用いて監視信号Vxを抽出してもかまわない。
三つの変流器30のうちで分岐中性線50Aに設置される変流器30を第1変流器30Aと呼ぶ場合がある。三つの変流器30のうちで第1分岐電圧側線51Aに設置される第2変流器30Bと呼ぶ場合がある。三つの変流器30のうちで第2分岐電圧側線52Bに設置される第3変流器30Cと呼ぶ場合がある。
変流器30は、分割型の変流器である。変流器30は、図4A及び図4Bに示すように、第1ケース301及び第2ケース302と、第1ケース301から引き出された2本の電線303とを有する。
第1ケース301は、合成樹脂によって直方体状に形成されている。第1ケース301の内部には、U字状に形成された第1磁心304が収容される。2本の電線303は、第1磁心304に巻線された1次巻線(不図示)の両端と1本ずつ電気的に接続されている。2本の電線303は、第1ケース301の底面から引き出されている。第1ケース301の天面には半円筒面状の第1凹部3010が設けられている。
第2ケース302は、合成樹脂によって直方体状に形成されている。第2ケース302の内部には、U字状に形成された第2磁心305が収容される。第2ケース302の天面には半円筒面状の第2凹部3020が設けられている。第2ケース302は、その天面を第1ケース301の天面と接触させる閉位置(図4A参照)と、その天面を第1ケース301の天面から離した開位置(図4B参照)との間で回転可能に第1ケース301に取り付けられる。第1ケース301の側面から突起306が突き出ている。第2ケース302の側面からU字状のロック片307が突き出ている。第1ケース301と第2ケース302は、ロック片307が突起306に引っ掛けられることによって閉位置に固定される(図4A参照)。第1ケース301と第2ケース302が閉位置に固定されている状態においては、第1磁心304の両端と第2磁心305の両端とが各々磁気結合されて一つのリング形磁心が形成される。
第2ケース302が開位置まで回転させられた状態で第1ケース301の第1凹部3010と第2ケース302の第2凹部3020の間に電路5(分岐中性線50A、第1分岐電圧側線51A又は第2分岐電圧側線52A)が挿入される。それから、第2ケース302が開位置から閉位置まで回転させられ、第2ケース302のロック片307が第1ケース301の突起306に引っ掛けられることにより、変流器30が電路5に取り付けられる。したがって、主開閉器60の1次側に電気的に接続された電路5に対して、変流器30を容易に取り付けることができる。
三つの信号切り分け部31のうちで第1変流器30Aの電線303と電気的に接続される信号切り分け部31を第1信号切り分け部31Aと呼ぶ場合がある。三つの信号切り分け部31のうちで第2変流器30Bの電線303と電気的に接続される信号切り分け部31を第2信号切り分け部31Bと呼ぶ場合がある。三つの信号切り分け部31のうちで第3変流器30Cの電線303と電気的に接続される信号切り分け部31を第3信号切り分け部31Cと呼ぶ場合がある。なお、これら三つの信号切り分け部31は全て同一の構成を有する。
信号切り分け部31は、二つの帯域通過フィルタを有することが好ましい。一つの帯域通過フィルタ(第1帯域通過フィルタ)は、監視信号Vxの周波数を通過帯域に含むように設計される。もう一つの帯域通過フィルタ(第2帯域通過フィルタ)は、電力供給用の交流電圧V11、V12の周波数(50Hz又は60Hz)を通過帯域に含むように設計される。信号切り分け部31において、二つの帯域通過フィルタの入力端は、変流器30の2本の電線303に対して電気的に並列接続される。したがって、信号切り分け部31は、変流器30の出力電流を監視信号Vxの周波数成分と電力供給用の交流電圧V11、V12の周波数成分とに切り分けることができる。なお、信号切り分け部31は、監視信号Vxの周波数成分を含む電流を電圧信号(第1抽出信号)に変換して第1演算部32に出力し、交流電圧V11、V12の周波数成分を含む電流を電圧信号(第2抽出信号)に変換して第2演算部35に出力する。
第1演算部32は、マイクロコントローラを含むハードウェアと、マイクロコントローラで実行されるプログラムを含むソフトウェアとを有することが好ましい。第1演算部32は、信号切り分け部31から入力されるアナログの第1抽出信号をディジタルの第1抽出信号(第1抽出データ)にA/D変換し、ハードウェアに含まれるメモリに格納する。第1演算部32は、メモリに格納した第1抽出データに対して、電路5(第2電路)から大地に流れる漏えい電流(地絡電流)を検出するための演算を実行する。なお、第1演算部32の演算の内容については後述する。
第2演算部35は、第1演算部32と同様に、マイクロコントローラを含むハードウェアと、マイクロコントローラで実行されるプログラムを含むソフトウェアとを有する。ただし、第2演算部35は、第1演算部32との間でハードウェアを共用することが好ましい。第2演算部35は、信号切り分け部31から入力されるアナログの第2抽出信号をディジタルの第2抽出信号(第2抽出データ)にA/D変換し、ハードウェアに含まれるメモリに格納する。第2演算部35は、メモリに格納した第2抽出データに対して、電路5(第2電路)に流れる電流(負荷電流)を検出するための演算を実行する。なお、第2演算部35の演算の内容については後述する。
出力部33は、監視信号Vxの抽出結果を出力する。ただし、監視信号Vxの抽出結果とは、監視信号Vxの抽出の有無の他、後述する第1演算部32の演算結果及び第2演算部35の演算結果を含む。出力部33は、発光ダイオードなどの固体発光素子からなる表示素子又は液晶表示素子などの表示装置を有することが好ましい。また、出力部33は、表示装置に代えて、あるいは表示装置に加えて、ブザー又はスピーカなどの音響装置を有することが好ましい。
第2通信部34は、通信媒体を介して監視装置8及び信号入力装置2と通信する。通信専用の信号線を通信媒体とする場合、第2通信部34は、RS−232C又はRS−485などのシリアル通信の規格に準拠した通信回路を有することが好ましい。電力線(電路5)を通信媒体とする場合、第2通信部34は、電力線搬送通信を行うPLCモデムとして構成されることが好ましい。また、電波を通信媒体とする場合、第2通信部34は、特定小電力無線の無線局、2.4GHz帯又は5GHz帯の電波を利用する無線LANの通信機、2.4GHz帯又は2.45GHz帯の電波を利用する短距離無線通信の通信機などで構成されることが好ましい。あるいは、第2通信部34は、LPWA(Low Power Wide Area)を利用する通信機で構成されてもよい。
監視装置8は、図1に示すように、直方体状の筐体80と、筐体80に収容される液晶表示ディスプレイ81と、複数(図示例では五つ)の操作ボタン82とを有している。液晶表示ディスプレイ81の画面が筐体80の前面における上部に露出している。複数の操作ボタン82は、筐体80の前面における液晶表示ディスプレイ81の画面の隣に縦方向に一列に並べて配置される。
監視装置8は、信号抽出装置3の第2通信部34との間でデータ通信を行う。監視装置8は、信号抽出装置3の第2通信部34から送信される情報(例えば、漏電の発生の有無、漏電が発生している場所など)を液晶表示ディスプレイ81に表示させる。また、監視装置8は、各操作ボタン82が押操作されたときに各操作ボタン82に対応した操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応した処理を実行する。なお、監視装置8で実行される処理については後述する。
<3.電路監視システムの動作(その1:漏電監視動作)>
次に、電路監視システム1の漏電監視動作を説明する。
図5は、配電システム4の一部の等価回路を示している。受電設備40の変圧器41の2次側と負荷7が2本の電路5(分岐中性線50A及び第1分岐電圧側線51A)を介して電気的に接続されている。負荷7の両端には、変圧器41の2次側の交流電圧V11が印加される。また、負荷7と大地の間に監視信号Vxが重畳した電圧(V11+Vx)が印加される(図2B参照)。ここで、図5における符号R1、R2は、それぞれ分岐中性線50Aと大地の間の絶縁抵抗、及び第1分岐電圧側線51Aと大地の間の絶縁抵抗を示している。さらに、図5における符号Ir1、Ir2はそれぞれ、絶縁抵抗R1、R2に流れる漏えい電流を示している。
信号抽出装置3の第1演算部32は、例えば、第1信号切り分け部31Aから取り込んだ第1抽出データ(漏えい電流Ir1の大きさを示す数値データ)の単位時間当たりの平均値(第1の平均値)を算出する。また、第1演算部32は、第2信号切り分け部31Bから取り込んだ第1抽出データ(漏えい電流Ir2の大きさを示す数値データ)の単位時間当たりの平均値(第2の平均値)を算出する。第1演算部32は、第1の平均値及び第2の平均値をしきい値とそれぞれ比較する。
第1演算部32は、第1の平均値及び第2の平均値がしきい値未満であれば、二つの電路5(分岐中性線50A及び第1分岐電圧側線51A)に漏電(絶縁劣化)が生じていないと判定する。また、第1演算部32は、第1の平均値がしきい値以上であれば、分岐中性線50Aに漏電が生じていると判定する。さらに、第1演算部32は、第2の平均値がしきい値以上であれば、第1分岐電圧側線51Aに漏電が生じていると判定する。なお、説明は省略するが、第1演算部32は、第3信号切り分け部31Cから取り込んだ第1抽出データの単位時間当たりの平均値を算出し、当該平均値をしきい値と比較することで第2分岐電圧側線52Aの漏電の有無も判定する。第1演算部32は、上述の演算結果(判定結果)、具体的には漏電の有無及び漏電が発生していると判定した電路5を特定する情報を出力部33に出力する。さらに、第1演算部32は、上述の演算結果(判定結果)、具体的には漏電の有無及び漏電が発生していると判定した電路5を特定する情報を、第2通信部34から監視装置8に送信させることが好ましい。
出力部33は、変流器30の抽出結果を出力する。具体的には、出力部33は、第1演算部32から受け取る漏電の有無及び漏電が発生していると判定した電路5を特定する情報を表示装置及び音響装置の少なくとも一方から出力する。また、監視装置8においては、第1演算部32から受け取る漏電の有無及び漏電が発生していると判定した電路5を特定する情報を液晶表示ディスプレイ81に表示させる。
したがって、配電システム4か設置されている建物の管理者は、出力部33の出力及び監視装置8の液晶表示ディスプレイ81の表示の少なくとも一方に基づき、漏電(地絡故障)の発生している箇所を知ることができる。
ここで、電路監視システム1は、信号入力装置2と信号抽出装置3を電路5における分岐部43を挟んで異なる位置に配置している。つまり、信号入力装置2から電路5に入力される監視信号Vxは、分岐部43を介して第1電路(中性線50;第1電圧側線51;第2電圧側線52)から全ての第2電路まで伝わる。全ての第2電路とは、分岐中性線50A〜50C、第1分岐電圧側線51A〜51C、第2分岐電圧側線52A〜52C、母線62、分岐線63及び絶縁電線64である。したがって、電路監視システム1が一つ以上の第2電路を監視する場合、監視対象の第2電路に信号抽出装置3をそれぞれ設置すればよい。ゆえに、電路監視システム1は、漏電している電路5を特定する作業の簡素化を図ることができる。特に、本実施形態の電路監視システム1では、分岐部43で分岐された複数の第2電路のうちの全ての第2電路に信号抽出装置3が設置されているので、漏電している電路5を特定する作業の更なる簡素化を図ることができる。
さらに、電路監視システム1は、一つの電路5に対して一つの変流器30を取り付けて監視信号Vxを抽出するので、従来例のように零相変流器で不平衡電流を検出する場合に比べて、零相変流器よりも小形の変流器30を使用することができる。したがって、電路監視システム1では、従来例のように複数の電線をまとめて貫通型の零相変流器に通す場合に比べて、施工作業の作業性の向上を図ることができる。
<4.電路監視システムの動作(その2:電流監視動作)>
次に、電路監視システム1の電流監視動作を説明する。
第2演算部35は、第2抽出データから負荷電流の瞬時値、負荷電流の単位時間ごと(例えば、30分ごと)の平均値などを演算する。第2演算部35は、負荷電流の瞬時値及び平均値をそれぞれのしきい値と比較する。
第2演算部35は、負荷電流の瞬時値及び平均値がそれぞれのしきい値未満であれば、電路5に過電流が流れていないと判定する。また、第2演算部35は、負荷電流の瞬時値及び平均値がそれぞれのしきい値以上であれば、電路5に過電流が流れていると判定する。第2演算部35は、上述の演算結果(判定結果)、具体的には、過電流の有無及び過電流が流れていると判定した電路5を特定する情報を出力部33に出力する。さらに、第2演算部35は、上述の演算結果(判定結果)を第2通信部34から監視装置8に送信させることが好ましい。
出力部33は、第2演算部35から受け取る過電流の有無及び過電流が流れていると判定した電路5を特定する情報を表示装置及び音響装置の少なくとも一方から出力する。また、監視装置8においては、第2演算部35から受け取る過電流の有無及び過電流が流れていると判定した電路5を特定する情報を液晶表示ディスプレイ81に表示させる。
したがって、配電システム4か設置されている建物の管理者は、出力部33の出力及び監視装置8の液晶表示ディスプレイ81の表示の少なくとも一方に基づき、過電流が流れている箇所(分電盤6)を知ることができる。
<5.電路監視システムの動作(その3:同期動作)>
ところで、監視信号Vxが交流電圧V11、V12に重畳されることにより、負荷7の種類によっては誤動作などの不具合を起こす可能性がある。したがって、監視信号Vxに起因して負荷7が不具合を起こす可能性を低くするために、信号入力装置2は監視信号Vxを常時入力しなくてもかまわない。信号入力装置2は、一定時間ごと(例えば、1時間ごと)に監視信号Vxを入力する期間と入力しない期間を交互に切り替えてもよい。あるいは、信号入力装置2は、1日のうちで負荷7の稼働率が相対的に低下する時間帯(例えば、深夜の時間帯)にだけ監視信号Vxを入力してもよい。
一方、信号入力装置2が監視信号Vxを入力しない期間に信号抽出装置3が漏電監視動作を行ってしまうと、交流電圧V11、V12に混入する高調波ノイズなどの影響によって信号抽出装置3が漏電の発生を誤検出(誤判定)するおそれがある。
そこで、信号入力装置2から信号抽出装置3に対して、監視信号Vxの入力を開始するタイミング及び監視信号Vxの入力を終了するタイミングを通知する。なお、これらのタイミングの通知は、信号入力装置2の第1通信部24から信号抽出装置3の第2通信部34へ送信されるコマンドによって行われる。
信号抽出装置3は、監視信号Vxの入力が開始されてから監視信号Vxの入力が終了するまでの間、すなわち、監視信号Vxが入力されている期間に、上述した漏電監視動作を実行する。これにより、信号抽出装置3が漏電の発生を誤検出(誤判定)する可能性を低下させることができる。
<6.電路監視システムの変形例>
次に、本実施形態の電路監視システム1の幾つかの変形例について説明する。
6−1.変形例1
変形例1の電路監視システム1では、分電盤6の一つ以上の分岐開閉器61(分岐回路)に信号抽出装置3が設置される。例えば、分電盤6の分岐線63又は分岐開閉器61の2次側(負荷側)に電気的に接続されている絶縁電線64に変流器30が取り付けられることが好ましい。あるいは、分岐開閉器61が、変流器を内蔵した回路遮断器であってもかまわない。
変形例1の電路監視システム1によれば、分電盤6と複数の負荷7のそれぞれとを電気的に接続する電路5(絶縁電線64)における漏電(地絡故障)の発生箇所(分岐回路)を知ることができる。また、変流器を内蔵した回路遮断器を分岐開閉器61とすれば、分電盤6内における変流器30の設置スペース及び設置作業が不要となるので、分電盤6の大型化の抑制と施工作業の作業性の向上とを図ることができる。
6−2.変形例2
変形例2の電路監視システム1では、変流器を内蔵した回路遮断器(漏電遮断器)を主開閉器60とすることが好ましい。変形例2の電路監視システム1では、分電盤6内における変流器30の設置スペース及び設置作業が不要となるので、分電盤6の大型化の抑制と施工作業の作業性の向上とを図ることができる。
6−3.変形例3
変形例2の電路監視システム1では、信号抽出装置3が電圧測定部を有することが好ましい。電圧測定部は、例えば、分岐中性線50Aと、第1分岐電圧側線51A及び第2分岐電圧側線52Aとの間のそれぞれの電位差(電圧)を測定することが好ましい。電圧測定部で測定される電圧の測定値は、ディジタル値に変換されて第2演算部35に入力される。第2演算部35は、入力された電圧の測定値(電圧値データ)をメモリに格納する。
第2演算部35は、負荷電流の大きさを示した第2抽出データと電圧値データから、配電システム4の負荷7で消費される電力の瞬時値、積算値などを演算する。第2演算部35は、演算した電力の瞬時値、積算値などのデータ(電力データ)をメモリに格納する。
監視装置8は、電力データの表示に対応した操作入力を受け付けると、信号抽出装置3の第2通信部34に対して電力データの送信を要求するコマンドを送信する。信号抽出装置3の第2演算部35は、第2通信部34で前記コマンドを受信すると、メモリに格納されている電力データを読み出して第2通信部34から監視装置8へ送信させる。監視装置8は、信号抽出装置3の第2通信部34から送信された電力データを受信すると、当該電力データを液晶表示ディスプレイ81に表示させる。ただし、監視装置8は、受信した電力データを処理して棒グラフや折れ線グラフなどに加工して液晶表示ディスプレイ81に表示させてもよい。
このように変形例3の電路監視システム1は、電路5の異常を監視するだけでなく、電路5を介して負荷7に供給される電力を監視することができる。しかも、電路監視システム1では、監視信号Vxの抽出と負荷電流の計測を一つの変流器30で行うので、監視信号Vxの抽出用の変流器と負荷電流の計測用の変流器を別々に有するよりも分電盤6の大型化の抑制と施工作業の作業性の向上とを図ることができる。
<7.まとめ>
上述のように本開示の第1の態様に係る電路監視システム(1)は、配電用の電路に含まれる複数の電路(5)のうちのいずれか一つの電路(5)に監視信号(Vx)を入力する信号入力装置(2)を備える。第1の態様に係る電路監視システム(1)は、電路(5)から監視信号(Vx)を抽出する信号抽出装置(3)を更に備える。信号抽出装置(3)は、複数の電路(5)のうちの少なくとも一つの電路(5)から監視信号(Vx)を抽出する。
第1の態様に係る電路監視システム(1)は、一つ一つの電路(5)から監視信号(Vx)を抽出するので、従来例のように複数の電路をまとめて零相変流器に通す場合に比べて、施工作業の作業性の向上を図ることができる。
本開示の第2の態様に係る電路監視システム(1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、複数の電路(5)の各々から監視信号(Vx)を抽出することが好ましい。
第2の態様に係る電路監視システム(1)は、信号抽出装置(3)によって複数の電路(5)の各々から監視信号(Vx)を抽出するので、複数の電路(5)ごとに異常を監視することができる。
本開示の第3の態様に係る電路監視システム(1)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る電路監視システム(1)において、信号入力装置(2)は、複数の電路(5)のうちで接地された電路(接地線42)に監視信号(Vx)を入力することが好ましい。
第3の態様に係る電路監視システム(1)は、電路(5)の漏電を検出するために必要な情報(漏えい電流の大きさ)を取得することができる。
本開示の第4の態様に係る電路監視システム(1)は、第1〜第3の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第4の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、抽出した監視信号(Vx)に対して漏電を検出するための演算を実行することが好ましい。
第4の態様に係る電路監視システム(1)は、信号抽出装置(3)が抽出する監視信号(Vx)に応じて電路(5)の漏電を検出することができる。
本開示の第5の態様に係る電路監視システム(1)は、第1〜第4の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第5の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、少なくとも一つの電路(5)に配置される変流器(30)を有することが好ましい。
第5の態様に係る電路監視システム(1)は、一つの変流器(30)によって一つの電路(5)から監視信号(Vx)を抽出するので、変流器(30)の小型化により、施工作業の作業性の向上を図ることができる。
本開示の第6の態様に係る電路監視システム(1)は、第1〜第5の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第6の態様に係る電路監視システム(1)において、信号入力装置(2)は、変成器(20)によって電路(5)に監視信号(Vx)を入力することが好ましい。変成器(20)によって入力される監視信号(Vx)は、電路(5)に印加される電圧(V11、V12)の周波数よりも高い周波数を有する交流電圧であることが好ましい。
第6の態様に係る電路監視システム(1)は、電路(5)に監視信号(Vx)を入力するための変成器(20)の小型化を図ることができる。
本開示の第7の態様に係る電路監視システム(1)は、第1〜第5の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第7の態様に係る電路監視システム(1)において、信号入力装置(2)は、変成器(20)によって電路(5)に監視信号(Vx)を入力することが好ましい。変成器(20)によって入力される監視信号(Vx)は、電路(5)に印加される電圧(V11、V12)の周波数よりも低い周波数を有する交流電圧であることが好ましい。
第7の態様に係る電路監視システム(1)は、インバータによって回転数が制御される誘導電動機が負荷に含まれる場合に、前記インバータの周波数と監視信号(Vx)の周波数の差を大きくすることができる。
本開示の第8の態様に係る電路監視システム(1)は、第5の態様との組合せにより実現され得る。第8の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、信号切り分け部(31)を更に有することが好ましい。信号切り分け部(31)は、変流器(30)の出力を監視信号(Vx)の周波数を含む周波数帯の第1出力(第1抽出信号)と電路(5)に印加される電圧(V11、V12)の周波数を含む周波数帯の第2出力(第2抽出信号)に切り分ける。
第8の態様に係る電路監視システム(1)は、変流器(30)の出力から監視信号(Vx)の周波数を含む第1出力をより分けることにより、監視信号(Vx)の抽出精度の向上を図ることができる。
本開示の第9の態様に係る電路監視システム(1)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第9の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、第2出力(第2抽出信号)から負荷(7)で消費される電力を演算する電力演算部(第2演算部35)を更に有することが好ましい。
第9の態様に係る電路監視システム(1)は、負荷(7)の消費電力を計測するために別途変流器などを設ける必要がないので、部品点数の削減を図ることができる。
本開示の第10の態様に係る電路監視システム(1)は、第1〜第9の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第10の態様に係る電路監視システム(1)において、信号抽出装置(3)は、少なくとも監視信号(Vx)の抽出結果を出力する出力部(33)を更に有することが好ましい。
第10の態様に係る電路監視システム(1)は、監視信号(Vx)の抽出結果を出力部(33)に出力させることによって、電路(5)の管理者に電路(5)の状態を知らしめることができる。
本開示の第11の態様に係る配電システム(4)は、第1〜第10の態様のいずれか一つの電路監視システム(1)を有する。第11の態様に係る配電システム(4)は、受電設備(40)の2次側の電路(中性線50;第1電圧側線51;第2電圧側線52)から分岐される複数の電路(分岐中性線50A〜50C;第1分岐電圧側線51A〜51C;第2分岐電圧側線52A〜52C)の各々と一対一に対応して設けられる複数の分電盤(6)を更に有する。
第11の態様に係る電路監視システム(1)は、従来例のように複数の電路をまとめて零相変流器に通す場合に比べて、施工作業の作業性の向上を図ることができる。
1 電路監視システム
2 信号入力装置
3 信号抽出装置
4 配電システム
5 電路
6 分電盤
7 負荷
20 変成器
30 変流器
31 信号切り分け部
33 出力部
35 第2演算部(電力演算部)
40 受電設備
42 接地線
44 フィーダ部
50 中性線(電路)
50A;50B;50C 分岐中性線(電路)
51 第1電圧側線(電路)
51A;51B;51C 第1分岐電圧側線(電路)
52 第2電圧側線(電路)
52A;52B;52C 第2分岐電圧側線(電路)
V11;V12 交流電圧
Vx 監視信号

Claims (11)

  1. 配電用の電路に含まれる複数の電路のうちのいずれか一つの前記電路に監視信号を入力する信号入力装置と、
    前記電路から前記監視信号を抽出する信号抽出装置と、
    を備え、
    前記信号抽出装置は、前記複数の電路のうちの少なくとも一つの前記電路から前記監視信号を抽出する、
    電路監視システム。
  2. 前記信号抽出装置は、前記複数の電路の各々から前記監視信号を抽出する、
    請求項1記載の電路監視システム。
  3. 前記信号入力装置は、前記複数の電路のうちで接地された電路に前記監視信号を入力する、
    請求項1又は2記載の電路監視システム。
  4. 前記信号抽出装置は、抽出した前記監視信号に対して漏電を検出するための演算を実行する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電路監視システム。
  5. 前記信号抽出装置は、前記少なくとも一つの電路に配置される変流器を有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の電路監視システム。
  6. 前記信号入力装置は、変成器によって前記電路に前記監視信号を入力し、
    前記変成器によって入力される前記監視信号は、前記電路に印加される電圧の周波数よりも高い周波数を有する交流電圧である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の電路監視システム。
  7. 前記信号入力装置は、変成器によって前記電路に前記監視信号を入力し、
    前記変成器によって入力される前記監視信号は、前記電路に印加される電圧の周波数よりも低い周波数を有する交流電圧である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の電路監視システム。
  8. 前記信号抽出装置は、前記変流器の出力を前記監視信号の周波数を含む周波数帯の第1出力と前記電路に印加される電圧の周波数を含む周波数帯の第2出力に切り分ける信号切り分け部を更に有する、
    請求項5記載の電路監視システム。
  9. 前記信号抽出装置は、前記第2出力から前記負荷で消費される電力を演算する電力演算部を更に有する、
    請求項8記載の電路監視システム。
  10. 前記信号抽出装置は、少なくとも前記監視信号の抽出結果を出力する出力部を更に有する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の電路監視システム。
  11. 請求項1〜10のいずれかの電路監視システムと、
    受電設備の2次側の電路から分岐される複数の電路の各々と一対一に対応して設けられる複数の分電盤と
    を有する、
    配電システム。
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