JP2015149835A - 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法 - Google Patents

電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015149835A
JP2015149835A JP2014021619A JP2014021619A JP2015149835A JP 2015149835 A JP2015149835 A JP 2015149835A JP 2014021619 A JP2014021619 A JP 2014021619A JP 2014021619 A JP2014021619 A JP 2014021619A JP 2015149835 A JP2015149835 A JP 2015149835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
distribution line
soundness
circuit
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014021619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5878186B2 (ja
Inventor
大久保 典浩
Norihiro Okubo
典浩 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2014021619A priority Critical patent/JP5878186B2/ja
Publication of JP2015149835A publication Critical patent/JP2015149835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878186B2 publication Critical patent/JP5878186B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線へ電力を供給できる電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法を提供する。
【解決手段】電力配電線健全性確認装置1は、メインブレーカである漏電遮断器ELBと、分岐ブレーカであるn個の配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)と、測定用コンデンサC21からC2nと、制御装置CONと、パルス発生装置GENと、を備えている。制御装置CONは、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)のうち配線用遮断器MCB(m)を1つずつ閉動作させ、当該分岐ブレーカに対応する分岐回路にパルス電圧を印加した場合の家屋内配電線N、V間で測定した測定電圧Vfに基づいて、当該分岐回路CP(m)の健全性を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力需要家内にある家屋内配電線の健全性を確認後、通電するための電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法に関する。
最近災害発生の停電対策として、一般家庭、工場、商店などの電力需要家内(以下、屋内という。)にある家屋内配電線に蓄電池を設置して、災害時に停電しても、蓄電池を電源として家屋内配電線への電力を確保する配電システムがある。
特許文献1には、屋内漏電時に、分岐ブレーカにより分岐されている分岐回路単位での漏電回路を除去するようにした漏電検出除去方法の技術が記載されている。
特開平10−75525号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、複数の分岐回路のうち漏電回路は除去できるものの、断線回路は除去できない。このため、地震等の災害で屋内配線の損傷が想定される場合は、複数の分岐回路の全てについて家屋内配電線の健全性を絶縁抵抗計(メガー)等で確認してから通電することで、漏電又は断線により火災が発生する可能性を低減する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線へ電力を供給できる電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力配電線健全性確認装置は、電力供給幹線から電力需要家内の家屋内配電線を開動作で遮断可能なメインブレーカと、前記家屋内配電線が分岐された複数の分岐回路毎に設けられ、前記分岐回路を開動作で遮断可能な複数の分岐ブレーカと、前記分岐回路のぞれぞれに取り付けられた複数の測定用コンデンサと、前記家屋内配電線の少なくとも1つに基準コンデンサを介してパルス電圧を印加するパルス発生装置と、前記メインブレーカを開動作させ、かつ前記複数の分岐ブレーカの全てを開動作させた状態において、前記分岐ブレーカを1つずつ閉動作させ、当該分岐ブレーカに対応する分岐回路にパルス電圧を印加した場合の前記家屋内配電線間で測定した測定電圧に基づいて、当該分岐回路の健全性を判断する制御装置と、を備える。
これにより、各分岐回路には、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、短絡又は断線による、火災等の二次災害の可能性が抑制される。
本発明の望ましい態様として、健全である前記分岐回路のみに電力供給幹線からの電力を投入することが好ましい。
これにより、漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線へ電力を供給できる。また、健全性が確かめられた分岐回路は使用することができる。そして、漏電又は断線による火災等は、抑制される。また、家屋内配電線へ蓄電池からの電力供給を安全に行うことができる。また、地震等の災害でだけでなく、通常時においても、漏電又は断線の発生を確認することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力配電線健全性確認方法は、電力供給幹線から電力需要家内の家屋内配電線を開動作で遮断可能なメインブレーカと、前記家屋内配電線が分岐された複数の分岐回路毎に設けられ、前記分岐回路を開動作で遮断可能な複数の分岐ブレーカと、を全て遮断する遮断ステップと、複数の前記分岐回路のうち、1つの分岐回路を対象として対応する分岐ブレーカを閉動作し、当該分岐回路にある測定用コンデンサに対して、前記家屋内配電線の少なくとも1つに基準コンデンサを介してパルス電圧を印加するパルス電圧印加ステップと、前記家屋内配電線間で測定電圧を測定し、分岐回路の健全性を判断する健全性判断ステップと、を含む。
これにより、各分岐回路には、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、短絡又は断線による、火災等の二次災害の可能性が抑制される。
本発明の望ましい態様として、健全である前記分岐回路のみに電力供給幹線からの電力を投入する電力供給再開ステップをさらに含む。
これにより、漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線へ電力を供給できる。また、健全性が確かめられた分岐回路は使用することができる。そして、漏電又は断線による火災等は、抑制される。また、家屋内配電線へ蓄電池からの電力供給を安全に行うことができる。また、地震等の災害でだけでなく、通常時においても、漏電又は断線の発生を確認することができる。
本発明によれば、漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線へ電力を供給できる電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法を提供することができる。
図1は、家屋内配電線及び電力配電線健全性確認装置を示す図である。 図2は、漏電状態を示す模式図である。 図3は、断線状態を示す模式図である。 図4は、電力配電線健全性確認方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、家屋内配電線及び電力配電線健全性確認装置を示す図である。図1に示す電力配電線健全性確認装置1は、低電圧単相3線式の家屋内配電線U、N、Vから分岐される分岐回路CP(1)からCP(n)の健全性を確認することができる。ここで、低電圧とは、100Vから250V程度の電圧をいう。電力配電線健全性確認装置1は、漏電遮断器ELBと、n個の配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)と、制御装置CONと、パルス発生装置GENと、を備えている。電力配電線健全性確認装置1は、さらに非常用電源UPSを備えていることで、より確実に動作することができる。
漏電遮断器ELBは、電力供給幹線と屋内の分岐回路CP(1)からCP(n)との間に設けられたメインブレーカである。電力供給幹線は、屋外からの送電電力及び蓄電池の電力の少なくとも1つである。漏電遮断器ELBは、零相変成器を含む漏電電流検出器を内蔵する。漏電電流検出器は、屋内回路全体に生じる零相電流を計測して漏電を検出した場合、電力供給幹線から家屋内配電線U、N、Vへの電力供給を遮断する。漏電遮断器ELBは、振動センサーを備える地震検出器を内蔵し、地震検出器が地震を検知した場合、電力供給幹線から家屋内配電線U、N、Vへの電力供給を遮断してもよい。
配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)は、家屋内配電線U、N、Vの電流容量を分岐回路CP(1)からCP(n)に分割するための分岐ブレーカである。分岐回路CP(1)からCP(n)は、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)により分岐された分岐回路で、各種電気機器が負荷として接続される。分岐回路CP(1)からCP(n)は、例えば1系統の電流容量が15A程度毎に設けられる。配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)は、分岐回路CP(1)からCP(n)に接続される負荷、若しくは漏電又は短絡などの要因で分岐回路CP(1)からCP(n)に異常な過電流が流れたときに、家屋内配電線U、N、Vからの電力供給を遮断する。
制御装置CONは、CPU(:Central Processing Unit)、ROM(:Read Only Memory)、RAM(:Random Access Memory)等を含む演算部12と、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶部13と、電圧計測部11とを備える。制御装置CONは、インターフェースを介して制御信号を送信し、漏電遮断器ELB及び配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)の動作を制御し、漏電遮断器ELB及び配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)の閉動作(ON又は電力の投入)又は電力の開放を制御する。また、電圧計測部11は、例えば、家屋内配電線N、V間の測定電圧Vfを常に計測する。また、制御装置CONは、パルス発生装置GENの動作も制御することができる。
パルス発生装置GENは、制御装置CONの制御に応じて、所定の基準電圧Vかつ所定の周波数のパルス波形を生成し、家屋内配電線Vへ供給する。パルス発生装置GENと、家屋内配電線Vとの間には、基準コンデンサC1が接続されている。基準コンデンサC1の一端は、パルス発生装置GENと接続されており、基準コンデンサC1の他端は家屋内配電線Vに接続されている。所定の周波数とは、例えば90kHz以上110kHz以下の約100kHzである。基準電圧Vとは、30V以上40V以下である。
非常用電源UPSは、電力供給幹線が停電の場合でも、制御装置CON及びパルス発生装置GENに電力を供給できる蓄電池等の電源である。
本実施形態では、各分岐回路CP(1)からCP(n)のそれぞれに、測定用コンデンサC21〜C2nが接続されている。測定用コンデンサC21〜C2nはそれぞれ同じ容量であるので下記式(1)の関係を有している。
Figure 2015149835
各測定用コンデンサC21〜C2nは、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)が電力の閉動作(ON又は電力の投入)状態の場合、一端が家屋内配電線Nに接続され、他端が家屋内配電線Vに接続される。
上述したように、電圧計測部11は、例えば、家屋内配電線N、V間の測定電圧Vfを計測するので、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)のうちの1つが閉動作(ON又は電力の投入)状態の場合、下記式(2)を満たすことになる。ここで、測定電圧Vfとほぼ同じ電圧であるとは、測定電圧Vfに対して80%以上100%以下の状態をいう。
Figure 2015149835
図2は、漏電状態を示す模式図である。図3は、断線状態を示す模式図である。地震等の災害の場合、一時的に電力供給幹線の電力供給が遮断されることがある。電力供給幹線に蓄電池から電力を給電し、災害時に蓄電池を電源とすることも考えられるが、地震等の災害で屋内配線の損傷により、図2に示す短絡SG又は図3に示す断線BKWが想定される場合、分岐回路CP(1)からCP(n)のいずれかの分岐回路(例えば、CP(2))の発火の可能性を抑制する必要がある。
電力配電線健全性確認装置1は、電力供給幹線の電力供給が回復し、図4に示すように屋内の電力配電線健全性を確認する電力配電線健全性確認方法を実行する。図4は、電力配電線健全性確認方法を説明するためのフローチャートである。図1に示す漏電遮断器ELB及び配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)は、通常状態において、電力供給幹線の電力が投入され供給された状態である。制御装置CONは、電力供給幹線の電力供給がない状態では、漏電遮断器ELB及び配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)の動作をブレーカー開放(OFF)とする(ステップS1)。
まず、制御装置CONは、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)のうち、健全性の確認対象mを1とする(ステップS2)。これにより、配線用遮断器MCB(1)が動作(ON)し(ステップS3)、家屋内配電線U、N、Vのうち家屋内配電線N、Vが分岐回路CP(1)と電気的に接続する。
次に制御装置CONは、パルス発生装置GENを制御し、例えば所定の周波数及び基準電圧Vの三角波のパルス電圧を分岐回路CP(1)に印加する(ステップS4)。制御装置CONは、電圧計測部11が測定電圧Vfを計測し、計測した測定電圧Vfが上述した式(2)を満たす場合(ステップS5、Yes)、配線用遮断器MCB(1)を健全OKとして記憶部13に記憶する。制御装置CONは、電圧計測部11が測定電圧Vfを計測し、計測した測定電圧Vfが上述した式(2)を満たさない場合(ステップ5、No)、配線用遮断器MCB(1)を異常NGとして記憶部13に記憶する。本実施形態では、図2又は図3に示す状態であれば、配線用遮断器MCB(1)を正常OKとして記憶部13に記憶する。
次に制御装置CONは、mの値を1つ増加して2とし(ステップS8)、下記式(3)又は下記式(4)を満たし下記式(5)を満たさない場合(ステップS9、No)、次の分岐回路CP(2)があるので、配線用遮断器MCB(1)を開放(OFF)した上で、ステップS3へ処理を戻す。これにより、配線用遮断器MCB(2)が閉動作(ON)し(ステップS3)、家屋内配電線U、N、Vのうち家屋内配電線N、Vが分岐回路CP(2)と電気的に接続する。
m<n ・・・(3)
m=n ・・・(4)
m>n ・・・(5)
次に制御装置CONは、パルス発生装置GENを制御し、例えば所定の周波数及び基準電圧Vの三角波のパルス電圧を分岐回路CP(2)に印加する(ステップS4)。
本実施形態では、図2に示すように分岐回路CP(2)において、短絡SGのような短絡箇所(地絡箇所)がある場合、コンデンサC22とアースとの間では0Vに近くなり、電圧計測部11が計測した測定電圧VfがVに近くなる。これにより、計測した測定電圧Vfが上述した式(2)を満たさない。この場合、コンデンサC22には、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、電力配電線健全性確認方法による、二次災害の可能性が抑制される。
本実施形態において、図3に示すように分岐回路CP(2)に断線BKWのような断線箇所(高抵抗箇所)がある場合、コンデンサC22とアースとの間では0Vに近くなり、電圧計測部11が計測した測定電圧Vfが0Vに近くなる。これにより、計測した測定電圧Vfが上述した式(2)を満たさない。この場合、断線BKWには、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、電力配電線健全性確認方法による、二次災害の可能性が抑制される。
制御装置CONは、電圧計測部11が測定電圧Vfを計測し、計測した測定電圧Vfが上述した式(2)を満たさない場合(ステップS5、No)、配線用遮断器MCB(2)を異常NGとして記憶部13に記憶する。本実施形態では、図2又は図3に示す状態であれば、配線用遮断器MCB(2)を異常NGとして記憶部13に記憶する。
次に制御装置CONは、mの値を1つ増加して3とし(ステップS8)、上記式(3)又は上記式(4)を満たし上記式(5)を満たさない場合(ステップS9、No)、次の分岐回路CP(3)があることになり、配線用遮断器MCB(2)を開放(OFF)した上で、ステップS3へ処理を戻す。これにより、次の配線用遮断器MCB(m)が閉動作(ON)し(ステップS3)、家屋内配電線U、N、Vのうち家屋内配電線N、Vが分岐回路CP(m)と電気的に接続する。
電力配電線健全性確認装置1は、上記式(5)を満たさない場合(ステップS9、No)、制御装置CONがステップS3からステップS8の処理を繰り返す。
制御装置CONは、mの値を1つ増加して(ステップS8)、上記式(5)を満たす場合(ステップS9、Yes)、次の分岐回路CP(m)がないので、配線用遮断器MCB(m−1)を開放(OFF)した上で、ステップS10へ処理を進める。
制御装置CONは、記憶部13から健全OKの配線用遮断器MCB(m)の情報を読み出し、健全OKの配線用遮断器MCB(m)を全て閉動作(ON)にする(ステップS10)。これにより、異常NGと判断された配線用遮断器MCB(m)を全て開放(OFF)の状態のままとする。
制御装置CONは、漏電遮断器ELBを動作させ(ステップS11)、電力供給幹線からの電力を家屋内配電線U、N、Vへ供給する。これにより、供給された電力は、健全OKの配線用遮断器MCB(m)を介して、健全OKと判断された分岐回路CP(m)にのみ分岐供給される。
本実施形態では、電力供給幹線が単相3線式であるが、単相2線式又は三相3線式の回路であっても本実施形態を適用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電力配電線健全性確認装置1は、メインブレーカである漏電遮断器ELBと、分岐ブレーカであるn個の配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)と、測定用コンデンサC21からC2nと、制御装置CONと、パルス発生装置GENと、を備えている。漏電遮断器ELBは、電力供給幹線から電力需要家内の家屋内配電線U、N、Vを開(OFF)動作で遮断することができる。配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)は、家屋内配電線U、N、Vが分岐された分岐回路CP(1)からCP(n)毎に設けられ、それぞれの分岐回路を開(OFF)動作で遮断できる。測定用コンデンサC21からC2nは、分岐回路CP(1)からCP(n)のそれぞれに取り付けられている。パルス発生装置GENは、家屋内配電線U、N、Vの少なくとも1つに基準コンデンサC1を介してパルス電圧を印加する。そして制御装置CONは、漏電遮断器ELBを開動作させ、かつ配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)の全てを開動作させた状態において、配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)のうち配線用遮断器MCB(m)を1つずつ閉動作させ、当該分岐ブレーカに対応する分岐回路にパルス電圧を印加した場合の前記家屋内配電線N、V間で測定した測定電圧Vfに基づいて、当該分岐回路CP(m)の健全性を判断する。これにより、分岐回路CP(m)には、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、短絡SG又は断線BKWによる、二次災害の可能性が抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係る電力配電線健全性確認方法は、電力供給幹線から家屋内配電線U、N、Vを開動作で遮断可能な漏電遮断器ELBと、家屋内配電線U、N、Vが分岐した分岐回路CP(1)からCP(n)のそれぞれに設けられ、それぞれの分岐回路を開(OFF)動作で遮断できる配線用遮断器MCB(1)からMCB(n)と、を全て遮断する遮断ステップ(ステップS1)と、分岐回路CP(1)からCP(n)のうち1つの分岐回路CP(m)を対象として対応する配線用遮断器MCB(m)を閉動作し、当該分岐回路CP(m)にある測定用コンデンサC2に対して、家屋内配電線U、N、Vの少なくとも1つに基準コンデンサC1を介してパルス電圧を印加するパルス電圧印加ステップ(ステップS4)と、家屋内配電線N、V間で測定電圧Vfを測定し、分岐回路CP(m)の健全性を判断する健全性判断ステップ(ステップS5)と、を含む。これにより、分岐回路CP(m)には、パルス電圧が印加されるが、100V以上の実電圧が供給されないので、短絡SG又は断線BKWによる、二次災害の可能性が抑制される。
本実施形態に係る電力配電線健全性確認装置1及び電力配電線健全性確認方法は、健全である分岐回路CP(m)のみに電力供給幹線からの電力を投入する。これにより、漏電又は断線によって予め健全性に疑義のある分岐回路を除去した上で、家屋内配電線U、N、Vへ電力を供給できる。このため、健全性が確かめられた分岐回路CP(m)は使用することができる。そして、漏電又は断線による火災等は、抑制される。また、家屋内配電線U、N、Vへ蓄電池からの電力供給を安全に行うことができる。また、地震等の災害でだけでなく、通常時においても、漏電又は断線の発生を確認することができる。
1 電力配電線健全性確認装置
11 電圧計測部
12 演算部
13 記憶部
BKW 断線
C1 基準コンデンサ
C2(C21〜C2n) 測定用コンデンサ
CON 制御装置
CP(1)〜CP(n) 分岐回路
ELB 漏電遮断器
GEN パルス発生装置
MCB(1)〜MCB(n) 配線用遮断器
基準電圧
Vf 測定電圧

Claims (4)

  1. 電力供給幹線から電力需要家内の家屋内配電線を開動作で遮断可能なメインブレーカと、
    前記家屋内配電線が分岐された複数の分岐回路毎に設けられ、前記分岐回路を開動作で遮断可能な複数の分岐ブレーカと、
    前記分岐回路のぞれぞれに取り付けられた複数の測定用コンデンサと、
    前記家屋内配電線の少なくとも1つに基準コンデンサを介してパルス電圧を印加するパルス発生装置と、
    前記メインブレーカを開動作させ、かつ前記複数の分岐ブレーカの全てを開動作させた状態において、前記分岐ブレーカを1つずつ閉動作させ、当該分岐ブレーカに対応する分岐回路にパルス電圧を印加した場合の前記家屋内配電線間で測定した測定電圧に基づいて、当該分岐回路の健全性を判断する制御装置と、
    を備える、電力配電線健全性確認装置。
  2. 健全である前記分岐回路のみに電力供給幹線からの電力を投入する、請求項1に記載の電力配電線健全性確認装置。
  3. 電力供給幹線から電力需要家内の家屋内配電線を開動作で遮断可能なメインブレーカと、前記家屋内配電線が分岐された複数の分岐回路毎に設けられ、前記分岐回路を開動作で遮断可能な複数の分岐ブレーカと、を全て遮断する遮断ステップと、
    複数の前記分岐回路のうち、1つの分岐回路を対象として対応する分岐ブレーカを閉動作し、当該分岐回路にある測定用コンデンサに対して、前記家屋内配電線の少なくとも1つに基準コンデンサを介してパルス電圧を印加するパルス電圧印加ステップと、
    前記家屋内配電線間で測定電圧を測定し、分岐回路の健全性を判断する健全性判断ステップと、
    を含む、電力配電線健全性確認方法。
  4. 健全である前記分岐回路のみに電力供給幹線からの電力を投入する電力供給再開ステップをさらに含む、請求項3に記載の電力配電線健全性確認方法。
JP2014021619A 2014-02-06 2014-02-06 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法 Active JP5878186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014021619A JP5878186B2 (ja) 2014-02-06 2014-02-06 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014021619A JP5878186B2 (ja) 2014-02-06 2014-02-06 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015149835A true JP2015149835A (ja) 2015-08-20
JP5878186B2 JP5878186B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=53892797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014021619A Active JP5878186B2 (ja) 2014-02-06 2014-02-06 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878186B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019174302A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電路監視システム及び配電システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5022239A (ja) * 1973-07-02 1975-03-10
JPH07128393A (ja) * 1993-11-08 1995-05-19 Kyoto Seiko Denki Kk 電気機器用異常監視装置
JPH1075525A (ja) * 1996-08-29 1998-03-17 Central Res Inst Of Electric Power Ind 漏電検出除去方法
JP2011200024A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kansai Electric Power Co Inc:The 低圧配電系統の漏電検出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5022239A (ja) * 1973-07-02 1975-03-10
JPH07128393A (ja) * 1993-11-08 1995-05-19 Kyoto Seiko Denki Kk 電気機器用異常監視装置
JPH1075525A (ja) * 1996-08-29 1998-03-17 Central Res Inst Of Electric Power Ind 漏電検出除去方法
JP2011200024A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kansai Electric Power Co Inc:The 低圧配電系統の漏電検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019174302A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電路監視システム及び配電システム
JP7108919B2 (ja) 2018-03-28 2022-07-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 電路監視システム及び配電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5878186B2 (ja) 2016-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112262511B (zh) 万能探测及修复电气故障的配电系统及其施工方法
CN103080757B (zh) 用于检测接地故障的设备和方法
KR101052471B1 (ko) 전력계통에서 중성선 대체장치 및 그 방법
JP5976959B2 (ja) ロゴスキーコイルを利用した原子力発電所における待機変圧器の連結線路の欠相検出装置
US8953295B2 (en) Protection system for an IT electrical distribution system having a floating reference conductor
US20130222951A1 (en) Fault protection circuit for photovoltaic power system
JP2013507098A (ja) 多相地絡障害回路遮断器のためのシステムおよび方法
US10191102B2 (en) Automatic current transformer polarity correction
JP2011506978A (ja) 電気ネットワークの中性帰還線における欠陥を検出するための方法および装置
US20230208187A1 (en) Photovoltaic disconnect device for storage integration
JP6180049B2 (ja) 予備電源システムと、地域配電網を上位送電網から切断する方法
KR101417940B1 (ko) 이상전압 발생 시 재해 방재 분배전반 및 그 방법
JP5878186B2 (ja) 電力配電線健全性確認装置及び電力配電線健全性確認方法
KR20150134563A (ko) 전력계통에서 고장전력 발생 시 복구장치
JP6550002B2 (ja) パワーコンディショナおよびそれに接続したケーブルの盗難検知方法
RU2510115C1 (ru) Способ включения трехфазной линии электропередачи
JP6890770B2 (ja) 単相3線式分電盤
CN105518953B (zh) 用于监测电池状况的电气设备及其操作方法
RU2334331C1 (ru) Устройство для регистрации двойных замыканий на землю в сетях с изолированной нейтралью
KR101395551B1 (ko) 이상전압 발생 시 재해 방재 분배전반(분전반, 저압반, 고압반, 전동기제어반) 및 그 방법
KR20140013646A (ko) 전력계통에서 이상전압 발생 시 재해 방재장치 및 그 방법
JP2010151488A (ja) 地絡検出装置および地絡検出システム
TWM583158U (zh) 交流系統電容跳脫裝置改良裝置
RU2811677C2 (ru) Системы и способы электрической защиты
KR20120086557A (ko) 중성선 대체기능이 구비된 분배전반 및 그 분배전반의 중성선 대체방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150