JP2019174172A - 検査システム、検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で包装材の欠陥検査を精度良く行うことができる検査システム等を提供する。【解決手段】検査システム1は、透光性を有する包装材10の搬送中に包装材10を撮影した撮影画像から包装材10の欠陥検査を行うものである。検査システム1は、包装材10に照明光として拡散光を照射する面照明7と、包装材10を透過した照明光を受光して包装材10の撮影を行うラインカメラ5と、ラインカメラ5で包装材10を撮影した撮影画像から包装材10の欠陥検査を行う検査装置3と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、包装材の欠陥検査を行う検査システム等に関する。
透明袋や半透明袋等の包装材は、基材をシール部で貼り合わせて製造されるが、シール部に付着異物や練り込み異物、シール抜け等の欠陥が存在すればシール圧着不足により中身が漏れる恐れがある。そこで、このような欠陥を有する不良品の流出を防ぐため欠陥検査を実施している。
インラインで包装材の欠陥を検査する際、従来はラインカメラとライン照明を用いた光学条件で欠陥の検査を行っていた。例えば特許文献1では、透明袋または半透明袋の製品の欠陥を検査する際、製品の表と裏に配置した5つのライン状光源を使用し、且つ吸引孔付きベルトで製品を吸着搬送させた状態で撮影を行い、その撮影画像から欠陥の検査を行っている。
しかしながら、ラインカメラとライン照明を用いた光学条件で欠陥の検査を行う場合、欠陥でないシール部の凹凸やムラ等が撮影画像で目立ち、検査精度が落ちる場合がある。また特許文献1の装置は、カメラ1台に対して5つの光源を使用するため、高価な装置となる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で包装材の欠陥検査を精度良く行うことができる検査システム等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、透光性を有する包装材の搬送中に前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査システムであって、前記包装材に照明光として拡散光を照射する面照明と、前記包装材を透過した照明光を受光して前記包装材の撮影を行うラインカメラと、前記ラインカメラで前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査装置と、を有することを特徴とする検査システムである。
本発明では拡散光を照射する面照明を用い、包装材を透過した照明光をラインカメラで撮影することで、欠陥でないシール部の凹凸やムラ等が撮影画像中で目立たなくなり、包装材の欠陥検査を精度良く行うことができる。また本発明では1台のラインカメラに対して1基の面照明で済むため、装置構成も簡単であり安価である。
前記包装材は間欠搬送され、前記ラインカメラは、前記包装材を搬送方向に分割した複数の撮影画像を得ることが望ましい。
包装材を間欠搬送してその搬送中にラインカメラによる撮影を行う場合、一回の搬送距離すなわちラインカメラの一回の撮影時の撮影範囲では包装材の製品長の全体をカバーできないことがある。そのため、本発明ではラインカメラが包装材を搬送方向に分割した個々の撮影画像を得るようにすることで、包装材の製品長に関わらず撮影漏れの無い画像を得ることができる。
包装材を間欠搬送してその搬送中にラインカメラによる撮影を行う場合、一回の搬送距離すなわちラインカメラの一回の撮影時の撮影範囲では包装材の製品長の全体をカバーできないことがある。そのため、本発明ではラインカメラが包装材を搬送方向に分割した個々の撮影画像を得るようにすることで、包装材の製品長に関わらず撮影漏れの無い画像を得ることができる。
前記包装材は基材をシール部で貼り合わせたものであり、前記検査装置は、前記撮影画像が前記包装材のどの部分を撮影したものかに応じて、前記シール部の検査領域と前記基材の検査領域の作成を行うことが望ましい。また、前記検査装置は、前記撮影画像における特徴点の検出結果により、前記撮影画像が前記包装材のどの部分を撮影したものかを判別することが望ましい。
本発明では、撮影画像が包装材のどの部分を撮影したものかに応じてシール部と基材部分の検査領域を自動作成し、各検査領域に最適な検査処理を設定することができる。撮影画像が包装材のどの部分を撮影したものかは、撮影画像における特徴点の検出結果から判別できる。
本発明では、撮影画像が包装材のどの部分を撮影したものかに応じてシール部と基材部分の検査領域を自動作成し、各検査領域に最適な検査処理を設定することができる。撮影画像が包装材のどの部分を撮影したものかは、撮影画像における特徴点の検出結果から判別できる。
第2の発明は、透光性を有する包装材の搬送中に前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査方法であって、面照明から前記包装材に拡散光として照射され、前記包装材を透過した照明光を、ラインカメラで受光して前記包装材の撮影を行うステップと、検査装置が、前記ラインカメラで前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行うステップと、を有することを特徴とする検査方法である。
本発明により、簡易な構成で包装材の欠陥検査を精度良く行うことができる検査システム等を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.検査システム)
図1は、本発明の実施形態に係る検査システム1の概略を示す図である。この検査システム1は、搬送中の包装材10を撮影し、その撮影画像から検査対象である包装材10の欠陥検査を行うものである。本実施形態では包装材10が間欠搬送されるものとし、一定距離の搬送と搬送の一時停止を繰り返すが、これに限ることはない。
図1は、本発明の実施形態に係る検査システム1の概略を示す図である。この検査システム1は、搬送中の包装材10を撮影し、その撮影画像から検査対象である包装材10の欠陥検査を行うものである。本実施形態では包装材10が間欠搬送されるものとし、一定距離の搬送と搬送の一時停止を繰り返すが、これに限ることはない。
本実施形態では透光性を有する包装材10が複数連続した状態でテンションをかけて搬送され、検査後に切断を行うことで最終的に個々の製品に分離する構成となっている。図1の矢印Aは包装材10の搬送方向を示す。包装材10は例えばバッグインボックス(BIB)の内装容器であるが、これに限ることはなく、その他の透明袋や半透明袋などであってもよい。
図2は包装材10を上から見た図である。包装材10は、透明または半透明の2枚の基材を縦シール部12、横シール部13、底シール部14で圧着し貼り合わせて袋状に形成される。包装材10は全体として矩形状平面を有し、基材上には口金11が設けられる。また包装材10には製品ID15が印刷等により形成される。本実施形態において基材は無地で透光性を有するものとするが、絵柄等が印刷されていてもよい。
口金11は内容物の注ぎ口であり、本実施形態では包装材10から突出する樹脂製の筒状体である。口金11は包装材10の縦方向の一方の端部(図2の上側の端部)に設けられる。包装材10の縦方向は図2の上下方向に対応し、本実施形態では包装材10の搬送方向に一致する。
縦シール部12は包装材10の縦方向に形成される線状のシール部であり、包装材10の横方向の両端部に設けられる。包装材10の横方向は図2の左右方向であり、包装材10の縦方向と平面上直交する。
横シール部13は包装材10の横方向に形成される線状のシール部であり、包装材10の縦方向の両端部に設けられる。横シール部13の両端部は、縦シール部12の両端部とそれぞれ交差する。
底シール部14は、包装材10の縦方向の他方の端部(図2の下側の端部)において、縦シール部12、横シール部13の交差箇所の内側に設けられる。本実施形態では底シール部14が直角三角形状であるが、これに限ることはない。
製品ID15は、個々の包装材10を識別する識別情報である。
図1に示すように、本実施形態の検査システム1は、検査装置3、ラインカメラ5、面照明7等を有する。
検査装置3は、検査システム1での検査全体を制御し、後述するフローに沿って包装材10の欠陥検査を行うものである。
図3は検査装置3のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、検査装置3は、例えば制御部31、記憶部32、入力部33、表示部34、通信制御部35等をバス36により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部31はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部32、ROMなどの記憶媒体に格納された検査装置3の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部32、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部32はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部31により必要に応じて読み出され実行される。
入力部33は検査装置3に各種の設定入力を行うものである。
表示部34は例えば液晶ディスプレイ等である。
通信制御部35はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、ラインカメラ5等との間で通信を行う。
バス36は、検査装置3の各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
表示部34は例えば液晶ディスプレイ等である。
通信制御部35はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、ラインカメラ5等との間で通信を行う。
バス36は、検査装置3の各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図4はラインカメラ5と面照明7の配置を示す図であり、包装材10の側方からラインカメラ5と面照明7を見たものである。図4に示すように、ラインカメラ5と面照明7は包装材10を挟んだ両側に設けられる。
ラインカメラ5は搬送中の包装材10を撮影する撮影装置である。ラインカメラ5は、包装材10の横方向の所定の撮影ライン(図1のB参照)を包装材10の搬送中に継時的に撮影することで包装材10の撮影画像を得る。この撮影画像はラインカメラ5から検査装置3に送信される。ラインカメラ5は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子を複数有し、これらの受光素子が包装材10の横方向(図4の紙面法線方向に対応する)に沿って一列に並べられる。
面照明7は、包装材10に照明光として拡散光を照射する照明装置である。面照明7は、例えばLED等の光源を縦横に並べ、これを光拡散板で覆って構成される。
ラインカメラ5は、面照明7から照射され包装材10を透過した照明光を受光することで包装材10の撮影を行う。前記したように、包装材10の欠陥検査では従来ラインカメラとライン照明の組合せを用いるのが一般的であるが、図5に示すようにライン照明Lは照明光aの照射範囲が局所的でありまたある程度の異方性ないし指向性も有するので、欠陥でないシール部の凹凸での照明光aの屈折等やムラ等による陰影が目立ち、欠陥検査が難しくなることがある。
これに対し、本実施形態では包装材10の検査を行うために拡散光を照射する面照明7を用いることで、上記の陰影を低減し、欠陥検査を精度良く行うことができる。また、包装材10のテンション搬送によるシワ等の陰影を低減するため、ラインカメラ5を包装材10から適宜の遠距離に離して配置することも好ましい。その距離は例えば2m程度であるが、ラインカメラ5を上下動可能とし、包装材10からの距離を調整できるようにしてもよい。
(2.包装材10の検査方法)
図6は、包装材10の検査方法を示すフローチャートである。図6の各ステップは検査装置3の制御部31が実行する。
図6は、包装材10の検査方法を示すフローチャートである。図6の各ステップは検査装置3の制御部31が実行する。
前記したように、本実施形態では包装材10が間欠搬送されており、検査装置3は、包装材10の搬送制御部(不図示)から所定のタイミングでトリガー信号を受信すると、ラインカメラ5に制御信号を出力し、包装材10の搬送を開始して一時停止するまでの一定時間の間包装材10の撮影を行う(S1)。
図7(a)〜(c)は包装材10の撮影画像100の例である。本実施形態では、間欠搬送の一回の搬送距離すなわちラインカメラ5の一回の撮影時の撮影範囲では包装材10の製品長の全体をカバーできない場合もあるため、撮影は1つの包装材10に対して数度行い、その各々で包装材10を搬送方向(包装材10の縦方向)に複数分割したうちの一範囲の撮影画像100を得る。これにより包装材10を搬送方向に分割した複数の撮影画像100を得ることで、包装材10の製品長に関わらず、撮影漏れのない画像を得ることが可能となる。
例えば図7(a)の撮影画像100では包装材10の縦方向の一方の端部が撮影されており、口金11、包装材10の横方向の両端部の縦シール部12の一部、および、包装材10の縦方向の一方の端部の横シール部13が映り込んでいる。
また図7(b)の撮影画像100では包装材10の縦方向の中間部が撮影されており、包装材10の横方向の両端部の縦シール部12の一部が映り込んでいる。
図7(c)の撮影画像100では、包装材10の縦方向の他方の端部が撮影されており、包装材10の横方向の両端部の縦シール部12の一部、包装材10の縦方向の他方の端部の横シール部13、底シール部14、製品ID15が映り込んでいる。
以上の口金11、縦シール部12、横シール部13、底シール部14、製品ID15はその他の基材部分に比べて透明度が低く、図7(a)〜(b)の撮影画像100において基材部分よりも低輝度の領域として現れる。なお、これらの撮影画像100は1枚の包装材10を撮影したものとして紐付けが行われる。
本実施形態において、検査装置3は、各撮影画像100から口金11の有無の検出(S2)と底シール部14の有無の検出(S3)を行う。これらの検出は例えばテンプレートマッチング等により行うことができる。
続いて、検査装置3は製品ID15の読取を行う(S4)。本実施形態では製品ID15が図2に示すように包装材10の横方向の一方の端部の縦シール部12の外側にあるので、検査装置3は撮影画像100の当該縦シール部12の外側の領域から製品ID15をOCR(Optical Character Recognition)により読取る。ここでは図7(a)〜(c)の撮影画像100のうち図7(c)の撮影画像100から製品ID15が読み取られるが、読取った製品ID15はこれらの撮影画像100に対応する包装材10の製品ID15として記録される。
次に、検査装置3は検査領域の作成を行う(S5)。検査領域は撮影画像100が包装材10のどの部分を撮影したものか(すなわち、撮影画像100が図7(a)〜図7(c)のどの画像か)に応じて異なり、本実施形態ではこれがS2、S3における口金11と底シール部14(特徴点)の検出結果により判別されるので、以下これを説明する。
(1)S2、S3において口金11が検出され、底シール部14が検出されなかった場合
この場合、撮影画像100は図7(a)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(a)に示すように、縦シール部12、横シール部13の検査領域103と、縦シール部12、横シール部13の内側に囲まれた基材部分の検査領域104が作成される。
この場合、撮影画像100は図7(a)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(a)に示すように、縦シール部12、横シール部13の検査領域103と、縦シール部12、横シール部13の内側に囲まれた基材部分の検査領域104が作成される。
縦シール部12、横シール部13の検査領域103の作成時には、まず図9(a)に示すように、縦シール部12、横シール部13が確実に含まれる太幅の帯状領域101を撮影画像100上に設定し、この帯状領域101内の画像処理により縦シール部12、横シール部13のエッジ102の検出を行う。この帯状領域101は、図7(a)の撮影画像100について予め定められたものが用いられる。
そして、図9(b)に示すように、縦シール部12、横シール部13の両側のエッジ102間の範囲より内に若干距離d1だけ狭めた範囲を縦シール部12、横シール部13の検査領域103とし、その検査領域103から包装材10の内側に所定距離d2離隔した位置を基材部分の検査領域104の縦シール部12、横シール部13側の端部とする。
また、基材部分の検査領域104には口金11が存在するので、S2で検出した口金11を囲む領域をマスク領域105として設定する。
(2)S2、S3において口金11も底シール部14も検出されなかった場合
この場合、撮影画像100は図7(b)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(b)に示すように、縦シール部12の検査領域103と、その間の基材部分の検査領域104が作成される。検査領域103、104の作成方法については前記と略同様であるが、前記の帯状領域101としては図7(b)の撮影画像100について予め定められたものが用いられる。
この場合、撮影画像100は図7(b)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(b)に示すように、縦シール部12の検査領域103と、その間の基材部分の検査領域104が作成される。検査領域103、104の作成方法については前記と略同様であるが、前記の帯状領域101としては図7(b)の撮影画像100について予め定められたものが用いられる。
(3)S2、S3において口金11が検出されず、底シール部14が検出された場合
この場合、撮影画像100は図7(c)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(c)に示すように、縦シール部12、横シール部13の検査領域103と、縦シール部12、横シール部13の内側に囲まれた基材部分の検査領域104が作成される。
この場合、撮影画像100は図7(c)の撮影画像100に該当すると判別され、図8(c)に示すように、縦シール部12、横シール部13の検査領域103と、縦シール部12、横シール部13の内側に囲まれた基材部分の検査領域104が作成される。
検査領域103、104の作成方法については前記と略同様であるが、前記の帯状領域101としては図7(c)の撮影画像100について予め定められたものが用いられる。また、基材部分の検査領域104には底シール部14が存在するので、S3で検出した底シール部14を囲む領域をマスク領域106として設定する。
検査装置3は、こうして各撮影画像100で検査領域103、104を作成した後、各撮影画像100の(マスク領域105、106を除く)検査領域103、104で欠陥検査を行う(S6)。
欠陥検査の方法は特に限定されないが、縦シール部12と横シール部13の検査領域103と、基材部分の検査領域104とでは検出すべき欠陥と最適な検査感度が異なるので、これらの検査領域103、104の個々で異なる最適な検査処理を設定することができる。例えば検査領域103、104の双方で周囲との輝度差が閾値より大きい箇所を欠陥として検出するが、その閾値を検査領域103、104で異ならせておく。欠陥は例えば異物等であり、縦シール部12や横シール部13であればシールの抜け等も含まれるが、これに限ることはない。なお、本実施形態では前記のマスク領域106でも別途縦シール部12、横シール部13の検査領域103と同様に欠陥検査を行うものとする。
欠陥が検出されなかった場合(S7;NO)はそのまま処理を終了するが、欠陥が検出された場合(S7;YES)は、欠陥が検出された撮影画像100や欠陥の画像等とその包装材10の製品ID15を紐付けて記憶部32に欠陥履歴として記録し(S8)、後で表示部34等での表示や不良品の特定ができるようにしておく。
本実施形態では、こうして各包装材10に対する欠陥検査を実施する。検出された欠陥の数はカウントしておき、その数が多ければ製袋装置のメンテナンス等を実行するようにしておく。
以上説明したように、本実施形態では拡散光を照射する面照明7を用い、包装材10を透過した照明光をラインカメラ5で撮影することで、包装材10のシール部の凹凸やムラ等が撮影画像100中で目立たなくなり、包装材10の欠陥検査を精度良く行うことができる。また1台のラインカメラ5に対して1基の面照明7で済むため、装置構成も簡単であり安価である。
また、仮に間欠搬送される包装材10を一時停止中にエリアカメラで撮影する場合、エリアカメラでの撮影範囲と包装材10の一時停止位置の調整不足等により撮影漏れが発生する恐れがあるが、本実施形態ではラインカメラ5によって搬送中の包装材10が漏れなく撮影されるのでそのような恐れも無い。
また、包装材10を間欠搬送してその搬送中にラインカメラ5による撮影を行う場合、一回の搬送距離すなわちラインカメラ5の一回の撮影時の撮影範囲では包装材10の製品長の全体をカバーできないことがあるが、本実施形態ではラインカメラ5が包装材10を搬送方向に分割した個々の撮影画像100を得るようにすることで、包装材10の製品長に関わらず撮影漏れの無い画像を得ることができ、欠陥の検出漏れを防ぐことができる。
また本実施形態では撮影画像100が包装材10のどの部分を撮影したものかに応じて検査領域103、104を自動作成し、各検査領域103、104に最適な検査処理を設定することができる。撮影画像100が包装材10のどの部分を撮影したものかは、撮影画像100における口金11や底シール部14の検出結果から判別できる。
しかしながら、本発明は上記の実施形態に限らない。例えば本実施形態では基材部分の検査領域104を縦シール部12、横シール部13の内側に設定しているが、必要に応じて、基材部分の検査領域104は縦シール部12、横シール部13の外側の製品端まで拡大することが可能である。
また、本実施形態では口金11や底シール部14を特徴点として図7(a)〜図7(c)のいずれの撮影画像100か判別しているが、特徴点はこれに限らず、例えば縦シール部12、横シール部13の交差箇所を特徴点として判別に用いることもできる。
また、本実施形態では包装材10の異物やシール抜け等の欠陥検出を行っているが、縦シール部12や横シール部13の幅や基準位置からのはみ出し幅も検出し、これが所定範囲に無い場合に欠陥とすることもできる。これらの幅は画像上のピクセル数として求めるだけでなく、ラインカメラ5の分解能を考慮した補正により現実空間での値として算出することもできる。また前記のエッジ102(図9(a)参照)が検出できなかった場合などでは、縦シール部12や横シール部13が無いとしてこれを欠陥とすることも可能である。
また、本実施形態では前記のマスク領域106で欠陥検査を行い、マスク領域105では欠陥検査を行わないが、前記と同様欠陥検査を行うことも可能であり、マスク領域105およびマスク領域106について検査領域103、104と異なる最適な検査処理を設定することも可能である。
また本実施形態では包装材10が1列で搬送されており1台のラインカメラ5を用いているが、例えば包装材10が複数列で搬送される場合などでは、複数台のラインカメラ5を包装材10の横方向に並べて用いることも可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:検査システム
3:検査装置
5:ラインカメラ
7:面照明
10:包装材
11:口金
12:縦シール部
13:横シール部
14:底シール部
15:製品ID
100:撮影画像
101:帯状領域
102:エッジ
103、104:検査領域
105、106:マスク領域
3:検査装置
5:ラインカメラ
7:面照明
10:包装材
11:口金
12:縦シール部
13:横シール部
14:底シール部
15:製品ID
100:撮影画像
101:帯状領域
102:エッジ
103、104:検査領域
105、106:マスク領域
Claims (5)
- 透光性を有する包装材の搬送中に前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査システムであって、
前記包装材に照明光として拡散光を照射する面照明と、
前記包装材を透過した照明光を受光して前記包装材の撮影を行うラインカメラと、
前記ラインカメラで前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査装置と、
を有することを特徴とする検査システム。 - 前記包装材は間欠搬送され、
前記ラインカメラは、前記包装材を搬送方向に分割した複数の撮影画像を得ることを特徴とする請求項1記載の検査システム。 - 前記包装材は基材をシール部で貼り合わせたものであり、
前記検査装置は、前記撮影画像が前記包装材のどの部分を撮影したものかに応じて、前記シール部の検査領域と前記基材の検査領域の作成を行うことを特徴とする請求項2記載の検査システム。 - 前記検査装置は、前記撮影画像における特徴点の検出結果により、前記撮影画像が前記包装材のどの部分を撮影したものかを判別することを特徴とする請求項3記載の検査システム。
- 透光性を有する包装材の搬送中に前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行う検査方法であって、
面照明から前記包装材に拡散光として照射され、前記包装材を透過した照明光を、ラインカメラで受光して前記包装材の撮影を行うステップと、
検査装置が、前記ラインカメラで前記包装材を撮影した撮影画像から前記包装材の欠陥検査を行うステップと、
を有することを特徴とする検査方法。
Priority Applications (1)
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