JP2019173580A - 風力発電設備及びその制御方法 - Google Patents

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雅典 栗原
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Abstract

【課題】レセプタへの雷撃に対する十分な捕捉率を確保でき、風車翼の損傷を防ぐことが可能なこと。【解決手段】本発明の風力発電設備は、上記課題を解決するために、少なくとも1本の風車翼を有すると共に、前記風車翼には雷撃を補足する受雷装置(レセプタ)が設置され、前記レセプタで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置が設置されている風力発電装置と、該風力発電装置を制御する制御装置と、外部からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは前記雷計測装置が動作した場合には、前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の本数に対応した前記風車翼のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度)の制御指令を前記制御装置に与える遠隔監視装置とを備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は風力発電設備及びその制御方法に係り、特に、風車翼に雷撃の際の雷電流を安全に大地に流すための受雷装置(以下、レセプタという)を備えているものに好適な風力発電設備及びその制御方法に関するものである。
近年、地球環境問題を背景に、太陽光発電、風力発電、波力発電などの再生可能エネルギーの導入数が増加している。その中でも風力発電は、経済性、効率性及び環境性に優れている再生可能エネルギーの1つとして挙げられる。
風力発電を行う風力発電装置は、一般に風況の良い平地、丘陵地、海岸付近、更には洋上に建設されているが、このような風力発電装置の建設場所は、周囲に高構造物が少なく風力発電装置に多くの雷撃が集中する傾向があるため、風力発電装置の落雷対策は、重要な設計要素の1つである。
このようなことから、通常、風力発電装置の風車翼には、雷撃による雷電流を安全に大地に流すためのレセプタが具備されており、そのレセプタには様々なタイプの形状、構造がある。
一般的には、ディスクタイプ、チップタイプ、ロッドタイプと呼ばれるレセプタが、1つ若しくは複数個、風車翼の先端部付近に設置され、加えて、風車翼の中間部にも同様にレセプタが配置されている風力発電装置がある。このレセプタの材質は、銅、アルミニウム、ステンレス、タングステンなどの金属(導体)が使用されており、雷電流による温度上昇を考慮したサイズとなっている。
一方、風車翼の材質は、FRP(Fiber-Reinforced Plastics)と呼ばれるガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料であり、FRP(絶縁物)に雷撃を受けると、FRPが損傷する可能性がある。
また、風力発電装置の風車翼は、風の力で回転する可動機器であるため、FRPに着雷した場合、損傷が拡大する恐れがあり、常にレセプタで雷を受けることが安全面、経済面、稼働率の観点から望ましい。
このような風力発電装置の落雷対策に関する先行技術文献としては、特許文献1を挙げることができる。この特許文献1には、全ての風車翼に対して全て同一の落雷対策を施すのではなく、雷雲接近時に風車翼の回転を停止するときの各風車翼の位置を決めて、当該風車翼の位置に応じて風車翼毎に落雷対策を変え、落雷の多い箇所のみに重点的に追加的に落雷対策を施すことで、他の部分に過剰な落雷対策を施さなくてすむ手法が開示されている。
国際公開第2011/077970号
しかしながら、上述した特許文献1には、予め追加の雷対策がなされた風車翼を真上に停止させ、レセプタへの雷撃からの捕捉率を向上させる手法が開示されているが、現時点で運転開始している風力発電設備の多くが特定の風車翼に追加の雷対策を施した風車翼とはなっておらず、既設の風力発電設備に対して雷対策を講じることが困難となっている。
また、特許文献1では、風車翼の腹側、背側に埋め込まれているレセプタは、風車翼が真上にある場合水平方向にあり、レセプタ自体は真上を向いておらず、雷撃に対する十分な捕捉率を確保できないという課題がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、レセプタへの雷撃に対する十分な捕捉率を確保でき、風車翼の損傷を防ぐことが可能な風力発電設備及びその制御方法を提供することにある。
本発明の風力発電設備は、上記目的を達成するために、少なくとも1本の風車翼を有すると共に、前記風車翼には雷撃を補足する受雷装置(レセプタ)が設置され、前記レセプタで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置が設置されている風力発電装置と、該風力発電装置を制御する制御装置と、外部からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは前記雷計測装置が動作した場合には、前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の本数に対応した前記風車翼のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度)の制御指令を前記制御装置に与える遠隔監視装置とを備えていることを特徴とする。
具体的には、前記風車翼が3本の場合は前記アジマス角を1〜119度の範囲、前記風車翼が2本の場合は前記アジマス角を1〜179度の範囲、前記風車翼が1本の場合は前記アジマス角を1〜359度の範囲としたことを特徴とする。
また、本発明の風力発電設備の制御方法は、上記目的を達成するために、少なくとも1本の風車翼を有すると共に、前記風車翼には雷撃を補足する受雷装置(レセプタ)が設置され、前記レセプタで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置が設置されている風力発電装置と、該風力発電装置を制御する制御装置と、外部からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは前記雷計測装置が動作した場合には、前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の数に対応した前記風車翼のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度)の制御指令を前記制御装置に与える遠隔監視装置とを備えている風力発電設備を制御する際に、前記遠隔監視装置は、気象データによる落雷情報、風力発電所内或いは近接風力発電所の前記風力発電装置に設置されている前記雷計測装置若しくは風力発電設備の近傍に設置され、前記風車翼が受けている風速値を推定する風向、風速観測タワー(MET)に設置されている雷計測装置の動作、或いは風力発電所の事業者、管理者、メンテナンス会社或いは販売者のいずれかが落雷の可能性があると判断したことに基づいて前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の本数に対応した前記風車翼のアジマス角の制御指令を前記制御装置に与えて前記アジマス角を制御することを特徴とする。
具体的には、前記風車翼が3本の場合は前記アジマス角を1〜119度の範囲、前記風車翼が2本の場合は前記アジマス角を1〜179度の範囲、前記風車翼が1本の場合は前記アジマス角を1〜359度の範囲にそれぞれ制御したことを特徴とする。
本発明によれば、レセプタへの雷撃に対する十分な捕捉率を確保でき、風車翼の損傷を防ぐことができる。
本発明の風力発電設備の実施例1の概略を示すシステム構成図である。 本発明の風力発電設備の実施例1に採用される風力発電装置の概要を示す側面図である。 図1の風力発電装置における風車翼の腹側にディスク型レセプタを設置した外形を示す図である。 図1の風力発電装置における風車翼の背側にディスク型レセプタを設置した外形を示す図である。 図1の風力発電装置における3本の風車翼を有する風力発電装置の概要を示す正面図である。 本発明の風力発電設備の実施例1における気象データによる風力発電装置の停止フローを示す図である。 本発明の風力発電設備の実施例1における風力発電所内若しくは近接風力発電所の雷検知装置による風力発電装置の停止フローを示す図である。 本発明の風力発電設備の実施例1における風力発電所の事業者、管理者、メンテナンス会社或いは販売者のいずれかが落雷の可能性があると判断したことに基づく風力発電装置の停止フローを示す図である。 本発明の風力発電設備の実施例2に採用される風力発電装置における風車翼の腹側にチップ型レセプタを設置した外形を示す図である。 本発明の風力発電設備の実施例2に採用される風力発電装置における風車翼の背側にチップ型レセプタを設置した外形を示す図である。 本発明の風力発電設備の実施例3に採用される風力発電装置における2本の風車翼を有する風力発電装置の概要を示す正面図である。 本発明の風力発電設備の実施例4に採用される風力発電装置における1本の風車翼を有する風力発電装置の概要を示す正面図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の風力発電設備及びその制御方法を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の風力発電設備の実施例1の概略構成を示し、図2及び図5に、図1の風力発電設備に採用される風力発電装置における3枚の風車翼を有する風力発電装置の概要を示し、図3及び図4に、図2及び図5の風力発電装置における風車翼の腹側と背側にディスク型レセプタを設置した外形をそれぞれ示す。
図1に示すように、本実施例の風力発電設備は、少なくとも1本(本実施例では3本)の風車翼1を有すると共に、この風車翼1には、図3及び図4に示す雷撃を補足する受雷装置(本実施例では、ディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10B)が設置され、これらディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置13が設置されている風力発電装置1A、1B・・・1Xと、この風力発電装置1A、1B・・・1Xを制御する風車制御装置6A、6Bと、外部(気象提供会社15)からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは雷計測装置13が動作した場合には、風力発電装置1A、1B・・・1Xへ停止指令を与え、風車翼1の本数(3本、2本、1本)に対応した風車翼1のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度:図5のθで表す)の制御指令を風車制御装置6A、6Bに与える遠隔監視装置(SCADA:Supervisory Control And Data Acquisition)14とを備えて概略構成されている。
上記遠隔監視装置(SCADA)14は、遠隔で風力発電設備の状態を監視するための装置であり、常時、風力発電設備の運転状況を把握することができる。
また、遠隔監視装置(SCADA)14は、サーバ14A、メディアコンバータ14B、ルータ14C等を備え、通常、風力発電所毎に1つ設置され、インタネット回線17により外部(気象提供会社15や事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社16等)からアクセスすることが可能となっているおり、外部から運転、停止を風力発電設備に指令することができる。
次に、風力発電設備に採用される風力発電装置1A、1B・・・1Xについて、図2及び図5を用いて説明する。
図2及び図5に示すように、本実施例の風力発電設備に採用される風力発電装置1A、1B・・・1Xは、何れも風車翼1は3本から成っており、この3本の風車翼1が風を受けることによって、ナセル3に接続されている風車翼1及びハブ2が回転し、その風エネルギーを風力発電装置1A、1B・・・1X内の発電装置7により電気エネルギー、水素エネルギーなどに変換するものである。また、風車翼1、ハブ2及びナセル3は、支持物(タワー)4によって支えられている。なお、符号8は避雷針(若しくは避雷リング)である。
また、風力発電装置1A、1B・・・1Xの風車制御装置は、ハブ2内やナセル3内、或いはタワー4内に配置されており、本実施例では、風車制御装置6A、6Bはナセル3内とタワー4内に設置されている。この風車制御装置6A、6Bで、風車翼1のピッチ角や風力発電装置1A、1B・・・1Xの運転、停止を制御している。
通常、風力発電装置1A、1B・・・1Xが発電を停止しているときに、一定以上の風が吹いた場合、風車翼1が遊転するので、それを回避するために、ハブ2若しくは発電装置7の回転機構を固定(ロック)することで、風車翼1を一定位置に制御することができる。
次に、風力発電装置1A、1B・・・1Xの風車翼に1に設置されているディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bについて、図3及び図4を用いて説明する。
図3及び図4に示すように、風車翼1は、風車翼1の先端付近の腹側1a若しくは背側1b、その両方に埋め込まれた1つ若しくは複数のディスクレセプタ9A、9Bが、その風車翼1の内部の引下げ導線(ダウンコンダクタ)12と接続されている。レセプタには、本実施例のディスクレセプタ9A、9Bの他に後述するチップレセプタ9C、9D等がある。
また、本実施例では、ディスクレセプタ9A、9Bの左右上下に(ディスクレセプタ9A、9Bを四方から囲むように)、雷を落としやすくするダイバーター装置11を風車翼1に貼りつけており、このダイバーター装置11を貼り付けることで、雷撃の捕捉率を向上させることができる。
また、本実施例では、ディスクレセプタ9A、9Bへの捕捉率を向上させるために、風車翼1の途中に中間レセプタ10A、10Bが埋め込まれている。この中間レセプタ10A、10Bに、風車翼1の先端部に設置されたディスクレセプタ9A、9Bと同様にダイバーター装置11を貼りつけることで、中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
一般に、風力発電装置1A、1B・・・1Xの発電中の風車翼1のピッチ角は、ファイン方向に開いているため、風車翼1の腹側1aに埋め込まれたディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bは、風を受ける方向に位置している。一方、風力発電装置1A、1B・・・1Xの停止中は、風車翼1のピッチ角をフェザー方向に閉じているため、腹側1aのディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bは、風を受ける方向と約90°傾いた方向に位置している。
従って、どのような条件であっても、風車翼1の先端部にディスクレセプタ9A、9Bが埋め込まれていない限り、風車翼1の真上にディスクレセプタ9A、9Bが位置することは無い。
しかしながら、風力発電装置1A、1B・・・1Xを停止させ、風車翼1を傾かせることで、ディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bを上に向かせ、雷を捕捉しやすい角度(アジマス角θを1−119度)に制御することが可能となる。
これは、本実施例では、風車翼1が3本であることから風車翼1は120度間隔で配置されており、ディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bによる雷撃の捕捉率を高めるためには、アジマス角θを1−119度の範囲となるように、アジマス角θの0度と120度を避けて風車翼1を傾ければ良いことになる。
更に、本実施例では、風車翼1への着雷は、引下げ導線(ダウンコンダクタ)12若しくはダウンコンダクタ12から延長されている接地線(図示せず)に流れる雷電流を基に落雷検知することが可能となる。即ち、引下げ導線(ダウンコンダクタ)12若しくはダウンコンダクタ12から延長されている接地線に変流器(CT)などの雷電流を検知する雷計測装置13を取り付けることで、各風車翼1への落雷を検知することができる。
また、風力発電装置1A、1B・・・1Xに落雷した雷電流は大地へ流れるため、タワー4の下部に雷電流を検知する雷計測装置5を設置することで、同様に風力発電装置1A、1B・・・1Xへの落雷を検知することが可能となる。
更に、風力発電装置1A、1B・・・1Xが落雷を検知したのちに、風力発電装置1A、1B・・・1Xを停止させ、雷を捕捉しやすい角度であるアジマス角θを1−119度に風車制御装置6A、6Bで制御することで、次回以降の雷撃の捕捉率を向上させることができる。
次に、本発明の風力発電設備の実施例1における気象データによる風力発電装置1A、1B・・・1Xの停止フローの概略を、図6を用いて説明する。
図6に示すように、気象提供会社15等による気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合(S1)は、遠隔監視装置(SCADA)14より、風車サイト(風力発電所)内の1基若しくは複数基へ停止指令を与え(S2)、雷を捕捉しやすい角度であるアジマス角θを1−119度に制御する(S3)ことで、雷撃のディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
ところで、風力発電設備の風速計は、ナセル3の上部に設置されていることが多く、特に、アップウインド型の風力発電設備は、風速計が検出した数値と風車翼1が受けている風速値は異なる。そのため、風力発電設備の近傍に風向、風速観測タワー(MET)18(図1参照)を設置し、風車翼1が受けている風速値を推定することがある。
この風向、風速観測タワー(MET)18の上方先端部は、少なくとも風力発電設備のハブ2の高さ以上の高さに位置しており、風力発電設備と同様に落雷を受けやすい環境にあることから、風向、風速観測タワー(MET)18に雷検出装置を設置することで、落雷を検知することが可能である。
また、風力発電設備は、風況のよい平地、丘陵地、海岸付近、更には洋上に建設されており、複数の風力発電設備(ウインドファーム)が連なって設置されている場合がある。
それぞれの風力発電設備に上述した雷検出装置5や13が設置され、それら雷検出装置5、13が動作した場合、風車制御装置6A、6Bを経由して遠隔監視装置(SCADA)14に、雷検出装置5、13からの情報を一括で管理することが可能である。
本発明の風力発電設備の実施例1における風力発電所内若しくは近接風力発電所に設置した雷検知装置による風力発電装置1A、1B・・・1Xの停止フローの概略を、図7を用いて説明する。
図7に示すように、風力発電所内若しくは近接風力発電所若しくは風向、風速観測タワー(MET)18が落雷を検知した場合(S12)、遠隔監視装置(SCADA)14より風車発電所内の1台若しくは複数台の風力発電装置へ停止指令を与え(S2)、雷を捕捉しやすい角度であるアジマス角θを1−119度に制御することで(S3)、雷撃のディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
また、通常、風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社16は、遠隔監視装置(SCADA)14及び現地(フィールド)で風力発電設備の状態を監視している。風力発電装置1A、1B・・・1Xに異常が発生した場合、風力発電設備の運転を停止させることができる。
本発明の風力発電設備の実施例1における風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社16等の外部からの雷雲発見による手動での風力発電装置1A、1B・・・1Xの停止フローの概略を、図8を用いて説明する。
図8に示すように、風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社16が落雷の可能性があると判断した場合(S13)、遠隔監視装置(SCADA)14より風車発電所内の1基若しくは複数基の風力発電装置1A、1B・・・1Xへ停止指令を与え(S2)、雷を捕捉しやすい角度であるアジマス角θを1−119度に制御することで(S3)、雷撃のディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
このような本実施例の構成とすることにより、風車翼1の腹側1a若しくは背側1bに埋め込まれているディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bを、雷を捕捉しやすい角度であるアジマス角θを1−119度に制御、即ち、上方向に傾かせた位置に制御することができるため、ディスクレセプタ9A、9Bと中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上でき、風車翼1の損傷を防ぐことが可能な風力発電装置1A、1B・・・1Xを備えた風力発電設備を得ることができる。
また、後で述する風車翼1が1枚又は2枚の風力発電装置1A、1B・・・1Xに対して、風車翼1をハブ2、ナセル3よりも低い位置に制御することが可能となり、風車翼1自体への着雷の発生率を低減する風力発電設備とすることができる。
本発明の風力発電設備の実施例2について、図9及び図10を用いて説明する。
該図に示す本実施例の風力発電設備は、実施例1の図3及び図4と略同様な構成であるが、実施例1と異なるのは、ディスクレセプタ9A、9Bに代えてチップレセプタ9C、9Dを用いたものである。
図9及び図10に示すように、風車翼1は、風車翼1の先端付近の腹側1a若しくは背側1b、その両方に埋め込まれた1つ若しくは複数のチップレセプタ9C、9Dが、その風車翼1の内部の引下げ導線(ダウンコンダクタ)12と接続されている。
また、本実施例では、チップレセプタ9C、9Dの左右上下に(ディスクレセプタ9A、9Bを四方から囲むように)、雷を落としやすくするダイバーター装置11を風車翼1に貼りつけており、このダイバーター装置11を貼り付けることで、雷撃の捕捉率を向上させることができる。
また、本実施例では、チップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させるために、風車翼1の途中に中間レセプタ10A、10Bが埋め込まれている。この中間レセプタ10A、10Bに、風車翼1の先端部に設置されたチップレセプタ9C、9Dと同様にダイバーター装置11を貼りつけることで、中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
このような本実施例の構成であっても、その効果は実施例1と同様である。
次に、本発明の風力発電設備の実施例3について、図11を用いて説明する。
該図に示す本実施例の風力発電設備は、実施例1と略同様な構成であるが、実施例1では風車翼1が3本の場合について説明したが、本実施例では風車翼1を180度間隔で2本用いた構成としたものである。
図11に示すように、本実施例の風力発電設備は、180度間隔で設置された2本の風車翼1が風を受けることによって、ナセル3に接続されている風車翼1及びハブ2が回転し、その風エネルギーを風力発電装置1A、1B・・・1X内の発電装置7により電気エネルギー、水素エネルギーなどに変換するものである。また、風車翼1、ハブ2及びナセル3は、支持物(タワー)4によって支えられている。なお、符号8は避雷針(若しくは避雷リング)である。
本実施例における風車翼1においても、図3及び図4に示したディスクレセプタ9A、9B或いは図9及び図10に示したチップレセプタ9C、9Dが、風車翼1の先端付近の腹側1a若しくは背側1b、その両方に1つ若しくは複数埋め込まれており、この1つ若しくは複数のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dが、その風車翼1の内部の引下げ導線(ダウンコンダクタ)12と接続されている。
また、本実施例でも、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dの左右上下に(ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dを四方から囲むように)、雷を落としやすくするダイバーター装置11を風車翼1に貼りつけており、このダイバーター装置11を貼り付けることで、雷撃のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させることができる。
また、本実施例でも、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させるために、風車翼1の途中に中間レセプタ10A、10Bが埋め込まれている。この中間レセプタ10A、10Bに、風車翼1の先端部のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dと同様にダイバーター装置11を貼りつけることで、中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
本実施例のような2本の風車翼1の場合、風車翼1の1本あたりの調整幅が広げることができる。例えば、ある1本の風車翼1のアジマス角θを水平方向である90度に調整すると、もう片方の風車翼1のアジマス角θは270度となる。その場合、ナセル3に設置されている避雷針(若しくは避雷リング)8が風力発電装置1A、1B・・・1Xの最高部となり、風車翼1への着雷率を低減させることができる。
実施例1と同様に、風力発電装置1A、1B・・・1X内に設置した雷計測装置5や13、風向、風速観測タワー(MET)18、遠隔監視装置(SCADA)14による外部からの指令による停止により、風力発電装置1A、1B・・・1Xを停止させ、雷を捕捉しやすい角度(アジマス角θを1−179度)に制御することで、雷撃のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させるか、若しくは風車翼1への着雷率を低減することが可能となる。
これは、本実施例では、風車翼1が2本であることから風車翼1は180度間隔で配置されており、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dと中間レセプタ10A、10Bによる雷撃の捕捉率を高めるためには、アジマス角θを1−179度の範囲となるように、アジマス角θの0度と180度を避けて風車翼1を傾ければ良いことになる。
このような本実施例の構成により、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、実施例1の風車翼1が3本の場合に比べて、風車翼1が2本の構成では、制御幅を広げることが可能なため、実施例1以上の効果を得ることが可能である。
次に、本発明の風力発電設備の実施例4について、図12を用いて説明する。
該図に示す本実施例の風力発電設備は、実施例1及び3と略同様な構成であるが、実施例1では風車翼1が3本の場合、実施例3では風車翼1が2本の場合について説明したが、本実施例では風車翼1を1本用いた構成としたものである。
図12に示すように、本実施例の風力発電設備は、1本の風車翼1が風を受けることによって、ナセル3に接続されている風車翼1及びハブ2が回転し、その風エネルギーを風力発電装置1A、1B・・・1X内の発電装置7により電気エネルギー、水素エネルギーなどに変換するものである。また、風車翼1、ハブ2及びナセル3は、支持物(タワー)4によって支えられている。なお、符号8は避雷針(若しくは避雷リング)である。
本実施例における風車翼1においても、図3及び図4に示したディスクレセプタ9A、9B或いは図9及び図10に示したチップレセプタ9C、9Dが、風車翼1の先端付近の腹側1a若しくは背側1b、その両方に1つ若しくは複数埋め込まれており、この1つ若しくは複数のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dが、その風車翼1の内部の引下げ導線(ダウンコンダクタ)12と接続されている。
また、本実施例でも、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dの左右上下に(ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dを四方から囲むように)、雷を落としやすくするダイバーター装置11を風車翼1に貼りつけており、このダイバーター装置11を貼り付けることで、雷撃のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させることができる。
また、本実施例でも、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させるために、風車翼1の途中に中間レセプタ10A、10Bが埋め込まれている。この中間レセプタ10A、10Bに、風車翼1の先端部のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dと同様にダイバーター装置11を貼りつけることで、中間レセプタ10A、10Bへの捕捉率を向上させることができる。
本実施例のような1本の風車翼1の場合、風車翼1の1本あたりの調整幅が広げることができる。例えば、ある1本の風車翼1のアジマス角θを真下である180度に調整することも可能になる。その場合、ナセル3に設置されている避雷針(若しくは避雷リング)8が風力発電装置の最高部となり、風車翼1への着雷率を低減させることができる。
実施例1及び3と同様に、風力発電装置1A、1B・・・1X内に設置した雷計測装置5や13、風向、風速観測タワー(MET)18、遠隔監視装置(SCADA)14による外部からの指令による停止により、風力発電装置1A、1B・・・1Xを停止させ、雷を捕捉しやすい角度(アジマス角θを1−359度)に制御することで、雷撃のディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dへの捕捉率を向上させるか、若しくは風車翼1への着雷率を低減することが可能となる。
これは、本実施例では、風車翼1が1本であることから、ディスクレセプタ9A、9B或いはチップレセプタ9C、9Dと中間レセプタ10A、10Bによる雷撃の捕捉率を高めるためには、アジマス角θを1−359度の範囲となるように、アジマス角θの0度と360度を避けて風車翼1を傾ければ良いことになる。
このような本実施例の構成により、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、実施例1の風車翼1が3本の場合、或いは実施例3の風車翼が2本の場合に比べて、風車翼1が1本の構成では、制御幅を広げることが可能なため、実施例1及び3以上の効果を得ることが可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…風車翼、1A、1B・・・1X…風力発電装置、1a…風車翼の腹側、1b…風車翼の背側、2…ハブ、3…ナセル、4…支持物(タワー)、5、13…雷計測装置(タワー下部)、6A、6B…風車制御装置、7…発電装置、8…避雷針(若しくは避雷リング)、9A、9B…ディスクレセプタ、9C、9D…チップレセプタ、10A、10B…中間レセプタ、11…ダイバーター装置、12…引下げ導線(ダウンコンダクタ)、14…遠隔監視装置(SCADA)、14A…サーバ、14B…メディアコンバータ、14C…ルータ、15…気象提供会社、16…事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社、17…インターネット回線、18…風向、風速観測タワー(MET)、θ、θ、θ…アジマス角。

Claims (17)

  1. 少なくとも1本の風車翼を有すると共に、前記風車翼には雷撃を補足する受雷装置(レセプタ)が設置され、前記レセプタで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置が設置されている風力発電装置と、該風力発電装置を制御する制御装置と、外部からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは前記雷計測装置が動作した場合には、前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の本数に対応した前記風車翼のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度)の制御指令を前記制御装置に与える遠隔監視装置とを備えていることを特徴とする風力発電設備。
  2. 請求項1に記載の風力発電設備において、
    前記レセプタは、前記風車翼の先端若しくは前記風車翼の先端と前記風車翼の途中に設置されていることを特徴とする風力発電設備。
  3. 請求項1又は2に記載の風力発電設備において、
    前記風車翼は3本から成り、かつ、前記アジマス角は1〜119度の範囲であることを特徴とする風力発電設備。
  4. 請求項3に記載の風力発電設備において、
    前記気象データによる落雷情報に基づいて、前記遠隔監視装置により、3本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜119度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  5. 請求項3に記載の風力発電設備において、
    風力発電所内或いは近接風力発電所の前記風力発電装置に設置されている前記雷計測装置、若しくは風力発電設備の近傍に設置され、前記風車翼が受けている風速値を推定する風向、風速観測タワー(MET)に設置されている雷計測装置の動作により、3本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜119度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  6. 請求項3に記載の風力発電設備において、
    風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社のいずれかが落雷の可能性があると判断した場合には、前記遠隔監視装置により、3本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜119度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  7. 請求項1又は2に記載の風力発電設備において、
    前記風車翼は2本から成り、かつ、前記アジマス角は1〜179度の範囲であることを特徴とする風力発電設備。
  8. 請求項7に記載の風力発電設備において、
    前記気象データによる落雷情報に基づいて、前記遠隔監視装置により、2本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜179度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  9. 請求項7に記載の風力発電設備において、
    風力発電所内或いは近接風力発電所の前記風力発電装置に設置されている前記雷計測装置、若しくは風力発電設部の近傍に設置され、前記風車翼が受けている風速値を推定する風向、風速観測タワー(MET)に設置されている雷計測装置の動作により、2本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜179度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  10. 請求項7に記載の風力発電設備において、
    風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社のいずれかが落雷の可能性があると判断した場合には、前記遠隔監視装置により、2本の前記風車翼のうち、少なくとも1本の前記風車翼のアジマス角を1〜179度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  11. 請求項1又は2に記載の風力発電設備において、
    前記風車翼は1本から成り、かつ、前記アジマス角は1〜359度の範囲であることを特徴とする風力発電設備。
  12. 請求項11に記載の風力発電設備において、
    前記気象データによる落雷情報に基づいて、前記遠隔監視装置により、1本の前記風車翼のアジマス角を1〜359度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  13. 請求項11に記載の風力発電設備において、
    風力発電所内或いは近接風力発電所の前記風力発電装置に設置されている前記雷計測装置、若しくは風力発電設部の近傍に設置され、前記風車翼が受けている風速値を推定する風向、風速観測タワー(MET)に設置されている雷計測装置の動作により、1本の前記風車翼のアジマス角を1〜359度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  14. 請求項11に記載の風力発電設備において、
    風力発電所の事業者、管理者、販売者或いはメンテナンス会社のいずれかが落雷の可能性があると判断した場合には、前記遠隔監視装置により、1本の前記風車翼のアジマス角を1〜359度のいずれかの位置に傾かせ前記風力発電装置を停止させることを特徴とする風力発電設備。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の風力発電設備において、
    前記レセプタは、前記風車翼の先端の腹側、背側若しくはその両方に埋め込まれていると共に、前記風車翼の内部に設置された引下げ導線(ダウンコンダクタ)、若しくは前記ダウンコンダクタから延長されている接地線に接続され、前記ダウンコンダクタ若しくは前記接地線を介して前記雷計測装置に接続されていることを特徴とする風力発電設備。
  16. 少なくとも1本の風車翼を有すると共に、前記風車翼には雷撃を補足する受雷装置(レセプタ)が設置され、前記レセプタで補足した雷撃からの雷電流を基に落雷を検知する雷計測装置が設置されている風力発電装置と、該風力発電装置を制御する制御装置と、外部からの気象データを基に落雷の可能性があると判断した場合或いは前記雷計測装置が動作した場合には、前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の数に対応した前記風車翼のアジマス角(風車翼の鉛直方向と成す角度)の制御指令を前記制御装置に与える遠隔監視装置とを備えている風力発電設備を制御する際に、
    前記遠隔監視装置は、気象データによる落雷情報、風力発電所内或いは近接風力発電所の前記風力発電装置に設置されている前記雷計測装置若しくは風力発電設備の近傍に設置され、前記風車翼が受けている風速値を推定する風向、風速観測タワー(MET)に設置されている雷計測装置の動作、或いは風力発電所の事業者、管理者、メンテナンス会社或いは販売者のいずれかが落雷の可能性があると判断したことに基づいて前記風力発電装置へ停止指令を与え、前記風車翼の本数に対応した前記風車翼のアジマス角の制御指令を前記制御装置に与えて前記アジマス角を制御することを特徴とする風力発電設備の制御方法。
  17. 請求項16に記載の風力発電設備の制御方法において、
    前記風車翼が3本の場合は前記アジマス角を1〜119度の範囲、前記風車翼が2本の場合は前記アジマス角を1〜179度の範囲、前記風車翼が1本の場合は前記アジマス角を1〜359度の範囲に制御することを特徴とする風力発電設備の制御方法。
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