JP2019172264A - ロケット結合リング及び宇宙機 - Google Patents
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よって、打ち上げ時に宇宙機本体に加わる予期せぬ応力集中を緩和し、宇宙機本体に加わる機械的な負荷を軽減することができる。
先ず、図1から図9を用いて第1の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るロケット結合リング100は、宇宙機本体200(図5)に装着されるとともに宇宙機本体200をロケット500(図8(b))に結合させるものである。
このロケット結合リング100は、環状のリング本体10と、リング本体10の上端からそれぞれ上方に突出して設けられた複数の突出部21と、複数の突出部21の各々の上端部に設けられ宇宙機本体200を支持する複数の支持部22と、を備えている。すなわち、支持部22は、対応する突出部21の上端部に設けられている。複数の突出部21は、リング本体10の周方向において間欠的に配置され、且つ、それぞれリング本体10の径方向に弾性変形可能である。
以下、詳細に説明する。
また、リング本体10の軸心方向、リング本体10の周方向、リング本体10の径方向を、それぞれ単に、軸心方向、周方向、径方向と称する。なお、軸心方向とは、リング本体10の下端面(ロケット500側の端面)に対する法線方向を意味する。
リング本体10は、環状(短筒状)に形成されており、その中央には、リング本体10を上下に貫通する開口10aが形成されている。
複数の突出部21の各々が突出する方向は、リング本体10の軸心方向における一方(一方向)であり、且つ、上方(宇宙機本体200側)である。突出部21が突出する方向は、軸心方向に対して平行な方向であることが好ましい。ただし、突出部21が突出する方向は、軸心方向に対して平行な方向に限らず、軸心方向に対して若干(例えば10度以内)の傾斜角度で傾斜した方向であっても良い。
複数の突出部21の突出高さは、互いに等しいことが好ましい。ただし、複数の突出部21の中には、他の突出部21とは突出高さが異なる突出部21が含まれていても良い。
複数の突出部21の配置間隔は、等間隔(一定間隔)であることが好ましい。ただし、等間隔以外の所定間隔で、複数の突出部21が間欠的に配置されていても良い。
より具体的には、例えば、各突出部21は、軸心方向に沿った板状部であることにより、軸心方向よりも径方向に変形容易となっている。
特に、各突出部21が、軸心方向における圧縮剛性が強化された構造となっていることによって、より好適に、各突出部21が軸心方向よりも径方向に変形容易にすることができる。
より具体的には、例えば、ロケット結合リング100において、複数の突出部21と複数の支持部22とリング本体10とを含む部分は、炭素繊維強化樹脂複合材により一体成形されており、且つ、当該部分は、薄肉の筒形状に形成されている。
そして、各突出部21は、径方向よりも周方向に幅広に形成されている。これにより、各突出部21は、周方向よりも径方向に変形容易となっている。
例えば、各突出部21は、径方向における幅(突出部21の厚み)と比べて、周方向における幅が、5倍以上となっていることが好ましく、10倍以上となっていることが更に好ましい。
一方、複数の支持部22の各々は、対応する突出部21の上端部に連接されているとともに、突出部21に対して直交して配置されている。
すなわち、支持部22の各々は、各支持部22が設けられている突出部21に対して直交している。
なお、支持部22は、軸心方向に対して直交して配置されていることが好ましい。
各支持部22は、互いに同一平面上に配置され、且つ、リング本体10の軸心を中心とする同一円周上に配置されていることが好ましい。
支持部22は、例えば、突出部21の先端から、径方向外方に突出している。
支持部22には、例えば、支持部22に対して宇宙機本体200を固定するための固定孔23が、当該支持部22を上下に貫通して形成されている。一例として、図4(b)に示すように、支持部22の中央部に単数(1つ)の固定孔23が形成されている。ただし、支持部22には複数の固定孔23が形成されていても良い。
固定孔23を用いて、後述する圧力容器210の被支持部211を支持部22に固定できるようになっている。
これにより、各突出部21の変形性を十分に確保しつつも、各突出部21の基端部の構造的強度を十分に確保することができる。
この場合に、軸心方向における複数の突出部21の各々の圧縮剛性が、軸心方向におけるリング本体10の圧縮剛性よりも大きくなるように、リング本体10と複数の突出部21とにおける炭素繊維の配向性がそれぞれ設定されていることが好ましい。
このようにすることにより、軸心方向における突出部21の圧縮強度を十分なものとし、軸心方向における突出部21の耐荷重性を十分に確保することができ、突出部21の座屈変形も抑制できる。
ここで、圧縮剛性とは、単位断面積あたりの、圧縮方向への変形しにくさである。
一例として、リング本体10及び複数の突出部21を構成する炭素繊維強化樹脂複合材は、図4(a)に示される0°方向(軸心方向)に配向している第1炭素繊維41を含む第1層(軸心方向配向層)と、0°方向に対して+45°の方向(図4(a)に示される+45°方向)に配向している第2炭素繊維42を含む第2層と、0°方向に対して−45°の方向(図4(a)に示される−45°方向に配向している第3炭素繊維43を含む第3層と、0°方向に対して90°の方向(図4(a)に示される90°方向に配向している第4炭素繊44を含む第4層と、をそれぞれ1層以上有している。
この場合に、少なくとも第1層は、リング本体10と複数の突出部21とに亘って連続して設けられていることが好ましい。
しかも、リング本体10よりも複数の突出部21の方が、軸心方向配向層(第1層)の比率が大きいことが好ましい。
このようにすることにより、容易に、軸心方向における複数の突出部21の各々の圧縮剛性を、軸心方向におけるリング本体10の圧縮剛性よりも大きくすることができ、突出部21の座屈変形を抑制することができる。
このように、各突出部21は、第4層(90°方向に配向している第4炭素繊44を含む層)を備えていなくても良い。
後者の場合、突出部21における第1層の層数が、リング本体10における第1層の層数よりも多いことにより、リング本体10よりも複数の突出部21の方が、第1層の比率が大きくなる。
ただし、前者の場合、突出部21における第1層の層数が、リング本体10における第1層の層数よりも少ない場合でも、リング本体10よりも複数の突出部21の方が、第1層の比率が大きい構造を実現し得る。
そして、第2環状部12は、複数の突出部21側に向けて縮径している。
例えば、第1環状部11及び第2環状部12は、それぞれ環状(筒状)に形成されており、このうち第2環状部12は、上方に向けてテーパー状に縮径している。
これにより、リング本体10の下端部(ロケット500側の端部)の径が大きい場合に、複数の支持部22を小径の円周上に配置することが可能となる。よって、ロケット500に比べて小さい宇宙機300を、複数の支持部22によって好適に支持することが可能となる。
ただし、第2環状部12は、テーパー状に形成されていなくても良く、軸心方向において径が一定の筒状に形成されていても良い。
第1部分11a及び第2部分11bは、それぞれ環状(筒状)に形成されている。
第2環状部12は、上方に向けてテーパー状に縮径しているのに対し、第1部分11aは、例えば、軸心方向における位置にかかわらず一定径の円筒形状に形成されている。
第2部分11bは、例えば、第1部分11aの外周面に沿って設けられた円筒部14と、円筒部14の下側に連接され下方に向けて拡径しているテーパー部15と、テーパー部15の下側に連接された外フランジ部16及び内フランジ部17と、を備えている。
外フランジ部16は、テーパー部15の下端から外方(径方向外方)に突出した環状の部分であり、内フランジ部17は、テーパー部15の下端から内方(径方向内方)に突出した環状の部分である。外フランジ部16の下端面と内フランジ部17の下端面とは、例えば、互いに面一となっている。
例えば、ロケット結合リング100の内周形状を画定する図示しない型枠(内型)の周囲に、複数の突出部21、複数の支持部22、第2環状部12及び第1部分11aを構成する炭素繊維プリプレグを複数層積層して配置し、更に、第1部分11aを構成する炭素繊維プリプレグの外周面を含む範囲に円筒部14を構成する炭素繊維プリプレグを複数層積層して配置するとともに、テーパー部15、外フランジ部16及び内フランジ部17を構成する炭素繊維プリプレグを複数層積層して配置する。
その状態で、炭素繊維プリプレグを加熱加圧することにより、ロケット結合リング100の全体を一体成形することができる。
ロケット結合リング100の外周形状は、図示しない熱収縮性チューブにより圧縮されることによって形成されても良いし、図示しない外型により画定されても良い。
円筒部14とテーパー部15との境界の内周には、環状の段差面18が形成されており、当該段差面18に対し、第1部分11aの下端面が接している。
この場合、第2部分11bには、上方に向けて開口した嵌入孔が形成されており、当該嵌入孔に対し、第1部分11aが嵌入されることにより、第1部分11aと第2部分11bとが相互に嵌合する。この場合、第1部分11aと嵌入孔とは、例えば、相互に接着固定したり、ボルト等の止着部材によっても相互に固定したりすることができる。
このようにすることにより、リング本体10の下端部(ロケット500側の端部)の径が大きい場合に、複数の支持部22を小径の円周上に配置することが可能となる。よって、ロケット500に比べて小さい宇宙機300を、複数の支持部22によって好適に支持することが可能となる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態に係る宇宙機300は、上述したロケット結合リング100と、当該ロケット結合リング100が装着された宇宙機本体200と、を備えている。
宇宙機300は、例えば、人工衛星であることが挙げられる。ただし、宇宙機300は、探査機等の、人工衛星以外の宇宙空間を航行する航行体であっても良い。
構体220には、制御機器などの各種の機器が搭載されている。
宇宙機本体200は、他に、スラスタ、アンテナ、太陽電池及びバッテリ等を備えている。
これにより、ロケット結合リング100によって、圧力容器210、ひいては宇宙機本体200の全体を支持できるようになっている。
図7に示すように、被支持部211は、例えば、平板状の突出片として形成されており、支持部22上に重ねて配置されて、支持部22によって支持される。すなわち、ロケット結合リング100は、例えば、突出部21の突出方向における先端部に設けられた支持部22にて被支持部211、ひいては圧力容器210を支持する。
被支持部211には、当該被支持部211を上下に貫通する固定孔211aが形成されている。
図9(a)に示すように、ボルト等の止着部材50によって、支持部22と被支持部211とが相互に固定されている。なお、図7においては、止着部材50の図示を省略している。
これら構体支持部212は、例えば、被支持部211と同様の形状のものである。
構体220は、これら構体支持部212に固定されている。
これにより、圧力容器210は、構体支持部212によって構体220を支持している(図8(a)、図8(b)参照)。
図8(b)に示すように、宇宙機300は、当該宇宙機300のロケット結合リング100の下端部が、ロケット500のPAF400に結合されることによって、ロケット500により支持される。
PAF400は、例えば、環状に形成されており、ロケット500の先端部に固定されている。
外フランジ部401とロケット結合リング100の下端部の外フランジ部16とが相互に連結されることにより、宇宙機本体200がロケット結合リング100を介してPAF400に結合されるようになっている。
外フランジ部401と外フランジ部16との連結は、例えば、マルマンクランプバンドなどの連結部材600を用いて行うことができる。
よって、打ち上げ時に宇宙機本体に加わる予期せぬ応力集中を緩和し、宇宙機本体に加わる機械的な負荷を軽減することができる。
これに対し、本実施形態では、宇宙機300とロケット500との間のロードパス(荷重の通り道)に、ストレスリリーフ構造である突出部21が配置された構造となっているため、圧力容器210に加わる予期せぬ応力集中を緩和することができ、圧力容器210の負担を抑制することができる。
次に、図10(a)、(b)及び図11を用いて第2の実施形態に係るロケット結合リング100を説明する。
上記の第1の実施形態では、突出部21と支持部22とが炭素繊維強化樹脂複合材により一体成形されている例を説明した。これに対し、本実施形態の場合、突出部21と支持部22とが互いに別部材により構成されている。
起立部71において、各突出部21と対応する部分は、部分的に上方に向けて山型に突出した基端側突出部71aとなっており、基端側突出部71aは、突出部21の基端部を構成している。
なお、本実施形態の場合、0°方向(軸心方向)に配向している第1炭素繊維を含む第1層(軸心方向配向層)は、薄板部72と起立部71とに亘って連続して設けられていることが好ましく、起立部71と第2環状部12とに亘って連続して設けられていることが好ましい。
上側板状部26eの上面は、支持構造体26が薄板部72に固定された状態で水平となるようになっている。
この固定孔26bは、上記の第1の実施形態における固定孔23に相当するものであり、固定孔26bを用いて、圧力容器210の被支持部211を支持構造体26に対して固定できるようになっている。
なお、支持構造体26の内面側上部には、下向きの段差面26aが形成されており、段差面26aが薄板部72の上端面及び固定板27の上端面に接している。
一方、リング本体10及び突出部21(基端側突出部71a及び薄板部72)は、炭素繊維強化樹脂複合材により一体成形されている。
次に、図12を用いて第3の実施形態に係るロケット結合リング100を説明する。
上記の第1及び第2の実施形態では、突出部21がリング本体10と一体成形されている例を説明したが、本実施形態の場合、突出部21は、リング本体10とは別体に成形された後、リング本体10に固定されている。
一例として、リング本体10は、第1及び第2の実施形態と同様に、炭素繊維強化樹脂複合材により形成されている。
一方、突出部21及び支持部22は、例えば、金属材料により一体形成されている。
そして、突出部21の下部は、支持壁部12aを挟持できるように二股に分岐した構造の挟持部25となっている。すなわち、挟持部25は、径方向において支持壁部12aの内側に配置される板状部251と、径方向において支持壁部12aの外側に配置される板状部252と、を備え、板状部251と板状部252とによって支持壁部12aを挟持できるように構成されている。
支持壁部12a、板状部251及び板状部252には、各々を径方向に貫通する固定孔19、固定孔251a及び固定孔252aがそれぞれ形成されている。
例えば、ボルト等の止着部材60によって、挟持部25と支持壁部12aとが相互に固定されている。
(1)宇宙機本体に装着されるとともに前記宇宙機本体をロケットに結合させるロケット結合リングであって、環状のリング本体と、前記リング本体の上端からそれぞれ上方に突出して設けられた複数の突出部と、前記複数の突出部の各々の上端部に設けられ、前記宇宙機本体を支持する複数の支持部と、を備え、前記複数の突出部は、前記リング本体の周方向において間欠的に配置され、且つ、それぞれ前記リング本体の径方向に弾性変形可能であるロケット結合リング。
(2)前記複数の突出部の各々は、前記宇宙機本体から支持部を介して下方に作用して当該突出部を圧縮させる荷重を受けるものであり、且つ、リング本体の軸心方向よりも前記リング本体の径方向に変形容易にそれぞれ形成されている(1)に記載のロケット結合リング。
(3)前記リング本体と前記複数の突出部とが炭素繊維強化樹脂複合材により一体成形され、前記軸心方向における前記複数の突出部の各々の圧縮剛性が、前記軸心方向における前記リング本体の圧縮剛性よりも大きくなるように、前記リング本体と前記複数の突出部とにおける炭素繊維の配向性がそれぞれ設定されている(2)に記載のロケット結合リング。
(4)前記リング本体と、前記複数の突出部の各々とは、前記炭素繊維が前記軸心方向に配向している軸心方向配向層をそれぞれ有しており、少なくとも一層の前記軸心方向配向層は、前記リング本体と前記複数の突出部とに亘って連続して設けられており、前記リング本体よりも前記複数の突出部の方が、前記軸心方向配向層の比率が大きい(3)に記載のロケット結合リング。
(5)前記複数の突出部の各々における突出方向先端部よりも、前記複数の突出部の各々における基端部の方が、前記リング本体の周方向に幅広に形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載のロケット結合リング。
(6)前記支持部の各々は、各支持部が設けられている突出部に対して直交している(1)から(5)のいずれか一項に記載のロケット結合リング。
(7)前記リング本体は、前記ロケット側に配置される第1環状部と、前記第1環状部と前記複数の突出部の各々とを相互に連結している第2環状部と、を備え、前記第2環状部は前記複数の突出部側に向けて縮径している(1)から(6)のいずれか一項に記載のロケット結合リング。
(8)前記第1環状部は、前記第2環状部と一体成形された第1部分と、前記第1部分の外周側に固定された第2部分と、を備える(7)に記載のロケット結合リング。
(9)前記リング本体の径方向において、前記複数の支持部の各々が、前記第1部分の外周面よりも中心側に位置している(8)に記載のロケット結合リング。
(10)(1)から(9)のいずれか一項に記載のロケット結合リングと、前記ロケット結合リングが装着された宇宙機本体と、を備える宇宙機。
(11)前記宇宙機本体は、圧力容器を備え、
前記圧力容器は、当該圧力容器の外周面から外方に突出している被支持部を備え、前記被支持部に対し、前記ロケット結合リングの前記複数の支持部の各々が固定されている(10)に記載の宇宙機。
10a 開口
11 第1環状部
11a 第1部分
11b 第2部分
12 第2環状部
12a 支持壁部
13 外周面
14 円筒部
15 テーパー部
16 外フランジ部
17 内フランジ部
18 段差面
19 固定孔
21 突出部
21a 先端部
21b 基端部
22 支持部
23 固定孔
25 挟持部
251、252 板状部
251a、252a 固定孔
26 支持構造体
26a 段差面
26b 固定孔
26c 固定孔
26d 厚肉部
26e 上側板状部
26f 外面側板状部
26g リブ
27 固定板
27a 固定孔
30 間隙
41 第1炭素繊維
42 第2炭素繊維
43 第3炭素繊維
44 第4炭素繊維
71 起立部
71a 基端側突出部
72 薄板部
50 止着部材
60 止着部材
100 ロケット結合リング
200 宇宙機本体
210 圧力容器
210a 外周面
210b 突出部
211 被支持部
211a 固定孔
212 構体支持部
220 構体
300 宇宙機
400 PAF
401 外フランジ部
500 ロケット
600 連結部材
Claims (2)
- 宇宙機本体に装着されるとともに前記宇宙機本体をロケットに結合させるロケット結合リングであって、
環状のリング本体と、
前記リング本体の上端からそれぞれ上方に突出して設けられた複数の突出部と、
前記複数の突出部の各々の上端部に設けられ、前記宇宙機本体を支持する複数の支持部と、
を備え、
前記複数の突出部は、前記リング本体の周方向において間欠的に配置され、且つ、それぞれ前記リング本体の径方向に弾性変形可能であるロケット結合リング。 - 請求項1に記載のロケット結合リングと、
前記ロケット結合リングが装着された宇宙機本体と、
を備える宇宙機。
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EP3796076A1 (en) | 2019-09-20 | 2021-03-24 | Funai Electric Co., Ltd. | Lighting device and display device |
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