JP2019172182A - 外板パネル補剛構造及び補剛外板パネル - Google Patents

外板パネル補剛構造及び補剛外板パネル Download PDF

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Abstract

【課題】自動車用車体に用いられる外板パネルを省スペースにて軽量化することが可能な外板パネル補剛構造及び補剛外板パネルを提供すること。【解決手段】形成され自動車用車体に用いられるフェンダー1と、前記フェンダー1に接着される補剛部材10と、前記フェンダー1と前記補剛部材10とを接着する接着部2とを備えた補剛フェンダー100であって、前記補剛部材10は、設定方向に沿って間隔をあけて配列され前記接着部2を介して前記フェンダー1に接着される複数のフランジ部11と、隣接するフランジ部11同士を前記設定方向に沿って接続するとともに、前記設定方向に沿って見たときに、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下に設定された突出部12とを備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用車体に用いられる外板パネルを補剛するための外板パネル補剛構造及び補剛外板パネルに関する。
周知のように、自動車の燃費向上や省資源の観点から自動車用車体の軽量化に対する強いニーズがある。自動車用車体の軽量化に関しては、外板パネルを薄肉化することが最も直接的である。
一方、外板パネルを薄肉化すると軽量化は実現可能であるが、例えば、外板パネルに手を押し付けただけでへこみが生じる等、外板パネルの張り剛性が低下して好ましくない問題も生じる。
そこで、自動車用車体に用いられる外板パネルを補剛するために、種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
特開2002−59865号公報 特許第5684495号公報 特開2011−183939号公報 特開2007−069857号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、外板パネルの裏面に高剛性発泡剤を塗布して硬化させる構成であり、発泡剤と鋼板とでは熱膨張係数が大きく異なることから、塗装乾燥工程において外板パネルに熱ひずみが発生して外板パネルの品質を損ねる虞がある。
また、特許文献2に開示された発明は、ドア外板の面に沿って延びるビーム状(棒状)の補剛部材を用いて補剛する構成されているが、ビーム高さが約30mmとドア外板の内面から大きく突出することとなり大きな設置スペースが必要となる。そのため、ドア外板のように大きな設置スペースが確保できる場合には有効であるが、フェンダーやルーフのように設置スペースの制約が大きい外板パネルに適用することは困難である。
また、特許文献3に開示された発明は、ルーフパネルに高さ5mm以上の凹凸ビードを設けることで面剛性を向上させる構成とされているが、外板パネルに凹凸ビードを直接成形することとなり、自動車の外観を構成する外板パネルに適用するにはデザイン面での制約が大きい。
また、特許文献4に開示された発明は、木製パネルに適用されるものであり、木製パネルが荷重を受けて変形した場合に、補強部材の波状断面が屈曲して撓むことによってパネルを補強する構成とされており、パネルが大きく変形することを前提とするものであり、衝撃や大きな外力が付加された場合に所定量以上の変形するのを抑制するための補強には適しているものの、例えば、薄肉化されて剛性が低下した外板パネルを手で押さえた際に、可能な限りへこみが生じるのを抑制するための補剛構造として用いることは好適であるとはいえない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、自動車用外板パネルを省スペースにて軽量化することが可能な外板パネル補剛構造及び補剛外板パネルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、自動車用車体に用いられる外板パネルを補剛する外板パネル補剛構造であって、自動車用車体に用いられる外板パネルと、前記外板パネルに接合される補剛部材と、前記外板パネルと前記補剛部材とを接合する接合部と、を備え、前記補剛部材は、任意に設定した設定方向に沿って間隔をあけて配列され前記接合部を介して前記外板パネルに接合される複数のフランジ部と、隣接するフランジ部同士を前記設定方向に沿って接続するとともに、前記設定方向に沿って見たときに、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下に設定された突出部と、を備えていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、自動車用車体に適用される補剛外板パネルであって、請求項1から11のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造を備えることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造、補剛外板パネルによれば、補剛部材が複数のフランジ部と複数の突出部とを備え、複数のフランジ部が任意に設定された設定方向に沿って間隔をあけて配列されるとともに接合部を介して外板パネルに接合され、突出部が隣接するフランジ部同士を設定方向に沿って接続していて、設定方向に沿って見たときに、突出部が高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下に設定されているので、大きな断面係数を確保することができる。
また、突出部がピッチ20mm以上50mm以下に設定されているので、突出部を適度に高い密度で配置することが可能であり、付加された荷重に複数の突出部を受けさせることで大きな補剛性能を確保することができる。
その結果、自動車用車体に用いられる外板パネルを省スペースにて軽量化することができる。
この明細書において、外板パネルとは、例えば、ドアアウター、フェンダー、ルーフアウター、サイドフレームアウター、フード、ボンネット、リアドア等、自動車用車体の外観を構成するパネル部材をいう。
また、この明細書において、突出部の高さとは、フランジ部の上面(外板パネルとは反対側に位置される面)において突出部がフランジ部と接続される部分から突出部の頂部までの高さをいい、突出部がフランジ部と接続される部分にR等が形成されている場合はフランジ部の上面から頂部までの高さで定義するものとする。
また、この明細書において、設定方向とは、フランジ部及び突出部を配列する方向であり、目標とする補剛性能に基づいて任意に設定することが可能であり、補剛対象とされる外板パネルに対する相対的方向と、自動車用車体に対する相対的方向(例えば、車体前後方向、上下方向、左右方向に対する相対的方向)のいずれか又は双方を考慮して設定することが可能である。
また、この明細書において、接合とは、例えば、接着剤による接着、粘着テープによる貼着、スポット溶接、アーク溶接、レーザビーム溶接等、溶接手段による溶接、拡散接合、ろう付け等の接合手段を含むものとする。また、接合部とは、例えば、接着剤が硬化して形成された接着樹脂部、溶接手段による溶接部、接合手段による接合部を含むものとする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の外板パネル補剛構造であって、前記外板パネルは、板厚0.3mm以上0.6mm以下の鋼板により形成されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、外板パネルが、板厚0.3mm以上0.6mm以下の鋼板により形成されているので、高強度な鋼板の特性を活用して効率的に薄肉化することで効率的に軽量化することが可能とされ、その結果、補剛外板パネルを安価に製造することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の外板パネル補剛構造であって、前記補剛部材は、板厚0.1mm以上0.3mm以下の鋼板により形成されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、補剛部材が、板厚0.1mm以上0.3mm以下の鋼板により形成されているので、プレス加工により効率的に成形することが可能とされ、その結果、補剛部材を安価に製造することができる。
また、外板パネルと補剛部材の双方を鋼板により形成することにより、温度が上昇しても熱ひずみが発生することが抑制されるので、補剛部材を塗装工程よりも前で外板パネルに接合することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記突出部は、前記設定方向に沿って見たときに、断面が逆V字形状とされていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、突出部が、設定方向に沿って見たときに、断面がフランジ部から突出して形成された逆V字形状とされているので、断面係数を大きく設定することが可能であり、また、突出部を配置する密度を高くすることが容易であるので、大きな補剛性能を確保することができる。
また、容易かつ効率的に成形することが可能とされ、補剛部材を安価に製造することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記突出部は、前記設定方向に沿って見たときに、前記フランジ部を含む断面がハット形状に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、突出部が、設定方向に沿って見たときに、フランジ部を含む断面がハット形状に形成されているので、立上り壁部を外板パネルの面に対して大きな角度で立ち上げることが可能であり、大きな補剛性能を効率的に確保することができる。また、容易にプレス成形することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記突出部は、前記設定方向に沿って見たときに、断面が曲線形状により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、突出部が、設定方向に沿って見たときに、断面が曲線形状により構成されているので、荷重が付加された際に発生する応力を効率的に分散させて安定した補剛性能を確保することができる。また、補剛部材を容易かつ効率的に成形することができる。
この明細書において、曲線形状により構成されるとは、突出部が隣接するフランジ部同士を屈曲を伴わずに曲線によって接続していることを意味しており、例えば、半円形等の円弧状、長円や楕円形状の一部、曲率が変化しながら接続する湾曲形状等を含むものとする。
請求項7に係る発明は、請求項1又は2に記載の外板パネル補剛構造であって、前記突出部は、前記設定方向に沿って見たときに、前記フランジ部より厚肉とされ中実断面を有する突出壁部を備えていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、突出部が、設定方向に沿って見たときに、フランジ部より厚肉とされ中実断面を有する突出壁部を備えているので、大きな補剛性能を確保することができる。
この明細書において、フランジ部より厚肉とされ中実断面を有する突出壁部とは、フランジ部より厚肉とされた中実断面を有していればよく、例えば、設定方向に沿って見たときに、山形形状(三角形を含む)、曲線形状(半円形を含む円の一部、長円、楕円の一部等)、台形等、種々の断面形状を含むものとする。また、突出壁部と外板パネルとの間に空間(例えば、隙間等)が形成されていてもよく、突出壁部と外板パネルとが密着していないものを含むものとする。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、前記補剛部材が前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、前記補剛部材は、前記突出部が前記接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向に沿って延在するように配置されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、補剛部材が曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、補剛部材は突出部が接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向に沿って延在するように配置されているので、外板パネルの剛性を効率的に向上することができる。
ここで、「接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位」とは、接合領域内に位置されるすべての部位(点)のうち、主曲率(法曲率の極値)が最大となる部位をいう。
また、「接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位における曲率方向」とは、該部位における法平面(法ベクトルを含む平面)と曲面壁部とが交差した場合に、法平面上に主曲率が形成されるときの曲面壁部上における法平面の方向をいう。
請求項10に係る発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、前記補剛部材が、前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、前記補剛部材は前記突出部が前記接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向と直交する曲率直交方向に沿って延在するように配置されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、補剛部材が曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、補剛部材が、突出部が接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向と直交する曲率直交方向に沿って延在するように配置されているので、曲率直交方向の剛性が低い外板パネルの剛性を効率的に向上することができる。
また、曲率方向のスペースが制限されていて、曲率直交方向のスペースが確保される場合には、補剛部材を省スペースで外板パネルに接合することができる。
請求項11に係る発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、前記補剛部材が、前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、前記補剛部材は、前記外板パネルにおいて曲面壁部の曲率が最も大きい部位が含まれるように配置されていることを特徴とする。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、補剛部材が、曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、補剛部材が、外板パネルにおいて曲面壁部の曲率が最も大きい部位が含まれるように配置されているので、外板パネルを効率的に補剛することができる。
この発明に係る外板パネル補剛構造によれば、フランジ部に、肉抜き孔が形成されているので、補剛部材を効率的に軽量化することができる。
本発明に係る外板パネル補剛構造及び補剛外板パネルによれば、自動車用外板パネルを省スペースにて軽量化することができる。
本発明の第1実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛フェンダーを自動車用車体の内方側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。 本発明の第6実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛リアドアアウターを自動車用車体の内方側から見た概略構成図である。 本発明の第7実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛サイドドアアウターを自動車用車体の内方側から見た斜視図である。 本発明の第8実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛ルーフアウターを自動車用車体の内方側から見た斜視図である。 本発明の実施例2で用いた検証用外板パネルの概略構成を説明する概略構成図であり、(A)は斜視図を、(B)は(A)において矢視XB−XBで示す断面図である。 本発明の実施例2に係る補剛外板パネルにおける補剛部材の配列方向の効果を説明する図である。
<第1実施形態>
以下、図1、図2を参照して、本発明の第1実施形態の概略構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛フェンダー(補剛外板パネル)を内方から見た斜視図であり、図2はフェンダーの補剛に用いられる補剛部材の概略構成の一例を説明する斜視図である。図において、符号100は補剛フェンダー(補剛外板パネル)を、符号1はフェンダー(外板パネル)を、符号2は接着部(接合部)を、符号10は補剛部材を、符号11はフランジ部を、符号12は突出部を示している。
補剛フェンダー(補剛外板パネル)100は、図1に示すように、例えば、フェンダー(外板パネル)1と、接着部(接合部)2と、補剛部材10とを備え、補剛部材10は接着部2を介してフェンダー1の内面に接着(接合)されている。
補剛フェンダー100は、自動車用車体の前方側部に装着されるフロントフェンダーの例を示している。
フェンダー(外板パネル)1は、図1に示すように、例えば、自動車用車体の前方側部の外観をなす領域を略L字形に形成して構成されており、略L字形の屈曲部の内側には略円弧状にくぼんで形成され、ホイールと対応するR形状縁部が形成されていて、R形状縁部とタイヤとの間に所定の間隙が確保されるようになっている。
また、フェンダー(外板パネル)1は、自動車用車体の前方側部の外観をなし、自動車用車体の前方から見たときに、上方に向かうにしたがって車体幅方向内方に向かって漸次変位するとともに、平面視したときに前方から後方に向かって車体幅方向外方に漸次変位する緩やかな曲面からなる曲面壁部1Aを備えている。
また、例えば、フェンダー1の上側縁部の近傍にフェンダー1において曲面壁部1Aの曲率が最も大きい部位が形成されている。
また、この実施形態において、フェンダー1は、例えば、板厚0.3mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成されている。
なお、耐デント性(例えば、くぼみのような永久変形を防ぐ強度)を向上するうえで、引張強さ270MPa級から780MPa級の鋼板を適用することが好適である。
補剛部材10は、例えば、短辺150mm×長辺400mmの外形矩形形状に形成されていて、短辺を概ね上下方向と対応させ、長辺をフェンダー1の上側縁部(概ね自動車用車体)の前後方向に対応させてフェンダー1に接着されている。
また、補剛部材10は、長尺に形成され矩形形状の短辺に沿って互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部11と、隣接するフランジ部11の間に配置されフランジ部11同士をフランジ部11の長手方向に沿って接続する複数の突出部12とを備えている。
この実施形態において、自動車用車体の概ね上下方向と対応する補剛部材10の短辺が、フランジ部11及び突出部12を配列する設定方向とされている。
また、この実施形態において、補剛部材10は、例えば、板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して形成されていて、フェンダー1の曲面壁部1Aにおける接着領域(接合領域)の曲面と対応して形成されていることが好適である。
また、補剛部材10は、突出部12が接着領域において曲面壁部1Aの曲率が最も大きい部位の曲率方向S0に沿って延在するように配置されている。
また、補剛部材10がフェンダー1において曲面壁部1Aの曲率が最も大きい部位を含んで接着されていることがより好適である。
なお、補剛部材10を形成する鋼板については、板厚、鋼種(材質)を任意に設定することが可能であるが、板厚を0.1mm以上とすることで、突出部12に荷重が付加された際に、座屈や横倒れが生じるのを抑制して充分な剛性を確保することができる点で好適であり、板厚を0.3mm以下とすることで、重量が増加するのを抑制するとともにプレス成形等によって容易かつ効率的に所望形状に形成することができる点で好適である。
フランジ部11は、図2に示すように、間隔をあけて設定方向沿って長尺の帯状に形成されていて、接着部2を介してフェンダー1の接着領域に接着されている。
また、この実施形態では、フェンダー1にはフランジ部11のみが接着されている。
また、フランジ部11は、設定方向(短辺)に沿って見たときの幅F1が約16mmの帯状に形成されている。
なお、フランジ部11の幅F1は、フェンダー1との接着力(接合力)や付加される荷重に応じて任意に設定することが可能である。
突出部12は、図2に示すように、設定方向(突出部の長手方向)に沿って見たときに、左右の下端が、隣接する左右のフランジ部11の端部と接続され、フェンダー1から自動車用車体の内側に向かって突出する断面が逆V字形状に形成されている。
また、突出部12は、設定方向に沿って見たときに、例えば、高さH1が3.0mm、頂角θ1が30°、ピッチP1が20mmとされている。
突出部12の高さH1は、2.0mm以上5.0mm以下の範囲で任意に設定することが可能である。なお、高さH1を3.0mm以上5.0mm以下に設定することがより好適である。
突出部12の高さH1を2.0mm以上とすることにより、断面係数を大きくして補剛性能を効率的に向上させることが可能であり、高さH1を5.0mm以下とすることにより効率的に省スペースを実現することができる。また、高さH1を2.0mm以上5.0mm以下の範囲で設定することは、突出部12が適度な密度で配置されて、付加される荷重を複数の突出部12で受けることが可能となり、突出部12の横倒れを抑制して安定した補剛をするうえで好適である。
また、頂角θ1については、任意に設定可能であるが、頂角θ1を20°以上40°以下に設定することが好適である。
なお、突出部12のピッチP1は、例えば、20mm以上50mm以下の範囲で任意に設定することが可能であり、ピッチP1を20mm以上とすることは効率的な軽量化と充分な接着面(接合面)を確保するうえで有効であり、ピッチP1を50mm以下とすることは荷重が付加された際に複数の突出部12で荷重を受けて外板パネルがへこむのを抑制するうえで有効である。なお、ピッチP1を20mm以上40mm以下に設定することがより好適である。
また、突出部12の設定方向の長さについては、突出部12の高さH1やピッチP1等とを考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、ピッチP1の2.5倍以上に設定することが補剛性能を充分に発揮させるうえで好適であり、ピッチP1の5倍以上に設定することがより好適である。
接着部2は、例えば、構造用接着剤が硬化することにより形成されていて、フェンダー1と補剛部材10の間に膜厚0.5mmに配置されている。なお、接着部2は、弾性を有していることが好適である。
また、接着部2は、塗装熱処理工程を考慮して設定することが好適であり、例えば、170℃×20分で熱硬化する接着剤を用いることが好適である。
第1実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材10及び補剛フェンダー100によれば、設定方向に沿って見たときに、突出部12の高さH1が3.0mm、ピッチP1が20mmに設定されているので、フェンダー1に充分な剛性を付与することができる。その結果、フェンダー1を省スペースにて軽量化することができる。
第1実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材10及び補剛フェンダー100によれば、補剛部材10が、板厚0.3mm、引張強さ270MPa級の鋼板により形成されているので、プレス成形により効率的に形成することが可能とされ、その結果、補剛部材10を安価に製造することができる。
また、補剛部材10がフェンダー1と同じ鋼板により形成されていて線膨張係数が互いに等しい設定とされているので、耐熱接着剤を用いることにより、塗装・乾燥工程において140℃程度に加熱されても熱ひずみが発生するのを抑制することができる。
その結果、補剛部材10を塗装前に接着して目立たなくすることができる。
また、突出部12が、設定方向に沿って見たときに、断面が逆V字形状に形成されているので、断面係数を大きく設定することができ、また、突出部12を高い密度で配置することが容易であるので大きな補剛性能を確保することができる。
また、補剛部材10が、曲面壁部1Aを含む接合領域に接合され、補剛部材10は接着領域(接合領域)において曲面壁部1Aの曲率が最も大きい部位の曲率方向S0に沿って突出部12が延在するように配置されているので、フェンダー1の剛性を効率的に向上することができる。
<第2実施形態>
以下、図3を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る外板パネル補剛構造が第1実施形態と異なるのは、補剛部材10に代えて補剛部材20を備えている点である。
図3は、第2実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。
図3において、符号20は補剛部材を、符号21はフランジ部を、符号22は突出部を示している。
補剛部材20は、図3に示すように、長尺に形成され設定方向に沿って長尺の帯状に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部21と、隣接するフランジ部21の間に配置され設定方向に沿ってフランジ部21同士を接続する複数の突出部22とを備えている。
また、この実施形態において、補剛部材20は、例えば、板厚0.1mm、引張強さ引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して形成されている。
フランジ部21は、接着部(接合部)(不図示)を介して外板パネル(不図示)に接着されていて、例えば、設定方向に沿って見たときの幅F2が15mmとされている。
なお、フランジ部21の幅F2は、外板パネルとの接着力や付加される荷重に応じて任意に設定することが可能である。
突出部22は、図3に示すように、設定方向に沿って見たときに、例えば、上底が下底より短い等脚台形における台形の脚と対応する左右の立上り壁部22Aと、上底と対応する上壁部22Bとを備えており、左右の立上り壁部22Aの下端がそれぞれ隣接するフランジ部21の端部に接続されている。
そして、突出部22は、フランジ部21を含むことで外板パネル(不図示)からハット形に突出するように構成とされている。
また、突出部22は、設定方向に沿って見たときに、例えば、立上り壁部22Aの高さH2が3.0mm、上壁部22Bの幅W2Aが2.0mm、突出部22の両側の下端の間隔(=隣接するフランジ部21の端部の間隔)W2Bが5.0mm、ピッチP2が20mmに設定されている。
なお、突出部22の高さH2は2.0mm以上5.0mm以下の範囲で任意に設定することが可能である。なお、高さH2を3.0mm以上5.0mm以下に設定することがより好適である。
突出部22の高さH2を3.0mm以上とすることにより、断面係数を大きくして補剛性能を効率的に向上させることが可能であり、高さH2を5.0mm以下とすることにより効率的に省スペースを実現することができる。また、高さH2を3.0mm以上5.0mm以下の範囲で設定することは、突出部22が適度な密度で配置されて、付加される荷重を複数の突出部22で受けることが可能となり、突出部22の横倒れを抑制して安定した補剛をするうえで好適である。
また、突出部22の上壁部22Bの幅W2Aは2.0mm以上ピッチP2の(1/2)以下に設定することが好適であり、幅W2Aを5.0mm以上10mm以下に設定することがより好適である。また、突出部22の両側の下端の間隔W2Bについては幅W2Aより2mm以上高さH2の(1/2)以下の範囲で長く設定することが好適である。
上壁部22Bの幅W2Aは2.0mm以上とすることはプレス成形における成形性を向上し、幅W2AをピッチP2の(1/2)以下とすることは適度な密度で配置可能な点で有効である。また、間隔W2Bを幅W2Aより2mm以上高さH2の(1/2)以下の範囲で長く設定することは、突出部22を適度な密度で配置するとともに、左右の立上り壁部22Aの立上り角度(フランジ部21となす角度)を大きくして充分な断面係数を確保するうえで好適である。
なお、突出部22のピッチP2は、20mm以上50mm以下の範囲で任意に設定することが可能であり、ピッチP2を20mm以上とすることは効率的な軽量化と充分な接着面を確保するうえで有効であり、ピッチP2を50mm以下とすることは荷重が付加された際に複数の突出部22が対応して外板パネルがへこむのを抑制するうえで有効である。なお、ピッチP2を20mm以上40mm以下に設定することがより好適である。
また、突出部22の設定方向の長さについては、突出部22の高さH2やピッチP2等とを考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、ピッチP2の2.5倍以上に設定することが補剛性能を充分に発揮させるうえで好適であり、ピッチP2の5倍以上に設定することがより好適である。
その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2実施形態に係る補剛部材20によれば、フランジ部21を含んでハット形に突出する突出部22を備えているので、立上り壁部22Aを外板パネルの面に対して大きな角度で立ち上げて断面係数を大きく設定することが可能であり、大きな補剛性能を確保することができる。
<第3実施形態>
以下、図4を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る外板パネル補剛構造が第1実施形態と異なるのは、補剛部材10に代えて補剛部材30を備えている点である。
図4は、第3実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。
図4において、符号30は補剛部材を、符号31はフランジ部を、符号32は突出部を示している。
補剛部材30は、図4に示すように、長尺に形成され設定方向に沿って長尺の帯状に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部31と、隣接するフランジ部31の間に配置され設定方向に沿ってフランジ部31同士を接続する複数の突出部32とを備えている。
また、この実施形態において、補剛部材30は、例えば、板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して形成されている。
フランジ部31は、接着部(接合部)(不図示)を介して外板パネル(不図示)に接着されていて、例えば、設定方向に沿って見たときの幅F3が14mmとされている。
なお、フランジ部31の幅F3は、外板パネルとの接着力や付加される荷重に応じて任意に設定することが可能である。
突出部32は、図4に示すように、設定方向に沿って見たときに、例えば、断面が半円形(曲線形状)の円弧状に形成されるとともに、下端が左右のフランジ部31の端部に接続されている。
また、突出部32は、設定方向に沿って見たときに、例えば、高さH3が3.0mm、突出部32の両側の下端の間隔(=隣接するフランジ部31の端部の間隔)W3が6.0mm、すなわちR3.0mmの半円形の円弧がピッチP3が20mmに配置されている。
また、突出部32の高さH3は3.0mm以上5.0mm以下の範囲で任意に設定することが可能であり、高さH3を4.0mm以上5.0mm以下に設定することがより好適である。
突出部32の高さH3を3.0mm以上とすることにより、断面係数を大きくして補剛性能を効率的に向上させることが可能であり、高さH3を5.0mm以下とすることにより効率的に省スペースを実現することができる。また、高さH3を3.0mm以上5.0mm以下の範囲で設定することは、突出部32が適度な密度で配置されて、付加される荷重を複数の突出部32で受けることが可能となり、突出部32の横倒れを抑制して安定した補剛をするうえで好適である。
また、突出部32のピッチP3は、20mm以上50mm以下の範囲で任意に設定することすることが可能であり、ピッチP3を20mm以上とすることは効率的な軽量化と充分な接着面を確保するうえで有効であり、ピッチP3を50mm以下とすることは荷重が付加された際に複数の突出部32で荷重を受けて外板パネルがへこむのを抑制するうえで有効である。なお、ピッチP1を20mm以上40mm以下に設定することがより好適である。
また、突出部32の設定方向の長さについては、突出部32の高さH3やピッチP3等とを考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、ピッチP3の2.5倍以上に設定することが補剛性能を充分に発揮させるうえで好適であり、ピッチP3の5倍以上に設定することがより好適である。
その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第3実施形態に係る外板パネル補剛構造及び補剛部材30によれば、突出部32が、設定方向に沿って見たときに、断面が半円形(曲線形状)の円弧状に形成されているので、荷重が付加された際に発生する応力を効率的に分散させて安定した補剛性能を確保することができる。また、プレス成形することにより容易かつ効率的に製造することができる。
<第4実施形態>
以下、図5を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係る外板パネル補剛構造が第3実施形態と異なるのは、補剛部材30に代えて補剛部材40を備えている点である。
図5は、第4実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する斜視図である。図5において、符号40は補剛部材を、符号31はフランジ部を、符号31Hは肉抜き孔を、符号32は突出部を示している。
補剛部材40は、図5に示すように、例えば、フランジ部31と、突出部32とを備えている。そして、フランジ部31には、厚さ方向に貫通する肉抜き孔31Hが形成されている。
肉抜き孔31Hは、例えば、フランジ部31の長手方向の両端と3.0mmの間隔をあけて長手方向中央よりに形成されるとともに左右両側の突出部32と3.0mmの間隔をあけて幅方向中央よりに形成されていて幅D3が8.0mmとされている。
また、肉抜き孔31Hの4つの隅部は、例えば、C2に形成されている。
なお、隅部の処理については任意に設定することが可能でありR形状に形成してもよい。また、肉抜き孔31Hの長さ及び幅については、軽量化する重量や接着力を考慮して任意に設定することが可能である。
その他は、第3実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
第4実施形態に係る外板パネル補剛構造及び補剛部材40によれば、補剛部材40のフランジ部31に肉抜き抜き孔31Hが形成されているので補剛部材40及び補剛外板パネルを効率的に軽量化することができる。
<第5実施形態>
以下、図6を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態に係る外板パネル補剛構造が第1実施形態と異なるのは、補剛部材10に代えて補剛部材50を備えている点であり、その他は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図6は、第5実施形態に係る補剛部材の概略構成の一例を説明する図であり、補剛部材を設定方向に沿って見た概略構成図である。
図6において、符号50は補剛部材を、符号51はフランジ部を、符号52は突出部を示している。
補剛部材50は、長尺に形成され矩形形状の短辺(設定方向)に沿って長尺の帯状に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部51と、隣接するフランジ部51の間に配置され設定方向に沿ってフランジ部51同士を接続する複数の突出部52とを備えている。
また、補剛部材50は、例えば、ポリカーボネードにより形成されていて、わずかな可撓性を有しており、一方の面が全面にわたって接着部(接合部)(不図示)を介して外板パネル(不図示)に接着されている。
また、補剛部材50は、例えば、外板パネルにおける接着領域の曲面と対応して形成されていることが好適である。
フランジ部51は、例えば、設定方向(突出部の長手方向)に沿って見たときの幅F5が約16mm、厚さt5が0.5mmとされている。
なお、フランジ部51の幅F5及び厚さt5は、外板パネルとの接着力や付加される荷重を考慮して任意に設定することが可能である。
突出部52は、図6に示すように、両端が隣接するフランジ部51のそれぞれの端部と接続され、隣接するフランジ部51同士を設定方向(フランジ部51の長手方向)に沿って接続する構成とされている。
また、突出部52は、設定方向(突出部52の長手方向)に沿って見たときに、高さH5が3.0mm、頂角θ2が30°、ピッチP5が20mmに設定された中実断面の二等辺三角形からなる山形形状の突出壁部を有している。
また、この実施形態において、突出部52の下面は、全面にわたって外板パネル(不図示)と接着されている。
なお、突出部52の高さH5は、2.0mm以上5.0mm以下の範囲で任意に設定することが可能であり、高さH5を3.0mm以上5.0mm以下に設定することがより好適である。
突出部52の高さH5を3.0mm以上とすることにより、断面係数を大きくして補剛性能を効率的に向上させることが可能であり、高さH5を5.0mm以下とすることは、効率的に省スペースを実現することができる。また、高さH5を3.0mm以上5.0mm以下の範囲で設定することは、突出部52が適度な密度で配置されて、付加される荷重を複数の突出部52で受けることが可能となり、安定した補剛をするうえで好適である。
また、頂角θ2については、任意に設定可能であるが、頂角θ2を20°以上40°以下に設定することが好適である。
また、突出部52のピッチP5は、例えば、20mm以上50mm以下の範囲で任意に設定することが可能であり、ピッチP5を20mm以上とすることは効率的な軽量化と充分な接着面を確保するうえで有効であり、ピッチP5を50mm以下とすることは荷重が付加された際に複数の突出部52で受けて外板パネルがへこむのを抑制するうえで有効である。なお、ピッチP5を20mm以上40mm以下に設定することがより好適である。
また、突出部52の設定方向の長さについては、突出部52の高さH5やピッチP5等とを考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、ピッチP5の2.5倍以上に設定することが補剛性能を充分に発揮させるうえで好適であり、ピッチP5の5倍以上に設定することがより好適である。
その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第5実施形態に係る外板パネル補剛構造及び補剛部材50によれば、設定方向に沿って見たときに、突出部52がピッチP5が20mm、高さH1が3.0mmに設定されるとともに中実断面とされているので効率的に大きな断面係数を確保することが可能であり、さらに突出部52を高い密度で配置して大きな補剛性能を確保することができる。
また、第5実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材50によれば、突出部52が中実断面とされ、突出部52の下面が接着可能に形成されているので、外板部材と効率的に接続されて効率的に補剛性能を向上することができる。
また、突出部52の下面を外板パネルと接着することにより、充分な接着力を効率的に確保することが可能となり、フランジ部51の幅を狭くして突出部52の密度を高くすることにより補剛性能をより向上させることができる。
また、第5実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材50によれば、ポリカーボネードにより形成されているので、接着面を容易に外板パネルの曲面に沿わせることができる。
また、補剛部材50が、ポリカーボネードにより形成されているので効率的に軽量化することが可能である。また、射出成形等によって効率的に形成することができる。
<第6実施形態>
以下、図7を参照して、本発明の第6実施形態の概略構成について説明する。
図7は、第6実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛リアドアアウター(補剛外板パネル)を自動車用車体の内方側から見た概略構成図である。
図7において、符号600は補剛リアドアアウター(補剛外板パネル)を、符号6はリアドアアウター(外板パネル)を、符号2は接着部(接合部)を、符号10Aは補剛部材を、符号11Aはフランジ部を、符号12Aは突出部を示している。なお、接着部2については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
補剛リアドアアウター(補剛外板パネル)600は、図7に示すように、例えば、リアドアアウター(外板パネル)6と、接着部(接合部)2と、補剛部材10Aとを備えている。
そして、補剛リアドアアウター600は、内装部品等が装着された状態で車体後方部に開口部を開閉可能に取り付けられている。
この実施形態において、リアドアアウター(外板パネル)6は、例えば、板厚0.4mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成されて自動車用車体の後方部の外観をなしている。
なお、耐デント性(例えば、くぼみのような永久変形を防ぐ強度)を向上するうえで、引張強さ270MPa級から780MPa級の鋼板を適用することが好適である。
補剛部材10Aは、例えば、短辺150mm×長辺250mmの外形矩形形状に形成されていて、短辺を概ね上下方向と対応させ、長辺を概ね自動車用車体の前後方向に対応させて、接着部2を介してリアドアアウター6の内面に接着(接合)されている。
この実施形態において、補剛部材10Aは、例えば、板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して、リアドアアウター6の車体幅方向両側の平面部に位置される接着領域(接合領域)と対応して形成されている。なお、補剛部材10Aを形成する鋼板については、板厚、鋼種(材質)を適宜設定することが可能である。
また、補剛部材10Aは、設定方向(矩形形状の短辺)に沿って長尺に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部11Aと、隣接するフランジ部11Aの間に配置されフランジ部11A同士を設定方向に沿って接続する複数の突出部12Aとを備えている。
また、フランジ部11Aは、設定方向(短辺)に沿って見たときの幅が約11mmの帯状に形成されている。
突出部12Aは、この実施形態において、例えば、長手方向(設定方向)に沿って見たときに、隣接する左右のフランジ部11Aの端部と接続され断面が頂角20°の逆V字形状に形成され、高さ2.0mm、ピッチ20mmに設定されている。
なお、突出部12Aは、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下の範囲で適宜設定することができる。
また、突出部12Aの頂角については任意に設定可能であり、頂角を20°以上40°以下に設定することが好適である。
そのほかは、第1実施形態のフランジ部11、突出部12と同様であるので説明を省略する。
第6実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材10A及び補剛リアドアアウター600によれば、リアドアアウター6に充分な剛性を付与することができる。その結果、省スペースにてリアドアアウター6を軽量化することができる。
<第7実施形態>
以下、図8を参照して、本発明の第7実施形態の概略構成について説明する。
図8は、第7実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛サイドドアアウター(補剛外板パネル)を内方から見た斜視図である。図8において、符号700は補剛サイドドア(補剛外板パネル)を、符号7はサイドドアアウター(外板パネル)を、符号2は接着部(接合部)を、符号10Bは補剛部材を、符号11Bはフランジ部を、符号12Bは突出部を示している。なお、接着部2については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
補剛サイドドア(補剛外板パネル)700は、図8に示すように、例えば、サイドドアアウター(外板パネル)7と、接着部(接合部)2と、補剛部材10Bとを備えている
そして、補剛サイドドアアウター700は、サイドドアインナー及び内装部品等が装着された状態で、自動車車体の側部に開閉可能に取り付けられる。
この実施形態において、サイドドアアウター(外板パネル)7は、例えば、板厚0.4mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成されて、自動車用車体の側方の外観をなしている。
なお、耐デント性(例えば、くぼみのような永久変形を防ぐ強度)を向上するうえで、引張強さ270MPa級から780MPa級の鋼板を適用することが好適である。
また、サイドドアアウター7は、自動車車体の前後方向に沿って見たときに、サイドドアアウター7の高さ方向の途中から上方に向かうにしたがって車体幅方向内方に漸次変位するとともに外方に向かって膨出する緩やかな曲面からなる曲面壁部7Aとされている。
また、例えば、サイドドアアウター7の高さ方向の途中に、サイドドアアウター7において曲面壁部7Aの曲率が最も大きい部位が形成されている。そして、この曲率が最も大きい部位は、サイドドアアウター7の車体前後方向の概ね全長にわたって形成されている。
また、曲面壁部7Aの曲率が最も大きい部位は、サイドドアアウター7において曲率が最も大きい部位とされ、曲面壁部7Aの曲率方向S1はサイドドアアウター7の曲率方向とされている。
補剛部材10Bは、例えば、短辺300mm×長辺500mmの外形矩形形状に形成されていて、短辺を概ね上下方向と対応させ、長辺を概ね自動車用車体の前後方向に対応させて、接着部2を介してサイドドアアウター7の内面に曲率方向S1に沿わせるとともに、曲率が最も大きい領域を含むように接着(接合)されている。
この実施形態において、補剛部材10Bは、例えば、板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して、サイドドアアウター7の曲率が最も大きい湾曲部に位置される接着領域(接合領域)と対応して形成されている。
なお、補剛部材10Bを形成する鋼板については、板厚、鋼種(材質)を適宜設定することが可能である。
また、補剛部材10Bは、設定方向(矩形形状の短辺)に沿って長尺とされた帯状に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部11Bと、隣接するフランジ部11Bの間に配置されフランジ部11B同士を設定方向に沿って接続する複数の突出部12Bとを備えている。
また、フランジ部11Bは、設定方向(短辺)に沿って見たときの幅が約20mmの帯状に形成されている。
突出部12Bは、長手方向(設定方向)に沿って見たときに、隣接する左右のフランジ部11Bの端部と接続され断面が頂角20°の逆V字形状に形成されていて、高さ3.0mm、ピッチ30mmに設定されている。
なお、突出部12Bは、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下の範囲で適宜設定することができる。
また、突出部12Bの頂角については任意に設定可能であり、頂角を20°以上40°以下に設定することが好適である。
そのほかは、第1実施形態のフランジ部11、突出部12と同様であるので説明を省略する。
また、補剛部材10Bは、接着領域において曲面壁部7Aの曲率が最も大きい部位の曲率方向S1(例えば、上下方向)に沿って突出部12Bが延在するように配置されている。
また、補剛部材10Bがサイドドアアウター7において曲面壁部7Aの曲率が最も大きい部位を含んで接着されている。
第7実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材10B及び補剛サイドドアアウター700によれば、サイドドアアウター7に充分な剛性を付与することができる。
また、補剛サイドドアアウター700によれば、補剛部材10Bが、突出部12Bの延在方向を接着領域(接合領域)の曲率方向S1に沿って配置されているので、サイドドアアウター7の剛性を効率的に向上することができる。
また、補剛サイドドアアウター700によれば、補剛部材10Bが、サイドドアアウター7の曲率方向S1において、曲率が最も大きい領域を含んで接着されているので、サイドドアアウター7の剛性を効率的に向上することができる。
その結果、省スペースにてサイドドアアウター7を軽量化することができる。
<第8実施形態>
以下、図9を参照して、本発明の第8実施形態の概略構成について説明する。
図9は、第8実施形態に係る補剛外板パネルの一例を説明する図であり、補剛ルーフアウター(補剛外板パネル)を内方から見た斜視図である。図9において、符号800は補剛ルーフアウター(補剛外板パネル)を、符号8はルーフアウター(外板パネル)を、符号2は接着部(接合部)を、符号10Cは補剛部材を、符号11Cはフランジ部を、符号12Cは突出部を示している。なお、接着部2については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
補剛ルーフアウター(補剛外板パネル)800は、図9に示すように、例えば、ルーフアウター(外板パネル)8と、接着部(接合部)2と、補剛部材10Cとを備えている
そして、補剛ルーフアウター800は、車体上部に取り付けられ内装部品等が装着される構成とされている。
この実施形態において、ルーフアウター(外板パネル)8は、例えば、板厚0.4mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成されて、自動車用車体の上部の外観をなしている。
なお、耐デント性(例えば、くぼみのような永久変形を防ぐ強度)を向上するうえで、引張強さ270MPa級から780MPa級の鋼板を適用することが好適である。
また、ルーフアウター8は、自動車車体の側方から見たときに、例えば、ルーフアウター8の前方(フロントガラス側縁部から運転席上方の手前)が、車体の前方から後方に向かうに下たがって上方に変位するとともに外方に向かって膨出する緩やかな曲面壁部8Aとされている。
また、例えば、ルーフアウター8の幅方向における中央には、ルーフアウター8において曲面壁部8Aの曲率が最も大きい部位が形成されていて、この曲率が最も大きい部位はルーフアウター8の幅方向の概ね全長にわたって形成されている。
補剛部材10Cは、例えば、短辺400mm×長辺800mmの外形矩形形状に形成されていて、短辺を自動車用車体の前後方向と対応させ、長辺を自動車用車体の幅方向と対応させて、接着部2を介してルーフアウター8の前方側の内面に曲率方向S2に沿って、曲率が最も大きい領域を含むように接着(接合)されている。
この実施形態において、補剛部材10Cは、例えば、板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(例えば、しぼり加工)して、ルーフアウター8の車体幅方向両側の平面部に位置される接着領域(接合領域)と対応して形成されている。なお、補剛部材10Cを形成する鋼板については、板厚、鋼種(材質)を適宜設定することが可能である。
また、補剛部材10Cは、設定方向(矩形形状の短辺)に沿って長尺な帯状に形成され互いに間隔をあけて配列された複数のフランジ部11Cと、隣接するフランジ部11Cの間に配置されフランジ部11C同士を設定方向に沿って接続する複数の突出部12Cとを備えている。
フランジ部11C、突出部12Cの数についてはルーフアウター8との関わりを考慮して適宜設定することが可能である。
フランジ部11Cは、この実施形態において、設定方向(短辺)に沿って見たときに、幅が約40mmに形成されている。
突出部12Cは、長手方向(設定方向)に沿って見たときに、隣接する左右のフランジ部11Cの端部と接続され断面が頂角20°の逆V字形状に形成されていて、高さ5.0mm、ピッチ50mmに設定されている。
なお、突出部12Cは、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下の範囲で適宜設定することができる。
また、突出部12Cの頂角については任意に設定可能であり、頂角を20°以上40°以下に設定することが好適である。
そのほかは、第1実施形態のフランジ部11、突出部12と同様であるので説明を省略する。
また、補剛部材10Cは、接着領域において曲面壁部8Aの曲率が最も大きい部位の曲率方向S2(例えば、車体前後方向)に沿って突出部12Cが延在するように配置されている。
また、補剛部材10Cがルーフアウター8において曲面壁部8Aの曲率が最も大きい部位を含んで接着されている。
第8実施形態に係る外板パネル補剛構造、補剛部材10C及び補剛ルーフアウター800によれば、ルーフアウター8に充分な剛性を付与することができる。
また、補剛ルーフアウター800によれば、補剛部材10Cが、突出部12Cの延在方向を接着領域(接合領域)の曲率方向S2に沿って配置されているので、ルーフアウター8の剛性を効率的に向上することができる。
また、補剛ルーフアウター800によれば、補剛部材10Cがルーフアウター8の曲率方向S2において、曲率が最も大きい領域を含んで接着されているので、ルーフアウター8の剛性を効率的に向上することができる。
その結果、省スペースにてルーフアウター8を軽量化することができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、補剛外板パネルが補剛フェンダー100、補剛リアドア600、補剛サイドドア700、補剛ルーフアウター800とされ、外板パネルがフェンダー1、リアドアアウター6、サイドドアアウター7、ルーフアウター8である場合について説明したが、例えば、サイドフレームアウター、フード等、自動車用車体に用いられる種々の外板パネルに適用することが可能である。
また、上記実施形態においては、フェンダー(外板パネル)1が板厚0.3mm、引張強さ270MPa級の鋼板を、リアドアアウター6、サイドドアアウター7、ルーフアウター8が板厚0.4mm、引張強さ270MPa級Pa級の鋼板をプレス成形して形成されている場合について説明したが、外板パネルに適用する鋼板の板厚、鋼種については、適用対象の外板パネルや大きさ等に応じて適宜設定することが可能であり、例えば、板厚0.3mm〜0.6mmの鋼板で形成された外板パネルに適用することが好適である。また、張り剛性が著しく低下する板厚0.3mm〜0.5mmの鋼板で形成された外板パネルに適用することがより好適である。
また、本発明を鋼板で形成された外板パネルに代えて、アルミニウム製外板パネルや繊維強化プラスチックをはじめとする樹脂製外板パネルを備えた補剛外板パネルに適用してもよい。
また、上記実施形態においては、突出部が、設定方向に沿って見たときに、断面が二等辺三角形の等しい二つの辺と対応する逆V字形状である場合、台形の等しい長さの脚と上底と対応する壁部を有しフランジ部を含む断面がハット形状である場合、断面が半円形の円弧状である場合について説明したが、設定方向に沿って見たときの突出部の形状は任意に設定することが可能であり、例えば、多角形(不等辺多角形を含む)の一部の辺と対応する壁部により形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、突出部を構成する曲線形状が、断面が半円形の円弧状の壁部である場合について説明したが、例えば、長円や楕円形状の一部、曲率が変化しながら接続する湾曲形状とされてもよい。
また、上記実施形態においては、補剛部材10が、短辺150mm×長辺400mm、補剛部材10Aが短辺150mm×長辺250mm、補剛部材10Bが短辺300mm×長辺500mm、補剛部材10Cが短辺400mm×長辺800mmの外形矩形形状に形成されている場合について説明したが、補剛部材の外形形状については任意に設定することが可能であり、円形、楕円形、多角形等に形成してもよい。
また、補剛部材の大きさ(外板パネルに対する相対的な大きさを含む)については、外板パネルの材質、板厚、形状、大きさ、目標とする軽量化の程度、補剛性能等に応じて任意に設定することが可能である。
また、上記実施形態においては、矩形形状の補剛部材においてフランジ部及び突出部が短辺に沿って形成され、突出部が自動車用車体の略上下方向に設定された設定方向に沿って形成される場合について説明したが、フランジ部及び突出部を配列する設定方向については、目標とする補剛性能に基づいて任意に設定することが可能であり、例えば、補剛部材に対する相対的方向、外板パネルに対する相対的方向、自動車用車体に対する相対的方向等のうち、選択されるいずれか又はすべてを考慮して設定することが好ましい。
また、自動車用車体に対する相対的方向を考慮する場合、例えば、自動車用車体の上下方向に代えて、前後方向(進行方向後方側が高く傾斜する方向、進行方向後方側が低く傾斜する方向等を含む)に沿って形成してもよいし、自動車用車体の左右方向(進行方向後方が幅方向外方に傾斜する方向、進行方向後方が幅方向内方に傾斜する方向を含む)に沿って形成してもよい。
また、上記実施形態においては、突出部が延在する方向を接着部(接合部)における曲率方向に沿って補剛部材を配置するとともに、外板パネルの曲率が最も大きい部位が含まれるように補剛部材を接合(接着)する場合について説明したが、補剛部材を曲率方向に沿って接合するかどうか、また曲率が最も大きい領域を含む構成とするかどうかは任意に設定することができる。例えば、補剛部材を接着領域の曲率直交方向に沿って配置してもよい。
また、上記構成はサイドドアアウター7、ルーフアウター8に限定されることなく、他の外板パネルに対して補剛部材を曲率方向に沿わせる構成としてもよいし、曲率方向において最も曲率が大きい領域を含む構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、構造用接着剤が硬化して形成された接着部(接合部)によって補剛部材を外板パネルに接着(接合)する場合について説明したが、接合部については任意に設定することが可能であり、例えば、両面粘着テープをはじめとする貼着手段、スポット溶接、アーク溶接、レーザビーム溶接による溶接部、拡散接合による接合部、ろう付けによる接合部等、種々の接合部(接続部)を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、補剛部材が板厚0.15mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形(しぼり加工)して形成される場合について説明したが、板厚、鋼種については適宜設定することが可能であり、例えば、強度や耐デント性を向上するために引張強さ270MPa級〜引張強さ780MPa級の鋼板を適用し、又はこれら以外の鋼板を適用してもよい。また、鋼板に代えて、アルミニウム板、ステンレス板をはじめとする延性材料板を適用してもよい。また、補剛部材の板厚についても適宜設定することが可能である。
また、上記実施形態においては、補剛部材がしぼり加工をともなうプレス成形により形成される場合について説明したが、例えば、しぼり加工をともなわないプレス成形により曲げ加工してもよい。
また、上記実施形態においては、中実断面を有する補剛部材50がポリカーボネードにより形成される場合について説明したが、例えば、6ナイロン(PA6)、66ナイロン(PA66)等のナイロン(登録商標)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、超高分子ポリエチレン(U−PE)、)等のエンジニアリングプラスチック、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP))等の繊維強化プラスチック、アクリル、ABS等の汎用プラスチックにより形成してもよい。また、アルミニウム(Al)をはじめとする種々の金属材料により形成してもよい。
また、上記実施形態においては、フランジ部より厚肉とされた突出壁部からなる突出部を有する補剛部材として、設定方向に沿って見たときに、中実断面の山形形状を有する突出壁部からなる突出部52を備えた補剛部材50について説明したが、突出壁部の形状については任意に設定することが可能であり、例えば、中実断面の台形や半円形等、山形形状以外の種々の突出壁部を有する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、突出部(突出壁部)52の下面が全面にわたって外板パネルに接着(接合)される場合について説明したが、突出部(突出壁部)の下面を外板パネルに接着(接合)するかどうかは任意に設定することが可能であり突出部(突出壁部)の下面を接着(接合)しない構成としてもよい。
また、例えば、突出部(突出壁部)と外板パネルの間に間隙(空間)を形成する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、補剛部材40のフランジ部41に肉抜き孔41Hが形成されている場合について説明したが、第1〜第3実施形態、第5実施形態に係る補剛部材をはじめとする種々の補剛部材において、フランジ部に肉抜き孔を形成することが可能である。
次に、表1を参照して、本発明に係る補剛外板パネルの軽量化効果について説明する。
表1は、本発明の実施例1に係る補剛外板パネルの軽量化効果を説明する表である。
軽量化効果を確認は、表1に示す比較例1、2及び本発明例1から本発明例10について、圧子(φ20×R50)によって剛性が最も低い部位に荷重(90N)を付加した際に外板パネルに生じる変位と、変位と対応する反力について、有限要素法によってシミュレーションした。
そして、本発明例1から本発明例10のシミュレーション結果を、従来品のフェンダー(比較例1)及び従来品と同等の剛性を有するアルミニウム製フェンダー(比較例2)と比較して軽量化効果を検証した。
Figure 2019172182
<比較例1>
比較例1は、板厚0.55mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した従来品のフェンダーである。なお、面積は約3613cm、重量は1.56kgである。
<比較例2>
比較例2は、板厚0.95mmのアルミニウム板をプレス成形して形成した従来品と同等の外観を有するアルミニウム製フェンダーであり、面積は約3613cm、重量は0.96kgである。
本発明例1から本発明例10については、板厚0.30mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した従来品と同様の外観を有する検証用フェンダーに補剛部材を接着(接合 以下、同じ)したものとした。
補剛部材は、第1実施形態と同様の短辺150mm×長辺400mmの矩形形状外形を有しフランジ部及び突出部は短辺に沿って配列した。また、補剛部材は引張強さ270MPa級の鋼板により形成した。
<本発明例1>
本発明例1は、板厚0.15mm、高さ5.0mmの断面が逆V字形状に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例2>
本発明例2は、板厚0.15mm、高さ5.0mmの断面が逆V字形状に形成された突出部をピッチ40mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例3>
本発明例3は、板厚0.15mm、高さ5.0mmの断面が逆V字形状に形成された突出部をピッチ50mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例4>
本発明例4は、板厚0.15mm、高さ3.0mmの断面が逆V字形状に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例5>
本発明例5は、板厚0.15mm、高さ3.0mm(半径3.0mm)の半円状の円弧に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例6>
本発明例6は、板厚0.15mm、高さ3.0mm(半径3.0mm)の半円状の円弧に形成された突出部をピッチ20mmで配列するとともにフランジ部に幅8mmの肉抜き孔が形成された補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。なお、肉抜き孔が形成されていてもフランジ部の接着力は確保されるものとした。
<本発明例7>
本発明例7は、板厚0.10mm、高さ3.0mm(半径3.0mm)の半円状の円弧に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例8>
本発明例8は、板厚0.15mm、高さ3.0mmのフランジ部を含んでハット形に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
<本発明例9>
本発明例9は、板厚0.15mm、高さ3.0mmのフランジ部を含んでハット形に形成された突出部をピッチ20mmで配列とともにフランジ部に幅8mmの肉抜き孔が形成された補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。なお、肉抜き孔が形成されてもフランジ部の接着力は確保されるものとした。
<本発明例10>
本発明例10は、板厚0.10mm、高さ3.0mmのフランジ部を含んでハット形に形成された突出部をピッチ20mmで配列した補剛部材を検証用フェンダーに接着した構成とした。
本発明例1、5、6、8、9は、それぞれ比較例1、比較例2よりも大きな剛性を確保することが可能であり、本発明例1では38.5%、本発明例5では39.5%、本発明例6では40.6%、本発明例8では39.3%、本発明例9では40.4%の軽量化が可能であることを確認できた。
本発明例2、3、4、7、10は、比較例1、比較例2と比較すると同じ反力でわずかに大きく変位するが、反力100Nまではほぼ同等であり、反力140Nにおいても変位量の差は最大3%程度であり、例えば、板厚0.35mm以上の鋼板で形成したフェンダーであれば、比較例1、比較例2より大きな剛性が確保可能である。
その結果、板厚0.35mmの鋼板で形成したフェンダーに適用することで30%以上の軽量化を実現可能であることが確認できた。
次に、図10、図11及び表2を参照して、本発明に係る補剛外板パネルにおける補剛部材の配列方向の効果と軽量化効果について説明する。
図10は、実施例2で用いた検証用外板パネルの概略構成を説明する概略構成図であり、図10(A)は斜視図を、図10(B)は図10(A)において矢視XB−XBで示す断面図である。また、図11は、実施例2に係る補剛外板パネルにおける補剛部材の配列方向の効果を説明する図である。また、表2は、本発明の実施例2に係る補剛外板パネルの軽量化効果を説明する表である。
実施例2では、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した検証用外板パネル200を用いた。
検証用外板パネル200は、図10(A)に示すように、外形が正方形(L11=600mm×L21=600mm)とされ、その内方に略正方形(L12=400mm×L22=400mm)の突壁部200Uが形成されている。突壁部200Uは、矢視XB−XBにおける断面が、図10(B)に示すように、曲率半径R=1200mmの円弧形状に形成され、この円弧形状が矢印XBに沿って連続する壁部を有している。図10(A)において、矢印S200は検証用外板パネル200の曲率方向を示している。なお、突壁部200U以外の部分については成形する際のビード等を適宜形成してもよい。
そして、軽量化効果の確認は、表2に示す比較例3、4及び本発明例11から本発明例13について、圧子(φ20×R50)によって剛性が最も低い部位に荷重(90N)を付加した際に検証用外板パネルに生じる変位と、変位と対応する反力について有限要素法によってシミュレーションし、シミュレーション結果に基づいて、本発明例3、4、及び本発明例11から本発明例13の剛性及び軽量化について検証した。
Figure 2019172182
<比較例3>
比較例3は、板厚0.6mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した検証用外板パネルであり、重量は1.68kgである。
90N負荷時のたわみ量は、図11に示すように、5.2mmである。
<比較例4>
比較例4は、板厚0.4mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した検証用外板パネルであり、重量は1.16kgである。
90N負荷時のたわみ量は、図11に示すように、12.2mmである。
<本発明例11>
本発明例11は、板厚0.4mm、引張強さ270MPa級の鋼板をプレス成形して形成した検証用外板パネル200(重量1.16kg)を用いた。
補剛部材は、板厚0.10mm、引張強さ270MPa級をプレス成形した寸法300mm×300mmの正方形の鋼板により形成され、高さ3.0mmの半円状円弧の突出部をピッチ25mmで配置した。また、補剛部材は重量0.07kgである。
また、補剛部材は、突出部の延在方向を検証用外板パネル200の曲率方向S200と直交する曲率直交方向に沿わせて検証用外板パネル200に接着した。
90N負荷時のたわみ量は、図11に示すように、5.8mmである。
<本発明例12>
本発明例12は、本発明例11と同じ検証用外板パネル200(重量1.16kg)を用いた。
補剛部材は、板厚0.10mm、引張強さ270MPa級をプレス成形した寸法300mm×300mmの正方形の鋼板により形成され、高さ3.0mmの半円状円弧の突出部をピッチ25mmで配置した。また、補剛部材は重量0.07kgである。
また、補剛部材は、突出部の延在方向を検証用外板パネル200の曲率方向S200に沿わせて検証用外板パネル200に接着した。
90N負荷時のたわみ量は、図11に示すように、2.2mmである。
<本発明例13>
本発明例13は、本発明例11と同じ検証用外板パネル200(重量1.16kg)を用いた。
補剛部材は、板厚0.20mm、引張強さ270MPa級をプレス成形した寸法300mm×300mmの正方形の鋼板により形成され、高さ3.0mmの半円状円弧の突出部をピッチ25mmで配置した。また、補剛部材は重量0.14kgである。
また、補剛部材は、突出部の延在方向を検証用外板パネル200の曲率方向S200に沿わせて検証用外板パネル200に接着した。
90N負荷時のたわみ量は、図11に示すように、1.3mmである。
図11に示すように、板厚0.4mmの本発明例11は、板厚0.6mmの比較例3と比較しても、ほぼ同等の剛性を発揮しており、本発明例11は比較例3に対して26.2%軽量化できることが確認できた。
また、本発明例12と比較例3を比較すると、本発明例12は比較例3に比較して26.2%の軽量化を実現しつつたわみ量が57.7%低減されており、軽量化を実現しつつ剛性を大きく向上することが確認できた。
また、本発明例13と比較例3を比較すると、本発明例13は比較例3に比較して22%の軽量化を実現しつつたわみ量が77.4%低減されており、軽量化を実現しつつ剛性をさらに大きく向上することが確認できた。
また、本発明例11と比較例4を比較すると、本発明例11と比較例4は板厚がともに0.4mmであるが、比較例4はたわみ量が12.2mmであるのに対して、補剛部材を接着した本発明例11はたわみ量が5.8mmであり、たわみ量が52.5%低減されることが確認できた。
また、本発明例12と比較例4を比較すると、本発明例12と比較例4は板厚がともに0.4mmであるが、比較例4はたわみ量が12.2mmであるのに対して、板厚0.1mmの補剛部材を接着した本発明例12はたわみ量が2.2mmであり、たわみ量が82.0%低減されることが確認できた。
また、本発明例13と本発明例12を比較すると、本発明例13と本発明例12は検証用外板パネルの板厚がともに0.4mmであるが、本発明例12はたわみ量が2.2mmであるのに対して、板厚0.2mmの補剛部材を接着した本発明例13はたわみ量が1.3mmであり、たわみ量が40.9%低減されており、補剛部材の重量は0.07kg増加するものの効果が大きいことが確認できた。
また、板厚0.4mmの検証用外板パネルと板厚0.10mmの補剛部材で構成された本発明例11と本発明例12を比較すると、補剛部材の突出部を検証用外板パネルの曲率直交方向に沿わせて接着した本発明例11はたわみ量が5.8mmであり、補剛部材の突出部を検証用外板パネルの曲率方向に沿わせて接着した本発明例12はたわみ量が2.2mmである。
以上のことから、突出部を曲率方向に沿わせて補剛部材を接着すると、突出部を曲率直交方向に沿わせて接着するのに対して、たわみ量が62.1%低減しており、突出部を曲率方向に沿わせて接着すると突出部を曲率直交方向に沿わせて接着するのに対して大きな効果が得られることが確認できた。
この発明に係る外板パネル補剛構造及び補剛外板パネルによれば、自動車用車体に用いられる外板パネルを省スペースにて軽量化することができるので産業上利用可能である。
1 フェンダー(外板パネル)
2 接着部(接合部)
6 リアドアアウター(外板パネル)
7 サイドドアアウター(外板パネル)
8 ルーフアウター(外板パネル)
10、10A、10B、10C、20、30、40、50 補剛部材
11、11A、11B、11C、21、31、41、51 フランジ部
12、12A、12B、12C、22、32、42、52 突出部
52 突出部(突出壁部)
41H 肉抜き孔
100 補剛フェンダー(補剛外板パネル)
600 補剛リアドアアウター(補剛外板パネル)
700 補剛サイドドアアウター(補剛外板パネル)
800 補剛ルーフアウター(補剛外板パネル)

Claims (12)

  1. 自動車用車体に用いられる外板パネルを補剛する外板パネル補剛構造であって、
    自動車用車体に用いられる外板パネルと、
    前記外板パネルに接合される補剛部材と、
    前記外板パネルと前記補剛部材とを接合する接合部と、
    を備え、
    前記補剛部材は、
    任意に設定した設定方向に沿って間隔をあけて配列され前記接合部を介して前記外板パネルに接合される複数のフランジ部と、
    隣接するフランジ部同士を前記設定方向に沿って接続するとともに、前記設定方向に沿って見たときに、高さ2.0mm以上5.0mm以下、ピッチ20mm以上50mm以下に設定された突出部と、
    を備えていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  2. 請求項1に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記外板パネルは、
    板厚0.3mm以上0.6mm以下の鋼板により形成されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  3. 請求項1又は2に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記補剛部材は、
    板厚0.1mm以上0.3mm以下の鋼板により形成されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記突出部は、
    前記設定方向に沿って見たときに、断面が逆V字形状とされていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記突出部は、
    前記設定方向に沿って見たときに、前記フランジ部を含む断面がハット形状に形成されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  6. 請求項1から3のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記突出部は、
    前記設定方向に沿って見たときに、断面が曲線形状により構成されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  7. 請求項1又は2に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記突出部は、
    前記設定方向に沿って見たときに、前記フランジ部より厚肉とされ中実断面を有する突出壁部を備えていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記フランジ部に、肉抜き孔が形成されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、
    前記補剛部材が前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、
    前記補剛部材は、前記突出部が前記接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向に沿って延在するように配置されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、前記補剛部材が前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、
    前記補剛部材は、
    前記突出部が前記接合領域において曲面壁部の曲率が最も大きい部位の曲率方向と直交する曲率直交方向に沿って延在するように配置されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  11. 請求項1から8のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造であって、
    前記外板パネルは曲面からなる曲面壁部を備えていて、前記補剛部材が前記曲面壁部を含む接合領域に接合されている場合に、
    前記補剛部材は、
    前記外板パネルにおいて曲面壁部の曲率が最も大きい部位が含まれるように配置されていることを特徴とする外板パネル補剛構造。
  12. 自動車用車体に適用される補剛外板パネルであって、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の外板パネル補剛構造を備えることを特徴とする補剛外板パネル。
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