JP2019171300A - ニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガン - Google Patents
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Abstract
【課題】粒状物を含有する塗料を用いても、塗料の漏出をより抑制することができるニードル弁ノズルを提供する。【解決手段】ニードル弁ノズル3は、開状態と、閉状態と、を切り替え可能な内部混合式スプレーガン1に用いられる。開状態では、先端面31Aに吐出口31Bを有する筒状のノズル31の内面31Fと、ノズル31の内部に挿入されたニードル32の先端側面32Gとを離間させることで、ノズル31の内部に供給した塗料と、ニードル32の先端から噴出する圧縮空気とを混合し、霧化した塗料を吐出口31Bから吐出させる。閉状態では、ノズル31の内面31Fと、ニードル32の先端側面32Gとを接触させることで、吐出口31Bから塗料を吐出させない。ノズル31及びニードル32は、閉状態の際、ノズル31の内面31Fとニードル32の先端側面32Gとが線接触するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、一般に、ニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガンに関し、より詳細には、粒状物を含有する塗料の吹付けに好適なニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガンに関する。
建造物の内外壁表面、天井面等への塗料の吹付けには、スプレーガンが用いられている。スプレーガンには、ノズルの内部で塗料及び圧縮空気を混合する内部混合式と、ノズルの外部で塗料及び圧縮空気を混合する外部混合式と、がある。塗料に高粘度塗料を用いる場合、内部混合式スプレーガンが用いられている。このような内部混合式スプレーガンとして、特許文献1には、建築用スプレーガン100が開示されている。建築用スプレーガン100は、図4A及び図4Bに示すように、筒状のノズル金具110と、ノズル金具110の内部に挿通され軸方向に沿って+X方向又は−X方向に移動可能な針状弁120と、を備える。ノズル金具110は、その先端部に塗料Lを吐出する塗料ノズル口110Aを有し、その内面にテーパ内面110Bを有する。針状弁120は、その先端部に圧縮空気Aを噴出する空気噴出口120Aを有し、その外面にテーパ内面110Bに合うテーパ外面120Bを有する。すなわち、ノズル金具110及び針状弁120は、図4Bに示すように、テーパ内面110Bとテーパ外面120Bとが面接触するように構成されている。
建築用スプレーガン100では、塗料Lの吹付けを行う開状態と、塗料Lの吹付けを停止させる閉状態と、の切り替えが可能である。建築用スプレーガン100を開状態とするには、針状弁120を−X方向に移動させる。これにより、図4Aに示すように、テーパ内面110Bとテーパ外面120Bとの間の隙間が塗料Lを塗料ノズル口110Aへ流動させる塗料流路100Aとなり、塗料ノズル口110Aに流れ込む塗料Lと、空気噴出口120Aから噴出させる圧縮空気Aとを混合させて、霧化した塗料Lを塗料ノズル口110Aから吐出させる。一方、建築用スプレーガン100を閉状態とするには、針状弁120を+X方向に移動させる。これにより、図4Bに示すように、テーパ内面110Bとテーパ外面120Bとを面接触させて、塗料流路100Aを遮断し、塗料Lを塗料ノズル口110Aから吐出させないようにする。
しかしながら、従来の建築用スプレーガン100では、被吹付対象物に意匠性を付与するなどのために粒状物を含有する塗料を用いると、閉状態とするために、針状弁120を+X方向に移動させても、塗料が塗料ノズル口110Aから漏出するおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、粒状物を含有する塗料を用いても、塗料の漏出をより抑制することができるニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガンを提供することである。
本発明の一態様に係るニードル弁ノズルは、開状態と、閉状態と、を切り替え可能な内部混合式スプレーガンに用いられる。前記開状態では、先端面に吐出口を有する筒状のノズルの内面と前記ノズルの内部に挿入されたニードルの先端側面とを離間させることで、前記ノズルの内部に供給した塗料と前記ニードルの先端から噴出する圧縮空気とを混合し、霧化した前記塗料を前記吐出口から吐出させる。前記閉状態では、前記ノズルの前記内面と前記ニードルの前記先端側面とを接触させることで、前記吐出口から前記塗料を吐出させない。前記ノズル及び前記ニードルは、前記閉状態の際、前記ノズルの前記内面と前記ニードルの前記先端側面とが線接触するように構成されている。
本発明の一態様に係る内部混合式スプレーガンは、前記ニードル弁ノズルを備える。
本発明のニードル弁ノズル及び内部混合式スプレーガンによれば、粒状物を含有する塗料を用いても、塗料の漏出をより抑制することができる。
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。以下の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。なお、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各構成要素の寸法比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。図1にはX方向(軸方向)を示した。以下、X方向の矢印の方向を+X方向、X方向の矢印と反対側の方向を−X方向という場合がある。また、ハウジング2、ノズル31、ニードル32、ピストン4、及び噴出量調節部材5において、塗料を吐出する側を先端、塗料を吐出する側とは反対側を後端という場合がある。
(1)内部混合式スプレーガン
本実施形態の内部混合式スプレーガン1(以下、内部混合式スプレーガン1)は、霧化した塗料の吹付けを行う開状態と、塗料の吹付けを停止する閉状態と、の切り替えが制御装置によって制御される自動スプレーガンであり、図1に示すように、略筒状のハウジング2と、ニードル弁ノズル3と、ピストン4と、噴出量調節部材5と、を備える。ニードル弁ノズル3は、略筒状のノズル31と、ニードル32と、からなる。ノズル31は、図1に示すように、ハウジング2の先端部に取り付けられている。ニードル32は、図1に示すように、Oリング61,62及びエアパッキン71,72を介して、ハウジング2及びノズル31の内部に挿通されている。ピストン4は、図1に示すように、ニードル32の後端部に取り付けられ、ハウジング2の内部に収納されている。噴出量調節部材5は、Oリング63及びエアパッキン73を介してハウジング2の後端部に取り付けられている。
本実施形態の内部混合式スプレーガン1(以下、内部混合式スプレーガン1)は、霧化した塗料の吹付けを行う開状態と、塗料の吹付けを停止する閉状態と、の切り替えが制御装置によって制御される自動スプレーガンであり、図1に示すように、略筒状のハウジング2と、ニードル弁ノズル3と、ピストン4と、噴出量調節部材5と、を備える。ニードル弁ノズル3は、略筒状のノズル31と、ニードル32と、からなる。ノズル31は、図1に示すように、ハウジング2の先端部に取り付けられている。ニードル32は、図1に示すように、Oリング61,62及びエアパッキン71,72を介して、ハウジング2及びノズル31の内部に挿通されている。ピストン4は、図1に示すように、ニードル32の後端部に取り付けられ、ハウジング2の内部に収納されている。噴出量調節部材5は、Oリング63及びエアパッキン73を介してハウジング2の後端部に取り付けられている。
(1.1)ハウジング
ハウジング2は、図1に示すように、その内部の先端側に塗料室2Aを有し、その内部の後端側に空気ピストン室2Bを有する。塗料室2Aは、塗料が供給される空間であり、ニードル32が挿通される。空気ピストン室2Bは、圧縮空気(以下、ピストン作動用空気という場合がある)が供給される空間であり、ニードル32、ピストン4、及び噴出量調節部材5が収納される。ハウジング2の塗料室2Aの側面には、塗料室2Aに塗料が供給される第1塗料孔2C1及び第2塗料孔2C2が形成されている。ハウジング2のX方向における塗料室2Aと空気ピストン室2Bとの間の側面には、圧縮空気(以下、霧化用空気という場合がある)が供給される霧化用空気孔2Dが形成されている。ハウジング2のピストン室2Bの側面には、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2が形成されている。
ハウジング2は、図1に示すように、その内部の先端側に塗料室2Aを有し、その内部の後端側に空気ピストン室2Bを有する。塗料室2Aは、塗料が供給される空間であり、ニードル32が挿通される。空気ピストン室2Bは、圧縮空気(以下、ピストン作動用空気という場合がある)が供給される空間であり、ニードル32、ピストン4、及び噴出量調節部材5が収納される。ハウジング2の塗料室2Aの側面には、塗料室2Aに塗料が供給される第1塗料孔2C1及び第2塗料孔2C2が形成されている。ハウジング2のX方向における塗料室2Aと空気ピストン室2Bとの間の側面には、圧縮空気(以下、霧化用空気という場合がある)が供給される霧化用空気孔2Dが形成されている。ハウジング2のピストン室2Bの側面には、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2が形成されている。
(1.2)ノズル
ノズル31は、図2A及び図2Bに示すように、その先端面31Aに、塗料を吐出する吐出口31Bを有する。ノズル31の内部には、先端面31Aから−X方向に向かって、小径孔部31C、テーパ孔部31D、及び大径孔部31Eが、この順に連続的に形成されている。小径孔部31Cは、X方向に沿って形成されている。テーパ孔部31Dは、−X方向に進むにつれて大径となるように形成されている。テーパ孔部31Dの傾斜角度αは、好ましくは30度以上180度以下、より好ましくは60度以上120度以下ある。テーパ孔部31Dの傾斜角度αが上記範囲内であれば、塗料室2Aに供給される塗料はスムーズに吐出口31Bに流動しやすくなる。テーパ孔部31Dの傾斜角度αとは、図2Aに示すように、内面31Fのテーパ孔部31D対応部分で構成される仮想的な円錐体の頂点における内角である。大径孔部31Eは、X方向に沿って形成されており、その直径D31Eは小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きい。ノズル31の材質としては、例えば、金属、合金、又は樹脂等が挙げられる。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄等が挙げられる。合金としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、真鍮等が挙げられる。
ノズル31は、図2A及び図2Bに示すように、その先端面31Aに、塗料を吐出する吐出口31Bを有する。ノズル31の内部には、先端面31Aから−X方向に向かって、小径孔部31C、テーパ孔部31D、及び大径孔部31Eが、この順に連続的に形成されている。小径孔部31Cは、X方向に沿って形成されている。テーパ孔部31Dは、−X方向に進むにつれて大径となるように形成されている。テーパ孔部31Dの傾斜角度αは、好ましくは30度以上180度以下、より好ましくは60度以上120度以下ある。テーパ孔部31Dの傾斜角度αが上記範囲内であれば、塗料室2Aに供給される塗料はスムーズに吐出口31Bに流動しやすくなる。テーパ孔部31Dの傾斜角度αとは、図2Aに示すように、内面31Fのテーパ孔部31D対応部分で構成される仮想的な円錐体の頂点における内角である。大径孔部31Eは、X方向に沿って形成されており、その直径D31Eは小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きい。ノズル31の材質としては、例えば、金属、合金、又は樹脂等が挙げられる。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄等が挙げられる。合金としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、真鍮等が挙げられる。
(1.3)ニードル
ニードル32は、図2A及び図2Bに示すように、先端テーパ部32Aと、X方向に沿う有底円筒部32Bと、を有する先細り状である。先端テーパ部32A及び有底円筒部32Bは一体に形成されている。ニードル32は、その先端面32Cに、霧化用空気を噴出する噴出口32Dを有する。ニードル32のX方向における略中央部の側面には、図1に示すように、霧化用空気をニードル32の内部に案内する霧化用空気孔32Eを有する。ニードル32の内部には、図1に示すように、噴出口32Dと霧化用空気孔32Eとを連通する霧化用空気流路32FがX方向に沿って形成されている。先端テーパ部32Aは、−X方向に進むにつれてより大径となっている。先端テーパ部32Aの傾斜角度βは、好ましくは10度以上150度以下、より好ましくは30度以上90度以下である。先端テーパ部32Aの傾斜角度βとは、図2Aに示すように、先端テーパ部32Aの外面である先端側面32Gで構成される仮想的な円錐体の頂点における内角である。有底円筒部32Bの直径D32Bは、その先端面32Cの直径D32Cよりも大きい。ニードルの材質としては、例えば、金属、合金、又は樹脂等が挙げられる。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄等が挙げられる。合金としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、真鍮等が挙げられる。
ニードル32は、図2A及び図2Bに示すように、先端テーパ部32Aと、X方向に沿う有底円筒部32Bと、を有する先細り状である。先端テーパ部32A及び有底円筒部32Bは一体に形成されている。ニードル32は、その先端面32Cに、霧化用空気を噴出する噴出口32Dを有する。ニードル32のX方向における略中央部の側面には、図1に示すように、霧化用空気をニードル32の内部に案内する霧化用空気孔32Eを有する。ニードル32の内部には、図1に示すように、噴出口32Dと霧化用空気孔32Eとを連通する霧化用空気流路32FがX方向に沿って形成されている。先端テーパ部32Aは、−X方向に進むにつれてより大径となっている。先端テーパ部32Aの傾斜角度βは、好ましくは10度以上150度以下、より好ましくは30度以上90度以下である。先端テーパ部32Aの傾斜角度βとは、図2Aに示すように、先端テーパ部32Aの外面である先端側面32Gで構成される仮想的な円錐体の頂点における内角である。有底円筒部32Bの直径D32Bは、その先端面32Cの直径D32Cよりも大きい。ニードルの材質としては、例えば、金属、合金、又は樹脂等が挙げられる。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄等が挙げられる。合金としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、真鍮等が挙げられる。
(1.4)ニードル弁ノズル
ニードル弁ノズル3は、上述したように、ノズル31と、ニードル32とからなる。ノズル31及びニードル32は、ノズル31の吐出口31Bの中心軸と、ニードル32の噴出口32Dの中心軸と、が一致又は略一致するように配置されている。
ニードル弁ノズル3は、上述したように、ノズル31と、ニードル32とからなる。ノズル31及びニードル32は、ノズル31の吐出口31Bの中心軸と、ニードル32の噴出口32Dの中心軸と、が一致又は略一致するように配置されている。
本実施形態では、(i)ノズル31のテーパ孔部31Dの傾斜角度αは、ニードル32の先端テーパ部32Aの傾斜角度βよりも大きく、(ii)ニードル32の先端面32Cの直径D32Cは、ノズル31の小径孔部31Cの直径D31Cよりも小さく、(iii)ニードル32の有底円筒部32Bの直径D32Bは、ノズル31の小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きくかつ大径孔部31Eの直径D31Eよりも小さい。そのため、ノズル31及びニードル32は、図2Aに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31F(具体的には、小径孔部31Cとテーパ孔部31Dとの境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gと、が線接触するように構成されている。これにより、粒状物を含有する塗料を用いても、テーパ内面110Bとテーパ外面120Bとが面接触するように構成されている従来の内部混合式スプレーガン100より、塗料の漏出を抑制することができる。これは、ノズル31とニードル32とが接触する接触面積が従来の内部混合式スプレーガン100よりも小さいため、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31Fとニードル32の先端側面32Gとの間に、粒状物が挟み込まれにくく、塗料を吐出口31Bへ流動させる図2Bに示す塗料通路3Aを遮断しやすくなることが主要因であると推測される。
本実施形態では、ノズル31及びニードル32は、図2Aに示すように、内部混合式スプレーガン1の閉状態の際、X方向において、ニードル32の先端面32Cがノズル31の先端面31Aよりも後方に位置するように構成されている。これにより、内部混合式スプレーガン1を閉状態とした際に、X方向において、ニードル32の先端面32Cよりも先端側の内面31Fに付着した塗料をより除去しやすくなり、塗料の固化に起因する吐出口31Bの目詰まりの発生などをより抑制することができ、内部混合式スプレーガン1はメンテナンス性などに優れる。これは、ニードル32の先端面32Cよりも先端側の内面31Fに付着した塗料が噴出口32Dから噴出される霧化用空気に直接的に曝されることで、除去されやすいことが主要因であると推測される。
さらに、本実施形態では、上述したように、ニードル32の先端側面32Gは先細り状であり、上記(i)、(ii)及び(iii)を満たす。そのため、ノズル31及びニードル32は、内部混合式スプレーガン1の閉状態の際、ニードル32の先端面32Cがノズル31の吐出口31B内に位置するように構成されている。これにより、内部混合式スプレーガン1を閉状態とした際に、ニードル32と線接触している部位(具体的には、境部31G)よりも先端側の内面31F(具体的には、内面31Fの小径孔部31C対応部分)に付着した塗料(以下、付着塗料)をより除去しやすくなり、塗料の固化に起因する吐出口31Bの目詰まりの発生などをより抑制することができ、内部混合式スプレーガン1はメンテナンス性などにより優れる。特に、塗料として高粘度の塗料を用いるとより効果的である。これは、高粘度の塗料を用いれば、内面31Fの小径孔部31C対応部分の付着塗料は一体化しやすく、噴出口32Dから噴出される霧化用空気に直接的に曝されず、除去されにくい付着塗料があっても、噴出口32Dから噴出される霧化用空気に直接的に曝される付着塗料に引きずられて同時に除去されやすいことが主要因であると推測される。
本実施形態では、ノズル31及びニードル32は、図2Aに示すように、内部混合式スプレーガン1の閉状態の際、X方向において、ニードル32の先端面32Cが、小径孔部31Cの略中央部に位置するように、構成されている。これにより、塗料の固化に起因する吐出口31Bの目詰まりの発生などをより抑制することができ、内部混合式スプレーガン1はメンテナンス性などにより優れる。これは、内部混合式スプレーガン1の閉状態の際、図4Bに示す従来の内部混合式スプレーガン100よりも、噴出口32Dから噴出される霧化用空気に直接的に曝される付着塗料が多く、付着塗料をより除去しやすくなることが主要因であると推測される。
(1.5)ピストン
ピストン4は、図1に示すように、空気ピストン室2Bを第1分室2B1と、第2分室2B2とに区分し、第1分室2B1内の圧力と第2分室2B2内の圧力との差を動力として、X方向に沿って空気ピストン室2B内を移動可能である。
ピストン4は、図1に示すように、空気ピストン室2Bを第1分室2B1と、第2分室2B2とに区分し、第1分室2B1内の圧力と第2分室2B2内の圧力との差を動力として、X方向に沿って空気ピストン室2B内を移動可能である。
(1.6)噴出量調節部材
噴出量調節部材5は、内部混合式スプレーガン1の開状態の際、その先端面51Aをピストン4の後端面4Aに接触させて、ピストン4の−X方向への移動を規制するものであり、図1に示すように、ストッパ部51と、ツマミ部52とを備え、ストッパ部51及びツマミ部52は一体化されている。ストッパ部51は、ツマミ部52を回すことで、X方向に沿って移動可能である。このように、X方向において、ストッパ部51の先端面51Aの位置を調整することで、ピストン4と一体となってX方向に沿って移動可能なニードル32の−X方向への移動を規制し、吐出口31Bから吐出される塗料の噴出量を調整することができる。
噴出量調節部材5は、内部混合式スプレーガン1の開状態の際、その先端面51Aをピストン4の後端面4Aに接触させて、ピストン4の−X方向への移動を規制するものであり、図1に示すように、ストッパ部51と、ツマミ部52とを備え、ストッパ部51及びツマミ部52は一体化されている。ストッパ部51は、ツマミ部52を回すことで、X方向に沿って移動可能である。このように、X方向において、ストッパ部51の先端面51Aの位置を調整することで、ピストン4と一体となってX方向に沿って移動可能なニードル32の−X方向への移動を規制し、吐出口31Bから吐出される塗料の噴出量を調整することができる。
(1.7)塗料
塗料は、塗膜形成要素である樹脂(以下、塗膜形成性樹脂)を含むものであれば特に限定されず、必要に応じて、粒状物、有機溶剤、水、添加剤等を含有してもよい。塗料が粒状物を含有することで、被吹付対象物に意匠性を付与することができる。塗料は、低粘度であってもよく、高粘度であってもよい。高粘度の塗料の粘度は、好ましくは500cp以上3000cp以下である。塗膜形成性樹脂としては、例えば、アクリルエマルション、シリコンエマルション、アクリルシリコンエマルション等が挙げられる。粒状物としては、樹脂ビーズ、顔料、ガラスフレーク、シリカ微粒子、珪砂、マイカ等が挙げられる。樹脂ビーズとしては、例えば、アクリル樹脂ビーズ、ポリスチレン樹脂ビーズ、ポリエチレン樹脂ビーズ、ポリプロピレン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、シリコン樹脂ビーズ、ポリエステル樹脂ビーズ、ポリアミド樹脂ビーズ等が挙げられる。顔料としては、酸化チタン粒子、酸化鉄系粒子、カーボンブラック粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子等が挙げられる。粒状物の形状は、特に限定されず、例えば、真円状、楕円状等が挙げられる。粒状物の体積換算で計測した粒径分布において、その存在頻度を表すピークは、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。粒状物の平均粒子径は、好ましくは10μm以上1000μm以下である。粒状物の平均粒子径は、レーザー回折・散乱法により測定される。有機溶剤としては、例えば、酢酸ブチル、キシレン等が挙げられる。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、ブチルセロソルブ、消泡剤、増粘剤、浸透剤、乾燥防止剤、pH調整剤、防腐剤、分散剤等が挙げられる。
塗料は、塗膜形成要素である樹脂(以下、塗膜形成性樹脂)を含むものであれば特に限定されず、必要に応じて、粒状物、有機溶剤、水、添加剤等を含有してもよい。塗料が粒状物を含有することで、被吹付対象物に意匠性を付与することができる。塗料は、低粘度であってもよく、高粘度であってもよい。高粘度の塗料の粘度は、好ましくは500cp以上3000cp以下である。塗膜形成性樹脂としては、例えば、アクリルエマルション、シリコンエマルション、アクリルシリコンエマルション等が挙げられる。粒状物としては、樹脂ビーズ、顔料、ガラスフレーク、シリカ微粒子、珪砂、マイカ等が挙げられる。樹脂ビーズとしては、例えば、アクリル樹脂ビーズ、ポリスチレン樹脂ビーズ、ポリエチレン樹脂ビーズ、ポリプロピレン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、シリコン樹脂ビーズ、ポリエステル樹脂ビーズ、ポリアミド樹脂ビーズ等が挙げられる。顔料としては、酸化チタン粒子、酸化鉄系粒子、カーボンブラック粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子等が挙げられる。粒状物の形状は、特に限定されず、例えば、真円状、楕円状等が挙げられる。粒状物の体積換算で計測した粒径分布において、その存在頻度を表すピークは、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。粒状物の平均粒子径は、好ましくは10μm以上1000μm以下である。粒状物の平均粒子径は、レーザー回折・散乱法により測定される。有機溶剤としては、例えば、酢酸ブチル、キシレン等が挙げられる。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、ブチルセロソルブ、消泡剤、増粘剤、浸透剤、乾燥防止剤、pH調整剤、防腐剤、分散剤等が挙げられる。
(2)内部混合式スプレーガンの使用態様
内部混合式スプレーガン1は、使用される際、霧化用空気孔2D、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2にそれぞれエアーホースが、第1塗料孔2C1及び第2塗料孔2C2にそれぞれ塗料ホースが、取り付けられる。各エアーホースは、ノズルコントロールユニットを介して、高圧空気源と接続されている。霧化用空気を供給する高圧空気源と、ピストン作動用空気を供給する高圧空気源とは、同一であってもよいし、別々であってもよい。ノズルコントロールユニットは、霧化用空気孔2D、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2の各々に供給する圧縮空気のエア流量を調整する動作をする。各塗料供給用ホースは、循環ポンプを介して、塗料タンクと接続される。塗料タンクには、塗料が貯留される。
内部混合式スプレーガン1は、使用される際、霧化用空気孔2D、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2にそれぞれエアーホースが、第1塗料孔2C1及び第2塗料孔2C2にそれぞれ塗料ホースが、取り付けられる。各エアーホースは、ノズルコントロールユニットを介して、高圧空気源と接続されている。霧化用空気を供給する高圧空気源と、ピストン作動用空気を供給する高圧空気源とは、同一であってもよいし、別々であってもよい。ノズルコントロールユニットは、霧化用空気孔2D、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2の各々に供給する圧縮空気のエア流量を調整する動作をする。各塗料供給用ホースは、循環ポンプを介して、塗料タンクと接続される。塗料タンクには、塗料が貯留される。
(3)内部混合式スプレーガンの動作
内部混合式スプレーガン1は、霧化した塗料の吹付けを行う開状態と、塗料の吹付けを停止する閉状態と、の切り替えが制御装置によって制御されることにより使用される。
内部混合式スプレーガン1は、霧化した塗料の吹付けを行う開状態と、塗料の吹付けを停止する閉状態と、の切り替えが制御装置によって制御されることにより使用される。
制御装置は、内部混合式スプレーガン1の開状態と閉状態との切り替えの制御を行い、検出部と、制御部と、を備える。検出部及び制御部は、電気的に接続されている。
検出部は、例えば、コンベアに載置された被吹付対象物が搬送されてきたことを検知する。検出部としては、例えば、光電センサ、カメラ等が挙げられる。
制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有するコンピュータを主構成とする。制御部は、メモリに格納されているプログラムをCPUで実行することにより、ノズルコントロールユニットの動作(具体的には、霧化用空気孔2D、第1ピストン作動用空気孔2E1及び第2ピストン作動用空気孔2E2の各々に供給する圧縮空気のエア流量の調整)を制御する。プログラムは、予めコンピュータのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードなどの非一時記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネットなどの電気通信回線を通して提供されてもよい。制御部は、ノズルコントロールユニットと電気的に接続されている。
内部混合式スプレーガン1が、コンベアに載置されて搬送されている被吹付対象物の搬送中に被吹付対象物の塗装を行う場合、制御部は、検出部から送信される検知信号に基づき、被吹付対象物が搬送されたことを検知し、検知したタイミングに基づいて、搬送されている被吹付対象物が予め設定された塗装パターンに塗装されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。次いで、制御部は、検出部から送信される検知信号に基づき、被吹付対象物を搬送し終えたことを検知した場合、塗料の吹付けを完全に停止するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。内部混合式スプレーガンは、制御装置によって、以下の動作を行う。
(3.1)初期状態
被吹付対象物への塗料の吹付けを開始する前の内部混合式スプレーガン1の初期状態では、制御装置は、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、図1及び図2Aに示すように、ノズル31の内面31F(境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gと、が線接触する状態を維持し、内部混合式スプレーガン1は、塗料の吹付けが停止された状態を維持する。この際、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行ってもよい。
被吹付対象物への塗料の吹付けを開始する前の内部混合式スプレーガン1の初期状態では、制御装置は、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、図1及び図2Aに示すように、ノズル31の内面31F(境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gと、が線接触する状態を維持し、内部混合式スプレーガン1は、塗料の吹付けが停止された状態を維持する。この際、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行ってもよい。
(3.2)初期状態から開状態への動作
初期状態から開状態にするには、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行うと同時に、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも大きい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、霧化用空気孔2Dに供給される霧化用空気は、霧化用空気孔32Eからニードル32の内部に移動し、霧化用空気流路32Fを通って、ニードル32の先端(具体的には、噴出口32D)から噴出される。さらに、ニードル32はピストン4と一体となって−X方向に移動し、ピストン4の後端面4Aと、ストッパ部51の先端面51Aとが接触する。その結果、図2Bに示すように、ノズル31の内面31F(具体的には、境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gとが離間し、内面31Fと先端側面32Gとの隙間に塗料通路3Aが形成される。ノズル31の内部に供給した塗料は塗料通路3Aを通って、小径孔部31C内に移動し、小径孔部31C内において、塗料と霧化用空気とが混合し、霧化した塗料が吐出口31Bから吐出される。
初期状態から開状態にするには、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行うと同時に、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも大きい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、霧化用空気孔2Dに供給される霧化用空気は、霧化用空気孔32Eからニードル32の内部に移動し、霧化用空気流路32Fを通って、ニードル32の先端(具体的には、噴出口32D)から噴出される。さらに、ニードル32はピストン4と一体となって−X方向に移動し、ピストン4の後端面4Aと、ストッパ部51の先端面51Aとが接触する。その結果、図2Bに示すように、ノズル31の内面31F(具体的には、境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gとが離間し、内面31Fと先端側面32Gとの隙間に塗料通路3Aが形成される。ノズル31の内部に供給した塗料は塗料通路3Aを通って、小径孔部31C内に移動し、小径孔部31C内において、塗料と霧化用空気とが混合し、霧化した塗料が吐出口31Bから吐出される。
(3.3)開状態から閉状態への動作
開状態から閉状態にするには、制御装置は、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、ニードル32はピストン4と一体となって+X方向に移動し、図1、及び図2Aに示すように、ノズル31の内面31F(具体的には、境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gとが線接触する。これにより、内面31F(具体的には、境部31G)と先端側面32Gとの隙間の塗料通路3Aは遮断され、吐出口31Bから塗料を吐出されず、塗料の吹付は停止する。
開状態から閉状態にするには、制御装置は、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、ニードル32はピストン4と一体となって+X方向に移動し、図1、及び図2Aに示すように、ノズル31の内面31F(具体的には、境部31G)と、ニードル32の先端側面32Gとが線接触する。これにより、内面31F(具体的には、境部31G)と先端側面32Gとの隙間の塗料通路3Aは遮断され、吐出口31Bから塗料を吐出されず、塗料の吹付は停止する。
(3.4)塗料の吹付け終了状態
被吹付対象物への塗料の吹付けを完全に停止する内部混合式スプレーガン1の吹付け終了状態では、制御装置は、上記(3.1)と同様に、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、内部混合式スプレーガン1は、塗料の吹付けが停止された状態を維持する。この際、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行ってもよい。
被吹付対象物への塗料の吹付けを完全に停止する内部混合式スプレーガン1の吹付け終了状態では、制御装置は、上記(3.1)と同様に、第1分室2B1内の圧力が第2分室2B2の圧力よりも小さい状態を維持するように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行う。これにより、内部混合式スプレーガン1は、塗料の吹付けが停止された状態を維持する。この際、制御装置は、霧化用空気が霧化用空気孔2Dに供給されるように、ノズルコントロールユニットの動作の制御を行ってもよい。
(3.5)被吹付対象物
被吹付対象物としては、特に限定されず、例えば、窯業系基材、無機系基材、金属系基材、樹脂系基材等が挙げられる。窯業系基材は、例えば、無機質硬化体の原料となる水硬性膠着材に無機充填材及び繊維質材料等を配合し、この配合物を所定形状に成形した後に養生硬化させることによって作製することができる。ここで、水硬性膠着材としては、例えば、ポルトランドセメント、高炉セメント、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等を用いることができる。また無機充填材としては、例えば、フライアッシュ、ミクロシリカ、珪砂等を用いることができる。また繊維質材料としては、例えば、パルプ、合成繊維等の無機繊維や、スチールファイバー等の金属繊維を用いることができる。無機系基材としては、フレキシブルボード、珪酸カルシウム板、石膏スラグパーライト板、木片セメント板、プレキャストコンクリート板、ALC板、石膏ボード等が挙げられる。
被吹付対象物としては、特に限定されず、例えば、窯業系基材、無機系基材、金属系基材、樹脂系基材等が挙げられる。窯業系基材は、例えば、無機質硬化体の原料となる水硬性膠着材に無機充填材及び繊維質材料等を配合し、この配合物を所定形状に成形した後に養生硬化させることによって作製することができる。ここで、水硬性膠着材としては、例えば、ポルトランドセメント、高炉セメント、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等を用いることができる。また無機充填材としては、例えば、フライアッシュ、ミクロシリカ、珪砂等を用いることができる。また繊維質材料としては、例えば、パルプ、合成繊維等の無機繊維や、スチールファイバー等の金属繊維を用いることができる。無機系基材としては、フレキシブルボード、珪酸カルシウム板、石膏スラグパーライト板、木片セメント板、プレキャストコンクリート板、ALC板、石膏ボード等が挙げられる。
(4)変形例(1)
本実施形態では、ニードル弁ノズル3は、図2Aに示すように、上記(i)ないし(iii)を具備するが、本実施形態の変形例は、閉状態の際、ノズルの内面とニードルの先端側面とが線接触するように構成されていれば、特に限定されない。その例として、以下に説明する様々なニードル弁ノズル310,320,330を用いることができる。以下、本実施形態に係るノズル31及びニードル32と実質的に同一の構成部には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本実施形態では、ニードル弁ノズル3は、図2Aに示すように、上記(i)ないし(iii)を具備するが、本実施形態の変形例は、閉状態の際、ノズルの内面とニードルの先端側面とが線接触するように構成されていれば、特に限定されない。その例として、以下に説明する様々なニードル弁ノズル310,320,330を用いることができる。以下、本実施形態に係るノズル31及びニードル32と実質的に同一の構成部には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(4.1)変形例(1−1)
変形例(1−1)に係るニードル弁ノズル310は、ニードル32に代わりにニードル321を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ニードル321は、図3Aに示すように、円柱状であり、X方向に沿って延びる有底円筒部32Bのみからなる。そのため、(iv)ニードル321の傾斜角度γは180度であり、ノズル31の傾斜角度αは、ニードル321の傾斜角度γよりも小さく、(v)先端面32Cの直径D32Cは、ノズル31の小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きく、かつ大径孔部31Eの直径D31Eよりも小さい。このように、変形例(1−1)に係るニードル弁ノズル310は、上記(i)、(ii)及び(iii)を具備しないが、上記(iv)及び(v)を具備する。そのため、ノズル31及びニードル321は、図3Aに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31Fのテーパ孔部31D対応部分と、ニードル32の周縁部32Hである先端側面32Gと、が線接触するように構成されている。
変形例(1−1)に係るニードル弁ノズル310は、ニードル32に代わりにニードル321を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ニードル321は、図3Aに示すように、円柱状であり、X方向に沿って延びる有底円筒部32Bのみからなる。そのため、(iv)ニードル321の傾斜角度γは180度であり、ノズル31の傾斜角度αは、ニードル321の傾斜角度γよりも小さく、(v)先端面32Cの直径D32Cは、ノズル31の小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きく、かつ大径孔部31Eの直径D31Eよりも小さい。このように、変形例(1−1)に係るニードル弁ノズル310は、上記(i)、(ii)及び(iii)を具備しないが、上記(iv)及び(v)を具備する。そのため、ノズル31及びニードル321は、図3Aに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31Fのテーパ孔部31D対応部分と、ニードル32の周縁部32Hである先端側面32Gと、が線接触するように構成されている。
(4.2)変形例(1−2)
変形例(1−2)に係るニードル弁ノズル320は、ノズル31に代わりにノズル311を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ノズル311は、その内部に、図3Bに示すように、先端面31Aから−X方向に向かって、小径孔部31C、及び大径孔部31Eが、この順に連続的に形成されている。そのため、ノズル311の傾斜角度δは、180度である。このように、変形例(1−2)に係るニードル弁ノズル320は、上記(i)、(ii)及び(iii)を具備する。そのため、ノズル311及びニードル32は、図3Bに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル311の内面31Fである角部31Hと、ニードル32の先端側面32Gと、が線接触するように構成されている。
変形例(1−2)に係るニードル弁ノズル320は、ノズル31に代わりにノズル311を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ノズル311は、その内部に、図3Bに示すように、先端面31Aから−X方向に向かって、小径孔部31C、及び大径孔部31Eが、この順に連続的に形成されている。そのため、ノズル311の傾斜角度δは、180度である。このように、変形例(1−2)に係るニードル弁ノズル320は、上記(i)、(ii)及び(iii)を具備する。そのため、ノズル311及びニードル32は、図3Bに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル311の内面31Fである角部31Hと、ニードル32の先端側面32Gと、が線接触するように構成されている。
(4.3)変形例(1−3)
変形例(1−3)に係るニードル弁ノズル330は、ニードル32に代わりにニードル322を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ニードル322は、図3Cに示すように、(vi)先端面32Cの直径D32Cが、小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きい。このように、変形例(1−3)に係るニードル弁ノズル330は、上記(ii)を具備しないが、上記(i)及び(iii)を具備する。そのため、ノズル31及びニードル322は、図3Cに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31Fのテーパ孔部31D対応部分と、ニードル32の先端側面32Gである周縁部32Iと、が線接触するように構成されている。
変形例(1−3)に係るニードル弁ノズル330は、ニードル32に代わりにニードル322を用いる他は、ニードル弁ノズル3と同様の構成である。ニードル322は、図3Cに示すように、(vi)先端面32Cの直径D32Cが、小径孔部31Cの直径D31Cよりも大きい。このように、変形例(1−3)に係るニードル弁ノズル330は、上記(ii)を具備しないが、上記(i)及び(iii)を具備する。そのため、ノズル31及びニードル322は、図3Cに示すように、内部混合式スプレーガン1が閉状態の際、ノズル31の内面31Fのテーパ孔部31D対応部分と、ニードル32の先端側面32Gである周縁部32Iと、が線接触するように構成されている。
(5)その他の変形例
本実施形態では、内部混合式スプレーガン1は自動式スプレーガンであるが、本実施形態の変形例として、手持式スプレーガンであってもよい。
本実施形態では、内部混合式スプレーガン1は自動式スプレーガンであるが、本実施形態の変形例として、手持式スプレーガンであってもよい。
本実施形態では、ノズル31及びニードル32は、図2Aに示すように、X方向において、ニードル32の先端面32Cが小径孔部31Cの略中央部に位置するように構成されているが、本実施形態の変形例として、ノズル31及びニードル32は、ニードル32の先端面32Cが境部31Gの近傍に位置するように構成されていてもよいし、先端面31Aの近傍に位置するように構成されていてもよい。
本実施形態では、ニードル32とピストン4とは一体化されていないが、本実施形態の変形例として、ニードル32とピストン4とは一体化されていてもよい。
1 内部混合式スプレーガン
2 ハウジング
3 ニードル弁ノズル
31 ノズル
31A 先端面
31B 吐出口
31F 内面
32 ニードル
32A 先端テーパ部
32C 先端面
32D 噴出口
32G 先端側面
2 ハウジング
3 ニードル弁ノズル
31 ノズル
31A 先端面
31B 吐出口
31F 内面
32 ニードル
32A 先端テーパ部
32C 先端面
32D 噴出口
32G 先端側面
Claims (5)
- 先端面に吐出口を有する筒状のノズルの内面と前記ノズルの内部に挿入されたニードルの先端側面とを離間させることで、前記ノズルの内部に供給した塗料と前記ニードルの先端から噴出する圧縮空気とを混合し、霧化した前記塗料を前記吐出口から吐出させる開状態と、
前記ノズルの前記内面と前記ニードルの前記先端側面とを接触させることで、前記吐出口から前記塗料を吐出させない閉状態と、
を切り替え可能な内部混合式スプレーガンに用いられるニードル弁ノズルであって、
前記ノズル及び前記ニードルは、前記閉状態の際、前記ノズルの前記内面と前記ニードルの前記先端側面とが線接触するように構成されている
ことを特徴とするニードル弁ノズル。 - 前記ノズル及び前記ニードルは、前記閉状態の際、前記ニードルの軸方向において、前記ニードルの前記先端面が前記ノズルの前記先端面よりも後方に位置するように構成されている
請求項1に記載のニードル弁ノズル。 - 前記ニードルの前記先端側面は先細り状であり、
前記ノズル及び前記ニードルは、前記閉状態の際、前記ニードルの前記先端面が前記ノズルの前記吐出口内に位置するように構成されている
請求項1又は2に記載のニードル弁ノズル。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のニードル弁ノズルを備える
内部混合式スプレーガン。 - 前記塗料が粒状物を含む
請求項4に記載の内部混合式スプレーガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018063181A JP2019171300A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | ニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019171300A true JP2019171300A (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=68166241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018063181A Pending JP2019171300A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | ニードル弁ノズル、及び内部混合式スプレーガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019171300A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102446835B1 (ko) * | 2021-04-20 | 2022-09-23 | 주식회사 맘앤인펀트 | 휴대용 미스트 장치 |
-
2018
- 2018-03-28 JP JP2018063181A patent/JP2019171300A/ja active Pending
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KR102446835B1 (ko) * | 2021-04-20 | 2022-09-23 | 주식회사 맘앤인펀트 | 휴대용 미스트 장치 |
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