JP2019171225A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体情報の測定精度を向上可能な測定装置及び測定方法を提供する。【解決手段】生体情報を測定する測定装置10は、測定光を射出する発光部21と、被検部位からの測定光の散乱光を受光する複数の受光領域23を有する受光部22と、複数の受光領域23の出力に基づいて、生体情報を生成する制御部13とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、測定装置及び測定方法に関する。
従来、被検者(ユーザ)の指先等の被検部位から生体出力情報を取得して、生体情報を測定する測定装置が知られている。例えば、生体情報として血流を測定する血流測定装置は、レーザ光を指先に照射し、指先の毛細血管の血流からの散乱光に基づいて血流を測定する(例えば、特許文献1参照)。
実公平3−21208号公報
測定装置により測定される生体情報は、例えば、被検部位から測定装置への押圧力及び測定装置における押圧の位置等、押圧条件によって変化しやすい。そのため、従来の測定装置では、生体情報の測定精度が低くなりやすい場合がある。また、生体情報を利用した認証においても、生体情報の測定精度が低い場合、認証の制度が低くなるという問題が生じる。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、生体情報の測定精度を向上可能な測定装置及び測定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る測定装置は、
生体情報を測定する測定装置であって、
測定光を射出する発光部と、
被検部位からの前記測定光の散乱光を受光する複数の受光領域を有する受光部と、
前記複数の受光領域の出力に基づいて、生体情報を生成する制御部とを備える。
前記制御部は、前記複数の受光領域の出力に基づいて、複数の生体情報候補を算出し、該複数の生体情報候補の比較に基づいて、1つの生体情報を生成するものであってもよい。
前記制御部は、前記複数の受光領域の出力に基づいて、前記生体情報に関する分布を、前記生体情報として生成するものであってもよい。
被検者の生体情報に関する分布を記憶する記憶部と、
認証部と、をさらに備え、
前記認証部は、前記制御部により前記生成された生体情報に関する分布と、前記記憶部に記憶された被検者の生体情報に関する分布との比較に基づいて、前記被検者を認証してもよい。
また、本発明は上述した測定装置に実質的に相当する方法としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明に係る測定方法は、
生体情報を測定するにあたり、
発光部により測定光を射出するステップと、
複数の受光領域を有する受光部により被検部位からの前記測定光の散乱光を受光するステップと、
前記複数の受光領域の出力に基づいて、制御部により生体情報を生成するステップとを含む。
本発明に係る測定装置及び測定方法によれば、生体情報の測定精度を向上可能である。
本発明の第1実施の形態に係る測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 測定装置の使用状態の一例を示す図である。 図1の受光部における受光領域の配置の一例を示す模式図である。 図1の測定装置による生体情報の測定方法の一例を説明する要部の概念図である。 第1実施の形態に係る測定装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態に係る測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 第2実施の形態に係る測定装置の制御部が生成する血流分布の一例を示す図である。 第2実施の形態に係る測定装置の処理の一例を示すフローチャートである。 受光領域の配置の変形例を示す図である。 図1又は図6の測定装置を搭載した携帯電話機の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。測定装置10は、生体センサ11と、接触部12と、制御部13と、記憶部14と、表示部15とを備える。
測定装置10は、接触部12に接触する被検部位における生体情報を測定する。図2は、測定装置10の使用状態の一例を示す図であり、ユーザが、測定装置10に被検部位である手の指を押し当てた状態を示す図である。測定装置10は、図2のように指が接触部12に押し当てられた状態において、生体情報を測定する。生体情報は、生体センサ11を使用して測定可能な任意の生体情報とすることができる。本実施の形態においては、測定装置10は、一例として、血流に関する情報である被検者の血流量を測定するものとして、以下説明を行う。
図1において、生体センサ11は、被検部位から生体情報を取得する。本実施の形態のように、測定装置10が血流量を測定する場合、生体センサ11は、発光部21と受光部22とを有する。
発光部21は、制御部13の制御に基づいてレーザ光を射出する。発光部21は、例えば、血液中に含まれる所定の成分を検出可能な波長のレーザ光を、測定光として被検部位に照射するもので、例えば1つのLD(レーザダイオード:Laser Diode)により構成される。
受光部22は、生体情報として、被検部位からの測定光の散乱光を受光する。受光部22は、受光領域を複数有し、各受光領域において散乱光を受光する。図3は、図1の受光部22における受光領域の配置の一例を示す模式図である。本実施の形態において、受光部22は、縦4マス×横4マスの合計16マスの格子状に配置された受光領域23を有する。各受光領域23には、例えば、PD(フォトダイオード:Photo Diode)が配置される。生体センサ11は、受光部22の各受光領域23においてそれぞれ受光した散乱光の光電変換信号(生体測定出力)を制御部13に送信する。受光部22は、散乱光を受光する受光面側に、例えば撮像レンズを配置して、被検部位における生体情報に関する像を結像させてもよい。
図4は、図1の測定装置10による生体情報の測定方法の一例を説明する要部の概念図である。発光部21から射出された測定光は、被検部位の血管内を流れる成分により散乱され、被検部位からの散乱光は、受光部22の各受光領域23において受光される。このように、受光部22に複数の受光領域23を配置することにより、各受光領域23は、被検部位のそれぞれ異なる位置からの散乱光を受光する。
図1において、接触部12は、被検者が生体情報を測定するために、指等の被検部位を接触させる部分である。接触部12は、例えば、板状の部材により構成される。接触部12は、少なくとも発光部21からの測定光及び被検部位からの散乱光に対して透明な部材により構成される。
制御部13は、測定装置10の各機能ブロックをはじめとして、測定装置10の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部13は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成され、かかるプログラムは、例えば記憶部14又は外部の記憶媒体等に格納される。
制御部13は、発光部21からのレーザ光の射出を制御する。例えば、制御部13は、被検者が、測定装置10を操作することによって生体情報を測定可能な状態にすると、発光部21からレーザ光を射出させる。測定装置10は、接触部12への被検部位の接触を検出する検出部を備え、制御部13は、検出部の出力に基づいて被検部位が接触部12に接触されたと判断した場合に発光部21からレーザ光を射出させてもよい。レーザ光の射出により、生体センサ11による生体情報の取得が開始される。
制御部13は、レーザ光の射出により、生体センサ11が生体情報の取得を開始した後、生体センサ11による生体情報の取得が終了したか否かを判断する。制御部13は、生体情報の取得が終了したと判断した場合、発光部21からのレーザ光の出力を停止させる。制御部13は、例えば、生体センサ11が生体情報の取得を開始してから、所定時間経過後に、生体情報の取得が終了したと判断してもよい。また、制御部13は、例えば、生体センサ11が生体情報を測定するために十分な生体情報を取得したとき、生体情報の取得が終了したと判断してもよい。制御部13は、このようにして、生体センサ11における生体情報の取得を制御する。
制御部13は、生体センサ11における生体測定出力の取得が終了すると、生体センサ11からの生体測定出力に基づいて生体情報を生成する。ここで、受光部22は複数の受光領域23を有するため、生体センサ11からの生体測定出力は、複数の受光領域23がそれぞれ受光した散乱光の強度に関する出力を含む。
本実施の形態において、制御部13は、複数(本実施の形態では16個)の受光領域23がそれぞれ受光した散乱光の強度に関する出力に基づいて、各受光領域23で測定された生体情報(生体情報候補)を算出する。生体情報候補は、受光部22の各受光領域23で測定された血流量として算出される。すなわち、本実施の形態においては、生体情報候補として、16個の血流量が算出される。
ここで、制御部13による、ドップラーシフトを利用した血流量測定技術について説明する。制御部13は、血流量を測定する際に、生体の組織内(被検部位)に発光部21からレーザ光を照射させ、受光部22により生体の組織内から散乱された散乱光を受光する。そして、制御部13は、受光された散乱光に関する出力に基づいて血流量を演算する。
生体の組織内において、動いている血球から散乱された散乱光は、血液中の血球の移動速度に比例したドップラー効果による周波数シフト(ドップラーシフト)を受ける。制御部13は、静止した組織からの散乱光と、動いている血球からの散乱光との光の干渉によって生じるうなり信号(ビート信号ともいう)を検出する。このうなり信号は、強度を時間の関数として表したものである。そして、制御部13は、このうなり信号を、パワーを周波数の関数として表したパワースペクトルにする。このうなり信号のパワースペクトルでは、ドップラーシフト周波数は血球の速度に比例し、パワーは血球の量に対応する。そして、制御部13は、うなり信号のパワースペクトルに周波数をかけて積分することにより血流量を求める。
制御部13は、算出した16個の生体情報候補の比較に基づいて、1つの生体情報を生成する。制御部13は、例えば、算出した16個の生体情報候補である血流量のうち最適な生体情報候補を1つ選択し、選択した生体情報候補を、被検者の生体情報である血流量として決定することにより、1つの生体情報を生成する。制御部13は、任意の適宜な方法により、最適な生体情報候補を選択することができる。制御部13は、例えば、算出した16個の生体情報候補のうち、生体情報の測定に最も適した圧力で被検部位により押圧されている接触部12の領域に対応する受光領域23からの出力に基づいて算出した生体情報候補を、最適な生体情報候補として選択する。生体情報の測定に最も適した圧力で被検部位により押圧されている接触部12の領域に対応する受光領域23は、例えば、各受光領域23において受光した散乱光の強度における被検者の脈拍1拍あたりの変化が最も大きくなる領域であり、制御部13により決定される。すなわち、制御部13は、受光した散乱光の強度の変化が最も大きい受光領域23の生体測定出力に基づいて算出した生体情報候補を、生体情報として生成する。指等の被検部位は平面ではないため、被検部位から接触部12にかかる圧力は接触部12の各領域によって異なるが、本実施の形態に係る測定装置10では、制御部13が上述のように、接触部12において生体情報の測定に最も適した圧力で押圧されている領域で取得された生体情報を、被検者の生体情報として生成する。そのため、本実施の形態に係る測定装置10は、生体センサ11において1つの生体情報のみを取得する測定装置と比較して、生体情報の測定精度が向上し、測定結果の信頼性が高まる。
制御部13は、生成した生体情報を表示部15に表示する。被検者は、表示された測定結果を確認することにより、血流量を知ることができる。
記憶部14は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成することができ、各種情報や測定装置10を動作させるためのプログラム等を記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。記憶部14は、例えば各受光領域23の配置に関する情報を記憶する。
表示部15は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又は無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。表示部15は、例えば、測定装置10による生体情報の測定結果を表示する。
次に、第1実施の形態に係る測定装置10が行う血流量の測定処理の一例について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。測定装置10は、例えば被検者による操作によって、生体情報を測定可能な状態となった場合に、図5のフローを開始する。
まず、制御部13は、発光部21からレーザ光を射出させる(ステップS101)。レーザ光の射出により、制御部13は、生体センサ11における生体情報の取得を開始させる。生体センサ11が生体情報を取得すると、制御部13は、複数の受光領域23がそれぞれ受光した散乱光の強度に関する出力を含む生体測定出力を、生体センサ11から取得し、取得した生体測定出力を記憶部14に記憶する。
制御部13は、生体センサ11における生体情報の取得が終了したか否かを判断する(ステップS102)。
制御部13は、生体センサ11における生体情報の取得が終了していないと判断した場合(ステップS102のNo)、生体情報の取得が終了したと判断するまで、ステップS102を繰り返す。
制御部13は、生体センサ11における生体情報の取得が終了したと判断した場合(ステップS102のYes)、発光部21におけるレーザ光の射出を停止する(ステップS103)。
そして、制御部13は、取得して記憶部14に記憶した生体測定出力に基づき、各受光領域23に対応する16個の生体情報候補を算出する(ステップS104)。
制御部13は、算出した16個の生体情報候補の比較に基づき、1つの生体情報を生成する(ステップS105)。
制御部13は、生体情報の測定結果を表示部15に表示する(ステップS106)。被検者は、表示された測定結果を確認することにより、血流量を知ることができる。
このように、第1実施の形態に係る測定装置10では、制御部13は、受光部22の各受光領域23において取得した生体情報ごとに、生体情報候補を算出し、算出した生体情報候補の比較に基づいて1つの生体情報を生成する。そのため、測定装置10は、生体センサ11において1つの生体情報のみを取得する測定装置と比較して、生体情報の測定精度が向上可能である。
(第2実施の形態)
図6は、本発明の第2実施の形態に係る測定装置10の概略構成を示す機能ブロック図である。第2実施の形態において、測定装置10は、認証部16及び報知部17をさらに備える。第2実施の形態に係る測定装置10は、生体情報を生成した上で、生成した生体情報を使用して被検者の認証を行う。本実施の形態に係る測定装置10は、生体情報の測定精度を向上させることにより、認証制度を向上させることができる。以下、第1実施の形態と同じ点については説明を省略し、異なる点について説明を行う。
第2実施の形態において、制御部13は、生体情報として、生体情報に関する分布(生体情報分布)を複数生成する。本実施の形態において、生体センサ11は、血流に関する情報を測定する。本実施の形態における生体情報分布は、特に血流分布をいう。血流分布は、ある時点における、各受光領域23が受光した、血流に基づく散乱光の強度の分布であり、例えば、図7に模式的に示すように、グレースケールの画像により表される。制御部13は、例えば、タイムスタンプ機能に基づいて、一定の時間間隔ごとの血流分布を生成する。
図7の血流分布に示す16個の領域(血流分布領域)30は、受光部22の各受光領域23に対応する。血流分布領域30に対応する受光領域23が受光する散乱光が強いほど、血流分布に表示される血流分布領域30の明度は高くなり、受光領域23が受光する散乱光が弱いほど、血流分布に表示される血流分布領域30の明度は低くなる。測定光は生体の組織内の血球により散乱されるため、散乱光の強さは、受光時の血球の量によって変化する。各受光領域23は、被検部位におけるそれぞれ異なる位置からの散乱光を受光するため、血流分布の各血流分布領域30は、被検部位におけるそれぞれ異なる位置における血流に関する情報を示す。このように、本実施の形態では、制御部13は、被検部位における血流分布を生体情報として生成する。
また、制御部13は、生成した複数の血流分布の変化の傾向を分析する。血流分布は、ある時点における血流に基づく散乱光の強度の分布であるため、時間の経過とともに血流が流れることにより組織内の血球が移動し、血流分布が変化する。制御部13は、かかる血流分布の変化の傾向を分析する。制御部13は、例えば血流分布における各血流分布領域30において、所定の明度よりも明度が高い領域を特定する。所定の明度よりも明度が高い領域は、当該領域に対応する受光領域23が測定している被検部位の領域において、血流量が所定量より多いことを示している。制御部13は、複数個の血流分布において、所定の明度よりも明度が高い領域の数量及び位置等の変化を分析することにより、血流分布の変化の傾向を決定する。かかる変化の傾向は、血管を流れる血流量を反映したものであることから、制御部13は、変化の傾向により局所的な血流の方向を推定できる。
被検者は、測定装置10を使用して認証を行うにあたり、予め変化の傾向を記憶部14に記憶させる。具体的には、被検者が変化の傾向を記憶させるための所定の操作を測定装置10に行うと、測定装置10は、被検者によって接触部12に接触された被検部位から生体情報を取得し、生体情報分布を生成する。測定装置10は、生成した生体情報分布の変化の傾向を分析し、被検者の生体情報分布の変化の傾向を記憶部14に記憶させる。測定装置10は、被検者が測定装置10を使用して生体情報を測定するたびに、生体情報分布を生成してその変化の傾向を分析し、分析した変化の傾向に基づいて記憶部14に記憶させた生体情報分布の変化の傾向を更新してもよい。
認証部16は、制御部13が生成した生体情報分布と、記憶部14に記憶された被検者の生体情報分布との比較に基づいて、被検者の認証を行う。本実施の形態では、具体的には、認証部16は、被検者の認証に際して制御部13が分析した変化の傾向と、記憶部14に記憶された変化の傾向とを比較する。認証部16は、変化の傾向が一致する場合、認証が成功したと判断し、変化の傾向が異なる場合、認証が失敗したと判断する。静脈認証等の技術において周知であるように、被検部位における血管のパターンは被検者ごとに異なる。また、血管を流れる血液の方向は同一の被検者では一定である。このように、血流分布及びその変化の傾向は、被検者ごとに異なり、同一の被検者では一定であるため、認証部16は、血流分布及びその変化の傾向に基づいて被検者を認証できる。なお、本実施の形態において、認証部16が制御部13から独立した機能部であるとして説明したが、認証部16が有する機能は、制御部13に含まれていてもよい。
認証部16が認証が成功したと判断した場合、制御部13は、報知部17から認証が完了したことを示す情報(認証完了情報)を報知する。報知部17は、例えば、画像、文字若しくは発光等による視覚的な方法、音声等の聴覚的な方法、又はそれらの組み合わせにより報知を行うことができる。報知部17は、視覚的な方法で報知を行う場合、例えば、表示部15等の表示デバイスに、画像又は文字を表示することにより報知を行う。報知部17は、例えば、LED等の発光素子を発光させることにより報知を行ってもよい。報知部17は、聴覚的な方法で報知を行う場合、例えば、スピーカ等の音発生デバイスとして、アラーム音や音声ガイド等を出力することにより報知を行う。報知部17が行う報知は、視覚的又は聴覚的な方法に限られず、例えば振動による触覚的な方法等、被検者が認識可能な任意の方法であってもよい。
制御部13は、認証部16が認証が失敗したと判断した場合にも、報知部17から認証が失敗したことを示す情報(エラー情報)を報知する。エラー情報は、上述の例を含む任意の方法で報知できるが、報知部17からの報知を認識した被検者が認証完了情報とエラー情報とを区別できるように、認証完了情報とは異なる方法により報知することが好ましい。例えば、認証完了情報を視覚的な方法により報知し、エラー情報を聴覚的な方法により報知することにより、被検者は認証完了情報とエラー情報とを区別できる。また、例えば、認証完了情報とエラー情報とを、ともに聴覚的な方法により報知する場合であっても、異なるアラーム音で報知することにより、被検者は認証完了情報とエラー情報とを区別できる。
次に、第2実施の形態に係る測定装置10が行う血流量の測定処理の一例について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。測定装置10は、例えば被検者による操作によって、認証処理を実行できる状態となった場合に、図8のフローを開始する。
制御部13は、ステップS201乃至ステップS203において、第1実施の形態に係る測定装置10と同様の処理を行う。すなわち、ステップS201乃至ステップS203における処理は、それぞれ図5におけるステップS101乃至ステップS103における処理と同じである。そのため、ここではステップS201乃至ステップS203の説明を省略する。
制御部13は、生体センサ11から取得して記憶部14に記憶した生体測定出力に基づき、生体情報として血流分布を生成する(ステップS204)。制御部13は、タイムスタンプ機能に基づいて、一定の時間間隔ごとの血流分布を生成する。
制御部13は、生成した複数の血流分布の変化の傾向を分析する(ステップS205)。
次に、認証部16は、制御部13が分析した血流分布の変化の傾向と、記憶部14に記憶された被検者の血流分布の変化の傾向とを比較する(ステップS206)。
そして、認証部16は、制御部13が分析した血流分布の変化の傾向と、記憶部14に記憶された被検者の血流分布の変化の傾向とが一致するか否かを判断する(ステップS207)。
制御部13が分析した血流分布の変化の傾向と、記憶部14に記憶された被検者の血流分布の変化の傾向とが一致する場合(ステップS207のYes)、認証部16は認証が成功したと判断し、制御部13は、報知部17から認証完了情報を報知する(ステップS208)。
一方、制御部13が分析した血流分布の変化の傾向と、記憶部14に記憶された被検者の血流分布の変化の傾向とが一致しない場合(ステップS207のNo)、認証部16は認証が失敗したと判断し、制御部13は、報知部17からエラー情報を報知する(ステップS209)。
このように、第2実施の形態に係る測定装置10では、制御部13は、複数の受光領域23で受光される血流に係る情報に基づき、生体情報として血流分布を生成する。そして、認証部16は血流分布の変化の傾向に基づいて認証を行う。血流分布及びその変化の傾向は、被検者ごとに異なり、同一の被検者では一定であるため、測定装置10は、生体情報を使用して認証を行うことができる。ここで、変化の傾向は、複数の受光領域23が受光した、血流に基づく散乱光の強度の分布である血流分布の変化の傾向であるため、測定装置10は、1つの散乱光の変化の傾向により認証を行うと比較して、高い精度で認証できる。また、例えば被検者が運動をする等により一時的に血流量が多くなっている場合であっても、血流分布及びその変化の傾向は同一の被検者では一定であるため、正確な認証を行いやすい。このように、測定装置10は、複数の受光領域23を有する受光部22を備えるため、1つの受光領域で生体情報を測定する測定装置では、実現できない機能を実現できる。
本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上記第1及び第2実施の形態では、受光部22が、格子状に配置された16マスの受光領域23を有するとして説明したが、受光部22が有する受光領域23は、この例に限られない。受光部22は、例えば、16マスよりも多い又は少ない数の受光領域23を有していてもよい。また、受光領域23の配置は格子状に限られない。受光領域23は、例えば図9(a)に示すように同心円を適宜分割して配置されていてもよく、例えば図9(b)に示すように、指等の被検部位に合わせて適宜分割して配置されていてもよい。
また、測定装置10は、第2実施の形態における認証の結果に基づき、第1実施の形態で説明した方法により測定した生体情報を記憶部14に記憶してもよい。すなわち、測定装置10は、第1実施の形態で説明した方法(図5のフロー)により、血流量を測定する。さらに、測定装置10は、第2実施の形態で説明した方法(図8のフローのステップS204からステップS206)により、血流分布の変化の傾向を分析する。そして、測定装置10は、制御部13が分析した変化の傾向と、記憶部14に記憶された変化の傾向とが一致すると判断した場合、被検者の血流量が所定の(健康又は正常な)範囲にあると判断し、測定した血流量を記憶部14に記憶する。一方、測定装置10は、制御部13が分析した変化の傾向と、記憶部14に記憶された変化の傾向とが一致しないと判断した場合、被検者の血流量が所定の範囲にないと判断し、例えば、エラーフラグ等を対応付けた状態で、血流量を記憶部14に記憶する。これにより、被検者の身体に異常があった場合等において、エラーフラグ等が対応付けられた血流量に関する情報が、被検者の病気の診断等に有用となりうる。この例において、測定装置10は、制御部13が分析した変化の傾向と、記憶部14に記憶された変化の傾向とが一致しないと判断した場合、報知部17から血流量がエラーフラグ等に対応付けられた旨の報知を行ってもよい。これにより、被検者は、血流量が所定の範囲にないことを知ることができる。
また、例えば、上記第1及び第2実施の形態に係る測定装置10は、様々な電子機器に搭載することができる。図10は、図1又は図6の測定装置10を搭載した携帯電話機の一例を示す図である。図10(a)に示すように、携帯電話機40は、その背面側に測定装置10を備える。図10(b)は、ユーザが、測定装置10を備える携帯電話機40を使用して、生体情報の測定を行う場合の一例を示す図である。ユーザは、指を接触部12に接触させることにより、測定装置10に生体情報を測定させる。第2実施の形態に係る測定装置10を携帯電話機40に搭載する場合、測定装置10による認証は、携帯電話機40のセキュリティロックとして機能させてもよい。
携帯電話機40における測定装置10の配置は、図10に示すものに限定されない。測定装置10は、例えば、携帯電話機40の背面における他の部分に配置されてもよく、また、携帯電話機40の表面又は側面等に配置されてもよい。
また、測定装置10が搭載される電子機器は、携帯電話機40に限られない。例えば、携帯型ミュージックプレイヤ、ノートパソコン、腕時計、タブレット端末、ゲーム機などの多岐にわたる任意の電子機器に測定装置10を搭載できる。
また、上記実施の形態では、測定装置10が接触部12を備えると説明したが、測定対象となる生体情報によっては、測定装置10は、接触部12を備えることなく、非接触の状態で被検部位に測定光を照射することにより、生体情報を測定してもよい。
また、上記第1実施の形態では、測定装置10が備える制御部13が、受光部22の出力に基づいて生体情報を生成すると説明したが、生体情報の生成は、測定装置10が備える制御部13が行う場合に限られない。例えば、測定装置10と、有線若しくは無線又はこれらの組み合わせからなるネットワークで接続されたサーバ装置が、制御部13に相当する機能部を備え、生体情報の生成は、当該機能部を有するサーバ装置で行われてもよい。この場合、測定装置10は、生体センサ11により生体情報を取得して、取得した生体情報に基づく生体測定出力を、別途備える通信部からサーバ装置に送信する。そして、サーバ装置は、受光部22の各受光領域23において取得した生体情報ごとに、生体情報候補を算出し、算出した生体情報候補の比較に基づいて1つの生体情報を生成する。その後、サーバ装置は、生成した生体情報を測定装置10に送信する。測定装置10が受信した生体情報が表示部15に表示させることにより、被検者は測定結果を確認することができる。このように、サーバ装置が生体情報を生成する場合、図1に示す全ての機能部を1つの測定装置10上で実現する場合に比べて、測定装置10の小型化等を実現することができる。
また、上記サーバ装置が、第2実施の形態における認証部16に相当する機能部を有することにより、当該サーバ装置によって認証を行うこともできる。
10 測定装置
11 生体センサ
12 接触部
13 制御部
14 記憶部
15 表示部
16 認証部
17 報知部
21 発光部
22 受光部
23 受光領域
30 血流分布領域
40 携帯電話機

Claims (5)

  1. 生体情報を測定する測定装置であって、
    測定光を射出する発光部と、
    被検部位からの前記測定光の散乱光を受光する複数の受光領域を有する受光部と、
    前記複数の受光領域の出力に基づいて、生体情報を生成する制御部と
    を備える測定装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の受光領域の出力に基づいて、複数の生体情報候補を算出し、該複数の生体情報候補の比較に基づいて、1つの生体情報を生成する、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の受光領域の出力に基づいて、前記生体情報に関する分布を、前記生体情報として生成する、請求項1に記載の測定装置。
  4. 被検者の生体情報に関する分布を記憶する記憶部と、
    認証部と、をさらに備え、
    前記認証部は、前記制御部により前記生成された生体情報に関する分布と、前記記憶部に記憶された被検者の生体情報に関する分布との比較に基づいて、前記被検者を認証する、請求項3に記載の測定装置。
  5. 生体情報を測定するにあたり、
    発光部により測定光を射出するステップと、
    複数の受光領域を有する受光部により被検部位からの前記測定光の散乱光を受光するステップと、
    前記複数の受光領域の出力に基づいて、制御部により生体情報を生成するステップと
    を含む測定方法。
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