JP2019170207A - 凍結保存用密封容器の装着具 - Google Patents

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長谷川 卓也
Takuya Hasegawa
卓也 長谷川
滋弘 吉村
Shigehiro Yoshimura
滋弘 吉村
守 藤田
Mamoru Fujita
守 藤田
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Abstract

【課題】付与された識別標識の保護が可能な凍結保存用密封容器の装着具を提供する。【解決手段】一の方向に延在する支持部材2と、支持部材2の幅方向の両側端からそれぞれ同一の方向に向かって突出する一対の突起からなる1以上の挟持部と、支持部材2の、挟持部よりも一端寄りに設けられた識別標識3と、識別標識3とともに支持部材2の周方向の少なくとも一部を覆うように設けられた保護部材4とを備え、支持部材2と保護部材4との間に識別標識3を挟持する、凍結保存用密封容器の装着具1を選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、凍結保存用密封容器の装着具に関する。
従来、生殖医療分野や畜産分野で生殖細胞などの生物学的試料を凍結保存する際に、ストローやクライオチューブ(登録商標)などの凍結保存用密封容器が用いられている。これらの凍結保存用密封容器は、液化窒素(沸点−196℃)が収容された凍結保存容器内の液相に浸漬されることによって、生物学的試料を急速にガラス化凍結した上で長期保存される。
また、上述した液相保存によって生じるコンタミネーションの懸念から、凍結保存用密封容器を凍結保存容器内の気相雰囲気中で凍結保存する気相保存も注目されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
ここで、図8に示す従来の凍結保存容器100について説明する。なお、図8は、従来の凍結保存容器100の構成を示す斜視図である。
従来の凍結保存容器100は、低温液化ガスとして液化窒素(沸点−196℃)Lが収容された断熱容器101を備えている。断熱容器101は、真空断熱構造を有し、ステンレス及びアルミニウム製の二重容器により構成されている。また、断熱容器101の上部には、キャップ102により開閉される試料出入口101aが設けられている。
凍結保存容器100は、試料出入口101aから吊り下げられた状態で、断熱容器101内で保管される複数のキャニスター103を備えている。キャニスター103は、断熱容器101内の液体窒素Lよりも上方の気相雰囲気G中に配置される。なお、図示は省略するが、キャニスター103から延びる支持棒先端の把持部は、断熱容器101の首部に吊り下げられている。
生物学的試料は、ゴブレットと呼ばれる筒状容器110aに複数収容されるストローやクライオチューブ110bなどの凍結保存用密封容器110内に保存される。また、凍結保存用密封容器110は、ケーン(クライオケーンともいう)と呼ばれる凍結保存用密封容器の装着具111に装着されるとともにキャニスター103に収納された状態で、断熱容器101内の気相雰囲気G中で凍結保存(気相保存)される。なお、キャニスター103は、複数の装着具(ケーン)111を収容することが可能である。
従来の凍結保存容器100ではキャニスター103が縦長であるため、縦長の装着具(ケーン)111を用いることで、複数の生物学的試料を収納することができ、収納効率が向上する。また、同種の細胞を1つの装着具(ケーン)111に纏めて保存することができ、管理性が向上する。
特開2007−271279号公報
ところで、凍結保存容器100から目的の凍結保存された生物学的試料(以下、単に「凍結保存試料」ということもある)を取り出す場合、キャップ102を取り外し、試料出入り口101aまでキャニスター103を引き上げて、目的の装着具(ケーン)111を探し出す必要がある。このため、各装着具(ケーン)111には、頂部等の視認性が良い部分にシールや手書きによる識別標識が設けられている。
しかしながら、キャニスター103に複数の装着具111が収納されている場合、装着具111同士が接触して、頂部に設けられた識別標識が損傷したり消失したりすることがある。また、凍結保存容器100から装着具(ケーン)111を取出す際、周辺温度が液化窒素温度(−196℃)から室温になるため、装着具(ケーン)111に霜が付着する場合がある。この際、装着具111の識別標識を確認するために指でこすって霜を除去することにより、識別標識が損傷したり消失したりすることがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、付与された識別標識の保護が可能な凍結保存用密封容器の装着具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 低温液化ガスが収容された凍結保存容器内で生物学的試料を凍結保存する際に用いられる1以上の凍結保存用密封容器を装着して保持するための装着具であって、
一の方向に延在する支持部材と、
前記支持部材の一端と他端との間に設けられ、前記支持部材の幅方向の両側端からそれぞれ同一の方向に向かって突出する一対の突起からなる1以上の挟持部と、
前記支持部材の、前記挟持部よりも一端寄りに設けられた識別標識と、
前記識別標識とともに前記支持部材の周方向の少なくとも一部を覆うように設けられた保護部材と、を備え、
前記支持部材と前記保護部材との間に前記識別標識を挟持する、凍結保存用密封容器の装着具。
[2] 前記保護部材が、前記支持部材の周方向の全てを覆う、[1]に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
[3] 前記保護部材が、前記支持部材の一端を全て覆う、[1]又は[2]に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
[4] 前記支持部材が、一端寄りに設けられた1つ以上の折曲部と、
前記折曲部よりも一端側の部分であって、前記支持部材の延在方向に対して垂直な方向に延在する先端部と、を有し、
前記支持部材と対向する側と反対側の前記先端部の表面に、前記識別標識が設けられる、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
[5] 前記保護部材が、前記折曲部の少なくとも一部を覆う、[4]に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
本発明の凍結保存用密封容器の装着具によれば、付与された識別標識を保護することができる。
本発明を適用した一実施形態である凍結保存用密封容器の装着具の構成を示す斜視図である。 図1中に示すA部分の拡大図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)上面図をそれぞれ示す。 本発明を適用した一実施形態である凍結保存用密封容器の装着具の製造方法を説明するための模式図である。 本発明を適用した他の構成を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)上面図をそれぞれ示す。 本発明を適用した他の構成を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)上面図をそれぞれ示す。 本発明を適用した他の構成を示す図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)上面図をそれぞれ示す。 本発明を適用した他の構成を示す図であり、(a)全体図、(b)(a)中に示すB部分の拡大図をそれぞれ示す。 従来の凍結保存装置の構成を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1及び図2に示す凍結保存用密封容器の装着具(以下、単に「クライオケーン」という)1の構成について説明する。なお、図1は、クライオケーン1の構成を示す斜視図である。また、図2は、図1中に示すA部分の拡大図であり、(a)側面図、(b)正面図、(c)上面図をそれぞれ示す。
本実施形態のクライオケーン1は、低温液化ガスが収容された凍結保存容器内で生物学的試料を凍結保存する際に好適に用いられるものである。例えば、本実施形態のクライオケーン1は、図8に示すキャニスター103内に起立した状態で収納されており、クライオケーン1に装着された凍結保存用密封容器内の生物学的試料は断熱容器101内の気相雰囲気G中で凍結保存(気相保存)される。
本実施形態のクライオケーン1は、図1及び図2に示すように、支持部材2と、支持部材2の上端(一端)寄りに設けられた識別標識3と、識別標識3と支持部材2の周方向の少なくとも一部とを覆う保護部材4とを備えて概略構成されている。
支持部材2は、図1に示すように、キャニスター103内に起立した状態で収納された際、鉛直方向(一の方向)上下に延在するとともに、幅方向にも所定の間隔を有する板状の部材である。支持部材2の材質は、特に限定されない。支持部材2の材質としては、アルミニウム等の金属を用いることができる。
支持部材2には、1以上の挟持部5と、上端(一端)寄りに設けられた折曲部6と、折曲部6よりも上端(一端)側の上端部(先端部)7と、が設けられている。
挟持部5は、支持部材2の上端(一端)と下端(他端)との間に設けられている。挟持部5は、支持部材2の幅方向の両側端からそれぞれ同一の方向に向かって突出する一対の突起から構成されている。一対の突起の先端同士の間隔は、ストロー収納容器やクライオチューブなどの筒状の凍結保存用密封容器の直径よりも小さくなるように設けられている。すなわち、一対の突起からなる挟持部5と支持部材2との間の空間が、凍結保存用密封容器の挟持空間となっている。この挟持空間に保存用密封容器を装着することにより、円筒状(筒状)の保存用密封容器の側面を支持部材2が軸方向を支持するとともに、挟持部5が周方向を支持することで、保存用密封容器がクライオケーン1に保持される。
本実施形態のクライオケーン1には、支持部材2の上端(一端)と下端(他端)との間に、5つの挟持部5が設けられている。それぞれの挟持部5は、所定の間隔ずつ離間するようにして設けられている。したがって、クライオケーン1には、5つの連続した挟持空間を有しており、軸方向が短い凍結保存用密封容器を5つ装着することができる。また、クライオケーン1には、軸方向が長い凍結保存用密封容器を1つだけ装着することもできる。
本実施形態のクライオケーン1では、挟持部5の使用方法として、挟持空間に保存用密封容器を装着する構成を一例として説明したが、これに限定されない。挟持部5を構成する一対の突起に、試料を引っ掛けるようにして用いてもよい。
本実施形態のクライオケーン1では、挟持部5を構成する一対の突起が、支持部材2の幅方向に広い部分を折り曲げて形成された(すなわち、支持部材2と一体化された)構成を一例として説明したが、これに限定されない。挟持部5は、支持部材2とは別の部材からなる一対の突起から構成されていてもよい。
折曲部6は、図1及び図2(a)に示すように、支持部材2の上端(一端)寄りに設けられている。本実施形態のクライオケーン1では、支持部材2の最も上方の挟持部5よりも上端寄りの位置で垂直に折り曲げられた折曲部6Aと、折曲部6Aよりも上端寄りの位置でレーストラック状に折り曲げられた折曲部6Bとが設けられている。これにより、支持部材2の上端側は、U字状となっている。
上端部(先端部)7は、支持部材2のうち、2つの折曲部6(6A,6B)よりも上端(一端)側の部分であって、鉛直方向(支持部材2の延在方向)に対して垂直な方向に延在する部分である。クライオケーン1に上端部7を設けることにより、凍結保存容器内からキャニスターを引き上げて目的のクライオケーン1を取り出す際、上端部7を把手として利用することができるため、取り出しやすいという効果が得られる。
識別標識3は、図2(c)に示すように、番号や二次元コード等の識別情報が記載された表示体である。表示体の材質は、特に限定されない。表示体としては、ナイロン、ポリエステル等の基材に液体窒素(−196℃)に耐性のある粘着剤が塗布された、市販のシールを用いることができる。
識別標識3は、図2(a)〜(c)に示すように、支持部材2と対向する側と反対側の上端部7の表面(すなわち、上端部7の上面)7A上に設けられている。これにより、凍結保存容器内からキャニスターを引き上げて目的のクライオケーン1を取り出す際、視認性に優れるという効果が得られる。
保護部材4は、識別標識3の識別情報を保護するために設けられた部材である。具体的には、図2(a)〜(c)に示すように、保護部材4は、上端部7の表面7A上に設けられた識別標識3を含む上端部7の周方向の全てを覆うように設けられたチューブ状の部材である。これにより、識別標識3は、上端部7と保護部材4との間に挟まれた状態で保護される。
保護部材4の材質としては、保護部材4の上から保護部材4の識別情報を視認できる程度の透過性を有するとともに、低温(液体窒素:−196℃、窒素ガス:−195〜−150℃)耐性を有するものであれば、特に限定されない。保護部材4の材質としては、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)等の樹脂を用いることができる。
なお、保護部材4は、識別情報3の識別情報を保護できればよく、保護部材4と識別情報3との間、及び保護部材4と上端部7との間は、必ずしも密着している必要はない。一方で、位置ずれを防止する観点から、保護部材4と識別情報3との間、及び保護部材4と上端部7との間には、余分な空間は少ない方が好ましい。余分な空間を低減する方法は、特に限定されない。余分な空間を低減する方法としては、液体窒素(−196℃)に耐性のある粘着剤を充填する方法や、熱収縮特性を有する樹脂フィルムを保護部材4として用い、識別標識3を含む上端部7の周方向の全てを覆った状態で熱収縮させる方法が挙げられる。
次に、図3を用いて本実施形態のクライオケーン1の製造方法について説明する。なお、図3は、クライオケーン1の製造方法を説明するための、上端部7部分の拡大上面図である。
図3に示すように、本実施形態のクライオケーン1の製造方法は、先ず、支持部材2の上端部7の表面7A上に、クライオケーン1を取出す際に目印となる識別情報が記載されたシール状の識別標識3を貼り付ける。次いで、保護部材4として用意したチューブ状の樹脂フィルムが識別標識3の全体を覆う位置となるまで、上端部7の先端側から被せていく。さらに、保護部材4と識別標識3を含む上端部7とを密着させたい場合には、保護部材4を加熱して熱収縮させてもよい。このようにして、本実施形態のクライオケーン1が得られる。
次に、本実施形態のクライオケーン1の使用方法、すなわち、クライオケーン1を用いた生物学的試料を凍結保存方法について、図8を参照しながら説明する。
先ず、生物学的試料が保存されたゴブレットと呼ばれる筒状容器110aに複数収容されるストローやクライオチューブ110bなどの凍結保存用密封容器110をクライオケーン1にそれぞれ装着する。
次に、1以上のクライオケーン1をキャニスター103内に収納する。
次に、クライオケーン1を収納したキャニスター103を断熱容器101内に入れ、気相雰囲気G中で凍結保存(気相保存)する。
次に、凍結保存された生物学的試料を取出す場合、キャニスター103を断熱容器101の試料出入口101aまで引き上げ、クライオケーン1の識別標識3に表示された識別情報を目印にして、目的のクライオケーン1を目視によって探し出す。目的のクライオケーン1を探し出せたら、キャニスター103からクライオケーン1を取出す。
以上説明したように、本実施形態のクライオケーン1によれば、キャニスター103内に起立した状態で収納された際、支持部材2の上側となる上端部7の表面7A上にシール状の識別標識3が貼り付けられるとともに、チューブ状の樹脂フィルムからなる保護部材4が識別標識3を含む上端部7の周方向の全てを覆うように設けられている。
すなわち、識別標識3は、上端部7と保護部材4との間に挟まれた状態で保護されるため、キャニスター103内での保存中にクライオケーン1同士の接触によって、識別標識3が損傷したり、剥がれて消失したりすることがない。また、凍結保存容器100からクライオケーン1を取出す際、識別標識3を確認するために付着した霜を指でこすって除去しても、識別標識3が損傷したり剥がれて消失したりすることがない。
したがって、本実施形態のクライオケーン1によれば、長期間の保存後、霜のふき取り後、あるいは複数回の取り出し後であっても、識別標識3が保護されるため、複数のクライオケーン1の中から目的のクライオケーン1を確実に見分けることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態のクライオケーン1では、保護部材4が、支持部材2の延在方向に対して垂直な方向に延在する上端部(先端部)7のうち、上端部7の先端と折曲部6(6B)とを除く部分の周方向全てを覆う構成を一例として説明したが、これに限定されない。
例えば、図4(a)〜(c)に示すように、保護部材4に変えて、上端部(先端部)7のうち、上端部7の先端の少なくとも一部と、折曲部6(6B)の少なくとも一部とを含む部分(すなわち、上端部7の表面7aのほぼ全ての部分)の周方向全体を覆う保護部材24を備える構成であってもよい。かかる構成の保護部材24を備えるクライオケーン21によれば、上端部7の先端部分が保護部材24によって覆われることにより、キャニスター103内で保存する際、クライオケーン同士の接触による識別標識3の損傷をより低減することができる。また、上端部7の折曲部6(6B)まで保護部材24によって覆われることにより、上端部7から保護部材24が脱落することを抑制することができる。なお、図4(a)〜(c)では、上端部7の先端の少なくとも一部、及び折曲部6(6B)の少なくとも一部の両方を満たす構成を一例として説明したが、いずれか一方のみの構成であってもよい。
また、上述した実施形態のクライオケーン1では、両端が開口したチューブ状の樹脂フィルムを保護部材4として適用する構成を一例として説明したが、例えば、図5(a)〜(c)に示すように、チューブの片側が閉じられた袋状であってもよい。かかる構成の保護部材34を備えるクライオケーン31によれば、上端部7の先端部分の全体が保護部材34によって覆われることにより、キャニスター103内で保存する際、クライオケーン同士の接触による識別標識3の損傷をより低減することができる。
また、上述した実施形態のクライオケーン1では、保護部材4が上端部7の周方向全体を覆う構成を一例として説明したが、これに限定されない。保護部材としては、識別標識3の上面の全てを覆うとともに、上端部7の周方向の少なくとも一部を覆うように設けられていればよい。かかる構成によれば、上述した実施形態のクライオケーン1と同様に、上端部7と保護部材の間に挟んだ状態で識別標識3を保護することができる。
例えば、図6(a)〜(c)に示すように、保護部材4に変えて、識別標識3の上面を覆う部分44Aと、上記部分44Aの両端から上端部7の周方向に向かって、裏面7Bまで延在するように設けられた突起部44B,44Bと、上記部分44Aから上端部7の先端に向かって、裏面7Bまで延在するように設けられたツメ状の突起部44Cとからなる保護部材44を備える構成であってもよい。かかる構成の保護部材44を備えるクライオケーン41によれば、上述したクライオケーン1と同様に、上端部7と保護部材44の間に挟んだ状態で識別標識3を保護することができる。
また、上述した実施形態のクライオケーン1では、支持部材2の支持部材2の上端(一端)寄りに2つの折曲部6A,6Bを有する構成を一例として説明したが、例えば、図7(a)、図7(b)に示すように、支持部材52の上端(一端)寄りに1つの折曲部56を有する構成であってもよい。かかる構成の支持部材52を備えるクライオケーン51では、支持部材52の最も上方の挟持部5よりも上端寄りの位置で垂直に折り曲げられた折曲部56が設けられており、支持部材52の上端側は、L字状となっている。また、支持部材52のうち、折曲部56よりも上端(一端)側の部分であって、鉛直方向(支持部材52の延在方向)に対して垂直な方向に延在する部分が、上端部(先端部)57となる。クライオケーン51によれば、上端部57の表面57A上に、識別標識3を設け、保護部材4によって識別標識3とともに上端部57の周方向全体を覆うことで、クライオケーン1と同様の効果が得られる。
なお、上述した実施形態のクライオケーン1,51では、支持部材2,52に折曲部6,56を有する構成を一例として説明したが、支持部材は折曲部を有しなくてもよい。かかる構成のクライオケーンでは、支持部材の上端(一端)寄りの部分に識別標識を設けた上で、保護部材によって識別標識の表面とともに支持部材の周方向の少なくとも一部を覆うことで、本発明の効果が得られる。
また、上述の説明では、クライオケーン1に装着された凍結保存用密封容器内の生物学的試料を断熱容器101内の気相雰囲気G中で凍結保存(気相保存)する場合の装着具を例に挙げたが、液体窒素の液相中で生物学的試料を凍結保存する場合の装着具であってもよい。
さらに、上述した実施形態のクライオケーン1では、ナイロン、ポリエステル等の基材に粘着剤が塗布された市販のシールの表面に番号や二次元コード等の識別情報を記載したものを識別標識3として適用する構成を一例として説明したが、これに限定されない。本発明では、上端部7の表面7A上に直接手書きされた識別情報そのものも、識別標識に含まれる。
本発明の凍結保存用密封容器の装着具は、例えば、バイオメディカル基礎研究、医療、製薬、畜産(精子、受精卵保存)などの生体試料凍結保存分野に採用することができる。
1,21,31,41,51,111…クライオケーン(凍結保存用密封容器の装着具)
2…支持部材
3…識別標識
4,24,34,44…保護部材
5…挟持部
6,6A,6B,56…折曲部
7,57…上端部(先端部)
7A,57A…表面(上面)
100…凍結保存容器
101…断熱容器
101a…試料出入口
102…キャップ
103…キャニスター
110…凍結保存用密封容器
110a…筒状容器
110b…クライオチューブ

Claims (5)

  1. 低温液化ガスが収容された凍結保存容器内で生物学的試料を凍結保存する際に用いられる1以上の凍結保存用密封容器を装着して保持するための装着具であって、
    一の方向に延在する支持部材と、
    前記支持部材の一端と他端との間に設けられ、前記支持部材の幅方向の両側端からそれぞれ同一の方向に向かって突出する一対の突起からなる1以上の挟持部と、
    前記支持部材の、前記挟持部よりも一端寄りに設けられた識別標識と、
    前記識別標識とともに前記支持部材の周方向の少なくとも一部を覆うように設けられた保護部材と、を備え、
    前記支持部材と前記保護部材との間に前記識別標識を挟持する、凍結保存用密封容器の装着具。
  2. 前記保護部材が、前記支持部材の周方向の全てを覆う、請求項1に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
  3. 前記保護部材が、前記支持部材の一端を全て覆う、請求項1又は2に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
  4. 前記支持部材が、一端寄りに設けられた1つ以上の折曲部と、
    前記折曲部よりも一端側の部分であって、前記支持部材の延在方向に対して垂直な方向に延在する先端部と、を有し、
    前記支持部材と対向する側と反対側の前記先端部の表面に、前記識別標識が設けられる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
  5. 前記保護部材が、前記折曲部の少なくとも一部を覆う、請求項4に記載の凍結保存用密封容器の装着具。
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