JP2019169802A - 画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄積部の使用量を低減する。【解決手段】画像処理装置1は、第1演算部11と、蓄積部12と、第2演算部13と、を備える。第1演算部11は、順次入力される複数の画像信号FIkから第1合成画像DATmを生成する第1処理を行う。蓄積部12は、第1処理で生成された第1合成画像DATmを蓄積する。第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOnを生成する第2処理を行う。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及びプログラムに関し、より詳細には、画像の合成機能を備えた画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、暗いシーンにおいて動画撮影を行う撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の撮像装置は、画像蓄積部と、加算部と、を備える。画像蓄積部は、撮像部で生成された画像信号を一定期間蓄積する。加算部は、画像蓄積部から取得した画像信号を順次加算して、加算画像動画を作成する。
特開2014−68075号公報
特許文献1に記載の撮像装置(撮像システム)では、撮像部で生成された画像信号の全てを画像蓄積部に蓄積させているため、画像蓄積部(蓄積部)の使用量が増加するという問題があった。
本開示の目的は、蓄積部の使用量を低減することができる画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様に係る画像処理装置は、第1演算部と、蓄積部と、第2演算部と、を備える。前記第1演算部は、順次入力される複数の画像信号から第1合成画像を生成する第1処理を行う。前記蓄積部は、前記第1処理で生成された前記第1合成画像を蓄積する。前記第2演算部は、前記蓄積部に蓄積させた複数の前記第1合成画像から第2合成画像を生成する第2処理を行う。
本開示の一態様に係る撮像システムは、前記画像処理装置と、前記複数の画像信号を出力する撮像素子と、を備える。
本開示の一態様に係る画像処理方法は、第1演算ステップと、蓄積ステップと、第2演算ステップと、を備える。前記第1演算ステップは、順次入力される複数の画像信号から第1合成画像を生成するステップである。前記蓄積ステップは、前記第1演算ステップで生成された前記第1合成画像を蓄積するステップである。前記第2演算ステップは、前記蓄積ステップで蓄積させた複数の前記第1合成画像から第2合成画像を生成するステップである。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、前記画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、蓄積部の使用量を低減することができる、という効果がある。
図1は、本開示の実施形態1に係る画像処理装置及び撮像システムのブロック図である。 図2は、同上の画像処理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図3は、同上の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。 図4Aは、同上の画像処理装置に入力される画像信号を時系列に並べた模式図である。図4Bは、同上の画像処理装置において生成される第1合成画像を時系列に並べた模式図である。図4Cは、同上の画像処理装置において生成される第2合成画像の模式図である。 図5Aは、本開示の実施形態1の変形例1に係る画像処理装置に入力される画像信号を時系列に並べた模式図である。図5Bは、同上の画像処理装置において生成される第1合成画像を時系列に並べた模式図である。図5Cは、同上の画像処理装置において生成される第2合成画像の模式図である。 図6は、本開示の実施形態2に係る画像処理装置及び撮像システムのブロック図である。 図7Aは、同上の画像処理装置において対象物の変化量が大きい場合の模式図である。図7Bは、同上の画像処理装置において対象物の変化量が小さい場合の模式図である。 図8は、同上の画像処理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図9Aは、同上の画像処理装置に入力される画像信号を時系列に並べた模式図である。図9Bは、同上の画像処理装置において生成される第1合成画像を時系列に並べた模式図である。図9Cは、同上の画像処理装置において生成される第2合成画像を時系列に並べた模式図である。
(実施形態1)
(1)概要
以下、実施形態1に係る画像処理装置1及び撮像システム10の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る撮像システム10は、例えば、夜間等の暗いシーンにおいて画像を撮像可能な暗視カメラ、車載カメラ等である。本実施形態に係る画像処理装置1は、撮像システム10の撮像素子2で撮像した画像の画質を向上させる機能を備えている。具体的には、画像処理装置1は、撮像素子2で撮像した画像を合成することによって、少なくとも一部が高精細となる画像を生成する。
本実施形態に係る画像処理装置1は、図1に示すように、第1演算部11と、蓄積部12と、第2演算部13と、を備えている。第1演算部11は、順次入力される複数の画像信号FIk(k=1,2,3,…)から第1合成画像DATm(m=1,2,3)を生成する第1処理を行う。第1合成画像DATmは、複数の画像信号FIkから選択された所定数の画像信号FIkを合成させた画像である。つまり、第1演算部11は、所定数の画像信号FIkを合成することによって1つの第1合成画像DATmを生成する。本実施形態では、所定数は3である。つまり、第1演算部11は、3つの画像信号FIkを合成することによって1つの第1合成画像DATmを生成する。蓄積部12は、第1処理で生成された第1合成画像DATmを蓄積する。第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOn(n=1,2,3,…)を生成する第2処理を行う。本実施形態では、第2演算部13は、複数の第2合成画像FOnを時系列に並べて出力する。つまり、本実施形態に係る画像処理装置1は、出力画像として、複数の第2合成画像FOnからなる動画を出力する。
本実施形態に係る撮像システム10は、図1に示すように、画像処理装置1と、撮像素子2と、を備えている。撮像素子2は、画像処理装置1に対して複数の画像信号FIkを順次出力する。
本実施形態に係る画像処理装置1及び撮像システム10では、第1演算部11で合成した第1合成画像DATmを蓄積部12に蓄積させている。そのため、撮像素子2からの画像信号FIkをそのまま蓄積部12に蓄積させる場合と比較して、蓄積部12の使用量を低減することができる。また、第1演算部11で第1合成画像DATmを生成することによって、フレームレートの低下を抑えながらも高精細な第2合成画像FOnを出力することができる。
(2)詳細
以下、実施形態1に係る画像処理装置1及び撮像システム10の詳細について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る撮像システム10は、図1に示すように、画像処理装置1と、撮像素子2と、を備えている。以下の説明において、蓄積部12の第1蓄積領域121、第2蓄積領域122及び第3蓄積領域123を特に区別しない場合には、第1蓄積領域121、第2蓄積領域122及び第3蓄積領域123の各々を「蓄積領域120」ともいう。
(2.1)画像処理装置
本実施形態に係る画像処理装置1は、図1に示すように、第1演算部11と、(第1)蓄積部12と、第2演算部13と、を備えている。本実施形態に係る画像処理装置1は、更に、制御部14と、信号処理部15と、を備えている。
第1演算部11は、図1に示すように、初期化部111と、第2蓄積部112と、スイッチ部113と、加算部114と、を含む。
初期化部111は、初期化信号を出力する。初期化信号は、第2蓄積部112に蓄積される画像データ(画像信号)を初期化するための信号である。具体的には、加算部114に対して初期化信号が入力されると、撮像素子2からの画像信号FIk(k=1,2,3,…)が上記画像データとして第2蓄積部112に蓄積(上書き)される。つまり、加算部114に対して初期化信号が入力されることによって、第1演算部11で新たな合成処理が開始されることになる。
第2蓄積部112は、加算部114から出力される画像データを蓄積する。画像データは、第1画像データと第2画像データとのいずれかである。第1画像データは、画像信号FIkに初期化信号を加算したデータである。第2画像データは、画像信号FIkに第2蓄積部112の蓄積データを加算したデータである。
スイッチ部113は、制御部14からの第1制御信号S1を受けて、加算部114の接続先を、初期化部111と第2蓄積部112との一方に切り替える。
加算部114は、撮像素子2からの画像信号FIkに対して、初期化信号と上記蓄積データとの一方を加算する。スイッチ部113を介して加算部114が初期化部111に接続されている場合、加算部114は、画像信号FIkに初期化信号を加算した第1画像データを生成する。スイッチ部113を介して加算部114が第2蓄積部112に接続されている場合、加算部114は、画像信号FIkに上記蓄積データを加算した第2画像データを生成する。
本実施形態では、第1演算部11は、3つの画像信号FIkから第1合成画像DATmを生成するタイミングで、第1合成画像DATmのデータを蓄積部12に出力する。ここで、第1演算部11が、撮像素子2から順次入力される複数の画像信号FIkから第1合成画像DATmを生成する処理が第1処理である。
蓄積部12は、複数(図示例では3つ)の蓄積領域120を有している。本実施形態では、蓄積部12は、第1蓄積領域121、第2蓄積領域122及び第3蓄積領域123を有している。蓄積部12は、第1演算部11から順次出力される複数の第1合成画像DATm(m=1,2,3)のデータを、第1蓄積領域121、第2蓄積領域122、第3蓄積領域123の順に順次蓄積させる。そして、4番目以降の第1合成画像DATmのデータについては、第1蓄積領域121、第2蓄積領域122、第3蓄積領域123の順に上書きされる。なお、蓄積部12から第2演算部13へのデータ出力は、パラレル出力であってもよいし、シリアル出力であってもよい。
第2演算部13は、加算部131を含む。第2演算部13は、蓄積部12に蓄積されている複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOn(n=1,2,3,…)を生成する。本実施形態では、第2演算部13は、蓄積部12から出力される2つの第1合成画像DATa,DATbを合成することによって第2合成画像FOnを生成する。ここで、2つの第1合成画像DATa,DATbの組み合わせは、第1合成画像DAT1,DAT2の組と、第1合成画像DAT2,DAT3の組と、第1合成画像DAT3,DAT1の組とのいずれかである。ここで、第2演算部13が、蓄積部12に蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOnを生成する処理が第2処理である。
制御部14は、第1演算部11、蓄積部12及び第2演算部13を各別に制御するように構成されている。制御部14は、第1演算部11に対して第1制御信号S1を出力する。第1制御信号S1は、スイッチ部113を介して加算部114の接続先を切り替えるための信号である。すなわち、第1演算部11では、第1制御信号S1を受けて、加算部114の接続先が初期化部111と第2蓄積部112との一方に切り替えられる。
制御部14は、蓄積部12に対して第2制御信号S2を出力する。第2制御信号S2は、蓄積部12へのデータ書き込みの有効/無効を切り替えるための信号である。第2制御信号S2には、例えば、データが書き込まれる蓄積領域120のアドレスが含まれている。本実施形態では、制御部14は、3つの画像信号FIkから第1合成画像DATmが生成されるタイミングで第2制御信号S2を出力する。なお、蓄積部12では、データが書き込まれる蓄積領域120が、第1蓄積領域121、第2蓄積領域122、第3蓄積領域123の順に繰り返し指定される。
制御部14は、更に、蓄積部12に対して第3制御信号S3を出力する。第3制御信号S3は、蓄積部12からのデータ読み出しの有効/無効を切り替えるための信号である。第3制御信号S3には、例えば、データが読み出される蓄積領域120のアドレスが含まれている。蓄積部12では、第3制御信号S3に含まれるアドレスが割り当てられた蓄積領域120からデータ(第1合成画像DATmのデータ)が読み出される。本実施形態では、制御部14は、第2制御信号S2と同様に、第1合成画像DATmが生成されるタイミングで第3制御信号S3を出力する。すなわち、蓄積部12では、第2制御信号S2及び第3制御信号S3を受けて、データの書き込みとデータの読み出しとが同じタイミングで行われる。
制御部14は、第2演算部13に対して第4制御信号S4を出力する。第4制御信号S4は、第2演算部13の有効/無効を切り替えるための信号である。つまり、第2演算部13は、第4制御信号S4によって有効になっている場合に、第2合成画像FOnを生成する。
信号処理部15は、第2演算部13で生成された第2合成画像FOnに対して所定の信号処理(画像処理)を行うように構成されている。信号処理部15は、例えば、第2合成画像FOnのホワイトバランス、コントラスト等を調整する。
制御部14及び信号処理部15は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部14及び信号処理部15は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部14及び信号処理部15として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(2.2)撮像素子
撮像素子2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ等である。本実施形態では、撮像システム10が暗視カメラ、車載カメラ等であるため、撮像素子2は、可視光だけでなく、赤外線に対しても感度を有している。なお、撮像素子2は、撮像素子2に対して光を集光させるレンズを備えていてもよい。
(3)動作
(3.1)動作例1
本実施形態に係る画像処理装置1の動作例1を、図2に示すシーケンス図を参照して説明する。動作例1では、第1演算部11は、第1処理において、3つの画像信号FIkを合成することによって第1合成画像DATmを生成している。また、動作例1では、第2演算部13は、第2処理において、2つの第1合成画像DATmを合成することによって第2合成画像FOnを生成している。
まず、第1演算部11の加算部114に、1番目の画像信号FI1が入力される。このとき、第1演算部11では、制御部14からの第1制御信号S1によってスイッチ部113を介して加算部114が初期化部111に接続されている。そのため、加算部114は、画像信号FI1に初期化信号を合成(加算)させた第1合成データを出力し、この第1合成データが第2蓄積部112に蓄積される。このとき、制御部14からの第2制御信号S2によって蓄積部12へのデータ書き込みが無効になっており、蓄積部12は、第1合成データを蓄積領域120に書き込まない(蓄積させない)。
次に、2番目の画像信号FI2が加算部114に入力される。このとき、第1演算部11では、制御部14からの第1制御信号S1によってスイッチ部113を介して加算部114が第2蓄積部112に接続されている。そのため、加算部114は、画像信号FI2に第1合成データを合成させた第2合成データを出力し、この第2合成データが第2蓄積部112に蓄積される。このときも、制御部14からの第2制御信号S2によって蓄積部12へのデータ書き込みが無効になっており、蓄積部12は、第2合成データを蓄積領域120に書き込まない。
次に、3番目の画像信号FI3が加算部114に入力される。このとき、第1演算部11では、制御部14からの第1制御信号S1によってスイッチ部113を介して加算部114が第2蓄積部112に接続されている。そのため、加算部114は、画像信号FI3に第2合成データを合成させた第1合成画像DAT1を生成し、第1合成画像DAT1のデータが第2蓄積部112に蓄積される。このとき、制御部14からの第2制御信号S2によって蓄積部12へのデータ書き込みが有効になっており、蓄積部12は、第1合成画像DAT1のデータを第1蓄積領域121に書き込む(蓄積させる)。
制御部14からの第3制御信号S3によって蓄積部12からのデータ読み出しが有効になると、蓄積部12は、第2蓄積領域122に蓄積されている第1合成画像DAT2のデータと第3蓄積領域123に蓄積されている第1合成画像DAT3のデータとを読み出す。このとき、第1蓄積領域121は書き込み状態にあるため、第1蓄積領域121から第1合成画像DAT1を読み出すことはできない。蓄積部12は、読み出した2つの第1合成画像DAT2,DAT3のデータを第2演算部13に対して出力する。
第2演算部13は、2つの第1合成画像DAT2,DAT3を加算部131において合成させることによって第2合成画像FO1を生成する。
以下、残りの画像信号FI4〜FIkについても、同様の処理が繰り返し行われる。例えば、画像信号FI4,FI5,FI6の場合、画像信号FI4,FI5,FI6を合成させた第1合成画像DAT2のデータが蓄積部12の第2蓄積領域122に蓄積される。第2演算部13は、第1合成画像DAT1を除いた2つの第1合成画像DAT3,DAT1を加算部131において合成させることによって第2合成画像FO2を生成する。
以上説明した画像処理装置1の動作例1では、第1演算ステップと、蓄積ステップと、第2演算ステップと、が含まれている。第1演算ステップは、順次入力される複数の画像信号FIkから第1合成画像DATmを生成するステップであり、図3におけるステップST1の「第1処理」に相当する。蓄積ステップは、第1演算ステップで生成された第1合成画像DATmを蓄積するステップであり、図3におけるステップST2の「蓄積」に相当する。第2演算ステップは、蓄積ステップで蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOnを生成するステップであり、図3におけるステップST3の「第2処理」に相当する。
(3.2)動作例2
本実施形態に係る画像処理装置1の動作例2を、図4A〜図4Cに示す模式図を参照して説明する。図4Aは、撮像素子2から順次入力される画像信号FI1〜FI5を時系列に並べた模式図である。図4Bは、第1演算部11で生成された第1合成画像DAT1,DAT2を時系列に並べた模式図である。図4Cは、第2演算部13で生成された第2合成画像FO1の模式図である。動作例2では、人がバットでボールを打つ動作を例示している。また、動作例2では、5つの画像信号FI1〜FI5が第1演算部11に入力され、2つの画像信号FIkから1つの第1合成画像DATmを生成する場合を例示している。
第1演算部11は、1番目の画像信号FI1と2番目の画像信号FI2とを合成して、第1合成画像DAT1を生成する。第1合成画像DAT1は、図4A及び図4Bに示すように、画像信号FI1に含まれる対象物A1(ボールを含む)と画像信号FI2に含まれる対象物A2(ボールを含む)とが合成された画像である。
第1演算部11は、3番目の画像信号FI3と4番目の画像信号FI4とを合成して、第1合成画像DAT2を生成する。第1合成画像DAT2は、図4A及び図4Bに示すように、画像信号FI3に含まれる対象物A3(ボールを含む)と画像信号FI4に含まれる対象物A4(ボールを含む)とを合成した画像である。
蓄積部12は、第1合成画像DAT1を第1蓄積領域121に蓄積させ、第1合成画像DAT2を第2蓄積領域122に蓄積させる。
第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた2つの第1合成画像DAT1,DAT2を合成することによって第2合成画像FO1を生成する。第2合成画像FO1は、図4Cに示すように、上述の対象物A1〜A4が合成された画像である。
(4)効果
本実施形態に係る画像処理装置1は、第1演算部11と、蓄積部12と、第2演算部13と、を備えている。第1演算部11は、順次入力される複数の画像信号FIk(k=1,2,3,…)から第1合成画像DATm(m=1,2,3)を生成する第1処理を行う。蓄積部12は、第1処理で生成された第1合成画像DATmを蓄積する。第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOn(n=1,2,3,…)を生成する第2処理を行う。本実施形態に係る撮像システム10は、画像処理装置1と、撮像素子2と、を備えている。撮像素子2は、複数の画像信号FIkを出力する。
本実施形態に係る画像処理装置1及び撮像システム10では、上述のように、第1演算部11で生成した第1合成画像DATmを蓄積部12に蓄積させている。そのため、撮像素子2から入力される画像信号FIkをそのまま蓄積する場合と比較して、蓄積部12の使用量を低減することができる。また、第1演算部11で第1合成画像DATmを生成することによって、フレームレートの低下を抑えながらも高精細な第2合成画像FOnを出力することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1では、蓄積部12は、複数の蓄積領域120を有している。蓄積部12は、第1演算部11から順次出力される複数の第1合成画像DATmを複数の蓄積領域120に順次蓄積させる。この構成によれば、複数の蓄積領域120にそれぞれ蓄積させる複数の第1合成画像DATmを、1つの第1演算部11で生成することができる。
さらに、本実施形態に係る画像処理装置1では、複数の第1合成画像DATmの各々は、複数の画像信号FIkから選択された所定数の画像信号FIkを合成させた画像である。この構成によれば、所定数の画像信号FIkを合成することによって、高精細な第1合成画像DATmを生成することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1では、第2演算部13は、複数の第2合成画像FOnを時系列に並べて出力する。この構成によれば、高精細な動画を生成することができる。
(5)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、画像処理装置1と同様の機能は、画像処理方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る画像処理方法は、図3に示すように、第1演算ステップ(ステップST1)と、蓄積ステップ(ステップST2)と、第2演算ステップ(ステップST3)と、を備える。第1演算ステップは、順次入力される複数の画像信号FIk(k=1,2,3,…)から第1合成画像DATm(m=1,2,3)を生成するステップである。蓄積ステップは、第1演算ステップで生成された第1合成画像DATmを蓄積するステップである。第2演算ステップは、蓄積ステップで蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOn(n=1,2,3,…)を生成するステップである。
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における画像処理装置1又は画像処理方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における画像処理装置1又は画像処理方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、画像処理装置1の第1演算部11、第2演算部13、制御部14及び信号処理部15の機能は、1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。さらに、第1演算部11、第2演算部13、制御部14又は信号処理部15の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
(5.1)変形例1
実施形態1では、第1演算部11が、画像信号FIkに含まれる全ての対象物を合成する場合を例示したが、第1演算部11は、例えば、画像信号FIkに含まれる対象物のうち静止体(静止物)のみを合成するように構成されていてもよい。以下、変形例1に係る画像処理装置1の動作について、図5A〜図5Cを参照して説明する。図5Aは、撮像素子2から順次出力される画像信号FI1〜FI5を時系列に並べた模式図である。図5Bは、第1演算部11で生成された第1合成画像DAT1,DAT2を時系列に並べた模式図である。図5Cは、第2演算部13で生成された第2合成画像FO1の模式図である。
第1演算部11は、1番目の画像信号FI1と2番目の画像信号FI2とを合成して、第1合成画像DAT1を生成する。このとき、第1演算部11は、例えば、機械学習等によって画像信号FI1に含まれる動体と静止体とを識別し、画像信号FI1に含まれる静止体のみを画像信号FI2に合成させる(図5B参照)。
また、第1演算部11は、3番目の画像信号FI3と4番目の画像信号FI4とを合成して、第1合成画像DAT2を生成する。このとき、第1演算部11は、同様に、機械学習等によって画像信号FI3に含まれる動体と静止体とを識別し、画像信号FI3に含まれる静止体のみを画像信号FI4に合成させる(図5B参照)。
蓄積部12は、第1合成画像DAT1を第1蓄積領域121に蓄積させ、第1合成画像DAT2を第2蓄積領域122に蓄積させる。
第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた2つの第1合成画像DAT1,DAT2を合成することによって第2合成画像FO1を生成する。このとき、第2演算部13は、第1演算部11と同様に、機械学習等によって第1合成画像DAT1に含まれる動体と静止体とを識別し、第1合成画像DAT1に含まれる静止体のみを第1合成画像DAT2に合成させる(図5C参照)。
この構成によれば、第2合成画像FO1に含まれる静止体の精細さを向上させることができる。
(5.2)その他の変形例
以下、実施形態1のその他の変形例を列挙する。
実施形態1では、蓄積部12が3つの蓄積領域120を有している場合を例示したが、蓄積部12は、2つ又は4つ以上の蓄積領域120を有していてもよい。
実施形態1では、第1演算部11が、2つ又は3つの画像信号FIkを合成する場合を例示したが、合成させる画像信号FIkの個数は2つ及び3つに限らず、4つ以上であってもよい。
実施形態1では、第2演算部13が、2つの第1合成画像DATmから第2合成画像FOnを生成する場合を例示したが、合成させる第1合成画像DATmの個数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。
(実施形態2)
実施形態2に係る画像処理装置1A及び撮像システム10Aについて、図6〜図9Bを参照して説明する。本実施形態に係る画像処理装置1Aでは、画像信号FIkに含まれる対象物100A(図7A参照)の変化量L1(図7A参照)の大きさに応じて合成処理を行うか否かを判定している点で、実施形態1に係る画像処理装置1と相違している。
(1)詳細
本実施形態に係る撮像システム10Aは、図6に示すように、画像処理装置1Aと、撮像素子2と、を備えている。画像処理装置1Aは、図6に示すように、第1演算部11Aと、蓄積部12と、第2演算部13と、制御部14と、信号処理部15と、を備えている。なお、蓄積部12、第2演算部13、制御部14及び信号処理部15については、実施形態1に係る画像処理装置1の蓄積部12、第2演算部13、制御部14及び信号処理部15と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。また、撮像素子2についても、実施形態1に係る撮像システム10の撮像素子2と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
第1演算部11Aは、図6に示すように、第3蓄積部111Aと、第4蓄積部112Aと、スイッチ部113Aと、減算部114Aと、算出部115Aと、処理部116Aと、を含む。
第3蓄積部111A及び第4蓄積部112Aには、撮像素子2から順次出力される画像信号FIk(k=1,2,3,…)が交互に蓄積される。つまり、第3蓄積部111Aには、画像信号FIk1(k1=1,3,5,…)が入力され、第4蓄積部112Aには、画像信号FIk2(k2=2,4,6,…)が入力される。
減算部114Aは、第3蓄積部111Aから入力される画像信号FIk1と、第4蓄積部112Aから入力される画像信号FIk2とに基づく差分データを生成し、この差分データを算出部115Aに出力する。例えば、第3蓄積部111Aから画像信号FI1が入力され、第4蓄積部112Aから画像信号FI2が入力されている場合、減算部114Aは、画像信号FI1,FI2の差分データを生成する。減算部114Aは、以下順番に、画像信号FIk1,FIk2の差分データを生成する。
算出部115Aは、減算部114Aからの差分データに基づいて、対象物100A(図7A参照)の変化量L1(図7A参照)を算出し、算出結果を処理部116Aに出力する。
処理部116Aは、算出部115Aの算出結果に基づいて、画像信号FIk1,FIk2を合成するか否かを判定する。具体的には、処理部116Aは、図7Aに示すように、対象物100Aの変化量L1が予め設定した所定値(閾値)以上であれば、画像信号FIk1,FIk2を合成しない。言い換えると、第1演算部11Aは、判定条件を満たしている場合には第1処理を行わない。ここでいう「判定条件を満たしている」とは、対象物100Aの変化量L1が所定値以上の場合をいう。また、処理部116Aは、図7Bに示すように、対象物100Aの変化量L1が所定値よりも小さければ、画像信号FIk1,FIk2を合成する。ここで、上述の所定値は、対象物100Aの大きさ等に応じて任意に設定できるように構成されていることが好ましい。なお、図7A及び図7Bにおける対象物100Bは固定物である。
ところで、第1演算部11Aでは、処理部116Aは、2つの画像信号FIk1,FIk2に基づく差分データから、対象物100Aの変化量L1が所定値以上か否かを判定している。つまり、第1演算部11Aは、連続する2つの画像信号FIk1,FIk2に基づく差分画像から、対象物100Aの変化量L1が所定値以上か否かを判定している。この構成によれば、2つの画像信号FIk1,FIk2による差分画像を求めるだけで対象物100Aの変化量L1を算出することができる。
(2)動作
(2.1)動作例1
本実施形態に係る画像処理装置1Aの動作例1を、図8に示すシーケンス図を参照して説明する。
まず、スイッチ部113Aが切り替えられることによって画像信号FI1が第3蓄積部111Aに蓄積され、画像信号FI2が第4蓄積部112Aに蓄積される。
その後、第3蓄積部111Aに蓄積されている画像信号FI1及び第4蓄積部112Aに蓄積されている画像信号FI2が減算部114Aに入力されると、減算部114Aは、画像信号FI1,FI2の差分データを生成する。減算部114Aは、生成した差分データを算出部115Aに出力する。
算出部115Aは、減算部114Aからの差分データに基づいて、画像信号FI1,FI2に含まれている対象物の変化量を算出し、算出結果を処理部116Aに出力する。
処理部116Aは、算出部115Aの算出結果に基づいて、画像信号FI1,FI2を合成するか否かを判定する。図8に示す例では、対象物の変化量が所定値よりも小さい場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI1,FI2を合成することによって第1合成画像DAT1を生成する。処理部116Aは、生成した第1合成画像DAT1のデータを蓄積部12に対して出力し、蓄積部12は、このデータを第1蓄積領域121に蓄積させる。
このとき、蓄積部12の第2蓄積領域122及び第3蓄積領域123に第1合成画像DAT2,DAT3が蓄積されておらず、第1蓄積領域121は書き込み状態である。そのため、第2演算部13は、第2合成画像FOnを生成しない。
同様にして、スイッチ部113Aが切り替えられることによって画像信号FI3が第3蓄積部111Aに蓄積され、画像信号FI4が第4蓄積部112Aに蓄積される。
その後、第3蓄積部111Aに蓄積されている画像信号FI3及び第4蓄積部112Aに蓄積されている画像信号FI4が減算部114Aに入力されると、減算部114Aは、画像信号FI3,FI4の差分データを生成する。減算部114Aは、生成した差分データを算出部115Aに出力する。
算出部115Aは、減算部114Aからの差分データに基づいて、画像信号FI3,FI4に含まれている対象物の変化量を算出し、算出結果を処理部116Aに出力する。
処理部116Aは、算出部115Aの算出結果に基づいて、画像信号FI3,FI4を合成するか否かを判定する。図8に示す例では、対象物の変化量が所定値以上の場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI3,FI4を合成せずに、画像信号FI3を出力する。蓄積部12は、処理部116Aからの画像信号FI3を第2蓄積領域122に蓄積させる。
このとき、蓄積部12の第1蓄積領域121に第1合成画像DAT1が蓄積されており、第2蓄積領域122は書き込み状態である。そのため、第2演算部13は、合成画像DAT1を第2合成画像FO3として出力する。
さらに、スイッチ部113Aが切り替えられることによって画像信号FI5が第3蓄積部111Aに蓄積される。
その後、第4蓄積部112Aに蓄積されている画像信号FI4及び第3蓄積部111Aに蓄積されている画像信号FI5が減算部114Aに入力されると、減算部114Aは、画像信号FI4,FI5の差分データを生成する。減算部114Aは、生成した差分データを算出部115Aに出力する。
算出部115Aは、減算部114Aからの差分データに基づいて、画像信号FI4,FI5に含まれている対象物の変化量を算出し、算出結果を処理部116Aに出力する。
処理部116Aは、算出部115Aの算出結果に基づいて、画像信号FI4,FI5を合成するか否かを判定する。図8に示す例では、対象物の変化量が所定値以上の場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI4,FI5を合成せずに、画像信号FI4を出力する。蓄積部12は、処理部116Aからの画像信号FI4を第3蓄積領域123に蓄積させる。
このとき、蓄積部12の第1蓄積領域121に第1合成画像DAT1が蓄積され、第2蓄積領域122に画像信号FI3が蓄積されており、第3蓄積領域123が書き込み状態である。そのため、第2演算部13は、第1合成画像DAT1のデータと画像信号FI3とを合成することによって第2合成画像FO4を生成し、生成した第2合成画像FO4を出力する。
以下、同様の処理が繰り返し行われることによって、第2演算部13にて複数の第2合成画像FOnが生成される。そして、第2演算部13は、複数の第2合成画像FOnを時系列に並べて出力する。つまり、第2演算部13は、複数の第2合成画像FOnからなる動画を出力する。
(2.2)動作例2
本実施形態に係る画像処理装置1Aの動作例2を、図9A〜図9Cに示す模式図を参照して説明する。図9Aは、撮像素子2から順次入力される画像信号FI1〜FI5を時系列に並べた模式図である。図9Bは、第1演算部11で生成された第1合成画像DAT1,DAT3及び画像信号FI3を時系列に並べた模式図である。図9Cは、第2演算部13で生成された第2合成画像FO1,FO2を時系列に並べた模式図である。動作例2では、人がバットでボールを打つ動作を例示している。また、動作例2では、5つの画像信号FI1〜FI5が第1演算部11Aに入力される場合を例示している。なお、動作例2では、バットを持つ人とボールとの両方が対象物である。
第1演算部11の算出部115Aは、第3蓄積部111Aから入力される画像信号FI1と第4蓄積部112Aから入力される画像信号FI2との差分データに基づいて、対象物の変化量を算出する。図9Aに示す例では、対象物の変化量が所定値よりも小さい場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI1,FI2を合成することによって第1合成画像DAT1を生成する。つまり、第1合成画像DAT1には、画像信号FI1内の対象物と画像信号FI2内の対象物とが含まれている。
次に、算出部115Aは、第3蓄積部111Aから入力される画像信号FI3と第4蓄積部112Aから入力される画像信号FI4との差分データに基づいて、対象物の変化量を算出する。図9Aに示す例では、対象物の変化量が所定値以上の場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI3,FI4を合成しないで、画像信号FI3を出力する。
さらに、算出部115Aは、第4蓄積部112Aから入力される画像信号FI4と第3蓄積部111Aから入力される画像信号FI5との差分データに基づいて、対象物の変化量を算出する。図9Aに示す例では、対象物の変化量が所定値よりも小さい場合を想定しており、処理部116Aは、画像信号FI4,FI5を合成することによって第1合成画像DAT3を生成する。つまり、第1合成画像DAT3には、画像信号FI4内の対象物と画像信号FI5内の対象物とが含まれている。
蓄積部12は、第1合成画像DAT1のデータを第1蓄積領域121に蓄積させ、画像信号FI3を第2蓄積領域122に蓄積させ、第1合成画像DAT3のデータを第3蓄積領域123に蓄積させている。
第2演算部13は、蓄積部12の第1蓄積領域121に蓄積させている第1合成画像DAT1のデータと第2蓄積領域122に蓄積させている画像信号FI3とを合成することによって第2合成画像FO1を生成する。また、第2演算部13は、蓄積部12の第2蓄積領域122に蓄積させている画像信号FI3と第3蓄積領域123に蓄積させている第1合成画像DAT3のデータとを合成することによって第2合成画像FO2を生成する。そして、第2演算部13は、これらの第2合成画像FO1,FO2を時系列に並べて出力する。
(3)効果
本実施形態に係る画像処理装置1Aは、第1演算部11Aと、蓄積部12と、第2演算部13と、を備えている。第1演算部11Aは、順次入力される複数の画像信号FIk(k=1,2,3,…)から第1合成画像DATm(m=1,2,3)を生成する第1処理を行う。蓄積部12は、第1処理で生成された第1合成画像DATmを蓄積する。第2演算部13は、蓄積部12に蓄積させた複数の第1合成画像DATmから第2合成画像FOn(n=1,2,3,…)を生成する第2処理を行う。
本実施形態に係る画像処理装置1Aでは、上述のように、第1演算部11Aで生成した第1合成画像DATmを蓄積部12に蓄積させている。そのため、撮像素子2から入力される画像信号FIkをそのまま蓄積する場合と比較して、蓄積部12の使用量を低減することができる。また、第1演算部11Aで第1合成画像DATmを生成することによって、フレームレートの低下を抑えながらも高精細な第2合成画像FOnを出力することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1Aでは、第1演算部11Aは、判定条件を満たしている場合には第1処理を行わないように構成されている。この構成によれば、判定条件に応じて第1演算部11Aに第1処理を行わせることができる。
さらに、本実施形態に係る画像処理装置1Aでは、複数の画像信号FIkのうち連続する2つの画像信号FIk1,FIk2に含まれる対象物100Aの変化量L1が所定値以上の場合に判定条件を満たしている。この構成によれば、対象物100Aの変化量に応じて第1演算部11Aに第1処理を行わせることができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1Aでは、第1演算部11Aは、2つの画像信号FIk1,FIk2に基づく差分画像から、対象物100Aの変化量L1が所定値以上か否かを判定している。この構成によれば、2つの画像信号FIk1,FIk2による差分画像を求めるだけで対象物100Aの変化量L1を算出することができる。
(4)変形例
以下、実施形態2の変形例を列挙する。
実施形態2では、対象物100Aの変化量L1が移動量(距離)である場合を例示したが、対象物の変化量は移動量に限らず、例えば、対象物が光源である場合には光量、点滅等であってもよい。
また、実施形態2で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る画像処理装置(1;1A)は、第1演算部(11;11A)と、蓄積部(12)と、第2演算部(13)と、を備える。第1演算部(11;11A)は、順次入力される複数の画像信号(FIk)から第1合成画像(DATm)を生成する第1処理を行う。蓄積部(12)は、第1処理で生成された第1合成画像(DATm)を蓄積する。第2演算部(13)は、蓄積部(12)に蓄積させた複数の第1合成画像(DATm)から第2合成画像(FOn)を生成する第2処理を行う。
この態様によれば、第1演算部(11;11A)で生成した第1合成画像(DATm)を蓄積部(12)に蓄積させているので、順次入力される画像信号(FIk)をそのまま蓄積させる場合と比較して、蓄積部(12)の使用量を低減することができる。また、第1演算部(11;11A)で第1合成画像(DATm)を生成することによって、フレームレートの低下を抑えながらも高精細な第2合成画像(FOn)を出力することができる。
第2の態様に係る画像処理装置(1;1A)では、第1の態様において、蓄積部(12)は、複数の蓄積領域(120)を有している。蓄積部(12)は、第1演算部(11;11A)から順次出力される複数の第1合成画像(DATm)を複数の蓄積領域(120)に順次蓄積させる。
この態様によれば、複数の蓄積領域(120)にそれぞれ蓄積させる複数の第1合成画像(DATm)を、1つの第1演算部(11;11A)で生成することができる。
第3の態様に係る画像処理装置(1;1A)では、第1又は2の態様において、複数の第1合成画像(DATm)の各々は、複数の画像信号(FIk)から選択された所定数の画像信号(FIk)を合成させた画像である。
この態様によれば、所定数の画像信号(FIk)を合成することによって、高精細な第1合成画像(DATm)を生成することができる。
第4の態様に係る画像処理装置(1A)では、第1又は2の態様において、第1演算部(11A)は、判定条件を満たしている場合には第1処理を行わない。
この態様によれば、判定条件に応じて第1演算部(11A)に第1処理を行わせることができる。
第5の態様に係る画像処理装置(1A)では、第4の態様において、複数の画像信号(FIk)のうち連続する2つの画像信号(FIk1,FIk2)に含まれる対象物(100A)の変化量(L1)が所定値以上の場合に判定条件を満たしている。
この態様によれば、対象物(100A)の変化量(L1)に応じて第1演算部(11A)に第1処理を行わせることができる。
第6の態様に係る画像処理装置(1A)では、第5の態様において、第1演算部(11A)は、2つの画像信号(FIk1,FIk2)に基づく差分画像から、対象物(100A)の変化量(L1)が所定値以上か否かを判定する。
この態様によれば、2つの画像信号(FIk1,FIk2)による差分画像を求めるだけで対象物(100A)の変化量(L1)を算出することができる。
第7の態様に係る画像処理装置(1;1A)では、第1〜6のいずれかの態様において、第2演算部(13)は、複数の第2合成画像(FOn)を時系列に並べて出力する。
この態様によれば、高精細な動画を生成することができる。
第8の態様に係る撮像システム(10;10A)は、第1〜7のいずれかの態様の画像処理装置(1;1A)と、複数の画像信号(FIk)を出力する撮像素子(2)と、を備える。
この態様によれば、第1演算部(11;11A)で生成した第1合成画像(DATm)を蓄積部(12)に蓄積させているので、順次入力される画像信号(FIk)をそのまま蓄積させる場合と比較して、蓄積部(12)の使用量を低減することができる。
第9の態様に係る画像処理方法は、第1演算ステップ(ST1)と、蓄積ステップ(ST2)と、第2演算ステップ(ST3)と、を備える。第1演算ステップは、順次入力される複数の画像信号(FIk)から第1合成画像(DATm)を生成するステップである。蓄積ステップは、第1演算ステップで生成された第1合成画像(DATm)を蓄積するステップである。第2演算ステップは、蓄積ステップで蓄積させた複数の第1合成画像(DATm)から第2合成画像(FOn)を生成するステップである。
この態様によれば、第1演算ステップで生成した第1合成画像(DATm)を蓄積部(12)に蓄積させているので、順次入力される画像信号(FIk)をそのまま蓄積させる場合と比較して、蓄積部(12)の使用量を低減することができる。
第10の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第9の態様の画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、第1演算ステップで生成した第1合成画像(DATm)を蓄積部(12)に蓄積させているので、順次入力される画像信号(FIk)をそのまま蓄積させる場合と比較して、蓄積部(12)の使用量を低減することができる。
第2〜7の態様に係る構成については、画像処理装置(1;1A)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A 画像処理装置
11,11A 第1演算部
12 蓄積部
120 蓄積領域
13 第2演算部
2 撮像素子
10,10A 撮像システム
FIk,FIk1,FIk2 画像信号
DATm(m=1,2,3,…) 第1合成画像
FOn(n=1,2,3,…) 第2合成画像
ST1 ステップ(第1演算ステップ)
ST2 ステップ(蓄積ステップ)
ST3 ステップ(第2演算ステップ)

Claims (10)

  1. 順次入力される複数の画像信号から第1合成画像を生成する第1処理を行う第1演算部と、
    前記第1処理で生成された前記第1合成画像を蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部に蓄積させた複数の前記第1合成画像から第2合成画像を生成する第2処理を行う第2演算部と、を備える、
    画像処理装置。
  2. 前記蓄積部は、
    複数の蓄積領域を有しており、
    前記第1演算部から順次出力される前記複数の第1合成画像を前記複数の蓄積領域に順次蓄積させる、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数の第1合成画像の各々は、前記複数の画像信号から選択された所定数の画像信号を合成させた画像である、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1演算部は、判定条件を満たしている場合には前記第1処理を行わない、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の画像信号のうち連続する2つの画像信号に含まれる対象物の変化量が所定値以上の場合に前記判定条件を満たしている、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1演算部は、前記2つの画像信号に基づく差分画像から、前記対象物の変化量が前記所定値以上か否かを判定する、
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2演算部は、複数の前記第2合成画像を時系列に並べて出力する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記複数の画像信号を出力する撮像素子と、を備える、
    撮像システム。
  9. 順次入力される複数の画像信号から第1合成画像を生成する第1演算ステップと、
    前記第1演算ステップで生成された前記第1合成画像を蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積ステップで蓄積させた複数の前記第1合成画像から第2合成画像を生成する第2演算ステップと、を備える、
    画像処理方法。
  10. コンピュータシステムに、
    請求項9に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
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