JP2019169130A - 医療施設におけるトイレのモニタリング - Google Patents

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Abstract

【課題】医療施設のトイレにおける患者の転倒を検出できる、医療施設におけるトイレのモニタリングを提供する。【解決手段】患者転倒検出システム10は、ハブコンピュータ30と、医療施設内で固定の位置に取り付けられた複数のトランシーバ16a〜16jとを含む。トランシーバは、コンピュータに電子的に接続されている。患者が患者識別タグ14を身につけ、この患者識別タグにタグトランシーバが含まれる。高精度の位置特定システムがタグトランシーバからの信号によって患者IDタグの位置をモニターし、患者がトイレ20a〜20dに入っているか否かを判断する。コンピュータは、トイレ内での患者IDタグの高低、トイレ内での患者IDタグの急激な位置低下または患者IDタグがトイレの中にあった時間のうちの少なくとも1つをモニターして、患者が転倒しているか否かを判断する。【選択図】図1

Description

本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2018年1月25日にファイルされた米国特許仮出願第62/621,954号の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に援用する。
本開示は、患者の位置をトラッキングするために医療施設で用いられる位置情報システムに関し、特に、医療施設におけるトイレのモニタリングに関する。
医療施設の病室には、一般に患者用の個室のトイレが設けられている。自分でベッドから出たり移動したりすることが可能な患者であれば、いつでもトイレを使うことができる。こうしたトイレの使用には、介助なしでトイレを使うことが含まれる場合もある。しかしながら、患者によっては、トイレにいる間に不注意で転倒するかもしれない。患者がトイレの中で転倒しても、トイレのドアは通常は閉じているためトイレの床にいる患者を外から見ることができず、転倒した患者に介護者が気づくまでに相当な時間が経過する可能性がある。トイレのドアが閉じているときに介護者が病室に入ったとしても、患者がトイレで転倒したのを介護者が知ることはなく、患者が転倒してからどれだけの時間が経過している可能性があるかも知るよしがない。介護者が、自分が病室にいない間に患者がトイレから出てくるだろうと考えて一旦病室から離れることにして、しばらくしてから戻ろうと考えることもあり得る。
アセットトラッキング用のタグやバッジには、患者の動きをモニターするための加速度計などの運動センサが含まれることがある。これに関しては、米国特許第7,450,024号などを参照のこと。しかしながら、トラッキングタグに加速度計を1つ以上入れると、タグにかかる総コストが増す上、タグが複雑になる。また、タグが患者のリストバンドの一部として組み込まれている場合、たとえば患者が単に素早く腕を下げただけで実際には転倒していなくても、患者の腕の突然の動きが原因で、患者が転倒したことを示す偽陽性の信号が送信されてしまうことになり得る。
さらに、患者がトイレを使用してもハウスキーピングで気付かないままになることもある。すなわち、誰も患者の介助をしていない場合、ハウスキーピングで患者によるトイレの使用頻度をトラッキングすることができない。医療施設では特に衛生的にしておくことが望ましいため、患者のトイレをいつ清掃すべきであるかわかるのは、ハウスキーピングのためにもなるであろう。したがって、医療施設におけるトイレの患者による使用をモニターするシステムおよび方法を改善する余地がある。
本開示は、添付の特許請求の範囲に記載の1つ以上の特徴および/または単独または任意の組み合わせで特許可能な主題を含み得る以下の特徴を含む。
本開示によれば、患者転倒検出システムには、医療施設において患者の位置をトラッキングするように構成されていてもよいコンピュータを含むことができる。このシステムは、さらに、医療施設全体で固定の位置に取り付けられていてもよく、コンピュータと通信可能に接続されていてもよい複数のトランシーバを有していてもよい。また、このシステムは、患者が身につけてもよい患者識別(ID)タグを有していてもよい。患者IDタグは、複数のトランシーバと通信するように構成されていてもよいタグトランシーバを有していてもよい。複数のトランシーバとコンピュータとが協働して、加速度計を用いることなく三次元空間における患者IDタグの位置を判断するように動作可能であってもよい高精度の位置情報システムを構成することができる。高精度の位置情報システムは、患者IDタグの実際の位置から1フィート以内で、医療施設における患者IDタグの位置を判断してもよい。高精度の位置情報システムのコンピュータは、医療施設のトイレに患者が入ったか否かを判断するように構成されていてもよい。患者がトイレに入っていれば、高精度の位置情報システムのコンピュータは、基準面を基準にした患者IDタグの高低が、高さの閾値を超えていることと、ある時間にわたって患者IDタグの急激な位置低下が急降下の閾値を超えていることの少なくとも一方に基づいて、患者が転倒しているか否かを判断してもよい。
いくつかの実施形態では、高さの閾値は、トイレ内の便座の高さによって定められてもよい。基準面は、トイレの床よりも上に床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められてもよい。上記に代えてまたは上記に加えて、基準面は、トイレの床よりも下に床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められてもよい。任意に、患者が転倒していると判断した場合に、コンピュータは、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。
必要であれば、高精度の位置情報システムのコンピュータは、患者がトイレの中にいる時間もモニターすることができる。高精度の位置情報システムのコンピュータは、高さの閾値を超えておらず、なおかつ急降下の閾値を超えていなくても、患者がトイレの中にいる時間が時間の閾値を超えた場合には、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。
いくつかの実施形態では、コンピュータは、患者がトイレを使用した回数またはトイレに入った回数をトラッキングしてもよい。コンピュータは、あらかじめ定められた時間内に、患者がトイレを使用した回数またはトイレに入った回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。上記に代えてまたは上記に加えて、患者がトイレを使用した回数またはトイレに入った回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、コンピュータは、ハウスキーピングに対するアラートを開始してもよい。あらかじめ定められた閾値は、たとえば少なくとも3回にすることができる。
本開示では、高精度の位置情報システムのコンピュータが、患者がトイレの外にいる場合に、基準面を基準にした患者IDタグの高低が高さの閾値を超えているか否かを判断しなくてもよく、ある時間にわたって患者IDタグの急激な位置低下が急降下の閾値を超えているか否かを判断しなくてもよいことも考えられている。このため、高精度の位置情報システムのコンピュータは、患者がトイレにいると判断した後にのみ、基準面を基準にした患者IDタグの高低を判断してもよい。必要であれば、コンピュータは、患者IDタグが、あらかじめ定められた時間、高さの閾値を超えていると判断した後に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。
いくつかの実施形態では、複数のトランシーバおよびタグトランシーバは、超広帯域(UWB)信号によって通信してもよい。上記に代えてまたは上記に加えて、患者IDタグの位置は、双方向測距技術および到着時間差(TDOA)技術を用いて、コンピュータによって判断されてもよい。さらに、上記に代えてまたは上記に加えて、コンピュータは、複数のトランシーバのサブセットだけからの信号を使用して、患者IDタグの位置を判断してもよい。このサブセットは、タグトランシーバから複数のトランシーバへの信号の信号強度に基づいて決定されてもよい。たとえば、このサブセットには、複数のトランシーバのうち、信号強度値が残りのトランシーバと比較して最も大きい少なくとも3つのトランシーバを含んでもよい。
本開示の別の態様によれば、トイレモニタリングシステムには、コンピュータと、医療施設全体で固定の位置に取り付けられていてもよく、コンピュータと通信可能に接続されていてもよい複数のトランシーバと、を含むことができる。このシステムは、さらに、患者が身につけてもよい患者識別(ID)タグを含んでもよい。患者IDタグは、複数のトランシーバと通信するように構成されていてもよい第1のタグトランシーバを有していてもよい。また、このシステムは、ハウスキーパーが身につけてもよいハウスキーパー識別(ID)タグを有していてもよい。ハウスキーパーIDタグは、複数のトランシーバと通信するように構成されていてもよい第2のタグトランシーバを有していてもよい。複数のトランシーバとコンピュータとが協働して、患者IDタグおよびハウスキーパーIDタグの実際の位置から1フィート以内で、患者IDタグおよびハウスキーパーIDタグの位置を判断するように動作可能であってもよい高精度の位置情報システムを構成することができる。高精度の位置情報システムは、第1のタグトランシーバからの信号によって患者の位置をモニターして、患者がトイレに入ったか否かを判断してもよい。コンピュータは、患者がトイレに入った回数をカウントするためのカウンタをインクリメントしてもよく、患者がトイレに入った回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、ハウスキーパーへのアラートを開始してもよい。高精度の位置情報システムは、第2のタグトランシーバからの信号によってハウスキーパーの位置をモニターしてもよい。コンピュータは、ハウスキーパーがトイレに入ったことに応答してカウンタをゼロにリセットしてもよい。
いくつかの実施形態では、あらかじめ定められた閾値は3回であってもよい。任意に、コンピュータは、患者がトイレの中にいる時間をトラッキングしてもよく、この時間をあらかじめ定められた時間と比較してもよく、この時間があらかじめ定められた時間を超えた場合に、介護者に対するアラートを開始してもよい。さらに、任意に、高精度の位置情報システムのコンピュータは、基準面を基準にした患者IDタグの高低が高さの閾値を超えていることに基づいて患者が転倒していると判断してもよい。高さの閾値は、たとえば、トイレ内の便座の高さによって定められてもよい。
本開示において、基準面は、トイレの床よりも上に床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められてもよいことが考えられる。上記に代えてまたは上記に加えて、基準面は、トイレの床よりも下に床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められてもよい。患者が転倒していると判断した場合に、コンピュータは、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。
いくつかの実施形態では、高精度の位置情報システムのコンピュータは、基準面を基準にした患者IDタグの高低が、あらかじめ定められた時間、高さの閾値を超えていることに基づいて、患者が転倒していると判断してもよい。上記に代えてまたは上記に加えて、コンピュータは、患者IDタグの高低の変化率をトラッキングして、患者が転倒しているか否かを判断してもよい。コンピュータは、コンピュータが、患者が転倒していると判断した場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。必要に応じて、コンピュータは、患者がトイレを使用した回数またはトイレに入った回数が、あらかじめ定められた時間内に、あらかじめ定められた閾値を超えた場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始してもよい。
トイレモニタリングシステムが、高精度の位置情報システムと通信するための介護者トランシーバを含んでもよい介護者識別タグをさらに備えてもよいことも、本開示の範囲内である。コンピュータは、介護者がトイレに入ったことに応答してカウンタをインクリメントしてもよい。
いくつかの実施形態では、第1および第2のタグトランシーバは、超広帯域(UWB)信号によって複数のトランシーバと通信してもよい。上記に代えてまたは上記に加えて、患者IDタグの位置およびハウスキーパーIDタグの位置は、双方向測距技術および到着時間差(TDOA)技術を用いて、コンピュータによって判断されてもよい。さらに、上記に代えてまたは上記に加えて、コンピュータは、複数のトランシーバのサブセットだけからの信号を使用して、患者IDタグの位置およびハウスキーパーIDタグの位置を判断してもよい。このサブセットは、第1のタグトランシーバおよび第2のタグトランシーバから複数のトランシーバへの信号の信号強度に基づいて決定されてもよい。たとえば、サブセットは、複数のトランシーバのうち、信号強度値が残りのトランシーバと比較して最も大きい少なくとも3つのトランシーバを含んでもよい。
現在認識されている実施形態を実施する最良の形態を示す様々な実施形態についての以下の詳細な説明を検討することで、上記以外の別の特徴それ自体あるいは、このような特徴と上述した特徴および/または特許請求の範囲に記載された特徴などの他の特徴とを組み合わせたものにも特許性のある主題が含まれることがある旨が、当業者に明らかになるであろう。
詳細な説明では、添付の図面を特に参照する。
病室内および病室のトイレ内で患者識別(ID)タグを有する患者と介護者IDタグを有する介護者の位置をトラッキングするように動作する高精度の位置情報システムを示す、医療施設の病室の概略平面図である。 2つの異なるフロアにある2つの病室とトイレの立面図であり、一方のトイレで床に倒れてしまった患者と、2つのフロア各々にある高精度の位置情報システムのトランシーバを通って延びる基準面(仮線で示す)と、患者が転倒してしまったトイレの便器を通って延びる高さの閾値(仮線で示す)とが示されている。 患者IDタグが、このタグに紐付けられた患者がトイレのうちの1つで転倒していることを示す高低の基準を超えているか否かを判断するためのアルゴリズムを表す第1のフローチャートを示すブロック図である。 患者IDタグが、このタグに紐付けられた患者がトイレのうちの1つで転倒していることを示す急激な位置低下の基準を超えているか否かを判断するためのアルゴリズムを表す第2のフローチャートを示すブロック図である。 患者IDタグが、トイレのうちの1つにいる患者が介助を必要としているかもしれないことを示す時間の閾値を超えているか否かを判断するためのアルゴリズムを表す第3のフローチャートを示すブロック図である。 患者が閾値の回数、トイレのうちの1つに入っているかトイレのうちの1つを使用して、ハウスキーパーがトイレを清掃する必要があるか否かを判断するためのアルゴリズムを表す第4のフローチャートを示すブロック図である。
図1に示すように、病院や介護施設などの医療施設で介護者および患者の居場所をトラッキングするためのシステム10には、介護者やハウスキーパーなどのスタッフが身につける移動可能なスタッフタグ12と、患者が身につける移動可能な患者タグ14とが含まれる。また、システム10は、図1ではトランシーバ16a〜16jを例にして示される多数のトランシーバを有する。トランシーバ16a〜16jは、医療施設の同じ階に位置する4つの病室18a〜18d全体に分散して示されている。例示的な例では、病室18a〜18dには、それぞれ室内にトイレ20a〜20dがある。図2では、個別のトイレ20eが設けられた病室18eが、医療施設の図1に示す階の下の階に位置している。図2では、トイレ20eはトイレ20aの真下にある。図2には、別のトランシーバ16k〜16mも示されている。図1および図2は、医療施設内のフロアプランを大ざっぱに示したものであり、言うまでもなく、病室とトイレのフロアプランの他の構成も本開示の範囲内であることは理解できよう。
タグ12、14およびトランシーバ16a〜16mは、それぞれ付随する回路を収容した筐体を含む。タグ12、14およびトランシーバ16a〜16mの回路は、たとえば、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラなどのプロセッサと、ソフトウェアを保存するためのメモリと、送信機、受信機および少なくとも1本のアンテナを含む通信回路と、を含む。タグ12、14は、介護者、患者、ハウスキーパーなど他の病院職員に取り付けることができるようにするための構造も含む。たとえば、タグ12は、介護者がタグ12を首にかけて身につけることができるようにネックレスを含んでもよいし、介護者がタグ12を衣服に取り付けることができるようにクリップを含んでもよい。タグ14には、患者が自分のタグ14を手首に装着できるようにリストバンドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、トランシーバ16a〜16mには、医療施設の部屋18a〜18e、20a〜20eの決まった位置に、ねじなどの固定具でトランシーバ16a〜16mを取り付けることができるようにするために、ブラケットまたはプレートなどの取り付け用の部分が設けられている。
図1および図2に示すように、部屋18a〜18eには各々、患者が医療施設にいる間に横になれるように、患者用のベッド22が配置されている。図示の例では、トイレ20a〜20eには各々、便器24と洗面台26がある。他の実施形態では、1つ以上のトイレ20a〜20eにシャワーがある。システム10はさらに、医療施設のネットワーク34を介してシステム10の他のハブコンピュータ32と通信可能に接続されたハブコンピュータ30を含む。図示の例では、システム10は、医療施設で離れた場所にある他のコンピュータ36とも通信可能に接続されている。このような離れた場所にある他のコンピュータ36としては、たとえば、ナースコールコンピュータ、電子医療記録(EMR)コンピュータ、入院/退院/転院(ADT)コンピュータ、ハブ30、32からのデータを取り扱うための位置情報サーバなどがあげられる。
図1に示すように、システム10は、トランシーバ16a〜16jを各々ハブコンピュータ30に電気的に接続する電線38をさらに含む。例示を容易にするために、電線38は、様々な部屋18a〜18dの壁を通って配線されるように示されている。しかしながら、そのような線38は、医療施設ごとにシステム設計者の裁量で、それぞれの部屋18a〜18dの天井の内側および/または床の下に配線されてもよいことを理解されたい。トランシーバ16a〜16mは、無線周波数(RF)でタグ12、14と無線通信する。RF信号が壁や天井、床などの物体を通過できることは知られている。したがって、本開示によれば、部屋18a〜18eおよび/またはトイレ20a〜20eごとにトランシーバを配置する必要はない。実際、図示の例では、トイレ20bおよび20dの中には、どちらもトランシーバがない。
本開示によれば、システム10は、タグが実際にある場所から1フィート(30.48cm)以内でトランシーバ16a〜16mのうちの少なくとも3つと通信している各タグ12、14の位置を判断することができる高精度の位置情報システムとして動作する。システム10は、三次元空間内にあるタグ12、14の位置を判断するように動作可能である。このため、図1は医療施設内のX方向とY方向を示し、図2には高さ方向に対応するZ方向を示す。本開示で考えられる高精度の位置情報システムの一例が、超広帯域(UWB)位置情報システムである。UWB位置情報システムは、周波数3.1ギガヘルツ(GHz)から10.6GHzの範囲内で動作する。この観点で適切なトランシーバ16a〜16mは、WISERメッシュアンテナノードを含み、この観点で適切なタグ12、14は、ミニトラッカータグを含む。これらはいずれも、ノースカロライナ州ローリーのWiser Systems, Inc.から入手可能であり、WISER LOCATOR(商標)システムとして市販されている。
いくつかの実施形態では、システム10は、双方向測距、クロック同期、到着時間差(TDoA)技術を使用して、タグ12、14のX、Y、Z方向の位置を判断する。たとえば、国際公開WO2017/083353 A1を参照されたい。本明細書では、この国際公開に教示されている内容のうち、UWB位置情報システムにおけるこれらの技術の使用に関するすべての記載を本開示と矛盾しない限りにおいて援用し、矛盾がある場合には本明細書が優先するものとする。これらの技術を使用して、タグ12、14とトランシーバ16a〜16mとの間で通信される双方向無線信号に基づいて、固定されたトランシーバ16a〜16mと移動可能な様々なタグ12、14との間の距離が求められる。たとえば、各トランシーバ16a〜16mから任意の特定のタグまでの距離を、この距離と半径が等しい円であって、特定のトランシーバ16a〜16mを中心とする円として、XY平面上で分解することができる。移動可能なタグ12、14の実際の位置は、3つ以上の対応するトランシーバ16a〜16mからの半径によって決まる3つ以上の円の交点に基づいて求められる。
タグ12、14が、2つのトランシーバ16a〜16mを結ぶ直線上の2つのトランシーバ16a〜16mの間の中間にある場合(この場合、描かれる2つの円は互いに接することになる)以外、2つのトランシーバ16a〜16mで描かれる2つの円が2箇所で交わることになるため、タグ12、14の位置に相当するのが2つの点のうちのどちらであるのかを判断するには、3つ目のトランシーバで描かれる円が必要になることは理解できよう。他のトランシーバ16a〜16mが中心にくる第4、5、6等の円を描くようにすれば、特定のタグ12、14の実際の位置を求める精度がさらに高くなるであろう。壁、人、機器などの固体の物体を通るRF信号の屈折によって生じるわずかな誤差が原因で、多くの場合は3つ以上の円が正確に同じ点で交差するわけではないため、XY平面上で着目する特定の移動可能なタグ12、14の計算された位置に到達するように、円の交点クラスタ間で補間が実行される。これらの事項については、すでに本明細書に援用した国際公開WO2017/083353 A1に記載されている。
双方向測距、クロック同期、TDoA、XY平面での円の分解、円の交点クラスタの補間を使用して、移動可能な複数のタグ12、14の位置を実質的にリアルタイムでトラッキングするには、ハブコンピュータ30、32および/または付随する位置情報サーバ36で大きな計算力を必要とする。したがって、各ハブコンピュータ30、32は、あらかじめ決められた数のトランシーバ16a〜16mからの着信データを受信する。図1に示す例では、ハブコンピュータ30は、10個のトランシーバ16a〜16jからデータを受信する。タイムドメインとして事業を行うアラバマ州ハンツビルのTDC Acquisition Holdings, Inc.が、最大144個のトランシーバから着信データを受信することができるハブコンピュータ(PLUS Synchronization Distribution Panelと呼ばれる)を製造している。そして位置情報サーバまたはコンピュータ36が、様々なハブ30、32からデータを受信し、医療施設内のタグ12、14の位置をトラッキングまたはモニターする。
本開示によれば、タグ14を身につけている患者が介助なしでそれぞれのトイレ20a〜20eに入ると、Z方向のタグ14の高さをモニターするために、システム10、より具体的にはシステム10のそれぞれのハブコンピュータ30、32および/または付随する位置情報サーバ36の動作は転倒モニタリングモードに入る。すなわち、患者がトイレ20a〜20eのうちの1つを使用する際に同じトイレ20a〜20eで介護者タグ12が患者と一緒に検出されなければ、システム10は転倒モニタリングモードに入る。いくつかの実施形態では、システム10は、各トイレ20a〜20e用のドアモニタまたはセンサ40を含む。センサ40は各々、そのセンサと紐付けられたドア42が閉まっているか否かを示す信号を出力する。このような実施形態では、介護者がいない状態で患者がそれぞれのトイレ20a〜20eの中にいて、そのトイレのドア42が閉じたことがセンサ40で検知されると、システム10は転倒モニタリングモードに入る。トイレのドアが開いていれば、たとえば介護者が隣の部屋18a〜18eにいれば患者が転倒しているか否かを知ることができる。
患者それぞれのタグ14からの信号に基づいて、患者がトイレ20a〜20eのうちの1つにいると判断するために、コンピュータ30、32、36のうちの1つ以上で、それぞれの患者タグ14のX座標とY座標を、様々なトイレ20a〜20eに対応するX座標およびY座標の範囲と比較する。このため、医療施設の各階のフロアプラン上でXY座標系の原点が設定される。一例として、トイレ20aを使用すると、図1に示すように部屋18aの左下隅に原点50が設定される。部屋18aが20フィート×20フィートの部屋であり、このうちトイレ20aが10フィート×10フィートの空間を占めていると仮定すると、X座標が0フィートから10フィートの間、Y座標が10フィートから20フィートの間である場合、より正確にはX座標が0インチから120インチの間で、Y座標は120インチから240インチの間にある場合に、タグ14がトイレの中にあり、このタグを持っている患者もトイレの中にいるとみなされる。図示の例では、トイレ20aのXY座標は、部屋18aの左上象限に対応する。同様にして、トイレ20b〜20dに対応するXY座標も原点50を基準にして設定される。
図1に示す部屋の幾何学的配置およびフロアプランは、タグ14がトイレ20a〜20eの中にあるか否かを判断するためにコンピュータ30、32、36のうちの1つ以上がどのようにプログラムされるかという概念を大ざっぱに例示する目的で単純化された例であることを、理解されたい。特定の医療施設の特定のフロアプランでどこに原点50を配置するかは、システムプログラマの裁量に任されており、特定の医療施設でトイレに対応するXY座標の範囲も、部屋の形状に応じて施設ごとに異なることになる。いくつかの実施形態では、必要に応じて、トランシーバ16a〜16mのうちの1つをXY座標系の原点として選択することができる。
システム10が転倒モニタリングモードに入った後、システム10のコンピュータ30、32、36のうちの1つ以上は、ほぼ水平な基準面から測定される高さ閾値と比較した場合の尊重タグ14のZ方向の位置を基準にして、患者が特定のトイレ20a〜20eで転倒しているか否かを判断する。図2を参照すると、医療施設の例示的な上の階の部屋に取り付けられたトランシーバ16a〜16jによって、ほぼ水平な第1の基準面44が定められ、医療施設の下の階の部屋に取り付けられたトランシーバ16k〜16mによって、ほぼ水平な第2の基準面46が定められる。図2では、上の階ではトランシーバ16a、16b、16cだけが示され、下の階ではトランシーバ16k、16l、16mだけが示されている。しかしながら、面44、46は上の階と下の階のそれぞれの部屋に取り付けられた他のトランシーバを通ることを理解されたい。ほぼ水平な面44、46を設定するには、上または下の階の天井から下方向に測定するか、上または下の階の床から上方向に測定することができるように、関連するトランシーバを実質的に同じ高さに取り付ける必要がある。
図2の例では、境界面48も設定され、便座24とほぼ同じ高さ程度であることが示されている。他の実施形態では、システム設計者の裁量で、面48が他の高さに設定されてもよい。したがって、面48は、便座の上または便座の下になるように任意の高さにあってもよい。一般論として、患者のタグ14が面48より下にあれば、患者が転倒している可能性が高いことの指標になり、患者のタグ14が面48より上にあれば、おそらくは患者が転倒していないであろうという指標になる。タグ14がZ方向に面48よりも上にあるか下にあるかを判断するために、基準面44、46のいずれかから計算を行うことができる。
計算のもとになる基準面44、46は、たとえばタグ14と受信機16a〜16mとの間の信号強度に基づいて選択すればよい。すなわち、上の階にある一部または全部のトランシーバとタグ14との間の信号強度が下の階にある一部または全部のトランシーバとタグ14との間の信号強度よりも大きい場合に、上の階にあるトランシーバが使用され、逆も同様である。いくつかの実施形態では、上の階にあるか下の階にあるかとは関係なく、信号強度が最も高い3つのトランシーバ16a〜16mを使用してもよい。図2を参照すると、トランシーバ16a、16k、16lが、トイレ20a内のタグ14での信号強度が最も高くなる3つのトランシーバであるというのが、考え得る筋書きのひとつである。その場合、図2のタグ14のZ座標は、トランシーバ16a、16k、16lを使用して決定される。いくつかの実施形態では、タグ14のZ座標を決定するのに、4つ以上のトランシーバ16a〜16mが使用される。
いくつかの実施形態では、タグ14が境界面48よりも下にあるか否かを、基準面46を使用して判断するために、トイレ20eおよび/またはサーバ36に付随するハブコンピュータ32が、基準面46とタグ14との間のほぼ垂直の距離として定められる距離Z1と、面46と面48との間でほぼ垂直に定められる閾値の距離である距離Z3とを比較する。Z1がZ3より小さい場合、タグ14は面48よりも下にあり、Z1がZ3より大きい場合、タグ14は面48よりも上にある。Z1がZ3に等しい場合、あまり起こりそうなことではないが、その特定の状態を患者が転倒していることを示すとみなせるか否かを、システム設計者が決めることができる。
いくつかの実施形態では、タグ14が境界面48よりも下にあるか否かを、基準面44を使用して判断するために、トイレ20aおよび/またはサーバ36に付随するハブコンピュータ30が、基準面44とタグ14との間のほぼ垂直の距離として定められる距離Z2と、面44と面48との間でほぼ垂直に定められる閾値の距離である距離Z4とを比較する。Z2がZ4より大きい場合、タグ14は面48よりも下にあり、Z2がZ4より小さい場合、タグ14は面48よりも上にある。Z2がZ4に等しい場合、あまり起こりそうなことではないが、その特定の状態を患者が転倒していることを示すとみなせるか否かを、システム設計者が決めることができる。
いくつかの実施形態では、Z方向で設定された原点50を基準にタグ14のZ座標が決定された後、タグ14が基準面48よりも下にあるが対応する床面よりも上にある範囲に相当するZ座標の範囲と比較される。したがって、上記の各例において、基本的な考え方は、タグ14の高さをZ方向の閾値と比較して、Z方向の閾値を超えているか否かを判断することである。超えていれば、タグ14を身につけた患者がトイレで転倒している可能性が高いと結論づけることができる。
図示の例では、タグ14は、患者が身につけるリストバンドの一部として含まれている。患者が便座に座っている間を含めてトイレの中にいる間、患者が床から物を拾い上げるか、足首を掻くか、他の何らかの理由で一時的に面48よりも下まで手を伸ばす可能性がある。したがって、本開示では、いくつかの実施形態において、患者が転倒したと判断する前に、任意の数字を選んだだけであるが約10秒などの閾値の時間、タグ14が面48よりも下にあると判断しなければならないと考えられる。単に他の任意の例の組を示すだけであるが、約5秒から約30秒の間など、約10秒よりも長い時間または短い時間の閾値も本開示の範囲内である。
ここで図3を参照すると、トイレ20a〜20e内での患者の転倒をモニターするための上述のステップを例示するアルゴリズム60のフローチャートが提供されている。アルゴリズム60は、コンピュータ30、32、36のうちの1つ以上におけるソフトウェアとして実施される。たとえば、一実施形態では、アルゴリズム60のすべてのステップが、ハブ30、32の各々から位置データを受信する位置情報サーバ36で実行される。他の実施形態では、アルゴリズム60のいくつかのステップはハブ30、32で実行され、いくつかのステップは位置情報サーバ36で実行され、任意に、いくつかのステップがナースコールシステムのサーバ36や電子カルテ(EMR)サーバなどの他のサーバまたはコンピュータ36で実行される。アルゴリズム60は、モニターされている各タグ14に関連して実行される。したがって、以下の説明は1つのタグ14に関するものであるが、システム10でモニターされているすべてのタグ14に当てはめることができる。
ステップ62は、患者タグ14のXおよびY方向の位置を判断することによってアルゴリズム60を開始する。ステップ62でタグ14のXY方向の位置(たとえば、XY座標)が判断された後、アルゴリズム60はステップ64に進み、タグ14がトイレ20a〜20eのうちの1つにあるか否か、よってこのタグに紐付けられた患者がそこにいるか否かを判断する。トイレにいなければ、アルゴリズム60はループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。患者がトイレ20a〜20eのうちの1つにいると判断されると、アルゴリズム60はステップ66に進み、タグ14のZ方向の位置を判断する。このZ方向での判断は、基準面46、48に関して、あるいは原点50を通るほぼ水平な面に関して、あるいはシステム設計者が選択した他のほぼ水平な基準面(海面や医療施設の床など)に関して、上記の例のいずれかに従うことができる。
タグ14のZ次元が判断された後、アルゴリズム60はステップ68に進み、タグ14が上述の例では面48の下にあるなどZ方向の閾値を超えているか否かを判断する。タグ14のZ方向の位置がZ方向の閾値を超えていなければ、アルゴリズム60はループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。タグ14の位置がZ方向の閾値を超えている場合、アルゴリズム60はステップ70に進み、Z方向での閾値超えが時間の閾値を超えたか否かを判断する。この時間を超えていなければ、アルゴリズム60はループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。ステップ70で時間の閾値を超えていた場合、アルゴリズム70はステップ72に進み、閾値を超えたタグ14に関連する患者が、その特定の患者がいるトイレ20a〜20e内で転倒している可能性があることを介護者に注意喚起する。アルゴリズム60の変形では、ステップ70が省略され、タグ14のZ方向の位置が外れていることに応答して、ステップ72の介護者への注意喚起がステップ68の直後に実行される。そのような変形アルゴリズムは、たとえば患者が首にかけたネックレスでタグ14が身につけられているか、患者のガウンの上半身を覆う部分に取り付けられている場合に望ましい場合がある。
本開示では、ステップ72に従ってトイレ内での患者の転倒を介護者に注意喚起するためのいくつかの方法が考えられる。たとえば、いくつかの実施形態では、位置情報サーバ36がナースコールサーバ36にメッセージを送信し、ナースコールサーバ36が、特定の患者に割り当てられた1人以上の介護者が携帯するモバイルデバイスへのアラートメッセージを開始する。米国特許第7,319,386号を参照のこと。本明細書では、この米国特許に教示されている内容のうち、ナースコールシステムを使用して、ポケットベル、携帯電話、通信バッジ、携帯電話などにアラートメッセージを送信することに関するすべての記載を本開示と矛盾しない限りにおいて援用し、矛盾がある場合には本明細書が優先するものとする。上記に代えてまたは上記に加えて、位置情報サーバ36は、ナースコールシステムサーバ36を介在させることなく介護者のモバイルデバイスへのアラートメッセージを開始する。図1では、ナースコールシステム、EMRシステムならびに、薬局のシステムや実験室のシステムなどの他の種類のヘルスケア情報システムのコンピュータデバイスを含む多数のコンピュータデバイスを表すために、参照番号36を使用する。すぐ上で説明した様々な装置上の表示での視覚的なアラート(たとえば、光の点灯またはメッセージの表示)に加えて、またはこれに代えて、アルゴリズム60のステップ72に関連して、介護者に注意喚起をする様々な装置のうちの1つまたは複数から、警告音または会話文など耳で聞くことのできるアラートを発することができる。
いくつかの実施形態では、アルゴリズム60のステップ72に関連して、ドームライトと呼ばれることもあるナースコールシステムの表示灯が病室18a〜18eの外で点灯し、トイレ転倒アラートの近くにいる介護者に注意喚起をする。米国特許第8,384,526号を参照のこと。この米国特許に教示されている内容のうち、ナースコールシステムの適切な表示灯に関するすべての記載を本開示と矛盾しない限りにおいて援用し、矛盾がある場合には本明細書が優先するものとする。いくつかの実施形態では、マスターナースステーションコンピュータ36、ステータスボードディスプレイ36、ナースコールシステムの1つ以上のグラフィカルルームステーション36、ナースコールシステムの1つ以上のスタッフステーション36などの他のディスプレイに表示されるトイレ転倒アラートに関するメッセージも、アルゴリズム60のステップ72における介護者アラートの例である。ナースコールシステムおよびナースコールシステムの様々な実施形態(ならびにネットワーク34全般)に含まれる他のタイプの関連機器で用いられる、これらの装置のさらなる詳細については、米国特許第7,538,659号、同第5,838,223号、米国特許出願公開第2009/0217080号、同第2009/0212956号、同第2009/0212925号に見いだすことができ、その各々の教示内容全体を本開示と矛盾しない限りにおいて援用し、矛盾がある場合には本明細書が優先するものとする。また、すでに本明細書に援用した米国特許第8,384,526号および同第7,319,386号にも見いだすことができる。
本開示ではさらに、トイレ20a〜20eにいる間、それぞれの患者が介護者に介助されていない間ならびに、いくつかの実施形態では、その患者に紐付けられたセンサ40によって、その患者のいるトイレのドア42が閉じていることが検知されている間に、タグ14の位置が急激に低くなる、図4に示されるアルゴリズム80も考えられる。以下、1つのタグ14についてアルゴリズム80を説明するが、アルゴリズム80を含む実施形態でシステム10においてモニターされているすべてのタグ14に、アルゴリズム80を適用可能である。アルゴリズム60の場合と同様に、アルゴリズム80は、コンピュータ30、32、36のうちの1つ以上におけるソフトウェアとして具体化されている。
アルゴリズム80の最初の2つのステップ62、64は、上述したアルゴリズム60の最初の2つのステップ62、64と同一である。したがって、これら2つのステップ62、64の説明を繰り返す必要はない。ステップ64で患者がトイレにいると判断されると、アルゴリズム80はステップ66’に進み、時刻T1においてタグ14のZ方向の位置が判断される。このZ方向での判断は、基準面46、48に関して、または原点50を通るほぼ水平な面に関して、またはシステム設計者が選択した他のほぼ水平な基準面に関して、上に挙げた例のいずれに従ってもよい。しかしながら、ステップ66’によれば、時刻T1がZ方向における特定の判断に関連付けられる。
ブロック66’でZ方向での判断がなされた後、アルゴリズム80はブロック82に進み、時間遅延を実行する。いくつかの実施形態では、時間遅延は、約1/8秒から約1秒程度など比較的短い。しかしながら、システム設計者の選択により、約1/8秒未満または約1秒を超える他の時間遅延にすることも本開示の範囲内である。ブロック82の時間遅延の後、アルゴリズムはブロック66’’に進み、時刻T2におけるタグ14のZ方向の位置を判断する。時刻T2は、時刻T1よりも時間的に遅れている。時刻T2におけるZ位置が判断された後、アルゴリズム80はステップ84に進み、急激な位置低下(たとえば、Z方向での変化/(T2 -T1)またはdZ/dt)が閾値を超えたか否かの判断がなされる。
使用されている基準面がタグ14よりも下にある場合、時刻T2における高さがT1における高さよりも小さくなるような形でタグ14の高さが下に移動したと仮定すると、dZ/dtは負の数となるはずである。しかしながら、使用されている基準面がタグよりも上にある場合、時刻T2において上にある基準面から下に向かって測定されたZ位置が、時刻T1において上にある基準面から下に向かって測定されたZ位置よりも大きくなるような形でタグ14の高さが下に移動したと仮定すると、dZ/dtは正の数になるはずである。いずれの場合も、dZ/dtは、タグ14の下方向への移動ではなく上方向への移動を示す場合には無視することができる。すなわち、基準面がタグ14よりも下にある場合、dZ/dtが正であればタグ14の上方向への移動を示し、基準面がタグ14より上にある場合、dZ/dtが負であればタグ14の上方向への移動を示す。
前述の説明から、急激な位置低下dZ/dtが閾値を「超えて」いるか否かを知るためにこれを確認するステップ84での説明は、基準面がタグ14よりも下にある場合、負の数である閾値よりも急激な位置低下dZ/dtのほうがさらに負であれば、dZ/dtは閾値を超えたとみなされ、基準面がタグ14よりも下にある場合、正の数である閾値よりも急激な位置低下dZ/dtのほうがさらに正であれば、dZ/dtは閾値を超えたとみなされることを意味する。いずれの場合も、システム設計者は、アルゴリズム80のステップ84に関連する数学的規則をプログラムすることに関連して、タグ14に対する基準面の位置を認識する必要がある。
ステップ84において、急激な位置低下dZ/dtが閾値を超えていない場合、アルゴリズムはループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。ステップ84で急激な位置低下dZ/dtが閾値を超えていた場合、アルゴリズム80はステップ72に進み、トイレにいる患者が転倒している可能性があることを介護者に注意喚起する。アルゴリズム60のステップ72に関連して上述した、様々なタイプの介護者アラートは、アルゴリズム80のステップ72にも同様に適用可能である。アルゴリズム80では、タグ14の加速度計を使用せずに各タグ14の急激な位置低下のdZ/dtを決定することができる。タグ14の加速度計を使用せずにすむことで、タグ14の回路は、加速度計を含む従来技術のタグ14ほど複雑で高価なものである必要がない。
さらに、本開示では、図5に示すアルゴリズム90も考えられる。このアルゴリズムでは、タグ14がそれぞれのトイレ20a~20eの中にある合計時間がモニターされ、いくつかの実施形態では、それぞれの患者に介護者の介助がない状態でタグ14がそれぞれのトイレ20a~20eの中にある合計時間および/または患者に紐付けられたセンサ40によって、その患者のいるトイレのドア42が閉じている状態でタグ14がそれぞれのトイレ20a~20eの中にある合計時間がモニターされる。以下、1つのタグ14についてアルゴリズム90を説明するが、アルゴリズム90を含む実施形態でシステム10においてモニターされているすべてのタグ14に、アルゴリズム90を適用可能である。アルゴリズム60の場合と同様に、アルゴリズム90は、コンピュータ30、32、36のうちの1つ以上におけるソフトウェアとして具体化されている。
アルゴリズム90の最初の2つのステップ62、64は、上述したアルゴリズム60の最初の2つのステップ62、64と同一である。したがって、これら2つのステップ62、64の説明を繰り返す必要はない。ステップ64で患者がトイレの中にいると判断されると、アルゴリズム90はステップ92に進み、タグ14がトイレ20a〜20e内に位置するようになって以降そこにある合計時間、よってタグ14を身につけている患者がトイレ20a〜20eに入って以降その中にいる合計時間をトラッキングするタイマー計時を開始する。ステップ94で、タイマーがモニターされ、患者がトイレの中にいる時間が時間の閾値を超えたか否かの判断がなされる。時間の閾値は、任意の例を2つあげただけであるが、約20分から約30分程度とすることができる。20分未満または30分を超える時間の閾値も、本開示の範囲内である。
患者がトイレの中にいる時間が時間の閾値を超えていない場合、アルゴリズム90はループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。ステップ94で患者がトイレの中にいる時間が時間の閾値を超えていた場合、アルゴリズムはステップ72に進み、時間の閾値よりも長く患者がトイレにいることを介護者に注意喚起する。アルゴリズム60のステップ72に関連して上述した、様々なタイプの介護者アラートは、アルゴリズム90のステップ72にも同様に適用可能である。このように、アルゴリズム90は、患者がトイレで転倒しているかもしれないことを示す指標が全くないときであっても、患者がトイレ20a〜20eのうちの1つに長時間いて介助を必要としているかもしれない場合に、1人以上の介護者に対して注意喚起をする。
図6を参照し、本開示によれば、いくつかの実施形態において、システム10は、患者が自分の病室18a〜18eにあるトイレ20a〜20eを一定の回数使用した後、トイレを清掃することができるように、ハウスキーピングを通知するためのアルゴリズム100を用いて構成される。アルゴリズム100の最初の2つのステップ62、64は、上述したアルゴリズム60の最初の2つのステップ62、64と同一であるため、その説明を繰り返す必要はない。患者がそれぞれのトイレ20a〜20eにいると判断された場合、アルゴリズム100はステップ102に進み、トイレ使用カウンタをインクリメントする。アルゴリズム100のトイレ使用カウンタは、トイレに入る患者に介護者が付き添っていても、あるいはドア42が開いたままであっても、ステップ102でインクリメントされる。これは、アルゴリズム100が、特定のトイレ20a〜20eが最後に掃除されて以降、そのトイレ20a〜20eが使用された回数の総数をモニターしているためである。ステップ102の後、アルゴリズム104は、トイレ使用カウンタが閾値を超えたか否かを判断する。いくつかの実施形態では、トイレ使用閾値は使用回数3回であるが、システム設計者の裁量で、4以上または3未満の閾値も本開示の範囲内である。
ステップ104でカウンタが閾値を超えていない場合、アルゴリズム100はループしてステップ62に戻り、そこからまた先に進む。ステップ104でカウンタが閾値を超えていた場合、アルゴリズム100はステップ72’に進み、トイレ20a〜20eを掃除する必要があることをハウスキーピングに注意喚起する。いくつかの実施形態では、ステップ72’でハウスキーピングに注意喚起をすることに、ハウスキーピングサーバ36にメッセージを送信することを含む。いくつかの実施形態では、ハウスキーピングサーバ36は、特定の病室18a〜18eに割り当てられた1人以上のハウスキーパーが携帯するモバイルデバイスへのアラートメッセージを開始することができる。上記に代えてまたは上記に加えて、位置情報サーバ36は、ハウスキーピングサーバ36を介在させることなくハウスキーパーのモバイルデバイスへのアラートメッセージを開始することができる。いくつかの実施形態では、病室18a〜18eの外にある表示灯またはドームライトが点灯して、これと紐付けられたトイレ20a〜20eを掃除する必要があることを、表示灯の近くにいる介護者またはハウスキーパーに注意喚起する。いくつかの実施形態では、トイレ20a〜20eを清掃する必要性に関するアラートメッセージを、マスターナースステーションコンピュータ36、ステータスボードディスプレイ36、ナースコールシステムの1つ以上のグラフィカルルームステーション36、ナースコールシステムの1つ以上のスタッフステーション36などのディスプレイに表示することができる。アルゴリズム100のステップ72’に関連して、上述したようなデバイスでの耳で聞くことのできる形でのアラートも考えられる。
いくつかの実施形態では、担当介護者のシフト時間内などの一定の時間内に、アルゴリズム100のステップ72’に関連して、トイレ20a〜20eに紐付けられた患者が閾値となる回数だけこのトイレを使用した場合に、介護者にアラートを送信することもできる。一定の時間内に患者がトイレ20a〜20eを複数回使用するのは、介護者の注意を必要とする状態を示している場合がある。したがって、アルゴリズム100の変形例では、タイマーを使用して、患者が閾値の回数だけトイレを使用した経過時間をモニターしてもよい。閾値の回数(単に任意の例を2つあげるだけであるが、シフト1回につき4回、5時間以内に3回など)患者がトイレを使用した場合に介護者に通知する時間窓(8時間ごと、5時間または他の何らかの時間など)を設定するのに、タイマーを使用してもよい。介護者に通知する閾値となるトイレの使用回数は、本開示によるハウスキーパーに通知する閾値となる使用回数とは異なる数であってもよい。
また、システム10は、本開示に従って、ハウスキーパーが身につけたタグ12の位置をモニターすることによって、ハウスキーパーの居場所をモニターする。したがって、アルゴリズム100のステップ72’に関連して、ハウスキーピングアラートが送信された1つ以上のトイレ20a〜20eにハウスキーパーが入った場合、このハウスキーパーはトイレを掃除していると想定され、アルゴリズム100のステップ102に関連したトイレ使用カウンタがゼロにリセットされる。また、トイレ使用カウンタが閾値を超える前に、定期的な清掃スケジュールなどで、ハウスキーパーがトイレ20a〜20eのうちの1つ以上を清掃することも可能である。この筋書きでは、トイレが清掃されたため、アルゴリズムのステップ102に関連するトイレ使用カウンタもゼロにリセットされる。いくつかの実施形態では、ハウスキーピングに対する注意喚起は、トイレ使用カウンタが閾値を超えるのではなく閾値に等しくなったことに応答してなされる(たとえば、閾値条件は、次のトイレ使用が閾値である3を超えることを確認するのではなく、トイレ使用回数が4に等しいなど)。ステップ104は、これら両方の筋書きを代表するものであると考えられる。介護者が患者を介助し、トイレ20a〜20eを清掃していないと想定される場合は、ハウスキーピング通知用のトイレ使用カウンタは、介護者がトイレ20a〜20eに入ってもリセットされない。上記のアルゴリズム60、80、90の場合と同様に、アルゴリズム100のステップは、コンピュータ30、32、36のうちの1つ以上で実行することができる。
システム10を、アルゴリズム60、80、90、100のうちの1つだけを実行し、他を実行しないように構成してもよい。あるいは、システム10を、アルゴリズム60、80、90、100のうちの2つを実行するが他の2つを実行しないように構成してもよい。さらに別の例として、システム10を、アルゴリズム60、80、90、100のうちの3つを実行するが残りの1つを実行しないように構成してもよい。さらに、システム10を、アルゴリズム60、80、90、100の4つすべてを実行するように構成してもよい。アルゴリズム60、80、90、100は、並列に実行されてもよいし、次々と順に実行した上で、シリアルシーケンスを繰り返してもよい。アルゴリズム60、80、90、100の各々において、まずステップ64でタグ14のうちの1つがトイレ20a〜20eのうちの1箇所にあると判断されない限り、ステップ64以降のステップは実行されない。よって、アルゴリズム60、80、90、100のステップ64以降のステップは、トイレ20a〜20eの中にあると判断されたタグ14についてのみ実行され、いくつかの実施形態では、アルゴリズム60、80、90の場合、介護者が患者と一緒にトイレ20a〜20eの中にいないという条件および/またはセンサ40によって、患者のいるトイレのドア42が閉じていることが検知されている条件で実行される。アルゴリズム60、80、90、100がステップ64以降の各ステップに進む条件を限定することによって、アルゴリズム60、80、90、100の一部または全部を実行するコンピュータ30、32、36の計算力が節約され、それによってコンピュータがより効率的に動作し、他のプログラムタスクをより迅速に完了することが可能になる。このように、アルゴリズム60、80、90、100がステップ64以降の各ステップに進む条件を制限すれば、往々にしてシステム10の全体的な動作効率を低下させうる、コンピュータ30、32、36が過負荷になってしまう状態を最小限に抑えられる。
アルゴリズム60、80、90、100に関連して、介護者アラートまたは通知が1人以上の介護者に対してなされる場合、あるいは、アルゴリズム100に関連して、ハウスキーピングアラートまたは通知が1人以上のハウスキーパーに対してなされる場合、本開示によって、いくつかの実施形態では、状況に応じて1人以上の介護者またはハウスキーパーがアラートのなされたトイレ20a〜20eに来たことに応答して、システム10でアラートを自動的に解除することが考えられる。いくつかの実施形態では、状況に応じて患者に必要な注意が向けられた後またはトイレが清掃された後に介護者またはハウスキーパーがコンピュータ装置36にその旨を入力し、アラートを解除する必要がある。たとえば、いくつかの実施形態では、介護者およびハウスキーパーは、部屋18a〜18eに配置されているナースコールシステムのグラフィカルルームステーション36を使用して、アラートを解除することができる。上記に代えてまたは上記に加えて、システム10でアラートを解除するための入力が、状況に応じて、患者に必要な注意が向けられた後またはトイレが清掃された後に介護者およびハウスキーパーのモバイルデバイスに入力されてもよい。
いくつかの実施形態では、たとえば、システム管理者がアルゴリズム60、80、90、100の様々な閾値およびパラメータを設定できるようにするために、位置情報サーバ36で管理画面が提供される。たとえば、関連するドロップダウンメニューなどから、アルゴリズム60のZ方向の閾値および/または時間の閾値、アルゴリズム80の時間遅延および/または急降下の閾値、アルゴリズム90の時間の閾値および/またはアルゴリズム100のトイレ使用の閾値を選択してもよいし、そうでなければ、システム管理者が管理画面を使用してこれらを設定できるようにしてもよい。したがって、必要に応じて、これらの閾値およびパラメータの値が部屋ごとや患者ごとに異なっていてもよい。
上記に代えてまたは上記に加えて、直前で言及した閾値やパラメータの一部または全部を、システム10の他のコンピュータ36から位置情報サーバ36に提供される情報に基づいて設定してもよい。たとえば、EMRサーバ36で特定の患者に転倒の危険性があるとされる場合、位置情報サーバ36では、この転倒の危険性がある患者に対するアルゴリズム60でのデフォルトの時間の閾値を、転倒の危険性があるとされていない患者に対するデフォルトの時間の閾値よりも短く設定することができる。同様に、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)細菌と診断されるなど、患者の病状が非常に伝染性の高いものである場合、位置情報サーバ36によって、トイレ使用の閾値を、MRSAの診断を受けていない患者に設定されるデフォルト値よりも小さいデフォルト値に設定してもよい。
本開示では特定の実施形態に言及しているが、添付の特許請求の範囲に記載された主題から逸脱することなく形態および詳細における様々な変更が可能であることが、当業者によって理解されるであろう。

Claims (35)

  1. 医療施設において患者の位置をトラッキングするように構成されたコンピュータと、
    前記医療施設全体で固定の位置に取り付けられ、前記コンピュータと通信可能に接続された複数のトランシーバと、
    前記複数のトランシーバと通信するように構成されたタグトランシーバを有する、前記患者が身につける患者識別(ID)タグと、を含む患者転倒検出システムであって、
    前記複数のトランシーバと前記コンピュータとが協働して、加速度計を用いることなく三次元空間における前記患者IDタグの位置を判断するように動作可能な高精度の位置情報システムを構成し、前記高精度の位置情報システムは、前記患者IDタグの実際の位置から1フィート以内で、前記医療施設における前記患者IDタグの前記位置を判断し、
    前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、前記医療施設のトイレに患者が入ったか否かを判断するように構成され、前記患者が前記トイレに入っていれば、前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、基準面を基準にした前記患者IDタグの高低が、高さの閾値を超えていることと、ある時間にわたって前記患者IDタグの急激な位置低下が急降下の閾値を超えていることの少なくとも一方に基づいて、前記患者が転倒しているか否かを判断する、患者転倒検出システム。
  2. 前記高さの閾値は、前記トイレ内の便座の高さによって定められる、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  3. 前記基準面は、前記トイレの床よりも上に前記床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められる、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  4. 前記基準面は、前記トイレの床よりも下に前記床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められる、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  5. 前記患者が転倒していると判断した場合に、前記コンピュータは、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  6. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、前記患者が前記トイレの中にいる時間もモニターする、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  7. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、前記高さの閾値を超えておらず、なおかつ前記急降下の閾値を超えていなくても、前記患者が前記トイレの中にいる前記時間が時間の閾値を超えた場合には、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項6に記載の患者転倒検出システム。
  8. 前記コンピュータは、前記患者が前記トイレを使用した回数または前記トイレに入った回数をトラッキングする、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  9. 前記コンピュータは、あらかじめ定められた時間内に、前記患者が前記トイレを使用した回数または前記トイレに入った回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項8に記載の患者転倒検出システム。
  10. 前記患者が前記トイレを使用した回数または前記トイレに入った回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、前記コンピュータは、ハウスキーピングに対するアラートを開始する、請求項8に記載の患者転倒検出システム。
  11. 前記あらかじめ定められた閾値は、少なくとも3回である、請求項10に記載の患者転倒検出システム。
  12. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、前記患者が前記トイレの外にいる場合に、前記基準面を基準にした前記患者IDタグの前記高低が前記高さの閾値を超えているか否かを判断せず、前記ある時間にわたって前記患者IDタグの前記急激な位置低下が前記急降下の閾値を超えているか否かを判断しない、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  13. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、前記患者が前記トイレにいると判断した後にのみ、前記基準面を基準にした前記患者IDタグの前記高低を判断する、請求項12に記載の患者転倒検出システム。
  14. 前記コンピュータは、前記患者IDタグが、あらかじめ定められた時間、前記高さの閾値を超えていると判断した後に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  15. 前記複数のトランシーバおよび前記タグトランシーバは、超広帯域(UWB)信号によって通信する、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  16. 前記患者IDタグの前記位置は、双方向測距技術および到着時間差(TDOA)技術を用いて、前記コンピュータによって判断される、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  17. 前記コンピュータは、前記複数のトランシーバのサブセットだけからの信号を使用して、前記患者IDタグの前記位置を判断し、前記サブセットは、前記タグトランシーバから前記複数のトランシーバへの信号の信号強度に基づいて決定される、請求項1に記載の患者転倒検出システム。
  18. 前記サブセットは、前記複数のトランシーバのうち、信号強度値が残りのトランシーバと比較して最も大きい少なくとも3つのトランシーバを含む、請求項17に記載の患者転倒検出システム。
  19. コンピュータと、
    医療施設全体で固定の位置に取り付けられ、前記コンピュータと通信可能に接続された複数のトランシーバと、
    前記複数のトランシーバと通信するように構成された第1のタグトランシーバを有する、患者が身につける患者識別(ID)タグと、
    前記複数のトランシーバと通信するように構成された第2のタグトランシーバを有する、ハウスキーパーが身につけるハウスキーパー識別(ID)タグと、
    を含むトイレモニタリングシステムであって、
    前記複数のトランシーバと前記コンピュータとが協働して、前記患者IDタグおよび前記ハウスキーパーIDタグの実際の位置から1フィート以内で、前記患者IDタグおよび前記ハウスキーパーIDタグの位置を判断するように動作可能な高精度の位置情報システムを構成し、
    前記高精度の位置情報システムは、前記第1のタグトランシーバからの信号によって前記患者の位置をモニターして、患者がトイレに入ったか否かを判断し、前記コンピュータは、前記患者が前記トイレに入った回数をカウントするためのカウンタをインクリメントし、前記患者が前記トイレに入った前記回数があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、前記ハウスキーパーへのアラートを開始し、
    前記高精度の位置情報システムは、前記第2のタグトランシーバからの信号によって前記ハウスキーパーの位置をモニターし、前記コンピュータは、前記ハウスキーパーが前記トイレに入ったことに応答して前記カウンタをゼロにリセットする、トイレモニタリングシステム。
  20. 前記あらかじめ定められた閾値は3回である、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  21. 前記コンピュータは、前記患者が前記トイレの中にいる時間をトラッキングし、前記時間をあらかじめ定められた時間と比較し、前記時間が前記あらかじめ定められた時間を超えた場合に、介護者に対するアラートを開始する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  22. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、基準面を基準にした前記患者IDタグの高低が高さの閾値を超えていることに基づいて前記患者が転倒していると判断する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  23. 前記高さの閾値は、前記トイレ内の便座の高さによって定められる、請求項22に記載のトイレモニタリングシステム。
  24. 前記基準面は、前記トイレの床よりも上に前記床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められる、請求項22に記載のトイレモニタリングシステム。
  25. 前記基準面は、前記トイレの床よりも下に前記床からほぼ等しい距離で取り付けられた少なくとも2つのトランシーバを通るほぼ水平な面として定められる、請求項22に記載のトイレモニタリングシステム。
  26. 前記患者が転倒していると判断した場合に、前記コンピュータは、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項22に記載のトイレモニタリングシステム。
  27. 前記高精度の位置情報システムの前記コンピュータは、基準面を基準にした前記患者IDタグの高低が、あらかじめ定められた時間、高さの閾値を超えていることに基づいて、前記患者が転倒していると判断する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  28. 前記コンピュータは、前記患者IDタグの高低の変化率をトラッキングして、前記患者が転倒しているか否かを判断する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  29. 前記コンピュータは、前記コンピュータが、前記患者が転倒していると判断した場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項28に記載のトイレモニタリングシステム。
  30. 前記コンピュータは、前記患者が前記トイレを使用した前記回数または前記トイレに入った前記回数が、あらかじめ定められた時間内に、あらかじめ定められた閾値を超えた場合に、ナースステーションまたは介護者の無線通信装置に対するアラートを開始する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  31. 前記高精度の位置情報システムと通信するための介護者トランシーバを含む介護者識別タグをさらに備え、前記コンピュータは、前記介護者が前記トイレに入ったことに応答して前記カウンタをインクリメントする、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  32. 前記第1および第2のタグトランシーバは、超広帯域(UWB)信号によって前記複数のトランシーバと通信する、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  33. 前記患者IDタグの前記位置および前記ハウスキーパーIDタグの前記位置は、双方向測距技術および到着時間差(TDOA)技術を用いて、前記コンピュータによって判断される、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  34. 前記コンピュータは、前記複数のトランシーバのサブセットだけからの信号を使用して、前記患者IDタグの前記位置および前記ハウスキーパーIDタグの前記位置を判断し、前記サブセットは、前記第1のタグトランシーバおよび前記第2のタグトランシーバから前記複数のトランシーバへの信号の信号強度に基づいて決定される、請求項19に記載のトイレモニタリングシステム。
  35. 前記サブセットは、前記複数のトランシーバのうち、信号強度値が残りのトランシーバと比較して最も大きい少なくとも3つのトランシーバを含む、請求項34に記載のトイレモニタリングシステム。
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