JP2019167161A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
Description
<包装容器の概略構成>
本発明の第1の実施形態は、ポンプを有する包装容器に関する。まず、図1を参照し、本発明の第1の実施形態による包装容器の概略構成を説明する。
続いて、図2および図3を参照して、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の概略構成を説明する。図2は、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の外観を示すポンプ20の斜視図である。図3は、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の断面図である。
以上、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の構成を説明した。続いて、図4を参照し、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の動作を説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態によるポンプ20の正面図である。図5においては、厚み方向上の一側に延出する2つの板バネ44Aを、符号44A1および符号44A2を用いることで区別している。同様に、厚み方向上の他側に延出する2つの板バネ44Bを、符号44B1および符号44B2を用いることで区別している。
「ポンプの動作」において説明したように、ポンプ室Sの押圧時、フィルム12は、ポンプ室フレーム42の上側の縁部および下側の縁部を引っ張り、ポンプ室フレーム42を歪ませながら変形する。すなわち、使用者には、板バネ44を変形させる力に加えて、フィルム12を介してポンプ室フレーム42を歪ませる力を含む押圧力での押圧が求められる。使用者の操作性の観点からは押圧力がより小さいことが望ましいところ、本発明の第1の実施形態によるポンプ20は、ポンプ室フレーム42を歪ませる力を低減するための構成として、幅狭部および肉厚部を有する。以下、ポンプ室フレーム42の全体構成を説明した後に、幅狭部および肉厚部について順次説明する。
ここで、本発明の第1の実施形態によるポンプ室フレーム42は、図5に示したように幅狭部423aを有する。具体的には、幅狭部423aは、第3の領域423であって、上下方向におけるポンプ室フレーム42の中央に設けられる。幅狭部423aの幅W3は、例えば、第3の領域423内での最大幅W4の0.75倍以下であることが、好ましく、0.5倍以下であることがより好ましい。一方、フィルム12とポンプ室フレーム42との接合性の観点から、幅狭部423aの幅W3は第3の領域423内での最大幅W4の0.2倍以上であることが好ましい。幅狭部423aは、第3の領域423の他の部分よりも幅が狭いので、幅狭部423aの剛性は第3の領域423の他の部分の剛性よりも低い。すなわち、幅狭部423aの屈曲に対する柔軟性に基づき、ポンプ室フレーム42がより小さい力で歪むようになる。なお、幅狭部423aは、ポンプ室フレーム42と板バネ44とが接合されている部分と異なる部分に設けられることにより、変形性を十分に発揮することが可能である。また、図5においては幅狭部423aが上下方向におけるポンプ室フレーム42の中央に設けられる例を説明したが、幅狭部423aは、板バネ44B1の上側、板バネ44A1の上側、板バネ44A2の下側、および板バネ44B2の下側などの他の部分に設けられてもよいし、幅狭部423aの数も2つに限られず、幅狭部423aの数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
ポンプ室フレーム42は、使用者に求められる押圧力を小さくするための構成として、第3の領域423に肉厚部を有する。以下、図8を参照し、肉厚部について具体的に説明する。
以上、本発明の第1の実施形態を説明した。以下では、本発明の第1の実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の第1の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の第1の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の第1の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の第1の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
上記では、ポンプ室フレーム42に一端が結合し、他端が自由端である板バネ44を説明した。第1の変形例によるポンプ21は、両端がポンプ室フレーム42に結合する板バネ45を有する。以下、図9を参照して、第1の変形例によるポンプ21を説明する。
上記では、板バネ44の弾性力によりポンプ室Sに内容液を取り込む例を説明した。第2の変形例によるポンプ22は、減容されたポンプ室Sを広げる力を向上する構成を有し、より粘度が高い内容液をポンプ室Sに確実かつ迅速に取り込むことが可能である。以下、図11〜図13を参照して、第2の変形例によるポンプ22を説明する。
上記では、複数の弾性体(板バネ44、45)がポンプ20の正面視において重ならない例を説明したが、複数の弾性体は、ポンプ20の正面視において重なってもよい。例えば、ポンプ室フレーム42の一対の第3の領域423を繋ぐ2枚の板部が設けられ、当該2枚の板部はポンプ20の正面視において重なってもよい。さらに、当該2枚の板部の間に、第2の変形例において説明したように、2枚の弾性体の間隔が狭められた場合に当該間隔を広げる力を発揮するバネが設けられてもよい。かかる構成によれば、2枚の板部およびバネが有する弾性により、押圧の解放時に容器本体10からポンプ室Sに内容液を取込むことが可能である。
上記では、第3の領域423に、第3の領域423の他の部分の剛性よりも低い幅狭部423aが設けられる例を説明した。当該幅狭部423aは、第3の領域423における他の部分に比べて局所的に屈曲し易い屈曲誘導部の一例であり、第3の領域423は屈曲誘導部として他の構成を有してもよい。以下、第3の領域423の幾つかの変形例を説明する。
上記実施形態では、2つの板バネ44Aが厚み方向の一側に向けてポンプ室フレーム42から延出し、2つの板バネ44Bが厚み方向の他側に向けてポンプ室フレーム42から延出する例を説明した。しかし、1つまたは3つ以上の板バネ44Aが厚み方向の一側に向けてポンプ室フレーム42から延出し、1つまたは3つ以上の板バネ44Bが厚み方向の他側に向けてポンプ室フレーム42から延出してもよい。また、厚み方向の一側に向けて延出する板バネ44Aの数と、厚み方向の他側に向けて延出する板バネ44Bの数は同数でなくてもよい。また、ポンプ室フレーム42からは板バネ44Aが厚み方向の一側に向けて延出するものの、厚み方向の他側に向けて延出する板バネ44Bは設けられなくてもよい。
流体を収容する容器本体、および前記容器本体に収容された前記流体を吐出口から吐出する流体吐出器を有する包装容器であって、
前記流体吐出器は、
前記流体の収容空間を有する可撓性の収容部と、
前記容器本体から前記収容部への前記流体の流入を制御する流入側バルブ部と、
前記収容空間から前記吐出口への前記流体の流出を制御する流出側バルブ部と、
を備え、
前記収容部は、前記流体の収容空間を形成するフレーム、および前記フレームから延出し、前記収容部への押圧により減容された前記収容空間を広げる弾性体、を有する、包装容器。
前記フレームは、好ましくは環状であり、
前記収容部は、好ましくは前記押圧により減容された前記収容空間を、前記フレームが位置する平面に直交する厚み方向上の一側に広げる第1の弾性体、および前記厚み方向上の他側に広げる第2の弾性体を有する、前記<1A>に記載の包装容器。
<3A>
好ましくは前記フレームの前記一側の面および前記他側の面の各々に前記容器本体を構成するフィルムが接合されることで前記収容空間が形成される、前記<2A>に記載の包装容器。
<4A>
前記フレームは、好ましくは前記流入側バルブ部に隣接する第1の領域、前記流出側バルブ部に隣接する第2の領域、および前記第1の領域と前記第2の領域の間に位置して互いに対向する一対の第3の領域を有し、
前記第1の領域および前記第2の領域の厚みは、好ましくは前記第3の領域の厚みよりも大きい、前記<2A>または<3A>に記載の包装容器。
<5A>
前記第3の領域の厚みは、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向に沿って繰り返し増減する、前記<4A>に記載の包装容器。
<6A>
前記1対の第3の領域の離隔方向である幅方向における中心軸上での前記第1の領域および前記第2の領域の厚みは、好ましくは前記フレームの厚みの中で最大である、前記<4A>に記載の包装容器。
<7A>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくは前記幅方向において前記中心軸を超える位置まで延出し、前記中心軸上で前記厚み方向の外側に向けて最も広がる屈曲形状を有する、前記<6A>に記載の包装容器。
<8A>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくは前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の外側面の少なくとも一部が平面視において前記第1の領域および前記第2の領域の沿うように形成される、前記<7A>に記載の包装容器。
<9A>
前記フレームは、好ましくはポリエチレン、ポリオレフィンまたはポリエステルで形成される、前記<1A>〜<8A>のいずれか1に記載の包装容器。
<10A>
前記第3の領域は、前記第3の領域における他の部分に比べて局所的に屈曲し易い屈曲誘導部を有する、前記<4A>または<5A>に記載の包装容器。
<11A>
前記屈曲誘導部は、前記第3の領域において前記フレームの幅が極小となる幅狭部である、前記<10A>に記載の包装容器。
<12A>
前記幅狭部の幅は、好ましくは前記第3の領域内での最大幅の0.75倍以下0.2倍以上であり、0.5倍以下がより好ましい、前記<11A>に記載の包装容器。
<13A>
前記幅狭部は、好ましくは前記フレームにおける前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の接合部分と異なる部分に設けられる、前記<11A>または<12A>に記載の包装容器。
<14A>
前記幅狭部は、好ましくは前記フレームの、前記流入側バルブ部と前記流出側バルブとの離隔方向上における中央に設けられる、前記<11A>〜<13A>のいずれか1に記載の包装容器。
<15A>
前記収容部は、好ましくは複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体を有し、
前記複数の第1の弾性体は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出し、
前記複数の第2の弾性体は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出する、前記<2A>〜<14A>のいずれか1に記載の包装容器。
<16A>
前記包装容器を正面視した場合に前記複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体は好ましくは各々重ならずに位置する、前記<15A>に記載の包装容器。
<17A>
少なくとも1の第1の弾性体および少なくとも1の複数の第2の弾性体は、平面視において、好ましくは前記第1の領域および前記第2の領域の外縁よりも前記収容空間の外側方向に突出する面を有する、前記<16A>に記載の包装容器。
<18A>
前記複数の第1の弾性体のうちの1つおよび他の1つは、好ましくは前記対向する第3の領域の異なる側から延出する、前記<15A>〜<17A>のいずれか1に記載の包装容器。
<19A>
前記複数の第1の弾性体および前記複数の第2の弾性体は、好ましくは前記フレームと結合する結合端、および前記結合端よりも幅が小さい自由端を有し、
少なくとも1つの前記第1の弾性体の結合端、および前記少なくとも1つの前記第1の弾性体に対向する前記第2の弾性体の結合端は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上で重なる位置に設けられる、前記<15A>に記載の包装容器。
<20A>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の両端が前記フレームに結合する、前記<2A>〜<18A>のいずれか1に記載の包装容器。
<21A>
前記流入側バルブ部は、好ましくは前記容器本体から前記収容空間に前記流体が流入する流入口を有する流入側バルブフレームおよび流入側バルブを有し、
前記流出側バルブ部は、好ましくは前記収容空間から前記吐出口へ前記流体が流出する流出口を有する流出側バルブフレームおよび流出側バルブを有し、
前記収容部、前記流入側バルブフレーム、および前記流出側バルブフレーム、は好ましくは一体的に形成される、前記<2A>〜<20A>のいずれか1に記載の包装容器。
<22A>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の間には好ましくは前記厚み方向上で伸縮する第3の弾性体が設けられる、前記<2A>〜<21A>のいずれか1に記載の包装容器。
<23A>
前記第3の弾性体は、好ましくは円錐バネまたは角錐バネである、前記<22A>に記載の包装容器。
<24A>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくはポンプ室Sの内側に向けて突出する壁部を有し、前記第1の弾性体の前記壁部および前記第2の弾性体の前記壁部に前記第3の弾性体が係合する、前記<22A>または<23A>に記載の包装容器。
<25A>
前記第3の弾性体は、好ましくは屈曲形状に形成された金属製または樹脂製の薄板バネ、高分子の多孔質体、または球形であり中空部に気体が入っている薄膜ゴムである、前記<22A>に記載の包装容器。
<26A>
前記フィルムは、好ましくはポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドまたはポリプロピレンからなる合成樹脂、あるいはこれら合成樹脂の組合わせを含む、前記<3A>に記載の包装容器。
<27A>
前記フィルムは、好ましくは前記合成樹脂または前記合成樹脂の組合わせと、金属蒸着層および無機蒸着層からなる、前記<26A>に記載の包装容器。
<ポンプおよび包装容器の概略構成>
本発明の第2の実施形態は、包装容器に収容された流体を取り込み、取り込んだ流体を吐出するポンプに関する。まず、図18を参照し、本発明の第2の実施形態によるポンプおよび包装容器の概略構成を説明する。
続いて、図19および図20を参照して、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の概略構成を説明する。図19は、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の外観を示すポンプ1020の斜視図である。図20は、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の断面図である。
以上、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の構成を説明した。続いて、図21を参照し、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の動作を説明する。
図22は、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020の正面図である。図22においては、厚み方向上の一側に延出する2つの板バネ1044Aを、符号1044A1および符号1044A2を用いることで区別している。同様に、厚み方向上の他側に延出する2つの板バネ1044Bを、符号1044B1および符号1044B2を用いることで区別している。
「ポンプの動作」において説明したように、ポンプ室Sの押圧時、フィルム1024は、ポンプ室フレーム1042の上側の縁部および下側の縁部を引っ張り、ポンプ室フレーム1042を歪ませながら変形する。すなわち、使用者には、板バネ1044を変形させる力に加えて、フィルム1024を介してポンプ室フレーム1042を歪ませる力を含む押圧力での押圧が求められる。使用者の操作性の観点からは押圧力がより小さいことが望ましいところ、本発明の第2の実施形態によるポンプ1020は、ポンプ室フレーム1042を歪ませる力を低減するための構成として、幅狭部および肉厚部を有する。以下、ポンプ室フレーム1042の全体構成を説明した後に、幅狭部および肉厚部について順次説明する。
ここで、本発明の第2の実施形態によるポンプ室フレーム1042は、図22に示したように幅狭部1423aを有する。具体的には、幅狭部1423aは、第3の領域1423であって、上下方向におけるポンプ室フレーム1042の中央に設けられる。幅狭部1423aの幅W3は、例えば、第3の領域1423内での最大幅W4の第3の領域1423内での最大幅の0.75倍以下であることが、好ましく、0.5倍以下であることがより好ましい。一方、フィルム1024とポンプ室フレーム1042との接合性の観点から、幅狭部1423aの幅W3は第3の領域1423内での最大幅W4の0.2倍以上であることが好ましい。幅狭部1423aは、第3の領域1423の他の部分よりも幅が狭いので、幅狭部1423aの剛性は第3の領域1423の他の部分の剛性よりも低い。すなわち、幅狭部1423aの屈曲に対する柔軟性に基づき、ポンプ室フレーム1042がより小さい力で歪むようになる。なお、幅狭部1423aは、ポンプ室フレーム1042と板バネ1044とが接合されている部分と異なる部分に設けられることにより、変形性を十分に発揮することが可能である。また、図22においては幅狭部1423aが上下方向におけるポンプ室フレーム1042の中央に設けられる例を説明したが、幅狭部1423aは、板バネ1044B1の上側、板バネ1044A1の上側、板バネ1044A2の下側、および板バネ1044B2の下側などの他の部分に設けられてもよいし、幅狭部1423aの数も2つに限られず、幅狭部1423aの数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
ポンプ室フレーム1042は、使用者に求められる押圧力を小さくするための構成として、第3の領域1423に肉厚部を有する。以下、図25を参照し、肉厚部について具体的に説明する。
以上、本発明の第2の実施形態を説明した。以下では、本発明の第2の実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の第2の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の第2の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の第2の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の第2の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
上記では、ポンプ室フレーム1042に一端が結合し、他端が自由端である板バネ1044を説明した。第1の変形例によるポンプ1021は、両端がポンプ室フレーム1042に結合する板バネ1045を有する。以下、図26を参照して、第1の変形例によるポンプ1021を説明する。
上記では、板バネ1044の弾性力によりポンプ室Sに内容液を取り込む例を説明した。第2の変形例によるポンプ1022は、減容されたポンプ室Sを広げる力を向上する構成を有し、より粘度が高い内容液をポンプ室Sに確実かつ迅速に取り込むことが可能である。以下、図28〜図30を参照して、第2の変形例によるポンプ1022を説明する。
上記では、複数の弾性体(板バネ1044、1045)がポンプ1020の正面視において重ならない例を説明したが、複数の弾性体は、ポンプ1020の正面視において重なってもよい。例えば、ポンプ室フレーム1042の一対の第3の領域1423を繋ぐ2枚の板部が設けられ、当該2枚の板部はポンプ1020の正面視において重なってもよい。さらに、当該2枚の板部の間に、第2の変形例において説明したように、2枚の弾性体の間隔が狭められた場合に当該間隔を広げる力を発揮するバネが設けられてもよい。かかる構成によれば、2枚の板部およびバネが有する弾性により、押圧の解放時に容器本体1010からポンプ室Sに内容液を取込むことが可能である。
第1の実施形態の第4の変形例において説明したように、第2の実施形態にも、図14〜図17を参照して説明した屈曲誘導部423a−1〜屈曲誘導部423a−4などの構成を幅狭部1423aに代えて適用可能である。
上記実施形態では、2つの板バネ1044Aが厚み方向の一側に向けてポンプ室フレーム1042から延出し、2つの板バネ1044Bが厚み方向の他側に向けてポンプ室フレーム1042から延出する例を説明した。しかし、1つまたは3つ以上の板バネ1044Aが厚み方向の一側に向けてポンプ室フレーム1042から延出し、1つまたは3つ以上の板バネ1044Bが厚み方向の他側に向けてポンプ室フレーム1042から延出してもよい。また、厚み方向の一側に向けて延出する板バネ1044Aの数と、厚み方向の他側に向けて延出する板バネ1044Bの数は同数でなくてもよい。また、ポンプ室フレーム1042からは板バネ1044Aが厚み方向の一側に向けて延出するものの、厚み方向の他側に向けて延出する板バネ1044Bは設けられなくてもよい。
包装容器に収容された流体を吐出口から吐出する流体吐出器であって、
前記流体の収容空間を有する可撓性の収容部と、
前記包装容器から前記収容部への前記流体の流入を制御する流入側バルブ部と、
前記収容空間から前記吐出口への前記流体の流出を制御する流出側バルブ部と、
を備え、
前記収容部は、前記流体の収容空間を形成するフレーム、および前記フレームから延出し、前記収容部への押圧により減容された前記収容空間を広げる弾性体、を有する、流体吐出器。
前記フレームは、好ましくは環状であり、
前記収容部は、好ましくは前記押圧により減容された前記収容空間を、前記フレームが位置する平面に直交する厚み方向上の一側に広げる第1の弾性体、および前記厚み方向上の他側に広げる第2の弾性体を有する、前記<1B>に記載の流体吐出器。
<3B>
好ましくは前記フレームの前記一側の面および前記他側の面の各々にフィルムが接合されることで前記収容空間が形成される、前記<2B>に記載の流体吐出器。
<4B>
前記フレームは、好ましくは前記流入側バルブ部に隣接する第1の領域、前記流出側バルブ部に隣接する第2の領域、および前記第1の領域と前記第2の領域の間に位置して互いに対向する一対の第3の領域を有し、
前記第1の領域および前記第2の領域の厚みは、好ましくは前記第3の領域の厚みよりも大きい、前記<2B>または<3B>に記載の流体吐出器。
<5B>
前記第3の領域の厚みは、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向に沿って繰り返し増減する、前記<4B>に記載の流体吐出器。
<6B>
前記1対の第3の領域の離隔方向である幅方向における中心軸上での前記第1の領域および前記第2の領域の厚みは、好ましくは前記フレームの厚みの中で最大である、前記<4B>に記載の流体吐出器。
<7B>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくは前記幅方向において前記中心軸を超える位置まで延出し、前記中心軸上で前記厚み方向の外側に向けて最も広がる屈曲形状を有する、前記<6B>に記載の流体吐出器。
<8B>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくは前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の外側面の少なくとも一部が平面視において前記第1の領域および前記第2の領域の沿うように形成される、前記<7B>に記載の流体吐出器。
<9B>
前記フレームは、好ましくはポリエチレン、ポリオレフィンまたはポリエステルで形成される、前記<1B>〜<8B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<10B>
前記第3の領域は、前記第3の領域における他の部分に比べて局所的に屈曲し易い屈曲誘導部を有する、前記<4B>または<5B>に記載の流体吐出器。
<11B>
前記屈曲誘導部は、前記第3の領域において前記フレームの幅が極小となる幅狭部である、前記<10B>に記載の流体吐出器。
<12B>
前記幅狭部の幅は、好ましくは前記第3の領域内での最大幅の0.75倍以下0.2倍以上であり、0.5倍以下がより好ましい、前記<11B>に記載の流体吐出器。
<13B>
前記幅狭部は、好ましくは前記フレームにおける前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の接合部分と異なる部分に設けられる、前記<11B>または<12B>に記載の流体吐出器。
<14B>
前記幅狭部は、好ましくは前記フレームの、前記流入側バルブ部と前記流出側バルブとの離隔方向上における中央に設けられる、前記<11B>〜<13B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<15B>
前記収容部は、好ましくは複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体を有し、
前記複数の第1の弾性体は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出し、
前記複数の第2の弾性体は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出する、前記<2B>〜<14B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<16B>
前記流体吐出器を正面視した場合に前記複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体は好ましくは各々重ならずに位置する、前記<15B>に記載の流体吐出器。
<17B>
少なくとも1の第1の弾性体および少なくとも1の複数の第2の弾性体は、平面視において、好ましくは前記第1の領域および前記第2の領域の外縁よりも前記収容空間の外側方向に突出する面を有する、前記<16B>に記載の流体吐出器。
<18B>
前記複数の第1の弾性体のうちの1つおよび他の1つは、好ましくは前記対向する第3の領域の異なる側から延出する、前記<15B>〜<17B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<19B>
前記複数の第1の弾性体および前記複数の第2の弾性体は、好ましくは前記フレームと結合する結合端、および前記結合端よりも幅が小さい自由端を有し、
少なくとも1つの前記第1の弾性体の結合端、および前記少なくとも1つの前記第1の弾性体に対向する前記第2の弾性体の結合端は、好ましくは前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上で重なる位置に設けられる、前記<15B>に記載の流体吐出器。
<20B>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の両端が前記フレームに結合する、前記<2B>〜<18B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<21B>
前記流入側バルブ部は、好ましくは前記容器本体から前記収容空間に前記流体が流入する流入口を有する流入側バルブフレームおよび流入側バルブを有し、
前記流出側バルブ部は、好ましくは前記収容空間から前記吐出口へ前記流体が流出する流出口を有する流出側バルブフレームおよび流出側バルブを有し、
前記収容部、前記流入側バルブフレーム、および前記流出側バルブフレーム、は好ましくは一体的に形成される、前記<2B>〜<20B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<22B>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の間には好ましくは前記厚み方向上で伸縮する第3の弾性体が設けられる、前記<2B>〜<21B>のいずれか1に記載の流体吐出器。
<23B>
前記第3の弾性体は、好ましくは円錐バネまたは角錐バネである、前記<22B>に記載の流体吐出器。
<24B>
前記第1の弾性体および前記第2の弾性体は、好ましくはポンプ室Sの内側に向けて突出する壁部を有し、前記第1の弾性体の前記壁部および前記第2の弾性体の前記壁部に前記第3の弾性体が係合する、前記<22B>または<23B>に記載の流体吐出器。
<25B>
前記第3の弾性体は、好ましくは屈曲形状に形成された金属製または樹脂製の薄板バネ、高分子の多孔質体、または球形であり中空部に気体が入っている薄膜ゴムである、前記<22B>に記載の包装容器。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 容器本体
12 フィルム
20、21 ポンプ
30,31 流入側バルブ部
32 流入側バルブフレーム
34 流入口
36 流入側バルブ
40、41、43 ポンプ室形成部
42,47 ポンプ室フレーム
421 第1の領域
422 第2の領域
423 第3の領域
423a 幅狭部
423b 肉厚部
44、45、46 板バネ
48 円錐バネ
50、51 流出側バルブ部
52 流出側バルブフレーム
54 流出口
56 流出側バルブ
60、61 シール部
62 溝
64 中空部
70 スパウト
70a 吐出口
1001 包装容器
1010 容器本体
1012 ノズル部
1019 固着部
1020、1021 ポンプ
1024 フィルム
1030、1031 流入側バルブ部
1032 流入側バルブフレーム
1034 流入口
1036 流入側バルブ
1040、1041,1043 ポンプ室形成部
1042,1047 ポンプ室フレーム
1421 第1の領域
1422 第2の領域
1423 第3の領域
1423a 幅狭部
1423b 肉厚部
1044、1045,1046 板バネ
1048 円錐バネ
1050、1051 流出側バルブ部
1052 流出側バルブフレーム
1054 流出口
1056 流出側バルブ
1070 スパウト
1070a 吐出口
1080 連結部
Claims (13)
- 流体を収容する容器本体、および前記容器本体に収容された前記流体を吐出口から吐出する流体吐出器を有する包装容器であって、
前記流体吐出器は、
前記流体の収容空間を有する可撓性の収容部と、
前記容器本体から前記収容部への前記流体の流入を制御する流入側バルブ部と、
前記収容空間から前記吐出口への前記流体の流出を制御する流出側バルブ部と、
を備え、
前記収容部は、前記流体の収容空間を形成するフレーム、および前記フレームから延出し、前記収容部への押圧により減容された前記収容空間を広げる弾性体、を有する、包装容器。 - 前記フレームは環状であり、
前記収容部は、前記押圧により減容された前記収容空間を、前記フレームが位置する平面に直交する厚み方向上の一側に広げる第1の弾性体、および前記厚み方向上の他側に広げる第2の弾性体を有する、請求項1に記載の包装容器。 - 前記フレームの前記一側の面および前記他側の面の各々に前記容器本体を構成するフィルムが接合されることで前記収容空間が形成される、請求項2に記載の包装容器。
- 前記フレームは、前記流入側バルブ部に隣接する第1の領域、前記流出側バルブ部に隣接する第2の領域、および前記第1の領域と前記第2の領域の間に位置して互いに対向する一対の第3の領域を有し、
前記第1の領域および前記第2の領域の厚みは、前記第3の領域の厚みよりも大きい、請求項2または3に記載の包装容器。 - 前記第3の領域の厚みは、前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向に沿って繰り返し増減する、請求項4に記載の包装容器。
- 前記第3の領域は、前記第3の領域における他の部分に比べて局所的に屈曲し易い屈曲誘導部を有する、請求項4または5に記載の包装容器。
- 前記屈曲誘導部は、前記第3の領域において前記フレームの幅が極小となる幅狭部である、請求項6に記載の包装容器。
- 前記収容部は、複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体を有し、
前記複数の第1の弾性体は、前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出し、
前記複数の第2の弾性体は、前記流入側バルブ部と前記流出側バルブ部との離隔方向上の異なる位置から延出する、請求項2〜7のいずれか一項に記載の包装容器。 - 前記包装容器を正面視した場合に前記複数の前記第1の弾性体および複数の第2の弾性体は各々重ならずに位置する、請求項8に記載の包装容器。
- 前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の両端が前記フレームに結合する、請求項2〜8のいずれか一項に記載の包装容器。
- 前記流入側バルブ部は、前記容器本体から前記収容空間に前記流体が流入する流入口を有する流入側バルブフレームおよび流入側バルブを有し、
前記流出側バルブ部は、前記収容空間から前記吐出口へ前記流体が流出する流出口を有する流出側バルブフレームおよび流出側バルブを有し、
前記収容部、前記流入側バルブフレーム、および前記流出側バルブフレーム、は一体的に形成される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の包装容器。 - 前記第1の弾性体および前記第2の弾性体の間には、前記厚み方向上で伸縮する第3の弾性体が設けられる、請求項2〜10のいずれか一項に記載の包装容器。
- 包装容器に収容された流体を吐出口から吐出する流体吐出器であって、
前記流体の収容空間を有する可撓性の収容部と、
前記包装容器から前記収容部への前記流体の流入を制御する流入側バルブ部と、
前記収容空間から前記吐出口への前記流体の流出を制御する流出側バルブ部と、
を備え、
前記収容部は、前記流体の収容空間を形成するフレーム、および前記フレームから延出し、前記収容部への押圧により減容された前記収容空間を広げる弾性体、を有する、流体吐出器。
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