JP6442793B1 - チューブ容器及びその口頸体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、ハミガキ粉や化粧品等の内容物を容易に吐出し、最後まで該内容物を使い切ることができるチューブ容器を提供することである。
【解決手段】本発明に係るチューブ容器の口頸体は、チューブ本体の開口縁外周に嵌合させて内容物を吐出するチューブ容器の口頸体であって、チューブ本体の開口縁外周に嵌合する嵌合壁と、チューブ本体から流入する内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部と、内容物を吐出する吐出口と、を備え、内容物貯留部の内底面の中央に溝部を設け、該溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したものであり、溝部の溝底には、吐出口の先端に向けて溝部の長さ方向に切れ目を入れ、溝底が切れ目よりも長さと幅の広くなるようにして、溝部と切れ目とが内容物貯留部から吐出部に至る流路となることを特徴とする。なお、上述した溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したV字溝としてもよい。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係るチューブ容器の口頸体は、チューブ本体の開口縁外周に嵌合させて内容物を吐出するチューブ容器の口頸体であって、チューブ本体の開口縁外周に嵌合する嵌合壁と、チューブ本体から流入する内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部と、内容物を吐出する吐出口と、を備え、内容物貯留部の内底面の中央に溝部を設け、該溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したものであり、溝部の溝底には、吐出口の先端に向けて溝部の長さ方向に切れ目を入れ、溝底が切れ目よりも長さと幅の広くなるようにして、溝部と切れ目とが内容物貯留部から吐出部に至る流路となることを特徴とする。なお、上述した溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したV字溝としてもよい。
【選択図】図3
Description
本発明は、ハミガキ粉や化粧品等の内容物を容易に吐出し、最後まで該内容物を使い切ることができるチューブ容器及びその口頸体に関する。
従来、チューブ容器は、チューブ本体と、口頸部と、キャップからなり、キャップを取り外した後に、その押出口より内容物を押出し使用する構造となっている。容器内の内容物が少なくなった状態になると、容器を逆さにし、内容物を口頸部側に移動し、この移動した内容物を押出口より取り出すことが通常行われている。しかし、このような構造では、チューブ本体の内容物は取り出せても、口頸部に残留した内容物を取り出すことは困難である。
よく家庭で行われる手段として、チューブ本体の口頸部付近を切断することが行われる。このような切断手段は、内容物をほぼ確実に取り出して最後まで使い切ることができるものの、いちいちチューブを切断することは厄介であり、切断したチューブは美感上好ましくない。
チューブ容器は、種々提案されている。特許文献1に係るチューブ状の容器は、チューブの先端口部に、先端に切目を設けた袋体を装着したものが提案されている。特許文献2に係る発明にあっても、スリットが切り込まれた弾性材料で構成される弁の外周に対して放射方向に加圧/解除する操作によってスリットの開閉が行なわれる構成の弁が備えられた容器が提案されている。
また、特許文献3に係るチューブ容器は、キャップ、筒状胴部、肩部を有し、キャップと螺着する取出し口部の外周がネジ部で構成されている押し出しチューブ容器にあって、該ネジ部及び肩部に凹状の溝を設けることにより、内容物の使い切りに際し、取出し口部及び肩部の変形を容易にし、これにより取出し口部及び肩部の残存する内容物が容易に取出せるようにした。特許文献4に係る可撓性容器は、口頸部の先端の吐出口から可撓変形可能な容器本体で構成した合成樹脂製の容器であって、この容器本体の口頸部の近傍位置に、容器本体の周方向において、切断誘導線を繞設し、口頸部や口頸部の近傍の部分に残された内容物を容易に取り出して、収容された内容物を無駄なく使用できる。特許文献5に係る可撓性容器は、容器本体の口頸部の近傍に、この押し出し方向に向かって延設するとともに、その周辺方向において対峙した構造の対の陥没誘導線を設け、また、口頸部の押し出し方向に向かって延設するとともに、その周辺方向において対峙した構造の対の間欠連設部と、この対の間欠連設部間に設けた対の間欠折曲げ部でなり、膜部材が融着された口頸部を押潰し変形させ易くして、口頸部や口頸部の近傍の部分に残された内容物を容易に吐出させることができる。
しかしながら、特許文献1に係る容器にあっては、袋体がチューブ容器のキャップの役割を兼ねることになるので、不慮の外力がチューブ容器に負荷された場合には切目から内容物が吐出してしまう等の問題点がある。特許文献2に係る容器にあっては、構成が非常に複雑であり、製造コストが嵩んでしまう等の欠点を有している。さらに、特許文献3に係るチューブ容器は、取出し口部に加工した構造であり、取出し口部を押し潰すことで、残留流動物を取出すことの特徴を有するものの、残留流動物を最後まで取出すことは困難である。特許文献4に係る可撓性容器も、容器本体に切断誘導線を設けた構造であり、容器本体を、押し潰することで、全ての流動物を取出すとしているものの、残留流動物を最後まで取出すことは困難である。特許文献5に係る可撓性容器は、容器本体の口頸部の近傍に対の陥没誘導線と、対の間欠連設部、並びに対の間欠折曲げ部を設けた構造であり、口頸部を押し潰すことで、残留流動物を取出すことの特徴を有するものの、残留流動物を最後まで取出すことは困難である。
以上のような問題点に鑑みて、本発明の目的は、ハミガキ粉や化粧品等の内容物を容易に吐出し、最後まで該内容物を使い切ることができるチューブ容器を提供することである。
本発明に係るチューブ容器の口頸体は、チューブ本体の開口縁外周に嵌合させて内容物を吐出するチューブ容器の口頸体であって、チューブ本体の開口縁外周に嵌合する嵌合壁と、チューブ本体から流入する内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部と、内容物を吐出する吐出口と、を備え、内容物貯留部の内底面の中央に溝部を設け、該溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したものであり、溝部の溝底には、吐出口の先端に向けて溝部の長さ方向に切れ目を入れ、溝底が切れ目よりも長さと幅の広くなるようにして、溝部と切れ目とが内容物貯留部から吐出部に至る流路となることを特徴とする。なお、上述した溝部は、内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したV字溝としてもよい。
また、溝部は対向する傾斜面により形成し、対向する傾斜面を密接すると、流路は内容物の吐出方向に対して幅を漸次拡大した逆V字に開くことを特徴とする。さらに、流路は溝部から吐出口方向に湾曲して形成されるようにしてもよい。
本発明に係るチューブ容器の口頸体は、一体的に成型してもよいし、複数の部材を接着して成型してもよい。さらに、チューブ本体と口頸体は、可撓性合成樹脂材料で構成されると好適である。
本発明に係るチューブ容器は、上述の口頸体を備えることを特徴とする。また、上述の口頸体と、チューブ本体とからなり、チューブ本体の開口縁が切れ目の開設方向と交差する方向に押圧力されチューブ本体の下部を潰し開口縁が扁平になることにより、内容物が吐出されるように構成されると好適である。さらに、チューブ本体は他端が扁平に閉塞され、閉塞された両端から開口縁方向に縁を扁平に潰したシール部を備え、さらに口頸体にもチューブ本体のシール部のシール方向に縁を扁平に潰したシール部を備えるようにしてもよい。このような構成により、最後に残った内容物を出し切ることができる。
またさらに、本発明に係る台座は、前述した口頸体を支持してチューブ容器を起立させるものであることを特徴とする。
本発明によれば、該チューブ容器は、チューブの押し出し操作時には、容器の押圧により加圧された内容物によって切れ目が押し広げられるように開口し、内容物の吐出が行なわれる。また、溝部から切れ目に至る流路が閉鎖状態では外部から空気等の流入を防止し、内容物の吐出が終了した時には切れ目が自己閉鎖し内容物の切れも良く液だれを生じることもない。そして、最終的には、内容物すべてを吐出することができるので、使い切れたという爽快感を使用者に与え、チューブを切断する必要がないため、美観も損なうことはない。なお、口頸体を支持する台座を配設することによって外部に内容物が吐出することも未然に防止することができるとともに、設置場所を整理整頓できる。さらに、本発明の構造はシンプルであり、製造コストを低減する効果がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本発明を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本発明は下記に示される実施例に限られるものではない。
実施例1を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るチューブ容器1の全体構成を示す斜視図である。図2は、実施例1に係るチューブ容器1の正面図(a)、側面図(b)である。チューブ容器1には、ハミガキ粉、化粧品等の内容物Xが充填される。
図1は、本発明の実施例1に係るチューブ容器1の全体構成を示す斜視図である。図2は、実施例1に係るチューブ容器1の正面図(a)、側面図(b)である。チューブ容器1には、ハミガキ粉、化粧品等の内容物Xが充填される。
図1に示すとおり、チューブ容器1は、口頸体10と、チューブ本体20とからなる。チューブ本体20は、筒状体の一端(図1においては上方)が閉鎖され、内容物X(図示していない)を吐出する側である他端(図1においては下方)が開口され、この開口縁に口頸体10の当接面112、122(図示していない)が固定される。なお、チューブ本体20は、可撓性を有する素材で成形されるとよい。例えば、材料として低密度ポリエチレンを用いることができるがこれに限定されない。
図3を参照する。図3は、実施例1に係るチューブ容器1の口頸体10の構造を示す断面図である。口頸体10は、二片の閉塞部材11、12とからなり、チューブ本体20の下端の開口縁21、22に当接して内容物を吐出する吐出口を形成する。この閉塞部材11、12が、互いに対向面110、120を密接した状態で、吐出口において内容物X(図示していない)を吐出する切れ目Sを形成する。すなわち、二片の閉塞部材11、12は、「ダックビル」と呼ばれるあひるのくちばし形状を形成し、互いに密接することで吐出口側先端に切れ目Sを形成し、外部から空気等の流入を防止する逆止弁を構成することができる。後述するとおり、チューブ本体20を加圧すると、内容物Xの押圧によってこの切れ目Sは押し広げられて開口する。一方、切れ目Sの閉鎖時には閉じられた対向面110、120が内容物の逆流を防ぐ。閉塞部材11、12は、例えば、エラストマー、ゴム等の可撓性素材やポリウレタンにより構成されるとよい。閉塞部材11、12の互いに向き合い当接する対向面110、120が湾曲面であると好適である。また、閉塞部材11、12は、互いに密接した状態で、切れ目S方向にテーパ又は傾斜面になるようにするとよい。
図4を参照する。図4は、実施例1に係るチューブ容器1の口頸体10の切れ目を示す図である。実施例1において、口頸体10は、二片の閉塞部材11、12から構成されることから、切れ目Sは、図4に示すとおり、一文字の形状となる。
図5を参照する。図5は、実施例1に係るチューブ容器1の口頸体10の流路の開閉を示す図である。図3において説明したとおり、口頸体10は、二片の閉塞部材11、12とからなり、チューブ本体20の下端の開口縁に当接して内容物を吐出する吐出口を形成する。この閉塞部材11、12が、互いに対向面110、120を密接した状態で、吐出口において内容物X(図示していない)を吐出する切れ目Sを形成する。使用しない状態では、切れ目Sは自己閉鎖し、図5(a)に示す矢印方向にチューブ本体20を加圧すると、内容物Xの押圧により二片の閉塞部材11、12が離隔して流路を形成し、切れ目Sが開口されることが理解できるであろう。図5(b)に示すとおり、押し広げられた切れ目Sを介して、流路から内容物Xが吐出する。
図6を参照する。図6は、実施例1に係るチューブ容器1において、最後に残った内容物を吐出する場面を示す図である。図6(a)に示すとおり、チューブ本体20の開口縁が切れ目Sの開設方向と交差する方向(矢印方向)に押圧力されると、図6(b)に示すとおり、チューブ本体20の下部にある筒部21、22が当接して開口縁が扁平になることにより、二片の閉塞部材11、12は離隔し、大きく開かれた吐出口から内容物Xが吐出されることが理解されるであろう。
実施例2を図面を参照して詳細に説明する。
図7、8、9を参照する。図7は、実施例1に係る変形形態のチューブ容器2の正面図(a)、側面図(b)である。図8は、実施例2に係るチューブ容器2において、最後に残った内容物を吐出する場面を示す図である。図9は、実施例2に係るチューブ容器2において、最後に残った内容物を吐出する場面のチューブ本体60の圧潰状態を示す図である。
図7に示すとおり、この変形形態に係るチューブ容器2は、チューブ本体60の上端が扁平に閉塞され、閉塞された両端から開口縁方向に縁を扁平に潰したシール部63を備える。また、口頸体50にもチューブ本体60のシール部63のシール方向に縁を扁平に潰したシール部53を備えている。このような構成により、最後に残った内容物を出し切ることができる。シール部53を備える代わりに、閉塞部材の側面に折り目を設け、内側又は外側に折り曲げることにより、筒部が当接して開口縁が扁平になるように構成してもよい。
実施例2においても、実施例1と同様に、口頸体50は、二片の閉塞部材51、52とからなり、チューブ本体60の下端の開口縁に当接して内容物Xを吐出する吐出口を形成する。なお、図8に示す通り、閉塞部材51、52の互いに向き合い当接する対向面510、520は湾曲面の流路となっている。図8と9を参照する。図8(a)及び図9(a)に示すとおり、チューブ本体60の開口縁が切れ目Sの開設方向と交差する方向(矢印方向)に押圧力されると、図8(b)に示すとおり、チューブ本体60の下部にある筒部61、62が当接して開口縁が扁平になる(図9(b)も参照)ことにより、二片の閉塞部材51、52の対向面510、520は離隔し、大きく開かれた吐出口から内容物Xが吐出されることが理解されるであろう。
実施例3を図面を参照して詳細に説明する。
図10〜13を参照する。図10は、実施例1に係るチューブ容器1を台座30に戴置した状態を示す図である。図11は、実施例1に係るチューブ容器1を台座30に戴置する様子を示す図である。図12は、本発明の実施例3に係る台座30の構造を示す図である。図13は、本発明の実施例3に係る台座30の変形形態を示す図である。
図10及び11に示すとおり、本発明に係るチューブ容器1は、使用しないときは台座30に戴置するようにしてもよい。台座30は種々の構造を採用することができる。図12に示すとおり、単純に、台座30の支持面331、332で、口頸体10の外面131、132を支持するようにしてもよい。また図13に示すとおり、口頸体10の外面131、132の任意の箇所に凸部141、142を設け、台座30の支持面331、332に、凸部141、142が当接する位置に凹部341、342を備えるようにしてもよい。さらに、台座30に案内レールを設け、口頸体10が摺動して出し入れできるような構成にしてもよい。またさらに、上述の凸部と凹部に相当する部分に、それぞれ対極の磁石片を貼り付けた構成にしてもよい。
実施例4を図面を参照して詳細に説明する。
図14、15、16、17を参照する。図14は、本発明の実施例4に係るチューブ容器4の全体構成を示す斜視図である。図15は、本発明の実施例4に係るチューブ容器4の口頸体70の正面図(a)、右側面図(b)、平面図(c)、底面図(d)である。図16は、実施例4に係るチューブ容器4の口頸体70の構造を示すA−A線断面図(a)とB−B線断面図(b)である。図17は、実施例4に係るチューブ容器4において、最後に残った内容物を吐出する場面を示す図である。
図14に示すとおり、チューブ容器4は、口頸体70と、チューブ本体40とからなる。チューブ本体40は、筒状体の一端(図1においては上方)が閉鎖され、内容物X(図示していない)を吐出する側である他端(図14においては下方)が開口され、この開口外周縁に口頸体70の当接面711(図示していない)が接着される。なお、チューブ本体40は、可撓性を有する素材で成形されるとよい。例えば、材料として低密度ポリエチレンを用いることができるがこれに限定されない。
図15は、本発明の実施例4に係るチューブ容器4の口頸体70の正面図(a)、右側面図(b)、平面図(c)、底面図(d)である。図15に示すとおり、概して、口頸体70は、チューブ本体40の開口縁外周に嵌合させる嵌合壁710と、チューブ本体40から流入する内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部720と、底面740に内容物を吐出する吐出口700とを備える。嵌合壁710は、チューブ本体40の開口縁外周に嵌合させる当接面711と外面712とからなる。内容物貯留部720は、内底面721と、嵌合壁710の外面712から底面740方向に延設される外周面722からなる。内底面721の中央には溝部730が設けられている。吐出口700の先端には、溝部730の長さ方向に切れ目Sが設けられている。切れ目Sは、図15(c)、(d)に示すとおり、一文字の形状となる。
図16を参照する。図16(a)及び(b)は、それぞれ図15(a)に示すA−A線の断面図(a)と、図15(b)に示すB−B線の断面図(b)である。前述したとおり、口頸体70は、チューブ本体40の開口縁外周に嵌合させる嵌合壁710と、チューブ本体40から流入する内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部720と、底面740に内容物を吐出する吐出口700とを備える。嵌合壁710は、チューブ本体40の開口縁外周に嵌合させる当接面711と外面712とからなる。内容物貯留部720は、内底面721と、嵌合壁710の外面712から底面740方向に延設される外周面722からなる。内底面721の中央には溝部730が設けられている。溝部730は、内容物の吐出方向、すなわち吐出部700に向かって溝幅を漸次縮小して穿たれていることが理解できるであろう。また、吐出口700の先端には、溝部730の長さ方向に切れ目Sが設けられ、溝部730は内容物貯留部720の内底面721から吐出部700に至る流路となっている。
口頸体70は、例えば、エラストマー、ゴム等の可撓性素材やポリウレタンにより構成され、一体成型してもよいし、複数の部材から構成してもよい。
なお、発明者は、3Dプリンタにて、材料にアクリル系紫外線硬化樹脂を用いて、口頸体の試作品を製作したが、材料特性に沿って適宜成型することができる。
なお、発明者は、3Dプリンタにて、材料にアクリル系紫外線硬化樹脂を用いて、口頸体の試作品を製作したが、材料特性に沿って適宜成型することができる。
図17を参照する。図17は、実施例4に係るチューブ容器4の口頸体において、最後に残った内容物を吐出する場面を示す図である。指で図17(a)に示す矢印方向に加圧すると、すなわち、口蓋体70の溝部730付近を押圧すると、溝部730の対向する対向面731と732が密着する。そうすると、図17(b)に示すとおり、吐出口700に近接する面が離隔して流路を形成し、切れ目Sを押し広げる。この押し広げられた切れ目Sを介して、流路から内容物Xが吐出するということになる。
以上、本発明に係るチューブ容器における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明に係るチューブ容器の口頸体及びこれを備えるチュ−ブ容器は、構造が簡易であるので、歯磨き粉や化粧品のほか、食品の分野等にも広く利用することができる。
1 2 4 チューブ容器
10 50 70 口頸体
11 12 閉塞部材
51 52 閉塞部材
110 120 対向面
111 121 内容物貯留部
112 122 当接面
131 132 外面
141 142 凸部
20 40 60 チューブ本体
21 22 筒部
61 62 筒部
30 台座
53 シール部
63 シール部
331 332 支持面
341 342 凹部
700 吐出口
710 嵌合壁
711 当接面
712 外面
720 内容物貯留部
721 内底面
722 外周面
730 溝部
731 732 対向面
740 底面
S 切れ目
X 内容物
10 50 70 口頸体
11 12 閉塞部材
51 52 閉塞部材
110 120 対向面
111 121 内容物貯留部
112 122 当接面
131 132 外面
141 142 凸部
20 40 60 チューブ本体
21 22 筒部
61 62 筒部
30 台座
53 シール部
63 シール部
331 332 支持面
341 342 凹部
700 吐出口
710 嵌合壁
711 当接面
712 外面
720 内容物貯留部
721 内底面
722 外周面
730 溝部
731 732 対向面
740 底面
S 切れ目
X 内容物
Claims (9)
- 筒状体の一端が扁平に閉塞され、前記内容物を吐出する側である他端が開口したチューブ本体と、該チューブ本体の開口縁外周に嵌合させて内容物を吐出するチューブ容器の口頸体とからなるチューブ容器であって、
前記口頸体は、前記チューブ本体の前記開口縁外周に嵌合する嵌合壁と、前記チューブ本体から流入する前記内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部と、前記内容物を吐出する吐出口と、を備え、
前記内容物貯留部の前記内底面の中央に溝部を設け、該溝部は、前記内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したものであり、
前記溝部の溝底には、前記吐出口の先端に向けて前記溝部の長さ方向に切れ目を入れ、前記溝底が前記切れ目よりも長さと幅の広くなるようにして、前記溝部と前記切れ目とが前記内容物貯留部から前記吐出部に至る流路となり、
前記チューブ本体の開口縁が前記切れ目の開設方向と交差する方向に押圧され前記チューブ本体の下部を潰すと前記開口縁が扁平になることを特徴とするチューブ容器。 - 前記溝部は、前記内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したV字溝であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
- 前記溝部は対向する傾斜面により形成し、前記対向する傾斜面を密接すると、前記切れ目は前記内容物の吐出方向に対して幅を漸次拡大した逆V字に開くことを特徴とする請求項1又は2に記載のチューブ容器。
- 前記切れ目が前記溝部から前記吐出口方向に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のチューブ容器。
- 前記口頸体は、一体的に成型されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のチューブ容器。
- 前記口頸体は、二片の閉塞部材からなる請求項1ないし4のいずれかに記載のチューブ容器。
- 前記チューブ本体の閉塞された一端の両角から前記開口縁方向に縁を扁平に潰したシール部を備え、さらに前記口頸体にも前記チューブ本体の前記シール部のシール方向に縁を扁平に潰したシール部を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のチューブ容器。
- 前記口頸体を支持して請求項1ないし7のいずれかに記載の前記チューブ容器を自立させる台座。
- 筒状体の一端が扁平に閉塞され、前記内容物を吐出する側である他端が開口したチューブ本体と、該チューブ本体の開口縁外周に嵌合させて内容物を吐出するチューブ容器の口頸体とからなるチューブ容器であって、
前記口頸体は、前記チューブ本体の前記開口縁外周に嵌合する嵌合壁と、前記チューブ本体から流入する前記内容物を受けて貯留する内底面を備える内容物貯留部と、前記内容物を吐出する吐出口と、を備え、
前記内容物貯留部の前記内底面の中央に溝部を設け、該溝部は、前記内容物の吐出方向に対して幅を漸次縮小したものであり、
前記溝部の溝底には、前記吐出口の先端に向けて前記溝部の長さ方向に切れ目を入れ、前記溝底が前記切れ目よりも長さと幅の広くなるようにして、前記溝部と前記切れ目とが前記内容物貯留部から前記吐出部に至る流路となり、
前記チューブ本体の開口縁が前記切れ目の開設方向と交差する方向に押圧され前記チューブ本体の下部を潰すと前記開口縁が扁平にすることにより、前記内容物を吐出する方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017124513 | 2017-06-26 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=64899522
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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