JP2019166265A - 止血器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧部に流体を流入させる作業と、医療デバイスを抜去する作業とを補助者等を介さずに容易に行うことができる止血器具を提供する。【解決手段】止血器具100は、流体の流入に伴って患者の止血部位に対して圧迫力を付与する押圧部120と、穿刺部t1を介して血管に挿入されたイントロデューサー300を保持可能な保持部130を有し流体の流入に伴ってイントロデューサーを血管から抜去する移動部材140と、流体を供給するための流体供給部200と、押圧部への流体の供給と移動部材への流体の供給を切り替え可能な切り替え部150と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、穿刺した部位を圧迫して止血するための止血器具に関する。
近年、腕や脚等の血管を穿刺し、穿刺部位にイントロデューサーを導入し、イントロデューサーの内腔を介してカテーテル等の医療デバイスを病変部に送達する、経皮的な治療・検査等が行われている。このような治療・検査等を行った場合、術者は、イントロデューサーを抜去した後の穿刺部位を止血する必要がある。この止血を行うために、流体の流入に伴って患者の止血部位に対して圧迫力を付与する押圧部を備えた止血器具が知られている(下記特許文献1を参照)。
特開2008−119517号公報
止血器具を用いて止血する場合、押圧部に流体を流入させる作業と、イントロデューサーなどの医療デバイスを抜去する作業とを連続的にまたは並行的に行なわなければならない。このため、止血作業が比較的煩雑であり、手技によっては複数人の術者(補助者)が必要となる場合がある。
そこで、本発明は、押圧部に流体を流入させる作業と、医療デバイスを抜去する作業とを、補助者等を介さずに容易に行うことができる止血器具を提供することを目的とする。
本発明に係る止血器具は、流体の流入に伴って患者の止血部位に対して圧迫力を付与する押圧部と、前記止血部位を介して血管に挿入された医療デバイスを保持可能な保持部を有し、前記流体の流入に伴って前記医療デバイスを前記血管から抜去する移動部材と、前記流体を供給するための流体供給部と、前記押圧部への前記流体の供給と前記移動部材への前記流体の供給を切り替え可能な切り替え部と、を有する。
上記のように構成した止血器具によれば、流体供給部と連結分離可能な切り替え部が押圧部に流体を供給することによって、押圧部が患者の止血部位に対して圧迫力を付与する。また、切り替え部が移動部材に流体を供給することによって、移動部材が保持部に保持した医療デバイスを血管から抜去する。この結果、押圧部に流体を流入させる作業と、医療デバイスを抜去する作業とを、補助者等を介さずに容易に行うことができる。
実施形態に係る止血器具を簡略化して示す斜視図である。 実施形態に係る止血器具を手首に装着し、移動部材および押圧部の両者への流体の供給を制限している状態を示す図である。 図2に示される状態から、押圧部への流体の供給を制限したまま、移動部材への流体の供給を許容した状態を示す図である。 図3に示される状態から、押圧部および移動部材の両者への流体の供給を可能にした状態を示す図である。 図4に示される状態から、医療デバイスが血管から抜去される際の状態を示す図である。 押圧部を示す正面図である。 移動部材が備える保持部を示す平面図である。 図8(A)、(B)、(C)は、それぞれ、押圧部の変形例を示す正面図である。 図9(A)、(B)、(C)は、それぞれ、移動部材が備える保持部の変形例を示す正面図である。 図10(A)は、変形例に係る止血器具を示す図、図10(B)は、移動部材の初期状態を示す図、図10(C)は、流体の流入に伴って移動部材が伸張した状態を示す図である。 図11(A)は、他の変形例に係る止血器具を示す図、図11(B)は、移動部材の初期状態を示す図、図11(C)は、流体の流入に伴って移動部材が伸張した状態を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態およびその変形例を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
実施形態に係る止血器具100は、図1および図2に示すように、治療・検査等を行うカテーテル等の治療デバイス400を血管内に挿入する目的で、手Hの甲Hb側を走行する手掌動脈(深掌動脈)の橈骨動脈(例えば、スナッフボックス周辺又はスナッフボックスよりも指先側を走行する遠位橈骨動脈)に形成された穿刺部t1(「止血部位」に相当)に留置していたイントロデューサー300(「医療デバイス」に相当)を抜去した後、その穿刺部t1を止血するために使用するものである。なお、医療デバイスがイントロデューサー300に限られないことは言うまでもない。
止血器具100は、図1および図2に示すように、流体の流入に伴って患者の穿刺部t1に対して圧迫力を付与する押圧部120と、穿刺部t1を介して血管に挿入されたイントロデューサー300を保持可能な保持部130を有し流体の流入に伴ってイントロデューサー300を血管から抜去する移動部材140と、を有している。また、止血器具100は、流体を供給するための流体供給部200と、押圧部120への流体の供給と移動部材140への流体の供給を切り替え可能な切り替え部150を有している。
止血器具100はさらに、患者の手Hの少なくも一部を覆うように配置される被覆部110を有し、押圧部120は、被覆部110の内側(患者の手Hの側)に配置されている。被覆部110によって患者の手Hの少なくも一部を覆うことによって、押圧部120を患者の穿刺部t1に密着するように配置することができる。被覆部110は、例えば、可撓性を備える帯状のベルトにより構成することができる。ベルトは、手H首の外周を略一周するように巻き付けられる。押圧部120は、ベルトの内面側に取り付けられている。なお、被覆部110は、ベルトタイプに限られず、手Hの任意の指を覆うように構成されたグローブタイプでもよい。
押圧部120は、例えば、流体の注入に伴って拡張変形可能なバルーンから構成されている。押圧部120は、例えば、可撓性を備える樹脂材料から形成されている。図6に示すように、押圧部120は、手Hの甲Hbに向かって見て、各角部が円弧形状に形成された矩形形状を有している。本実施形態においては、押圧部120を被覆部110に配置している。このため、押圧部120を拡張させたときに、手Hの甲Hbの体表面から離れる方向への押圧部120の拡張が抑制される。これによって、押圧部120の圧迫力が手Hの甲Hb側に集中し、穿刺部t1に好適に圧迫力を付与することができる。
移動部材140は、流体が流入可能なシリンダ141と、シリンダ141に挿入され、シリンダ141内の圧力の増加に応じて移動可能な挿入部材143と、を有している。シリンダ141内への流体の注入に伴って、挿入部材143をシリンダ141の中心軸方向の外方に向けて移動させることができ、イントロデューサー300をその軸方向に移動させることができる。なお、挿入部材143の先端には、シリンダ141の内壁面に沿って摺動するゴム栓等を配置することができる。
移動部材140が備える保持部130は、イントロデューサー300の外周面を支持する支持部131と、挿入部材143に取り付けられる連結部133と、を有している。図7に示すように、支持部131は、リング形状を有し、イントロデューサー300の基端部付近の一部が嵌まり合う大きさの中心孔を有している。連結部133の一端は、支持部131の外周面に接続されている。連結部133の他端は、挿入部材143に接続されている。
イントロデューサー300は、穿刺部t1を介して血管に挿入された状態において、移動部材140の保持部130に予め保持されている。シリンダ141内への流体の注入に伴って挿入部材143が移動すると、保持部130に保持されたイントロデューサー300が血管から抜去される。
切り替え部150は、例えば、三方活栓により構成することができる。切り替え部150を構成する三方活栓は、1つの流入ポートと、2つの流出ポートと、流体が流れる流路を切り替える回転可能なコック151とを有している。流入ポートには、流体を供給するための流体供給部200が連結分離可能に接続されている。一方の流出ポートには移動部材140が接続され、他方の流出ポートには押圧部120が接続されている。流体供給部200は、例えば、シリンジから構成され、シリンジの先筒部が流入ポートに挿入されている。流体供給部200には押し子210が挿入されている。押し子210を押すことによって、流体供給部200内の流体は、流入ポートを介して押圧部120および/または移動部材140に供給される。なお、使用する流体は、特に限定されないが、例えば、空気等の気体や生理食塩水などの液体を用いることができる。図1および図2に示すように、切り替え部150には、移動部材140の先端部を着脱可能に接続する接続ポート153が設けられている。
切り替え部150は、コック151の回転操作によって、次の3つの状態に切り替え可能である。第1の状態は、押圧部120への流体の供給を許容しつつ移動部材140への流体の供給を制限する状態である(コック151は、移動部材140の側に回転される)。第2の状態は、移動部材140への流体の供給を許容しつつ押圧部120への流体の供給を制限する状態である(図3に示すように、コック151は、押圧部120の側に回転される)。第3の状態は、押圧部120および移動部材140への流体の供給を可能にする状態である(図4を参照)。なお、コック151が流体供給部200の側に回転しているときには(図2を参照)、押圧部120への流体の供給を制限し、移動部材140への流体の供給も制限している。切り替え部150によって上記の第1の状態、第2の状態、または第3の状態に選択的に切り替え可能とすることによって、押圧部120が穿刺部t1に付与する圧迫力を強くする加圧パターンと、移動部材140がイントロデューサー300を移動させる移動パターンとを、簡単に制御することができる。
次に、本実施形態に係る止血器具100の使用方法を、止血器具100を手技中から使用している形態を例に挙げて説明する。
まず、イントロデューサー300をリング形状の支持部131に挿入し、イントロデューサー300の外周面を支持部131によって支持する。移動部材140の保持部130に保持したイントロデューサー300を、手Hの甲Hbの穿刺部t1に穿刺する。イントロデューサー300を穿刺部t1を介して遠位橈骨動脈に挿入する。また、図2に示すように、止血器具100を手Hに装着し、押圧部120を穿刺部t1に位置させ、被覆部110によって患者の手Hの少なくも一部を覆う。これによって、イントロデューサー300が固定される。このとき、押圧部120に微小の流体を注入し、穿刺部t1に対して微小な圧迫力を付与するようにしてもよい。
止血器具100を装着したまま、イントロデューサー300を介して治療デバイス400を血管内に挿入して手技を行なう。手技中に治療デバイス400の押し引きによる作用反作用等によって、イントロデューサー300が血管から抜けてくることがある。このため、従来では、テープによって固定したり、皮膚に縫い付けたりする等の対策を採る必要があった。本実施形態の止血器具100にあっては、手技中から装着してイントロデューサー300を固定することによって、もしくは押圧部120を軽微に加圧することによって、手技中のイントロデューサー300の抜けを抑えることができる。この結果、手技時間の短縮や、患者の苦痛軽減などの効果を得ることができる。
図3に示すように、手技が終了すると、治療デバイス400をイントロデューサー300から抜去し、切り替え部150を、移動部材140への流体の供給を許容しつつ押圧部120への流体の供給を制限する第2の状態に切り替える。流体供給部200に挿入された押し子210を押すことによって、流体供給部200内の流体が移動部材140のシリンダ141内に供給される。シリンダ141内への流体の注入に伴って、挿入部材143がシリンダ141の中心軸方向の外方に向けて移動する。挿入部材143が移動することによって、保持部130に保持されたイントロデューサー300も血管から抜去される方向に移動する。
図4に示すように、イントロデューサー300が抜去される直前に、押し子210の押し付けを一旦停止し、切り替え部150を、押圧部120および移動部材140への流体の供給を可能にする第3の状態に切り替える。
その後、図5に示すように、押し子210を再び押すことによって、流体供給部200内の流体が押圧部120内に供給されるとともに移動部材140のシリンダ141内に供給される。押し子210をさらに押すことによって、イントロデューサー300が穿刺部t1から完全に抜去される一方で、押圧部120が穿刺部t1に対して圧迫力を付与して止血を開始する。その後、押圧部120に流体を供給することが可能な状態に切り替え部150を切り替えて、押圧部120が所望の押圧力を付与するようになるまで流体の供給を継続する。
その後、押圧部120内からの流体が排出されるのを防止するように切り替え部150のコック151を押圧部120側に切り替えて、流体供給部200を切り替え部150から取り外し、さらにイントロデューサー300を保持した移動部材140を切り替え部150から取り外す。
所定時間の経過後、止血が終了していれば、押圧部120が付与する圧迫力を下げる。圧迫力の低下は、切り替え部150のコック151を回転操作し、押圧部120内の流体を大気開放することによって調整する。
上記のように本実施形態の止血器具100によれば、流体供給部200と連結分離可能な切り替え部150が押圧部120に流体を供給することによって、押圧部120が患者の穿刺部t1に対して圧迫力を付与する。また、切り替え部150が移動部材140に流体を供給することによって、移動部材140が保持部130に保持したイントロデューサー300を血管から抜去する。この結果、押圧部120に流体を流入させる作業と、イントロデューサー300を抜去する作業とを、連続的にまたは並行的に簡単に行なうことができる。1つの止血器具100によって、イントロデューサー300の固定、イントロデューサー300の抜去作業、および止血作業を行なうことができるため、これらの作業を一人の術者によって行なうことが可能となる。従来に比べて上記作業に要する術者を減らすことができ、削減できた人員によって他の作業を行なうことができる。この結果、医療経済性が向上する。
(押圧部120の変形例)
図8(A)、(B)、(C)は、それぞれ、押圧部120の変形例を示す正面図である。
押圧部120が略矩形形状を有する実施形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。押圧部120は、流体の流入に伴って患者の止血部位に対して圧迫力を付与する限りにおいて、適宜の形状を採用することができる。例えば、図8(A)に示すように、スナッフボックスの形状に沿って配置することができるように、指先の側が鋭角となる三角形状を有する押圧部120や、これとは逆に、図8(B)に示すように、手首の側が鋭角となる三角形状を有する押圧部120でもよい。また、図8(C)に示すように、円形形状を有する押圧部120でもよい。その他、楕円形状、五角形以上の多角形形状を有する押圧部120でもよい。さらに、穿刺部t1を局所的に圧迫するために、押圧部120は、穿刺部t1の側が尖った錘体(三角錐、四角錐、円錘など)の立体形状を有することができる。
(移動部材140における保持部130の変形例)
図9(A)、(B)、(C)は、それぞれ、移動部材140が備える保持部130の変形例を示す正面図である。
保持部130が備える支持部131は、イントロデューサー300の外周面を支持する限りにおいて、適宜の形状を採用することができる。例えば、図9(A)に示すように、開口部135が形成された円弧形状の支持部131aを有する保持部130Aや、図9(B)に示すように、開口部135が形成された矩形形状の支持部131bを有する保持部130Bでもよい。また、図9(C)に示すように、イントロデューサー300を挟み込んで支持するクリップ式の支持部131cを有する保持部130Cでもよい。開口部135が形成された支持部131a、131bや、クリップ式の支持部131cによれば、イントロデューサー300を穿刺部t1に穿刺した後、このイントロデューサー300に移動部材140を後から取り付けることができる。したがって、止血器具100を手Hに装着するタイミングは、穿刺部t1の止血を開始する直前に設定することが可能となる。
(止血器具の変形例)
図10(A)は、変形例に係る止血器具500を示す図、図10(B)は、移動部材540の初期状態を示す図、図10(C)は、流体の流入に伴って移動部材540が伸張した状態を示す図である。
止血器具500の変形例は、移動部材540の構成を改変した点において、上述した実施形態と相違する。なお、変形例の説明において切り替え部150は簡略化して図示している。
図10(A)に示すように、止血器具500の移動部材540は、実施形態の止血器具100と同様に、穿刺部t1を介して血管に挿入されたイントロデューサー300を保持可能な保持部130を有し、流体の流入に伴ってイントロデューサー300を血管から抜去するように構成されている。連結部133は、回転軸133aと、バルーンで構成された移動部材540に対して回転軸133aを回転自在に保持する軸受部133bと、を有している。支持部131は、回転軸133aを介して移動部材540に連結されている。軸受部133bは、例えば、公知の玉軸受け等により構成することができる。
図10(B)に示すように、移動部材540は、流体が流入可能なバルーンを有している。バルーンは、長尺形状を有し、流体注入前の状態は渦巻状に巻回された形状を有している。バルーンの基端部は、切り替え部150に連結されている。バルーンの先端部は、イントロデューサー300を保持する保持部130が配置されている。
図10(C)に示すように、バルーン内への流体の注入に伴って、渦巻状のバルーンが拡げられて伸張した状態になる。バルーンが伸張することによって、保持部130に保持されたイントロデューサー300が血管から抜去される。バルーンが伸長してイントロデューサー300が移動する際、バルーンの伸長により回転軸133aが回転する。回転軸133aは、軸受部133bにより支持されている。そのため、変形例に係る止血器具は、渦巻状のバルーンを伸長させた際、イントロデューサー300が回転軸133aの回転に同伴して回転することを防止でき、生体から抜去する方向の力をイントロデューサー300に効率的に伝達することが可能になる。
(止血器具の他の変形例)
図11(A)は、他の変形例に係る止血器具600を示す図、図11(B)は、移動部材640の初期状態を示す図、図11(C)は、流体の流入に伴って移動部材640が伸張した状態を示す図である。
止血器具100の他の変形例は、移動部材640の構成を改変した点において、上述した実施形態および変形例と相違する。なお、変形例の説明において切り替え部150は簡略化して図示している。
図11(A)に示すように、止血器具600の移動部材640は、実施形態の止血器具100および変形例の止血器具500と同様に、穿刺部t1を介して血管に挿入されたイントロデューサー300を保持可能な保持部130を有し、流体の流入に伴ってイントロデューサー300を血管から抜去するように構成されている。
図11(B)に示すように、移動部材640は、流体が流入可能なバルーンを有している。バルーンは、長尺形状を有し、流体注入前の状態は折り畳まれた形状を有している。バルーンの基端部は、切り替え部150に連結されている。バルーンの先端部は、イントロデューサー300を保持する保持部130が配置されている。
図11(C)に示すように、バルーン内への流体の注入に伴って、折り畳まれたバルーンが伸びて伸張した状態になる。バルーンが伸張することによって、保持部130に保持されたイントロデューサー300が血管から抜去される。
(その他の変形例)
移動部材は、流体を流入させて挿入部材143を移動させる形態(移動部材140)や、バルーンを伸張させる形態(移動部材540、640)に限定されない。たとえば、移動部材は、流入させた流体を噴出させてバルーンを伸張させることによって、医療デバイスを血管から抜去する形態とすることができる。また、被覆部110は、被検者の皮膚に貼り付けて固定可能な固定部(粘着層)等を有していてもよい。
以上、実施形態を通じて本発明に係る医療器具を説明したが、本発明は説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
実施形態の説明では、手の甲に形成した穿刺部を止血するように構成された止血器具を例示したが、止血器具は、止血を目的としたものであれば対象となる止血部位は限定されず、例えば、左右いずれかの手、手の掌、腕等であってもよい。また、止血器具は、止血部位が形成された装着部位に応じて、被覆部110の構造等を適宜変更することが可能である。
100 止血器具、
110 被覆部、
120、120A、120B、120C 押圧部(バルーン)、
130、130A、130B、130C 保持部、
131、131a、131b、131c 支持部、
133 連結部、
140 移動部材、
141 シリンダ、
143 挿入部材、
150 切り替え部(三方活栓)、
151 コック、
153 ポート、
200 流体供給部、
210 押し子、
300 イントロデューサー(医療デバイス)、
400 治療デバイス、
500 止血器具、
540 移動部材(バルーン)、
600 止血器具、
640 移動部材(バルーン)、
H 手、
Hb 手の甲、
t1 止血部位(穿刺部)。

Claims (5)

  1. 流体の流入に伴って患者の止血部位に対して圧迫力を付与する押圧部と、
    前記止血部位を介して血管に挿入された医療デバイスを保持可能な保持部を有し、前記流体の流入に伴って前記医療デバイスを前記血管から抜去する移動部材と、
    前記流体を供給するための流体供給部と、
    前記押圧部への前記流体の供給と前記移動部材への前記流体の供給を切り替え可能な切り替え部と、を有する止血器具。
  2. 前記患者の手の少なくも一部を覆うように配置される被覆部を有し、
    前記押圧部は、前記被覆部に配置されている、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記押圧部は、前記流体の供給に伴い拡張変形可能なバルーンであり、
    前記移動部材は、前記流体が流入可能なシリンダと、前記シリンダに挿入され、前記シリンダ内の圧力の増加に応じて移動可能な挿入部材と、を有する、請求項1または請求項2に記載の止血器具。
  4. 前記切り替え部は、前記押圧部への前記流体の供給を許容しつつ前記移動部材への前記流体の供給を制限する第1の状態と、前記移動部材への前記流体の供給を許容しつつ前記押圧部への前記流体の供給を制限する第2の状態と、前記押圧部および前記移動部材への前記流体の供給を可能にする第3の状態とに切り替え可能である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の止血器具。
  5. 前記保持部は、前記医療デバイスの外周面を支持する支持部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止血器具。
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