JP2019163194A - セラミック部材及びこれを用いた工具、切削工具 - Google Patents

セラミック部材及びこれを用いた工具、切削工具 Download PDF

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【課題】高い靭性を有するセラミック部材を提供する。【解決手段】本開示のセラミック部材は、タングステンおよび炭素を合計で90質量%以上含有する複数の第1粒子と、アルミニウムおよび酸素を含有する複数の第2粒子と、を有するセラミックスの基体からなるセラミック部材である。前記基体は、さらに、タングステンと炭素を合計で90質量%未満含有し、クロムおよびチタンを含有する複数の第3粒子を含む柱状体を有する。該柱状体は、前記基体の表面に直交する断面における平均長軸長さが40μm以上である。また、本開示の工具は、上述のセラミック部材を備える。また、本開示の切削工具は、第1端から第2端に向かって延び、前記第1端側にポケットを有するホルダと、前記ポケットに位置する上述の記載の工具とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、セラミック部材及びこれを用いた工具、切削工具に関する。
セラミック部材は、耐熱性、硬度に優れるため、例えば、切削加工に用いられる工具として利用されている。この工具において、例えば特許文献1〜3に記載されているように、アルミナ(Al)、炭化タングステン(WC)を含有するセラミック部材が用いられている。
特表平7−502070号公報 特開2016−113320号公報 国際公開2015/019391
特許文献1〜3に記載されたセラミック部材に含有されるアルミナ及び炭化タングステンを比較した場合、アルミナは、炭化タングステンに比べて抗折力が低い。そのため、切削加工時など、強い負荷がセラミック部材に加わる場合において、アルミナにクラックが発生する場合がある。このクラックが長く延びるとセラミック部材の強度が低下するおそれがある。そこで、高い靭性を有するセラミック部材が求められている。
本開示のセラミック部材は、タングステンおよび炭素を合計で90質量%以上含有する複数の第1粒子と、アルミニウムおよび酸素を含有する複数の第2粒子と、を有するセラミックスの基体からなるセラミック部材である。前記基体は、さらに、タングステンと炭素を合計で90質量%未満含有し、クロムおよびチタンを含有する複数の第3粒子を含む柱状体を有する。該柱状体は、前記基体の表面に直交する断面における平均長軸長さが40μm以上である。
また、本開示の工具は、上述のセラミック部材を備える。
また、本開示の切削工具は、第1端から第2端に向かって延び、前記第1端側にポケットを有するホルダと、前記ポケットに位置する上述の工具とを備える。
本開示のセラミック部材は、破壊靱性が高い。このセラミック部材を用いた工具および切削工具は耐欠損性に優れている。
本開示のセラミック部材の一例を示す斜視図である。 本開示のセラミック部材の表面に直交する断面における模式図である。 本開示の切削工具の一例を示す模式図である。
以下、本開示のセラミック部材、工具、切削工具について、図面を用いて詳細に説明す
る。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、セラミック部材は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1に本開示のセラミック部材1の一例を斜視図に示す。なお、セラミック部材1は、セラミックスの基体からなるため、基体を示す符号4を図1において並記している、また、セラミック部材1は工具として用いることができるものであることから、図1は工具3を示す斜視図ともいえるものである。
工具3は、ホルダ(不図示)の先端の所定の位置に取り付けられて使用される刃先交換型の切削インサートの一例である。
工具3は、多角板形状であって、第1面5と、第1面5に隣接する第2面7と、第1面5及び第2面7が交わる部分の少なくとも一部に位置する切刃9とを有している。図1においては、上面が第1面5に相当しており、側面が第2面7に相当している。
工具3は、多角板形状の基体4を有している。工具3は、基体4の表面に位置する被覆膜(図示しない)を有していてもよい。工具3の大きさとしては特に限定されるものではないが、例えば、第1面5の一辺の長さが5〜20mm程度に設定され、第1面5の反対側に位置する面(下面)を基準とした第1面5までの高さは1〜20mm程度に設定される。被覆膜の厚みとしては特に限定されるものではないが、例えば、3〜25μmに設定される。
図2に、本開示のセラミック部材1の表面に直交する断面における模式図の一例を示す。なお、図2において、柱状体27以外の部分には、第1粒子21および第2粒子23が複数存在するものであるが、図が煩雑なものとなるため、記載を省略している。また、以下の記載において、表面に直交する断面を視た場合を、単に断面視と記載する場合がある。
本開示のセラミック部材1は、タングステンおよび炭素を合計で90質量%以上含有する複数の第1粒子21と、アルミニウムおよび酸素を含有する複数の第2粒子23とを有する基体4からなるセラミック部材1である。そして、基体4は、さらにタングステンと炭素を合計で90質量%未満含有し、クロムおよびチタンを含有する複数の第3粒子25を含む柱状体27を有する。また、柱状体27は、基体4の表面に直交する断面における平均長軸長さが40μm以上である。なお、図2において柱状体27は、判別を明りょうにするため第1粒子21を黒く塗りつぶして示し、第3粒子23を白抜きで示している。
本開示のセラミック部材1は、柱状体27を有することで、柱状体27によってクラックの進展を抑制できるため、高い破壊靭性を有する。
第1粒子21は、炭化タングステン(WC)であってもよい。また、第1粒子21は、WCに他の元素を含有していてもよい。第1粒子21は、組成式がWCで示されるものであってもよい。第1粒子21は、さらにクロムを有していてもよい。このように、第1粒子21がクロムを含有していると、セラミック部材1の耐食性が向上する。第1粒子21は、粒径が0.2〜10μm程度の大きさを有している。
第2粒子23は、酸化アルミニウム(Al)であってもよい。第2粒子23における酸化アルミニウムとしては、例えば、κ−Al及びα−Alが挙げられる。また、酸化アルミニウムに他の元素を含有していてもよい。第2粒子23は、マグネ
シウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、珪素(Si)及び周期律表第3a族元素のうち、少なくとも1つを含有していてもよい。第2粒子23は、粒径が0.2〜10μm程度の大きさを有している。
第1粒子21及び第2粒子23は、上記の構成に限定されるものではなく、別の成分を含有していてもよい。例えば、第1粒子21が、コバルト(Co)又はニッケル(Ni)を含有していてもよく、また、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)及びモリブデン(Mo)の化合物(酸化物、炭化物及び窒化物)の少なくとも1つを含有していてもよい。
第1粒子21におけるタングステンの含有比率としては、例えば、炭化タングステンに換算したとき、90〜95質量%程度としてもよい。第1粒子21におけるクロムの含有比率としては、例えば、1.6〜8質量%程度としてもよい。第2粒子23における酸化アルミニウムの含有比率としては、例えば、80〜98質量%程度としてもよい。
第3粒子25は、タングステン、クロム、チタンおよび炭素を有している。第3粒子25におけるタングステンと炭素の合計は90質量%未満である。第3粒子25における、タングステン、クロム、チタンの比率は、WとCrとTiの合計を100としたとき、質量比でW:40〜70、Cr:20〜40、Ti:5〜30であってもよい。また、第3粒子25は、アルミニウム(Al)を含有していてもよい。第3粒子25は、例えば、粒径が0.2〜10μm程度の大きさを有している。
柱状体27は、複数の第3粒子25が集合したものであり、柱状体27の断面視における外形は、直線ではなくてもよく、凹凸を有していてもよい。この柱状体27の凹部には第1粒子21や第2粒子23が存在していてもよい。
また、柱状体27は、基体の表面に直交する断面において、第1粒子21が第3粒子25に囲まれて存在していてもよい。このように組成の異なる粒子が存在していると、第1粒子21と第3粒子25との熱膨張差により、柱状体27に残留応力が発生し、柱状体27が強化される。柱状体27は、基体の表面に直交する断面において、第2粒子23が第3粒子25に囲まれて存在していてもよい。この場合も、同様の効果が得られる。
なお、基体4の表面に直交する断面において、柱状体27が、第3粒子のみから構成されていてもよい。
基体4の表面に直交する断面において、柱状体27の平均アスペクト比は、4〜15であってもよい。このような範囲であると、クラックの進展を抑制する効果が高くなる。基体4の表面に直交する断面において、柱状体27の平均長軸長さは、60〜190μmであってもよい。このような範囲の大きさを有すると、クラックの進展を抑制する効果が大きい。また、基体4の表面に直交する断面において、柱状体27の平均短軸長さは、3〜10μmであってもよい。柱状体27の平均短軸長さが、このような範囲であると柱状体27がクラックの進展によって破壊されにくくなる。このような範囲とするとセラミック部材1は、優れた破壊靱性と強度を有する。
柱状体27は、基体4の表面から基体4の内方に向かって2mmまでの表面領域に存在していてもよい。また、柱状体27は、表面領域よりも内部にある内部領域に対して、表面領域に多く存在していてもよい。セラミック部材1を構造部材として用いる場合、セラミック部材1を破壊しようとする力はセラミック部材1の表面から印加される。また、セラミック部材1を工具3として用いる場合には、セラミック部材1の表面に摩擦や力が加わることになる。したがって、セラミック部材1の表面において破壊靭性が高いと、摩擦
や力に対向しやすくなる。そこで、柱状体27は、セラミック部材1の表面領域に存在していてもよい。また、内部領域よりも表面領域に多く存在していてもよい。
本開示の工具3は、上述のセラミック部材1を工具3の基体4として用いたものである。このようなセラミック部材1を基体4として用いた工具3は、基体4の破壊靭性が高いことから、耐欠損性に優れている。
また、本開示の工具3は、セラミック部材1の表面に被覆膜を有するものであってもよく、TiAlNを主成分とする被覆膜を備えていてもよい。なお、主成分とは、80質量%以上の成分をいう。被覆膜は、工具3の摩耗を抑制するなどの目的で設けられるのであり、例えば、チタン化合物、アルミナ及びダイヤモンドなどが挙げられる。チタン化合物としては、例えば、TiC、TiN、TiCN及びTiCNOなどが挙げられる。化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて上記の材質を基体4の表面にコーティングすることによって、基体4の表面に被覆膜を設けることができる。本開示の工具3における被覆膜は、PVDにより形成してもよい。
断面視における各粒子の構成は、例えば、基体4の表面に直交した断面を鏡面仕上げしたのち、走査型電子顕微鏡(SEM)画像によって確認することができる。各粒子における元素分析は、例えば走査型電子顕微鏡に付属するエネルギー分散型X線分光器(EDX)を用いたSEM−EDX法によって評価することができる。また、各粒子を構成する含有成分の確認は、例えばX線回折(XRD)法を用いることで評価できる。
上記の測定方法によって、ある粒子にタングステン及び炭素が確認され、タングステンと炭素の合計が、90質量%以上であれば、その粒子は第1粒子21である。また、ある粒子に第2粒子アルミニウム及び酸素が確認されれば、その粒子は、第2粒子23である。また、ある粒子にタングステン、クロム、チタン及び炭素が確認され、タングステンと炭素の合計が90質量%未満であれば、その粒子は第3粒子25である。
次に、本開示の切削工具について図面を用いて説明する。
本開示の切削工具101は、図3に示すように、例えば、第1端(図3における上端)から第2端(図3における下端)に向かって延びる棒状体である。切削工具101は、図3に示すように、第1端側(先端側)にポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記の工具3とを備えている。切削工具101は、耐欠損性に優れた工具3を備えているため、長期に渡り安定した切削加工を行うことができる。
ポケット103は、工具1が装着される部分であり、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有している。また、ポケット103は、ホルダ105の第1端側において開口している。
ポケット103には工具3が位置している。このとき、工具3の下面がポケット103に直接に接していてもよく、また、工具3とポケット103との間にシート(不図示)が挟まれていてもよい。
工具3は、第1面5及び第2面7が交わる稜線における切刃9として用いられる部分の少なくとも一部がホルダ105から外方に突出するようにホルダ105に装着される。本実施形態においては、工具3は、固定ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、工具3の貫通孔17に固定ネジ107を挿入し、この固定ネジ107の先端をポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、工具3がホルダ105に装着されている。
ホルダ105の材質としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いてもよい。
本実施形態においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工、溝入れ加工及び端面加工などが挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態の工具1を用いてもよい。
以下、本開示のセラミック部材(基体)の製造方法について説明する。
まず、基体の原料である無機材料の粉末を準備する。第1粒子を構成する炭化タングステンの粉末として、平均粒径が0.1〜2μmのWC粉末またはWC粉末を準備する。なお、これらのWC粉末またはWC粉末は、後述する第3粒子の原料ともなる。
第2粒子を構成する酸化アルミニウム粉末として、0.1〜2μmのAl粉末を準備する。このとき、Al粉末の平均粒径がWC粒子及びWC粒子よりも大きい場合には、基体における第2粒子の平均粒径を第1粒子及び第3粒子の平均粒径よりも大きくし易い。
第3粒子を構成する原料粉末として、平均粒径が1〜5μmの炭化クロム粉末(Cr)と平均粒径が0.1〜2μmの酸化チタン粉末を準備する。炭化クロム粉末は、CrまたはCr23粉末を利用しても良く、チタン原料には炭化チタンを用いても良い。なお、第3粒子を構成するタングステンは、第1粒子の原料粉末と共通であってもよい。
このような原料粉末を、例えば、WC粉末:75質量%、Al粉末:20質量%、Cr粉末:4.5質量%、TiO粉末:0.5質量%の割合で混合し、必要に応じてバインダーなどを添加して成形体を作製する。
次に、この成形体を焼成する。本開示の基体を製造するには、下記の焼成条件を用いるとよい。
例えば、1800〜1950℃の温度で6時間以上保持する。焼成時の雰囲気はアルゴン(Ar)及びネオン(Ne)などの不活性ガス、又はカーボンなどが存在する還元雰囲気とする。ここで、雰囲気ガスにCOガスを加えることで、柱状体が形成される。
また、COガスを用いない場合でも、1800〜1950℃というアルミナが分解する温度以上の焼結温度条件で、加熱及び冷却に要する時間を除いても6時間以上という長時間に渡り焼成することで、炭化クロムが酸化されることにより柱状体が形成される。上記の組成を有する成形体を、このような焼成条件で焼成することで、本開示のセラミック部材が得られる。
成形体に含まれる第3粒子の原料となる粉末の含有量を増やすと、セラミック部材に含まれる第3粒子の割合が増加する。また、焼成時の保持時間を長くすると、柱状体の平均長軸長さが長くなりやすい。
また、焼成温度を高くしても、柱状体の平均長軸長さが長くなりやすい。
第1粒子の原料となる粉末の粒径を、第3粒子の原料となる粉末の粒径よりも小さくすると、断面視において、柱状体の内部に第1粒子が取り囲まれて存在しやすい。
また、第2粒子の原料となる粉末の粒径を、第3粒子の原料となる粉末の粒径よりも小さくすると、断面視において、柱状体の内部に第2粒子が取り囲まれて存在しやすい。
また、焼成時の雰囲気に含まれるCOガス量を増やすと、セラミック部材の全体にわたって、第3粒子が存在しやすい。焼成時の雰囲気に含まれるCOガス量を少なくするとセラミック部材の表面から2mmの表面領域に第3粒子を存在させやすい。
上記の通り、焼成時の雰囲気のCOガス量を調整することで、セラミック部材の内部領域よりも、セラミック部材の表面領域に第3粒子が多く存在するセラミック部材を得ることができる。
雰囲気に含まれるCOガス量は、例えば、CO分圧を0.1KPa〜1KPaの範囲とするとよい。
本開示の基体は、同じ組成で柱状体を含まないものよりも、破壊靭性が高い。このように高い破壊靭性を有することにより、セラミック部材として優れる。また、基体を所定の形状として工具として用いた場合には、優れた靭性を有することから、耐欠損性に優れる。
その後、作製した基体の表面に、研磨加工又はホーニング加工を施してもよい。なお、研磨加工及びホーニング加工は不要であれば省略しても構わない。
その後、作製した基体の表面に化学蒸着法又は物理蒸着法を用いてチタン化合物などをコーティングすることにより、基体及び被覆膜を備えた工具が作製される。このコーティングの工程を省略した場合には、基体のみを備えた工具が作製される。この被覆膜は、PVD膜とすると、耐欠損性に優れる。
本開示のセラミック部材及びこれを用いた工具、切削工具は、上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行なってもよい。
1・・・セラミック部材
3・・・工具
4・・・基体
5・・・第1面
7・・・第2面
9・・・切刃
17・・・貫通孔
21・・・第1粒子
23・・・第2粒子
25・・・第3粒子
27・・・柱状体
101・・切削工具
103・・ポケット
105・・ホルダ
107・・固定ねじ

Claims (11)

  1. タングステンおよび炭素を合計で90質量%以上含有する複数の第1粒子と、
    アルミニウムおよび酸素を含有する複数の第2粒子と、を有するセラミックスの基体からなるセラミック部材であって、
    前記基体は、
    さらに、タングステンと炭素を合計で90質量%未満含有し、クロムおよびチタンを含有する複数の第3粒子を含む柱状体を有し、
    該柱状体は、前記基体の表面に直交する断面における平均長軸長さが40μm以上である、セラミック部材。
  2. 前記柱状体は、前記基体の表面に直交する断面において複数の前記第3粒子に前記第1粒子が囲まれて存在する、請求項1に記載のセラミック部材。
  3. 前記柱状体は、前記基体の表面に直交する断面において複数の前記第3粒子に前記第2粒子が囲まれて存在する、請求項1または2に記載のセラミック部材。
  4. 前記柱状体は、前記基体の表面に直交する断面において、平均アスペクト比が4〜15である、請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック部材。
  5. 前記柱状体は、前記基体の表面に直交する断面において、平均長軸長さが60〜90μmである、請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック部材。
  6. 前記柱状体は、前記基体の表面から前記基体の内方に向かって2mmまでの表面領域に存在する、請求項1〜5のいずれかに記載のセラミック部材。
  7. 前記柱状体は、前記表面領域よりも前記基体の内方の内部領域に対し、前記表面領域に多く存在する、請求項1〜6のいずれかに記載のセラミック部材。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のセラミック部材を備えた工具。
  9. 前記セラミック部材の表面に、被覆膜を備えた、請求項8に記載の工具。
  10. 前記被覆膜は、TiAlNを主成分とする被覆膜を備えている請求項9に記載の工具。
  11. 第1端から第2端に向かって延び、前記第1端側にポケットを有するホルダと、
    前記ポケットに位置する請求項8〜10のいずれかに記載の工具と、を備えた切削工具。
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