JP2019162963A - Ship - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、排ガス洗浄システムを備えた船舶に関する。 The present invention relates to a ship equipped with an exhaust gas cleaning system.
近年、排ガスの環境規制への対応として、排ガス洗浄システム(以下、「EGCS」とも言う。「EGCS」=Exhaust Gas Cleaning System」)を備えた船舶が知られている(特許文献1)。EGCSは、内燃機関や外燃機関等から排出される排ガスを洗浄するスクラバー本体と、洗浄された排ガスを船外に排出するスクラバー用排ガス管と、スクラバー本体から船体内に延設されるドレン管とを少なくとも含んで構成されている。 In recent years, a ship equipped with an exhaust gas cleaning system (hereinafter also referred to as “EGCS”; “EGCS” = Exhaust Gas Cleaning System ”) is known as a countermeasure to environmental regulations for exhaust gas (Patent Document 1). The EGCS has a scrubber body that cleans exhaust gas discharged from internal combustion engines, external combustion engines, etc., a scrubber exhaust pipe that discharges the cleaned exhaust gas to the outside of the ship, and a drain pipe that extends from the scrubber body to the hull. And at least.
スクラバー本体とスクラバー用排ガス管との接続構造は、熱伸縮に対応する必要がある。ここで、スクラバー用排ガス管の口径は数mと大きいため、かかる接続構造に金属製等の伸縮継ぎ手を用いる場合には、装置が高価になるという問題がある。 The connection structure between the scrubber body and the exhaust gas pipe for scrubber needs to support thermal expansion and contraction. Here, since the diameter of the scrubber exhaust gas pipe is as large as several meters, there is a problem that the apparatus becomes expensive when a metal or other expansion joint is used for such a connection structure.
そこで、本発明は、排ガス洗浄システムの設置に際し、安価な構造でスクラバー本体とスクラバー用排ガス管とを接続することが可能な船舶を提供することを課題とする。 Then, this invention makes it a subject to provide the ship which can connect the scrubber main body and the exhaust gas pipe | tube for scrubbers with an inexpensive structure in the case of installation of an exhaust gas cleaning system.
上記の課題を解決するために本発明は、機関から排出された排ガスを船外へ排出する機関用排ガス管と、前記排ガスを取り込んで洗浄し、洗浄した後の排ガスを船外に排出する排ガス洗浄システムと、を備えた船舶であって、前記排ガス洗浄システムは、水を用いることによって前記機関から排出された排ガスを洗浄するスクラバー本体と、前記機関用排ガス管と前記スクラバー本体とを連結する排ガス引込管と、洗浄された排ガスを船外へ排出するスクラバー用排ガス管と、前記スクラバー本体及び前記スクラバー用排ガス管の間に設けられる樹脂製又はゴム製のシール部材と、を備えることを特徴とする。 In order to solve the above problems, the present invention provides an exhaust gas pipe for an engine that exhausts exhaust gas discharged from an engine to the outside of the ship, and an exhaust gas that takes in and cleans the exhaust gas and discharges the exhaust gas after cleaning to the outside of the ship. The exhaust gas cleaning system connects a scrubber body that cleans the exhaust gas discharged from the engine by using water, the engine exhaust pipe, and the scrubber body. An exhaust gas inlet pipe, a scrubber exhaust gas pipe for discharging the cleaned exhaust gas to the outside of the ship, and a resin or rubber seal member provided between the scrubber body and the scrubber exhaust gas pipe And
かかる構成によれば、スクラバー本体内において排ガスの洗浄に水(海水等)が用いられるため、スクラバー用排ガス管を流通する排ガスの温度が低減されている。そのため、金属製等の高価な伸縮継ぎ手を用いることなく、樹脂製又はゴム製のシール部材を用いることによって、腐食せずに熱伸縮に好適に対応可能なスクラバー本体とスクラバー用排ガス管との接続構造を安価に提供することができる。 According to such a configuration, since water (seawater or the like) is used for cleaning the exhaust gas in the scrubber body, the temperature of the exhaust gas flowing through the scrubber exhaust pipe is reduced. Therefore, it is possible to connect the scrubber body and the exhaust gas pipe for scrubber that can be suitably adapted to thermal expansion without corrosion by using a resin or rubber seal member without using an expensive expansion joint such as metal. The structure can be provided at low cost.
上記の船舶において、前記スクラバー本体及び前記スクラバー用排ガス管の一方を他方へ付勢する付勢部を備えることが好ましい。 Said ship WHEREIN: It is preferable to provide the urging | biasing part which urges | biases one of the said scrubber main body and the exhaust gas pipe for scrubbers to the other.
かかる構成によれば、スクラバー本体及びスクラバー用排ガス管の熱膨張による影響によってシール部材が伸縮した場合においても、付勢部によって、スクラバー本体及びスクラバー用排ガス管の接続部位の緩みを好適に防止することができる。 According to such a configuration, even when the seal member expands and contracts due to the thermal expansion of the scrubber main body and the scrubber exhaust gas pipe, the biasing portion suitably prevents loosening of the connecting portion of the scrubber main body and the scrubber exhaust gas pipe. be able to.
本発明の船舶によれば、排ガス洗浄システムの設置に際し、安価な構造でスクラバー本体とスクラバー用排ガス管とを接続することができる。 According to the ship of the present invention, when installing the exhaust gas cleaning system, the scrubber body and the scrubber exhaust pipe can be connected with an inexpensive structure.
<全体構成>
本発明の実施形態に係る船舶について、図面を用いて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る船舶1は、船尾部の内部に設けられた機関室2と、機関3と、エンジンケーシング4と、煙突5と、居住区6(図2参照)と、排ガス洗浄システム7とを主に含んで構成されている。
<Overall configuration>
The ship which concerns on embodiment of this invention is demonstrated in detail using drawing. As shown in FIG.1 and FIG.2, the
機関(例えば、主機関)3は、船舶1を推進させるための動力源であって、機関室2に設置されている。船舶1の上甲板10の上にはエンジンケーシング4が設けられている。エンジンケーシング4の上には、煙突5が設けられている。エンジンケーシング4の船首側には居住区6(図2参照)が設けられている。また、エンジンケーシング4の側方には排ガス洗浄システム7が設けられている。排ガス洗浄システム7は、本実施形態ではエンジンケーシング4の右舷側に設けられているが、エンジンケーシング4(煙突5)の船尾側又は左舷側に設けてもよい。なお、機関3は、本実施形態では主機関を例示しているが、例えば、補機関、発電機用の内燃機関、その他の用途の内燃機関、主ボイラ又は補助ボイラ等の外燃機関等、種々のエネルギーを機械的力又は運動に変換するとともに排ガスを発生する機械を広く意味する。
The engine (for example, main engine) 3 is a power source for propelling the
煙突5の内部には、機関3の排ガスを船外に排出する機関用排ガス管11が設けられている。機関用排ガス管11は、機関室2、エンジンケーシング4及び煙突5の内部を通って煙突5の上方まで延設されている。煙突5の内部において、機関用排ガス管11に機関用ダンパー12が設けられている。
Inside the
<排ガス洗浄システム>
排ガス洗浄システム(EGCS)7は、機関3から排出される排ガスを洗浄するとともに、洗浄後の排ガスを船外に排出する装置である。また、排ガス洗浄システム7は、洗浄後の排水を船外に排出するか、又は、排水を中和して再利用する装置である。排ガス洗浄システム7は、スクラバー本体21と、排ガス引込管22と、スクラバー用排ガス管23と、ドレン管24とを少なくとも含んで構成されている。
<Exhaust gas cleaning system>
The exhaust gas cleaning system (EGCS) 7 is a device that cleans the exhaust gas discharged from the
スクラバー本体21は、機関3から排出される排ガスを洗浄する装置である。スクラバー本体21は、Aデッキ20の上に支持部材25を介して設置されている。スクラバー本体21は、略円筒状を呈する。スクラバー本体21の洗浄方式は、特に制限されないが、本実施形態では、船内に取り入れた海水をスクラバー本体21内で噴霧させて排ガスを洗浄し、排ガス内に含まれる粒子の付着、凝集を図って排ガスから粒子を分離するものである。分離された粒子は、排水とともにドレン管24から排出される。本実施形態のスクラバー本体21は、主として排ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)の低減を図る装置であるが、他の物質の低減を図る装置であってもよい。
The
Aデッキ20は、上甲板10よりも一層高い位置にあるデッキである。Aデッキ20は、上甲板10に立設する複数の支柱26で支持されている。図2に示すように、Aデッキ20の下には、部屋R1,R2が設けられている。なお、スクラバー本体21の設置位置は、Aデッキ20に限定するものではなく、Aデッキ20よりも上層のBデッキ又はCデッキ等に設置してもよい。上甲板10からAデッキ20(スクラバー本体21を設置するデッキ)までの高さは、例えば、2.0m以上、好ましくは2.5m以上、より好ましくは3.0m以上に設定することが好ましく、10.0m以下とすることが好ましい。
The
Aデッキ20には、スクラバー本体21の周囲を覆う4つの側壁Wa,Wb,Wc,Wdと、上方を覆う上壁Cが形成されている。底部を構成するAデッキ20と、4つの側壁Wa〜Wdと、上壁Cとでスクラバー室Sが形成されている。図2に示すように、スクラバー室Sには、船首側に張り出すスペースS1が形成されている。スペースS1には、スクラバー本体21を制御する制御部V等が配置されている。
The
排ガス引込管22は、機関用排ガス管11とスクラバー本体21との間を排ガスが流通可能に接続する配管である。排ガス引込管22の一端は、煙突5の内部において機関用排ガス管11の中間部分に接続されている。排ガス引込管22の他端は、スクラバー本体21の下部に接続されている。排ガス引込管22の機関用排ガス管11側の端部には、スクラバー用ダンパー27(図4も参照)が設けられている。機関用ダンパー12を開けて、スクラバー用ダンパー27を閉じることにより、排ガスを機関用排ガス管11から船外に排出することができる。一方、機関用ダンパー12を閉じて、スクラバー用ダンパー27を開けることにより、排ガスをスクラバー本体21に流入させることができる。機関用ダンパー12及びスクラバー用ダンパー27は、制御部Vからの制御信号に基づいて開閉可能になっている。
The exhaust
排ガス引込管22は、図4及び図5に示すように、煙突5内の機関用排ガス管11とスクラバー本体21とを連結する配管であって、機関用排ガス管11の排ガスをスクラバー本体21に取り入れるものである。排ガス引込管22周りの構成については追って詳述する。
As shown in FIGS. 4 and 5, the exhaust
スクラバー用排ガス管23は、図1及び図2に示すように、スクラバー本体21で洗浄された後の排ガスを、船外に排出する筒状部材である。スクラバー用排ガス管23の基端側はスクラバー本体21に接続されており、先端側は機関用排ガス管11と概ね同じ高さまで鉛直上方に延設されている。スクラバー用排ガス管23は、スクラバー室Sの上壁Cの開口部を貫通している。当該開口部はスクラバー用排ガス管23よりも一回り大きな直径で形成されている。スクラバー用排ガス管23の先端側は、上壁Cの上に形成された支持構造体Xに支持されている。支持構造体Xの構造は、スクラバー用排ガス管23の先端側を支持可能であればどのような構造でも良いが、本実施形態ではトラス構造になっている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the scrubber
スクラバー用排ガス管23は、単一の筒状部材であってもよいし、複数の筒状部材を連結してもよい。複数の筒状部材を連結する場合は、隣り合う筒状部材の間に伸縮継手やゴムパッキン、樹脂パッキン等を設けて筒状部材の伸縮を吸収するようにしてもよい。また、複数の筒状部材を連結する場合は、上壁Cよりも上の筒状部材の荷重及び支持構造体Xの荷重が、スクラバー本体21に作用しないようにすることが好ましい。例えば、上壁Cよりも上の筒状部材の荷重及び支持構造体Xの荷重が、スクラバー本体21に作用させずに上壁Cに作用するように形成することが好ましい。スクラバー用排ガス管23及び支持構造体Xの詳細な構成については後記する。
The scrubber
ドレン管24は、スクラバー本体21から排水を排出するための配管である。ドレン管24は、図3に示すように、スクラバー本体21の下端に接続されるとともに、Aデッキ20の貫通孔20a及び上甲板10の貫通孔10aを貫通して、船体内に延設されている。ここで、排ガス洗浄システム7には、排水を船外に排出するオープンタイプと、排水を船内で洗浄して循環させ、洗浄水として再利用するクローズタイプと、オープン/クローズ双方選択可能なハイブリッドタイプがある。請求項に示す「ドレン管」には、クローズタイプ及びハイブリッドタイプの循環用の配管も含み得る。排水の形態は特に制限されないが、本実施形態では、オープンタイプを例示する。
The
ドレン管24の上端側はスクラバー本体21の下端に接続されるとともに、ドレン管24の下端側は船底に接続されている。ドレン管24は、ポンプ等は用いない重力排水方式で排水するものである。スクラバー本体21から排出される排水は、強酸性(PH=約2.0)であるとともに排ガスに含まれる粒子を多く含んでおり、温度は25〜60℃になっている。
The upper end side of the
図3に示すように、ドレン管24とAデッキ20とはAデッキ用ダブリングプレート51を用いて接続されている。Aデッキ用ダブリングプレート51は、ドレン管24を挿通可能な貫通孔52を備えた金属製の板状部材である。Aデッキ用ダブリングプレート51とドレン管24との隅部は溶接によって水密に接合され、溶接部Q1が形成されている。また、Aデッキ用ダブリングプレート51とAデッキ20との隅部は溶接によって水密に接合され、溶接部Q2が形成されている。Aデッキ用ダブリングプレート51と、溶接部Q1,Q2とでデッキ用接続部53が形成されている。なお、デッキ用接続部53は、溶接に限定されるものではなく、Aデッキ20とドレン管24とを水密に接続可能であれば他の形態であってもよい。
As shown in FIG. 3, the
ドレン管24と上甲板10とは上甲板用ダブリングプレート54を用いて接続されている。上甲板用ダブリングプレート54は、ドレン管24を挿通可能な貫通孔55を備えた金属製の板状部材である。上甲板用ダブリングプレート54とドレン管24との隅部は溶接によって水密に接合され、溶接部Q3が形成されている。また、上甲板用ダブリングプレート54と上甲板10との隅部は溶接によって水密に接合され、溶接部Q4が形成されている。上甲板用ダブリングプレート54と、溶接部Q3,Q4とで上甲板用接続部56が形成されている。なお、上甲板用接続部56は、溶接に限定されるものではなく、上甲板10とドレン管24とを水密に接続可能であれば他の形態であってもよい。
The
デッキ用接続部53と上甲板用接続部56との間において、ドレン管24に伸縮継手57が設けられている。伸縮継手57は、ドレン管24の伸縮を吸収する部材である。伸縮継手57の材質は伸縮を吸収することができれば特に制限されないが、例えば、インコネル(登録商標)、スーパー二相ステンレス、二相ステンレス、ステンレス又はハステロイ(登録商標)であることが好ましい。このような材質によれば、腐食を防止することができる。なお、請求項に示す「ドレン管」には、再循環ライン用のドレン管も含み得る。
An
<スクラバー室S内の通気機構>
図6及び図7に示すように、スクラバー室Sの内部には、通気機構が設けられている。通気機構は、給気用開口部61と、排気用開口部62と、送風機Fと、配管63とで主に構成されている。給気用開口部61は、右舷側の側壁Wbの上部に形成された開口である。排気用開口部62は、船尾側の側壁Wdの上部に形成された開口である。
<Ventilation mechanism in scrubber chamber S>
As shown in FIGS. 6 and 7, a ventilation mechanism is provided inside the scrubber chamber S. The ventilation mechanism mainly includes an
送風機Fは、スクラバー室Sの底部側、つまり、Aデッキ20の近傍に配置されている。送風機Fは、単数でも複数でもよい。配管63は、送風機F,Fと排気用開口部62とを連結している。当該通気機構は、給気用開口部61から外気を取り入れるとともにスクラバー室S内の空気を送風機Fで吸い込み、配管63及び排気用開口部62を介してスクラバー室Sの外部に排出するものである。給気用開口部61及び排気用開口部62は、スクラバー室Sの他の位置に設けてもよい。また、送風機Fは、Aデッキ20の上に配置してもよい。また、送風機Fはスクラバー室Sの外部に設置して、スクラバー室Sの内部に送風する構成でもよい。
The blower F is disposed on the bottom side of the scrubber chamber S, that is, in the vicinity of the
<本実施形態の作用効果>
ここで、スクラバー本体21から排出される排水は重力排水方式であるため、スクラバー本体21から鉛直下方に所定の長さ以上の直線状のドレン管24を設けなければならない。例えば、上甲板10の裏側に油槽タンク(図示省略)や配管等の船体内構造物が配設されている場合、上甲板10の直上にスクラバー本体21を設置すると、ドレン管24と船体内構造物とが干渉するため、設置位置の確保が困難となる。しかし、本実施形態に係る船舶1によれば、上甲板10よりも一層高い位置にあるAデッキ20にスクラバー本体21を設けるため、船体内構造物に干渉することが少なく、スクラバー本体21の下端から、直線状の所定の長さ以上のドレン管24を容易に設けることができる。
<Operational effects of this embodiment>
Here, since the drainage discharged from the
また、スクラバー本体21をAデッキ20に設けることで、上甲板10に設置された構造物との干渉も回避でき、空間的な制約を軽減することができる。また、スクラバー本体21及びスクラバー室Sを上甲板10ではなく、Aデッキ20に設けることにより、艤装数を低減することができる。また、スクラバー本体21を上甲板10に設置して上甲板10に補強作業を直接施すことに比べれば、スクラバー本体21をAデッキ20に設置してAデッキ20に補強作業を施す方が作業を容易に行うことができる。例えば、Aデッキ20を支持する支柱26の本数を増やしたり、支柱26自体の強度を高めるなどして補強することができる。また、スクラバー室Sを設けることにより、風雨や海水等からスクラバー本体21を保護することができるとともに、スクラバー本体21等からリークする排ガスが暴露部に流出しないようにすることができる。
Further, by providing the scrubber
また、上甲板用接続部56及びデッキ用接続部53を備えることにより、上甲板10又はAデッキ20からドレン管24をつたう漏水を防ぐことができる。また、本実施形態では、ドレン管24を上甲板用接続部56及びデッキ用接続部53で固定するものであるため、特に、上甲板10からAデッキ20の間において、ドレン管24が船体の動揺、振動やドレン管24の有する熱の影響を受けやすく、ドレン管24が損傷するおそれが高い。しかし、本実施形態によれば、船体の動揺、振動やドレン管24の有する熱の影響によるドレン管24の伸縮を伸縮継手57で吸収することができる。これによりドレン管24の損傷を防ぐことができる。
Further, by providing the upper
また、スクラバー室Sに設けた本実施形態の通気機構によれば、スクラバー室S内の換気を行うことができる。つまり、排ガス洗浄システム7から排ガスがリークするおそれがあるが、当該通気機構によれば当該排ガスをスクラバー室Sの外部へ常時排出することができる。これにより、排ガス濃度の低い状態で、スクラバー室S内でのメンテナンス作業等を行うことができる。
Moreover, according to the ventilation mechanism of this embodiment provided in the scrubber chamber S, the inside of the scrubber chamber S can be ventilated. That is, the exhaust gas may leak from the exhaust
また、送風機Fはスクラバー室Sの外部に設置して給気用送付機としてもよい。しかし、給気用送風機であると、騒音が大きくなるとともに、スクラバー室S内での空気の流れが制御しづらく排気効率が悪いというおそれがある。この点、本実施形態では、送風機Fをスクラバー室Sの内部に配置することで騒音を防ぐことができる。また、スクラバー室S内の底部側(Aデッキ20側)に送風機Fを設置することにより、スクラバー室Sの内部(特に底部側)に負圧を発生させて、スクラバー室Sの底部に滞留しやすい排ガスを効率良く外部に排出することができる。また、配管63は省略してもよいが、配管63を設けることでより効率よく排ガスを外部に排出することができる。
The blower F may be installed outside the scrubber chamber S to serve as an air supply sending machine. However, in the case of the air supply blower, noise is increased and the air flow in the scrubber chamber S is difficult to control and the exhaust efficiency may be poor. In this regard, in this embodiment, noise can be prevented by arranging the blower F inside the scrubber chamber S. Further, by installing the blower F on the bottom side (A
また、排気用開口部62をスクラバー室Sの上部に設けることにより、上甲板10又はAデッキ20上の人が通る交通路から排気用開口部62を十分に離間させることができる。また、給気用開口部61及び排気用開口部62をスクラバー室Sの上部に設けるとともに、排気用の送風機Fをスクラバー室Sの底部側に設けることで、スクラバー室Sの全体に、特に、高さ方向に空気を循環させることができる。これにより、スクラバー室Sの内部に排ガスが滞留するのを効率よく防ぐことができる。つまり、送風機Fを排気用送風機とするとともに、給気用開口部61及び排気用開口部62の設置位置を合わせて設定することにより、スクラバー室S内の気流を容易に制御することができる。
Further, by providing the
また、図7に示すように、スクラバー室Sの左舷側には、機関室2の空調に用いられる外気を取り込む機関空調用給気口66が複数箇所に設けられている。本実施形態では、排気用開口部62を、側壁Wdのうち機関空調用給気口66から離れた位置に設けた。これにより、スクラバー室Sから排出された排ガスが機関空調用給気口66側に流れにくくすることができる。
Further, as shown in FIG. 7, on the port side of the scrubber chamber S, engine air-conditioning
<排ガス引込管22周りの構成>
≪煙突側開口構造N1≫
次に、排ガス引込管22周りの構成について図4及び図5を主に用いて説明する。図4及び図5に示すように、排ガス引込管22は、分岐管31と、水平管32と、エルボー管33と、鉛直管34とで主に構成されている。図4に示すように、分岐管31は、煙突5内において機関用排ガス管11から水平方向に分岐する配管である。分岐管31の一部には、発電機用排ガス管35が接続されている。分岐管31と水平管32との間には、伸縮継手36が設置されている。また、水平管32とエルボー管33との間には、伸縮継手37が設置されている。また、エルボー管33と鉛直管34との間には、伸縮継手38が設置されている。各伸縮継手36,37,38を設けることにより、排ガス引込管22が受ける揺動、振動や熱による伸縮を吸収することができる。
<Configuration around the exhaust
≪Chimney side opening structure N1≫
Next, the configuration around the exhaust
図5に示すように、水平管32の一端側は、煙突5の開口部40を貫通している。水平管32は、煙突5からスクラバー室Sに向けて水平に配置されている。水平管32の外径は中間部分から拡径している。開口部40は、水平管32よりも一回り大きな直径になっている。開口部40には、筒状のスリーブ41が設けられている。スリーブ41は、開口部40を挟んで煙突5の内部と外部に亘って延設されている。開口部40とスリーブ41とは溶接によって接合されている。スリーブ41は、防水機能及び断熱機能を備えている。
As shown in FIG. 5, one end side of the
煙突5側の外部において、水平管32の外周には、周方向に亘ってかさ部42が形成されている。かさ部42は、水平管32の外周から垂直に立ち上がり周方向に亘って設けられた立上り部42aと、立上り部42aの端部から煙突5方向に垂直に延設された延設部42bとで構成されている。
Outside the
延設部42bの内面には、水平管32側に垂下するコーミング43が形成されている。コーミング43は、水平管32の周方向に亘って間をあけて断続的に形成されている。コーミング43とスリーブ41の端部とは当接するか又はわずかに離間して配置されている。また、水平管32の下部は、煙突5の外部において、エンジンケーシング4から立ち上がるサポートM1によって支持されている。
A combing 43 is formed on the inner surface of the extending
煙突5の開口部40と、スリーブ41と、かさ部42と、コーミング43とで煙突側開口構造N1が構成されている。煙突側開口構造N1によれば、開口部40にスリーブ41を設けることにより、風雨等が煙突5の内部に流入するのを防ぐことができる。また、スリーブ41を設けることにより、煙突5内の熱及び排ガス引込管22の熱が煙突5の表面に伝達するのを防ぐことができる。これにより、煙突5やスクラバー室Sの外壁の塗装が熱で剥がれたり汚れたりするのを防ぐことができる。また、煙突5内の空気(機関用排ガス管11等からリークした排ガス)は、水平管32とスリーブ41との間、隣り合うコーミング43,43の間を通って船外に排出されるようになっている。また、煙突5の開口部40の開口縁と水平管32とは縁が切れているため、水平管32(排ガス引込管22)が受ける揺動、振動や熱による伸縮の影響が、煙突5に伝達しないようになっている。つまり、排ガス引込管22は、開口部40を遊貫しており、開口部40周りにおいても径方向及び軸方向に伸縮できるため、煙突5及び排ガス引込管22の損傷を防ぐことができる。
The chimney side opening structure N1 is configured by the
≪スクラバー側開口構造N2≫
図5に示すように、水平管32の他端側は、スクラバー室Sの左舷側の側壁Waに形成された開口部60を貫通している。開口部60は、水平管32の外径よりも一回り大きな直径になっている。開口部60には、筒状のスリーブ44が設けられている。スリーブ44は、開口部60近傍から煙突5側に向けて延設されている。スリーブ44と側壁Waとは溶接で接合されている。スリーブ44は、防水機能及び断熱機能を備えている。
≪Scrubber side opening structure N2≫
As shown in FIG. 5, the other end of the
水平管32のスクラバー室S近傍の外周には、周方向に亘ってかさ部45が形成されている。かさ部45は、水平管32の外周から垂直に立ち上がり周方向に亘って設けられた立上り部45aと、立上り部45aの端部から側壁Wb側に向けて延設された延設部45bとで構成されている。
On the outer periphery of the
延設部45bの内面には、水平管32側に垂下するコーミング46が形成されている。コーミング46は、水平管32の周方向に亘って間をあけて断続的に形成されている。コーミング46とスリーブ44の端部とは当接するか又はわずかに離間して配置されている。また、図4に示すように、水平管32の下部は、側壁Waの内面から延設されたサポートM2で支持されている。
A combing 46 is formed on the inner surface of the extending
側壁Waの開口部60と、スリーブ44と、かさ部45と、コーミング46とでスクラバー側開口構造N2が構成されている。スクラバー側開口構造N2によれば、開口部60にスリーブ44を設けることにより、風雨等がスクラバー室Sの内部に流入するのを防ぐことができる。また、スクラバー室S内の空気(スクラバー本体21等からリークした排ガス)は、開口部60、水平管32とスリーブ44との間、隣り合うコーミング46,46の間を通って船外に排出されるようになっている。また、側壁Waの開口部60の開口縁と排ガス引込管22とは縁が切れているため、水平管32(排ガス引込管22)が受ける揺動、振動や熱による伸縮の影響が、側壁Waに伝達しないようになっている。つまり、排ガス引込管22は、開口部60を遊貫しており、開口部60周りにおいても径方向及び軸方向に伸縮できるため、スクラバー室Sの側壁Wa及び排ガス引込管22の損傷を防ぐことができる。
The opening
図4に示すように、エルボー管33は、伸縮継手37を介して水平管32に連結されている。また、エルボー管33は、伸縮継手38を介して鉛直管34に連結されている。エルボー管33は、水平管32から流通する排ガスを略鉛直下方に導く配管である。エルボー管33は、スクラバー室Sの上壁Cから延設されたサポートM3,M4で吊持されている。エルボー管33の内部には、管軸方向に沿って配置された板状のガイド48が設けられている。ガイド48を設けることにより、曲がったエルボー管33内での乱流を防ぎ、排ガスを効率良くスクラバー本体21側へ流通させることができる。
As shown in FIG. 4, the
<スクラバー本体21及びスクラバー用排ガス管23の接続構造>
次に、スクラバー本体21及びスクラバー用排ガス管23の接続構造について図8及び図9を主に用いて説明する。
船舶1は、スクラバー本体21及びスクラバー用排ガス管23の接続構造として、フランジ部201,202と、シール部材203と、複数組のナット204、ボルト205及び圧縮コイルバネ206と、を備える。
<Connection structure of
Next, the connection structure of the
The
≪フランジ部201,202及びシール部材203≫
フランジ部201は、スクラバー本体21における筐体部の上壁部の孔部周縁において、平面視で環状を呈するように形成されている。フランジ部201は、当該フランジ部201を有する部材をスクラバー本体21の筐体部に取り付けることによって設けられてもよい。フランジ部202は、スクラバー用排ガス管23の下端部において、フランジ部201と同様に平面視で環状を呈するように形成されている。フランジ部202は、当該フランジ部202を有する部材をスクラバー用排ガス管23の下端部に取り付けることによって設けられてもよい。シール部材203は、フランジ部201,202と同様に平面視で環状を呈する部材であり、フランジ部201,202の間に挟まれるように設けられている。シール部材203は、樹脂製又はゴム製であり、弾性を有する。
<<
The
≪ナット204、ボルト205及び圧縮コイルバネ206≫
ナット204は、フランジ部201の下面部に溶接等によって接合されている。ボルト205は、フランジ部201,202及びシール部材203に形成されている孔部に上方から挿通され、ナット204に螺合されている。圧縮コイルバネ206は、ボルト205の軸部205aが挿通されてボルト205の頭部205bとフランジ部202の上面との間に架設されており、フランジ部202をフランジ部201へ付勢する。すなわち、圧縮コイルバネ206は、スクラバー用排ガス管23及びスクラバー本体21の一方を他方へ付勢する付勢部の一例である。
The
<スクラバー用排ガス管23の支持構造>
次に、スクラバー用排ガス管23の支持構造について図10から図13を主に用いて説明する。船舶1において、スクラバー用排ガス管23は、下部排ガス管211と、上部排ガス管212と、接続部213と、を備える。
<Support structure of scrubber
Next, the support structure of the scrubber
≪下部排ガス管211≫
下部排ガス管211は、スクラバー用排ガス管23の下部を構成する筒状部材である。
下部排ガス管211の下端部は、前記したようにシール部材203を介してスクラバー本体21の筐体部と接続されている。下部排ガス管211の上端部は、当該下部排ガス管211がスクラバー本体21の筐体部に接続された状態で、スクラバー室Sの上壁Cから上方へ突出する。
≪
The
The lower end portion of the
≪上部排ガス管212≫
上部排ガス管212は、スクラバー用排ガス管23の上部を構成する筒状部材である。上部排ガス管212の下端部は、当該上部排ガス管212が後記する支持部220を介して支持構造体Xに支持された状態で、支持構造体Xの下端部よりも上方に位置する。上部排ガス管212の上端部は、当該上部排ガス管212が後記する支持部220を介して支持構造体Xに支持された状態で、支持構造体Xから上方へ突出する。
≪
The
≪接続部213≫
接続部213は、下部排ガス管211の上端部と上部排ガス管212の下端部とを接続する部位である。本実施形態において、接続部213は、下部排ガス管211及び上部排ガス管212と同様の素材によって形成された一対の半割りスリーブを用いて形成されている。接続部213は、溶接等によって下部排ガス管211及び上部排ガス管212と接合されている。なお、接続部213の構造は、前記したものに限定されず、上部排ガス管212の荷重が支持構造体Xによって支持された状態で下部排ガス管211と上部排ガス管212とを接続するものであればよい。
<<
The
≪支持部≫
船舶1は、スクラバー用排ガス管23の支持構造として、前記した支持構造体Xと、支持部220と、を備える。支持部220は、上部排ガス管212の荷重を支持構造体Xに伝達するように支持する部位であり、本実施形態では、複数組の排ガス管側部材221及び支持構造体側部材222を備える(図11参照)。
≪Support part≫
The
図12に示すように、排ガス管側部材221は、正面視で閉断面形状を呈する矩形枠部221aと、矩形枠部221aの上壁部及び下壁部を連結する仕切壁部221bと、を一体に備える金属製部材である。排ガス管側部材221の基端部は、上部排ガス管212の外周面に溶接等によって接合されている。
As shown in FIG. 12, the exhaust gas
図10及び図11に示すように、本実施形態では、支持構造体Xの高さ方向中間部に対応する高さにおいて、4個の排ガス管側部材221が、上部排ガス管212の周方向に等間隔(90°ごと)に設置されている。また、支持構造体Xの上端部に対応する高さにおいて、4個の排ガス管側部材221が、上部排ガス管212の周方向に等間隔(90°ごと)に設置されている。
As shown in FIGS. 10 and 11, in the present embodiment, four exhaust
図12に示すように、支持構造体側部材222は、排ガス管側部材221に対応して設けられており、縦壁部222aと、縦壁部222aの上下端部から垂直に延設される一対のフランジ部222bと、を一体に備える金属製部材である。支持構造体側部材222の基端部は、支持構造体Xに溶接等によって接合されている。
As shown in FIG. 12, the support
図13に示すように、排ガス管側部材221の仕切壁部221bには、上下方向に縦長の孔部221cが形成されている。また、支持構造体側部材222の縦壁部222aのスクラバー用排ガス管23ないし上部排ガス管212側には、孔部221cと同様の上下方向に縦長の孔部222cが形成されている。排ガス管側部材221及び支持構造体側部材222は、孔部221c,222cを介したボルト223及びナット224によって互いに連結されている。このようにすることで、上部排ガス管212は、支持構造体Xに対して上下方向に変位可能に支持される。すなわち、上部排ガス管212は、支持部220によって、当該上部排ガス管212の上下方向の熱伸縮を許容するように支持構造体Xに支持されている。また、かかる構造によれば、設置時における支持構造体X、上部排ガス管212等の寸法誤差を吸収することができる。なお、熱伸縮を許容する構造は、前記したものに限定されず、孔部221c,222cのうち一方が上下方向に縦長であり、他方がボルト223の軸部とほぼ同一径である構成であってもよい。
As shown in FIG. 13, the
支持部220及び支持構造体Xの少なくとも一方は、スクラバー用排ガス管23とは異なる材料によって形成され、スクラバー用排ガス管23に対して電気的に絶縁可能であることが好ましい。
At least one of the
<スクラバー用排ガス管23の組付方法>
次に、スクラバー用排ガス管23の組付方法の各工程について、図10を主に用いて説明する。まず、下部排ガス管211を、シール部材203を介してスクラバー本体21の筐体部に接続する(図8参照)。続いて、船舶1上又は船舶1外において、上部排ガス管212を、支持部220を介して支持構造体Xに連結する。続いて、上部排ガス管212が連結された支持構造体Xを、スクラバー室Sの上壁C上に設置する。続いて、下部排ガス管211及び上部排ガス管212を、接続部213によって接続する。
<Assembly method of
Next, each step of the method of assembling the
なお、支持構造体Xをスクラバー室Sの上壁C上に設置する前に、支持構造体Xの下端部を削ることによって、支持構造体Xの設置後における下部排ガス管211の上端部と上部排ガス管212の下端部との隙間を調整してもよい。
Before installing the support structure X on the upper wall C of the scrubber chamber S, the lower end of the support structure X is shaved so that the upper end and the upper part of the
また、図13に示すように、スクラバー用排ガス管23がスクラバー本体21に組み付けられた初期状態において、ボルト223及びナット224は、孔部221c,222cの上端部側に位置する。これにより、下部排ガス管211及び上部排ガス管212が上方へ熱膨張した場合に、孔部221cがボルト223及びナット224に対して上方へ移動することとなり、熱膨張に対応して上部排ガス管212を好適に支持することができる。
また、上下の支持部220において、上側の支持部220における孔部221c,222cの方が、下側の支持部220における孔部221c,222cよりも縦長に形成されていることが好ましい。これにより、上部排ガス管212の熱伸縮に対して好適に対応することができる。
As shown in FIG. 13, in the initial state in which the
Further, in the upper and
<本実施形態の作用効果>
本発明の実施形態に係る船舶1によれば、スクラバー本体21がスクラバー室Sに収容されているので、スクラバー本体21を風雨及び海水から好適に保護することができる。また、スクラバー用排ガス管23が下部排ガス管211と上部排ガス管212とに分割されており、上部排ガス管212の荷重がスクラバー室S上の支持構造体Xによって支持されている。そのため、スクラバー本体21が上部排ガス管212の荷重を支持する必要が無くなり、スクラバー本体21に作用する荷重を低減してスクラバー本体21の耐久性及び設計自由度を向上することができる。
<Operational effects of this embodiment>
According to the
また、本発明の実施形態に係る船舶1によれば、支持構造体Xが隙間のあるトラス構造を呈するため、支持部220による上部排ガス管212の連結作業を容易化するとともに、高さの調節を容易化することができる。
Moreover, according to the
また、本発明の実施形態に係る船舶1によれば、上部排ガス管212が上下方向に熱伸縮可能に支持構造体Xに支持されているので、上部排ガス管212の熱伸縮による支持構造体X及びスクラバー室Sへの影響を抑えることができる。
Moreover, according to the
また、従来の船舶では、排ガスが非常に高温のため、スクラバー本体とスクラバー用排ガス管との接続部位には金属製の部材(例えば、伸縮継ぎ手)が用いられていた。これに対し、本発明の実施形態に係る船舶1によれば、スクラバー本体21内において排ガスに水(海水等)が噴霧されるため、スクラバー用排ガス管23を流通する排ガスの温度が低減されている。そのため、金属製の伸縮継ぎ手を用いることなく、樹脂製又はゴム製のシール部材203を用いることによって、腐食せずに熱伸縮に好適に対応可能なスクラバー本体21とスクラバー用排ガス管23との接続構造を安価に提供することができる。
Moreover, in the conventional ship, since exhaust gas was very high temperature, the metal member (for example, expansion joint) was used for the connection part of the scrubber main body and the exhaust pipe for scrubbers. On the other hand, according to the
また、本発明の実施形態に係る船舶1によれば,スクラバー本体21及びスクラバー用排ガス管23の熱膨張による影響によってシール部材203が伸縮した場合においても、付勢部である圧縮コイルバネ206によって、スクラバー本体21及びスクラバー用排ガス管23の接続部位の緩みを好適に防止することができる。
Moreover, according to the
以上本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, design changes can be made as appropriate without departing from the spirit of the present invention.
1 船舶
2 機関室
3 機関(主機関)
4 エンジンケーシング
5 煙突
6 居住区
7 排ガス洗浄システム(EGCS)
10 上甲板
11 機関用排ガス管
20 Aデッキ
21 スクラバー本体
22 排ガス引込管
23 スクラバー用排ガス管
24 ドレン管
25 支持部材
26 支柱
53 デッキ用接続部
56 上甲板用接続部
57 伸縮継手
203 シール部材
211 下部排ガス管
212 上部排ガス管
213 接続部
C 上壁
S スクラバー室
X 支持構造体
Wa 側壁
Wb 側壁
Wc 側壁
Wd 側壁
1
4
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記排ガスを取り込んで洗浄し、洗浄した後の排ガスを船外に排出する排ガス洗浄システムと、を備えた船舶であって、
前記排ガス洗浄システムは、
水を用いることによって前記機関から排出された排ガスを洗浄するスクラバー本体と、前記機関用排ガス管と前記スクラバー本体とを連結する排ガス引込管と、洗浄された排ガスを船外へ排出するスクラバー用排ガス管と、前記スクラバー本体及び前記スクラバー用排ガス管の間に設けられる樹脂製又はゴム製のシール部材と、を備える
ことを特徴とする船舶。 An exhaust gas pipe for an engine that discharges exhaust gas discharged from the engine to the outside of the ship;
An exhaust gas cleaning system for taking in and cleaning the exhaust gas and discharging the exhaust gas after cleaning to the outside of the ship,
The exhaust gas cleaning system includes:
A scrubber main body for cleaning exhaust gas discharged from the engine by using water, an exhaust gas inlet pipe connecting the exhaust gas pipe for engine and the scrubber main body, and an exhaust gas for scrubber for discharging the cleaned exhaust gas to the outside of the ship A ship comprising: a pipe, and a resin or rubber sealing member provided between the scrubber body and the scrubber exhaust pipe.
ことを特徴とする請求項1に記載の船舶。 The marine vessel according to claim 1, further comprising an urging portion that urges one of the scrubber main body and the exhaust gas pipe for the scrubber to the other.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018052623A JP2019162963A (en) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | Ship |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018052623A JP2019162963A (en) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | Ship |
Publications (1)
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ID=68065552
Family Applications (1)
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JP2018052623A Pending JP2019162963A (en) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | Ship |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160233745A1 (en) * | 2015-02-09 | 2016-08-11 | Asia Vital Components Co., Ltd. | Motor magnetic component structure and fan motor device thereof |
-
2018
- 2018-03-20 JP JP2018052623A patent/JP2019162963A/en active Pending
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US20160233745A1 (en) * | 2015-02-09 | 2016-08-11 | Asia Vital Components Co., Ltd. | Motor magnetic component structure and fan motor device thereof |
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