JP2019160147A - 自己位置検出装置 - Google Patents

自己位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019160147A
JP2019160147A JP2018049256A JP2018049256A JP2019160147A JP 2019160147 A JP2019160147 A JP 2019160147A JP 2018049256 A JP2018049256 A JP 2018049256A JP 2018049256 A JP2018049256 A JP 2018049256A JP 2019160147 A JP2019160147 A JP 2019160147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
sensor
arithmetic processing
environmental information
index values
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018049256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7077691B2 (ja
Inventor
和仁 田中
Kazuhito Tanaka
和仁 田中
英典 藪下
Hidenori Yabushita
英典 藪下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018049256A priority Critical patent/JP7077691B2/ja
Publication of JP2019160147A publication Critical patent/JP2019160147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7077691B2 publication Critical patent/JP7077691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】検出精度を向上した自己位置検出装置を提供する。
【解決手段】自己位置検出装置の演算処理部は、予め記憶された周囲の環境情報(第1環境情報)と移動体1に設けたセンサ14で取得された周方向角度毎の周囲の環境情報(第2環境情報)とを比較する処理を含む演算処理により、移動体1の自己位置を検出する。演算処理部は、周方向角度毎に、第2環境情報に基づき、自己位置の検出精度の高さに対応付けた指標値を算出する。演算処理部は、当該指標値の内、所定値以上の指標値が複数存在した場合又は相対的に高い指標値を複数特定できた場合は、次の処理を行う。即ち、演算処理部は、これら複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度の第2環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他から離れた自己位置を除去する。演算処理部は、除去した残りの自己位置が複数存在する場合は、これらの平均値又は中央値を前記移動体の自己位置として検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自己位置検出装置に関する。
特許文献1には、環境地図に示される点群と距離センサから得られた点群をマッチングして移動体の自己位置を推定する自己位置推定方法が開示されている。この方法では、距離センサの計測方向毎に、距離センサから取得される点群について、予め定められた指標に基づく好適度を算出している。そして、この方法では、好適度が予め定められた基準を満たすような点群が取得される計測方向において距離センサから取得される点群を、環境地図に示される点群とのマッチングに用いている。
特開2017−146893号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、自己位置推定(検出)時の環境によっては、好適度が上記基準を満たすような計測方向の点群が、マッチングに適した点群(つまり自己位置推定精度が高い点群)とはならない場合がある。よって、移動体の自己位置の検出精度をより高めることが求められる。
そこで、本発明の目的は、移動体の自己位置を予め記憶された環境情報との比較により検出するに際し、自己位置の検出精度を向上させることが可能な自己位置検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
予め記憶された周囲の環境情報である第1環境情報を、移動体に搭載されたメモリ又は前記移動体の外部の装置から取得するデータ取得部と、
前記移動体に設けられ、周方向角度毎の周囲の環境情報である第2環境情報を取得するセンサと、
前記第1環境情報と前記第2環境情報とを比較する比較処理を含む演算処理によって、前記移動体の自己位置を検出する演算処理部と、
を備え、
前記演算処理部は、前記周方向角度毎に、前記第2環境情報に基づき、前記自己位置の検出精度の高さに対応付けた指標値を算出し、
当該指標値の内、所定値以上の指標値が複数存在した場合、又は、相対的に高い指標値を複数特定できた場合は、これら複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度の前記第2環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れている自己位置を除去し、
除去した残りの自己位置が複数存在する場合は、これらの平均値又は中央値を前記移動体の自己位置として検出する、
自己位置検出装置である。
この一態様に係る自己位置検出装置では、センサで周方向角度毎に計測した周囲の環境情報が自己位置の検出に好適なものであるか否かの指標値を検出処理に導入している。さらに、この一態様に係る自己位置検出装置では、好適な複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度について計測した周囲の環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れているものを除去して移動体の自己位置を検出している。よって、この一態様によれば、移動体の自己位置を予め記憶された環境情報との比較により検出するに際し、自己位置の検出精度を向上させることが可能な自己位置検出装置を提供することができる。
本発明によれば、移動体の自己位置を予め記憶された環境情報との比較により検出するに際し、自己位置の検出精度を向上させることが可能な自己位置検出装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る自己位置検出装置を備えた移動体の一構成例を示す斜視図である。 図1の移動体における自己位置検出処理の一例を説明するためのフロー図である。 図1の移動体におけるセンサの姿勢と本体部との関係の一例を示す。 図2の自己位置検出処理において算出された、センサ姿勢に対する好適度の関係の一例を示す図である。 図4の関係に対して行った極大点抽出処理の一例を説明するための図である。 図4の関係に対して行った極大点抽出処理の他の例を説明するための図である。 図6の一部を拡大した図である。 図4の関係に対して行った閾値処理の一例を説明するための図である。 図4の関係に対して行った好適な極大点の抽出処理の一例を説明するための図である。 図9の処理により好適とされた各センサ姿勢について自己位置推定を行った結果の一例をプロットした図である。 図10の自己位置推定結果から外れ値を除外した結果の一例をプロットした図である。
以下、本発明の一実施形態に係る自己位置検出装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る自己位置検出装置を備えた移動体の一構成例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る移動体1は、その全体を制御する制御部10、本体部11、センサ設置部12、可動部13、及びセンサ14を備えることができる。
ここでは、移動体1は、センサ14の検出結果に基づき自己位置を検出して自律的に移動させるように構成すること、つまり自律走行が可能な自律移動体とすることができる。この場合、センサ14は、このような自律制御に用いることから、自律センサと称することもできる。なお、自律移動の制御は、制御部10で行うように構成することができるが、別途設けた自律移動制御部で行うように構成することもできる。
本実施形態に係る自己位置検出装置は、主に、センサ14及び制御部10で構成することができる。センサ14は、移動体1に設けられ、周方向角度毎の周囲の環境情報(例えば、点群の情報)を取得する。なお、周方向角度毎とは、センサ14が周方向に移動可能な最小単位の角度毎とすることもできるが、最小単位の角度を正の整数倍した所定角度毎とすることもできる。例えば、センサ14は、周囲360度のうち前方(正面)に向かって180度を4分割して45度毎に環境情報を取得することができる。
センサ14は、例えば、ライダー等の3D距離センサ(測距センサ)、カメラ、又は2つを組み合わせたものとすることができる。なお、ライダーは、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)を指す。
センサ14は、センサ設置部12に設置され、可動部13での回転等の動作により、センサ設置部12とともに少なくとも周方向に移動(回転)可能となっている。このようなセンサ14の周方向の回転移動は、制御部10により制御することができる。つまり、制御部10は、センサ移動制御部を有すると言える。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及び不揮発性の記憶装置などによって、或いは集積回路(Integrated Circuit)によって実現される。この記憶装置にCPUによって実行される制御プログラムを格納しておき、CPUがその制御プログラムを作業用メモリに読み出して実行することで、制御部10の機能を果たすことができる。また、制御部10は、後述するデータ取得部の一部として、無線通信アダプタ等の通信インタフェースを備えることができる。
そして、制御部10は、次に説明するデータ取得部及び演算処理部(図示せず)を有する。データ取得部は、予め記憶された周囲の環境情報を、移動体1に搭載されたメモリ又は移動体1の外部の装置(例えば外部サーバ)から取得する。なお、このメモリは制御部10の内部に具備することもできる。
また、上記予め記憶された周囲の環境情報は、例えば、上記予め記憶された周囲の環境情報は、移動体1が移動する可能性のある範囲について、センサ14又は別の移動体のセンサなどを使用して作成した環境地図とすることができる。この環境地図は、測距した結果の点群の情報を含むことができる。なお、別の移動体のセンサは、センサ14と同種のセンサであることが望ましく、同一のセンサであることがより望ましい。
以下、区別のため、データ取得部で取得される周囲の環境情報を第1環境情報と称し、自己位置を検出する際にセンサ14で取得される周囲の環境情報を第2環境情報と称す。
演算処理部は、第1環境情報と第2環境情報とを比較する比較処理を含む演算処理によって、移動体1の自己位置を検出する。このように演算処理部は、センサ14から得た第2環境情報と環境地図等の第1環境情報とを照合し、移動体1の自己位置を検出(推定により検出)する自己位置検出部(自己位置推定部)として機能する。
次に、演算処理部における演算処理の詳細について説明する。
演算処理部は、周方向角度毎に、第2環境情報に基づき、自己位置の検出精度の高さに対応付けた指標値(以下、好適度C)を算出する。好適度Cは、例えば、第2環境情報に含まれる点群の重心が移動体1から(センサ14から)遠い程、高くすることができ、またその点群の分布が広い程、高くすることができる。なお、上述したように、センサ14の周方向角度、つまりセンサ14の周方向角度で表されるセンサ14の姿勢は、制御部10により変化させることができるため、周方向角度毎に第2環境情報を取得することができる。
演算処理部は、当該指標値の内、所定値以上の指標値が複数存在した場合、又は、相対的に高い指標値を複数特定できた場合は、これら複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度の第2環境情報から自己位置を算出する。なお、周方向角度毎の自己位置は、指標値の判定前に、対象となる全ての周方向角度のそれぞれについて算出しておくこともできる。自己位置の算出は、第1環境情報との比較により行うことができる。
次いで、演算処理部は、これら複数の指標値のそれぞれに対応して算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れている自己位置を除去する。
そして、演算処理部は、除去した残りの自己位置が複数存在する場合は、これらの平均値又は中央値を移動体1の自己位置として検出する。一方で、演算処理部は、除去した残りの自己位置が1つである場合は、この自己位置を移動体1の自己位置として検出することができる。
次に、図2〜図11を参照しながら、主に制御部10の演算処理部における演算処理として実行される自己位置検出処理の一例について説明する。図2は、移動体1における自己位置検出処理の一例を説明するためのフロー図である。
まず、制御部10は、センサ14の姿勢を変化させる制御を行いながら、姿勢毎にセンサ14から第2環境情報(以下、センサデータとも称す)を取得し、センサデータに基づき好適度Cを計算する(ステップS1)。ステップS1の処理例については後述する。
次いで、制御部10は、好適度Cに基づき、好適なセンサ14の姿勢(以下、センサ姿勢)を数点抽出し(ステップS2)、好適なセンサ姿勢の数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。ステップS2の処理例については後述する。ステップS3でNOの場合、制御部10は、自己位置の検出(推定)が困難である旨を、移動体1の自律移動を制御する部位又は上位の処理系に出力し(ステップS9)、処理を終了する。
ステップS3でYESの場合、制御部10は、好適な各センサ姿勢のそれぞれに対して、そのセンサ姿勢で取得された第2環境情報を第1環境情報と照合することにより自己位置を推定する(ステップS4)。
次いで、制御部10は、ステップS4で推定された自己位置群(自己位置推定結果群)から外れ値を除去する(ステップS5)。そして、制御部10は、自己位置推定結果の分布より自己位置推定結果の分散を計算し(ステップS6)、算出した分散が闘値以下であるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS5〜S7の処理例については後述する。
ステップS7でNOの場合、制御部10は、ステップS9の処理後、処理を終了する。一方で、ステップS7でYESの場合、制御部10は、残った自己位置推定結果の平均を計算し(ステップS8)、処理を終了する。ステップS8で計算される値が制御部10による自己位置検出結果となり、自律移動を制御する部位に出力される。なお、ステップS8では、残った自己位置推定結果が1つの場合、その結果が示す値が出力される。また、ステップS8の処理例についても後述する。
ステップS1の処理例について、図3及び図4を併せて参照しながら説明する。
制御部10では、センサ移動制御部がセンサ14を動かす制御を行いながら、センサ14に計測を実行させ、センサ14から第2環境情報を取得し、姿勢毎に好適度Cを計算する。これにより、制御部10は、センサ14の姿勢と好適度Cの組み合わせを得ることができる。
好適度Cは、使用するセンサ14と好適とする指標により任意に設定することができる。以下、センサ14として3Dセンサを使用した場合の好適度Cの例と、センサ14としてカメラを使用した場合の好適度Cの例について挙げる。
センサ14として3Dセンサを使用した場合、環境地図の3次元点群とセンサ14で得られた3次元点群をマッチングすることで、姿勢毎の自己位置推定を行うことができる。その際、センサ14の点群中に動的物体を含む割合が小さいであろうことを好適とする(好適度Cが高いとする)ことができる。好適度Cは、例えば、センサ14の点群の重心がセンサ14より遠くにあり且つ点群が広く分布していると、高い傾向となるように設定することができる。このような設定の例については、特許文献1に記載されている。
センサ14としてカメラを使用した場合、環境地図を予め撮影した画像列とし、カメラで得られた画像と最も近い画像とマッチングすることで、姿勢毎の自己位置推定を行うことができる。この場合、画像が他と弁別し易く特徴的であることを好適とする(好適度Cが高いとする)ことができる。例えば、画像から得られる特徴点の数を好適度Cとして設定することができる。なお、上記特徴点は、画像中のコーナ等の特徴的な箇所を指す。上記特徴点としては、その特徴を記述する特徴量の例としてSIFT(Scale-Invariant Feature Transform)、SURF(Speeded Up Robust Features)等が挙げられる。
ステップS1で得られる好適度Cとセンサ姿勢の関係の例について、図3及び図4を参照しながら説明する。ここでは、センサ14を鉛直軸中心に回転させたセンサ姿勢θと好適度Cとの関係を見ることとする。図3は、センサ14の姿勢(周方向角度)θと本体部11との関係の一例を示す図である。図3において、Fは移動体1の正面の方向を示している。図4は、図2の自己位置検出処理中であるステップS1で算出された、センサ姿勢θに対する好適度Cの関係の一例を示す図である。
図4において、θとCの関係をプロットしたように、制御部10は、好適度Cを各センサ姿勢θについて得ることができる。この例では、概略的には、移動体1の本体部11の正面(θ=0[deg])を中心に高く且つほぼ一定の周期性をもつような好適度Cが得られている。
ステップS2の処理例について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、図4の関係に対して行った極大点抽出処理の一例を説明するための図である。制御部10は、ステップS1で得られたセンサ姿勢θと好適度Cの関係のプロットより、図5で例示するような極大点となる部分のθを抽出し、好適なセンサ姿勢の候補とする。
実際には好適度Cのプロットは離散的なものであり、計測誤差により細かいピークが多数立つことがある。そのような場合に対応可能な極大点抽出処理(離散的な好適度プロットからの極大点抽出処理)の例について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、図4の関係に対して行った極大点抽出処理の他の例を説明するための図で、図7は、図6の符号60で示す部分を拡大した図である。
まず、制御部10は、図6の縦破線で示すようにセンサ姿勢θの一定区間でプロットを区切り、各区間でN次関数によるフィッティングを行う。Nは正の整数である。制御部10は、予め定めたNでフィッティングを行うことができる。或いは、制御部例えばNを1からインクリメントしながらフィッティングを行うことができる。図7では、図6における符号60付近の区間のプロットに対して3次関数でフィッティングを行った結果を示している。その後、制御部10は、フィッティングを行ったN次関数の極大値となるθ(図7の黒丸で示すプロットに対応するθ)を、好適なセンサ姿勢の候補とする。
ステップS2では、図5〜図7で例示したような極大点抽出処理の後、閾値処理を行うことができる。この閾値処理について図8を参照しながら説明する。図8は、図4の関係に対して行った閾値処理の一例を説明するための図である。
図8に示すように、制御部10は、抽出された極大点群の中から、好適度Cが高いものを自己位置推定に使用するために、好適度Cが闘値Cth以上となるもののみを抽出する。図8の閾値処理の例では、結果的に極大点群のうちセンサ14が正面に近い4点のセンサ姿勢の候補が抽出されている。
また、ステップS2では、抽出されたセンサ姿勢の候補の中から、他の姿勢と近いものを除外する処理を行うことができる。この処理について図9を参照しながら説明する。図9は、図4の関係に対して行った好適な極大点の抽出処理の一例を説明するための図である。
図9に示すように、制御部10は、近いセンサ姿勢の重複を防ぐため、好適度Cが高いとして抽出された極大点iに相当するセンサ姿勢θ同士の距離を判定し、互いの距離がθth以下であれば、好適度Cの高い方を残し低い方を削除することができる。
図9の例では、制御部10は、|θ−θ|<θth、|θ−θ|≧θth、|θ−θ|≧θthといった距離判定処理(閾値処理)を行う。次いで、制御部10は、閾値θthを下回るθ,θの組み合わせのうち、C(θ)>C(θ)であるため、θを残し、θを削除する。このような処理の結果、制御部10は、図9において黒丸で示す点群を、自己位置推定に好適な極大点群、つまり自己位置推定に好適なセンサ姿勢群とすることができる。このように、ステップS2では、以上の過程で残ったセンサ姿勢を自己位置推定に好適なセンサ姿勢群とすることができる。
次に、ステップS5〜S7の処理例について図10及び図11を併せて参照しながら説明する。図10は、図9の処理により好適とされた各センサ姿勢についてステップS4の自己位置推定処理を行った結果の一例をプロットした図で、図11は、図10の自己位置推定結果から外れ値を除外した結果の一例をプロットした図である。
ステップS2で好適とされた各センサ姿勢でそれぞれステップS4の自己位置推定処理を行った結果をプロットすると、図10に示すようになったとして説明する。図10において、予め作成された環境地図の原点を基準にして、矢印の根元が推定された自己位置(移動体1の位置)を示し、矢印の向きが移動体1の向きを示すものとする。
制御部10は、ステップS4において、センサ14がセンサ姿勢θで計測したデータ(第2環境情報)から自己位置を推定することになる。このようにセンサ姿勢θでの計測データから推定された自己位置を、P=(x,y,Φ)とする。なお、Pは成分をもつことから明らかなようにベクトルとする。
制御部10は、ステップS5において、各Pが外れ値であるか否かの外れ値検出を行い、検出された点を除外(除去)する。このようにして除外される自己位置推定結果の例は、図10におけるPa,Pbで示している。Paは、位置が他と比べて離れているため除外される対象となり、Pbは角度が他と比べて大きく異なるため除外される対象となる。Pa,Pbを除外した結果、図11に示すような自己位置推定結果が残ることになる。このように、制御部10は、自己位置が相対的に他と離れている情報だけでなく、移動体1の向きが相対的に他と異なる情報も除外することが望ましい。
制御部10は、ステップS6において、ステップS5の外れ値除去処理の後に残った自己位置推定結果群を元に、推定結果の位置、姿勢の分散をそれぞれ計算する。制御部10は、ステップS7において、計算した各分散のいずれかが、設定した闘値以上となった場合は、有効な推定結果が得られず自己位置推定が困難であるとする。つまり、推定位置の各次元に対する分散をVで表し、その閾値を添え字TH付きで表すと、次の場合に自己位置推定を困難とみなすことができる。
V(x)>VXTH
又は、V(y)>VYTH
又は、V(Φ)>VΦTH
なお、制御部10は、自己位置推定が困難とした場合、ステップS9において、その旨を例えば自律移動を制御する部位又は上位の処理系に伝達することになる。
次に、ステップS8の処理例について説明する。
制御部10は、ステップS6の処理の後に残された自己位置推定結果群の平均を取ったものを最終的な自己位置推定結果とする。例えば、制御部10は、各自己位置推定結果Pを計算した際の尤度をLとすると、最終的な自己位置推定結果Poutは尤度の重み付け平均として求め、下式のように算出することができる。
out=(L+L+・・・+L)/(L+L+・・・+L
なお、自己位置推定における尤度が求められない場合は、センサ姿勢に対応する好適度Cを尤度として重み付け平均を求めてもよい。
以上のように、本実施形態に係る自己位置検出装置では、センサ14で周方向角度毎に計測した周囲の環境情報が自己位置の検出(自己位置推定)に好適なものであるか否かの指標値(好適度C)を検出処理に導入している。つまり、この検出処理では、センサ姿勢、センサデータ、及び好適度Cの組み合わせを収集して使用している。
さらに、本実施形態に係る自己位置検出装置では、好適な複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度について計測した周囲の環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れているものを除去して移動体の自己位置を検出している。つまり、この検出処理では、予め候補とする周方向角度を複数残しておき、これらを統計処理している。よって、このような検出処理では、環境から受ける影響を低減することができる。
具体的に説明すると、このような検出処理を行わない場合、検出環境(計測環境)によっては好適度Cが最大値を取る周方向角度に対応する自己位置が、最も精度の良い自己位置にならない場合がある。例えば、好適度Cが最大となる視点で計測した距離センサデータに動的物体が混ざっている場合には、適切に自己位置を推定することができない恐れがある。好適度Cはあくまで環境の変動や動的物体が混ざっている割合が小さいと見込まれる指標であるためである。また、好適度Cが最大となる視点で計測した距離センサデータと合致する環境地図上の形状が複数存在する場合にも、適切に自己位置を推定できない恐れがある。
しかし、自己位置推定の計算を好適度Cが最大となる単一のセンサ姿勢についてのみではなく、好適度が高めの他のセンサ姿勢でのセンサデータも統合してから行う方が、動的物体の混入等による自己位置推定誤差を小さくし高い精度とすることができる。
よって、本実施形態のような検出処理を行うことで、例えば、好適度Cが最大値を取る周方向角度に対応する自己位置が環境の影響を受けた外れ値であったとしても、それを除去したデータの中から最も精度の良い自己位置を抽出できる。よって、本実施形態のような検出処理では、環境の影響を低減した精度の良い(信頼性の高い)自己位置検出が可能となる。さらに、本実施形態のように好適なデータが得られるセンサ姿勢を選定すること(外れ値を除去すること)により、除去しない場合に比べて処理時間を短縮することができるといった効果も奏する。
(代替例)
次に、本実施形態における代替例について説明する。
移動体1が自律移動体であることを前提にして説明したが、自律移動ができない移動体であっても同様に本実施形態に係る自己位置検出装置を搭載することができる。また、図1では、2輪の移動体1を図示しているが、上記自己位置検出装置を搭載する移動体の車輪の数はこれに限ったものではなく、また、車輪を備えない駆動機構を採用した移動体であってもよい。
また、指標値(好適度C)は、第2環境情報だけでなく第1環境情報も用いて算出することもできる。例えば、好適度Cは、周方向角度毎の第2環境情報を第1環境情報と比較(照合)して、その照合度合い(例えば、或る周方向角度での第2環境情報に含まれる点群のうち第1環境情報に含まれる点群と一致する割合など)に応じて算出することもできる。
また、除去した残りの自己位置が複数存在する場合について、これらの平均値又は中央値を移動体の自己位置として検出したが、他の統計値を採用することもできる。
以上に、本実施形態について説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
即ち、上記実施形態に係る自己位置検出装置は、データ取得部、センサ14、及び演算処理部を備える。データ取得部は、予め記憶された周囲の環境情報である第1環境情報を、移動体1に搭載されたメモリ又は移動体1の外部の装置から取得する。センサ14は、移動体1に設けられ、周方向角度毎の周囲の環境情報である第2環境情報を取得する。演算処理部は、第1環境情報と第2環境情報とを比較する比較処理を含む演算処理によって、移動体1の自己位置を検出する。演算処理部は、周方向角度毎に、第2環境情報に基づき、自己位置の検出精度の高さに対応付けた指標値を算出する。演算処理部は、当該指標値の内、所定値以上の指標値が複数存在した場合、又は、相対的に高い指標値を複数特定できた場合は、次の処理を行う。即ち、演算処理部は、これら複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度の第2環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れている自己位置を除去する。演算処理部は、除去した残りの自己位置が複数存在する場合は、これらの平均値又は中央値を前記移動体の自己位置として検出する。
以上の構成の自己位置検出装置では、センサ14で周方向角度毎に計測した周囲の環境情報が自己位置の検出に好適なものであるか否かの指標値を検出処理に導入している。さらに、この自己位置検出装置では、好適な複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度について計測した周囲の環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れているものを除去して移動体の自己位置を検出している。よって、この自己位置検出装置によれば、移動体の自己位置を予め記憶された環境情報との比較により検出するに際し、自己位置の検出精度を向上させることが可能になる。
1 移動体
10 制御部
11 本体部
12 センサ設置部
13 可動部
14 センサ

Claims (1)

  1. 予め記憶された周囲の環境情報である第1環境情報を、移動体に搭載されたメモリ又は前記移動体の外部の装置から取得するデータ取得部と、
    前記移動体に設けられ、周方向角度毎の周囲の環境情報である第2環境情報を取得するセンサと、
    前記第1環境情報と前記第2環境情報とを比較する比較処理を含む演算処理によって、前記移動体の自己位置を検出する演算処理部と、
    を備え、
    前記演算処理部は、前記周方向角度毎に、前記第2環境情報に基づき、前記自己位置の検出精度の高さに対応付けた指標値を算出し、
    当該指標値の内、所定値以上の指標値が複数存在した場合、又は、相対的に高い指標値を複数特定できた場合は、これら複数の指標値のそれぞれに対応する周方向角度の前記第2環境情報から算出した自己位置の中から、相対的に他の自己位置から離れている自己位置を除去し、
    除去した残りの自己位置が複数存在する場合は、これらの平均値又は中央値を前記移動体の自己位置として検出する、
    自己位置検出装置。
JP2018049256A 2018-03-16 2018-03-16 自己位置検出装置 Active JP7077691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018049256A JP7077691B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 自己位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018049256A JP7077691B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 自己位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019160147A true JP2019160147A (ja) 2019-09-19
JP7077691B2 JP7077691B2 (ja) 2022-05-31

Family

ID=67997059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018049256A Active JP7077691B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 自己位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7077691B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112824994A (zh) * 2019-11-15 2021-05-21 株式会社东芝 位置推定装置、位置推定方法及程序
JP2021081851A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 株式会社東芝 位置推定装置、位置推定方法およびプログラム
KR20230087613A (ko) 2020-12-18 2023-06-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 위치·자세 추정 장치, 위치·자세 추정 방법, 및 프로그램

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013517698A (ja) * 2010-01-15 2013-05-16 アップル インコーポレイテッド 国識別コードを用いた位置フィルタリング
JP2015215651A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社日立製作所 ロボットおよび自己位置推定方法
JP2016197083A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 ソニー株式会社 制御装置および方法、並びにプログラム
US20170270361A1 (en) * 2016-03-15 2017-09-21 Solfice Research, Inc. Systems and methods for providing vehicle cognition

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013517698A (ja) * 2010-01-15 2013-05-16 アップル インコーポレイテッド 国識別コードを用いた位置フィルタリング
JP2015215651A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社日立製作所 ロボットおよび自己位置推定方法
JP2016197083A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 ソニー株式会社 制御装置および方法、並びにプログラム
US20170270361A1 (en) * 2016-03-15 2017-09-21 Solfice Research, Inc. Systems and methods for providing vehicle cognition

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112824994A (zh) * 2019-11-15 2021-05-21 株式会社东芝 位置推定装置、位置推定方法及程序
JP2021081851A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 株式会社東芝 位置推定装置、位置推定方法およびプログラム
JP2021081850A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 株式会社東芝 位置推定装置、位置推定方法およびプログラム
JP7199337B2 (ja) 2019-11-15 2023-01-05 株式会社東芝 位置推定装置、位置推定方法およびプログラム
US11662740B2 (en) 2019-11-15 2023-05-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Position estimating apparatus, method for determining position of movable apparatus, and non-transitory computer readable medium
KR20230087613A (ko) 2020-12-18 2023-06-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 위치·자세 추정 장치, 위치·자세 추정 방법, 및 프로그램
DE112020007700T5 (de) 2020-12-18 2023-08-03 Mitsubishi Electric Corporation Positions-lage-schätzeinrichtung, positions-lage-schätzverfahren und programm

Also Published As

Publication number Publication date
JP7077691B2 (ja) 2022-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10884110B2 (en) Calibration of laser and vision sensors
KR101725060B1 (ko) 그래디언트 기반 특징점을 이용한 이동 로봇의 위치를 인식하기 위한 장치 및 그 방법
US11086016B2 (en) Method and apparatus for tracking obstacle
JP6442193B2 (ja) 点群位置データ処理装置、点群位置データ処理システム、点群位置データ処理方法およびプログラム
US9157757B1 (en) Methods and systems for mobile-agent navigation
KR101708659B1 (ko) 이동 로봇의 맵을 업데이트하기 위한 장치 및 그 방법
KR101776621B1 (ko) 에지 기반 재조정을 이용하여 이동 로봇의 위치를 인식하기 위한 장치 및 그 방법
US9625912B2 (en) Methods and systems for mobile-agent navigation
KR101784183B1 (ko) ADoG 기반 특징점을 이용한 이동 로봇의 위치를 인식하기 위한 장치 및 그 방법
EP2887315B1 (en) Camera calibration device, method for implementing calibration, program and camera for movable body
CN112219087A (zh) 位姿预测方法、地图构建方法、可移动平台及存储介质
CN107077137A (zh) 用于估计运动的方法、移动代理以及编码有用于使得处理器执行用于估计运动的方法的计算机程序代码的非暂时性计算机可读介质
JP6499047B2 (ja) 計測装置、方法及びプログラム
JP6751280B2 (ja) 位置推定装置、位置検出方法及びプログラム
JP2009190164A (ja) 物体認識及び認識された物体を含む周辺環境情報に基づいたロボットの自己位置推定方法
JP2019160147A (ja) 自己位置検出装置
KR101885961B1 (ko) 이미지를 기반으로 한 객체 위치 추정 방법 및 장치
CN111623773A (zh) 一种基于鱼眼视觉和惯性测量的目标定位方法及装置
JP6905390B2 (ja) 自車位置推定用環境地図生成装置、自車位置推定装置、自車位置推定用環境地図生成プログラム、及び自車位置推定プログラム
JP6685847B2 (ja) 情報処理装置、および、情報処理方法
JP2015141580A (ja) 移動装置
EP2840550A1 (en) Camera pose estimation
JP5267100B2 (ja) 運動推定装置及びプログラム
Tippetts et al. FPGA implementation of a feature detection and tracking algorithm for real-time applications
JP2019002790A (ja) 形状推定装置、形状推定方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220502

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7077691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151