JP2019160035A - 触感情報システム、触感情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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本発明は、触感を再現するために用いられる触感情報を効率よく収集することを目的とする。
ここで、前記特定情報は、前記対象物に設けられるテキスト情報であることを特徴とすることができる。
また、前記特定情報は、前記対象物に設けられる符号情報であることを特徴とすることができる。
そして、前記触感検出手段は、ユーザの身体の少なくとも一部に取り付けられることを特徴とすることができる。
さらに、前記対象物に対して前記触感情報の検出とは異なる処理を行う処理手段を備え、前記触感検出手段は、前記処理手段による前記処理が行われる際に前記対象物の前記触感情報を検出することを特徴とすることができる。
そして、前記処理手段は、前記対象物の販売に関する処理を行い、前記特定情報検出手段は、販売される前記対象物の前記特定情報を検出することを特徴とすることができる。
また、前記触感検出手段は、前記対象物の検査を行う検査手段に設けられ、前記特定情報検出手段は、前記検査手段による前記検査が行われる際に前記対象物の前記特定情報を検出することを特徴とすることができる。
また、かかる目的のもと、本発明は、対象物の触感に関する触感情報を取得する触感取得手段と、前記対象物から当該対象物を一意に特定可能な特定情報を取得する特定情報取得手段と、前記対象物の前記触感情報と当該対象物の前記特定情報とを関連付ける関連手段と、を備える触感情報処理装置である。
さらにまた、かかる目的のもと、本発明は、触感に関する情報を処理する情報処理装置として機能するコンピュータに、対象物の触感に関する触感情報を取得する機能と、前記対象物から前記対象物を一意に特定可能な特定情報を取得する機能と、前記対象物の前記触感情報と当該対象物の前記特定情報とを関連付ける機能と、を実現させるプログラムである。
図1は、本実施形態の触感情報システム1の一例の全体図である。
図1に示すように、本実施形態の触感情報システム1は、複数の機器と通信接続するサーバ装置10(関連手段の一例)と、人や商品(以下、対象物と呼ぶ)の触感に関する触感情報を検出する触感センサ20(触感検出手段の一例)と、対象物自体から対象物を一意に特定可能な特定情報を取得する特定情報検出装置30(特定情報検出手段の一例)と、対象物の触感を再現する触感再現装置40とを備える。なお、サーバ装置10、触感センサ20、特定情報検出装置30および触感再現装置40は、ネットワークを介して相互に情報通信が可能になっている。
そして、本実施形態の触感情報システム1は、特定情報に基づいて対象物の名称を特定する。そして、触感情報システム1では、対象物の名称(特定情報)と、その対象物の触感情報とを関連付けて記憶する。
図2は、本実施形態のサーバ装置10の構成を示す一例のブロック図である。
サーバ装置10は、対象物の特定情報を取得する特定情報取得部11と、対象物の名称を特定する対象物特定部12と、触感検出データを取得する触感検出データ取得部13と、対象物の名称および触感検出データを関連付けて管理する触感情報管理部14と、を備える。
特定情報取得部11は、特定情報検出装置30から対象物の特定情報を取得する。また、特定情報取得部11は、特定情報検出装置30が対象物の特定情報を検出したときの日時である検出時間に関する検出時間情報を取得する。そして、特定情報取得部11は、検出時間情報が紐付けられた特定情報を対象物特定部12に送る。
対象物特定部12は、特定情報取得部11から受け取った特定情報に基づいて、対象物の名称を特定する。そして、対象物特定部12は、特定した対象物の名称に検出時間情報を紐付けて、対象物の名称を触感情報管理部14に渡す。
さらに、特定情報は、対象物を一意に特定することが可能な情報である。特定情報には、文字、数字および記号などのテキスト情報と、バーコードや二次元コードなどの符号情報(識別子等)とが含まれる。
触感検出データ取得部13は、触感センサ20から触感検出データを取得する。そして、触感検出データ取得部13は、触感検出データに、触感検出データが検出されたときの日時である触感検出時間に関する触感検出時間情報を紐付けて記憶する。
図3は、本実施形態の触感情報管理部14が管理する触感情報の管理データの一例である。
触感情報管理部14は、対象物特定部12が特定した対象物の名称と、触感検出データ取得部13が取得した触感検出データを関連付ける。触感情報管理部14は、関連付けを行う際、特定情報の検出時間情報と、触感検出データの触感検出時間情報とを用いる。具体的には、触感情報管理部14は、特定の検出時間に検出された特定情報により特定される対象物に対して、その特定の検出時間に対応する触感検出時間に検出された触感検出データを関連付ける。
なお、管理データ140における項目は一例であり、上述したように、特定情報から得られる各種の情報を管理データ140に含めることができる。
取得日時143は、対象物の特定情報が検出された日時の情報である検出時間情報のことである。本実施形態では、取得日時143は、年月日時分秒の情報で特定している。
符号情報145は、対象物から読み取った特定情報のうち符号(コード)として得られた情報である。例えば、符号情報145は、数字や文字や記号などの情報を予め定められた規則に従って符号に変換されたものを読取り機器によって読み取って、デジタル情報にしたものである。
名称146は、対象物特定部12によって特定された対象物の名称に関する情報である。名称146には、商品の普通名称や商品の商標などを用いることができる。
触感センサ20は、触感再現装置40で用いる触感検出データを検出する。触感検出データは、対象物の圧覚、触覚、力覚のうち少なくとも一つを検出する。なお、触感センサ20は、これらの感覚に加えて、温度感覚をさらに検出しても良い。
触感センサ20は、外圧が加わることで、被覆材の変形によって内部の液体分布が変化する。そして、触感センサ20は、内部の液体分布をユニット表面に並べられた複数の電極のインピーダンスの変位に基づいて検出する。これによって、本実施形態の触感情報システム1では、触感センサ20を搭載した装置(例えば、後述する手袋21等)が対象物に接触した際に、力の強さ、力の方向、接触点、および対象物の形状に関する情報を取得可能になっている。また、触感センサ20は、対象物に対して相対的に表面がなぞられることで、滑り摩擦によって生じる振動が液体中を伝搬する。そして、触感センサ20は、液体の伝搬を高感度圧力センサで捉えることで振動を検出する。さらに、触感センサ20は、対象物に接触した際に生じる温度勾配をサーミスタによって検出することで温度変化を検出する。
特定情報検出装置30は、画像センサや赤外線センサ等を有し、対象物の特定情報を読み取ることが可能な装置である。特定情報検出装置30には、テキストを読み取る小型カメラ31(後述)や、バーコードを読み取るバーコードリーダ33(後述)や、テキストを読み取る管理端末34(後述)を用いることができる。そして、特定情報検出装置30は、検出時間情報を特定情報に紐付けて、その特定情報をサーバ装置10に送信する。
図4は、本実施形態の触感再現装置40の全体図の一例である。
図4に示すように、触感再現装置40は、タッチパッド41と、タッチパッド41に生じた圧力等を検出するセンサ(不図示)と、タッチパッド41を変位させるアクチュエータ(不図示)とを備えている。そして、触感再現装置40は、触感情報に基づいて、アクチュエータにてタッチパッド41を変位させることで、ユーザに、様々な触感を体感させる機能を有する。
また、触感再現装置40は、アクチュエータにてタッチパッド41を、ユーザの指の動きと反対方向に変位させて抗力を与えることによって、ユーザに抵抗感や粘性感を知覚させることが可能となる。つまり、触感再現装置40は、タッチパッド41の変位速度や変位加速度を変えることで、ユーザに、様々な抵抗感や粘性感を与えることが可能である。
逆に、触感再現装置40は、アクチュエータにてタッチパッド41を、ユーザの指の動きと同じ方向に変位させて負の抗力を与えることによって、ユーザに、氷上を滑るような滑らか感や加速感を知覚させることが可能となる。つまり、触感再現装置40は、タッチパッド41の変位速度や変位加速度を変えることで、ユーザに、様々な滑らか感や加速感を与えることが可能である。
また、触感再現装置40は、抗力を振動的に変化させることにより、表面粗さの感覚を知覚させることが可能である。
また、センサは、押し込み圧力を検出する圧力センサと、押し込み圧力が生じた位置を検出する位置センサとを有することができる。
図5は、本実施形態の触感情報システム1における触感情報の取得の際のフロー図である。
一方で、対象物の特定情報が検出された場合(S101でYes)、特定情報検出装置30は、特定情報をサーバ装置10に送信する(S102)。
さらに、サーバ装置10の触感情報管理部14は、検出時間情報および触感検出時間情報に基づいて、対象物の名称と触感検出データ(触感情報)とを関連付けて記憶する(S105)。
ただし、触感情報システム1では、同じ特定情報であっても、例えば前回に取得された触感検出データ(触感情報)が不十分であったり、同じ対象物が異なる複数の材質(素材)で構成されていたりする場合など、同じ特定情報に関する触感検出データを複数回、検出しても良い。
ところで、本実施形態の触感情報システム1は、対象物の触感情報をユーザから広く収集することにある。そのため、例えばユーザが触感情報を提供することによって、そのユーザに対して、利益となる特典を得られるようにしても良い。例えば本実施形態の触感情報システム1を通信販売における購入時に商品の触感を確認できるシステムに適用する場合には、ユーザからの触感情報の提供の見返りとして、通信販売で利用可能なクーポンやポイントなどを特典としてユーザに付与するようにしても良い。
図6は、触感情報システム1における触感情報の取得の適用例1の説明図である。
適用例1は、ユーザがぬいぐるみの触感の検出を行う例である。
例えば、ユーザは、手袋21をした手でぬいぐるみ100を持ち、ぬいぐるみ100に設けられたタグ110に対して小型カメラ31をかざす。タグ110には、ぬいぐるみのメーカーや、ぬいぐるみの名称等を表示するテキスト120が印刷されている。そして、小型カメラ31によってタグ110のテキスト120がテキスト情報として検出される。その後、小型カメラ31は、テキスト情報を検出時間情報とともにサーバ装置10(特定情報取得部11)に送信する。
図7は、触感情報システム1における触感情報の取得の適用例2の説明図である。
適用例2は、商品の販売店において店員がキャッシュレジスタ32(処理手段の一例)を用いて販売商品の会計を行う際に、販売商品の触感の検出を行う例である。
図8は、触感情報システム1における触感情報の取得の適用例3の説明図である。
なお、適用例3は、複数種類の靴を製造するメーカーにおいて靴の検査者が検品を行う例である。
適用例3において、触感センサ20は、検査者の手に着用される手袋21に設けられている。そして、検査者は、手袋21を介して対象物である靴を触ることで、靴の欠陥や靴が予め定められた規格に従っているかなどを検査する。
また、特定情報検出装置30は、靴ごとに商品を管理する管理端末34である。管理端末34は、靴の検査をする際に用いられ、靴に取り付けられたラベルに記載されたロット番号を読み取る読取りセンサを有している。
さらに、手袋21を用いる例に限定されず、対象物が触れる箇所(例えば、対象物を搬送するベルトコンベア等)に触感センサ20を設けておき、検出した対象物の特定情報とともに触感検出データが収集されるようにしても良い。
なお、適用例1〜適用例3では、商品等に付された情報から特定情報を取得しているが、上述した例に限定されない。
例えば、触感検出データの対象物が人の身体の部位であり、部位に対して所定の施術を行うような場合、特定情報は、施術を受ける人の施術カルテに付された情報であっても良い。この場合、施術を行う施術担当者の手に手袋21を搭載し、施術カルテに付された人の身体の部位の情報を特定情報とする。これによっても、対象物を一意に特定可能な特定情報と、対象物の触感情報とを関連付けることができる。
そして、磁気ディスク装置には、OSのプログラムやアプリケーション・プログラムが格納されている。そして、これらのプログラムがメモリに読み込まれてCPUに実行されることにより、本実施形態のサーバ装置10、触感センサ20、特定情報検出装置30および触感再現装置40の各々における各機能部の機能が実現される。
さらに、本実施形態の触感情報システム1における一連の動作をサーバ装置10、触感センサ20、特定情報検出装置30および触感再現装置40にてそれぞれ実現させるプログラムは、例えば通信手段により提供することはもちろん、各種の記録媒体に格納して提供しても良い。
Claims (9)
- 対象物の触感に関する触感情報を検出する触感検出手段と、
前記対象物から当該対象物を一意に特定可能な特定情報を検出する特定情報検出手段と、
前記対象物の前記触感情報と当該対象物の前記特定情報とを関連付ける関連手段と、
を備える触感情報システム。 - 前記特定情報は、前記対象物に設けられるテキスト情報である請求項1に記載の触感情報システム。
- 前記特定情報は、前記対象物に設けられる符号情報である請求項1に記載の触感情報システム。
- 前記触感検出手段は、ユーザの身体の少なくとも一部に取り付けられる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の触感情報システム。
- 前記対象物に対して前記触感情報の検出とは異なる処理を行う処理手段を備え、
前記触感検出手段は、前記処理手段による前記処理が行われる際に前記対象物の前記触感情報を検出する請求項1に記載の触感情報システム。 - 前記処理手段は、前記対象物の販売に関する処理を行い、
前記特定情報検出手段は、販売される前記対象物の前記特定情報を検出する請求項5に記載の触感情報システム。 - 前記触感検出手段は、前記対象物の検査を行う検査手段に設けられ、
前記特定情報検出手段は、前記検査手段による前記検査が行われる際に前記対象物の前記特定情報を検出する請求項1に記載の触感情報システム。 - 対象物の触感に関する触感情報を取得する触感取得手段と、
前記対象物から当該対象物を一意に特定可能な特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記対象物の前記触感情報と当該対象物の前記特定情報とを関連付ける関連手段と、
を備える触感情報処理装置。 - 触感に関する情報を処理する情報処理装置として機能するコンピュータに、
対象物の触感に関する触感情報を取得する機能と、
前記対象物から前記対象物を一意に特定可能な特定情報を取得する機能と、
前記対象物の前記触感情報と当該対象物の前記特定情報とを関連付ける機能と、
を実現させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2018048037A JP2019160035A (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | 触感情報システム、触感情報処理装置およびプログラム |
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