JP2019159955A - 席交換支援装置、席交換支援方法及び席交換支援プログラム - Google Patents

席交換支援装置、席交換支援方法及び席交換支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に相応しい席交換の相手を見つけるのを支援すること。【解決手段】席交換支援装置は、複数の席のうち第1席データを取得する第1の取得部と、第1席とは異なる第2席データを取得する第2の取得部と、第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて第2席のスコアを算出すると共に、第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて第1席のスコアを算出するスコア算出部とを有する。スコアに基づき、第1席から前記第2席への交換の認否および第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける認否受付部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、席交換支援装置、席交換支援方法及び席交換支援プログラムに関する。
スクリーンに映し出された画像を鑑賞する映画館、ステージ上での演奏を鑑賞するコンサートホール、フィールドでの競技を観戦するスタジアム等、会場内において席番号が予め割り当てられた指定席で観覧対象を観覧するさまざまなイベントが開催されている。
特開2013−164671号公報 特開2007−102591号公報 特表2005−505836号公報
しかしながら、金銭の授受を伴わない等価交換を前提とした席交換では、お互いにとって相応しい席交換の相手を見つけるのが困難な場合がある。
すなわち、同一のグレードの指定席同士を交換する場合でも、指定席に対する価値観は人それぞれ異なる。例えば、観覧対象に近いことを重視する人もいればそれを重要と思わない人もいる。また、通路に近いほどよいと感じる人もいれば通路から遠いほどよいと感じる人もいる。このため、同一のグレードの指定席同士であれば自由に交換を認めたのでは、自らが望む指定席と交換できるとは限らない。
1つの側面では、本発明は、利用者に相応しい席交換の相手を見つけるのを支援できる席交換支援装置、席交換支援方法及び席交換支援プログラムを提供することを目的とする。
一態様では、席交換支援装置は、複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得する第1の取得部と、前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得する第2の取得部と、前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出するスコア算出部と、前記スコア算出部により算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示する表示制御部と、表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得する画像取得部と、前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知する画像通知部と、前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける認否受付部と、を有する。
利用者に相応しい席交換の相手を見つけるのを支援できる。
図1は、実施例1に係るシステムの機能的構成の一例を示す図である。 図2は、実施例1に係る端末装置間で行われるP2P通信の一例を示す図である。 図3は、会場データの一例を示す図である。 図4Aは、第1席データの一例を示す図である。 図4Bは、第2席データの一例を示す図である。 図5Aは、指定項目の一例を示す図である。 図5Bは、指定項目の一例を示す図である。 図5Cは、指定項目の一例を示す図である。 図5Dは、指定項目の一例を示す図である。 図5Eは、指定項目の一例を示す図である。 図6は、会場のレイアウトの一例を示す図である。 図7は、採点基準の一例を示す図である。 図8Aは、第1席の基礎スコアの一例を示す図である。 図8Bは、第2席の基礎スコアの一例を示す図である。 図9は、集計データベースの一例を示す図である。 図10は、客観評価の一例を示す図である。 図11は、主観評価の一例を示す図である。 図12は、席データ送受信処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、席スコアの算出処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、席交換の交渉開始依頼の送信処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、席交換の交渉開始依頼の受信処理の手順を示すフローチャートである。 図16は、席交換支援処理の手順を示すフローチャートである。 図17は、視界確認支援処理の手順を示すフローチャートである。 図18は、実施例1及び実施例2に係る席交換支援プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る席交換支援装置、席交換支援方法及び席交換支援プログラムについて説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係るシステムの機能的構成の一例を示す図である。図1に示す席交換支援システム1は、利用者の席を交換相手が指定する項目を基準にスコア化すると共に利用者が指定する項目を基準に交換相手の席をスコア化して表示することにより、席のスコアが釣り合う交換相手を見つけることを支援する席交換支援サービスを提供するものである。なお、ここでいう「席」には、観客が着席する座席に限定されず、寝台やスペースの占有権(例えば、桟敷)なども範疇に含まれる。
図1に示すように、席交換支援システム1には、端末装置10と、複数の端末装置50−1、50−2〜50−nとが含まれる。図1には、複数の端末装置50−1、50−2〜50−nとして4つ以上の端末装置を含む場合を例示したが、2つまたは3つの端末装置が設けられることとしてもかまわない。なお、複数の端末装置50−1、50−2〜50−nを区別せずに表現する場合に「端末装置50」と表記する場合がある。
一実施形態として、端末装置10及び端末装置50は、上記の席交換支援サービスに関する機能を提供する席交換支援プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。なお、ここでは、あくまで一例として、上記の席交換支援プログラムが端末装置10及び端末装置50により実行される場合を例示するが、後述するように、端末装置10及び端末装置50と通信可能なサーバ装置により上記の席交換支援プログラムが実行されることとしてもかまわない。
これら端末装置10及び端末装置50には、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末、さらには、スレート端末やタブレット端末などの携帯端末装置などが対応する。
ここで、上記の席交換支援サービスを実現するために、席や席交換に関する条件などのデータが端末装置10及び端末装置50の間で共有される。このような共有を実現するために、例えば、端末装置10及び端末装置50が有するP2P(Peer to Peer)通信の機能が利用される。このようなP2P通信は、一例として、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi−Fi Direct(登録商標)などに対応するチップを搭載することにより実装できる。
図2は、実施例1に係る端末装置間で行われるP2P通信の一例を示す図である。図2には、端末装置10が席30のチケット32が割り当てられた観客31により使用されると共に、端末装置50−1が席40のチケット42が割り当てられた観客41により使用される例を想定して説明する。ここで言う「観客31」及び「観客41」は、上記席交換支援サービスの利用者である。なお、チケット32およびチケット42は、金銭の価値が等価であることとする。また、チケット32およびチケット42は、図2では端末装置10および端末装置50とはそれぞれ別の媒体であるように図示しているが、これに限らず、例えば、端末装置10および端末装置50の画面上に表示される電子チケットであってもよい。
図2に示すように、端末装置10および端末装置50−1がP2P通信可能な圏内に位置する場合、端末装置10および端末装置50−1の間でP2P通信35を行うことにより、端末装置10および端末装置50−1の間でデータの授受も可能である。しかしながら、端末装置10および端末装置50−1が必ずしもP2P通信可能な圏内に位置するとは限らない。このように端末装置10および端末装置50−1がP2P通信可能な圏内に位置しない場合であっても、端末装置10および端末装置50−1の間に端末装置50−2が存在する場合、端末装置10および端末装置50−1は、端末装置50−2を介して、間接的にデータを授受することが可能である。すなわち、端末装置10および端末装置50−2の間でP2P通信33を行うことにより、端末装置10および端末装置50−2の間でデータが授受できる。一方、端末装置50−1および端末装置50−2の間でP2P通信34を行うことにより、端末装置50−1および端末装置50−2の間でデータが授受できる。それ故、端末装置10および端末装置50−1は、端末装置50−2を中継装置として機能させることにより、データの授受が間接的に可能となる。
このようなP2P通信33及びP2P通信34により、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)などに対応するモバイル網への接続が遮断される環境下でも、上記の席交換支援プログラムがインストールされた端末装置間でアドホックネットワークを会場内に構築し、マルチホップ通信を実現できる。
[端末装置10の構成]
まず、本実施例に係る端末装置10の機能的構成について説明する。図1に示すように、端末装置10は、無線通信部11と、入力部12と、表示部13と、撮像部14と、変位測定部15と、制御部16と、記憶部25とを有する。なお、端末装置10は、図1に示す機能部以外にも既知の携帯端末装置が有する各種の機能部、例えば位置検出部、音声入力部や音声出力部などを有することとしてもかまわない。
無線通信部11は、他の装置、例えば端末装置50との間でデータの送受信を行う機能部である。一側面として、無線通信部11は、3G(Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4Gや5Gなどに対応するモバイル網、あるいはLANやVPNなどの構内通信網を始め、インターネットに接続する機能を有することができる。他の側面として、無線通信部11は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)チップなどを用いて、近距離無線通信を行う機能を有することもできる。
入力部12は、各種の情報を入力する入力デバイスなどが対応する。例えば、入力部12は、キーボードなどによって実装することができる。
表示部13は、各種の情報を表示する表示デバイスなどが対応する。例えば、表示部13は、液晶ディスプレイまたは有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどによって実装することができる。
なお、図1には、入力部12と表示部13とを個別に例示したが、入力部12と表示部13は、両者を一体化することによりタッチパネルとして実装することもできる。
撮像部14は、画像を撮像する撮像デバイスなどが対応する。
一実施形態として、撮像部14には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子が搭載される。例えば、撮像部14には、R(red)、G(green)、B(blue)など3種以上の受光素子を搭載することができる。
変位測定部15は、端末装置10の変位を測定する機能部である。ここで言う「変位」とは、基準位置からの変化を指し、その向きは、一例として、水平面に直交する向き、すなわち鉛直方向に対応する。
一実施形態として、変位測定部15は、加速度センサや、気圧の変化を測定することで変位を検出する気圧センサなどにより実装することができる。変位測定部15により測定された変位の時系列のデータは、高さ算出部23に出力される。
記憶部25は、制御部16で実行されるOS(Operating System)を始め、上記の席交換支援プログラムなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する記憶デバイスである。
一実施形態として、記憶部25は、端末装置10における補助記憶装置として実装することができる。例えば、記憶部25には、不揮発性記憶素子が利用された半導体メモリ、例えばNAND型フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などが対応する。なお、ここでは、あくまで補助記憶装置の一例として、半導体メモリを用いる場合を例示したが、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置などを用いることもできる。また、補助記憶装置の代わりにUSB(Universal Serial Bus)メモリやSDカード(Secure Digital memory card)などのリムーバブルメディアを用いることもできる。
記憶部25は、制御部16で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、会場データ26と、集計DB(DataBase)27と、第1席データ28と、第2席データ68とを記憶する。これらのデータ以外にも、記憶部25は、他の電子データ、例えばスコアの算出に用いる各種の情報(例えば、算出式や重み係数など)を記憶することもできる。なお、集計DB27、第1席データ28、第2席データ68、第1席のスコア及び第2席のスコアは、制御部16の説明に合わせて後述することとする。
会場データ26には、一例として、会場に含まれる席ごとに当該席の項目に関するスコアが対応付けられたデータを採用できる。例えば、会場で開催されるイベントの種類によって席の配置が異なる場合、イベントごとに会場データ26をダウンロードしておくことができる。図3は、会場データ26の一例を示す図である。図3に示すように、会場データ26は、会場が有する複数の席を客観的に評価する指標となる項目(以下、「評価項目」という)のそれぞれを、席番号ごとにスコアとして数値化したものである。図3に示す会場データ26では、評価項目の一例として、「観覧対象からの近さ」、「観覧対象との角度」、「外部アクセスの良さ」の3項目についてそれぞれ満点を10点とするスコアとして評価されている。
なお、図3には、3つの評価項目を例示したが、必ずしも3つの評価項目の全てが用いられずともよく、また、図3に示す評価項目の他にも、例えば、「周辺の広さ」などの他の評価項目が含まれることとしてもかまわない。
制御部16は、端末装置10の全体制御を行う処理部である。
一実施形態として、制御部16は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型および特化型を問わず、任意のプロセッサにより実装することができる。この他、制御部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部16は、図示しない主記憶装置として実装されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などのRAMのワークエリア上に、上記の席交換支援プログラムを展開することにより、下記の処理部を仮想的に実現する。制御部16は、図1に示すように、第1の取得部17と、第2の取得部18と、頻度算出部19と、スコア算出部20と、表示制御部21と、マッチング部22と、画像取得部23Aと、画像通知部23Bと、認否受付部24を有する。
第1の取得部17は、第1席データを取得する処理部である。また、第2の取得部18は、第2席データを取得する処理部である。これら第1席データおよび第2席データは、いずれもそのデータ構造は共通し、複数の項目の中から項目の指定を受け付けた端末装置が自装置または他装置のいずれであるかによりそのラベルが区別される。例えば、第1席データには、図3に示す3つの評価項目の中から端末装置10を介して指定を受け付けた指定項目が含まれる一方で、第2席データには、図3に示す3つの評価項目の中から端末装置50−1、50−2〜50−nのうちいずれかの端末装置50を介して指定を受け付けた指定項目が含まれる。
図4A、図4Bを用いて、第1席データ28及び第2席データ68−1、68−2〜68−nの具体例を説明する。以下、端末装置10が交換に用いる席のことを「第1席」と記載すると共に、端末装置10以外の他の端末装置50が交換に用いる席のことを「第2席」と記載する場合がある。
図4Aは、第1席データ28の一例を示す図である。図4Aには、一例として、図3に示す評価項目の中から端末装置10を介して指定を受け付けた指定項目28cを含む第1席データ28が示されている。図4Aに示すように、第1席データ28には、利用者情報28aと、識別情報28bと、指定項目28cとが含まれる。
利用者情報28aは、上記の席交換支援サービスの提供を受ける利用者を特定するための情報である。例えば、利用者情報28aには、利用者名および電話番号などが含まれる。この利用者情報28aは、端末装置10上で席交換支援プログラムが起動された場合に、端末装置10に登録されたユーザ情報を参照することにより、自動的に作成することもできるが、ユーザ入力、例えば端末装置10の利用者(第1席の観客)からの入力を受け付けることとしてもかまわない。
識別情報28bは、会場名及び席番号を含む。例えば、チケット32が電子チケットである場合、第1の取得部17は、端末装置10に保存された電子チケットの情報から会場名や席番号などを参照することにより、識別情報28bを自動的に生成することができる。また、チケット32が紙媒体のチケットである場合、第1の取得部17は、チケット32が撮像された画像から会場名や席番号を画像処理によって認識することにより、識別情報28bを自動的に生成することもできる。なお、ここでは、識別情報28bが自動的に生成される例を説明したが、端末装置10の利用者から会場名や席番号の入力を受け付けることとしてもかまわない。また、ここでは、会場名や席番号などを例示したが、イベントやイベントの開催日時に関する識別情報が含まれることとしてもかまわない。
指定項目28cは、上記の複数の項目(評価項目)のうち、端末装置10の利用者により席交換の条件として指定された項目である。例えば、上記の評価項目を選択可能なGUI(Graphical User Interface)画像が表示部13に表示させた状態で、上記の評価項目の中から優先度が高い順に評価項目の選択を受け付けることにより、指定項目および指定項目の優先順位を指定させることができる。なお、ここでは、複数の指定項目を受け付ける場合にその優先順位を併せて受け付ける例を説明したが、指定項目を1つだけ受け付けることもできる。
これら利用者情報28a、識別情報28bおよび指定項目28cを含む第1席データ28が第1の取得部17により生成される。この第1席データ28の例で言えば、会場名「○○スタジアム」において席番号「A−28」の座席を使用する権利を持つ「○田△夫」というユーザが、席交換の指定項目の優先順位として、外部アクセスの良さ、周辺の広さ、観覧対象からの近さの順に指定していることをコンピュータが認識できる。
このように生成された第1席データ28は、第1の取得部17により取得された後に記憶部25へ保存される。これと共に、第1席データ28は、上記の席交換支援プログラムがインストールされた他の端末装置50へブロードキャストされる。端末装置50へのブロードキャスト後、第1席データ28は、端末装置50から見れば指定項目を受け付けたのは他装置である端末装置10である。このため、第1席データ28は、第2席データ68として取得された後に記憶部65へ登録される。
図4Bは、第2席データの一例を示す図である。図4Bには、一例として、図3に示す評価項目の中から端末装置50−1を介して指定を受け付けた指定項目68cを含む第2席データ68−1と、端末装置50−2を介して指定を受け付けた指定項目を含む第2席データ68−2と、・・・、端末装置50−nを介して指定を受け付けた指定項目を含む第2席データ68−nとが示されると共に、これらのうち第2席データ68−1の内容が抜粋して示されている。
図4Bに示す第2席データ68−1は、利用者情報68aおよび識別情報68bが端末装置50−1により生成されると共に指定項目68cが端末装置50−1を介して受け付けられる。このように、利用者情報68a、識別情報68bおよび指定項目68cは、その生成元が端末装置50−1である以外に、利用者情報28a、識別情報28bおよび指定項目28cとの差はなく、第1席データ28および第2席データ68の間で情報の中身に差はあれども、コンピュータが情報を認識する方法に差はない。
例えば、第2席データ68−1の例で言えば、会場名「○○スタジアム」において席番号「B−8」の座席を使用する権利を持つ「□田×子」というユーザが、席交換の指定項目の優先順位として、観覧対象からの近さ、周辺の広さ、外部アクセスの良さの順に指定していることをコンピュータが認識できる。
このように生成された第2席データ68−1が端末装置10の第2の取得部18により取得される。このように端末装置10の第2の取得部18が取得した第2席データ68−1は、記憶部25へ保存される。なお、以下では、第2席データ68−1、68−2〜68−nを総称する場合に「第2席データ68」と記載する場合がある。
頻度算出部19は、指定項目ごとに第1席データ及び複数の第2席データの間で指定を受け付けた頻度を算出する処理部である。
一実施形態として、頻度算出部19は、第1席のスコアおよび第2席のスコアの算出時にスコアの重み付けを行うために、指定項目ごとに第1の取得部17により取得された第1席データおよび第2の取得部18により取得された第2席データの間で当該指定項目の指定を受け付けた頻度を算出する。
ここでは、一例として、図5A〜図5Eを用いて、頻度の集計方法の一例を説明する。以下では、下記(1)〜(6)の条件の下、スコアの重み付けに用いられる頻度の算出や第1席および第2席のスコアの算出が実行されることとして説明を行う。
(1)席交換支援サービスのアカウントを有する利用者のうち、会場内で席交換のリクエストを発信する利用者が観客A〜E(以下、それぞれ利用者A〜Eという)の計5名である。
(2)利用者Aが端末装置10を介して席交換支援サービスを利用し、利用者B〜Eが端末装置50−1〜50−4を介して席交換支援サービスを利用する。
(3)利用者Aが交換前に有する第1席が席30であり、利用者Bが交換前に有する第2席が席40である。
(4)評価項目の一例として、「観覧対象からの近さ」、「観覧対象との角度」、「外部アクセスの良さ」、「周辺の広さ」の4項目の中から項目の指定を受け付ける。
(5)会場データ26は、端末装置10および端末装置50−1〜50−4によりダウンロード済みである。
(6)指定項目28c、68cは、上記4つの評価項目の中から3つの評価項目を選択することにより3つの指定項目の指定を受け付ける共に、3つの評価項目の選択順序に合わせて指定項目の優先順位の指定も受け付ける。
なお、ここでは、上記(6)の条件にて会場データ26が端末装置10および端末装置50−1〜50−4にダウンロード済みである場合を例示したが、席交換のリクエストを受け付けた場合にダウンロードすることもできる。
図5A〜図5Eは、指定項目の一例を示す図である。図5A〜図5Eには、上記の席交換支援サービスのアカウントを有する利用者A〜利用者Eから指定を受け付けた指定項目の例が示されている。図5A〜図5Eでは、1番目に指定を受け付けた評価項目が上から順に並べられている。
これら図5Aに示す利用者Aの指定項目28cおよび図5B〜図5Eに示す利用者B〜利用者Eの指定項目68c−1〜指定項目68c−4を用いて、頻度算出部19は、指定項目の種類ごとに同一の種類の指定項目の数を集計する。
このとき、頻度算出部19は、指定項目の優先度によって指定項目の集計に重み付けを行う。例えば、優先度が最高である指定項目、すなわち1番目に選択された評価項目が第1席データまたは第2席データに含まれる場合、頻度算出部19は、当該指定項目を3ポイントとして集計する。また、優先度が上から2番目である指定項目、すなわち2番目に選択された評価項目が第1席データまたは第2席データに含まれる場合、頻度算出部19は、当該指定項目を2ポイントとして集計する。また、優先度が上から3番目である指定項目、すなわち3番目に選択された評価項目が第1席データまたは第2席データに含まれる場合、頻度算出部19は、当該指定項目を1ポイントとして集計する。
(イ)指定項目「観覧対象からの近さ」の頻度
例えば、第1席データ28に含まれる指定項目28cでは、指定項目「観覧対象からの近さ」の優先度は上から3番目であるので、集計時に計上するポイントは「1」となる。また、指定項目68c−1では、指定項目「観覧対象からの近さ」の優先度は上から1番目であるので、集計時に計上するポイントは「3」となる。同様に、指定項目68c−2では、ポイントが「3」となり、指定項目68c−3では、ポイントが「2」となり、指定項目68c−4では、ポイントが「3」となる。よって、指定項目「観覧対象からの近さ」の頻度は、「12(=1+3+3+2+3)」と算出される。
(ロ)指定項目「外部アクセスの良さ」の頻度
例えば、第1席データ28に含まれる指定項目28cでは、指定項目「外部アクセスの良さ」の優先度は上から1番目であるので、集計時に計上するポイントは「3」となる。また、指定項目68c−1では、指定項目「外部アクセスの良さ」の優先度は上から3番目であるので、集計時に計上するポイントは「1」となる。同様に、指定項目68c−2では、ポイントが「2」となり、指定項目68c−3では、ポイントが「1」となる。また、指定項目68c−4では、「外部アクセスの良さ」が指定項目として指定されていないので、ポイントは「0」となる。よって、指定項目「外部アクセスの良さ」の頻度は、「7(=3+1+2+1+0)」と算出される。
(ハ)指定項目「観覧対象との角度」の頻度
例えば、第1席データ28に含まれる指定項目28cでは、「観覧対象との角度」が指定項目として指定されていないので、集計時に計上するポイントは「0」となる。また、指定項目68c−1では、指定項目「観覧対象との角度」の優先度は上から2番目であるので、集計時に計上するポイントは「2」となる。同様に、指定項目68c−2では、ポイントが「0」となり、指定項目68c−3では、ポイントが「3」となり、指定項目68c−4では、ポイントが「1」となる。よって、指定項目「観覧対象との角度」の頻度は、「6(=0+2+0+3+1)」と算出される。
(ニ)指定項目「周辺の広さ」の頻度
例えば、第1席データ28に含まれる指定項目28cでは、指定項目「周辺の広さ」の優先度は上から2番目であるので、集計時に計上するポイントは「2」となる。また、指定項目68c−1では、「観覧対象との角度」が指定項目として指定されていないので、集計時に計上するポイントは「0」となる。同様に、指定項目68c−2では、ポイントが「1」となり、指定項目68c−3では、ポイントが「0」となり、指定項目68c−4では、ポイントが「2」となる。よって、指定項目「観覧対象との角度」の頻度は、「5(=2+0+1+0+2)」と算出される。
図1の説明に戻り、スコア算出部20は、第1席および第2席に関する各種のスコアを算出する処理部である。
一実施形態として、スコア算出部20は、複数の第2席データ68c−1〜68c−nごとに第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち第1席データ28cに含まれる指定項目のスコアに頻度算出部19により算出された指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより第2席のスコアを算出する。さらに、スコア算出部20は、第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち第2席データ68cに含まれる指定項目のスコアに頻度算出部19により算出された指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより第1席のスコアを算出する。
すなわち、第1席のスコアおよび第2席のスコアは、各評価項目に関する基礎スコアのうち指定項目に対応する基礎スコアに当該指定項目が指定される頻度に基づいて重み付けを行うことにより、客観スコアとして算出される。ここで言う「基礎スコア」とは、席の配置や周辺スペースなどの環境等などにより定まるスコアを指す。また、「客観スコア」とは、席交換のリクエストを発信する利用者全体で評価項目が指定される頻度によって各指定項目の基礎スコアに重み付けが行われたスコアを指す。さらに、「主観スコア」とは、席交換のリクエストを発信する利用者全体で評価項目が指定される頻度、並びにスコアの表示対象とする利用者が指定する指定項目の優先度によって各指定項目の基礎スコアに重み付けが行われたスコアを指す。
<評価項目「周辺の広さ」の基礎スコア>
上述の通り、評価項目には、「観覧対象からの近さ」、「観覧対象との角度」、「外部アクセスの良さ」、「周辺の広さ」の4つが存在するが、ここでは、評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアの算出方法について説明する。
この評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアは、席の配置および席の周辺の空き状況に基づいて算出される。図6は、会場のレイアウトの一例を示す図である。図6には、会場に配置される席がブロックとして模式的に示されている。さらに、図6には、会場の席のうち第1席に対応する席30および第2席に対応する席40がハッチングで示されると共に、空き状況の一例として、空席には「空」のマークが記入して示されている。なお、会場のレイアウトや空き状況は、会場データ26の一部として予めダウンロードしておくこともできるし、イベントの開催元により運営されるサーバ装置等の外部装置から席交換のリクエストの受付時にダウンロードすることとしてもかまわない。また、席交換のリクエストの受付時に空き状況が取得できない場合、自己申告により自分の席に隣接する席の空き状況の入力を受け付けることとしてもかまわない。
図6に示す会場のレイアウトの下、図7に示す採点基準にしたがって評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアが算出される。図7は、採点基準の一例を示す図である。図7には、評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアの算出対象とする席の前後、左右、斜めに隣接する席ごとに当該席が空席でない場合に減らす点数が示されている。図7に示すように、基礎スコアの算出対象とする席に隣接する左の席または右の席が空席でない場合、席の持ち点から「2点」が減算される。当然、左の席および右の席の両方が空席でない場合、席の持ち点から「4点」が減算される。この他、基礎スコアの算出対象とする席に隣接する左斜め前の席、左斜め後ろの席、右斜め前の席、右斜め後ろの席、前の席または後ろの席が空席でない場合、席の持ち点から「1点」が減算される。
ここで、席の持ち点を「10」としたとき、第1席に対応する席30の評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアは、次のようにして算出される。すなわち、席30に隣接する席のうち左斜め前の席以外の席は空席でない。このため、席30に関する評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアは、左斜め前の席以外の席の減点が合計された総減点「−9」を持ち点「10」に行うことにより、「1」と算出される。また、第2席に対応する席40の評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアは、次のようにして算出される。すなわち、席40は、角に位置するので、左斜め前の席、前の席、右斜め前の席、右の席および右斜め後ろの席は空席とみなされる。このため、席40に関する評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアは、左の席、左斜め後ろの席および後ろの席の減点が合計された総減点「−4」を持ち点「10」に行うことにより、「6」と算出される。このように席の配置だけでなく、席の周辺の空き状況に基づいて評価項目「周辺の広さ」の基礎スコアを採点することにより、席の周囲に空席が多くなるほど高い基礎スコアを算出することができる。
<他の評価項目の基礎スコア>
評価項目「周辺の広さ」以外の他の評価項目の基礎スコアは、図3に示す会場データ26から導出することができる。例えば、第1席に対応する席30の場合、図4Aに示す第1席データ28の識別情報28bに示した通り、席30の席番号は「A−28」である。この席番号「A−28」を検索キーとして、図3に示す会場データ26を検索することにより、評価項目「観覧対象からの近さ」の基礎スコア、評価項目「観覧対象との角度」の基礎スコアおよび評価項目「外部アクセスの良さ」の基礎スコアを導出できる。例えば、席30の各評価項目の基礎スコアは、図8Aに示す通りに算出できる。図8Aは、第1席の基礎スコアの一例を示す図である。図8Aに示すように、評価項目「観覧対象からの近さ」、「外部アクセスの良さ」、「観覧対象との角度」、「周辺の広さ」の順に、基礎スコアは、「8」、「1」、「10」、「1」と算出できる。これらの評価項目別の基礎スコアを合計することにより、第1席に対応する席30の総合基礎スコアも「20」と算出できる。
また、第2席に対応する席40の場合、図4Bに示す第2席データ68の識別情報68b−1に示した通り、席40の席番号は「B−8」である。この席番号「B−8」を検索キーとして、図3に示す会場データ26を検索することにより、評価項目「観覧対象からの近さ」の基礎スコア、評価項目「観覧対象との角度」の基礎スコアおよび評価項目「外部アクセスの良さ」の基礎スコアを導出できる。例えば、席40の各評価項目の基礎スコアは、図8Bに示す通りに算出できる。図8Bは、第2席の基礎スコアの一例を示す図である。図8Bに示すように、評価項目「観覧対象からの近さ」、「外部アクセスの良さ」、「観覧対象との角度」、「周辺の広さ」の順に、基礎スコアは、「4」、「10」、「3」、「6」と算出できる。これらの評価項目別の基礎スコアを合計することにより、第2席に対応する席40の総合基礎スコアも「23」と算出できる。
<重み係数の算出>
このように第1席および第2席の基礎スコアが算出された後、スコア算出部20は、指定項目ごとに頻度算出部19により算出された指定項目の頻度に基づいて当該指定項目の重みを算出する。
図9は、集計データベースの一例を示す図である。図9には、評価項目ごとに指定の頻度および重み係数が対応付けられた集計DB27が示されている。図9に示す集計DB27のフィールド「頻度」には、図5Aに示す利用者Aの指定項目28cおよび図5B〜図5Eに示す利用者B〜利用者Eの指定項目68c−1〜指定項目68c−4を用いて算出された集計結果が示されている。
例えば、スコア算出部20は、各指定項目の頻度の合計を母集団とし、当該母集団に占める個別の指定項目の頻度の割合、例えば百分率を重み係数として算出する。ここで、図9に示すように、各指定項目の頻度の合計は、「30(=12+7+6+5)」と算出できる。例えば、指定項目「観覧対象からの近さ」の重み係数は、指定項目「観覧対象からの近さ」の頻度を各指定項目の頻度の合計で除算する計算、すなわち「12÷30×100」により、「40」と算出できる。また、指定項目「外部アクセスの良さ」の重み係数は、指定項目「外部アクセスの良さ」の頻度を各指定項目の頻度の合計で除算する計算、すなわち「7÷30×100」により、「23.3」と算出できる。同様に、指定項目「観覧対象との角度」の重み係数は、「20」と算出できると共に、指定項目「周辺の広さ」の重み係数は、「16.6」と算出できる。
<客観スコアの算出>
このように指定項目ごとに算出された重み係数を用いて、スコア算出部20は、各評価項目に関する基礎スコアのうち指定項目に対応する基礎スコアに重み付けを実行することにより、客観スコアを算出する。
例えば、第1席に対応する席30の客観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、図8Aに示す通り、指定項目「観覧対象からの近さ」に対応する基礎スコアが「8」、指定項目「外部アクセスの良さ」に対応する基礎スコアが「1」、指定項目「観覧対象との角度」に対応する基礎スコアが「10」、指定項目「周辺の広さ」に対応する基礎スコアが「1」である。一方、図9に示す通り、指定項目「観覧対象からの近さ」の重み係数は「40」であり、指定項目「外部アクセスの良さ」の重み係数は「23.3」であり、指定項目「観覧対象との角度」の重み係数は「20」であり、また、指定項目「周辺の広さ」の重み係数は「16.6」である。よって、席30の客観スコアは、「(8×40)+(1×23.3)+(10×20)+(1×16.6)」の計算により、「559.9」と算出することができる。
また、第2席に対応する席40の客観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、図8Bに示す通り、指定項目「観覧対象からの近さ」に対応する基礎スコアが「4」、指定項目「外部アクセスの良さ」に対応する基礎スコアが「10」、指定項目「観覧対象との角度」に対応する基礎スコアが「3」、指定項目「周辺の広さ」に対応する基礎スコアが「6」である。一方、各指定項目の重み係数は、図9に示す通りである。よって、席40の客観スコアは、「(4×40)+(10×23.3)+(3×20)+(6×16.6)」の計算により、「552.6」と算出することができる。
なお、ここでは、第1席に対応する席30の客観スコアおよび第2席に対応する席40の客観スコアを算出する例を説明したが、他の第2席に対応する利用者C〜利用者Eの席の客観スコアも同様にして算出することができる。
<主観スコア>
さらに、スコア算出部20は、各指定項目の頻度に関する重み係数およびスコアの表示対象とする端末装置10または50を介して指定を受け付けた指定項目の優先度に関する重み係数を用いて、各評価項目の基礎スコアに重み付けを実行することにより、主観スコアを算出する。以下では、指定項目の優先度に関する重み係数のことを「主観係数」と記載する場合がある。例えば、主観係数は、基礎の最低点を「1」とし、この基礎の最低点に指定項目の優先度に対応するポイントを加算することにより定めることができる。すなわち、上から1番目の優先度は、3ポイントに対応するので、基礎の最低点に優先度の3ポイントを加算することにより、優先度が上から1番目の指定項目の主観係数は、「4」と定められる。同様に、上から2番目の優先度は2ポイントに対応するので、優先度が上から2番目の指定項目の主観係数は「3」と定められ、上から3番目の優先度は1ポイントに対応するので、優先度が上から3番目の指定項目の主観係数は「2」と定められる。最後に、指定項目でない評価項目には、優先度はない。このため、基礎の最低点に加算が行われず、指定項目でない評価項目の主観係数は「1」と定められる。
(1)利用者Aの観点の主観スコア
例えば、利用者A観点の席30の主観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、各指定項目の基礎スコアには、客観スコアの算出時と同様、図8Aに示す基礎スコアが用いられると共に、指定項目の頻度に関する重み係数には、客観スコアの算出時と同様、図9に示す重み係数が用いられる。さらに、主観スコアの算出には、端末装置10の利用者Aから指定を受け付けた指定項目の優先度に基づいて付与される主観係数が用いられる。すなわち、図5Aに示すように、指定項目「観覧対象からの近さ」の優先度は、上から3番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「1」を加算する計算により、「2」と定められる。また、指定項目「外部アクセスの良さ」の優先度は、上から1番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「3」を加算する計算により、「4」と定められる。さらに、評価項目「観覧対象との角度」は、利用者Aの指定項目ではないので、優先度に対応するポイントの加算がなく、その主観係数は、「1」と定められる。また、指定項目「周辺の広さ」の優先度は、上から2番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「2」を加算する計算により、「3」と定められる。これら席30の基礎スコア、頻度の重み係数および利用者A観点の主観係数を用いて、利用者A観点の席30の主観スコアは、「(8×40×2)+(1×23.3×4)+(10×20×1)+(1×16.6×3)」の計算により、「983」と算出することができる。
また、利用者A観点の席40の主観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、各指定項目の基礎スコアには、客観スコアの算出時と同様、図8Bに示す基礎スコアが用いられると共に、指定項目の頻度に関する重み係数には、客観スコアの算出時と同様、図9に示す重み係数が用いられる。ここで求める席40の主観スコアは、利用者A観点の席40の主観スコアであることから、ここでも、端末装置10の利用者Aから指定を受け付けた指定項目の優先度に基づいて付与される主観係数が用いられる。これら席40の基礎スコア、頻度の重み係数および利用者Aの主観係数を用いて、利用者A観点の席40の主観スコアは、「(4×40×2)+(10×23.3×4)+(3×20×1)+(6×16.6×3)」の計算により、「1610.8」と算出することができる。
これら利用者A観点の席30の主観スコアに比べて利用者A観点の席40の主観スコアが十分に大きい。これは、利用者Aの主観から見れば、利用者Aが保有する席30の評価は低い一方で、利用者Bが保有する席40の評価が高いことを意味する。これら主観スコアの比較を通じて、利用者A観点の席30の主観スコア<利用者A観点の席40の主観スコアの事実を表示することにより、利用者Aおよび利用者Bは、次のようなことを把握できる。例えば、利用者Aは、利用者Bが保有する席40と交換することが利用者Aにとって現状で保有する席30をそのまま保有し続けるよりも有利であることを把握できる。また、利用者Bは、利用者Aにとって席40が魅力的であること、すなわち席交換の交渉の余地があることを把握できる。なお、利用者A観点の席40の主観スコアが利用者A観点の席30の主観スコア以下である場合、端末装置10には、利用者Bを席交換のマッチング相手として表示しないようにすることもできる。
(2)利用者Bの観点の主観スコア
例えば、利用者B観点の席30の主観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、各指定項目の基礎スコアには、客観スコアの算出時と同様、図8Aに示す基礎スコアが用いられると共に、指定項目の頻度に関する重み係数には、客観スコアの算出時と同様、図9に示す重み係数が用いられる。さらに、主観スコアの算出には、端末装置50−1の利用者Bから指定を受け付けた指定項目の優先度に基づいて付与される主観係数が用いられる。すなわち、図5Bに示すように、指定項目「観覧対象からの近さ」の優先度は、上から1番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「3」を加算する計算により、「4」と定められる。また、指定項目「外部アクセスの良さ」の優先度は、上から3番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「1」を加算する計算により、「2」と定められる。さらに、指定項目「観覧対象との角度」の優先度は、上から2番目であるので、その主観係数は、基礎の最低点「1」に優先度に対応するポイント「2」を加算する計算により、「3」と定められる。また、評価項目「周辺の広さ」は、利用者Bの指定項目ではないので、優先度に対応するポイントの加算がなく、その主観係数は、「1」と定められる。これら席30の基礎スコア、頻度の重み係数および利用者B観点の主観係数を用いて、利用者B観点の席30の主観スコアは、「(8×40×4)+(1×23.3×2)+(10×20×3)+(1×16.6×1)」の計算により、「1943.2」と算出することができる。
また、利用者B観点の席40の主観スコアを算出する場合、次のような計算が実行される。すなわち、各指定項目の基礎スコアには、客観スコアの算出時と同様、図8Bに示す基礎スコアが用いられると共に、指定項目の頻度に関する重み係数には、客観スコアの算出時と同様、図9に示す重み係数が用いられる。ここで求める席40の主観スコアは、利用者B観点の席40の主観スコアであることから、ここでも、端末装置50−1の利用者Bから指定を受け付けた指定項目の優先度に基づいて付与される主観係数が用いられる。これら席40の基礎スコア、頻度の重み係数および利用者Bの主観係数を用いて、利用者B観点の席40の主観スコアは、「(4×40×4)+(10×23.3×2)+(3×20×3)+(6×16.6×1)」の計算により、「1385.6」と算出することができる。
なお、ここでは、席30および席40の主観スコアを算出する場合を例示したが、これはあくまで一例であり、席30および席40以外の他の席についても主観スコアを算出することができる。例えば、他の第2席に対応する利用者C〜利用者Eの席についても利用者A観点および利用者B観点の主観スコアを同様に算出することができる。さらに、ここでは、観点の一例として、利用者A観点および利用者B観点の2つの観点を例示したが、これはあくまで一例であり、他の観点からも主観スコアを算出できる。例えば、利用者C観点、利用者D観点および利用者E観点の各観点についても、席30、席40、利用者Cの席、利用者Dの席および利用者Eの席ごとに主観スコアを算出できる。
また、ここでは、各観点別に各席の全ての評価項目に関する基礎スコア、重み係数および主観係数に基づいて主観スコアを算出する例を説明したが、主観スコアの算出には、必ずしも全ての評価項目に関する基礎スコア、重み係数および主観係数を用いずともかまわない。例えば、利用者A観点の主観スコアを算出する場合、全ての評価項目のうち利用者Aによる指定項目(図5A参照)に関する基礎スコア、重み係数および主観係数に基づいて席30、席40、さらには、利用者C〜利用者Eの席の主観スコアを算出することができる。すなわち、図5Aの指定項目28cに示す通り、評価項目「観覧対象との角度」は、利用者Aにより指定されていない。このため、利用者A観点の主観スコアを席ごとに算出する場合、指定項目「観覧対象からの近さ」、指定項目「外部アクセスの良さ」および指定項目「周辺の広さ」に関する基礎スコア、重み係数および主観係数に基づいて主観スコアを算出することとすればよい。
表示制御部21は、表示部13に対する表示制御を実行する処理部である。一実施形態として、表示制御部21は、第1席の客観スコアおよび第2席の客観スコアの差に基づいて第1席とマッチングする候補とする第2席を抽出する。例えば、表示制御部21は、スコア算出部20により第2席データ68−1、68−2〜68−nごとに算出された第2席の客観スコアのうち第1席の客観スコアとの差が小さいものから順にソートする。このように客観スコアの差でソートされた第2席のうち、表示制御部21は、上位の所定数、例えば1つや3つ等の第2席を抽出して表示部13に表示させる。また、表示制御部21は、上記の席交換支援プログラムが動作する端末装置10の視点、例えば利用者A観点の主観スコアにおいて、第1席の主観スコアよりも主観スコアが大きい第2席のうち第1席の主観スコアとの差が大きいものから順にソートする。このように第1席の主観スコアとの差が大きい順にソートされた第2席のうち、表示制御部21は、上位の所定数、例えば1つや3つ等の第2席を抽出して表示部13に表示させる。この場合、表示制御部21は、端末装置10と異なる他の端末装置50の視点、例えば利用者B観点〜利用者E観点の主観スコアにおいて、第1席の主観スコアが第2席の主観スコアよりも大きい第2席をさらに抽出して表示部13に表示させることもできる。このように抽出された第2席のうち、表示制御部21は、上位の所定数、例えば1つや3つ等の第2席を抽出して表示部13に表示させる。
ここで、上記の2種類のソートおよびフィルタのうちいずれか1つのみを実行することもできるし、両者を組み合わせて実行することもできる。例えば、第1席の客観スコアとの差が小さい客観スコアを持つ第2席の順に第2席を3つ抽出してから、第1席の主観スコアとの差が大きい主観スコア持つ第2席の順に第2席を1つ抽出することができる。このように第2席の客観スコアのうち第1席の客観スコアとの差が小さい第2席がソートおよびフィルタにより提示することで、席の配置や周辺スペースなどの環境に対する利用者全体の価値観から見て第1席と略等価な第2席を有する端末装置50を席交換の相手としてマッチングできる。また、端末装置10の視点、すなわち利用者A観点の主観スコアにおいて、第1席の主観スコアよりも主観スコアが大きい第2席がソートおよびフィルタにより提示することで、利用者Aの主観で見ればグレードアップとなる第2席を有する端末装置50を席交換の相手としてマッチングできる。
例えば、表示制御部21は、上記のソート及び上記のフィルタにより抽出された第2席に関し、次のような客観評価を表示部13に表示することができる。図10は、客観評価の一例を示す図である。図10には、端末装置10に表示される席30および席40の客観評価の一例として、席30の基礎スコアと席40の基礎スコアの対比、並びに、席30の客観スコアと席40の客観スコアの対比が抜粋されている。図10に示すように、物理的に観察可能な情報から算出される基礎スコアを比較すると、席30、すなわち第1席の基礎スコア「20」よりも席40、すなわち第2席の基礎スコア「23」の方がやや高い値を示している。これに対し、利用者A〜利用者Eの利用者全体の需要を反映して算出された客観スコアを比較すると、第1席の客観スコア「559.9」及び第2席の客観スコア「552.6」はほぼ同等である。これらの客観スコアは、市場価値を反映していると言えるので、これが同等であれば客観的に等価な交換であるとみなすことができる。ここで、「同等」とは、必ずしも一致を要するものではなく、例えば、±2%程度の範囲に収まればよい。
なお、図10には、第2席のうち席40の客観評価を抜粋して示したが、席30と利用者Cの席の客観評価、席30と利用者Dの席の客観評価、さらには、席30と利用者Eの席の客観評価も表示することができる。これにより、第1席と複数の第2席との間で客観に基づく席の優劣、あるいは等価などの評価を定量的に俯瞰することができる。
この他、表示制御部21は、上記のソート及び上記のフィルタにより抽出された第2席に関し、次のような主観評価を表示部13に表示することができる。図11は、主観評価の一例を示す図である。図11には、端末装置10に表示される席30および席40の主観評価の一例として、利用者A視点における席30の主観スコアと席40の主観スコアとの対比、並びに、利用者B視点における席30の主観スコアと席40の主観スコアとの対比が抜粋されている。図11に示すように、席30を保有する利用者A視点の主観スコアでは、席30よりも席40の方が高い一方で、席40を保有する利用者B視点の主観スコアでは、席40よりも席30の方が高いことがわかる。このように、席交換のリクエストを行う利用者の個別の需要が反映される主観スコアの比較では、利用者Aおよび利用者B共に相手の席の方が高い評価となっている。このため、利用者Aおよび利用者Bの間で席30および席40が交換されることにより、利用者Aおよび利用者Bの双方向で座席のグレードアップが果たされた席交換のマッチングを実現できる。
なお、図11にも、利用者Aおよび利用者Bの間における主観評価を抜粋して示したが、利用者A観点における席30と利用者Cの席の主観評価及び利用者C観点における席30と利用者Cの席の主観評価、利用者A観点における席30と利用者Dの席の主観評価及び利用者D観点における席30と利用者Dの席の主観評価、並びに、利用者A観点における席30と利用者Eの席の主観評価及び利用者E観点における席30と利用者Eの席の主観評価も同様に表示できることは言うまでもない。これにより、第1席と複数の第2席との間で主観に基づく席の優劣、あるいは等価などの評価を定量的に俯瞰することができる。
これらソートおよびフィルタにより得られた第2席は、リスト形式の他、任意の表示形式で表示することができる。例えば、表示制御部21は、第2席の客観スコアの降順で席40を含む席交換の候補を上下に並べ、画面スクロールによって表示項目を切り替えられるようにした候補リストを表示部13に表示する。このとき、表示制御部21は、初期表示として、利用者Aの希望条件に合う席交換の候補のうち、席30の客観スコアに最も近い客観スコアを有する席交換の候補を画面中央に表示してもよい。さらに、表示制御部21は、上にスクロールさせると席30の客観スコアよりも高い客観スコアを有する席交換の候補が、下にスクロールさせると席30の客観スコアよりも低い客観スコアを有する席交換の候補が、それぞれ表示部13に表示されるように切り替え可能となるように表示してもよい。さらに、表示制御部21は、例えば、希望条件をさらに追加し、複数の席交換の候補のうち、追加した希望条件に合う候補と合わない候補とを別のリストとして表示部13に表示し、タブ画像をタッチ操作することで表示画面を交互に切り替えられるようにしてもかまわない。
マッチング部22は、席交換を交渉する端末装置50をマッチングする処理部である。一実施形態として、マッチング部22は、表示制御部21により表示された第2席の候補リストの中から第2席の選択を受け付けるか、あるいは他の端末装置50から交渉開始依頼を受け付けるかにより、席交換の交渉相手となる端末装置50をマッチングする。
例えば、マッチング部22は、表示部13に表示された第2席の候補リストから第2席の選択を受け付けた場合、当該選択を受け付けた第2席に関する詳細データと共に、交渉開始ボタンおよびキャンセルボタンなどのGUIコンポーネントを表示部13に表示させる。この詳細データの例として、会場のレイアウトと共に当該選択を受け付けた第2席の位置が強調されたマップ、第2席の基礎スコア、第2席の客観スコア、端末装置10観点の第2席の主観スコアや端末装置50観点の第2席の主観スコアなどが挙げられる。このとき、交渉開始ボタンが操作された場合、マッチング部22は、選択を受け付けた第2席の第2席データ68に含まれるアドレス情報に対応する端末装置50に対し、席交換の交渉開始を依頼する。その後、マッチング部22は、交渉開始ボタンを受け付けてから所定期間、例えば3分間以内に、端末装置50から席交換の交渉開始の受諾が返信された場合、当該端末装置50を席交換の交渉相手としてマッチングする。
また、マッチング部22は、他の端末装置50から席交換の交渉開始依頼を受け付けた場合、席交換の交渉開始依頼の送信元である端末装置50の第2席の詳細データと共に、交渉開始を受諾する交渉開始受諾ボタンおよび交渉開始を拒絶する交渉開始拒絶ボタンなどのGUIコンポーネントを表示部13に表示させる。その後、マッチング部22は、端末装置50から席交換の交渉開始依頼を受け付けてから所定期間にわたって交渉開始受諾ボタンまたは交渉開始拒絶ボタンの操作を待機する。そして、マッチング部22は、所定期間内に交渉開始受諾ボタンが操作された場合、当該端末装置50を席交換の交渉相手としてマッチングする。なお、所定期間が経過した場合、あるいは所定期間内であっても交渉開始拒絶ボタンが操作された場合、端末装置50は、端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされない。
このように席交換の交渉相手がマッチングされた後、互いの席の景観が撮影された画像を端末装置10および端末装置50の間で交換して表示させることにより、席交換前に交換後の席の視界の確認を支援する。以下では、あくまで一例として、利用者Aおよび利用者Bが席交換の交渉を行う場合を例に挙げて視界確認支援の具体例を説明する。
画像取得部23Aは、端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされた端末装置50から画像を取得する処理部である。ここで、画像取得部23Aは、利用者Aの目線で利用者Bの席40から観覧する場合の視界が撮影された画像を取得するために、観覧時における利用者Aの目線の高さを算出する。ここで言う「高さ」とは、水平面からの高さを指す。例えば、画像取得部23Aは、観覧時の姿勢、例えば立位または座位、および、利用者Aの身長などの情報の入力を受け付け、入力を受け付けた情報に基づいて、利用者Aの目線の高さを算出する。例えば、画像取得部23Aは、立位および座位の姿勢別に身長と目線の高さの対応関係が定義されたルックアップテーブルや関数から、入力を受け付けた姿勢および身長に対応する目線の高さを算出することができる。その後、画像取得部23Aは、先のように算出された利用者Aの目線の高さ情報を端末装置50に通知する。このように利用者Aの目線の高さ情報が通知された端末装置50−1では、端末装置50−1の高さが利用者Aの目線の高さと一致するように撮影の誘導が実行される。そして、画像取得部23Aは、端末装置50−1から利用者Aの目線の高さで席40の視界が撮影された画像を取得する。なお、画像取得部23Aは、端末装置10で交渉相手の席の視界確認に関するリクエストが受け付けられた場合に絞って画像の取得を実行することができる。
画像通知部23Bは、端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされた端末装置50に画像を通知する処理部である。ここで、画像通知部23Bは、一例として、端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされた端末装置50−1の利用者、例えば利用者Bの目線で利用者Aの席30から観覧する場合の視界が撮影された画像を通知するために、端末装置50−1から利用者Bの目線の高さ情報を取得する。その後、画像通知部23Bは、端末装置50−1から取得された利用者Bの目線の高さ情報に基づいて、撮像部14の高さを利用者Bの目線の高さへ誘導する案内を実行する。
より詳細には、画像通知部23Bは、席30の視界確認が開始された時点の高さを基準位置として測定する。例えば、基準位置の測定は、会場等の環境側に設置された基準オブジェクト、例えば各種の図形の他、AR(Augmented Reality)マーカやカラーパッチ等を用いて実現することができる。ここで、基準オブジェクトは、測定用に配置されたものでなくともかまわない。例えば、会場の天井から吊るされた国旗などの他、会場内の全席から見渡すことのできる特徴的な構造物等などを基準オブジェクトとして設定することができる。この場合、基準オブジェクトの画像と、基準オブジェクトの位置、サイズおよび歪み度合いと、水平面からの高さとの対応関係が会場における基準オブジェクトのデータとして会場データ16に登録される。すなわち、画像通知部23Bは、会場データ26を参照して、撮像部14により撮像された画像から、会場内に設置された1又は複数の基準オブジェクトを認識する。そして、基準オブジェクトの画像上の位置及びサイズ、さらには、基準オブジェクトが画像上で映る際の歪み度合いから、画像通知部23Bは、水平面から撮像部14までの垂直方向の高さを基準位置として算出する。この他、画像通知部23Bは、会場内に設置された複数のBLEビーコンを用いて水平面から撮像部14または端末装置10までの垂直方向の高さを基準位置として測定することもできるし、また、気圧センサ等のセンサ類により水平面から撮像部14または端末装置10までの垂直方向の高さを基準位置として測定することもできる。
なお、基準オブジェクトのデータ登録が会場データ26にない場合、席の背もたれの上部を基準位置として利用することができる。例えば、画像通知部23Bは、席の背もたれの上部と同一の高さで当該背もたれの上部を水平に撮影することを促すメッセージを表示または音声により実行する。そして、画像通知部23Bは、当該背もたれの上部が撮影された時点の高さを基準位置に設定することができる。
この基準位置の測定の後、画像通知部23Bは、変位測定部15により変位が測定される度に、当該変位を基準位置に積算することにより、その積算値を各時点における水平面からの高さとして算出する。そして、画像通知部23Bは、端末装置50−1から取得された利用者Bの目線の高さと、端末装置10の高さとの間に所定の閾値、例えば5cm以上の高度差が存在するか否かを判定する。このとき、画像通知部23Bは、両者の高さに閾値以上の高度差が存在する場合、当該高度差に基づいて端末装置10の高さを利用者Bの高さに近付ける誘導を実行する。例えば、利用者Bの目線の高さから端末装置10の高さを減算することにより高度差が算出される場合、高度差の符号が「正」であるならば上方向に端末装置10を移動することを促すメッセージを画像、音声または振動により通知する一方で、高度差の符号が「負」であるならば下方向に端末装置10を移動することを促すメッセージを通知する。このとき、画像通知部23Bは、上方向または下方向の向きの指定に加えて、端末装置10を移動させる距離、例えば高度差の絶対値を併せて通知することもできる。その後、画像通知部23Bは、利用者Bの目線の高さと、端末装置10の高さとの間に閾値以上の高度差がなくなると、端末装置10が撮影に相応しい高さに配置された通知を音声、画像または振動により行う。
そして、端末装置10の高さが利用者Bの目線の高さに誘導された後、画像通知部23Bは、撮像部14が撮像するカメラ映像を表示部13に表示させると共に、端末装置50−1に通知する。このカメラ映像の通知が開始された場合、画像通知部23Bは、端末装置50−1から撮影に関する各種の指示を受け付けることができる。例えば、画像通知部23Bは、端末装置50−1のマイクで集音された音声信号を図示しないスピーカ等の音声出力部から出力することができる。これによって、利用者Bの発話を通じて、撮影に関する指示、例えば撮影する方向や高さの指示を受け付けることができる。この他、端末装置50−1では、端末装置50−1に表示された各種の撮影指示に関するシンボル、例えば「左方向にN度回転」や「右方向にN度回転」、「下方向にN度回転」、「上方向にN度回転」などのメッセージを含むシンボルに対する操作を受け付けることもできる。なお、ここで言う「N」とは、予め定められた値、例えば「30」、「60」、「90」であってもよいし、利用者Bから任意の数値の入力を受け付けることもできる。そして、画像通知部23Bは、端末装置50−1に表示されたシンボルのうち端末装置50−1で操作が受け付けられたシンボルを表示部13に表示させたり、端末装置50−1で操作が受け付けられたシンボルに対応する音声メッセージを図示しない音声出力部から出力させたりすることもできる。また、撮像部14を動かす角度の数値の大きさに応じて振動の大きさを制御することにより、バイブレーションにより通知することもできる。
このような画像通知部23Bによる撮影の高さや方向のガイドにより、利用者Bの目線で利用者Aの席30から観覧する場合の視界が撮影された画像を端末装置50−1に通知することができる。この視界の事前確認により、次のような効果が得られる。すなわち、席交換の交渉相手がマッチングされた後、必ずしも満足のいく席交換が可能とは限らない。例えば、身長の高い観客が前方の席にいたり、特設ステージの設置等により障害物が前方に配置されていたり、座って観覧したいにもかかわらず立って観覧する観客が前方や近隣にいたりといった、必ずしも席の配置に依存しない事情によって席交換後に後悔することも想定される。そこで、上述の通り、実際に席交換をする前に席交換後の景観を予め確認すると、席交換による満足度をより高めることが可能になる。
なお、画像通知部23Bは、端末装置50から交渉相手の席の視界確認に関するリクエストを受け付けた場合に絞って画像の通知を実行することができる。
認否受付部24は、席交換の認否を受け付ける処理部である。一実施形態として、認否受付部24は、第1席から第2席への交換の認否を入力部12を介して受け付けると共に、第2席から第1席への交換の認否を端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされた端末装置50を介して受け付ける。ここで、第1席から第2席への交換、並びに、第2席から第1席への交換に関する両方の認否の結果が「承認」である場合、交渉成立と判断する。なお、第1席から第2席への交換、並びに、第2席から第1席への交換に関する両方の認否の結果が「拒否」である場合、交渉不成立であると判断する。この場合、席交換の交渉相手の再マッチングをマッチング部22へ指示する。
このように交渉が成立する場合、認否受付部24は、席交換の交渉成立を画像、音声または振動により通知すると共に、端末装置10の席交換の交渉相手としてマッチングされた端末装置50に通知する。この他、認否受付部24は、次のようなチケット交換を促す通知を実行することもできる。例えば、認否受付部24は、会場データ26を参照して、席交換の交渉が成立した端末装置50の利用者が有する第2席の位置情報を表示部13に表示させることができる。この他、認否受付部24は、席交換の交渉が成立した端末装置50に各種のアドレス、例えば一時的に発行されるメールアドレスの他、キャリアの電話番号や電子メールアドレス、SNSのID(IDentification)などを表示部13に表示させることができる。このようにアドレスを通知する場合、端末装置50で公開を許可する設定がなされた種類のアドレスを通知することができる。さらに、チケットが電子チケットである場合、認否受付部24は、電子チケットの販売元のサーバ装置等にアクセスし、端末装置10に割り当てられている第1席の電子チケットを第2席の電子チケットへ交換し、端末装置50に割り当てられている第2席の電子チケットを第1席の電子チケットへ交換するリクエストを送信する。これにより、電子チケットの交換を実現することもできる。
[端末装置50の構成]
次に、本実施例に係る端末装置50の機能的構成について説明する。図1に示すように、端末装置50は、無線通信部51と、入力部52と、表示部53と、撮像部54と、変位測定部55と、制御部56と、記憶部65とを有する。
制御部56は、第1の取得部57と、第2の取得部58と、頻度算出部59と、スコア算出部60と、表示制御部61と、マッチング部62と、画像取得部63Aと、画像通知部63Bと、認否受付部64を有する。また、記憶部65には、会場データ66と、集計DB67と、第1席データ28と、第2席データ68とが記憶されている。すなわち、端末装置50は、第1席データおよび第2席データのラベルが異なる点以外に、端末装置10が有する機能部との間に差異はない。このため、端末装置50の各機能部に関する個別の説明は省略する。また、端末装置50は、複数の端末装置50−1〜50−nの間でも第1席データおよび第2席データのラベルの相違以外、端末装置10と端末装置50との間の通信と本質的に相違ないため、詳細な説明は省略する。
[席データ送受信処理]
図12は、席データ送受信処理の手順を示すフローチャートである。図12では、一例として端末装置10の第1の取得部17により取得された第1席データ28を端末装置50に送信し、端末装置50から第2席データ68を端末装置10の第2の取得部18が取得する場合の端末装置10における処理手順について説明する。なお、説明は省略するが、端末装置50における処理手順についても、図12に示した処理手順に準じて実行される。
図12に示すように、制御部16は、入力部12が受け付けた起動操作に応じて、席交換支援プログラムを起動する(ステップS101)。席交換支援プログラムの起動により、端末装置10では、記憶部25に記憶された会場データ26が利用可能となる。
第1の取得部17は、入力部12が受け付けた識別情報28b及び指定項目28cの入力操作に応じて、第1席データ28を生成して取得する(ステップS102)。続いて、第2の取得部18は、端末装置50から第2席データ68を取得したか否かを判定する(ステップS103)。
第2席データ68を取得していない場合(ステップS103No)、第2席データ68を取得するまで第2席データ68の取得を待ち受ける。
一方、第2席データ68を取得すると(ステップS103Yes)、第2の取得部18は、取得した第2席データ68が新規であるか否かを判定する(ステップS104)。例えば、第2席データ68の識別情報68bに含まれる席番号、あるいは指定項目68cに付されたIDと同一の第2席データ68が記憶部25に登録済みであるか否かにより、他の端末装置50から取得された第2席データ68が新規であるか否かを判定することができる。
第2席データ68が新規である場合(ステップS104Yes)、第2の取得部18は、記憶部25に第2席データ68を新規に保存する(ステップS105)。続いて、第2の取得部18は、記憶部25に保存された第1席データ28および第2席データ68のうち、ランダムに一定数選択したものをブロードキャストで端末装置50に所定間隔で送信する(ステップS108)。
一方、第2席データ68が新規でない場合(ステップS104No)、第2の取得部18は、当該第2席データ68が更新されているか否かを判定する(ステップS106)。例えば、端末装置50から取得された第2席データおよび記憶部25に保存された第2席データの間で指定項目28cに付されたタイムスタンプが異なるか否かにより、第2席データ68が更新されているか否かを判定することができる。
続いて、第2席データ68が更新されている場合(ステップS106Yes)、第2の取得部18は、他の端末装置50から取得された第2席データ68を記憶部25に上書き保存することにより第2席データ68を更新し(ステップS107)、ステップS108の処理に進む。一方、第2席データ68が更新されていない場合(ステップS106No)、そのままステップS108の処理に移行する。
そして、制御部16は、入力部12が席交換支援プログラムの終了を受け付けた否かを判定する(ステップS109)。席交換支援プログラムの終了を受け付けると(ステップS109Yes)、制御部16は、席交換支援プログラムを終了し(ステップS110)、処理を終了する。
一方、席交換支援プログラムの終了を受け付けない場合(ステップS109No)、制御部16は、席スコアの算出処理(図13参照)、席交換の交渉開始依頼の受信処理(図15参照)およびステップS103の判定処理に移行し、各処理を並列的に実行する。
[席スコアの算出処理]
図13は、席スコアの算出処理の手順を示すフローチャートである。図13に示すように、頻度算出部19は、記憶部25に保存されている第1席データ28および第2席データ68の集計を開始し(ステップS201)、頻度算出部19は、集計DB27に反映されていない未処理の第1席データ28または第2席データ68があるか否かを判定する(ステップS202)。なお、以下では、第1席データ28および第2席データ68を総称して「席データ」と記載する場合がある。
未処理の席データがある場合(ステップS202Yes)、頻度算出部19は、集計DB27に含まれる評価項目のうち、未処理の席データに含まれる指定項目に対応する評価項目の頻度をカウントする(ステップS203)。その後、未処理の席データが存在する限り、ステップS202の分岐をYesに進み、ステップS203の処理を繰り返し行う。
そして、未処理の席データがなくなると(ステップS202No)、スコア算出部20は、指定項目ごとに当該指定項目の頻度に応じた重みを算出する(ステップS204)。続いて、スコア算出部20は、席30および席40の基礎スコアと、各指定項目の重みと、会場データ26とに基づいて第1席スコアおよび第2席のスコア(客観スコア)を算出し(ステップS205)、制御部16は、席交換の交渉開始依頼の送信処理(図14参照)に移行する。
[席交換の交渉開始依頼の送信処理]
図14は、席交換の交渉開始依頼の送信処理の手順を示すフローチャートである。図14に示すように、表示制御部21は、第1席の客観スコアおよび第2席の客観スコアの差に基づいて第1席とマッチングする候補とする第2席のソートおよびフィルタを実行する(ステップS301)。続いて、表示制御部21は、予め定められた表示形式に従ってステップS301のソートおよびフィルタで得られた第2席のリストを表示部13に表示する(ステップS302)。そして、表示制御部21は、表示されたリストの中から第2席の選択を待ち受ける(ステップS303)。
その後、リスト表示された第2席のうち、いずれかが選択されるまで、ステップS303の分岐をNoに進み、ステップS302の処理を繰り返し行う。
そして、リスト表示された第2席の中から第2席が選択されると(ステップS303Yes)、マッチング部22は、ステップS303で選択された第2席データ68の詳細を表示部13に表示するとともに、ステップS303で選択された第2席との交渉開始ボタンまたはキャンセルボタンの押下を待ち受ける(ステップS304)。そして、キャンセルボタンが押下されると(ステップS305Yes)、ステップS302の処理に移行する。
一方、キャンセルボタンが押下されない場合(ステップS305No)、マッチング部22は、交渉開始ボタンが押下されたか否かをさらに判定する(ステップS306)。そして、交渉開始ボタンが押下されない場合(ステップS306No)、ステップS304の処理に移行する。
そして、交渉開始ボタンが押下されると(ステップS306Yes)、マッチング部22は、ステップS303で選択された第2席データ68に含まれるアドレス情報を用いて特定された端末装置50に対し、双方向通信のコネクション確立を依頼し(ステップS307)、端末装置50からの通知を待ち受ける。
続いて、マッチング部22は、一定時間(例えば、3分間)内に端末装置50から席交換の交渉開始を受諾する旨の通知を受信したか否かを判定する(ステップS308)。そして、席交換の交渉開始を受諾する旨の通知を受信すると(ステップS308Yes)、マッチング部22は、席交換支援処理を開始し(ステップS309)、席交換支援処理(図16参照)に移行する。
一方、席交換の交渉開始を受諾する旨の通知を受信しない場合(ステップS308No)、マッチング部22は、交渉不成立である旨の通知を表示部13に表示する。その後、表示制御部21は、交渉不成立となった対象である第2席データ68に対応する第2席の表示をリストから削除し(ステップS310)、ステップS302の処理に移行する。
[席交換の交渉開始依頼の受信処理]
図15は、席交換の交渉開始依頼の受信処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、第1の取得部17により第1席データ28が取得された後に実施される。
図15に示すように、マッチング部22は、席交換支援プログラムの操作の有無にかかわらずバックグラウンドで席交換の交渉開始を依頼する旨の通知(以下、「交渉開始依頼通知」という)を待ち受ける(ステップS401)。そして、マッチング部22は、交渉開始依頼通知を受信したか否かを判定する(ステップS402)。そして、交渉開始依頼通知を受信するまで、ステップS402の分岐をNoに進み、ステップS401の処理を繰り返し行う。
続いて、交渉開始依頼通知を受信すると(ステップ402Yes)、マッチング部22は、交渉開始依頼通知の送信元を表示部13に表示するとともに、交渉開始依頼通知を受信してから所定の有効時間、例えば設定値や端末装置50の指定値を超過していないことを確認する(ステップS403)。なお、複数の送信元から交渉開始依頼通知を受信した場合、マッチング部22は、受信した複数の送信元をリスト形式で表示することができる。
そして、マッチング部22は、交渉開始受諾のボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS404)。交渉開始受諾のボタンが押下されると(ステップS404Yes)、マッチング部22は、複数の端末装置50のうち、送信元である端末装置50−1に対し、交渉開始を受諾する旨の通知を送信すると共に他の端末装置(すなわち、端末装置50−1以外の端末装置50)へは交渉中である旨の通知を送信し(ステップS405)、マッチング部22は、席交換支援処理(図16参照)に移行する。
一方、交渉開始受諾のボタンが押下されない場合(ステップS404No)、マッチング部22は、有効時間を超過したか否かを判定する(ステップS406)。そして、有効時間を超過していない場合(ステップS406No)、ステップS403の処理に移行する。
また、有効時間を超過した場合(ステップS406Yes)、マッチング部22は、有効時間を超過した送信元である端末装置50に関する表示をリストから削除し(ステップS407)、ステップS401の処理に移行する。
[席交換支援処理]
図16は、席交換支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、図14に示すステップS309または図15に示すステップS405の実行後に実施される。
図16に示すように、マッチング部22は、第1席および第2席に関する各種のスコア(客観スコアや主観スコア)に交渉中の端末装置間で差異があるか否かを判定する(ステップS501)。すなわち、ステップS501では、端末装置10のスコア算出部20により算出された各種のスコアと、端末装置50−1のスコア算出部60により算出された各種のスコアとが同じであるか否かが判定される。
第1席および第2席に関する各種のスコアに交渉中の端末装置間で差異がない、すなわち同じである場合(ステップS501No)、マッチング部22は、第1席および第2席に関するスコア、例えば客観スコアや主観スコアの少なくともいずれか1つと、席交換交渉の有効時間とを表示部13に表示する(ステップS505)。
一方、第1席および第2席に関する各種のスコアに交渉中の端末装置間で差異がある場合(ステップS501Yes)、マッチング部22は、各端末装置で受信された第2席データの数に交渉中の端末装置間で差異があるか否かを判定する(ステップS502)。すなわち、マッチング部22は、記憶部25に記憶された席データの数と、端末装置50−1の記憶部65に記憶された席データの数とが同じであるか否かを判定する。
ここで、端末装置間で席データの数に差異がある場合(ステップS502Yes)、席データの数が少ない端末装置には、未受信の席データがあると考えられ、席データの数が多い端末装置で算出された各種スコア、例えば客観スコアや主観スコアと比較して母集団のサンプル数が低いことから、その信頼性も低いことが予測できる。そこで、マッチング部22は、席データの数が多い方のスコアを採用し(ステップS503)、ステップS505の処理に移行する。
一方、端末装置間で席データの数に差異がない場合(ステップS502No)、最新の席データから算出されたスコアを用いる観点から、席データの更新時刻が新しい方のスコアを採用し(ステップS504)、ステップS505の処理に移行する。
このようにいずれの端末装置のスコアを用いるかが決定された後、端末装置10には、第2席の各種のスコアと交渉支援の有効時間(例えば、5分間)とが表示部13に表示される(ステップS505)。このとき、端末装置50−1には、第1席の各種のスコアと席交換の交渉の有効時間とが表示部53に表示される。
そして、端末装置10または端末装置50−1のいずれかの端末装置で視界確認の要求が受け付けられた場合(ステップS506Yes)、視界確認支援処理が実行される(ステップS507)(図17参照)。その後、ステップS508の処理に移行する。一方、端末装置10または端末装置50−1のいずれからも視界確認の要求を受け付けていない場合(ステップS506No)、ステップS507をスキップしてステップS508の処理へ移行する。
その後、認否受付部24は、端末装置10および端末装置50−1から席交換の承認ボタンまたは拒否ボタンの押下を待ち受ける(ステップS508)。そして、端末装置10および端末装置50−1の双方で承認ボタンが有効時間内に押下された場合(ステップS509Yes)、席交換の交渉が成立する(ステップS510)。この場合、認否受付部24は、端末装置10の現在地を端末装置50−1に通知すると共に、端末装置50−1の現在地を端末装置50−1から受信する。すなわち、端末装置10および端末装置50−1は、相手先の現在地を相互通知し(ステップS511)、引き続きステップS109の処理に移行する(図12参照)。
一方、端末装置10または端末装置50−1のうちいずれかで拒否ボタンが押下された場合、あるいは端末装置10または端末装置50−1のうちいずれかで有効期間内に承認ボタンが押下されない場合(ステップS509No)、席交換の交渉が不成立となる(ステップS512)。この場合、認否受付部24は、端末装置50−1の第2席データ68を無効化し(ステップS513)、ステップS109の処理に移行する(図12参照)。
[視界確認支援処理]
図17は、視界確認支援処理の手順を示すフローチャートである。この視界確認支援処理において、席30にいる端末装置10の利用者(利用者Aとする)が端末装置50−1を利用して席40からの視界確認を支援する場合には、画像取得部23Aにより処理が実行される。また、席40にいる端末装置50−1の利用者(利用者Bとする)が端末装置10を利用して席30からの視界確認を支援する場合には、画像通知部23Bにより処理が実行される。ここでは、あくまで一例として、後者の場合を例に挙げて説明するが、端末装置10、50−1を利用して席30、40からの視界確認支援を相互に実現してもよい。
図17に示すように、画像通知部23Bは、端末装置10の撮像部14が利用可能か否か判定する(ステップS601)。端末装置10のカメラ、すなわち撮像部14が利用できない場合(ステップS601No)、画像通知部23Bは、端末装置50−1に対し、視界確認不可の旨を通知し(ステップS615)、そのまま処理を終了する。
一方、端末装置10のカメラ、すなわち撮像部14が利用可能な場合(ステップS601Yes)、画像通知部23Bは、会場データ26が存在するか否かを判定する(ステップS602)。
会場データ26が存在する場合(ステップS602Yes)、画像通知部23Bは、会場内測位が利用可能か否か、例えばBLEビーコン等を利用可能であるか否か等を判定する(ステップS603)。会場内測位が利用可能であれば(ステップS603Yes)、画像通知部23Bは、会場データ26と会場内測位の結果から得られる端末装置10の高さと、利用者Bの目線高さとの差分である高さ補正値を算出する(ステップS604)。
そして、画像通知部23Bは、基準オブジェクトを撮影するように促す通知を表示部13に表示する(ステップS605)。
続いて、画像通知部23Bは、変位測定部15から変位が取得される度に、基準オブジェクトを撮影したときのカメラ高さを基準位置として端末装置10の高さを随時算出する(ステップS608)。そして、画像通知部23Bは、端末装置10の高さ位置を、端末装置50−1から高さ情報として通知された利用者Bの目線高さに合わせるよう誘導する(ステップS609)。
一方、会場データ26が存在しない場合(ステップS602No)、画像通知部23Bは、背もたれの上部を水平に撮影するように促す通知を表示部13に表示する(ステップS606)。続いて、画像通知部23Bは、変位測定部15から変位が取得される度に、背もたれの上部を撮影したときのカメラ高さを基準位置として端末装置10の高さを随時算出し(ステップS607)、ステップS609の処理に移行する。
続いて、画像通知部23Bは、端末装置10のカメラ位置が適切か否か、例えば端末装置10の高さと利用者Bの目線の高さとが一致するか否かを判定する(ステップS610)。そして、カメラ位置が適切となるまで、ステップS610の分岐をNoに進み、ステップS609の処理を繰り返し行う。
一方、カメラ位置が適切である場合(ステップS610Yes)、画像通知部23Bは、無線通信部11を介して席30からの景観が撮像されたカメラ映像を端末装置50−1へ通知する(ステップS611)。続いて、画像通知部23Bは、端末装置50−1から撮影方向の変更を要求されたか否かを判定する(ステップS612)。
そして、撮影方向の変更を要求されると(ステップS612Yes)、画像通知部23Bは、撮影方向の変更を促す通知を表示部13に表示し(ステップS614)、ステップS611の処理に移行する。
一方、撮影方向の変更を要求されていない場合(ステップS612No)、画像通知部23Bは、端末装置50−1が終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS613)。
そして、端末装置50−1が終了操作を受け付けていない場合(ステップS613No)、ステップS611の処理に移行する。そして、端末装置50−1が終了操作を受け付けた場合(ステップS613Yes)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係る席交換支援装置の一例である端末装置10は、交換相手が指定する項目を基準に利用者の席をスコア化すると共に利用者が指定する項目を基準に交換相手の席をスコア化して表示する。このため、利用者の席と交換相手の席とが客観的に等価であるか否かを可視化できる。したがって、本実施例に係る端末装置10によれば、席のスコアが釣り合う交換相手を見つけるのを支援できる。また、本実施例に係る席交換支援装置の一例である端末装置10は、交換相手の席からの景観が利用者の目線の高さで撮影された画像を取得するとともに、利用者の席からの景観が交換相手の目線の高さで撮影された画像を端末装置50−1に通知する。したがって、本実施例に係る席交換支援装置によれば、席交換による満足度がより高まる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[端末装置]
上記の実施例1では、端末装置10および端末装置50は携帯可能な利用者の所有物である場合を例示したが、例えば、会場の入り口や客席に設置されたものであってもよい。
[端末装置間の通信]
また、上記の実施例1では、端末装置10および端末装置50はP2P通信により直接または間接に接続される場合を例示したが、これに限られない。端末装置10および端末装置50は、例えば、有線または無線を問わず、モバイル網、インターネット、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を介して通信することができる。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、上記の実施例1では、端末装置10および端末装置50の各々で図12〜図17に示す処理が分散して実行される場合を例示したが、必ずしも端末装置10および端末装置50の各々で各種の処理が実行されずともかまわない。すなわち、端末装置10および端末装置50と通信可能に接続された外部のコンピュータ、例えばサーバ装置に図12〜図17に示す処理を実行させることとしてもかまわない。この場合、サーバ装置は、端末装置10および端末装置50の各端末装置から席データを収集し、席データを一元管理することができる。そして、サーバ装置は、端末装置10および端末装置50の端末装置ごとに、図12〜図17に示す処理を並列して実行することができる。例えば、端末装置10に対して上記の席交換支援サービスを提供する場合、サーバ装置は、第1の取得部17、第2の取得部18、頻度算出部19、スコア算出部20、表示制御部21、マッチング部22、画像取得部23A、画像通知部23Bおよび認否受付部24が実行する処理を実行することとすればよい。また、端末装置50に対して上記の席交換支援サービスを提供する場合、サーバ装置は、第1の取得部57、第2の取得部58、頻度算出部59、スコア算出部60、表示制御部61、マッチング部62、画像取得部63A、画像通知部63Bおよび認否受付部64が実行する処理を実行することとすればよい。
[席交換支援プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図18を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する席交換支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図18は、実施例1及び実施例2に係る席交換支援プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図18に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図18に示すように、上記の実施例1で示した第1の取得部17、第2の取得部18、頻度算出部19、スコア算出部20、表示制御部21、マッチング部22、画像取得部23A、画像通知部23Bおよび認否受付部24と同様の機能を発揮する席交換支援プログラム170aが記憶される。この席交換支援プログラム170aは、図1に示した各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から席交換支援プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、席交換支援プログラム170aは、図18に示すように、席交換支援プロセス180aとして機能する。この席交換支援プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち席交換支援プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、席交換支援プロセス180aが実行する処理の一例として、図12〜図17に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の席交換支援プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に席交換支援プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から席交換支援プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに席交換支援プログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから席交換支援プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得する第1の取得部と、
前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得する第2の取得部と、
前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出するスコア算出部と、
前記スコア算出部により算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示する表示制御部と、
表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得する画像取得部と、
前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知する画像通知部と、
前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける認否受付部と、
を有する席交換支援装置。
(付記2)前記指定項目ごとに前記第1席データ及び前記複数の第2席データの間で指定を受け付けた頻度を算出する頻度算出部をさらに有し、
前記スコア算出部は、前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第1席のスコアを算出する付記1に記載の席交換支援装置。
(付記3)前記表示制御部は、前記複数の第2席データごとに算出された複数の第2席のスコアのうち前記第1席のスコアとの差が小さいものから順に、所定数の第2席に関する情報を表示する付記1または2に記載の席交換支援装置。
(付記4)前記画像通知部は、前記第2の高さ情報が示す基準高さからの変位に基づいて撮像部の高さを前記基準高さに誘導する案内を実行し、前記基準高さで前記撮像部が撮像する画像を前記端末装置に通知する付記1、2または3に記載の席交換支援装置。
(付記5)複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得し、
前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得し、
前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出し、
算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示し、
表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得し、
前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知し、
前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける、
処理をコンピュータが実行する席交換支援方法。
(付記6)前記指定項目ごとに前記第1席データ及び前記複数の第2席データの間で指定を受け付けた頻度を算出する処理をさらに前記コンピュータが実行し、
前記第1席のスコアを算出する処理は、前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第1席のスコアを算出する付記5に記載の席交換支援方法。
(付記7)前記表示する処理は、前記複数の第2席データごとに算出された複数の第2席のスコアのうち前記第1席のスコアとの差が小さいものから順に、所定数の第2席に関する情報を表示する付記5または6に記載の席交換支援方法。
(付記8)前記通知する処理は、前記第2の高さ情報が示す基準高さからの変位に基づいて撮像部の高さを前記基準高さに誘導する案内を実行し、前記基準高さで前記撮像部が撮像する画像を前記端末装置に通知する付記5、6または7に記載の席交換支援方法。
(付記9)複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得し、
前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得し、
前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出し、
算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示し、
表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得し、
前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知し、
前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させる席交換支援プログラム。
(付記10)前記指定項目ごとに前記第1席データ及び前記複数の第2席データの間で指定を受け付けた頻度を算出する処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記第1席のスコアを算出する処理は、前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第1席のスコアを算出する付記9に記載の席交換支援プログラム。
(付記11)前記表示する処理は、前記複数の第2席データごとに算出された複数の第2席のスコアのうち前記第1席のスコアとの差が小さいものから順に、所定数の第2席に関する情報を表示する付記9または10に記載の席交換支援プログラム。
(付記12)前記通知する処理は、前記第2の高さ情報が示す基準高さからの変位に基づいて撮像部の高さを前記基準高さに誘導する案内を実行し、前記基準高さで前記撮像部が撮像する画像を前記端末装置に通知する付記9、10または11に記載の席交換支援プログラム。
1 席交換支援システム
10 端末装置
11 無線通信部
12 入力部
13 表示部
14 撮像部
15 変位測定部
16 制御部
17 第1の取得部
18 第2の取得部
19 頻度算出部
20 スコア算出部
21 表示制御部
22 マッチング部
23A 画像取得部
23B 画像通知部
24 認否受付部
25 記憶部
26 会場データ
27 集計DB
28 第1席データ
50 端末装置

Claims (6)

  1. 複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得する第1の取得部と、
    前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得する第2の取得部と、
    前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出するスコア算出部と、
    前記スコア算出部により算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示する表示制御部と、
    表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得する画像取得部と、
    前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知する画像通知部と、
    前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける認否受付部と、
    を有する席交換支援装置。
  2. 前記指定項目ごとに前記第1席データ及び前記複数の第2席データの間で指定を受け付けた頻度を算出する頻度算出部をさらに有し、
    前記スコア算出部は、前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに当該指定項目の頻度を重みとして付与する重み付けを行うことにより前記第1席のスコアを算出する請求項1に記載の席交換支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記複数の第2席データごとに算出された複数の第2席のスコアのうち前記第1席のスコアとの差が小さいものから順に、所定数の第2席に関する情報を表示する請求項1または2に記載の席交換支援装置。
  4. 前記画像通知部は、前記第2の高さ情報が示す基準高さからの変位に基づいて撮像部の高さを前記基準高さに誘導する案内を実行し、前記基準高さで前記撮像部が撮像する画像を前記端末装置に通知する請求項1、2または3に記載の席交換支援装置。
  5. 複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得し、
    前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得し、
    前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出し、
    前記スコア算出部により算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示し、
    表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得し、
    前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知し、
    前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける、
    処理をコンピュータが実行する席交換支援方法。
  6. 複数の席のうち第1席の識別情報及び席に関する複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む第1席データを取得し、
    前記第1席とは異なる第2席の識別情報及び前記複数の項目のうち指定を受け付けた指定項目を含む、複数の第2席データを取得し、
    前記複数の第2席データごとに前記第2席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第1席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第2席のスコアを算出すると共に、前記第1席の識別情報に対応付けられた各項目のスコアのうち前記第2席データに含まれる指定項目のスコアに基づいて前記第1席のスコアを算出し、
    前記スコア算出部により算出された第1席のスコア及び第2席のスコアに基づいて、第2席に関する情報を表示し、
    表示された第2席の中から選択された第2席の識別情報に対応する端末装置への第1の高さ情報の通知後に前記第1の高さ情報に基づいて前記第2席からの景観が撮像された画像を前記端末装置から取得し、
    前記端末装置からの第2の高さ情報の取得後に前記第2の高さ情報に基づいて前記第1席からの景観が撮像された画像を前記端末装置へ通知し、
    前記第1席から前記第2席への交換の認否および前記第2席から前記第1席への交換の認否を受け付ける、
    処理をコンピュータに実行させる席交換支援プログラム。
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