JP2019158728A - 放射線測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線を瞬時に測定できる放射線測定装置を提供する。【解決手段】放射線測定装置は、光電子増倍管の出力信号を互いに異なる複数の判定閾値と比較する複数の比較器と、前記複数の比較器の判定結果から、前記出力信号のピーク値を抽出するピーク値抽出部と、前記ピーク値抽出部によって抽出されるピーク値の出現回数を当該ピーク値のレベル毎にカウントする複数のカウンタと、前記複数のカウンタから、前記ピーク値の出現回数を表すデータを前記レベル毎に取得する取得部とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線測定装置に関する。
従来より、放射線の検出に応じてそのエネルギーに応じた波高の検出パルス信号を出力する放射線検出器と、前記検出パルス信号を計数して計数率を求める計数率測定手段と、前記検出パルス信号のエネルギースペクトルを求め、このエネルギースペクトルに対してエネルギー換算関数を適用することにより放射線測定値を求める測定値算出手段であって、各計数率範囲ごとに前記エネルギー換算関数を有し、その中から前記計数率測定手段で求められた計数率に応じた前記エネルギー換算関数を用いて放射線測定値を求める測定値算出手段と、を備える放射線測定装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−108796号公報
ところで、従来の放射線測定装置は、放射線検出器としてのNaIシンチレータ及び光電子増倍管(PMT:photomultiplier tube)の出力側に、光電子増倍管から出力された検出パルス信号を比例増幅するプリアンプを設けている。プリアンプは、比例増幅の演算を行うため回路構成が複雑であるため、放射線の測定に時間が掛かるという課題がある。
そこで、放射線を瞬時に測定できる放射線測定装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の放射線測定装置は、光電子増倍管の出力信号を互いに異なる複数の判定閾値と比較する複数の比較器と、前記複数の比較器の判定結果から、前記出力信号のピーク値を抽出するピーク値抽出部と、前記ピーク値抽出部によって抽出されるピーク値の出現回数を当該ピーク値のレベル毎にカウントする複数のカウンタと、前記複数のカウンタから、前記ピーク値の出現回数を表すデータを前記レベル毎に取得する取得部とを含む。
放射線を瞬時に測定できる放射線測定装置を提供することができる。
実施の形態の放射線測定装置100の回路構成を示す図である。 放射線測定装置100の動作状態を示す図である。 放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。 放射線測定装置100の動作状態を示す図である。 放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。 実施の形態の変形例の放射線測定装置100Mの回路構成を示す図である。 放射線測定装置100Mの動作状態を示す図である。 放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。 放射線測定装置100Mの動作状態を示す図である。 放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。
以下、本発明の放射線測定装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の放射線測定装置100の回路構成を示す図である。放射線測定装置100は、高速波高弁別器(MCA: Multi Chanel Analyzer)である。
放射線測定装置100は、入力端子101、コンパレータ110、抵抗器115、DAC(Digital to Analog Converter)120A、120B、−1倍アンプ121、ピーク検出ロジック130、OSC(oscillator)135、カウンタ140、10ビットデータセレクタ150、及びMCU(Micro Controller Unit)160を含む。
入力端子101は、一例として、光電子増倍管(PMT:photomultiplier tube)の出力端子に接続され、光電子増倍管で検出される放射線のエネルギを表す電圧(eV)が入力される。放射線測定装置100の内部では、入力端子101は、各コンパレータ110の非反転入力端子に接続される。
コンパレータ110は、一例として、10ビット分の1024個設けられている。1024個のコンパレータ110のうちの6個にチャンネル数を表す番号[0000]、[0001]、[0002]、…、[1021]、[1022]、[1023]を記す。すなわち、1024チャンネルある。各コンパレータ110の非反転入力端子は、入力端子101に接続され、出力端子は、ピーク検出ロジック130の入力端子に接続されている。コンパレータ110は、比較器の一例である。[0000]番のコンパレータ110が配設される側は、第1側の一例であり、[1023]番のコンパレータ110が配設される側は、第2側の一例である。
1024個のコンパレータ110の反転入力端子のうち、隣り合うコンパレータ110の反転入力端子同士の間には、抵抗器115が接続されている。1024個のコンパレータ110の反転入力端子には、互いに異なる判定閾値(電圧値)が入力される。
1024個のコンパレータ110は、入力端子101から入力される放射線のエネルギを表す電圧値と、それぞれの判定閾値と比較し、放射線のエネルギを表す電圧値が判定閾値よりも高ければHレベル('1')の出力信号を出力し、放射線のエネルギを表す電圧値が判定閾値以下であればLレベル('0')の出力信号を出力する。
抵抗器115は、1023個設けられており、DAC120Aと−1倍アンプ121との間に直列接続されている。1023個の抵抗器115の両端には、1024個のコンパレータ110の反転入力端子が接続されている。すべての抵抗器115の抵抗値は等しく、等しい電圧降下が生じるようになっている。すべての抵抗器115の抵抗値は、一例として1kΩである。
1023個の抵抗器115は、1024個のコンパレータ110の反転入力端子に入力される判定閾値が、[0000]番のコンパレータ110から[1023]番のコンパレータ110にかけて、所定電圧値ずつ増大するように設けられている。
DAC120A、120Bは、直列接続される1023個の抵抗器115と−1倍アンプ121とを挟むように設けられている。DAC120A、120Bは、デジタル値として入力する電圧値を任意に設定することで、1023個の抵抗器115に電圧(アナログ値)を印加する。
−1倍アンプ121は、[0000]番のコンパレータ110の反転入力端子、及び、1023個の抵抗器115のうちの[0000]番のコンパレータ110に最も近い抵抗器115と、DAC120Bとの間に設けられている。DAC120A、120Bは、正電圧を出力するため、[0000]番のコンパレータ110の判定閾値が最も低くなるようにするために、DAC120B側に−1倍アンプ121が設けられている。このような−1倍アンプ121は、1個のオペアンプで実現される回路である。
なお、抵抗器115、DAC120A、120B、及び−1倍アンプ121は、閾値設定部の一例である。
ピーク検出ロジック130は、例えば、1024チャンネルのプリオリティエンコーダで実現することができる。ピーク検出ロジック130は、1024個のコンパレータ110の出力端子から入力される入力信号に基づいて、放射線のエネルギを表す電圧値のピークを与えるチャンネルを検出し、ピーク信号とピーク検出パルスを出力する。ピーク検出ロジック130は、ピーク値抽出部の一例である。
例えば、DAC120Aの出力電圧を5Vに設定し、DAC120Bの出力電圧を0Vに設定すると、各コンパレータ110の判定閾値の差は、4.88mVになる。このため、1024個のコンパレータ110の出力がLレベルからHレベルに切り替わる境界のコンパレータ110が何番目であるかを特定すれば、放射線のエネルギを表す電圧値のピークを表すチャンネルを特定することができる。
ピーク検出ロジック130がピーク信号を出力する端子は1024個あり、それぞれ、1024個のカウンタ140のD端子に接続されている。ピーク信号にチャンネル数を表す[0000]番から[1023]番の番号を割り振って識別する。
ピーク信号の番号は、放射線のエネルギを表す電圧値のピーク(ピーク電圧)を与えるチャンネル数を表し、ピーク検出ロジック130は、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネルを検出すると、そのチャンネル数([0000]番から[1023]番のうちの1個)を表すピーク信号を出力する。
ピーク検出ロジック130が出力するピーク信号の番号は、出力がLレベルからHレベルに切り替わる境界のコンパレータ110の番号に対応する。換言すれば、ピーク信号の番号は、出力がHレベルのコンパレータ110のうち、番号が最も小さいコンパレータ110の番号を表す。ピーク検出ロジック130が1個だけ出力するピーク信号の信号レベルは、Hレベル('1')である。
ピーク検出ロジック130は、出力がHレベルのコンパレータ110のうち、番号が最も小さいコンパレータ110の番号を特定することによって、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネル数を検出する。
ピーク検出ロジック130は、1024個のコンパレータ110の出力信号が入力信号として入力されると、出力がHレベルのコンパレータ110のうち、番号が最も小さいコンパレータ110の番号に対応する端子からピーク信号をカウンタ140に出力する。カウンタ140は、1024個設けられており、ピーク検出ロジック130は、ピーク信号が表す番号のカウンタ140にピーク信号を出力する。ピーク検出ロジック130は、OSC135から入力されるクロックに同期してピーク信号を出力する。
ピーク検出パルスは、1024個のコンパレータ110からの入力信号が入力されたピーク検出ロジック130が放射線のピーク電圧を与えるチャンネルを検出したことを表す信号である。ピーク検出ロジック130は、放射線のピーク電圧を与えるチャンネルを検出すると、ピーク検出パルスを出力する。
ピーク検出ロジック130は、1024個のカウンタ140のクロック入力端子と、MCU160とにピーク検出パルスを出力する。ピーク検出ロジック130は、OSC135から入力されるクロックに同期してピーク検出パルスを出力する。
以上のようなピーク検出ロジック130は、OSC135から入力されるクロックに同期して次のように動作する。
まず、ピーク検出ロジック130は、OSC135から入力されるクロックの立ち上がりに同期して、一度に1024個のコンパレータ110からの入力信号を取得する。そして、ピーク検出ロジック130は、OSC135から次に入力されるクロックの立ち上がりに同期して、1024個の入力信号のうちピーク電圧を与えるチャンネルを検出する。そして、ピーク検出ロジック130は、OSC135から次に入力されるクロックの立ち上がりに同期して、ピーク信号及びピーク検出パルスを同時に出力する。
すなわち、ピーク検出ロジック130が1024個のコンパレータ110からの入力信号を取得し、ピーク信号及びピーク検出パルスを出力するまでの所要時間は、OSC135から入力されるクロックの3周期分の時間である。なお、クロックの周波数は、一例として、1MHzである。
OSC135は、ピーク検出ロジック130の動作に利用されるクロック信号を生成する発振器であり、クロック信号をピーク検出ロジック130に出力する。クロック信号は、ピーク検出ロジック130が上述のような同期動作を行うために用いられる。
カウンタ140は、1024個設けられている。カウンタ140は、一例として、32ビットのカウンタである。各カウンタ140は、D端子がピーク検出ロジック130のピーク信号を出力する端子に接続され、クロック入力端子CLKがピーク検出ロジック130のピーク検出パルスを出力する端子に接続され、出力端子Qが10ビットデータセレクタ150の入力端子に接続される。
カウンタ140は、ピーク検出パルスが入力されると、D端子に入力されるピーク信号の値をQ端子に反映する。この結果、10ビットデータセレクタ150にカウンタ140のQ端子の値が入力される。
なお、カウンタ140のクリア端子CLRには、MCU160から、一例として1秒に1回、カウンタクリア信号が入力される。カウンタ140は、クリア端子CLRにカウンタクリア信号が入力されると、Q端子に保持するカウント値をクリア(リセット)してゼロにする。
10ビットデータセレクタ150は、1024個の入力端子が1024個のカウンタ140のQ端子に接続され、MCU160から入力される10ビットのアドレス信号で1024個のカウンタ140のうちの1個を選択し、選択したカウンタ140のQ端子の値取り出す。10ビットデータセレクタ150は、データセレクタの一例である。
10ビットデータセレクタ150は、各カウンタ140のQ端子に保持されるカウント値を繰り返し取り出し、各カウンタ140のカウント値をカウンタデータとしてMCUに出力する。カウンタデータは、32ビットのデータである。
MCU160は、1024個のカウンタ140のアドレス([0000]番から[1023]番の数字)を表す10ビットのアドレス信号を出力し、10ビットデータセレクタ150によってカウンタ140から取り出されたカウンタデータを取得する。MCU160は、10ビットのアドレス信号を順次切り替えることにより、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140のカウント値を繰り返し取得する。また、MCU160は、1秒毎に各カウンタ140にカウンタクリア信号を出力する。MCU160は、取得部の一例である。
次に、図2及び図3を用いて、放射線測定装置100の第1動作例について説明する。図2は、放射線測定装置100の動作状態を示す図である。図2では、DAC120Aが+5.0Vの電圧を出力し、DAC120B及び−1倍アンプ121が0Vの電圧を出力している。この場合、[0000]番のコンパレータ110の判定閾値が0V(基準電圧)になり、[1023]番のコンパレータ110の判定閾値が+5.0Vになるため、放射線のエネルギを表す電圧値を正電圧のパルスとして取り扱うことができる。
図3は、放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。図3に示すように電圧値が変化し、ピーク電圧が+2.0Vであるとする。1023個の抵抗器115の両端に、図2に示すように+5.0Vと0Vの電圧が印加されている場合に、1個の抵抗器115における電圧降下は4.88mVであるため、+2.0Vは[0409]番のコンパレータ110の出力に相当する。
このため、ピーク検出ロジック130は、Hレベルを出力するコンパレータ110のうちで、コンパレータ110が最も番号の小さいコンパレータの番号が[0409]番であることを特定することによって、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネル数を検出する。[0409]番は、ピーク電圧に対応する最大値のチャンネル(最大値ch)である。
ピーク検出ロジック130は、[0409]番のピーク信号を[0409]番のカウンタ140のD端子に出力するとともに、ピーク検出パルスを各カウンタ140のCLK端子とMCU160に出力する。
この結果、[0409]番のカウンタ140がD端子に入力されるピーク信号をカウントする。MCU160が、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140のQ端子の値を順次入手する。MCU160は、カウント値に基づいて、放射線量を計測する。
次に、図4及び図5を用いて、放射線測定装置100の第2動作例について説明する。図4は、放射線測定装置100の動作状態を示す図である。図4では、DAC120Aが0Vの電圧を出力し、DAC120B及び−1倍アンプ121が−5.0Vの電圧を出力している。この場合、[0000]番のコンパレータ110の判定閾値が−5.0Vになり、[1023]番のコンパレータ110の判定閾値が0V(基準電圧)になるため、放射線のエネルギを表す電圧値を負電圧のパルス(正負を反転させたパルス)として取り扱うことができる。
図5は、放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。DAC120Aが0Vの電圧を出力し、DAC120B及び−1倍アンプ121が−5.0Vの電圧を出力することにより、図2に示す第1動作例と比べると、図5に示すように電圧波形は正負が反転された波形になる。
図5に示すように電圧値が変化し、負のピーク電圧が−2.0Vであるとする。1023個の抵抗器115の両端に、図4に示すように0Vと−5Vの電圧が印加されている場合には、−2.0Vは[0613]番のコンパレータ110の出力に相当する。
このため、ピーク検出ロジック130は、Hレベルを出力するコンパレータ110のうちで、コンパレータ110が最も番号の小さいコンパレータの番号が[0613]番であることを特定することによって、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネル数を検出する。
ピーク検出ロジック130は、[0613]番のピーク信号を[0613]番のカウンタ140のD端子に出力するとともに、ピーク検出パルスを各カウンタ140のCLK端子とMCU160に出力する。
この結果、[0613]番のカウンタ140がD端子に入力されるピーク信号をカウントする。MCU160が、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140のQ端子の値を順次入手する。MCU160は、カウント値に基づいて、放射線量を計測する。
以上のように、放射線測定装置100は、コンパレータ110、ピーク検出ロジック130、及びカウンタ140を用いて放射線のエネルギのピーク電圧の出現回数を10ビットの分解能(1024チャンネル)でカウントする。
コンパレータ110は、光電子増倍管から入力される電圧から瞬時に比較結果を表す信号を出力し、ピーク検出ロジック130は、OSC135から出力されるクロックの3周期分の時間でピーク信号及びピーク検出パルスを出力し、カウンタ140は、ピーク検出パルスに応じてピーク信号の値をQ端子に出力する。そして、10ビットデータセレクタ150には、カウンタ140のQ端子の値が即座に反映され、MCU160は、10ビットのアドレス信号を順次切り替えることにより、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140のカウント値を繰り返し入手する。
このように、放射線測定装置100では、従来のように光電子増倍管から出力された検出パルス信号を比例増幅するプリアンプ及びA/Dコンバータを用いることなく、コンパレータ110に光電子増倍管から電圧が入力されてから、瞬時にMCU160が放射線量を表すカウント値を入手する。例えば、クロックの周波数が1MHzである場合に、光電子増倍管からコンパレータ110に電圧が入力されてからMCU160がカウント値を入手するまでの所要時間は、614.55マイクロ秒(μs)程度である。
従って、放射線を瞬時に測定できる放射線測定装置100を提供することができる。
なお、DAC120A、120Bの出力電圧を調整することにより、1024個のコンパレータ110の判定閾値のスケーリングを調整することができる。光電子増倍管から入力される電圧のダイナミックレンジに合わせて判定閾値を設定することにより、ノイズを低減することができる。
また、以上ではピーク検出ロジック130としてプリオリティエンコーダを用いる形態について説明したが、ルックアップテーブルを表すデータを格納するROM(Read Only Memory)で実現してもよい。ROMの場合には、1024個のコンパレータ110からの入力信号のHレベルとLレベルの境界が異なる1024通りの入力信号をルックアップテーブルのアドレス指定用の値として用いて、入力信号にルックアップテーブルの中で対応するデータを読み出せばよい。ルックアップテーブルに格納する1024個のデータは、入力信号に応じて1024個のピーク信号を1つずつ出力するデータであればよい。
また、以上では、DAC120A、120Bと−1倍アンプ121を用いる形態について説明したが、これらの代わりに、固定の電圧値を出力する電源を接続してもよい。例えば、図2に示すDAC120Aの代わりに、+5.0Vの電圧を出力する電源を接続し、DAC120Bと−1倍アンプ121の代わりに、GNDに接続してもよい。また、図4に示すDAC120Aの代わりに、GNDに接続し、DAC120Bと−1倍アンプ121の代わりに、−5.0Vの電圧を出力する電源を接続してもよい。
また、以上では、1024個のカウンタ140のQ端子の値を10ビットデータセレクタ150を介してMCU160に取り込む形態について説明したが、1024個のカウンタ140のQ端子とMCU160を直接接続して、各カウンタ140のQ端子からMCU160に直接的にカウント値が入力されるようにしてもよい。この場合は、10ビットデータセレクタ150は不要になり、MCU160は、10ビットのアドレス信号を用いることなく、各カウンタ140のQ端子の値を入手することができる。
また、以上では、ピーク信号をカウンタ140のD端子に入力し、ピーク検出パルスを各カウンタ140のCLK端子に入力する形態について説明したが、図6に示すように変形してもよい。
図6は、実施の形態の変形例の放射線測定装置100Mの回路構成を示す図である。
放射線測定装置100Mは、入力端子101、コンパレータ110、抵抗器115、DAC120A、120B、−1倍アンプ121、ピーク検出ロジック130M、カウンタ140M、10ビットデータセレクタ150、及びMCU160を含む。
放射線測定装置100Mは、図1に示すピーク検出ロジック130、カウンタ140をピーク検出ロジック130M、カウンタ140Mに置き換えて、OSC135を取り除いた構成を有する。以下、相違点を中心に説明する。図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一符号を用いて、その説明を省略する。
ピーク検出ロジック130Mは、1024個のコンパレータ110からの入力信号に基づいて、放射線のエネルギを表す電圧値のピークを与えるチャンネルを検出し、ピーク信号とピーク検出パルスを出力する。
ピーク検出ロジック130Mがピーク信号を出力する端子は1024個あり、それぞれ、1024個のカウンタ140Mのクロック端子CLKに接続されている。ピーク信号に[0000]番から[1023]番の番号を割り振って識別する。
ピーク検出ロジック130Mは、1024個のコンパレータ110の出力信号が入力されると、出力がHレベルのコンパレータ110のうち、番号が最も小さいコンパレータ110の番号に対応する端子からピーク信号をカウンタ140Mのクロック端子CLKに出力する。カウンタ140Mは、1024個設けられており、ピーク検出ロジック130Mは、ピーク信号が表す番号のカウンタ140Mにピーク信号を出力する。
また、ピーク検出ロジック130Mは、MCU160にピーク検出パルスを出力する。
以上のようなピーク検出ロジック130Mは、例えば、プリオリティエンコーダで実現することができる。
カウンタ140Mは、1024個設けられている。カウンタ140Mは、一例として、32ビットのカウンタである。各カウンタ140Mは、D端子が電源VCCに接続され、クロック入力端子CLKがピーク検出ロジック130Mのピーク信号を出力する端子に接続され、出力端子Qが10ビットデータセレクタ150の入力端子に接続される。電源VCCの出力電圧は、Hレベルの値('1')を表す。
カウンタ140Mは、ピーク検出パルスがクロック端子CLKに入力されると、D端子に入力される電源VCCのHレベルの値をQ端子に反映する。この結果、10ビットデータセレクタ150にカウンタ140MのQ端子の値が入力される。
このように、カウンタ140Mがピーク信号で動作するようにしてもよい。
次に、図7及び図8を用いて、放射線測定装置100Mの第1動作例について説明する。図7は、放射線測定装置100Mの動作状態を示す図である。図7では、DAC120Aが+5.0Vの電圧を出力し、DAC120B及び−1倍アンプ121が0Vの電圧を出力している。図8は、放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。
図8に示すように電圧値が変化し、ピーク電圧が+2.0Vであるとする。このため、ピーク検出ロジック130Mは、Hレベルを出力するコンパレータ110のうちで、コンパレータ110が最も番号の小さいコンパレータの番号が[0409]番であることを特定することによって、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネル数を検出する。
ピーク検出ロジック130Mは、[0409]番のピーク信号を[0409]番のカウンタ140Mのクロック端子CLKに出力するとともに、ピーク検出パルスをMCU160に出力する。
この結果、[0409]番のカウンタ140MがD端子に入力される電源VCCの電圧値をカウントする。MCU160が、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140MのQ端子の値を順次入手する。MCU160は、カウント値に基づいて、放射線量を計測する。
次に、図9及び図10を用いて、放射線測定装置100Mの第2動作例について説明する。図9は、放射線測定装置100Mの動作状態を示す図である。図9では、DAC120Aが0Vの電圧を出力し、DAC120B及び−1倍アンプ121が−5.0Vの電圧を出力している。図10は、放射線のエネルギを表す電圧値の時間変化の一例を示す図である。
図10に示すように電圧値が変化し、負のピーク電圧が−2.0Vであるとする。このため、ピーク検出ロジック130Mは、Hレベルを出力するコンパレータ110のうちで、コンパレータ110が最も番号の小さいコンパレータの番号が[0613]番であることを特定することによって、放射線のエネルギのピーク電圧を与えるチャンネル数を検出する。
ピーク検出ロジック130Mは、[0613]番のピーク信号を[0613]番のカウンタ140Mのクロック端子CLKに出力するとともに、ピーク検出パルスをMCU160に出力する。
この結果、[0613]番のカウンタ140MがD端子に入力される電源VCCの電圧値をカウントする。MCU160が、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140MのQ端子の値を順次入手する。MCU160は、カウント値に基づいて、放射線量を計測する。
以上のように、放射線測定装置100Mは、コンパレータ110、ピーク検出ロジック130M、及びカウンタ140Mを用いて放射線のエネルギのピーク電圧の出現回数を10ビットの分解能(1024チャンネル)でカウントする。
コンパレータ110は、光電子増倍管から入力される電圧から瞬時に比較結果を表す信号を出力し、ピーク検出ロジック130Mは、OSC135から出力されるクロックの3周期分の時間でピーク信号及びピーク検出パルスを出力し、カウンタ140Mは、ピーク信号に応じてD端子の値をQ端子に出力する。そして、10ビットデータセレクタ150には、カウンタ140のQ端子の値が即座に反映され、MCU160は、10ビットのアドレス信号を順次切り替えることにより、10ビットデータセレクタ150を介して各カウンタ140Mのカウント値を繰り返し入手する。
このように、放射線測定装置100Mでは、従来のように光電子増倍管から出力された検出パルス信号を比例増幅するプリアンプを用いることなく、コンパレータ110に光電子増倍管から電圧が入力されてから、瞬時にMCU160が放射線量を表すカウント値を入手する。
従って、放射線を瞬時に測定できる放射線測定装置100Mを提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の放射線測定装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100、100M 放射線測定装置
110 コンパレータ
115 抵抗器
120A、120B DAC
130、130M ピーク検出ロジック
140、140M カウンタ
150 10ビットデータセレクタ
160 MCU

Claims (8)

  1. 光電子増倍管の出力信号を互いに異なる複数の判定閾値と比較する複数の比較器と、
    前記複数の比較器の判定結果から、前記出力信号のピーク値を抽出するピーク値抽出部と、
    前記ピーク値抽出部によって抽出されるピーク値の出現回数を当該ピーク値のレベル毎にカウントする複数のカウンタと、
    前記複数のカウンタから、前記ピーク値の出現回数を表すデータを前記レベル毎に取得する取得部と
    を含む、放射線測定装置。
  2. 前記複数のカウンタと前記取得部との間に設けられ、前記複数のカウンタの各々を選択し、前記選択したカウンタが保持する前記ピーク値の出現回数を表すデータを取得して前記取得部に出力するデータセレクタをさらに含む、請求項1記載の放射線測定装置。
  3. 前記複数の比較器の複数の判定閾値が所定値ずつ異なるように設定する閾値設定部をさらに含み、
    前記複数の比較器は、第1側から第2側にかけて配列されており、
    前記閾値設定部は、前記第1側の端の比較器の判定閾値を基準電圧に設定し、前記第2側にかけて前記判定閾値が前記所定値ずつ上昇するように設定する、又は、前記第2側の端の比較器の判定閾値を基準電圧に設定し、前記第1側にかけて前記判定閾値が前記所定値ずつ上昇するように設定する、請求項1又は2記載の放射線測定装置。
  4. 前記閾値設定部は、
    前記第1側及び前記第2側のうち、前記判定閾値が基準電圧に設定される比較器が配置される側とは反対側に設けられる電圧出力部と、
    前記複数の比較器に前記複数の判定閾値が入力される複数の判定閾値入力端子の間にそれぞれ接続される複数の抵抗器であって、前記電圧出力部と、前記基準電圧の電位点との間で直列に接続される複数の抵抗器と
    を有する、請求項3記載の放射線測定装置。
  5. 前記複数の比較器の複数の判定閾値が所定値ずつ異なるように設定する閾値設定部をさらに含み、
    前記複数の比較器は、第1側から第2側にかけて配列されており、
    前記閾値設定部は、前記第1側の端の比較器の第1判定閾値と、前記第2側の端の比較器の第2判定閾値との差が所定の電圧値になるように、前記所定値を設定する、請求項1又は2記載の放射線測定装置。
  6. 前記閾値設定部は、
    前記第1側及び前記第2側のいずれか一方に設けられる電圧出力部と、
    前記複数の比較器に前記複数の判定閾値が入力される複数の判定閾値入力端子の間にそれぞれ接続される複数の抵抗器であって、前記電圧出力部と、前記第1側及び前記第2側のいずれか他方の端の比較器の判定閾値入力端子との間で直列に接続される複数の抵抗器と
    を有する、請求項5記載の放射線測定装置。
  7. 前記電圧出力部は、デジタルアナログコンバータである、請求項4又は6記載の放射線測定装置。
  8. 前記ピーク値抽出部は、プリオリティエンコーダ、又は、前記複数の比較器の判定結果を表す値をアドレスとしてピーク値を格納したルックアップテーブルを格納するリードオンリーメモリである、請求項1乃至7のいずれか一項記載の放射線測定装置。
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