JP2019158699A - 荷重負荷装置および荷重負荷方法 - Google Patents

荷重負荷装置および荷重負荷方法 Download PDF

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光彦 吉原
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光彦 吉原
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Abstract

【課題】カテーテルに引張荷重を加えながら機械的性質を検査したり製造工程の一部を実施したりするのに好適な安価でコンパクトな荷重負荷装置を提供する。【解決手段】カテーテル1が両保持部材11、12に保持されるとき、第2保持部材12を第1保持部材11から離隔方向に付勢し引張荷重を負荷する荷重負荷機構13を備え、荷重負荷機構13は、カテーテル1が両端保持され、かつ、第2保持部材12が第1保持部材11から所定距離内にあるとき、第2保持部材12を第1保持部材11から所定距離外に離隔する方向に付勢可能な定荷重渦巻きばね15で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、荷重負荷装置および荷重負荷方法に関し、特にカテーテルに引張荷重を加えながらその機械的性質を検査したりその製造工程の一部を実施したりするのに好適な荷重負荷装置および荷重負荷方法に関する。
医療用のカテーテルは、高度管理が要求される医療機器であり、その使用目的に適う機械的性質(機械物性)がJIS規格や国際規格等で規定されている。
また、このような医療用のカテーテルの製造時には、カテーテルやその主要部品が必要な機械物性となる製造条件を安定確保し、その製造品質を保証するべく、製造工程中のカテーテルの部品接合部やその主要部品に所定の応力を生じる引張荷重を負荷する製造用の引張治具や検査用の治具等の形態で、荷重負荷装置が使用されている。
引張荷重負荷を伴う機械物性試験がなされる従来のカテーテルとしては、例えばチューブの長手方向に対し垂直な外周方向にその外周長の30%の長さを有するスリットを形成したときに、そのスリットを入れたチューブの引張試験の最大荷重が8N以上となるように製品の機械物性の試験条件を設定して、ミルキング(詰まり等の原因を取り除くべく排液等を絞り出す操作)の操作性と引裂き強度のバランス向上を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、製造工程中で引張荷重負荷を行う従来の荷重負荷装置としては、例えば屈曲状態においても手元側から先端側への回転伝達性の高いコイル構造体を備えた診断医療用カテーテルの製造段階で、そのコイル構造体の製造に使用されるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この装置を用いて製造されるカテーテルのコイル構造体は、芯線の外周に複数の金属線をロープ状に撚合し所定長に切断した1次成形体から、その芯線を抜き出して中空のコイル状の2次成形体とし、その内方に樹脂製の小ピース体を挿入して電気抵抗加熱によりそれを溶融させ、部分的な接合部を有する3次成形体としてその最終形状に作製される。そして、このコイル構造体の作製時に使用される荷重負荷装置は、1次成形体の一端を保持する回転作動型の一方のチェックと、1次成形体の長手方向にスライド自在で、かつ、1次成形体の他端を保持するスライド型の他方のチャックと、スライド型の他方のチャックに連結された可撓性線材および所定重量の静荷重ウエイト(錘)と、コイル構造体に所定の引張荷重を作用させるよう可撓性線材の途中位置で静荷重ウエイトを吊り下げる滑車とを有している。
国際公開2008/139847号公報 特開2004−190167号公報
上述のような従来の荷重負荷装置は、コイル構造体の部分接合部における溶着時の残留応力を緩和しつつ安定形状に作製できるが、そればかりでなく、荷重負荷対象に一定の引張荷重を加えるその機能を、製造中のカテーテルの引張破断強度が複数の構成部品の接合不良(離断強度不足)等により低下していないかを検査および確認するための検査治具等に活用することもできる。
すなわち、上述のような従来の荷重負荷装置は、カテーテルの両端部近傍を保持する一対のチャックのうち、片方を前述のスライド型のチャックと同様にスライド可能にし、それに接続された所定重量の静荷重ウエイト(錘)によって、製造段階のカテーテルやその主要部に一定の引張荷重を負荷する引張治具や検査治具(以下、これら双方の治具を指して引張検査治具ともいう)として使用することが考えられる。
しかしながら、従来の荷重負荷装置にあっては、所定重量の錘を鉛直方向に移動可能に吊して設ける必要から、そのカテーテルを水平にする場合に設置スペースが高さ方向(鉛直方向)に大きくなってしまい、長尺のカテーテルの製造や検査に用いる場合、荷重負荷装置が大掛かりなものになってしまうという問題があった。
これに対し、エア(圧縮空気)や電気により作動するアクチュエータを用いる荷重負荷も考えられるが、高価でかつエネルギ源を要する大掛かりなものになってしまい、低コストで信頼性の高い荷重負荷装置および方法を実現できないという問題があった。
本発明は、前述のような従来の課題を解消すべくなされたものであり、カテーテルに引張荷重を加えながらその機械的性質を検査したりその製造工程の一部を実施したりするのに好適な、安価でコンパクトな荷重負荷装置を提供し、併せて低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することを目的とする。
本発明の荷重負荷装置は、上記目的達成のため、カテーテルの一端側で該カテーテルを引張可能に保持する第1保持部材と、前記第1保持部材に対して相対変位可能に設けられ、前記カテーテルの他端側で該カテーテルを引張可能に保持する第2保持部材と、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材に保持されているとき、前記第2保持部材を前記第1保持部材から離隔する方向に付勢して前記カテーテルに所定の引張方向の荷重を負荷する荷重負荷機構と、を備え、前記荷重負荷機構は、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材によって保持され、かつ、前記第2保持部材が前記第1保持部材から所定距離内にあるとき、前記第2保持部材を前記第1保持部材から前記所定距離外に離隔する方向に付勢可能な定荷重渦巻きばねで構成されていることを特徴とするものである。
この構成により、本発明では、荷重負荷機構の定荷重渦巻きばねから第2保持部材に対して、第2保持部材を第1保持部材から所定距離外に離隔させる引張方向の一定荷重が負荷されることになり、鉛直方向に往復移動する錘を用いる必要がない。したがって、安価でコンパクトな荷重負荷装置となる。
本発明の荷重負荷装置においては、少なくとも前記引張方向と直交する特定方向で前記第2保持部材と接触可能な所定の案内接触面を有し、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する相対変位を前記案内接触面の片面側に制限するとともに、前記案内接触面の片面側における前記第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化を許容するガイド部材をさらに備えた構成とすることができる。
このようにすると、第2保持部材の第1保持部材に対する相対変位が案内接触面の片面側に制限される一方で、案内接触面の片面側における第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化が許容されることから、第1保持部材および第2保持部材によるカテーテルの保持作業が容易化されるとともに、両部材によるカテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収可能となる。
本発明の荷重負荷装置は、前記定荷重渦巻きばねを前記引張方向の所定位置に支持するばね支持部材と、前記第1保持部材および前記ばね支持部材を所定の離間距離を隔てて支持する支持体と、をさらに備えた構成とすることができる。
また、本発明の荷重負荷装置は、前記第2保持部材と前記定荷重渦巻きばねを相対姿勢変化自在に連結する連結機構が介装されている構成とすることもできる。
前記連結機構は、前記第2保持部材に前記特定方向に揺動可能に連結された第1リングと前記定荷重渦巻きばねに前記特定方向と直交する方向に旋回可能に連結された第2リングとを相対姿勢変化自在に交差させてなるものとすることもできる。その場合、さらに、前記第2リングが前記ガイド部材の前記案内接触面に対し前記引張方向に摺動可能に部分接触するようにしてもよい。
本発明の荷重負荷装置においては、前記支持体に、少なくとも前記第1保持部材の前記引張方向における取付け位置を変更可能で、前記所定の離間距離を調整可能な取付け位置調整機構が装着されていてもよい。
本発明の荷重負荷方法は、上記目的達成のため、カテーテルの一端側で該カテーテルを第1保持部材により引張可能に保持する第1保持ステップと、前記カテーテルの他端側で該カテーテルを第2保持部材により引張可能に保持する第2保持ステップと、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材により両端側に引張可能に保持されている状態下で、前記第2保持部材を前記第1保持部材から離隔する方向に付勢して前記カテーテルに所定の引張方向の荷重を負荷する荷重負荷ステップと、を含み、前記荷重負荷ステップでは、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材によって保持され、かつ、前記第2保持部材が前記第1保持部材から所定距離内にあるとき、定荷重渦巻きばねによって前記第2保持部材を前記第1保持部材から前記所定距離外に離隔する方向に付勢することを特徴とするものである。
この構成により、本発明では、荷重負荷機構の定荷重渦巻きばねから第2保持部材に対して、第2保持部材を第1保持部材から所定距離外に離隔させる引張方向の荷重が負荷されることになり、鉛直方向に往復移動する錘を用いる必要がない。したがって、低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することができる。
本発明の荷重負荷方法においては、少なくとも前記引張方向と直交する特定方向で前記第2保持部材と接触可能な所定の案内接触面を配置し、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する相対変位を前記案内接触面の片面側に制限するとともに、前記案内接触面の片面側における前記第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化を許容するガイドステップをさらに含むものであってもよい。
この場合、第2保持部材の第1保持部材に対する相対変位を案内接触面の片面側に制限する一方で、案内接触面の片面側における第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化を許容することから、第1保持部材および第2保持部材によるカテーテルの保持作業が容易化されるとともに、両部材によるカテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収可能となる。
本発明によれば、カテーテルに引張荷重を加えながらその機械的性質を検査したりその製造工程の一部を実施したりするのに好適な、安価でコンパクトな荷重負荷装置を提供することができ、併せて低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るカテーテル検査用の荷重負荷装置の概略平面図である。 本発明の一実施形態に係るカテーテル検査用の荷重負荷装置の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置における第2保持部材と荷重負荷機構の定荷重渦巻きばねとを相対姿勢変化自在に連結する連結機構の機能説明図である。 本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置のカテーテル保持状態での概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置における荷重負荷機構および第2保持部材の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置における第1保持部材およびその位置調整機構を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置を示している。
まず、構成について説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施形態の荷重負荷装置10は、医療用のカテーテルを検査するもの、例えば血管内の血栓等を吸引して体外に除去するための吸引カテーテル1(以下、単にカテーテル1という)を検査するものである。
カテーテル1は、その詳細構造を図示しないが、例えばその主要部品であるコネクタ2、ストレインリリーフ3およびシャフト4といった構成部品を、操作者に近い近位端側から医療対象者に近い遠位端側へと順次接合して構成されている。
このカテーテル1は、シャフト4内に、略全長に及ぶ図示しない吸引用のルーメン(内腔)と遠位端側の所定長のガイドワイヤ挿通用のルーメンとを併有するラピッドエクスチェンジ型のものであり、その使用目的に適う所定の機械物性、例えば所定の引張強度が予め設定されている。
また、カテーテル1の各構成部品には、カテーテル1の引張強度を満足するそれぞれの部品引張強度が設定されており、相互に隣接する構成部品間の複数の接合部4a、4bには、カテーテル1の引張強度に応じて、それぞれの接合部脱離強度が設定されている。
荷重負荷装置10は、カテーテル1の近位端側部分を定位置に保持可能な略V字形若しくはU字形状の保持溝11aを有する板状の第1保持部材11と、第1保持部材11に対して相対変位可能に設けられ、カテーテル1の遠位端側でカテーテル1を引張可能に保持する第2保持部材12とを有している。なお、図1および図2中では、第2保持部材12をそれぞれスケルトン図で機能的に図示しており、その一例を図5に例示している。
図1ないし図6に示すように、第1保持部材11は、その保持溝11aの内奥部の溝幅がカテーテル1のコネクタフランジ部分2aよりも狭くなっているとともに、コネクタフランジ部分2aに隣接する首部分2bよりもわずかに大きくなっている。この第1保持部材11は、コネクタフランジ部分2a側でカテーテル1の近位端部分を固定保持することにより、図1中の右側への引張に対向する同図中の左側への反力を生じることで、カテーテル1を引張可能に保持することができるようになっている。
第2保持部材12は、2つのクランプ部材12a、12bをそれらの長手方向中間付近の支点結合部12cで回動可能に結合したスプリングクランプ状のもので、クランプ部材12a、12bの一端側に支承された緩衝材12dを介して、図1中の左端側でカテーテル1の遠位端側部分を所定のクランプ力で弾力的に挟圧保持(クランプ)することができるようになっている。
また、第2保持部材12は、クランプ力を発生するスプリング12e(支点結合部12cを取り囲む捩りばねでもよい)の付勢力に抗して、一対の手動操作部12f、12gを相互に接近させることで、前述の挟圧保持状態を解除操作できるようになっている。
荷重負荷装置10は、カテーテル1が両端側で第1保持部材11および第2保持部材12に保持されているとき、第2保持部材12を第1保持部材11から離隔するX方向(引張方向)に付勢して、カテーテル1に所定の引張方向の荷重、例えば複数の接合部4a、4bの接合部脱離強度に応じて設定された荷重(接合部脱離強度より小さくてもよい)を負荷する荷重負荷機構13を備えている。ここで、第2保持部材12に対しX方向に負荷される荷重は、数N(ニュートン)以下、例えば2N程度である。
荷重負荷装置10は、さらに、第2保持部材12の鉛直方向の下方側に位置するガイド部材14と、第2保持部材12に所定の引張荷重を伝達する定荷重渦巻きばね15と、第2保持部材12と定荷重渦巻きばね15の間に介在する連結機構16とを備えている。
第2保持部材12は、カテーテル1の遠位端側部分をクランプした状態で連結機構16を介して定荷重渦巻きばね15により図1、2中の右側に一定の力で付勢されるとき、カテーテル1に対して所定の引張方向の荷重を伝達可能である。すなわち、第2保持部材12は、カテーテル1を引張可能に保持することができる。
ガイド部材14は、少なくとも図1中のX方向(引張方向)と直交する特定方向の一方側、すなわち、図2中のY方向の下方側に、第2保持部材12と接触可能な所定の案内接触面14aを引張方向に延びる平坦面として有している。
また、ガイド部材14は、第2保持部材12の第1保持部材11に対する相対変位を案内接触面14aの片面側(図2中で上方側)に制限するとともに、案内接触面14aの片面側における第2保持部材12の任意の方向への変位および姿勢変化を許容するように配置されている。
定荷重渦巻きばね15は、帯状の板ばね材を一定の曲率で渦巻き状に曲がるように成形した公知のもので、その外端側に連結用の副板15aを有している。また、定荷重渦巻きばね15の内端側は、ドラム17の図示しない芯部に巻き掛けられており、定荷重渦巻きばね15を副板15a側から直線状に引き出すとき、その引出し量が所定量(例えば1/2回転分)以上であれば、副板15aの引出し位置に関わらず図2中X方向の右側に向う一定の復帰方向の荷重を発生し得るようになっている。
この定荷重渦巻きばね15は、荷重負荷機構13の主要部をなしており、カテーテル1が第1保持部材11および第2保持部材12によって保持され、かつ、第2保持部材12が図1に示すように第1保持部材11から所定距離(図1に示す位置)内にあるとき、同図中の状態に直線状に引き出された定荷重渦巻きばね15によって第2保持部材12を第1保持部材11から所定距離外に離隔する方向(図)に付勢可能になっている。
連結機構16は、第2保持部材12と定荷重渦巻きばね15を相対姿勢変化自在に連結する機構である。この連結機構16は、第2保持部材12にY方向(特定方向)に揺動可能に連結された第1リング21と、定荷重渦巻きばね15にY方向と直交するZ方向(図1、図3参照)に旋回可能に連結された第2リング22とを、相対姿勢変化自在に交差させて連結させたもので、自由度は5である。
第2リング22は、ガイド部材14の案内接触面14aに沿った任意の方向に摺動可能であるとともに、案内接触面14aの法線回りの回転と案内接触面14aに対する任意の方向への傾斜(回転)とが可能な状態で、案内接触面14aに部分接触している。
荷重負荷装置10は、また、ガイド部材14に一体的に支持されたばね支持部材18と、第1保持部材11をX方向に位置調整可能に支持する位置調整台19と、ガイド部材14および位置調整台19が載置された載置面20aを有し、第1保持部材11およびばね支持部材18を所定の離間距離を隔てて支持する支持体20と、をさらに備えている。
ばね支持部材18は、ドラム17をガイド部材14上でX方向の所定位置に回転自在に支持しており、連結機構16を介して第2保持部材12に連結された定荷重渦巻きばね15に一定の引張荷重を発生させることができるようになっている。
位置調整台19は、X方向のT溝付きの台座部19a上に、その台座部19aに対し凹凸係合しするスライド板19bと、スライド板19bを台座部19aに対し締結しおよびその締結状態を解くことができる六角穴付ボルト19cと、六角穴付ボルト19cにねじ結合する図示しないTスロットナット等で構成されている。
位置調整台19のスライド板19bおよび六角穴付ボルト19c等は、少なくとも第1保持部材11のX方向における取付け位置を変更可能で、カテーテル1の両端側の保持点間隔に対応する第1保持部材11と第2保持部材12の所定の離間距離を調整可能な取付け位置調整機構が装着されている。
次に、カテーテル1の製造工程中で上記構成の荷重負荷装置10を用いてカテーテル1の機械物性を検査するための荷重負荷方法について説明する。
まず、カテーテル1の図1中の左端側でカテーテル1のコネクタ2を第1保持部材11により引張可能に保持するとともに(第1保持ステップ)、図1中の右端側でカテーテル1をスプリングクランプ状の第2保持部材12により引張可能にクランプする(第2保持ステップ)。
次いで、カテーテル1が第1保持部材11および第2保持部材12により両端側に引張可能に保持されている状態下で、定荷重渦巻きばね15からの一定の復帰方向の荷重を基に第2保持部材12を第1保持部材11から離隔する方向に付勢して、カテーテル1に所定の引張方向の荷重を負荷する(荷重負荷ステップ)。
このとき、少なくとも引張方向と直交するY方向(特定方向)で第2保持部材12と接触可能な所定の案内接触面14aを第2保持部材12の下方に配置しておく。そして、第2保持部材12の第1保持部材11に対する相対変位を案内接触面14aの図2中の上面側(片面側)に制限するとともに、案内接触面14aの片面側における第2保持部材12の任意の方向への変位および姿勢変化を許容する(ガイドステップ)。
また、第2保持部材12への引張方向の荷重負荷に際しては、カテーテル1を第1保持部材11および第2保持部材12によって保持し、かつ、第2保持部材12が第1保持部材11から所定距離内にあるとき、定荷重渦巻きばね15によって第2保持部材12を第1保持部材11から所定距離外に離隔する方向に一定の荷重で付勢する。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の荷重負荷装置10では、荷重負荷機構13の定荷重渦巻きばねから第2保持部材12に対して、第2保持部材12を第1保持部材11から所定距離外に離隔させる引張方向の一定荷重が負荷されることになり、カテーテル1に一定の引張荷重を負荷するために、鉛直方向に往復移動する錘を用いる必要がない。したがって、安価でコンパクトな荷重負荷装置となる。
また、第2保持部材12の第1保持部材11に対する相対変位が案内接触面14aの片面側に制限される一方で、案内接触面14aの片面側における第2保持部材12の任意の方向への変位および姿勢変化が許容されることから、第1保持部材11および第2保持部材12によるカテーテル1の保持作業が容易化されるとともに、両保持部材11、12によるカテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収可能となる。
例えば、図3に示すように、第2保持部材12の近傍におけるカテーテル1の軸線が引張方向であるX方向に対して傾斜角Δθだけ傾斜もしくは湾曲するような芯ずれ等が生じたとしても、第2保持部材12と定荷重渦巻きばね15の間の連結機構16により、カテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収され得ることとなる。
また、本実施形態では、定荷重渦巻きばね15を引張方向の所定位置に支持するばね支持部材18と、第1保持部材11およびばね支持部材18を所定の離間距離を隔てて支持する位置調整台19付の支持体20とをさらに備えているので、カテーテル1をその製造中に支持体20上で容易に保持状態にセットし、検査することが可能となる。
さらに、本実施形態の荷重負荷装置10では、第2保持部材12と定荷重渦巻きばね15を相対姿勢変化自在に連結する連結機構16が介装されているので、第2保持部材12によるカテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収可能となる。
加えて、その連結機構16が、第2保持部材12に特定方向に揺動可能に連結された第1リング21と定荷重渦巻きばねに特定方向と直交する方向に旋回可能に連結された第2リング22とを相対姿勢変化自在に交差させてなるものとすることもできる。その場合、さらに、第2リング22がガイド部材14の案内接触面14aに対し引張方向に摺動可能に部分接触するようにしてもよい。
また、本実施形態の荷重負荷装置10においては、支持体20に、少なくとも第1保持部材11の引張方向における取付け位置を変更可能で、所定の離間距離を調整可能な取付け位置調整機構としての位置調整台19が装着されているので、カテーテル1の製品仕様に応じた引張荷重の負荷区間を的確に設定可能となる。
本実施形態の荷重負荷方法においては、荷重負荷機構13の定荷重渦巻きばね15から第2保持部材12に対して、第2保持部材12を第1保持部材11から所定距離外に離隔させる引張方向の荷重が負荷されることになり、鉛直方向に往復移動するような錘やそれ用の滑車等を用いる必要がない。したがって、低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することができる。
また、本実施形態の方法においては、第2保持部材12の第1保持部材11に対する相対変位を案内接触面14aの片面側に制限する一方で、案内接触面14aの片面側における第2保持部材12の任意の方向への変位および姿勢変化を許容することから、第1保持部材11および第2保持部材12によるカテーテル1の保持作業が容易化されるとともに、両保持部材11、12によるカテーテル保持部分の引張方向に対する芯ずれ等が容易に吸収可能となる。
このように、本実施形態の方法によれば、カテーテル1に引張荷重を加えながらその機械的性質を検査するのに好適な、安価でコンパクトな荷重負荷装置10を提供することができ、併せて低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することができる。
なお、前述の一実施形態においては、カテーテル1に引張荷重を加えながらその機械的性質を検査する荷重負荷装置および荷重負荷方法として説明したが、本発明の荷重負荷装置および荷重負荷方法は、カテーテルの製造工程の一部を実施するためにカテーテルに引張荷重を負荷する装置および方法にも適用可能である。例えば、特許文献2に記載のカテーテルのコイル構造体の製造のように、カテーテルのコイル状の線状体に引張り荷重を負荷しつつ樹脂を部分溶着させるような工程中で、カテーテルの一部に荷重負荷することができる。また、検査を行う場合の機械的性質は、例えば、先端(遠位端)側のデバイスを基端(近位端)側の操作部からの操作力に応じて操作するカテーテルにおいて、その操作ストロークに対応するデバイスの作動量を検査するようなことも考えられる。
以上説明したように、本発明は、カテーテルに引張荷重を加えながらその機械的性質を検査したりその製造工程の一部を実施したりするのに好適な、安価でコンパクトな荷重負荷装置を提供することができ、併せて低コストで信頼性の高い荷重負荷方法を実現することができる。このような本発明は、カテーテルに引張荷重を加えながらその機械的性質を検査したりその製造工程の一部を実施したりするのに好適な荷重負荷装置および荷重負荷方法全般に有用である。
1 カテーテル
2 コネクタ
2a コネクタフランジ部分
2b 首部分
3 ストレインリリーフ
4 シャフト
4a、4b 接合部
10 荷重負荷装置
11 第1保持部材
11a 保持溝
12 第2保持部材
12a、12b クランプ部材
12c 支点結合部
12d 緩衝材
12e スプリング
12f、12g 手動操作部(クランプ解除操作部)
13 荷重負荷機構
14 ガイド部材
14a 案内接触面
15 定荷重渦巻きばね
15a 副板
16 連結機構
17 ドラム
18 支持部材
19 位置調整台
19a 台座部
19b スライド板
19c 六角穴付ボルト
20 支持体
20a 載置面
21 第1リング
22 第2リング
Δθ 傾斜角

Claims (9)

  1. カテーテルの一端側で該カテーテルを引張可能に保持する第1保持部材と、
    前記第1保持部材に対して相対変位可能に設けられ、前記カテーテルの他端側で該カテーテルを引張可能に保持する第2保持部材と、
    前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材に保持されているとき、前記第2保持部材を前記第1保持部材から離隔する方向に付勢して前記カテーテルに所定の引張方向の荷重を負荷する荷重負荷機構と、を備え、
    前記荷重負荷機構は、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材によって保持され、かつ、前記第2保持部材が前記第1保持部材から所定距離内にあるとき、前記第2保持部材を前記第1保持部材から前記所定距離外に離隔する方向に付勢可能な定荷重渦巻きばねで構成されていることを特徴とする荷重負荷装置。
  2. 少なくとも前記引張方向と直交する特定方向で前記第2保持部材と接触可能な所定の案内接触面を有し、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する相対変位を前記案内接触面の片面側に制限するとともに、前記案内接触面の片面側における前記第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化を許容するガイド部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の荷重負荷装置。
  3. 前記定荷重渦巻きばねを前記引張方向の所定位置に支持するばね支持部材と、前記第1保持部材および前記ばね支持部材を所定の離間距離を隔てて支持する支持体と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の荷重負荷装置。
  4. 前記第2保持部材と前記定荷重渦巻きばねを相対姿勢変化自在に連結する連結機構が介装されていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の荷重負荷装置。
  5. 前記連結機構は、前記第2保持部材に前記特定方向に揺動可能に連結された第1リングと前記定荷重渦巻きばねに前記特定方向と直交する方向に旋回可能に連結された第2リングとを相対姿勢変化自在に交差させてなることを特徴とする請求項4に記載の荷重負荷装置。
  6. 前記第2リングが前記ガイド部材の前記案内接触面に対し前記引張方向に摺動可能に部分接触することを特徴とする請求項5に記載の荷重負荷装置。
  7. 前記支持体に、少なくとも前記第1保持部材の前記引張方向における取付け位置を変更可能で、前記所定の離間距離を調整可能な取付け位置調整機構が装着されている請求項3に記載の荷重負荷装置。
  8. カテーテルの一端側で該カテーテルを第1保持部材により引張可能に保持する第1保持ステップと、
    前記カテーテルの他端側で該カテーテルを第2保持部材により引張可能に保持する第2保持ステップと、
    前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材により両端側に引張可能に保持されている状態下で、前記第2保持部材を前記第1保持部材から離隔する方向に付勢して前記カテーテルに所定の引張方向の荷重を負荷する荷重負荷ステップと、を含み、
    前記荷重負荷ステップでは、前記カテーテルが前記第1保持部材および前記第2保持部材によって保持され、かつ、前記第2保持部材が前記第1保持部材から所定距離内にあるとき、定荷重渦巻きばねによって前記第2保持部材を前記第1保持部材から前記所定距離外に離隔する方向に付勢することを特徴とする荷重負荷方法。
  9. 少なくとも前記引張方向と直交する特定方向で前記第2保持部材と接触可能な所定の案内接触面を配置し、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する相対変位を前記案内接触面の片面側に制限するとともに、前記案内接触面の片面側における前記第2保持部材の任意の方向への変位および姿勢変化を許容するガイドステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の荷重負荷方法。
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