JP2019158674A - アーク検出装置およびその制御方法、制御プログラム、並びに直流電源システム - Google Patents

アーク検出装置およびその制御方法、制御プログラム、並びに直流電源システム Download PDF

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公平 冨田
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悟 池本
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Abstract

【課題】誤検出の頻度を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出する。【解決手段】アーク検出装置(12)は、太陽電池からの交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク有無判定部(43)と、太陽電池からの直流電流に基づいて、アーク有無判定部(43)がアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定部(44)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽光発電システム等の直流電源システムに適用されるアーク検出装置およびその制御方法、制御プログラム、並びに直流電源システムに関する。
従来、太陽光発電システムは、太陽電池により発電された電力が、直流交流変換器等を含むパワーコンディショニングシステム(以下、単にPCS(Power Conditioning System)と称する)を介して、電力送電網に供給されるようになっている。このような太陽光発電システムでは、システム内の回路等の故障によりアークを生じることがある。アークが発生した場合、アークの発生部分は高温になり、火災等を起こす恐れがある。そこで、太陽光発電システムは、アークの交流電流を電流センサにて計測することによりアークの発生を検出するアーク検出装置を備えている。
特許文献1に記載のアーク検出装置では、まず、太陽電池ストリングの出力電流を電流センサにて検出し、検出した出力電流をパワースペクトルに変換する。次に、所定の周波数範囲であるアークの計測区間の上記パワースペクトルについて、上記計測区間を複数の領域に分割し、それら各領域のパワースペクトルの大きさである領域値のうち、最大の領域値を除く領域値の何れかを上記計測区間の区間値として取得する。そして、上記区間値を閾値と比較してアーク有無を判定する。
特開2016−151514号公報
上述のように、上記アークが発生すると火災等を起こす恐れがあるため、上記アークの発生を迅速に検出することが望ましい。上記アークの発生を迅速に検出するには、例えば上記閾値を下げることが考えられる。
しかしながら、この場合、アーク以外のノイズ(例えばPCSのスイッチングノイズ等)をアークのノイズと誤判断して、上記アークの発生を誤検出する頻度が高くなる。上記アークの発生を検出または誤検出するたびに、上記太陽光発電システムを一旦停止する必要がある。従って、上記誤検出の頻度が高くなると、発電効率が低下することになる。
本開示の一態様は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、誤検出の頻度を抑えつつ、上記アークの発生を迅速に検出できるアーク検出装置等を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るアーク検出装置は、発電または充放電する直流電源からの交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク判定部と、前記直流電源からの直流電流に基づいて、前記アーク判定部がアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定部とを備える。
また、前記の課題を解決するために、本開示の別の態様に係るアーク検出装置の制御方法は、発電または充放電する直流電源からの交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク判定ステップと、前記直流電源からの直流電流に基づいて、前記アーク判定ステップにてアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定ステップとを含んでいる。
前記の構成および方法によると、前記直流電流に基づいて、アークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数が決定される。例えば、前記直流電流が大きくなるにつれて、前記繰返し数が少なくなるようにすればよい。前記直流電流が大きいと、前記交流電流の信号強度が大きくなり、アーク以外のノイズをアークのノイズと誤判断する可能性が低くなる。一方、前記繰返し数が少なくなると、上記誤判断の可能性が高くなるが、アークの発生を迅速に検出できる。従って、上記誤判断の可能性を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出することができる。すなわち、アークの発生を誤検出する頻度を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出することができる。
前記アーク検出装置では、前記繰返し数は、前記アーク判定部がアークの有無を判定するために、前記交流電流のデータの取り込みを繰り返す回数であってもよい。
前記アーク検出装置では、前記アーク判定部は、前記交流電流に基づきアークの有無を仮判定し、該仮判定を繰り返し、仮判定したアーク有の回数に基づきアークの有無を最終判定してもよい。この場合、アークの有無を2段階で判定するので、該判定の精度を向上することができる。
前記アーク検出装置では、前記繰返し数は、前記アーク判定部が前記仮判定を繰り返す回数であってもよい。
前記アーク検出装置では、前記繰返し数は、前記アーク判定部が前記仮判定を繰り返すことにより、仮判定したアーク有の回数であってもよい。
前記アーク検出装置では、前記直流電源からの電流を計測する電流計測部をさらに備えてもよい。この場合、前記アーク判定部は、前記電流計測部が計測した交流電流に基づきアークの有無を判定することができる。また、前記繰返し数決定部は、前記電流計測部が計測した直流電流に基づいて前記繰返し数を決定することができる。なお、前記電流計測部は、交流用電流センサおよび直流用電流センサを備えてもよいし、交流電流および直流電流の両方を計測可能な電流センサを備えてもよい。
なお、発電または充放電する直流電源と、上記構成のアーク検出装置を備えた直流電源システムであれば、上記と同様の効果を奏する。
ところで、前記直流電源システムは、前記直流電源からの直流電力の電圧を変換する変換部と、前記変換部を制御する制御部とを備える変換装置を備えていることが多い。前記制御部は、変換前の電流および電圧、並びに/または、変換後の電流および電圧に基づいて前記変換部を制御している。
そこで、前記直流電源システムでは、前記構成の変換装置をさらに備えており、前記アーク検出装置は、前記変換装置の前記制御部から前記直流電流の値を取得してもよい。この場合、直流電流を計測する計測部を新たに設ける必要が無い。なお、前記変換装置の例としては、PCS、オプティマイザなどが挙げられる。また、前記アーク検出装置は、前記変換装置に内蔵されていてもよい。
本開示の一態様に係るアーク検出装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記アーク検出装置が備える各部として動作させることにより上記アーク検出装置をコンピュータにて実現させるアーク検出装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本開示の範疇に入る。
本開示の一態様によれば、誤検出の頻度を抑えつつ、上記アークの発生を迅速に検出できるという効果を奏する。
本開示の一実施形態に係るアーク検出装置を備えた太陽光発電システムの構成の一例を示す概略の回路図である。 上記アーク検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 (a)は、上記アーク検出装置における電流センサにて検出された電流信号の時間波形を示すグラフであり、(b)は、上記アーク検出装置におけるCPUが生成した電流信号のパワースペクトルの波形を示すグラフである。 上記アーク検出装置の動作の一例を示すフローチャートである。 上記太陽光発電システムの変形例を示す概略の回路図である。 上記アーク検出装置の動作の別の例を示すフローチャートである。 上記アーク検出装置の動作の他の例を示すフローチャートである。 本開示の別の実施形態に係る太陽光発電システムにおけるPCSの構成の一例を示すブロック図である。 本開示のさらに別の実施形態に係る太陽光発電システムにおいて、各太陽電池モジュールに設けられるオプティマイザおよびアーク検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 本開示の他の実施形態に係る太陽光発電システムに設けられているオプティマイザおよびアーク検出装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
まず、図1および図2に基づいて、本開示が適用される場面の一例について説明する。
図1は、本実施形態のアーク検出装置を備えた太陽光発電システムの構成の一例を示す概略の回路図である。図1に示すように、太陽光発電システム1(直流電源システム)は、複数の太陽電池ストリング11(直流電源)、アーク検出装置12、接続箱13およびパワーコンディショニングシステム(以下、PCS(Power Conditioning System)と称する)14を備えている。
図2は、アーク検出装置12の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、アーク検出装置12は、交流用電流センサ31(電流計測部)、増幅器32、フィルタ33、A/D変換部34、CPU(central processing unit)35、直流用電流センサ36(電流計測部)、増幅器37およびA/D変換部38を備えている。
図1および図2に示すように、アーク検出装置12は、太陽電池ストリング11からの交流電流を計測する交流用電流センサ31と、該交流用電流センサ31が計測した交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク有無判定部43(アーク判定部)と、太陽電池ストリング11からの直流電流を計測する直流用電流センサ36と、該直流用電流センサ36が計測した直流電流に基づいて、アーク有無判定部43がアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定部44とを備える。
上記の構成によると、上記直流電流に基づいて、アークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数が決定される。例えば、上記直流電流が大きくなるにつれて、上記繰返し数が少なくなるようにすればよい。上記直流電流が大きいと、上記交流電流の信号強度が大きくなり、アーク以外のノイズをアークのノイズと誤判断する可能性が低くなる。一方、上記繰返し数が少なくなると、上記誤判断の可能性が高くなるが、アークの発生を迅速に検出できる。従って、上記誤判断の可能性を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出することができる。すなわち、アークの発生を誤検出する頻度を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出することができる。
また、上記直流電流が大きいと、上記アークのエネルギーが大きいため、上記アークによる火災等のリスクが高くなる。従って、本実施形態のアーク検出装置を用いることにより、上記リスクを効果的に低減でき、その結果、太陽光発電システム1を安全に利用することができる。
なお、上記直流電流が小さくなるにつれて、上記繰返し数が多くなるようにすればよい。上記直流電流が小さいと、上記交流電流の信号強度が小さくなり、アーク以外のノイズをアークのノイズと誤判断する可能性が高くなる。一方、上記繰返し数が多くなると、アークの発生の検出が遅延することになるが、上記誤判断の可能性が低くなる。従って、上記誤判断の可能性を抑えることができ、アークの発生を誤検出する頻度を抑えることができる。
§2 構成例
本開示の実施の形態について図1〜図7に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
(太陽光発電システムの概要)
図1に示すように、太陽電池ストリング11(直流電源)は、多数の太陽電池モジュール21が直列接続されて形成されている。各太陽電池モジュール21は、直列接続された複数の太陽電池セル(図示せず)を備え、パネル状に形成されている。複数の太陽電池ストリング11は太陽電池アレイ15(直流電源)を構成している。各太陽電池ストリング11は、接続箱13を介してPCS14と接続されている。
PCS14は、各太陽電池ストリング11から入力した直流電力を交流電力に変換して出力する。なお、PCS14の代わりに、上記直流電力を消費する負荷装置が設けられてもよい。
接続箱13は、各太陽電池ストリング11を並列に接続している。具体的には、各太陽電池ストリング11の一方の端子と接続されている出力線路22a同士を接続し、各太陽電池ストリング11の他方の端子と接続されている出力線路22b同士を接続している。なお、出力線路22bには逆流防止用のダイオード23が設けられている。
アーク検出装置12は、本実施形態において、太陽電池ストリング11毎に、太陽電池ストリング11の出力線路22aに設けられている。
(アーク検出装置12)
図2に示すように、交流用電流センサ31は、出力線路22aを流れる交流電流を検出する。交流用電流センサ31は、例えばCT(変流器)を備える構成である。増幅器32は、交流用電流センサ31にて検出された交流電流信号を増幅する。
フィルタ33は、バンドパスフィルタ(BPF)であり、増幅器32から出力される交流電流信号のうち、所定周波数範囲の交流電流信号のみを通過させる。本実施形態において、フィルタ33が通過させる周波数範囲は40kHz〜100kHzとしている。これにより、増幅器32から出力される交流電流信号から、PCS14が備えるコンバータ(DC/DCコンバータ)のスイッチングノイズを多く含む周波数成分(通常、40kHz以下)の交流電流信号を排除できるようにしている。
A/D変換部34は、フィルタ33を通過したアナログ形式の交流電流信号をデジタル形式の交流電流信号に変換し、CPU35へ入力する。
CPU35は、A/D変換部34から入力されたデジタル形式の交流電流信号に対してFFTを行い、交流電流信号のパワースペクトルを生成する。また、CPU35は、生成したパワースペクトルに基づいて、アーク発生の有無を判定する。そして、CPU35は、判定結果を外部へ出力する。
この判定結果は、例えば太陽光発電システム1の制御装置(図示せず)へ入力される。制御装置は、CPU35からアーク有の判定結果を入力すると、アークによる火災や太陽光発電システム1の損傷を防止するために、太陽光発電システム1の回路を遮断する。
図3の(a)は、交流用電流センサ31にて検出された交流電流信号の時間波形を示すグラフであり、図3の(b)は、CPU35が生成した交流電流信号のパワースペクトルの波形を示すグラフである。図3の(a)・(b)には、アーク非発生状態およびアーク発生状態の両方の波形が示されている。
太陽電池ストリング11にてアークが発生していない場合、上記交流電流信号の波形は、図3の(a)に示すアーク非発生状態の波形となり、上記交流電流信号のパワースペクトルの波形は、図3の(b)に示すアーク非発生状態の波形となる。一方、太陽電池ストリング11にてアークが発生している場合、上記交流電流信号の波形は、図3の(a)に示すアーク発生状態の波形となり、上記交流電流信号のパワースペクトルの波形は、図3の(b)に示すアーク発生状態の波形となる。
図3の(a)・(b)を参照すると、アーク非発生状態に比べて、アーク発生状態では、上記交流電流信号の振幅が大きくなり、上記交流電流信号のパワースペクトルのレベルが大きくなることが理解できる。したがって、アーク検出装置12は、交流用電流センサ31にて検出された交流電流信号の高周波成分に基づいて、太陽電池ストリング11におけるアークの発生を検出することができる。
図2に示すように、直流用電流センサ36は、出力線路22aを流れる直流電流を検出する。直流用電流センサ36は、例えばDCCT(直流変流器)を備える構成である。増幅器37は、直流用電流センサ36にて検出された直流電流信号を増幅する。A/D変換部38は、増幅器37から出力されるアナログ形式の直流電流信号をデジタル形式の直流電流値に変換し、CPU35へ入力する。
(CPU35)
図2に示すように、CPU35は、FFT処理部41、代表値取得部42、アーク有無判定部43および繰返し数決定部44を備えている。
FFT処理部41は、A/D変換部34から入力されたデジタル形式の電流信号を取り込み、これを複数回繰り返し、取り込んだ電流信号のセットに対してFFT処理を行い、電流信号のパワースペクトルを生成する。FFT処理部41は、生成した電流信号のパワースペクトルを代表値取得部42に提供する。
代表値取得部42は、FFT処理部41からの電流信号のパワースペクトルに基づいて、該電流信号のパワースペクトルの代表値を取得する。代表値取得部42は、取得した代表値をアーク有無判定部43および繰返し数決定部44に提供する。
上記代表値としては、種々のものが考えられる。例えば、上記代表値は、所定の計測区間(例えば40kHz〜80kHz)におけるパワースペクトルの平均値、最大値、最小値、中央値、最頻値等の統計値であってもよい。また、上記代表値は、上記計測区間に亘って上記パワースペクトルを積分した値であってもよい。
また、特許文献1に記載のように、アークの上記計測区間の上記パワースペクトルについて、上記計測区間を複数の領域に分割し、それら各領域のパワースペクトルの大きさである領域値のうち、最大の領域値を除く領域値の何れかを上記計測区間の区間値として取得し、取得した区間値を上記代表値としてもよい。また、上記アークの計測区間の区間値を取得するとともに、上記アークの計測区間とは異なる周波数範囲のノイズの計測区間の上記パワースペクトルについて、上記区間値を取得し、上記アークの計測区間の区間値と上記ノイズの計測区間の区間値との比または差を上記代表値としてもよい。
アーク有無判定部43は、代表値取得部42が取得した代表値Sを用いて、アークの有無を判定する。アーク有無判定部43は、判定結果を外部へ出力する。
具体的には、アーク有無判定部43は、代表値取得部42が取得した代表値Sを所定の閾値Kと比較し、代表値Sが閾値Kよりも大きいかどうかを判定する。アーク有無判定部43は、この判定の結果、代表値Sが閾値Kよりも大きければアーク有と仮判定する一方、代表値Sが閾値K以下であればアーク無と仮判定する。
なお、閾値Kは、アーク有無の判定動作を繰り返し行うことによって容易に決定することができる。すなわち、閾値Kの決定には過度の試行錯誤は不要である。
アーク有無判定部43は、FFT処理部41、代表値取得部42およびアーク有無判定部43の上記の処理(仮判定処理)を複数回繰り返し、仮判定処理の回数が或る回数以内の場合において、アーク有の判定結果が或る回数以上となった場合に、アーク有の最終判定結果を外部へ出力する。
この最終判定結果は、例えば太陽光発電システム1の制御装置(図示せず)へ入力される。制御装置は、アーク有無判定部43からアーク有の最終判定結果を入力すると、アークによる火災や太陽光発電システム1の損傷を防止できるように、太陽光発電システム1の回路を遮断する。
繰返し数決定部44は、A/D変換部38からの直流電流値に基づき、FFT処理部41またはアーク有無判定部43にて行われる繰返し処理における繰返し数を決定する。繰返し数決定部44は、決定した繰返し数をFFT処理部41またはアーク有無判定部43に提供する。
これにより、例えばFFT処理部41は、繰返し数決定部44が決定した繰返し数だけ、データの取り込みを繰り返す。或いは、アーク有無判定部43は、上記繰返し数だけ、上記仮判定処理を繰り返す。或いは、アーク有無判定部43は、アーク有の仮判定結果が上記繰返し数だけ繰り返された場合に、アーク有の最終判定結果を外部へ出力する。
(アーク検出装置12の動作)
図4は、上記構成のアーク検出装置12の動作の一例を示すフローチャートである。図4では、FFT処理部41は、繰返し数決定部44が決定した繰返し数だけ、データの取り込みを繰り返す。
まず、図4に示すように、アークの検出において、アーク有無判定部43は、カウンタnを初期値1に、かつ、カウンタcを初期値0にそれぞれリセットする(S11)。なお、カウンタnは、アークの判定回数をカウントするカウンタであり、カウンタcは、アークの判定の結果、アーク有と判定した回数をカウントするカウンタである。
次に、繰返し数決定部44は、直流用電流センサ36にて検出され、A/D変換部38によってA/D変換された直流電流値Idcに基づいて、データの取り込み数Ndataを決定する(S12)。例えば、直流電流値Idcが1A未満の場合、取り込み数Ndataを8192に決定する。また、直流電流値Idcが1A以上3A未満の場合、取り込み数Ndataを4096に決定する。また、直流電流値Idcが3A以上10A未満の場合、取り込み数Ndataを2048に決定する。また、直流電流値Idcが10A以上の場合、取り込み数Ndataを1024に決定する。
次に、FFT処理部41は、交流用電流センサ31にて検出され、フィルタ33を通過し、A/D変換部34によってA/D変換された電流信号のデータを、繰返し数決定部44が決定した取り込み数Ndataだけ取り込む(S13)。FFT処理部41は、取り込んだデータに対してFFT処理行い(S14)、電流信号のパワースペクトルを生成する。
次に、代表値取得部42は、FFT処理部41にてFFTが行われた所定の計測区間における電流信号のパワースペクトルの代表値S(n)を取得する(S15)。
次に、アーク有無判定部43は、代表値取得部42が取得した代表値S(n)を所定の閾値Kと比較する(S16)。代表値S(n)が閾値Kよりも大きい場合、アーク有と判定してカウンタcに1を加算し(S17)、S18へ進む。一方、S16の判定において、代表値S(n)が閾値K以下である場合アーク無と判定する。この場合には、カウンタcに1を加算せずに、S18へ進む。
S18では、カウンタnの値が10に到達したかどうか、すなわちn=10であるかどうかを判定する。n=10でなければ、カウンタnに1を加算して(S19)、S12へ戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、S18において、n=10であれば、アーク有の回数のカウンタcの値が5以上かどうかを判定する(S20)。カウンタcの値が5未満であればS11へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、S20において、カウンタcの値が5以上であれば、アーク有(アーク発生)の最終判定結果を出力する(S21)。その後、アーク検知処理を終了する。このように、本実施形態において、アーク有無判定部43は、10回のアーク有無の判定中、アーク有の判定結果が5回以上となった場合に、アーク有の最終判定結果を出力するようになっている。
その後、太陽光発電システム1の制御装置は、アーク有無判定部43からアーク有の最終判定結果を受けると、アークによる火災や太陽光発電システム1の損傷を防止するために、太陽光発電システム1の回路が遮断させる。
(変形例1)
図5は、図1に示した太陽光発電システム1の変形例を示す概略の回路図である。上記の実施形態では、アーク検出装置12を各太陽電池ストリング11に個別に設けた例について示した。しかしながら、アーク検出装置12の配置はこれに限定されない。すなわち、アーク検出装置12は、図5に示すように、複数の太陽電池ストリング11を備えた太陽光発電システム1において1個のみ設けられていてもよい。なお、図5の例では、アーク検出装置12は、接続箱13の後段、すなわち接続箱13とPCS14との間に設けられている。
また、アーク検出装置12は、図5に示すように、接続箱13とPCS14との間に代えて、PCS14の筐体の内部に設けられていてもよい。この構成については、別の実施形態にて説明する。
(変形例2)
なお、CPU35が、A/D変換部34・38と同様の機能を有するA/D入力部を備える場合、A/D変換部34・38は省略可能である。この場合、フィルタ33からの交流電流信号と、増幅器37からの直流電流信号とをCPU35の上記A/D入力部に直接入力すればよい。
(変形例3)
図6は、アーク検出装置12の動作の別の例を示すフローチャートである。図6では、アーク有無判定部43は、繰返し数決定部44が決定した繰返し数だけ、上記仮判定処理を繰り返す。なお、図6において、図4に示した動作と同様の動作には同様のステップ番号Sを付記し、それら動作の説明を省略する。
まず、図6に示すように、アークの検出において、アーク有無判定部43は、カウンタnを初期値1に、かつ、カウンタcを初期値0にそれぞれリセットする (S11)。
次に、繰返し数決定部44は、直流用電流センサ36にて検出され、A/D変換部38によってA/D変換された直流電流値Idcに基づいて、上記仮判定処理の繰返し数Mを決定する(S31)。例えば、直流電流値Idcが1A未満の場合、繰返し数Mを100に決定する。また、直流電流値Idcが1A以上3A未満の場合、繰返し数Mを50に決定する。また、直流電流値Idcが3A以上10A未満の場合、繰返し数Mを30に決定する。また、直流電流値Idcが10A以上の場合、繰返し数Mを10に決定する。
次に、FFT処理部41は、交流用電流センサ31にて検出され、フィルタ33を通過し、A/D変換部34によってA/D変換された電流信号のデータを、所定の取り込み数(例えば1024)だけ取り込む(S32)。FFT処理部41は、取り込んだデータに対してFFT処理行い(S14)、電流信号のパワースペクトルを生成する。次に、代表値取得部42は、FFT処理部41にてFFTが行われた所定の計測区間における電流信号のパワースペクトルの代表値S(n)を取得する(S15)。
次に、アーク有無判定部43は、代表値取得部42が取得した代表値S(n)を所定の閾値Kと比較する(S16)。代表値S(n)が閾値Kよりも大きい場合、アーク有と判定してカウンタcに1を加算し(S17)、S33へ進む。一方、S16の判定において、代表値S(n)が閾値K以下である場合アーク無と判定する。この場合には、カウンタcに1を加算せずに、S33へ進む。
S33では、カウンタnの値が上記繰返し数Mに到達したかどうか、すなわちn≧Mであるかどうかを判定する。n≧Mでなければ、カウンタnに1を加算して(S19)、S32へ戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、S34において、n≧Mであれば、アーク有の回数のカウンタcの値がn/2以上かどうかを判定する(S34)。カウンタcの値がn/2未満であればS31へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、S34において、カウンタcの値がn/2以上であれば、アーク有の最終判定結果を出力する(S21)。その後、アーク検知処理を終了する。このように、本変形例において、アーク有無判定部43は、n回のアーク有無の仮判定中、アーク有の判定結果がn/2回以上となった場合に、アーク有の最終判定結果を出力するようになっている。
(変形例4)
図7は、アーク検出装置12の動作の他の例を示すフローチャートである。図7では、アーク有無判定部43は、アーク有の仮判定結果が、繰返し数決定部44が決定した繰返し数だけ繰り返された場合に、アーク有の最終判定結果を外部へ出力する。なお、図7において、図4および図6に示した動作と同様の動作には同様のステップ番号Sを付記し、それら動作の説明を省略する。
まず、図7に示すように、アークの検出において、アーク有無判定部43は、カウンタnを初期値1に、かつ、カウンタcを初期値0にそれぞれリセットする (S11)。
次に、繰返し数決定部44は、直流用電流センサ36にて検出され、A/D変換部38によってA/D変換された直流電流値Idcに基づいて、上記アーク有の仮判定結果の繰返し数Dを決定する(S41)。例えば、直流電流値Idcが1A未満の場合、繰返し数Dを50に決定する。また、直流電流値Idcが1A以上3A未満の場合、繰返し数Dを25に決定する。また、直流電流値Idcが3A以上10A未満の場合、繰返し数Dを10に決定する。また、直流電流値Idcが10A以上の場合、繰返し数Dを5に決定する。
次に、FFT処理部41は、交流用電流センサ31にて検出され、フィルタ33を通過し、A/D変換部34によってA/D変換された電流信号のデータを、所定の取り込み数だけ取り込む(S32)。FFT処理部41は、取り込んだデータに対してFFT処理行い(S14)、電流信号のパワースペクトルを生成する。次に、代表値取得部42は、FFT処理部41にてFFTが行われた所定の計測区間における電流信号のパワースペクトルの代表値S(n)を取得する(S15)。
次に、アーク有無判定部43は、代表値取得部42が取得した代表値S(n)を所定の閾値Kと比較する(S16)。代表値S(n)が閾値Kよりも大きい場合、アーク有と判定してカウンタcに1を加算し(S17)、S42へ進む。一方、S16の判定において、代表値S(n)が閾値K以下である場合アーク無と判定する。この場合には、カウンタcに1を加算せずに、S42へ進む。
S42では、カウンタcの値が上記繰返し数Dに到達したかどうか、すなわちc≧Dであるかどうかを判定する。c≧Dでなければ、S43へ進む。一方、S42において、c≧Dであれば、アーク有の最終判定結果を出力する(S21)。その後、アーク検知処理を終了する。
S43では、カウンタnの値が100に到達したかどうか、すなわちn=100であるかどうかを判定する。n=100でなければ、カウンタnに1を加算して(S19)、S32へ戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、S43において、n=100であれば、アーク無の最終判定を行い、アーク検知処理を終了する。このように、本変形例において、アーク有無判定部43は、アーク有の仮判定結果cが、上記繰返し数D以上となった場合に、アーク有の最終判定結果を出力するようになっている。
〔実施形態2〕
本開示の別の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。本実施形態では、太陽光発電システム1は、PCS14(変換装置)にアーク検出装置が内蔵されている。
(PCS14の構成)
図8は、本実施形態に係るPCS14の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、PCS14は、測定回路51、電力変換回路52、制御回路53(制御部)、およびコンデンサCを備えている。
測定回路51は、電流計測部61および電圧計測部62を備えている。電流計測部61は、電路24を流れる電流Iを計測する。また、電圧計測部62は、電路24・24間の電圧V(変換前の電圧)を計測する。測定回路51によって計測された電流Iおよび電圧Vの計測結果は、制御回路53に与えられる。
また、電力変換回路52は、コンデンサCを介して、測定回路51と接続されている。コンデンサCが設けられることにより、電力変換回路52に対するサージ電圧の入力を防止することができる。
電力変換回路52は、DC/DCコンバータ63(変換部)およびDC/ACコンバータ64を備えている。DC/DCコンバータ63は、直流電力の電圧を変換(DC/DC変換)する回路であり、例えば昇圧チョッパである。一例として、DC/DCコンバータ63は、太陽電池アレイ15において発電された直流電力の電圧を、より高い電圧に変換(昇圧)する。そして、DC/DCコンバータ63において電圧が変換された直流電力は、DC/ACコンバータ64に供給される。
DC/ACコンバータ64は、DC/DCコンバータ63から供給された直流電力を交流電力に変換(DC/AC変換)する回路であり、例えばインバータである。一例として、DC/ACコンバータ64は、直流電力を、周波数60Hzの交流電力に変換する。そして、DC/ACコンバータ64において変換された交流電力は、電力系統80に供給される。
制御回路53は、PCS14の動作を統括的に制御する。具体的には、制御回路53は、測定回路51からの電流Iおよび電圧Vの計測結果に基づいて、電力変換回路52の動作を制御する。これにより、太陽電池アレイ15において発電された直流電力を、電力系統80との系統連系が可能となる所定の電圧および周波数を有する交流電力に変換することができる。
また、制御回路53は直流電流値取得部65を備える。なお、直流電流値取得部65の詳細は後述する。
本実施形態では、図8に示すように、PCS14は、図2に示すアーク検出装置12の構成のうち、交流用電流センサ31、増幅器32、フィルタ33、A/D変換部34、およびCPU35を備える。また、PCS14は、図2に示すアーク検出装置12における直流用電流センサ36、増幅器37およびA/D変換部38に代えて、電流計測部61と、制御回路53の直流電流値取得部65とを利用する。なお、以下では、増幅器32、フィルタ33、A/D変換部34、およびCPU35を備える構成を「アーク検出処理部39」と称する。
直流電流値取得部65は、電流計測部61によって計測された電流Iのうち直流成分の値である直流電流値を取得する。直流電流値取得部65は、取得した直流電流値をCPU35の繰返し数決定部44に入力する。これにより、図2に示すアーク検出装置12と同様に、誤検出の頻度を抑えつつ、アークの発生を迅速に検出することができる。
(変形例1)
ところで、PCS14に内蔵されている電流計測部61は、通常、電流Iの直流成分だけでなく、交流成分も計測可能である。そこで、交流用電流センサ31に代えて電流計測部61を利用してもよい。この場合、電流計測部61によって計測された電流Iのうちの交流成分を増幅器32に入力すればよい。このように、直流および交流の両方を計測できる電流センサを利用すれば、電流センサの数を2つから1つに減らすことができる。直流および交流の両方を計測できる電流センサの一例としては、CTおよびホール素子を組み合わせた電流センサなどが挙げられる。
(変形例2)
なお、測定回路51をDC/DCコンバータ63の出力側に設けてもよい。この場合、制御回路53は、DC/DCコンバータ63から出力された電流および電圧の計測結果に基づいて、DC/DCコンバータ63を制御すればよい。また、繰返し数決定部44は、太陽電池アレイ15から接続箱13およびDC/DCコンバータ63を介して出力された電流の直流電流値に基づき、上記繰返し数を決定すればよい。
(変形例3)
なお、測定回路51をDC/DCコンバータ63の出力側に追加してもよい。この場合、制御回路53は、PCS14に入力された電流および電圧の計測結果と、DC/DCコンバータ63から出力された電流および電圧の計測結果とに基づいて、DC/DCコンバータ63を制御すればよい。また、繰返し数決定部44は、太陽電池アレイ15から接続箱13を介して出力された電流の直流電流値と、太陽電池アレイ15から接続箱13およびDC/DCコンバータ63を介して出力された電流の直流電流値との少なくとも一方に基づき、上記繰返し数を決定すればよい。
〔実施形態3〕
本開示のさらに別の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。本実施形態の太陽光発電システム1では、太陽光エネルギーを、より効率的に電力に変換するために、PCS14にて行われてきた電力の最適化を、太陽電池モジュール21単位で行うオプティマイザが利用されている。
図9は、各太陽電池モジュール21(直流電源)に設けられるオプティマイザ25(変換装置)およびアーク検出装置71の構成の一例を示すブロック図である。
オプティマイザ25は、太陽電池モジュール21からの電力を最適化して、出力電力を太陽電池ストリング11の出力線路22aに供給する。これにより、太陽電池ストリング11からPCS14への電力の出力効率を向上することができる。
アーク検出装置71は、太陽電池モジュール21と、太陽電池モジュール21およびオプティマイザ25の間の電路22cにおけるアークを検出する。アーク検出装置71は、図8と同様に、交流用電流センサ31およびアーク検出処理部39を備える。交流用電流センサ31は、電路22cに設けられる。
オプティマイザ25は、PCS14における電流計測部61、電圧計測部62およびDC/DCコンバータ63と同様の構成を有している。従って、オプティマイザ25は、太陽電池モジュール21からの電流を計測しており、該電流の直流成分である直流電流値を取得している。
そこで、本実施形態では、オプティマイザ25は、取得した直流電流値をCPU35の繰返し数決定部44に入力する。これにより、図2に示すアーク検出装置12と同様に、誤検出の頻度を抑えつつ、上記アークの発生を迅速に検出することができる。なお、図8に示すPCS14と同様に、オプティマイザ25は、アーク検出装置71を内蔵してもよい。
〔実施形態4〕
本開示の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。本実施形態の太陽光発電システム1では、太陽光エネルギーを、より効率的に電力に変換するために、PCS14にて行われてきた電力の最適化を、複数の太陽電池ストリング11単位で行うオプティマイザが利用されている。
図10は、本実施形態の太陽光発電システム1に設けられているオプティマイザ26(変換装置)およびアーク検出装置72・73の構成の一例を示すブロック図である。
オプティマイザ26は、複数の太陽電池ストリング11からの電力をそれぞれ最適化して、出力電力をPCS14に供給する。これにより、上記複数の太陽電池ストリング11からPCS14への電力の出力効率を向上することができる。
複数のアーク検出装置72は、複数の太陽電池ストリング11におけるアークをそれぞれ検出する。アーク検出装置72は、図8と同様に、交流用電流センサ31およびアーク検出処理部39を備える。アーク検出装置72の交流用電流センサ31は、出力線路22aに設けられる。
オプティマイザ26は、PCS14における電流計測部61、電圧計測部62およびDC/DCコンバータ63と同様の構成を有している。従って、オプティマイザ26は、各太陽電池ストリング11からの電流を計測しており、該電流の直流成分である直流電流値を取得している。
そこで、本実施形態では、オプティマイザ26は、各太陽電池ストリング11の直流電流値を、各アーク検出装置72のアーク検出処理部39に入力する。これにより、図9に示すアーク検出装置71と同様に、誤検出の頻度を抑えつつ、各太陽電池ストリング11におけるアークの発生を迅速に検出することができる。
一方、アーク検出装置73は、オプティマイザ26とPCS14との間の電路24におけるアークを検出する。アーク検出装置73は、図8と同様に、交流用電流センサ31およびアーク検出処理部39を備える。アーク検出装置73の交流用電流センサ31は、電路24に設けられる。
オプティマイザ26は、PCS14への最適化された電力の電流を計測または算出しており、該電流の直流成分である直流電流値を取得している。そこで、本実施形態では、オプティマイザ26は、PCS14への電力の直流電流値を、アーク検出装置73のアーク検出処理部39に入力する。これにより、図9に示すアーク検出装置71と同様に、誤検出の頻度を抑えつつ、電路24におけるアークの発生を迅速に検出することができる。
なお、図8に示すPCS14と同様に、オプティマイザ26は、アーク検出装置72・73を内蔵してもよい。
(変形例)
図10に示す太陽光発電システム1では、3つのアーク検出処理部39が設けられているが、これを1つのアーク検出処理部39としてもよい。この場合、3つの交流用電流センサ31からの信号を切り替えてアーク検出処理部39に出力する切替器を設ければよい。このとき、アークの有無を常時検出することは困難となるが、装置規模を小型化することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
アーク検出装置12・71〜73の制御ブロック(特にCPU35)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、アーク検出装置12・71〜73は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPUを用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
なお、上記実施形態では、上記交流電流信号のパワースペクトルからアークの有無を判定しているが、これに限定されるものではない。例えば、図3の(a)に示すように、アークが発生すると交流電流信号の振幅が増大する。従って、上記交流電流信号の振幅からアークの有無を判定してもよい。
また、上記実施形態では、太陽光発電システムに本発明を適用しているが、これに限定されるものではなく、直流電源を備えた任意の電源システムに本発明を適用することができる。上記直流電源としては、太陽光発電装置の他に、水素燃料と空気中の酸素との電気化学反応により、水素燃料を利用して電気エネルギー(直流電力)を得ることが可能な燃料電池装置、電気エネルギーを蓄積する蓄電池、キャパシタなどの蓄電器、などが挙げられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 太陽光発電システム(直流電源システム)
11 太陽電池ストリング(直流電源)
12、71、72、73 アーク検出装置
13 接続箱
14 PCS(変換装置)
15 太陽電池アレイ(直流電源)
21 太陽電池モジュール(直流電源)
22a、22b 出力線路
22c、24 電路
23 ダイオード
25、26 オプティマイザ(変換装置)
31 交流用電流センサ(電流計測部)
32、37 増幅器
33 フィルタ
34、38 A/D変換部
35 CPU
36 直流用電流センサ(電流計測部)
39 アーク検出処理部
41 FFT処理部
42 代表値取得部
43 アーク有無判定部(アーク判定部)
44 繰返し数決定部
51 測定回路
52 電力変換回路
53 制御回路(制御部)
61 電流計測部
62 電圧計測部
63 DC/DCコンバータ(変換部)
64 DC/ACコンバータ
65 直流電流値取得部
80 電力系統

Claims (10)

  1. 発電または充放電する直流電源からの交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク判定部と、
    前記直流電源からの直流電流に基づいて、前記アーク判定部がアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定部とを備えることを特徴とするアーク検出装置。
  2. 前記繰返し数は、前記アーク判定部がアークの有無を判定するために、前記交流電流のデータの取り込みを繰り返す回数であることを特徴とする請求項1に記載のアーク検出装置。
  3. 前記アーク判定部は、前記交流電流に基づきアークの有無を仮判定し、該仮判定を繰り返し、仮判定したアーク有の回数に基づきアークの有無を最終判定することを特徴とする請求項1または2に記載のアーク検出装置。
  4. 前記繰返し数は、前記アーク判定部が前記仮判定を繰り返す回数であることを特徴とする請求項3に記載のアーク検出装置。
  5. 前記繰返し数は、前記アーク判定部が前記仮判定を繰り返すことにより、仮判定したアーク有の回数であることを特徴とする請求項3に記載のアーク検出装置。
  6. 前記直流電源からの電流を計測する電流計測部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のアーク検出装置。
  7. 発電または充放電する直流電源と、
    請求項1から6までの何れか1項に記載のアーク検出装置を備えた直流電源システム。
  8. 前記直流電源からの直流電力の電圧を変換する変換部と、
    前記変換部を制御する制御部とを備える変換装置をさらに備えており、
    前記アーク検出装置は、前記変換装置の前記制御部から前記直流電流の値を取得することを特徴とする請求項7に記載の直流電源システム。
  9. 請求項1から5までの何れか1項に記載のアーク検出装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記各部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  10. 発電または充放電する直流電源からの交流電流に基づきアークの有無を判定するアーク判定ステップと、
    前記直流電源からの直流電流に基づいて、前記アーク判定ステップにてアークの有無を判定するために繰り返し行う処理の繰返し数を決定する繰返し数決定ステップとを含むことを特徴とするアーク検出装置の制御方法。
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