JP2019158492A - 加振装置及び車両振動再現装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の加振台で発生させる振動試験用の振動を二次電池に適切に与えることのできる加振装置及び車両振動再現装置を提供する。【解決手段】加振装置10は、複数の加振台20と、複数の加振台20のそれぞれに設けられた可動面21と、複数の可動面21に掛け渡されるとともに、二次電池が締結される土台治具30と、加振台20の可動面21の動きを制御する制御装置12とを備える。土台治具30は、二次電池が締結される桟部材361,362と枠部31とからなる土台部と、複数の可動面21のそれぞれに対して土台部から可動面21に当接するように延設された脚部32とを有する。脚部32は、土台部に接続された基端から離れた側の端部である先端が当接する可動面21に固定される。脚部32の先端と基端との間の部分の剛性は、脚部32に挟まれた土台部の剛性よりも低く設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車載時の振動を電池に加える加振装置、及び車両振動再現装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等の車載用電源としては、エネルギー密度の高さからニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池が用いられている。こうした車載用二次電池は、搭載された車両から走行時に印加される振動への耐性が求められており、車両走行時と同様の振動を加えることのできる加振装置の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の加振装置は、車両(乗用車)の各車輪に独立して振動を付与する加振台(加振ユニット)を備える。加振台は、車両の車輪の外周面に下方から当接して支持する車輪支持部材と、車輪支持部材に上下方向の振動を付与する上下振動シリンダと、車両の車輪の外周面に前後斜め下方から当接する前後当接部材と、前後当接部材に前後方向の振動を付与する前後振動シリンダと、を備える。
特開2007−147394号公報
特許文献1に記載の技術によれば、車両の車輪には加振台によって上下方向や前後方向への振動が加振される。そして例えば、車両を振動させることで、車載された二次電池の振動試験を行うこともできる。
また、二次電池の振動試験は、二次電池のみを振動させることによって行うことも考えられる。つまり、車両から受ける振動と同様の振動を二次電池に加えるよう、特許文献1に記載の加振装置と同様の加振装置を利用して二次電池を振動させることが考えられる。このとき、車両であれば、可動面上の車輪に振動を加えれば、車両走行時と同じような振動が二次電池にも伝わる。しかし、可動面に二次電池を締結した場合、車両走行時には生じないねじれが二次電池に生じ、車両走行時の状況を模擬できない可能性のあることが、本発明者の研究で判明した。このねじれは、模擬される車両の走行パターンによって様々な態様で生じるものでもあることも判明し、車両を用いることなく、二次電池に車両走行を模擬した振動を付与することを困難にしていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の加振台で発生させる振動試験用の振動を二次電池に適切に与えることのできる加振装置及び車両振動再現装置を提供することにある。
上記課題を解決する加振装置は、複数の加振台と、前記複数の加振台のそれぞれに設けられた可動面と、前記複数の可動面に掛け渡されるとともに、二次電池が締結される土台治具と、前記加振台の可動面の動きを制御する制御部とを備え、前記土台治具は、前記二次電池が締結される土台部と、前記複数の可動面のそれぞれに対して前記土台部から前記可動面に当接するように延設された脚部とを有し、前記脚部は、前記土台部に接続された基端から離れた側の端部である先端が当接する前記可動面に固定され、前記脚部の前記先端と前記基端との間の部分の剛性は、前記脚部に挟まれた前記土台部の剛性よりも低く設定されている。
上記課題を解決する車両振動再現装置は、複数の加振台と、前記複数の加振台のそれぞれに設けられた可動面と、前記複数の可動面に掛け渡されるとともに、二次電池が締結される土台治具と、前記加振台の可動面の動きを前記二次電池に車両の振動に対応する振動が印加されるように制御する制御部とを備え、前記土台治具は、前記二次電池が締結される土台部と、前記複数の可動面のそれぞれに対して前記土台部から前記可動面に当接するように延設された脚部とを有し、前記脚部は、前記土台部に接続された基端から離れた側の端部である先端が当接する前記可動面に固定され、前記脚部の前記先端と前記基端との間の部分の剛性は、前記脚部に挟まれた前記土台部の剛性よりも低く設定されている。
本発明者らは、加振台の可動面に固定された二次電池に生じる種々あるねじれの要因の一つとして、以下のようなねじれがあることを発見し、特定の条件下では、特に大きな影響を与えることを見出した。つまり、加振台の可動面は鉛直方向に対して水平に維持されているが、こうした複数の加振台に固定された二次電池は、振動に加えて、複数の可動面の間に生じた高低差に起因するねじれが生じる。
この点、この構成によれば、複数の可動面の段差が生じたとしても、土台治具では土台部よりも剛性の低い脚部が弾性変形する。これにより、土台部に可動面の段差に起因するねじれの発生することが抑制される。よって、土台部に締結された二次電池であっても、加振台からの振動が伝達される一方、加振台の可動面の段差に起因するねじれの印加が抑制されるようになる。
また、土台治具は土台部に脚部が延設されていることから適度な剛性を維持しており、車載時に発生する振動等の振動試験に適した周波数の振動を適切に伝達させることができるようにもなる。
よって、複数の加振台で発生させる振動試験用の振動を二次電池に適切に与えることができるようになる。
好ましい構成として、前記土台治具は、前記土台部と前記脚部とが一体に構成されている。
このような構成によれば、土台部と脚部とが一体に構成されていることにより取り扱いが容易である。また、土台部と脚部とが同一材料より構成されていれば製造が容易である。例えば、土台治具が金属であれば、曲げ加工や溶接加工により土台治具を製造することができる。なお、同一材料であっても、材料の太さ、長さ、構造によって脚部の剛性を相対的に低くすることは可能である。
好ましい構成として、前記土台治具は、前記土台部と前記脚部とが別部品から構成されている。
このような構成によれば、土台部と脚部とを別部品で構成されていることにより、土台部と脚部とに設定する剛性を相違させることが容易になる。例えば、土台部を金属とし、脚部を樹脂とすることで、土台部に対して脚部の剛性を相対的に低く設定することができる。
好ましい構成として、前記土台部は、枠体と前記枠体に設けられた桟部材とから構成される。
このような構成によれば、枠体に桟部材を設けることで枠体の剛性を高めることができる。よって、土台部の剛性を脚部に対して相対的に高めることができる。
好ましい構成として、前記桟部材には、前記二次電池が締結される。
このような構成によれば、剛性が高められた枠体の桟部材に二次電池が締結されることで、加振台の可動面の段差に起因する歪みが二次電池に印加されるおそれを低減することができる。
好ましい構成として、前記土台部は、前記二次電池の車体への締結部の少なくとも1つと締結するスペーサを備えている。
このような構成によれば、二次電池を車両における締結状態と同様の状態で加振装置に固定することができる。
好ましい構成として、前記二次電池に周波数が20Hz以下の振動を付与する。
周波数が20Hz以下の振動では、複数の可動面の間に生じた高低差に起因して二次電池に大きなねじれが生じる。この点、この構成によれば、二次電池は加振装置から20Hz以下の振動が付与されるが、20Hz以下の振動によって特に大きく生じるねじれの発生が抑制される。例えば、周波数が0Hz以上、かつ、20Hz以下の振動は、不規則な凹凸を有する路面から入力される周波数であるため、この周波数範囲の振動が伝達されつつ、ねじれの発生が抑えられることにより車両振動の再現性が高まる。こうした周波数範囲は、例えば、石畳の路面などで発生し、二次電池への影響を評価する必要性が高い。
好ましい構成として、前記二次電池の締結部には加速度センサが設置され、前記制御装置は、前記加速度センサで検出された加速度に基づいて前記可動面の動きを制御する。
このような構成によれば、土台治具の振動伝達特性によって振動が変化することによる影響を低減させつつ、二次電池に目的の振動を印加することができる。
本発明によれば、複数の加振台で発生させる振動試験用の振動を二次電池に適切に与えることができる。
加振装置の一実施形態について、その概略構造を示す模式図。 同実施形態において、土台治具の構造を示す斜視図。 同実施形態において、加振装置が再現する振動の例を示す模式図。 同実施形態において、加振装置で再現する車両の走行状態と、その走行状態で発生する振動の周波数分布を示す図。 同実施形態において、加振台と土台治具との関係を示す模式図。 同実施形態において、加振台と土台治具との関係を示す模式図。 土台治具全体の剛性が同様である場合の一例を示す模式図。 土台治具全体の剛性と歪みの大きさとの関係を示すグラフ。
図1〜図8に従って、加振装置及び車両振動再現装置の一実施形態について説明する。図1を参照して、加振装置10は、電気自動車もしくはハイブリッド自動車に搭載され、電動モータ等に電力を供給する二次電池40(図2参照)の振動試験に用いられる装置である。加振装置10は、車両100(図3参照)に搭載(車載)された二次電池40に印加される振動を再現して二次電池40に印加する。
図2に示す二次電池40は、いわゆる電池パックであって、外部筐体41の内部空間に複数の電池モジュール(図示略)が厚み方向に密接して積層されて構成される組電池(図示略)を収容している。電池モジュールは、直方体形状の密閉式電池であって、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池である。
図1に示すように、加振装置10は、加振部11と制御装置12とを備える。加振部11は、4基の加振台20に掛け渡された土台治具30を介して二次電池40に振動を印加する。制御装置12は、複数の加振台20の動作を協調するように制御して、車両100の振動に対応する振動を二次電池40に印加させるようにしている。
加振部11は、4基の加振台20を協調制御させることで、4輪の車両100(図3参照)が路面GL(図4参照)の4点から入力される振動を再現する。4基の加振台20は、それぞれ同様の構成をしていることから説明の便宜上、以下ではそのうちの一つについて説明する。なお、4基の加振台20は、「左前」、「右前」、「左後」及び「右後」の4つの車輪110(図3参照)に対応するかたちになることから、それぞれの入力位置を区別する必要があるときは、「左前」の加振台201、「右前」の加振台202、「左後」の加振台203及び「右後」の加振台204との符号を付して説明する。つまり図1において、紙面下方が「前」、紙面上方が「後」、紙面左側が「左」、そして紙面右側が「右」にそれぞれ対応する。
加振台20は、対象物が載置される可動面21の水平を維持させたまま、3方向に移動させることができる3軸振動装置である。3方向は、前後方向、前後方向に直交する左右方向、及び、左右方向及び前後方向に直交する上下方向である。水平は、鉛直方向に直交する面であって、前後方向と左右方向とを含む面である。加振台20は、可動面21を前後方向に移動させる前後駆動装置22と、可動面21を左右方向に移動させる左右駆動装置23と、可動面21を上下方向に移動させる上下駆動装置24とを備えている。また、可動面21の水平は、機械的に維持される。前後駆動装置22、左右駆動装置23、及び上下駆動装置24は、モータ駆動装置(モータドライバ)付きの電動モータであって、制御装置12からの正回転、逆回転、又は停止の指示に基づいて回転軸を駆動させ、回転軸の回転が対応する方向への直線運動に変換されて可動面21を移動させる。なお、加振台20は、床面に固定されている躯体部分に支持されることで、可動面21が床面に対して相対移動するようになる。また、4基の加振台20はそれぞれの躯体部分が床面に固定されることで相対的な位置関係が固定されている一方、4つの可動面21のそれぞれの相対的な位置関係は可動面21の移動に応じて変化可能になっている。
制御装置12は、加振台20に発生させる振動を算出する振動算出部121と、振動データ125を保持する振動データ保持部124とを備える。
また、制御装置12は、4基の加振台20のそれぞれと信号線141,142,143,144で接続されている。各信号線141,142,143,144はそれぞれ各駆動装置22,23,24への信号を伝達する信号線である。制御装置12は、各信号線を介して正回転、逆回転及び停止の信号を、回転速度を含んで信号伝達先である各駆動装置22,23,24に出力する信号出力部123を備える。
制御装置12は、4つの加速度センサ131〜134とそれぞれ信号線で接続されている。制御装置12は、各信号線を介して各信号線の接続先の各加速度センサ131〜134が検出した加速度を取得する加速度取得部122を備える。加速度センサ131〜134は、X軸・Y軸・Z軸の3方向の加速度を検出することができる3軸の加速度センサである。加速度取得部122は、各加速度センサ131〜134から3方向の加速度を取得するとともに、「ピッチ」、「ヨー」及び「ロール」を算出することができる。また、加速度取得部122は、取得した4点の加速度に基づいて、二次電池40の重心位置等の特定の位置における3方向の加速度や「ピッチ」、「ヨー」、「ロール」を算出してもよい。
制御装置12は、マイクロコンピュータを含み構成されており、演算装置や記憶部を備えている。制御装置12は、記憶部に記憶されたプログラムを演算装置で演算処理することにより、所定の機能を発揮する。例えば、制御装置12は、振動算出用のプログラムの演算処理に基づいて、振動算出部121の機能を発揮させる。
また、記憶部には上述の振動データ保持部124が備えられ、振動データ保持部124に振動データ125が記憶されている。振動データ125は、二次電池40の振動試験に適した振動に対応したデータである。振動データ125は、例えば、車両100で測定された振動に基づいて生成されたデータや、車両振動に対応するように作成されたデータである。ここで振動データ125は、加速度データで構成されるが、振動を再現可能なデータであればその他のデータで構成されてもよい。
振動算出部121は、振動データ保持部124に保持されている振動データ125を再現させるように4基の加振台20の可動面21の移動量の算出を行う。詳述すると、振動算出部121は、振動データ125から各加振台20に対応する移動データを取得又は生成し、1つの加振台20の移動データから前後方向、左右方向、及び上下方向の方向別データを取得又は生成する。そして、制御装置12は、各駆動装置22,23,24に対応する方向別データに基づいて各駆動装置22,23,24を駆動制御する。
また、振動算出部121は、加速度取得部122で取得した加速度に基づく振動データと、振動データ保持部124に記憶されている振動データ125とを比較して、4基の加振台20の指令値を補正する、いわゆるフィードバック制御を行うことができる。加振装置10は、二次電池40又は土台治具30に取り付けた加速度センサ131〜134から取得した加速度に基づいてフィードバック制御を行うことにより、加振台20、土台治具30、及び二次電池40の応答特性による影響を低減しつつ、二次電池40に目的の振動を印加することができる。入力が4点である場合、同数の加速度センサ131〜134を用いると好適である。つまり、加速度センサ131〜134で検出された加速度に基づいて可動面21の動きが制御される。なお、これら加速度センサ131〜134は、二次電池40が土台治具30に締結される位置に設けられると好適である。
振動算出部121は、算出した方向別データに基づく移動量を回転速度等の指令値に変換し、信号出力部123から対応する加振台20の対応する駆動装置22,23,24に出力する。方向別データは、例えば、周波数と振幅とからなるデータであってもよいし、サンプル時間毎の速度情報であってもよいし、サンプル時間毎の位置情報であってもよい。
図2を参照して、土台治具30について説明する。
土台治具30は、矩形枠状の枠体としての枠部31と、枠部31の各角部から延出される脚部32とを備えている。つまり土台治具30は、枠部31と4つの脚部32とが一体に構成されている。
枠部31は、板厚が1.5mm以上、かつ、5mm以下の鉄材からなる中空角材が組み合わされて構成されている。枠部31は、長手方向に延びる角筒からなる2つの縦部材30a,30bに同じく長手方向に延びる角筒からなる2つの横部材30c,30dが直交するように組み合わされることで矩形状に構成されている。枠部31は、左右方向に並んで平行配置された縦部材30a,30bと、前後方向に並んで平行配置された横部材30c,30dとが溶接されることで構成されている。枠部31の剛性は、直交する角筒が溶接されることで確保されている。本実施形態の土台治具30は、枠部31の一辺の長さが700mm以上、かつ、1500mm以下の矩形状である。
枠部31は、各縦部材30a,30bの長手方向の途中であって、横部材30c,30dに挟まれる位置に、2つの縦部材30a,30bに掛け渡されるとともに、横部材30c,30dに平行となるように前側の桟部材361とスペーサとしての後側の桟部材362とが固定されている。2つの桟部材361,362はそれぞれ、枠部31の左右方向の幅と同じ長さを有し、左右方向の各端部の側面がそれぞれ縦部材30a,30bの側面に重ね合わされているとともに、その重ね合わされている部分が溶接されている。枠部31と2つの桟部材361,362とから土台部が構成される。
前側の桟部材361は、金属製の角筒であって、角筒の長手方向の両端部がそれぞれ縦部材30a,30bに溶接されている。前側の桟部材361は、車両100における二次電池40の固定部材を再現している。二次電池40の前方下側に設けられている締結部42L,42Rは、前側の桟部材361を介して枠部31に固定させる。前側の桟部材361は、溶着された高さ調整部材36a,36bの上面に締結用ねじ孔が形成されている。二次電池40の締結部42R,42Lは、締結用ねじ孔にボルトがねじ込まれることで高さ調整部材36a,36bに締結される。
後側の桟部材362は、左右方向を長手方向にする金属製の箱状の部材であって、箱の長手方向の両端部がそれぞれ縦部材30a,30bに溶接されている。また、後側の桟部材362は、箱の後方下部が横部材30dに溶着されている。後側の桟部材362は、車両100における二次電池40の固定部材を再現している。二次電池40の後方上側に設けられている締結部43L,43C,43Rは、後側の桟部材362を介して枠部31に固定させる部材である。後側の桟部材362の上面37には、締結用ねじ孔が形成されている。二次電池40の締結部43L,43C,43Rは、締結用ねじ孔にボルトがねじ込まれることで上面37に締結される。
二次電池40が桟部材361,362に締結される締結部42L,42R,43L,43R、又は、それらの近傍に加速度センサ131〜134が設けられる。これにより、二次電池40に入力される振動が加速度センサ131〜134によって好適に測定される。
よって、枠部31は、2つの縦部材30a,30bと前後2つの横部材30c,30dとで構成される矩形状に、さらに2つの桟部材361,362が接続されていることにより、その剛性がより高い状態に維持されている。
脚部32は、金属製の角筒から構成されており、枠部31の各角部又はその近傍の部分から枠部31に離間する方向に延設されている。具体的には、脚部32は、板厚が1.5mm以上、かつ、5mm以下の鉄材からなる中空角材から構成されている。縦部材30a,30bの前後に延長された部分がそれぞれ脚部32とされている。すなわち、右側の縦部材30aの前側に延長された部分が右前の脚部32(322)であり、後側に延長された部分が右後の脚部32(324)である。また、左側の縦部材30bの前側に延長された部分が左前の脚部32(321)であり、後側に延長された部分が左後の脚部32(323)である。そして、右前の脚部32(322)は「右前」の加振台202に固定され、右後の脚部32(324)は「右後」の加振台204に固定され、左前の脚部32(321)は「左前」の加振台201に固定され、左後の脚部32(323)は「左後」の加振台203に固定される。
脚部32は、枠部31に接続されている基端32aと、可動面21に締結される先端32bと、基端32aと先端32bとの間において先端32bを枠部31から離間させるとともに、可動面21に当接可能にさせる延長部32cとを備えている。本実施形態では、土台治具30の各脚部32はそれぞれ、脚部32の基端32aから先端32bまでの長さが150mm以上、かつ、300mm以下の長手部材である。
基端32aは、脚部32が縦部材30a,30bに接続されている部分である。脚部32は、先端32bを可動面21上の適切な位置に配置させるため、基端32aの位置、又はその近傍の位置で適切な角度に曲げられている。曲げられている角度は、縦部材30a,30bの間隔よりも前側の2つの先端32bの間隔や後側の2つの先端32bの間隔が広がる角度である。なお、可動面21の適切な位置に先端32bの配置が可能であるならば曲げられる角度は、0度であってもよいし、縦部材30a,30bの間隔よりも2つの先端32bの間隔が狭くなる角度であってもよい。
本実施形態では、脚部32は、縦部材30a,30bがそれぞれ前方向及び後方向に延長された部分であることから、枠部31との間の接続強度が高く維持される。また、枠部31に隣接する基端32a及びその近傍はその剛性が高く維持される。
先端32bは、可動面21に締結可能に構成されている。先端32bは、端部の周囲にフランジ32fを有している。例えば、先端32bは、フランジ32fがボルト等で可動面21に固定されてもよいし、フランジ32fが可動面21と、可動面21に固定された固定具との間に挟み込まれてもよい。なお、先端32bは、可動面21が移動したとき、土台治具30を変形させつつも、可動面21の移動に追従できる強度で可動面21に固定されている。
延長部32cは、所定の長さを有し、先端32bを基端32aから離間させている。延長部32cは、その所定の長さにおいて、弾性変形が可能である。枠部31が桟付きの枠体であることに対し、延長部32cは、1本の角筒から構成されているものであるため、土台治具30中において剛性が相対的に低い。よって、土台治具30は、ねじれの力が加わると、まず、ねじれの力に応じて延長部32cが弾性変形する一方、延長部32cよりも剛性の高く維持された枠部31の変形が抑制される。なお、延長部32cは、所定の長さを長くすることで、枠部31に対する剛性の相対的な低下量を増やしたり、逆に短くして、枠部31に対する剛性の相対的な低下量を減らしたりすることができる。つまり、延長部32cに設定する剛性を、所定の長さの変更で調整することができる。
延長部32cは、基端32aから水平方向に延びる部分32dと、延びる部分32dの先端側から可動面21の方向に突出し、先端32bが設けられる立ち上げ部32eとを備える。立ち上げ部32eは、水平方向に延びる部分32dに対して、可動面21の方向に向かって略直交する鉛直方向に突出するように設けられている。
つまり、延長部32cは、加振台20の段差に起因して土台治具30に生じるねじれを水平方向に延びる部分32dと立ち上げ部32eとの変形によって吸収して枠部31の変形を抑制させる。例えば、水平方向に延びる部分32dは、基端32aから離れる部分が水平方向に対して上下方向や左右方向に移動するように変形することで上下方向に生じる段差、段差に起因して左右方向の距離が長くなることに対応して弾性変形する。また、立ち上げ部32eは、可動面21から離れる部分が鉛直方向に対して前後方向及び左右方向に傾くことで各脚部32の水平方向に生じる間隔の変化を吸収したり、水平方向に延びる部分32dの曲がりに追従したりする。
こうした土台治具30は、複数の脚部32と、その間に配置された枠部31とが、全ての脚部32が加振台20に当接している状態となるようなかたちで力が加えられ、このときの脚部32と、枠部31を含む土台部のねじれの大きさが剛性として比較される。つまり、ねじれが大きければ剛性が低く、ねじれが小さければ剛性が高いと判定される。ここで、土台治具30の土台部の剛性は、例えば、土台治具30における隣り合う2つの脚部32に挟まれた間に存在し、土台治具30として剛性を生じさせる全ての部材、具体的には、縦部材30a、縦部材30b、横部材30c、及び横部材30d+桟部材362の剛性である。例えば、縦部材30a、縦部材30b、横部材30c、及び横部材30d+桟部材362のいずれもが、脚部32よりもねじれが小さければ、土台部は脚部32より剛性が高いといえる。
図3及び図4を参照して、加振装置10が二次電池40に加える振動試験用の振動について説明する。
図3に示すように、走行する車両100は、路面GL(図4参照)に接触する4つの車輪110を入力点として、これら4つの車輪110を介して入力される路面GL(図4参照)からの振動が車体の床面120に印加される。よって、4基の加振台20を備える加振装置10は、走行する車両100と同様の振動を発生させることに適している。
例えば、走行する車両100には、車体の前部101が車体の後部102よりも相対的に上になったり下になったりする前後の揺動に基づいて上下方向への振動が印加される。また、走行する車両100には、車体の左側が車体の右側よりも相対的に上になったり下になったりする左右の揺動に基づいて上下方向への振動が印加される。こうした振動が、車両100の床面120に締結された二次電池40にも印加される。よって、二次電池40の振動試験に際し、加振装置10は、振動データ125として前述した振動と同様の振動が設定され、設定された振動データ125に基づいて加振台20の振動を制御することで二次電池40に振動を印加させる。
図4を参照して、加振装置10に設定される振動データ125について説明する。加振装置10の振動データ125は、路面GLを走行する車両100において、車両100の車輪110から入力されて床面120から二次電池40に印加される加速度に基づいて生成されたデータである。路面GLとして、細かい凹凸の多い路面を対象としている。細かい凹凸の多い路面GLの例としては、石畳の路面、非舗装道路の路面、舗装が劣化した道路の路面等が挙げられる。なお、車両100の車輪110と床面120との間、床面120と二次電池40との間には、機械的なばね特性があるが、細かい凹凸のある路面GLから二次電池40には、図4のグラフL1に示すように、周波数0Hz以上、かつ、20Hz以下の周波数範囲に入力加速度の高い振動が伝達される。すなわち、二次電池40の振動試験用の振動としては、周波数20Hz以下の入力加速度の高い振動が好ましい。よって、振動データ125は、グラフL1に示すような振動を二次電池40に与えることができるデータが設定される。また、車両100の振動は、周波数が低いほど振幅が大きいために入力加速度が高くなる傾向にある。また、振幅が大きいことにより、複数の加振台20において隣接する加振台20間の高低差が大きくなって、二次電池40の傾きも大きくなる傾向にある。例えば、振幅の最大値は20mm程度であって、二次電池40の傾きとしては最大で1度程度となるようにされている。
つまり、土台治具30は、枠部31のねじれは小さく抑えられる構成であることが好ましい。この点、本実施形態の土台治具30は、周波数0Hz以上、かつ、20Hz以下の振動を伝達させつつ、ねじれの発生が抑えられる構成とすることができた。少なくとも、土台治具30は、枠部31と、脚部32との条件が以下のような場合、上述の好ましい構成となる。すなわち、条件の一例は、枠部31の一辺の長さが700mm以上、かつ、1500mm以下の矩形状であり、脚部32の基端32aから先端32bまでの長さが150mm以上、かつ、300mm以下であって、枠部31及び脚部32は板厚が1.5mm以上、かつ、5mm以下の鉄材からなる中空角材から構成されることである。
(作用)
図5及び図6を参照して、加振台20から振動が加えられたときの土台治具30の動作について説明する。
図5は、振動していないことから同じ高さに維持されている加振台20の可動面21を示している。図6は、振動によって高さが相違する加振台20の可動面21を示している。なお、加振台20は4つであるが、説明の便宜上、右側面から見たときの2つの加振台20(可動面21)を例にして説明する。
図5に示すように、右前の加振台202と右後の加振台204との各可動面21が同じ高さにあるとき、土台治具30の右前の脚部322と右後の脚部324とは、弾性変形することなく対応する可動面21に当接する。また、土台治具30の各脚部32は、各加振台20の可動面21が同一平面に含まれる状態であるとき、対応する可動面21に締結される。このとき、各脚部32は無負荷状態である。いわゆる無負荷状態であれば、土台治具30の各脚部32は、同一平面に配置されるように枠部31に取り付けられている。また、各脚部32が無負荷であるため、枠部31にねじれが発生することはなく、枠部31に締結部42L,42R,43L,43C,43Rの締結された二次電池40にあっても歪みが生ることもない。
図6は、加振台20に取り付けられた土台治具30及び二次電池40を加振台20で振動させたときの一状態を示す。
加振台20は3軸振動装置であるため、可動面21は水平方向に対する姿勢を維持したまま前後方向、左右方向及び上下方向に移動する。このとき、土台治具30は、2つの可動面21の脚部32が固定されている部分の間の距離が変化することから、この距離の変化を吸収するため、脚部32において基端32aと先端32bとの間にあって、枠部31よりも剛性が低く設定されている延長部32cに弾性変形が生じる。例えば、前後方向や左右方向への移動で2つの加振台20の間隔が変化すると、2つの立ち上げ部32eの相対角度が変化したり、曲がったりして間隔の変化が吸収される。また、加振台20に上下方向の段差が生じると、当該段差によるねじれは、可動面21の間隔の変化は立ち上げ部32eの曲がり等で吸収されるとともに、上下方向に生じる張力で、立ち上げ部32e及び水平に延びる部分32dが張力のかかる方向に曲がる等で吸収される。一方、こうした脚部32の変形によって枠部31のねじれが最小限に抑制される。
例えば、図6に示すように、右前の加振台202に対して右後の加振台204が相対的に低くなったとき、枠部31は、右前の加振台202側が右後の加振台204側よりも高くなるように傾斜する。一方、可動面21に締結されている右前の脚部322の先端32bと、右後の脚部324の先端32bとは、締結されている可動面21に対する相対位置が維持される。このため、土台治具30は、水平が維持された右前の脚部322の先端32bと右後の脚部324の先端32bとに対して枠部31が傾く。よって、水平方向に対して、一定の長さが維持される右前の脚部322の先端32bと右後の脚部324の先端32bとの間隔に対して、枠部31の長さの水平方向の成分が短くなるため2つの脚部322,324の間には張力が生じる。そして、この生じた張力は、枠部31よりも剛性が低く設定されている脚部32の弾性変形によって吸収されることになる。また、上下方向に対して、同一位置にあった右前の脚部322の先端32bと右後の脚部324の先端32bとの間に段差が生じて、それら2つの先端32bの間の上下方向に間隔が生じて距離が長くなるため張力が生じる。そして、この生じた張力は、枠部31よりも剛性が低く設定されている脚部32の弾性変形によって吸収される。
このように、加振台20が振動したとしても枠部31のねじれが最小限に抑えられることから、枠部31に締結部42L,42R,43L,43C,43Rが締結された二次電池40にあっても、土台治具30のねじれに起因する歪みの発生が抑制される。また、歪みの発生が抑制される一方で、脚部32は可動面21と略同速度、略同加速度で移動可能であること、及び、脚部32の弾性変形の量もそれ程大きくないことから、土台治具30は、加振台20から印加される試験用の振動を二次電池40に適切に伝達させることができる。
図7には、剛性の低い脚部32を有していない土台治具130の例について説明する。
図7を参照して、土台治具130は、例えば、金属板から構成され、全体的に同様な剛性を有する。土台治具130は、二次電池40を載置する載置部310の前後に加振台20に固定される固定部320,340を有している。土台治具130は、全体的に同様な剛性を有することから、加振台20で補強される固定部320,340は変形しづらく、補強されていない載置部310は変形しやすい。よって、こうした土台治具130は、右前の加振台202に対して右後の加振台204の高さが相対的に低いとき、この段差(高低差)に対応すべく、固定部320,340よりも変形しやすい載置部310がねじれて弾性変形するようになる。載置部310は、加振対象である二次電池40が締結されることから、載置部310に生じる変形は二次電池40に対して印加されて、二次電池40に歪みを生じさせる。つまり、二次電池40は、加振台20によって加振されるのみならず、土台治具130の変形に起因する大きな歪みも印加される。このため、この土台治具130を利用した振動試験では、二次電池40には試験用の振動以外の機械的な歪みが印加され、この歪みが振動試験に影響を及ぼすことが懸念される。
図8を参照して、土台治具30から二次電池40に印加される歪みについて説明する。同図8の各グラフは、二次電池40の長手方向の長さが700mmであり、傾きの最大値は1度であり、隣接する加振台20の高低差は10mm以下であるとした場合の一例を示している。図8は、二次電池40に印加される歪みを示すものであって、グラフL51は車載された二次電池40に印加される歪み、グラフL52は本実施形態の土台治具30に取り付けられた二次電池40に印加される歪み、グラフL53は従来の土台治具130に取り付けられた二次電池40に印加される歪みの大きさを示す。例えば、車載された二次電池40は車両100の床面120とともに振動するので、振動以外の歪みの発生は小さい。一方、従来の土台治具130は、振幅の大きい低周波数において大きくねじれる載置部310に載置される二次電池40には大きな歪みが印加される。これに対し、本実施形態の土台治具30は、振幅の大きい低周波数において脚部32が大きく弾性変形する一方で、枠部31のねじれは小さく抑えられるため、枠部31に締結される二次電池40に印加される歪みはその大きさが抑制されるようになる。
以上説明したように、本実施形態の加振装置及び車両振動再現装置によれば、以下に記載するような効果が得られるようになる。
(1)複数の加振台20の可動面21に段差が生じたとしても、土台治具30では枠部31よりも剛性の低い脚部32が弾性変形する。これにより枠部31に可動面21の段差に起因するねじれが発生することが抑制される。よって、枠部31に締結された二次電池40であっても、加振台20からの振動が伝達される一方、加振台20の可動面21の段差に起因するねじれの印加が抑制されるようになる。
また、土台治具30は枠部31に脚部32が延設されていることから適度な剛性を維持しており、車載時に発生する振動等の振動試験に適した周波数の振動を適切に伝達させることができるようにもなる。
よって、複数の加振台で発生させる振動試験用の振動を二次電池40に適切に与えることができるようになる。
(2)枠部31と脚部32とが一体に構成されていることにより取り扱いが容易である。また、枠部31と脚部32とが金属等の同一材料より構成されていれば製造が容易である。例えば、土台治具30が金属であれば、曲げ加工や溶接加工により土台治具30を製造することができる。なお、同一材料であっても、材料の太さ、長さ、構造によって脚部の剛性を相対的に低くすることは可能である。
(3)枠部31に2つの桟部材361,362を設けることで枠部31の剛性を高めることができる。よって、枠部31を含む土台部の剛性を脚部32に対して相対的に高めることができる。
(4)剛性が高められた枠部31の桟部材361,362に二次電池40が締結されることで、加振台20の可動面21の段差に起因する歪みが二次電池40に印加されるおそれを低減することができる。
(5)桟部材361,362を介して二次電池40を車両100における締結状態と同様の状態で加振装置10に固定することができる。
(6)二次電池40は加振装置10から20Hz以下の振動が付与されるが、20Hz以下の振動によって特に大きく生じるねじれの発生が抑制される。例えば、周波数が0Hz以上、かつ、20Hz以下の振動は、不規則な凹凸を有する路面GLから入力される周波数であるため、この周波数範囲の振動が伝達されつつ、ねじれの発生が抑えられることにより車両振動の再現性が高まる。こうした周波数範囲は、例えば、石畳の路面などで発生し、二次電池への影響を評価する必要性が高い。
(7)土台治具30の振動伝達特性によって振動が変化することによる影響を低減させつつ、二次電池40に目的の振動を印加することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、延長部32cにおいて立ち上げ部32eと水平方向に延びる部分32dとが略直交する場合について例示したが、これに限らず、枠部を加振台に固定できるのであれば、立ち上げ部と水平方向に延びる部分とが略直角以外の角度であってもよいし、延長部が円弧状であってもよい。
・上記実施形態では、延長部32cに設定する剛性を所定の長さの変更で調整できる場合について例示したが、これに限らず、延長部に設定する剛性を、延長部の構造や、延長部の材料によって設定するようにしてもよい。例えば、延長部の筒径を大きくしたり、筒の肉厚を厚くして剛性を高めてもよいし、逆に筒径を小さくしたり、筒の肉厚を薄くして剛性を低めてもよい。
・上記実施形態では、前側の桟部材361が角筒であり、後側の桟部材362が箱状である場合について例示した。しかしこれに限らず、二次電池を車載されている姿勢で固定できるのであれば、前側及び後側の桟部材がともに箱状であってもよいし、前側及び後側の桟部材がともに角筒であってもよいし、前側の桟部材が箱状かつ後側の桟部材が角筒であってもよい。また、二次電池を車載されている姿勢で固定させることができるのであれば、前側の桟部材や後側の桟部材が、角筒や箱状以外の形状であってもよい。
・上記実施形態では、土台治具30の枠部31の桟部材361,362に二次電池40が締結される場合について例示した。しかしこれに限らず、二次電池の締結される部分に脚部よりも高い剛性を維持することのできる構造であれば、二次電池の締結される部分が、板状でもよいし、桟に板が組み合わされた形状であってもよい。
・上記実施形態では、脚部32は、枠部31の縦部材30a,30bが延長されている部分である場合について例示したが、これに限らず、脚部は、枠部とは別の部材であって、枠部に対して溶着等などにより組み合わされたものであってもよい。
・上記実施形態では、土台治具30において枠部31と脚部32とが一体に構成されている場合について例示したが、これに限らず、土台治具に剛性を適切に設定することが可能であれば、土台部と脚部とが別部品から構成されていてもよい。例えば、土台部と脚部とは土台部に脚部が嵌め込まれたり、ねじ止めされたりすることで組み合わされてもよい。
土台部と脚部とが別部品で構成されることにより、土台部と脚部とに設定する剛性を相違させることが容易になる。例えば、土台部を金属とし、脚部を樹脂とすることで、土台部に対して脚部の剛性を相対的に低く設定することができる。
・上記実施形態では、枠部31は角筒が溶接により組み合わされて構成される場合について例示したが、これに限らず、2つの角筒が高い剛性を有して接続されるのであれば、ねじ止めによる接続や、連結部材を介した接続等であってもよい。
・上記実施形態では、枠部31が角筒で構成されている場合について例示したが、これに限らず、枠部に適切な剛性を確保することができるのであれば、枠部が円筒や角柱、円柱、板状の部材やこれらの組み合わせで構成されていてもよい。また、部材を変更することで周波数が0Hz以上、かつ、20Hz以下の振動の伝達率が高い特性を有するようにもできる。また、周波数が30Hz以上、かつ、40Hz以下である振動の伝達率を低下させるようにすることもできる。
・上記実施形態では、加振部11が4基の加振台20を備える場合について例示したが、これに限らず、二次電池の試験に必要な振動が加えられるのであれば、加振台は2基又は3基、又は5基以上であってもよい。加振台の数が少なければ協調制御が容易である一方、加振台の数が多ければ車両振動等の再現性が高められる。
・上記実施形態では、加振台20が3軸である場合について例示したが、これに限らず、振動試験に必要な振動を発生させることかできるのであれば、加振台が1軸や2軸、又は4軸以上であってもよい。可動面を傾けることができる6軸の加振台であったとしても、土台治具を用いることで二次電池に歪みが生じることが抑制されることが期待される。
・上記実施形態では、加振装置10は、車載された二次電池40に印加される振動を再現して二次電池40に印加する場合について例示した。しかしこれに限らず、加振装置は、二次電池の振動試験に必要とされる振動であれば、車載時の振動とは相違する振動を再現して二次電池に印加してもよい。すなわち、振動データが車載時の振動とは相違する振動のデータであってもよい。これにより、加振装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、電池モジュールはリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池である場合について例示したが、これに限らず、その他の二次電池であってもよい。
・上記実施形態では、二次電池40が電気自動車もしくはハイブリッド自動車に搭載される場合について例示したが、これに限らず、二次電池は、ガソリン自動車やディーゼル自動車等の車両に搭載されてもよい。また二次電池は、移動体や固定設置の電源として用いられてもよい。例えば、電源の適用先としては、鉄道、船舶、航空機やロボット等の移動体や、情報処理装置等の電気製品等が挙げられる。
10…加振装置、11…加振部、12…制御装置、20…加振台、21…可動面、22…前後駆動装置、23…左右駆動装置、24…上下駆動装置、30…土台治具、30a,30b…縦部材、30c,30d…横部材、31…枠部、32…脚部、32a…基端、32b…先端、32c…延長部、32d…部分、32e…立ち上げ部、32f…フランジ、36a,36b…高さ調整部材、37…上面、40…二次電池、41…外部筐体、42L,42R,43C,43L,43R…締結部、100…車両、101…前部、102…後部、110…車輪、120…床面、121…振動算出部、122…加速度取得部、123…信号出力部、124…振動データ保持部、125…振動データ、130…土台治具、131,132,133,134…加速度センサ、141,142,143,144…信号線、201,202,203,204…加振台、310…載置部、320…固定部、321,322,323,324…脚部、340…固定部、361,362…桟部材、GL…路面。

Claims (9)

  1. 複数の加振台と、
    前記複数の加振台のそれぞれに設けられた可動面と、
    前記複数の可動面に掛け渡されるとともに、二次電池が締結される土台治具と、
    前記加振台の可動面の動きを制御する制御部とを備え、
    前記土台治具は、前記二次電池が締結される土台部と、前記複数の可動面のそれぞれに対して前記土台部から前記可動面に当接するように延設された脚部とを有し、
    前記脚部は、前記土台部に接続された基端から離れた側の端部である先端が当接する前記可動面に固定され、
    前記脚部の前記先端と前記基端との間の部分の剛性は、前記脚部に挟まれた前記土台部の剛性よりも低く設定されている
    加振装置。
  2. 前記土台治具は、前記土台部と前記脚部とが一体に構成されている
    請求項1に記載の加振装置。
  3. 前記土台治具は、前記土台部と前記脚部とが別部品から構成されている
    請求項1に記載の加振装置。
  4. 前記土台部は、枠体と前記枠体に設けられた桟部材とから構成される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の加振装置。
  5. 前記桟部材には、前記二次電池が締結される
    請求項4に記載の加振装置。
  6. 前記土台部は、前記二次電池の車体への締結部の少なくとも1つと締結するスペーサを備えている
    請求項4又は5に記載の加振装置。
  7. 前記二次電池に周波数が20Hz以下の振動を付与する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の加振装置。
  8. 前記二次電池の締結部には加速度センサが設置され、
    前記制御部は、前記加速度センサで検出された加速度に基づいて前記可動面の動きを制御する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の加振装置。
  9. 複数の加振台と、
    前記複数の加振台のそれぞれに設けられた可動面と、
    前記複数の可動面に掛け渡されるとともに、二次電池が締結される土台治具と、
    前記加振台の可動面の動きを前記二次電池に車両の振動に対応する振動が印加されるように制御する制御部とを備え、
    前記土台治具は、前記二次電池が締結される土台部と、前記複数の可動面のそれぞれに対して前記土台部から前記可動面に当接するように延設された脚部とを有し、
    前記脚部は、前記土台部に接続された基端から離れた側の端部である先端が当接する前記可動面に固定され、
    前記脚部の前記先端と前記基端との間の部分の剛性は、前記脚部に挟まれた前記土台部の剛性よりも低く設定されている
    車両振動再現装置。
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