JP2019157715A - エンジンシステム - Google Patents

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【課題】排ガス浄化性能に優れ、かつ、省電力化を図ることができるエンジンシステムを提供すること。【解決手段】エンジンシステム1は、ガソリンによって動力および排ガスを生じさせ、冷却水により冷却されるガソリンエンジン2と、ガソリンエンジン2において生じる排ガスが通過可能な排気管3と、排気管3に介在されるプラズマリアクタ5と、プラズマリアクタ5に電力を印加する電源6と、ガソリンエンジン2の冷却水の温度を検知する温度センサ7と、電源6の出力を制御する制御ユニット8とを備え、制御ユニット8が、温度センサ7により検知される温度が、所定値以上である場合には、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されているときに、プラズマリアクタ5に対する電力の印加を停止し、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていないときに、プラズマリアクタ5に対して電力を印加するように、電源6を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンシステム、詳しくは、ガソリンエンジンから排出される排ガスを浄化することができるエンジンシステムに関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンから排出される排ガスには、炭化水素(THC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの有害成分や、粒子状物質(PM:Particulate Matter)などが含まれている。
そのため、エンジンシステムにおいては、排ガス浄化用触媒(三元触媒)やプラズマリアクタなどの排ガス浄化手段が備えられている。
排ガス浄化手段は、通常、排ガス流路に介在されており、具体的には、例えば、車両のエンジンから排出される排ガスからPMを除去するためのプラズマリアクタを、エキゾーストパイプなどの排気管の途中部分に介装させ、排ガス中のPMを酸化および除去することが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2018− 17217号公報
一方、プラズマリアクタによるPMの除去においては、PMを静電的にリアクタ内に吸着させることと、その静電的に吸着されたPMを酸化させることとが、要求される。このようなPMの除去において、後者のPMの酸化には酸素が必要である。
この点、上記のエンジンがガソリンエンジンである場合には、ディーゼルエンジンである場合に比べ、排ガス中の酸素濃度が低い場合があり、このような状態でプラズマリアクタを作動させても、PMを効率よく酸化できず、電力の浪費を惹起する場合がある。
そのため、プラズマリアクタにおいては、優れた排ガス浄化率を発現しながら、省電力化を図ることが要求されている。
本発明は、排ガス浄化性能に優れ、かつ、省電力化を図ることができるエンジンシステムである。
本発明[1]は、ガソリンによって動力および排ガスを生じさせ、冷却水により冷却されるガソリンエンジンと、前記ガソリンエンジンにおいて生じる排ガスが通過可能な排気管と、前記排気管に介在されるプラズマリアクタと、前記プラズマリアクタに電力を印加する電源と、前記ガソリンエンジンの冷却水の温度を検知する温度センサと、前記電源の出力を制御する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットは、前記温度センサにより検知される温度が、所定値以上である場合には、前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときに、前記プラズマリアクタに対する電力の印加を停止し、前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときに、前記プラズマリアクタに対して電力を印加するように、前記電源を制御する、エンジンシステムを含んでいる。
すなわち、ガソリンエンジンにおいては、通常、エンジンの始動時などの特定状態においてPM発生量が比較的多くなり、また、エンジンの定常運転時などには、PM発生量が比較的少なくなる。
換言すれば、温度センサにより検知される冷却水の温度が所定値未満である場合(例えば、エンジンの始動時など)にはPM発生量が比較的多くなり、また、温度センサにより検知される冷却水の温度が所定値以上である場合(例えば、暖気後の定常運転時)には、PM発生量が比較的少なくなる。
そこで、本発明のガソリンエンジンでは、温度センサにより検知される冷却水の温度が所定値以上である場合(例えば、暖気後の定常運転時)には、PM発生量が比較的少なくなるため、常にプラズマリアクタを作動させるのではなく、特定のタイミングでのみ、プラズマリアクタを作動させる。
具体的には、ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときには、プラズマリアクタに対する電力の印加を停止し、ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときに、プラズマリアクタに対して電力を印加する。
すなわち、ガソリンエンジンにガソリンが供給されていない場合(燃料カット時)には、排ガス中の酸素濃度が比較的高くなるため、このときにプラズマリアクタを作動させることにより、リアクタ内に静電的に吸着させたPMを、効率よく酸化(除去)することができる。
また、ガソリンエンジンにガソリンが供給されている場合には、排ガス中の酸素濃度が比較的低くなる(すなわち、PM酸化効率が低下する)ため、プラズマリアクタの作動を停止させることにより、電力の浪費を抑制し、省電力化を図ることができる。
また、本発明[2]は、前記制御ユニットが、前記温度センサにより検知される温度が、所定値未満である場合には、前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときと、前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときとの両方において、前記プラズマリアクタに対して電力を印加するように、前記電源を制御する、上記[1]記載のエンジンシステムを含んでいる。
すなわち、温度センサにより検知される冷却水の温度が所定値未満である場合(例えば、エンジンの始動時など)には、PM発生量が比較的多くなるため、ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときと、ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときとの両方において、プラズマリアクタを作動させる。これにより、酸素濃度が比較的低い場合でも、PMをリアクタ内に静電的に吸着させることができる。
本発明のエンジンシステムによれば、優れた排ガス浄化性能を得ることができ、かつ、省電力化を図ることができる。
図1は、本発明の排ガス浄化システムの一実施形態を示す概略図である。 図2は、図1の制御ユニットにおいて実行される制御処理を示すフロー図である。
1.エンジンシステムの全体構成
図1において、エンジンシステム1は、例えば、ガソリン自動車などに搭載されるエンジンシステムであって、ガソリンエンジン2と、ガソリンエンジン2から排出される排ガスを浄化する浄化システムとを備えており、より具体的には、エンジンシステム1は、ガソリンエンジン2と、ガソリンエンジン2において生じる排ガスが通過可能な排気管3と、排気管3に介在される触媒ユニット4と、触媒ユニット4よりも下流側において排気管3に介在されるプラズマリアクタ5と、プラズマリアクタ5に電力を印加(供給)する電源6とを備えている。
ガソリンエンジン2は、ガソリンを燃料として駆動する公知の内燃機関であり、エンジン本体15と、エンジン本体15に燃料を供給する燃料供給装置20と、エンジン本体15を冷却するための冷却装置25とを備えている。
エンジン本体15は、公知のガソリンエンジンであって、例えば、単気筒型ガソリンエンジン、多気筒型ガソリンエンジンなどが挙げられる。
ガソリン本体15では、図示しない吸気部により吸気されるとともに、後述する燃料供給装置20によりガソリンが供給される。そして、気筒内においてピストンの昇降運動が繰り返されることによって、ガソリンと空気との混合ガスを燃焼させ、動力および排ガスを生じさせる。
燃料供給装置20は、燃料タンク21および燃料供給管22を備えている。
燃料タンク21は、エンジン本体15に供給される燃料としてのガソリンが貯留されるタンクであって、耐熱耐圧容器などから形成されている。
燃料供給管22は、燃料タンク21からエンジン本体15に燃料を供給するために設けられており、その上流側端部が燃料タンク21に接続されるとともに、下流側端部が、燃料噴射弁23に接続されている。
燃料噴射弁23は、エンジン本体15に対する燃料タンク21からの燃料の供給量を調節するとともに、その燃料をエンジン本体15に対して噴射するための弁であって、燃料供給管22の下流側端部に設けられている。燃料噴射弁23としては、特に制限されず、公知の噴射弁を用いることができる。
このような燃料噴射弁23は、後述する制御ユニット8に電気的に接続されており(図1破線参照)、制御ユニット8によって、その開閉が制御されている。
すなわち、後述する制御ユニット8に燃料噴射弁23が電気的に接続されることにより、制御ユニット8からの制御信号が、燃料噴射弁23に入力可能とされている。
これにより、制御ユニット8が、エンジン本体15の運転状態に応じて、燃料噴射弁23の開閉、すなわち、燃料噴射弁23による燃料の供給を制御可能としている。
冷却装置25は、エンジン本体15に冷却水を循環させるためのラジエータホース26と、冷却水を冷却するためのラジエータ27とを備えている。
ラジエータホース26は、エンジン本体15のウォータージャケット(図示せず)に接続されている。これにより、冷却水は、ラジエータホース16およびウォータージャケット(図示せず)により形成されるクローズドラインを循環する。
ラジエータ27は、ラジエータホース26の途中に介在され、上記クローズドラインの一部を形成している。ラジエータ27としては、例えば、表面に多数のフィンが形成された、公知のラジエータを適用することができる。
排気管3は、ガソリンエンジン2の気筒から排ガスを排出するために設けられる管(例えば、エキゾーストマニホールド、エキゾーストパイプなど)であって、ガソリンエンジン2で生じる排ガスの排気経路を構成している。
触媒ユニット4は、排気管3における排ガスの流れ方向途中部分において、排ガスに含まれる有害成分(PMを除く。)を浄化するために設けられている。
ガソリンエンジン2から排出される有害成分としては、例えば、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)などが挙げられる。
このような触媒ユニット4は、内部に排ガス浄化触媒を備えている。より具体的には、触媒ユニット4は、例えば、触媒担体およびその担体上にコーティングされる排ガス浄化触媒を備えている。
排ガス浄化触媒は、上記した有害成分の種類に応じて適宜選択されるが、例えば、公知の三元触媒(貴金属触媒など)などが挙げられる。
プラズマリアクタ5は、触媒ユニット4よりも排ガスの流れ方向下流側において、触媒ユニット4で浄化されずに残存する有害成分(PM)を浄化するために設けられている。
より具体的には、プラズマリアクタ5は、排気管3と一体的に形成される矩形筒状の筐体部11と、筐体部の内側において互いに間隔を隔てて対向配置される複数の電極パネル12とを備えている。電極パネル12は、誘電板および電極を備える板状部材であって、後述する電源6に接続されている。そして、プラズマリアクタ5では、電極パネル12(電極)に電力が印加(供給)されることにより、電力に応じた出力でプラズマが発生する。
電源6は、プラズマリアクタ5に電力を印加するために設けられており、プラズマリアクタ5の電極パネル12(電極)に電気的に接続されている(図1破線参照。)。そして、電源6からプラズマリアクタ5の電極パネル12(電極)に対して電力が印加(供給)されることにより、プラズマリアクタ5内にプラズマが発生する。
このような電源6としては、例えば、直流電源、交流電源、パルス電源などが挙げられ、好ましくは、パルス電源が挙げられる。
また、詳しくは後述するが、電源6は、制御ユニット8(後述)に電気的に接続されており、後述するように、温度センサ7(後述)の検知、および、燃料供給装置20の作動状態に基づいて、その動作が制御される。
さらに、このようなエンジンシステム1は、ガソリンエンジンの冷却水の温度を検知する温度センサ7と、電源6の出力を制御する制御ユニット8とを備えている。
温度センサ7は、上記したラジエータ27内において、冷却水の温度を検知する公知の温度検知器であって、例えば、サーミスタ、熱電対など、公知の温度検知器が挙げられる。
このような温度センサ7は、後述する制御ユニット8に電気的に接続されており(図1破線参照)、制御ユニット8に、温度センサ7による検知結果が入力可能とされている。
制御ユニット8は、エンジンシステム1における電気的な制御を実行するユニット(例えば、ECU:Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータで構成されている。
制御ユニット8は、エンジン本体15の運転状態(例えば、図示しない回転計により検知されるエンジン本体15の回転数など)に基づいて燃料供給量を制御する。
また、制御ユニット8は、温度センサ7および電源6に電気的に接続されており(図1破線参照)、温度センサ7の検知、および、燃料供給装置20の作動状態に基づいて、その動作が制御される。
2.排ガスの浄化
図1に示されるエンジンシステム1においては、例えば、制御ユニット8の制御により燃料供給装置20(燃料噴射弁23)からガソリンエンジン20に燃料(ガソリン)が供給され、ガソリンエンジン2が駆動開始されると、ガソリンエンジン2から動力および排ガスが生じる(図1矢印参照。)。
ガソリンエンジン2において排ガスは、排気管3内を通過して、触媒ユニット4に供給される。触媒ユニット4では、排ガス中の有害成分の少なくとも一部が、排ガス浄化触媒によって浄化(除去)される。その後、排ガスは、触媒ユニット4から排出される。
このとき、触媒ユニット4を通過した排ガスには、排ガス浄化触媒によって浄化されずに残存する、未浄化の有害成分(PM)が、含まれる。
このような場合、上記のエンジンシステム1では、触媒ユニット4よりも下流側において、プラズマリアクタ5を駆動させることにより、未浄化の有害成分(PM)を浄化する。
より具体的には、触媒ユニット4を通過した排ガスは、排気管3を介して、プラズマリアクタ5に供給される。
このとき、プラズマリアクタ5の電極パネル12(電極)に対して、電源6から所定の電力を供給することにより、プラズマリアクタ5内にプラズマを発生させる。その結果、プラズマリアクタ5を通過する排ガス中の有害成分(PM)が、プラズマ処理(静電吸着および酸化除去)される。
その後、排ガスは、プラズマリアクタ5から排出され、排気管3の下流側端部から大気開放される。
上記したように、このエンジンシステム1では、排ガス中の有害成分が、触媒ユニット4およびプラズマリアクタ5によって浄化される。
なお、必要に応じて、触媒ユニット4を省略し、プラズマリアクタ5においてのみ、有害成分を除去することもできる。
3.浄化効率
一方、プラズマリアクタ5によるPMの除去においては、PMを静電的にリアクタ内に吸着させることと、その静電的に吸着されたPMを酸化させることとが、要求される。このようなPMの除去において、後者のPMの酸化には酸素が必要である。
この点、上記のガソリンエンジン2は、ディーゼルエンジンに比べ、排ガス中の酸素濃度が低い場合があり、このような状態でプラズマリアクタ5を作動させても、PMを効率よく酸化できず、電力の浪費を惹起する場合がある。
そのため、プラズマリアクタ5においては、優れた排ガス浄化率を発現しながら、省電力化を図ることが要求されている。
そこで、このエンジンシステム1では、以下に示すように、プラズマリアクタ5の出力を制御する。
図2は、図1に示されるエンジンシステム1の制御ユニット8において実行される制御処理を示すフロー図である。
なお、図2に示す制御処理は、制御ユニット8のROMに記憶されており、その制御処理が制御ユニット8の中央処理装置(CPU)により実行される。
以下、制御ユニット8において実行される制御処理について、図2を参照して詳述する。
この制御処理は、図2にスタートとして示されるように、ガソリンエンジン2の駆動開始をトリガーとして開始される。
ガソリンエンジン2の駆動が開始されると、上記したように、ガソリンエンジン2から動力および排ガスが生じる。また、ガソリンエンジン2の駆動開始に伴って、冷却装置25も駆動開始され、ガソリンエンジン2を冷却する。その結果、冷却水の温度が上昇する。
そして、排ガスは、触媒ユニット4およびプラズマリアクタ5を順次通過し、排ガス中の有害成分が浄化される。
このような排ガスの浄化において、上記のエンジンシステム1では、上記のように排ガスを浄化するとともに、温度センサ7によって、冷却水の温度を検知する(ステップS1)。
このとき、温度センサ7で検知された温度は、電気信号として制御ユニット8に入力される。
そして、この制御処理では、冷却水の温度が、予め設定された所定の閾値以上であるか否かが、制御ユニット8において判断される(ステップS2)。
冷却水の温度の閾値は、詳しくは後述するように、PMの発生量が多いか少ないかを判断するための指標となる温度であって、目的および用途に応じて、適宜設定される。
具体的には、例えば、40℃以上、好ましくは、50℃以上、より好ましくは、60℃以上であり、例えば、90℃以下、好ましくは、80℃以下、より好ましくは、70℃以下の温度範囲において、1点が、冷却水の温度の閾値として定められる。
冷却水の温度が上記閾値以上であれば、ガソリンエンジン2が暖気後の定常状態であると判断される(ステップS2:YES)。
通常、ガソリンエンジン2がこのような状態であれば、ガソリンエンジン2から排出されるPMは、比較的少なくなる。そこで、この場合には、燃料供給装置20(燃料噴射弁23)による燃料の供給状態が確認される(ステップS3)。
より具体的には、燃料の供給は、制御ユニット8により制御されている。具体的には、例えば、ガソリンエンジン2の出力の向上が要求される場合(ガソリン自動車の加速が要求される場合など)には、燃料の供給量が多くなる。一方、例えば、ガソリンエンジン2の出力が要求されない場合(ガソリン自動車の減速が要求される場合など)には、燃料の供給量が少なくなるか、または、燃料の供給が停止される。
そこで、この制御処理では、燃料の供給が停止されているか否かが、制御ユニット8において判断される(ステップS4)。
そして、燃料の供給が停止されている場合(ステップS4:YES)、所定の電力をプラズマリアクタ5に印加するように、電源6の出力を制御する。
これにより、プラズマリアクタ5が作動し、プラズマリアクタ5内において、静電的に吸着されたPMが酸化および除去される。
一方、燃料の供給が停止されていない場合(ステップS4:NO)、電力をプラズマリアクタ5に印加することなく、再度、冷却水の温度を検知する(ステップS1)。
すなわち、上記のエンジンシステム1では、温度センサ7により検知される冷却水の温度が、所定値以上である場合には、制御ユニット8が電源6を制御することによって、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されているときに、プラズマリアクタ2に対する電力の印加を停止し、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていないときにのみ、プラズマリアクタ2に対して電力を印加する。
これに対して、温度センサ7により検知される冷却水の温度が、所定値未満である場合、ガソリンエンジン2が、暖気前または暖気中(すなわち、始動時)であると判断される(ステップS2:NO)。
通常、ガソリンエンジン2がこのような状態であれば、ガソリンエンジン2から排出されるPMは、比較的多くなる。そこで、この場合には、燃料供給装置20(燃料噴射弁23)による燃料の供給状態によらず、所定の電力をプラズマリアクタ5に印加するように、電源6の出力を制御する。
これにより、プラズマリアクタ5が作動し、プラズマリアクタ5内において、PMが静電的に吸着される。
このようにして、上記のエンジンシステム1では、排気管3から大気開放される排ガス中の有害成分を低減することができる。
なお、上記の制御処理は、ガソリンエンジン2が停止されるまで繰り返される(リターン)。
4.作用・効果
上記したように、ガソリンエンジン2においては、通常、エンジンの始動時などの特定状態においてPM発生量が比較的多くなり、また、エンジンの定常運転時などには、PM発生量が比較的少なくなる。
換言すれば、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値未満である場合(例えば、エンジンの始動時など)にはPM発生量が比較的多くなり、また、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値以上である場合(例えば、暖気後の定常運転時)には、PM発生量が比較的少なくなる。
そこで、上記のガソリンエンジン2では、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値以上である場合(例えば、暖気後の定常運転時)には、PM発生量が比較的少なくなるため、常にプラズマリアクタ5を作動させるのではなく、特定のタイミングでのみ、プラズマリアクタ5を作動させる。
具体的には、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されているときには、プラズマリアクタ5に対する電力の印加を停止し、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていないときに、プラズマリアクタ5に対して電力を印加する。
すなわち、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていない場合(燃料カット時)には、排ガス中の酸素濃度が比較的高くなるため、このときにプラズマリアクタ5を作動させることにより、リアクタ内に静電的に吸着させたPMを、効率よく酸化(除去)することができる。
また、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されている場合には、排ガス中の酸素濃度が比較的低くなる(すなわち、PM酸化効率が低下する)ため、プラズマリアクタ5の作動を停止させることにより、電力の浪費を抑制し、省電力化を図ることができる。
また、上記のエンジンシステム1では、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値未満である場合(例えば、エンジンの始動時など)には、PM発生量が比較的多くなるため、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されているときと、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていないときとの両方において、プラズマリアクタ5を作動させる。これにより、酸素濃度が比較的低い場合でも、PMをリアクタ内に静電的に吸着させることができる。
なお、上記のエンジンシステム1では、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値未満である場合(例えば、エンジンの始動時など)にも、上記のエンジンシステム1では、温度センサ7により検知される冷却水の温度が所定値以上である場合(例えば、エンジンの定常運転時など)と同様に、ガソリンエンジン2にガソリンが供給されていないときにのみ、プラズマリアクタ5を作動させることもできる。
1 排ガス浄化システム
2 内燃機関
3 排気管
4 触媒ユニット
5 プラズマリアクタ
6 電源
7 温度センサ
8 制御ユニット

Claims (2)

  1. ガソリンによって動力および排ガスを生じさせ、冷却水により冷却されるガソリンエンジンと、
    前記ガソリンエンジンにおいて生じる排ガスが通過可能な排気管と、
    前記排気管に介在されるプラズマリアクタと、
    前記プラズマリアクタに電力を印加する電源と、
    前記ガソリンエンジンの冷却水の温度を検知する温度センサと、
    前記電源の出力を制御する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットが、
    前記温度センサにより検知される温度が、所定値以上である場合には、
    前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときに、前記プラズマリアクタに対する電力の印加を停止し、
    前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときに、前記プラズマリアクタに対して電力を印加する
    ように、前記電源を制御する
    ことを特徴とする、エンジンシステム。
  2. 前記制御ユニットが、
    前記温度センサにより検知される温度が、所定値未満である場合には、
    前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されているときと、前記ガソリンエンジンにガソリンが供給されていないときとの両方において、前記プラズマリアクタに対して電力を印加する
    ように、前記電源を制御する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のエンジンシステム。
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