JP2019156593A - スラリーの送液配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】間欠的に高濃度や粒子比重の大きいスラリーを送液しても配管などに固形分が堆積することを抑制でき、スラリーの堆積による配管の閉塞を抑制できるスラリーの送液配管構造を提供する。【解決手段】スラリーSを貯留したタンクTからスラリーSを送液するためのスラリーSの送液配管構造10であって、タンクTに連通された送液配管11と、送液配管11に設けられたスラリーSを送液する送液部15と、を備えており、送液配管11において、タンクTと送液部15との間の部分が、送液部15の接続部分からタンクTとの接続部分に向かって下傾するように設けられている。送液部15を停止しても、タンクTと送液部15との間の部分にスラリーSの固形分が堆積することを抑制することができる。したがって、スラリーSの送液が停止している状態でも、送液部15とタンクTとを繋ぐ送液配管11が閉塞する等の問題が生じことを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、スラリーの送液配管構造に関する。さらに詳しくは、高濃度や粒子比重の大きいスラリーを送液するスラリーの送液配管構造に関する。
金属製錬の設備では、原料である鉱石等を含むスラリーをタンクに貯留しておき、そのタンクからスラリーを次工程や別のタンクに送液する場合がある。かかるスラリーの送液が連続して行われる場合には、固形分の沈降は生じにくく、配管内に固形分が堆積するなどの問題は生じない。
しかし、間欠的にスラリーを送液する場合、送液を停止した際に、固形分が沈降して配管内に堆積する可能性がある。配管内に固形分が堆積しても、堆積量が少ない場合やスラリーの濃度が低い場合、固形分の比重が小さい場合等には、送液を再開した際に堆積した固形分を流すことができる。しかし、スラリーが高濃度であったり固形分の比重が大きい場合には、送液を再開しても堆積したスラリーを完全に流すことができない場合がある。すると、送液を間欠的に実施することによって、配管内における固形分の堆積量が増えてしまい、配管の閉塞が生じる可能性がある。
そこで、固形分の配管内への堆積を防止する方法として、スラリーを循環させる技術が開発されている。この技術では、固形分の配管内への堆積を防止するために、タンク内のスラリーを循環する循環流路と、この循環流路から分岐された送液配管を設けている。また、循環流路と送液配管にそれぞれバルブを設けており、このバルブを開閉することによって循環流路を通してスラリーを循環させたり、送液配管を通して別のタンクなどにスラリーを供給きるようになっている。かかる構成とすれば、別のタンクへの送液をしない場合でも、循環流路内にスラリーを循環させて配管内にスラリーの流れを生じさせておくことができるので、固形分の配管内への堆積を防止できる。
しかし、上記のような循環流路と送液流路を設けても、送液流路にスラリーを供給している際には、循環流路内ではスラリーの流れが停止しており、固形分の沈降が生じる可能性がある。同様に、循環流路にスラリーを供給している際には、送液流路内ではスラリーの流れが停止しており、固形分の沈降が生じる可能性がある。
特許文献1には、スラリーの流れが停止している流路内において、固形分の沈降を防止する技術が開示されている。特許文献1の技術では、流路を切り替える際に、スラリーを通常の送液方向と逆に流して、循環流路および送液流路内のスラリーを除去することで、スラリーの堆積による配管の閉塞などを防止できる。
特開2003−214333号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、送液の切替えの度に送液しない配管内のスラリーを排出しなければならず、送液の切り替え作業に時間と手間がかかる。しかも、スラリーを除去した配管に再度送液する場合には、空になった配管にスラリーを供給するため、ウォーターハンマー(水撃現象)などの問題が生じる可能性もある。
本発明は上記事情に鑑み、間欠的に高濃度や粒子比重の大きいスラリーを送液しても配管などに固形分が堆積することを抑制でき、スラリーの堆積による配管の閉塞を抑制できるスラリーの送液配管構造を提供することを目的とする。
第1発明のスラリーの送液配管構造は、スラリーを貯留したタンクからスラリーを送液するためのスラリーの送液配管構造であって、前記タンクに連通された送液配管と、該送液配管に設けられたスラリーを送液する送液部と、を備えており、前記送液配管において、前記タンクと前記送液部との間の部分が、前記送液部から前記タンクとの接続部分に向かって下傾するように設けられていることを特徴とする。
第2発明のスラリーの送液配管構造は、第1発明において、前記送液配管における前記タンクと前記送液部との間の部分の傾斜角度が、水平に対して30〜60度であることを特徴とする。
第3発明のスラリーの送液配管構造は、第1または第2発明において、前記送液配管に接続され、該送液配管から前記タンクにスラリーを戻す循環配管と、前記送液配管に設けられた前記該送液配管を閉塞開放するバルブと、を備えており、該バルブは、前記送液配管における該送液配管と前記循環配管との接続位置よりも下流側であって、該接続位置よりも上方かつ前記送液配管の最高位置近傍に設置されていることを特徴とする。
第4発明のスラリーの送液配管構造は、第3発明において、前記バルブは、上流側よりも下流側が高くなるように配設されていることを特徴とする。
第5発明のスラリーの送液配管構造は、第1、第2、第3または第4発明において、前記送液配管における前記送液部よりも下流側の部分と前記タンクとを連通するバイパス流路が設けられており、該バイパス流路は、前記送液配管との連結部から前記タンクに向かって下傾していることを特徴とする。
第1、第2発明によれば、送液部を停止しても、タンクと送液部との間の部分にスラリーの固形分が堆積することを抑制することができる。したがって、スラリーの送液が停止している状態でも、送液部とタンクとを繋ぐ送液配管が閉塞する等の問題が生じることを抑制できる。
第3、第4発明によれば、バルブを閉じた際において、スラリーの堆積に起因するバルブの閉塞を抑制できる。
第5発明によれば、送液部を停止しても、送液部にスラリーの固形分が堆積することを抑制することができる。
(A)は本実施形態のスラリーの送液配管構造10を採用した設備1の概略説明図であり、(B)はバルブ16の設置例である。 (A)はバイパス流路17を備えた設備1の概略説明図であり、(B)は排出管19を備えた設備1の概略説明図である。
本実施形態のスラリーの送液配管構造は、高濃度や粒子比重の高い固形分を含むスラリーであっても、配管等の閉塞を効果的に抑制することができる送液配管構造である。
本実施形態のスラリーの送液配管構造が採用される設備はとくに限定されない。例えば、陶器やコンクリート等を製造する設備において、泥漿や混凝土等を含有するスラリーを送液するための配管構造として採用することができる。また、硝子粉等を製造する設備等において、硝子粉等を含有するスラリーを送液するための配管構造として採用することができる。
以下では、スラリーを貯留タンクから別のタンク(以下、受入タンクという)に供給する設備の例を代表として説明する。
<本実施形態のスラリーの送液配管構造10>
以下、図面を用いて本実施形態のスラリーの送液配管構造10を説明する。
図1は、本実施形態のスラリーの送液配管構造10が採用された設備1を示している。この設備1には、スラリーSを貯留する貯留タンクT1と、この貯留タンクT1からスラリーの送液配管構造10によってスラリーSが供給される受入タンクT2と、が設けられている。
図1に示すように、貯留タンクT1と受入タンクT2との間には、貯留タンクT1から受入タンクT2までスラリーSを搬送するための送液配管11が設けられている。この送液配管11は、貯留タンクT1に基端(上流側の端部)が連通された第一配管12と、先端(下流側の端部)から受入タンクT2にスラリーSを供給できるように配設された第二配管13と、を備えている。そして、第一配管12の先端(下流側の端部)と第二配管13の基端(上流側の端部)との間に、スラリーSを送液する送液部15が設けられている。
図1に示すように、第二配管13には、循環配管14の基端が連通されている。この循環配管14は、第二配管13を流れるスラリーSを貯留タンクT1に戻す配管であり、その先端からスラリーSを貯留タンクT1に戻すことができるように配設されている。この循環配管14は、その最高位置の高さが第二配管13の最高位置の高さよりも低くなるように配設されている。そして、循環配管14は、第二配管13の最高位置よりも若干低い位置で第二配管13から分岐している。以下では、循環配管14が第二配管13から分岐する位置を接続位置という。
そして、図1に示すように、第二配管13において、接続位置よりも下流側(つまり先端側)には第二配管13を閉塞開放するバルブ16が設けられている。このバルブ16は、第二配管13における最高位置近傍に配置されている。具体的には、バルブ16の入口および/または出口よりも高い位置に配管が無い位置や、バルブ16の入口および出口近傍の短い区間でバルブ16の入口および出口よりも高い配管が存在する位置にバルブ16は設けられている。
スラリーの送液配管構造10が以上のような構成を有しているので、バルブ16を開いた状態で送液部15によってスラリーSを搬送すれば、スラリーSを貯留タンクT1から受入タンクT2に供給することができるし、一部のスラリーSは貯留タンクT1に戻すことができる。
一方、バルブ16を閉じても、循環流路14を介してスラリーSを貯留タンクT1に戻すことができるので、送液部15を停止しなくても受入タンクT2へのスラリーSの供給を間欠的に行うことができる。
しかも、受入タンクT2へのスラリーSの供給を間欠的に行っても、第一配管12および接続位置よりも上流側(下方)の第二配管13にスラリーSを常時流しておくことができる。すると、これらの配管内において、スラリーS中の固形分の沈降による配管の閉塞等が生じにくくなる。
一方、バルブ16が第二配管13における最高位置近傍に配置されているので、バルブ16を閉じてスラリーSの流動を停止しても、バルブ16に堆積する固形分の量を少なくできる。すると、バルブ16を閉じた際において、スラリーSの堆積に起因するバルブ16の閉塞を抑制しやすくなる。
<循環配管14の接続位置>
なお、循環配管14が第二配管13から分岐する接続位置はとくに限定されないが、できるだけバルブ16に近い方が望ましい。バルブ16を閉じた場合には、第二配管13において、バルブ16と接続位置との間ではスラリーSの流れが停止する。すると、その部分(図1の13aの部分)ではスラリーS中の固形分が沈降して堆積する可能性がある。接続位置がバルブ16に近ければ、バルブ16を閉じた際に流れが停止する区間を短くできる。すると、その区間に存在するスラリーSの量を少なくできるので、固形分が沈降して堆積しても、堆積した固形分が第二配管13の閉塞やバルブ16を開いた際の抵抗になることを抑制できる。
<バルブ16について>
第二配管13に設けられているバルブ16は、第二配管13を閉塞開放できるものであればよく、とくに限定されない。例えば、スラリーSを搬送する配管の閉塞開放に使用される公知のバルブ(例えばダイヤフラムバルブやゲートバルブ等)を使用することができる。
また、図1(B)に示すように、バルブ16は、第二配管13の上流側に対して下流側が高くなるように設置することが望ましい。すると、バルブ16を閉じた際に、バルブ16の弁体等の上流側にスラリーSの固形分が堆積することを抑制できる。とくに、循環流路14内に常時スラリーSが流れている場合でも、そのスラリーSの固形分がバルブ16の弁体等の上流側に堆積することを抑制できる。なお、図1(A)、(B)に示すように、バルブ16と接続位置との間の部分(図1の13aの部分)が接続位置からバルブ16に向かって上傾するようになっていれば、バルブ16の弁体等の上流側へのスラリーSの堆積をより抑制しやすくなる。
<第一配管12について>
また、第一配管12は、以下のように配設されていることが望ましい。
図1に示すように、送液部15は、第一配管12の基端が貯留タンクT1に接続される位置(以下、貯留タンクT1接続位置という)よりも上方に位置するように設けられている。しかも、第一配管12は、送液部15と貯留タンクT1接続位置との間において傾斜した状態となるように設けられている。つまり、第一配管12は、その先端(送液部15との接続位置)から基端(貯留タンクT1接続位置)に向かって下傾するように設けられている。
このような構成とすれば、設備1の点検などの際に送液部15を停止しても、第一配管12内のスラリーSの固形分が第一配管12内に堆積することを抑制することができる。つまり、送液部15の作動を停止すると、スラリーSの流動が無くなるので、スラリーSの固形分は重力によって徐々に沈降し、やがて第一配管12内面に到達する。このとき、第一配管12がその先端から基端に向かって下傾しているので、第一配管12内面に到達した固形分が第一配管12内面に沿って貯留タンクT1に向かって滑り落ちる。すると、第一配管12内面に到達した固形分を貯留タンクT1内に戻すことができるので、第一配管12内にスラリーSの固形分が堆積することを抑制することができる。したがって、上記のような構成とすれば、スラリーSの送液が停止している状態でも、第一配管12が閉塞する等の問題が生じることを抑制できる。
第一配管12の水平面に対する傾斜角度θはとくに限定されない。傾斜角度を大きくする(鉛直に近づける)方が固形分の堆積は抑制しやすくなるが、あまり傾斜角度を大きくすると送液部15がスラリーSを吸い込む位置が高くなる。吸い込む位置が貯留タンクT1内におけるスラリーSの液面よりも高くなるとキャビテーションによる送液不良が発生する可能性がある。第一配管12の水平面に対する傾斜角度θは、スラリーの濃度や固形分の性質などに合わせて適宜設定すればよいが、30〜60度が好ましい。例えば、固形分が金属球であれば、第一配管12の水平面に対する傾斜角度θは45度以上60度以下が好ましい。なお、この傾斜角度θは、通常は、第一配管12の中心軸が水平に対してなす角度を意味する。
<第一配管12と貯留タンクT1の接続について>
第一配管12の基端が貯留タンクT1に接続される位置(貯留タンクT1接続位置)はとくに限定されない。貯留タンクT1接続位置は、貯留タンクT1の底よりも若干上方の側面が望ましく、スラリーの濃度や固形分の性質などに合わせて適宜設定すればよい。例えば、第一配管12の基端の最下端の位置が貯留タンクT1の底よりも50mm以上の位置であれば、第一配管12の基端の位置を貯留タンクT1内に溜まっている固形分の上面よりも上方に位置しやすくなる。すると、第一配管12内を滑り落ちてきた固形分を貯留タンクT1内に戻すことができ、第一配管12内に固形分が溜まってしまうことを抑制できる。
<第二配管13について>
第二配管13は、送液部15を作動させた際に、送液部15から受入タンクT2へのスラリーSの搬送をスムースにできるようになっていればよく、そのレイアウトはとくに限定されない。例えば、送液部15からバルブ16までの配管が傾斜した状態になるように配設してもよい。つまり、送液部15からバルブ16に向かって上傾(例えば水平に対して30〜90度)するように第二配管13を配設してもよい。もちろん、送液部15とバルブ16との間の配管を水平配管と垂直配管を組み合わせて形成してもよい。なお、上述した第二配管13の傾斜角度は、通常は、第二配管13の中心軸が水平に対してなす角度を意味する。
また、第二配管13の先端から受入タンクT2にスラリーSを供給する方法はとくに限定されない。例えば、受入タンクT2の天井や側面に第二配管13の先端を接続してもよい。また、受入タンクT2の上部が開口していれば、その上方に第二配管13の先端を配置して、第二配管13の先端から受入タンクT2内にスラリーSを落下させるようにしてもよい。
さらに、第二配管13は、バルブ16よりも先端側の配管(図1の13b)の長さが短い方が望ましい。とくに、バルブ16よりも先端側では、バルブ16の出口に高さが近い配管が短い方が望ましい。例えば、図1(B)に示すように、バルブ16出口近傍で配管を下方に折り曲げるようにすれば、バルブ16を閉じても、バルブ16よりも先端側の配管(図1の13b)に滞留するスラリーSを少なくできるので、バルブ16の上流側に堆積するスラリーS中の固形分の量も少なくできる。
<循環配管14について>
循環配管14の先端から貯留タンクT1にスラリーSを戻す方法はとくに限定されない。例えば、貯留タンクT1の天井や側面に循環配管14の先端を接続してもよい。また、貯留タンクT1の上部が開口していれば、その上方に循環配管14の先端を配置して、循環配管14の先端から貯留タンクT1内にスラリーSを落下させるようにしてもよい。
さらに、循環配管14は、その全体(または大部分)が水平または接続位置から貯留タンクT1に向かって下傾するようになっていてもよい。循環配管14の全体(または大部分)が水平となっていれば、送液部15による送液を停止した際に循環配管14内にスラリーSの固形分が堆積しても、固形分が1か所に堆積することがないので、送液再開時に流動を再開しやすくなる。一方、循環配管14の全体(または大部分)が接続位置から貯留タンクT1に向かって下傾していれば、送液部15による送液を停止した際にスラリーSは貯留タンクT1に向かって移動するので、循環配管14内にスラリーSの固形分が堆積しにくくなるのでより望ましい。
<送液部15について>
送液部15は、ある程度の流量で送液配管11内にスラリーSを流すことができるものであればよく、とくに限定されない。例えば、公知の渦巻きポンプやホースポンプ、ダイヤフラムポンプ等のスラリーポンプを使用することができる。
<バイパス流路17について>
図1に示すように第二配管13が傾斜していれば、送液部15を停止した際には、第二配管13内のスラリーSの固形分が送液部15の吐出側に堆積する可能性がある。そこで、送液部15が停止した際に、第二配管13内のスラリーSの固形分を貯留タンクT1に戻すバイパス流路17を設けておくことが望ましい(図2(A)参照)。
図2(A)に示すように、バイパス流路17を、その一端が送液部15の吐出部の近傍に連結され、その他端が貯留タンクT1の下部に連結された状態となるように配置する。しかも、バイパス流路17をその一端から他端に向かって下傾するように配置する。すると、送液部15が停止した際に、第二配管13内のスラリーSの固形分が送液部15に向かって流れても、その固形分をバイパス流路17を通して貯留タンクT1の下部に流すことができる。
なお、バイパス流路17の傾きは、第一配管12や第二配管13の傾きと同じにしてもよいし、第一配管12や第二配管13と異なる傾きとしてもよい。バイパス流路17の傾きを第一配管12や第二配管13の傾きと同じにする場合には、送液部15の近傍のバイパス流路17の傾きは、第一配管12および第二配管13よりも大きくする(鉛直に近づける)方が望ましい。すると、第二配管13を流れたスラリーSの固形分をバイパス流路17に流しやすくなる。
また、第二配管13内のスラリーSの固形分を確実にバイパス流路17に流すには、バイパス流路17の一端は第二配管13の下面に連結されていることが望ましい。
さらに、送液部15を稼働させている際に、バイパス流路17を通して貯留タンクT1にスラリーSが流れることを防止するためには、バイパス流路17の流れを制御するバルブ18をバイパス流路17に設けることが望ましい。この場合、バルブ18はできる限りバイパス流路17と第二配管13との連結部分に近い位置に設ける。すると、バイパス流路17において、第二配管13とバルブ18との間に滞留するスラリーSを少なくできるので、滞留したスラリーSの固形分がバルブ18に溜まってバルブ18の作動を阻害することを防止できる。
さらに、バイパス流路17ではなく、送液部15が停止した際に、単に第二配管13内のスラリーSを排出する排出管19を設けてもよい(図2(B))。この場合には、バルブ19aを排出管19に設けて、通常は排出管19を閉鎖しておき、送液部15が停止した際にバルブ19aを開放してスラリーSを外部に流すようにすればよい。
なお、第2配管13と排出管19との連結部と送液部15との間にバルブを設けておけば、排出管19を通して第二配管13内のスラリーSを排出する際に、貯留タンクT1からのスラリーSの流出を確実に防止できる。
本発明のスラリーの送液配管構造は、高濃度や粒子比重の大きいスラリーを送液するとして適している。
10 スラリーの送液配管構造
11 送液配管
12 第一配管
13 第二配管
14 循環配管
15 送液部
16 バルブ
T1 貯留タンク
T2 受入タンク
S スラリー

Claims (5)

  1. スラリーを貯留したタンクからスラリーを送液するためのスラリーの送液配管構造であって、
    前記タンクに連通された送液配管と、
    該送液配管に設けられたスラリーを送液する送液部と、を備えており、
    前記送液配管において、前記タンクと前記送液部との間の部分が、前記送液部から前記タンクとの接続部分に向かって下傾するように設けられている
    ことを特徴とするスラリーの送液配管構造。
  2. 前記送液配管における前記タンクと前記送液部との間の部分の傾斜角度が、水平に対して30〜60度である
    ことを特徴とする請求項1に記載のスラリーの送液配管構造。
  3. 前記送液配管に接続され、該送液配管から前記タンクにスラリーを戻す循環配管と、
    前記送液配管に設けられた前記送液配管を閉塞開放するバルブと、を備えており、
    該バルブは、
    前記送液配管における該送液配管と前記循環配管との接続位置よりも下流側であって、該接続位置よりも上方かつ前記送液配管の最高位置近傍に設置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のスラリーの送液配管構造。
  4. 前記バルブは、
    上流側よりも下流側が高くなるように配設されている
    ことを特徴とする請求項3記載のスラリーの送液配管構造。
  5. 前記送液配管における前記送液部よりも下流側の部分と前記タンクとを連通するバイパス流路が設けられており、
    該バイパス流路は、
    前記送液配管との連結部から前記タンクに向かって下傾している
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のスラリーの送液配管構造。
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