JP2019156213A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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永田 純一
Junichi Nagata
純一 永田
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Abstract

【課題】優れた外観品質及び標章の判読性並びに小さな質量及び転がり抵抗が実現されたタイヤの提供。【解決手段】本発明は、互いに厚みが異なる第一標章M1と第二標章M2とを含む、サイド面4から突出した複数の標章22が設けられたタイヤ2に関する。このタイヤ2は、上記サイド面4に、上記第一標章M1の半径方向外側に位置する第一プロテクタ24aと上記第二標章M2の半径方向外側に位置する第二プロテクタ24bとを含む、外向きに突出した複数のプロテクタ24を備える。上記第一プロテクタ24aの最大厚みは、上記第一標章M1の厚みに応じて第一標章M1の厚みより大きくされている。上記第二プロテクタ24bの最大厚みは、上記第二標章M2の厚みに応じて上記第二標章M2の厚みより大きくされかつ上記第一プロテクタ24aの最大厚みとは異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤのサイド面には、縁石等の障害物と衝突することや石が当たることがある。これらによる損傷や摩耗を防止するため、タイヤのサイド面は、対カット性及び対摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。
さらにサイド面を効果的に保護するため、サイド面にプロテクタが設けられることがある。プロテクタは、サイド面から外向きに突出している。プロテクタが障害物等と接触することで、サイド面が保護される。このプロテクタについての検討が、特開2012−6499公報で報告されている。
特開2012−6499公報
タイヤのサイド面には、タイヤの商品名やサイズを表すための文字や記号等(標章と称される)が設けられている。この標章の摩耗や傷は、外観品質に影響を及ぼす。標章の摩耗や傷は、タイヤの情報の判読を困難にする。プロテクタには、特に標章を保護することが求められている。また、プロテクタには、タイヤの質量や転がり抵抗に与える影響を抑えることも求められている。
本発明の目的は、優れた外観品質及び標章の判読性をできるだけ維持しつつ、小さな質量及び転がり抵抗が実現されたタイヤを提供することにある。
本発明は、互いに厚みが異なる第一標章と第二標章とを含む、サイド面から突出した複数の標章が設けられたタイヤに関する。このタイヤは、上記サイド面に、上記第一標章の半径方向外側に位置する第一プロテクタと上記第二標章の半径方向外側に位置する第二プロテクタとを含む、外向きに突出した複数のプロテクタを備える。上記第一プロテクタの最大厚みは、上記第一標章の厚みに応じて第一標章の厚みより大きくされている。上記第二プロテクタの最大厚みは、上記第二標章の厚みに応じて上記第二標章の厚みより大きくされかつ上記第一プロテクタの最大厚みとは異なる。
好ましくは、上記第一標章の厚みが上記第二標章の厚みより大きいときは上記第一プロテクタの最大厚みは上記第二プロテクタの最大厚みより大きく、上記第一標章の厚みが上記第二標章の厚みより小さいときは上記第一プロテクタの最大厚みは上記第二プロテクタの最大厚みより小さい。
好ましくは、上記第一プロテクタの最大厚みは、上記第一標章の厚みの1.05倍以上でありかつ0.8mm以上である
上記第一標章の厚みが0.6mmより小さいときは、好ましくはこの第一プロテクタの最大厚みは0.8mmである。
好ましくは、上記第一プロテクタの厚みは、半径方向内側から外側に向けて小さくなる。
好ましくは、上記サイド面の標章が存在しない領域には、プロテクタが配置されていない。
好ましくは、複数のプロテクタが、間隔を空けて周方向に並べられている。
好ましくは、上記標章が存在する領域における上記プロテクタの周方向間隔は、100mm以下である。
好ましくは、このタイヤが車両に装着されたときこの車両の外側のサイド面にのみ、上記プロテクタが位置している。
タイヤのサイド面の標章は、その種類(ブランド表示用やサイズ表示用等)により、厚みが異なりうる。本発明に係るタイヤでは、互いに厚みが異なる第一標章と第二標章に対し、第一標章の半径方向外側に、第一標章の厚みよりその最大厚みが大きい第一プロテクタが位置し、第二標章の半径方向外側に、第二標章の厚みよりその最大厚みが大きい第二プロテクタが位置している。これらのプロテクタは、その内側に位置する標章を効果的に保護する。これは、優れた外観及び標章の判読性の維持に寄与する。この第一プロテクタの最大厚みと第二プロテクタの最大厚みとは異なっている。第一プロテクタ及び第二プロテクタは、それぞれ第一標章及び第二標章を保護するのに適正な大きさに抑えられうる。これらのプロテクタの、タイヤの質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤでは、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤが示された側面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図2のプロテクタが拡大された断面図である。 図4は、図2の標章の一部が拡大された断面図である。 図5は、図1のV−V線に沿ったプロテクタの拡大断面図である。 図6は、図1のV−V線に沿った標章の拡大断面図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るタイヤのプロテクタが拡大された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2が示された側面図である。図1において両矢印Xで表されるのがタイヤ2の周方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の軸方向である。この図では、タイヤ2のサイド面4が見えている。サイド面4とは、タイヤ2の外面のうち軸方向から目視されうる領域を意味する。図2は、図1のII−II線で切った断面図である。図2では、この断面のうち、赤道面CLから一方の軸方向外側の部分が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
このタイヤ2は、トレッド6、サイドウォール8、クリンチ10、ビード12、カーカス14、ベルト16、チェーファー18及びインナーライナー20を備えている。サイド面4は、主にサイドウォール8の外面で構成される。クリンチ10及びトレッド6の外面の一部もサイド面4を構成する。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
図1に示されるように、このタイヤ2のサイド面4には、文字や記号等が付されている。これらは、標章22と称される。このタイヤ2は、サイド面4に標章22を備える。標章22は、通常、サイド面4において、タイヤ2の最大幅位置の近辺から、その半径方向内側の領域に設けられる。
このタイヤ2では、複数の種類の標章22が設けられている。例えば、図1において符号M1で示されている標章22は、商品名を表す。この標章22は、第一標章M1と称される。符号M2で示されている標章22は、サイズ等を表す。この標章22は、第二標章M2と称される。図2には、第二標章M2の断面が示されている。この図で示されるように、標章22は外向きに突出している。標章22の厚みは、その種類により異なりうる。このタイヤ2では、第一標章M1の厚みは、第二標章M2の厚みより大きい。
図1及び2に示されるように、このタイヤ2は、サイド面4にプロテクタ24をさらに備えている。プロテクタ24は、外向きに突出している。プロテクタ24は、サイド面4において、タイヤ2の最大幅位置から半径方向外側の領域に位置している。プロテクタ24は、タイヤ2の最大幅位置からバッドレス部までの領域に位置している。
図1に示されるように、この実施形態では、複数のプロテクタ24が、タイヤ2の最大幅位置の近辺において、間隔を空けて周方向に並べられている。これらのプロテクタ24は、「切れ目を有するリング状」に並べられている。さらに複数のプロテクタ24が、サイド面4の半径方向外側端近辺において、間隔を空けて周方向に並べられている。これらのプロテクタ24も、「切れ目を有するリング状」に並べられている。プロテクタ24の並びは、切れ目を有するリングからなる二重リング状である。
それぞれのプロテクタ24の半径方向内側には、標章22が位置している。サイド面4の半径方向外側端近辺に位置するプロテクタ24には、その内側に他のプロテクタ24が位置するものが存在する。このプロテクタ24においても、この内側のプロテクタ24を介して、半径方向内側に標章22が位置している。ここでは、第一標章M1の外側に位置するプロテクタ24は、第一プロテクタ24aと称される。第二標章M2の外側に位置し、これに隣接するプロテクタ24は、第二プロテクタ24bと称される。図2では、第二プロテクタ24bが示されている。
図3には、図2の第二プロテクタ24bの断面が拡大されて示されている。この図において、矢印Yは、半径方向外側を表す。両矢印b2は第二プロテクタ24bの半径方向外側端での厚み表し、両矢印c2は第二プロテクタ24bの半径方向内側端での厚み表す。この実施形態では、厚みb2と厚みとc2とは等しい。図で示されるように、第二プロテクタ24bの表面は、小さな窪み26を備える。この明細書では、プロテクタ24の形状は、この窪み26がないものとして定義される。このため、図3の第二プロテクタ24bは、「一定の厚みである」と称される。
図4には、図2の第二標章M2の断面の一部が、拡大されて示されている。この図において、矢印Yは半径方向外側を表す。図4で示されるように、標章22の厚みは一定である。両矢印t2は、第二標章M2の厚みを表す。
第二プロテクタ24bの最大厚みp2は、第二標章M2の厚みt2に応じて決められている。最大厚みp2は、第二標章M2の厚みt2よりも大きくなるように決められている。第二プロテクタ24bの厚みは一定であることから、第二プロテクタ24bの最大厚みp2は、厚みb2及び厚みc2と等しい。
図2の第二プロテクタ24bの半径方向外側に位置するプロテクタ24についても、第二標章M2の厚みt2に応じて、その最大厚みが決められている。このプロテクタ24の最大厚みは、第二標章M2の厚みt2より大きい。
図5は、図1のV−V線に沿った第一プロテクタ24aの拡大断面図である。矢印Yは、半径方向外側を表す。両矢印b1は第一プロテクタ24aの半径方向外側端での厚み表し、両矢印c1は第一プロテクタ24aの半径方向内側端での厚み表す。この実施形態では、厚みb1と厚みとc1とは等しい。第一プロテクタ24aは、一定の厚みである。
図6は、図1のV−V線に沿った第一標章M1の一部の拡大断面図である。この図において、矢印Yは半径方向外側を表す。両矢印t1は、第一標章M1の厚みを表す。
第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、第一標章M1の厚みt1に応じて決められている。第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、第一標章M1の厚みt1よりも大きくなるように決められている。第一プロテクタ24aの厚みは一定であることから、第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、厚みb1及び厚みc1と等しい。
図1に示されるとおり、第一標章M1の内側には、さらに他の標章22が位置している。第一プロテクタ24aの内側には、複数の種類の標章22が位置している。この場合、第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、最も厚い標章22の厚みに応じて決められる。図1の実施形態では、第一標章M1の厚みt1が最も大きい。このため、上記のとおり、第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、第一標章M1の厚みt1に応じて決められている。
前述のとおり、この実施形態では、第一標章M1の厚みt1は、第二標章M2の厚みt2より大きい。第一標章M1の厚みt1に応じて決められた第一プロテクタ24aの最大厚みp1と、第二標章M2の厚みt2に応じて決められた第二プロテクタ24b最大厚みp2とは、異なっている。最大厚みp1は、最大厚みp2より大きい。
以上では、第一プロテクタ24a及び第二プロテクタ24bについて、その厚みが内側に位置する標章22の厚みに応じて決められており、これらの厚みが互いに異なるとして本発明が説明された。このような関係を満たすのが、第一プロテクタ24a及び第二プロテクタ24bではなく、他のプロテクタ24であっても良い。
この実施形態では、第一プロテクタ24a及び第二プロテクタ24b以外の全てのプロテクタ24においても、プロテクタ24の最大厚みは、このプロテクタ24の内側に位置する標章22の厚みに応じて決められている。これらのプロテクタ24においても、プロテクタ24の最大厚みは、このプロテクタ24の内側に位置する標章22の厚みよりも大きくされている。
図示されないが、第一標章M1の厚みt1が第二標章M2の厚みt2より小さい実施形態では、第一プロテクタ24aの最大厚みp1は、第二プロテクタ24bの最大厚みp2より小さくされるのが好ましい。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るタイヤ2では、互いに厚みが異なる第一標章M1と第二標章M2に対し、第一標章M1の半径方向外側に、第一標章M1の厚みよりその最大厚みが大きい第一プロテクタ24aが位置し、第二標章M2の半径方向外側に、第二標章M2の厚みよりその最大厚みが大きい第二プロテクタ24bが位置している。これらのプロテクタ24は、その内側に位置する標章22を効果的に保護する。これは、優れた外観及び標章22の判読性の維持に寄与する。さらに、この第一プロテクタ24aの最大厚みと第二プロテクタ24bの最大厚みとは異なっている。第一プロテクタ24a及び第二プロテクタ24bは、それぞれ第一標章M1及び第二標章M2を保護するのに適正な大きさに抑えられうる。これらのプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
第一プロテクタ24aの最大厚みp1の、第一標章M1の厚みt1に対する比(p1/t1)は、1.05以上が好ましい。比(p1/t1)を1.05以上とすることで、第一プロテクタ24aは、第一標章M1を効果的に保護する。このタイヤ2では、優れた外観及び標章22の判読性が維持されている。この観点から、比(p1/t1)は1.08以上がより好ましい。比(p1/t1)は、1.5以下が好ましい。比(p1/t1)を1.5以下とすることで、第一プロテクタ24aに要するゴムの量が抑えられる。これは、第一プロテクタ24aの質量及び第一プロテクタ24aによる発熱の低減に寄与する。第一プロテクタ24aの、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響が抑えられる。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。この観点から、比(p1/t1)は、1.3以下がより好ましく、1.2以下がさらに好ましい。
上記では第一プロテクタ24aでその厚みの好ましい範囲が説明されているが、その他のプロテクタ24についても、その最大厚みpのそのプロテクタ24の内側に位置する標章22の厚みtに対する比(p/t)は、1.05以上が好ましく、1.08以上がより好ましい。比(p/t)は、1.5以下が好ましく、1.3以下がより好ましく、1.2以下がさらに好ましい。
プロテクタ24の最大厚みpは、0.8mm以上が好ましい。最大厚みpを0.8mm以上とすることで、このプロテクタ24は十分な対摩耗性を備える。このプロテクタ24が摩耗することによる、標章22の保護性能の低下が抑えられている。さらに、標章22の厚みが0.6mm以下であるとき、この標章22の半径方向外側に位置するプロテクタ24の最大厚みpは、0.8mmが好ましい。このようにすることで、このプロテクタ24による標章22の保護と、このプロテクタ24の質量及び転がり抵抗に対する影響の抑制とが効果的に実現されている。
プロテクタ24の最小厚みは、0.7mm以上が好ましい。この最小厚みを0.7mm以上とすることで、プロテクタ24は十分な対摩耗性を備える。プロテクタ24が摩耗することによる標章22の保護性能の低下が抑えられている。
前述のとおり、複数のプロテクタ24が、周方向に間隔を空けて配置されるのが好ましい。このようにすることで、従来の周方向に環状に延びるプロテクタと比較して、プロテクタ24に要するゴムの量が抑えられる。このプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
標章22が存在しない領域には、プロテクタ24を配置しないのが好ましい。標章22が存在しない領域での摩耗は、標章22の判読性に対する影響はなく、標章22が存在する領域での摩耗に比べて外観に対する影響も小さい。標章22が存在しない領域にプロテクタ24を配置しないようにすることで、プロテクタ24に要するゴムの量が効果的に抑えられる。プロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。ここで、「標章22が存在しない領域」とは、サイド面4の半径方向内側端から外側端に渡り標章22が位置しない領域であって、最大幅位置での周方向幅が30mm以上の領域を指す。図1の符号Sで表される領域が、標章22が存在しない領域である。
図1において、両矢印aは、標章22が存在する領域における、周方向に隣接するプロテクタ24間の間隔である。間隔aは100mm以下が好ましい。縁石の高さは通常150mm程度である。間隔aを100mm以下とすることで、プロテクタ24間の隙間の内側に位置する標章22が、縁石と擦れることが効果的に防止されている。間隔aを100mm以下とすることで、これらの隙間の部分の内側に位置する標章22が、効果的に保護されうる。このタイヤ2では、優れた外観及び標章22の判読性が維持されている。
間隔aは、50mm以上が好ましい。間隔aを50mm以上とすることで、プロテクタ24に要するゴムの量が効果的に抑えられる。このプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
図1において、両矢印Lは、プロテクタ24の周方向長さである。長さLは、50mm以上が好ましい。長さLを50mm以上とすることで、このプロテクタ24は効果的に標章22を保護する。このタイヤ2では、優れた外観及び標章22の判読性が維持されている。
図1において、両矢印Gは、半径方向に隣接するプロテクタ24の間隔である。間隔Gは、30mm以下が好ましい。間隔Gを30mm以下とすることで、これらのプロテクタ24は効果的にサイド面4を保護する。このタイヤ2では、優れた外観及び標章22の判読性が維持されている。間隔Gは、10mm以上が好ましい。間隔Gを10mm以上とすることで、プロテクタ24に要するゴムの量が効果的に抑えられる。このプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
図2において、両矢印Hは、タイヤ2の断面高さである。両矢印Wは、サイド面4に沿って計測した、プロテクタ24の幅である。幅Wの高さHに対する比(W/H)は、5%以上が好ましい。比(W/H)を5%以上とすることで、このプロテクタ24は効果的に標章22を保護する。このタイヤ2では、優れた外観及び標章22の判読性が維持されている。比(W/H)は、15%以下が好ましい。比(W/H)を15%以下とすることで、プロテクタ24に要するゴムの量が効果的に抑えられる。このプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
プロテクタ24は、このタイヤ2が車両に装着されたときの車両の外側(表側と称される)のサイド面4にのみ位置し、このときの車両の内側(裏側と称される)のサイド面4には位置しないのが好ましい。裏側のサイド面4は、障害物等と接触し難い。表側のサイド面4のみにプロテクタ24を位置させることで、プロテクタ24に要するゴムの量が効果的に抑えられる。このプロテクタ24の、タイヤ2の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ2では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
このタイヤ2では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。なお、タイヤ2が乗用車用である場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。以下のタイヤでも同様である。
図7は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ30のプロテクタ32が示された断面図である。この図では、第二プロテクタ32bが示されている。図示されないが、第二プロテクタ32bは、第二標章の外側に位置している。この図において、矢印Yは、半径方向外側を表す。両矢印b2は第二プロテクタ32bの半径方向外側端での厚み表し、両矢印c2は第二プロテクタ32bの半径方向内側端での厚み表す。このタイヤ30は、プロテクタ32の断面形状を除き、図1−2のタイヤ2と同じである。
この実施形態では、厚みc2は厚みb2より大きい。この第二プロテクタ32bの厚みは、半径方向内側から外側に向けて小さくなる。第二プロテクタ32bの最大厚みp2は、厚みc2と等しい。
第二プロテクタ32bの最大厚みp2は、第二標章の厚みt2に応じて決められている。最大厚みp2は、第二標章の厚みt2よりも大きくなるように決められている。厚みc2は、第二標章の厚みt2よりも大きい。
図示されないが、この実施形態では、第一標章の外側に位置する第一プロテクタにおいても、その半径方向内側端での厚みc1は、外側端での厚みb1より大きい。この第一プロテクタ32の厚みは、半径方向内側から外側に向けて小さくなる。第一プロテクタの最大厚みp1は、厚みc1と等しい。
第一プロテクタの最大厚みp1は、第一標章の厚みt1に応じて決められている。第一プロテクタの最大厚みp1は、第一標章の厚みt1よりも大きくなるように決められている。厚みc1は、第一標章の厚みt1より大きい。
このタイヤ30では、第一標章の厚みt1は、第二標章の厚みt2より大きい。厚みt1に応じて決められた第一プロテクタの最大厚みp1と、厚みt2に応じて決められた第二プロテクタ32b最大厚みp2とは、異なっている。最大厚みp1は、最大厚みp2より大きい。
本発明に係るタイヤ30では、互いに厚みが異なる第一標章と第二標章に対し、第一標章の半径方向外側に、第一標章の厚みよりその最大厚みが大きい第一プロテクタが位置し、第二標章の半径方向外側に、第二標章の厚みよりその最大厚みが大きい第二プロテクタ32bが位置している。これらのプロテクタ32は、その内側に位置する標章を効果的に保護する。これは、優れた外観及び標章の判読性の維持に寄与する。この第一プロテクタの最大厚みと第二プロテクタ32bの最大厚みとは異なっている。第一プロテクタ及び第二プロテクタ32bは、それぞれ第一標章及び第二標章を保護するのに適正な大きさに抑えられうる。これらのプロテクタ32の、タイヤ30の質量及び転がり抵抗に与える影響は小さい。このタイヤ30では、小さな質量及び転がり抵抗が実現されている。
このタイヤ30の第一プロテクタ及び第二プロテクタ32bの厚みは、半径方向内側から外側に向けて小さくなる。これらのプロテクタ32の厚みは、パッドレス部に向けて小さくなる。タイヤ30が転動したとき、バッドレス部の近辺での変形が大きい。バッドレス部に向けて、これらのプロテクタ32の厚みを小さくすることで、変形が大きい部分でのゴムの量が少なくなる。これは、これらのプロテクタ32での発熱の低減に効果的に寄与する。このタイヤ30では、転がり抵抗がより効果的に低減されている。
図3の実施形態ではプロテクタ24の厚みは一定であり、図7の実施形態ではプロテクタ32の厚みは半径方向外側に向けて厚みが小さくなっていた。一つのタイヤで、厚みが一定のプロテクタと、半径方向外側に向けて厚みが小さくなるプロテクタとが混在してもよい。
図1の実施形態では、プロテクタ24の並びは、「切れ目を有するリングからなる二重リング状」となっていた。プロテクタの並びが、切れ目を有するリングからなる三重以上のリング状となっていてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたプロテクタを備える実施例1のタイヤを得た。このタイヤのサイズは、205/65R16Cであった。このタイヤの諸元が、表1に示されている。このタイヤでは、表側のサイド面にのみ、プロテクタが位置している。このことが、表1の「プロテクタ位置」の「表側」の欄に「有」、「裏側」の欄に「無」として示されている。
このタイヤは、A、B、C及びDの4種類の標章を有する。例えば標章Aは、製品名を表す文字であり、標章Cはタイヤサイズを表す文字である。表1には、これらの標章の厚みtも示されている。その半径方向内側に標章Aが位置する全てのプロテクタの最大厚みは、「プロテクタ厚み」の「内側の標章」の「A」の欄に示されるとおりとされた。その半径方向内側に、標章B、C又はDが位置する全てのプロテクタの最大厚みについても、同様に、それぞれ「B」、「C」及び「D」の欄に示されるとおりとされた。このタイヤでは、標章が存在しない領域にはプロテクタは位置していない。このことが「プロテクタ厚み」の「内側の標章」の「無し」の欄に、「−」として示されている。なお、プロテクタの厚みは、全て標章Aの厚みを105とした指数で示されている。
全てのプロテクタは、一定の厚みとされた。このため、プロテクタの半径方向外側端の厚みbのプロテクタの半径方向内側端の厚みcに対する比(b/c)は、100%となっている。表には示されていないが、このプロテクタでは、比(W/H)は10%とされた。
[比較例1]
比較例1のタイヤでは、プロテクタは、表側のサイド面と裏側のサイド面の両方に位置している。プロテクタは、標章と重なる部分を除き、周方向に延びる、切れ目のないリング状を呈している。このプロテクタは、その半径方向内側に位置する標章によらず、厚みは一定である。このタイヤでは、これらの他は実施例1と同様とされた。これは、従来のタイヤである。
[実施例2−3]
間隔aを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3のタイヤを得た。
[比較例2]
その半径方向内側に位置する標章によらず、プロテクタの最大厚みを一定とした他は実施例2と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[実施例4−7]
実施例4−7のタイヤでは、全てのプロテクタの厚みは、半径方向の内側から外側に向けて、一様に変化している。このときの比(b/c)は、表2に示されるとおりとされた。この他は、実施例1と同様である。
[対摩耗性]
タイヤをリム(サイズ=6.0J)に組み込み、このタイヤに正規内圧となるように空気を充填した。このタイヤを、四輪自動車(以下、車両)の前輪に装着した。この車両を速度15km/hで走行させて、左前輪を、高さ150mmの路面上の縁石に乗り上げさせ、さらに縁石から降ろした。縁石に乗り上げるとき、及び縁石から降りるときの縁石に対する走行方向の角度は、15°とした。これを10回繰り返した後、左前輪のタイヤの標章の摩耗を目視で確認した。この結果が、比較例1を100とした指数で表1−2に示されている。値が大きいほど、対摩耗性に優れる。値が大きいほど、好ましい。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、「ISO 28580」の規格に準拠して、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:6.0J
内圧:475kPa
荷重:8.13kN
速度:80km/h
この結果の逆数が、比較例1を100とした指数で表1−2に示されている。数値が大きいほど、転がり抵抗が小さいことが示されている。数値が大きいほど好ましい。
[質量]
タイヤの質量を計測した。この結果の逆数が、比較例1を100とした指数で表1−2に示されている。数値が大きいほど、質量が小さいことが示されている。数値が大きいほど、好ましい。
Figure 2019156213
Figure 2019156213
表1−2に示されるように、実施例のタイヤは、総合的に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の車両に適用されうる。
2、30・・・タイヤ
4・・・サイド面
6・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・クリンチ
12・・・ビード
14・・・カーカス
16・・・ベルト
18・・・チェーファー
20・・・インナーライナー
22・・・標章
24、32・・・プロテクタ
24a・・・第一プロテクタ
24b、32b・・・第二プロテクタ
26・・・窪み

Claims (9)

  1. 互いに厚みが異なる第一標章と第二標章とを含む、サイド面から突出した複数の標章が設けられたタイヤであって、
    上記サイド面に、上記第一標章の半径方向外側に位置する第一プロテクタと上記第二標章の半径方向外側に位置する第二プロテクタとを含む、外向きに突出した複数のプロテクタを備え、
    上記第一プロテクタの最大厚みが、上記第一標章の厚みに応じて第一標章の厚みより大きくされ、
    上記第二プロテクタの最大厚みが、上記第二標章の厚みに応じて上記第二標章の厚みより大きくされかつ上記第一プロテクタの最大厚みとは異なる空気入りタイヤ。
  2. 上記第一標章の厚みが上記第二標章の厚みより大きいときは上記第一プロテクタの最大厚みが上記第二プロテクタの最大厚みより大きく、上記第一標章の厚みが上記第二標章の厚みより小さいときは上記第一プロテクタの最大厚みが上記第二プロテクタの最大厚みより小さい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記第一プロテクタの最大厚みが、上記第一標章の厚みの1.05倍以上でありかつ0.8mm以上である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記第一標章の厚みが0.6mmより小さく、上記第一プロテクタの最大厚みが0.8mmである請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記第一プロテクタの厚みが、半径方向内側から外側に向けて小さくなる請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記サイド面の標章が存在しない領域には、プロテクタが配置されていない請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 複数のプロテクタが間隔を空けて周方向に並べられている請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 上記標章が存在する領域における上記プロテクタの周方向の間隔が、100mm以下である請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. このタイヤが車両に装着されたときこの車両の外側のサイド面にのみ、上記プロテクタが位置している請求項1から8に記載の空気入りタイヤ。
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