JP2019155758A - 立体造形装置、熱画像測定装置、及び熱画像測定方法 - Google Patents

立体造形装置、熱画像測定装置、及び熱画像測定方法 Download PDF

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仁 岩附
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Shinzo Higuchi
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康之 山下
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Yasukazu Aman
康和 阿萬
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Toshiyuki Muto
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Kiichi KAMODA
紀一 鴨田
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Soichiro Iida
崇一朗 飯田
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Abstract

【課題】照射窓の大口径化を回避するとともに、観測像の歪みを抑えることができる立体造形装置を提供する。【解決手段】立体造形装置は、粉末材料を用いて粉末薄層を形成する粉末薄層形成手段と、前記粉末薄層の周囲を囲い、外部環境と熱的に遮断する断熱手段と、前記断熱手段の外部に配置され、前記粉末薄層に選択的に電磁波ビームを照射する電磁波ビーム照射光学系と、前記断熱手段の一部に設けられ、前記電磁波ビームに対して透明な材質からなる照射窓と、前記断熱手段の外部に配置され、前記照射窓を介して前記粉末薄層の表面温度を測定する熱画像測定手段とを備え、前記熱画像測定手段は、前記粉末薄層から放射される赤外線を検出する熱画像センサと、前記熱画像センサの光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡とを含む。【選択図】図5

Description

本発明は、立体造形装置、熱画像測定装置、及び熱画像測定方法に関する。
立体造形物を形成する立体造形装置として、粉末状の金属材料やセラミックス材料、又は樹脂材料を使った薄層形成し、レーザ等の電磁波照射による選択的な溶融・固化を繰り返すことで立体造形物を形成する粉末床溶融結合装置が知られている。
粉末床溶融結合装置では、立体造形物の反り返りや歪みを防ぐために、レーザ光を照射する間、レーザ走査スペースに形成された粉末薄層の表面を、所望の温度に維持することが求められる。このため、従来の粉末床溶融結合装置では、粉末薄層の表面温度を赤外線放射温度計等で測定し、その温度測定結果に基づいて加熱手段を制御することで、温度制御を行っている。さらに、造形中を通じて粉末薄層の表面が適正な温度分布に維持されているかどうかを、赤外線カメラ等の熱画像測定装置を使って、常時、観測している。
粉末薄層の表面温度を一定に保つためには、レーザ走査スペース全体を断熱チェンバで囲い、外部と熱的に遮蔽する必要がある。このため、レーザ光源及び赤外線放射温度計等は断熱チェンバの外側に配置され、粉末薄層へのレーザ光の照射は、断熱チェンバに設けられた照射窓を介して行われる。
また、造形中の粉末薄層の温度分布を観測するための熱画像測定装置も、断熱チェンバの外側に配置され、前記照射窓を介して、あるいは前記照射窓とは別に設けられた専用の観測窓を介して、観測を行っている。
熱画像測定装置を照射窓越しに設置する場合、レーザ照射光学系との物理的干渉を避けるために、レーザ照射光学系の光軸との距離を十分に確保して設置する必要がある。このため、大口径のレーザ窓を使用しなければならないことによるコスト上昇の問題や、粉末薄層表面を真上からではなく、斜めから観測しなければならないことによる顕著な観測像の歪みの発生という問題がある。
また、照射窓とは別の専用の観測窓越し設置する場合もやはり、新たに別の窓材が必要になることによるコスト上昇の問題や、粉末薄層表面を斜めから観測しなければならないことによる顕著な観測像の歪みの発生という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、照射窓の大口径化を回避するとともに、観測像の歪みを抑えることができる立体造形装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の立体造形装置は、粉末材料を用いて粉末薄層を形成する粉末薄層形成手段と、前記粉末薄層の周囲を囲い、外部環境と熱的に遮断する断熱手段と、前記断熱手段の外部に配置され、前記粉末薄層に選択的に電磁波ビームを照射する電磁波ビーム照射光学系と、前記断熱手段の一部に設けられ、前記電磁波ビームに対して透明な材質からなる照射窓と、前記断熱手段の外部に配置され、前記照射窓を介して前記粉末薄層の表面温度を測定する熱画像測定手段とを備え、前記熱画像測定手段は、前記粉末薄層から放射される赤外線を検出する熱画像センサと、前記熱画像センサの光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡とを含む。
本発明によれば、照射窓の大口径化を回避するとともに、観測像の歪みを抑えることができる。
図1は、実施の形態にかかる粉末床溶融結合装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施の形態にかかる粉末床溶融結合装置のブロック図である。 図3−1は、立体造形物の製造方法を説明するための図である。 図3−2は、立体造形物の製造方法を説明するための図である。 図4−1は、立体造形物の製造方法を説明するための図である。 図4−2は、立体造形物の製造方法を説明するための図である。 図5は、実施の形態にかかるビーム照射光学系と熱画像測定装置の概略構成図である。 図6−1は、熱画像測定装置の動作を説明する模式図である。 図6−2は、熱画像測定装置の動作を説明する模式図である。 図6−3は、熱画像測定装置の動作を説明する模式図である。
以下に添付図面を参照して、立体造形装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施の形態にかかる粉末床溶融結合装置1(立体造形装置の一例)の概略構成を示す斜視図である。
(粉末床溶融結合装置の構成)
図1に示すように、粉末床溶融結合装置1は、供給槽11、ヒータ11H、ローラ12、ヒータ13H、断熱チェンバ14、照射窓15、レーザ発生装置18、第1の反射鏡19、二次元熱画像カメラ20、第2の反射鏡21、ノッチフィルタ23、ピストン11P、及びピストン13Pを有している。
供給槽11は、造形用の粉末Pを収容するための容器である。粉末Pとしては、粉末状の金属材料、セラミックス材料、又は樹脂材料などが挙げられる。本実施の形態においては、樹脂粉末を用いる。
ヒータ11Hは、供給槽11に収容されている粉末Pを加熱する。ヒータ13Hは、レーザ走査スペース13に供給される粉末Pを加熱する。
ローラ12は、粉末床溶融結合装置1のレーザ走査スペース13に供給される粉末Pを整地して粉末Pの薄層を形成する粉末薄層形成手段である。粉末薄層形成手段としては、ローラ、ブレード、ブラシ、又はこれらの組合せなどを使用できる。
断熱チェンバ14は、高温に維持されるレーザ走査スペース13と、外部の常温環境とを熱的に遮断する断熱手段である。
照射窓15は、断熱チェンバ14の一部に設けられ、レーザ発生装置18から射出されるレーザ光Lに対して透明な材質からなる透明窓である。レーザ光Lは、照射窓15を通してレーザ走査スペース13に導入される。
レーザ発生装置18は、断熱チェンバ14の外部に配置され、粉末薄層に電磁波ビームを照射して溶融させる。レーザ発生装置18は、電磁波ビーム源としてCOレーザ光源を備え、レーザ光Lを射出する。電磁波ビーム源としては、レーザ光源、赤外線照射源、マイクロ波発生器、又はこれらの組合せなどを使用できる。
第1の反射鏡19は、図2に示す反射鏡駆動部123により回転角度が制御される回転可能な反射鏡であり、粉末P(粉末薄層)にレーザビームを照射する電磁波ビーム照射光学系を構成する。第1の反射鏡19は、レーザ発生装置18から射出されたレーザ光Lを反射して、レーザ走査スペース13の所定位置へ導く。第1の反射鏡19の反射面は、レーザ発生装置18がレーザ光Lを照射している間、3D(three―dimensional)モデルの二次元データに基づいて、角度を変化させる。3Dモデルの二次元データは、3Dモデルを所定の間隔でスライスしたときの各断面形状データである。これにより、レーザ光Lの反射角度が変わることで、レーザ走査スペース13のうち、二次元データによって指示される部分に、選択的にレーザ光Lが照射される。すなわち、第1の反射鏡19は、分離された一方向の偏光成分のレーザ光のみを照射窓15に導き、照射窓15を介して粉末薄層に選択的に照射させる選択的照射手段として機能する。レーザ光が照射される位置の粉末Pは、粉末同士が互いに焼結し、または溶融して一体化し、溶融層を形成する。
二次元熱画像カメラ20は、断熱チェンバ14の外側に配置され、照射窓15を介して粉末薄層から放射される赤外線を検出する熱画像センサである。また、第2の反射鏡21は、二次元画像カメラ20の光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡である。第2の反射鏡21は、図2に示す反射鏡駆動部123により回転角度が制御される。これら二次元熱画像カメラ20及び第2の反射鏡21と、図2に示す部分画像取得部30及び画像合成部40とで、粉末薄層の表面温度を測定する熱画像測定装置50を構成する。熱画像測定装置50については、後に詳述する。
ノッチフィルタ23は、第2の反射鏡21と赤外線カメラ20との間に設けられ、レーザ光Lの反射光が赤外線カメラ20に入射するのを防止する。
ピストン11P及びピストン13Pは、溶融層の造形が完了すると、図2に示すピストン駆動部122によって駆動され、供給槽11、及びレーザ走査スペース13を、造形物の積層方向に対し上、又は下方向に移動させる。これにより、供給槽11からレーザ走査スペース13へ、新たな層の造形に用いられる新たな粉末Pを供給する。
図2は、粉末床溶融結合装置1の制御系の概略構成を示すブロック図である。粉末床溶融結合装置1は、粉末床溶融結合装置1の全体の制御を行う制御部100を備えている。制御部100は、コントローラ部110と、エンジン制御部120とを備えている。
コントローラ部110は、CPUやメモリ(ROM、RAM)等から構成され、エンジン制御部120、データ入力部200等と接続されている。コントローラ部110は、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、粉末床溶融結合装置1全体の制御を行う。例えば、コントローラ部110は、データ入力部200を介して入力された3Dモデルから生成される複数の二次元データを受け付け、そのデータに従ってエンジン制御部120を制御し、立体造形物を形成する動作を制御する。また、コントローラ部110は、エンジン制御部120を制御し、熱画像を測定及び生成する動作を制御する。
エンジン制御部120は、CPU、ROM、RAM等を備え、コントローラ部110、各検知部材(二次元熱画像カメラ20)等と接続され、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、コントローラ部110らの指令に基づいて、造形動作を行う造形エンジン(ヒータ11H、ローラ12、ヒータ13H、レーザ発生装置18、第1の反射鏡19、熱画像生成装置50、ピストン11P、及びピストン13P等)の制御、及び、熱画像の測定及び生成の制御を行う。例えば、エンジン制御部120は、ローラ駆動部121を制御して、ローラ12の駆動を制御したり、ピストン駆動部122を制御して、ピストン11P及びピストン13Pの上下動を制御したり、入力されたデータに基づいて反射鏡駆動部123を制御して、第1の反射鏡24の角度を制御したりする。また、エンジン制御部120は、熱画像測定装置50の各部(第2の反射鏡21、二次元熱画像カメラ20、部分画像取得部30、画像合成部40)を制御して、熱画像を測定及び生成する動作を制御したり、生成された熱画像に基づいて、ヒータ駆動部124を制御して、ヒータ13Hの通電時間を制御したりする。熱画像の測定・生成動作の制御ついては、後に詳述する。
(立体造形物の製造方法)
次に、立体造形物の製造方法について、図3−1、図3−2、図4−1、図4−2を用いて説明する。
エンジン制御部120は、ヒータ11Hを制御して、供給槽11に収容された粉末Pを加熱する。供給槽11の温度としては、粉末Pをレーザ光照射により溶融するときに、反り返りを抑制する点では、粉末Pの融点以下のなるべく高い温度が好ましいが、供給槽11での粉末Pの溶融を防ぐ点では、粉末Pの融点より110℃以上低いことが好ましい。
エンジン制御部120は、ローラ12を制御して、供給槽11の粉末Pをレーザ走査スペース13へ供給して整地させ、図3−1に示すように1層分の厚さTの粉末薄層を形成する。レーザ走査スペース13へ供給された粉末Pの表面温度は、照射窓15を介して二次元熱画像カメラ20で遠隔測定される。エンジン制御部120は、ヒータ13Hを制御し、所望の温度まで粉末Pを加熱する。所望の温度としては、粉末Pをレーザ照射により溶融するときに反り返りを抑制する点では、なるべく高い方が好ましいが、レーザ走査スペース13での粉末Pの溶融を防ぐ点では、粉末Pの融点より5℃以上低温であることが好ましい。
エンジン制御部120は、データ入力部200から、3Dモデルから生成される複数の二次元データを受け付ける。エンジン制御部200は、図3−2に示すように、複数の二次元データのうち最も底面側の二次元データに基づいて、第1の反射鏡19の反射面の角度を変えつつ、レーザ発生装置18にレーザ光Lを射出させる。レーザの出力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、10ワット以上150ワット以下が好ましい。レーザ光の照射により、粉末薄層のうち、最も底面側の二次元データによって示される画素に対応する位置の粉末Pが溶融する。レーザ光の照射が完了すると、溶融した樹脂は硬化して、最も底面側の二次元データが示す形状の溶融層が形成される。
溶融層の厚さTとしては、特に限定されないが、平均値として、10μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上が更に好ましい。また、溶融層の厚みTとしては、特に限定されないが、平均値として、200μm未満が好ましく、150μm未満がより好ましく、120μm未満が更に好ましい。
最も底面側の溶融層が形成されると、図4−1に示すように、エンジン制御部120は、レーザ走査スペース13に1層分の厚さTの造形スペースが形成されるように、レーザ走査スペース13を厚さTだけピストン13Pを降下させる。また、エンジン制御部120は、新たな粉末Pを供給可能とするため、ピストン11Pを上昇させる。続いて、図4−1に示すように、エンジン制御部120は、ローラ12を駆動して、供給槽11の粉末Pをレーザ走査スペース13へ供給して整地することで、1層分の厚さTの粉末薄層を形成する。
続いて、図4−2に示すように、エンジン制御部120は、複数の二次元データのうち最も底面側から2層目の二次元データに基づいて、第1の反射鏡24の反射面の角度を変えつつ、レーザ発生装置18にレーザ光Lを射出させる。これにより、粉末薄層のうち、最も底面側から2層目の二次元データによって示される画素に対応する位置の粉末Pが溶融する。レーザ光の照射が完了すると、溶融した樹脂は硬化して、最も底面側から2層目の二次元データが示す形状の溶融層が、最も底面側の溶融層に積層された状態で形成される。
エンジン制御部120は、上記の粉末Pの供給と、粉末薄層の形成とを繰り返すことで、溶融層を積層させる。複数の二次元データのすべてに基づく造形が完了すると、3Dモデルと同形状の立体造形物が得られる。
(熱画像測定装置の構成及び熱画像測定方法)
本実施の形態によるビーム照射光学系と熱画像測定装置の構成を、図5を用いて説明する。図5は図3−1から図4−2の主要部分を抜粋した簡略図である。図5に示すように、レーザ発生装置18から射出されたレーザ光Lは、直交する2方向の回転軸周りに回動可能な第1の反射鏡19で偏向され、照射窓15を通って粉末薄層のレーザ照射面Aを走査する。破線L1、L2は、第1の反射鏡19によるレーザ光Lの偏向範囲を示す。
レーザ照射面Aから放射される赤外線の一部は、回動可能な第2の反射鏡21で反射されノッチフィルタ23を介し二次元熱画像カメラ20に到達するおそれがある。ノッチフィルタ23は、レーザ光Lの反射光が二次元熱画像カメラ20に入射するのを防止するために設けられており、カメラを損傷させる恐れのある高エネルギーレーザ光Lの波長成分を選択的に減衰させ、それ以外の温度測定に必要な波長成分を透過させる機能を有する。このように、ノッチフィルタ23を二次元熱画像カメラ20への入射開口の前に設置することで、温度測定精度を損なうことなく、エネルギービームによるセンサの損傷を回避できる。
エンジン制御部120は、第2の反射鏡21及び二次元熱画像カメラ20を制御して、第2の反射鏡21の設定角度に応じた複数の二次元熱画像を撮像させ、記憶する。部分画像生成部30は、それぞれの二次元熱画像から、第2の反射鏡21の設定角度に応じた矩形領域を切り出す。すなわち、部分画像生成部30は、第2の反射鏡21の回転角度に応じた、二次元熱画像カメラ20の複数の光学的視野(換言すれば、二次元熱画像カメラ20の赤外線を受光する画角)に対応する複数の部分熱画像を取得する。画像合成部40は、それら複数の部分熱画像をつなぎ合わせて合成し、レーザ照射面Aの二次元熱画像として出力する。以下に、熱画像測定装置の構成及び熱画像測定方法についてより具体的に説明する。
図6−1、図6−2、及び図6−3は、熱画像測定装置50の動作を示す模式図である。図6−1は、二次元熱画像カメラ20の視野の一部が第2の反射鏡21で屈曲され、レーザ照射面Aの矩形領域S1を撮像している様子を表している。図6−2は、第2の反射鏡21の回転に伴い、レーザ照射面Aの撮像領域が矩形領域S2に移動する様子を表している。図6−3は、第2の反射鏡21がさらに回転し、レーザ照射面Aの撮像領域が矩形領域S3に移動する様子を表している。実際には、第2の反射鏡21の回転角度をより細かく設定することで、連続した矩形領域を取得することが可能である。
取得された複数の矩形領域画像は、第2の反射鏡21の作用により鏡像反転しているので、画像合成部40は各々の矩形領域画像の鏡像反転を補正し、その後、各矩形領域画像どうしを接続して1枚の合成熱画像を生成する。以上のようにして目的とするレーザ照射面Aの熱画像を取得することができる。エンジン制御部120は、得られた熱画像に基づき、ヒータ13Hの通電時間等を制御し、レーザ走査スペース13に形成された粉末薄層の表面を、所望の温度に維持する。
上述のように、本実施の形態においては、サイズの大きな熱画像センサを、レーザ照射光学系から離して設置する代わりに、熱画像センサよりもコンパクトなサイズの反射鏡をレーザ照射光学系の近傍に設置する。これにより、大口径の照射窓を使用しなくても、レーザ照射光学系と熱画像測定装置の物理的干渉を避けることができる。このため、観測像の歪みの発生を軽減できるとともに、照射窓の大口径化を回避してコスト上昇を避けることができる。
熱画像センサの一例である二次元熱画像カメラ20としては、内部光電効果や焦電効果、熱電効果、温度上昇による電気抵抗の変化の効果等を利用した、各種赤外線センサを用いることができる。本発明においてはいずれにも限定されない。また、二次元熱画像カメラの代わりに走査式放射温度センサを用いることも可能である。走査式放射温度センサを用いた場合にも、センサの光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡と組み合わせて熱画像測定装置を構成することで、二次元熱画像カメラを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
1 粉末床溶融結合装置
11 供給槽
11H、13H ヒータ
11P、13P ピストン
12 ローラ
13 レーザ走査スペース
14 断熱チェンバ
15 照射窓
18 レーザ発生装置
19 第1の反射鏡
20 二次元熱画像カメラ
21 第2の反射鏡
30 部分画像取得部
40 画像合成部
50 熱画像測定装置
100 制御部
110 コントローラ部
120 エンジン制御部
特許第4146385号公報 特開2007−144691号公報

Claims (5)

  1. 粉末材料を用いて粉末薄層を形成する粉末薄層形成手段と、
    前記粉末薄層の周囲を囲い、外部環境と熱的に遮断する断熱手段と、
    前記断熱手段の外部に配置され、前記粉末薄層に選択的に電磁波ビームを照射する電磁波ビーム照射光学系と、
    前記断熱手段の一部に設けられ、前記電磁波ビームに対して透明な材質からなる照射窓と、
    前記断熱手段の外部に配置され、前記照射窓を介して前記粉末薄層の表面温度を測定する熱画像測定手段と
    を備え、
    前記熱画像測定手段は、
    前記粉末薄層から放射される赤外線を検出する熱画像センサと、
    前記熱画像センサの光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡と
    を含む立体造形装置。
  2. 前記熱画像測定手段は、前記電磁波ビームを減衰させるフィルタをさらに含む請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記反射鏡の回転角度に応じた、前記熱画像センサの複数の視野に対応する複数の部分熱画像を取得する取得部と、
    前記複数の部分熱画像を合成して前記対象物の熱画像を生成する画像合成部と
    をさらに備える請求項1又は2に記載の立体造形装置。
  4. 対象物から放射される赤外線を検出する熱画像センサと、
    前記熱画像センサの光学的視野を可変するための回転可能な反射鏡と、
    前記反射鏡の回転角度に応じた、前記赤外線センサの複数の視野に対応する複数の部分熱画像を取得する取得部と、
    前記複数の部分熱画像を合成して前記対象物の熱画像を生成する画像合成部と
    を備える熱画像測定装置。
  5. 熱画像センサを用いた熱画像測定方法であって、
    前記対象物から放射される赤外線を反射する反射鏡の回転角度を変えることで、前記熱画像センサ光学的視野を可変し、前記反射鏡の回転角度に応じた、前記熱画像センサの複数の視野に対応する複数の部分熱画像を取得する工程と、
    前記複数の部分熱画像を合成して前記対象物の熱画像を生成する工程と
    を含む熱画像測定方法。
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