JP2019155000A - 採暖用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時における避難生活の質の向上を図ることができる採暖用具を提供する。【解決手段】本開示の一態様として、暖をとるための災害時用マット1において、マット状の袋体であるマット状容器11に蓄熱材22が封入されて形成されており、太陽光に当てて蓄熱材22に蓄熱し、蓄熱材22に蓄熱した熱を放熱させて寝床内などの災害時用マット1の周辺を暖める。そして、蓄熱材22は、例えば、アンモニウムミョウバン12水和物などの無機塩水和物からなる。【選択図】図1

Description

本開示は、採暖用具に関するものであり、例えば自然災害に伴う避難所生活で使用される災害時用採暖用具に関するものである。
従来技術として、特許文献1には、ノルマルパラフィンにより構成される蓄熱材を内包する複数のマイクロカプセルからなる造粒物が通気性のある布帛で保持された寝具が開示されている。また、特許文献2には、花糸を芯糸で一体化した長繊維を布地内に充填したものであって、長繊維には蓄熱物質が直接付着されている繊維製品(例えばマットなど)が開示されている。
また、特許文献3には、応急救急用として用いられる応急救援用寝具が開示されている。さらに、特許文献4には、家屋の冷暖房効果を高めるための建築材料としての蓄熱ボードが開示されている。
特開2006−61561号公報 特開2014−125710号公報 実用新案登録第3179232号公報 特開2001−164669号公報
昨今の地震等の自然災害に伴う避難所生活において、避難先でのQOL(quality of life)、特に睡眠障害の改善が望まれている。避難先は、一般に、空調設備が具備されていなかったり、断熱性や気密性が住宅より劣っていたりする大空間の学校体育館や公民館等である。そのため、冬期においては、厳しい寒さの中、長期にわたり寝食を避難先で行わなければならないことになる。したがって、避難先での就寝時の寒さを解消でき、避難生活の質の向上を図ることが望まれる。
そこで、本開示では、避難先でのQOL、特に睡眠障害の改善のために、潜熱蓄熱材を用いた災害時用採暖用具を提案する。
ここで、特許文献1に開示される寝具は、夏場の暑い環境下の就寝時に人体から発せられる熱を蓄熱材が吸熱することにより32℃以上に上がり難くして睡眠に快適な雰囲気を得ることを目的とし、避難先での就寝時の寒さを解消するものではない。また、特許文献2に開示される繊維製品についても、災害時に用いることを想定しておらず、避難先での就寝時の寒さを解消するものではない。
また、特許文献3に開示される応急救援用寝具は蓄熱材を使用しておらず、特許文献4に開示される蓄熱ボードは建築材料が用途であるに過ぎない。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、災害時における避難生活の質の向上を図ることができる採暖用具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、暖をとるための採暖用具において、マット状の袋体であるマット状容器に蓄熱材が封入されて形成されており、熱源にさらして前記蓄熱材に蓄熱し、前記蓄熱材に蓄熱した熱を放熱させて寝床内などの前記採暖用具の周辺を暖めること、を特徴とする。
この態様によれば、採暖用具で寝床内を暖めることにより、避難先での就寝時の寒さを解消できる。また、採暖用具でその周辺を暖めることにより、避難先で採暖用具をホットカーペットや湯たんぽのように使用して寒さを解消できる。そして、このような採暖用具は、災害時において、マット状容器に蓄熱材を封入することにより容易に形成できる。そのため、災害時における避難生活の質の向上を図ることができる。
上記の態様においては、前記蓄熱材は前記採暖用具の周辺における温度を30℃〜40℃に保つ性能を持つものであって、前記蓄熱材の融点を37℃〜69℃とすること、が好ましい。
この態様によれば、採暖用具の使用者の低温やけどを防ぎながら、寝床内などの採暖用具の周辺における温度を快適な温度に保つことができる。例えば、採暖用具の上に布団を敷いて寝たときに、寝床内の温度を30℃〜40℃に保つことができる。
上記の態様においては、前記マット状容器の表面は、黒色であって、炭素繊維またはアルミニウムを含有する繊維素材により形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、マット状容器の表面における熱吸収率が高くなるので、採暖用具の蓄熱性が良くなる。
上記の態様においては、前記マット状容器における放熱面に対向する面に断熱材を設けておくこと、が好ましい。
この態様によれば、マット状容器の放熱面における放熱率を高めることができるので、寝床内などの採暖用具の周辺を効率よく暖めることができる。
上記の態様においては、前記蓄熱材は無機塩水和物からなること、が好ましい。
この態様によれば、蓄熱材の可燃性が低いので、採暖用具の周辺に例えばストーブなどの火気が存在するような場合であっても、安心して採暖用具を使用できる。
上記の態様においては、前記無機塩水和物は、ミョウバン水和物、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物、酢酸ナトリウム3水和物のいずれかであること、が好ましい。
この態様によれば、様々な種類の無機塩水和物の中でも、ミョウバン水和物等を用いた蓄熱材は、相変化に伴う潜熱が比較的大きい物性を有する。そのため、このような物性の蓄熱材では、蓄熱できる蓄熱量も比較的大きい。また、ミョウバン水和物等を用いた蓄熱材を含む蓄熱材組成物は、大容量の熱を蓄熱し、それを放熱する蓄放熱性能を具備できている点で、優れている。
上記の態様においては、前記ミョウバン水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物、カリウムミョウバン12水和物、クロムミョウバン12水和物、ナトリウムミョウバン12水和物、鉄ミョウバン12水和物のいずれかより選択される単体または混合物であること、が好ましい。
この態様によれば、ミョウバン水和物として、市場で幅広く流通して入手し易く、安価なものとすることができる。
上記の態様においては、前記蓄熱材の融点が融点調整剤により調整されており、前記融点調整剤は、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物のいずれかであること、が好ましい。
上記の態様においては、前記蓄熱材と前記融点調整剤の比率は、前記蓄熱材に含まれる水和水1molに対し、前記融点調整剤が0.01〜1molの範囲で含まれること、が好ましい。
この態様によれば、寝床内などの採暖用具の周辺における温度を快適な温度に保つことができるように、融点調整剤により蓄熱材の融点を安定して調整することができる。
上記の態様においては、前記無機塩水和物は、当該無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、水とを、前記マット状容器内で水和反応させて生成したものであること、が好ましい。
この態様によれば、無水和物のマット状容器への充填前、隣接する粉末同士の間にあった間隙は水和反応時に、容器に加えた水で満たされる。そのため、マット状容器の内容積に対し、蓄熱材が占める体積充填率は、粉末状の無機塩水和物をマット状容器内に直に充填した場合に比べて、大幅に向上する。また、蓄熱材や、これに添加剤を配合した蓄熱材組成物を生成するのに、加熱設備を一切必要とせず、このような蓄熱材組成物等を、マット状容器内で常温のまま簡単に生成することができる。
したがって、蓄熱材を、または蓄熱材に添加剤を混合した蓄熱材組成物を、マット状容器内に封入した状態にするのにあたり、蓄熱材等をマット状容器内に封入するまでの工程を効率良く行うことができる。また、寝床内などの採暖用具の周辺と蓄熱材等との間で熱伝導を効率良く行うことができる。
本開示の採暖用具によれば、災害時における避難生活の質の向上を図ることができる。
本実施形態の災害時用マットとその使い方を示す図である。 本実施形態の蓄熱材の材料例の一覧を示す図である。 本実施形態の災害時用マットの製造方法の第1実施例を示す図である。 本実施形態の災害時用マットの製造方法の第2実施例を示す図である。 本実施形態の蓄熱材組成物の構成成分を模式的に示す図である。 本実施形態に係る蓄熱材組成物に含有するマンニトールについて、その有意性を示すグラフである。
以下、本開示の採暖用具(災害時用採暖用具)の実施形態について説明する。ここでは、本開示の採暖用具の実施形態の一例である災害時用マットについて説明する。
<災害時用マットの仕様について>
本実施形態の災害時用マット1は、暖をとるための採暖用具であって、図1に示すようなマット状の袋体であるマット状容器11に蓄熱材(潜熱蓄熱材)が封入されて形成されている。そして、蓄熱材としては、寝床内などの災害時用マット1の周辺における温度を30℃〜40℃に保つ性能を持つものを使用する。なお、寝床内などの災害時用マット1の周辺における温度を30℃〜40℃に保てば、災害時用マット1の使用者は低温やけどを起こし難くなる。災害時用マット1は、折り畳みが可能であって、避難所に設けられるベッド(例えば、図1に示す災害時用の段ボールベッド12)と同じサイズにされている。なお、蓄熱材の具体的な材料例や災害時用マット1の製造方法については後述する。
また、マット状容器11の表面は、黒色であって、炭素繊維またはアルミニウムを含有する繊維素材により形成されている。また、マット状容器11の上面11a(図1参照)における放熱率を高めるために、マット状容器11の下面11b(図1参照)に断熱材(不図示)を配置してもよい。
<災害時用マットの使い方について>
次に、災害時用マット1の使い方について説明する。災害時用マット1は、暖房を使用する期間に使われる。そこで、まず、図1(a)に示すように、布団を天日干しするように、日中は屋外若しくは日当たりのよい屋内で災害時用マット1を太陽光に当てて、蓄熱する。そして、このように蓄熱した後、図1(b)に示すように、災害時用マット1を、段ボールベッド12の上に載せる。詳しくは、災害時用マット1を、段ボールベッド12の土台の上に敷く板状の段ボールの上に載せたり、あるいは、板状の段ボールの間に挟んだりする。そして、図1(c)に示すように、避難者は災害時用マット1の上に布団13を敷いて寝る。これにより、日中に太陽光に当てて蓄熱材に蓄熱した熱を放熱させて、寝床内を快適な寝床内温度と言われる例えば34℃に暖めることができる。そして、起床後は、再び図1(a)に示すように災害時用マット1を太陽光に当てて蓄熱することにより、災害時用マット1を繰り返し使用することができる。
なお、災害時用マット1を太陽光以外の熱源にさらして(当てて)蓄熱するとしてもよい。また、災害時用マット1は、図1に示すように人体の全身を暖めるものでなくても、湯たんぽのように人体の一部(例えば、足元)を暖めるものであってもよい。また、災害時用マット1は、図1に示すように段ボールベッド12などのベッドの上に載せる以外にも、床に敷くことによりホットカーペットのように使用できる。なお、湯たんぽやホットカーペットのように使用する場合には、災害時用マット1の上側や周囲に、ある程度断熱できる断熱物を配置することにより、災害時用マット1の周辺における温度を30℃〜40℃に保つことが考えられる。このように、災害時用マット1は、熱源にさらして蓄熱材に蓄熱し、蓄熱材に蓄熱した熱を放熱させて寝床内などの災害時用マット1の周辺を暖めるものである。
<蓄熱材の材料例について>
次に、蓄熱材の材料例について説明する。そこで、蓄熱材と融点調整剤の材料例を図2に示す。図2に示すように、本実施形態では、寝床内などの災害時用マット1の周辺における温度を30℃〜40℃に保つために、蓄熱材の融点を37℃〜69℃とする。
本実施形態では、図2に示すように、蓄熱材が無機塩水和物からなる場合(実施例No.T−1〜T−4)に、蓄熱材の融点は融点調整剤により調整される。
具体的には、実施例No.T−1として、蓄熱材をアンモニウムミョウバン12水和物(AlNH(SO・12HO)とし、融点調整剤をキシリトール(C12)とする。そして、蓄熱材と融点調整剤の配合比率は、50wt%ずつとする。このようにして、例えば、蓄熱材の融解ピーク(融点)を62℃とし、蓄熱量を288kJ/kgとする。なお、蓄熱材を、アンモニウムミョウバン12水和物の代わりに、カリウムミョウバン12水和物(AlK(SO・12HO)や、クロムミョウバン12水和物(KCr(SO・12HO)としてもよい。
また、実施例No.T−2として、蓄熱材をヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物(ヒドロキシメタンスルフィン酸Na2水和物)とし、融点調整剤をエリスリトール(C10)とする。また、実施例No.T−3として、蓄熱材を酢酸ナトリウム3水和物(酢酸Na3水和物)とし、融点調整剤をエリスリトールとする。また、実施例No.T−4として、蓄熱材を酢酸ナトリウム3水和物とし、融点調整剤をヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物とする。なお、実施例No.T−2〜T−4において、蓄熱材と融点調整剤の配合比率(単位:wt%)と、蓄熱材の融解ピーク(融点)と蓄熱量は、図2に示すとおりである。また、実施例No.T−1〜T−3において、蓄熱材と融点調整剤の比率は、蓄熱材に含まれる水和水1molに対し、融点調整剤が0.01〜1molの範囲で含まれることとする。
また、図2に示すように、蓄熱材を実施例No.K−1〜K−15に示すものとしてもよい。具体的には、実施例No.K−1〜K−15として、蓄熱材を、エイコサン、ヘネイコサン、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、ヘプタコサン、オクタコサン、酢酸ナトリウム3水和物(酢酸Na3水和物)、チオ硫酸ナトリウム5水和物(チオ硫酸Na5水和物)、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のいずれかとしてもよい。なお、実施例No.K−1〜K−15において、蓄熱材の融解ピーク(融点)と蓄熱量は、図2に示すとおりである。
なお、実施例No.K−1〜K−9の蓄熱材はパラフィンであるが、単体の他、これらの混合物でも良い。また、蓄熱材を、実施例No.K−10とK−11の混合物としても良い。また、実施例No.K−12〜K−15の蓄熱材は有機酸であるが、単体の他、これらの混合物でも良い。
<災害時用マットの製造方法について>
次に、災害時用マット1の製造方法について説明する。本実施形態では、災害時に、以下のように蓄熱材をマット状容器11内に封入して容易に災害時用マット1の製造ができる。ここでは、一例として、蓄熱材をアンモニウムミョウバン12水和物とした場合について説明する。このとき、アンモニウムミョウバン12水和物の無水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物に含む水和水(12HO)を脱離した焼アンモニウムミョウバン(AlNH(SO)である。水は、例えば、純水、イオン交換水、水道水等である。
(第1実施例)
まず、第1実施例について説明する。第1実施例における災害時用マット1の製造方法は、平均1mm程度の大きさに粒子を粉砕して粉末状態にした焼アンモニウムミョウバン14(図3(a)参照)を、マット状容器11内に充填する(図3(b)参照)。なお、焼アンモニウムミョウバン14の粒子の大きさを平均1mm程度よりも細かくすれば、粒子間の間隙がより少なくなるため、より好ましくなる。
他方で、融点調整剤15と増粘剤16を、常温の水17と共に、ポリプロピレン(PP:polypropylene)製の第1瓶18に投入して、常温のまま撹拌することにより、融点調整剤15と増粘剤16とが水17に溶解した添加剤水溶液19を調製する(図3(c)参照)。融点調整剤15と増粘剤16は何れも、平均数百μm程度の大きさに粒子を粉砕した粉末状である。水17の投入量は、無水和物である焼アンモニウムミョウバン14に対し、その水和物であるアンモニウムミョウバン水和物(蓄熱材)を生成するのに必要な加水量と同量、または加水量を超える量の水である。この加水量は、すなわちアンモニウムミョウバン12水和物に含む水和水(12HO)に相当する量である。
次に、焼アンモニウムミョウバン14が充填されたマット状容器11内に、添加剤水溶液19を注ぎ(図3(d)参照)、マット状容器11内で焼アンモニウムミョウバン14と水17との水和反応が終了するまで、このマット状容器11を水平に静置する。これにより、マット状容器11には、焼アンモニウムミョウバン14と、水和水(12HO)に相当する加水量の水17と、融点調整剤15と、増粘剤16とが、互いに混ざり合う。そして、常温下にある焼アンモニウムミョウバン14と添加剤水溶液19との混合物は、図3(e)に示すように、スラリー状混合物20を経て、次第に凝固する。これにより、焼アンモニウムミョウバン14と水17により生成されたアンモニウムミョウバン12水和物に、融点調整剤15と増粘剤16とを配合した蓄熱材組成物21が、マット状容器11内で生成される。そこで、マット状容器11を閉塞して、災害時用マット1が製造される(図3(f)参照)。このように、本実施例では、無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、水とを、マット状容器11内で水和反応させて、無機塩水和物を生成する。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。第2実施例に係る災害時用マット1の製造方法は、焼アンモニウムミョウバン14を、平均1mm程度の大きさに粒子を粉砕して粉末状態(図4(a)参照)にする。他方で、何れも、粒子が平均数百μm程度の大きさに粉砕された粉末状の融点調整剤15と増粘剤16とを、常温の水17と共に、ポリプロピレン製の第1瓶18に投入して、常温のまま撹拌することにより、融点調整剤15と増粘剤16とが水17に溶解した添加剤水溶液19を調製する(図4(b)参照)。
次に、粉末状の焼アンモニウムミョウバン14を投入した第2瓶24に、添加剤水溶液19を注ぎ、第2瓶24内で、焼アンモニウムミョウバン14と添加剤水溶液19とを混合し、常温のまま撹拌する(図4(c)参照)。これにより、焼アンモニウムミョウバン14と添加剤水溶液19とがスラリー状に混合した状態のスラリー状混合物20が、生成
される(図4(d)参照)。
次に、このスラリー状混合物20を、マット状容器11内に注ぎ、(図4(e)参照)、マット状容器11内で焼アンモニウムミョウバン14と水17との水和反応が終了するまで、このマット状容器11を水平に静置する。マット状容器11内のスラリー状混合物20は、経時的に凝固する。これにより、焼アンモニウムミョウバン14と水17により生成されたアンモニウムミョウバン12水和物に、融点調整剤15と増粘剤16とを配合した蓄熱材組成物21が、マット状容器11内で生成される。そこで、マット状容器11を閉塞して、災害時用マット1が製造される(図4(f)参照)。このように、本実施例では、無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、水とを、マット状容器11内で水和反応させて、無機塩水和物を生成する。
<蓄熱材組成物について>
ここで、蓄熱材組成物21について説明する。蓄熱材組成物21の主成分である蓄熱材22は、本実施形態では、例えば、アンモニウムミョウバン12水和物である。図5に示すように、主成分である蓄熱材22は、配合した2種の添加剤23と共に、蓄熱材組成物21をなしている。アンモニウムミョウバン12水和物は、融点93.5℃の物性で、常温では固体の物質である。そのため、アンモニウムミョウバン12水和物が、単体で融点未満の90℃程度に加熱されたとしても、アンモニウムミョウバン12水和物は、ほとんど溶融することなく、潜熱を蓄熱することもできない。
添加剤23は2種とも、蓄熱材22の物性を調整する役割を担う水溶性の添加剤である。第1の添加剤23は、蓄熱材22の融点を、必要に応じて任意の温度に調整する融点調整剤15である。融点調整剤15は、本実施形態では例えばキシリトールである。
第2の添加剤23は、液相状態にある蓄熱材22の融液の粘度を高める増粘剤16である。増粘剤16は、糖アルコールに属する物質であり、本実施形態では、増粘剤16は、例えばマンニトール(C14)である。
<増粘剤について>
次に、増粘剤16について説明する。本実施形態では、増粘剤16としてマンニトールが蓄熱材組成物21に配合されている。マンニトールは、蓄熱材22の成分と、融点調整剤15として配合した成分とのバインダーとして作用するほかに、当該マンニトール自体に、蓄熱または放熱を可能とする蓄熱特性を兼ね備えている。また、マンニトールは融点調整剤としても機能し得る。図6は、本実施形態に係る蓄熱材組成物21に含有するマンニトールについて、その有意性を示すグラフである。
図6に示すように、蓄熱材22(図6では、「PCM」と表示)以外に、何ら添加剤が配合されていないPCM単体の場合、単位体積当たりに蓄熱できる蓄熱量はPである。PCM単体に添加剤(例えば、融点調整剤15)を加えた蓄熱材組成物21では、蓄熱特性を持たない添加剤の配合により、単位体積当たりに蓄熱できる蓄熱量は、PよりP1(P1<P)だけ低減したP0(P1<P0<P)となる。この蓄熱量P0は、蓄熱材組成物21に含まれるPCM単体に対応した熱量である。
ところが、蓄熱材組成物21に含まれる蓄熱材22と同様、増粘剤16として用いるマンニトールにも、蓄熱できる蓄熱量P2(P2<P)を有しているため、PCM蓄熱分として、蓄熱材22に対応した蓄熱量P0と、マンニトール蓄熱分とする蓄熱量P2との和が、蓄熱材組成物21における単位体積当たりに蓄熱できる蓄熱量となる。そのため、マンニトールのこのような蓄熱特性があることによって、蓄熱材組成物21では、非常に大きな蓄熱量が、得られるものと考えられる。
また、本実施形態では、増粘剤16にマンニトールを用いたが、増粘剤16は、マンニトールのほか、例えば、エリトリトールや、加熱しても褐色化やキャラメル化を起こさず、酸に強い物性等を有する糖アルコールに属する物質であれば、特に限定されるものではない。また、増粘剤16は、糖アルコールに属する物質の他、例えば、ジェランガム(gellan gum)(別名:ゲラン、ポリサッカライドS−60〔略称:PS−60〕等)のように、繰り返し単位を持ったポリマーの一種で、複合多糖類(ヘテロ多糖)に分類される多糖類(ポリサッカライド)に属する物質であっても良い。その理由として、例えば、ジェランガムが増粘剤とした場合、ジェランガム自身は、蓄熱特性を具備していないが、アンモニウムミョウバン12水和物にジェランガムを少量添加するだけで、ジェランガムのゲル化が促進され、蓄熱材組成物における構成成分の分離を、より効果的に抑制することができるからである。
また、本実施形態では、添加剤に、融点調整剤15と増粘剤16とを配合した蓄熱材組成物21を挙げたが、蓄熱材組成物に配合する増粘剤は、融点調整剤や増粘剤に限らず、蓄熱材組成物に配合する増粘剤は、融点調整剤、増粘剤、または融液状態にある蓄熱材の結晶化の誘起を促す過冷却防止剤のうち、少なくとも何れかであれば良い。
<本実施形態の作用効果>
以上のように本実施形態の災害時用マット1は、マット状の袋体であるマット状容器11に蓄熱材22が封入されて形成されている。そして、災害時用マット1は、太陽光に当てられることにより蓄熱材22に蓄熱し、蓄熱材22に蓄熱した熱を放熱させて寝床内などの災害時用マット1の周辺を暖める。
このようにして、災害時用マット1で寝床内を暖めることにより、避難先での就寝時の寒さを解消できる。また、災害時用マット1でその周辺を暖めることにより、避難先で災害時用マット1をホットカーペットや湯たんぽのように使用して寒さを解消できる。そして、このような災害時用マット1は、災害時において、マット状容器11に蓄熱材22を封入することにより容易に形成できる。そのため、災害時における避難生活の質の向上を図ることができる。
そして、蓄熱材22は災害時用マット1の周辺における温度を30℃〜40℃に保つ性能を持つものであって、蓄熱材22の融点を37℃〜69℃とする。これにより、災害時用マット1の使用者の低温やけどを防ぎながら、寝床内などの災害時用マット1の周辺における温度を快適な温度に保つことができる。例えば、災害時用マット1の上に布団13を敷いて寝たときに、寝床内の温度を30℃〜40℃に保つことができる。
また、マット状容器11の表面は、黒色であって、炭素繊維またはアルミニウムを含有する繊維素材により形成されている。これにより、マット状容器11の表面における熱吸収率が高くなるので、災害時用マット1の蓄熱性が良くなる。
また、マット状容器11における上面11a(放熱面)に対向する下面11bに断熱材を設けておけば、マット状容器11の上面11aにおける放熱率を高めることができるので、寝床内などの災害時用マット1の周辺を効率よく暖めることができる。
また、蓄熱材22を無機塩水和物からなるものとすれば、蓄熱材22の可燃性が低いので、災害時用マット1の周辺に例えばストーブなどの火気が存在するような場合であっても、安心して災害時用マット1を使用できる。
また、無機塩水和物は、ミョウバン水和物、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物、酢酸ナトリウム3水和物のいずれかである。ここで、様々な種類の無機塩水和物の中でも、ミョウバン水和物等を用いた蓄熱材22は、相変化に伴う潜熱が比較的大きい物性を有する。そのため、このような物性の蓄熱材22では、蓄熱できる蓄熱量も比較的大きい。また、ミョウバン水和物等を用いた蓄熱材22を含む蓄熱材組成物21は、大容量の熱を蓄熱し、それを放熱する蓄放熱性能を具備できている点で、優れている。
そして、ミョウバン水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物、カリウムミョウバン12水和物、クロムミョウバン12水和物、ナトリウムミョウバン12水和物、鉄ミョウバン12水和物のいずれかより選択される単体または混合物であるとすれば、ミョウバン水和物として、市場で幅広く流通して入手し易く、安価なものとすることができる。
また、蓄熱材22の融点が融点調整剤15により調整されるとしてもよく、このときの融点調整剤15は、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ヒドロキシメタンスルフィン酸Na2水和物のいずれかである。
そして、蓄熱材22と融点調整剤15の比率は、蓄熱材22に含まれる水和水1molに対し、融点調整剤15が0.01〜1molの範囲で含まれるとする。これにより、寝床内などの災害時用マット1の周辺における温度を快適な温度に保つことができるように、融点調整剤15により蓄熱材22の融点を安定して調整することができる。
また、無機塩水和物は、当該無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、水とを、マット状容器11内で水和反応させて生成したものである。
これにより、無水和物のマット状容器11への充填前、隣接する粉末同士の間にあった間隙は水和反応時に、容器に加えた水で満たされる。そのため、マット状容器11の内容積に対し、蓄熱材22が占める体積充填率は、粉末状の無機塩水和物をマット状容器11内に直に充填した場合に比べて、大幅に向上する。また、蓄熱材22や、これに添加剤を配合した蓄熱材組成物21を生成するのに、加熱設備を一切必要とせず、このような蓄熱材組成物21等を、マット状容器11内で常温のまま簡単に生成することができる。
すなわち、従来、完全な液相状態の蓄熱材組成物を生成するのに、粉末状のアンモニウムミョウバン12水和物と、粉末状の融点調整剤と、粉末状の増粘剤とを混ぜ合わせた粉末状の混合物を、蓄熱材組成物の融点約90℃を超えた温度(例えば、約100℃)まで加熱して融解しなければならなかった。その加熱を行う加熱設備が、蓄熱材組成物を容器(例えば漏洩防止用内袋)内に充填するためだけに必要となっていた。加えて、上記粉末状の混合物を約100℃に加熱して融解すると、加熱時に多大な熱エネルギが必要になるほか、作業者への安全策も必要となり、加熱に伴った作業時間も余分に掛かってしまうため、蓄熱材組成物を容器内に効率良く封入できなかった。これに対し、本実施形態では、この加熱設備が不要であり、しかもマット状容器11内では、蓄熱材組成物21を生成するのに必要な反応が、自発的に起き、蓄熱材組成物21の生成に掛かる作業も効率良く、安全に行うことができる。
したがって、蓄熱材22を、または蓄熱材22に添加剤を混合した蓄熱材組成物21を、マット状容器11内に封入した状態にするのにあたり、蓄熱材22等をマット状容器11内に封入するまでの工程を効率良く行うことができる。また、寝床内などの災害時用マット1の周辺と蓄熱材22等との間で熱伝導を効率良く行うことができる。
また、本実施形態では、添加剤23として配合する増粘剤16は、糖アルコールに属する物質であること、を特徴とする。この特徴により、増粘剤16は無機塩水和物の構成成分である水に溶解し易く、組成した蓄熱材組成物21は、化学的に安定している。また、蓄熱材22の成分と融点調整剤15の成分とを均一な状態に保持することができるほか、蓄熱材22と同様、増粘剤16にも、潜熱の蓄熱または放熱を可能とする蓄熱性能を具備することができる。融点調整剤15が、蓄熱材組成物21の融点を調整できる一方で、増粘剤16により、この融点調整剤15の成分と蓄熱材22の成分との不均一化が経時的に発生するのを抑止できている。
また、本実施形態では、増粘剤16は、マンニトールであること、を特徴とする。この特徴により、マンニトールは、液相状態にある蓄熱材22の融液の粘度を高めると共に、蓄熱材組成物21を構成する成分同士の相分離現象や、この蓄熱材組成物21を構成する成分で、密度が互いに異なる成分同士に対し、密度差による成分同士の不均一化を防止することができる。また、マンニトールは、無毒で非危険物であるため、取扱いが容易である上に、安価でもある。
ところで、蓄熱性能を備えていない従来の添加剤が、蓄熱材に配合されていると、この蓄熱材とこの従来の添加剤との組成物である従来の蓄熱材組成物では、従来の添加剤が配合されているために、従来の蓄熱材組成物の蓄熱量は、それと同体積で比べても、蓄熱材だけの蓄熱量より大幅に低下する。これに対し、本実施形態の蓄熱材組成物21では、マンニトールは、増粘性のほか、当該蓄熱材組成物21に含有する主の蓄熱材22と共に、潜熱の蓄熱または放熱を可能とする蓄熱性能を具備している。そのため、添加剤23としてマンニトールが添加されていても、蓄熱性能を備えていない従来の添加剤と異なり、蓄熱材組成物21の畜熱量は、同体積で比べても、蓄熱材22だけの蓄熱量より大幅に低下するのを抑制できている。
また、本実施形態では、蓄熱材22に添加剤23を配合した蓄熱材組成物21では、当該蓄熱材組成物21全体の重量に占める増粘剤16の配合比率は、20wt%以下の範囲内であること、を特徴とする。この特徴により、蓄熱材組成物21に融点調整剤15が配合されている場合に、融点調整剤15により、蓄熱材組成物21の融点を弊害なく調整することができると共に、蓄熱材22の成分と融点調整剤15の成分とが、不均一化せずバランス良く拡散した状態を、増粘剤16により、安定的に維持することができる。
好ましくは、増粘剤16が、配合比率5〜10wt%の範囲内で配合されていると、増粘剤16であるマンニトール自体が、蓄熱材22の蓄熱量に比べると相対的に小さいものの蓄熱できる特性を保持できる。しかしながら、マンニトールの配合比率が多くなり過ぎてしまうと、マンニトールと蓄熱材22との配合比率の関係を見たときに、蓄熱材組成物21全体で蓄熱可能な蓄熱量は、その最大値から外れてしまい、小さくなってしまう。そのため、蓄熱材組成物21内で蓄熱材22の成分と融点調整剤15の成分との保持を、適切な状態で維持しつつ、蓄熱材組成物21による蓄熱量を、より大きく保つことができる条件が、配合比率5〜10wt%の範囲内である。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 災害時用マット
11 マット状容器
11a 上面
11b 下面
12 段ボールベッド
13 布団
14 焼アンモニウムミョウバン
15 融点調整剤
16 増粘剤
17 水
18 第1瓶
19 添加剤水溶液
20 スラリー状混合物
21 蓄熱材組成物
22 蓄熱材
23 添加剤
24 第2瓶

Claims (10)

  1. 暖をとるための採暖用具において、
    マット状の袋体であるマット状容器に蓄熱材が封入されて形成されており、
    熱源にさらして前記蓄熱材に蓄熱し、前記蓄熱材に蓄熱した熱を放熱させて寝床内などの前記採暖用具の周辺を暖めること、
    を特徴とする採暖用具。
  2. 請求項1の採暖用具において、
    前記蓄熱材は前記採暖用具の周辺における温度を30℃〜40℃に保つ性能を持つものであって、
    前記蓄熱材の融点を37℃〜69℃とすること、
    を特徴とする採暖用具。
  3. 請求項1または2の採暖用具において、
    前記マット状容器の表面は、黒色であって、炭素繊維またはアルミニウムを含有する繊維素材により形成されていること、
    を特徴とする採暖用具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つの採暖用具において、
    前記マット状容器における放熱面に対向する面に断熱材を設けておくこと、
    を特徴とする採暖用具。
  5. 請求項1乃至4の採暖用具において、
    前記蓄熱材は無機塩水和物からなること、
    を特徴とする採暖用具。
  6. 請求項5の採暖用具において、
    前記無機塩水和物は、ミョウバン水和物、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物、酢酸ナトリウム3水和物のいずれかであること、
    を特徴とする採暖用具。
  7. 請求項6の採暖用具において、
    前記ミョウバン水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物、カリウムミョウバン12水和物、クロムミョウバン12水和物、ナトリウムミョウバン12水和物、鉄ミョウバン12水和物のいずれかより選択される単体または混合物であること、
    を特徴とする採暖用具。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1つの採暖用具において、
    前記蓄熱材の融点が融点調整剤により調整されており、
    前記融点調整剤は、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物のいずれかであること、
    を特徴とする採暖用具。
  9. 請求項8の採暖用具において、
    前記蓄熱材と前記融点調整剤の比率は、前記蓄熱材に含まれる水和水1molに対し、前記融点調整剤が0.01〜1molの範囲で含まれること、
    を特徴とする採暖用具。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1つの採暖用具において、
    前記無機塩水和物は、当該無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、水とを、前記マット状容器内で水和反応させて生成したものであること、
    を特徴とする採暖用具。
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