(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれても良い。
尚、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄または普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示または更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。尚、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。尚、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
尚、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。尚、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であっても良い。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていても良い。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。尚、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていても良い。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。尚、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであれば良く、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれても良い。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていても良い。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。尚、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
尚、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
尚、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ないまたはほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていても良い。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。尚、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けても良い。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。尚、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくても良い。
尚、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化しても良い。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御しても良い。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。尚、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えてまたは代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/または、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われても良い。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしても良い。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしても良い。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。尚、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されても良い。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしても良い。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしても良い。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されても良い。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。尚、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしても良い。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしても良い。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。尚、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしても良い。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であっても良い。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22A及び第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
尚、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしても良い。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であっても良い。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていても良いし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成しても良い。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしても良い。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたことまたは電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしても良い。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われても良い。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されても良い。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。尚、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。尚、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしても良い(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしても良い(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」または「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示しても良い。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されても良い。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であっても良い。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしても良い。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくても良い(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくても良い)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球が指触不能に内封された封入式のパチンコ遊技機であっても本発明を適用可能である。また、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としても良い。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
尚、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでも良い。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部008SGに関する説明)
次に、本実施形態の特徴部008SGについて説明する。
図8−1(A)は、特徴部008SGで用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図8−1(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いても良い。また、特徴部008SGでは、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であっても良いし、3以上の複数であっても良い。
図8−1(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第1変動開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第2変動開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで変動表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であれば良い。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、変動表示結果通知コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの変動表示結果を指定する演出制御コマンドである。変動表示結果通知コマンドでは、例えば、変動表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、変動表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する大当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する大当り終了指定コマンドである。
大当り開始指定コマンドや大当り終了指定コマンドでは、例えば変動表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されても良い。あるいは、大当り開始指定コマンドや大当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、変動表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしても良い。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、例えば通常開放大当り状態や短期開放大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、第1特図ゲームに対応する保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことに基づいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことに基づいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしても良い。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしても良い。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられても良い。
コマンドC4XXHおよびコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、変動表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変や突確)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。
図8−2は、特徴部008SGにおける変動パターンを示している。特徴部008SGでは、変動表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、変動表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。尚、変動表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称され、変動表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の変動表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、変動表示結果が「ハズレ」となる場合に対応したハズレ変動パターンに含まれる。変動表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施例では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けても良い。また、スーパーリーチ変動パターンでも、スーパーリーチαやスーパーリーチβに加えてスーパーリーチγ…といった3以上のスーパーリーチ変動パターンを設けても良い。
図8−2に示すように、特徴部008SGにおけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβよりも短く設定されている。また、本実施例におけるスーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチβのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチαのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも特図変動時間が長く設定されている。
尚、特徴部008SGでは、前述したようにスーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に変動表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
尚、特徴部008SGにおいては、後述するように、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値のみを用いて決定するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしても良い。
次に特徴部008SGにおいて演出制御用CPU120が行う演出制御メイン処理の一例について、図8−3に示すフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは、図6を用いて説明した演出制御メイン処理と相違する部分について説明する。
特徴部008SGにおける演出制御メイン処理では、ステップS77の演出用乱数更新処理の後、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号に基づいてスティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの状態を検出する操作検出処理を行う(ステップ008SGS001)。操作検出処理では、特に、プッシュセンサ35Bの状態がOFFからONに変化した場合にプッシュセンサ35BのONエッジフラグが記憶され、プッシュセンサ35Bの状態がONからOFFに変化した場合にプッシュセンサ35BのOFFエッジフラグが記憶されることで、プッシュボタン31Bの状態の変化が特定可能となる。また、プッシュセンサ35Bについては、プッシュボタン31BのONまたはOFFが2回連続して同じ状態となることで検出を確定するようになっており、プッシュボタン31BのOFFからONへの変化またはONからOFFへの変化が検出されるまでに操作検出処理2回分の期間(例えば4ミリ秒)を必要とする。尚、ここでは、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの状態を演出制御メイン処理における操作検出処理において検出しているが、操作検出処理を設けず、演出制御プロセス処理内において必要に応じてスティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの状態を検出する構成としても良い。
次に、演出制御用CPU120が図7のステップS171において行う可変表示開始設定処理の一例について、図8−4に示すフローチャートを用いて説明する。
可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1変動開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ008SGSa001)。第1変動開始コマンド受信フラグがセットされている場合には、RAM122の始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶に格納されている各種コマンドデータと各種フラグをシフトする(ステップ008SGSa002)。第1特図保留記憶には、バッファ番号「1−0」〜「1−4」が割り当てられ、それぞれの対応する領域に各種コマンドデータと各種フラグが格納可能とされており、ステップ008SGSa002では、バッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、ステップ008SGSa001において第1変動開始コマンド受信フラグがセットされていない場合には、第2変動開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ008SGSa003)。第2変動開始コマンド受信フラグがセットされていない場合には、演出図柄変動開始処理を終了し、第2変動開始コマンド受信フラグがセットされている場合には、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第2特図保留記憶に格納されている各種コマンドデータと各種フラグをシフトする(ステップ008SGSa004)。第2特図保留記憶には、バッファ番号「2−0」〜「2−4」が割り当てられ、それぞれの対応する領域に各種コマンドデータと各種フラグが格納可能とされており、ステップ008SGSa004では、バッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
ステップ008SGSa002またはステップ008SGSa004の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(ステップ008SGSa005)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ008SGSa006)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータをRAM122の演出図柄表示結果格納領域に格納する。
次いで、演出制御用CPU120は、図8−5に示す予告演出決定処理を実行して、当該変動表示において予告演出を実行するか否か及び予告演出を実行する場合にはその種別を決定する(ステップ008SGSa007)。
ステップ008SGSa007の予告演出決定処理の後に、ステップ008SGSa008において演出制御用CPU120は、予告演出の実行が決定された旨を示す予告演出実行決定フラグがセットされているか否か、つまり、ステップ008SGSa007の予告演出決定処理においていずれかの予告演出が決定されたか否かを判定する。
予告演出実行決定フラグがセットされている場合には、予告演出開始待ちタイマに、予告演出開始までの期間として決定された予告演出に対応する期間を設定し(ステップ008SGSa009)、予告演出実行決定フラグをクリアして(ステップ008SGSa010)、ステップ008SGSa011に進む。一方、予告演出実行決定フラグがセットされていない場合には、ステップ008SGSa009、ステップ008SGSa010を経由することなくステップ008SGSa011に進む。
ステップ008SGSa011において演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドにて指定される変動パターン、予告演出の有無、予告演出の種別、さらに後述する宝箱予告の場合には、予告パターン、宝箱1〜3の種類に応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択する。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ008SGSa012)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列順に配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(ステップ008SGSa013)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
そして、変動時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ008SGSa014)。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(ステップ008SGSa015)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の変動が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ008SGSa016)。
次に、可変表示開始設定処理内で行う予告演出決定処理の一例について、図8−5に示すフローチャートを用いて説明する。
予告演出決定処理において演出制御用CPU120は、まず、変動表示結果と変動パターンとを特定する(ステップ008SGSb001)。変動表示結果は、変動表示結果指定コマンドにより特定することができる。また、変動パターンは、変動パターン指定コマンドにて特定できる。尚、本実施例では、予告演出の対象が、スーパーリーチα(大当り)、スーパーリーチβ(大当り)、ノーマルリーチ(大当り)、スーパーリーチα(ハズレ)、スーパーリーチβ(ハズレ)、ノーマルリーチ(ハズレ)、であるので、具体的には、変動表示結果が大当りであるのか否かを変動表示結果指定コマンドにより特定し、変動パターンがスーパーリーチαであるのか否か、スーパーリーチβであるのか否か、ノーマルリーチであるのか否かを変動パターン指定コマンドにて特定すれば良い。
そして、ステップ008SGSb001において特定された変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)であるか否かを確認し(ステップ008SGSb002)、変動パターンがスーパーリーチである場合には、ステップ008SGSb001において特定された変動表示結果と変動パターンに基づいて予告演出のうち宝箱の中身によって大当り期待度を示唆する宝箱予告の実行の有無を決定する(ステップ008SGSb003)。
ステップ008SGSb003では、宝箱予告の実行が決定される場合に、宝箱予告の実行が決定されない場合よりも大当りとなる可能性が高くなるように宝箱予告の実行の有無を決定する確率が設定されており、宝箱予告が実行されたときの方が宝箱予告が実行されないときよりも大当り期待度が高くなる。
尚、宝箱予告の大当り期待度(信頼度)とは、宝箱予告が実行されて大当りとなる確率を、宝箱予告が実行されて大当りとなる確率と宝箱予告が実行されてハズレとなる確率の和で除算した数値である。例えば、宝箱予告が実行されて大当りとなる確率とは、大当りが決定される確率:A、大当り決定時に宝箱予告の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)が選択される確率:B、大当り決定時に宝箱予告が決定される確率:Cとした場合に、A×B×Cであり、宝箱予告が実行されてハズレとなる確率とは、ハズレが決定される確率:a、ハズレ決定時に宝箱予告の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)が選択される確率:b、ハズレ決定時に宝箱予告が決定される確率:cとした場合に、a×b×cであり、宝箱予告の大当り期待度は、A×B×C/A×B×C+a×b×cとなる。
図8−5に戻り、ステップ008SGSb004においては、ステップ008SGSb003において宝箱予告の実行を決定したか否かを判定する。ここで宝箱予告の実行を決定した場合には、宝箱予告を示す予告演出の種別をRAM122の所定領域に記憶し(ステップ008SGb005)、ステップ008SGSb001において特定された変動表示結果と変動パターンに基づいて変動宝箱予告の予告パターンを決定する(ステップ008SGSb006)。
宝箱予告は、宝箱1〜3の中身が宝かハズレ(中身なし)かによって大当り期待度を示唆するものであり、宝箱予告の予告パターンとして、図8−6(A)の予告パターンテーブルに示すように、宝箱1:ハズレ、宝箱2:ハズレ、宝箱3:ハズレとなるパターン1、宝箱1:宝、宝箱2:ハズレ、宝箱3:ハズレとなるパターン2、宝箱1:ハズレ、宝箱2:宝、宝箱3:ハズレとなるパターン3、宝箱1:ハズレ、宝箱2:ハズレ、宝箱3:宝となるパターン4、宝箱1:宝、宝箱2:宝、宝箱3:ハズレとなるパターン5、宝箱1:宝、宝箱2:ハズレ、宝箱3:宝となるパターン6、宝箱1:ハズレ、宝箱2:宝、宝箱3:宝となるパターン7、宝箱1:宝、宝箱2:宝、宝箱3:宝となるパターン8からなる8つのパターンを含む。
ステップ008SGSb006では、図8−6(A)に示すように、パターン1、パターン2、パターン3、パターン4、パターン5、パターン6、パターン7、パターン8の順で後者ほど大当り期待度が高くなるように予告パターンを決定する確率が設定されている。特に、ステップ008SGSb006では、図8−6(B)に示すように、宝箱1〜3の全ての中身が宝であるパターン8の大当り期待度が最も高く、宝箱1〜3の2つの中身が宝であり、1つの中身がハズレであるパターン5、6、7が、宝箱1〜3の1つの中身が宝であり、2つの中身がハズレであるパターン2、3、4、宝箱1〜3の全ての中身がハズレであるパターン1よりも大当り期待度が高く、宝箱1〜3の1つの中身が宝であり、2つの中身がハズレであるパターン2、3、4が、宝箱1〜3の全ての中身がハズレであるパターン1よりも大当り期待度が高くなるように予告パターンを決定する確率が設定されており、中身が宝である宝箱の数が多いほど大当り期待度が高くなる。このため、宝箱単体で見た場合であっても、宝箱の中身が宝である場合に、宝箱の中身がハズレである場合よりも大当り期待度が高くなる。
また、後述するように、宝箱予告では、宝箱1、宝箱2、宝箱3の順番で宝箱が開放するとともに、ステップ008SGSb006では、図8−6(B)に示すように、宝箱1〜3の1つの中身が宝であり、2つの中身がハズレであるパターン2、3、4のうち、宝箱2の中身が宝であるパターン3、宝箱3の中身が宝であるパターン4が、宝箱1の中身が宝であるパターン2よりも大当り期待度が高く、宝箱3の中身が宝であるパターン4が、宝箱2の中身が宝であるパターン3よりも大当り期待度が高くなるように予告パターンを決定する確率が設定されており、また、宝箱1〜3の2つの中身が宝であり、1つの中身がハズレであるパターン5、6、7のうち、宝箱3の中身が宝であるパターン6、7が、宝箱3の中身がハズレであるパターン5よりも大当り期待度が高く、宝箱1の中身がハズレ、宝箱2の中身が宝であるパターン7が、宝箱1の中身が宝、宝箱2の中身がハズレであるパターン6よりも大当り期待度が高くなるように予告パターンを決定する確率が設定されており、宝箱1〜3のうち中身が宝である宝箱の数が同じであっても、宝箱の開放により宝が出現する順番が遅いほど大当り期待度が高くなる。
尚、各予告パターンの大当り期待度(信頼度)とは、各予告パターンが実行されて大当りとなる確率を、各予告パターンが実行されて大当りとなる確率と各予告パターンが実行されてハズレとなる確率の和で除算した数値である。例えば、各予告パターンが実行されて大当りとなる確率とは、大当りが決定される確率:A、大当り決定時に宝箱予告の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)が選択される確率:B、大当り決定時に宝箱予告が決定される確率:C、大当り決定時に各予告パターンが選択される確率:Dとした場合に、A×B×C×Dであり、各予告パターンが実行されてハズレとなる確率とは、ハズレが決定される確率:a、ハズレ決定時に宝箱予告の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)が選択される確率:b、ハズレ決定時に宝箱予告が決定される確率:c、ハズレ決定時に各予告パターンが選択される確率:dとした場合に、a×b×c×dであり、各予告パターンの大当り期待度は、A×B×C×D/A×B×C×D+a×b×c×dとなる。
図8−5に戻り、ステップ008SGSb007においては、決定した宝箱予告の予告パターンをRAM122の所定領域に記憶する。そして、ステップ008SGSb008に進んで、宝箱予告における宝箱1〜3の種類を決定する。宝箱の種類は、木製宝箱と金属製宝箱の2種類であり、ステップ008SGSb006において決定した予告パターンに応じた各宝箱の中身が宝であるかハズレであるかに応じた確率でいずれか一方の種類を決定する。具体的には、ステップ008SGSb006において決定した予告パターンに応じて中身が宝である宝箱については、中身がハズレである宝箱よりも高い確率(例えば、中身が宝箱の場合には50%の確率で金属製宝箱を決定し、中身がハズレの場合には20%の確率で金属製宝箱を決定するで金属製宝箱を決定する(例えば、中身が宝箱の場合には50%の確率で金属製宝箱を決定し、中身がハズレの場合には20%の確率で金属製宝箱を決定する)。このため、金属製宝箱の場合には、木製宝箱よりも中身が宝である可能性が高い旨が示唆されることとなる。
図8−5に戻り、ステップ008SGSb009においては、決定した宝箱1〜3のそれぞれの種類をRAM122の所定領域に記憶し、ステップ008SGSb010に進んで、予告演出実行決定フラグをセットし、予告演出決定処理を終了する。
ステップ008SGSb002において変動パターンがスーパーリーチでない場合、またはステップ008SGSb004において宝箱予告の実行が決定されていない場合には、ステップ008SGSb001において特定された変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチα、スーパーリーチβ)またはノーマルリーチであるか否かを確認し(ステップ008SGSb011)、変動パターンがスーパーリーチでもなくノーマルリーチでもない場合には、予告演出決定処理を終了する。一方、変動パターンがスーパーリーチまたはノーマルリーチである場合には、ステップ008SGSb001において特定された変動表示結果と変動パターンに基づいて、宝箱予告以外の予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する(ステップ008SGSb012)。
ステップ008SGSb012では、予告演出の種別として、前述の宝箱予告以外にも複数種類の種別を決定可能である。宝箱予告以外の種別としては、例えば、予告画像が段階的に変化するステップアップ予告や、所定のキャラクタを出現させるカットイン予告、所定のキャラクタの一群が表示領域を横切る群予告等を決定可能である。
ステップ008SGSb012では、予告演出の実行が決定される場合に、予告演出の実行が決定されない場合よりも大当りとなる可能性が高くなるように予告演出の実行の有無を決定する確率が設定されており、予告演出が実行されたときの方が予告演出が実行されないときよりも大当り期待度が高くなる。また、ステップ008SGSb012では、特定の種別が決定される場合に、他の種別が決定される場合よりも大当りとなる可能性が高くなるように予告演出の種別を決定する確率が設定されており、特定の種別の予告演出が実行された場合に、他の種別の予告演出が実行されたときよりも大当り期待度が高くなる。
尚、各予告演出の大当り期待度(信頼度)とは、各予告演出が実行されて大当りとなる確率を、各予告演出が実行されて大当りとなる確率と各予告演出が実行されてハズレとなる確率の和で除算した数値である。例えば、各予告演出が実行されて大当りとなる確率とは、大当りが決定される確率:A、大当り決定時に予告演出の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ、ノーマルリーチ)が選択される確率:B’、大当り決定時に各予告演出が決定される確率:C’とした場合に、A×B’×C’であり、各予告演出が実行されてハズレとなる確率とは、ハズレが決定される確率:a、ハズレ決定時に予告演出の対象となる変動パターン(スーパーリーチα、スーパーリーチβ、ノーマルリーチ)が選択される確率:b’、ハズレ決定時に各予告演出が決定される確率:c’とした場合に、a×b’×c’であり、各予告演出の大当り期待度は、A×B’×C’/A×B’×C’+a×b’×c’となる。
図8−5に戻り、ステップ008SGSb013においては、ステップ008SGSb012において、いずれかの予告演出の実行を決定したか否かを判定する。ここでいずれの予告演出も決定していない場合、つまり、「予告演出なし」を決定した場合には、予告演出決定処理を終了する。一方、いずれかの予告演出を決定した場合には、ステップ008SGSb014に進んで、決定した予告演出の種別をRAM122の所定領域に記憶する。そして、ステップ008SGSb010に進んで、予告演出実行決定フラグをセットし、予告演出決定処理を終了する。
このように、予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否か及び予告演出を実行する場合にはその種別を決定するようになっており、予告演出を実行する旨が決定された場合には、図7のステップS172の可変表示中演出処理内の予告演出処理によって予告演出を実行するための処理が行われることとなる。尚、上記では、宝箱予告を実行するか否かを決定した後、宝箱予告を実行しない場合のみ、他の予告演出を実行するか否かを決定するようになっており、変動パターンがスーパーリーチの場合に、優先して宝箱予告が実行されるようになっているが、宝箱予告を含む複数種類の予告演出について実行の有無と実行する場合の種別とを一括で決定する構成としても良い。
図8−7は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。
可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ、変動時間タイマ、変動制御タイマのそれぞれの値を−1する(ステップ008SGSc001,ステップ008SGSc002,ステップ008SGSc003)。
次いで、演出制御用CPU120は、宝箱予告の開始待ち(宝箱予告の予告演出実行決定フラグが設定されている)か、または宝箱予告の実行中(宝箱予告の予告演出実行中フラグが設定されている)かを判定し(ステップ008SGSc004a)、宝箱予告の開始待ちまたは実行中である場合には、宝箱予告を実行するための宝箱予告演出処理を実行し(ステップ008SGSc005a)、ステップ008SGSc006に進む。
ステップ008SGSc005aの宝箱予告演出処理では、宝箱予告の予告パターン毎に予告演出用プロセスデータが設定された予告演出用プロセステーブルを参照し、各プロセスデータに対応する期間の経過、または演出操作が検出されることで演出装置の制御を切り替えることにより、宝箱予告を実行するための処理が行われる。
ステップ008SGSc004aにおいて宝箱予告の開始待ちでもなく、実行中でもない場合には、宝箱予告以外の予告演出の開始待ち(宝箱予告以外の予告演出実行決定フラグが設定されている)か、または宝箱予告以外の予告演出の実行中(宝箱予告以外の予告演出実行中フラグが設定されている)かを判定し(ステップ008SGSc004b)、宝箱予告以外の予告演出の開始待ちまたは実行中である場合には、宝箱予告以外の予告演出を実行するための予告演出処理を実行し(ステップ008SGSc005b)、ステップ008SGSc006に進む。宝箱予告以外の予告演出の開始待ちでもなく、実行中でもない場合には、ステップ008SGSc005bの予告演出処理を実施することなく、ステップ008SGSc006に進む。
ステップ008SGSc005bの予告演出処理では、宝箱予告以外の予告演出の種別毎に予告演出用プロセスデータが設定された予告演出用プロセステーブルを参照し、各プロセスデータに対応する期間が経過することで演出装置の制御を切り替えることにより、宝箱予告以外の予告演出を実行するための処理が行われる。
ステップ008SGSc006において演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイマアウトしたか否か確認する。プロセスタイマがタイマアウトしていたら、プロセスデータの切り替えを行い(ステップ008SGSc007)、プロセステーブルにおいて次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをあらためてスタートさせる(ステップ008SGSc008)。また、次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ、操作部制御データ等)にもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ008SGSc009)。
次に、変動制御タイマがタイマアウトしているか否かを確認する(ステップ008SGSc010)。変動制御タイマがタイマアウトしている場合には、演出制御用CPU120は、左中右の飾り図柄の次表示画面(前回の飾り図柄の表示切り替え時点から30ms経過後に表示されるべき画面)の画像データを作成し、VRAMの所定領域に書き込む(ステップ008SGSc011)。そのようにして、画像表示装置5において、飾り図柄の変動制御が実現される。表示制御部123は、設定されている背景画像等の所定領域の画像データと、プロセステーブルに設定されている表示制御実行データにもとづく画像データとを重畳したデータに基づく信号を画像表示装置5に出力する。そのようにして、画像表示装置5において、飾り図柄の変動における背景画像、キャラクタ画像および飾り図柄が表示される。また、変動制御タイマに所定値を再セットする(ステップ008SGSc012)。
また、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイマアウトしているか否か確認する(ステップ008SGSc013)。変動時間タイマがタイマアウトしていれば、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ008SGSc015)。変動時間タイマがタイマアウトしていなくても、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認し(ステップ008SGSc014)、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされていたら、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ008SGSc015)。変動時間タイマがタイマアウトしていなくても図柄確定指定コマンドを受信したら変動を停止させる制御に移行するので、例えば、基板間でのノイズ等に起因して長い変動時間を示す変動パターンコマンドを受信したような場合でも、正規の変動時間経過時(特別図柄の変動終了時)に、飾り図柄の変動を終了させることができる。
尚、飾り図柄の変動制御に用いられているプロセステーブルには、飾り図柄の変動表示中のプロセスデータが設定されている。つまり、プロセステーブルにおけるプロセスデータ1〜nのプロセスタイマ設定値の和は飾り図柄の変動時間に相当する。よって、ステップ008SGSc006の処理において最後のプロセスデータnのプロセスタイマがタイマアウトしたときには、切り替えるべきプロセスデータ(表示制御実行データやランプ制御実行データ等)はなく、プロセステーブルにもとづく飾り図柄の演出制御は終了する。
次に、図8−8〜図8−12に基づいて特徴部008SGにおける宝箱予告の実行状況について説明する。
宝箱予告は、変動パターンとしてスーパーリーチが決定されたときに実行され得ることでスーパーリーチに発展することを予告する演出であり、変動開始後の予告演出の開始タイミングから予告演出期間にわたり実行されるものである。
宝箱予告は、図8−9及び図8−10(A)に示すように、宝箱予告の開始を報知する宝箱予告開始演出(図8−9(A))と、1つめの宝箱(図8−9における左側の宝箱)が開放する第1宝箱開放演出(図8−9(B)〜(D))と、2つめの宝箱(図8−9における中央の宝箱)が開放する第2宝箱開放演出(図8−9(E)〜(G))と、3つめの宝箱(図8−9における右側の宝箱)が開放する第3宝箱開放演出(図8−9(H)〜(J))と、第1〜第3宝箱開放演出の結果(宝箱の中身)を報知する宝箱予告終了演出(図8−9(K))と、から構成される。
宝箱予告開始演出では、図8−9(A)に示すように、未開放の3つの宝箱の画像と「お宝を集めろ!」というメッセージが画像表示装置5に表示されることで、宝箱予告の開始が報知される。宝箱予告開始演出において表示される未開放の宝箱は、木製の宝箱または金属製の宝箱のいずれかである。
第1宝箱開放演出では、図8−9(B)〜(D)に示すように、左側の宝箱が手前に拡大表示されるとともに、宝箱が開放して中身が報知される。この際、中央の宝箱及び右側の宝箱は未開放の状態で後方に表示される。第2宝箱開放演出では、図8−9(E)〜(G)に示すように、中央の宝箱が手前に拡大表示されるとともに、宝箱が開放して中身が報知される。この際、左側の宝箱は中身が分かる状態で、右側の宝箱は未開放の状態で後方に表示される。第3宝箱開放演出では、図8−9(H)〜(J)に示すように、右側の宝箱が手前に拡大表示されるとともに、宝箱が開放して中身が報知される。この際、左側の宝箱及び中央の宝箱は中身が分かる状態で後方に表示される。
宝箱予告終了演出では、図8−9(K)に示すように、中身が分かる状態の3つの宝箱の画像と中身が宝である宝箱の数を示唆するメッセージ(例えば、2個の宝箱の中身が宝である場合には「お宝×2ゲット!」とのメッセージ)が画像表示装置5に表示されることで、第1〜第3宝箱開放演出の結果(宝箱の中身)が報知される。
第1〜第3宝箱開放演出は、図8−10(A)に示すように、それぞれ開放開始演出と、開放中演出と、開放終了演出と、から構成される。開放開始演出では、図8−9(B)(E)(H)に示すように、対象となる宝箱が前方に拡大表示されるとともに、発光した態様に表示されることで、対象となる宝箱が開放される旨が報知される。この段階では、未だ宝箱は閉じたままの状態であり、その中身が認識不能な態様で表示される。開放中演出では、図8−9(C)(F)(I)に示すように、前方に拡大表示された対象となる宝箱が開放を開始し、完全に開放した状態となるまで宝箱の態様が変化する。この段階では、宝箱の中身の少なくとも一部が表示され、中身が認識できる態様となる。開放終了演出では、図8−9(D)(G)(J)に示すように、前方に拡大表示された対象となる宝箱が完全に開放した状態で、中身がハズレであれば「ハズレ」と表示されてその旨が報知される一方で、中身が宝であれば「お宝ゲット!」と表示されその旨が報知される。
ここで図8−8に示すフローチャートに基づいて宝箱演出の流れについて説明する。
宝箱演出では、まず、宝箱予告開始演出(図8−9(A))を開始し(ステップ008SGSd001)、宝箱予告開始演出に応じて定められた宝箱予告開始演出期間が経過することで宝箱予告開始演出を終了し(ステップ008SGSd002)、1つめの宝箱が開放する第1宝箱開放演出(図8−9(B)〜(D))を開始する(ステップ008SGSd003)。
第1宝箱開放演出では、まず、開放開始演出(図8−9(B))を開始し(ステップ008SGSd004)、開放開始演出に応じて定められた開放開始演出期間が経過することで開放開始演出を終了し(ステップ008SGSd005)、開放中演出(図8−9(C))を開始する(ステップ008SGSd006)。
第1宝箱開放演出における開放中演出は、宝箱の中身が宝である場合には、演出操作がされたか否かに関わらず、開放中演出に応じて定められた開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd007、008)、開放終了演出(図8−9(D))を開始し(ステップ008SGSd010)、経過した期間に関わらず、演出操作がされることで開放終了演出を終了し(ステップ008SGSd011)、これに伴い第1宝箱開放演出を終了して第2宝箱開放演出(図8−9(E)〜(G))を開始する(ステップ008SGSd012)。
一方、宝箱の中身がハズレである場合には、開放中演出期間が経過するまで演出操作がされなければ、宝箱の中身が宝である場合と同様に開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd007〜009)、開放終了演出(図8−9(D))を開始することとなるが(ステップ008SGSd010)、開放中演出期間が経過する前に演出操作がされることで第1宝箱開放演出自体を終了し、第2宝箱開放演出(図8−9(E)〜(G))を開始することとなる(ステップ008SGSd012)。
第2宝箱開放演出では、まず、開放開始演出(図8−9(E))を開始し(ステップ008SGSd013)、開放開始演出期間が経過することで開放開始演出を終了し(ステップ008SGSd014)、開放中演出(図8−9(F))を開始する(ステップ008SGSd015)。
第2宝箱開放演出における開放中演出は、第1宝箱開放演出と同様であり、宝箱の中身が宝である場合には、演出操作がされたか否かに関わらず、開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd016、017)、開放終了演出(図8−9(G))を開始し(ステップ008SGSd019)、経過した期間に関わらず、演出操作がされることで開放終了演出を終了し(ステップ008SGSd020)、これに伴い第2宝箱開放演出を終了して第3宝箱開放演出(図8−9(H)〜(J))を開始する(ステップ008SGSd021)。
一方、宝箱の中身がハズレである場合には、開放中演出期間が経過するまで演出操作がされなければ、宝箱の中身が宝である場合と同様に開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd016〜018)、開放終了演出(図8−9(G))を開始することとなるが(ステップ008SGSd019)、開放中演出期間が経過する前に演出操作がされることで第2宝箱開放演出自体を終了し、第3宝箱開放演出(図8−9(H)〜(J))を開始することとなる(ステップ008SGSd021)。
第3宝箱開放演出では、まず、開放開始演出(図8−9(H))を開始し(ステップ008SGSd022)、開放開始演出期間が経過することで開放開始演出を終了し(ステップ008SGSd023)、開放中演出(図8−9(I))を開始する(ステップ008SGSd024)。
第3宝箱開放演出における開放中演出は、宝箱の中身が宝である場合には、演出操作がされたか否かに関わらず、開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd025、026)、開放終了演出(図8−9(J))を開始し(ステップ008SGSd028)、演出操作がされずに開放終了演出期間に応じて定められた開放終了演出期間が経過するか、開放終了演出期間が経過する前に演出操作がされることで開放終了演出を終了し(ステップ008SGSd029、030)、これに伴い第3宝箱開放演出を終了して宝箱予告終了演出(図8−9(K))を開始する(ステップ008SGSd031)。
一方、宝箱の中身がハズレである場合には、開放中演出期間が経過するまで演出操作がされなければ、宝箱の中身が宝である場合と同様に開放中演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd025〜027)、開放終了演出(図8−9(J))を開始することとなるが(ステップ008SGSd028)、開放中演出期間が経過する前に演出操作がされることで第3宝箱開放演出自体を終了し、宝箱予告終了演出(図8−9(K))を開始することとなる(ステップ008SGSd031)。
宝箱予告終了演出は、宝箱予告に応じて定められた予告演出期間が経過することで終了し(ステップ008SGSd032)、これに伴い宝箱予告も終了することとなる。尚、第1宝箱開放演出や第2宝箱開放演出の開放終了演出において演出操作がされず、第3宝箱開放演出までの演出が終了していない状況であっても、宝箱予告の開始後、予告演出期間が経過した場合には、実行中の演出に関わらず、実行中の演出を終了し、これに伴い宝箱予告も終了することとなる。
このように、宝箱予告を構成する宝箱予告開始演出、第1〜第3宝箱開放演出における開放開始演出、開放中演出は、各演出に応じて定められた期間が経過することで終了し、次の演出が開始することとなる。特に、宝箱予告開始演出、第1〜第3宝箱開放演出における開放開始演出は、各演出に応じて定められた期間が経過することで終了し、次の演出が開始することとなり、各演出に応じて定められた期間が経過する前にプッシュボタン31Bの演出操作がされた場合でも、実行中の演出は終了することがなく、各演出に応じて定められた期間が経過するまで継続することとなる。このため、図8−10(A)に示すように、宝箱予告開始演出中、第1〜第3宝箱開放演出における開放開始演出中は、宝箱の中身がハズレであるか宝であるかに関わらず、プッシュボタン31Bの操作は無効であり、図8−9(A)(B)(E)(H)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bの操作を促す演出が行われないようになっている。また、宝箱予告終了演出は、予告演出期間が経過するまで継続し、予告演出期間が終了することで終了し、宝箱予告とともに終了することとなる。このため、図8−10(A)に示すように、宝箱予告終了演出中は、プッシュボタン31Bの操作は無効であり、図8−9(K)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bの操作を促す演出が行われないようになっている。
一方、第1、第2宝箱開放演出における開放終了演出は、プッシュボタン31Bの演出操作がされたことを契機に終了し、次の演出が開始することとなる。このため、図8−10(A)に示すように、第1、第2宝箱開放演出における開放終了演出中は、宝箱の中身がハズレであるか宝であるかに関わらず、プッシュボタン31Bの操作が有効となり、図8−9(D)(G)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bを模した画像とその操作を促す下向きの矢印と「次へ」というメッセージが表示され、プッシュボタン31Bの操作が促されるようになっている。
また、第1、第2宝箱開放演出における開放終了演出においてプッシュボタン31Bが操作されないと、当該開放終了演出は終了せず、次の演出が開始することがなく、図8−10(B)に示すように、第1、第2宝箱開放演出における開放終了演出においてプッシュボタン31Bが操作されずに、予告演出期間が経過すると、第2、第3宝箱開放演出が実行されていない状況であっても実行中の開放終了演出とともに宝箱予告が終了することとなる。また、第1、第2宝箱開放演出における開放終了演出においてプッシュボタン31Bが操作されるのが遅れた結果、予告演出期間が経過するまでに第2、第3宝箱開放演出、宝箱予告終了演出が終了しなかった場合であっても実行中の演出とともに宝箱予告が終了することとなる。
また、第3宝箱開放演出における開放終了演出は、プッシュボタン31Bの演出操作がされるか、当該演出に応じて定められた期間が経過することで終了し、次の演出、すなわち宝箱予告終了演出が開始することとなる。図8−10(A)に示すように、第3宝箱開放演出における開放終了演出中は、宝箱の中身がハズレであるか宝であるかに関わらず、プッシュボタン31Bの操作が有効となるが、時間の経過で終了することとなるため、図8−9(J)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bの操作を促す演出が行われないようになっている。尚、第3宝箱開放演出における開放終了演出は、宝箱の中身がハズレであるか宝であるかに関わらず、プッシュボタン31Bの操作が有効とならない構成としても良い。
また、第1〜第3宝箱開放演出における開放中演出は、対応する宝箱の中身がハズレの場合には、図8−11(A)に示すように、開放中演出に応じて定められた期間が経過することを契機に終了し、次の開放終了演出が開始することとなるが、図8−11(B)に示すように、開放中演出に応じて定められた期間が経過する前であっても、プッシュボタン31Bの演出操作がされたことを契機に終了させることが可能であり、この場合には、開放終了演出ではなく、第1宝箱開放演出中であれば、第2宝箱開放演出の開放開始演出が開始し、第2宝箱開放演出中であれば、第3宝箱開放演出の開放開始演出が開始し、第3宝箱開放演出中であれば、宝箱予告終了演出が開始することとなる。また、前述のようにプッシュボタン31BのOFFからONへの変化が検出されるのに操作検出処理2回分の期間(例えば4ミリ秒)を必要とする一方、この期間は、開放中演出に応じて定められた時間、すなわち開放中演出を最初から最後まで実行するのに要する時間よりも短い期間とされている。すなわち宝箱開放演出の開始後、プッシュボタン31Bの演出操作がされることで、実行中の宝箱開放演出を終了させて次の演出を開始させることが可能となる。このため、開放中演出中において、対応する宝箱の中身がハズレの場合には、図8−11(A)(B)に示すように、プッシュボタン31Bの操作が有効となり、図8−9(C)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bを模した画像とその操作を促す下向きの矢印と「次へ」というメッセージが表示され、プッシュボタン31Bの操作が促されるようになっている。尚、第3宝箱開放演出における開放中演出は、対応する宝箱の中身がハズレの場合に実行中の宝箱開放演出を終了させて次の演出を開始させることが可能となるが、次の演出が宝箱予告終了演出となることから、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bの操作を促す演出が行われないようになっている。
一方、第1〜第3宝箱開放演出における宝箱開放中演出であっても、対応する宝箱の中身が宝の場合には、図8−12(A)に示すように、開放中演出に応じて定められた期間が経過することを契機に終了し、次の開放終了演出が開始することとなり、図8−12(B)に示すように、開放中演出に応じて定められた期間が経過する前にプッシュボタン31Bの演出操作がされた場合でも、実行中の開放中演出は終了することなく、開放中演出に応じて定められた期間が経過するまで継続することとなる。このため、開放中演出中において、対応する宝箱の中身が宝の場合には、図8−12(A)(B)に示すように、プッシュボタン31Bの操作は無効であり、図8−9(F)(I)に示すように、画像表示装置5には、プッシュボタン31Bの操作を促す演出が行われないようになっている。
以上説明したように、宝箱予告では、宝箱予告開始演出において3つの宝箱が表示されるとともに、その後、1つめの宝箱(左側の宝箱)が開放され中身が表示されるとともに、さらにプッシュボタン31Bが操作される毎に、2つめの宝箱(中央の宝箱)、3つめの宝箱(右側の宝箱)が開放され中身が表示されるようになっている。
宝箱の中身は、ハズレまたは宝のいずれか一方であり、宝箱の中身によって大当り期待度が示唆されるようになっている。詳しくは、前述のように、中身が宝の宝箱の数が多いほど大当り期待度が高い旨が示唆されるようになっている。このため、宝箱単体で見た場合であっても、宝箱の中身が宝である場合には、宝箱の中身がハズレである場合よりも大当り期待度が高い旨が示唆されることとなる。また、宝箱1〜3のうち中身が宝の宝箱の数が同じであっても、宝箱の開放により宝が出現する順番が遅いほど大当り期待度が高い旨が示唆されるようになっている。
また、第1〜第3宝箱開放演出は、開放開始演出と、開放中演出と、開放終了演出と、から構成されるとともに、中身がハズレの場合には、宝箱の中身が認識可能となる開放中演出及び開放終了演出のいずれの演出中においてもプッシュボタン31Bによる演出操作が有効となり、この間にプッシュボタン31Bによる演出操作がされることで、次の第2、第3宝箱開放演出または宝箱予告終了演出を開始させることが可能となっており、遊技者の演出操作によって演出を円滑に進行させることができる。この際、実行中の第1〜第3宝箱開放演出を終了させて、次の第2、第3宝箱開放演出または宝箱予告終了演出を開始させるので、演出操作によって開始する演出内容とそれ以前の宝箱開放演出とが重複することがなく、演出の内容が分かりやすくなる。
一方、中身が宝の場合、すなわちハズレの場合に比較して大当り期待度が高い旨が示唆される場合には、宝箱が完全に開放した状態まで変化する開放中演出が終了するまではプッシュボタン31Bによる演出操作が無効であり、この間にプッシュボタン31Bによる演出操作がされても、実行中の第1〜第3宝箱開放演出が継続するようになっているので、宝箱の中身によって相対的に大当り期待度が高い旨、すなわち遊技者にとって有利な状況が示唆される場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、開放開始演出中においては宝箱の中身が認識不能であり、その後、開放中演出に移行することで宝箱の中身が認識できるようになるので、宝箱開放演出を開始してからしばらくの期間は、実際の宝箱の中身に関わらず、宝箱の中身が宝であることへの期待感を持続させることができる。
また、中身がハズレであっても宝であっても、宝箱の中身が認識不能な開放開始演出中は、プッシュボタン31Bによる演出操作が無効であり、この間にプッシュボタン31Bによる演出操作がされても、実行中の第1〜第3宝箱開放演出が継続するようになっており、極端に短い時間で、次の宝箱開放演出に移行してしまうことがなく、一の宝箱開放演出が実行されていることを遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、宝箱予告開始演出及び対応する宝箱開放演出までの期間において表示される未開放の宝箱は、木製の宝箱または金属製の宝箱のいずれかであり、前述のように、木製の宝箱よりも金属製の宝箱の方が、その後の対応する宝箱開放演出において中身が宝である可能性が高い旨が示唆されるようになっており、実行中の宝箱開放演出よりも後の宝箱開放演出に対応する宝箱の中身が宝であることを期待させることができる。
尚、特徴部008SGの宝箱予告では、開放終了演出においてプッシュボタン31Bが操作されないと、当該開放終了演出は終了せず、次の演出が開始することがない構成であり、宝箱予告を最後まで実行させるために演出操作を積極的に促せることが可能となるものであるが、開放終了演出においてプッシュボタン31Bが操作されない場合でも、規定期間の経過により終了し、次の演出が開始する構成としても良く、このような構成においては、遊技者により演出操作がされない場合であっても、宝箱予告の結果を遊技者に対して認識させることが可能となる。
また、特徴部008SGの宝箱予告では、プッシュボタン31Bによる演出操作によって次の演出を開始させることが可能となる場合に、プッシュボタン31Bによる演出操作がされることで、次の演出を開始させることが可能となる構成であるが、次の演出を開始させるための演出操作(プッシュボタン31Bによる演出操作)とは異なる特定の演出操作(例えば、プッシュボタン31Bとは異なる操作手段による演出操作、また、次の演出を開始させるためのプッシュボタン31Bの操作態様とは異なる操作態様でのプッシュボタン31Bの操作(前者が所定期間未満の操作であれば、後者が所定期間以上の操作等)を行うことにより、宝箱予告自体を終了させる構成としたり、どの演出中であっても一律に全ての宝箱の中身が分かる宝箱予告終了演出を開始させる構成としても良く、このような構成とすることで、演出をスムーズに進行させることができる。また、このような構成であれば、宝箱予告におけるどのタイミングであっても、次の演出を開始させるための演出操作とは異なる特定の演出操作がされることで、宝箱予告自体を終了させる構成としたり、宝箱予告終了演出を開始させる構成とすることで、宝箱予告をキャンセルしたい遊技者に対して煩わしい思いをさせてしまうことを防止できる。
また、遊技者が設定画面等により、遊技者が演出操作を行わなくてもプッシュボタン31Bによる演出操作を自動的に行う機能を備え、開放終了演出とのきには、演出操作が自動的に行われ、次の宝箱開放演出を開始させる一方で、開放中演出のときには、演出操作が有効であっても演出操作が自動的に行わないようにすることで、演出操作により次の宝箱開放演出に進めるだけの開放終了演出では、演出操作が自動的に行われることで、演出を円滑に進めることができる一方、開放が未だ完了していない開放中演出では演出操作は自動的には行われず、次の宝箱開放演出へ進めるか否かを遊技者の判断に委ねることができる。
また、特徴部008SGの宝箱予告では、予告演出期間中に最大3つの宝箱を開放する第1〜3宝箱開放演出を実行する構成であるが、予告演出期間中であれば制限なく宝箱を開放する宝箱開放演出を実行する構成としても良く、このような構成においては、宝箱の中身がハズレであれば、開放開始、開放中、開放終了のどの段階においても演出操作が有効となり、演出操作により次の宝箱開放演出を実行させることが可能となる一方で、宝箱の中身が宝であれば、少なくとも開放開始、開放中の期間は演出操作を無効とし、演出操作がされても次の宝箱開放演出を実行させないようにすることで、宝箱の中身によって遊技者にとって有利な状況などが示唆される場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱の中身がハズレか宝のいずれかであり、中身が宝である場合にハズレの場合よりも大当り期待度が高い旨が示唆されるものであるが、宝箱の中身が3種類以上のいずれかであり、中身の種類に応じてそれぞれ大当り期待度が異なる構成としても良い。
また、宝箱の中身が3種類以上のいずれかであり、中身の種類に応じて大当り期待度がそれぞれ異なる構成においては、宝箱の中身が大当り期待度が最も低いハズレの場合に開放中演出においてプッシュボタン31Bによる演出操作が有効となり、演出操作がされることで実行中の開放中演出を終了し、次の宝箱開放演出または宝箱予告終了演出を開始させる一方、宝箱の中身がハズレ以外の場合、すなわちハズレよりは大当り期待度が高い種類の中身である場合には、開放中演出においてプッシュボタン31Bによる演出操作を無効とし、演出操作がされても実行中の開放中演出を継続させる構成としたり、宝箱の中身がハズレの場合だけでなく、中身が宝であっても大当り期待度が一定値以下の場合に開放中演出においてプッシュボタン31Bによる演出操作が有効となり、演出操作がされることで実行中の開放中演出を終了し、次の宝箱開放演出または宝箱予告終了演出を開始させる一方、宝箱の中身が大当り期待度が一定値を超える宝である場合には、開放中演出においてプッシュボタン31Bによる演出操作を無効とし、演出操作がされても実行中の開放中演出を継続させる構成としても良く、このような構成であっても、宝箱の中身によって相対的に大当り期待度が高い旨が示唆される場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、宝箱の中身が3種類以上のいずれかであり、中身の種類に応じて大当り期待度がそれぞれ異なる構成において、宝箱が開放してハズレではなく宝が出現する場合には、それよりも前に開放した宝箱の中身がいずれかの種類の宝である場合に、その種類よりも大当り期待度の高い旨を示唆する種類の中身が必ず出現する構成、またはそれよりも前に開放した宝箱の中身がいずれかの種類の宝である場合に、その種類よりも大当り期待度の高い旨を示唆する種類の中身が出現しやすい構成としても良く、このような構成とすることで、宝箱が開放して宝が出現する度に大当りとなることへの期待感を高めることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱の開放により宝が出現する順番が遅いほど大当り期待度が高い旨が示唆されるものであるが、中身が宝であるか、ハズレであるか、の組合せに応じて大当り期待度が異なる構成、複数種類の組合せのうち中身が宝、ハズレとなる組合せが特定の組合せとなる場合に、宝が同数の他の組合せ、当該特定の組合せよりも宝が多い所定の組合せよりも大当り期待度が高くなる構成としても良く、このような構成とすることで、宝箱の中身の組合せによって大当りとなることへの期待感を高めることができる。また、上記では、宝箱の中身がハズレである場合に大当り期待度が低く、全ての宝箱の中身がハズレの場合には、最も大当り期待度が低くなる構成であるが、例えば、全ての宝箱の中身がハズレの場合には、宝とハズレが混在する場合よりも大当り期待度が高くなる構成としても良く、このような構成とすることで、ハズレが連続した場合であっても、大当りとなることへの期待感を高めることができる。また、大当り期待度が同等の組合せのうち特定の組合せとなる確率が他の組合せとなる確率よりも低くなる構成としても良く、このような構成とすることで、特定の組合せが出現することによる興趣を高めることができる。
また、宝箱の中身が3種類以上のいずれかとなる構成においても同様であり、宝箱の中身の組合せに応じて大当り期待度が異なる構成、複数種類の組合せのうち特定の組合せの場合に、他の組合せの場合よりも大当り期待度が高くなる構成としても良く、このような構成においても宝箱の中身の組合せによって大当りとなることへの期待感を高めることができる。また、大当り期待度が同等の組合せのうち特定の組合せとなる確率が他の組合せとなる確率よりも低くなる構成としても良く、このような構成とすることで、特定の組合せが出現することによる興趣を高めることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、一度開放された宝箱の中身が宝箱予告終了までに変化しないものであるが、一度開放された宝箱の中身がハズレである場合であっても、その後宝箱予告終了演出までに、中身がハズレであった宝箱の中身が宝に変化し得る構成であっても良く、このような構成とすることで、宝箱の中身がハズレであっても宝箱予告終了まで大当りとなることへの期待感を持続させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、未開放の宝箱が、木製の宝箱であるか、金属製の宝箱であるか、によってその後の対応する宝箱開放演出において中身が宝である可能性が示唆される構成であるが、宝箱の中身が宝である可能性が事前に示唆されない構成でも良い。また、木製の宝箱であるか、金属製の宝箱であるか、すなわち宝箱の種類によって宝箱の中身が宝である可能性が示唆されるものに限らず、宝箱の色、宝箱の形状、宝箱に対する装飾等によって宝箱の中身が宝である可能性が示唆されるものでも良い。また、宝箱の態様が3種類以上からなり、その種類によって段階的に宝箱の中身が宝である可能性が異なる構成でも良い。また、宝箱の中身が3種類以上の場合において、宝箱の種類に応じて出現しやすい中身が異なる構成としたり、宝箱の種類に応じて中身が制限されたり、確定したりする構成でも良い。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱予告開始演出及び対応する宝箱開放演出までの期間において表示される未開封の宝箱の種類によって中身が宝である可能性が示唆される構成であるが、少なくとも対応する宝箱開放演出よりも前に、その後開放される宝箱の態様によって中身が宝箱である可能性が示唆される構成、例えば、直前の宝箱解放プロセスにおいて、次に開放される宝箱の態様が異なることにより次に開放される宝箱の中身が宝である可能性が示唆される構成であっても、次の宝箱の中身が宝である可能性を期待させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱予告開始演出において複数の宝箱が表示されるとともに、その後それぞれの宝箱が開放される構成であるが、一の宝箱を開放した後、次の宝箱が表示される構成としても良い。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱の中身が認識不能な開放開始演出においては、プッシュボタン31Bによる演出操作が無効となる構成であるが、開放開始演出からプッシュボタン31Bによる演出操作が有効となり、この間に演出操作がされることで、次の宝箱開放演出または宝箱予告終了演出を開始させることが可能となる構成でも良く、このような構成とすることで、より演出の進行が円滑となる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱開放演出の開始後、一定期間の開放開始演出において宝箱の中身が認識不能となる構成であるが、宝箱開放演出の開始後、すぐに宝箱の中身が認識し得る構成でも良い。また、宝箱開放演出の開始後、一定期間の開放開始演出において宝箱の中身が認識不能ではないものの、認識し難い構成としても良く、このような構成であっても、宝箱開放演出を開始してからしばらくの期間は、実際の宝箱の中身に関わらず、宝箱の中身が宝であることへの期待感を持続させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、開放中演出においてプッシュボタン31Bによる演出操作がされ、次の宝箱開放演出を開始させる場合に、実行中の宝箱開放演出を終了させて、次の宝箱開放演出を開始させる構成であるが、実行中の宝箱開放演出を終了させず、次の宝箱開放演出を並行して開始させる構成としても良く、このような構成とすることで、遊技者の演出操作によって演出を円滑に進行させつつ、それ以前の宝箱開放演出における宝箱の中身も確認させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、中身が宝の場合、すなわちハズレの場合に比較して大当り期待度が高い旨が示唆される場合には、宝箱が完全に開放した状態まで変化する開放中演出が終了するまではプッシュボタン31Bによる演出操作が無効であり、この間にプッシュボタン31Bによる演出操作がされても、次の宝箱開放演出が開始されず、実行中の第1〜第3宝箱開放演出が継続する構成であるが、少なくともこのような状況においてプッシュボタン31Bによる演出操作がされた場合に、次の宝箱開放演出の実行が制限される構成であれば良く、例えば、中身が宝の場合に、開放中演出が終了するまでにプッシュボタン31Bによる演出操作が操作された場合に、実行中の宝箱開放演出は継続しつつ、通常よりも表示サイズを縮小して次の宝箱開放演出を実行することにより、次の宝箱開放演出の実行が制限される構成としても良く、このような構成においても、宝箱の中身によって相対的に大当り期待度が高い旨、すなわち遊技者にとって有利な状況が示唆される場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱の中身によって、当該変動表示における大当り期待度が示唆される構成であるが、宝箱の中身によって当該変動表示における大当り期待度以外の遊技者にとって有利な状況が示唆される構成、例えば、実行前の変動表示(実行が保留されている変動表示)における大当り期待度が示唆される構成、現在の遊技状態が確変状態である可能性が示唆される構成などであっても良く、このような構成においても、遊技者にとって有利な状況が示唆される場合には、宝箱が完全に開放した状態まで変化する開放中演出が終了するまではプッシュボタン31Bによる演出操作を無効とし、この間にプッシュボタン31Bによる演出操作がされても、実行中の宝箱開放演出が継続するようにする等、次の宝箱開放演出の実行を制限することで、宝箱の中身によって相対的に遊技者にとって有利な状況が示唆される場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱の中身が相対的に不利な状況を示唆するハズレの場合には、演出操作によって次の宝箱開放演出を開始させることが可能となる一方、宝箱の中身が相対的に有利な状況を示唆する宝の場合には、演出操作がされても次の宝箱開放演出を開始させることなく、実行中の宝箱開放演出を継続させることで次の宝箱開放演出の実行を制限する構成であるが、宝箱の中身として、遊技者にとって有利な状況であるか否かに関わらず、相対的に出現率の高い中身(例えば、ハズレ)と、相対的に出現率の低い中身(例えば、宝)と、を備える構成において、宝箱の中身が相対的に出現率の高い中身の場合には、演出操作によって次の宝箱開放演出を開始させることが可能となる一方、宝箱の中身が相対的に出現率の低い中身の場合には、演出操作がされても次の宝箱開放演出を開始させることなく、実行中の宝箱開放演出を継続させる等、次の宝箱開放演出の実行を制限する構成としても良く、このような構成とすることで、遊技者の演出操作によって演出を円滑に進行させることができるうえに、宝箱の中身が相対的に出現率の低い中身である場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、宝箱の中身として、遊技者にとって有利な状況であるか否か、その出現率に関わらず、相対的に遊技者が好むまたはうれしいと思う中身と、相対的に遊技者が好まないまたはうれしくない中身と、を備える構成(例えば、お御籤の「大吉」は遊技者が好むまたはうれしい中身であり、「凶」は遊技者が好まないまたはうれしくない中身である)において、宝箱の中身が相対的に遊技者が好まないまたはうれしくない中身の場合には、演出操作によって次の宝箱開放演出を開始させることが可能となる一方、宝箱の中身が相対的に遊技者が好むまたはうれしい中身の場合には、演出操作がされても次の宝箱開放演出を開始させることなく、実行中の宝箱開放演出を継続させる等、次の宝箱開放演出の実行を制限する構成としても良く、このような構成とすることで、遊技者の演出操作によって演出を円滑に進行させることができるうえに、宝箱の中身が相対的に遊技者が好むまたはうれしい中身である場合には、宝箱の中身を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告では、宝箱予告終了後の変動に伴う演出(リーチ演出など)と特に関連しない構成であるが、例えば、宝箱から特定のキャラクタが出現した場合に、その後の変動に伴う演出において、当該特定のキャラクタに関連するリーチ演出を行う等、宝箱予告に終了後の変動に伴う演出において宝箱の中身に関連する演出を行う構成としても良く、このような構成とすることで、宝箱予告とその後の演出との関連性が高まり、より興趣の高い演出を行うことが可能となる。
特徴部008SGにおける宝箱予告は、宝箱の中身によって当該変動の大当り期待度が示唆される構成であるが、小当りまたは、賞球の少ないまたはほとんど賞球を得ることができない特定確変大当り(例えば、2R確変大当り等)の場合に宝箱予告を実行するとともに、宝箱の中身(宝箱から出現するアイテムの種類や数)によって、確率変動状態となる可能性(特定確変大当りの可能性)が示唆される構成としても良い。
また、特徴部008SGにおける宝箱予告は、飾り図柄の可変表示中に実行される予告演出の一部として実行される構成であるが、大当り開始時に宝箱予告を実行し、宝箱の中身(宝箱から出現するアイテムの種類や数)によって、当該大当りのラウンド数が示唆される構成としたり、大当り開始時または大当り中に宝箱予告を実行し、宝箱の中身(宝箱から出現するアイテムの種類や数)によって、当該大当り状態終了後に確率変動状態に制御される可能性、当該大当り状態終了後に制御される時短制御の回数等が示唆される構成としても良い。
また、時短制御等によって小当りの発生頻度が高まる特定状態(いわゆる小当りラッシュ)に制御可能であり、大入賞口の開放回数が相対的に多い小当りAと、大入賞口の開放回数が相対的に少ない小当りBと、を発生可能な構成において、特定状態における飾り図柄の可変表示中に宝箱予告を実行し、宝箱の中身(宝箱から出現するアイテムの種類や数)によって、小当りA、小当りBのうちいずれの小当りとなるかが示唆される構成としても良い。
また、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出の実行中において宝箱予告を実行する構成としても良く、このような構成において、擬似連演出が実行される回数に応じて宝箱予告中に開放される宝箱の数が変化する構成としても良い。
(特徴部008SGの作用効果及び変形例)
以上説明したように、特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、宝箱の中身が第1演出態様としてのハズレ、宝箱の中身が第1演出態様よりも遊技者にとって有利な第2演出態様としての宝となる特定演出としての宝箱開放演出が実行される宝箱予告を実行可能であり、宝箱予告では、動作検出手段としてのプッシュボタン31Bによる複数回の演出操作が検出されたことに応じて複数回の宝箱開放演出(特定演出)を実行可能であり、宝箱の中身がハズレ(第1演出態様)である宝箱開放演出(特定演出)の実行中に演出操作が検出された場合には次の宝箱開放演出を実行可能であり、宝箱の中身が宝(第2演出態様)である宝箱開放演出(特定演出)の実行中に演出操作が検出された場合には次の宝箱開放演出(特定演出)を実行しないようにすることで、次の宝箱開放演出(特定演出)の実行が制限されるようになっており、相対的に遊技者にとって有利な第2演出態様の宝箱開放演出(特定演出)を遊技者が認識しやすくなるので、演出効果を高めることができる。
尚、特徴部008SGでは、宝箱の中身が宝(第2演出態様)である宝箱開放演出(特定演出)の実行中に演出操作が検出された場合には次の宝箱開放演出(特定演出)を実行しないようにすることで、次の宝箱開放演出(特定演出)の実行が制限される構成であるが、少なくともこのような状況において演出操作が検出された場合に、次の宝箱開放演出(特定演出)の実行が制限される構成であれば良く、例えば、宝箱の中身が宝(第2演出態様)である宝箱開放演出(特定演出)の実行中に演出操作が検出された場合に、実行中の宝箱開放演出(特定演出)は継続しつつ、通常よりも表示サイズを縮小して次の宝箱開放演出(特定演出)を実行することにより、次の宝箱開放演出(特定演出)の実行が制限される構成としても良く、このような構成においても、相対的に遊技者にとって有利な第2演出態様の宝箱開放演出(特定演出)を遊技者が認識しやすくなるので、演出効果を高めることができる。
また、特徴部008SGでは、プッシュボタン31Bによる複数回の操作に応じて複数回の特定演出(宝箱開放演出)を実行可能な形態を例示しているが、パチンコ遊技機1にプッシュボタン31B以外の遊技者が操作可能な操作手段を設け、該操作手段による複数回の操作に応じて複数回の特定演出を実行可能な構成でも良いし、パチンコ遊技機1にモーションセンサ等の遊技者の動作を検出可能な検出手段を設け、該検出手段による複数回の特定の動作が検出されたことに応じて複数回の特定演出を実行可能な構成でも良い。
また、特徴部008SGでは、特定演出として宝箱を開放させるとともに、宝箱の中身によって演出態様が異なる宝箱開放演出を適用しているが、複数種類の演出態様からいずれかの演出態様にて特定演出を実行可能であり、少なくとも複数回の遊技者の動作または操作が検出されたことに応じて複数回の特定演出を実行可能な構成であれば良い。例えば、複数種類の演出態様として、登場するキャラクタ、背景画像、色彩、演出の順番、演出の長さ等が異なる演出態様を適用しても良い。また、1回操作される毎に次の特定演出が実行可能となる構成でも良いし、所定回数操作される毎に次の特定演出が実行可能となる構成でも良い。また、所定回数操作される毎に次の特定演出が実行可能となる構成であれば、所定回数が変動するものでも良い。
また、特徴部008SGでは、飾り図柄の可変表示中に実行される予告演出の一部として特定演出(宝箱開放演出)を実行する構成であるが、飾り図柄の可変表示中においてリーチ態様となった後に実行されるリーチ演出において特定演出を実行する構成でも良いし、大当り遊技状態を報知する大当り中演出において特定演出を実行する構成でも良い。また、一の変動表示中において複数回の特定演出を実行可能なものに限らず、複数変動に亘って複数回の特定演出を実行可能な構成でも良く、このような構成であれば、例えば、時短制御が実行され、1回の変動時間が短縮されている状況であっても、複数の変動にわたって一の演出を実行し、その間に複数回の特定演出を実行することが可能となる。また、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出の実行中に複数回の特定演出を実行する構成でも良く、このような構成とすることで、一の可変表示中であっても、複数回の可変表示中に亘って複数回の特定演出を実行しているように見せることができる。
また、特徴部008SGでは、第1演出態様(ハズレ)と第1演出態様よりも遊技者にとって有利な第2演出態様(宝)をと含む複数種類の演出態様からいずれかの種類の演出態様にて特定演出(宝箱開放演出)を実行可能な構成であるが、第1演出態様と第1演出態様よりも実行される割合の低い第2演出態様からいずれかの種類の演出態様にて特定演出を実行可能な構成において、複数回の演出操作が検出されたことに応じて複数回の特定演出を実行可能であり、第1演出態様にて特定演出を実行しているときに演出操作が検出された場合には次の特定演出を実行可能であり、第2演出態様にて特定演出を実行しているときに演出操作が検出された場合には次の特定演出の実行を制限する構成としても良く、このような構成とすることで、相対的に実行される割合の低い第2演出態様の特定演出を遊技者に対して確実に認識させることができる。また、このような構成においては、必ずしも第2演出態様は第1演出態様よりも遊技者にとって有利でなくとも、上記の効果を奏するものである。
また、第1演出態様と第1演出態様よりも遊技者が好むまたはうれしい第2演出態様(例えば、第1演出態様がお御籤の「凶」であれば、お御籤の「大吉」は第2演出態様に相当する)からいずれかの種類の演出態様にて特定演出を実行可能な構成において、複数回の演出操作が検出されたことに応じて複数回の特定演出を実行可能であり、第1演出態様にて特定演出を実行しているときに演出操作が検出された場合には次の特定演出を実行可能であり、第2演出態様にて特定演出を実行しているときに演出操作が検出された場合には次の特定演出の実行を制限する構成としても良く、このような構成とすることで、相対的に遊技者に好まれるまたはうれしい第2演出態様の特定演出を遊技者に対して確実に認識させることができる。また、このような構成においては、必ずしも第2演出態様は第1演出態様よりも遊技者にとって有利でなくとも、また、第2演出態様は第1演出態様よりも実行される割合が低くなくとも、上記の効果を奏するものである。
特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、動作検出手段としてのプッシュボタン31BのOFFからONへの変化が検出されるのに操作検出処理2回分の期間(例えば4ミリ秒)を必要とする一方、この期間は、開放中演出に応じて定められた時間、すなわち開放中演出を最初から最後まで実行するのに要する時間よりも短い期間とされている。すなわち開放中演出の開始後、プッシュボタン31Bの演出操作がされることで、実行中の宝箱開放演出(特定演出)を終了させて次の宝箱開放演出(特定演出)を開始させることが可能となるので、複数の宝箱開放演出からなる宝箱予告を円滑に進行させることができる。
特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、開放中演出においてプッシュボタン31B(動作検出手段)による演出操作がされ、次の宝箱開放演出(特定演出)を開始させる場合に、実行中の宝箱開放演出(特定演出)を終了させて、次の宝箱開放演出(特定演出)を開始させるので、それ以前の宝箱開放演出と重複することがなく、演出の内容が分かりやすくなる。
尚、特定演出において演出操作が検出され、次の特定演出を開始させる場合に、実行中の特定演出を終了させず、次の特定演出を並行して開始させる構成としても良く、このような構成とすることで、遊技者の演出操作によって演出を円滑に進行させつつ、それ以前の特定演出における演出態様も確認させることができる。
特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、宝箱開放演出(特定演出)の開始後、一定期間の開放開始演出において宝箱の中身(演出態様)が認識不能な態様となるため、宝箱開放演出(特定演出)を開始してからしばらくの期間は、実際の宝箱の中身(演出態様)に関わらず、宝箱の中身が宝(第2演出態様)であることへの期待感を持続させることができる。
尚、特定演出の開始後、すぐに演出態様が認識し得る構成としても良い。また、特定演出の開始後、一定期間において演出態様が認識不能ではないものの、認識し難い構成としても良く、このような構成であっても、特定演出を開始してからしばらくの期間は、実際の演出態様に関わらず、第2演出態様であることへの期待感を持続させることができる。
特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、宝箱開放演出(特定演出)の開始後、一定期間の開放開始演出においては、演出操作が無効となり、この間に演出操作がされても次の宝箱開放演出(特定演出)が実行されないため、宝箱の中身(演出態様)に関わらず、宝箱開放演出(特定演出)が実行されていることを遊技者に対して認識させることができる。
尚、特定演出の開始後、演出操作が無効となる期間は、演出態様が認識不能または認識し難い期間と一致する必要はなく、少なくとも特定演出が実行されていることを遊技者が認識可能となる程度の期間であれば、上記と同様の効果を奏する。
また、特定演出の開始後、すぐに演出操作が有効となり、この間に演出操作がされることで、次の特定演出を開始させることが可能となる構成でも良く、このような構成とすることで、より特定演出の進行が円滑となる。
また、宝箱開放演出(特定演出)の開始後、少なくとも一定期間にわたり演出操作がされても次の宝箱開放演出(特定演出)の実行が制限される構成であれば、宝箱の中身(演出態様)に関わらず、宝箱開放演出(特定演出)が実行されていることを遊技者に対して認識させることができるものであり、例えば、宝箱開放演出(特定演出)の開始後、一定期間が経過するまでに演出操作が操作された場合に、実行中の宝箱開放演出は継続しつつ、通常よりも表示サイズを縮小して次の宝箱開放演出を実行することにより、次の宝箱開放演出の実行が制限される構成としても良く、このような構成であっても上記と同様の効果を得られる。
特徴部008SGのパチンコ遊技機1では、宝箱予告開始演出及び対応する宝箱開放演出(特定演出)までの期間において表示される未開放の宝箱(待機演出)の態様(木製または金属製)によって、その後の対応する宝箱開放演出(特定演出)における宝箱の中身(演出態様)が示唆されるようになっており、実行中の宝箱開放演出(特定演出)よりも後の宝箱開放演出(特定演出)に対応する宝箱の中身が宝(第2演出態様)であることを期待させることができる。
尚、事前にその後の特定演出における演出態様が示唆されない構成でも良い。また、待機演出の態様が3種類以上からなり、その種類によって段階的に特定演出が第2演出態様である可能性が異なる構成でも良い。また、少なくとも対応する特定演出よりも前に、待機演出の態様によって、その後の特定演出が第2演出態様である可能性が示唆される構成、例えば、直前の特定演出において、待機演出の態様が異なることにより次の特定演出が第2演出態様である可能性が示唆される構成であっても、次の特定演出が第2演出態様である可能性を期待させることができる。
(特徴部043IWに関する説明)
次に、本実施形態の特徴部043IWについて説明する。図9−1は、特徴部043IWのパチンコ遊技機1の正面図である。
図9−1に示すように、特徴部043IWのパチンコ遊技機1では、打球操作ハンドル30を操作することにより遊技球が遊技領域に向けて発射され遊技が進行されるので、打球操作ハンドル30は、遊技の進行に関する操作を行うための操作手段である。また、打球操作ハンドル30は、遊技機の右下方に設けられているので、遊技者は打球操作ハンドル30を右手で操作する。
尚、特徴部043IWでは、遊技機の左方や右方、左上方、右上方、左下方、右下方などの表現を用いているが、パチンコ遊技機1と対向して座っている遊技者から見て左方や右方、左上方、右上方、左下方、右下方であることを示している。
特徴部043IWでは、遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者により操作可能な操作手段としての操作ボタン043IW001L,043IW001Rがプッシュボタン31Bの左右にそれぞれ設けられている。尚、特徴部043IWでは、左側に設けられている操作ボタンを左操作ボタン043IW001Lともいい、右側に設けられている操作ボタンを右操作ボタン043IW001Rともいう。また、特徴部043IWでは、打球操作ハンドル30は遊技機の右下方に設けられているので、右操作ボタン043IW001Rは、左操作ボタン043IW001Lよりも打球操作ハンドル30に近い位置に設けられている。また、特徴部043IWでは、遊技者は打球操作ハンドル30を右手で操作するので、左操作ボタン043IW001L及び右操作ボタン043IW001Rを左手で押下操作することになる。操作ボタン043IW001L,043IW001Rには、遊技者が押圧操作をすることが可能な押しボタンスイッチが設けられている。尚、操作ボタン043IW001L,043IW001Rは、遊技者による押圧操作が可能な押しボタンスイッチが設けられているだけでなく、遊技者による回転操作が可能なダイヤルも設けられるように構成されていても良い。そのように構成すれば、遊技者は、ダイヤルを回転操作することによって、所定の選択(例えば演出の選択)を行うことができる。
次に、特徴部043IWにおいて演出制御用CPU120が行う演出制御プロセス処理の一例について、図9−2に示すフローチャートを用いて説明する。
演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップ043IWSa00〜043IWSa07のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。尚、演出制御プロセス処理では、画像表示装置5の表示状態が制御され、演出図柄の可変表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に関する制御も、一つの演出制御プロセス処理において実行される。尚、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示と、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示とを、別の演出制御プロセス処理により実行するように構成しても良い。また、この場合、いずれの演出制御プロセス処理により演出図柄の変動表示が実行されているかによって、いずれの特別図柄の変動表示が実行されているかを判断するようにしても良い。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップ043IWSa00):遊技制御用マイクロコンピュータ560から特別図柄の可変表示に対応する演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップ043IWSa01)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(ステップ043IWSa01):演出図柄の変動が開始されるように制御する。具体的には、変動パターンコマンド等に応じて演出図柄の表示結果、演出の有無や種類を決定するとともに、演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたプロセステーブルを決定結果に応じて選択する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップ043IWSa02)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(ステップ043IWSa02):プロセステーブルに設定されたプロセスデータに基づいて変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切り替えタイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップ043IWSa03)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(ステップ043IWSa03):演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップ043IWSa04)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップ043IWSa00)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップ043IWSa04):変動時間の終了後、画像表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップ043IWSa05)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(ステップ043IWSa05):ラウンド中の表示制御を行う。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップ043IWSa06)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップ043IWSa07)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップ043IWSa06):ラウンド間の表示制御を行う。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップ043IWSa05)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(ステップ043IWSa07):画像表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップ043IWSa00)に対応した値に更新する。
図9−3は、演出図柄変動開始処理において演出の有無や種類を決定する際に用いる演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。このうち、図9−3(A)は、非リーチはずれ用の演出決定テーブルの具体例を示している。また、図9−3(B)は、リーチはずれ用の演出決定テーブルの具体例を示している。また、図9−3(C)は、大当り用の演出決定テーブルの具体例を示している。図9−3に示すように、各演出決定テーブルには、演出なし、ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン予告演出C、ボタン報知演出A、及びボタン報知演出Bに対して、それぞれ判定値が割り振られている。
特徴部043IWでは、演出図柄の変動表示中に操作ボタン043IW001L,043IW001Rへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン演出を実行可能である。また、ボタン演出として、大当りとなる可能性を予告するボタン予告演出と、大当りとなるか否かを報知するボタン報知演出とを実行可能である。また、特徴部043IWでは、ボタン予告演出A、ボタン予告演出B及びボタン予告演出Cの3種類のボタン予告演出を実行可能である。また、特徴部043IWでは、ボタン報知演出A及びボタン報知演出Bの2種類のボタン報知演出を実行可能である。
ボタン予告演出Aは、非リーチの変動表示、またはリーチを伴う変動表示の場合にはリーチ前のタイミングで実行され、左操作ボタン043IW001Lへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン予告演出である。また、ボタン予告演出Bは、リーチ前半のタイミングで実行され、左操作ボタン043IW001Lへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン予告演出である。また、ボタン予告演出Cは、リーチ前半のタイミングで実行され、右操作ボタン043IW001Rへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン予告演出である。尚、特徴部043IWでは、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン予告演出A及びボタン予告演出Bでは、左操作ボタン043IW001Lが操作されると、画像表示装置5において予告表示として「チャンス!」などの文字表示が表示される。また、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン予告演出Cでは、右操作ボタン043IW001Rが操作されると、画像表示装置5において予告表示として「激熱!」などの文字表示が表示される。
ボタン報知演出Aは、リーチ後半のタイミングで実行され、左操作ボタン043IW001Lへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン報知演出である。また、ボタン報知演出Bは、リーチ後半のタイミングで実行され、右操作ボタン043IW001Rへの操作にもとづいて演出を進行可能なボタン報知演出である。尚、特徴部043IWでは、大当りとなる変動表示においてボタン報知演出Aまたはボタン報知演出Bが実行される場合には、左操作ボタン043IW001Lまたは右操作ボタン043IW001Rが操作されると、画像表示装置5において大当り報知表示として「おめでとう!」などの文字表示が表示され、大当りとなることが報知される。また、はずれとなる変動表示においてボタン報知演出Aまたはボタン報知演出Bが実行される場合には、左操作ボタン043IW001Lまたは右操作ボタン043IW001Rが操作されると、画像表示装置5においてはずれ報知表示として「残念!」などの文字表示が表示され、はずれとなることが報知される。
特徴部043IWでは、図9−3(A),(B)に示すように、はずれとなる場合には、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)よりも、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)の方が判定値の割り振りが多くなっている。従って、遊技機では、大当りと比較してはずれとなる確率が極めて高いので、特徴部043IWでは、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出よりも、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出を高い頻度により実行するように構成されている。
また、特徴部043IWでは、図9−3(C)に示すように、大当りとなる場合には、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)よりも、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)の方が判定値の割り振りが多くなっている。従って、特徴部043IWでは、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出が実行される場合には、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出が実行される場合と比較して、大当りに対する期待度(信頼度)が高くなっている。
また、特徴部043IWでは、図9−3に示すように、非リーチ中(非リーチの変動表示、またはリーチを伴う変動表示の場合にはリーチ前のタイミング)では、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A)のみを実行可能であるのに対して、リーチ中では、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)も実行可能に構成されている。従って、特徴部043IWでは、変動表示中のリーチ演出の実行中である場合には、リーチ演出の実行中でない場合と比較して、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行しやすく構成されている。
尚、特徴部043IWでは、非リーチ中では左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出のみを実行可能に構成する場合が示されているが、非リーチ中であっても低い確率で右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行可能に構成しても良い。少なくとも、リーチ演出の実行中である場合には、リーチ演出の実行中でない場合と比較して、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出が実行されやすいように構成されていれば良い。
また、特徴部043IWでは、演出図柄の変動表示中に実行される演出としてボタン予告演出やボタン報知演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、演出図柄の変動表示中に、ステップアップ予告演出や、キャラクタ予告演出、役物予告演出、群予告演出など様々な予告演出を実行可能に構成しても良い。
また、特徴部043IWでは、図9−3に示すように、1つの抽選によって、ボタン予告演出A〜C及びボタン報知演出A,Bの5種類のボタン演出の中からいずれか1つのボタン演出を実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、ボタン予告演出A〜Cとボタン報知演出A,Bとをそれぞれ別個の抽選により決定するように構成し、1つの変動表示中にいずれか1つのボタン予告演出といずれか1つのボタン報知演出とを実行可能に構成しても良く、様々な決定態様が考えられる。
図9−4〜図9−6は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動中処理(ステップ043IWSa02)を示すフローチャートである。演出図柄変動中処理において、演出制御用CPU120は、各プロセスの実行期間を計時するプロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ043IWSb01)、変動パターンに応じた変動時間を計時するための変動時間タイマの値を1減算する(ステップ043IWSb02)。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ043IWSb03)、プロセスデータの切り替えを行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ043IWSb04)。また、次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ及び音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ043IWSb05)。
次いで、演出制御用CPU120は、いずれかのボタン予告演出実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSb06)。尚、ボタン予告演出実行中フラグは、ボタン予告演出の実行中であることを示すフラグであり、後述するステップ043IWSb15でセットされる。いずれのボタン予告演出実行中フラグもセットされていなければ(すなわち、ボタン予告演出の実行中でなければ)、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出やボタン報知演出の前に実行される事前演出の実行中であることを示す事前演出実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSb07)。
事前演出実行中フラグがセットされていなければ(すなわち、事前演出の実行中でなければ)、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出前の事前演出の開始タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ043IWSb08)。尚、事前演出の開始タイミングとなっているか否かは、例えば、変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。尚、ステップ043IWSb08では、例えば、ボタン予告演出Aを実行することに決定されている場合であれば、リーチを伴う変動表示であれば、リーチとなる前のタイミングにおいて事前演出の開始タイミングとなっているか否かが判定される。また、例えば、ボタン予告演出Bまたはボタン予告演出Cを実行することに決定されている場合であれば、リーチ前半のタイミングにおいて事前演出の開始タイミングとなっているか否かが判定される。
事前演出の開始タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において操作対象ボタンに応じた事前演出を開始する(ステップ043IWSb09)。例えば、ボタン予告演出Aまたはボタン予告演出Bの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左操作ボタン043IW001Lに応じた事前演出を開始する。また、例えば、ボタン予告演出Cの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右操作ボタン043IW001Rに応じた事前演出を開始する。また、演出制御用CPU120は、事前演出実行中フラグをセットする(ステップ043IWSb10)。そして、ステップ043IWSb21に移行する。
事前演出実行中フラグがセットされていれば(すなわち、事前演出の実行中であれば)、演出制御用CPU120は、事前演出の終了タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ043IWSb11)。尚、事前演出の終了タイミングとなっているか否かは、例えば、変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。事前演出の終了タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において事前演出を終了する(ステップ043IWSb12)。
次いで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、操作対象ボタンに応じた操作促進表示を開始する(ステップ043IWSb13)。例えば、ボタン予告演出Aまたはボタン予告演出Bの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示を開始する。また、例えば、ボタン予告演出Cの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示を開始する。
また、演出制御用CPU120は、操作対象ボタンに応じた操作促進音声の出力を開始する(ステップ043IWSb14)。例えば、ボタン予告演出Aまたはボタン予告演出Bの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左スピーカ8Lからの操作促進音声の出力を開始する。また、例えば、ボタン予告演出Cの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右スピーカ8Rからの操作促進音声の出力を開始する。
また、演出制御用CPU120は、事前演出実行中フラグをリセットするとともに、ボタン予告演出の種類に応じたボタン予告演出実行中フラグをセットする(ステップ043IWSb15)。例えば、ボタン予告演出Aの実行が決定されている場合であれば、ボタン予告演出A実行中フラグをセットし、ボタン予告演出Bの実行が決定されている場合であれば、ボタン予告演出B実行中フラグをセットし、ボタン予告演出Cの実行が決定されている場合であれば、ボタン予告演出C実行中フラグをセットする。そして、ステップ043IWSb21に移行する。
いずれかのボタン予告演出実行中フラグがセットされていれば(すなわち、いずれかのボタン予告演出の実行中であれば)、演出制御用CPU120は、操作対象ボタンのオンを検出したか否かを確認する(ステップ043IWSb16)。例えば、ボタン予告演出Aまたはボタン予告演出Bを実行している場合であれば、左操作ボタン043IW001Lからの操作信号を入力したか否かを確認する。また、例えば、ボタン予告演出Cを実行している場合であれば、右操作ボタン043IW001Rからの操作信号を入力したか否かを確認する。操作対象ボタンのオンを検出した場合には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において操作促進表示を終了する(ステップ043IWSb17)とともに、操作促進音声の出力を終了する(ステップ043IWSb18)。
また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてボタン予告演出の種類に応じた予告表示を表示する(ステップ043IWSb19)。例えば、ボタン予告演出Aまたはボタン予告演出Bを実行している場合であれば、画像表示装置5において予告表示として「チャンス!」などの文字表示を表示する。また、例えば、ボタン予告演出Cを実行している場合であれば、画像表示装置5において予告表示として「激熱!!」などの文字表示を表示する。また、演出制御用CPU120は、セットされているボタン予告演出実行中フラグをリセットする(ステップ043IWSb20)。そして、ステップ043IWSb21に移行する。
次いで、演出制御用CPU120は、操作促進表示の表示態様を変化中であることを示す促進表示変化中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSb21)。促進表示変化中フラグがセットされていなければ(すなわち、操作促進表示の表示態様を変化中でなければ、演出制御用CPU120は、いずれかのボタン報知演出実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSb22)。尚、ボタン報知演出実行中フラグは、ボタン報知演出の実行中であることを示すフラグであり、後述するステップ043IWSb31でセットされる。いずれのボタン報知演出実行中フラグもセットされていなければ(すなわち、ボタン報知演出の実行中でなければ)、演出制御用CPU120は、事前演出実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSb23)。
事前演出実行中フラグがセットされていなければ(すなわち、事前演出の実行中でなければ)、演出制御用CPU120は、ボタン報知演出前の事前演出の開始タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ043IWSb24)。尚、事前演出の開始タイミングとなっているか否かは、例えば、変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。尚、ステップ043IWSb24では、リーチ後半のタイミングにおいて事前演出の開始タイミングとなっているか否かが判定される。
事前演出の開始タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において操作対象ボタンに応じた事前演出を開始する(ステップ043IWSb25)。例えば、ボタン報知演出Aの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左操作ボタン043IW001Lに応じた事前演出を開始する。また、例えば、ボタン報知演出Bの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右操作ボタン043IW001Rに応じた事前演出を開始する。また、演出制御用CPU120は、事前演出実行中フラグをセットする(ステップ043IWSb26)。そして、ステップ043IWSb44に移行する。
事前演出実行中フラグがセットされていれば(すなわち、事前演出の実行中であれば)、演出制御用CPU120は、事前演出の終了タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ043IWSb27)。尚、事前演出の終了タイミングとなっているか否かは、例えば、変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。事前演出の終了タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において事前演出を終了する(ステップ043IWSb28)。
次いで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、操作対象ボタンに応じた操作促進表示を開始する(ステップ043IWSb29)。例えば、ボタン報知演出Aの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示を開始する。また、例えば、ボタン報知演出Bの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示を開始する。
また、演出制御用CPU120は、操作対象ボタンに応じた操作促進音声の出力を開始する(ステップ043IWSb30)。例えば、ボタン報知演出Aの実行が決定されている場合であれば、左操作ボタン043IW001Lが操作対象ボタンであるので、左スピーカ8Lからの操作促進音声の出力を開始する。また、例えば、ボタン報知演出Bの実行が決定されている場合であれば、右操作ボタン043IW001Rが操作対象ボタンであるので、右スピーカ8Rからの操作促進音声の出力を開始する。
また、演出制御用CPU120は、事前演出実行中フラグをリセットするとともに、ボタン報知演出の種類に応じたボタン報知演出実行中フラグをセットする(ステップ043IWSb31)。例えば、ボタン報知演出Aの実行が決定されている場合であれば、ボタン報知演出A実行中フラグをセットし、ボタン報知演出Bの実行が決定されている場合であれば、ボタン報知演出B実行中フラグをセットする。そして、ステップ043IWSb44に移行する。
いずれかのボタン報知演出実行中フラグがセットされていれば(すなわち、いずれかのボタン報知演出の実行中であれば)、演出制御用CPU120は、操作対象ボタンのオンを検出したか否かを確認する(ステップ043IWSb32)。例えば、ボタン報知演出Aを実行している場合であれば、左操作ボタン043IW001Lからの操作信号を入力したか否かを確認する。また、例えば、ボタン報知演出Bを実行している場合であれば、右操作ボタン043IW001Rからの操作信号を入力したか否かを確認する。
操作対象ボタンのオンを検出した場合には、演出制御用CPU120は、実行中の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ043IWSb33)。尚、大当りとなる変動表示であるか否かは、例えば、大当りとするか否か、小当りとするか否か、及び大当り種別を示す表示結果指定コマンドが大当りを示すものであるか否かを確認することにより判定できる。大当りとなる変動表示であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において表示している操作促進表示の表示態様を大当りに応じた表示態様に変更する(ステップ043IWSb34)。一方、大当りとなる変動表示でなければ(すなわち、はずれとなる変動表示であれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において表示している操作促進表示の表示態様をはずれに応じた表示態様に変更する(ステップ043IWSb35)。
また、演出制御用CPU120は、操作促進音声の出力を終了する(ステップ043IWSb36)。また、演出制御用CPU120は、セットされているボタン報知演出実行中フラグをリセットするとともに、促進表示変化中フラグをセットする(ステップ043IWSb37)。そして、ステップ043IWSb44に移行する。
促進表示変化中フラグがセットされていれば(すなわち、操作促進表示の表示態様を変化中であれば)、演出制御用CPU120は、操作促進表示の表示態様の変化表示期間を終了したか否かを確認する(ステップ043IWSb38)。尚、操作促進表示の表示態様の変化表示期間を終了したか否かは、例えば、変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。変化表示期間を終了していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において操作促進表示を終了する(ステップ043IWSb39)。
尚、特徴部043IWでは、操作促進音声の出力は操作対象ボタンが操作されたタイミングで終了し、操作促進表示の表示態様の変化中は操作促進音声が出力されていない場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、操作促進表示の表示態様の変化中も操作促進音声を出力するように構成し、変化表示期間を終了して操作促進表示を終了するときに操作促進音声の出力も終了するように構成しても良い。
また、演出制御用CPU120は、実行中の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ043IWSb40)。尚、大当りとなる変動表示であるか否かは、例えば、前述の表示結果指定コマンドが大当りを示すものであるか否かを確認することにより判定できる。大当りとなる変動表示であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において大当り報知表示を表示する(ステップ043IWSb41)。一方、大当りとなる変動表示でなければ(すなわち、はずれとなる変動表示であれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてはずれ報知表示を表示する(ステップ043IWSb42)。また、演出制御用CPU120は、促進表示変化中フラグをリセットする(ステップ043IWSb43)。そして、ステップ043IWSb44に移行する。
そして、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップ043IWSa03)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS803)に応じた値に更新する(ステップ043IWSb45)。
図9−7は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動停止処理(ステップ043IWSa03)を示すフローチャートである。演出図柄変動停止処理において、演出制御用CPU120は、まず、表示されていれば、画像表示装置5において予告表示や報知表示(大当り報知表示、はずれ報知表示)を消去する(ステップ043IWSc00)。
次いで、演出制御用CPU120は、演出図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ043IWSc01)。停止図柄表示フラグがセットされていれば、ステップ043IWSc05に移行する。特徴部043IWでは、演出図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップ043IWSc04で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、ファンファーレ演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表示したがファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ043IWSc02の演出図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ043IWSc05に移行する。
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面において、決定されている停止図柄(はずれ図柄、大当り図柄)を確定表示させる制御を行う(ステップ043IWSc02)。ステップ043IWSc02の処理で大当り図柄及び小当り図柄のいずれも表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ043IWSc03のN)、演出制御用CPU120は、ステップ043IWSc11に移行する。
ステップ043IWSc02の処理で大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合には(ステップ043IWSc03のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをセットし(ステップ043IWSc04)、大当り遊技の開始を指定する大当り開始指定コマンドを受信したことを示す大当り開始指定コマンド受信フラグ、または小当り遊技の開始を指定する小当り開始指定コマンドを受信したことを示す小当り開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップ043IWSc05)。大当り開始指定コマンド受信フラグまたは小当り開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをリセットし(ステップ043IWSc06)、ファンファーレ演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ043IWSc07)。尚、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグまたは小当り開始指定コマンド受信フラグがセットされていた場合には、セットされていたフラグをリセットする。
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ043IWSc08)、プロセスデータの内容(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データ)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ043IWSc09)。その後、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(043IWSa04)に応じた値に更新する(ステップ043IWSc10)。
大当り及び小当りのいずれともしないことに決定されている場合には(ステップ043IWSc03のN)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(043IWSa00)に応じた値に更新する(ステップ043IWSc11)。
次に、ボタン予告演出の演出態様について説明する。図9−8〜図9−10は、ボタン予告演出の演出態様を説明するための説明図である。このうち、図9−8は、一例として、ボタン予告演出Aの演出態様を示している。また、図9−9及び図9−10は、一例として、ボタン予告演出Cの演出態様を示している。尚、図9−8〜図9−10において、(1)(2)(3)・・・の順に表示画面の態様が遷移する。
まず、図9−8を用いて、ボタン予告演出Aの演出態様について説明する。ボタン予告演出Aを実行する場合には、図9−8(1)に示すように、画像表示装置5において左中右の演出図柄の変動表示を実行しているときに、事前演出の開始タイミングとなると、図9−8(2)に示すように、画像表示装置5において事前演出が開始される(ステップ043IWSb09参照)。図9−8(2)に示す例では、事前演出として、画像表示装置5の表示画面の左右からそれぞれ透過度を低くした操作ボタンを模した画像043IW300,043IW301(操作ボタンが薄く透けて見えるような態様の画像)が登場するような表示が行われ、画像043IW300,043IW301がそれぞれ表示画面の中央に向かって移動していくような表示が行われる。この場合、ボタン予告演出Aを実行する場合であり、操作対象ボタンが左操作ボタン043IW001Lであるので、左側の画像043IW300の移動速度が遅く、右側の画像043IW301の移動速度が速く、表示画面の中央より左方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われる。そのような態様で、特徴部043IWでは、ボタン予告演出Aが実行される場合には、左操作ボタン043IW001Lに応じた事前演出が実行される。
尚、特徴部043IWでは、図9−8(2)〜(4)に示すように、事前演出が開始されると、事前演出及びボタン予告演出の実行中において、演出図柄の変動表示は、画像表示装置5の表示画面の右上端部に縮小表示されるものとする。
また、特徴部043IWでは、図9−8及び後述する図9−9〜図9−13に示すように、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出を実行する場合であるか右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行する場合であるかに関係なく、演出図柄の変動表示を縮小表示する表示位置は共通である(本例では、画像表示装置5の表示画面の右上端部)。
次いで、画像表示装置5の表示画面の中央より左方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われて事前演出の終了タイミングとなると、図9−8(3)に示すように、画像表示装置5において操作促進表示が開始される(ステップ043IWSb13参照)。図9−8(3)に示す例では、事前演出で合体した画像がそのまま操作ボタンを模した画像043IW302として表示されるとともに、左手を模した画像043IW303が表示され、「左のボタンを押せ!」などの文字表示043IW304が表示される。そのような態様で、特徴部043IWでは、画像表示装置5の表示画面の中央より左方に操作ボタンを模した画像043IW302と左手を模した画像043IW303とが表示されるとともに、左操作ボタン043IW001Lの操作を促す文字表示043IW304が表示されることにより、ボタン予告演出Aが実行される場合には、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示が表示される。
尚、特徴部043IWでは、文字表示043IW304については画像表示装置5の表示画面の略中央に表示されている場合が示されているが、そのような態様にかぎらず、文字表示043IW304についても画像表示装置5の表示画面の中央より左方に表示するように構成しても良い。
また、図9−8(3)に示すように、ボタン予告演出Aが実行される場合には、左スピーカ8Lからの操作促進音声の出力が開始される(ステップ043IWSb14参照)。例えば、左スピーカ8Lから「左のボタンを押して下さい」などの音声が出力される。
そして、遊技者が左操作ボタン043IW001Lを押下すると、図9−8(4)に示すように、操作促進表示を終了するとともに操作促進音声の出力を終了し(ステップ043IWSb17,043IWSb18参照)、画像表示装置5においてボタン予告演出の種類に応じた予告表示が表示される(ステップ043IWSb19参照)。図9−8(4)に示す例では、ボタン予告演出Aであることに応じて「チャンス!」などの文字表示043IW305が表示される場合が示されている。
次に、図9−9及び図9−10を用いて、ボタン予告演出Cの演出態様について説明する。ボタン予告演出Cを実行する場合には、図9−9(1)に示すように、画像表示装置5において左中右の演出図柄の変動表示を実行しているときに、まず左の演出図柄が停止表示し、次いで右の演出図柄として左の演出図柄と同じ図柄(本例では、図柄「7」)が停止表示して、図9−9(2)に示すように、リーチとなったものとする。
次いで、リーチ前半の事前演出の開始タイミングとなると、図9−9(3)に示すように、画像表示装置5において事前演出が開始される(ステップ043IWSb09参照)。図9−8(3)に示す例では、事前演出として、画像表示装置5の表示画面の左右からそれぞれ透過度を低くした操作ボタンを模した画像043IW300,043IW301(操作ボタンが薄く透けて見えるような態様の画像)が登場するような表示が行われ、画像043IW300,043IW301がそれぞれ表示画面の中央に向かって移動していくような表示が行われる。この場合、ボタン予告演出Cを実行する場合であり、操作対象ボタンが右操作ボタン043IW001Rであるので、左側の画像043IW300の移動速度が速く、右側の画像043IW301の移動速度が遅く、表示画面の中央より右方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われる。そのような態様で、特徴部043IWでは、ボタン予告演出Cが実行される場合には、右操作ボタン043IW001Rに応じた事前演出が実行される。
尚、特徴部043IWでは、図9−9(3),(4)及び図9−10(5)に示すように、事前演出が開始されると、事前演出及びボタン予告演出の実行中において、演出図柄の変動表示は、画像表示装置5の表示画面の右上端部に縮小表示されるものとする。
次いで、画像表示装置5の表示画面の中央より右方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われて事前演出の終了タイミングとなると、図9−9(4)に示すように、画像表示装置5において操作促進表示が開始される(ステップ043IWSb13参照)。図9−9(4)に示す例では、事前演出で合体した画像がそのまま操作ボタンを模した画像043IW302として表示されるとともに、左手を模した画像043IW303が表示され、「右のボタンを押せ!」などの文字表示043IW306が表示される。そのような態様で、特徴部043IWでは、画像表示装置5の表示画面の中央より右方に操作ボタンを模した画像043IW302と左手を模した画像043IW303とが表示されるとともに、右操作ボタン043IW001Rの操作を促す文字表示043IW306が表示されることにより、ボタン予告演出Cが実行される場合には、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示が表示される。
尚、特徴部043IWでは、文字表示043IW306については画像表示装置5の表示画面の略中央に表示されている場合が示されているが、そのような態様にかぎらず、文字表示043IW306についても画像表示装置5の表示画面の中央より右方に表示するように構成しても良い。
また、図9−9(4)に示すように、ボタン予告演出Cが実行される場合には、右スピーカ8Rからの操作促進音声の出力が開始される(ステップ043IWSb14参照)。例えば、右スピーカ8Rから「右のボタンを押して下さい」などの音声が出力される。
そして、遊技者が右操作ボタン043IW001Rを押下すると、図9−10(5)に示すように、操作促進表示を終了するとともに操作促進音声の出力を終了し(ステップ043IWSb17,043IWSb18参照)、画像表示装置5においてボタン予告演出の種類に応じた予告表示が表示される(ステップ043IWSb19参照)。図9−10(5)に示す例では、ボタン予告演出Cであることに応じて「激熱!!」などの文字表示043IW307が表示される場合が示されている。
尚、ボタン予告演出Bを実行する場合も同様の演出態様により実行される。例えば、ボタン予告演出Bを実行する場合には、図9−9(1),(2)と同様にリーチとなった後に、リーチ前半の事前演出の開始タイミングとなると、図9−8(2)と同様の態様により左操作ボタン043IW001Lに応じた事前演出が実行され、図9−8(3)と同様の態様により左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示の表示及び操作促進音声の出力が実行され、図9−8(4)と同様の態様により予告表示が表示される。
尚、特徴部043IWでは、ボタン予告演出において遊技者の操作が行われなかった場合には予告表示が表示されないように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技者の操作が行われなかった場合には「チャンス!」や「激熱!!」などの予告表示を全く表示しないように構成しても良いし、遊技者の操作が行われなかった場合であっても、操作有効期間が経過したことにもとづいて予告表示を表示するように構成しても良い。
次に、ボタン報知演出の演出態様について説明する。図9−11〜図9−13は、ボタン報知演出の演出態様を説明するための説明図である。尚、図9−11〜図9−13は、一例として、ボタン報知演出Bの演出態様を示している。また、図9−11〜図9−13において、(1)(2)(3)・・・の順に表示画面の態様が遷移する。
ボタン報知演出Bを実行する場合には、図9−11(1)に示すように、画像表示装置5において左中右の演出図柄の変動表示を実行しているときに、まず左の演出図柄が停止表示し、次いで右の演出図柄として左の演出図柄と同じ図柄(本例では、図柄「7」)が停止表示して、図9−11(2)に示すように、リーチとなったものとする。
次いで、リーチ後半の事前演出の開始タイミングとなると、図9−11(3)に示すように、画像表示装置5において事前演出が開始される(ステップ043IWSb25参照)。図9−11(3)に示す例では、事前演出として、画像表示装置5の表示画面の左右からそれぞれ透過度を低くした操作ボタンを模した画像043IW300,043IW301(操作ボタンが薄く透けて見えるような態様の画像)が登場するような表示が行われ、画像043IW300,043IW301がそれぞれ表示画面の中央に向かって移動していくような表示が行われる。この場合、ボタン報知演出Bを実行する場合であり、操作対象ボタンが右操作ボタン043IW001Rであるので、左側の画像043IW300の移動速度が速く、右側の画像043IW301の移動速度が遅く、表示画面の中央より右方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われる。そのような態様で、特徴部043IWでは、ボタン報知演出Bが実行される場合には、右操作ボタン043IW001Rに応じた事前演出が実行される。
尚、特徴部043IWでは、図9−11(3),(4)、図9−12(5),(6)及び図9−13(5),(6)に示すように、事前演出が開始されると、事前演出及びボタン報知演出の実行中において、演出図柄の変動表示は、画像表示装置5の表示画面の右上端部に縮小表示されるものとする。
次いで、画像表示装置5の表示画面の中央より右方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われて事前演出の終了タイミングとなると、図9−11(4)に示すように、画像表示装置5において操作促進表示が開始される(ステップ043IWSb29参照)。図9−11(4)に示す例では、事前演出で合体した画像がそのまま操作ボタンを模した画像043IW302として表示されるとともに、左手を模した画像043IW303が表示され、「右のボタンを押せ!」などの文字表示043IW306が表示される。そのような態様で、特徴部043IWでは、画像表示装置5の表示画面の中央より右方に操作ボタンを模した画像043IW302と左手を模した画像043IW303とが表示されるとともに、右操作ボタン043IW001Rの操作を促す文字表示043IW306が表示されることにより、ボタン報知演出Bが実行される場合には、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示が表示される。
また、図9−11(4)に示すように、ボタン報知演出Bが実行される場合には、右スピーカ8Rからの操作促進音声の出力が開始される(ステップ043IWSb30参照)。例えば、右スピーカ8Rから「右のボタンを押して下さい」などの音声が出力される。
そして、遊技者が右操作ボタン043IW001Rを押下すると、大当りとなる変動表示であれば、図9−12(5)に示すように、画像表示装置5において表示している操作促進表示の表示態様を大当りに応じた表示態様に変更する(ステップ043IWSb34参照)。図9−12(5)に示す例では、左手を模した画像043IW303を消去し、操作ボタンを模した画像043IW302をレインボー表示(例えば、赤色、橙色、黄色、緑色、青色などの順に表示色を変えていくような表示)に変更するとともに、画像表示装置5の表示画面全体を薄いレインボー表示に変更する。また、操作促進音声の出力を終了し(ステップ043IWSb36参照)、画像表示装置5の表示画面の右上端部に縮小表示している演出図柄の変動表示において、中の演出図柄を左右の演出図柄と同じ図柄(本例では、図柄「7」)で仮停止表示させる。
次いで、操作促進表示の表示態様の変化表示期間を終了すると、図9−12(6)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を消去して操作促進表示を終了し(ステップ043IWSb39参照)、画像表示装置5において大当り報知表示を表示する(ステップ043IWSb41参照)。図9−12(6)に示す例では、大当り報知表示として「おめでとう!」などの文字表示043IW308を表示する場合が示されている。そして、変動時間を終了すると、図9−12(7)に示すように、画像表示装置5において、演出図柄の変動表示が再び拡大表示され、大当り図柄(本例では、「777」の図柄の組み合わせ)が確定表示される。
一方、遊技者が右操作ボタン043IW001Rを押下したときに、はずれとなる変動表示であれば、図9−13(5)に示すように、画像表示装置5において表示している操作促進表示の表示態様をはずれに応じた表示態様に変更する(ステップ043IWSb35参照)。図9−13(5)に示す例では、左手を模した画像043IW303を消去し、操作ボタンを模した画像043IW302を白黒表示で表示するとともに操作ボタンにひび割れが生じたような表示態様に変更する。また、画像表示装置5の表示画面全体を薄い白黒表示に変更する。また、操作促進音声の出力を終了し(ステップ043IWSb36参照)、画像表示装置5の表示画面の右上端部に縮小表示している演出図柄の変動表示において、中の演出図柄を左右の演出図柄と異なる図柄(本例では、図柄「6」)で仮停止表示させる。
次いで、操作促進表示の表示態様の変化表示期間を終了すると、図9−13(6)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を消去して操作促進表示を終了し(ステップ043IWSb39参照)、画像表示装置5においてはずれ報知表示を表示する(ステップ043IWSb42参照)。図9−13(6)に示す例では、はずれ報知表示として「残念!」などの文字表示043IW309を表示する場合が示されている。そして、変動時間を終了すると、図9−13(7)に示すように、画像表示装置5において、演出図柄の変動表示が再び拡大表示され、リーチはずれ図柄(本例では、「767」の図柄の組み合わせ)が確定表示される。
尚、特徴部043IWでは、操作促進表示の表示態様がレインボー表示に変化したり白黒表示且つひび割れ表示に変化したりしている場合であっても、縮小表示されている演出図柄の表示色は常に同じ色であるものとする(例えば、図柄「7」は常に金色で表示され、その他の奇数図柄は常に赤色で表示され、偶数図柄は常に青色で表示される)。
尚、ボタン報知演出Aを実行する場合も、操作ボタンを模した画像043IW302や左手を模した画像043IW303が画像表示装置5の表示画面の中央より左方に表示される点が異なるだけで、図9−11〜図9−13と同様の演出態様により実行される。
また、特徴部043IWでは、既に説明したように、図9−3に示すように、大当りとなる場合には右操作ボタン043IW001Rを操作対象ボタンとするボタン報知演出Bに対して多くの判定値が割り振られており、はずれとなる場合には左操作ボタン043IW001Lを操作対象とするボタン報知演出Aに対して多くの判定値が割り振られている。そのため、結果として、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示が表示されているときにレインボー表示に変化する割合が高く、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示が表示されているときに白黒表示且つひび割れ表示に変化する割合が高くなっている。
尚、特徴部043IWでは、ボタン報知演出において遊技者の操作が行われなかった場合には大当り報知表示やはずれ報知表示が表示されないように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技者の操作が行われなかった場合であっても、操作有効期間が経過したことにもとづいて大当り報知表示やはずれ報知表示を表示するように構成しても良い。また、例えば、大当りとなる変動表示において、遊技者の操作が行われなかった場合には、操作有効期間が経過したことにもとづいて一旦はずれ報知表示を表示した後に救済演出を実行して大当りとなることを報知するように構成しても良い。
(特徴部043IWの作用効果及び変形例)
以上に説明したように、特徴部043IWによれば、遊技の進行に関する操作を行うための遊技進行操作手段(本例では、打球操作ハンドル30)と、演出に関する操作を行うための演出操作手段(本例では、操作ボタン043IW001L,043IW001R)とを備え、演出操作手段への操作にもとづいて演出を進行可能な操作演出(本例では、ボタン予告演出、ボタン報知演出)を実行可能である。また、演出操作手段は、第1演出操作手段(本例では、左操作ボタン043IW001L)と、該第1演出操作手段よりも遊技進行操作手段に近い位置に設けられる第2演出操作手段(本例では、右操作ボタン043IW001R)とを含む。また、操作演出として、第1演出操作手段への操作にもとづいて演出を進行可能な第1操作演出(本例では、ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)と、第2演出操作手段への操作にもとづいて演出を進行可能な第2操作演出(本例では、ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)とを実行可能であり、第2操作演出よりも第1操作演出を高い頻度により実行する(本例では、図9−3(A),(B)に示すように、はずれとなる場合には、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)よりも、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)の方が判定値の割り振りが多くなっている)。そのため、演出操作手段の位置に応じて操作演出の頻度が設定されているので、演出効果を高めることができる。すなわち、遊技進行操作手段から離れた位置に設けられ、遊技進行操作手段を操作する手(本例では、右手)とは反対側の手(本例では、左手)で操作しやすい方の演出操作手段を操作する第1操作演出の方が実行頻度が高いので、演出効果を高めることができる。また、遊技進行操作手段を操作する手(本例では、右手)とは反対側の手(本例では、左手)で操作しやすい方の演出操作手段の操作頻度を高くすることによって、遊技進行操作手段に対する操作を妨げることを抑止することができる。
尚、特徴部043IWでは、複数の演出操作手段として、2つの操作ボタン043IW001L,043IW001Rを適用した場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、複数の演出操作手段として、プッシュボタン31B、傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aを適用しても良い。また、演出操作手段として、例えば、ジョグダイヤルや十字キー、タッチパネルなどを備えるように構成しても良く、様々な態様が考えられる。
尚、特徴部043IWでは、打球操作ハンドル30を操作する方とは反対の左手で操作しやすい演出操作手段の例として、打球操作ハンドル30からの距離が離れている形態を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、複数の操作手段が打球操作ハンドル30から同様の距離に位置している場合であっても、それぞれ操作方法が異なる場合に、上向きに押圧操作を行うように設けられた操作手段(例えば、プッシュボタン31B)と、傾倒操作を行うように設けられた操作手段(例えば、スティックコントローラ31A)とが設けられている場合に、押圧操作は左手で操作しやすく、傾倒操作はやや左手では操作しにくいと考えられることから、押圧操作を行う頻度が高くなるように操作演出の実行頻度を設計するように構成しても良い。また、操作方法として、捻る操作を行ったり引っ張る操作を行ったりする操作手段を設けるように構成されている場合には、それぞれの操作手段の左手での操作のしやすさに応じて操作演出の実行頻度を設計するように構成しても良い。そのように打球操作ハンドル30からの距離にかぎらず、何らかの形式で左手での操作のしやすさに応じて操作演出の実行頻度を設計するように構成されていれば良い。
また、特徴部043IWによれば、有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能であり、第2操作演出が実行される場合には、第1操作演出が実行される場合と比較して有利状態に制御される割合が高い(本例では、図9−3(C)に示すように、大当りとなる場合には、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)よりも、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)の方が判定値の割り振りが多くなっている)。そのため、遊技進行操作手段を操作する手(本例では、右手)とは反対側の手(本例では、左手)で操作しにくい方の演出操作手段を操作する第2操作演出の方が逆に期待度が高いので、演出効果をより高めることができる。
尚、特徴部043IWでは、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行する場合の方が、大当りに対する期待度(大当り信頼度)が高くなる場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行する場合の方が、リーチや確変大当りに対する期待度(リーチ期待度や確変期待度)が高くなるように構成しても良い。
また、特徴部043IWによれば、可変表示の実行中におけるリーチ演出の実行中である場合には、リーチ演出の実行中でない場合と比較して第2操作演出を実行しやすい(本例では、図9−3に示すように、非リーチ中(非リーチの変動表示、またはリーチを伴う変動表示の場合にはリーチ前のタイミング)では、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出(ボタン予告演出A)のみを実行可能であるのに対して、リーチ中では、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出(ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)も実行可能である)。そのため、リーチ演出の実行中である場合には、遊技者は演出に注目して遊技進行操作手段を操作していないことが多いため、敢えて遊技進行操作手段を操作する手(本例では、右手)とは反対側の手(本例では、左手)で操作しにくい方の演出操作手段を操作する第2操作演出を実行しやすくすることにより、演出効果をより高めることができる。
また、特徴部043IWによれば、演出操作手段への操作を促進するための促進演出(本例では、操作促進表示の表示、操作促進音声の出力)を実行可能である。また、促進演出として、遊技進行操作手段への操作に用いる手(本例では、右手)とは反対の手(本例では、左手)を用いた操作を促進するための演出を実行可能である(本例では、図9−8(3)、図9−9(4)及び図9−11(4)に示すように、左操作ボタン043IW001L及び右操作ボタン043IW001Rのいずれが操作対象ボタンであるかに関係なく、左手を模した画像043IW303を表示する)。そのため、遊技進行操作手段への操作を阻害しない態様により促進演出を実行することができる。
尚、特徴部043IWでは、図9−8(3)、図9−9(4)及び図9−11(4)に示すように、左手を模した画像043IW303を表示することによって、左手を用いた操作を促進する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、左手を模した画像043IW303の表示に代えて、または左手を模した画像043IW303の表示に加えて、「左手で押せ!」などの文字表示を表示することにより、左手を用いた操作を促進するように構成しても良い。
また、特徴部043IWによれば、所定位置(本例では、プッシュボタン31Bの左側)に設けられた第1操作手段(本例では、左操作ボタン043IW001L)と、所定位置とは異なる特定位置(本例では、プッシュボタン31Bの右側)に設けられた第2操作手段(本例では、右操作ボタン043IW001R)とを備える。また、第1操作手段への操作にもとづいて演出を進行可能な第1操作演出(本例では、ボタン予告演出A、ボタン予告演出B、ボタン報知演出A)を実行可能であり、第2操作手段への操作にもとづいて演出を進行可能な第2操作演出(本例では、ボタン予告演出C、ボタン報知演出B)を実行可能である。また、第1操作演出が実行される場合に第1操作手段への操作を促進するための第1促進演出(本例では、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示の表示及び操作促進音声の出力)を実行可能であり、第2操作演出が実行される場合に第2操作手段への操作を促進するための第2促進演出(本例では、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示の表示及び操作促進音声の出力)を実行可能である。また、所定位置に応じた態様により第1促進演出を実行可能であり(本例では、図9−8(3)に示すように、演出表示装置の表示画面の中央より左方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303が表示され、左スピーカ8Lから操作促進音声が出力される)、特定位置に応じた態様により第2促進演出を実行可能である(本例では、図9−9(4)及び図9−11(4)に示すように、演出表示装置の表示画面の中央より右方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303が表示され、右スピーカ8Rから操作促進音声が出力される)。そのため、操作手段の位置に応じた促進演出を実行するので、演出効果を高めることができる。
また、特徴部043IWによれば、操作を促進するための促進表示の表示を含む演出(本例では、操作促進表示の表示)を実行可能である。また、第1促進演出を実行する場合には、表示領域のうちの所定位置に応じた位置に促進表示を表示する演出を実行し(本例では、図9−8(3)に示すように、演出表示装置の表示画面の中央より左方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303が表示される)、第2促進演出を実行する場合には、表示領域のうちの特定位置に応じた位置に促進表示を表示する演出を実行する(本例では、図9−9(4)及び図9−11(4)に示すように、演出表示装置の表示画面の中央より右方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303が表示される)。そのため、操作手段の位置に応じた促進表示による促進演出を実行するので、好適に促進演出を実行することができる。
また、特徴部043IWによれば、操作を促進するための促進音の出力を含む演出(本例では、操作促進音声の出力)を実行可能である。また、第1促進演出を実行する場合には、所定位置に応じた位置において促進音を出力する演出を実行し(本例では、図9−8(3)に示すように、左スピーカ8Lから操作促進音声が出力される)、第2促進演出を実行する場合には、特定位置に応じた位置において促進音を出力する演出を実行する(本例では、図9−9(4)及び図9−11(4)に示すように、右スピーカ8Rから操作促進音声が出力される)。そのため、操作手段の位置に応じた促進音の出力による促進演出を実行するので、好適に促進演出を実行することができる。
尚、特徴部043IWでは、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進報知及び右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進報知として、それぞれ、演出表示装置の表示画面の中央より左方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303を表示したり、左スピーカ8Lから操作促進音声を出力したり、演出表示装置の表示画面の中央より右方に操作ボタンを模した画像043IW302及び左手を模した画像043IW303を表示したり、右スピーカ8Rから操作促進音声を出力したりする場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、左操作ボタン043IW001Lの周辺を振動動作させて操作促進報知を行ったり、右操作ボタン043IW001Rの周辺を振動動作させて操作促進報知を行ったりしても良い。また、例えば、左操作ボタン043IW001Lの周辺に設けられたランプやLEDを発光させて操作促進報知を行ったり、右操作ボタン043IW001Rの周辺に設けられたランプやLEDを発光させて操作促進報知を行ったりしても良い。そのように何らかの形式で、左操作ボタン043IW001L及び右操作ボタン043IW001Rの位置に応じた操作促進報知を行えるものであれば良い。
また、特徴部043IWでは、左操作ボタン043IW001Lを用いたボタン演出が実行される場合には、左スピーカ8Lのみから操作促進音声を出力し、右スピーカ8Rからは全く音声を出力しない場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、左スピーカ8Lからは100%の音量で音声を出力する一方で右スピーカ8Rからは20%の音量で音声を出力するなど、右スピーカ8Rよりも大きな音量で左スピーカ8Lから音声を出力するように構成しても良い。同様に、特徴部043IWでは、右操作ボタン043IW001Rを用いたボタン演出が実行される場合には、右スピーカ8Rのみから操作促進音声を出力し、左スピーカ8Lからは全く音声を出力しない場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、右スピーカ8Rからは100%の音量で音声を出力する一方で左スピーカ8Lからは20%の音量で音声を出力するなど、左スピーカ8Lよりも大きな音量で右スピーカ8Rから音声を出力するように構成しても良い。
また、特徴部043IWによれば、第1促進演出または第2促進演出が実行される前に事前演出(本例では、図9−8(2)、図9−9(3)及び図9−11(3)に示す事前演出)を実行可能である。また、第1促進演出を実行する場合には、所定位置に応じた事前演出を実行可能であり(本例では、図9−8(2)に示すように、左側の画像043IW300の移動速度が遅く、右側の画像043IW301の移動速度が速く、表示画面の中央より左方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われる)、第2促進演出を実行する場合には、特定演出に応じた事前演出を実行可能である(本例では、図9−9(3)及び図9−11(3)に示すように、左側の画像043IW300の移動速度が速く、右側の画像043IW301の移動速度が遅く、表示画面の中央より右方で2つの画像043IW300,043IW301が合体して1つの操作ボタンとなるような表示が行われる)。そのため、操作手段の位置に応じた事前演出を実行するので、好適に事前演出を実行することができる。
尚、特徴部043IWでは、ボタン予告演出とボタン報知演出との両方において事前演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、ボタン報知演出を実行する場合にのみ、操作促進表示を表示する前に事前演出を実行するように構成しても良い。または、逆に、例えば、ボタン予告演出を実行する場合にのみ、操作促進表示を表示する前に事前演出を実行するように構成しても良い。
また、特徴部043IWでは、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出を実行する場合と右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行する場合とで、事前演出の態様が異なる場合を示しているが、そのような態様にかぎらず、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出を実行する場合と右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出を実行する場合とで、共通の態様により事前演出を実行するように構成しても良い。そのように構成すれば、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出が実行されることに対する期待感を維持することができる。
また、特徴部043IWでは、ボタン演出(本例では、ボタン予告演出、ボタン報知演出)が実行される場合には、その前に必ず事前演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、乱数にもとづく抽選処理により事前演出の有無を決定することにより、ボタン演出の前に事前演出が実行される場合と実行されない場合とがあるように構成しても良い。この場合、例えば、事前演出が実行されたか否かに応じて、左操作ボタン043IW001Lを用いるボタン演出と右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出とのいずれが実行されるかの割合が異なるように構成しても良い。例えば、事前演出が実行された場合には右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出が実行される割合が高くなるようにして、右操作ボタン043IW001Rを用いるボタン演出が実行されることに対する期待感を高めるように構成しても良い。
また、特徴部043IWによれば、操作手段(本例では、操作ボタン043IW001L,043IW001R)への操作にもとづいて演出を進行可能な操作演出(本例では、ボタン予告演出、ボタン報知演出)を実行可能である。また、操作演出が実行される場合に、操作手段を模した特別表示(本例では、図9−8(3)、図9−9(4)及び図9−11(4)に示す操作ボタンを模した画像043IW302)を表示可能であり、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて、特別表示の表示を終了することが可能である(本例では、図9−12(5),(6)及び図9−13(5),(6)に示すように、操作ボタン043IW001L,043IW001Rが操作されると、操作促進表示の表示態様を変化させた後に操作促進表示を終了する)。また、有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御される場合と有利状態に制御されない場合とで、異なる終了態様により特別表示の表示を終了することが可能である(本例では、大当りとなる変動表示では、図9−12(5)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302をレインボー表示に変更した後に、図9−12(6)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を消去して操作促進表示を終了し、大当り報知表示を表示し、はずれとなる変動表示では、図9−13(5)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を白黒表示で表示するとともに操作ボタンにひび割れが生じたような表示態様に変更した後に、図9−13(6)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を消去して操作促進表示を終了し、はずれ報知表示を表示する)。そのため、有利状態に制御されるか否かに応じて特別表示の終了態様が異なるので、演出効果を高めることができる。
また、特徴部043IWによれば、操作演出として、有利状態に制御されるか否かを報知する報知演出(本例では、ボタン報知演出)を実行可能である。また、有利状態に制御されることを報知する報知演出(本例では、図9−12(6)に示す大当り報知表示を行うボタン報知演出)が実行される場合には、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて、有利状態に制御されることに対応した表示態様に特別表示を変化させ(本例では、図9−12(5)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302をレインボー表示に変更する)、有利状態に制御されないことを報知する報知演出(本例では、図9−13(6)に示すはずれ報知表示を行うボタン報知演出)が実行される場合には、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて、有利状態に制御されないことに対応した表示態様に特別表示を変化させる(本例では、図9−13(5)に示すように、操作ボタンを模した画像043IW302を白黒表示で表示するとともに操作ボタンにひび割れが生じたような表示態様に変更する)。そのため、有利状態に制御されるか否かに応じて特別表示の終了態様が異なるので、演出効果をより高めることができる。
尚、特徴部043IWでは、大当りとなる変動表示では、操作促進表示の表示態様の変化のさせ方としてレインボー表示を行い、大当り報知表示として「おめでとう!」などの文字表示を表示する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、操作促進表示の表示態様の変化のさせ方として、操作ボタンを模した画像内に特定のキャラクタ(例えば、味方のキャラクタ)を表示したり、可動部材を動作させたり味方のキャラクタがバトルに勝利するような表示を行ったりすることにより大当り報知表示を行ったりしても良く、様々な態様が考えられる。
また、特徴部043IWでは、はずれとなる変動表示では、操作促進表示の表示態様の変化のさせ方として白黒表示且つひび割れ表示を行い、はずれ報知表示として「残念!」などの文字表示を表示する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、操作促進表示の表示態様の変化のさせ方として、白黒表示のみまたはひび割れ表示のみを行ったり、操作ボタンを模した画像内に特定のキャラクタ(例えば、敵のキャラクタ)を表示したり、味方のキャラクタがバトルに敗北するような表示を行うことによりはずれ報知表示を行ったりしても良く、様々な態様が考えられる。
また、特徴部043IWでは、大当りとなる変動表示では1対1の関係で大当り報知表示を行い、はずれとなる変動表示では1対1の関係ではずれ報知表示を行う場合を示したが、必ずしも1対1の関係で大当り報知表示やはずれ報知表示を行うものでなくても良い。例えば、大当りとなる変動表示であっても、操作対象ボタンの操作が行われたことにもとづいて、操作促進表示の表示態様を白黒表示且つひび割れ表示に変化させた後、操作促進表示を終了して一旦はずれ報知表示を行い、その後、さらに救済演出を実行して大当りとなる演出パターンがあるように構成しても構わない。
また、特徴部043IWでは、大当りとなる変動表示及びはずれとなる変動表示のいずれであっても、操作促進表示(本例では、操作ボタンを模した画像043IW302)の表示態様を変化させる場合を示しているが、そのような態様にかぎらず、大当りとなる変動表示とはずれとなる変動表示とのいずれか一方のみ操作促進表示の表示態様を変化させるように構成しても良い。例えば、変形例として、以下のように遊技機を構成しても良い。
変形例における操作演出として、有利状態に制御されるか否かを報知する報知演出(例えば、ボタン報知演出)を実行可能である。また、有利状態に制御されることを報知する報知演出(例えば、図9−12(6)に示す大当り報知表示を行うボタン報知演出)が実行される場合には、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて特別表示の表示を終了し、特別表示の表示が終了されると該報知演出を実行する(例えば、図9−12(5)に示すような操作ボタンを模した画像043IW302の表示態様の変更を行うことなく直ちに操作促進表示を終了して、図9−12(6)に示す大当り報知表示を行う)。一方、有利状態に制御されないことを報知する報知演出(例えば、図9−13(6)に示すはずれ報知表示を行うボタン報知演出)が実行される場合には、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて、特別表示の表示態様を変化させる(例えば、図9−13(5)と同様に、操作ボタンを模した画像043IW302を白黒表示で表示するとともに操作ボタンにひび割れが生じたような表示態様に変更する)。そのような変形例による構成とすれば、有利状態に制御されるか否かをわかりやすくすることができ、演出効果をより高めることができる。
尚、上記の変形例では、操作対象ボタンの操作が行われたことにもとづいて、大当りとなる変動表示では操作促進表示の表示態様を変化させることなく直ちに操作促進表示を終了して大当り報知表示を行う一方で、はずれとなる変動表示では操作促進表示の表示態様を変化させた後に操作促進表示を終了してはずれ報知表示を行う場合を示したが、逆に、大当りとなる変動表示では操作促進表示の表示態様を変化させた後に操作促進表示を終了して大当り報知表示を行う一方で、はずれとなる変動表示では操作促進表示の表示態様を変化させることなく直ちに操作促進表示を終了してはずれ報知表示を行うように構成しても良い。
また、特徴部043IWによれば、操作演出として、有利状態に制御される可能性を予告する予告演出(本例では、ボタン予告演出)を実行可能である。また、予告演出が実行される場合には、有利状態に制御されるか否かに関係なく、特別表示を表示しているときに操作手段が操作されたことにもとづいて特別表示の表示を終了する(本例では、図9−8〜図9−10に示すように、ボタン予告演出を実行する場合には、図9−12(5)及び図9−13(5)に示すような操作ボタンを模した画像043IW302の表示態様の変更を行うことなく直ちに操作促進表示を終了して予告表示を表示する)。そのため、報知演出と比較して期待度が高くない演出を実行する場合には冗長な演出を行わないようにすることにより、演出効果をより高めることができる。
また、特徴部043IWによれば、複数の操作手段(本例では、左操作ボタン043IW001L、右操作ボタン043IW001R)を備える。また、いずれの操作手段に対応した特別表示を表示しているかに応じて、いずれの終了態様により特別表示の表示を終了させるかの割合が異なる(本例では、図9−3に示すように、大当りとなる場合には右操作ボタン043IW001Rを操作対象ボタンとするボタン報知演出Bに対して多くの判定値が割り振られており、はずれとなる場合には左操作ボタン043IW001Lを操作対象とするボタン報知演出Aに対して多くの判定値が割り振られているので、右操作ボタン043IW001Rに応じた操作促進表示が表示されているときにレインボー表示に変化する割合が高く、左操作ボタン043IW001Lに応じた操作促進表示が表示されているときに白黒表示且つひび割れ表示に変化する割合が高くなっている)。そのため、演出効果をより高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。