JP2019152515A - 情報出力制御装置、移動路探索装置、情報出力制御方法並びに情報出力制御用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナビゲーション装置等を制御する際の操作を行う場合の利便性を更に向上させることが可能な操作装置を提供する。【解決手段】車両の搭乗者の、当該車両による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を取得するインターフェース1と、取得された快適度決定情報に基づき、且つ車両の移動路に関連付けて決定された快適度を示す快適度指標を、当該決定された快適度が関連する道路を示す地図と共に表示させる送信制御部2と、を備える。【選択図】図2
Description
本願は、情報出力制御装置、移動路探索装置、情報出力制御方法並びに情報出力制御用プログラム及び情報記録媒体の技術分野に属する。より詳細には、出力手段を介して情報を出力する情報出力制御装置及び情報出力制御方法、当該情報出力制御装置を含む移動路探索装置、並びに当該情報出力制御装置用の情報出力制御用プログラム及び当該情報出力制御用プログラムが記録された情報記録媒体の技術分野に属する。
近年、車両の運転者の状態を示す生体情報を、例えば当該車両の安全運転に寄与させるための技術の開発が開発されている。
例えば下記特許文献1に開示されている技術では、設定された目的地に対応する複数の経路候補を抽出すると共に乗員の生体情報を検出し、更に、予め区分された走行区間毎に当該走行区間における乗員への影響度のデータを記録する構成とされている。また、車両の走行中に検出した生体情報に基づき、車両が走行した走行区間毎に当該走行区間における乗員への影響度を算出して上記影響度のデータを設定又は更新する構成とされている。更に、記録されている影響度のデータを参照して、抽出された各経路候補を走行した場合の乗員への影響度をそれぞれ算出し、その各経路候補に対する乗員への影響度に基づき、上記乗員の状態に応じた経路候補を選択する構成とされている。
このとき上記生体情報としては、例えば、心電図センサ、脈波センサ、呼吸センサ、脳波センサ及び温度センサ等のセンサによりそれぞれ検出される、心電図データ、脈波データ、呼吸データ、脳波データ及び体温データ等が挙げられている。これらに加えて、車内カメラが撮像した乗員の映像を画像処理して生体情報を取得する構成も例示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、乗員自身の現在の運転状態を乗員自らが客観的に把握し、その把握した結果をもって自らの判断で自身の安全運転に繋げることができないという問題点があった。
そこで本願は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、運転における乗員の快適度を当該乗員に客観的に認識させて快適且つ安全な運転に供させることが可能な情報出力制御装置及び情報出力制御方法、当該情報出力制御装置を含む移動路探索装置、並びに当該情報出力制御装置用の情報出力制御用プログラム及び当該情報出力制御用プログラムが記録された情報記録媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動体の搭乗者の、当該移動体による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を取得する取得手段と、前記取得された快適度決定情報に基づき且つ前記移動体の移動路に関連付けて決定された前記快適度を示す快適度指標と、当該決定された快適度が関連する前記移動路を示す移動路情報を共に出力手段を介して出力させる出力制御手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報出力制御装置と、前記出力された快適度指標及び移動路情報に基づいた前記移動路の選択を受け付ける受付手段と、前記受け付けられた選択に基づいて、移動すべき前記移動路を探索する探索手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、取得手段と、出力制御手段と、を備える情報出力制御装置において実行される情報出力制御方法であって、移動体の搭乗者の、当該移動体による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を前記取得手段により取得する取得工程と、前記取得された快適度決定情報に基づき且つ前記移動体の移動路に関連付けて決定された前記快適度を示す快適度指標と、当該決定された快適度が関連する前記移動路を示す移動路情報を共に前記出力制御手段により出力手段を介して出力させる出力制御工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、出力手段に接続されたコンピュータを、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報出力制御装置として機能させる。
上記の課題を解決するために、請求項12に記載発明は、請求項11に記載の情報出力制御用プログラムが前記コンピュータにより読み取り可能に記録されている。
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態に係る情報出力制御装置の概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報出力制御装置Sは、取得手段1と、出力手段Dに接続された出力制御手段2と、を備えて構成されている。
この構成において取得手段1は、移動体の搭乗者の、当該移動体による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を取得する。
そして出力制御手段2は、取得手段1により取得された快適度決定情報に基づき且つ上記移動体の移動路に関連付けて決定された上記快適度を示す快適度指標と、当該決定された快適度が関連する移動路を示す移動路情報を共に出力手段Dを介して出力させる。
以上説明したように、実施形態に係る出力制御装置Sの動作によれば、快適度決定情報に基づいて決定された移動の快適度を示す快適度指標と、それが関連する移動路を示す移動路情報を共に出力させるので、移動における搭乗者の快適度を客観的に出力させて快適且つ安全な移動に供させることができる。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2及び図3を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、実施形態に係る移動体の一例としての車両(四輪車及び二輪車を含む。以下、同様。)に搭載され且つインターネット等のネットワークを介してサーバ装置と接続されているナビゲーション装置における情報表示の制御に本願を適用した場合の実施例である。
また、図2は実施例に係る表示制御システムの概要構成を示すブロック図であり、図3は実施例に係る表示例を示す図である。このとき図2及び図3では、図1に示した実施形態に係る情報出力制御装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材それぞれについて、当該情報出力性著装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
図2に示すように、実施例に係る表示制御システムSSは、上記ネットワークNWを介して、サーバ装置SVと、それぞれが車両に搭載されている複数のナビゲーション装置NV1乃至ナビゲーション装置NVn(nは自然数)と、が接続されて構成されている。なお以下の説明において、ナビゲーション装置NV1乃至ナビゲーション装置NVnに共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「ナビゲーション装置NV」と称する。
この構成において各ナビゲーション装置NVでは、後述する生体センサ部により、当該ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の運転車又は同乗者の生体情報が検出される。なお以下の説明において、当該運転者又は同乗者を、単に「搭乗者」と称する。これに加えて各ナビゲーション装置NVでは、それが搭載されている車両の位置及び走行状態を示す走行ログが記録されている。この場合の走行状態とは、通常速度での移動状態の他に、例えば渋滞により速度が通常よりも遅くなっている状態や、道路上の障害物等に起因して低速度で移動している状態等をいう。そして各ナビゲーション装置NVからは、当該各ナビゲーション装置NVにおいて検出された上記生体情報に対応する生体ログと、上記走行ログと、がネットワークNWを介してサーバ装置SVに送信される。これら生体ログ及び走行ログが、実施形態に係る快適度決定情報の一例に相当する。
これに加えて各ナビゲーション装置NVでは、検出された生体情報に基づき、各ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の搭乗者が感じているストレスのレベルと、それに対応した疲労度と、が、後述する表示態様でリアルタイムに表示される。
一方、各ナビゲーション装置NVからネットワークNWを介して上記生体ログ及び走行ログを受信したサーバ装置SVは、当該受信した生体ログ及び走行ログに基づいて、各車両が移動する道路ごと(より具体的には、地図データ上で当該各道路を識別するためのいわゆるリンクIDごと)に、当該道路を移動する車両の搭乗者の、当該車両による移動における快適度を決定する。この快適度としては、例えば、「快適(Positive)」、「普通(Normal)」及び「不快(Negative)」の三段階で決定される。この快適度の決定方法については、後ほど詳述する。そしてサーバ装置SVは、当該決定した快適度を示す快適度情報を上記リンクIDに関連付けて記録すると共に、予め設定されたタイミングで、又は各ナビゲーション装置NVからの要求により、各ナビゲーション装置NVに送信する。
そして、サーバ装置SVからネットワークNWを介して上記快適度情報を受信した各ナビゲーション装置NVは、受信した快適度情報により示される快適度を、それが対応する道路を含む地図と共に表示する。このとき各ナビゲーション装置NVでは、快適度が「快適」とされている道路と、快適度が「普通」とされている道路と、快適度が「不快」とされている道路と、を識別可能に表示する。また各ナビゲーション装置NVでは、快適度が「快適」とされている道路をそれが搭載されている車両が移動している間は、快適度が「快適」とされている道路であることが直感的に認識できる状態でその旨を表示する。
次に、実施例に係るサーバ装置SV及びナビゲーション装置NVの細部構成及び動作について、図2及び図3を用いて説明する。
図2に示すように、実施例に係るサーバ装置SVは、インターフェース1と、CPU、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる処理部10と、HDD(Hard Disc Drive)又は他の不揮発性記憶媒体からなる記録部11と、により構成されている。また処理部10は、送信制御部2と、快適度決定部3と、により構成されている。このとき、上記送信制御部2及び快適度決定部3は、処理部10を構成するCPU等を含むハードウェアロジック回路により実現されていてもよいし、実施例に係る表示制御処理に相当するプログラムを処理部10が読み出して実行することにより、ソフトウェア的に実現されるものであってもよい。また、インターフェース1が実施形態に係る取得手段1の一例に相当し、送信制御部2が実施形態に係る出力制御手段2の一例に相当する。
一方、実施例に係るナビゲーション装置NVは、インターフェース20と、CPU、ROM及びRAM等からなる処理部21と、リモコン又は操作ボタン等からなる操作部22と、HDD等からなる記録部23と、センサ部24と、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等からなるカメラ25と、スピーカ26と、生体センサ部27と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイDと、により構成されている。このとき、ディスプレイDが実施形態に係る出力手段Dの一例に相当し、操作部22が本願に係る「受付手段」の一例に相当し、処理部21が本願に係る「探索手段」の一例に相当する。
以上の構成において、ナビゲーション装置NVの操作部22は、当該ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の案内に必要な操作が当該操作部22を用いて行われたとき、当該操作に対応する操作信号を生成して処理部21に出力する。またセンサ部24は、具体的にはGPS(Global Positioning System)センサ又は自立センサ等からなり、ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の現在位置、速度、移動方向、移動距離等を検出し、処理部21に出力する。一方生体センサ部27は、より具体的には、例えば上記心電図センサ、上記脈波センサ、上記呼吸センサ、上記脳波センサ及び上記温度センサ等からなり、脳波データや体温データ等の生体情報を生成して処理部21に出力する。またカメラ25は、当該車両の前方及び後方等並びに搭乗者をその撮影範囲に含むカメラであり、当該前方及び後方等並びに搭乗者を撮影した画像に相当する画像データを生成して処理部21に出力する。なおカメラ25としては、例えば前方及び後方並びに搭乗者をそれぞれの撮像範囲とする複数のカメラにより構成されていてもよい。更に記録部23は、例えば当該車両の案内用にディスプレイD上へ表示される地図データ及び当該案内に必要な音声データ等の諸データ、並びに当該案内のためのプログラム等を不揮発性に記録しており、処理部21からの要求に応じて必要な情報を当該処理部21に出力する。またディスプレイDは、処理部21の制御の下、記録部23に記録されている上記地図データ等に基づいて上記車両の案内用の地図を表示すると共に、上記ストレスのレベルと上記疲労度をリアルタイムに表示する。これに加えてディスプレイDは、処理部21の制御の下、サーバ装置SVから受信した快適度情報により示される快適度を、対応する道路を含む地図と共に表示する。このとき処理部21は、上記三段階の快適度を識別可能に、且つ直感的に認識できる状態で表示する。更にインターフェース20は、処理部21の制御の下、ナビゲーション装置NVとサーバ装置SVとの間のデータの授受を制御する。そして処理部21は、記録部23に記録されている上記地図データや音声データを用いて当該ナビゲーション装置NVが搭載されている車両を案内すると共に、上記生体情報に基づいて予め設定されている算出方法により上記ストレスのレベル及び上記疲労度をそれぞれ算出し、リアルタイムにディスプレイDに表示させる。このとき処理部21は、上記カメラ25を用いて搭乗者を撮影した画像データを更に用いて、上記ストレスのレベル及び上記疲労度を算出してもよい。ここで、上記疲労度は上記ストレスのレベルにより示されるストレスが蓄積された結果として算出されるパラメータである。より具体的には、例えば、上記ストレスのレベルを低・中・高の三段階に区分した場合、ストレスのレベル「中」の状態が30分間続いたとすると、その場合の疲労度は例えば60パーセントと算出される。更に処理部21は、上記快適度を、対応する道路を含む地図と共にディスプレイDに表示させる。このとき、上記案内に必要な音声は、処理部21の制御の下スピーカ26を介して放音される。また処理部21は、上記ストレスのレベル及び上記疲労度並びに上記快適度それぞれのディスプレイD上での表示に加えて、当該ストレスのレベル等を示す音声を、スピーカ26を介して放音させてもよい。その後処理部21は、当該表示されているストレスのレベル及び疲労度並びに快適度を認識した搭乗者が、それらを考慮して例えば新たな経路(ルート)探索の指示を操作部22において実行した場合、当該指示に基づいて経路探索を新たに行う。更に処理部21は、生体センサ部27から受信した上記生体情報に対応する上記生体ログを生成し、記録部23に記録すると共にインターフェース20を介してサーバ装置SVに送信する。また処理部21は、センサ部24から出力された上記現在位置等を示すデータに基づいてナビゲーション装置NVが搭載されている車両に対応する上記走行ログを生成し、記録部23に記録すると共にインターフェース20を介してサーバ装置SVに送信する。このとき上記生体ログ及び走行ログには、それぞれの生成時刻又はナビゲーション装置NVへの送信時刻を示す時刻情報と、当該送信元たるナビゲーション装置NVを他のナビゲーション装置NVから識別するための識別情報等が付加されている。
次に、サーバ装置SVのインターフェース1は、各ナビゲーション装置NVから上記生体ログ及び走行ログを受信すると、これらを処理部10の快適度決定部3に出力する。そして快適度決定部3は、当該走行ログ(特に現在位置の情報及び走行状態を示す情報)及び生体ログに基づいて、当該生体ログ及び走行ログの送信元たるナビゲーション装置NVが移動していた道路についての上記快適度を決定し、当該道路を示すリンクIDに関連付けて記録部11に記録させる。このとき快適度決定部3は、例えば、生体ログにより示される生体情報の値を予め設定された方法により数値化すると共に、当該数値化された生体ログを予め設定された閾値により区分し、上記「快適」、「普通」及び「不快」のいずれかである快適度を決定する。また快適度決定部3は、車両が渋滞に入ってしまっていること、又は他の理由により通常の速度よりも遅い移動を余儀なくされていることが走行ログに基づいて検出される場合は、快適度として「不快」となる傾向を相対的に強くする。一方、快適度決定部3は、車両が通常の速度よりも早く移動できていることが走行ログに基づいて検出される場合は、快適度として「快適」となる傾向を相対的に強くする。そして、当該決定された快適度を示す快適度情報は、図2に示す快適度情報データベース12として、上記リンクIDに関連付けて不揮発性に記録される。
ここで、一の道路については、複数のナビゲーション装置NVから上記生体ログ及び走行ログがそれぞれ送信されてくることになる。この場合に快適度決定部3は、例えば、各生体ログに基づいて決定された上記数値を平均化することで、当該一の道路についての快適度を決定する。このように、一の道路について複数のナビゲーション装置NVから送信されてくる生体情報を用いることで、ある車両が移動したことがない道路であっても、他の車両に搭載されたナビゲーション装置NVからの生体情報を用いて決定されている快適度を示す快適度情報をサーバ装置SVから受信し、当該ある車両において快適度を表示することができる。
一方、送信制御部2は、快適度情報データベース12として記録されている快適度情報を、上記予め設定されたタイミング又は各ナビゲーション装置NVからの要求により、各ナビゲーション装置NVに送信する。これにより各ナビゲーション装置NVの処理部21は、上記ストレスのレベル及び上記疲労度並びに上記快適度の表示を行う。
次に、各ナビゲーション装置NVのディスプレイDにおける上記ストレスのレベル及び上記疲労度並びに上記快適度の表示態様の一例について、具体的に図3を用いて説明する。
先ず図3(a)に例示するように、快適度が「普通」の道路を移動する車両では、道路101を含む地図100として、当該車両の現在位置を示す現在位置マーク102が表示される。このとき当該車両は快適度が「普通」の道路を移動しているので、当該現在位置がある道路については通常の道路表示がされている。これに対して、地図100としての表示範囲内に快適度が「快適」である道路がある場合、そのことを示す道路マーク104と、そのことを示すマーク110と、が、当該快適な道路101が認識できるように表示される。一方、上記表示範囲内に快適度が「不快」である道路がある場合、そのことを示す道路マーク103と、そのことを示すマーク111と、が、当該快適度が不快な道路101が認識できるように表示される。これら道路マーク103及び道路マーク104並びにマーク110及びマーク111が、実施形態に係る快適度指標の一例に相当する。また、上記地図100の表示と並行して、現在の上記ストレスのレベルを視覚的に示すストレスレベル表示200及び現在の上記疲労度を視覚的に示す疲労度表示300がディスプレイDに表示される。このときストレスレベル表示200としては、現在のストレスのレベルを数値及び円グラフにより示すレベル表示201と、車両による移動の開始時からのストレスのレベルの時間変化を示す例えば折れ線グラフによるグラフ表示202と、が含まれている。
このとき図3に示すレベル表示201では、現在のストレスのレベルを示す数値が表示されると共に、対応する円グラフが表示される。この場合の当該数値は、例えば、マイナスであればストレスが少ない状態を示し、その絶対値が大きいほどストレスとしては低いことを示す。一方数値がプラスの場合はストレスが多い状態を示し、その絶対値が大きいほどストレスとしては高いことを示す。また円グラフは、図3における上部中央を境として反時計方向に延びた場合はストレスが低いことを示し、円グラフとしての色は例えば緑等の穏やかな色が用いられる。これに対して上記中央を境として時計方向に延びた場合はストレスが高いことを示し、円グラフとしての色は例えば赤等の警戒色が用いられる。
他方、図3に示すグラフ表示202では、横軸を出発地からの移動距離とし、縦軸をストレスのレベルとした折れ線グラフが表示される。この折れ線グラフは、車両の移動に伴い、それぞれのタイミングでのストレスのレベルを示すものとして、図3の右方向に延びるように表示されることになる(図3(b)参照)。
一方、図3に示す疲労度表示300としては、例えば図3に示す人の形を模した人形表示301に重畳させて、車両による移動開始時の疲労度(図3において「START24」と例示されている)と、現在時刻での疲労度(図3において「NOW60」と例示されている)と、が、横線及び数字により同時に表示される。この疲労度表示300では、現在時刻での疲労度に応じて、当該疲労度を示す横線の図3上下方向の位置が変わるとともに、その数値が変わることになる。
次に、図3(a)に例示される現在位置から車両が移動して、快適度が「快適」である道路101に到達した場合の表示態様としては、図3(b)に例示するように、当該到達したこと、及び快適度が「快適」である道路101を移動中であることを示す快適道路表示112が、現在位置マーク102の位置を中心とした例えば同心円状の表示として、地図100に重畳表示される。このとき、当該快適道路表示112の表示色としては、上記穏やかな色で且つ同時に表示される地図が見えるように半透明の状態で表示される。これに対し、快適度が「不快」である道路101を移動中は、快適道路表示112と同じ形状ではあるが、表示色として例えば上記警戒色である不快道路表示が、現在位置マーク102の位置を中心として表示される。なお、図3(b)における地図100の表示範囲は、車両の移動に伴って現在位置マーク102の位置を中心とした範囲にスクロールされており、更に図3(b)に示す例では、車両の移動方向が図3中上方向となるように回転されている。また、上記ストレスレベル表示200及び疲労度表示300は、当該車両の移動に伴って経過した時間に応じて更新されている。これにより、ストレスレベル表示200及び疲労度表示300としては、常にリアルタイムで当該ストレスのレベル及び疲労度が表示される。
そして、上記ストレスレベル表示200及び疲労度表示300並びにマーク110、マーク111及び快適道路表示112を含む地図100の表示を見た搭乗者は、当該表示を参照して、例えばその時点以降に移動する上記経路をナビゲーション装置NVに探索させる。より具体的に、ナビゲーション装置NVの操作部22は、当該操作部22を用いて例えば上記経路の目的地を入力する操作が搭乗者により行われると、当該操作に対応する操作信号を生成して処理部21に出力する。これにより処理部21は、現在位置マーク102により示される現在位置から当該目的地までの経路を、例えば従来の探索手法により探索する。このとき処理部21は、例えば上記快適度が「快適」である道路101の優先度を他の道路101に対して相対的に高くして経路を探索する。このとき、処理部21が、上記快適度が「不快」である道路101の優先度を他の道路101に対して相対的に低くして経路を探索するように構成してもよい。
以上それぞれ説明したように、実施例に係る表示制御システムSSの動作によれば、生体ログ及び走行ログに基づいて決定された移動の快適度を示す道路マーク104及び道路マーク103並びにマーク110及びマーク111と、それが関連する道路101を共に地図100内に表示させるので、移動における搭乗者の快適度を客観的に表示させて快適且つ安全な移動に供させることができる。
また、上記生体ログ及び走行ログに基づいて快適度が決定されるので、車両による実際の移動に対応した快適度を決定することができる。なおこのとき、生体ログ又は走行ログのいずれか一方のみに基づいて快適度を決定してもよい。
更に、道路マーク104等及び地図100と共に現在のストレスのレベル等を表示させるので(図3参照)、快適度と共に搭乗者の状態を認識させることができる。
更にまた、移動開始以降の生体情報(ストレスのレベル)の変化を示すグラフ表示202が表示されるので、快適度と共に搭乗者の生体の時間的な変化を認識させることができる。
また、快適度が既定の閾値との関係で例えば三段階に識別可能に表示されるので、認識し易い状態で快適度を表示することができる。
更に、移動予定の道路101の快適度(図3(a)参照)と、移動中の道路101の快適度(図3(b)符号112参照)と、を更に識別可能に地図100と共に表示するので、各快適度を区別して認識させることができる。
更にまた、複数のナビゲーション装置NVからの生体ログ及び走行ログに基づいて快適度が決定されるので、より一般的な快適度を決定して道路マーク104等を表示することができる。
また、渋滞がある場合には快適度が相対的に低くなるように快適度が決定されるので、車両としての実際の移動に適した状態で道路マーク104等を出力することができる。
更に、快適度及び地図100に基づいた道路101の選択に基づいて経路が探索される場合は、より快適に移動することが可能な経路を探索することができる。
なお上述した実施例では、快適度の決定をサーバ装置SVにおいて行う構成としたが、これ以外に、当該決定を各ナビゲーション装置NVにおいて独自に行ってもよい。この場合は、例えば、当該ナビゲーション装置NVを使用する搭乗者の嗜好や性格等を示す情報を入力させて加味することで、これらを反映して当該搭乗者に特化した快適度を決定することができる。
また、各ナビゲーション装置NVから上記生体ログ及び上記走行ログをサーバ装置SVに送信するほかに、各ナビゲーション装置NVにおいて算出したストレスのレベル及び疲労度をそれぞれ示す情報をサーバ装置SVに送信し、これらに基づいてサーバ装置SVにおいて各道路の快適度を決定してもよい。
更に、上述した実施例では、快適度を示す快適度情報をリンクIDに関連付けて記録する構成としたが(図2参照)、これ以外に、道路以外の地点を識別するための地点IDに関連付けて記録し、当該地点についての快適度を表示するように構成してもよい。
更にまた、上述した実施例では、快適度を「快適」、「普通」及び「不快」の三段階で決定する構成としたが(図2参照)、これ以外に、「快適」と「不快」の二段階で決定し、それら二つの快適度を示す快適度情報が関連付けられていない道路又は交差点等については、「快適」でも「不快」でもない、即ち「普通」であると認識して、通常の道路又は交差点等の表示とするように構成してもよい。
また、上述した表示制御システムSSの動作に相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施例に係る処理部10として機能させることも可能である。
1 取得手段(インターフェース)
2 出力制御手段(送信制御部)
12 快適度情報データベース
21 処理部
25 カメラ
27 生体センサ部
100 地図
101 道路
102 現在位置マーク
103、104 道路マーク104、
110、111 マーク
112 快適道路表示
200 ストレスレベル表示
201 レベル表示
202 グラフ表示
300 疲労度表示
301 人形表示
S 情報出力制御装置
D 出力手段(ディスプレイ)
SS 表示制御システム
SV サーバ装置
NV1、NV2、NVn ナビゲーション装置
2 出力制御手段(送信制御部)
12 快適度情報データベース
21 処理部
25 カメラ
27 生体センサ部
100 地図
101 道路
102 現在位置マーク
103、104 道路マーク104、
110、111 マーク
112 快適道路表示
200 ストレスレベル表示
201 レベル表示
202 グラフ表示
300 疲労度表示
301 人形表示
S 情報出力制御装置
D 出力手段(ディスプレイ)
SS 表示制御システム
SV サーバ装置
NV1、NV2、NVn ナビゲーション装置
Claims (12)
- 移動体の搭乗者の、当該移動体による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を取得する取得手段と、
前記取得された快適度決定情報に基づき且つ前記移動体の移動路に関連付けて決定された前記快適度を示す快適度指標と、当該決定された快適度が関連する前記移動路を示す移動路情報を共に出力手段を介して出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項1に記載の情報出力制御装置において、
前記快適度決定情報は、前記移動体の移動履歴を示す移動履歴情報、又は前記移動路に関連付けられた前記搭乗者の前記移動時の状態を示す生体情報の少なくともいずれか一方を含み、
前記快適度は、前記移動履歴情報または前記生体情報の少なくともいずれか一方に基づいて決定されることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項2に記載の情報出力制御装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段を介して、前記快適度指標及び前記移動路情報と共に現在の前記生体情報を出力させることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項3に記載の情報出力制御装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段を介して、移動開始以降の前記生体情報の変化を示す変化指標を更に出力させることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報出力制御装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段を介して、前記快適度について予め設定された閾値との関係を識別可能に、前記快適度指標と前記移動路情報を共に出力させることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項5に記載の情報出力制御装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段を介して、移動予定の前記移動路の前記快適度と、移動中の前記移動路の前記快適度と、を更に識別可能に、前記快適度指標と前記移動路情報を共に出力させることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報出力制御装置において、
前記取得手段は、前記快適度指標を出力する前記移動体以外の他の移動体についての前記快適度決定情報を更に取得し、
前記快適度は、前記他の移動体についての前記快適度決定情報に更に基づいて決定されることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報出力制御装置において、
前記移動体は車両であり、
前記取得手段は、当該車両が移動する予定の前記移動路に関連する渋滞を示す渋滞情報を更に取得し、
前記快適度は、前記取得された渋滞情報に更に基づいて、前記渋滞がある場合には前記快適度が相対的に低くなるように決定されることを特徴とする情報出力制御装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報出力制御装置と、
前記出力された快適度指標及び移動路情報に基づいた前記移動路の選択を受け付ける受付手段と、
前記受け付けられた選択に基づいて、移動すべき前記移動路を探索する探索手段と、
を備えることを特徴とする移動路探索装置。 - 取得手段と、出力制御手段と、を備える情報出力制御装置において実行される情報出力制御方法であって、
移動体の搭乗者の、当該移動体による移動における快適度の決定に用いられる快適度決定情報を前記取得手段により取得する取得工程と、
前記取得された快適度決定情報に基づき且つ前記移動体の移動路に関連付けて決定された前記快適度を示す快適度指標と、当該決定された快適度が関連する前記移動路を示す移動路情報を共に前記出力制御手段により出力手段を介して出力させる出力制御工程と、
を含むことを特徴とする情報出力制御方法。 - 出力手段に接続されたコンピュータを、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報出力制御装置として機能させることを特徴とする情報出力制御用プログラム。
- 請求項11に記載の情報出力制御用プログラムが前記コンピュータにより読み取り可能に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
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