JP2019152350A - 熱交換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】別個に用意しなければならない部品の点数を削減しうる熱交換装置を提供する。【解決手段】熱交換装置1は、通風方向に並んで配置された第1熱交換器2および第2熱交換器3と、両熱交換器2,3を連結するスペーサ兼ブラケット4とからなる。第1熱交換器2は2つのヘッダタンク5A,5Bと、複数の第1熱交換管6とを備えている。第2熱交換器3は、第1熱交換器2の両ヘッダタンク5A,5Bの風上側に並んで配置された2つのヘッダタンク12A,12Bと、複数の第2熱交換管13とを備えている。両熱交換器2,3のヘッダタンク5A,5Bとヘッダタンク12A,12Bとの間に、スペーサ兼ブラケット4の一部を介在させて両ヘッダタンク5A,5B,12A,12Bに接合する。スペーサ兼ブラケット4の残部を両ヘッダタンク5A,5B,12A,12Bから外方に突出させる。【選択図】図1
Description
この発明は、たとえばラジエータに好適に用いられる熱交換装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図面に矢印Xで示す通風方向の上流側から見た上下、左右、すなわち図1の上下、左右を上下、左右というものとする。
たとえば自動車に用いられる熱交換器として、長手方向を同方向に向けるとともに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ長手方向両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンとを備えたものが周知である。
ところで、自動車によっては、車両レイアウトの都合上、熱交換器の設置スペースが狭くなることがあり、上述した構成の周知熱交換器の場合には、寸法が不足し、必要な熱交換面積を得られないことがある。
このような問題を解決するために、通風方向に並んで配置された第1熱交換器および第2熱交換器からなり、第1熱交換器が長手方向を同方向に向けるとともに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ長手方向両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンとを備え、第2熱交換器が、第1熱交換器の両ヘッダタンクの風上側に並んで配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ長手方向両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンとを備えており、第1熱交換器の一方のヘッダタンクに流体入口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが入口ヘッダタンクとなり、第2熱交換器における入口ヘッダタンクの風上側に配置された一方のヘッダタンクに流体出口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが出口ヘッダタンクとなり、第1熱交換器の他方のヘッダタンクと第2熱交換器の他方のヘッダタンクとが連通させられ、高温の流体が流体入口から第1熱交換器の入口ヘッダタンク内に流入し、熱交換管および前記他方のヘッダタンク、第2熱交換器の前記他方のヘッダタンク、熱交換管および出口ヘッダタンクの順に流れて流体出口から流出するようになされている熱交換装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の熱交換装置を自動車に設置する際には別個に用意したブラケットなどの取付部品が必要になる。したがって、別部品の点数が増加する。しかも、特許文献1記載の熱交換装置においては、第2熱交換器の前記他方の第2ヘッダタンクと第1熱交換器の前記他方の第1ヘッダタンクとを連通させる部材を用意しなければならない。したがって、別個に用意しなければならない部品の点数が増加する。
この発明の目的は、上記問題を解決し、狭いスペースに設置した場合にも熱交換面積を十分に確保しうるとともに、別個に用意しなければならない部品の点数を削減しうる熱交換装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)通風方向に並んで配置された複数の熱交換器からなり、各熱交換器が、長手方向を同方向に向けるとともに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ長手方向両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備え、すべての熱交換器の両ヘッダタンクが通風方向に並んで配置されている熱交換装置であって、
通風方向に隣り合う熱交換器の両ヘッダタンク間に、スペーサ兼ブラケットの一部が介在させられるとともに両ヘッダタンクに接合され、スペーサ兼ブラケットの残部が両ヘッダタンクから外方に突出している熱交換装置。
通風方向に隣り合う熱交換器の両ヘッダタンク間に、スペーサ兼ブラケットの一部が介在させられるとともに両ヘッダタンクに接合され、スペーサ兼ブラケットの残部が両ヘッダタンクから外方に突出している熱交換装置。
2)第1熱交換器と、第1熱交換器の風上側に配置された第2熱交換器とを備え、第1熱交換器の一方のヘッダタンクに流体入口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが入口ヘッダタンクとなり、第2熱交換器における第1熱交換器の入口ヘッダタンクの風上側に配置された一方のヘッダタンクに流体出口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが出口ヘッダタンクとなり、第1熱交換器の他方のヘッダタンクに流体流出口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが第1中間ヘッダタンクとなり、第2熱交換器の他方のヘッダタンクに流体流出口に通じる流体流入口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが第2中間ヘッダタンクとなり、入口ヘッダタンクと出口ヘッダタンクとの間、および両中間ヘッダタンク間にそれぞれスペーサ兼ブラケットが配置され、第1中間ヘッダタンクの流体流出口と第2中間ヘッダタンクの流体流入口とが、両中間ヘッダタンク間に配置されたスペーサ兼ブラケットに形成された連通部を介して通じており、高温の流体が流体入口から第1熱交換器の入口ヘッダタンク内に流入し、熱交換管、第1中間ヘッダタンク、スペーサ兼ブラケットの連通部、第2中間ヘッダタンク、熱交換管および出口ヘッダタンクの順に流れて流体出口から流出するようになされている上記1)記載の熱交換装置。
3)入口ヘッダタンクにおける一端寄りの部分に流体入口が設けられ、出口ヘッダタンクにおける流体入口とは反対側の端部寄りの部分に流体出口が設けられ、第1中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分および長手方向中央部よりも流体入口側の部分にそれぞれ流体流出口が設けられ、第2中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分および長手方向中央部よりも流体入口側の部分にそれぞれ流体流入口が設けられ、第1中間ヘッダタンクと第2中間ヘッダタンクとの間に、流体流出口と流体流入口とを通じさせる連通部を有する2つのスペーサ兼ブラケットが両中間ヘッダタンクの長手方向に間隔をおいて配置され、第1中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分に設けられた一方の流体流出口と、第2中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分に設けられた一方の流体流入口とを通じさせるスペーサ兼ブラケットの連通部の通路面積が、第1中間ヘッダタンクの他方の流体流出口と第2中間ヘッダタンクの他方の流体流入口とを通じさせるスペーサ兼ブラケットの連通部の通路面積よりも大きくなっている上記2)記載の熱交換装置。
4)スペーサ兼ブラケットにおける2つのヘッダタンク間に存在する部分の両面、および両熱交換器の2つのヘッダタンクにおけるスペーサ兼ブラケット側を向いた面のうちいずれか一方に嵌合凹部が設けられるとともに、同他方に嵌合凹部に嵌る嵌合凸部が設けられている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の熱交換装置。
上記1)〜4)の熱交換装置によれば、通風方向に隣り合う熱交換器の両ヘッダタンク間に、スペーサ兼ブラケットの一部が介在させられるとともに両ヘッダタンクに接合され、スペーサ兼ブラケットの残部が両ヘッダタンクから外方に突出しているので、スペーサ兼ブラケットにおける両ヘッダタンクから外方に突出した部分を利用して熱交換装置を自動車に設置することができる。したがって、別個にブラケットなどを用意する必要は無く、別個に用意しなければならない部品の点数を削減することができる。また、通風方向に隣り合う熱交換器のヘッダタンク間にスペーサ兼ブラケットの一部が介在させられているので、両ヘッダタンク間での熱の授受が抑制される。
しかも、狭いスペースに設置した場合にも熱交換面積を十分に確保することが可能になり、車両のレイアウトの都合が良い。
上記2)の熱交換装置によれば、第1熱交換器の第1中間ヘッダタンクと第2熱交換器の第2中間ヘッダタンクとを連通させる部材を別個に用意する必要は無く、別個に用意しなければならない部品の点数を削減することができる。また、高温流体の流体入口が設けられた第1熱交換器の入口ヘッダタンクと、低温流体の流体出口が設けられた第2熱交換器の出口ヘッダタンクとの間にスペーサ兼ブラケットが介在させられているので、両ヘッダタンク間での熱の授受が抑制される。したがって、第1熱交換器の入口ヘッダタンク内に流入した高温流体と、第2熱交換器の出口ヘッダタンク内の低温流体との間の熱交換が効果的に抑制され、熱交換装置での熱交換効率の低下が抑制される。
上記3)の熱交換装置によれば、第1中間ヘッダタンクに入った流体は、通路面積の小さなスペーサ兼ブラケットの連通部よりも通路面積の大きなスペーサ兼ブラケットの連通部を通りやすくなり、第1熱交換器の入口ヘッダタンクにおける長手方向一端寄りの部分に流体入口が設けられている場合であっても、第1熱交換器の全熱交換管への流体の分流を均一化することが可能になる。
上記4)の熱交換装置によれば、熱交換装置の製造の際に、スペーサ兼ブラケットの位置決めを簡単に行うことができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1および図2はこの発明の熱交換装置の第1実施形態の全体構成を示す。
図1および図2において、熱交換装置(1)は、通風方向に並んで配置された第1熱交換器(2)および第2熱交換器(3)からなり、両熱交換器(2)(3)がスペーサ兼ブラケット(4)を介して連結されたものである。
第1熱交換器(2)は、長手方向を同方向、ここでは上下方向に向けるとともに左右方向に間隔をおいて配置された2つのアルミニウム製ヘッダタンク(5A)(5B)と、長手方向を左右方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて両ヘッダタンク(5A)(5B)間に配置され、かつ長手方向両端部が両ヘッダタンク(5A)(5B)に接続された複数のアルミニウム製扁平状第1熱交換管(6)と、隣り合う第1熱交換管(6)どうしの間、および上下両端の第1熱交換管(6)の外側に配置されたアルミニウム製コルゲートフィン(7)と、上下両端のコルゲートフィン(7)の外側に配置されたアルミニウム製サイドプレート(8)とを備えており、隣り合う第1熱交換管(6)どうしの間の間隙、および上下両端の第1熱交換管(6)とサイドプレートとの間の間隙が通風間隙(9)となっている。一方のヘッダタンク(5A)、ここでは右側のヘッダタンク(5A)の下端寄りの下部に流体入口(10)が設けられるとともに、右側ヘッダタンク(5A)が入口ヘッダタンクとなっており、他方のヘッダタンク(5B)、ここでは左側のヘッダタンク(5B)の上端寄りの上部に流体流出口(11)が設けられるとともに、当該左側ヘッダタンク(5B)が第1中間ヘッダタンクとなっている。
第2熱交換器(3)は、長手方向を上下方向に向けた状態で第1熱交換器(2)の両ヘッダタンク(5A)(5B)の風上側に並んで配置された2つのアルミニウム製ヘッダタンク(12A)(12B)と、長手方向を左右方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けた状態で両ヘッダタンク(12A)(12B)間に配置され、かつ長手方向両端部が両ヘッダタンク(12A)(12B)に接続された複数のアルミニウム製扁平状第2熱交換管(13)と、隣り合う第2熱交換管(13)どうしの間、および上下両端の第2熱交換管(13)の外側に配置されたアルミニウム製コルゲートフィン(14)と、上下両端のコルゲートフィン(14)の外側に配置されたアルミニウム製サイドプレート(15)とを備えており、隣り合う第2熱交換管(13)どうしの間の間隙、および上下両端の第2熱交換管(13)とサイドプレートとの間の間隙が通風間隙(16)となっている。流体入口(10)が設けられた入口ヘッダタンク(5A)の風上側に配置されたヘッダタンク(12A)の上端寄りの上部に流体出口(17)が設けられるとともに、当該右側ヘッダタンク(12A)が出口ヘッダタンクとなっており、流体流出口(11)が設けられた第1中間ヘッダタンク(5B)の風上側に配置されたヘッダタンク(12B)の上部に、流体流出口(11)に通じる流体流入口(18)が設けられるとともに、当該左側ヘッダタンク(12B)が第2中間ヘッダタンクとなっている。
両熱交換器(2)(3)を連結するスペーサ兼ブラケット(4)はアルミニウム製であり、入口ヘッダタンク(5A)および出口ヘッダタンク(12A)の上部および下部と、両中間ヘッダタンク(5B)(12B)の上部および下部との間にそれぞれ配置されて、両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)にろう材により接合されている。スペーサ兼ブラケット(4)は左右方向に長い方形板状であり、各スペーサ兼ブラケット(4)は全体の一部である左右方向の内側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)間に介在させられるとともに、全体の残部である左右方向の外側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)よりも左右方向外方に突出している。すなわち、右側の上下2つのスペーサ兼ブラケット(4)の左側部分が両ヘッダタンク両ヘッダタンク(5A)(12A)間に介在させられて両ヘッダタンク(5A)(12A)にろう材により接合されるとともに右側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)よりも右方に突出し、左側の上下2つのスペーサ兼ブラケット(4)の右側部分が両ヘッダタンク(5B)(12B)間に介在させられて両ヘッダタンク(5B)(12B)にろう材により接合されるとともに左側部分が両ヘッダタンク(5B)(12B)よりも左方に突出している。各スペーサ兼ブラケット(4)における両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)よりも左右方向外方に突出した部分に、ボルトなどの固定具を通す貫通穴(19)が形成されている。また、左側の上のスペーサ兼ブラケット(4)の右側部分に、第1中間ヘッダタンク(5B)の流体流出口(11)と第2中間ヘッダタンク(12B)の流体流入口(18)とを通じさせる貫通状の連通穴(20)(連通部)が形成されている。
上述した熱交換装置(1)は、たとえば自動車用ラジエータとして用いられる。この場合、高温のエンジン冷却液は、第1熱交換器(2)の流体入口(10)を通って入口ヘッダタンク(5A)内に流入し、第1熱交換管(6)を通って第1中間ヘッダタンク(5B)内に入る。第1中間ヘッダタンク(5B)内に入ったエンジン冷却液は、流体流出口(11)、スペーサ兼ブラケット(4)の連通穴(20)、流体流入口(18)を通って第2熱交換器(3)の第2中間ヘッダタンク(12B)内に流入する。第2中間ヘッダタンク(12B)内に流入したエンジン冷却液は第2熱交換管(13)を通って出口ヘッダタンク(12A)内に入り、流体出口(17)から流出する。そして、エンジン冷却液が第1熱交換管(6)および第2熱交換管(13)内を流れる間に、通風間隙(9)(16)を流れる空気と熱交換をして冷却される。
図3はこの発明の熱交換装置の第2実施形態を示す。なお、図3においては、2つの中間ヘッダタンクとスペーサ兼ブラケットのみを図示し、中間ヘッダタンクの熱交換管挿通穴、熱交換管、コルゲートフィンおよびサイドプレートの図示を省略する。
図3に示す熱交換装置の場合、第1熱交換器(2)の第1中間ヘッダタンク(5B)の上端寄りの部分(長手方向中央部よりも流体入口(10)とは反対側の部分)、および下側部分(長手方向中央部よりも流体入口(10)側の部分)にそれぞれ流体流出口(11A)(11B)が設けられている。上側流体流出口(11A)の通路面積は下側流体流出口(11B)の通路面積よりも大きくなっている。また、第2中間ヘッダタンク(12B)の上端寄りの部分(長手方向中央部よりも流体入口(10)とは反対側の部分)、および下側部分(長手方向中央部よりも流体入口(10)側の部分)にそれぞれ流体流入口(18A)(18B)が設けられている。上側流体流入口(18A)の通路面積は下側流体流入口(18B)の通路面積よりも大きくなっている。
第1中間ヘッダタンク(5B)と第2中間ヘッダタンク(12B)との間に、流体流出口(11A)(11B)と流体流入口(18A)(18B)とを通じさせる連通穴(20A)(20B)を有する2つのスペーサ兼ブラケット(4A)(4B)が、両中間ヘッダタンク(5B)(12B)の長手方向に間隔をおいて配置されている。第1中間ヘッダタンク(5B)の長手方向中央部よりも上側の流体流出口(11A)と、第2中間ヘッダタンク(12B)の上側の流体流入口(18A)とを通じさせるスペーサ兼ブラケット(4A)の連通穴(20A)の通路面積は、第1中間ヘッダタンク(5B)の他方の流体流出口(11B)と第2中間ヘッダタンク(12B)の他方の流体流入口(18B)とを通じさせるスペーサ兼ブラケット(4B)の連通穴(20B)の通路面積よりも大きくなっている。たとえば、下側のスペーサ兼ブラケット(4B)の連通穴(20B)の通路面積は、上側のスペーサ兼ブラケット(4A)の連通穴(20A)の通路面積の80%以下であることが好ましい。
その他の構成は、図1および図2に示す熱交換装置(1)と同様である。
図4はこの発明の熱交換装置の第3実施形態を示す。
図4に示す熱交換装置の場合、スペーサ兼ブラケット(4C)における2つのヘッダタンク(5A)(12A)間に存在する部分の両面、および両熱交換器(2)(3)の2つのヘッダタンク(5A)(12A)におけるスペーサ兼ブラケット(4C)側を向いた面のうちいずれか一方、ここでは2つのヘッダタンク(5A)(12A)におけるスペーサ兼ブラケット(4C)側を向いた面に嵌合凹部(30)が設けられるとともに、同他方、ここではスペーサ兼ブラケット(4C)における2つのヘッダタンク(5A)(12A)間に存在する部分の両面に嵌合凹部(30)に嵌る嵌合凸部(31)が設けられている。嵌合凹部(30)はヘッダタンク(5A)(12A)の壁に貫通穴を形成することにより設けられ、嵌合凸部(31)はスペーサ兼ブラケット(4C)に半抜き加工を施すことにより設けられている。なお、スペーサ兼ブラケットに嵌合凹部が設けられ、ヘッダタンクに嵌合凸部が設けられていてもよい。
図4においては、右側の1つのスペーサ兼ブラケットのみが示されており、他のスペーサ兼ブラケットの図示は省略されているが、他のスペーサ兼ブラケットおよび当該スペーサ兼ブラケットの両側のヘッダタンクについても同様の構成となっている。
その他の構成は、図1および図2に示す熱交換装置(1)と同様である。
上記実施形態においては、この発明による熱交換装置が、自動車用ラジエータに用いられているが、これに限定されるものではなく、たとえばカーエアコンのコンデンサや、ヒートポンプ式冷凍サイクルの室外熱交換器などに用いられる。
また、上記実施形態においては、スペーサ兼ブラケットは、入口ヘッダタンク(5A)と出口ヘッダタンク(12A)との間、および両中間ヘッダタンク(5B)(12B)間に2つずつ配置されているが、スペーサ兼ブラケットの数はこれに限定されるものではなく、入口ヘッダタンク(5A)と出口ヘッダタンク(12A)との間、および両中間ヘッダタンク(5B)(12B)間に少なくとも1つのスペーサ兼ブラケットが配置されていればよい。
また、上記実施形態においては、スペーサ兼ブラケット(4)(4A)(4B)(4C)は左右方向に長い方形板状であり、各スペーサ兼ブラケット(4)(4A)(4B)(4C)は全体の一部である左右方向の内側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)間に介在させられるとともに、全体の残部である左右方向の外側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)よりも左右方向外方に突出しているが、これに限定されるものではない。たとえば、スペーサ兼ブラケットは上下方向に長い方形板状であり、各スペーサ兼ブラケットは全体の一部である上下方向の内側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)間に介在させられるとともに、全体の残部である上下方向の外側部分が両ヘッダタンク(5A)(12A)および(5B)(12B)よりも上下方向外方に突出していてもよい。
さらに、上記実施形態においては、両熱交換器(2)(3)のヘッダタンク(5A)(5B)(12A)(12B)が長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向に間隔をおいて配置されているが、これに限定されるものではなく、両熱交換器の両ヘッダタンクは長手方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて配置されていてもよい。
この発明による熱交換装置は、自動車用ラジエータに好適に用いられる。
(1):熱交換装置
(2):第1熱交換器
(3):第2熱交換器
(4)(4A)(4B)(4C):スペーサ兼ブラケット
(5A):入口ヘッダタンク
(5B):第1中間ヘッダタンク
(6):第1熱交換管
(10):流体入口
(11)(11A)(11B):流体流出口
(12A):出口ヘッダタンク
(12B):第2中間ヘッダタンク
(13):第2熱交換管
(17):流体出口
(18)(18A)(18B):流体流入口
(19):貫通穴
(20)(20A)(20B):連通穴(連通部)
(2):第1熱交換器
(3):第2熱交換器
(4)(4A)(4B)(4C):スペーサ兼ブラケット
(5A):入口ヘッダタンク
(5B):第1中間ヘッダタンク
(6):第1熱交換管
(10):流体入口
(11)(11A)(11B):流体流出口
(12A):出口ヘッダタンク
(12B):第2中間ヘッダタンク
(13):第2熱交換管
(17):流体出口
(18)(18A)(18B):流体流入口
(19):貫通穴
(20)(20A)(20B):連通穴(連通部)
Claims (4)
- 通風方向に並んで配置された複数の熱交換器からなり、各熱交換器が、長手方向を同方向に向けるとともに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ長手方向両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備え、すべての熱交換器の両ヘッダタンクが通風方向に並んで配置されている熱交換装置であって、
通風方向に隣り合う熱交換器の両ヘッダタンク間に、スペーサ兼ブラケットの一部が介在させられるとともに両ヘッダタンクに接合され、スペーサ兼ブラケットの残部が両ヘッダタンクから外方に突出している熱交換装置。 - 第1熱交換器と、第1熱交換器の風上側に配置された第2熱交換器とを備え、第1熱交換器の一方のヘッダタンクに流体入口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが入口ヘッダタンクとなり、第2熱交換器における第1熱交換器の入口ヘッダタンクの風上側に配置された一方のヘッダタンクに流体出口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが出口ヘッダタンクとなり、第1熱交換器の他方のヘッダタンクに流体流出口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが第1中間ヘッダタンクとなり、第2熱交換器の他方のヘッダタンクに流体流出口に通じる流体流入口が設けられるとともに当該ヘッダタンクが第2中間ヘッダタンクとなり、入口ヘッダタンクと出口ヘッダタンクとの間、および両中間ヘッダタンク間にそれぞれスペーサ兼ブラケットが配置され、第1中間ヘッダタンクの流体流出口と第2中間ヘッダタンクの流体流入口とが、両中間ヘッダタンク間に配置されたスペーサ兼ブラケットに形成された連通部を介して通じており、高温の流体が流体入口から第1熱交換器の入口ヘッダタンク内に流入し、熱交換管、第1中間ヘッダタンク、スペーサ兼ブラケットの連通部、第2中間ヘッダタンク、熱交換管および出口ヘッダタンクの順に流れて流体出口から流出するようになされている請求項1記載の熱交換装置。
- 入口ヘッダタンクにおける一端寄りの部分に流体入口が設けられ、出口ヘッダタンクにおける流体入口とは反対側の端部寄りの部分に流体出口が設けられ、第1中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分および長手方向中央部よりも流体入口側の部分にそれぞれ流体流出口が設けられ、第2中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分および長手方向中央部よりも流体入口側の部分にそれぞれ流体流入口が設けられ、第1中間ヘッダタンクと第2中間ヘッダタンクとの間に、流体流出口と流体流入口とを通じさせる連通部を有する2つのスペーサ兼ブラケットが両中間ヘッダタンクの長手方向に間隔をおいて配置され、第1中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分に設けられた一方の流体流出口と、第2中間ヘッダタンクにおける長手方向中央部よりも流体入口とは反対側の部分に設けられた一方の流体流入口とを通じさせるスペーサ兼ブラケットの連通部の通路面積が、第1中間ヘッダタンクの他方の流体流出口と第2中間ヘッダタンクの他方の流体流入口とを通じさせるスペーサ兼ブラケットの連通部の通路面積よりも大きくなっている請求項2記載の熱交換装置。
- スペーサ兼ブラケットにおける2つのヘッダタンク間に存在する部分の両面、および両熱交換器の2つのヘッダタンクにおけるスペーサ兼ブラケット側を向いた面のうちいずれか一方に嵌合凹部が設けられるとともに、同他方に嵌合凹部に嵌る嵌合凸部が設けられている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の熱交換装置。
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JP2018036115A Pending JP2019152350A (ja) | 2018-03-01 | 2018-03-01 | 熱交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019152350A (ja) |
-
2018
- 2018-03-01 JP JP2018036115A patent/JP2019152350A/ja active Pending
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