JP2019151529A - 黒鉛接合板および黒鉛接合板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
孔が黒鉛接合板に垂直な円形であると、対応する形状の挿入固定部材を用いることにより、挿入する向きによって孔の底に隙間ができたり、挿入されない突起を形成しないようにすることができる。
一方、炭素系接着剤は、炭素化する過程で収縮する。このため、炭素系接着剤は、塗布され硬化した段階と、炭化して接着層となった段階とで厚さが異なる。このため、孔と挿入固定部材との間にはクリアランスが必要であり、挿入固定部材の直径は孔の内径より小さく、その差は10μm以上であることが望ましい。また、挿入固定部材の直径は孔の内径との差が大きいと、固定が不十分となり、硬化前に剥がれが生じ接着強度が低下する。このため、挿入固定部材の直径は孔の内径との差は50μm以下であることが望ましい。
また、加熱は装置に備えられた加熱源で行うことができ、実際に曝される温度まで加熱することができる。
孔が黒鉛接合板に垂直な円形であると、対応する形状の挿入固定部材を用いることにより挿入する向きによって孔の底に隙間ができたり、挿入されない突起を形成しないようにすることができる。
一方、炭素系接着剤は、炭素化する過程で収縮する。このため、炭素系接着剤は、塗布され硬化した段階と、炭化して接着層となった段階とで厚さが異なる。このため、孔と挿入固定部材との間にはクリアランスが必要であり、挿入固定部材の直径は孔の内径より小さく、その差は10μm以上であることが望ましい。また、挿入固定部材の直径は孔の内径との差が大きいと、固定が不十分となり、硬化前に剥がれが生じ接着強度が低下する。このため、挿入固定部材の直径は孔の内径との差は50μm以下であることが望ましい。
本発明の黒鉛接合板の製造方法は、第1黒鉛部材と第2黒鉛部材と、前記第1黒鉛部材と前記第2黒鉛部材とを突き合せ接合する接着層とからなる黒鉛接合板の製造方法であって、前記接着層は、階段状であり、前記第1黒鉛部材の第1の接合面と前記第2黒鉛部材の第2の接合面の少なくともいずれかに熱硬化性の炭素系接着剤を塗布する塗布工程と、前記第1の接合面と前記第2の接合面とを突き合わせるとともに、前記第1の接合面および前記第2の接合面に備えられた孔に挿入固定部材を挿入する組立工程と、前記炭素系接着剤を加熱し熱硬化させる硬化工程と、前記硬化工程の後で炭素系接着剤を炭化させ炭素からなる接着層を形成する炭素化工程と、を含む。
突合せ接合とは、平板の側面を接合し、1枚の大きな平板を形成する接合を示す。
孔が黒鉛接合板に垂直な円形であると、対応する形状の挿入固定部材を用いることにより挿入する向きによって孔の底に隙間ができたり、挿入されない突起を形成しないようにすることができる。
一方、炭素系接着剤は、炭素化する過程で収縮する。このため、炭素系接着剤は、塗布され硬化した段階と、炭化して接着層となった段階とで厚さが異なる。このため、孔と挿入固定部材との間にはクリアランスが必要であり、挿入固定部材の直径は孔の内径より小さく、その差は10μm以上であることが望ましい。また、挿入固定部材の直径は孔の内径との差が大きいと、固定が不十分となり、硬化前に剥がれが生じ接着強度が低下する。このため、挿入固定部材の直径は孔の内径との差は50μm以下であることが望ましい。
また、加熱は装置に備えられた加熱源で行うことができ、実際に曝される温度まで加熱することができる。
孔が黒鉛接合板に垂直な円形であると、対応する形状の挿入固定部材を用いることにより挿入する向きによって孔の底に隙間ができたり、挿入されない突起を形成しないようにすることができる。
一方、炭素系接着剤は、炭素化する過程で収縮する。このため、炭素系接着剤は、塗布され硬化した段階と、炭化して接着層となった段階とで厚さが異なる。このため、孔と挿入固定部材との間にはクリアランスが必要であり、挿入固定部材の直径は孔の内径より小さく、その差は10μm以上であることが望ましい。また、挿入固定部材の直径は孔の内径との差が大きいと、固定が不十分となり、硬化前に剥がれが生じ接着強度が低下する。このため、挿入固定部材の直径は孔の内径との差は50μm以下であることが望ましい。
図1は、本実施形態に係る黒鉛接合板の正面斜視図である。図2は、本実施形態に係る第1黒鉛部材と第2黒鉛部材との接合部分を拡大した斜視図である。図3は、本実施形態に係る黒鉛接合板を示し、(a)は第1黒鉛部材と第2黒鉛部材との接合を示す分解斜視図、(b)は断面図である。図1から図3に基づいて、本実施形態の黒鉛接合板の一例について説明する。
階段状の接合面11、21で組み合わせて得られた黒鉛接合板1の接合強度を確認するため、100×50×10mmである中間部分が階段状の接合面111、121で接合された実施例の試験サンプル(テストピース)100を作製した。また、挿入固定部材150の直径は孔140の直径より20μm小さくなるように作製した。
炭素系接着剤としてコプナ樹脂を使用し、試験サンプルを作製する。コプナ樹脂、第1黒鉛部材110および第2黒鉛部材120はあらかじめ65〜75℃に加熱し軟化させ第1黒鉛部材110の第1の接合面111に炭素系接着剤を塗布した。
次に、炭素系接着剤の塗布された第1黒鉛部材110と、第2黒鉛部材120とを組み合わせ、双方の孔140を連結するように黒鉛からなる挿入固定部材150を挿入し、2MPaの圧力で加圧しクランプで固定した。この後、接合面111、112よりはみ出した炭素系接着剤をふき取り除去した。
次に、組み立てられた試験サンプル100を固定したまま120℃に保持された乾燥機に入れ2時間保持し、炭素系接着剤を硬化させた。
炭素系接着剤が硬化した試験サンプル100を、真空下で2000℃に加熱し、炭素系接着剤をさらに硬化させた。
第1黒鉛部材210および第2黒鉛部材220の側面にホゾ孔を形成し、それに対応するプレート201を挟み、接合して得られた黒鉛接合板1の接合強度を確認するため、図10に示される100×50×10mmである中間部分が上記構造で接合された比較例の試験サンプル200を作製した。
これは、第1黒鉛部材210および第2黒鉛部材220のホゾ孔の底の位置の壁が薄くなっていること、ホゾ孔の底の部分の接着強度が充分に得られず、プレート201で割れるのではなく、ホゾ孔の底部分で割れるようなったと考えられる。
10 第1黒鉛部材
11 第1の接合面
20 第2黒鉛部材
21 第2の接合面
30 接着層
40 孔
50 挿入固定部材
60 固定部
100 サンプル
200 比較例
M 炭素系接着剤
Claims (12)
- 第1黒鉛部材と、第2黒鉛部材と、前記第1黒鉛部材と前記第2黒鉛部材とを突合せ接合する接着層とからなる黒鉛接合板の製造方法であって、
前記接着層は階段状であり、
前記第1黒鉛部材の第1の接合面と前記第2黒鉛部材の第2の接合面の少なくともいずれかに熱硬化性の炭素系接着剤を塗布する塗布工程と、
前記第1の接合面と前記第2の接合面とを突き合わせるとともに、前記第1の接合面および前記第2の接合面に備えられた孔に挿入固定部材を挿入する組立工程と、
前記炭素系接着剤を加熱し熱硬化させる硬化工程と、
前記硬化工程の後で炭素系接着材を炭化させ炭素からなる接着層を形成する炭素化工程と、
を含む黒鉛接合板の製造方法。 - 前記挿入固定部材は黒鉛からなる請求項1に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 前記孔は、円形である請求項1または2に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 前記孔は、前記黒鉛接合板に垂直な円形であり、前記第1の接合面および前記第2の接合面の少なくともいずれかを貫通する請求項3に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 前記挿入固定部材の直径は前記孔の内径より小さく、その差は10〜50μmである請求項4に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 前記炭素系接着剤は、コプナ樹脂である請求項1から5の何れか一項に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 前記炭素化工程は、黒鉛接合板を使用する装置に組み付けた状態で行う請求項1から6の何れか1項に記載の黒鉛接合板の製造方法。
- 第1黒鉛部材と第2黒鉛部材と、前記第1黒鉛部材と前記第2黒鉛部材とを突合せ接合する接着層、を備える黒鉛接合板であって、
前記接着層は階段状であり、
前記第1黒鉛部材および第2黒鉛部材に備えられた孔に挿入固定部材が挿入された固定部を有する黒鉛接合板。 - 前記挿入固定部材は黒鉛からなる請求項8に記載の黒鉛接合板。
- 前記孔は、円形である請求項8または9に記載の黒鉛接合板。
- 前記孔は、前記黒鉛接合板に垂直な円形であり、少なくとも第1黒鉛部材を貫通する請求項10に記載の黒鉛接合板。
- 前記挿入固定部材の直径は前記孔の内径より小さく、その差は10〜50μmである請求項11に記載の黒鉛接合板。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01257172A (ja) * | 1988-04-06 | 1989-10-13 | Toray Ind Inc | 炭素繊維/炭素質系複合材料の接合方法 |
JPH0474297U (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-29 | ||
JPH0474296U (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-29 | ||
JP2012116707A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Nippon Steel Materials Co Ltd | シリコン融液の搬送部材及びその製造方法 |
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