JP2019151472A - 乗客コンベア用ハンドレール点検装置及び乗客コンベア用ハンドレール点検方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、乗客コンベアに装着して、乗客コンベアが備えるハンドレールを点検する乗客コンベア用ハンドレール点検装置において、ハンドレールを照明する照明部と、照明部で照明されたハンドレールを撮影するカメラと、照明部及びカメラを、乗客コンベアの少なくともハンドレールの曲線部の近傍に装着可能な保持機構部とを備え、カメラは、ハンドレールの曲線部を撮影した曲線部画像を取得し、その曲線部画像に基づいてハンドレールの劣化判断を行うようにした。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
まず、図2を参照して、本例を適用する乗客コンベアの一例としてのエスカレーターの概略構成を示す。
図2に示すように、エスカレーター1には、乗客を乗せる踏段2と、踏段2と同期して進行方向に移動するハンドレール3が設けられている。ハンドレール3は、踏段2の進行方向に対して踏段2の左右両側に設けられている。
乗客は、ハンドレール3を掴むことにより、エスカレーターに乗っている際の転倒を防止することができる。
図1は、エスカレーター1に装着されるハンドレール点検装置10の構成を示す。
ハンドレール点検装置10は、エスカレーター1の欄干4(図2)に固定される。このハンドレール点検装置10の固定状態については後述する(図4及び図5)。
ハンドレール点検装置10は、カメラ固定板11と傾斜板12とを備える。カメラ固定板11は、ハンドレールを撮影するカメラ13を有する。カメラ13は、レンズ13aがハンドレールの側(図1での下側)を垂直に向くように設置する。カメラ固定板11の端には、カメラ固定板11に対して数十°程度傾斜した状態で傾斜板12が取り付けられている。
カメラ固定板11には、図1に示すように脚部15,16が取り付けられ、それぞれの脚部15,16の先端に固定機構部17が構成されている。固定機構部17は、エスカレーターの欄干4に固定するための機構である。なお、脚部15,16は、伸縮部15a,16aを有し、長さを調整することができる。
図3の例では、ハンドレール点検装置10は、別体のデータ処理端末20を接続して、ハンドレールの点検を行う構成を示す。ハンドレール点検装置10とデータ処理端末20とは、有線又は無線で通信を行う。データ処理端末20としては、タブレット端末やノート型コンピュータ装置などの保守作業者が所持する情報処理端末が適用可能である。あるいは、ハンドレールの点検用に用意した専用のデータ処理端末としてもよい。
カメラ13は、撮像部13b、画像データ取り込み部13c、画像データ保管部13d、データ送信部13e、及び目印検出部13fを備える。
撮像部13bは、動画又は静止画の撮像を行う。本例の撮像部13bは、エスカレーターのハンドレールを撮像(撮影)する。
撮像部13bで撮像した画像データは、画像データ取り込み部13cにより取り込まれ、画像データ保管部13dに保管される。画像データ保管部13dに保管された画像データは、データ送信部13eによりデータ処理端末20側に送信される。
データ受信部21は、ハンドレール点検装置10のカメラ13から送信された画像データを受信する。データ受信部21が受信した画像データは、画像データ保管部22が保管する。
そして、画像データ処理・分析部23での分析に基づいて、判定処理部24がハンドレールの劣化状況を判定する。この判定処理部24での判定時には、劣化モードデータベース25に記憶された劣化モードについてのデータを使って、どの程度の劣化であるかを判定する。
判定結果表示部26は、判定処理部24が判定した劣化の有無と、劣化有りの場合の劣化状況を表示する。
図4及び図5は、ハンドレール点検装置10をハンドレール3に取り付けた状態を示す。
図4は、ハンドレール3の直線部3aを撮影するように取り付けた状態を示し、図5は、ハンドレール3の曲線部3bを撮影するように取り付けた状態を示す。
また、図4や図5は、エスカレーターの下部の近傍にハンドレール点検装置10を固定した例としたが、エスカレーターの上部や中間部にハンドレール点検装置10を固定してもよい。
次に、本例のハンドレール点検装置10を使ってハンドレール3の劣化状態を点検する処理について説明する。
まず、図6を参照して、ハンドレール3に生じる劣化状態の例について説明する。
図6Aは、劣化していないハンドレールの例を示し、ハンドレール3の表面(上面や側面)の状態に異常がない状態を示す。
図6Bは、劣化の予兆があるハンドレールの例を示し、ハンドレール3の上面に、幅方向のクラック3xが発生した状態を示す。この劣化の予兆がある状態では、クラック3xがほぼ上面だけにあり、ハンドレール3の側面まではクラック3xが達していない。
図6Dは、さらに劣化が進んだ状態のハンドレールの例を示し、図6Cに示すクラック3yからさらに数や深さが増したクラック3zが発生した状態を示す。
図6Dに示すような多数のクラック3zが発生した状態でエスカレーターが運用されることは好ましくなく、図6Bに示すクラック3xを検知した段階で、ハンドレール3を交換することが好ましい。
本例のハンドレール点検装置10は、この図6に示すようなハンドレール3のクラック3x,3y,3zを検出する処理を行う。なお、図6の各状態を示すデータについては、例えばデータ処理端末20の劣化モードデータベース25に記憶させて、判定処理部24が劣化状態を判定する際に利用するのが好ましい。
まず、保守作業員は、ハンドレール3の表面に、シールなどの基準位置を示す目印を取り付ける(ステップS1)。そして、保守作業員は、ハンドレール3の直線部3aを撮影するように、欄干4にハンドレール点検装置10を取り付ける(ステップS2)。ここでは、図4に示す状態で欄干4に取り付けられる。
データ処理端末20では、伝送されたハンドレール3の直線部の画像データと曲線部の画像データとを、画像データ保管部22が保管する。そして、画像データ処理・分析部23が、画像データ保管部22が保管した直線部の画像と曲線部の画像の解析を行い(ステップS9)、解析結果に基づいて判定処理部24が劣化状態の判定を行う。
そして、ステップS11,S13,S14の診断を行った後、データ処理端末20の判定結果表示部26は、判定結果を表示し、診断処理を終了する(ステップS15)。
図8は、ハンドレール3の表面に、加水分解によるひび割れ101と、汚れ102が発生した状態を示す。図8(A)は、ハンドレール3の直線部3aを撮影した画像を示し、図8(B)は、ハンドレール3の曲線部3bを撮影した画像を示す。図8(A)の直線部3aと図8(B)の曲線部3bは、ハンドレール3の同じ位置を示す。なお、ここでのひび割れ101は、比較的浅いひび割れであり、劣化がまだ進行していない状態である。
一方、ハンドレール3の曲線部3bを撮影した画像では、図8(B)に示すように、照明部14からの照明光が斜めから照射されるために、意図的にひび割れ101の箇所に影が発生して、表面のひび割れ101が明確化した状態になる。なお、曲線部3bは、ハンドレール3自身が曲がっているために、表面のひび割れ101が現れやすい状態になっている。
このため、本例のハンドレール点検装置10とデータ処理端末20を使って図7のフローチャートに示す処理を行うことで、ハンドレール3の劣化状態を正確に診断できるようになる。特に、ハンドレール3の表面のゴミなどの汚れを劣化と誤診断することがなく、ハンドレール3の劣化の予兆を正確に検出できるようになる。
なお、上述した実施の形態例では、エスカレーターのハンドレールの点検を行う例について説明したが、同様のハンドレールを備えた動く歩道などのその他の乗客コンベアの点検を、同様の構成で行うようにしてもよい。
また上述した実施の形態例のハンドレール点検装置10には、取り付け角度が異なる2つの照明取り付け部11a,12aを設けて、照明部14の取り付け位置の選択で、照明する角度を変更するようにした。これに対して、1つの照明取り付け部11a又は12aのみを設けて、その1つの照明取り付け部11a又は12aに取り付けられた照明部14の光源の照射角度を変更できるような機構を設けるようにしてもよい。
また、図3の構成図では、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものだけを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (4)
- 乗客コンベアに装着して、乗客コンベアが備えるハンドレールを点検する乗客コンベア用ハンドレール点検装置において、
前記ハンドレールを照明する照明部と、
前記照明部で照明された前記ハンドレールを撮影するカメラと、
前記照明部及び前記カメラを、前記乗客コンベアの少なくとも前記ハンドレールの曲線部の近傍に装着可能な固定機構部とを備え、
前記カメラが前記ハンドレールの曲線部を撮影した曲線部画像に基づいて、前記ハンドレールの劣化判断を行うようにした
乗客コンベア用ハンドレール点検装置。 - さらに、前記固定機構部は、前記乗客コンベアの前記ハンドレールの直線部の近傍に装着可能とし、
前記カメラが、前記ハンドレールの直線部を撮影した直線部画像を取得し、
前記直線部画像と前記曲線部画像とに基づいて、前記ハンドレールの劣化判断を行うようにした
請求項1に記載の乗客コンベア用ハンドレール点検装置。 - 前記照明部を取り付ける照明取り付け部として、一方及び他方の2つの照明取り付け部を備え、
前記カメラが前記ハンドレールの直線部を撮影する際には、一方の照明取り付け部にセットした前記照明からの照明光で、前記ハンドレールに対してほぼ垂直な照明光を照射する
前記カメラが前記ハンドレールの曲線部を撮影する際には、他方の照明取り付け部にセットした前記照明からの照明光で、前記ハンドレールに対して所定の角度で斜めに照明光を照射する
請求項2に記載の乗客コンベア用ハンドレール点検装置。 - 乗客コンベアが備えるハンドレールを点検する乗客コンベア用ハンドレール点検方法において、
前記ハンドレールを照明する照明処理と、
前記照明処理により照明された前記ハンドレールを撮影する撮影処理と、
カメラが撮影した前記ハンドレールの画像に基づいて前記ハンドレールの検査を行うデータ処理とを含み、
前記撮影処理では、前記ハンドレールの曲線部を撮影した曲線部画像を取得し、前記データ処理では、前記曲線部画像に基づいて前記ハンドレールの劣化判断を行うようにした
乗客コンベア用ハンドレール点検方法。
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