JP2019151249A - 荷重負荷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴体構造の変形に追従する分布荷重を負荷でき、胴体構造の全周に亘って荷分布重が負荷できることを目的とする。また、テーパ形状の構造体であっても荷重を負荷する箇所がずれない荷重負荷装置を提供することを目的とする。【解決手段】構造体60Aの表面に密着して面で接続可能な複数の負荷パッド10と、複数の負荷パッド10を他の負荷パッド10と異なる位置に変位可能に支持するとともに、構造体60Aに対して押圧力および/または引張力を伝達する負荷機構12a,12bとを備える荷重負荷装置1A。【選択図】図1

Description

本発明は、航空機の機体構造の強度試験に採用されて好適な荷重負荷装置に関する。
航空宇宙機器の胴体構造において、外板を支える骨格構造がなく、芯材を薄い外皮で覆った材料によって構成される構造がある。このような構造は局所的な変形が生じやすいため、強度試験において荷重を負荷することは容易でない。また、荷重を負荷する場合、空力抵抗やモーメントを模擬した分布荷重を負荷する必要がある。
従来、航空宇宙機器の胴体構造に荷重を負荷する場合、ガバリと呼ばれる胴体構造の外径形状に合わせて作成された型に挟み込むことで、胴体構造に荷重を負荷していた。
ところが、荷重の負荷によって胴体構造の外板が変形した場合には、ガバリは外板の変形に追従しないため、外板とガバリとの接触が局所的になり、その局所的な接触部分からのみ荷重が伝達されて、過大な変形を引き起こす虞がある。このため、外板を支える骨格構造がない胴体構造に対しては、外板の変更に追従させて表面に分布荷重を負荷することが必要となる。
特許文献1には、柔軟な荷重負荷帯を胴体構造の上円筒部に沿うように配置して、荷重負荷帯の端部に荷重を負荷することで胴体構造に偏りなく荷重を負荷する発明が開示されている。
特開2002−193196号公報
特許文献1に開示されている荷重負荷帯による荷重負荷の方法では、胴体構造の一部分(例えば、荷重負荷帯が接触している上円筒部)にしか荷重を負荷できないうえに、テーパ形状の構造体に荷重を負荷した場合には、荷重負荷帯がテーパに沿ってずれてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであって、胴体構造の変形に追従する分布荷重を負荷でき、胴体構造の全周に亘って荷分布重が負荷できることを目的とする。
また、テーパ形状の構造体であっても荷重を負荷する箇所がずれない荷重負荷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の荷重負荷装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、構造体の表面に密着して面で接続可能な複数の負荷パッドと、複数の前記負荷パッドを他の前記負荷パッドと異なる位置に変位可能に支持するとともに、前記構造体に対して押圧力および/または引張力を伝達する負荷機構とを備える。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、構造体の表面に密着して接続可能な負荷パッドを、それぞれ異なる位置に変位可能とした上で構造体に対して押圧力および/または引張り力を伝達することとしたので、構造体の形状に合わせて変位させながら構造体に面で荷重を負荷できる。これによって、構造体の変形に追従する分布荷重を負荷できる。したがって、構造体に変形が生じても局所的に過大な荷重を負荷することを回避できる。また、構造体が円筒形状やテーパ形状であっても、負荷パッドの配置によって構造体の全周に亘って荷分布重を負荷できる。ここで、構造体とは、例えば、航空機の胴体構造の強度試験に用いられる供試体などがある。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置において、前記負荷機構は、一端に第1支点を有するとともに他端に第2支点を有する第1アームと、一端に第3支点を有するとともに他端に第4支点を有する第2アームと、前記第2支点と前記第4支点との間に第5支点を有して設けられた第3アームと、を有するトーナメントリンクを備え、前記トーナメントリンクの前記第1支点に一の前記負荷パッドが回転自由に接続され、前記第3支点に他の前記負荷パッドが回転自由に接続されている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、例えば、トーナメントリンクの第5支点に荷重を負荷することで、負荷機構のトーナメントリンクに設けられた第1支点および第3支点に接続されたそれぞれの負荷パッドを、構造体の表面に密着させながら荷重を面で負荷することができる。この時、負荷パッドが回転自由に接続されているので、構造体の表面に密着しつつ構造体の変形に追従できる。これによって、構造体に変形が生じても負荷パッドを構造体の形状に合わせて変位させながら面で荷重を負荷できる。なお、各アームの長さや第3アームに対する第5支点の位置を変更するこことで、複数の負荷パッドに作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、複数対の前記負荷パッドに対して、それぞれ前記トーナメントリンクが接続されている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、複数対の負荷パッドに対して、それぞれトーナメントリンクが接続されているので、複数対の負荷パッドを構造体の表面全体にわたって分布させて配置することができる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、一の前記トーナメントリンクの前記第5支点に他の前記トーナメントリンクの前記第1アームが接続された次段の前記トーナメントリンクを備えている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、トーナメントリンクが複数段に亘って接続される。例えば、最下段のトーナメントリンクの第5支点が、次段のトーナメントリンクの第1アームに接続され、前記最下段のトーナメントリンクに隣接する最下段の他のトーナメントリンクの第5支点が、前記次段のトーナメントリンクの第2アームに接続された場合、各トーナメントリンクは段数を積み重ねるとともに段ごとのトーナメントリンクの数が減少していく。そして、負荷パッドが接続された複数の最下段のトーナメントリンクは、最終的に最上段で1つのトーナメントリンクに接続される。したがって、最上段の第5支点に荷重を負荷することで、最下段にある複数のトーナメントリンクに接続された複数の負荷パッドに同時に荷重を負荷できる。なお、各アームの長さや第3アームに対する第5支点の位置を変更するこことで、複数の負荷パッドに作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。また、次段のトーナメントリンクの第2アームに接続されるのは、前段のトーナメントリンクの第5支点ではなく、他の負荷パッドとしても良い。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、前記トーナメントリンクが有する前記第2支点および前記第4支点のうち、少なくとも1つの支点は固定支持され、他の支点は回転自由に支持される。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、第1支点および第2支点のうち、どちらか一方の支点の回転が拘束されているので、そのトーナメントリンクにおいては、引張方向のみならず圧縮方向にも荷重を負荷できる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置において、前記負荷機構は、一端に第i支点を有するとともに他端に第ii支点を有する第iアームと、一端に第iii支点を有するとともに他端に第iv支点を有する第iiアームと、前記第ii支点と前記第iv支点との間に第v支点を有して設けられた第iiiアームと、を有するリング用トーナメントリンクと、前記構造体を挿通させる挿通穴が形成され、前記挿通穴に前記構造体を挿通することで前記構造体を囲い、前記挿通穴の周囲に複数の第vii支点がそれぞれ離間して設けられた複数のトーナメント円環と、一端に第vi支点を有するとともに、他端が前記第vii支点に接続された複数のリンクロッドとを備え、複数の前記リンクロッドの前記第vi支点に前記負荷パッドが回転自由に接続され、前記リング用トーナメントリンクの前記第i支点に一の前記トーナメント円環が接続され、前記第iii支点に他の前記トーナメント円環が接続されている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、例えば、リング用トーナメントリンクの第v支点に荷重を負荷することで、トーナメント円環に接続されたリンクロッドを介して接続された負荷パッドを、構造体の表面に面で密着させながら構造体に負荷をかけることができる。この時、各リンクロッドの第vi支点に負荷パッドは回転自由に接続されているので、構造体に変形が生じても構造体の表面に密着しつつ構造体の変形に追従できる。更に、トーナメント円環はリング用トーナメントリンクに接続されており、例えば、トーナメント円環の半径方向と軸線方向(トーナメント円環によって形成される面に対して面外方向)にそれぞれ独立したリング用トーナメントリンクを接続した場合、構造体の半径方向および軸線方向に作用する荷重を面で負荷できる。なお、各アームの長さや第iiiアームに対する第v支点の位置を変更するこことで、トーナメント円環に作用する荷重、ひいては、トーナメント円環にリンクロッドを介して回転自由に接続された複数の負荷パッドに作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置において、前記トーナメント円環が備える複数の前記リンクロッドは、前記構造体の挿通方向に傾倒している。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、テーパ形状の構造体であっても、リンクロッドが傾倒しているので、リンクロッドが傾倒している方向に作用する荷重を、ずれを生じさせることなく面で負荷できる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、複数の前記トーナメント円環に対して、それぞれ複数の前記リング用トーナメントリンクが接続されている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、複数のトーナメント円環に対して、それぞれ複数のリング用トーナメントリンクが接続されているので、それぞれのトーナメント円環に取り付けられた複数の負荷パッドを、構造体の表面全体に密着させながら荷重を面で負荷することができる。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置は、一の前記リング用トーナメントリンクの前記第v支点に他の前記リング用トーナメントリンクの前記第iアームが接続された次段の前記リング用トーナメントリンクを備えている。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、リング用トーナメントリンクが複数段に亘って接続される。例えば、最下段のリング用トーナメントリンクの第v支点が、次段のリング用トーナメントリンクの第iアームに接続され、前記最下段のリング用トーナメントリンクに隣接する最下段の他のリング用トーナメントリンクの第v支点が、前記次段のリング用トーナメントリンクの第iiアームに接続された場合、各リング用トーナメントリンクは段数を積み重ねるとともに段ごとのリング用トーナメントリンクの数が減少していく。そして、トーナメント円環が接続された複数の最下段のリング用トーナメントリンクは、最終的に最上段で1つのリング用トーナメントリンクに接続される。したがって、最上段の第v支点に荷重を負荷することで、第下段にある複数のリング用トーナメントリンクに接続されたトーナメント円環にリンクロッドを介して回転自由に接続された複数の負荷パッドに対して、同時に荷重を負荷できる。なお、各アームの長さや第iiiアームに対する第v支点の位置を変更するこことで、トーナメント円環に作用する荷重、ひいては、トーナメント円環にリンクロッドを介して回転自由に接続された複数の負荷パッドに作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。また、次段のリング用トーナメントリンクの第iiアームに接続されるのは、前段のリング用トーナメントリンクの第v支点ではなく、他のトーナメント円環としても良い。
また、本発明の一態様に係る荷重負荷装置において、前記トーナメント円環が有する複数の前記第vii支点のうち、1つの前記第vii支点は固定支持され、他の前記第vii支点は回転自由に支持される。
本態様に係る荷重負荷装置によれば、トーナメント円環が有する複数の第vii支点のうち、1つの第vii支点の回転を拘束することで、構造体に対してトーナメント円環の位置を定めることができる。
本発明に係る荷重負荷装置によれば、胴体構造の変形に追従する分布荷重を負荷でき、胴体構造の全周に亘って荷分布重が負荷できる。
また、テーパ形状の構造体であっても荷重を負荷する箇所がずれない。
本発明の第1実施形態に係る荷重負荷装置を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る荷重負荷装置の変形例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る荷重負荷装置を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る荷重負荷装置が適用される航空機のテーパ部の例を示した図である。 図3の切断線I−Iにおける縦面図である。 図3のB部の詳細を示した図である。 円錐台形状の供試体(構造体)に作用する荷重を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る荷重負荷装置について図1乃至6を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る荷重負荷装置について、図1又は2を参照して説明する。
図1には、本実施形態に係る荷重負荷装置1Aが示されている。荷重負荷装置1Aは、供試体(構造体)60Aの表面に密着可能な複数の負荷パッド10と、負荷機構12a,12bとを備えている。
供試体60Aは、例えば、紙面垂直方向に延在する機軸Xを長手方向軸線とする円筒形状とされており、図1においては、供試体60Aの横断面が示されている。供試体60Aは、壁部を支える骨格構造がなく、芯材を薄い外皮で覆った材料によって構成されている。なお、供試体60Aは、図示しない支持具によって支持されている。
負荷パッド10は、供試体60Aの表面に面で密着するように取り付けられている。また、複数の負荷パッド10によって、供試体60Aの表面は全周方向に亘って覆われた形態となっている。
それぞれの負荷パッド10には、供試体60Aの表面に接する面と逆面側に負荷機構12aまたは負荷機構12bが接続されている。
負荷機構12a,12bは、それぞれ複数のトーナメントリンク14から構成されており、それぞれのトーナメントリンク14が段状に積み重なるような形態となっている。
1つのトーナメントリンク14は、一端に第1支点31を有するとともに他端に第2支点32を有する第1アーム21、一端に第3支点33を有するとともに他端に第4支点34を有する第2アーム22、第2支点32と第4支点34とを接続する第3アーム23、第3アーム23上の第5支点35から構成されている。
図1に示す負荷機構12aにおいては、最下段(供試体60Aの表面側)に4つのトーナメントリンク14を備えている。最下段の各トーナメントリンク14が有する第1支点31および第3支点33には、それぞれ1つの負荷パッド10が回転自由に接続されている。ここで言う、最下段とは説明の簡便化のための表現であり、負荷機構12aの4つのトーナメントリンク14が、常に紙面下側に配置されることを限定するものではない。
最下段の4つのトーナメントリンク14には、次段の2つのトーナメントリンク14が接続されている。このとき、最下段の4つのトーナメントリンク14のうち、隣り合う2つのトーナメントリンク14のそれぞれの第5支点35に対して、次段の1つのトーナメントリンク14の第1アーム21および第2アーム22がそれぞれ回転自由に接続されている。つまり、次段のトーナメントリンク14の個数は、前段(下段)のトーナメントリンク14の個数よりも少なくなっていくように段数が積み重なっている。図1に示す負荷機構12aの場合、最下段の4つのトーナメントリンク14が、最上段(最下段を1段目としたときの3段目であり、供試体60Aから最も離間した段)において、1つのトーナメントリンク14に接続されている。つまり、最上段のトーナメントリンク14の第5支点35に荷重を負荷することで、最下段の4つのトーナメントリンク14に接続されたそれぞれの負荷パッド10に荷重を負荷することができる。最上段のトーナメントリンク14の第5支点35への荷重は、例えば、油圧やチェーンブロックなどによって負荷される。
図1に示す負荷機構12bについても、負荷機構12aと同様の構成をしており、機軸Xを中心軸線とする円筒形状の供試体60Aは、2つの負荷機構12a,12bによって、供試体60Aの全周方向に亘って荷重が負荷される構成となっている。また、同様の負荷機構を供試体60Aの機軸X方向に沿って複数設けることで、供試体60Aの全周方向に亘って、かつ、機軸X方向の全体に亘って荷重を負荷できる。
また、図1に示す負荷機構12aのように、負荷機構12aを構成するそれぞれのトーナメントリンク14が有する第2支点32および第4支点34のうち、少なくとも1つの支点を黒丸で示すように剛として固定し、他の支点を白丸で示すように回転自由に支持することで、どちらか一支点の回転が拘束される。これによって、構造体に対して引張力だけでなく押圧力も伝達することができる。一方、負荷機構12bは、全ての支点が回転自由とされているので、引張力のみを伝達することになる。なお、負荷機構12aのように剛とした支点を有する構成を、負荷機構12aに代えて負荷機構12bに適用しても良いし、負荷機構12a,12bの両者に適用しても良い。
なお、図2の変形例に示すA部のように、次段のトーナメントリンク14の第2アーム22に接続されるのは、前段のトーナメントリンク14の第5支点35ではなく負荷パッド10としても良く、その構成は適宜変更できるものとする。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
供試体60Aの表面に密着して接続可能な負荷パッド10を、負荷機構12a,12bによって、それぞれ異なる位置に変位可能とした上で供試体60Aに面で荷重を負荷できるので、例えば、最上段のトーナメントリンク14の第5支点35に荷重を負荷することで、供試体60Aの形状に合わせて変位させながら供試体60Aに面で荷重を負荷できる。これによって、供試体60Aの変形に追従する分布荷重を負荷できる。したがって、供試体60Aに変形が生じても局所的に過大な荷重を負荷することを回避できる。また、負荷パッド10の配置によって供試体60Aの全周に亘って荷分布重を負荷できる。このとき、各アームの長さや第3アーム23に対する第5支点35の位置を変更するこことで、それぞれの負荷パッド10に作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。
なお、負荷パッド10やトーナメントリンク14の数量、トーナメントリンク14の組み合わせ方法は、供試体60Aの寸法や形状、負荷したい荷重に合わせて適宜変更できることは言うまでもない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る荷重負荷装置について、図3乃至7を参照して説明する。
図3には、本実施形態に係る荷重負荷装置1Bが示されている。荷重負荷装置1Bは、供試体(構造体)60Bの表面に密着可能な複数の負荷パッド10と、負荷機構13とを備えている。
供試体60Bは、例えば、紙面左右方向に延在する機軸Xを長手方向軸線とし、図4のC部に示す航空機100のテーパ部分とされた円錐台形状とされており、図3においては、供試体60Bの縦断面が示されている。供試体60Bは、機軸X方向の端部(径が拡大している側の端部)が支持壁62によって片持ちで支持されている。
負荷パッド10は、供試体60Bの表面に面で密着するように取り付けられている。また、複数の負荷パッド10によって、供試体60Bの表面の全周方向を覆うような形態となっている(図5参照)。
負荷機構13は、複数のリング用トーナメントリンク15と、複数のトーナメント円環16(16a,16b,16c)と、複数のリンクロッド18(図6参照)とを備えている。
図3に示すように、1つのリング用トーナメントリンク15(例えば、リング用トーナメントリンク15b参照)は、一端に第i支点51を有するとともに他端に第ii支点52を有する第iアーム41、一端に第iii支点53を有するとともに他端に第iv支点54を有する第iiアーム42、第ii支点52と第iv支点54とを接続する第iiiアーム43、第iiiアーム43上の第v支点55から構成されている。
トーナメント円環16は、図5に示すように、供試体60Bが機軸X方向に挿通できる挿通穴17が中央に形成された円環状を形成している。即ち、供試体60Bはトーナメント円環16の挿通穴17に挿通され、トーナメント円環16が供試体60Bの周囲を囲む形態となる。なお、図示のトーナメント円環16は飽くまで一例であり、その形状は円環状に限らず、供試体60Bの周囲を囲むことができる形状であれば良い。挿通穴17の周囲には、複数の第vii支点57がそれぞれ離間して設けられている。図5では、トーナメント円環16の周方向に等角度間隔で8つの第vii支点57が設けられているが、これは、第vii支点57の数や設置間隔を限定するものではない。
図6に示すように、第vii支点57には、リンクロッド18の一端が接続されている。また、リンクロッド18の他端は第vi支点56とされており、供試体60Bの表面に取り付けられているそれぞれの負荷パッド10に対して回転自由に接続される。このとき、リンクロッド18は、供試体60Bの径が拡大していく方向に沿った機軸X方向に傾倒するように構成されている。
また、トーナメント円環16が有する複数の第vii支点57のうち、1つの第vii支点57を黒丸で示すように剛として固定し、他の第vii支点57を白丸で示すように回転自由に支持することで、供試体60Bに対してトーナメント円環16の位置を定めることができる。
ここで、図3に示すように、トーナメント円環16は複数とされており、例えば、トーナメント円環16a,16b,16cを、機軸X方向に沿って並べることで、供試体60Bの全周方向に亘って、かつ、機軸X方向の全体に亘って負荷パッド10を取り付けることができる。このとき、トーナメント円環16は、図3で示す紙面左側からトーナメント円環16a,16b,16cの順に配置されている。
トーナメント円環16a,16b,16cは、それぞれその円周上で複数のリング用トーナメントリンク15に接続されている。
図3の場合、具体的には、トーナメント円環16cに対して、機軸X方向に延びる第iアーム41および第iiアーム42を有する2つのリング用トーナメントリンク15bのそれぞれの第iii支点53が、トーナメント円環16cの異なる位置にそれぞれ回転自由に接続されている。また、上述の2つのリング用トーナメントリンク15bのそれぞれの第i支点51は、トーナメント円環16bの異なる位置にそれぞれ回転自由に接続されている。つまり、トーナメント円環16bとトーナメント円環16cとは、2つのリング用トーナメントリンク15bによって2つの位置で回転自由に接続されている。
また、トーナメント円環16aに対しては、前述の2つのリング用トーナメントリンク15bとは異なる、機軸X方向に延びる第iアーム41および第iiアーム42を有する2つのリング用トーナメントリンク15aのそれぞれの第i支点51が、トーナメント円環16aの異なる位置にそれぞれ回転自由に接続されている。また、トーナメント円環16aに接続されている2つのリング用トーナメントリンク15aのそれぞれの第iii支点53は、トーナメント円環16bとトーナメント円環16cとを接続している2つのリング用トーナメントリンク15bの第v支点55にそれぞれ回転自由に接続されている。
また、2つのリング用トーナメントリンク15aが有する第v支点55は、1つのリング用トーナメントリンク15cの第iアーム41および第iiアーム42の端部に回転自由に接続されている。
更に、トーナメント円環16cに対して、供試体60Bの半径方向に延びる第iアーム41および第iiアーム42を有するリング用トーナメントリンク15dの第i支点51が回転自由に接続されている。また、上述のリング用トーナメントリンク15dの第iii支点53は、トーナメント円環16bに回転自由に接続されている。つまり、トーナメント円環16bとトーナメント円環16cとは、リング用トーナメントリンク15dによって回転自由に接続されている。
また、トーナメント円環16aに対しては、前述のリング用トーナメントリンク15dとは異なる、半径方向に延びる第iアーム41および第iiアーム42を有するリング用トーナメントリンク15eの第iii支点53が回転自由に接続されている。また、トーナメント円環16aに接続されているリング用トーナメントリンク15eの第iアーム41は、トーナメント円環16bとトーナメント円環16cとを接続しているリング用トーナメントリンク15dの第v支点55に回転自由に接続されている。
このとき、リング用トーナメントリンク15cおよび/またはリング用トーナメントリンク15eの第v支点55に荷重を負荷することで、トーナメント円環16a,16b,16cに接続されたそれぞれの負荷パッド10に荷重を負荷することができる。第v支点55への荷重は、例えば、油圧やチェーンブロックなどによって負荷される。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
供試体60Bの表面に密着して接続可能な負荷パッド10を、負荷機構13によって、それぞれ異なる位置に変位可能とした上で供試体60Bに面で荷重を負荷できるので、例えば、リング用トーナメントリンク15cおよび/またはリング用トーナメントリンク15eの第v支点55に荷重を負荷することで、トーナメント円環16a,16b,16cに荷重を負荷できる。このとき、それぞれのリンクロッド18は、機軸X方向に傾倒しているので、供試体60Bの機軸X方向および半径方向に対して、面荷重を負荷できる。また、それぞれの負荷パッド10は、リンクロッド18の第vi支点56に回転自由に支持されているため、供試体60Bの形状に合わせて変位させることができる。これによって、供試体60Bの変形に追従させつつ、供試体60Bの機軸X方向および半径方向に対して、負荷パッド10のずれを生じさせることなく分布荷重を負荷できる。したがって、供試体60Bに変形が生じても局所的に過大な荷重を負荷することを回避できる。また、負荷パッド10やトーナメント円環16の配置によって供試体60Bの全周方向に亘って、かつ、機軸X方向の全体に亘って荷分布重を負荷できる。このとき、各アームの長さや第iiiアーム43に対する第v支点55の位置を変更するこことで、それぞれのトーナメント円環16a,16b,16cに作用する荷重、ひいては、負荷パッド10に作用する荷重をそれぞれ任意に変更できる。これによって、図7に示すように、円錐台形状の構造体(供試体)60Bのテーパ部分に作用する空力抵抗Fや、機軸Xに直交する方向に構造体(供試体)60Bが振られたとき(例えば、航空機のヨーイング時)に作用するモーメントMを模擬した分布荷重を任意に負荷できる。
なお、負荷パッド10、トーナメント円環16、リング用トーナメントリンク15の数量、トーナメントリンク14の組み合わせ方法は、供試体60Bの寸法や形状、負荷したい荷重に合わせて適宜変更できることは言うまでもない。
1A,1B 荷重負荷装置
10 負荷パッド
12a,12b,13 負荷機構
14 トーナメントリンク
15(15a,15b,15c) リング用トーナメントリンク
16(16a,16b,16c) トーナメント円環
17 挿通穴
18 リンクロッド
21 第1アーム
22 第2アーム
23 第3アーム
31 第1支点
32 第2支点
33 第3支点
34 第4支点
35 第5支点
41 第iアーム
42 第iiアーム
43 第iiiアーム
51 第i支点
52 第ii支点
53 第iii支点
54 第iv支点
55 第v支点
56 第vi支点
57 第vii支点
60A,60B 供試体(構造体)
62 支持壁
100 航空機
X 機軸

Claims (10)

  1. 構造体の表面に密着して面で接続可能な複数の負荷パッドと、
    複数の前記負荷パッドを他の前記負荷パッドと異なる位置に変位可能に支持するとともに、前記構造体に対して押圧力および/または引張力を伝達する負荷機構と、
    を備える荷重負荷装置。
  2. 前記負荷機構は、一端に第1支点を有するとともに他端に第2支点を有する第1アームと、一端に第3支点を有するとともに他端に第4支点を有する第2アームと、前記第2支点と前記第4支点との間に第5支点を有して設けられた第3アームと、を有するトーナメントリンクを備え、
    前記トーナメントリンクの前記第1支点に一の前記負荷パッドが回転自由に接続され、前記第3支点に他の前記負荷パッドが回転自由に接続されている請求項1に記載の荷重負荷装置。
  3. 複数対の前記負荷パッドに対して、それぞれ前記トーナメントリンクが接続されている請求項2に記載の荷重負荷装置。
  4. 一の前記トーナメントリンクの前記第5支点に他の前記トーナメントリンクの前記第1アームが接続された次段の前記トーナメントリンクを備えている請求項3に記載の荷重負荷装置。
  5. 前記トーナメントリンクが有する前記第2支点および前記第4支点のうち、少なくとも1つの支点は固定支持され、他の支点は回転自由に支持される請求項2乃至4のいずれかに記載の荷重負荷装置。
  6. 前記負荷機構は、一端に第i支点を有するとともに他端に第ii支点を有する第iアームと、一端に第iii支点を有するとともに他端に第iv支点を有する第iiアームと、前記第ii支点と前記第iv支点との間に第v支点を有して設けられた第iiiアームと、を有するリング用トーナメントリンクと、
    前記構造体を挿通させる挿通穴が形成され、前記挿通穴に前記構造体を挿通することで前記構造体を囲い、前記挿通穴の周囲に複数の第vii支点がそれぞれ離間して設けられた複数のトーナメント円環と、
    一端に第vi支点を有するとともに、他端が前記第vii支点に接続された複数のリンクロッドと、
    を備え、
    複数の前記リンクロッドの前記第vi支点に前記負荷パッドが回転自由に接続され、
    前記リング用トーナメントリンクの前記第i支点に一の前記トーナメント円環が接続され、前記第iii支点に他の前記トーナメント円環が接続されている請求項1に記載の荷重負荷装置。
  7. 前記トーナメント円環が備える複数の前記リンクロッドは、前記構造体の挿通方向に傾倒している請求項6に記載の荷重負荷装置。
  8. 複数の前記トーナメント円環に対して、それぞれ複数の前記リング用トーナメントリンクが接続されている請求項6または7に記載の荷重負荷装置。
  9. 一の前記リング用トーナメントリンクの前記第v支点に他の前記リング用トーナメントリンクの前記第iアームが接続された次段の前記リング用トーナメントリンクを備えている請求項8に記載の荷重負荷装置。
  10. 前記トーナメント円環が有する複数の前記第vii支点のうち、1つの前記第vii支点は固定支持され、他の前記第vii支点は回転自由に支持される請求項6乃至9のいずれかに記載の荷重負荷装置。
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