JP2019150931A - ロボットシステム、制御装置、及びロボット - Google Patents

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Tomohiro Fujii
友弘 藤井
祥平 谷口
Shohei Taniguchi
祥平 谷口
星秀 春山
Seishu Haruyama
星秀 春山
貞夫 川村
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貞夫 川村
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佳樹 森
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亮介 西田
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Abstract

【課題】ロボットを効率良く高精度で制御する技術を提供する。【解決手段】ロボットシステム1は、エンドエフェクタの一例である手先部12を有するロボット10と、手先部12の基準位置30と、手先部12の移動先の目標位置31とを撮像するための第1撮像部13と、手先部12の基準位置30と、手先部12の移動先の目標位置31とを撮像するための撮像部であって、第1撮像部13よりも狭い視野角を有する第2撮像部14と、第1撮像部13により撮像された画像と、第2撮像部14により撮像された画像とに少なくとも基づいて、ロボット10を制御する制御装置20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットの制御技術に関し、とくに、ロボット、ロボットを制御するための制御装置、及びそれらを備えるロボットシステムに関する。
本出願人は、ロボットの制御技術を研究開発しており、例えば、特許文献1に記載された制御技術を提案している。特許文献1に記載された発明では、カメラにより検出されたロボットの手先部の位置とカメラにより検出されたロボットの手先部の移動先である目標位置との誤差を算出し、この誤差を、カメラ座標系からロボット座標系へ変換後、エンコーダにより検出されたロボットの手先部の位置に加えることで、手先部の仮想目標位置を設定し、設定された仮想目標位置へロボットの手先部が移動するようにロボットのアームを制御する。特許文献1に記載された発明によれば、ロボット及びカメラのキャリブレーションにかかる時間やコストを低減できる。
特開2016−52699号公報
本発明者らは、特許文献1に記載された技術の利点を生かしつつ、更に効率良く高精度でロボットを制御する技術を開発することを課題として認識し、本発明に想到した。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ロボットを効率良く高精度で制御する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のロボットシステムは、エンドエフェクタを有するロボットと、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、2以上の撮像部により撮像された画像に基づいて、ロボットを制御する制御装置と、を備える。2以上の撮像部は、第1撮像部と、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含む。制御装置は、第1撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、第2撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、第1位置偏差取得部又は第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいてロボットを制御し、エンドエフェクタを移動先に移動させる制御部と、を備える。
この態様によると、第1撮像部により撮像された画像を使用して基準位置及び目標位置を見失わないようにエンドエフェクタを移動させつつ、第2撮像部により撮像された画像を使用してエンドエフェクタを精確に目標位置に移動させることができる。また、比較的狭い空間においても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることができる。
本発明の別の態様は、制御装置である。この装置は、エンドエフェクタを有するロボットを制御するための制御装置であって、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための第1撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための撮像部であって、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、第1位置偏差取得部又は第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいてロボットを制御し、エンドエフェクタを移動先に移動させる制御部と、を備える。
この態様によると、第1撮像部により撮像された画像を使用して基準位置及び目標位置を見失わないようにエンドエフェクタを移動させつつ、第2撮像部により撮像された画像を使用してエンドエフェクタを精確に目標位置に移動させることができる。また、比較的狭い空間においても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることができる。
本発明のさらに別の態様は、ロボットである。このロボットは、エンドエフェクタを移動させるための駆動手段と、駆動手段により移動可能に設けられたエンドエフェクタと、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、を備え、2以上の撮像部は、第1撮像部と、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含む。
この態様によると、第1撮像部により撮像された画像を使用して基準位置及び目標位置を見失わないようにエンドエフェクタを移動させつつ、第2撮像部により撮像された画像を使用してエンドエフェクタを精確に目標位置に移動させることが可能なロボットを提供することができる。また、比較的狭い空間においても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることが可能なロボットを提供することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ロボットを効率良く高精度で制御する技術を提供することができる。
実施の形態に係るロボットシステムの構成を概略的に示す図である。 第1撮像部及び第2撮像部の視野角を概略的に示す図である。 第1撮像部及び第2撮像部により撮像された画像の例を示す図である。 実施の形態に係る制御装置の構成を示す図である。 実施の形態に係るロボットの制御方法の手順を示すフローチャートである。
第1の発明のロボットシステムは、エンドエフェクタを有するロボットと、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、2以上の撮像部により撮像された画像に基づいて、ロボットを制御する制御装置と、を備える。2以上の撮像部は、第1撮像部と、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含む。制御装置は、第1撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、第2撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、第1位置偏差取得部又は第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいてロボットを制御し、エンドエフェクタを移動先に移動させる制御部と、を備える。この態様によると、第1撮像部により撮像された画像を使用して基準位置及び目標位置を見失わないようにエンドエフェクタを移動させつつ、第2撮像部により撮像された画像を使用してエンドエフェクタを精確に目標位置に移動させることができる。また、比較的狭い空間においても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることができる。エンドエフェクタは、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分であり、例えば、把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなどであってもよい。
第2の発明は、第1の発明において、2以上の撮像部の全てがロボットに搭載される、若しくは、2以上の撮像部の全てがロボットの外部に設置される、又は、2以上の撮像部のうち一部がロボットに搭載され、かつ、残りの一部がロボットの外部に設置されるように構成されたものである。この態様によっても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、2以上の撮像部のうち少なくとも第2撮像部は、基準位置又は目標位置の近傍に配置されるように構成されたものである。この態様によると、より確実に第2撮像部によって基準位置及び目標位置の双方を撮像して第2位置偏差を算出し、エンドエフェクタを移動させることができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、制御部は、第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値が所定値未満になるまでは、第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を優先的に使用してロボットを制御するように構成されたものである。この態様によると、エンドエフェクタが目標位置から遠い位置にある間、基準位置及び目標位置を見失わないようにしつつ、高速にエンドエフェクタを移動させることができる。
第5の発明は、第4の発明において、制御部は、第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値が所定値未満になると、第2位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を更に使用してロボットを制御するように構成されたものである。この態様によると、エンドエフェクタを目標位置に高速に近づけた後、より精確に目標位置に移動させることができる。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、第2位置偏差取得部により位置偏差の値を取得できなくなった場合、第2位置偏差取得部により位置偏差の値を取得できるようになるまで、第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を使用してロボットを制御するように構成されたものである。この態様によると、第2撮像部による高分解能の画像において目標位置を見失ったとしても、第1撮像部による画像により確実にエンドエフェクタを目標位置に向けて移動させることができる。
第7の発明の制御装置は、エンドエフェクタを有するロボットを制御するための制御装置であって、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための第1撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための撮像部であって、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部により撮像された画像に基づいて基準位置と目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、第1位置偏差取得部又は第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいてロボットを制御し、エンドエフェクタを移動先に移動させる制御部と、を備える。
第8の発明のロボットは、エンドエフェクタを移動させるための駆動手段と、駆動手段により移動可能に設けられたエンドエフェクタと、エンドエフェクタの基準位置と、エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、を備え、2以上の撮像部は、第1撮像部と、第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含む。この態様によると、第1撮像部により撮像された画像を使用して基準位置及び目標位置を見失わないようにエンドエフェクタを移動させつつ、第2撮像部により撮像された画像を使用してエンドエフェクタを精確に目標位置に移動させることが可能なロボットを提供することができる。また、比較的狭い空間においても、効率良く高精度でエンドエフェクタを移動させることが可能なロボットを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、複数の実施の形態に記載された内容において、可能な範囲で組み合わされることは問題ない。
図1は、実施の形態に係るロボットシステムの構成を概略的に示す。ロボットシステム1は、アーム11及び手先部12を備えるロボット10と、ロボット10を制御するための制御装置20とを備える。アーム11は、図示しない土台に回転自在に取り付けられ、エンドエフェクタの一例である手先部12を所望の目標位置31に移動させる。アーム11は、複数のリンク棒と、隣接するリンク棒同士を互いに回転自在に接続する関節C1、C2、C3、及びC4とを有する。図1に示したロボット10において、アーム11は、3本のリンク棒を有し、隣接するリンク棒同士が関節C1〜C4を介して互いに回転自在に接続される。アーム11は、基端部が土台に回転自在に接続されて外方へ延出され、先端に手先部12が固定される。各関節C1〜C4には、駆動手段の一例であるモータが設けられており、このモータを駆動させることで、関節C1〜C4を回転させることができ、ひいてはリンク棒を回転させることができる。なお、図1に示される座標系XYZは、3次元のロボット座標系とされる。
本実施の形態では、収納箱40に収納された衣類を開口部41から外部へ取り出すためにロボット10を使用する例について説明する。したがって、収納箱40の内部に収納された図示しない衣類の端部などの位置に、衣類を把持可能な手先部12の先端の基準位置30の移動先である目標位置31が設定される。
上述した特許文献1においては、ロボットの外部に配置された2台のカメラにより、ロボットの手先部の現在位置と、手先部の移動先である目標位置とを撮影したが、本実施の形態においては、ロボット10自体に搭載されたカメラにより、手先部12の基準位置30と目標位置31とを撮影する。これにより、収納箱40が設置されたタンスなどの狭い空間内においても、特許文献1に記載されたロボット制御技術を適用して、ロボットやカメラなどのキャリブレーションを必要とすることなく、手先部12を精確に移動させることができる。また、目標位置31が収納箱40の内部にあったり、目標位置31の周囲に壁などの視野を遮る物があったりする場合であっても、目標位置31をカメラで捉えて手先部12を精確に目標位置31に移動させることができる。
ロボット10に搭載されたカメラにより、手先部12の先端の基準位置30が常に撮像されるようにするためには、手先部12の基準位置30の近傍にカメラを配置するのが好適である。このような態様によれば、手先部12を目標位置31へ移動させる間に、関節C1〜C4の回転によりカメラの視線方向が変化しても、基準位置30を見失わないようにすることができる。しかし、その反面、目標位置31とは異なる方向にカメラが向くこともありうるので、目標位置31をロストしてしまう可能性が生じる。
広い視野角を有するカメラを使用すれば、目標位置をロストする可能性を低くすることはできるが、撮像画像から位置偏差を算出する際の誤差が大きくなるので、手先部12を移動させる際の精度が低くなる可能性がある。狭い視野角を有するカメラを使用すれば、同程度の画素数で高い分解能を得ることができるので、手先部12を移動させる際の精度を高めることができるが、撮像範囲が狭くなるので、目標位置をロストする可能性も高まる。このように、ロボット自体にカメラを搭載する場合に、解決すべき新たな課題が生じることを本発明者らは認識した。
本実施の形態のロボットシステム1においては、このような課題を解決するために、手先部12の基準位置30と、手先部12の移動先の目標位置31とを撮像するための撮像部として、第1撮像部13と第2撮像部14の少なくとも2つの撮像部を設ける。第2撮像部14は、第1撮像部13よりも狭い視野角を有する。これにより、広い視野角を有する第1撮像部13により撮像された画像を使用して、基準位置30及び目標位置31を見失わないように手先部12を移動させつつ、狭い視野角を有し、分解能の高い第2撮像部14により撮像された画像を使用して、手先部12を精確に目標位置31に移動させることができる。図1に示した例では、第1撮像部13と第2撮像部14の双方がロボット10の手先部12の近傍に搭載されるが、別の例では、第1撮像部13は、図示しないロボット10の土台や、ロボット10の外部などに設けられてもよい。要は、第1撮像部13は、ロボット10の手先部12が移動可能な全ての範囲において、基準位置30と目標位置31の双方が撮像できるような位置及び向きに配置されればよい。
手先部12が目標位置31から離れた位置にある場合には、手先部12を目標位置31に向けて移動する間に第1撮像部13及び第2撮像部14の向きが大きく変化する可能性があり、目標位置をロストしやすいので、視野角の広い第1撮像部13により撮像された画像を優先的に使用してロボット10を制御する。手先部12が目標位置31に近づくと、目標位置31をロストする可能性は低くなり、目標位置31に向けて高精度で手先部12を移動させる必要があるので、視野角の狭い第2撮像部14により撮像された画像も使用してロボット10を制御する。これにより、高速かつ精確に手先部12を目標位置31に移動させることができる。
図2は、第1撮像部及び第2撮像部の視野角を概略的に示す。第1撮像部13は、手先部12の基準位置30及び目標位置31が常時撮像可能な位置及び向きに配置される。第2撮像部14は、少なくとも手先部12の基準位置30が常時撮像可能な位置及び向きに配置される。第2撮像部14の視野角は、第1撮像部13の視野角よりも狭いが、第1撮像部13の撮像範囲と第2撮像部14の撮像範囲とが少なくとも部分的に重なるように、第1撮像部13と第2撮像部14が配置される。第1撮像部13及び第2撮像部14は、それぞれが測距可能なカメラであってもよいし、第1撮像部13と第2撮像部14とでステレオカメラを構成し、それぞれの画像の両眼視差から奥行き情報を取得してもよい。第1撮像部13及び第2撮像部14の配置位置、向き、視野角、画素数、分解能などは、ロボット10を使用する目的、環境、空間の広さ、エンドエフェクタの移動範囲などに応じて選択されてもよい。
図3は、第1撮像部及び第2撮像部により撮像された画像の例を示す。図3(a)は、図2に示した状況において第1撮像部13により撮像された画像を示し、図3(b)は、図2に示した状況において第2撮像部14により撮像された画像を示す。第2撮像部14の視野角は第1撮像部13の視野角よりも狭いので、同程度の画素数を有するカメラを使用しても、第2撮像部14により撮像された画像の方が、より大きく対象物を撮像することができ、より高い分解能が得られる。制御装置20は、第1撮像部13により撮像された画像における基準位置30と目標位置31との間の位置偏差と、第2撮像部14により撮像された画像における基準位置30と目標位置31との間の位置偏差とに基づいて、基準位置30が目標位置31に近づくように、ロボット10を制御する。
図4は、実施の形態に係る制御装置の構成を示す。制御装置20は、通信部21、制御部22、第1位置偏差取得部23、及び第2位置偏差取得部24を備える。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、またはハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
通信部21は、ロボット10との間での通信を制御する。通信部21は、有線又は無線の任意の通信方式を用いて通信を行ってもよい。
第1位置偏差取得部23は、第1撮像部13により撮像された画像を取得し、その画像に基づいて基準位置30と目標位置31との間の位置偏差を算出する。第2位置偏差取得部24は、第2撮像部14により撮像された画像を取得し、その画像に基づいて基準位置30と目標位置31との間の位置偏差を算出する。
制御部22は、第1位置偏差取得部23又は第2位置偏差取得部24により取得された位置偏差に基づいてロボット10を制御し、手先部12を移動先に移動させる。制御部22は、上述した特許文献1に記載された技術などの既知の任意の技術を適用して、関節C1〜C4のモータの駆動量を決定し、通信部21を介してロボット10に指令信号を伝達する。
制御部22は、第1位置偏差取得部23により取得された位置偏差の値が所定値未満になるまでは、第1位置偏差取得部23により取得された位置偏差の値を優先的に使用してロボット10を制御する。これにより、手先部12が目標位置31から遠い位置にある間は、視野角の広い第1撮像部13により撮像された画像を優先的に使用して、基準位置30及び目標位置31を見失わないようにしつつ、高速に手先部12を移動させることができる。
制御部22は、第1位置偏差取得部23により取得された位置偏差の値が所定値未満になると、第2位置偏差取得部24により取得された位置偏差の値を更に使用してロボット10を制御する。これにより、手先部12を目標位置31に高速に近づけた後は、視野角の狭い第2撮像部14により撮像された画像を更に使用して、手先部12を精確に目標位置31に移動させることができる。
制御部22は、第2撮像部14により撮像された画像に目標位置31が撮像されなかったなどの理由により、第2位置偏差取得部24により位置偏差の値を取得できなくなった場合、第2位置偏差取得部24により位置偏差の値を取得できるようになるまで、第1位置偏差取得部23により取得された位置偏差の値を使用してロボット10を制御する。これにより、第2撮像部14による高分解能の画像において目標位置31を見失ったとしても、第1撮像部13による画像により確実に手先部12を目標位置31に向けて移動させることができる。
図5は、実施の形態に係るロボットの制御方法の手順を示すフローチャートである。制御装置20の第1位置偏差取得部23は、視野角の広い第1撮像部13により撮像された第1画像に基づいて、第1画像における基準位置30と目標位置31との間の位置偏差(第1位置偏差)を取得する(S10)。第1位置偏差が所定値以上であれば(S12のN)、制御部22は、第1位置偏差取得部23により取得された第1位置偏差の値を使用してエンドエフェクタである手先部12を移動させ(S20)、S10に戻る。第1位置偏差が所定値未満になると(S12のY)、第2位置偏差取得部24は、第2撮像部14により撮像された第2画像において目標位置31を検出する(S14)。目標位置31が検出できなかった場合(S14のY)、制御部22は、第1位置偏差取得部23により取得された第1位置偏差の値を使用して手先部12を移動させ(S20)、S10に戻る。目標位置31が検出された場合(S14のN)、第2位置偏差取得部24は、第2画像における基準位置30と目標位置31との間の位置偏差(第2位置偏差)を取得する(S16)。制御部22は、第1位置偏差と第2位置偏差を使用して手先部12を移動させる(S18)。第1位置偏差と第2位置偏差の双方が所定値未満になるまでは(S22のN)、S10に戻って手先部12の移動を続ける。第1位置偏差と第2位置偏差の双方が所定値未満になると(S22のY)、手先部12が移動先に移動したと判断し、制御を終了する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の例では、第1撮像部13及び第2撮像部14がロボット10に固定されたが、別の例では、第1撮像部13又は第2撮像部14は、位置又は向きが可変に設けられてもよい。この場合、エンドエフェクタの移動に伴って第1撮像部13又は第2撮像部14の位置及び向きが変化する際に、基準位置30及び目標位置31が撮像範囲に入るように、第1撮像部13又は第2撮像部14の位置又は向きが変更されてもよい。
上記の例では、第1撮像部13と第2撮像部14の双方がロボット10の手先部12に搭載されたが、別の例では、第1撮像部13と第2撮像部14のいずれか一方、又は双方が、ロボット10の外部に設置されてもよい。すなわち、2以上の撮像部の全てがロボット10に搭載されてもよいし、2以上の撮像部の全てがロボット10の外部に設置されてもよいし、2以上の撮像部のうち一部がロボット10に搭載され、かつ、残りの一部がロボット10の外部に設置されてもよい。目標位置31の設定範囲が比較的広範囲に及ぶような用途で本実施形態のロボット10を使用する場合には、少なくとも第2撮像部14を基準位置30の近傍に配置するのが好適である。これにより、エンドエフェクタを目標位置31に接近させたときに、確実に第2撮像部14により基準位置30と目標位置31の双方を撮像することができる。目標位置31の設定範囲が予め決まっている場合、例えば、上記の例のように、収納箱40の内部に目標位置31が設定される場合には、第2撮像部14は、基準位置30の近傍、すなわち、ロボット10のエンドエフェクタの近傍に搭載されてもよいし、収納箱40の内部などの目標位置31の近傍、すなわち、ロボット10の外部に設置されてもよい。後者の場合であっても、ロボット10のエンドエフェクタの移動範囲全体を撮像可能な第1撮像部13を使用して、エンドエフェクタを目標位置31の近傍まで近づけると、目標位置31の近傍に設置された第2撮像部14が基準位置30と目標位置31の双方を撮像することができるので、高精度でエンドエフェクタを目標位置31に移動させることができる。
上記の例では、第1撮像部13と第2撮像部14の2つの撮像部が設けられたが、別の例では、3以上の撮像部が設けられてもよい。例えば、第1撮像部13よりも狭い視野角を有し、第2撮像部14よりも広い視野角を有する第3撮像部を設け、第1位置偏差が第1の値以上である間は、第1撮像部13により撮像された画像を優先的に使用してエンドエフェクタを移動させ、第1位置偏差が第1の値未満になると、第3撮像部により撮像された画像を更に使用してエンドエフェクタを移動させ、第3撮像部により撮像された画像における基準位置30と目標位置31との間の位置偏差(第3位置偏差)及び第1位置偏差が第2の値未満になると、第2撮像部14により撮像された画像を更に使用してエンドエフェクタを移動させてもよい。4以上の撮像部が設けられる場合も、同様にして、エンドエフェクタの移動制御に使用する撮像部を多段階に切り替えてもよい。これにより、更に高速かつ確実にエンドエフェクタを目標位置31に向けて移動させることができる。
また、特許文献1の発明の実施の形態として記載された例と同様に、像面同士が互いに直交するように配置された2台の第1撮像部13a、13bと、これらの第1撮像部13a、13bよりも狭い視野角を有する第2撮像部14の、少なくとも3つの撮像部が設けられてもよい。この場合、第2撮像部14は、基準位置30の近傍、すなわちロボット10のエンドエフェクタの近傍に配置されてもよいし、目標位置31の近傍、すなわちロボット10の外部に配置されてもよい。これにより、特許文献1に記載された技術よりも更に高い精度で、エンドエフェクタを目標位置31に移動させることができる。
また、ロボット10のエンドエフェクタの移動範囲に壁や家具などがあって、1台の撮像部では移動範囲の全体を撮像するのが困難である場合には、移動範囲の全体を撮像することが可能となる複数の位置に複数の撮像部を設置してもよい。例えば、上記の例では、ロボット10の土台の位置と、収納箱40の内部の位置に、2台の第1撮像部13a、13bを設置し、さらに、ロボット10の手先部12又は収納箱40の内部に、第2撮像部14を設置してもよい。これにより、ロボット10のエンドエフェクタの移動範囲の全てを第1撮像部によりカバーしつつ、第2撮像部により高精度でエンドエフェクタを目標位置31に移動させることができる。
本発明の技術は、ロボット、ロボットを制御するための制御装置、及びそれらを備えるロボットシステムに利用可能である。
1 ロボットシステム、10 ロボット、11 アーム、12 手先部、13 第1撮像部、14 第2撮像部、20 制御装置、21 通信部、22 制御部、23 第1位置偏差取得部、24 第2位置偏差取得部、30 基準位置、31 目標位置。

Claims (8)

  1. エンドエフェクタを有するロボットと、
    前記エンドエフェクタの基準位置と、前記エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、
    前記2以上の撮像部により撮像された画像に基づいて、前記ロボットを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記2以上の撮像部は、第1撮像部と、前記第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含み、
    前記制御装置は、
    前記第1撮像部により撮像された画像に基づいて前記基準位置と前記目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、
    前記第2撮像部により撮像された画像に基づいて前記基準位置と前記目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、
    前記第1位置偏差取得部又は前記第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいて前記ロボットを制御し、前記エンドエフェクタを前記移動先に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするロボットシステム。
  2. 前記2以上の撮像部の全てが前記ロボットに搭載される、若しくは、前記2以上の撮像部の全てが前記ロボットの外部に設置される、又は、前記2以上の撮像部のうち一部が前記ロボットに搭載され、かつ、残りの一部が前記ロボットの外部に設置されることを特徴とする請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記2以上の撮像部のうち少なくとも前記第2撮像部は、前記基準位置又は前記目標位置の近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載のロボットシステム。
  4. 前記制御部は、前記第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値が所定値未満になるまでは、前記第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を優先的に使用して前記ロボットを制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロボットシステム。
  5. 前記制御部は、前記第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値が所定値未満になると、前記第2位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を更に使用して前記ロボットを制御することを特徴とする請求項4に記載のロボットシステム。
  6. 前記第2位置偏差取得部により位置偏差の値を取得できなくなった場合、前記第2位置偏差取得部により位置偏差の値を取得できるようになるまで、前記第1位置偏差取得部により取得された位置偏差の値を使用して前記ロボットを制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のロボットシステム。
  7. エンドエフェクタを有するロボットを制御するための制御装置であって、
    前記エンドエフェクタの基準位置と、前記エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための第1撮像部により撮像された画像に基づいて前記基準位置と前記目標位置との間の位置偏差を算出する第1位置偏差取得部と、
    前記エンドエフェクタの基準位置と、前記エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための撮像部であって、前記第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部により撮像された画像に基づいて前記基準位置と前記目標位置との間の位置偏差を算出する第2位置偏差取得部と、
    前記第1位置偏差取得部又は前記第2位置偏差取得部により取得された位置偏差に少なくとも基づいて前記ロボットを制御し、前記エンドエフェクタを前記移動先に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  8. エンドエフェクタを移動させるための駆動手段と、
    前記駆動手段により移動可能に設けられたエンドエフェクタと、
    前記エンドエフェクタの基準位置と、前記エンドエフェクタの移動先の目標位置とを撮像するための2以上の撮像部と、
    を備え、
    前記2以上の撮像部は、第1撮像部と、前記第1撮像部よりも狭い視野角を有する第2撮像部と、を少なくとも含む
    ことを特徴とするロボット。
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