JP2019149389A - 発光素子、発光装置、照明装置、バックライト、及び表示装置 - Google Patents

発光素子、発光装置、照明装置、バックライト、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1導電型の半導体コアとこの半導体コアの外周面の回りに配置された第2導電型の半導体との間で発光するように構成された発光素子に対するコンタクトプロセスのための公差を大きく取ることを可能とし、かつ、半導体コアと配線との接触抵抗を小さくする。【解決手段】発光素子は、第1導電型の半導体コア(201)と、この半導体コアの外周面の回りに配置された第2導電型の半導体層(203)とを備える。半導体コアの外周面を構成する側面の少なくとも1つは側面全体が半導体層(203)で覆われ、別の側面は半導体層(203)によって覆われずに露出している露出部分(205)を有する。発光素子のxy横断面は、x方向の長さL1とy方向の長さL2とを有し、2×L2≦L1≦1000×L2である。露出部分(205)は、y方向の長さL3とz方向の長さL4とを有し、L3はL1の60%〜100%の長さである。【選択図】図2

Description

この発明は、LED等の発光素子、特に、第1導電型の半導体コアとこの半導体コアの外周面の回りに配置された第2導電型の半導体との間で発光するように構成されたマイクロオーダサイズまたはナノオーダサイズを有する発光素子、かかる発光素子を備えた発光装置、並びに上記発光装置を備えた照明装置、バックライト、表示装置に関する。
上述のタイプの発光素子を備えた発光装置の一例として、特開2015−126048号公報(特許文献1)は、図35,36に示される断面構造を有する発光装置100を開示している。図39,40はそれぞれ特開2015−126048公報において図1、2として開示されたものである。
この発光装置100が備える発光素子10は、第1導電型の半導体コア12と、発光層14と、第2導電型の半導体層16とを備える。半導体コア12は、正六角形の横断面を有する棒状つまり正六角柱状である。発光層14は、半導体コア12の中心軸線CL周りに配置され、半導体コア12の外周面を構成する6つの側面12Aに接している。半導体層16は中心軸線CL周りに配置され、発光層14に接している。さらに半導体層16の外側を透明導電膜30が覆っている。発光素子10の軸方向一端部において、発光素子10の約半周にわたって、透明導電膜30から発光層14まで除去されており、半導体コア12が中心軸線CLに垂直な方向で露出している。
発光装置100はさらに保護膜40、金属配線50,60を有する。配線50,60はそれぞれ、保護膜40に形成されたコンタクトホール40A,40B内に位置するコンタクトメタル50B,60Bとを備える。コンタクトメタル50Bは半導体コア12の露出部と接し、コンタクトメタル60Bは透明導電膜30に接している。
この発光装置100は、発光素子の外周面が全周にわたって(半導体コア12の露出部に対応する箇所を除く)発光する。したがって、一平面でしか発光しない平面型の発光素子に比べて、発光面積を広くすることができるという利点がある。
しかし、この棒状(六角柱状)の発光素子10は、図36における横方向の長さ(直径)が小さく、半導体コア12の露出部の対応する長さは更に小さいため、特にコンタクトプロセス(つまり、発光素子に対して配線を行うプロセスで、コンタクトホール形成のためのパターニング、コンタクトホール形成のためのエッチング、コンタクトホール内への導電材料の堆積等を含む。)において採用し得る公差がかなり小さい。したがって、発光装置製造時のコンタクトプロセスにおいて高い精度(アライメント精度等)が要求され、歩留まりの向上が難しいという問題がある。
そこで、第1導電型の半導体コアとこの半導体コアの外周面の回りに配置された第2導電型の半導体との間で発光するように構成された発光素子において、従来の棒状発光素子と同等の発光面積であっても、コンタクトプロセスにおける公差を大きくできる構成が求められている。
加えて、従来の棒状の発光素子は、図36における横方向の長さ(直径)が小さいために、半導体コア12と配線50(より正確には、コンタクトメタル50B)との接触面積がそれに応じて小さくなり(例えば、0.1〜50μm)、半導体コア12とコンタクトメタル50Bとの間の接触抵抗が無視できないほど大きくなってしまう場合があるという問題がある。そして、大きな接触抵抗は、発光効率の低下、消費電力の増大につながる。ちなみに、棒状ではなく、一平面でしか発光しない通常LEDにおける接触面積は、3×10μm程度であるため、その接触抵抗は、半導体中の抵抗から考えると無視できるほど小さいものである。
ところで、特開2012−074673号公報(特許文献2)は、第1導電型(n型と)の半導体コアがこの半導体コアと同じ半導体材料からなる第1導電型の基部の一面から延び、半導体コアの外周面全体に第2導電型(p型)の半導体が形成されているが、上記基部の外周面(側面)の回りには第2導電型の半導体は形成されておらず、この基部がカソード電極Kとして使用され、配線のコンタクトメタルが上記基部の側面に接触するように設けられる棒状の発光素子を開示している(特許文献2の図9,図17参照)。つまり、配線のコンタクトメタルは半導体コアの外周面(側面)ではなく、基部の側面に接触するように設けられる。基部の側面は、第2導電型の半導体を覆う透明導電膜の側面と面一である。特許文献2はさらに、このような基部を備えた構成において発光量換言すれば発光面積を増大すべく、第1導電型の半導体コアを断面正方形の棒状から、断面が短辺と長辺とを有する矩形の板状とすることを開示している。
上記の通り、特許文献2では、配線のコンタクトメタルは半導体コアの外周面(側面)ではなく、基部に接触する。したがって、特許文献2には明記されていないものの、コンタクトメタルとの接触面積は、基部の寸法を調整することによって調整できるという利点があると考えられる。
その一方で、特許文献2に開示された棒状発光素子では第1導電型の基部の回りには第2導電型の半導体が存在しないため、基部は発光に全く寄与していない。つまり、発光素子の長さ全体が発光面積増大の観点からは有効に利用されていない。また、第1導電型の基部の回りには第2導電型の半導体が存在しないため、特許文献1の構成に比べて、p型半導体からn型半導体へと流れるように駆動時の電流方向を制御する回路が必要となる。
特開2015−126048号公報 特開2012−074673号公報
そこで、この発明の課題は、第1導電型の半導体コアとこの半導体コアの外周面の回りに配置された第2導電型の半導体との間で発光するように構成された発光素子に対するコンタクトプロセスのための公差を、同等の発光面積を有する棒状の発光素子に比べて大きくでき、したがって、かかる発光素子及びかかる発光素子を備えた発光装置並びに上記発光装置を備えた照明装置、バックライト、及び表示装置の歩留まりを向上し、併せて、同等の発光面積を有する棒状の発光素子に比べて半導体コアとコンタクトメタルとの接触抵抗を小さくして、発光効率の向上及び消費電力の低減を図ることである。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る発光素子は、
第1の方向において対向する2つの端部とこれら端部の間の2以上の側面からなる外周面を有する第1導電型の半導体コアと、上記半導体コアの上記外周面の回りに配置された第2導電型の半導体層とを少なくとも備えて、上記半導体コアと上記半導体層との間で発光するようになっており、上記半導体コアの側面の少なくとも1つは側面全体が上記半導体層で覆われ、別の側面は上記半導体層によって覆われずに露出している露出部分を有する発光素子であって、
上記第1の方向と直交する上記半導体コアの横断面は、第2の方向の長さL1と、上記第2の方向と直交する第3の方向の長さL2とを有し、長さL1は、2×L2≦L1≦1000×L2の範囲にあり、
上記半導体コアの露出部分は、上記第2の方向の長さL3と上記第1の方向の長さL4とを有し、上記長さL3は上記半導体コアの横断面の第2の方向の長さL1の60%〜100%の長さであることを特徴としている。
ここで、本明細書において、半導体コアの横断面の第2方向及び第3方向の「長さ」とは、それぞれの方向において最も長い部分の長さである。同様に、半導体コアの露出部分の第1及び第2方向の「長さ」とは、それぞれの方向において最も長い部分の長さである。
2×L2≦L1つまりL1をL2の2倍以上とする理由は、それ以下であれば、公差を大きくし、接触抵抗を小さくするという本発明の意図する効果が得られないからである。また、L1≦1000×L2つまりL1をL2の1000倍以下とするのは、L1をL2の1000倍よりも大きくした場合には、そのような寸法比を有する素子の製造自体が困難であるからである。
上記半導体コアは、上記横断面が多角形状または楕円形状である板状コアであってよい。
本明細書において、上記半導体コアの「外周面」を構成する「側面」とは、上記横断面が多角形状の場合には、上記2つの端部の間で角度をもって連結されているそれぞれの面をいい、上記横断面が楕円形状の場合には、上記2つの端部の間で上記第2の方向において対向する2つの面をいう。また、本明細書において、「楕円」は、数学的に厳密な意味での楕円はもちろんのこと、楕円に類似した細長い円も含むものとする。
上記半導体コアは上記第1の方向の長さL5を有し、L5≧L1であってもよい。
上記半導体コアの横断面の上記第3の方向の長さL2および上記第2の方向の長さL1は、好ましくは、それぞれ、100nm〜20μmおよび300nm〜500μmの範囲内にある。より好ましくは、上記横断面の長さL2およびL1はそれぞれ、300nm〜15μmおよび1μm〜200μmの範囲内にあり、さらに好ましくは、それぞれ500nm〜10μmおよび3μm〜100μmの範囲内にあるのがよい。
上記露出部の上記第2方向の長さL3および上記第1方向の長さL4は、好ましくは、300nm〜500μmの範囲内にある。より好ましくは、上記露出部の長さL3および長さL4は、1μm〜200μmの範囲内にあり、さらに好ましくは、3μm〜100μmの範囲内にあるのがよい。
本発明の別の側面に係る発光装置は、
基板と、
上記基板上に載置された複数の発光素子と、
上記発光素子に電気的に接続されている配線と
を備え、
上記発光素子は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光素子であって、上記第2導電型の半導体層を覆う導電膜をさらに備え、
上記配線は、上記発光素子の半導体コアの露出部分に接触するコンタクトメタルを有する第1の配線及び上記導電膜に接触するコンタクトメタルを有する第2の配線を含んでいることを特徴としている。
本発明の一実施例に係る照明装置は上記発光装置を備えている。
本発明の一実施例に係るバックライトは上記発光装置を備えている。
本発明の一実施例に係る表示装置は上記発光装置を備えている。上記表示装置には種々のタイプのものが含まれる。例えば、上記表示装置は上記発光装置をバックライトとして用いる液晶表示装置であってもよく、また、上記発光装置に含まれる各発光素子が画素を構成する画素LEDとして使用されるLEDディスプレイであってもよい。また、上記表示装置は表示部が透明なシースルー型であってもよい。また、上記表示装置は、眼鏡型であってもよい。
本発明によれば、半導体コアの横断面のサイズを規定する第2方向の長さL1と第3方向の長さL2について、2×L2≦L1≦1000×L2としているため、横断面は長細い形状となり、しかも、半導体コアの露出部分の長さL3を発光素子の横断面の第2方向の長さL1の60%〜100%の長さとしているため、特許文献1に開示された従来の棒状のコアを有する発光素子に比べて、発光面積を実質的に変えることなく、発光素子へのコンタクトプロセスのための公差をその分大きく取ることができ、この発光素子及びこの発光素子を用いた発光装置並びに上記発光装置を備えた照明装置、バックライト、表示装置の歩留まりを向上できる。
それと同時に、本発明に係る発光装置においては、特許文献1に開示されたような従来の微細な棒状のコアを用いた発光装置に比べて、コンタクトメタルと半導体コアの露出部分との接触面積を大きくすることが可能となるため、その分接触抵抗を小さくでき、発光効率の向上及び消費電力の低減が可能となる。したがって、この発光装置を備えた照明装置、バックライト、表示装置においても、発光効率の向上及び消費電力の低減が可能となる。
さらに、本発明によれば、配線のコンタクトメタルと接触する露出部分は半導体コアの外周面の一部のみであり、外周面の他の部分は第2導電型の半導体層で覆われているため、特許文献2の板状構造と比べると、同じ発光面積および同じ接触面積であっても、発光素子のサイズを小さくすることが可能である上、駆動時の電流方向を制御する回路は不要である。
第1実施形態に係る発光素子の概略斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図4に示される発光素子の断面の輪郭形状の代替例を示す図である。 従来の棒状発光素子のコンタクトエリアと本発明の発光素子のコンタクトエリアとを比較した図である。 図1〜図4に示した発光素子を備えた発光装置の製造工程の一つを説明する図である。 図7の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz平面で切断した断面(以下、xz断面)を、(B)はyz平面で切断した断面(以下、yz断面)を示す。 図8の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を示す。 図9の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を示す。 図10の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を示す。 図11の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を示す。 図12の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を、(C)はxy断面(xy平面で切断した断面)を示す。 図13の工程に続く工程を示す図であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を示す。 図14の工程に続く工程を示す図であり、(A)は発光素子配置前の状態を、(B)は発光素子配置後の状態を示す。 発光素子配置箇所の断面図である。 図15の工程に続く工程を示す図であり、図2に対応する断面を示す 図15の工程に続く工程を示す図であり、図3に対応する断面を示す。 図15の工程に続く工程を示す図であり、図4に対応する断面を示す 図17(図18,図19)の工程に続く工程を示す図である。 第1実施形態に係る発光素子の変形例を説明するための図13に対応する図面であり、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を、(C)はxy断面を示す。 図21(C)に示される発光素子の断面の輪郭形状の代替例を示す、図5と同様の図である。 図13(A)及び図21(A)に示される断面の輪郭形状の代替例を示す。 図13(B)及び図21(B)に示される断面の輪郭形状の代替例を示す。 第1実施形態の効果を示す図表である。 第2実施形態の照明装置に用いられる発光装置の平面図である。 上記発光装置の側面図である。 上記発光装置を用いた照明装置の一例としてのLED電球の側面図である。 第3実施形態の発光装置を用いたバックライトの平面図である。 第4実施形態の発光装置を用いたバックライトの平面図である。 第5実施形態の発光装置を用いた表示装置の一例としての液晶パネルの平面図と側面図である。 図31とは異なる表示装置の一例としての液晶パネルの側面図である。 第6実施形態における表示装置の一例としての眼鏡型表示装置の外観形状を示す図である。 上記眼鏡型表示装置の眼鏡レンズの一部を拡大した図である。 第7実施形態の表示装置の一例としてのLEDディスプレイの外観形状を示す図である。 上記LEDディスプレイの概略構成を示すブロック図である。 上記LEDディスプレイの一サブ画素の回路を示す回路図である。 第8実施形態における表示装置の一例としてのシースルー型(透明)LEDディスプレイの外観形状を示す図である。 特許文献1の図1を示す。 特許文献1の図2を示す。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
この発明の発光素子の第1実施形態を図1〜図25を用いて説明する。図1〜5はこの第1実施形態における発光素子200の構造を説明するための図であり、図6は従来の棒状発光素子のコンタクトエリアと本発明の発光素子のコンタクトエリアとを比較した図であり、図7〜20はこの発光素子200を備えた発光装置の製造工程を説明する図であり、図21は上記発光素子200の変形例を説明する図であり、図22〜24は上記発光素子200の各種断面の輪郭形状の代替例を示す図である。
この第1実施形態における発光素子200は、第1導電型としてのn型の半導体コア201と、活性層202と、第2導電型としてのp型の半導体層203と、導電層としての透明導電膜204とを備えている。
ここでは、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としているが、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型とし、発光素子200がn型の半導体コア201に代えてp型の半導体コアを、p型の半導体層203に代えてn型の半導体層を備えてもよい。
半導体コア201、活性層202、半導体層203の材料としては、InAlGaN(x+y+z=1かつ0≦x,y,z≦1を満たす)で表わされるIII族窒化物半導体であればどのような材料でも用いることができる。更に、V族としてAsやP、Sbを含んでも構わず、また、Si、Ge等のIV族半導体、ZnOやZnSe等のII−VI族半導体でも構わない。また、透明導電膜204の材料としては、例えば、ITO、ZnO、SnO等を用いることができる。もちろん、ここには挙げていない材料であっても当業者に知られた材料を適宜使用することができる。本実施例の本質は発光素子の材料自体にはないため、ここに例示する発光素子の材料は本発明を限定するものと理解されるべきではない。
半導体コア201は、第1の方向としてのz方向において対向する2つの端部(端面)2011、2012とこれら端部の間の外周面2013を有する。図3に示すように、半導体コア201は、中央の対向する2つの辺が他の辺よりも長い六角形のxy断面(z方向と直交する横断面)を有する。つまり、半導体コア201は、xy断面の上記長い2つの辺に対応する側面2013aと残りの4つの辺に対応する側面2013bとを有しており、これらの6つの側面2013a,2013bが外周面2013を構成している。図1〜3に示すように、半導体コア201の側面2013aの一つには、端部2012に近接する位置において、活性層202,半導体層203および透明導電膜204によって覆われずに露出している露出部分205が形成されている。この露出部分205を除く半導体コア201の外周面2013はすべて、活性層202,半導体層203および透明導電膜204によって覆われており、半導体コア201と半導体層203との間にある活性層202が発光層として作用する。
半導体コア201の上記xy断面は、第2の方向としてのy方向の長さL1と第3の方向としてのx方向の長さL2とを有する。長さL1は、2×L2≦L1≦1000×L2の範囲にあり、図2,3で見て横長の形状を有する。また、図3に示すように、外周面2013は、z方向の長さL5を有する。つまり、半導体コア201は、y方向の長さL1、x方向の長さL2、z方向の長さL5で定まる、xy断面が細長い六角形である薄い板状形状を有する(但し、露出部分205においては、x方向の長さはL2の半分まで小さくなる場合がある。)。
xy断面のy方向の長さL1の範囲は、x方向の長さL2を例えば500nmとした場合には、10×L2≦L1≦200×L2であるのが好ましく、L2を1μmとした場合には、5×L2≦L1≦100×L2であるのが好ましい。このように、L1の好ましい範囲は、L2の具体的数値によって、2×L2≦L1≦1000×L2の範囲内で決定される。
半導体コア201のx方向の長さL2は、好ましくは、100nm〜20μmの範囲内にあり、より好ましくは、300nm〜15μm、さらに好ましくは、500nm〜10μmである。x方向の長さL2を300nm以上とするのは、n層にコンタクトする際のエッチング量のずれによる安定性とn型半導体中を流れる電流に対しての抵抗率を下げるためである。また、x方向の長さL2を20μm以下とするのは、これ以上の長さでは別基板に配列した際に生じる段差が大きく、コンタクトプロセスにおける歩留まりが著しく悪化してしまうためである。
一方、半導体コア201のy方向の長さL1は、2×L2≦L1≦1000×L2の範囲にあるため、上述の通り、L2の長さに応じて実際の数値範囲が定まるのであるが、300nm〜500μmの範囲に入るように設定するのが好ましい。より好ましくは、1μm〜200μm、さらに好ましくは、3μm〜100μmである。
半導体コア201の露出部分205は、y方向の長さL3とz方向の長さL4を有する。露出部分205のz方向の長さL4は、通常の場合、半導体コア201のz方向の長さL5の半分以下である。露出部分205のy方向の長さL3は、半導体コア201のy方向の長さL1の60%〜100%の長さ、より好ましくは、70%〜100%、さらに好ましくは、80%〜100%である。露出部分205は四角形に限らず、角丸四角形や多角形、円形等形状は問わない。
発光素子200の発光面積は、半導体コア201の全表面積のうち、発光層202、半導体層203によって覆われている部分の面積によって決まる。半導体コアの端面は露出している場合もあり、また、端面の面積は外周面(全側面)の面積に比べて格段に小さいため、発光面積を考える上で端面の面積は無視できる。したがって、発光面積に大きく影響するのは半導体コア201の外周面2013の面積である。第1実施形態において、半導体コア201のxy断面形状である細長六角形の短い辺の長さを正六角形の一辺の長さと同じとした場合、長い辺の長さは2×L2≦L1≦1000×L2の条件を満たす範囲において正六角形の一辺の長さよりも長くできるので、半導体コアのz方向の長さを一定とすると、断面正六角状の棒状の半導体コアに比べて、半導体コア201の外周面2013の面積が増大する。一方、半導体コア201の露出部分205の長さL3を発光素子200のxy断面のy方向の長さL1の60%〜100%の長さとしているため、露出部分205のz方向の長さL4が、従来の断面正六角状の棒状の半導体コアと同じだとすれば、半導体コア201の露出部分205の面積はこの従来の半導体コアよりも大きくなる。露出部分205の面積が従来の棒状の発光素子よりも増加した分、発光面積に寄与する半導体コア201の外周面2013の面積は減るが、従来の棒状の発光素子と同等またはそれ以上の発光面積が得られる。
しかも、半導体コア201の露出部分205のy方向の長さL3は、従来の棒状のコアよりも大幅に長くできる。したがって、本発明によれば、特許文献1に開示された従来の棒状のコアを有する発光素子に比べて、発光面積を実質的に変えることなく、発光素子へのコンタクトプロセスのための公差をその分大きく取ることができ、この発光素子の歩留まりを向上できる。
また、特許文献2の板状構造と比べると、同じ発光面積および同じ接触面積であっても、発光素子のサイズを小さくできる。
図6は従来の棒状の発光素子と本実施形態に係る発光素子とを比較するための概略斜視図であり、(A)は従来の棒状の発光素子、(B)(C)は本実施形態に係る発光素子の一例を示している。(A)に示した棒状の発光素子は、一辺が2μm、z方向の長さが50μmである。(B)に示した本実施形態に係る発光素子は、短辺が1μm、長辺が4μm、z方向の長さが50μmである。(C)に示した本実施形態に係る発光素子は、短辺が1μm、長辺が11μm、z方向の長さが22μmである。これらの発光素子はほぼ同じ表面積を有するが、配線工程における位置ずれ(公差)をいずれも0.5μmとした場合、コンタクトエリアつまり配線と半導体コアとの接触面積は、たとえば、(A)では1μm×24μm=24μm、(B)では3μm×24μm=72μm、(C)では10μm×10μm=100μmとなる。つまり、(A)から(C)に行くにしたがって、コンタクトエリアのサイズを大きくできる。逆に言えば、(B)から(C)に行くにしたがって、後述する配線工程における位置ずれ(公差)をより大きくできる。
なお、上述の具体的数値は一例であり、本発明を限定するものではないことをここで強調しておく。
図1〜5に示した発光素子200は、半導体コア201と半導体層203との間に発光層としての活性層202を備えている。活性層202は障壁層と量子井戸層が交互に積層された多層量子井戸層であってもよいし、単一量子井戸層であってもよい。障壁層は、例えば、GaNである。量子井戸層は、例えば、InGaNである。In及びGaの組成比は、目的とする光の波長に応じて、適宜、設定される。
活性層202は必ずしも備える必要はない。しかし、活性層202は、両極のキャリア(正孔と電子)を狭い範囲に閉じ込めて再結合確率を上げるため、活性層202がない場合に比べて発光効率を上げることが可能となる。
図1〜4に示した発光素子200においては、半導体コア201の上記xy断面の形状を、中央の対向する2辺が長い六角形としている。図5はその六角形状に代わる他のxy断面の形状の例を示しており、(A)は長四角形、(B)は楕円、(C)は十二角形である。もちろん、これらは一例であって、xy断面は他の細長い形状とすることができる。例えば、底辺L1と高さL2との関係が2×L2≦L1≦1000×L2を満たす二等辺三角形であってもよい。つまり、2×L2≦L1≦1000×L2を満たす限り、xy断面は如何なる形状であってもよい。
次に、図7〜20に示す工程図に沿って、上記構成の発光素子を複数個備えた発光装置の製造方法を説明する。なお、図7〜14において、(A)はxz断面を、(B)はyz断面を、(C)はxy断面を示す。
以下の説明では、n型の半導体コア201の材料としてn型GaNを、活性層202の材料として多重量子井戸を構成するInGaN/GaNを、p型半導体層203の材料としてp型AlGaNとp型GaN(2層構造)を、透明導電膜(導電層)204の材料としてITOを用いることとするが、上述の通り、これらの材料は限定的なものではなく、他の材料を使用してもよい。
まず、図7に示すように、サファイア基板(以下、単に「基板」ともいう)210の主面上にn型GaN膜201Aを形成する。n型GaN膜201Aの厚みは、例えば、30μmである。n型GaN膜201Aを形成する方法としては、例えば、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法等がある。このn型GaN膜201Aが加工されて、最終的に半導体コア201となるのである。
続いて、図8に示すように、n型GaN膜201A上に、y方向に長い複数の板状のマスク220を形成する。マスク220は、酸化シリコン(SiO)膜である。マスク220は、以下のようにして形成される。先ず、酸化シリコン膜をn型GaN膜201Aの表面全体に形成する。酸化シリコン膜を形成する方法としては、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタリング法等がある。n型GaN膜201Aの表面全体に形成された酸化シリコン膜を、フォトリソグラフィ法により、パターニングする。その結果、酸化シリコン膜からなる複数の板状のマスク220が得られる。マスク220のパターンは、上記半導体コア201のxy断面の形状を定めるもので、上述した通り、各種の多角形状または楕円形状とできるが、ここでは、図4に示す中央の対向する2辺が他の辺よりも長い六角形とする。
次に、反応性イオンエッチング(ドライエッチングの一種)により、n型GaN膜201Aをエッチングする。この結果、図9に示すように、板状のn型GaN膜201Bが複数個(図9では3個のみ示す)形成される。この段階では、マスク220が残存している。エッチングガスとしては、例えば、塩素ガス(Cl)とアルゴンガス(Ar)との混合ガスがある。塩素ガスとアルゴンガスとの体積比率は、例えば、2:3である。板状のn型GaN膜201Bのz方向の長さは、例えば30μmである。
続いて、ウェットエッチングにより、板状のn型GaN膜201Bの側面をエッチングする。これにより、各板状のn型GaN膜201Bの側面は、サファイア基板210の主面に垂直となる。エッチング溶液は、例えば、70℃に加熱した水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液(質量パーセント濃度:5%)である。エッチング時間は、例えば、3時間である。図10に示すように、上部のマスク220を残したままエッチングすることで、n型GaN膜201Bの側面を垂直とできるのである。マスク220を用いずに同様のエッチングを行うと、側面が垂直では無く、テーパー構造となってしまう。
次に、例えばフッ化水素(HF)溶液を用いて、マスク220を除去する。図11はマスク220除去後の状態を示している。この段階では、柱状のn型GaN膜201Bの側面は基板210に対して垂直になったものの、表面には凹凸が存在している。
そこで、板状のn型GaN膜201Bの表面を平坦にするために、MOCVD装置を用いてn型GaN膜201B上にn型GaN層を形成する。これにより、半導体コア201が完成する。n型GaN層を形成する際の基板温度(成長温度)は例えば850〜1100度である。
このn型GaN層の形成に続いて、同じくMOCVD装置を用いて、活性層202としてInGaN(井戸層)とGaN(障壁層)とを交互に積層した多重量子井戸層を形成する。多重量子井戸層を形成する際の基板温度(成長温度)は例えば650〜850度である。
続いて、MOCVD装置を用いて、活性層202の上に、p型の半導体層203としてp型AlGaN層とp型GaN層との2層構造を形成する。この際の基板温度(成長温度)は例えば800〜1050度である。図12はp型の半導体層203形成後の状態を示す。
次に、図13に示すように、p型の半導体層203を構成するp型GaN層上にITO膜を形成する。これにより、透明導電膜204がp型GaN層の表面に形成される。なお、この工程後、図13において、上部(基板210の反対側の部分)の面をCMP等で削り、発光面を側面に限定してもよい。また、マスク220を除去せずにこの工程まで行うことでも、発光面を側面に限定することが出来る。もちろん、発光面を側面に限定しない場合には、このようなことは不要である。
続いて、図14に示すように、複数の板状の発光素子(半導体コア201の露出部分205形成前のもの)200Aをサファイア基板210から分離する。具体的には、先ず、複数の板状の発光素子200Aを有機膜(例えば、ワックス)等に埋め込む。続いて、サファイア基板210の裏面からレーザを照射する。これにより、サファイア基板210と半導体コア201との界面を溶かして、複数の板状の発光素子200Aを基板210から剥離する(レーザリフトオフ)。その後、サファイア基板210をアセトン溶液に入れ、有機膜を溶かす。その結果、複数の板状の発光素子200Aがサファイア基板210から分離される。続いて、遠心分離機により、複数の発光素子200Aを沈殿させ、上澄み液を取り除く。その後、アセトンを加え、上記の処理を繰り返し、複数の発光素子200Aが入ったアセトン溶液から有機膜の成分を取り除く。同様の方法により、複数の発光素子200Aが入った溶液をアセトン溶液からイソプロピルアルコール(IPA)に置換する。その後、同様の方法により、複数の発光素子200Aが入った溶液をIPAから水に置換する。
なお、複数の発光素子200Aをサファイア基板210から分離する方法は、例えば、超音波等により、各発光素子200Aを根本から折る方法等であってもよい。
続いて、図15(B)に示すように、半導体装置のための基板の一例として、発光素子配置用の電極311、321が形成されたガラス基板301に発光素子200Aを配置する。図15(B)に示す例では、複数の発光素子200Aは、2つの領域に分かれて配置される。理解を容易にするため、この例では、1つの領域に6つの発光素子200Aが配置されているが、1つの領域に配置される発光素子200Aの数及び配置領域の数は、任意である。ガラス基板に代えて他の透光性を有する絶縁性基板を用いてもよい。用途に応じては、透光性を有する基板である必要は無く、光反射用の金属が成膜されたガラス基板や半導体基板等を用いてもよい。
図15(A)は発光素子200Aを配置する前のガラス基板301を示す。ガラス基板301の主面近くに形成された配置用の電極310は、連結電極311と複数(この例では2個)の駆動電極312とを含んでいる。各駆動電極312は本体部312Aと複数(この例では6個)の凸部312Bとを含んでいる。同様に、もう一方の配置用の電極320は、連結電極311と対向する位置に配置された連結電極321と複数(この例では2個)の駆動電極322とを含んでいる。各駆動電極322は本体部322Aと複数(この例では6個)の凸部322Bとを含んでいる。
図16は、ガラス基板301上に配置された複数の発光素子200Aの一つを示す断面図である。図16から分かるように、発光素子200Aは、yz平面に平行な側面(最も広い側面)をガラス基板301の表面に接触させた状態で配置される。そして、各発光素子200Aのz方向の2つの端部は、駆動電極312の凹部312Bと駆動電極322B上に重なっている。
ガラス基板301上に複数の発光素子200Aを配列させる方法としては例えば以下のものがある。
複数の発光素子200Aが入った水でガラス基板301の主面を覆う。具体的には、先ず、ガラス基板301上に水を流す。この水に対して、複数の発光素子200Aが入った水を少しずつ注入する。ガラス基板301の主面を覆う水は、複数の発光素子200Aが自由に移動できる程度の量であればよい。
続いて、電極310と電極320とに対して異なる電圧を印加する。これにより、電極310及び電極320の一方に負電荷が誘起され、他方の正電荷が誘起される。この状態で、発光素子200Aが電極310(より正確には凸部312B)及び電極320(より正確には凸部322B)に近づくと、発光素子200Aのうち、負電荷が誘起された電極に近いほうの軸方向(ここではz方向)端部には、静電誘導により、正電荷が誘起される。同様に、他の軸方向端部には、負電荷が誘起される。その結果、各電極310,320と発光素子200Aとの間に引力が働く。その際、発光素子200Aは、電極310と電極320との間に生じる電気力線に沿って配置される。また、各発光素子200Aに誘起された電荷は略等しい。そのため、電荷による反発力により、所定の方向に並ぶ2つの発光素子200Aの間隔は略同じとなる。
続いて、複数の発光素子200Aが入った溶液を水からIPAに置換する。例えば、水にIPAを注ぐことで、複数の発光素子200Aが入った溶液を水からIPAに置換できる。
続いて、ガラス基板301を加熱することにより、複数の発光素子200Aが入った溶液(IPA)を蒸発させて、乾燥させる。その結果、図15(B)に示すように、複数の発光素子200Aがガラス基板301上で所定の位置に配置される。
続いて、各発光素子200Aのz方向一端部の側面において、透明導電膜204、p型の半導体層203、活性層202を除去し、半導体コア201を露出させる(図18参照)。この結果、各発光素子200Aは露出部分205を有する発光素子200となる。透明導電膜204、p型の半導体層203、活性層202を除去する方法としては、例えば、塩素ガスを用いた反応性イオンエッチング等がある。この工程において、半導体コア201の一部も除去してもよい。
この半導体コア露出工程において、露出部分205が形成される発光素子200Aの側面は従来の棒状発光素子よりも拡張された幅(y方向の長さ)を有するため、棒状発光素子よりも公差を大きくとることができる。
続いて、ガラス基板301の主面上にスリットコーターで保護膜330を形成する(図17〜19参照)。これにより、各発光素子200が保護膜330で覆われる。保護膜330の材料として、例えば、透明の絶縁膜である酸化シリコン(SiO)を用いることができる。
その後、コンタクトホール331、332を形成する(図17〜19参照)。コンタクトホール331は半導体コア201の露出部分205に通じ、コンタクトホール332は透明導電膜204に通じている。コンタクトホール331、332は、例えば、フォトリソグラフィ法によって形成される。このコンタクトホール形成工程において、発光素子200の側面は従来の棒状発光素子よりも拡張された幅(y方向の長さ)を有するため、棒状発光素子よりもコンタクトホール形成工程における公差を大きくとることができる。
続いて、図17〜19に示すように、第1配線340及び第2配線350を形成する。具体的には、先ず、保護膜330の表面全体に金属膜(例えば、Ti層とAl層との積層膜)を形成する。続いて、フォトリソグラフィ法により、当該金属膜をパターニングする。その結果、コンタクトホール331内のコンタクトメタル341を含む第1配線340及びコンタクトホール332内のコンタクトメタル351を含む第2配線350が形成され、発光装置が得られる。コンタクトメタル341は半導体コア201の露出部分205と接し、コンタクトメタル351は透明導電膜204に接している。
図17〜19は一つの発光素子のみを示しているが、実際には、図15(B)に示すようにガラス基板301上に配列された複数の発光素子200Aについて同時に同じ処理がなされている。この結果、配線工程が完了すると、図20に示すように、ガラス基板301と配線された発光素子とを含む面発光基板(発光装置)400を得ることが出来る。この面発光基板400を分割することにより、所望の大きさの分割基板(発光装置)430A〜430Eを得ることができる。
上記第1実施形態では、エッチングにより半導体コアの板状構造を形成しているが、エッチングに代わり、選択成長法やVLS法等を用いてもよい。
以上、活性層202を含む発光素子200を複数備えた発光装置の製造方法について説明したが、発光素子200が活性層202を含まない場合には、活性層202を形成する工程が不要となり、図12に示す工程において、n型GaN膜を形成した後に、p型の半導体層203を形成することになる。図21はこのような場合の図13に対応する図である。
上記の例においては、発光素子200Aのz方向(図13においては、サファイア基板210に垂直な方向)の長さがy方向(図13においては、サファイア基板210の主面に平行な方向)の長さよりも長いため、発光素子を配列する工程において、z方向において対向する発光素子の2つの端部を、駆動電極312の凹部312Bと駆動電極322B上に重ねて配置し、z方向の端部付近に露出部分205を形成し、z方向両側において第1配線340と第2配線350を形成した。
一方、発光素子200Aのy方向(図13においては、サファイア基板210の主面に平行な方向)の長さがz方向(図13においては、サファイア基板210に垂直な方向)の長さよりも長い場合には、発光素子を配列する工程において、y方向において対向する発光素子の2つの端部を駆動電極312の凹部312Bと駆動電極322B上に重なるように配置し、y方向の一端部付近に露出部分205を形成し、y方向両側において第1配線340と第2配線350を形成するのが好都合である。この場合、y方向が請求項1に記載の第1の方向であり、z方向が請求項1に記載の第2の方向となる。
図22は、図21(C)に示される発光素子の断面の輪郭形状の代替例を示す、図5と同様の図である。
図23は図13(A)及び図21(A)に示される断面の輪郭形状の代替例を示す。また、図24は図13(B)及び図21(B)に示される断面の輪郭形状の代替例を示す。図13(A)及び図21(A)ならびに図13(B)及び図21(B)に示される断面形状は四角形であるが、代替例では上部に傾斜面を有する形状である。これ以外にも、上面が弧を描いていてもよい。
図25は第1実施形態による配線のコンタクトメタルと半導体コアの露出部との接触面積増大効果を示すグラフで、断面が正六角形の棒状発光素子における接触面積に対して、上記第1実施形態に係る発光素子(つまり2辺だけが長い六角形状)の接触面積が何倍になるかを、棒状発光素子の長さ(z方向の長さ)が100μm、50μm、20μmの場合について示している。グラフの縦軸は第1実施形態による接触面積増加量(倍)つまり(第1実施形態に係る発光素子における接触面積)/(棒状発光素子における接触面積)を表す。グラフの横軸は、正六角形の棒状発光素子の一辺の長さ(μm)を表す。それぞれの場合について、第1実施形態に係る発光素子は断面六角形の短辺の長さを1μmに固定し、棒状発光素子と同様の発光面積を有する発光素子としてサイズの最適化を行ったものである。
このグラフから、第1実施形態に係る発光素子は、棒状発光素子に比べて、同等の発光面積であっても、接触面積が2.5倍以上に増えることが分かる。この接触面積増大効果は、一辺の長さ換言すれば直径が小さく、長さがより長い棒状発光素子に対して、より顕著であることがわかる。特に直径(換言すれば、一辺の長さ)が小さいものほど接触抵抗の影響が顕著に出てくるため、本発明が効果的であることがわかる。
以上より明らかなように、第1実施形態(変形例を含む)によれば、従来の棒状の半導体コアを有する発光素子に比べて、発光面積を実質的に変えることなく、発光素子200へのコンタクトプロセスのための公差を大きく取ることができ、この発光素子200及びこの発光素子200を用いた発光装置400(430A〜430E)の歩留まりを向上できる。それと同時に、従来の棒状の半導体コアを用いた発光装置に比べて、コンタクトメタル341と半導体コア201の露出部分205との接触面積を大きくすることが可能となるため、その分接触抵抗を小さくでき、発光効率の向上及び消費電力の低減が可能となる。
また、配線340のコンタクトメタル341と接触する露出部分205は半導体コア201の外周面2013の一部のみであり、外周面2013の他の部分は第2導電型の半導体層203で覆われているため、特許文献2の板状構造と比べると、同じ発光面積および同じ接触面積であっても、発光素子200のサイズを小さくすることが可能である上、駆動時の電流方向を制御する回路は不要である。
〔第2実施形態〕
図26はこの発明の第2実施形態の照明装置に用いられる発光装置の平面図を示し、図27は上記発光装置の側面図を示している。
この第2実施形態の照明装置に用いられる発光装置500は、図26,図27に示すように、正方形状の放熱板501上に、10個以上の板状の発光素子(図示せず)が配置された円形状の絶縁性基板502が実装されている。ここで、上記板状の発光素子は第1実施形態で説明したいずれかの板状の発光素子であり、円形状の絶縁性基板502として、第1実施形態の発光装置の製造方法を用いて製造された10個以上の発光素子が配置された分割基板430が使用できる。
図28は図26,図27に示す発光装置500を用いた照明装置の一例としてのLED電球510の側面図を示している。このLED電球510は、図28に示すように、外部のソケットに嵌めて商用電源に接続するための電源接続部としての口金511と、その口金511に一端が接続され、他端が徐々に拡径する円錐形状の放熱部512と、放熱部512の他端側を覆う透光部513とを備えている。上記放熱部512内に、絶縁性基板502を透光部513側に向けて発光装置500を配置している。この発光装置500は、上記第1実施形態の発光装置の製造方法により製造されたものを用いている。
上記構成の照明装置によれば、発光装置500を用いることにより、歩留まりを向上できるとともに、接触抵抗低減による発光効率の高効率化・低消費電力化を実現できる。また、明るさのばらつきが少なくかつ長寿命化の照明装置を実現することができる。また、上記複数の発光素子が配置された絶縁性基板502を放熱板501上に取り付けることによって、放熱効果が向上する。
〔第3実施形態〕
図29はこの発明の第3実施形態の発光装置を用いたバックライトの平面図を示している。
この第3実施形態のバックライト600は、図29に示すように、放熱板の一例としての長方形状の支持基板601上に、それぞれが10個以上の板状の発光素子を備える複数の発光装置602が互いに所定の間隔をあけて格子状に実装されている。ここで、上記板状の発光素子は第1実施形態で説明したいずれかの板状の発光素子であり、発光装置602として、第1実施形態の発光装置の製造方法を用いて製造された10個以上の板状の発光素子が配置された分割基板430が使用されている。
本実施形態によれば、バックライト600が発光装置602を用いることにより、歩留まりを向上できるとともに、接触抵抗低減による発光効率の高効率化・低消費電力化を実現できる。製造コストを低減でき、特性ばらつきを小さくして歩留まりを向上できる。また、明るさのばらつきが少なくかつ長寿命化の照明装置を実現することができる。また、上記発光装置602を支持基板601上に取り付けることによって、放熱効果が向上する。
〔第4実施形態〕
図30はこの発明の第4実施形態の発光装置を用いたバックライトの平面図を示している。
この第4実施形態のバックライト610は、図30に示すように、放熱板の一例としての長方形状の支持基板611上に、1つの大きな発光装置612が実装されている。この発光装置612は、上記第1実施形態で説明したいずれかの発光素子を備えている。ここでは、発光装置612は、上記第1実施形態の発光装置の製造方法により製造された分割基板430を用いている。
本実施形態によれば、バックライト610が発光装置612を用いることにより、歩留まりを向上できるとともに、接触抵抗低減による発光効率の高効率化・低消費電力化を実現できる。また、明るさのばらつきが少なくかつ長寿命化の照明装置を実現することができる。また、また、上記発光装置612を支持基板611上に取り付けることによって、放熱効果が向上する。
〔第5実施形態〕
図31はこの発明の第5実施形態の発光装置を用いた表示装置の一例としての液晶パネルの平面図と側面図を示している。
この第5実施形態の液晶パネル620は、図31に示すように、放熱板の一例としての長方形状の透明基板622の一方の面に、配線された複数の発光素子(図示せず)が配置されている。これらの発光素子は、上記第1実施形態において説明した板状の発光素子である。また、透明基板622は図17に示すガラス基板301に対応している。これらの配線された複数の板状の発光素子を含む発光部分621と、透明基板622で1つの大きな発光装置を形成している。また、透明基板622の他方の面に、図示しない画素電極とTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)がマトリックス状に形成されている。そして、透明基板622の他方側に所定の間隔をあけて液晶封止板624が配置され、液晶封止板624と透明基板622との間に液晶623を封止している。
通常の液晶パネルは、液晶駆動基板とバックライトは分離されており、バックライトの光量ムラや発熱などの問題により、導光管や放熱素子の使用することでコストが上昇したり、液晶パネルを厚くなったりしていた。これに対して、上記構成の液晶パネル620によれば、従来の発光素子1個から得られる光量に対して複数の発光素子で構成されているので、光量ムラや発熱の問題が無いので、導光管や放熱素子を必要としない。そこで、液晶パネル大に分断された分割基板(第1実施形態で説明した分割基板430に相当)である発光装置が液晶を有する面と反対の側に配置して、直接液晶基板として用いることにより、低コストかつ薄型の液晶パネルを得ることができる。
このように、上記構成の液晶パネル620によれば、本発明に係る発光素子を発光部分621と透明基板622からなる発光装置を用いることにより、歩留まりを向上できるとともに、接触抵抗低減による発光効率の高効率化・低消費電力化を実現できる。また、液晶パネル基板とバックライト基板を1つにした透明基板622を用いることにより、部品コストと製造コストを低減できると共に、より薄型の液晶パネルを実現することができる。
なお、透明基板と、その透明基板の一方の面に配置され、透明基板の一方の面に形成された配線に接続された複数の発光素子と、上記透明基板の他方の面に形成されたカラーフィルタとを備えた液晶パネルにこの発明を適用してもよい。
例えば、このような構成例の液晶パネル820を図32に示している。図32の側面図に示すように、放熱板の一例としての長方形状の透明基板822の一方の面に、配線された複数の発光素子(図示せず)が配置されている。これらの発光素子は、上記第1実施形態において説明した板状の発光素子である。また、透明基板822は図17に示すガラス基板301に対応している。これらの配線された複数の板状の発光素子を含む発光部分821と、透明基板822で1つの大きな発光装置を形成している。また、透明基板822の他方の面に、カラーフィルタ823が形成され、カラーフィルタ823上に保護膜824が形成されている。そして、透明基板822の他方側に所定の間隔をあけてガラス基板827が配置され、ガラス基板827と透明基板822との間に液晶825を封止している。上記ガラス基板827の液晶825に対向する面に、図示しない画素電極とTFT826がマトリックス状に形成されている。
この液晶パネルでは、カラーフィルタとバックライト基板を1つにした透明基板を用いることにより、部品コストと製造コストを低減できると共に、より薄型の液晶パネルを実現することができる。
(第6実施形態)
図33、34は本発明の第6実施形態を示している。この第6実施形態は、本発明に係る発光装置を表示装置の一例としての眼鏡型表示装置に適用したものである。図34は第6実施形態の眼鏡型表示装置700の外観形状を示す図である。図34は眼鏡型表示装置700の眼鏡レンズ701の一部を拡大した図である。
図33に示すように、眼鏡型表示装置700は、左右の眼鏡レンズ(透明基板)701と、左右のテンプル702と、レンズフレーム703とを備える。図34に示すように、左右の眼鏡レンズ701の内側表面には、複数の微細で透明な発光素子711を有する発光装置が設けられている。この発光装置は、第1実施形態で説明した発光装置の構造を備えている。また、複数の発光素子711とそれぞれ対向した位置に、複数の微細なマイクロレンズ721が設けられている。眼鏡型表示装置700はさらに、映像を表示するために複数の発光素子711の発光を制御するための制御回路(制御部)(図示せず)を備える。
すなわち、本実施形態における眼鏡型表示装置700は、透明基板である眼鏡レンズ701と、眼鏡レンズ701に配置された複数の発光素子711と、複数の発光素子711の各々に対応して設けられた複数のマイクロレンズ721と、映像を表示するために複数の発光素子711の発光を制御するための制御回路を少なくとも備えている。
本実施形態においては、発光素子711として、上記第1実施形態またはその代替例に係る板状の発光素子200を用いている。したがって、接触抵抗を下げることによる発光効率の向上および消費電力の低減、ならびに歩留まりを向上できる。
〔第7実施形態〕
図35〜37はこの発明の第7実施形態における表示装置の一例としてのLEDディスプレイ630を示している。ここで、図35はLEDディスプレイ630の外観形状を示す図、図36はLEDディスプレイ630の概略構成を示すブロック図、図37はLEDディスプレイ630の一サブ画素の回路を示す回路図である。
図36に示すように、LEDディスプレイ630は、記憶装置631、制御装置632、ソースドライバ633、ゲートドライバ634、及び表示部635を有する。記憶装置631は画像データやアドレス情報等を記憶する。
表示部635には、複数のソース線SLと複数のゲート線がそれぞれ、互いに交差するように配列されており、ソース線SLとゲート線GLとによって囲まれた部分がサブ画素PXとなる。つまり、表示部635には、複数のサブ画素PXがマトリックス状に配列されている。そして、各サブ画素PXはR(赤),G(緑),B(青)色のいずれか一つに対応しており、R(赤),G(緑),B(青)色のそれぞれに対応する3つのサブ画素PXで1つの画素が構成される。なお、PXを画素とした単色のLEDディスプレイとしても良い。
各サブ画素PXは図37に示すように、ソースがソース線SLに接続され、ゲートがゲート線GLに接続されたトランジスタT1、ゲートがトランジスタT1のドレインに接続され、ソースが電源Vsに接続されたトランジスタT2、一方の端子がトランジスタT1のソースに接続されたキャパシタC、及び、ゲートがトランジスタT2のドレインに接続された画素LED636を有する。
このLEDディスプレイ630は、アクティブマトリックスアドレス方式であり、記憶装置631から読み出された画像データ及びアドレス情報に基づき、上記制御装置632の制御の下、ソースドライバ633により選択電圧パルスがゲート線GLに供給され、ゲートドライバ634によりデータ信号がソース線SLに送られる。上記選択電圧パルスがトランジスタT1のゲートに入力されて、トランジスタT1がオンすると、上記データ信号は、トランジスタT1のソースからドレインに伝達され、データ信号はキャパシタCに電圧として記憶される。トランジスタT2は画素LED636の駆動用であり、この画素LED636として、第1実施形態またはその変形例に係る板状の発光素子が用いられる。
上記画素LED636は上記トランジスタT2を経て電源Vsに接続されている。よって、トランジスタT1からのデータ信号でトランジスタT2がオンすることにより、画素LED636は上記電源Vsによって駆動される。
上述の通りマトリックス状に配列された複数のサブ画素PXの画素LED636とトランジスタT1,T2は基板上に形成されている。
この実施形態のLEDディスプレイ636は、例えば、以下の方法で製造することができる。
まず、前述の第1実施形態で図7〜図14を参照して説明した方法で複数の板状の発光素子200Aを形成する。次に、画素LED636となるこれらの板状の発光素子200Aを配置するための電極310,320(図15参照)並びにソース線SL及びゲート線GLが形成されたガラス等の基板(図16のガラス基板301に相当)上に、トランジスタT1、T2を通常のTFT形成方法を用いて形成する。次に、前述の第1実施形態で図15〜図19を参照して説明したように、上記基板上の所定の位置に複数の板状の発光素子200Aを配置した後、発光素子200Aの半導体コア201を露出させて、露出部分205を有する発光素子200とし、さらに、第1配線340及び第2配線350(図17〜19参照)を形成して、これらの板状の発光素子200を画素LED636としてそれぞれの対応するトランジスタT2のドレインとアース線とに接続する。最後に、各トランジスタT2のドレインとアース線とに接続された複数の板状の発光素子200即ち画素LED636が配置された基板(図20の面発光基板400に相当)を所望のサイズに分割して分割基板(図20の分割基板430に相当)とし、この分割基板を用いてLEDディスプレイ630が製造される。
このLEDディスプレイ630は、発光素子自体を画像表示のための画素LEDとして使用するものであるので、液晶表示装置などとは異なり、バックライトが不要である。したがって、部品コストと製造コストを低減できる。
本実施形態においては、画素LED636として、上記第1実施形態またはその代替例に係る板状の発光素子200を用いている。したがって、前述の他の実施形態と同様に、接触抵抗を下げることによる発光効率の向上および消費電力の低減、ならびに歩留まりを向上できる。
なお、図35に示したLEDディスプレイ630の外観形状は単なる一例であり、LEDディスプレイ630の外観形状は如何なるものであってもよい。また、この実施の形態のLEDディスプレイの駆動方式はアクティブマトリックス方式であるが、パッシブ方式としてもよい。
〔第8実施形態〕
図38は、この発明の第8実施形態における表示装置の一例としてのシースルー型(透明)LEDディスプレイ640の外観図である。このシースルー型LEDディスプレイ640は、表示部642がシースルーつまり透明である点において、第7実施形態のLEDディスプレイ630と異なる。表示部を取り囲むフレーム641は不透明としているが、透明であってもよい。
表示部642の高い透明性を確保するために、表示部642を構成する構成部材の全てを透明な材料で形成するのが理想であるが、それが難しい場合には、少なくとも、表示部642を構成する基板、及び基板に形成されるソース線及びゲート線、画素LEDつまり板状の発光素子を覆う保護膜(図17の330参照)を透明な材料で形成すればよい。
シースルー型LEDディスプレイ640が画像を表示していないとき、背部にある物体が表示部642を介して透けて見える。また、画像を表示しているときでも、画像部分以外は透明なままとなる。
第7実施形態と同様、この第8実施形態においても、発光素子自体を画像表示のための画素LEDとして使用するものであるので、液晶表示装置などとは異なり、バックライトが不要である。したがって、部品コストと製造コストを低減できる。また、上記第1実施形態またはその代替例に係る板状の発光素子を画素LEDとして用いているので、接触抵抗を下げることによる発光効率の向上および消費電力の低減、ならびに歩留まりを向上できる。
なお、図38に示したシースルー型LEDディスプレイ640の外観形状は単なる一例であり、その外観形状は如何なるものであってもよい。
上記第5実施形態〜第8実施形態において幾つかのタイプの表示装置を説明したが、これらはほんの一例であり、他のタイプの表示装置にも本発明は適用出来る。例えば、時計型の表示装置、携帯端末のための表示装置にも適用可能である。
以上、本発明を図示した種々の実施形態について説明したが、ここに記載した半導体材料、基板材料、各種寸法、各種形状、製造方法は単に例示であって、発明を限定するものではない。
200 発光素子
200A 発光素子(露出部分205形成前のもの)
201 n型の半導体コア
202 活性層(発光層)
203 p型の半導体層
204 透明導電膜(導電層)
205 露出部分
2011、2012 半導体コア201の2つの端部
2013 半導体コア201の外周面
2013a、2013b 外周面2013を構成する側面
201A n型GaN膜
201B 板状のn型GaN膜
210 サファイア基板
220 マスク
301 ガラス基板
310、321 配置用の電極
311 電極310の一部である連結電極
312 電極310の一部である駆動電極
312B 駆動電極312の一部である凸部
321 電極320の一部である連結電極
322 電極320の一部である駆動電極
322B 駆動電極322の一部である凸部
330 保護膜
331、332 コンタクトホール
340、350 配線
341、351 配線340、350の一部であるコンタクトメタル
400 面発光基板(発光装置)
430A〜430E 分割基板(発光装置)
500 発光装置
501 放熱板
502 絶縁性基板
510 LED電球
511 口金
512 放熱部
513 透光部
600、610 バックライト
601、611 支持基板
602、612 発光装置
620 液晶パネル
621 発光部分
622 透明基板
623 液晶
624 液晶封止板
630 LEDディスプレイ
631 記憶装置
632 制御装置
633 ソースドライバ
634 ゲートドライバ
635 表示部
636 発光素子640 シースルー型LEDディスプレイ
641 フレーム
642 表示部
820 液晶パネル
821 発光部分
822 透明基板
823 カラーフィルタ
824 保護膜
825 液晶
826 TFT
827 ガラス基板
700 眼鏡型表示装置
701 眼鏡レンズ
702 テンプル
703 レンズフレーム
711 発光素子
721 マイクロレンズ
PX 画素
GL ゲート線
SL ソース線
T1,T2 トランジスタ
C キャパシタ
Vs 電源

Claims (9)

  1. 第1の方向において対向する2つの端部とこれら端部の間の2以上の側面からなる外周面を有する第1導電型の半導体コアと、上記半導体コアの上記外周面の回りに配置された第2導電型の半導体層とを少なくとも備えて、上記半導体コアと上記半導体層との間で発光するようになっており、上記半導体コアの側面の少なくとも1つは側面全体が上記半導体層で覆われ、別の側面は上記半導体層によって覆われずに露出している露出部分を有する発光素子であって、
    上記第1の方向と直交する上記半導体コアの横断面は、第2の方向の長さL1と、上記第2の方向と直交する第3の方向の長さL2とを有し、長さL1は、2×L2≦L1≦1000×L2の範囲にあり、
    上記半導体コアの露出部分は、上記第2の方向の長さL3と上記第1の方向の長さL4とを有し、上記長さL3は上記半導体コアの横断面の第2の方向の長さL1の60%〜100%の長さであることを特徴とする発光素子。
  2. 請求項1に記載の発光素子において、
    上記半導体コアは、上記横断面が多角形状または楕円形状である板状コアであることを特徴とする発光素子。
  3. 請求項1または2に記載の発光素子において、
    上記半導体コアは上記第1の方向の長さL5を有し、L5≧L1であることを特徴とする発光素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光素子において、
    上記半導体コアの横断面の上記第3の方向の長さL2および上記第2の方向の長さL1はそれぞれ、100nm〜20μmおよび300nm〜500μmの範囲内にあることを特徴とする発光素子。
  5. 請求項4に記載の発光素子において、
    上記露出部の上記第2方向の長さL3および上記第1方向の長さL4はそれぞれ、300nm〜500μmおよび300nm〜500μmの範囲内にあることを特徴とする発光素子。
  6. 基板と、
    上記基板上に載置された複数の発光素子と、
    上記発光素子に電気的に接続されている配線と
    を備え、
    上記発光素子は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光素子であって、上記第2導電型の半導体層を覆う導電膜をさらに備え、
    上記配線は、上記発光素子の半導体コアの露出部分に接触するコンタクトメタルを有する第1の配線及び上記導電膜に接触するコンタクトメタルを有する第2の配線を含んでいることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項6に記載の発光装置を備えたことを特徴とする照明装置。
  8. 請求項6に記載の発光装置を備えたことを特徴とするバックライト。
  9. 請求項6に記載の発光装置を備えたことを特徴とする表示装置。
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