JP2019148024A - 積層長繊維不織布及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、本発明者は、特殊な横断面形状を持つポリエステル不織布を開発した(特開2013−76182号公報)。これは、ポリエステル長繊維を構成繊維とする不織布であって、該ポリエステル長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した略Y4形状であることを特徴とするポリエステル不織布である。かかるポリエステル不織布は、特異な横断面形状の長繊維によって構成されるため、高剛性であるという特性を持っている。
太繊度ウェブと細繊度ウェブとは、構成繊維同士が三次元的に交絡して積層一体化されてなり、
太繊度ウェブは、ポリエステル長繊維を構成繊維とし、該ポリエステル長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
形状(以下、「略Y4形状」という。)で、単繊維繊度が8デシテックス以上であり、
細繊度ウェブは、単繊維繊度が8デシテックス未満であり、
積層長繊維不織布の目付が100g/m2以上、100gf/cm2荷重時の嵩密度が0.10g/cc以下であることを特徴とする積層長繊維不織布を要旨とする。
(太繊度ウェブの作成)
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸(TPA)100mol%とジオール成分としてエチレングリコール(EG)100mol%を用いて共重合し、ポリエチレンテレフタレート(相対粘度〔ηrel〕1.38、融点260℃)を準備した。そして、図3に示したノズル孔(Y字の下端で上下左右に連結し、かつ、隣り合うY字の/同士及び\同士が平行である「Y形状」)を用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量8.33g/分で溶融紡糸した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸(TPA)100mol%とジオール成分としてエチレングリコール(EG)100mol%を用いて共重合し、ポリエチレンテレフタレート(相対粘度〔ηrel〕1.38、融点260℃)を準備した。そして、孔径0.4mmのノズル孔を用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.67g/分で溶融紡糸した。
太繊度ウェブ(目付200g/m2)の両面に細繊度ウェブ(それぞれ70g/m2)を積層した積層体(目付340g/m2)にニードルパンチ処理を施した。ニードルパンチ処理は、ニードルパンチ用の油剤(DIC社製 UN−12)を繊維質量に対して0.5質量%となるように付着させ、グロッツ・ベッケルト社製ニードル(654851 B271F7 JBF 15×18×40×3 C3+3 G 28017)を具備するニードルパンチ機を用い、ニードル針の深度10mm、パンチ数60パンチ/cm2の条件で、片面から施した。繊維同士が三次元交絡してなる得られた積層長繊維不織布の目付は、360g/m2であった。
実施例1において、太繊度ウェブとして、特異な異型断面のポリエステル長繊維からなる長繊維不織ウェブを3枚積層したものを太繊度ウェブ(目付300g/m2)として用いたこと、ニードルパンチ処理にあたり、積層体として、太繊度ウェブ(目付300g/m2)の片面に細繊度ウェブ(70g/m2)を積層した積層体(目付370g/m2)にニードルパンチ処理を施したこと以外は、実施例1と同様にニードルパンチ処理を施して、実施例2の積層長繊維不織布を得た。得られた実施例2の積層長繊維不織布の目付は386g/m2であった。
実施例1において、太繊度ウェブを用いず細繊度ウェブのみを用いたこと、ニードルパンチ処理にあたり、積層体として、細繊度ウェブ(目付70g/m2のポリエステル長繊維不織ウェブ)を5枚重ねて積層体(目付350g/m2)としたこと以外は、実施例1と同様にニードルパンチ処理を施して、比較例1の長繊維不織布を得た。得られた比較例1の長繊維不織布の目付は402g/m2であった。
本発明の実施例と、比較例とを対比すれば明らかなとおり、実施例に係る積層長繊維不織布は、圧縮した際の厚みの変化が少なく、嵩密度も高いので繊維間空隙を維持していることが分かる。また、実施例に係る積層長繊維不織布の通気度も、比較例と対して、高いものであった。
2 略Y4形状で形成された凹部
3 略Y4形状で形成された凸部
4 略Y4形状で形成された小凹部
5 略Y4形状中の略+字部
6 略Y4形状中の略V字部
Claims (3)
- 単繊維繊度の大きい長繊維を構成繊維とする太繊度ウェブと、前記太繊度ウェブの構成繊維よりも単繊維繊度が小さい長繊維を構成繊維とする細繊度ウェブとが、積層されてなる積層長繊維不織布であって、
太繊度ウェブと細繊度ウェブとは、構成繊維同士が三次元的に交絡して積層一体化されてなり、
太繊度ウェブは、ポリエステル長繊維を構成繊維とし、該ポリエステル長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
形状(以下、「略Y4形状」という。)で、単繊維繊度が8デシテックス以上であり、
細繊度ウェブは、単繊維繊度が8デシテックス未満であり、
積層長繊維不織布の目付が100g/m2以上、100gf/cm2荷重時の嵩密度が0.130g/cc以下であることを特徴とする積層長繊維不織布。 - 太繊度ウェブを構成するポリエステル長繊維が、ポリエチレンテレフタレート長繊維であることを特徴とする請求項1記載の積層長繊維不織布。
- 単繊維繊度が8デシテックス以上、長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
形状(以下、「略Y4形状」という。)であるポリエステル長繊維であって、該ポリエステル長繊維が堆積してなる太繊度ウェブの片面に、単繊維繊度が8デシテックス未満である長繊維が堆積してなる細繊度ウェブを積層し、
この積層体に、ニードルパンチ処理を施して、積層体を構成する長繊維同士を三次元的に交絡させて、一体化させることを特徴とする請求項1記載の積層長繊維不織布の製造方法。
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JP2002038365A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Toray Ind Inc | 土木用不織布およびその製造方法 |
JP2013076182A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Unitika Ltd | ポリエステル長繊維不織布及びその製造方法 |
JP2015147199A (ja) * | 2014-02-07 | 2015-08-20 | 呉羽テック株式会社 | 通気抵抗が少ないプリーツタイプのフィルタ用不織布製濾材並びにその製造方法 |
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