JP2019147533A - テールゲート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両後方のスペースが限られていても、ラッゲジスペースへの荷物の積み降ろしを容易に行うことができるテールゲート構造を提供する。【解決手段】車両2の後部開口4を開閉するテールゲートドア10と、テールゲートドア10に設けられた窓枠11と、窓枠11に取り付けられる窓20とを備え、窓20は、高さ方向に沿って並設された複数の窓部材21を備え、窓部材21を、高さ方向へ移動させることで窓20を開閉する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両後部のラゲッジスペースに荷物を円滑に積み降ろしすることができるテールゲート構造に関する。
従来、荷積み可能なラゲッジスペースを車両後部に備えた車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。荷物の積み降ろし時には、利用者は、テールゲートドアを開け、ラゲッジスペースにアクセスすることになる。
しかしながら、車両後方の壁に近づけて駐車せざるを得ない場合では、テールゲートドアを開けるためのスペースを十分に確保できず、荷物を積み降ろししにくいことがある。
特開2009−161035号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両後方のスペースが限られていても、ラッゲジスペースへの荷物の積み降ろしを容易に行うことができるテールゲート構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両の後部開口を開閉するテールゲートドアと、前記テールゲートドアに設けられた窓枠と、前記窓枠に取り付けられる窓とを備えたテールゲート構造であって、前記窓は、高さ方向又は車幅方向に沿って並設された複数の窓部材を備え、前記窓部材を、前記高さ方向又は前記車幅方向へ移動させる移動手段を備えることを特徴とするテールゲート構造にある。
第1の態様では、テールゲートドアを開くことなく、開いた窓枠からラゲッジスペースなど車両内にアクセスできる。したがって、テールゲートドアを開けるためのスペースを十分に確保できない場合であっても、開放された窓枠から容易に荷物を積み降ろすことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のテールゲート構造において、前記移動手段は、前記窓部材を保持する保持部材と、前記保持部材の移動を案内するガイド部材とを備え、前記保持部材を前記ガイド部材に沿って移動させ、前記ガイド部材は、車両の前後方向に延設され、前記保持部材が収容される水平ガイド部を備えることを特徴とするテールゲート構造にある。
第2の態様では、窓枠を開放したとき、窓部材を水平ガイド部において車両の前後方向に並べて収納することができる。これにより、窓部材を収容するスペースをコンパクトにすることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載のテールゲート構造において、前記水平ガイド部の下方には、前記窓部材から落ちた水滴を誘導する流路部材が設けられていることを特徴とするテールゲート構造にある。
第3の態様では、流路部材により、水滴が車室内に落下することを回避することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の何れか一つの態様に記載のテールゲート構造において、前記窓部材には、隣り合う他の前記窓部材に対向する面に、シール部材が固定されていることを特徴とするテールゲート構造にある。
第4の態様では、隣り合う二つの窓部材を隙間なく並設させることができ、車内の気密性を向上させることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の何れか一つの態様に記載のテールゲート構造において、前記窓部材には、電熱線及び前記電熱線に接続された第1の端子が設けられ、前記テールゲートドアには、前記窓部材が前記窓枠を塞いだ状態において、前記第1の端子に電気的に接続される第2の端子が設けられていることを特徴とするテールゲート構造にある。
第5の態様では、開閉可能に構成された窓部材であっても、電熱線により結露を除去することができる。
本発明によれば、車両後方のスペースが限られていても、ラッゲジスペースへの荷物の積み降ろしを容易に行うことができるテールゲート構造が提供される。
実施形態1に係るテールゲート構造の正面図である。 実施形態1に係るテールゲート構造の側面図である。 実施形態1に係るテールゲート構造の正面図である。 図1のA−A′線断面図である。 図4のB−B′線断面図である。 移動手段の概略構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る移動手段の概略構成を示す平面図である。 実施形態1に係るガイド部材の動作を示す側面図である。 実施形態1に係るガイド部材の動作を示す側面図である。 窓部材の開閉動作を示す移動手段の側面図である。 窓部材の開閉動作を示す移動手段の側面図である。 窓部材の開閉動作を示す移動手段の側面図である。 実施形態2に係る窓部材の断面図である。 実施形態3に係るレインガターを示す側面図である。 実施形態3に係るレインガターの変形例を示す側面図である。 実施形態4に係るテールゲート構造の正面図である。 実施形態4に係るデフォッガを示す断面図である。 実施形態4に係るデフォッガを示す斜視図である。 実施形態5に係るテールゲート構造の正面図である。 実施形態5に係る要部を拡大したワイパーの側面図である。 実施形態5に係るテールゲート構造の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1及び図3はテールゲート構造の正面図であり、図2はテールゲート構造の側面図である。図中のX方向は車両の前後方向、Y方向は車幅方向、Z方向は高さ方向であり、以後の図でも同様である。
車両2には、リアシート(図示せず)の後方に荷物等を収納できるラゲッジスペース3が設けられている。また、車両2には、テールゲートドア10が回動可能に連結されている。テールゲートドア10は、ラゲッジスペース3の後部開口4を開閉する。本実施形態では、テールゲートドア10の上端部が回動中心となっている。
図1は、後部開口4を閉じた状態のテールゲートドア10を示している。一方、図2は、上端部を中心として回動し、後部開口4を開いた状態のテールゲートドア10を示している。
図1及び図3に示すように、テールゲートドア10には、窓枠11が形成されており、窓枠11には窓20が取り付けられている。窓20は複数の窓部材21から構成されている。
窓部材21は、各窓部材21は車幅方向に長尺となるように形成された矩形状のガラスからなる。各窓部材21同士の長辺をあわせ、高さ方向に4枚並べて一枚の窓20として機能するようになっている。ガラスの色は特に限定はない。例えば、上側の2枚の窓部材21は透明ガラスとし、下側の2枚の窓部材21は黒色の半透明ガラスとしてもよい。これにより、リアミラーを介した車両2の後方の視認性を確保するとともに、ラゲッジスペース3が外部から視認されにくくすることができる。
なお、窓部材21の枚数に特に限定はない。また、窓部材21の材料はガラスに限らず、透光性のある材料であればよい。
図1に示すように、窓部材21が高さ方向に沿って並設されることで、窓枠11の全体が閉じた状態(塞がれた状態)となる。一方、図3に示すように、詳細は後述するが、窓部材21は車両2の高さ方向に沿って移動可能となっている。このため、窓部材21が高さ方向の上方に移動して、窓枠11の一部が開いた状態となる。
窓部材21の移動、すなわち窓枠11の開閉は、テールゲートドア10が閉じた状態(図1参照)においても、テールゲートドアが開いた状態(図2参照)においても可能となっている。したがって、本実施形態のテールゲート構造1は、次の4つの状態を取り得る。
1.窓20が窓枠11を閉じ、かつテールゲートドアが開いた状態
2.窓20が窓枠11を開放し、かつテールゲートドアが閉じた状態
3.窓20が窓枠11を開放し、かつテールゲートドアが開いた状態
4.窓20が窓枠11を閉じ、かつテールゲートドアが閉じた状態
第4の状態は、ラゲッジスペース3の後部開口4が閉じた状態であり、第1〜第3の状態は、ラゲッジスペース3の後部開口4が開いた状態である。第1の状態は、一般的なテールゲートドアと同様に後部開口4を開いた状態である。
第2の状態では、テールゲートドア10を開くことなく、開いた窓枠11からラゲッジスペース3にアクセスできる。このため、テールゲートドア10を開けるためのスペースを十分に確保できない場合であっても、開放された窓枠11から容易に荷物を積み降ろすことができる。
第3の状態では、テールゲートドア10を庇のように用いることができるとともに、窓枠11が開放されているので、窓枠11を通して空を直接視野に入れることができる。例えば、ラゲッジスペース3に着座し、窓枠11を通して天体観測をするなどの用途が期待できる。
このようなテールゲートドア10、窓枠11及び窓20を備えたテールゲート構造1は、窓20を構成する窓部材21を移動させる移動手段30を備えている。図4及び図5を用いて移動手段30の構成について説明する。図4は図1のA−A′線断面図であり、図5は図4のB−B′線断面図である。
テールゲートドア10は、アウターパネル12とインナーパネル13とで形成されており、これらの間のスペースに移動手段30が配置されている。具体的には、移動手段30は、保持部材40、ガイド部材50、ワイヤー60及びモーター61を備えている。
保持部材40は、窓部材21を保持する部材である。本実施形態では、一枚の窓部材21の両側のそれぞれにおいて、高さ方向に離れた2つの保持部材40、つまり合計4つの保持部材40が窓部材21に取り付けられている。
ガイド部材50は、断面が凹状に形成されたガイド溝51を有している。ガイド溝51は、高さ方向に延設された垂直ガイド部52と、垂直ガイド部52の上部から車両2の前方に向けて延設された水平ガイド部53とを有する。水平ガイド部53は高さ方向に離れて2本設けられている。
保持部材40は、ガイド溝51に沿って、窓部材21を保持したまま移動可能となっている。このような保持部材40を移動させる機構としてワイヤー60及びモーター61が設けられている。具体的には、テールゲートドア10には、モーター61、第1滑車62、及び第2滑車63が設けられている。第1滑車62はガイド部材50よりも上方かつ前方に配置され、第2滑車63はガイド部材50よりも下方(垂直ガイド部52の延長線上における下方)に配置されている。モーター61、第1滑車62、及び第2滑車63は、車幅方向を軸方向として回転するように取り付けられている。
ワイヤー60は、環状に形成され、モーター61、第1滑車62、及び第2滑車63に張設されている。また、保持部材40は、ワイヤー60を挟持している。このような構成により、ワイヤー60がモーター61により巻回されると、保持部材40が窓部材21を保持したまま、ワイヤー60に引っ張られ、垂直ガイド部52に沿って高さ方向に移動し、水平ガイド部53に沿って前後方向に移動する。
つまり、図5の例では、右回りにワイヤー60を回転させれば、窓部材21は垂直ガイド部52に沿って上方へ移動し、さらに、水平ガイド部53に沿って前方へ移動する。一方、左回りにワイヤー60を回転させれば、窓部材21が水平ガイド部53に沿って後方へ移動し、さらに、垂直ガイド部52に沿って下方へ移動する。このように窓部材21が移動することで、窓部材21が窓枠11を開閉することが可能となっている。
なお、図4に示すように、テールゲートドア10のアウターパネル12には、窓枠シール部材14が設けられている。窓枠シール部材14は、窓枠11の内面を囲うように環状に形成されたゴムなどの弾性材料からなる部材である。窓枠シール部材14は、アウターパネル12と窓部材21との隙間を埋める部材である。
図6から図9を用いて、窓部材21を移動させるための移動手段30について詳細に説明する。図6は移動手段の概略構成を示す斜視図であり、図7は移動手段の概略構成を示す平面図であり、図8及び図9はガイド部材の動作を示す側面図である。
移動手段30の一部を構成する保持部材40は、保持部41、軸部42、回転体43、挟持部44を備えている。
保持部41は、窓部材21を保持する部分であり、窓部材21の端部を挟み込むようにして保持している。窓部材21は、車両2の後方に法線が向いた状態で保持部41に保持されている。
軸部42は、保持部41に連結され、車幅方向に延びた形状を有している。回転体43は、円筒状に形成された部材であり、円筒の中心に挿通孔45が設けられている。挿通孔45には、軸部42が挿通している。回転体43は、ガイド部材50のガイド溝51内を回転しながら、移動することが可能となっている。なお、回転体43は軸部42とは独立して回転する。
また、ガイド溝51の底部には、貫通孔55が形成されている(図8及び図9以外では貫通孔55の図示は省略している)。貫通孔55は、ガイド溝51の全体に亘って形成されている。上記した軸部42は貫通孔55を挿通している。
挟持部44は、ワイヤー60を挟持する部分である。具体的には、貫通孔55から窓部材21とは反対側へ突出した軸部42の先端部分に、挟持部44が連結されている。また、挟持部44は、二つの挟持片46と、図示しないバネなどの付勢部材から構成されている。二つの挟持片46は挟持軸47で連結しており、挟持軸47を中心として回動可能である。付勢部材は、二つの挟持片46の先端側が閉じるように常時付勢している。また、挟持部44は、軸部42とは独立して回転可能であり、挟持部44の回転軸は、軸部42と同軸である。
このような構成の保持部材40は、回転体43がガイド溝51に沿って移動すると、これに伴って軸部42に連結された保持部41及び挟持部44も移動する。保持部41は、回転体43の回転とは独立しているので、保持部材40が移動しても、窓部材21の姿勢を維持することができる。一方、挟持部44は、回転体43の回転とは独立して回動可能である。このため、挟持部44は、挟持したワイヤー60に引っ張られる方向に追随して回転することができる。
移動手段30は、解除ピン65及びアクチュエータ66を備えている。解除ピン65は、挟持部44によるワイヤー60の挟持を強制的に解除するための部材である。水平ガイド部53に収容された保持部材40に対して、挟持部44に対向するように解除ピン65が配置されている。アクチュエータ66は解除ピン65を挟持部44に対して近接又は離隔する方向(車幅方向)へ移動させる装置である。なお、図5に示すように窓部材21が配置された状態(すなわち、窓枠11を閉じた状態)において、各窓部材21を保持する保持部材40の挟持部44に対向する位置にも、解除ピン及びアクチュエータが配置されている。
図8に示すように、アクチュエータ66(図7参照)により解除ピン65が挟持部44から離隔させられた状態では、挟持部44は付勢部材により付勢され、ワイヤー60を挟持している。図9に示すように、解除ピン65は、アクチュエータ66(図7参照)により挟持部44に接触するよう移動させられる。これにより、2つの挟持片46の間に解除ピン65が挿入され、挟持片46によるワイヤー60の挟持が解除される。このような解除ピン65及びアクチュエータ66は、保持部材40ごとに近接又は離隔を制御することが可能となっている。
図10から図12を用いて、上述した移動手段30による窓部材21の開閉動作について説明する。図10から図12は窓部材21の開閉動作を示す移動手段の側面図である。
図10に示すように、4枚の窓部材21(同図では2枚を図示)が高さ方向に並び1枚の窓20として窓枠11(図1等参照)を閉じている。このような状態でモーター61を回動させ、右回りにワイヤー60を巻回する。
各窓部材21に取り付けられた保持部材40は、挟持部44がワイヤー60を挟持している。したがって、保持部材40は、ワイヤー60に引っ張られ、ガイド部材50の垂直ガイド部52に沿って上方へ移動する。保持部材40は、垂直ガイド部52の上端部に到達したら、水平ガイド部53に沿って前方へ移動する。
なお、保持部41(図6等参照)は、回転体43の回転とは独立しているので、保持部材40がガイド部材50のガイド溝51を回転しながら移動しているときであっても、窓部材21の姿勢を保持することができる。
また、保持部材40が垂直ガイド部52にあるとき、挟持部44に挟持されたワイヤー60の向きは高さ方向に沿った向きである。一方、保持部材40が水平ガイド部53にあるとき、挟持部44に挟持されたワイヤー60の向きは前後方向に沿った向きである。このように保持部材40の位置によってワイヤー60の向きは異なる。上述したように、挟持部44は、軸部42に対して回転することが可能であるので、ワイヤー60を挟持したまま、ワイヤー60の様々な向きに追随することができる。
図11は、最も上側の窓部材21が水平ガイド部53に移動した状態を示している。また、2個目以降の窓部材21も当初の位置から、窓部材21の一個分だけ上方へ移動している。
窓部材21(保持部材40)が水平ガイド部53の前端部に到達したとき、図9に示したように、解除ピン65により挟持部44によるワイヤー60の挟持を解除させる。これにより、窓部材21は、ワイヤー60により移動させられないので、水平ガイド部53に保持することができる。
水平ガイド部53に保持された保持部材40においては、挟持部44がワイヤー60を解除する。したがって、ワイヤー60を右回りに巻回を続けても2個目以降の窓部材21(保持部材40)をワイヤー60で引っ張ることができる。
図12は、2個目から4個目の保持部材40も水平ガイド部53に到達した状態を示している。2個目以降の保持部材40についても、ワイヤー60に引っ張られることで、垂直ガイド部52に沿って上方に移動し、水平ガイド部53に到達し、一つ前の保持部材40に接触する位置で止まる。このとき、解除ピン65を動作させて挟持部44によるワイヤー60の挟持を解除させる。このようにして、全ての保持部材40が窓部材21を保持した状態で水平ガイド部53に収容される。このように保持部材40を介して窓部材21を水平ガイド部53に移動させることで、窓枠11を開放することができる。
一方、窓枠11を窓部材21で閉じるときには、次のように行う。特に図示しないが、まず、水平ガイド部53に収容された最も後方側(図12の最も左側)の窓部材21について、これを保持する保持部材40から解除ピン65を離隔させる。これにより、挟持部44にワイヤー60を挟持させる。
次に、ワイヤー60を収納時と反対回り(左回り)に巻回させる。ワイヤー60に引っ張られて、窓部材21が水平ガイド部53を後方に移動し、垂直ガイド部52を下方に移動する。そして、窓部材21は垂直ガイド部52の所定位置(窓枠11の下側を塞ぐ位置)に到達する。
次に、窓部材21が所定位置に到達したとき、解除ピン65により、保持部材40の挟持部44によるワイヤー60の挟持を解除させる。これにより、窓部材21を保持した保持部材40を垂直ガイド部52の所定位置に維持したまま、ワイヤー60の巻回を続けることができる。
2個目以降の窓部材21についても1個目と同様に移動させる。これにより、各窓部材21が一つ前の窓部材21の上側に接触する位置に到達する。そして、窓部材21が図5に示した状態となったら、モーター61を止め、ワイヤー60の巻回を止める。これにより、窓部材21により窓枠11を閉じることができる。
以上に説明したように、本実施形態のテールゲート構造1は、テールゲートドア10を閉じた状態において、窓部材21を移動させて窓枠11を開閉することができる移動手段30を備えている。このようなテールゲート構造1によれば、テールゲートドア10を開くことなく、開いた窓枠11からラゲッジスペース3にアクセスできる。したがって、テールゲートドア10を開けるためのスペースを十分に確保できない場合であっても、開放された窓枠11から容易に荷物を積み降ろすことができる。
本実施形態のテールゲート構造1は、移動手段30を構成するガイド部材50は、車両2の前方に延設された水平ガイド部53を備えている。水平ガイド部53には、窓部材21を保持した保持部材40が収容されるようになっている。このような構成によれば、窓枠11を開放したとき、窓部材21を水平ガイド部53において車両2の前後方向に並べて収納することができる(図12参照)。これにより、窓部材21を収容するスペースをコンパクトにすることができる。
仮に、図5に示したように窓部材21を高さ方向に並べたまま窓枠11を開放する場合では、垂直ガイド部52を上方に延長し、その延長した部分に窓部材21を収納することになる。このため、テールゲートドア10に、垂直ガイド部52の延長部分を設けるためのスペースを確保する必要があり、その分、窓枠11の大きさが小さくなる。
本実施形態では、車両2の前後方向に並べて水平ガイド部53に窓部材21を収納するので、上記したような延長部分を確保するためのスペースが不要であり、十分な大きさの窓枠11を確保できる。
〈実施形態2〉
図13は、本実施形態に係る窓部材21の断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る窓部材21には、隣り合う他の窓部材21に対向する面(対向面22)にシール部材25が設けられている。シール部材25は、窓部材21の長辺に沿った形状とされている。具体的には、シール部材25は、下側の窓部材21の対向面22に取り付けられた平板状のベース部27と、ベース部27に取り付けられた円筒状のシール部26とを備えている。このシール部26が、上側の窓部材21に押圧されて弾性変形することで、2つの窓部材21の間をシールしている。
このようなシール部材25により、窓部材21が窓枠11を閉じた状態、すなわち高さ方向に並設された状態において、隣り合う二つの窓部材21を隙間なく並設させることができ、車内の気密性を向上させることができる。
なお、シール部材25は、このような形状に限定されない。例えば、平板状のシール部材としてもよいし、シール部材25の対向面22に上側の窓部材21が嵌め込まれる溝を設けてもよい。
〈実施形態3〉
図14は、本実施形態に係る流路部材の一例であるレインガターを示す側面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るテールゲート構造1では、水平ガイド部53の下方にレインガター70が配置されている。レインガター70は、水平ガイド部53に収納された窓部材21から落ちた水滴を受け止め、所定箇所へ誘導する部材である。本実施形態のレインガター70は、車幅方向に長尺な平板部材からなり、車両2の前方側の長辺部を上方に折り曲げて形成されている。
雨天時などにおいて、窓枠11を閉じた状態の窓部材21には水滴が付着する。窓枠11を開放し、窓部材21を水平ガイド部53に収納した際には、水滴が落ちてレインガター70に受け止められる。レインガター70に落ちた水滴は、折り曲げた部分に沿って車両2の車幅方向へ誘導され、例えば、アウターパネル12の内面などに誘導される。このようなレインガター70により、水滴がラゲッジスペース3に落下することを回避することができる。
また、レインガター70は、常時機能している必要はなく、必要に応じて水平ガイド部53の下方に配置されるようにしてもよい。図15は、レインガターの変形例を示す側面図である。図15(a)に示すように、レインガター70Aは、車幅方向に延びた軸を中心に巻回されたシート状の部材からなる。そして、図15(b)に示すように、レインガター70Aの一端を引っ張ることで、巻回が解け、平面状に展開する。
テールゲートドア10には、平面状に展開したレインガター70Aの一端を支持する支持部材(図示せず)が設けられている。支持部材でレインガター70Aを支持することで、窓部材21の下方において平面状に展開したレインガター70Aを配置することができる。
このような構造のレインガター70Aによれば、水滴がラゲッジスペース3に落下することを回避することができる。さらには、不要なときにはレインガター70Aを図15(a)のように収納できるので、ラゲッジスペース3において窓部材21の下方の領域を広くとることができる。
レインガター70、70Aを設ける箇所については、特に限定はないが、隣り合う窓部材21の境界と同程度の高さにすることが好ましい。テールゲートドア10を車両2の後方から正面視したとき、レインガター70、70Aが当該境界に重なるので、レインガター70、70Aが見難くなり、美観を向上することができる。
〈実施形態4〉
図16は、デフォッガを設けたテールゲート構造の正面図であり、図17は、デフォッガの構造を示す図4と同様の線断面図であり、図18は、デフォッガの構造を示す斜視図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図16に示すように、テールゲート構造1には、窓部材21にデフォッガ80が設けられている。なお、同図では、最も上側の窓部材21にデフォッガ80を設けた構成を示しており、他の窓部材21に設けられたデフォッガ80については図示を省略している。
デフォッガ80は、電熱線81、電源82、導線83及び端子部84を備えている。電熱線81は、窓部材21に埋め込まれた配線である。電熱線81は、電源82から供給された電気により発熱し、窓部材21の結露を除去する。電源82は、導線83と端子部84を介して電熱線81の両端に電気的に接続されている。
デフォッガ80は、窓部材21が窓枠11を閉じた状態においては、閉回路を形成して電熱線81に電気を供給することが可能となっている。また、デフォッガ80は、窓部材21が窓枠11を開放した状態(図3等参照)においては、回路が開放し、電熱線81に電気が供給されないようになっている。
図17及び図18を用いて、端子部84の詳細な構成を説明する。端子部84は、電熱線81に接続された第1の端子85と、テールゲートドア10側に設けられた第2の端子86とを備えている。第1の端子85は、平板状の金属片であり、窓部材21に設けられた電熱線81に接続されている。第2の端子86は、第1の端子85が挟み込まれる隙間を有する金属からなる部材である。第2の端子86はガイド部材50に固定されており、また、導線83を介して電源82に電気的に接続されている。
第1の端子85は、上方から下方へ向けて移動すると第2の端子86の隙間に嵌め込まれるようになっている。また、第1の端子85は、下方から上方へ向けて移動すると、第2の端子86の隙間から離れるようになっている。
このような構成に端子部84は、窓部材21が窓枠11を塞いだ状態においては、第1の端子85が第2の端子86の隙間に嵌め込まれた状態となる。すなわち、第1の端子85と第2の端子86とが電気的に接続され、デフォッガ80が閉回路を形成し、電熱線81に電気が供給可能となる。一方、窓枠11を開く際には窓部材21は上方へ移動する。このとき、第1の端子85は窓部材21の移動に伴い、第2の端子86から取り外され、電熱線81への電気の供給が行われない。
このような構造のデフォッガ80を備えたテールゲート構造1によれば、開閉可能に構成された窓部材21であっても、デフォッガ80により結露を除去することができる。
〈実施形態5〉
図19は、本実施形態に係るワイパーを備えたテールゲート構造の正面図であり、図20は要部を拡大したワイパーの側面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態のテールゲートドア10には、ワイパーブレード91とこれに取り付けられたワイパーゴム92を備えるワイパー90が設けられている。ワイパー90は、稼働時においては、軸部を中心に回動してワイパーゴム92により窓20の水滴を除去する。一方、ワイパー90は、非稼働時においては、ワイパーブレード91がほぼ水平となった状態で、窓枠11の上部近傍に固定される。
窓枠11の上部には、ワイパーゴム92を窓部材21から離すためのストッパー93が設けられている。非稼働時において、ワイパーブレード91が窓枠11の上部近傍に位置するとき、ワイパーブレード91の両端部がストッパー93により持ち上げられ、ワイパーゴム92が窓部材21から離隔する。
このように、ワイパー90の非稼働時においては、ワイパーゴム92が窓部材21から離隔している。これにより、窓部材21を移動させる際には、ワイパーゴム92と接触することによる抵抗を受けないので、より円滑に、窓部材21を移動させることができる。
図21に、ワイパーの変形例を示す。同図に示すように、テールゲートドア10には、窓枠11よりも上側に、車幅方向に沿うガイドレール95が設けられている。ガイドレール95には、ワイパー90Aがスライド可能に取り付けられている。ワイパー90Aはガイドレール95に沿って車幅方向に移動することで、窓部材21に付着した水滴を除去する。なお、特に図示しないが、この変形例についても図19及び図20に示したストッパー93を設けてもよい。この場合、ストッパー93は、非稼働時におけるワイパー90Aの位置に対応して設ければよい。
なお、実施形態2で説明したシール部材25を窓部材21の間に設け、さらに本実施形態のワイパー90、90Aを設けたテールゲート構造1においては、シール部材25は、ワイパーゴム92よりも耐久性が高いものとすることが好ましい。これにより、ワイパー90、90Aの動作により、ワイパーゴム92がシール部材25上を摺動しても、シール部材25の損耗を低減できる。これにより、窓部材21間のシール性をより長期間維持することができる。
〈他の実施形態〉
なお、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
上記実施形態では、窓部材21は、高さ方向に移動するように構成したがこれに限定されない。例えば、車幅方向に移動可能とし、窓枠11が車幅方向に開閉するようにしてもよい。
移動手段30は、窓部材21を水平ガイド部53に移動させ、車両の前後方向に並ぶように収容させた構成としたが、このような構成に限定されない。例えば、高さ方向にのみ窓部材21を移動させることで窓枠11を開閉させる構造としてもよい。
移動手段30は、ワイヤー60及びモーター61により保持部材40を介して窓部材21を移動させたが、このような構成に限定されない。
1…テールゲート構造、2…車両、3…ラゲッジスペース、4…後部開口、10…テールゲートドア、11…窓枠、20…窓、21…窓部材、25…シール部材、30…移動手段、40…保持部材、50…ガイド部材、51…ガイド溝、52…垂直ガイド部、53…水平ガイド部、60…ワイヤー、61…モーター、70、70A…レインガター(流路部材)、80…デフォッガ、81…電熱線、85…第1の端子、86…第2の端子

Claims (5)

  1. 車両の後部開口を開閉するテールゲートドアと、前記テールゲートドアに設けられた窓枠と、前記窓枠に取り付けられる窓とを備えたテールゲート構造であって、
    前記窓は、高さ方向又は車幅方向に沿って並設された複数の窓部材を備え、
    前記窓部材を、前記高さ方向又は前記車幅方向へ移動させる移動手段を備える
    ことを特徴とするテールゲート構造。
  2. 請求項1に記載のテールゲート構造であって、
    前記移動手段は、前記窓部材を保持する保持部材と、前記保持部材の移動を案内するガイド部材とを備え、前記保持部材を前記ガイド部材に沿って移動させ、
    前記ガイド部材は、車両の前後方向に延設され、前記保持部材が収容される水平ガイド部を備える
    ことを特徴とするテールゲート構造。
  3. 請求項2に記載のテールゲート構造において、
    前記水平ガイド部の下方には、前記窓部材から落ちた水滴を誘導する流路部材が設けられている
    ことを特徴とするテールゲート構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のテールゲート構造において、
    前記窓部材には、隣り合う他の前記窓部材に対向する面に、シール部材が固定されている
    ことを特徴とするテールゲート構造。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載のテールゲート構造において、
    前記窓部材には、電熱線及び前記電熱線に接続された第1の端子が設けられ、
    前記テールゲートドアには、前記窓部材が前記窓枠を塞いだ状態において、前記第1の端子に電気的に接続される第2の端子が設けられている
    ことを特徴とするテールゲート構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021104711A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社豊田自動織機 車両用シャッタ

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