JP2019146897A - 顔の肌の追従性の推定方法、推定装置及び推定プログラム、並びに、皮下組織の粘弾性の推定方法、推定装置及び推定プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
一方、画像解析は解析用のソフトウェアさえあれば実施可能であり、高額な設備投資は不要である。
しかし、顔の画像又は動画を解析することによって、肌の内部の粘弾性を評価する技術はこれまでに知られていない。
このような問題に鑑み、本発明の解決しようとする第1の課題は、画像撮影などにより取得可能な外面的な情報から肌の内部の粘弾性を推定することを可能にする新規の技術を提供することにある。
したがって、本発明の解決しようとする第2の課題は、肌の内部の物理的測定値から表情変化における顔の肌の追従性を推定する新規の技術を提供することにある。
すなわち、本発明は、表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記追従性の測定値を指標として皮下組織の粘弾性を推定することを特徴とする、皮下組織の粘弾性の推定方法である。
予め用意した回帰式を用いることで、より正確に皮下組織の粘弾性を推定することができる。
本発明の推定方法は、特に皮下組織上層の粘弾性を推定するのに有用である。
追従性を「時間の差分」という定量的数値によって取得することで、より正確に皮下組織の粘弾性を推定することができる。
このように開口表情変化における顎と頬の動きを測定することにより、追従性を容易に定量化することができ、より正確に皮下組織の粘弾性を推定することができる。
(i)顔の任意の点を参照点とし、該参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii)前記参照点と第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii)工程(i)で特定した時間と、工程(ii)で特定した時間との差分を求める工程
このように参照点を設けることによって、より精度よく追従性を測定することができる。
(i)顔の任意の点を参照点とし、該参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii´)第2のマーカーを顔の高さ方向に並列して複数設定し、前記参照点とそれぞれの第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii´)工程(i)で特定した時間と、工程(ii)で特定したそれぞれの第2のマーカーに係る時間との差分を求める工程
(iv)工程(iii´)で求めた、それぞれの第2のマーカーに係る前記差分を、それぞれの第2のマーカーの座標ごとにプロットし、回帰分析を行い、回帰直線の傾きを算出する工程
このように第2のマーカーを複数設定し、第1のマーカーの動きに対する、それぞれの第2のマーカーの動きの遅れに関して回帰分析を行った結果得られる回帰直線の傾きを「追従性の測定値」として評価することも可能である。これにより、より精度よく追従性を測定し、粘弾性を高確度で推定することができる。
頬における顎から離れた位置ほど加齢に伴う追従性の悪化が顕著に観察される。そのため、本形態のように頬のより上方に第2のマーカーを設定することによって、より精度よく皮下組織の粘弾性を推定することができる。
モーションキャプチャ―技術を用いることにより、容易に追従性を測定することができ、簡便に皮下組織の粘弾性を推定することができる。
本発明は、上述した皮下組織の粘弾性の推定方法と表裏をなすものである。本発明によれば、肌の深部に位置する皮下組織の物理特性から、簡便に表情変化における顔の肌の追従性を推定することができる。
このように回帰式を用いることによって、より精度よく表情変化における顔の肌の追従性を推定することができる。
本発明の粘弾性推定装置は、前記相関関係を示す相関データを記憶する記憶手段と、
被験者の表情変化における顔の肌の追従性を、前記記憶手段に記憶された前記相関データと照合して、前記粘弾性を算出する粘弾性算出手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の粘弾性推定プログラムは、コンピュータを、
被験者の表情変化における顔の肌の追従性を、前記相関関係を示す粘弾性相関データと照合して、前記粘弾性を算出する粘弾性算出手段として、
機能させることを特徴とする。
本発明の追従性の推定装置は、前記相関関係を示す相関データを記憶する記憶手段と、
被験者の肌の皮下組織の粘弾性を、記憶手段に記憶された前記相関データと照合して、追従性を算出する追従性算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の推定プログラムは、コンピュータを、
被験者の肌の皮下組織の粘弾性を、前記相関関係を示す相関データと照合して、追従性を算出する追従性算出手段として、
機能させることを特徴とする。
また、本発明によれば、皮下組織の粘弾性という皮膚内部の物理特性から、表情変化における顔の肌の追従性という外面的な特性を容易に推定することができる。
以下、図1を参照しながら本発明の実施の形態について詳述する。
表情変化における顔の肌の追従性(以下、単に追従性ともいう)と皮下組織の粘弾性との間には、正の相関関係が成立する。本発明は、かかる相関関係を利用して追従性から皮下組織の粘弾性を推定する。
具体的には、皮下組織を深さ方向に1:2:1の比率で分割したとき、一番上に位置する層(真皮に接する層)のことを皮下組織上層という。
また、フックの法則(下記式1)に基づき、粘弾性を「ひずみ」により評価してもよい。
上述の回帰式又は回帰モデルの作成に当たっても、目的変数を皮下組織のヤング率又はひずみ、説明変数を追従性と置いてよい。
より具体的には、追従性は、表情変化における、顔の任意の位置に設定された少なくとも2つのマーカーの運動速度が最大となる時間の差分として定量的に測定できる。
この場合、第1のマーカー1は顎の任意の位置に設定することが好ましい。より好ましくは顎の先端付近に第1のマーカー1を設定する(図1)。
(i)顔の任意の点を参照点とし、参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii)前記参照点と第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii)前記(i)工程で特定した時間と、前記(ii)工程で特定した時間との差分を求める工程
以下、それぞれの工程について詳述する。
このように顔の任意の点を参照点3に設定し、この参照点3からの距離で第1のマーカー1と第2のマーカー2の動きをとらえることで、表情変化における頭の動きに左右されることなく、第1のマーカー1と第2のマーカー2のそれぞれの運動の相対評価が可能となる。
開口表情変化において額の肌は動きにくいため、額の任意の位置、より好ましくは額の上部、さらに好ましくは髪の生え際付近を参照点3に設定することが好ましい(図1)。
当然であるが工程(i)と工程(ii)における参照点3は同一とする。
(i)顔の任意の点を参照点とし、該参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii´)第2のマーカーを顔の高さ方向に並列して複数設定し、前記参照点とそれぞれの第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii´)工程(i)で特定した時間と、工程(ii)で特定したそれぞれの第2のマーカーに係る時間との差分を求める工程
(iv)工程(iii´)で求めた、それぞれの第2のマーカーに係る前記差分を、それぞれの第2のマーカーを設定した顔における相対的な位置ごとにプロットし、回帰分析を行い、回帰直線の傾きを算出する工程
以下、それぞれの工程について詳述する。
具体的には、変化量V1が最大となる時間と、変化量V21〜23が最大となる時間の差分を縦軸、それぞれの第2のマーカーの座標を横軸にプロットする(図2)。第2のマーカーは顔における高さ方向に並列して設定されているため、ここでいう「座標」は高さ方向における座標である。
なお、当然のことであるが、縦軸と横軸を入れ替えてプロットしても構わない。
また、第2のマーカーを高さ方向において等間隔に設定する場合には、それぞれの第2のマーカーの座標を特定数値として決定してグラフにプロットする必要はない。この場合には、それぞれの第2のマーカーの座標については、横軸方向に等間隔にプロットすればよい(図2)
回帰分析により得られた回帰直線の傾き(図2中の「a」の数値)を追従性の測定値とする。
また、線41の上方及び下方の何れにも第2のマーカーを設定することが好ましい(図1)。
これにより、工程(iv)における回帰分析の精度を向上させることができる。
この場合、一般的なカメラ装置で評価対象の顔の動画像を撮影した映像を用いてよいが、画像解析に耐えうる程度の解像度を有していることが好ましい。
より詳しくは、統計学的に有意な数の被験者について、上述の方法で追従性の測定を行い、同被験者について後述する方法で皮下組織の粘弾性の測定を行う。これら測定値に基づき追従性を説明変数、皮下組織の粘弾性を目的変数とする回帰式又は回帰モデルを作成する。
上述したとおり、表情変化における顔の肌の追従性と皮下組織の粘弾性との間には、正の相関関係が成立する。本発明は、かかる相関関係を利用して皮下組織の粘弾性から追従性を推定する。
上記相関関係は好ましくは式またはモデルで示される。式またはモデルとしては、単回帰式又は単回帰モデルが好ましく挙げられる。
より詳しくは、統計学的に有意な数の被験者について、上述した方法で追従性の測定を行い、同被験者について上述した方法で皮下組織の粘弾性の測定を行う。これら測定値に基づき皮下組織の粘弾性を説明変数、追従性を目的変数とする回帰式又は回帰モデルを作成する。
以下、皮下組織の粘弾性の推定装置について図3を参照しながら説明を加える。なお、本発明の皮下組織の粘弾性の推定装置は、上記<1>の項目で説明した皮下組織の粘弾性の推定方法を実施するための装置である。したがって、上記<1>の項目の説明は、以下の皮下組織の粘弾性の推定装置に関しても妥当する。
被験者の表情変化における顔の肌の追従性を、記憶手段421に記憶された粘弾性相関データと照合して、前記粘弾性を算出する粘弾性算出手段413と、を備える。
また、追従性算出手段412が、上記<1>の項目で説明した工程(i)、(ii´)、(iii´)及び(iv)を実行することで、変化量V1及び変化量V21〜23が最大値となる時間を特定し、これらの時間の差分を算出し、当該差分と第2のマーカー21〜23の座標との回帰分析を行い、その回帰直線の傾き、すなわち追従性を算出するように構成してもよい。
CPU41が追従性算出手段412を備える。
CPU41が数値化手段411を備える。
なお、別途、第2のマーカーの座標を入力する座標入力部(図示なし)を設けてもよい。
本発明は上述の皮下組織の粘弾性の推定方法をコンピュータに実行させる皮下組織の粘弾性の推定プログラムにも関する。本発明のプログラムは、上述した本発明の粘弾性の推定装置に含まれるCPUにおける各手段に対応するため、図3の符号を付しながら説明する。
以下、表情変化における顔の肌の追従性の推定装置について図4を参照しながら説明を加える。なお、本発明の追従性の推定装置は、上記<2>の項目で説明した追従性の推定方法を実施するための装置である。したがって、上記<2>の項目の説明は、以下の追従性の推定装置に関しても妥当する。
被験者の肌の皮下組織の粘弾性を、記憶手段521に記憶された追従性相関データと照合して、追従性を算出する追従性算出手段512と、を備える。
CPU51が数値化手段511を備える。
本発明は上述の追従性の推定方法をコンピュータに実行させる、追従性の推定プログラムにも関する。本発明のプログラムは、上述した本発明の追従性の推定装置に含まれるCPUにおける各手段に対応するため、図4の符号を付しながら説明する。
20〜60代の日本人女性各世代20名ずつ、合計100名を被験者とした。被験者の顔に図5に示すように、額の上方(生え際付近)に一点(参照点)、顎に1点(ポイント0)、頬の高さ方向に並列するように7点(ポイント1〜ポイント7)のモーションキャプチャ用の反射マーカーを貼り付けた。
図5に示すように、被験者に無表情状態(図5左)から開口状態(図5右)への縦方向に伸びる表情変化(開口表情変化)をしてもらい、これを3台のカメラで動画撮影(30fps)し、各マーカーの運動情報を取得した。
まず、参照点からポイント0乃至7の距離の単位時間当たりの変化量を経時的に測定し、表情表出開始時点から、それぞれの変化量が最大となる時点の時間を測定した。その後、参照点からポイント0の距離の単位時間当たりの変化量が最大となる時間と、参照点からポイント1〜7の距離の単位時間当たりの変化量が最大となる時間との差分(追従性)を計算した。なお、本試験においては時間の差分を動画像のフレームの差(Δフレーム)として評価した。
試験例1のモーションキャプチャ解析を実施した合計18名の被験者に対し、エラストグラフィ(日立製作所)を用いて皮膚内部の粘弾性(ひずみ)を測定した(図7)。なお、粘弾性の測定については、測定エリアを皮膚の表層部分(表皮及び真皮)と、皮下組織上層、皮下組織中層及び皮下組織下層の合計4層に分け、層別の相対的な粘弾性を算出した。皮下組織上層、皮下組織中層及び皮下組織下層については、皮下組織を深さ方向において1:2:1の比率で分割することで設定した。
試験例1で得られた追従性の測定値(回帰直線の傾き)と、試験例2で得られた皮下組織上層の粘弾性の測定値について回帰分析を行った。結果を図8に示す。
図8に示すように、表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性との間には正の相関関係が成立することが明らかとなった。
試験例1〜3の結果得られた「表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性との間の正の相関関係」について、皮膚を一部切り出した部分を模擬した直方形状の多層構造体からなる皮膚モデル(10cm×5cm×1.4cm)を対象としたFEM解析により検証した。
本試験においては、若齢層の皮膚の特性を模した皮膚モデルと、老齢層の皮膚の特性を模した皮膚モデルを作成し、それぞれについて解析した。
皮膚モデルの各層の物理特性は表1の通りである。表1に示すようにポアソン比と密度は若齢及び老齢の皮膚モデルにおいて共通である。
リガメントを模した柱による運動は、0.5cm/sの速度で3秒間X方向に変位させた後に、1秒間停止するように行った。この運動の間、真皮を模した層(最上層)のZ方向の変位を経時的にプロットした。
なお、Z方向の変位を観察した点は、リガメントを模した柱が接続された部分の真上に相当する部分よりも、リガメントの変位方向に対して後方に位置する部分とした(図11)。結果を図12及び13に示す。
試験例4の結果は、皮下組織のひずみ(つまり粘弾性)と、表情変化における顔の肌の追従性との間に正の相関関係があるとする試験例1〜3の結果を支持するものである。
2 第2のマーカー
3 参照点
4 粘弾性推定装置
41 CPU
411 数値化手段
412 追従性算出手段
413 粘弾性算出手段
42 ROM
421 記憶手段
43 動画像入力部
44 粘弾性表示部
5 追従性の推定装置
51 CPU
511 数値化手段
512 追従性算出手段
52 ROM
521 記憶手段
53 画像入力部
54 追従性表示部
Claims (17)
- 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記追従性の測定値を指標として皮下組織の粘弾性を推定することを特徴とする、皮下組織の粘弾性の推定方法。
- 表情変化における顔の肌の追従性の測定値を説明変数、皮下組織の粘弾性を目的変数とする回帰式を用いて、前記追従性の測定値から皮下組織の粘弾性を算出することを特徴とする、請求項1に記載の推定方法。
- 皮下組織上層の粘弾性を推定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の推定方法。
- 前記追従性の測定値が、表情変化における、顔の任意の位置に設定された少なくとも2つのマーカーの運動速度が最大となる時間の差分であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の推定方法。
- 前記追従性の測定値が、無表情の状態から口を開いた表情への開口表情変化における、顎の任意の位置に設定された第1のマーカーの運動速度が最大となる時間と、頬の任意の位置に設定された第2のマーカーの運動速度が最大となる時間との差分であることを特徴とする、請求項4に記載の推定方法。
- 前記追従性の測定値が、以下の工程により算出される差分であることを特徴とする、請求項5に記載の推定方法。
(i)顔の任意の点を参照点とし、該参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii)前記参照点と第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii)工程(i)で特定した時間と、工程(ii)で特定した時間との差分を求める工程 - 前記追従性の測定値が、以下の工程により算出される回帰直線の傾きであることを特徴とする、請求項5に記載の推定方法。
(i)顔の任意の点を参照点とし、該参照点と第1のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(ii´)第2のマーカーを顔の高さ方向に並列して複数設定し、前記参照点とそれぞれの第2のマーカーとの間の距離の単位時間当たりの変化量の時間変化を測定し、該変化量が最大となる時間を特定する工程
(iii´)工程(i)で特定した時間と、工程(ii)で特定したそれぞれの第2のマーカーに係る時間との差分を求める工程
(iv)工程(iii´)で求めた、それぞれの第2のマーカーに係る前記差分を、それぞれの第2のマーカーの座標ごとにプロットし、回帰分析を行い、回帰直線の傾きを算出する工程 - 無表情時において鼻頂部から水平方向に引いた線よりも上方に前記第2のマーカーを設定することを特徴とする、請求項5〜7の何れか一項に記載の推定方法。
- 無表情時において、鼻頂部から水平方向に引いた線と、目尻から水平方向に引いた線との中心線よりも上方に前記第2のマーカーを設定することを特徴とする、請求項5〜8の何れか一項に記載の推定方法。
- 顔に前記マーカーを設定して撮影されたモーションキャプチャ動画像を用いて前記追従性を測定することを特徴とする、請求項4〜9の何れか一項に記載の推定方法。
- 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記皮下組織の粘弾性の測定値を指標として前記追従性を推定することを特徴とする、前記追従性の推定方法。
- 皮下組織の粘弾性の測定値を説明変数、表情変化における顔の肌の追従性を目的変数とする回帰式を用いて、前記皮下組織の粘弾性の測定値から前記追従性を算出することを特徴とする、請求項11に記載の推定方法。
- 前記皮下組織の粘弾性を超音波エラストグラフィにより測定することを特徴とする、請求項11又は12に記載の推定方法。
- 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記追従性の測定値を指標として皮下組織の粘弾性を推定する皮下組織の粘弾性推定装置であって、
前記相関関係を示す相関データを記憶する記憶手段と、
被験者の表情変化における顔の肌の追従性を、前記記憶手段に記憶された前記相関データと照合して、前記粘弾性を算出する粘弾性算出手段と、
を備えることを特徴とする、皮下組織の粘弾性の推定装置。 - 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記追従性の測定値を指標として皮下組織の粘弾性を推定する皮下組織の粘弾性推定プログラムであって、
コンピュータを、
被験者の表情変化における顔の肌の追従性を、前記相関関係を示す粘弾性相関データと照合して、前記粘弾性を算出する粘弾性算出手段として、
機能させることを特徴とする、皮下組織の粘弾性推定プログラム。 - 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記皮下組織の粘弾性の測定値を指標として前記追従性を推定する前記追従性の推定装置であって、
前記相関関係を示す相関データを記憶する記憶手段と、
被験者の肌の皮下組織の粘弾性を、記憶手段に記憶された前記相関データと照合して、追従性を算出する追従性算出手段と、を備えることを特徴とする、前記追従性の推定装置。 - 表情変化における顔の肌の追従性と、皮下組織の粘弾性と、の間の相関関係を利用して、前記皮下組織の粘弾性の測定値を指標として前記追従性を推定する前記追従性の推定プログラムであって、
コンピュータを、
被験者の肌の皮下組織の粘弾性を、前記相関関係を示す相関データと照合して、追従性を算出する追従性算出手段として、
機能させることを特徴とする、前記追従性の推定プログラム。
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