JP2019146684A - お香製品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は携帯性だけでなく、ユーザの利便性や経済性に優れた、塗香を用いる新規なお香製品を提供する。【解決手段】 凹部空間21を備えた容器2と、前記凹部空間21内に圧縮固定された状態で保持されている粉末状のお香3とを含む、ことを特徴とするお香製品1Aである。【選択図】 図1
Description
本発明は、粉末状のお香を使用するユーザの利便性を高め、またこのようなお香の購買を喚起することもできる新規なお香製品に関する。
お香の一形態として、従来から粉末状としたものが知られている。古くは、仏像や修行者の身体に粉末状のお香を塗って、そのけがれを除いて身や心を清めるために使用されていたことが知られている。そして、この様な所作は「塗香(ずこう)」と称され、更にはここで使用される粉末状のお香自体も「塗香」と呼ばれるようになっている。よって、以下、本明細書では、粉末状のお香を「塗香」と称して説明する。
塗香は、天然香木などを原料として、これを細かく粉末状としたものである。塗香は、例えば指で少し摘まむ、或いは、掌に少し受けて、身体の一部に刷り込んで心身を清めるため等に使用される。
そして、近年にあって、香りを楽しんでリラックスするアロマテラピーが注目されている。また、最近においては、若者の間でお香が密かなブームとなっている。よって、今後、塗香が広く利用される状況が予想される。
塗香は、天然香木などを原料として、これを細かく粉末状としたものである。塗香は、例えば指で少し摘まむ、或いは、掌に少し受けて、身体の一部に刷り込んで心身を清めるため等に使用される。
そして、近年にあって、香りを楽しんでリラックスするアロマテラピーが注目されている。また、最近においては、若者の間でお香が密かなブームとなっている。よって、今後、塗香が広く利用される状況が予想される。
上記のように塗香は粉末状であるので、粉末を収納でき、また簡単に塗香を取り出すことのできる容器について、従来から提案があった。例えば特許文献1は、塗香を収納する筒状体と、この筒状体を摺動可能に保持する外側部材とから成る塗香容器を開示する。上記筒状体と上記外側部材には、筒状体が外側部材の所定位置に移動したときに、互いに連通する塗香用の細い通路が設けてある。よって、この塗香容器のユーザは、塗香を使用するときにだけ、筒状体を押し込んで通路を開通させた状態とし、塗香容器を振ることで、外側部材の通路開口から塗香を振り出すことができる。
上記筒状体には蓋部が設けてあり、容器内の塗香が空となったときには、蓋部を開けて塗香を補充できるようになっている。これにより、特許文献1の容器によれば、粉末状の塗香を簡便に携帯することができる。
上記筒状体には蓋部が設けてあり、容器内の塗香が空となったときには、蓋部を開けて塗香を補充できるようになっている。これにより、特許文献1の容器によれば、粉末状の塗香を簡便に携帯することができる。
しかしながら、塗香は極微細な粉末状であるので、携帯用の容器へ補充するときの移し替えの作業には注意を要する。注意が散漫であると、塗香を周辺にこぼしたり、また飛散させたりすることになるので、周囲を汚してしまう場合がある。そして、この様な場合には、塗香の使用を意図していない時と場所で、塗香の香りが暫く停滞してしまう。よって、特許文献1の容器を使用するユーザは、塗香の移し替えに注意を要し、手間の係る作業をしなければならない。
また、特許文献1の容器を振ることにより、塗香が振り出されるが、振り出し量を調整できないので、出る量が少ない場合は何度も振る動作を繰り返すことになる。その一方で、多く出し過ぎた場合にそのまま使うと匂いが強くなり過ぎることになり、多い分を廃棄すると高価な塗香が無駄になってしまう。このように、従来にあっては、塗香を簡易かつ効率良く使用することについて、ユーザへの配慮がない。
また、特許文献1の容器を振ることにより、塗香が振り出されるが、振り出し量を調整できないので、出る量が少ない場合は何度も振る動作を繰り返すことになる。その一方で、多く出し過ぎた場合にそのまま使うと匂いが強くなり過ぎることになり、多い分を廃棄すると高価な塗香が無駄になってしまう。このように、従来にあっては、塗香を簡易かつ効率良く使用することについて、ユーザへの配慮がない。
よって、本発明の目的は、携帯性だけでなく、ユーザの利便性や経済性にも配慮し、更には外観においてはユーザに訴求して購買を喚起することもできる、塗香を用いるお香製品を提供することにある。
上記目的は凹部空間を備えた容器と、前記凹部空間内に圧縮固定された状態で保持されている粉末状のお香とを含む、ことを特徴とするお香製品より達成することができる。
そして、前記お香にバインダーが添加されていてもよい。
また、前記容器は、前記お香を擦り取るための塗布具も収納可能に形成してあるものが好ましい。
また、前記容器は、前記お香を擦り取るための塗布具も収納可能に形成してあるものが好ましい。
更に、前記凹部空間が複数に分割されており、仕切られた凹部空間毎に異なるお香が収納されているように設計してもよい。
また、前記お香の表面に文字や図形が描かれているように設計してもよい。
また、前記お香の表面に文字や図形が描かれているように設計してもよい。
上記目的は、粉末状のお香を溶剤に溶かしてスラリー状の原料を準備する原料調整工程と、前記スラリー状の原料を、容器の凹部空間内に充填する充填工程と、前記溶剤を除去しつつ、前記スラリー状の原料を圧縮することにより、前記粉末状のお香が前記凹部空間内に圧縮固定された状態を形成するお香保持工程とを含む、ことを特徴とするお香製品の製造方法によっても達成することができる。
本発明によれば、携帯性だけでなく、ユーザの利便性や経済性に優れた、塗香を用いるお香製品を提供することができる。更に、外観においてはユーザに訴求して購買を喚起するお香製品にすることもできる。
以下、本発明に係るお香製品の一実施形態を、図を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態となるお香製品1Aを模式的に示している図である。このお香製品1は、凹部状に形成してある凹部空間21を備えた容器2と、前記凹部空間21に圧縮固定された状態で保持されている粉末状のお香である塗香3とを含んで構成されている。
図1は、本発明の第1の実施形態となるお香製品1Aを模式的に示している図である。このお香製品1は、凹部状に形成してある凹部空間21を備えた容器2と、前記凹部空間21に圧縮固定された状態で保持されている粉末状のお香である塗香3とを含んで構成されている。
上記容器2については、圧縮固定された状態の塗香3を収容し保持できる凹部空間21を形成できれば特に限定はないが、例えば樹脂材料を射出成形、或いは、真空成形したものを採用することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニルおよびポリスチレン(PS)の群から選択するのが好ましい。
上記凹部空間21内に収容される塗香3については、従来において使用されたものを同様に採用できる。例えば、白檀、丁子、桂皮、大茴香(だいういきょう)、安息香(あんそくこう)、乳香(にゅうこう)などとすることができる。
製品の製造工程において、塗香3は圧縮され、これにより凹部空間21内に圧縮固定された状態で保持されている。すなわち、粉末状のお香が押し固められた状態にある。よって、例えば風により粉が舞い上がるような状態にはなく、ブラシなどの塗布具や指で擦り取ることが可能な固定状態に形成してある。
後述する製造工程により、塗香3の圧縮固定された状態は調整される。また、塗香3の種類によっては、外力を受けたときに崩れ易いものや、容器2と塗香3の接着性が低いものがある。このような場合は必要に応じて、塗香3にバインダーを添加してもよい。
バインダーの添加方法としては、塗香3の粉末に混合し、粉末同士の結合力を調整する方法と、容器2の凹部空間の表面に塗布し、圧縮した塗香3と容器2との接着力を調整する方法がある。
バインダーとしては、液体膨潤性接着剤、液体溶解性接着剤、油脂およびワックスの群から選択されるものを使用することができる。例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニルなどの、お香の粉末をスラリー化する際に用いる溶剤に対して膨潤性を有する接着剤、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの、お香の粉末をスラリー化する際に用いる溶剤に対して溶解性を有する接着剤、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン、スクワラン、ワセリン、高級脂肪酸エステルなどの油脂やワックスを採用することができる。バインダーの添加により、塗香3の固定状態を安定に保持させることができる。
製品の製造工程において、塗香3は圧縮され、これにより凹部空間21内に圧縮固定された状態で保持されている。すなわち、粉末状のお香が押し固められた状態にある。よって、例えば風により粉が舞い上がるような状態にはなく、ブラシなどの塗布具や指で擦り取ることが可能な固定状態に形成してある。
後述する製造工程により、塗香3の圧縮固定された状態は調整される。また、塗香3の種類によっては、外力を受けたときに崩れ易いものや、容器2と塗香3の接着性が低いものがある。このような場合は必要に応じて、塗香3にバインダーを添加してもよい。
バインダーの添加方法としては、塗香3の粉末に混合し、粉末同士の結合力を調整する方法と、容器2の凹部空間の表面に塗布し、圧縮した塗香3と容器2との接着力を調整する方法がある。
バインダーとしては、液体膨潤性接着剤、液体溶解性接着剤、油脂およびワックスの群から選択されるものを使用することができる。例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニルなどの、お香の粉末をスラリー化する際に用いる溶剤に対して膨潤性を有する接着剤、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの、お香の粉末をスラリー化する際に用いる溶剤に対して溶解性を有する接着剤、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン、スクワラン、ワセリン、高級脂肪酸エステルなどの油脂やワックスを採用することができる。バインダーの添加により、塗香3の固定状態を安定に保持させることができる。
お香製品1Aは、ユーザの利便性を高め、更に従来にはない外観を備えた製品に設計してある。より具体的には、お香製品1Aは従来の化粧コンパクトに類似する機能を備えた形態に設計されている。
図1は、例示的に容器2に塗香3用の凹部空間21を第1の空間とし、これに隣接して第2の凹部空間22が形成してある。この凹部空間22には塗香3を擦り取る際に使用する塗布具4が収納されている。塗布具4としては、パフ、ブラシ、チップなど、化粧用の塗布具を同様に採用することができる。図1は、塗布具4をブラシとした場合を例示している。
図1は、例示的に容器2に塗香3用の凹部空間21を第1の空間とし、これに隣接して第2の凹部空間22が形成してある。この凹部空間22には塗香3を擦り取る際に使用する塗布具4が収納されている。塗布具4としては、パフ、ブラシ、チップなど、化粧用の塗布具を同様に採用することができる。図1は、塗布具4をブラシとした場合を例示している。
なお。図1は、本発明の構成の理解を容易とするため、お香製品1Aを簡易、模式的に示しており、容器2には凹部空間21、22の上部を覆う平板状の蓋部30を設けた簡易な構造で示している。
しかし、このような簡易なものとせず、容器2を、従来の化粧コンパクト筐体(本体)に収納される、いわゆる化粧料金皿(樹脂製である場合も含む)に対応する物とし、化粧品と同様の本格的なコンパクト構造に収めてある、エレガント性を備えたお香製品に仕上げてもよい。この様に、化粧品コンパクト類似の外観に構成した場合、単に、塗香を携帯することの利便性を高めた製品というだけでなく、外観においても従来の塗香容器とは全く異なる、意匠性にも優れた製品として提供することができる。
しかし、このような簡易なものとせず、容器2を、従来の化粧コンパクト筐体(本体)に収納される、いわゆる化粧料金皿(樹脂製である場合も含む)に対応する物とし、化粧品と同様の本格的なコンパクト構造に収めてある、エレガント性を備えたお香製品に仕上げてもよい。この様に、化粧品コンパクト類似の外観に構成した場合、単に、塗香を携帯することの利便性を高めた製品というだけでなく、外観においても従来の塗香容器とは全く異なる、意匠性にも優れた製品として提供することができる。
ところで、製造コストを考慮した場合、前記容器2を真空成形により製造することが推奨される。真空成形法とは、合成樹脂フィルムを加熱しておき、真空に基づく吸引力をその合成樹脂フィルムに作用させて、予め準備した成形用の型に押し付けることによって、所望立体形状の樹脂構造体を得る製造法である。真空成形法は合成樹脂フィルムを基材とするもので、相対的に薄手の樹脂構造物を得るのに好ましい加工技術として知られている。この真空成形法は、射出成形法などを用いて樹脂構造物を得る場合と比較して、製造コストを安価に抑えることができ、しかも外観においては一定レベル以上の存在感がある樹脂構造物を得ることができる。
図1で例示している、容器2を真空成形容器とした場合、合成樹脂フィルムとして例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)を採用することができる。そして、PETの厚さは例えば0.1〜1.0mmであり、形成される凹部空間21の深さは例えば1〜10mmであり32mm×46mmの面積を有するように設計し、容器2は底の浅い皿形状に形成することができる。
図1に例示した、お香製品1Aをユーザが使用するとき、付属のブラシ4を手に取って、塗香3の上面を撫でるように動作することにより、所望量の塗香3を擦り取って(掻き取って)、自己の身体の一部などに塗布して使用することができる。
その際、塗布具のブラシを使用することができるので手を汚すことがなく、所望の量を擦り取って使用することもできる。なお、塗香3の上面を、自己の身体の一部などに直に接触させて塗布する様な使用法も可能である。
いずれの塗布形態であっても、従来の塗香用製品と比較して、利便性が良く、塗香3を経済的に使用することができるユーザフレンドリーなお香製品となる。
その際、塗布具のブラシを使用することができるので手を汚すことがなく、所望の量を擦り取って使用することもできる。なお、塗香3の上面を、自己の身体の一部などに直に接触させて塗布する様な使用法も可能である。
いずれの塗布形態であっても、従来の塗香用製品と比較して、利便性が良く、塗香3を経済的に使用することができるユーザフレンドリーなお香製品となる。
上述した図1は、1つの塗香3を保持しているお香製品1Aについて示しているが、これに限らない。図2は、異なる種類の塗香(図2では4種類の塗香3a〜3d)を保持しているお香製品1Bについて開示している。図2では、塗布具4としてチップを収納している場合を例示している。
このように複数種類の塗香3を保持しているお香製品1Bは、その時の気分に応じて、或いは、その場に相応しい香りを放つ、塗香を選択して使用することができる。
このように複数種類の塗香3を保持しているお香製品1Bは、その時の気分に応じて、或いは、その場に相応しい香りを放つ、塗香を選択して使用することができる。
更に、塗香3の表面(上面)に文字や図形などが描かれている(表示されている)ものとしてもよい。このようなお香製品は外観においてユーザに強いインパクトを与え、ユーザに訴求できる製品になる。
図3は、ハート型が浮き出るように表面に凹凸加工した場合のお香製品1Cについて開示している。表示する図形をユーザの「家紋」としたり、文字で「心」、「無心」などとしたりすれば、厳かな感じを与えるお香製品に設計することもできる。このような、お香製品もユーザにインパクトを与えることができる新規なお香製品として提案することができる。
なお、上記のような文字や図形は、お香製品1を製造する工程で、塗香3を圧縮する際に使用する押し込み冶具の表面(塗香3と接触する面)に、文字や図形に対応して凹凸を描いておくことで、塗香3の表面に所望の絵柄を出現させることができる。
図3は、ハート型が浮き出るように表面に凹凸加工した場合のお香製品1Cについて開示している。表示する図形をユーザの「家紋」としたり、文字で「心」、「無心」などとしたりすれば、厳かな感じを与えるお香製品に設計することもできる。このような、お香製品もユーザにインパクトを与えることができる新規なお香製品として提案することができる。
なお、上記のような文字や図形は、お香製品1を製造する工程で、塗香3を圧縮する際に使用する押し込み冶具の表面(塗香3と接触する面)に、文字や図形に対応して凹凸を描いておくことで、塗香3の表面に所望の絵柄を出現させることができる。
上記塗香3は、粉末状のお香をそのまま凹部空間21内に充填し、その後に所定圧以上の圧縮圧(プレス圧)を付与することにより、圧縮固定された状態としてもよい。粉体状の塗香3は所定圧以上、例えば圧縮圧0.1〜5kNとすることで、圧縮固定された状態に形成できる。
ただし、本発明に係るお香製品は次のような工程を経て、製造するのが好ましい。
先ず、塗香3の原料となる粉末状のお香を溶剤に溶かしてスラリー状の原料を準備する(原料調整工程)。前記スラリー状の原料を、容器2の凹部空間21内に充填する(充填工程)。そして、前記溶剤を除去しつつ、前記スラリー状の原料にプレス圧を付与して圧縮することにより、塗香3が凹部空間21内に圧縮固定された状態を形成する(お香保持工程)。さらに塗香3の内部に残った溶剤を乾燥除去するのが好ましい。
前記溶剤については、公知のものを使用することができ、例えば水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、低沸点炭化水素、低沸点シリコーン油、環状シリコーン、あるいはこれらの混合物を例示できる。混合する比率はお香の構成に応じて適宜に調整すればよい。
ただし、本発明に係るお香製品は次のような工程を経て、製造するのが好ましい。
先ず、塗香3の原料となる粉末状のお香を溶剤に溶かしてスラリー状の原料を準備する(原料調整工程)。前記スラリー状の原料を、容器2の凹部空間21内に充填する(充填工程)。そして、前記溶剤を除去しつつ、前記スラリー状の原料にプレス圧を付与して圧縮することにより、塗香3が凹部空間21内に圧縮固定された状態を形成する(お香保持工程)。さらに塗香3の内部に残った溶剤を乾燥除去するのが好ましい。
前記溶剤については、公知のものを使用することができ、例えば水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、低沸点炭化水素、低沸点シリコーン油、環状シリコーン、あるいはこれらの混合物を例示できる。混合する比率はお香の構成に応じて適宜に調整すればよい。
以上で説明した本発明のお香製品は、一般に粉末状にある塗香を固形化して使用するという新しい着眼によるものである。圧縮固定された状態お塗香は、前述したように、使い勝手が良く、必要量を確認しながら摺り取りとることができるので無駄がない。そして、容器を化粧コンパクトと同様の形態に設計し、塗布具を同時に収容すれば、見た目にも優れた、従来にはない、エレガントなお香製品として提供できる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができることは言うまでもない。
1(1A、1B、1C) お香製品
2 容器
3 粉末状のお香(塗香)
4 塗布具
21 塗香用の凹部空間
22 塗布具用の凹部空間
30 蓋部
2 容器
3 粉末状のお香(塗香)
4 塗布具
21 塗香用の凹部空間
22 塗布具用の凹部空間
30 蓋部
Claims (6)
- 凹部空間を備えた容器と、前記凹部空間内に圧縮固定された状態で保持されている粉末状のお香とを含む、ことを特徴とするお香製品。
- 前記お香にバインダーが添加されている、ことを特徴とする請求項1に記載のお香製品。
- 前記容器は、前記お香を擦り取るための塗布具も収納可能に形成してある、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のお香製品。
- 前記凹部空間が複数に分割されており、仕切られた凹部空間毎に異なるお香が収納されている、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のお香製品。
- 前記お香の表面に文字や図形が描かれている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のお香製品。
- 粉末状のお香を溶剤に溶かしてスラリー状の原料を準備する原料調整工程と、
前記スラリー状の原料を、容器の凹部空間内に充填する充填工程と、
前記溶剤を除去しつつ、前記スラリー状の原料を圧縮することにより、前記粉末状のお香が前記凹部空間内に圧縮固定された状態を形成するお香保持工程とを含む、ことを特徴とするお香製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018032112A JP2019146684A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | お香製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018032112A JP2019146684A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | お香製品およびその製造方法 |
Publications (1)
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JP2019146684A true JP2019146684A (ja) | 2019-09-05 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018032112A Pending JP2019146684A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | お香製品およびその製造方法 |
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- 2018-02-26 JP JP2018032112A patent/JP2019146684A/ja active Pending
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