JP2005503198A - フロック加工された化粧品サンプラとその製造法とその使用法 - Google Patents
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Abstract
本体と、該本体に取付けられ、アプリケータ面とフロック加工部とを備える少なくとも1つのアプリケータ・チップとを備える化粧品サンプラ。フロック加工部は、1回または2回の塗布に十分な量の化粧品を受けられる表面を備える。好ましくは、個々の本体を積み重ねることができ、個々のアプリケータ・チップを積み重ねることができ、かつ/または組立てられたサンプラを積み重ねることができる。選択的に、アプリケータ・チップを覆い本体に取付けられる蓋が含まれる。蓋は、通常のシールまたは気密シールを備えてもよい。さらに、中空の本体を製造するステップと、熱成形可能な基板をフロック加工するステップと、フロック加工された基板をアプリケータ・チップに熱成形するステップと、アプリケータ・チップを本体に取付けるステップとを含む、化粧品サンプラを製造する方法である。または、アプリケータ・チップを成形し、フロック加工し、本体に取付けることができる。任意に、この方法は、通常のシールまたは気密シールを形成するように本体に嵌合するに適したキャップを射出成形するステップを含む。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本出願は、同時係属米国特許出願第09/359950号の一部を継続したものであり、該米国出願は、引用することによって、本願にそのまま援用される。
【0002】
本発明は、化粧品アプリケータに関する。詳細には、本発明は、1回使用又は短期使用に適した化粧品サンプラ・アプリケータに関する。
【背景技術】
【0003】
化粧品販売業者は、消費者に化粧品を購入してもらうために、消費者に消費者自身の皮膚で製品を試してもらうことが多い。この際、化粧品販売業者は、この試供のコストをできるだけ抑えつつ、消費者に、製品を十分理解したうえで購入してもらうのに適切な量の製品を消費者に与えなければならない。標準的な手順では、「テスタ」と呼ばれる、一連の、各色のフル・サイズの化粧品を化粧品カウンタに揃えることが多い。この場合、製品を購入する見込みのある、あらゆる消費者が同じテスタ、たとえば、フル・サイズの口紅を試してみる。口紅の場合、明白な衛生上の理由で、消費者がテスタを直接唇に塗ることはない。消費者に許されるのはせいぜい、自分の手の甲に口紅を一塗りしてみることぐらいである。一方、製品がたとえばアイシャドーである場合、各消費者に個別の綿棒が与えられ、各消費者が同じアイシャドーを試してみることができる。このような試供手順が消費者にとって最適なものでないことは明らかである。なぜなら、製品が実際に用いられる環境で製品を通常どおりに使用し製品の見た目を評価することができないからである。
【0004】
フル・サイズのテスタに代わるものとして1回使用または短期使用のサンプラがある。1回使用のサンプラは、1人の消費者のみによって使用されるので完全に衛生的である。1回使用サンプラでは、消費者は、カウンタまたは自宅で口紅を直接自分の唇に塗ることができ、特定の衣服と一緒にまたは他の化粧品と組み合わせて製品を試してみることができる。1回使用サンプラは、確立された試供方法となっており、販売業者および消費者から新製品を評価する手段として好まれている。このようなサンプラの例は、たとえば米国特許第5,785,905号明細書および第4,915,234号明細書と、国際公開第96/32013号公報および第96/32032号公報と、に記載されている。しかし、これらのサンプラには問題がある。たとえば、各サンプラが1回しか使用されないため、販売業者はカウンタに各色のサンプラを大量に確保しなければならない。これは、大量のサンプラを小さな空間に格納しなければならないという問題を生じさせる。さらに、ある期間以内に使用されないサンプルがあった場合に廃棄しなければならない非常に多くのサンプラを製造するのは非常にコストがかかる。さらに、試供すべき製品が揮発性成分、すなわち、短時間で蒸発する成分を含んでいる場合、そのサンプラは気密包装を必要とし、さらに経費がかかる。したがって、このようなサンプラは化粧品を試供する衛生的な方法の要件を満たすが、上述の理由から依然として実用的なものではない。実際に、このようなサンプルでは、フル・サイズの試供品を試したときには存在しなかった問題が生じた。したがって、衛生的な条件の下で新製品を試してみる好都合な方法を消費者に与え、同時に販売業者にとって有効に費用を遣って、効率的な空間が提供できる化粧品サンプラが必要である。本発明はこのようなサンプラを提供する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、本体と、該本体に取付けられアプリケータ面およびフロック加工部を備える少なくとも1つのアプリケータ・チップと、を備える化粧品サンプラである。フロック加工部は、1回または2回の塗布に十分な量の化粧品を受けることのできる表面を形成している。好ましくは、個々の本体を積み重ねることができ、個々のアプリケータ・チップを積み重ねることができる、及び/又は、組立てられたサンプラを積み重ねることができる。選択的に、アプリケータ・チップを覆い本体に取付けられる蓋が含まれる。該蓋は、通常のシールまたは気密シールを形成することができる。本発明は、中空の本体を製造するステップと、熱成形可能な基板をフロック加工するステップと、該フロック加工された基板をアプリケータ・チップに熱成形するステップと、アプリケータ・チップを本体に取付けるステップとを含む、化粧品サンプラを製造する方法にも関する。あるいは、アプリケータ・チップを成形し、次いでフロック加工し、次いで本体に取付けることができる。任意に、この方法は、通常のシールまたは気密シールを形成するように本体に嵌合するに適したキャップを射出成形するステップを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1に示されているように、サンプラは2つの異なる領域、すなわち、本体(1)およびアプリケータ領域(2)を備えている。図2を参照すると、本体(1)は、サンプラの一部に、ユーザが手で握る部分である外側表面(1a)を有している。外側表面は任意の形状であってよく、本体は中空であっても中実であってもよい。本体のベース(1b)は開放しても閉鎖してもよい。好ましくは、本体は、概ね円筒形の外側表面を有し、中空であり、開放されたベースを有する。好ましくは、外側表面が、1つの本体が部分的に別の本体の内側に位置するように、多数の中空の本体が、積み重ねられるように、テーパ状になっている。本明細書中にあるこの部分および全体を通じて、「積み重ねられる」および「積み重ねることができる」は、同一の要素を、1つの要素が部分的に別の要素の内側に位置するように垂直に並べられることを意味する。各部品をこのように積み重ねることができるため、各要素を出荷する際と格納する際の両方において空間効率を高めることができる。本体の外側表面は、ベースに隣接しており、本体がひっくり返らないように安定させる周方向フランジ(1c)を備えてもよい。本体の外側表面は、ネック状仕上げ部(neck finish)(1e)を支持することができる。任意に、外側表面とネック状仕上げ部との間に配設された第1の内側段付き部(step−in)(1d)が存在してもよい。ネック状仕上げ部と段部は本体の一部である。ネック状仕上げ部は、両端で開放されており、蓋を受けるのに適している。このために、ネック状仕上げ部の壁の外側表面は、該ネック状仕上げ部上を滑動する蓋の内側に摩擦を与えるための凸状要素および/または凹状要素(1f)を備えてもよい。凸状要素はたとえば、互いに協働して、蓋の内側に配置されたねじ山に噛合した一連の垂直なリブや1つまたは複数の周方向リングまたはねじ山であってもよい。凹状要素はたとえば、周方向の溝やへこみであってもよい。本発明によれば、これらの凸状要素および凹状要素を摩擦要素と言及することがある。本体の内側表面(1g)は、1つまたは複数の凸状取付け部(1h)を備えてもよい。内側表面上のネック状仕上げ部の頂部は、本体の頂部開口部(1j)を形成する第2の内側段付き部(1i)を有してよい。
【0007】
好ましくは、サンプラの本体(1)が、よく用いられる成形技術に適した1つまたは複数のプラスチックから加工される。各プラスチックは、ユーザの手に独自の手触りを与え、このような因子は、プラスチックの選択にも影響を及ぼすであろう。好ましくは、本体が、ポリエチレン、低密度または高密度のポリエチレン、あるいはオレフィンから射出成形される。本体用の他の適切な成形技術には熱成形、ロール・フォーミング、および真空成形が含まれるが、それらに限らない。あるいは、本体は金属を打抜き加工で製造されてもよい。本体は、消費者の手触りまたは握り具合を改善する要素を備えてよい。たとえば、本体は、ユーザが本体をよりしっかりと握るのを可能にすべく、ユーザの指先を受けるくぼみを有してよい。本体は、変形可能なエラストマのようなソフトタッチの材料で被覆成形することができる。本体は、握り具合を改善するようにざらざらした手触りを有してよい。当業者には他の多数の改良した実施形態が明らかであろう。
【0008】
図3を参照すると、アプリケータ・チップ(3)は外側表面(3a)を有している。外側表面は、任意の形状であってよく、チップが、中空であっても中実であってもよい。アプリケータ・チップのベース(3b)は、開放しても閉鎖してもよい。好ましくは、アプリケータ・チップは概ね円筒形の外側表面を有し、中空であり、開放されたベースを有する。外側表面は、好ましくは、多数の中空のチップを、1つのチップが部分的に別のチップの内側に位置するように積み重られるように、テーパ状になっている。各部品をこのように積み重ねることができるため、各要素を出荷する際と格納する際との両方において空間的な効率を高めることができる。本体の外側表面は、ベースに隣接する周方向フランジ(3c)を備えてよい。この例では、アプリケータ・チップはリップスティック・ポマードの形をしているが、アプリケータ・チップは、製品を吸い上げてユーザの皮膚に塗り付けるのに好都合な任意の形状であってもよいことが理解されよう。たとえば、アプリケータ・チップの断面、丸、矩形、六角形、三角形のいずれであってもよい。
【0009】
塗布面(4)は、ある量の化粧品を受け、少なくとも一部の化粧品をユーザの皮膚に供給するように特に形成され、適合されたチップ(3)の部分である。塗布面は、丸形、楕円形、方形、しずく形、ハート形、または化粧品を皮膚に塗れるようにする他の任意の形状であってもよい。塗布面は、アプリケータ・チップの表面の一部のみを含んでも、アプリケータ・チップの実質的にすべての表面を含んでもよい。塗布面およびおそらくアプリケータ・チップのある部分は、フロック(5)を有している。チップをどの程度、フロックで覆うかの選択は、サンプラの所望の外観および製造方法に依存する。好ましくは、まずチップ基板材料のシートをフロック加工し、次いで材料を成形して複数の個々のチップに切断する。基板を成形する前にフロック加工するときは、スポット・フロック加工を行うことが好ましい。スポット・フロック加工とは、基板の互いに離散した領域にフロック繊維を与えることを意味する。成形後、これらのフロック加工された領域は少なくともアプリケータ・チップを含む。スポット・フロック加工は、接着剤を基板上に所望のパターンでシルク・スクリーニングすることのような既知の方法によって行うことができる。あるいは、基板を完全にフロックで覆ってもよい。このように製造すると、アプリケータ・チップ全体がフロックで覆われる。あるいは、まずチップを成形し、次いでフロックを塗布面のみに付着させるかまたはアプリケータ・チップの他のある部分にも付着させてもよい。
【0010】
フロック加工と成形の順序は、適切となる成形プロセスに影響を与え、同様に、チップに用いることのできる材料の選択に影響を与える。好ましい実施形態では、チップは、熱成形によって製造される。この場合、チップ材料は平坦なシートに設けられたポリスチレン基板であるが、任意の熱成形可能な材料を使用することができる。まず、シートは標準的なフロック加工技術によってフロック加工される。好ましくは、フロック加工は、電界のような、フロック繊維を一様な向きに向ける方法で行われる。この場合には、ナイロン・フロック加工およびレーヨン・フロック加工が適切である。フロック加工後、ポリエチレン・シートは、複数の”雄”金型を加熱し、軟化されフロック加工された基板に前記”雄”金型を接触させることによって熱成形される。このようにして、今や、前記シートは、材料を本体(1)にぴったりのサイズに切断し、トリミングすることによって互いに分離される複数のアプリケータ・チップをからなる。まずフロック加工を行い、次に成形することの利点は、数百個の小さな三次元表面のフロック加工を制御するよりも単一の二次元シート表面のフロック加工を制御する方が、より経済的で容易である。あるいは、チップ(3)をまず成形し、次いでフロック加工する場合、適切な成形技術には射出成形、熱成形、真空成形、打抜き加工が含まれる。適切な材料には、熱成形可能なプラスチックおよび金属と、熱成形不能なプラスチックおよび金属と、が含まれる。
【0011】
本体とチップは前述のように分離しており、サンプラを形成するように組立てなければならない。図4は、本体に組付けられたアプリケータ・チップを示している。チップは、本体のベース(1b)に挿入され、頂部開口部(1j)から突出してなる。チップは、チップのフランジ(3c)が本体の第1の内側段付き部(1d)または第2の内側段付き部(1i)のどちらかに当接するまで挿入される。チップは、チップの外側表面(3a)と本体の内側表面(1g)との摩擦によって、本体から後退するのを防止されている。任意に、チップは、組立て時にフランジ(3c)が押し付けられる少なくとも1つの凸状取付け部(1h)によって、本体から後退するのをさらに防止される。
【0012】
上記では、本体(1)とチップ(3)を、組立てる必要のある2つの別々の部材として説明したが、本体(1)とチップ(3)は、単一のユニットとして一体に成形されてもよい。本発明によれば、一体に成形するということは、本体とアプリケータ・チップが化学的に直接、すなわち、介在する媒体なしに結合されることを意味する。単一のユニットとして成形するときは、まず任意の適切な手段によって成形を行い、次いでアプリケータ・チップの所望の部分にフロックを付着させることができる。あるいは、まず基板シートをフロック加工することができ、次いで、フロック加工されたシートをサンプラとして成形する。基板を成形する前にフロック加工するときは、上述のようにスポット・フロック加工することが好ましい。あるいは、基板を完全にフロックで覆ってもよい。この場合、成形後に、本体とアプリケータ・チップの両方にフロック繊維を付着させる。
【0013】
前述のように、本体(1)とアプリケータ・チップ(3)のどちらか一方または両方が、中空であってもよい。両方の要素が中空である場合には、あるのサンプラが部分的に別のサンプラの内側に位置するように組立てられたサンプラを、積み重ねるのが可能であることが好ましい。もちろん、これらの要素が中空で積み重ね可能である場合に、必要な材料がずっと少なくなり、製造費が低減され、廃棄時の環境に対する影響が少なくなり、格納のために省スペース化が図れる。
【0014】
一実施形態では、図4に示されているように、サンプラは、フロック加工されたアプリケータ・チップ(3)を保護する蓋(6)を備えている。これは、フロック加工部にほこりがつかないようにするか、または化粧品が空気にさらされるのを防止するうえで有益である。さらに、消費者がサンプラを後で使用するために化粧品カウンタから取り出したい場合、製品をフロック(5)上に保存し、製品が衣服またはその他の表面に接触するのを防止する蓋を設けることが重要である。蓋の内側表面は、上述のネック状仕上げ部と同じ種類の摩擦要素を有してもよい。このようにして、通常のシールまたは気密シールを実現することができる。たとえば、摩擦要素がネック状仕上げ部または蓋上に配置された一連の離隔したの垂直リブであるときに、通常のシールを実現することができる。あるいは、摩擦要素が、ネック状仕上げ部の周りに連続する1つまたは複数の周方向リングであるときに、気密シールを実現することができる。周方向リングは、蓋の対応する内部の環状溝(6a)に嵌合し、キャップを本体上の所定の位置に固定することができる。あるいは、本体の蓋とネック状仕上げ部に、ねじ形式の係合が可能なように互いに協働するねじ山を備えてもよい。あるいは、ネック状仕上げ部が上述のように凹状要素を備えている場合、蓋は、この凹状要素にスナップ嵌めとなるように構成された対応する凸状要素を有してもよい。たとえば、ネック状仕上げ部は周方向の溝を有してよく、蓋の内側表面は突き出した周方向リングを有してもよい。蓋は、あらゆる適切な手段によって製造されてもよい。好ましくは、蓋は、ポリプロピレン、低密度または高密度のポリエチレン、あるいはアセタルから射出成形される。他の適切な成形方法には、金属の熱成形、真空成形、またはスタンピング加工が含まれるが、それらに限らない。
【0015】
本発明のサンプラは、特に口紅、リップ・グロス、およびその他のリップ製品の試供品を提供するに最適である。しかし、このサンプラの用途はこのように限られているわけでなく、このサンプラはアイシャドー、ブラシ、アイブロウ製品、ファウンデーション、フェース・パウダー、スキン・ケア製品などを試供するのに用いることができる。持ち運びに便利でフロックによって保持することのできるあらゆる種類の製品が本発明とともに使用ができる。使用時には、サンプラは空の状態、すなわち、フロック上に製品を含んでいない状態でカウンタに並べられる。顧客が特定の製品および特定の色に興味を示したときに、ビューティ・アドバイザは、フロック加工されたアプリケータ・チップと製品とを接触させ、チップを製品に浸すかまたはフロック加工されたチップを製品に擦り付けることによって、関心対象の製品をユーザに提供するに過ぎない。フロックは、製品を1回または2回塗るのに十分な量の製品を保持する。フロック加工されたチップは、製品に荷重をかけて、化粧品を塗るのが望ましい部分である皮膚部分に擦り付けられる。
【0016】
本発明のサンプラは、各ユーザが自分自身のサンプラを受け取り、かつ製品の供給源が消費者に接触することによって汚染されていないので、完全に衛生的である。消費者は、製品をほとんど無駄にすることなく多数の製品を試してみることができる。単一のフル・サイズ・ユニットによって多数の試供品用の製品を提供することも、瓶のような密封不能なパッケージから製品を引き出すこともできる。このように、よりコストの高いフル・サイズ・ユニットが無駄に生じることはない。このサンプラは、製造費が安く、消費者が、化粧品カウンタでまたは化粧品カウンタから離れて適切な製品を試すことができる。必要とされる格納スペースは最小限となり、既存のサンプラ装置に必要とされる量よりもずっと少ない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のサンプラの側面図である。
【図2】サンプル本体の断面図である。
【図3】アプリケータ・チップの断面図である。
【図4】キャップと本体との関節連結部の詳細図を含む、キャップが所定の位置に配置されたサンプラの軸方向断面図である。
【図5】複数の積み重ねられた中空の本体の断面図である。
【図6】複数の積み重ねられた中空のアプリケータ・チップの断面図である。
【図7】複数の積み重ねられ組立てられた化粧品サンプラの断面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 アプリケータ領域
3 アプリケータ・チップ
4 塗布面
5 フロック
6 蓋
【0001】
本出願は、同時係属米国特許出願第09/359950号の一部を継続したものであり、該米国出願は、引用することによって、本願にそのまま援用される。
【0002】
本発明は、化粧品アプリケータに関する。詳細には、本発明は、1回使用又は短期使用に適した化粧品サンプラ・アプリケータに関する。
【背景技術】
【0003】
化粧品販売業者は、消費者に化粧品を購入してもらうために、消費者に消費者自身の皮膚で製品を試してもらうことが多い。この際、化粧品販売業者は、この試供のコストをできるだけ抑えつつ、消費者に、製品を十分理解したうえで購入してもらうのに適切な量の製品を消費者に与えなければならない。標準的な手順では、「テスタ」と呼ばれる、一連の、各色のフル・サイズの化粧品を化粧品カウンタに揃えることが多い。この場合、製品を購入する見込みのある、あらゆる消費者が同じテスタ、たとえば、フル・サイズの口紅を試してみる。口紅の場合、明白な衛生上の理由で、消費者がテスタを直接唇に塗ることはない。消費者に許されるのはせいぜい、自分の手の甲に口紅を一塗りしてみることぐらいである。一方、製品がたとえばアイシャドーである場合、各消費者に個別の綿棒が与えられ、各消費者が同じアイシャドーを試してみることができる。このような試供手順が消費者にとって最適なものでないことは明らかである。なぜなら、製品が実際に用いられる環境で製品を通常どおりに使用し製品の見た目を評価することができないからである。
【0004】
フル・サイズのテスタに代わるものとして1回使用または短期使用のサンプラがある。1回使用のサンプラは、1人の消費者のみによって使用されるので完全に衛生的である。1回使用サンプラでは、消費者は、カウンタまたは自宅で口紅を直接自分の唇に塗ることができ、特定の衣服と一緒にまたは他の化粧品と組み合わせて製品を試してみることができる。1回使用サンプラは、確立された試供方法となっており、販売業者および消費者から新製品を評価する手段として好まれている。このようなサンプラの例は、たとえば米国特許第5,785,905号明細書および第4,915,234号明細書と、国際公開第96/32013号公報および第96/32032号公報と、に記載されている。しかし、これらのサンプラには問題がある。たとえば、各サンプラが1回しか使用されないため、販売業者はカウンタに各色のサンプラを大量に確保しなければならない。これは、大量のサンプラを小さな空間に格納しなければならないという問題を生じさせる。さらに、ある期間以内に使用されないサンプルがあった場合に廃棄しなければならない非常に多くのサンプラを製造するのは非常にコストがかかる。さらに、試供すべき製品が揮発性成分、すなわち、短時間で蒸発する成分を含んでいる場合、そのサンプラは気密包装を必要とし、さらに経費がかかる。したがって、このようなサンプラは化粧品を試供する衛生的な方法の要件を満たすが、上述の理由から依然として実用的なものではない。実際に、このようなサンプルでは、フル・サイズの試供品を試したときには存在しなかった問題が生じた。したがって、衛生的な条件の下で新製品を試してみる好都合な方法を消費者に与え、同時に販売業者にとって有効に費用を遣って、効率的な空間が提供できる化粧品サンプラが必要である。本発明はこのようなサンプラを提供する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、本体と、該本体に取付けられアプリケータ面およびフロック加工部を備える少なくとも1つのアプリケータ・チップと、を備える化粧品サンプラである。フロック加工部は、1回または2回の塗布に十分な量の化粧品を受けることのできる表面を形成している。好ましくは、個々の本体を積み重ねることができ、個々のアプリケータ・チップを積み重ねることができる、及び/又は、組立てられたサンプラを積み重ねることができる。選択的に、アプリケータ・チップを覆い本体に取付けられる蓋が含まれる。該蓋は、通常のシールまたは気密シールを形成することができる。本発明は、中空の本体を製造するステップと、熱成形可能な基板をフロック加工するステップと、該フロック加工された基板をアプリケータ・チップに熱成形するステップと、アプリケータ・チップを本体に取付けるステップとを含む、化粧品サンプラを製造する方法にも関する。あるいは、アプリケータ・チップを成形し、次いでフロック加工し、次いで本体に取付けることができる。任意に、この方法は、通常のシールまたは気密シールを形成するように本体に嵌合するに適したキャップを射出成形するステップを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1に示されているように、サンプラは2つの異なる領域、すなわち、本体(1)およびアプリケータ領域(2)を備えている。図2を参照すると、本体(1)は、サンプラの一部に、ユーザが手で握る部分である外側表面(1a)を有している。外側表面は任意の形状であってよく、本体は中空であっても中実であってもよい。本体のベース(1b)は開放しても閉鎖してもよい。好ましくは、本体は、概ね円筒形の外側表面を有し、中空であり、開放されたベースを有する。好ましくは、外側表面が、1つの本体が部分的に別の本体の内側に位置するように、多数の中空の本体が、積み重ねられるように、テーパ状になっている。本明細書中にあるこの部分および全体を通じて、「積み重ねられる」および「積み重ねることができる」は、同一の要素を、1つの要素が部分的に別の要素の内側に位置するように垂直に並べられることを意味する。各部品をこのように積み重ねることができるため、各要素を出荷する際と格納する際の両方において空間効率を高めることができる。本体の外側表面は、ベースに隣接しており、本体がひっくり返らないように安定させる周方向フランジ(1c)を備えてもよい。本体の外側表面は、ネック状仕上げ部(neck finish)(1e)を支持することができる。任意に、外側表面とネック状仕上げ部との間に配設された第1の内側段付き部(step−in)(1d)が存在してもよい。ネック状仕上げ部と段部は本体の一部である。ネック状仕上げ部は、両端で開放されており、蓋を受けるのに適している。このために、ネック状仕上げ部の壁の外側表面は、該ネック状仕上げ部上を滑動する蓋の内側に摩擦を与えるための凸状要素および/または凹状要素(1f)を備えてもよい。凸状要素はたとえば、互いに協働して、蓋の内側に配置されたねじ山に噛合した一連の垂直なリブや1つまたは複数の周方向リングまたはねじ山であってもよい。凹状要素はたとえば、周方向の溝やへこみであってもよい。本発明によれば、これらの凸状要素および凹状要素を摩擦要素と言及することがある。本体の内側表面(1g)は、1つまたは複数の凸状取付け部(1h)を備えてもよい。内側表面上のネック状仕上げ部の頂部は、本体の頂部開口部(1j)を形成する第2の内側段付き部(1i)を有してよい。
【0007】
好ましくは、サンプラの本体(1)が、よく用いられる成形技術に適した1つまたは複数のプラスチックから加工される。各プラスチックは、ユーザの手に独自の手触りを与え、このような因子は、プラスチックの選択にも影響を及ぼすであろう。好ましくは、本体が、ポリエチレン、低密度または高密度のポリエチレン、あるいはオレフィンから射出成形される。本体用の他の適切な成形技術には熱成形、ロール・フォーミング、および真空成形が含まれるが、それらに限らない。あるいは、本体は金属を打抜き加工で製造されてもよい。本体は、消費者の手触りまたは握り具合を改善する要素を備えてよい。たとえば、本体は、ユーザが本体をよりしっかりと握るのを可能にすべく、ユーザの指先を受けるくぼみを有してよい。本体は、変形可能なエラストマのようなソフトタッチの材料で被覆成形することができる。本体は、握り具合を改善するようにざらざらした手触りを有してよい。当業者には他の多数の改良した実施形態が明らかであろう。
【0008】
図3を参照すると、アプリケータ・チップ(3)は外側表面(3a)を有している。外側表面は、任意の形状であってよく、チップが、中空であっても中実であってもよい。アプリケータ・チップのベース(3b)は、開放しても閉鎖してもよい。好ましくは、アプリケータ・チップは概ね円筒形の外側表面を有し、中空であり、開放されたベースを有する。外側表面は、好ましくは、多数の中空のチップを、1つのチップが部分的に別のチップの内側に位置するように積み重られるように、テーパ状になっている。各部品をこのように積み重ねることができるため、各要素を出荷する際と格納する際との両方において空間的な効率を高めることができる。本体の外側表面は、ベースに隣接する周方向フランジ(3c)を備えてよい。この例では、アプリケータ・チップはリップスティック・ポマードの形をしているが、アプリケータ・チップは、製品を吸い上げてユーザの皮膚に塗り付けるのに好都合な任意の形状であってもよいことが理解されよう。たとえば、アプリケータ・チップの断面、丸、矩形、六角形、三角形のいずれであってもよい。
【0009】
塗布面(4)は、ある量の化粧品を受け、少なくとも一部の化粧品をユーザの皮膚に供給するように特に形成され、適合されたチップ(3)の部分である。塗布面は、丸形、楕円形、方形、しずく形、ハート形、または化粧品を皮膚に塗れるようにする他の任意の形状であってもよい。塗布面は、アプリケータ・チップの表面の一部のみを含んでも、アプリケータ・チップの実質的にすべての表面を含んでもよい。塗布面およびおそらくアプリケータ・チップのある部分は、フロック(5)を有している。チップをどの程度、フロックで覆うかの選択は、サンプラの所望の外観および製造方法に依存する。好ましくは、まずチップ基板材料のシートをフロック加工し、次いで材料を成形して複数の個々のチップに切断する。基板を成形する前にフロック加工するときは、スポット・フロック加工を行うことが好ましい。スポット・フロック加工とは、基板の互いに離散した領域にフロック繊維を与えることを意味する。成形後、これらのフロック加工された領域は少なくともアプリケータ・チップを含む。スポット・フロック加工は、接着剤を基板上に所望のパターンでシルク・スクリーニングすることのような既知の方法によって行うことができる。あるいは、基板を完全にフロックで覆ってもよい。このように製造すると、アプリケータ・チップ全体がフロックで覆われる。あるいは、まずチップを成形し、次いでフロックを塗布面のみに付着させるかまたはアプリケータ・チップの他のある部分にも付着させてもよい。
【0010】
フロック加工と成形の順序は、適切となる成形プロセスに影響を与え、同様に、チップに用いることのできる材料の選択に影響を与える。好ましい実施形態では、チップは、熱成形によって製造される。この場合、チップ材料は平坦なシートに設けられたポリスチレン基板であるが、任意の熱成形可能な材料を使用することができる。まず、シートは標準的なフロック加工技術によってフロック加工される。好ましくは、フロック加工は、電界のような、フロック繊維を一様な向きに向ける方法で行われる。この場合には、ナイロン・フロック加工およびレーヨン・フロック加工が適切である。フロック加工後、ポリエチレン・シートは、複数の”雄”金型を加熱し、軟化されフロック加工された基板に前記”雄”金型を接触させることによって熱成形される。このようにして、今や、前記シートは、材料を本体(1)にぴったりのサイズに切断し、トリミングすることによって互いに分離される複数のアプリケータ・チップをからなる。まずフロック加工を行い、次に成形することの利点は、数百個の小さな三次元表面のフロック加工を制御するよりも単一の二次元シート表面のフロック加工を制御する方が、より経済的で容易である。あるいは、チップ(3)をまず成形し、次いでフロック加工する場合、適切な成形技術には射出成形、熱成形、真空成形、打抜き加工が含まれる。適切な材料には、熱成形可能なプラスチックおよび金属と、熱成形不能なプラスチックおよび金属と、が含まれる。
【0011】
本体とチップは前述のように分離しており、サンプラを形成するように組立てなければならない。図4は、本体に組付けられたアプリケータ・チップを示している。チップは、本体のベース(1b)に挿入され、頂部開口部(1j)から突出してなる。チップは、チップのフランジ(3c)が本体の第1の内側段付き部(1d)または第2の内側段付き部(1i)のどちらかに当接するまで挿入される。チップは、チップの外側表面(3a)と本体の内側表面(1g)との摩擦によって、本体から後退するのを防止されている。任意に、チップは、組立て時にフランジ(3c)が押し付けられる少なくとも1つの凸状取付け部(1h)によって、本体から後退するのをさらに防止される。
【0012】
上記では、本体(1)とチップ(3)を、組立てる必要のある2つの別々の部材として説明したが、本体(1)とチップ(3)は、単一のユニットとして一体に成形されてもよい。本発明によれば、一体に成形するということは、本体とアプリケータ・チップが化学的に直接、すなわち、介在する媒体なしに結合されることを意味する。単一のユニットとして成形するときは、まず任意の適切な手段によって成形を行い、次いでアプリケータ・チップの所望の部分にフロックを付着させることができる。あるいは、まず基板シートをフロック加工することができ、次いで、フロック加工されたシートをサンプラとして成形する。基板を成形する前にフロック加工するときは、上述のようにスポット・フロック加工することが好ましい。あるいは、基板を完全にフロックで覆ってもよい。この場合、成形後に、本体とアプリケータ・チップの両方にフロック繊維を付着させる。
【0013】
前述のように、本体(1)とアプリケータ・チップ(3)のどちらか一方または両方が、中空であってもよい。両方の要素が中空である場合には、あるのサンプラが部分的に別のサンプラの内側に位置するように組立てられたサンプラを、積み重ねるのが可能であることが好ましい。もちろん、これらの要素が中空で積み重ね可能である場合に、必要な材料がずっと少なくなり、製造費が低減され、廃棄時の環境に対する影響が少なくなり、格納のために省スペース化が図れる。
【0014】
一実施形態では、図4に示されているように、サンプラは、フロック加工されたアプリケータ・チップ(3)を保護する蓋(6)を備えている。これは、フロック加工部にほこりがつかないようにするか、または化粧品が空気にさらされるのを防止するうえで有益である。さらに、消費者がサンプラを後で使用するために化粧品カウンタから取り出したい場合、製品をフロック(5)上に保存し、製品が衣服またはその他の表面に接触するのを防止する蓋を設けることが重要である。蓋の内側表面は、上述のネック状仕上げ部と同じ種類の摩擦要素を有してもよい。このようにして、通常のシールまたは気密シールを実現することができる。たとえば、摩擦要素がネック状仕上げ部または蓋上に配置された一連の離隔したの垂直リブであるときに、通常のシールを実現することができる。あるいは、摩擦要素が、ネック状仕上げ部の周りに連続する1つまたは複数の周方向リングであるときに、気密シールを実現することができる。周方向リングは、蓋の対応する内部の環状溝(6a)に嵌合し、キャップを本体上の所定の位置に固定することができる。あるいは、本体の蓋とネック状仕上げ部に、ねじ形式の係合が可能なように互いに協働するねじ山を備えてもよい。あるいは、ネック状仕上げ部が上述のように凹状要素を備えている場合、蓋は、この凹状要素にスナップ嵌めとなるように構成された対応する凸状要素を有してもよい。たとえば、ネック状仕上げ部は周方向の溝を有してよく、蓋の内側表面は突き出した周方向リングを有してもよい。蓋は、あらゆる適切な手段によって製造されてもよい。好ましくは、蓋は、ポリプロピレン、低密度または高密度のポリエチレン、あるいはアセタルから射出成形される。他の適切な成形方法には、金属の熱成形、真空成形、またはスタンピング加工が含まれるが、それらに限らない。
【0015】
本発明のサンプラは、特に口紅、リップ・グロス、およびその他のリップ製品の試供品を提供するに最適である。しかし、このサンプラの用途はこのように限られているわけでなく、このサンプラはアイシャドー、ブラシ、アイブロウ製品、ファウンデーション、フェース・パウダー、スキン・ケア製品などを試供するのに用いることができる。持ち運びに便利でフロックによって保持することのできるあらゆる種類の製品が本発明とともに使用ができる。使用時には、サンプラは空の状態、すなわち、フロック上に製品を含んでいない状態でカウンタに並べられる。顧客が特定の製品および特定の色に興味を示したときに、ビューティ・アドバイザは、フロック加工されたアプリケータ・チップと製品とを接触させ、チップを製品に浸すかまたはフロック加工されたチップを製品に擦り付けることによって、関心対象の製品をユーザに提供するに過ぎない。フロックは、製品を1回または2回塗るのに十分な量の製品を保持する。フロック加工されたチップは、製品に荷重をかけて、化粧品を塗るのが望ましい部分である皮膚部分に擦り付けられる。
【0016】
本発明のサンプラは、各ユーザが自分自身のサンプラを受け取り、かつ製品の供給源が消費者に接触することによって汚染されていないので、完全に衛生的である。消費者は、製品をほとんど無駄にすることなく多数の製品を試してみることができる。単一のフル・サイズ・ユニットによって多数の試供品用の製品を提供することも、瓶のような密封不能なパッケージから製品を引き出すこともできる。このように、よりコストの高いフル・サイズ・ユニットが無駄に生じることはない。このサンプラは、製造費が安く、消費者が、化粧品カウンタでまたは化粧品カウンタから離れて適切な製品を試すことができる。必要とされる格納スペースは最小限となり、既存のサンプラ装置に必要とされる量よりもずっと少ない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のサンプラの側面図である。
【図2】サンプル本体の断面図である。
【図3】アプリケータ・チップの断面図である。
【図4】キャップと本体との関節連結部の詳細図を含む、キャップが所定の位置に配置されたサンプラの軸方向断面図である。
【図5】複数の積み重ねられた中空の本体の断面図である。
【図6】複数の積み重ねられた中空のアプリケータ・チップの断面図である。
【図7】複数の積み重ねられ組立てられた化粧品サンプラの断面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 アプリケータ領域
3 アプリケータ・チップ
4 塗布面
5 フロック
6 蓋
Claims (26)
- 内側表面、外側表面、およびベースを有する中空の本体と、
該本体に取付けられ、塗布面を含む外側表面およびベースを有するアプリケータ・チップと、
該アプリケータ・チップの前記外側表面の少なくとも一部に配設されたフロック繊維と、
を備えることを特徴とする化粧品サンプラ。 - 前記本体の前記外側表面は、1つの本体が部分的に別の本体の内側に位置することで、複数の中空の本体が垂直に積み重ねられるように、テーパ状になっていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体は、該本体の前記ベースに隣接する周方向フランジをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体は、両端部で開放されて、かつ内側表面および外側表面を有する、ネック状仕上げ部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記ネック状仕上げ部は、該ネック状仕上げ部の外側表面上に摩擦要素を有することを特徴とする請求項4に記載の化粧品サンプラ。
- 前記ネック状仕上げ部の前記摩擦要素は、垂直リブ、周方向のリング、ねじ、溝、または、へこみであることを特徴とする請求項5に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体は、少なくとも1つの内側段付き部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体は、該本体の前記内側表面上に少なくとも1つの凸状取付け部を有することを特徴とする請求項7に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体は、使用者の指を受けるためのくぼみを、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体の前記外側表面に配設されたソフトタッチの材料をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記アプリケータ・チップは、該アプリケータ・チップの前記ベースに隣接して周方向フランジをさらに備え、前記アプリケータ・チップが前記本体に取付けられると、前記フランジが、前記本体の少なくとも1つの前記段付き部と、本体の少なくとも1つの前記凸状取付け部と、の間に配置されることを特徴とする請求項8に記載の化粧品サンプラ。
- 前記アプリケータ・チップと前記本体とは、一体に成形されることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記アプリケータ・チップは、中空であることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記本体の前記外側表面は、1つのアプリケータ・チップが部分的に別のアプリケータ・チップの内側に位置することで、複数の中空のアプリケータ・チップを垂直に積み重ねることができるように、テーパ状になっていることを特徴とする請求項13に記載の化粧品サンプラ。
- 前記フロック繊維は、一様な向きに向けられることを特徴とする請求項1に記載の化粧品サンプラ。
- 前記フロック繊維は、ナイロンまたはレーヨンであることを特徴とする請求項15に記載の化粧品サンプラ。
- 内側表面上に摩擦要素を有する蓋をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の化粧品サンプラ。
- 前記蓋の摩擦要素は、垂直リブ、周方向のリング、ねじ、溝、または、へこみであることを特徴とする請求項17に記載の化粧品サンプラ。
- テーパ状の外側表面を有する中空の本体と、
該本体に取付けられ、塗布面を含み、テーパ状の外側表面を有するアプリケータ・チップと、
該アプリケータ・チップの前記外側表面の少なくとも一部に配設されたフロック繊維と、
を備えることを特徴とする積み重ね可能な化粧品サンプラ。 - (a)外側表面を有する中空の本体を製造するステップと、
(b)熱成形可能な基板をフロック加工する工程、およびフロック加工された基板を、塗布面を有するアプリケータ・チップに熱成形する工程からなる塗布面を有してフロック加工されたアプリケータ・チップを製造するステップと、
(c)前記アプリケータ・チップを前記本体に取付けるステップと、
を含むことを特徴とする化粧品サンプラの製造方法。 - 前記中空の本体を製造するステップは、射出成形または熱成形またはロール・フォーミングまたは真空成形のうちの1つによって製造されるステップであることを特徴とする請求項20に記載の化粧品サンプラの製造方法。
- 前記基板のフロック加工は、前記フロック繊維を一様な向きに向くようにされることを特徴とする請求項20に記載の化粧品サンプラの製造方法。
- 前記フロック繊維は、ナイロンまたはレーヨンであることを特徴とする請求項22に記載の化粧品サンプラの製造方法。
- 前記フロック加工された基板をアプリケータ・チップに熱成形するステップは、前記基板を加熱するステップと、複数の”雄”金型を、軟化されフロック加工された前記基板に接触させるステップと、からなる、ことを特徴とする請求項20に記載の化粧品サンプラの製造方法。
- (a)熱成形可能な基板をフロック加工するステップと、
(b)該フロック加工された基板を、塗布面を有するアプリケータ・チップに熱成形するステップと、
からなることを特徴とするアプリケータ・チップの製造方法。 - 前記フロック加工された基板をアプリケータ・チップに熱成形するステップは、基板を加熱するステップと、複数の”雄”金型を軟化されフロック加工された基板に接触させるステップと、からなることを特徴とする請求項25に記載のアプリケータ・チップの製造方法。
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