JP2019146007A - 衛星システム、地上局及び妨害波検出方法 - Google Patents

衛星システム、地上局及び妨害波検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、通信周波数近傍のみならず広い範囲で周波数帯域の妨害波環境を取得することが可能となる衛星システム、地上局及び妨害波検出方法を提供する。【解決手段】衛星システム1は、衛星10と、地上局14と、を有し、地上局14は、衛星10の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する周波数情報設定部141と、周波数情報を含むコマンドを衛星に送信するコマンド送信部と、を有し、衛星10は、上記周波数情報を含むコマンドを受信するコマンド受信部11と、上記周波数情報に基づいて受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上の電波の受信レベルを測定するコマンド受信部12と、コマンド受信部12が測定した受信レベルを地上局14に順次、送信するテレメトリ送信部13と、を有し、地上局14は、さらに上記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する妨害波検知部144を有する。【選択図】 図1

Description

本技術は、衛星システム、地上局及び妨害波検出方法に関し、特に衛星軌道上における妨害波を検出する衛星システム、地上局及び妨害波検出方法に関する。
近年、衛星軌道上の衛星配置が近接しており、衛星への信号送信時に、隣接する衛星に対する送信信号が妨害波となり通信の障害となってしまうことがある。また、衛星への意図的な妨害波の印加により安定した通信が妨害されたという報告もある。このような妨害波を検出し、妨害波の影響を抑制する技術が、例えば特許文献1、2に提案されている。
特許文献1には、複数の周波数のコマンド信号を用い、周波数干渉が存在する場合に、コマンド信号周波数を切換えることにより、周波数干渉に耐えるコマンド受信部が開示されている。
また特許文献2には、同調回路に関連してアッテネータ素子を設けておき、そのアッテネータ素子による減衰レベルをレベル検波回路から出力される受信レベルに応じたAGC電圧に対応して変化することによって、強入力に対する混合回路などの歪を抑えるようにした受信部の利得制御装置が開示されている。
特開平08−288897号公報 特開平08−056169号公報
しかしながら特許文献1は、周波数干渉が存在する場合にコマンド信号周波数を切換える構成であり、特許文献2は、アッテネータ素子による減衰レベルをレベル検波回路から出力される受信レベルに応じたAGC電圧に対応して変化することによって、強入力に対する混合回路などの歪を抑えて、通信周波数近傍の妨害波を抑圧する構成である。特許文献1、2に開示される構成では、通信周波数近傍以外の範囲では妨害波環境、すなわちどの周波数にどの程度の強度の妨害波が入射しているのかを検出することは困難である。
本発明は、簡単な構成で、通信周波数近傍のみならず広い範囲で周波数帯域の妨害波環境を取得することが可能となる衛星、衛星システム及び妨害波検出方法を提供することを主な目的としている。
本発明の1つの側面による衛星システムは、衛星と、地上局と、を有する衛星システムであって、前記地上局は、前記衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する周波数情報設定部と、前記周波数情報を含むコマンドを衛星に送信するコマンド送信部と、を有し、前記衛星は、前記周波数情報を含むコマンドを受信する第1のコマンド受信部と、前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上の電波の受信レベルを測定する第2のコマンド受信部と、前記第2のコマンド受信部が測定した前記受信レベルを前記地上局に順次、送信するテレメトリ送信部と、を有し、前記地上局は、さらに前記受信レベルを受信するテレメトリ受信部と、前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する妨害波検知部と、を有する。
本発明の他の側面による地上局は、衛星の受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を設定する周波数情報設定部と、前記周波数情報を含むコマンドを順次、衛星に送信するコマンド送信部と、前記衛星において前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で順次、測定した受信レベルを受信するテレメトリ受信部と、前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する妨害波検知部と、を有する。
本発明のさらに他の側面による妨害波検出方法は、衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定し、前記周波数情報を含むコマンドを順次、衛星に送信し、前記衛星において前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で測定した受信レベルを順次、受信し、前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する。
本発明のさらに他の側面によるプログラムは、コンピュータに、衛星の受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を設定する処理と、前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で順次、測定した受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する処理と、を実行させる。
本発明の上記側面によれば、通信周波数近傍のみならず広い範囲で周波数帯域の妨害波環境を取得することが可能となる。
図1は、第1の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。 図3は、第2の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、図3の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。 図5は、第3の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、図5の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。
次に例示的な第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、衛星システム1は、コマンド受信部11(第1のコマンド送信部)及びコマンド受信部12(第2のコマンド受信部)と、テレメトリ送信部13(受信レベル送信部)を備える衛星10と地上局14を備えている。
コマンド受信部11、12は、周波数可変型の広帯域のコマンド受信部である。またコマンド受信部11と12は、別々の受信周波数が設定可能に構成されているものとする。コマンド受信部11は、衛星10の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を含むコマンドを無線で受信する。コマンド受信部12は、周波数情報に基づいて受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上の電波の受信レベルを測定する。以下、受信レベルは、入力レベルテレメトリともいう。
テレメトリ送信部13は、コマンド受信部12が測定した受信レベルを地上局14に順次、無線で送信する。
また地上局14は、図1に示すように、周波数情報設定部141と、コマンド送信部142と、テレメトリ受信部143と、妨害波検知部144とを備えている。
周波数情報設定部141は、衛星の受信可能周波数範囲、すなわちコマンド受信部11、12の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する。受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報として様々なものが考えられるが、例えばコマンド受信部11、12の最も狭帯域な帯域通過フィルターの帯域が1MHzである場合、帯域通過フィルターの帯域に応じて1MHzステップで受信可能周波数範囲の周波数を順次、変更した複数の周波数情報としてもよい。
コマンド送信部142は、周波数情報設定部141が設定した周波数情報を含むコマンドの高周波信号を衛星10に順次、無線で送信する。
またテレメトリ受信部143は、衛星10により測定された、衛星10の軌道上の電波の受信レベルを、順次、無線で受信する。また妨害波検知部144は、受信した衛星10の軌道上の電波の受信レベルに基づいて軌道上での妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を検知する。
なお衛星の使用する周波数帯域全域の妨害波環境を調べるためにはコマンド受信部11、12は、衛星で使用される周波数帯域の全域をカバーする広帯域なコマンド受信部が必要であるが、これに限らない。衛星が使用する周波数帯域全域より狭い帯域のコマンド受信部でも本実施形態によればその範囲の全域で妨害波環境を把握することは可能である。
なお第1の実施形態及び後述の他の実施形態の送信装置の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各実施形態の各構成要素の一部又は全部は、例えばコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。各実施形態の各構成要素は、これらの各構成要素の機能を実現するプログラムをCPU(Central Processing Unit)が取得して実行することで実現される。例えば、図1の衛星システム1の例では、コマンド受信部11、12は、プログラムを取得したCPUが、プログラムに基づき、設定された周波数情報等を含むコマンドを、衛星に備えられた図示しない受信機から受信し、コマンド受信部11、12の受信周波数を設定し、入力電力レベルを測定する処理を行うことで機能が実現されてもよい。
テレメトリ送信部13は、例えばプログラムを取得したCPUが測定した受信レベル及び設定した周波数を、衛星10に備えられた図示しない送信機に出力する処理を行うことで機能が実現されてもよい。
周波数情報設定部141は、例えばプログラムを取得したCPUが、衛星の受信可能周波数範囲、すなわちコマンド受信部11、12の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する処理を行うことで機能が実現されてもよい。
コマンド送信部142は、例えばプログラムを取得したCPUが、プログラムに基づき設定された周波数情報を含むコマンドを、地上局に備えられた図示しない送信機に出力する処理を行うことで機能が実現されてもよい。
テレメトリ受信部143は、例えばプログラムを取得したCPUが、地上局に備えられた図示しない受信機から入力レベルテレメトリを受信することで機能が実現されてもよい。
妨害波検知部144は、例えばプログラムを取得したCPUが、受信された入力レベルテレメトリに基づいて軌道上での妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を検知する処理を行うことで機能が実現されてもよい。
各実施形態の各構成要素の機能を実現するプログラムは、例えば、予め記憶装置やROMやRAMに格納されており、必要に応じてCPUが読み出すように構成されてもよい。プログラムは、通信ネットワークを介してCPUに供給されてもよいし、予め記録媒体に格納されており、ドライブ装置が当該プログラムを読み出してCPUに供給してもよい。
次に本実施形態の動作について説明する。図2は、図1の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。
まず、地上局14の周波数情報設定部141は、衛星10の受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を設定する(ステップS1)。そして地上局14のコマンド送信部142は、受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を含むコマンドの高周波信号を衛星10に送信する(ステップS2)。
コマンド受信部11は、衛星10に備えられたアンテナで地上局14から送信されたコマンドの高周波信号を受信して復調し、受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を含むコマンドを復元し、コマンド受信部12に出力する(ステップS3)。
コマンド受信部12は、コマンドに含まれる周波数情報に基づいて受信可能周波数範囲を掃引する受信周波数を順次、設定して(ステップS4)、入力レベルテレメトリを測定する。コマンド受信部12は、設定された受信周波数及び測定された入力レベルテレメトリをテレメトリ送信部13に順次、出力する(ステップS5)。
テレメトリ送信部13は、コマンド受信部12から出力された周波数及び入力レベルテレメトリを地上局14に順次、送信する(ステップS6)。
このようにして、コマンド受信部11の受信可能周波数範囲全域の掃引が完了するまで、ステップS1からS7の処理が繰り返される。
また地上局14のテレメトリ受信部143は、受信周波数及び入力レベルテレメトリを、順次、無線で受信する(ステップS7)。妨害波検知部144は、受信周波数及び入力レベルテレメトリに基づいて衛星10の軌道上での妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を検知する(ステップS8)。
以上説明したように本実施形態によれば、地上局14が衛星10の受信可能周波数範囲全域を掃引する周波数情報を含むコマンドを送信する。衛星10のコマンド受信部12がコマンドに含まれる周波数情報に基づいて受信可能周波数範囲全域を掃引する周波数を順次、設定して軌道上の入力レベルテレメトリを順次、測定し、地上局14に順次、送信する。この構成により、通信周波数近傍の妨害波の検出だけでなく、衛星10の受信可能周波数範囲全域の広帯域の妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を取得することが可能となる。
したがって他の衛星との衛星リンクを確立する前に予め広帯域の妨害波環境を取得して速やかに妨害波を回避した衛星リンクを確立することが可能となる。また、冗長構成とするため2つ以上のコマンド受信部が備えられている既存の衛星において、既存の衛星システムの運用により広帯域の妨害波環境を把握できるようになる。
次に第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の衛星システム2の衛星20のコマンド受信部21(第1のコマンド受信部)は、図3に示すように周波数変換部211と、帯域通過フィルター212と、復調部213を備えている。また本実施形態の衛星20のコマンド受信部22(第2のコマンド受信部)は、周波数変換部221と、帯域通過フィルター222と、検波部223を備えている。
なおコマンド受信部21、22は、同一の構成をもち、一方が故障した時に他方に切り替えて運用されるために衛星20に搭載されているものとしてもよい。すなわちコマンド受信部22は、コマンド受信部21と同様な復調部を備え、コマンド受信部21は、コマンド受信部22と同様な検波部を備えていてよい。
また本実施形態の衛星システム2の地上局24は、周波数情報設定部241と、コマンド送信部242と、テレメトリ受信部243を備えている。周波数情報設定部241は、衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報としてコマンド受信部21、22の最も狭帯域な帯域通過フィルターの帯域が1MHzである場合、帯域通過フィルターの帯域に応じて1MHzステップで受信可能周波数範囲の周波数を順次、変更した複数の周波数情報とする。
また本実施形態の周波数情報設定部241は、周波数情報として、最初は、コマンド受信部21、22の受信可能周波数範囲の最低周波数を設定し、テレメトリ受信部243が衛星20から入力レベルテレメトリを受信すると、次は、最低周波数に、帯域通過フィルターの帯域に応じた周波数ステップ(例えば1MHz)を加えた周波数を設定する。このように周波数情報設定部241は、受信可能周波数範囲の掃引が完了するまで、テレメトリ受信部243が衛星20から入力レベルテレメトリを受信すると、前回設定した周波数に、帯域通過フィルターの帯域に応じたステップ周波数を加えて周波数を設定する。
コマンド送信部242は、周波数情報設定部241が設定した周波数情報を含むコマンドの高周波信号を衛星10に順次、無線で送信する。
また本実施形態のテレメトリ受信部243は、衛星20から入力レベルテレメトリを無線で受信すると、受信可能周波数範囲の掃引が完了するか判断し、掃引が完了していない場合には周波数情報設定部241に受信可能周波数範囲の掃引が完了していないことを通知する。これにより上述のように周波数情報設定部241は、受信可能周波数範囲の掃引が完了するまで、前回設定した周波数に、帯域通過フィルターの帯域に応じたステップ周波数を加えて周波数を設定する。
コマンド受信部21の周波数変換部211は、コマンド受信部21の受信周波数を制御する。周波数変換部211は、たとえば、広帯域な局部発振信号を供給する周波数シンセサイザを備え、地上局24から受信したコマンドに含まれる設定周波数に基づいて周波数シンセサイザの周波数を制御し、衛星20に備えられた図示しないアンテナで受信された高周波の周波数を局部発信信号によりヘテロダイン変換する構成としてよい。
帯域通過フィルター212は、例えば、衛星20に備えられた図示しないアンテナで受信された高周波の信号のうち、周波数変換部211により変換された受信周波数の近傍(例えば1MHz程度)の狭帯域のみを通過し、その周波数範囲以外の妨害波を抑圧する。
復調部213は、帯域通過フィルター212を通過した信号を復調し、地上局24で作成されたコマンドを復元する。復調部213は、復元されたコマンドをコマンド受信部22の周波数変換部221に出力する。
コマンド受信部22の周波数変換部221は、復元されたコマンドに含まれる設定周波数に基づいてコマンド受信部22の受信周波数を制御する。また周波数変換部221は、設定周波数をテレメトリ送信部23(受信レベル送信部)に出力する。
なお周波数変換部221は、周波数変換部211と同様な構成であり、広帯域な局部発振信号を供給する周波数シンセサイザを備え、復調部213で復元されたコマンドに含まれる設定周波数に基づいて周波数シンセサイザの周波数を制御し、アンテナからの高周波の周波数を局部発信信号によりヘテロダイン変換する構成としてよい。
帯域通過フィルター222は、コマンド受信部21の帯域通過フィルター212と同様な構成であり、衛星20に備えられたアンテナで受信された高周波信号のうち、周波数変換部221により変換された受信周波数の近傍(例えば1MHz程度)の狭帯域のみを通過し、受信周波数近傍の範囲外の妨害波を抑圧する。
検波部223は、帯域通過フィルター222を通過した信号の入力電力レベルである入力レベルテレメトリを測定しテレメトリ送信部13に出力する。
テレメトリ送信部23は、コマンド受信部22の周波数変換部221から出力された設定周波数と、その設定周波数で検波部223が測定して出力した入力レベルテレメトリを地上局24に順次、無線で送信する。
次に本実施形態の動作について説明する。図4は、図3の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。
まず、地上局24は、受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を設定する。例えばコマンド受信部21、22の最も狭帯域な帯域通過フィルターの帯域が1MHzである場合、地上局24は、受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報として、帯域通過フィルターの帯域に応じて1MHzステップで受信可能周波数範囲の周波数を順次、変更した周波数を設定する。
すなわち周波数情報設定部241は、最初は、周波数情報として、受信可能周波数範囲の最低周波数を設定し、後述のステップS17においてNOの場合、次に設定する周波数は、最低周波数に、帯域通過フィルターの帯域に応じた周波数ステップ(例えば1MHz)を加えた周波数を設定する。
このように周波数情報設定部241は、後述のステップS17においてYESになるまで、前回設定した周波数に、帯域通過フィルターの帯域に応じたステップ周波数を加えて周波数を設定する(ステップS11)。そして地上局24のコマンド送信部242は、設定周波数を含むコマンドの高周波信号を衛星20に送信する(ステップS12)。
コマンド受信部21は、衛星20に備えられたアンテナで地上局24から送信されたコマンドの高周波信号を受信して復調し、設定周波数を含むコマンドを復元し、コマンド受信部22に出力する(ステップS13)。コマンド受信部22は、コマンドに含まれる設定周波数に基づいて受信周波数を設定する(ステップS14)。
コマンド受信部22は、設定された周波数で入力レベルテレメトリを測定し、周波数及び測定された入力レベルテレメトリをテレメトリ送信部23に出力する(ステップS15)。
テレメトリ送信部23は、コマンド受信部22から出力された周波数及び入力レベルテレメトリを地上局24に送信する(ステップS16)。
地上局24のテレメトリ受信部243は、周波数及び入力レベルテレメトリを受信すると、受信可能周波数範囲全域の掃引が完了したか判断し(ステップS17)、完了していなければ、周波数情報設定部241に受信可能周波数範囲の掃引が完了していないことを通知する。そしてステップS11に戻り、周波数情報設定部241は、コマンド受信部21の周波数を次のステップの周波数に変更する。
このようにして、受信可能周波数範囲全域の掃引が完了するまで、ステップS11からS17の処理が繰り返される。
また地上局24のテレメトリ受信部243は、第1の実施形態と同様、コマンド受信部22において設定された受信周波数及び測定された入力レベルテレメトリを、順次、無線で受信する(ステップS18)。また地上局24の妨害波検知部244は、第1の実施形態と同様、受信周波数及び入力レベルテレメトリに基づいて衛星20の軌道上での妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を検知する(ステップS19)。
以上説明した本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、地上局が設定周波数を順次、設定したコマンドを順次、送信するのではなく、衛星のコマンド受信部が受信可能周波数範囲を掃引するよう設定周波数を順次、算出して受信周波数を設定する点で第2の実施形態と異なる。
図5は、第3の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の衛星システム3の衛星30のコマンド受信部31(第1のコマンド受信部)は、図3に示すように第2の実施形態と同様な周波数変換部311、帯域通過フィルター312、及び復調部313とともに、設定周波数算出部314を備えている。また衛星30のコマンド受信部32(第2のコマンド受信部)は、第2の実施形態と同様な周波数変換部321と、帯域通過フィルター322と、検波部323を備えている。
なお第2の実施形態と同様に、コマンド受信部31、32は、同一の構成をもち、一方が故障した時に他方に切り替えて運用されるために衛星10に搭載されているものとしてもよい。すなわちコマンド受信部32は、コマンド受信部31と同様な復調部及び設定周波数算出部を備え、コマンド受信部31は、コマンド受信部32と同様な検波部を備えていてよい。
また本実施形態の衛星システム3の地上局34の周波数情報設定部341は、周波数帯域全域を掃引する周波数情報として、衛星30の周波数帯域、すなわちコマンド受信部31、32の受信可能周波数の範囲と、掃引開始周波数と、帯域通過フィルター312、322の帯域に応じて設定周波数を順次、変更する周波数のステップを設定する。周波数のステップは、第2の実施形態と同様に、コマンド受信部31、32の最も狭帯域な帯域通過フィルターの帯域が1MHzである場合、帯域通過フィルターの帯域に応じて1MHzとしてよい。
また掃引開始周波数は、第2の実施形態と同様、コマンド受信部31、32の受信可能周波数範囲の最低周波数としてよい。周波数情報設定部341は、周波数帯域を掃引するための周波数情報として、周波数帯域と、掃引開始周波数と、ステップ周波数をコマンド送信部に出力する
図6は、第3の実施形態の妨害波検出の動作を示すフローチャートである。まず地上局34の周波数情報設定部341は、周波数帯域を掃引するための周波数情報を設定する。具体的には、周波数情報設定部341は、上述のように、周波数帯域の範囲と、掃引開始周波数と、周波数を変更するステップを設定する。周波数情報設定部341は、設定した周波数帯域を掃引するための周波数情報をコマンド送信部342に出力する(ステップS21)。
そしてコマンド送信部342は、周波数情報設定部341から出力された周波数情報を含み周波数帯域全域の入力レベルテレメトリ測定を指示する1つのコマンドの高周波信号を送信する(ステップS22)。
衛星30に備えられたアンテナでコマンドの高周波信号が受信され、復調部313がコマンドの高周波信号を復調して周波数帯域全域の入力レベルテレメトリ測定を指示する1つのコマンドを復元する。復調部313は、復元したコマンドを、設定周波数算出部314に出力する(ステップS23)。
設定周波数算出部314は、地上局34からのコマンドに含まれる周波数情報、すなわち周波数帯域の範囲と、掃引開始周波数と、周波数のステップに基づいて周波数を順次、算出する。例えば、設定周波数算出部314は、最初に設定する周波数を、コマンドに含まれている掃引開始周波数とする。次に設定する周波数は、掃引開始周波数に、コマンドに含まれている周波数のステップを加えた周波数とする。このように設定周波数算出部314は、前回算出した周波数に周波数のステップを加えてコマンド受信部32の周波数を順次、算出し、算出した設定周波数をコマンド受信部32に順次、出力する(ステップS24)。
コマンド受信部32は、設定周波数算出部314から出力された設定周波数に基づいて受信周波数を順次、設定する(ステップS25)。コマンド受信部32は、設定周波数で入力レベルテレメトリを順次、測定し、測定された入力レベルテレメトリと周波数をテレメトリ送信部33(受信レベル送信部)に出力する(ステップS26)。
テレメトリ送信部33は、コマンド受信部32から出力された入力レベルテレメトリ及び周波数を地上局34に順次、送信する。地上局34のテレメトリ受信部343は、テレメトリ送信部33から送信された入力レベルテレメトリ及び周波数を順次、受信する。
本実施形態ではテレメトリ送信部33はコマンド受信部32から出力された入力レベルテレメトリ及び周波数の情報を地上局34に送信すると設定周波数算出部314に送信完了したことを通知する(ステップS27)。
設定周波数算出部314は、テレメトリ送信部33から送信通知を受け取ると、周波数帯域全域の掃引が完了したか判断し(ステップS28)、完了していなければ、ステップS24に戻り、次のステップの設定周波数を算出し、算出した設定周波数をコマンド受信部32に出力する。このようにして本実施形態では周波数帯域全域の掃引が完了するまで、ステップS24からS28の処理が繰り返される。
また地上局34のテレメトリ受信部343は、第1、第2の実施形態と同様、コマンド受信部32において設定された受信周波数及び測定された入力レベルテレメトリを、順次、無線で受信する(ステップS29)。また地上局34の妨害波検知部344は、第1、第2の実施形態と同様、受信周波数及び入力レベルテレメトリに基づいて衛星30の軌道上での妨害波環境(妨害波の周波数、強度)を検知する(ステップS30)。
以上説明した第3の実施形態によっても、第1及び第2の実施形態と同様な効果が得られる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2、3 衛星システム
10、20、30 衛星
11、12、21、22、31、32 コマンド受信部
13、23、33 テレメトリ送信部
14、24、34 地上局
141、241、341 周波数情報設定部
142、242、342 コマンド送信部
143、243、343 テレメトリ受信部
144、244、344 妨害波検出部
211、221、311、321 周波数変換部
212、222、312、322 帯域通過フィルター
213、313 復調部
223、323 検波部
314 設定周波数算出部

Claims (6)

  1. 衛星と、地上局と、を有する衛星システムであって、
    前記地上局は、
    前記衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する周波数情報設定部と、
    前記周波数情報を含むコマンドを衛星に送信するコマンド送信部と、を有し、
    前記衛星は、
    前記周波数情報を含むコマンドを受信する第1のコマンド受信部と、
    前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上の電波の受信レベルを測定する第2のコマンド受信部と、
    前記第2のコマンド受信部が測定した前記受信レベルを前記地上局に順次、送信するテレメトリ送信部と、を有し、
    前記地上局は、さらに
    前記受信レベルを受信するテレメトリ受信部と、
    前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する妨害波検知部と、を有する、衛星システム。
  2. 前記第2のコマンド受信部は、帯域通過フィルターを有し、
    前記周波数情報設定部は、前記周波数情報として、前記帯域通過フィルターの帯域に応じたステップで順次、変更した設定周波数を設定し、
    前記第2のコマンド受信部は、前記設定周波数に基づいて受信周波数を順次、設定して前記受信レベルを順次、測定する、
    請求項1に記載の衛星システム。
  3. 前記第2のコマンド受信部は、帯域通過フィルターを有し、
    前記周波数情報設定部は、前記周波数情報として、前記帯域通過フィルターの帯域に応じたステップを設定し、
    前記第1のコマンド受信部は、前記ステップで順次、変更した設定周波数を算出する設定周波数算出部を有し、
    前記第2のコマンド受信部は、前記設定周波数に基づいて受信周波数を順次、設定して前記受信レベルを順次、測定する、
    請求項1に記載の衛星システム。
  4. 衛星の受信可能周波数範囲を掃引するための周波数情報を設定する周波数情報設定部と、
    前記周波数情報を含むコマンドを衛星に送信するコマンド送信部と、
    前記衛星において前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で順次、測定した受信レベルを受信するテレメトリ受信部と、
    前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する妨害波検知部と、を有する地上局。
  5. 衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定し、
    前記周波数情報を含むコマンドを衛星に送信し、
    前記衛星において前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で測定した受信レベルを受信し、
    前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する、
    妨害電波検出方法。
  6. コンピュータに、
    衛星の受信可能周波数範囲を掃引する周波数情報を設定する処理と、
    前記衛星において前記周波数情報に基づいて前記受信可能周波数範囲を掃引する周波数を順次、設定して軌道上で測定した受信レベルを順次、受信する処理と、
    前記受信レベルに基づいて妨害波環境を検知する処理と、
    を実行させるプログラム。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11261464A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Toshiba Corp 宇宙通信システム
JP2016503980A (ja) * 2012-12-14 2016-02-08 タレス 衛星上に設置されるように設計された無線周波数信号受信機

Patent Citations (2)

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