JP2008236021A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化させることなく受信感度および電力効率を向上させること。
【解決手段】無線通信装置100は、デュープレクサ121を介して信号の送信および受信を行う無線通信装置である。分岐部115は、デュープレクサ121を介して送信される送信信号の一部を分岐する。局部発振回路133およびミキサ134は、デュープレクサ121を介して受信した第1周波数帯域の受信信号を、第1周波数帯域より低い第2周波数帯域に変換する。局部発振回路141、ミキサ142およびIFバンドパスフィルタ143は、分岐部115によって分岐された送信信号に含まれる第1周波数帯域のノイズ成分を、第2周波数帯域に変換して抽出する。位相反転部145aは、抽出されたノイズ成分の位相を反転させる。信号合成部137は、変換された受信信号と反転したノイズ成分とを合成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、アンテナ共有器を介して信号の送信および受信を行う無線通信装置に関する。
従来、信号の送信および受信を同時に行うデュープレクス形式の無線通信装置では、一つのアンテナを送信および受信で共有可能にするアンテナ共有器(デュープレクサ)が用いられている。一般に、デュープレクサは3つの端子を有する素子であり、一つの端子はアンテナに接続され、他の二つの端子はそれぞれ送信回路と受信回路に接続される。これにより、一つのアンテナを送信回路と受信回路で共有することができる。
図8は、従来の無線通信装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、従来の無線通信装置800は、送信部810と、デュープレクサ820と、アンテナ830と、受信部840と、を備えている。送信部810は、デュープレクサ820を介してアンテナ830へ送信信号を出力する。受信部840は、デュープレクサ820を介してアンテナ830から信号を受信する。
デュープレクサ820は、送信信号の帯域の信号成分のみを通過させるフィルタ820aを送信部810側に備えている。また、デュープレクサ820は、受信信号の帯域の信号成分のみを通過させるフィルタ820bを受信部840側に備えている。これにより、一つのアンテナ830を送信部810と受信部840とで共有可能になる。
また、受信部840は、フィルタ841、ローノイズアンプ842およびミキサ843を備えている。フィルタ841は、受信信号の帯域の信号成分のみを抽出する。これにより、アンテナ830が受信した受信信号に含まれるノイズを除去する。ローノイズアンプ842は、アンテナ830が受信した受信信号を増幅する。ミキサ843は、受信信号に所定の周波数の信号を乗算することで受信信号の帯域を変換する。
また、受信部840のローノイズアンプ842を送信信号の回り込みにより飽和させないことを目的に、RF(Radio Frequency)周波数帯で、送信信号自体の回り込みをアナログ的な手法を用いて減衰させる構成が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、受信部840のローノイズアンプ842またはミキサ843を送信信号の回り込みにより飽和させないことを目的に、RF周波数帯で、送信信号自体の回り込みをアナログ的な手法を用いて減衰させる構成が開示されている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開平11−308143号公報 特開2003−273770号公報
しかしながら、上述した従来技術では、送信信号に含まれる受信信号と同じ帯域のノイズが、デュープレクサ820のフィルタ820bを通過して受信部840側へ回り込む場合がある。受信信号と同じ帯域のノイズは受信部840におけるフィルタ841も通過するため、このノイズが受信部840側へ回り込むと受信部840における受信感度が劣化するという問題がある。
これに対して、デュープレクサ820のフィルタ820bの減衰量を多くとることが考えられる。しかし、減衰量を多くとるためにはデュープレクサ820内部の共振器の数を増加させる必要があり、デュープレクサ820が大型化する。このため、デュープレクサ820を適用する無線通信装置800が大型化するという問題がある。また、デュープレクサ820内部の共振器の数を増加させると、送信信号の電力損失が増加し、無線通信装置800の電力効率が低下するという問題がある。
この発明は、上述した問題点を解消するものであり、装置を大型化させることなく受信感度および電力効率を向上させることができる無線通信装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる無線通信装置は、アンテナ共有器を介して信号の送信および受信を行う無線通信装置において、前記アンテナ共有器を介して送信される送信信号の一部を分岐する分岐手段と、前記共有器を介して受信した第1周波数帯域の受信信号を、当該第1周波数帯域より低い第2周波数帯域に変換する変換手段と、前記分岐手段によって分岐された送信信号に含まれる前記第1周波数帯域のノイズ成分を、前記第2周波数帯域に変換して抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出されたノイズ成分の位相を反転させる反転手段と、前記変換手段によって変換された受信信号と前記反転手段によって反転したノイズ成分とを合成する合成手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、合成手段において、受信信号に含まれる、アンテナ共有器から回り込んだ送信信号のノイズを、反転手段によって反転したノイズ成分によってキャンセルすることができる。
この発明によれば、装置を大型化させることなく受信感度および電力効率を向上させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる無線通信装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態にかかる無線通信装置100は、送信部110と、デュープレクサ121と、アンテナ122と、受信部130と、キャンセル信号生成部140と、電力測定部151と、を備えている。たとえば、無線通信装置100は、2140±10MHzの帯域の送信信号を送信し、1950±30MHzの帯域(第1周波数帯域)の信号を受信するとする。
送信部110は、DAコンバータ111と、局部発振回路112と、直交変調器113と、パワーアンプ114と、分岐部115と、を備えている。DA(Digital−Analog)コンバータ111は、無線通信装置100が送信する送信データをアナログ信号に変換して直交変調器113へ出力する。
局部発振回路112は、無線通信装置100の送信信号の周波数(2140MHz)の搬送波を発振して直交変調器113へ出力する。直交変調器113は、DAコンバータ111から出力された送信データに基づいて、局部発振回路112から出力された搬送波を変調する。直交変調器113は変調した送信信号をパワーアンプ114へ出力する。
パワーアンプ114は、直交変調器113から出力された送信信号を増幅して分岐部115へ出力する。分岐部115(分岐手段)は、パワーアンプ114から出力された送信信号を分岐して、分岐した送信信号の一方をデュープレクサ121へ出力し、分岐した送信信号の他方をミキサ142へ出力する。分岐部115はたとえば方向性結合器である。
デュープレクサ121は、分岐部115から出力された送信信号をアンテナ122へ出力する。また、デュープレクサ121は、アンテナ122から出力された受信信号を受信部130へ出力する。ここで、デュープレクサ121は、アンテナ122を送信および受信で共有可能にするアンテナ共有器である。
デュープレクサ121は、送信部110側に送信信号の帯域(2140±10MHz)の信号成分のみを通過させるフィルタ121aを備えている。また、デュープレクサ121は、受信部130側に受信信号の帯域(1950±30MHz)の信号成分のみを通過させるフィルタ121bを備えている。
アンテナ122は、デュープレクサ121から出力された2140±10MHzの送信信号を他の無線通信装置へ無線送信する。また、アンテナ122は、他の無線通信装置から無線送信された1950±30MHzの信号を受信する。アンテナ122は、受信した受信信号をデュープレクサ121へ出力する。
受信部130は、ローノイズアンプ131と、RFバンドパスフィルタ132と、局部発振回路133と、ミキサ134と、ローノイズアンプ135と、IFバンドパスフィルタ136と、信号合成部137と、ADコンバータ138と、を備えている。ローノイズアンプ131は、デュープレクサ121から出力された受信信号を増幅してRFバンドパスフィルタ132へ出力する。
RFバンドパスフィルタ132は、ローノイズアンプ131から出力された受信信号のうち、受信信号の帯域(1950±30MHz)の信号成分のみを抽出する。RFバンドパスフィルタ132は、抽出した受信信号をミキサ134へ出力する。局部発振回路133およびミキサ134は、RFバンドパスフィルタ132から出力されたRF帯の受信信号をIF(Intermediate Frequency)帯(第2周波数帯域)に変換(ダウンコンバート)する変換部(変換手段)を構成する。
局部発振回路133およびミキサ134は、受信信号の帯域を1950±30MHzからf1±30MHzに変換するとする。局部発振回路133は、周波数f2(=1950MHz−f1)の信号を発振してミキサ134へ出力する。ミキサ134は、RFバンドパスフィルタ132から出力された受信信号と、局部発振回路133から出力された信号と、を乗算してローノイズアンプ135へ出力する。
ここで、ミキサ134によって乗算して出力された受信信号は、RFバンドパスフィルタ132から出力された受信信号の周波数(1950±30MHz)と、局部発振回路133から出力された信号の周波数(f2)と、の和の成分(1950+f2±30MHz)と差の成分(f1±30MHz)とを含んでいる。
ローノイズアンプ135は、ミキサ134から出力された受信信号を増幅してIFバンドパスフィルタ136へ出力する。IFバンドパスフィルタ136は、ローノイズアンプ135から出力された受信信号のうち、上述した差の成分のみを抽出して信号合成部137へ出力する。これにより受信信号がダウンコンバートされる。IFバンドパスフィルタ136は、たとえばf1±10MHzの信号成分のみを通過させるフィルタである。
信号合成部137(合成手段)は、IFバンドパスフィルタ136から出力された受信信号と、DAコンバータ146から出力されたノイズ成分と、を合成(加算)してADコンバータ138へ出力する。ADコンバータ138(復調手段)は、信号合成部137から出力された受信信号を復調してデジタル信号に変換する。
ADコンバータ138は、変換した受信信号を電力測定部151へ出力する。電力測定部(RSSI:Received Signal Strength Indicator)151は、ADコンバータ138から出力された受信信号の電力を測定する。電力測定部151は、特に、受信信号に含まれるノイズ成分の電力を測定する。
キャンセル信号生成部140は、局部発振回路141と、ミキサ142と、IFバンドパスフィルタ143と、ADコンバータ144と、信号調整部145と、DAコンバータ146と、を備えている。局部発振回路141およびミキサ142は、分岐部115から出力されたRF帯の送信信号をIF帯に変換(ダウンコンバート)する変換部を構成する。
局部発振回路141は、局部発振回路133が発振する信号と同じ周波数(f2)の信号を発振してミキサ142へ出力する。ミキサ142は、分岐部115から出力された送信信号と、局部発振回路141から出力された信号と、を乗算してIFバンドパスフィルタ143へ出力する。
ここで、ミキサ142によって乗算して出力された送信信号は、分岐部115から出力された送信信号の周波数(2140MHz)と、局部発振回路141から出力された信号の周波数(f2)と、の和の成分と差の成分とを含んでいる。また、送信信号に含まれていた受信信号と同じ帯域(1950±30MHz)のノイズは、和の成分(1950+f2±30MHz)と差の成分(f1±30MHz)とに変換される。
IFバンドパスフィルタ143は、ミキサ142から出力された送信信号のうち、IFバンドパスフィルタ136が通過させる帯域と同じ帯域(f1±10MHz)の信号成分のみを抽出してADコンバータ144へ出力する。すなわち、IFバンドパスフィルタ143は、送信信号に含まれる、受信信号の処理帯域と同じ帯域(f1±10MHz)のノイズ成分を抽出する。これによりノイズ成分がダウンコンバートした状態で抽出される。
AD(Analog−Digital)コンバータ144は、IFバンドパスフィルタ143から出力されたノイズ成分をデジタル信号に変換して信号調整部145へ出力する。信号調整部145は、位相反転部145aを備えている。位相反転部145aは、ADコンバータ144から出力されたノイズ成分の位相を反転させてDAコンバータ146へ出力する。
信号調整部145は、たとえばFPGA(Field Programmable Gate Array)などのデジタル回路によって構成されている。DAコンバータ146は、信号調整部145から出力された信号成分をアナログ信号に変換して信号合成部137へ出力する。
また、信号調整部145は、振幅調整部145bおよび遅延調整部145cを備えている。振幅調整部145bおよび遅延調整部145cは、ノイズ成分のキャリブレーション(調整)を行う。振幅調整部145bは、ADコンバータ144から出力されたノイズ成分の振幅を調整し、分岐部115からデュープレクサ121を経由して信号合成部137へ回り込む送信信号のノイズ成分の振幅と同じ振幅にする。
具体的には、振幅調整部145bは、電力測定部151によって測定されるノイズ成分の電力の情報を電力測定部151から取得する。そして、振幅調整部145bは、取得した情報に基づいて、ノイズ成分の電力が最小となるように、ADコンバータ144から出力されたノイズ成分の振幅を調整する。
遅延調整部145cは、ADコンバータ144から出力された信号成分に対して遅延を与える。これにより、遅延調整部145cは、分岐部115からデュープレクサ121を経由して信号合成部137へ回り込む送信信号のノイズ成分と、分岐部115から信号調整部145を経由して信号合成部137へ出力される送信信号のノイズ成分と、の信号合成部137に到達する時刻を一致させる。
具体的には、遅延調整部145cは、電力測定部151によって測定されるノイズ成分の電力の情報を取得する。そして、遅延調整部145cは、取得した情報に基づいて、ノイズ成分の電力が最小となるように、ADコンバータ144から出力された信号成分に対して遅延を与える。
上述したキャリブレーションは、ノイズ成分が受信信号に埋もれて強度測定できないことを回避するために、電力測定部151に入力される受信信号の強度が低い状態で行うことが望ましい。たとえば、無線通信装置100の製造段階でアンテナ122を取り付ける前など、電力測定部151に受信信号が入力されていない時点でキャリブレーションを行う。これにより、ノイズ成分の強度を精度よく測定しつつキャリブレーションを行うことができる。
また、たとえばフィルタ121b内部の受信経路にスイッチを設け、アンテナ122から電力測定部151へ出力される受信信号を遮断可能な構成とすれば、運用中であっても受信信号を一時的に遮断した状態でキャリブレーションを行うことができる。また、アンテナ122が受信する受信信号強度を監視する測定部(第2測定手段)を設け、電波状態が劣化した場合など受信信号の強度がしきい値以下になった場合にキャリブレーションを行う構成としてもよい。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信装置における送信信号を示す図である。図2において、横軸は送信信号の周波数(f)を示している。縦軸は、送信信号の電力(W)を示している。符号200は、無線通信装置100が送信する2140±10MHzの送信信号を示している。図2に示すように、送信信号200には2140±10MHz以外の周波数帯域のノイズ210が含まれている。
このノイズ210には、無線通信装置100が受信する受信信号と同じ帯域である、1950±30MHzのノイズ211も含まれている。このノイズ211は、デュープレクサ121から受信部130へ回り込む。また、このノイズ211(以下、「回り込みノイズ」)は受信信号と同じ帯域であるため、受信信号とともにRFバンドパスフィルタ132およびIFバンドパスフィルタ136を通過して信号合成部137へ出力される。
これに対して、無線通信装置100は、分岐した送信信号200からノイズ211を抽出して位相反転させ、位相反転させたノイズ211(以下、「キャンセル信号」)を受信信号と合成する構成である。このため、無線通信装置100は、受信信号に含まれる回り込みノイズをキャンセルすることができる。
また、受信部130は受信信号をIF帯にダウンコンバートし、キャンセル信号生成部140も送信信号200をIF帯にダウンコンバートする。これにより、回り込みノイズとキャンセル信号とがともにIF帯となり、回り込みノイズとキャンセル信号とを互いに逆相同振幅の信号とすることが容易になる。これにより、ノイズキャンセル動作を精度よく行うことができる。
なお、以上の説明においては、局部発振回路141が局部発振回路133が発振する信号と同じ周波数(f2)の信号を発振する構成について説明したが、局部発振器141は、たとえばf2±60MHz程度の可変な周波数の信号を発振する構成としてもよい。
これにより、局部発振回路141およびミキサ142は、分岐部115から出力された送信信号に含まれる広範囲な帯域のノイズをf1±10MHzに変換することができる。このため、キャンセル信号生成部140は、送信信号に含まれる広範囲な帯域のノイズによってキャンセル信号を生成することができる。
また、送信信号200全体をダウンコンバートしてからノイズ211を抽出する構成について説明したが、本発明においては、結果的にノイズ211をダウンコンバートして抽出できればよい。たとえば、ミキサ142の前段に1950±30MHzの信号成分のみを通過させるフィルタを設ける構成としてもよい。これにより、ダウンコンバート前の送信信号200からノイズ211を抽出し、抽出したノイズ211を局部発振回路141およびミキサ142によってダウンコンバートすることができる。
また、分岐部115をデュープレクサ121の前段に設けて送信信号を分岐する構成について説明したが、送信信号を分岐する位置はこれに限られない。たとえば、デュープレクサ121とアンテナ122との間に分岐部115を設け、デュープレクサ121からアンテナ122へ出力される送信信号を分岐する構成としてもよい。
また、信号調整部145をキャンセル信号生成部140に設け、キャンセル信号の振幅および遅延を調整する構成について説明したが、信号調整部145の位置はこれに限らない。たとえば、振幅調整部145bおよび遅延調整部145cを受信部130に設け、受信信号の振幅および遅延を調整する構成としてもよい。
図3は、実施の形態1にかかる無線通信装置の構成の変形例を示すブロック図である。図3において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3に示すように、実施の形態1にかかる無線通信装置100は、上述した局部発振回路133および局部発振回路141に代えて、局部発振回路310(発振回路)を備えていてもよい。
局部発振回路310は、周波数f2の信号を発振してミキサ134およびミキサ142へ出力する。ミキサ134は、RFバンドパスフィルタ132から出力された受信信号と、局部発振回路310から出力された信号と、を乗算してローノイズアンプ135へ出力する。ミキサ142は、分岐部115から出力された送信信号と、局部発振回路310から出力された信号と、を乗算してIFバンドパスフィルタ143へ出力する。
上述した局部発振回路133およびミキサ134と、局部発振回路141およびミキサ142と、は同様のダウンコンバートを行う回路であるため、局部発振回路133および局部発振回路141は同じ周波数の信号を発振する。このため、局部発振回路133および局部発振回路141を一つの局部発振回路310とすることができる。
このように、実施の形態1にかかる無線通信装置100によれば、送信信号から、受信信号と同じ帯域のノイズ成分をキャンセル信号として抽出し、受信信号とキャンセル信号を合成することで、受信信号に含まれる回り込みノイズをキャンセルすることができる。
したがって、デュープレクサ121内部の共振器の数を増加させることなく受信部130における受信感度を向上させることができる。このため、実施の形態1にかかる無線通信装置100によれば、装置を大型化させることなく受信感度および電力効率を向上させることができる。
また、実施の形態1にかかる無線通信装置100によれば、受信信号とキャンセル信号とをダウンコンバートして合成するため、受信信号に含まれる回り込みノイズとキャンセル信号とを互いに逆相同振幅の信号とすることが容易になる。これにより、ノイズキャンセル動作を精度よく行うことができる。
また、実施の形態1にかかる無線通信装置100によれば、信号調整部145がデジタル回路によって構成されているため、キャリブレーションをデジタル処理により精度よく高速に行うことができる。また、信号調整部145をデジタル回路によって構成することによって装置の小型化および耐久性向上を図ることができる。
また、実施の形態1にかかる無線通信装置100によれば、局部発振器141が可変な周波数の信号を発振する構成とすることで、送信信号に含まれる広範囲な帯域のノイズによってキャンセル信号を生成することができる。
また、実施の形態1にかかる無線通信装置100の変形例によれば、局部発振回路133および局部発振回路141に代えて局部発振回路310を備えることで、局部発振回路を減らすことができる。このため、上述した効果を奏するとともに装置の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。図4において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図4に示すように、実施の形態2にかかる無線通信装置100は、信号合成部137、信号調整部145および電力測定部151がFPGAなどのデジタル回路410によって構成されている。IFバンドパスフィルタ136は、抽出した受信信号をADコンバータ138へ出力する。
ADコンバータ138は、IFバンドパスフィルタ136から出力された受信信号をデジタル信号に変換して信号合成部137へ出力する。信号調整部145は、キャンセル信号をデジタル信号のまま信号合成部137へ出力する。信号合成部137は、ADコンバータ138から出力された受信信号と、信号調整部145から出力されたキャンセル信号と、を合成して電力測定部151へ出力する。電力測定部151は、信号合成部137から出力された受信信号の電力を測定する。
このように、実施の形態2にかかる無線通信装置100によれば、キャンセル信号をデジタル信号のまま受信信号に合成することができる。これにより、上述した実施の形態1の効果を奏するとともに、ノイズキャンセル動作をデジタル処理によってより精度よく高速に行うことができる。また、信号合成部137、信号調整部145および電力測定部151をデジタル回路410によって構成することで、装置のさらなる小型化および耐久性向上を図ることができる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。図5において、図4に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すように、実施の形態3にかかる無線通信装置100は、送信制御回路(TX LSI:Large Scale Integration)510と、分岐部521と、局部発振回路522と、スイッチ(SW)523と、ミキサ524と、ローノイズアンプ525と、ADコンバータ526と、を備えている。
送信制御回路510、送信部110、分岐部521、局部発振回路522、スイッチ523、ミキサ524、ローノイズアンプ525およびADコンバータ526は、DPD(Digital Pre−Distortion)フィードバックループ500を構成している。
送信制御回路510は、送信データを生成し、DAコンバータ111へ出力する。また、送信制御回路510は、ADコンバータ526から出力される送信信号を監視し、送信信号の歪み特性と逆の特性を、DAコンバータ111へ出力する送信データに与える。分岐部521は、分岐部115から出力される送信信号を分岐して、分岐した送信信号の一方をミキサ142へ出力し、分岐した送信信号の他方をミキサ524へ出力する。
局部発振回路522(第2発振回路)は、ここでは周波数f3(≠f2,所定周波数)の信号と、周波数f2の信号と、を切り替えて発振してスイッチ523へ出力する。スイッチ523は、局部発振回路522から出力された周波数f3の信号をミキサ524へ出力し、周波数f2の信号をミキサ142へ出力する。ミキサ142は、分岐部521から出力された送信信号と、スイッチ523から出力された信号と、を乗算してIFバンドパスフィルタ143へ出力する。
ミキサ524は、分岐部521から出力された送信信号と、スイッチ523から出力された信号と、を乗算してローノイズアンプ525へ出力する。ここで、ミキサ524によって乗算して出力された送信信号は、分岐部521から出力された送信信号の周波数(2140MHz)と、局部発振回路522から出力された信号の周波数(f3)と、の和の成分(2140+f3±10MHz)と差の成分(2140−f3±10MHz(第3周波数帯域))とを含んでいる。
ローノイズアンプ525は、ミキサ524から出力された送信信号を増幅してADコンバータ526へ出力する。ADコンバータ526は、ローノイズアンプ525から出力された送信信号をデジタル信号に変換して送信制御回路510へ出力する。これにより、送信信号の歪み特性の情報を送信制御回路510へフィードバックすることができる。
このように、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、上述した各実施の形態の効果を奏するとともに、DPDループ500によって送信信号の歪み特性を自動的に補償することができる。また、DPDループ500の局部発振回路522をキャンセル信号生成部140の局部発振回路としても用いることで、局部発振回路を減らすことができ、装置の小型化を図ることができる。
なお、ここでは局部発振回路522をキャンセル信号生成部140の局部発振回路としても用いる構成について説明したが、局部発振回路522を受信部130の局部発振回路133として用いる構成としてもよい。また、局部発振回路522をキャンセル信号生成部140の局部発振回路および受信部130の局部発振回路133として用いる構成としてもよい。これにより、局部発振回路をさらに減らすことができる。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態4にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。図6において、図5に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図6に示すように、実施の形態4にかかる無線通信装置100においては、上述したキャンセル信号生成部140の一部が、DPDループ500の構成と一体的に構成されている。
局部発振回路522は、ここでは周波数f3の信号と、周波数f2の信号と、を切り替えて発振してミキサ524へ出力する。ミキサ524(乗算手段)は、分岐部115から出力された送信信号と、局部発振回路522から出力された信号と、を乗算してローノイズアンプ525へ出力する。
ここで、局部発振回路522が周波数f3の信号を発振する場合、ミキサ524によって乗算して出力された送信信号は、分岐部115から出力された送信信号の周波数(2140MHz)と、局部発振回路522から出力された信号の周波数(f3)と、の和の成分(2140MHz+f3)と差の成分(2140MHz−f3)とを含んでいる。
また、局部発振回路522が周波数f2の信号を発振する場合、ミキサ524によって乗算して出力された送信信号は、分岐部115から出力された送信信号の周波数(2140MHz)と、局部発振回路522から出力された信号の周波数(f2)と、の和の成分と差の成分とを含んでいる。
また、送信信号に含まれていた受信信号の周波数と同じ帯域(1950±30MHz)のノイズは、和の成分(1950+f2±30MHz)と差の成分(f1±30MHz)とに変換される。ローノイズアンプ525は、ミキサ524から出力された送信信号を増幅してIFバンドパスフィルタ610へ出力する。
IFバンドパスフィルタ610は、ローノイズアンプ525から出力された送信信号のうち、局部発振回路522が周波数f3の信号を発振する場合の差の成分(2140MHz−f3)と、局部発振回路522が周波数f2の信号を発振する場合のノイズの差の成分(f1±10MHz)と、を抽出する。
IFバンドパスフィルタ610は、抽出した信号成分をADコンバータ526へ出力する。ADコンバータ526は、IFバンドパスフィルタ610から出力された信号成分をデジタル信号に変換して送信制御回路510へ出力する。送信制御回路510は、ADコンバータ526から出力された信号成分の経路を切り替えるスイッチ620(経路スイッチ)を備えている。
スイッチ620は、送信制御回路510の制御により、局部発振回路522が周波数f3の信号を発振する場合、図の点線のように経路を切り替え、ADコンバータ526から出力される送信信号をDPDループ500へ出力する。これにより、送信信号の歪み特性の情報を送信制御回路510へフィードバックすることができる。また、スイッチ620は、局部発振回路522が周波数f2の信号を発振する場合、図の実線のように経路を切り替え、ADコンバータ526から出力されるノイズ成分を信号調整部145へ出力する。
信号調整部145は、スイッチ620から出力されるノイズ成分を調整する。これにより、上述した実施の形態と同様に、送信信号から、受信信号と同じ帯域のノイズ成分をキャンセル信号として抽出し、受信信号とキャンセル信号を合成することで、受信信号に含まれる回り込みノイズをキャンセルすることができる。
図7は、実施の形態4にかかる無線通信装置の構成の変形例を示すブロック図である。図7において、図6に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、実施の形態4にかかる無線通信装置100においては、局部発振回路522は、周波数f3の信号のみを発振する構成としてもよい。ここでは、無線通信装置100は、周波数変換部710(第3変換手段)を備えている。
スイッチ620は、送信制御回路510の制御により、DPDループ500を動作させる場合、図の点線のように経路を切り替え、ADコンバータ526から出力される送信信号をDPDループ500へ出力する。また、スイッチ620は、キャンセル信号生成部140を動作させる場合、図の実線のように経路を切り替え、ADコンバータ526から出力される送信信号を周波数変換部710へ出力する。
周波数変換部710は、ADコンバータ526から出力される2140MHz−f3の送信信号を、f1±10MHzの帯域に変換する。周波数変換部710は、帯域を変換した送信信号をノイズ成分として信号調整部145へ出力する。ここでは、周波数変換部710は、数値制御発振回路(NCO:Numerically Controlled Oscillators)によって構成されている。信号調整部145は、周波数変換部710から出力されたノイズ成分を反転させ、振幅および遅延の調整を行う。
なお、この変形例においては、スイッチ620を分岐部(第2分岐手段)に替え、分岐部は、ADコンバータ526から出力される送信信号を分岐してそれぞれDPDループ500およびキャンセル信号生成部140へ出力する構成としてもよい。この構成により、DPDループ500による歪み補償動作とキャンセル信号生成部140によるノイズキャンセル動作とを同時に行うことができる。
このように、実施の形態4にかかる無線通信装置100によれば、キャンセル信号生成部140の一部を、DPDループ500の構成と一体的に構成することができる。このため、上述した各実施の形態の効果を奏するとともに、回路素子を減らすことができ、装置の小型化を図ることができる。
以上説明したように、この発明にかかる無線通信装置によれば、送信信号からキャンセル信号を生成し、受信信号とキャンセル信号を合成することで、受信信号に含まれる回り込みノイズをキャンセルすることができる。これにより、デュープレクサ内部の共振器の数を増加させることなく受信感度を向上させることができる。このため、装置を大型化させることなく受信感度および電力効率を向上させることができる。
(付記1)アンテナ共有器を介して信号の送信および受信を行う無線通信装置において、
前記アンテナ共有器を介して送信される送信信号の一部を分岐する分岐手段と、
前記アンテナ共有器を介して受信した第1周波数帯域の受信信号を、当該第1周波数帯域より低い第2周波数帯域に変換する変換手段と、
前記分岐手段によって分岐された送信信号に含まれる前記第1周波数帯域のノイズ成分を、前記第2周波数帯域に変換して抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたノイズ成分の位相を反転させる反転手段と、
前記変換手段によって変換された受信信号と前記反転手段によって反転したノイズ成分とを合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記2)前記合成手段によって合成された合成信号の強度を測定する測定手段をさらに備え、
前記測定手段によって測定される前記合成信号の強度が最小となるように前記受信信号および前記ノイズ成分の少なくとも一方の調整を行う調整手段をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)前記調整手段は、前記調整として、前記合成信号の強度が最小となるように前記受信信号および前記ノイズ成分の少なくとも一方に対して遅延を与えることを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)前記調整手段は、前記調整として、前記合成信号の強度が最小となるように前記受信信号および前記ノイズ成分の少なくとも一方の振幅を調整することを特徴とする付記2または3に記載の無線通信装置。
(付記5)前記アンテナ共有器を介して受信する受信信号を遮断するスイッチをさらに備え、
前記調整手段は、前記スイッチによって前記受信信号が遮断されているときに前記調整を行うことを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記6)前記アンテナ共有器を介して受信する受信信号の強度を測定する第2測定手段をさらに備え、
前記調整手段は、前記受信信号の強度がしきい値以下のときに前記調整を行うことを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記7)前記抽出手段によって抽出されたノイズ成分をデジタル信号に変換するデジタル変換手段をさらに備え、
前記反転手段は、デジタル処理によって前記ノイズ成分の位相を反転させることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記8)前記調整手段は、デジタル処理によって前記ノイズ成分の調整を行うことを特徴とする付記2〜7のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記9)前記変換手段によって変換された受信信号を復調してデジタル信号に変換する復調手段をさらに備え、
前記合成手段は、前記復調手段によってデジタル信号に変換された受信信号と前記反転手段によって反転したノイズ成分とを合成し、
前記反転手段、測定手段、調整手段および合成手段はFPGAによって構成されていることを特徴とする付記8に記載の無線通信装置。
(付記10)前記変換手段は、前記受信信号を、前記第1周波数帯域と第2周波数帯域との差分の周波数の信号と乗算することで前記第2周波数帯域に変換し、
前記抽出手段は、前記ノイズ成分を、前記差分の周波数の信号と乗算することで前記第2周波数帯域に変換することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記11)前記差分の周波数を含む可変な周波数の信号を発振する発振回路をさらに備え、
前記抽出手段は、前記発振回路が発振した信号を乗算することを特徴とする付記10に記載の無線通信装置。
(付記12)前記差分の周波数の信号を発振する発振回路をさらに備え、
前記変換手段および抽出手段は、前記発振回路が発振した信号を乗算することを特徴とする付記10に記載の無線通信装置。
(付記13)前記アンテナ共有器を介して送信される送信信号を所定周波数の信号と乗算して第3周波数帯域に変換する第2変換手段と、
前記第2変換手段によって変換された送信信号の歪み特性を監視し、当該歪み特性に基づいて、前記アンテナ共有器を介して送信される送信信号の歪みを補償する歪み補償手段とをさらに備えることを特徴とする付記10〜12のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(付記14)前記差分の周波数の信号と前記所定周波数の信号とを切り替えて発振する第2発振回路をさらに備え、
前記第2変換手段は、前記第2発振回路が発振した前記所定周波数の信号を乗算し、
前記変換手段および抽出手段の少なくとも一方は、前記第2発振回路が発振した前記差分の周波数の信号を乗算することを特徴とする付記13に記載の無線通信装置。
(付記15)前記抽出手段および第2変換手段は、
前記分岐手段によって分岐された送信信号に対して、前記差分の周波数の信号と前記所定周波数の信号とを切り替えて乗算する乗算手段と、
前記乗算手段によって乗算された送信信号のうち、前記第2周波数帯域のノイズ成分と前記第3周波数帯域の送信信号とを抽出するフィルタと、
によって構成されていることを特徴とする付記13に記載の無線通信装置。
(付記16)前記乗算手段の信号の切替に応じて、前記抽出手段によって抽出された前記第2周波数帯域のノイズ成分を前記合成手段へ出力し、前記第3周波数帯域の送信信号を前記歪み補償手段へ出力する経路スイッチをさらに備えることを特徴とする付記15に記載の無線通信装置。
(付記17)前記抽出手段および第2変換手段は、
前記分岐手段によって分岐された送信信号に対して前記所定周波数の信号を乗算する乗算手段と、
前記乗算手段によって乗算された送信信号のうち、前記第2周波数帯域のノイズ成分と前記第3周波数帯域の送信信号とを抽出するフィルタと、
前記フィルタによって抽出されたノイズ成分の周波数帯域を前記第2周波数帯域に変換する第3変換手段と、
によって構成されていることを特徴とする付記13に記載の無線通信装置。
(付記18)前記抽出手段によって抽出された信号成分を分岐し、分岐した信号成分を前記第3変換手段と歪み補償手段とへ出力する第2分岐手段をさらに備えることを特徴とする付記17に記載の無線通信装置。
以上のように、この発明にかかる無線通信装置は、アンテナ共有器を介して信号の送信および受信を行う基地局装置や端末装置に有用であり、特に、装置の小型化を図る場合に適している。
実施の形態1にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置における送信信号を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置の構成の変形例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる無線通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる無線通信装置の構成の変形例を示すブロック図である。 従来の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 無線通信装置
110 送信部
111,146 DAコンバータ
112,133,141,310,522 局部発振回路
113 直交変調器
114 パワーアンプ
115,521 分岐部
121 デュープレクサ
122 アンテナ
130 受信部
131,135,525 ローノイズアンプ
132 RFバンドパスフィルタ
134,142,524 ミキサ
136,143 IFバンドパスフィルタ
137 信号合成部
138,144,526 ADコンバータ
140 キャンセル信号生成部
200 送信信号
210,211 ノイズ
410 デジタル回路
500 DPDフィードバックループ
510 送信制御回路
710 周波数変換部

Claims (5)

  1. アンテナ共有器を介して信号の送信および受信を行う無線通信装置において、
    前記アンテナ共有器を介して送信される送信信号の一部を分岐する分岐手段と、
    前記アンテナ共有器を介して受信した第1周波数帯域の受信信号を、当該第1周波数帯域より低い第2周波数帯域に変換する変換手段と、
    前記分岐手段によって分岐された送信信号に含まれる前記第1周波数帯域のノイズ成分を、前記第2周波数帯域に変換して抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたノイズ成分の位相を反転させる反転手段と、
    前記変換手段によって変換された受信信号と前記反転手段によって反転したノイズ成分とを合成する合成手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記合成手段によって合成された合成信号の強度を測定する測定手段をさらに備え、
    前記測定手段によって測定される前記合成信号の強度が最小となるように前記受信信号および前記ノイズ成分の少なくとも一方の調整を行う調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記調整手段は、前記調整として、前記合成信号の強度が最小となるように前記受信信号および前記ノイズ成分の少なくとも一方に対して遅延を与えることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記抽出手段によって抽出されたノイズ成分をデジタル信号に変換するデジタル変換手段をさらに備え、
    前記反転手段は、デジタル処理によって前記ノイズ成分の位相を反転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  5. 前記変換手段は、前記受信信号を、前記第1周波数帯域と第2周波数帯域との差分の周波数の信号と乗算することで前記第2周波数帯域に変換し、
    前記抽出手段は、前記ノイズ成分を、前記差分の周波数の信号と乗算することで前記第2周波数帯域に変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信装置。
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