JP2019145855A - 基地局装置、端末装置およびその通信方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置およびその通信方法 Download PDF

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貴司 吉本
淳悟 後藤
Jungo Goto
淳悟 後藤
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理 中村
泰弘 浜口
Yasuhiro Hamaguchi
泰弘 浜口
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Abstract

【課題】基地局装置が多数端末装置を収容するグラントフリーの多元接続において、小サイズデータに対する再送制御を効率的に行うことが可能な基地局装置、端末装置及び通信方法を提供すること。【解決手段】基地局装置とグラントフリーで通信を行う端末装置であって、上りリンクデータを送信する送信部と、前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を受信する受信部と、を備え、前記再送タイミングを示す情報は、再送のための複数の送信間隔が含まれ、前記送信部は、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送する。【選択図】図4

Description

本発明は、基地局装置、端末装置およびその通信方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)で仕様化されているLTE(Long
Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)等の通信システムでは、端末装置(U
E:User Equipment)は、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)やバッファステータスレポート(BSR:Buffer Status Report)を使用して、基地局装置(eNodeB;evolved Node B)に、上りリンクデータを送信するための無線リソースを要求する。基地局装置は、SRやBSRを基に、各端末装置に上り送信許可(UL Grant)を与える。端末装置は、基地局装置からUL Grantに関する制御情報を受信すると、そのUL Grantに含まれる上りリンク送信パラメータに基づき、所定の無線リソースで上りリンクデータを送信する。
基地局装置は、前記上りリンクデータを正しく受信した場合、前記上りリンクデータ受信から所定の時間後に、下りリンクにおいて肯定応答(ACK:Acknowledgement)を端
末装置に送信する。一方、前記上りリンクデータを正しく受信できなかった場合、基地局装置は、前記上りリンクデータ受信から所定の時間後に、否定応答(NACK:Negative
Acknowledgement)を端末装置に送信する。NACKを受信した端末装置は、その上りリンクデータと関連するデータを再送する。このように、基地局装置は、全ての上りリンクデータ送信(端末装置から基地局装置へのデータ送信)を制御する。基地局装置が上りリンク無線リソースを制御することにより、直交多元接続(OMA:Orthogonal Multiple Access)が実現される。
3GPPでは、第5世代移動通信方式(5G)として、大量マシン型通信(mMTC:Massive Machine Type Communications)を実現する無線アクセス技術の仕様化が進めら
れている(非特許文献1)。mMTCでは、端末装置やセンサ等の多数デバイスが小さいデータを送受信することを想定している。上りリンクmMTCのために、グラントフリーの非直交多元接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)が検討されている(非特許文献2)。グラントフリー非直交多元接続は、基地局装置の受信アンテナ数を超える端末装置から送信されたデータが空間で非直交多重されること、を許容する。グラントフリー非直交多元接続では、端末装置が、SR送信やUL Grant受信等を行うことなく、基地局装置へ上りリンクデータを送信する。このため、グラントフリー非直交多元接続では、多数デバイスが小サイズデータの送受信を行う場合でも、制御情報によるオーバーヘッドの増加を抑えることができる。さらに、グラントフリー非直交多元接続では、UL Grant受信等を行わないため、送信データの発生から送信までの時間も短くできる。
しかしながら、基地局装置が多数端末装置を収容するグラントフリー非直交多元接続では、多数の小サイズの上りリンクデータが送信されることに伴い、これらの上りリンクデータに対するACK及びNACKの送信も増加する。このため、下りリンク無線リソースが逼迫する。また、グラントフリー非直交多元接続では、端末装置は、UL Grant受信することなく、上りリンクデータを送信する。このため、グラントフリー非直交多元接続の再送制御では、上りリンク無線リソースを制御する直交多元接続と異なり、基地局装置は、上りリンクリソース割当て等を制御していない上りリンクデータ(すなわち、いずれの上りリンクリソースで送信されるか把握していない上りリンクデータ)に対して、ACK又はNACKの送信を行う必要がある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局装置が多数端末装置を収容するグラントフリーの多元接続において、小サイズデータに対する再送制御を効率的に行うことが可能な基地局装置、端末装置及び通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明に係る基地局装置、端末装置および通信方法の構成は、次の通りである。
(1)本発明の一態様は、基地局装置とグラントフリーで通信を行う端末装置であって、
上りリンクデータを送信する送信部と、前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を受信する受信部と、を備え、前記再送タイミングを示す情報は、再送のための複数の送信間隔が含まれ、前記送信部は、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする。
(2)また、本発明の一態様は、前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、前記送信部は、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記オフセット値に含まれる複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする。
(3)また、本発明の一態様は、前記再送タイミングを示す情報に含まれるオフセット値の範囲は、再送回数が増加するにつれて大きくなること、を特徴とする。
(4)また、本発明の一態様は、前記送達確認を示す信号は、前記端末装置固有のパラメータと関連付けられる第1の否定応答を示す送達確認と同一時間リソース及び同一周波数リソースで識別した前記端末装置に共通のパラメータと関連付けられる第2の否定応答を含む送達確認からなり、前記送信部は、前記第2の否定応答を含む送達確認信号を受信した場合、前記オフセット値に含まれる複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする。
(5)本発明の一態様は、複数の端末装置とグラントフリーで通信を行う基地局装置であって、上りリンクデータを送信した端末装置を識別する識別信号と前記上りリンクデータを受信する受信部と、前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を送信する送信部と、を備え、前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、前記送信部は、RRCメッセージを用い
て、前記基準時間を送信し、前記送達確認を示す信号と共に前記オフセット値を送信すること、を特徴とする。
(6)また、本発明の一態様は、前記送信部は、前記識別信号により特定された端末装置に対して、前記オフセット値を送信すること、を特徴とする。
(7)本発明の一態様は、基地局装置とグラントフリーで通信を行う端末装置の通信方法であって、上りリンクデータを送信する送信ステップと、前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を受信する受信ステップと、を有し、前記再送タイミングを示す情報は再送のための複数の送信間隔を含み、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送するステップを有すること、を特徴とする。
(8)また、本発明の一態様は、複数の端末装置とグラントフリーで通信を行う基地局装置の通信方法であって、上りリンクデータを送信した端末装置を識別する識別信号と前記上りリンクデータを受信する受信ステップと、前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を送信する送信ステップと、を有し、前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、前記基準時間はRRCメッセージを用いて送信され、前記オフセット値は前記送達確認を示す信号と共に送信されること、を特徴とする。
本発明の一又は複数の態様によれば、基地局装置が多数端末装置を収容するグラントフリーの多元接続において、上りリンクデータに対する再送制御を効率的に行うことができる。
第1の実施形態に係る通信システムの例を示す図である。 第1の実施形態に係るスケジューリンググラントを用いた多元接続における基地局装置及び通信装置間のシーケンス例を示す図である。 第1の実施形態に係るグラントフリーを用いた多元接続における基地局装置及び通信装置間のシーケンス例を示す図である。 第1の実施形態に係る上りリンクデータ送信に対する端末装置毎のACK/NACK送信例を示す図である。 第1の実施形態に係る上りリンクデータに対する一括ACK/NACK送信例を示す図である。 第1の実施形態に係るグラントフリーを用いた多元接続における上りリンク無線フレームフォーマット例を示す図である。 第1の実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る信号検出部の一例を示す図である。 第1の実施形態における端末装置の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。 第3の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。 第4の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。 第4の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の別例を示す図である。 第4の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の別例を示す図である。 第5の実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の例を示す図である。
本実施形態に係る通信システムは、基地局装置(セル、スモールセル、サービングセル、コンポーネントキャリア、eNodeB、Home eNodeB)および端末装置(端末、移動端末、UE:User Equipment)を備える。該通信システムにおいて、下りリン
クの場合、基地局装置は送信装置(送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群)となり、端末装置は受信装置(受信点、受信端末、受信アンテナ群、受信アンテナポート群)となる。上りリンクの場合、基地局装置は受信装置となり、端末装置は送信装置となる。前記通信システムは、D2D(Device-to-Device)通信にも適用可能である。その場合、送信装置も受信装置も共に端末装置になる。
前記通信システムは、人間が介入する端末装置と基地局装置間のデータ通信に限定されるものではなく、MTC(Machine Type Communication)、M2M通信(Machine-to-Machine Communication)、IoT(Internet of Things)用通信、NB−IoT(Narrow Band-IoT)等(以下、MTCと呼ぶ)の人間の介入を必要としないデータ通信の形態にも
、適用することができる。この場合、端末装置がMTC端末となる。なお、以下では、上りリンクはDFTS−OFDM(Discrete Fourier Transform Spread - Orthogonal Frequency Division Multiplexing、SC-FDMAとも称される)伝送を用い、下りリンクはOF
DM伝送を用いた場合で説明するが、これに限らず、他の伝送方式を適用することができる。
本実施形態における基地局装置及び端末装置は、無線事業者がサービスを提供する国や地域から使用許可(免許)が得られた、いわゆるライセンスバンド(licensed band)と
呼ばれる周波数バンド、及び/又は、国や地域からの使用許可(免許)を必要としない、いわゆるアンライセンスバンド(unlicensed band)と呼ばれる周波数バンドで通信する
ことができる。
本実施形態において、“X/Y”は、“XまたはY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“XおよびY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“Xおよび/またはY”の意味を含む。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。本実施形態における通信システムは、基地局装置10、端末装置20−1〜20−n(nは自然数)を備える。端末装置20−1〜20−nを総称して端末装置20とも称する。カバレッジ10aは、基地局装置10が端末装置20と接続可能な範囲(通信エリア)である(セルとも呼ぶ)。
図1において、基地局装置10及び端末装置20は、上りリンクにおいて、グラントフリー(グラントレス、コンテンションベースとも呼ばれる)の多元接続をサポートする。グラントフリー多元接続において、端末装置20は、基地局装置10から上りリンク送信許可(UL Grant:アップリンクグラント、スケジューリンググラントとも呼ばれる。)の受信に依らず(UL Grantの受信なしで)、上りリンクデータを送信する。グラントフリー多元接続は、複数の端末装置が送信した上りリンクデータが、時間/周波数/空間リソースにおいて重複(衝突)することを許容する。グラントフリー多元接続
は、端末装置20が同一時間及び同一周波数で上りリンクデータを送信した場合、端末装置20が、直交多元接続に加え、非直交多元接続されることを許容する(このため、グラントフリー上りリンク非直交多元接続(UL−NOMA:UpLink Non-Orthogonal Multiple Access)とも称される)。例えば、非直交多元接続では、基地局装置の受信アンテナ
数を超える端末装置から送信された上りリンクデータ信号が、空間で非直交多重される。なお、基地局装置10及び端末装置20は、スケジューリンググラントに基づいて端末装置が上りリンクデータを送信する多元接続もサポートしてもよい。
基地局装置10は、グラントフリー多元接続された各端末装置が送信した上りリンクデータ信号を検出する。基地局装置10は、前記上りリンクデータ信号を検出するために、干渉信号の復調結果によって干渉除去を行うSLIC(Symbol Level Interference Cancellation)、干渉信号の復号結果によって干渉除去を行うCWIC(Codeword Level Interference Cancellation)、ターボ等化、送信信号候補の中から最もそれらしいものを探索する最尤検出(ML:maximum likelihood、R−ML:Reduced complexity maximum likelihood)、干渉信号を線形演算によって抑圧するEMMSE−IRC(Enhanced Minimum Mean Square Error-Interference Rejection Combining)などを備えても良い。前記各上りリンクデータ信号の送信電力は、基地局装置において受信電力差が生じるように、設定されてもよい。
なお、以下では、グラントフリー多元接続において、基地局装置が、ターボ等化等の高度な受信装置(Advanced Receiver)を適用して、非直交多重された上りリンクデータ信
号を検出する場合で説明するが、上りリンクデータ信号を検出できれば、これに限らない。例えば、IDMA(Interleaved Division Multiple Access)等のインターリーブをベースとした多元接続を用いて、グラントフリー多元接続を行ってもよい。この場合、基地局装置は、上りリンクデータ信号に施されているインターリーブパターンを基に、各端末装置が送信した上りリンクデータ信号を検出する(デインタリーブ処理を行う)。また、コードベースの多元接続を用いて、グラントフリー多元接続を行ってもよい。この場合、基地局装置は、上りリンクデータ信号に乗算されている符号系列(拡散符号)を基に、各端末装置が送信した上りリンクデータ信号を検出する。
図1において、上りリンク無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが含まれる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・物理上りリンク制御チャネル
・物理上りリンク共有チャネル
・物理ランダムアクセスチャネル
物理上りリンク制御チャネルは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられる物理チャネルである。
上りリンク制御情報は、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL−SCH:Downlink-Shared Channel)に対する肯定応答(positive acknowledgement、
ACK)/否定応答(negative acknowledgement、NACK)を含む。ACK/NACKは、送達確認を示す信号、HARQ−ACK、HARQフィードバックとも称される。
上りリンク制御情報は、下りリンクのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)を含む。前記チャネル状態情報は、好適な空間多重数(レイヤ数)を示すラン
ク指標(RI:Rank Indicator)、好適なプレコーダを示すプレコーディング行列指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)、好適な伝送レートを指定するチャネル品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)などを含む。前記PMIは、端末装置によって
決定されるコードブックを示す。該コードブックは、物理下りリンク共有チャネルのプレコーディングに関連する。前記CQIは、所定の帯域における好適な変調方式(例えば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMなど)、符号化率(coding rate)と
することができる。
物理上りリンク共有チャネルは、上りリンクデータ(上りリンクトランスポートブロック、UL-SCH)を送信するために用いられる物理チャネルである。物理上りリンク共有チャネルは、下りリンクデータに対するACK/NACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられてもよい。物理上りリンク共有チャネルは、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。物理上りリンク共有チャネルは、上りリンクデータに巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を付加して生成してもよい。物理上りリンク共有チャネルは、グラントフリー/スケジューリンググラントに基づき、送信される。
物理上りリンク共有チャネルは、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを送信するために用いられる。RRCメッセージは、無線リソース制御層において処理される情報/信号である。物理上りリンク共有チャネルは、MAC CE(Control Element)を送信するために用いられる。MAC CEは、媒体アクセス制御(M
AC: Medium Access Control)層において処理(送信)される情報/信号である。例え
ば、パワーヘッドルームは、MAC CEに含まれ、物理上りリンク共有チャネルを経由して報告されてもよい。すなわち、MAC CEのフィールドが、パワーヘッドルームのレベルを示すために用いられる。上りリンクデータは、RRCメッセージ、MAC CEを含むことができる。
物理ランダムアクセスチャネルは、ランダムアクセスに用いるプリアンブルを送信するために用いられる。
上りリンクの無線通信では、上りリンク物理信号として上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。上りリンク参照信号には、復調用参照信号(DMRS: Demodulation Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS: Sounding Reference Signal)が含まれる。
DMRSは、物理上りリンク共有チャネルまたは物理上りリンク制御チャネルの送信に関連する。例えば、基地局装置10は、物理上りリンク共有チャネルまたは物理上りリンク制御チャネルを復調する際の伝搬路補正を行うためにDMRSを使用する。SRSは、物理上りリンク共有チャネルまたは物理上りリンク制御チャネルの送信に関連しない。例えば、基地局装置10は、上りリンクのチャネル状態を測定(CSI Measurement)するた
めにSRSを使用する。
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・物理報知チャネル
・物理下りリンク制御チャネル
・物理下りリンク共有チャネル
物理報知チャネルは、端末装置で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用い
られる。MIBは、システム情報である。物理報知チャネルは、ブロードキャストするシ
ステム制御情報を含む。例えば、物理報知チャネルは、下りリンクシステム帯域、システムフレーム番号(SFN:System Frame number)、eNBによって使用される送信アン
テナ数などの情報を含む。物理報知チャネルは、再送要求指示を含むチャネル(ハイブリッド自動再送要求指示を含む)の設定情報を含めてもよい。再送要求指示を含むチャネルの設定情報は、該チャネルの送信リソースに関する情報、送信区間に関する情報、ACK/NACKの種類に関する情報、ACK/NACKの送信タイミングに関する情報、再送タイミングに関する情報、識別信号を示す情報等を含むことができる。
物理下りリンク制御チャネルは、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信するために用いられる。下りリンク制御情報は、用途に基づいた複数のフォーマット(DCIフォーマットとも称する)が定義される。各フォーマットは、用途に応じて使われる。下りリンク制御情報は、下りリンクデータ送信のための制御情報と上りリンクデータ送信のための制御情報を含む。下りリンク制御情報は、上りリンクデータ(物理上りリンク共有チャネル)の再送に関する情報を含むことができる。
下りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、物理下りリンク共有チャネルのスケジューリングに用いられる。下りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットを、下りリンクグラント(または、下りリンクアサインメント)とも称する。下りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットには、物理下りリンク共有チャネルのリソース割り当てに関する情報、物理下りリンク共有チャネルに対するMCS(Modulation and Coding Scheme)に関する情報などの下りリンク制御情報が含まれる。下りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、物理上りリンクチャネル(例えば、物理上りリンク制御チャネル、物理上りリンク共有チャネル)に対する送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドを含めてもよい。
下りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、上りリンクデータ(トランスポートブロック、コードワード)に対する再送に関する情報を含めてもよい。上りリンクデータの再送に関する情報は、ACK/NACKを示す情報(新規データ指標(NDI:New Date Indicator))、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報、ACK/NACKの種類に関する情報、ACK/NACKの送信タイミングに関する情報、識別信号を示す情報等を含むことができる。
上りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、物理上りリンク共有チャネルの送信に関する制御情報を端末装置に通知するために用いられる。上りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、物理上りリンク共有チャネルのMCSに関する情報、上りリンクデータ(物理上りリンク共有チャネル)の再送に関する情報、DMRSのためのサイクリックシフトに関する情報、物理上りリンク共有チャネルに対するTPCコマンド、下りリンクのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information、受信品質情報と
も称する。)要求(CSI request)、など上りリンク制御情報を含むことができる。上り
リンクデータの再送に関する情報は、ACK/NACKを示す情報(新規データ指標(NDI:New Date Indicator))、物理上りリンク共有チャネルのRV(Redundancy Version)に関する情報、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報、ACK/NACKの種類に関する情報、ACK/NACKの送信タイミングに関する情報、識別信号を示す情報(例えば、再送時に用いる識別信号)等を含むことができる。前記ACK/NACKの送信タイミングは、スケジューリンググラント送信とグラントフリー送信で異なる設定をすることができる。なお、基地局装置が、端末装置にスケジューリンググラントに基づいて上りリンクデータを送信させる場合、上りリンクデータ送信のためのDCIフォーマットは、物理上りリンク共有チャネルのリソース割り当てに関する情報を含むことができる。
物理下りリンク制御チャネルは、下りリンク制御情報に巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を付加して生成される。物理下りリンク制御チャネルにおいて、CRCパリティビットは、所定の識別子を用いてスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ)される。例えば、CRCパリティビットは、識別子として、セル無線ネットワーク一時的識別子(C−RNTI:Cell- Radio Network Temporary Identifier)を用いて、スクランブルされる。C−RNTIにおいて、スケジューリンググラントのための識別子と区別したグラントフリー送信固有の識別子が定義されてもよい。前記識別子は、グラントフリー送信における端末装置を識別する信号や上りリンクデータ信号を識別する信号と関連付けてもよい。
図1の下りリンク無線通信において、下りリンク物理チャネルは、ACK/NACK送信等の再送要求指示を含む物理チャネル(物理再送要求指示チャネル、物理ACK/NACKチャネル、物理送達確認チャネルとも呼ぶ)を含めることができる。物理再送要求指示チャネルは、基地局装置が受信した上りリンクデータ(トランスポートブロック、コードワード)に対するACK/NACK(送達確認)を送信するために用いられる物理チャネルである。物理再送要求指示チャネルは、上りリンクデータに対するACK/NACKを示すHARQインジケータ(HARQフィードバック、送達確認を示す信号)を送信するために用いることができる。端末装置は、受信したACK/NACKを上位レイヤに通知する。HARQインジケータは、正しく受信(検出)されたことを示すACK、正しく受信しなかったことを示すNACK、対応するデータがなかったことを示すDTXを含むことができる。物理再送要求指示チャネルは、ACK/NACKを示す情報に加え、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報、識別信号を示す情報等の再送に関する情報を含むことができる。
物理再送要求指示チャネルは、ACK/NACKを示すビット系列や再送に関する情報を、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けることができる。例えば、物理再送要求指示チャネルは、ACK/NACKや再送に関する情報を示すビット系列等に、巡回冗長検査(CRC)を付加して生成されてもよい。CRCパリティビットは、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列を用いてスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ。)される。
別の態様として、物理再送要求指示チャネルは、ACK/NACKや再送に関する情報を示すビット系列に、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列を乗算して生成することができる。ACK/NACKや再送に関する情報を示すビット系列は、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列によって拡散される。
グラントフリー送信固有の識別子は、上りリンクデータが送信されたリソースと関連づけられうる。例えば、グラントフリー送信固有の識別子は、上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/システムフレーム番号と関連付けられる。グラントフリー送信固有の識別子は、上りリンクデータが送信された周波数リソースと関連付けられる。グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列は、上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/周波数リソースを用いて(生成パラメータとして)、生成される。基地局装置及び端末装置は、上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/周波数リソースを用いて、グラントフリー送信固有の識別子を算出する。例えば、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列=1+上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号(0≦サブフレーム番号<10)とすると、基地局装置は、上りリンクデータを受信したサブフレーム番号を認識することにより、グラントフリー送信固有の識別子を算出できる。なお、前記グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列の算出式に、上りリンクデータが送信された周波数リソースを示すインデックスを含めることもできる。
グラントフリー送信固有の識別子は、ACK/NACKが送信されるサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/システムフレーム番号と関連付けられてもよい。グラントフリー送信固有の識別子は、ACK/NACKが送信される周波数リソースと関連付けられてもよい。グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列はACK/NACKが送信されるサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/周波数リソースを用いて、生成される。例えば、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列=1+ACK/NACKが送信されるサブフレーム番号(0≦サブフレーム番号<10)とすると、基地局装置は、ACK/NACKが送信されるサブフレーム番号を認識することにより、グラントフリー送信固有の識別子を算出できる。なお、前記グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列の算出式に、ACK/NACKが送信される周波数リソースを示すインデックスを含めることもできる。
グラントフリー送信固有の識別子は、識別信号が送信されたリソースと関連づけられうる。例えば、グラントフリー送信固有の識別子は、識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/システムフレーム番号と関連付けられる。グラントフリー送信固有の識別子は、上識別信号が送信された周波数リソースと関連付けられてもよい。グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列は、識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/周波数リソースを用いて(生成パラメータとして)、生成される。基地局装置及び端末装置は、識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/周波数リソースを用いて、グラントフリー送信固有の識別子を算出する。例えば、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列=1+識別信号が送信されたサブフレーム番号(0≦サブフレーム番号<10)、とすると、基地局装置は、識別信号を受信したサブフレーム番号を認識することにより、グラントフリー送信固有の識別子を算出できる。本実施形態に係る通信システムでは、グラントフリー送信固有の識別子は、多重される端末装置で共通のパラメータを、該識別子の生成パラメータとする。なお、前記グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列の算出式に、識別信号が送信された周波数リソースを示すインデックスを含めることもできる。
なお、グラントフリー送信固有の識別子は、基地局装置が端末装置に通知することによって、両装置で共有してもよい。例えば、基地局装置は、図3のS201/S203において、グラントフリー送信固有の識別子(又は該識別子を算出するためのパラメータ)を端末装置に送信する。別の態様として、基地局装置は、下りリンク制御情報を用いて、グラントフリー送信固有の識別子(又は該識別子を算出するためのパラメータ)を端末装置に送信してもよい。
物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、グラントフリー多元接続において、上りリンクデータが送信されたリソースと関連づけてもよい。例えば、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/システムフレーム番号と関連付けられる。物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、上りリンクデータが送信された周波数リソースと関連付けられてもよい。基地局装置及び端末装置は、上りリンクデータが送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/周波数リソースインデックスを用いて、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースを算出する。さらに、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、下りリンクシステム帯域幅(例えば、システム帯域幅のリソースブロック数)と関連付けられてもよい。例えば、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、上りリンクデータが送信された周波数リソースブロックのうち最も小さい周波数リソースブロックインデックスを下りリンクシステム帯域幅のリソースブロック数でModulo演算することで算出される。基地局装
置は、上りリンクデータを受信した周波数リソースを認識することにより、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースを算出できる。
物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、グラントフリー多元接続において、前記端末装置を識別する信号(識別信号)と関連づけてもよい。例えば、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/システムフレーム番号と関連付けられる。物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、識別信号が送信された周波数リソースと関連付けられてもよい。基地局装置及び端末装置は、識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/周波数リソースインデックスを用いて、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースを算出する。さらに、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、該リソースの周波数ドメインにおいて、下りリンクシステム帯域幅(例えば、システム帯域幅のリソースブロック数)と関連付けられてもよい。例えば、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、識別信号が送信された周波数リソースブロックのうち最も小さい周波数リソースブロックインデックスを下りリンクシステム帯域幅のリソースブロック数でModulo演算することで算出される。基地局装置は、識別信号を受信した周波数リソースを認識することにより、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースを算出できる。
このように、グラントフリー多元接続において、物理再送要求指示チャネルに乗算される系列/物理再送要求指示チャネルにスクランブル(マスク)される系列/物理再送要求指示チャネルに割り当てるリソースを、多重される端末装置の識別信号や上りリンクデータに関するパラメータと関連付けることで、基地局装置及び端末装置は、物理再送要求指示チャネルに関する設定を効率的に共有することができる。
物理再送要求指示チャネルは、グラントフリー送信の上りリンクデータに対する送達確認/スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータに対する送達確認を送信するために用いることができる。物理再送要求指示チャネルは、グラントフリー送信の上りリンクデータに対する送達確認か、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータに対する送達確認かによって、異なる設定をすることができる。例えば、基地局装置は、いずれか一方の送達確認に拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを用い、他方の送達確認に、CRC付加により生成される複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを用いるように設定をしてもよい。なお、物理再送要求指示チャネルは、物理下りリンク制御チャネルの1つのDCIフォーマットに含めてもよい。
物理下りリンク共有チャネルは、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL-SCH)を送信するために用いられる。物理下りリンク共有チャネルは、システムインフォメーションメッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションメッセージは、グラントフリー送信固有なシステムインフォメーションブロックを含めてもよい。例えば、グラントフリー送信固有なシステムインフォメーションブロックには、グラントフリー送信を行う上りリンクリソース(周波数帯域等)、ACK/NACKを送信する上りリンクリソース、ACK/NACKの種類等の設定情報を含めることができる。なお、システムインフォメーションメッセージの一部又は全部は、RRCメッセージに含めることができる。
物理下りリンク共有チャネルは、RRCメッセージを送信するために用いられる。RRCメッセージは、グラントフリー送信に関する設定情報のためのメッセージ(グラントフリー送信設定アシスト情報とも呼ばれる)を含めることができる。基地局装置から送信されるRRCメッセージは、セル内における複数の端末装置に対して共通(セル固有)であ
ってもよい。すなわち、そのセル内のユーザ装置共通な情報は、セル固有のRRCメッセージを使用して送信される。基地局装置から送信されるRRCメッセージは、ある端末装置に対して専用のメッセージ(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すな
わち、ユーザ装置スペシフィック(ユーザ装置固有)な情報は、ある端末装置に対して専用のメッセージを使用して送信される。さらに、基地局装置から送信されるRRCメッセージは、グラントフリー送信専用のメッセージであってもよい。すなわち、グラントフリー送信固有な情報は、グラントフリー送信専用のメッセージを用いて送信されるようにしてもよい。
物理下りリンク共有チャネルは、MAC CEを送信するために用いられる。RRCメッセージおよび/またはMAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
図1の下りリンクの無線通信では、下りリンク物理信号として同期信号(Synchronization signal: SS)、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。
同期信号は、端末装置が、下りリンクの周波数領域および時間領域の同期を取るために用いられる。下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。例えば、下りリンク参照信号は、物理報知チャネル、物理下りリンク共有チャネル、物理下りリンク制御チャネルを復調するために用いられる。下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンクのチャネル状態情報を算出(measurement)するために用いることもできる。また、各種チャネルを復調するために用いられる参照信号とmeasurementするために用いられる参照信号は異なってもよい(例えば、LTEにおけるDMRS:Demodulation Reference Signal、CRS:Cell-specific Reference Signal)。
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号とも称する。また、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号とも称する。また、下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルとも称する。また、下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号とも称する。
BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルを、トランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(TB:Transport Block)、
または、MAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliverする)データの単位である。物理層において、トラ
ンスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理などが行なわれる。
図2は、本実施形態に係るスケジューリンググラントを用いた多元接続における基地局装置及び通信装置間のシーケンス例を示す図である。基地局装置は、下りリンクにおいて、同期信号、報知チャネルを所定の無線フレームフォーマットに従って、定期的に送信する。端末装置は、同期信号、報知チャネル等を用いて、初期接続を行う(S101)。端末装置は、同期信号を用いて、下りリンクにおけるフレーム同期、シンボル同期を行う。端末装置は、報知チャネルを用いて、下りリンクシステム帯域幅、システムフレーム番号(SFN:System Frame Number)、アンテナポート数、物理再送要求を含むチャネルに
関する設定等のシステム情報を特定する。
端末装置は、UE Capabilityを送信する(S102)。UE Capabilityは、端末装置がサポートする機能を基地局装置に通知する情報である。例えば、前記UE Capblityは、RRCメッセージ等を用いて、送信される。基地局装置は、無線リソース制御に関する設定情報を端末装置に送信する(S103)。なお、S101〜S103において、端末装置は、上りリンク同期やRRC接続要求のためのリソースを取得するために、物理ランダムアクセスチャネルを送信することができる。
端末装置は、上りリンクデータが発生した場合、スケジューリングリクエスト(SR)やバッファステータスレポート(BSR)を送信する(S104)。基地局装置は、前記BSR等を考慮して、各端末装置に上りリンクデータ送信のための無線リソース割当てを行う。基地局装置は、下りリンク制御情報を用いて、端末装置に上りリンク送信許可(UL Grant)を送信する(S105)。端末装置は、前記UL Grantに含まれる上りリンクの送信パラメータ(上りリンクリソース割当てなど)に基づき、所定の無線リソースで上りリンクデータを送信する(S106)。基地局装置は、前記上りリンクデータに対して、ACK/NACKを送信する(S107)。図2のS107は、NACKを送信した場合である。端末装置は、NACKを受信した場合、その上りリンクデータに関連するデータを再度送信する(S108)。上りリンクデータに関連するデータは、初送で送信した上りリンクデータ(初送で送信したデータビット及びパリティビット)と同一でもよいし、初送で送信していないデータ(初送で送信していないデータビット及びパリティビット)でもよい。また、上りリンクデータに関連するデータは、初送で送信した上りリンクデータと初送で送信していないデータの両方を含むデータでもよい。S108において、ACKを受信した場合、端末装置は、新しい上りリンクデータを送信(初送)する。
再送の場合、基地局装置は、S106で受信した上りリンクデータ(初送)とS108で受信した下りリンクデータ(再送)を用いて、信号検出処理を行う。前記検出処理において、基地局装置は、Chase合成、IR(Incremental Redundancy)を用いることができる。基地局装置は、該検出処理に対して、ACK/NACKを送信する(S109)。図2のS109は、ACKを送信した場合である。
図3は、本実施形態に係るグラントフリーを用いた多元接続における基地局装置及び通信装置間のシーケンス例を示す図である。基地局装置10は、下りリンクにおいて、同期信号を所定の無線フレームフォーマットに従って、定期的に送信する。また、基地局装置10は、報知チャネルを送信する。端末装置は、同期信号、報知チャネル等を用いて、初期接続を行う(S201)。端末装置は、同期信号を用いて、下りリンクにおけるフレーム同期、シンボル同期を行う。端末装置は、報知チャネルを用いて、下りリンクシステム帯域幅、システムフレーム番号、アンテナポート数、物理再送要求を含むチャネルに関する設定等のシステム情報を特定する。前記報知チャネルにグラントフリー送信のための設定情報が含まれている場合、端末装置は、接続したセルにおけるグラントフリー送信のための設定を特定する。グラントフリー送信に関する設定情報は、基地局装置がグラントフリー送信をサポートしていることを示す情報、グラントフリーで送信可能な領域、端末装置識別に関する情報(識別信号を示す情報等)などを含めることができる。
端末装置は、UE Capabilityを送信する(S202)。基地局装置は、前記UE Capabilityを用いて、端末装置がグラントフリーの多元接続をサポートしているか、を特定することができる。例えば、前記UE Capbilityは、RRCメッセージ等を用いて、送信される。なお、S201〜S203において、端末装置は、上りリンク同期やRRC接続要求のためのリソースを取得するために、物理ランダムアクセスチャネルを送信することができる。
基地局装置は、無線リソース制御に関する設定情報を端末装置に送信する(S203)。前記無線リソース制御のための設定情報は、RRCメッセージ等を用いて、送信される。前記無線リソース制御に関する設定情報は、グラントフリー送信に関する設定情報を含むこともできる。グラントフリー送信に関する設定情報は、グラントフリーで送信可能な領域、端末装置識別に関する情報、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報、ACK/NACK送信タイミングを示す情報、ACK/NACKの種類を示す情報、識別信号を示す情報等を含むことができる。この場合、端末装置は、前記無線リソース制御に関する設定情報を用いて、グラントフリー送信の設定情報を特定する。なお、前記グラントフリー送信に関する設定情報の一部又は全部は、下りリンク制御情報によって、通知されてもよい。
グラントフリー送信をサポートする端末装置は、上りリンクデータが発生した場合、基地局装置からUL Grantを得ることなく、該上りリンクデータを送信する(S204)。S204において、端末装置は、自身に割当てられた識別信号と前記上りリンクデータを送信することができる。基地局装置は、前記識別信号を用いて端末装置を識別し、該端末装置が送信した上りリンクデータを検出する。基地局装置は、前記ACK/NACK送信タイミングを基に、該上りリンクデータに対するACK/NACKを送信する(S205)。基地局装置は、該ACK/NACK送信に、物理下りリンク制御チャネル/物理再送要求指示チャネルを用いることができる。基地局装置は、該上りリンクデータを正しく検出した場合、ACKを端末装置に送信する。一方、基地局装置は、該上りリンクデータを正しく検出できなかった場合、NACKを端末装置に送信する(図3のS205は、基地局装置がNACKを送信した場合である)。基地局装置は、S205において、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報等の再送に関する情報を送信してもよい。S204で同一時間リソース及び周波数リソースで多重された端末装置は、再送において、初送と異なる時間リソース/周波数リソースを用いて送信してもよい。
端末装置は、S205においてNACKを受信した場合、その上りリンクデータと同一のデータ(初送で送信したデータビット及びパリティビット)を再度送信する(S206)。再送の上りリンクデータは、初送で送信したデータビット並びにパリティビット及び初送で送信していないデータビット並びにパリティビットの両方を含むデータでもよい。S205において、ACKを受信した場合、端末装置は、新しい上りリンクデータを送信(初送)する。
再送の場合、基地局装置は、S206で受信した上りリンクデータ(再送)を用いて、検出処理を行う。基地局装置は、該検出処理の結果に基づいて、ACK/NACKを送信する(S207)。図2のS207は、ACKを送信した場合である。なお、基地局装置は、S204で受信した上りリンクデータ(初送)とS206で受信した上りリンクデータ(再送)を用いて、検出処理(Chase合成)を行ってもよい。
図2、図3で説明の通り、本実施形態に係る通信システムは、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータとグラントフリー送信の上りリンクデータで、再送で送信する上りリンクデータを異なるように設定することができる。すなわち、グラントフリー送信の上りリンクデータの再送は、非適応的な再送方式(初送と再送で上りリンクデータの符号化率、変調方式を変更しない方式)を用い、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータは適応的な再送方式(初送と再送で上りリンクデータの符号化率、変調方式を変更可能な方式)を用いることができる。
図4は、本実施形態に係る上りリンクデータ送信に対する端末装置毎のACK/NACK送信例を示す図である。例えば、該ACK/NACK送信は、スケジューリンググラン
ト送信に用いられる。図4におけるUE1〜UE5は、端末装置20−1〜端末装置20−5の上りリンクデータに対応する。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKを示す。例えば、ACK/NACK#0−1は、サブフレーム#0で受信したUE1に対するACK/NACKを示す。サブフレームは、端末装置が上りリンクデータを割当てるタイムユニットである。
ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。サブフレーム#0(同一周波数/同一時間)において、UE1及びUE2が上りリンクデータをUL Grantに従って送信している。サブフレーム#1において、UE3及びUE4が上りリンクデータをUL Grantに従って送信している。サブフレーム#2において、UE5及びUE6が上りリンクデータをUL Grantに従って送信している。サブフレーム#3において、UE3及びUE4が上りリンクデータをUL
Grantに従って送信している。
基地局装置10は、サブフレーム#0〜#3で受信した各端末装置の上りリンクデータを検出する。基地局装置は、該上りリンクデータを検出した結果を、所定の送信タイミングで、端末装置毎にACK/NACKを送信する。なお、図4は、ACK/NACK#3―7及びACK/NACK#3―8の送信タイミングがACK/NACK#1−3及びACK/NACK#1−4の送信タイミングの1/2に設定されている場合を示している。図4において、スケジューリンググラントを用いた上りリンクデータに対する端末装置毎のACK/NACK送信で説明したが、グラントフリーを用いた上りリンクデータに対する端末装置毎のACK/NACK送信においても適用することができる。
図5は、本実施形態に係る上りリンクデータに対する一括ACK/NACK送信例を示す図である。例えば、該ACK/NACK送信は、グラントフリー送信に用いられる。図5におけるUE1〜UE14は、図1の端末装置20−1〜端末装置20−14の上りリンクデータに対応する。ACK/NACK#0〜ACK/NACK#3は各々、サブフレーム#0〜#3の上りリンクデータに対するサブフレーム毎のACK/NACKである(一括ACK/NACK)。
ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。サブフレーム#0(同一周波数/同一時間)において、UE1〜UE8が上りリンクデータをグラントフリーで送信している。サブフレーム#1において、UE9〜UE12が上りリンクデータをグラントフリーで送信している。サブフレーム#2において、基地局装置10が収容する端末装置は上りリンクデータを送信していない。サブフレーム#3において、UE13〜UE14が上りリンクデータをグラントフリーで送信している。サブフレーム#0、#1において、基地局装置10は、受信アンテナ数を超える端末装置から上りリンクデータを受信する(非直交多元接続)。
基地局装置10は、サブフレーム#0で受信した各UEの上りリンクデータを検出する。基地局装置は、UE1〜UE8の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でACKを送信する(一括ACKを送信)。一方、基地局装置は、UE1〜UE8の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でNACKを送信する(一括NACKを送信)。
基地局装置10は、サブフレーム#1で受信した各上りリンクデータを検出する。基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で一括ACKを送信する。一方、基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出でき
なかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で一括NACKを送信する。基地局装置10は、サブフレーム#2において、識別信号/上りリンクデータを検出しなかったため、ACK/NACKを送信しない。
基地局装置10は、サブフレーム#3で受信した各上りリンクデータを検出する。基地局装置は、UE13〜UE14の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で一括ACKを送信する。一方、基地局装置は、UE13〜UE14の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で一括NACKを送信する。なお、図5は、ACK/NACK#3の送信タイミングがACK/NACK#1の送信タイミングの1/2に設定されている場合を示している。
本実施形態に係る通信システムは、所定の時間単位で受信した上りリンクデータをグループ化し、そのグループ毎に一括ACK/NACKを送信する方法を、スケジューリンググラントを用いた上りリンクデータ送信に対しても用いてもよい。一括ACK/NACK送信は、グラントフリー送信の上りリンクデータとスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータが、重複する時間リソース及び周波数リソースで送信された場合にも適用してもよい。例えば、図5において、UE1、UE2がスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータであり、UE3〜UE8がグラントフリー送信の上りリンクデータである場合、基地局装置は、サブフレーム#0において、一括ACK/NACKを送信する。
本発明の一態様では、グラントフリーの多元接続は、所定の時間単位内に多重された上りリンクデータを送信した端末装置群を1つの端末装置グループとする。基地局装置は、そのグループ対して一括ACK/NACKを送信する。これにより、多数端末装置を収容するグラントフリー多元接続において、ACK/NACKの送信数の増加による下りリンク無線リソースの逼迫を抑えることができる。また、グラントフリー送信の上りリンクデータに対するNACKは、端末装置の識別誤り又は該上りリンクデータの検出誤りのいずれかが予想される。このため、基地局装置が上りリンクデータ送信されるリソースを予めスケジューリングできないグラントフリーの多元接続において、一括ACK/NACKを用いることにより、基地局装置及び端末装置は再送制御を効率的に行うことができる。
次に、上りリンクデータの再送タイミング(図3のS206)の態様について説明する。基地局装置は、システムインフォメーション/RRCメッセージ/下りリンク制御情報において、上りリンクデータの再送タイミングを示す情報を端末装置に送信する(図3のS203)。基地局装置は、再送タイミングを示す情報を、物理再送要求指示チャネルを用いて、端末装置に送信することもできる(図3のS205)。例えば、再送タイミングを示す情報は、S204の上りリンクデータ送信時間(例えば、物理上りリンク共有チャネルが割当てられたサブフレーム端)を基準とする送信間隔(サブフレーム間隔、スロット間隔、フレーム間隔)で設定される。再送タイミングを示す情報は、S205のACK/NACK送信時間(例えば、物理再送要求指示チャネルが割当てられたサブフレーム端)を基準とする送信間隔(サブフレーム間隔、スロット間隔、フレーム間隔)で設定されてもよい。
上りリンクデータの再送タイミングを示す情報は、複数の送信間隔からなる再送タイミング群(例えば、送信間隔={1、2、4、8、・・・}ms)とすることができる。S205において、NACKを受信した端末装置は、前記再送タイミング群のうち、何れかの送信間隔を選択する。該端末装置は、選択した再送間隔で上りリンクデータを再送する(S206)。
別の態様として、上りリンクデータの再送タイミングを示す情報は、基準時間と基準時間に対するオフセット値で設定される。例えば、基準時間/基準時間に対するオフセット値は、システムインフォメーション/RRCメッセージ/下りリンク制御情報/物理再送要求指示チャネルで端末装置に通知される。基地局装置は、基準時間及び基準時間に対するオフセット値は、同一のチャネルで送信してもよいし、異なるチャネルで送信してもよい。例えば、基準時間は、システムインフォメーション/RRCメッセージで送信され、オフセット値は、下りリンク制御情報/物理再送要求指示チャネルで送信される。チャネル基準時間/基準時間に対するオフセット値は、複数の送信間隔からなる再送タイミング群から構成されてもよい(例えば、基準時間={4、8、12・・・}ms、オフセット値={−2、−1、0、1、2、4、8、・・・}ms)。
ここで、基地局装置は、再送タイミング群として、基準時間=4ms、オフセット値={−2、−1、0、1、2、4、8、・・・}msを端末装置に送信したとする。NACKを受信した端末装置は、前記オフセット値のうち、何れかを選択する。該端末装置は、基準時間+選択したオフセット値で求められる再送間隔で上りリンクデータを再送する(S206)。前記オフセット値の選択は、端末装置がランダムに選択してもよいし、基地局装置が指示しても良い。
例えば、基地局装置は、RRCメッセージ等で、再送タイミング群(送信間隔/基準時間及びオフセット値)を各端末装置に通知する。送信間隔/基準時間及びオフセット値は、再送タイミングインデックスにリンクされていてもよい。この場合、基地局装置は、再送タイミングインデックスを各端末装置に通知する。
送信間隔/オフセット値をランダムに選択する設定の場合、NACKを受信した端末装置は、前記再送タイミング群から選択した送信間隔/オフセット値に基づいて、上りリンクデータを再送する。
基地局装置が再送タイミングを指示する設定の場合、NACKを端末装置に通知する基地局装置は、前記再送タイミング群のうち、1つ又は複数の送信間隔/オフセット値を、物理再送要求指示チャネルを用いて、各端末装置に送信する。送信間隔/オフセット値を受信した端末装置は、該送信間隔/オフセット値に基づいて、上りリンクデータを再送する。基地局装置は、NACKを通知する端末装置間で異なる送信間隔/オフセット値を通知することができる。なお、再送タイミングインデックスを受信した端末装置は、該再送タイミングインデックスにリンクされている送信間隔/オフセット値に基づいて、上りリンクデータを再送する。
基地局装置は、端末装置毎に異なる再送タイミングを設定することができる。例えば、基地局装置は、端末装置毎に異なる再送タイミング群を設定する。基地局装置は、端末装置毎に異なる基準時間、基準時間に対するオフセット値を設定する。
本実施形態に係る通信システムは、前記再送タイミング群の範囲を、再送回数に応じて可変することができる。例えば、基地局装置は、再送回数が増加するにつれて、前記再送タイミング群の範囲を広くすることができる。基地局装置は、再送回数が増加するにつれて、前記オフセット値の範囲を広くすることができる。
同一時間リソースで送信された上りリンクデータにして、NACKを各端末装置に通知する場合、基地局装置は、前記端末装置の再送において、端末装置間で異なる送信電力/拡散符号/インターリーブパターン/復調用参照信号を用いて、上りリンクデータを送信するようにしてもよい。この場合、前記送信電力/拡散符号/インターリーブパターン/復調用参照信号は、上りリンクデータを再送する端末装置間で、直交性が保たれることが
好ましい。物理再送要求指示チャネルは、前記送信電力/拡散符号/インターリーブパターン/復調用参照信号を含めることができる。
以上により、グラントフリーの多元接続において、同一時間リソース及び同一周波数リソースで多重(衝突)された上りリンクデータ(初送)が、再送において多重(衝突)されることを避けることができる。なお、基地局装置は、物理再送要求指示チャネルでACKを送信する場合において、該物理再送要求指示チャネルに再送タイミングを示す情報を含めてもよい。これにより、基地局装置は、次に送信される上りリンクデータ(初送)のために、該端末装置に対する再送タイミングを更新することができる。
図6は、本実施形態に係るグラントフリーを用いた多元接続における上りリンク無線フレームフォーマット例を示す図である。図3において、無線フレームは、10つのサブフレームで構成される。各サブフレームは、2つのスロットからなる。各スロットは、7つのSC−FDMAシンボルからなる。すなわち、各サブフレームは、14つのSC−FDMAシンボルからなる。図6において、第1のスロットには、識別信号がSC−FDMAシンボル毎に配置される。第2のスロットには、上りリンクデータが配置される。例えば、各端末装置の上りリンクデータは、スロット単位で割当てられる(各端末装置の上りリンクデータは、第2のスロットに亘って、送信される)。すなわち、本実施形態に係る通信システムは、第1のスロットで識別信号0〜6を割当てられた端末装置の上りリンクデータが、第2のスロットにおいて、非直交多重されることを許容する。
識別信号は、上りリンクデータを送信した端末装置を基地局装置が識別(特定)するために用いられる。端末装置は、識別信号によって、上りリンクデータを送信したこと、上りリンクデータを送信したリソース(時間リソース/周波数リソース)を、基地局装置に通知することができる。識別信号は、基地局装置及び端末装置において予め定められた既知系列が用いられる。例えば、図3において、識別信号として、SC−FDMAシンボル毎に異なる既知系列を割当てた場合、7つの端末装置を識別することができる。該既知系列は、さらに、予め定められた位相回転、巡回遅延(cyclic shift)、インターリーブ、OCC(Orthogonal Cover Code)等が施されてもよい。基地局装置は、既知系列のパタ
ーン、位相回転パターン、巡回遅延パターン(Cyclic shiftパターン)、インターリーブパターン、OCCパターンによって、端末装置を識別することができる。これらにより、識別できる端末装置数を増やすことができる。
基地局装置は、第1のスロットにおいて、いずれの端末装置が上りリンクデータを送信したか、を識別する。例えば、基地局装置は、各シンボルにおいて、識別信号系列を用いた相関処理により、識別処理を行う。各端末装置は、識別信号系列と関連付けられている(例えば、図3のS203の無線リソース設定情報で通知する)。基地局装置は、上りリンクデータを送信した端末装置が存在すると判断した場合、第2のスロットにおいて、該端末装置の上りリンクデータの検出処理を行う。前記上りリンクデータは、識別信号と関連づけることができる。例えば、識別信号を用いてスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ。)されたCRCが上りリンクデータに付加される。なお、前記各サブフレームのうち、いずれかのSC−FDMAシンボルに参照信号を配置することができる。前記参照信号は、基本となる既知系列に前記識別信号のいずれかで乗算してもよい。基地局装置は、該参照信号を用いて、基地局装置と送信端末装置間の伝搬路推定を行う。基地局装置は、前記伝搬路推定値を用いて、上りリンクデータのターボ等化等の信号検出を行うことができる。
図7は、本実施形態における基地局装置10の構成を示す概略ブロック図である。基地局装置10は、上位層処理部(上位層処理ステップ)101、制御部(制御ステップ)102、送信部(送信ステップ)103、受信部(受信ステップ)104、送信アンテナ1
05、受信アンテナ106を含んで構成される。送信部103は、上位層処理部101から入力される論理チャネルに応じて、端末装置20への送信信号(物理下りリンクチャネル)を生成する。送信部103は、符号化部(符号化ステップ)1031、変調部(変調ステップ)1032、下りリンク参照信号生成部(下りリンク参照信号生成ステップ)1033、多重部(多重ステップ)1034、及び無線送信部(無線送信ステップ)1035を含んで構成される。受信部104は、物理上りリンクチャネルの検出し、その内容を上位層処理部101に入力する。受信部104は、無線受信部(無線受信ステップ)1041、多重分離部(多重分離ステップ)1042、信号検出部(信号検出ステップ)1043、伝搬路推定部(伝搬路推定ステップ)1044及び識別部(識別ステップ)1045を含んで構成される。
上位層処理部101は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層、パ
ケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層などの物理層より上位層の処理を行なう。上位層処理部101は、送信部103および受信部104の制御を行なうために必要な情報を生成し、制御部102に出力する。上位層処理部101は、上りリンクデータ(例えば、DL−SCH)、報知情報(例えば、BCH)、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Request)インジケータ(HARQインジケータ)などを送信部103に出力する。
上位層処理部101は、端末装置の機能(UE capability)等、端末装置に関する情報
を端末装置20(受信部104を介して)から受信する。端末装置は、自身の機能を基地局装置に上位層の信号で送信する。端末装置に関する情報は、その端末装置が所定の機能をサポートするかどうかを示す情報、または、その端末装置が所定の機能に対する導入およびテストの完了を示す情報を含む。所定の機能をサポートするかどうかは、所定の機能に対する導入およびテストを完了しているかどうかを含む。
例えば、端末装置が所定の機能をサポートする場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信する。端末装置が所定の機能をサポートしない場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信しないようにしてよい。すなわち、その所定の機能をサポートするかどうかは、その所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信するかどうかによって通知される。なお、所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)は、1または0の1ビットを用いて通知してもよい。
前記端末装置に関する情報には、グラントフリー送信(グラントフリー通信)をサポートすることを示す情報が含まれる。グラントフリー送信に対応する機能が複数ある場合、端末装置は、機能毎にサポートするかどうかを示す情報を送信することができる。グラントフリー送信に対応する機能は、アンテナポート、スクランブリングアイデンティティ及びレイヤ数を示す複数のテーブルに対応している能力、所定数のアンテナポート数に対応している能力、所定の送信モードに対応している能力の一部又は全部である。送信モードは、アンテナポート数、送信ダイバーシチ、レイヤ数、グラントフリー送信のサポート等により定められる。所定の送信モードに対応している能力とは、例えば、FDDフォーマットにおけるグラントフリー送信に対応可能であることやTDDフォーマットにおけるグラントフリー送信に対応可能であること、などを含めることができる。例えば、FDD/TDDフォーマットが複数ある場合、端末装置は、端末装置に関する情報として、いずれのFDD/TDDフォーマットをサポートしているかを示す情報を送信することもできる。
上位層処理部101は、受信部104から物理上りリンク共有チャネルの検出結果(復
号後の上りリンクデータ(CRCも含む))を取得する。上位層処理部101は、前記検出を基に、各端末装置が送信した上りリンクデータに対して誤り検出を行う。例えば、該誤り検出はMAC層で行われる。
上位層処理部101は、誤り検出結果に基づいて、HARQインジケータ(ACK/NACKを示すビット系列)を生成する。上りリンクデータに対するHARQインジケータは、端末装置毎(図4)/サブフレーム毎(図5)に出力される。上位層処理部101は、HARQインジケータを送信部103に出力する。例えば、ACKの場合、「1」、NACKの場合「0」の各1ビットが出力される。HARQインジケータは、物理再送要求指示チャネルの生成に用いられる。
上位層処理部101は、ブロードキャストするシステム制御情報を生成、又は上位ノードから取得する。上位層処理部101は、前記ブロードキャストするシステム制御情報を送信部103に出力する。前記ブロードキャストするシステム制御情報は、基地局装置がグラントフリー送信をサポートすることを示す情報を含めることができる。前記ブロードキャストするシステム制御情報は、送信部103において、物理報知チャネル/物理下りリンク共有チャネルに配置される。
上位層処理部101は、物理下りリンク共有チャネルに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション(SIB:System Information
Block))、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成、又は上位ノードから取得し、送信部103に出力する。上位層処理部101は、これらの上位層の信号にグラントフリー送信のセットアップ、リリースを示すパラメータを含めることができる。上位層処理部101は、端末装置20の各種設定情報の管理をする。前記各種設定情報は、グラントフリー送信のセットアップ、リリースを示すパラメータを含めることができる。
上位層処理部101は、グラントフリー送信をサポートしている端末装置に対して、各端末装置への識別信号の割当てを決定することもできる。上位層処理部101は、各端末装置への識別信号割当てに関する情報を、前記RRCメッセージに含めることができる。識別信号割当てに関する情報は、識別信号系列を生成するために必要なパラメータ(識別信号に乗算されている位相回転、巡回遅延、インターリーブ、OCC等)を含むことができる。上位層処理部101は、識別信号割当てに関する情報を、制御部102/送信部103に出力する。各なお、無線リソース制御の機能の一部は、MACレイヤや物理レイヤで行われてもよい。
上位層処理部101は、各端末装置のためのセル無線ネットワーク一時的識別子(C−RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)を設定する。セル無線ネットワ
ーク一時的識別子には、グラントフリー送信固有の識別子が含まれる。前記識別子は、下りリンク制御チャネル、下りリンクデータチャネル、物理再送要求指示チャネルの暗号化(スクランブリング)に用いられる。前記識別子は、物理再送要求指示チャネルに乗算される系列に用いることもできる。前記識別子は、識別信号、上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネルの暗号化(スクランブリング)に用いることができる。上位層処理部101は、前記識別子に関する設定情報を、制御部102/送信部103/受信部104に出力する。
上位層処理部101は、物理チャネル(物理下りリンク共有チャネル、物理上りリンク共有チャネル)の符号化率、変調方式(あるいはMCS)および送信電力(識別信号と物理上り共有チャネルの電力比、参照信号と識別信号の電力比等)などを決定する。上位層処理部101は、前記符号化率/変調方式/送信電力比を制御部102/送信部103/受信部104に出力する。上位層処理部101は、前記符号化率/変調方式/送信電力比
を上位層の信号に含めることができる。
制御部102は、上位層処理部101から入力された各種設定情報に基づいて、送信部103および受信部104の制御を行なう制御信号を生成する。制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、下りリンク制御情報(DCI)を生成し、送信部103に出力する。制御部102は、下りリンク制御情報に、上りリンクデータの再送に関する情報を含むことができる。なお、スケジューリンググラントを用いてデータ送信する場合、下りリンク制御情報は、物理下りリンク共有チャネル/物理上りリンク共有チャネルのリソース割当てフィールド、を含む。
生成されたDCIフォーマットの制御データ系列に対してCRC(Cyclic Redundancy Check)が生成される。前記CRCに対して識別子(例えば、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier))による暗号化(スクランブリング)が行われる。前記識別子は、グラントフリー送信固有の識別子を用いることができる。暗号化が行われたCRCがDCIフォーマットに付加される。DCIフォーマットとして生成された信号はPDCCHに配置される。なお、制御部102の機能は、上位層処理部101に含めることができる。
送信部103は、制御部102から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成する。送信部103は、各端末装置のために、上位層処理部101から入力された報知情報、下りリンク制御情報、下りリンクデータ及びHARQインジケータ等を符号化および変調し、物理報知チャネル、物理再送要求指示チャネル、物理下りリンク制御チャネル、物理下りリンク共有チャネルを生成する。送信部103は、物理報知チャネル、物理再送要求指示チャネル、物理下りリンク制御チャネル、物理下りリンク共有チャネル及び下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ105を介して端末装置に送信する。
符号化部1031は、上位層処理部101から入力された報知情報、下りリンク制御情報、下りリンクデータ及びHARQインジケータを、予め定められた/上位層処理部101が決定した符号化方式を用いて、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化などの符号化(リピティションを含む)を行なう。変調部1032は、符号化部1031から入力された符号化ビットをBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64Q
AM、256QAM等の予め定められた/上位層処理部101が決定した変調方式で変調する。
下りリンク参照信号生成部1033は、端末装置が既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。前記既知の系列は、基地局装置10を識別するための物理セル識別子などの基に予め定められた規則で求まる。
多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とを多重する。つまり、多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とをリソースエレメントに配置する。多重部1034は、設定された周波数リソース及び時間リソース(ACK/NACKの送信タイミング)に基づいて、変調部1032の出力信号を、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースにマッピングする。なお、HARQインジケータ/それを含む上りリンクデータ再送に関する情報は、下りリンク制御情報の1つとしてもよい。この場合、HARQインジケータ/それを含む上りリンクデータ再送に関する情報を通知するための固有のDCIフォーマットが定義されうる。
無線送信部1035は、多重された変調シンボルなどを逆高速フーリエ変換(Inverse
Fast Fourier Transform: IFFT)してOFDMシンボルを生成する。無線送信部1035は、前記OFDMシンボルにサイクリックプレフィックス(cyclic prefix: CP)を付加
してベースバンドのディジタル信号を生成する。さらに、無線送信部1035は、前記ディジタル信号をアナログ信号に変換し、フィルタリングにより余分な周波数成分を除去し、搬送周波数にアップコンバートし、電力増幅し、送信アンテナ105に出力して送信する。
ここで、グラントフリー送信された上りリンクデータに対する物理再送要求指示チャネルの生成例について説明する。
まず、上位層処理部101は、HARQインジケータa(送達確認、ACK/NACK)を送信部103に入力する(例えば、NACKの場合、a=「0」、ACKの場合、a=「1」)。nは、HARQインジケータを送信する単位によって決まる。端末装置毎にACK/NACKを送信する場合、nは端末装置20−nの上りリンクデータに対するACK/NACKである。サブフレーム毎に一括したACK/NACKを送信する場合、nはサブフレームnで送信された上りリンクデータに対するACK/NACKである。
拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルの生成例を説明する。符号部1031は、前記HARQインジケータに対してリピティションをしてもよい。例えば、3回リピティションする場合、NACK「0」、ACK「1」は各々、「000」、「111」とリピティションされる。変調部1032は、符号部1031の出力データに対して、データ変調(例えば、BPSK変調)を行う。さらに、変調部1032は、前記データ変調後のデータに、所定の系列(拡散系列)を乗算する(前記データ変調後のデータは、所定の系列によって拡散される)。該系列は、直交系列(又は準直交系列)を用いることができる。前記系列は、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けることができる。例えば、グラントフリー送信固有の識別子は、前記直交系列の生成パラメータとされる。例えば、前記直交系列は、グラントフリー送信固有の識別子に基づいてサイクリックシフトされる。さらに、多重部1034は、設定された周波数リソース及び時間リソース(ACK/NACKの送信タイミング)に基づいて、変調部1032の出力信号を、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースにマッピングする。多重部1034は、同一の周波数リソース及び時間リソースにおいて、複数の物理再送要求指示チャネルを符号多重することができる。
別の態様として、CRC付加により物理再送要求指示チャネルを生成する場合を説明する。上位層処理部101は、HARQインジケータを含む上りリンクデータ再送に関する情報のビット系列にCRCパリティビットを付加する。上位層処理部101は、複数のHARQインジケータを含む上りリンクデータ再送に関する情報に対して、CRCパリティビットを付加してもよい。CRC付加後のビット系列は、「x、x、・・・xq−1、p、p、・・・pr−1」と示される(xはHARQインジケータのビット系列、pはCRCパリティビット系列、qはACK/NACKのトータルビット数、rはCRCパリティビット数である)。
同一送信タイミングの複数ACK/NACKに対して、CRCパリティビットを付加する。図5において、サブフレーム#5で送信されるACK/NACK#1及びACK/NACK#3のACK/NACKビット(各1ビット)及びACK/NACK#1及びACK/NACK#3のための上りリンクデータ再送に関する情報のビット系列に対して、CRCパリティビットを付加する。上位層処理部101は、CRCパリティビットを、グラントフリー送信固有の識別子を用いてスクランブル(マスク)する。
例えば、基地局装置は、HARQインジケータxのビット系列長(又はACK/NACK格納フィールド数)を、上りリンクのサブフレーム数に基づいて設定することができる。一括ACK/NACK送信において、HARQインジケータxのビット系列長q=サブフレーム数m×HARQインジケータのビット数Lとなる。サブフレーム数m=10の場合、CRC付加後のビット系列「x、x、x、x、・・・、xq−1、p、q、・・・qr−1」は、「a、a、a2、・・・、9、、q、・・・qr−1」となる。a(mは上りリンクデータの送信サブフレーム番号)は、上りリンクデータに対するACK/NACKビット(HARQインジケータビット)である。この場合、HARQインジケータxは、1ビットからなる10個のACK/NACKフィールドを有する。図5のサブフレーム#5におけるACK/NACK送信において、ACK/NACK#1は「a」に格納される。ACK/NACK#3は、「a」に格納される。その他のビット(a、a以外)には、ダミービットが格納されてもよい。この場合、端末装置は、上りリンクデータを送信したサブフレーム番号を基に、該上りリンクデータに対するACK/NACKを取得する。なお、基地局装置は、各上りリンクデータに対するACK/NACKの格納フィールドインデックスを、RRCメッセージ/下りリンク制御チャネル等を用いて、端末装置に通知することもできる。
上位層処理部101は、上記CRCパリティビット「p、p、・・・pr−1」をグラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列などの多重される端末装置で共通のパラメータを用いてスクランブル(マスク)する。例えば、図5において、CRCパリティビット長=16ビット、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列=1+ACK/NACKが送信されるサブフレーム番号の場合、サブフレーム#5で送信されるACK/NACKのCRCパリティビットは、「0000000000000110」の系列でスクランブルする。
符号部1031は、前記CRCパリティビットを付加した複数ACK/NACKのビット系列に対して、誤り訂正符号化(レートマッチングを含む)を行う。変調部1032は、前記符号部1031の出力信号に対してデータ変調を行う。多重部1034は、設定された周波数リソース及び時間リソース(ACK/NACKの送信タイミング)に基づいて、変調部1032の出力信号を、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースにマッピングする。なお、変調部1032の出力データは、さらに、スクランブルされてもよい。このスクランブルパターンは、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けてもよい。本実施形態に係る通信システムにおいて、グラントフリー送信/スケジューリンググラントに基づく送信は、上記2つの態様により生成された物理再送要求指示チャネルの両方を用いてもよい。
以上のように、グラントフリー送信における上りリンクデータに対するACK/NACKは、多重される端末装置に共通のパラメータで生成されたグラントフリー送信固有の識別子や拡散系列(直交系列や準直交系列)と関連付けられる。一方、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータに対するACK/NACKは、端末装置固有の識別子や端末装置固有のパラメータで生成された拡散系列と関連づけられる。端末装置固有の識別子は、各端末装置に割当てられるC−RNTIなどを含む。端末装置固有のパラメータは、DMRSのための巡回遅延、OCCなどを含む。
受信部104は、制御部102から入力された制御信号に従って、受信アンテナ106を介して端末装置20からの受信信号を検出(分離、復調、復号)し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。制御部102は、識別部1045から端末装置の識別結果(識別した端末装置に施されている識別子など)を取得し、上位層処理部101に出力する。制御部102は、識別された端末装置に対する上りリンクデータ再送に関する情報を取得する。制御部102は、該上りリンクデータ再送に関する情報に基づいて、送信部1
03を制御する。
無線受信部1041は、受信アンテナ106を介して受信された上りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部1041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去する。無線受信部1041は、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier
Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。前記周波数領域の信号は、多
重分離部1042に出力される。さらに、無線受信部1041は、CPを除去した信号を識別部1045に出力する。
識別部1045は、受信信号から識別信号を抽出する。識別部1045は、識別信号を用いて、グラントフリーで上りリンクデータを送信した端末装置を識別(特定)する。識別部1045は、その送信端末装置に関する情報を伝搬路推定部1044と多重分離部1042に出力する。例えば、送信端末装置の識別は、基地局装置10が保持する識別信号系列と前記抽出した識別信号系列との相関処理を用いて、ブラインド検出を行う。
多重分離部1042は、無線受信部1041から入力された信号を上りリンクデータチャネル及び上りリンク制御チャネルなどの信号に分離する。多重分離部1042は、前記識別部1045で識別された送信端末装置に関する情報(識別信号に関連付けられた上りリンクデータチャネル割当て情報など)を用いて、周波数領域信号を上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネル、参照信号に分離する。前記分離された参照信号は、伝搬路推定部1044に入力される。前記分離された上りリンクデータチャネル及び上りリンク制御チャネルは、信号検出部1043に出力する。なお、スケジューリンググラントを用いた上りリンクデータ送信の場合、多重分離部1042は、予め基地局装置10が上位層処理部101で決定し、各端末装置20に通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報に基づいて、信号分離を行う。
伝搬路推定部1044には、データ信号と時間多重されて送信された参照信号(例えば、DMRS)と識別された送信端末装置に関する情報が入力される。伝搬路推定部1044は、参照信号を用いて、周波数応答を推定し、復調用に推定した周波数応答を信号検出部1043に出力する。伝搬路推定部1044は、SRS(Sounding Reference Signal
)が入力された場合、上りリンクスケジューリングで使用される周波数応答を推定することができる。なお、伝搬路推定部1044は、伝搬路推定に識別信号を用いることもできる。
図8は、本実施形態に係る信号検出部の一例を示す図である。信号検出部1043は、キャンセル部1501、等化部1502、IDFT部1503−1〜1503−u、復調部1504−1〜1504−u、復号部1505−1〜1505−u、レプリカ生成部1506から構成される(1<u<U、Uは、識別部1045で識別され、同一時間及び同一周波数において非直交多重/直交多重されている端末装置数)。信号検出部1043において、多重分離部1042より抽出された各端末装置の受信信号がキャンセル処理部1501に入力される。キャンセル処理部1501は、レプリカ生成部1506から入力されたソフトレプリカを用いて、各受信信号に対してキャンセル処理を行う。等化部1502は、伝搬路推定部1044より入力された周波数応答よりMMSE規範に基づく等化重みを生成する。なお、等化部1502は、等化重み生成において、識別信号から算出した周波数応答を用いることもできる。
等化部1502は、該等化重みを、ソフトキャンセル後の信号(キャンセル部1501
からの入力信号)に乗算する。等化部1502は、等化後の端末装置毎の信号をIDFT部1503−1〜1503−uに出力する。IDFT部1503−1〜1503−uは、周波数領域の等化後の受信信号を時間領域信号に変換する。なお、端末装置が送信処理におけるDFTの前又は後において、巡回遅延や位相回転、インターリーブを施している場合、周波数領域等化後の受信信号又は時間領域信号は、巡回遅延や位相回転、インターリーブを元に戻す処理が施される。復調部1504−1〜1504−uには、図示していないが予め通知されている、又は予め決められている変調方式の情報が入力される。復調部1504−1〜1504−uは、前記変調方式の情報に基づき、時間領域信号に対して復調処理を施し、ビット系列のLLR(Log Likelihood Ratio)を出力する。
復号部1505−1〜1505−uには、図示していないが予め通知されているもしくは予め決められている符号化率の情報が入力される。復号部1505−1〜1505−uは、前記復調部から出力されたLLRの系列に対して復号処理を行う。逐次干渉キャンセラ(SIC: Successive Interference Canceller)やターボ等化等のキャンセル処理を
行うために、復号部1505−1〜1505−uは、復号部出力の外部LLRもしくは事後LLRをレプリカ生成部1506に出力する。外部LLRと事後LLRの違いは、それぞれ復号後のLLRから復号部1505−1〜1505−uに入力される事前LLRを減算するか、否かである。なお、端末装置が、送信処理において、誤り訂正符号化後の符号化ビット列にパンクチャリング(間引き)やインターリーブ、スクランブルが施している場合、信号検出部1043は復号部1505−1〜1505−uに入力するLLRの系列に対してデパンクチャリング(間引きされたビットのLLRに0を挿入)、デインターリーブ(並び換えを元に戻す)、デスクランブルを施す。
レプリカ生成部1506は、各復号部から入力されたLLR系列を、各端末装置が上りリンクデータに施した変調方式に応じてシンボルレプリカを生成する。さらに、レプリカ生成部1506は、前記シンボルレプリカをDFTで周波数領域の信号に変換し、各端末装置が使用したリソースに信号を割り当て、伝搬路推定部1044から入力された周波数応答を乗算することでソフトレプリカを生成する。復号部1505−1〜1505−uは、SICやターボ等化の繰り返し回数が所定の回数に達した場合、復号後のLLR系列を硬判定し、上位層処理部101に入力する。
上位層処理部101は、前記硬判定結果に含まれる巡回冗長検査(CRC: Cyclic Redundancy Check)より誤りビットの有無を判別する。上位層処理部101は、識別した端
末装置がCRCをスクランブルした識別子を用いて、前記CRCに対してデスクランブル(排他的論理和演算)を行う。上位層処理部101は、デスクランブル結果から、各端末装置の上りリンクデータを正しく受信したか否か、を判断する。さらに、なお、図8では、ターボ等化処理を用いた信号検出を説明したが、最尤検出、EMMSE−IRCなどを用いることもできる。
図9は、本実施形態における端末装置20の構成を示す概略ブロック図である。端末装置20は、上位層処理部(上位層処理ステップ)201、制御部(制御ステップ)202、送信部(送信ステップ)203、受信部(受信ステップ)204、送信アンテナ205及び受信アンテナ206を含んで構成される。送信部203は、符号化部(符号化ステップ)2031、変調部(変調ステップ)2032、上りリンク参照信号生成部(上りリンク参照信号生成ステップ)2033、多重部(多重ステップ)2034、無線送信部(無線送信ステップ)2035、識別信号生成部2036を含んで構成される。受信部204は、無線受信部(無線受信ステップ)2041、多重分離部(多重分離ステップ)2042、復調部(復調ステップ)2043、復号部(復号ステップ)2044を含んで構成される。
上位層処理部201は、媒体アクセス制御(MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP)層、無線リンク制御(RLC)層、無線リソース制御(RRC)層の処理を行なう。上位層処理部201は、自端末装置がサポートしている端末装置の機能を示す情報(UE Capability)を、送信部203に出力する。例えば、自端末装置がサポートし
ている端末装置の機能を示す情報は、グラントフリー送信をサポートすることを示す情報などを含む。上位層処理部201は、グラントフリー送信に対応する機能が複数ある場合、機能毎にサポートするかどうかを示す情報を送信することができる。例えば、上位層処理部201は、前記自端末装置がサポートしている端末装置の機能を示す情報をRRC層でシグナリングする。
上位層処理部101は、受信部204を介して受信した下りリンク制御情報(DCI)を解釈する。上位層処理部101は、下りリンク制御情報に含まれるグラントフリー送信に関する情報を解釈することができる。上位層処理部101は、グラントフリー送信に関する情報に基づき、受信部204、および送信部203の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部202に出力する。
上位層処理部201は、自端末装置の各種設定情報の管理をする。前記各種設定情報の一部は、制御部202に入力される。各種設定情報の一部は、受信部204を介して基地局装置10から受信される。前記各種設定情報は、上りリンク無線フレームフォーマットを示す情報を含む。前記各種設定情報は、基地局装置10から受信したグラントフリー送信に関する設定情報を含む。グラントフリー送信に関する情報には、各端末装置への識別信号の割当てに関する情報、グラントフリー送信固有識別子の設定、グラントフリー送信のセットアップ、リリースを示すパラメータ、上りリンクデータ信号に対するACK/NACKの受信タイミング、上りリンクデータ信号の再送タイミング、及びこれらのグラントフリー送信に関する設定情報の変更、識別信号を示す信号などが含まれる。上位層処理部201は、グラントフリー送信に関する情報に基づいて、グラントフリーで上りリンクデータ(トランスポートブロック)を送信する無線リソースを管理する。
上位層処理部201は、ユーザの操作等によって生成された上りリンクデータを、送信部203に出力する。上位層処理部201は、ユーザの操作を介さず(例えば、センサにより取得されたデータ)に生成された上りリンクデータを、送信部203に出力することもできる。上位層処理部201は、前記上りリンクデータにCRCパリティビットを付加する。前記CRCパリティビットは、前記上りリンクデータを用いて生成される。前記CRCパリティビットは、所定の識別子でスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ)される。前記識別子として、セル無線ネットワーク一時的識別子が用いられうる。前記無線ネットワーク一時的識別子は、グラントフリーで送信する端末装置固有の識別子を用いてもよい。前記識別子として、自端末装置に割当てられた識別信号系列が用いられうる。前記識別子として、自端末装置に割当てられた識別信号系列に関するパラメータ(位相回転量、巡回遅延量、OCCパターン、インターリーブパターン)を用いて生成された系列が用いられうる。
上位層処理部201は、受信部204を介して、物理再送要求指示チャネルに含まれる上りリンクデータに対するACK/NACK(HARQインジケータ)を取得する。この際、上位層処理部201は、前記HARQインジケータに付加されたCRCをマスクしている識別子を用いて、デスクランブル処理(排他的論理和演算)を行う。上位層処理部201は、上りリンクデータに対するACK/NACKの取得において、該上りリンクデータ/識別信号が送信されたサブフレーム番号等を用いて、物理再送要求指示チャネルに含まれる自分宛のACK/NACKを特定することができる。上位層処理部201は、基地局装置から通知されたACK/NACK格納フィールドインデックスに基に、自分宛のACK/NACKを特定することもできる。
NACKの場合、上位層処理部201は、制御部202に該上りリンクデータを再送するための制御情報を入力する。前記再送するための制御情報は、再送タイミングを示す情報、再送の周波数リソースを示す情報、再送のための識別信号を示す情報、物理上りリンク共有チャネルのRV(Redundancy Version)に関する情報、等を含むことができる。制御部202は、前記再送するための制御情報に基づいて、送信部203を制御する。
制御部202は、上位層処理部201から入力された情報に基づいて、上りリンク制御情報(UCI)を生成し、送信部203に出力する。制御部202は、前記UCIフォーマットのデータ系列に対してCRC(Cyclic Redundancy Check)を生成することができ
る。前記CRCに対してC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)に
よる暗号化(スクランブリング)が行われてもよい。前記C−RNTIは、グラントフリー送信の端末固有の識別子を用いることができる。制御部202は、前記CRCに対して、識別信号を用いて暗号化することもできる。暗号化が行われたCRCがUCIフォーマットに付加される。
受信部204は、受信アンテナ206を介して基地局装置10から受信した受信信号を、分離、復調、復号する。受信部204は、復号した情報を上位層処理部201に出力する。無線受信部2041は、受信アンテナ206を介して受信した下りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部2041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部2042は、前記抽出した周波数領域の信号を下りリンクチャネル(物理再送要求指示チャネル、物理下りリンク制御チャネル、物理下りリンク共有チャネルおよび下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。多重分離部2042は、下りリンク参照信号を用いた伝搬路測定から得られた伝搬路推定値に基づいて、下りリンクチャネルの補償を行なう。多重分離部は、各下りリンクチャネルを復調部2043に出力する。
復調部2043は、各下りリンクチャネルの変調シンボルそれぞれに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の予め定められた、または下りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。物理再送要求指示チャネルが識別子/識別信号等により拡散されている場合、復調部2043は、復調処理前に、該識別子を用いて逆拡散処理を行う。
復号部2044は、復調された各下りリンクチャネルの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は下りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号を行ない、復号した下りリンクデータと、下りリンク制御情報、HARQインジケータを上位層処理部201へ出力する。
送信部203は、制御部202から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成する。送信部203は、上位層処理部201から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)や上りリンク制御信号を符号化及び変調して、物理上りリンク制御チャネル及び物理上りリンク共有チャネルを生成する。物理上りリンク制御チャネルは、C−RNTIを用いて暗号化される。グラントフリー送信される物理上りリンク制御チャネルは、識別信号を用いて、暗号化(スクランブリング、排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ。)されうる。物理上りリンクデータチャネルは、端末装置固有の識別信号や識別子と関連付けられる。
送信部203は、物理上りリンク制御チャネル、物理上りリンク共有チャネルおよび上りリンク参照信号を多重し、送信アンテナ205を介して基地局装置10に送信する。
符号化部2031は、上位層処理部201から入力された上りリンク制御情報、上りリンクデータを畳み込み符号化、ブロック符号化、ターボ符号化等の符号化を行う。
変調部2032は、符号化部2031から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報で通知された変調方式または、チャネル毎に予め定められた変調方式で変調する。
上りリンク参照信号生成部2033は、基地局装置10を識別するための物理セル識別子(physical cell identity: PCI、Cell IDなどと称される)、上りリンク参照信号を配置する帯域幅、サイクリックシフト、DMRSシーケンスの生成に対するパラメータの値などを基に、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。前記上りインク参照信号は、識別信号と関連づけてもよい。例えば、前記上りリンク参照信号には、識別信号が乗算されてもよい。また、前記予め定められた規則(式)には、識別信号系列生成パラメータが含まれてもよい。
識別信号生成部2036は、グラントフリー送信に関する設定情報に基づいて、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。例えば、識別信号系列は、M系列、Zadoff Chu系列、アダマール系列などの直交系列あるいは準直交系列(疑似直交系列)を用いることができる。さらに、識別信号生成部2036は、グラントフリー送信に関する設定情報に基づいて、該識別信号系列に位相回転/巡回遅延/OCC/インターリーブを施す。
多重部2034は、上りリンクデータチャネルの変調シンボルを並列に並び替えてから離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform: DFT)する。多重部2034は、上り
リンク制御チャネル、上りリンクデータチャネル、識別信号と上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎に多重する。つまり、多重部2034は、上りリンク制御チャネル、上りリンクデータチャネル、識別信号と上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。
無線送信部2035は、多重された信号を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast FourierTransform: IFFT)して、SC−FDMA方式の変調を行い、SC−FDMAシンボルを
生成する。 無線送信部2035は、前記SC−FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成する。さらに、無線送信部2035は、前記ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、余分な周波数成分を除去し、アップコンバートにより搬送周波数に変換し、電力増幅し、送信アンテナ205を介して基地局装置10に送信する。
以上のように、本実施形態に係るグラントフリーの多元接続を用いた通信システムにおいて、上りリンクデータは、グラントフリー送信に係る端末装置固有の識別信号や端末装置固有の識別子と関連付けられる。また、上りリンクデータに対するACK/NACKは、多重される端末装置に共通のパラメータで生成されたグラントフリー送信固有の識別子と関連付けられる。または、上りリンクデータに対するACK/NACKには、端末装置毎ACK/NACKや一括ACK/NACKが適用される。これにより、基地局装置が上りリンクデータ送信されるリソースを予めスケジューリングできないグラントフリーの多元接続において、基地局装置及び端末装置は、再送制御を効率的に行うことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、グラントフリー送信の上りリンクデータとスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータが混在している場合の一例である。本実施形態に係る通信システムは、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータか、グラントフリー送信された上りリンクデータかによって、端末装置毎ACK/NACKと一括ACK/NACKを使い分けることができる。本実施形態に係る通信システムは、図1〜図9で説明した基地局装置10及び端末装置20で構成される。以下、第1の実施形態との相違点/追加点を主に説明する。
図10は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。グラントフリー送信の上りリンクデータとスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータが、重複する時間リソース及び周波数リソースで送信される一例である。UE1〜UE14は、端末装置20−1〜端末装置20−14の上りリンクデータに対応する。ACK/NACK#0〜ACK/NACK#3は各々、サブフレーム#0〜#3の上りリンクデータに対するACK/NACKである(各サブフレームにおける一括ACK/NACK)。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKを示す(端末装置毎ACK/NACK)。
ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。図10において、UE1、UE2、UE14はスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータである(左上がり斜線)。UE3〜UE13は、グラントフリー送信の上りリンクデータである。
サブフレーム#0(同一周波数/同一時間)において、UE1〜UE8が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#1において、UE9〜UE12が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#2において、基地局装置10が収容する端末装置は上りリンクデータを送信していない。サブフレーム#3において、UE13〜UE14が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#0、#1において、基地局装置10は、受信アンテナ数を超える端末装置から上りリンクデータを受信する(非直交多元接続)。
基地局装置10は、サブフレーム#0で受信した各端末装置の上りリンクデータを検出する。基地局装置は、スケジューリンググラントに基づいて送信されたUE1及びUE2の上りリンクデータに対して、所定の送信タイミングで、端末装置毎にACK/NACKを送信する(ACK/NACK#0−1、ACK/NACK#0−2)。一方、基地局装置は、グラントフリー送信のUE3〜UE8の上りリンクデータに対して、所定の送信タイミングで、一括ACK/NACKを送信する。具体的には、UE3〜UE8の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でACKを送信する(一括ACKを送信する)。基地局装置は、UE3〜UE8の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でNACKを送信する(一括NACKを送信する)。
基地局装置10は、サブフレーム#1で受信した各上りリンクデータを検出する。UE9〜UE12の上りリンクデータは、グラントフリー送信されている。よって、基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で一括ACKを送信する。一方、基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で一括NACKを送信する。基地局装置10は、サブフレーム#2において、識別信号/上りリンクデータを検出しなかったため、ACK/NACKを送信しない。
基地局装置10は、サブフレーム#3で受信した各上りリンクデータを検出する。UE13はグラントフリー送信の上りリンクデータである。よって、基地局装置は、UE13の上りリンクデータを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で一括ACKを送信する。基地局装置は、UE13の上りリンクデータを正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で一括NACKを送信する。一方、UE14はスケジューリンググラントに基づく送信の上りリンクデータである。よって、基地局装置は、UE14の上りリンクデータに対して、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3―14)で端末装置毎にACK/NACKを送信する。
本実施形態に係る基地局装置10において、上位層処理部101は、誤り検出結果に基づいて、HARQインジケータ(ACK/NACKを示すビット系列)を生成する。スケジューリンググラントで送信された上りリンクデータに対するHARQインジケータは、端末装置毎に出力される(図4)。グラントフリーで送信された上りリンクデータに対するHARQインジケータは、サブフレーム毎に出力される(図5)。上位層処理部101及び送信部103は、拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを生成する。この物理再送要求指示チャネルの生成において、送信部103は、一括ACK/NACKのビット系列を拡散系列する場合、該拡散系列を、多重される端末装置に共通のパラメータで生成されたグラントフリー送信固有の識別子と関連付ける。一方、送信部103は、端末装置毎のACK/NACKのビット系列を拡散系列する場合、該拡散系列を、グラントフリー送信に係る端末装置固有の識別信号に関するパラメータ(サイクリックシフト値、OCC等)や端末装置固有の識別子と関連付ける。
別の態様として、上位層処理部101及び送信部103は、CRC付加により物理再送要求指示チャネルを生成する。この物理再送要求指示チャネルの生成において、送信部103は、一括ACK/NACKのビット系列を送信する場合、CRCパリティビットを、多重される端末装置に共通のパラメータで生成されたグラントフリー送信固有の識別子と関連付ける。例えば、CRCパリティビットは、該グラントフリー送信固有の識別子によってスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ)される。一方、送信部103は、端末装置毎のACK/NACKのビット系列を送信する場合、CRCパリティビットを、グラントフリー送信に係る端末装置固有の識別信号や端末装置固有の識別子によってスクランブルする。
また、物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、周波数ドメインにおいて、識別信号を生成するために用いたサイクリックシフト値、OCC等を用いて設定されてもよい。物理再送要求指示チャネルが送信されるリソースは、識別信号が送信されたサブフレーム/スロット/シンボルを用いて設定されてもよい。
以上のように、本実施形態に係る通信システムでは、上りリンクデータが、グラントフリー送信か、スケジューリンググラントに基づいて送信かによって、一括又は端末装置毎ACK/NACKが選択される。これにより、多数端末装置を収容するグラントフリー多元接続において、ACK/NACKの送信数の増加による下りリンク無線リソースの逼迫を抑えることができる。また、基地局装置は、グラントフリー送信における上りリンクデータは、端末装置の識別誤りも含まれることを考慮できるため、基地局装置が上りリンクデータ送信されるリソースを予めスケジューリングできないグラントフリーの多元接続において、基地局装置及び端末装置は、再送制御を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態に係る通信システムは、拡散符号系列を乗算することで複数ACK/
NACKを送信する物理再送要求指示チャネルとCRC付加によりで生成される物理再送要求指示チャネルの両方を用いてもよい。基地局装置は、拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネル(前者)を一括ACK/NACK送信に用い、CRC付加によりで生成される物理再送要求指示チャネル(後者)をUE毎ACK/NACK送信に用いるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態は、一部の上りリンクデータに対して、一括ACK/NACKを適用する場合の例である。本実施形態に係る通信システムでは、上りリンクデータのビット数に応じて、一括ACK/NACKが適用される。本実施形態に係る通信システムは、図1〜図9で説明した基地局装置10及び端末装置20で構成される。以下、第1の実施形態との相違点/追加点を主に説明する。
図11は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。UE1〜UE14は、端末装置20−1〜端末装置20−14の上りリンクデータに対応する。ACK/NACK#0〜ACK/NACK#3は各々、サブフレーム#0〜#3の上りリンクデータに対するACK/NACKである(各サブフレームにおける一括ACK/NACK)。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKを示す(端末装置毎ACK/NACK)。
ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。図11において、UE1〜UE14はスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータであってもよいし、グラントフリー送信の上りリンクデータであってもよい。すなわち、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータとグラントフリー送信の上りリンクデータが混在する。
本実施形態の通信システムは、上りリンクデータのサイズが所定の閾値以下の場合に、一括ACK/NACKを適用する。閾値は、各端末装置が送信する上りリンクデータのビット数/リソースブロック数で定義することができる。図11において、UE1、UE2、UE14は、基地局装置が設定した該閾値より大きいデータサイズの上りリンクデータである。UE3〜UE13は、基地局装置が設定した該閾値以下のデータサイズの上りリンクデータである。基地局装置は、前記閾値を設定し、端末装置に通知する。基地局装置は、該閾値を、MIB、SIBなどのシステムインフォメーションに含めることができる。基地局装置は、前記閾値を、RRCメッセージに含めてもよい。基地局装置は、前記閾値を、下りリンク制御情報に含めてもよい。
端末装置は、基地局装置に対して、UE Capability/RRCメッセージ/上りリンク制御情報などを用いて、上りリンク送信データのサイズを明示的に通知することができる。上りリンク送信データのサイズは、識別信号に関するパラメータ(識別信号の系列長、巡回遅延量、など)と関連付けることもできる。例えば、上りリンク送信データの周波数ドメインリソース数(サブキャリア数)と識別信号の系列長を同一に設定する。基地局装置は、識別信号を用いて端末装置を識別することで、暗示的に上りリンク送信データのサイズを認識する。
サブフレーム#0(同一周波数/同一時間)において、UE1〜UE8が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#1において、UE9〜UE12が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#2において、基地局装置10が収容する端末装置は上りリンクデータを送信していない。サブフレーム#3において、UE13〜UE14が上りリンクデータを送信している。サブフレーム#0、#1において、基地局装置10は、受信アンテナ数を超える端末装置から上りリンクデータを受信する。
基地局装置10は、サブフレーム#0で受信した各端末装置の上りリンクデータを検出する。基地局装置10は、閾値を超えるデータサイズの上りリンクデータUE1及びUE2に対して、所定の送信タイミングで、端末装置毎にACK/NACKを送信する(ACK/NACK#0−1、ACK/NACK#0−2)。一方、基地局装置は、閾値以下データサイズの上りリンクデータUE3〜UE8に対して、所定の送信タイミングで、一括ACK/NACKを送信する。具体的には、UE3〜UE8の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でACKを送信する(一括ACKを送信する)。基地局装置は、UE3〜UE8の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)でNACKを送信する(一括NACKを送信する)。
基地局装置10は、サブフレーム#1で受信した各上りリンクデータを検出する。上りリンクデータUE9乃至UE12のデータサイズは閾値以下である。よって、基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータに対して、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で、一括ACK/NACKを送信する。
基地局装置10は、サブフレーム#3で受信した各上りリンクデータを検出する。上りリンクデータUE13は閾値以下のデータサイズである。よって、基地局装置は、UE13の上りリンクデータに対して、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で一括ACK/NACKを送信する。一方、上りリンクデータUE14は閾値以上のデータサイズである。よって、基地局装置は、UE14の上りリンクデータに対して、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3―14)で端末装置毎にACK/NACKを送信する。なお、図11は、ACK/NACK#3の送信タイミングがACK/NACK#1の送信タイミングの1/2に設定されている場合を示している。
基地局装置10において、上位層処理部101及び送信部103は、拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを生成する。この物理再送要求指示チャネルの生成において、送信部103は、一括ACK/NACKのビット系列を拡散系列する場合、該拡散系列を、多重される端末装置に共通のパラメータで生成された識別子と関連付ける。端末装置に共通のパラメータは、上りリンクデータ/識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/システムフレーム番号/周波数リソースを含むことができる。例えば、拡散系列の生成パラメータに端末装置に共通のパラメータを含める。一方、送信部103は、UE毎のACK/NACKのビット系列を拡散系列する場合、端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子と関連付ける。端末装置固有の識別信号関するパラメータは、識別信号系列(直交系列/準直交系列)、該識別信号系列に施されている巡回遅延量、OCCなどを含む。端末装置固有の識別子は、各端末装置に割当てられるC−RNTIやグラントフリーで送信する端末装置固有の識別子などを含む。
別の態様として、上位層処理部101及び送信部103は、CRC付加により物理再送要求指示チャネルを生成する。この物理再送要求指示チャネルの生成において、送信部103は、一括ACK/NACKのビット系列を送信する場合、CRCパリティビットを、多重される端末装置に共通のパラメータで生成された識別子と関連付ける。例えば、CRCパリティビットは、該識別子によってスクランブル(排他的論理和演算、マスクとも呼ぶ)される。一方、送信部103は、UE毎のACK/NACKのビット系列を送信する場合、CRCパリティビットを、端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子と関連付ける。
以上のように、本実施形態に係る通信システムでは、一部の上りリンクデータに対して、一括ACK/NACKを適用する。具体的には、大きいサイズの上りリンクデータに対して端末装置毎のACK/NACKを送信し、小サイズの上りリンクデータに対して一括ACK/NACKを送信する。これにより、多数端末装置を収容するグラントフリー多元接続において、ACK/NACKの送信数の増加による下りリンク無線リソースの逼迫を抑えることができる。また、サイズの大きい上りリンクデータに対して、ファインなACK/NACKを送信するため、サイズの大きい上りリンクデータの再送による上りリンク無線リソースの逼迫を抑えることができる。したがって、本実施形態に係る通信システムでは、グラントフリーの多元接続及びスケジューリングラントの多元接続が混在し、多数の端末装置が収容される場合において、基地局装置及び端末装置は、再送制御を効率的に行うことができる。
(第4の実施形態)
本実施形態に係る通信システムは、図1〜図11で説明した基地局装置10及び端末装置20で構成される。以下、第1の実施形態〜第3の実施形態との相違点/追加点を主に説明する。
本実施形態に係る通信システムでは、複数種類の否定応答(NACK)が用いられる。NACKの種類は、その理由と関連付けられる。一態様として、NACKの理由は、基地局装置が所定時間リソースにおいて識別した端末装置数に関する情報と関連付けられる。例えば、所定時間リソースにおいて、基地局装置が識別した端末装置数が閾値以下かどうか、によって、NACKが区分けされる。
第1のNACK(第1の否定応答)は、基地局装置が所定時間リソースにおいて識別した端末装置数が閾値以下の場合に送信される。例えば、前記所定時間リソースは、端末装置が上りリンクデータを割当てるタイムユニットであるサブフレーム単位で設定される。前記所定時間リソースは、スロット単位/フレーム単位で設定されてもよい。
基地局装置は、前記閾値を収容可能な端末装置数に設定することができる。例えば、基地局装置は、基地局装置の受信アンテナ数を用いて、前記閾値を設定することができる。基地局装置は、多重された上りリンクデータのリソースブロック数を用いて、前記閾値を設定することもできる。基地局装置は、識別信号に関するパラメータを用いて、前記閾値を設定することができる。前記識別信号に関するパラメータは、直交系列数(準直交系列数)/巡回遅延パターン数/OCCパターン数を含むことができる。例えば、前記閾値は、前記識別信号に関するパラメータによって生成できる識別信号数とする。
基地局装置は、物理再送要求指示チャネルの設定数を用いて、前記閾値を設定することができる。拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルにおいて、前記物理再送要求指示チャネルの設定数は、物理再送要求指示チャネルの多重数とすることができる。CRC付加により生成される物理再送要求指示チャネルにおいて、前記物理再送要求指示チャネルの設定数は、1つの物理再送要求指示チャネルに含めることができる端末装置数(CRC生成に用いられるACK/NACK数)とすることができる。基地局装置は、前記閾値を、基地局装置の受信能力に応じた係数を設定してもよい。
第2のNACK(第2の否定応答)は、基地局装置が所定時間リソースにおいて識別した端末装置数が閾値を超える場合に送信される。基地局装置は、該所定時間リソース及び該閾値に、第1のNACKと同様の基準を用いることができる。なお、基地局装置は、基地局装置が所定時間リソースにおいて端末装置を識別しなかった場合に送信される第3のNACKを送信してもよい。
別の態様として、NACKの理由は、再送方法に関する情報/再送データに関する情報と関連づけられうる。例えば、初送の上りリンクデータと再送上りリンクデータの関係によってNACKは区分けされる。第1のNACKは、少なくとも初送で送信していないデータを含むデータの再送要求をする場合に、送信される。第2のNACKは、初送で送信したデータで再送要求をする場合に、再送される。
別の態様として、NACKの理由は、再送リソースに関する情報/再送タイミングに関する情報と関連づけられうる。例えば、初送と同一時間リソース/周波数リソースで上りリンクデータを再送するか、によってNACKは区分けされる。第1のNACKは、初送と同一時間リソース/周波数リソースで上りリンクデータの再送要求をする場合に、送信される。第2のNACKは、初送と異なる時間リソース/周波数リソースで上りリンクデータの再送要求をする場合に、送信される。
別の態様として、NACKの理由は、所定時間リソースで受信した上りリンクデータの誤り検出度合と関連づけられうる。例えば、同一時間リソース及び周波数リソースで受信した上りリンクデータの一部又は全部に誤りがあるか、によってNACKが区分けされる。第1のNACKは、同一時間リソース及び周波数リソースで受信した上りリンクデータの一部に誤りがある場合に、送信される。第2のNACKは、同一時間リソース及び周波数リソースで受信した上りリンクデータの全部に誤りがある場合に、送信される。
別の態様として、NACKの理由は、上りリンクデータに対して、信号検出処理を行ったか、によってNACKが区分けされる。第1のNACKは、信号検出処理を行った結果、誤りを検出した場合、送信される。第2のNACKは、信号検出処理を行わず、端末識別処理を行った結果によって、送信される。なお、ターボ等化等の高度な受信処理を用いて信号検出処理を行ったか、によって、NACKが区分けされてもよい。
別の態様として、NACKの種類は、一括したNACKか、端末装置毎のNACKか、と関連づけられうる。第1のNACKは、端末装置毎のNACKであることを意味する。第2のNACKは、所定時間リソースで受信した上りリンクデータに対する一括したNACKであること、を意味する。
ここで、複数種類のNACKを含むACK/NACK送信について、NACKの種類に関する設定において、アンテナ本数と端末装置の受信能力が用いられる場合を説明する。ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。前記端末装置数の閾値は、2×α(αは受信能力で設定される係数)とする。以下、基地局装置がα=3と設定した場合である(閾値=6)で説明する。
図12は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信例を示す図である。UE1〜UE14は、端末装置20−1〜端末装置20−14の上りリンクデータに対応する。各端末装置は、グラントフリーで上りリンクデータを送信する。ACK/NACK#0〜ACK/NACK#3は各々、サブフレーム#0〜#3の上りリンクデータに対する一括ACK/NACKである。図12は、第1のNACK及び第2のNACKともに、一括ACK/NACKを用いて、送信される場合である。
図12では、サブフレーム#0(同一周波数/同一時間)において、上りリンクデータUE1〜UE8が送信されている。基地局装置は、識別信号を用いて、サブフレーム#0における上りリンクデータを送信した端末装置を識別する。基地局装置は、UE1〜UE8の8つの端末装置を識別する(基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数を8と認識する)。基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数が前記所定値(=
6)を超えていると判断する。この場合、基地局装置は、UE1〜UE8に対して、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)で、第2のNACK(右上がり斜線部)を送信する。
サブフレーム#1において、上りリンクデータUE9〜UE12が送信されている。基地局装置は、識別信号を用いて、サブフレーム#0における上りリンクデータを送信した端末装置を識別する。基地局装置は、UE9〜UE12の4つの端末装置を識別する(基地局装置は、サブフレーム#1の端末装置の多重数を4と認識する)。基地局装置は、サブフレーム#1の端末装置の多重数が前記所定値(=6)以下であると判断する。この場合、基地局装置は、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE9〜UE12に対して、信号検出部1043において、信号検出処理を行う。基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)でACKを送信する。一方、基地局装置は、UE9〜UE12の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、下りリンクにおいて、所定の送信タイミング(ACK/NACK#1)で第1のNACK(網掛け部)を送信する。
同様に、基地局装置は、サブフレーム#3において、識別信号を用いて、端末装置を識別する。基地局装置は、サブフレーム#3において、UE13、UE14の2つの端末装置を識別し、端末装置の多重数が前記閾値(=6)以下であると判断する。次に、基地局装置は、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE13、UE14に対して、信号検出処理を行う。基地局装置は、UE13及びUE14の上りリンクデータ全てを正しく検出した場合、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)でACKを送信する。一方、基地局装置は、UE13及びUE14の上りリンクデータのうち1つでも正しく検出できなかった場合、所定の送信タイミング(ACK/NACK#3)で第1のNACK(網掛け部)を送信する。
図13は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の別例を示す図である。ACK/NACK#0〜ACK/NACK#3は各々、サブフレーム#0〜#3の上りリンクデータに対する一括ACK/NACKである。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKである。図13は、第1のNACKは一括ACK/NACKを用いて送信され、第2のNACKは、端末装置毎ACK/NACKを用いて、送信される場合である。
図13では、前記閾値に応じて、一括ACK/NACKを適用することができる。基地局装置は、端末装置数が前記閾値を超える場合、一括ACK/NACKを適用する。基地局装置は、端末装置数が前記閾値以下の場合、端末装置毎ACK/NACKを適用する。
図13では、基地局装置は、サブフレーム#0において、UE1〜UE8の8つの端末装置を識別する(基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数を8と認識する)。基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数が前記閾値(=6)を超えているため、一括ACK/NACK#0を送信する。さらに、基地局装置は、UE1〜UE8に対して、所定の送信タイミング(ACK/NACK#0)で、第2のNACK(右上がり斜線部)を送信する。
基地局装置は、サブフレーム#1において、識別信号を用いて、UE9〜UE12の4つの端末装置を識別する(基地局装置は、サブフレーム#1の端末装置の多重数を4と認識する)。基地局装置は、サブフレーム#1の端末装置の多重数が前記所定値(=6)以下であるため、端末装置毎のACK/NACKを送信する。さらに、基地局装置は、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE9〜UE12に対して、信号検出部104
3において、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE9〜UE12の各々の検出結果に基づいて、各端末装置にACK/NACKを送信する(ACK/NACK#1‐9〜ACK/NACK#1‐12)。この場合、基地局装置は、誤りを検出した上りリンクデータに対して第1のNACK(網掛け部)を送信する。
同様に、基地局装置は、サブフレーム#3において、識別信号を用いて、端末装置を識別する。サブフレーム#3において、端末装置の多重数が前記閾値(=6)以下であるため、基地局装置は、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE13及びUE14に対して、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE13及びUE14の各々の検出結果に基づいて、端末装置毎ACK/NACKを送信する(ACK/NACK#1‐13〜ACK/NACK#1‐14)。この場合、基地局装置は、誤りを検出した上りリンクデータに対して第1のNACK(網掛け部)を送信する。
以上のように、グラントフリーの多元接続において、基地局装置が収容可能な端末装置数を超える場合、基地局装置は、信号検出処理を行わずにNACKを送信する。これにより、多数端末装置が存在する場合でも、基地局装置は、効率的に再送制御を行うことができる。
図14は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の別例を示す図である。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKである。図14は、第1のNACK及び第2のNACK共に、端末装置毎ACK/NACKを用いて、送信される場合である。
図14では、基地局装置は、サブフレーム#0において、UE1〜UE8の8つの端末装置を識別する(基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数を8と認識する)。さらに、基地局装置は、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE1〜UE8に対して、信号検出部1043において、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE9〜UE14の各々の検出結果に基づいて、端末装置毎にACK/NACKを送信するACK/NACK#0‐1〜ACK/NACK#0‐8)。基地局装置は、サブフレーム#0の端末装置の多重数が前記閾値(=6)を超えているため、検出結果に誤りがある場合、第2のNACK(右上がり斜線部)を送信する。
基地局装置は、サブフレーム#1において、識別信号を用いて、UE9〜UE12の4つの端末装置を識別する。また、基地局装置は、サブフレーム#3において、識別信号を用いて、UE13及びUE14の2つの端末装置を識別する。基地局装置は、サブフレーム#1及び#3の端末装置の多重数が前記所定値(=6)以下であるため、識別した端末装置が送信した上りリンクデータUE9〜UE14に対して、信号検出部1043において、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE9〜UE14の各々の検出結果に基づいて、端末装置毎にACK/NACKを送信する(ACK/NACK#1‐9〜ACK/NACK#1‐12及びACK/NACK#3‐13〜ACK/NACK#3‐14)。この場合、基地局装置は、誤りを検出した上りリンクデータに対して第1のNACK(網掛け部)を送信する。
基地局装置は、サブフレーム#2において、端末装置を識別しないため、ACK/NACKを送信しない。ここで、サブフレーム#2において、上りリンクデータが送信されているにも関わらず、基地局装置10が識別できなかった場合、該上りリンクデータを送信した端末装置は、該上りリンクデータ送信時間から所定時間経過後、NACKと判断する。この場合、該端末装置は、第2のNACKが送信されたとみなして、上りリンクデータを再度送信する。
なお、基地局装置は、端末装置を識別しないサブフレーム#2に対しても、上りリンクデータを識別しなかったことを示すNACK(例えば、第3のNACK)を送信してもよい。これにより、該サブフレームで上りリンクデータを送信した端末装置は、自端末装置が識別されなかったことを知ることができる。
次に、本実施形態に係る物理再送要求指示チャネルの生成例について説明する。上位層処理部101は、複数種類のNACKを用いたHARQインジケータ(送達確認、ACK/NACK)を送信部103に入力する。HARQインジケータをan0、an1、・・・、anLとする。nは、HARQインジケータを送信する単位によって決まる。端末装置毎にACK/NACKを送信する場合、nは端末装置20−nの上りリンクデータに対するACK/NACKである。サブフレーム毎に一括したACK/NACKを送信する場合、nはサブフレームnで送信された上りリンクデータに対するACK/NACKである。LはHARQインジケータのビット数である。
サブフレームnに対する一括したACK/NACKのビット数が2の場合、HARQインジケータ「an0、an1」は、第1のNACKを「00」、第2のNACKを「01」、ACKを「11」と示す。HARQインジケータ「an0、an1」において、an0はACK/NACKを示すビット、an1はNACKの種類(又は理由)を示すビットとも云える。例えば、NACKの理由が所定時間リソースにおいて識別された端末装置数に関する情報と関連付けられる場合、an1=「0」は端末装置数が閾値以下であることを意味し、an1=「1」は、端末装置数が閾値を超えることを意味する。なお、第1のNACK「00」は、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータに対するNACKを含んでもよい。
拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルの生成例を説明する。符号部1031は、前記HARQインジケータに対してリピティションをしてもよい。例えば、2ビットのHARQインジケータ「an0、an1」を3回リピティションする場合、第1のNACK、第2のNACK,ACKは各々、「000000」、「010101」「111111」とリピティションされる。変調部1032は、符号部1031の出力データに対して、データ変調を行う。例えば、QPSKを用いてデータ変調を行う。これにより、複数種類のNACKを用いることによるビット数の増加を抑圧することができる(例えば、2ビットのACK/NACKは、1ビットでACK/NACKを示す場合と同様のビット数にすることができる)。なお、ACK/NACKが1ビットで示される場合、基地局装置及び端末装置は、NACK「0」を前記第1のNACK「00」と、ACK「1」をACK「11」とみなして、各処理をしてもよい。
さらに、変調部1032は、前記データ変調後のデータに、所定の系列(拡散系列)を乗算する(前記データ変調後のデータは、所定の系列によって拡散される)。該拡散系列は、直交系列(又は準直交系列)を用いることができる。一括ACK/NACK送信の場合、前記拡散系列は、グラントフリー送信固有の識別子などの多重される端末装置で共通のパラメータと関連付けられうる。該拡散系列を、多重される端末装置に共通のパラメータで生成された識別子と関連付ける。端末装置に共通のパラメータは、上りリンクデータ/識別信号が送信されたサブフレーム番号/スロット番号/シンボル番号/システムフレーム番号/周波数リソースを含むことができる。例えば、拡散系列の生成パラメータは前記端末装置に共通のパラメータを含める。一方、端末装置毎のACK/NACK送信の場合、前記拡散系列は、端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子と関連付けられうる。端末装置固有の識別信号に関するパラメータは、識別信号系列(直交系列/準直交系列)、該識別信号系列に施されている位相回転量、巡回遅延量、インターリーブパターン、OCCなどを含む。端末装置固有の識別子は、各端末装置に割当てられるC−RNTIやグラントフリーで送信する端末装置固有の識別子などを含む。例え
ば、端末装置毎のACK/NACKは、識別信号系列/端末装置固有の識別信号に関するパラメータから生成された系列で拡散される。
別の態様として、CRC付加により物理再送要求指示チャネルを生成する場合を説明する。上位層処理部101は、複数のHARQインジケータを含む上りリンクデータ再送に関する情報に対して、CRCパリティビットを付加することができる。xをHARQインジケータのビット系列、pをCRCパリティビット系列とすると、CRC付加後のビット
系列は、「x、x、・・・xq−1、p、p、・・・pr−1」と示される(qはACK/NACKのトータルビット数、rはCRCパリティビット数)。HARQインジケータのビット系列は、各上りリンクデータに対するACK/NACKフィールドから構成される。なお、各上りリンクデータに対するACK/NACKフィールドは、上りリンクデータ再送に関する情報のビット系列を含むことができる。
例えば、同一送信タイミングの複数ACK/NACKに対して、CRCパリティビットを付加する。基地局装置は、HARQインジケータxのビット系列長(又はACK/NACKフィールド数)を、上りリンクのサブフレーム数に基づいて設定することができる。一括ACK/NACK送信において、HARQインジケータxのビット系列長q=サブフレーム数m×HARQインジケータのビット数Lとなる。サブフレーム数m=10、HARQインジケータのビット数L=2とすると、q=20となる。CRC付加後のビット系列「x、x、x、x、・・・、xq−1、p、q、・・・qr−1」は、「a00、a01、a10、a11、a20、a21、30、a31、・・・、90、a91、、q、・・・qr−1」となる。amlは、上りリンクデータに対するACK/NACKビット(HARQインジケータビット)である。mは上りリンクデータの送信サブフレーム番号、lは各サブフレームの一括ACK/NACKを構成するビット番号である。この場合、HARQインジケータxは、2ビットからなる10個のACK/NACKフィールドを有する。図12のサブフレーム#5におけるACK/NACK送信において、ACK/NACK#1は「a10、a11」に格納される。ACK/NACK#3は、「a30、a31」に格納される。その他のビット(a10、a11、a30、a31以外)には、ダミービットが格納されてもよい。この場合、端末装置は、上りリンクデータを送信したサブフレーム番号を基に、該上りリンクデータに対するACK/NACKを取得する。
基地局装置は、HARQインジケータxのビット系列長(又はACK/NACK格納フィールド数)を、上りリンクのシステム帯域幅等によって、設定してもよい。基地局装置は、各上りリンクデータに対するACK/NACKの格納フィールドインデックスを、端末装置に、RRCメッセージ/下りリンク制御チャネル等を用いて、通知することができる。基地局装置は、各端末装置に予め通知した格納フィールドインデックスに従って、各上りリンクデータに対するACK/NACKを格納する。例えば、図13において、HARQインジケータxの系列は、10つのACK/NACKの格納フィールド(ACK/NACK格納フィールド#1〜10)が設定されたとする。基地局装置は、端末装置9〜14の各々に、ACK/NACKの格納フィールドインデックス#1〜6の通知する(割り当てる)。例えば、図13のサブフレーム#5におけるACK/NACK送信において、基地局装置は、端末装置9〜14各々に予め通知した格納フィールドインデックスに従って、各上りリンクデータに対するACK/NACKを格納する。さらに、基地局装置は、端末装置9〜14に対するACK/NACKを格納した系列に対して、CRCパリティビットを付加する。この場合、端末装置は、基地局装置から通知された格納フィールドインデックスに基に、該上りリンクデータに対するACK/NACKを取得する。
上位層処理部101は、上記CRCパリティビット「p、p、・・・pr−1」をグラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列などの多重される端末装置で共通のパ
ラメータを用いてスクランブル(マスク)する。例えば、図12、13において、CRCパリティビット長=16ビット、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列=1+ACK/NACKが送信されるサブフレーム番号の場合、サブフレーム#5で送信されるACK/NACKのCRCパリティビットは、「0000000000000110」の系列でスクランブルする。
本実施形態に係る通信システムにおいて、一括ACK/NACKは、端末装置毎ACK/NACKと異なるパラメータを用いてスクランブルしてもよい。一括ACK/NACKの場合、上位層処理部101は、CRCパリティビットを、グラントフリー送信固有の識別子などの多重される端末装置で共通のパラメータを用いてスクランブル(マスク)する。一方、端末装置毎ACK/NACKの場合、上位層処理部101は、CRCパリティビットを、端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子を用いてスクランブルする。
CRC付加後のビット系列「x、x、・・・xq−1、p、p、・・・pr−1」(qは各上りリンクデータに対するACK/NACKのビット数、rはCRCパリティビット数)において、CRCパリティビットは、上りリンクデータに対するACK/NACK毎に割当てられてもよい。一括ACK/NACKにおいて、サブフレーム#mの上りリンクデータに対するACK/NACKは、「x、x、・・・xq−1、p、p、・・・pr−1」=「am0、am1、am2、am3・・・、m,q−1、p、p、・・・、pr−1」となる(「am0、am1、am2、am3・・・、m,q−1」はサブフレーム#mの上りリンクデータに対するACK/NACK格納フィールド又は/及び該上りリンクデータ再送に関する情報の格納フィールドから構成される)。さらに、パリティビット「p、p、・・・pr−1」は、グラントフリー送信固有の識別子と関連付けた系列などの多重される端末装置で共通のパラメータを用いて、スクランブル(マスク)される。
例えば、図13のサブフレーム#4において送信されるACK/NACKのCRC付加後のビット系列(ACK/NACK格納フィールド又は/及び該上りリンクデータ再送に関する情報の格納フィールドのビット数=4)は、「x、x、x、x、p、p、・・・pr−1」=「a00、a01、a02、a03、p、p、・・・pr−1」である。この場合、「p、p、・・・pr−1」は、サブフレーム#4から生成された系列「0000000000000101」でスクランブルする。
端末装置毎のACK/NACKにおいて、端末装置20−nの上りリンクデータUEnに対するACK/NACKは、「x、x、・・・xq−1、p、p、・・・pr−1」=「an0、an1、an2、an3・・・、n(q−1)、p、q、・・・qr−1」となる(「an0、an1、an2、an3・・・、n(q−1)」は、端末装置20−nの上りリンクデータに対するACK/NACK格納フィールド又は/及び該上りリンクデータ再送に関する情報の格納フィールドから構成される)。すなわち、端末装置毎にCRCパリティビットが付加される。さらに、パリティビット「p、p、・・・pr−1」は、各端末装置固有のパラメータを用いて、スクランブル(マスク)される。
例えば、図13のサブフレーム#5において、端末装置20−9に対するACK/NACK(ACK/NACK#1−9)のCRC付加後のビット系列(ACK/NACK格納フィールド又は/及び該上りリンクデータ再送に関する情報の格納フィールドのビット数=4)は、「x、x、x、x、p、p、・・・pr−1」=「a90、a91、a92、a93、p、p、・・・pr−1」である。この場合、パリティビット「p、p、・・・pr−1」は、ACK/NACK#1−9の識別信号系列を用いて
、スクランブルされる。サブフレーム#5において、端末装置20−10〜端末装置20−14に対するACK/NACKも、同様に、端末装置毎にCRCパリティビットが付加される。
別の態様として、本実施形態に係る通信システムが、複数種類のNACKを用いたHARQインジケータを、1ビットで示す場合を説明する。複数種類のNACKを用いたHARQインジケータにおいて、第1のNACK及び第2のNACKは「0」、ACKは「1」で示される。拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルにおいて、第1のNACK及び第2のNACKは、乗算されている拡散符号系列で区別される。
変調部1032は、第1のNACKと第2のNACKで異なる拡散系列を用いる。例えば、第1のNACKは、端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子と関連付けられた拡散符号系列を用いて、拡散される。第2のNACKは、端末装置に共通のパラメータと関連づけられた拡散符号を用いて、拡散される。
CRC付加により生成される物理再送要求指示チャネルにおいて、第1のNACK及び第2のNACKは、CRCパリティビットをスクランブル(排他的論理和演算、マスク)する識別子で区別される。例えば、第1のNACKは端末装置固有の識別信号に関するパラメータや端末装置固有の識別子を用いて、スクランブルされる。第2のNACKは、グラントフリー送信固有の識別子などの多重される端末装置で共通のパラメータを用いてスクランブルされる。
物理再送要求指示チャネルは、第1のNACKと第2のNACKで、拡散符号系列を乗算することで複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを用いるか、CRC付加により生成される複数ACK/NACKを送信する物理再送要求指示チャネルを用いるか、を設定されてもよい。
次に、各種NACKに対して再送される上りリンクデータについて説明する。端末装置は、上りリンクデータ(初送)に対して、ACK/NACKを受信する(図3のS205)。端末装置は、第1のNACKを受信した場合、上りリンクデータ(初送)に関連するデータを再度送信する(図3のS206)。上りリンクデータに関連するデータは、初送で送信した上りリンクデータ(初送で送信したデータビット及びパリティビット)と同一でもよいし、初送で送信していないデータ(初送で送信していないデータビット及びパリティビット)でもよい。また、上りリンクデータに関連するデータは、初送で送信した上りリンクデータと初送で送信していないデータの両方を含むデータでもよい。この場合、再送を受信した基地局装置は、上りリンクデータ(初送)と上りリンクデータ(再送)を用いて、信号検出処理を行う。前記検出処理において、基地局装置は、Chase合成、IR(Incremental Redundancy)を用いることができる。
端末装置は、第2のNACKを受信した場合、その上りリンクデータと同一のデータ(初送で送信したデータビット及びパリティビット)を再度送信する(図3のS206)。該上りリンクデータ(再送)は、初送で送信したデータビット並びにパリティビット及び初送で送信していないデータビット並びにパリティビットの両方を含むデータでもよい。この場合、再送を受信した基地局装置は、上りリンクデータ(初送)を用いて、信号検出処理を行う。
次に、各種NACKに対する上りリンクデータの再送タイミングについて説明する。基地局装置は、システムインフォメーション/RRCメッセージ/下りリンク制御情報として、上りリンクデータの再送タイミングを示す情報を端末装置に送信する(図3のS20
3)。基地局装置は、再送タイミングを示す情報を、物理再送要求指示チャネルを用いて、端末装置に送信することもできる(図3のS205)。例えば、上りリンクデータの再送タイミングを示す情報は、基準時間と基準時間に対するオフセット値で設定される。
図3のS205において、第1のNACKを受信した端末装置は、基準時間に従って(すなわち、オフセット値=0)、上りリンクデータを再送する(S206)。一方、第2のNACKを受信した端末装置は、基準時間+選択したオフセット値で求められる再送間隔で上りリンクデータを再送する(S206)。前記オフセット値の選択は、端末装置がランダムに選択してもよいし、基地局装置が指示しても良い。
以上のように、本実施形態に係る通信システムは、NACKを送信する理由によって、複数種類のNACKを定義する。例えば、NACKの種類は、基地局装置が収容可能な端末装置数等と関連付けられる。これにより、基地局装置が上りリンクデータ送信されるリソースを予めスケジューリングできないグラントフリーの多元接続において、基地局装置及び端末装置は、上りリンクデータの多重状況を考慮して、効率的に再送制御することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態は、グラントフリー送信の上りリンクデータとスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータが、重複する時間リソース及び周波数リソースで送信された場合において、複数種類の否定応答(NACK)を用いる例である。本実施形態に係る通信システムは、図1〜図14で説明した基地局装置10及び端末装置20で構成される。以下、第1の実施形態〜第4の実施形態との相違点/追加点を主に説明する。
図15は、本実施形態に係る上りリンクデータに対するACK/NACK送信の例を示す図である。UE1〜UE15は各々、端末装置20−1〜端末装置20−15が送信した上りリンクデータである。ACK/NACK#m−nは、サブフレーム#mで受信したUE#nに対するACK/NACKである。UE1及びUE9は、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータである(左上がり斜線部)。UE2〜UE8、UE10〜UE15は、グラントフリーにより送信された上りリンクデータである。NACKの種類に関する閾値設定において、アンテナ本数と端末装置の受信能力が用いられる場合を説明する。ここで、基地局装置10の受信アンテナ数が2本、端末装置20の送信アンテナ数が1本とする。前記端末装置数の閾値は、2×α(αは受信能力で設定される係数)とする。以下、基地局装置がα=3と設定した場合である(閾値=6)で説明する。
図15では、サブフレーム#0において、UE1〜UE8の8つの上りリンクデータが送信されている。基地局装置は、サブフレーム#0において、スケジューリンググラントに基づいて送信されたUE1を受信する。さらに、基地局装置は、サブフレーム#0において、識別信号により、UE2〜UE8の7つの端末装置を識別する。(基地局装置は、サブフレーム#0において、グラントフリー送信の端末装置の多重数を7と認識する)。さらに、基地局装置は、上りリンクデータUE1〜UE8に対して、信号検出部1043において、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE1〜UE8の各々の検出結果に基づいて、端末装置毎にACK/NACKを送信するACK/NACK#0‐1〜ACK/NACK#0‐8)。
基地局装置は、スケジューリンググラントに基づいて送信されたUE1に誤りがある場合、該端末装置に第1のNACKを送信する(網掛け部)。一方、グラントフリー送信の端末装置の多重数(=7)が前記閾値(=6)を超えている。このため、グラントフリー送信された上りリンクデータUE2〜UE8の検出結果に誤りがある場合、基地局装置は
、該端末装置に第2のNACK(右上がり斜線部)を送信する。
サブフレーム#1において、UE9〜UE15の7つの上りリンクデータが送信されている。基地局装置は、サブフレーム#1において、スケジューリンググラントに基づいて送信されたUE9を受信する。さらに、基地局装置は、サブフレーム#1において、識別信号により、UE10〜UE15の6つの端末装置を識別する。(基地局装置は、サブフレーム#1において、グラントフリー送信の端末装置の多重数を6と認識する)。さらに、基地局装置は、端上りリンクデータUE9〜UE15に対して、信号検出部1043において、信号検出処理を行う。基地局装置は、上りリンクデータUE9〜UE15の各々の検出結果に基づいて、端末装置毎にACK/NACKを送信するACK/NACK#1‐9〜ACK/NACK#1‐15)。
基地局装置は、スケジューリンググラントに基づいて送信されたUE9に誤りがある場合、該端末装置に、第1のNACKを送信する(網掛け部)。一方、グラントフリー送信の端末装置の多重数(=6)が前記閾値(=6)以下である。このため、グラントフリー送信された上りリンクデータUE10〜UE15の検出結果に誤りがある場合、基地局装置は、該端末装置に、第1のNACKを送信する(網掛け部)を送信する。
以上のように、本実施形態に係る通信システムは、基地局装置が収容可能な端末装置数と関連付けて、複数種類NACKを定義する。基地局装置は、グラントフリー送信の上りリンクデータとスケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータを同一時間リソース及び周波数リソースで受信した場合、グラントフリー送信の上りリンクデータの送信端末数を基に、返信するNACKの種類を判断する。これにより、基地局装置及び端末装置は、上りリンクデータの多重状況を考慮して、効率的に再送制御することができる。
さらに、基地局装置は、グラントフリー送信の上りリンクデータの検出処理において、スケジューリンググラントに基づいて送信された上りリンクデータを用いて、ターボ等化等を適用できる。これにより、基地局装置が上りリンク送信リソースを予めスケジューリングできないグラントフリー送信のデータの検出精度を向上することができる。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、実施形態の機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであっても良い。
さらに「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時
間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、ディジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本発明は、基地局装置、端末装置および通信方法に用いて好適である。
10 基地局装置
20−1〜20−n 端末装置
10a 基地局装置10が端末装置と接続可能な範囲
101 上位層処理部
102 制御部
103 送信部
104 受信部
105 送信アンテナ
106 受信アンテナ
1031 符号化部
1032 変調部
1033 下りリンク参照信号生成部
1034 多重部
1035 無線送信部
1041 無線受信部
1042 多重分離部
1043 信号検出部
1044 伝搬路推定部
1045 識別部
1501 キャンセル部
1502 等化部
1503−1〜1503−u IDFT部
1504−1〜1503−u 復調部
1505−1〜1503−u 復号部
1506 レプリカ生成部
201 上位層処理部
202 制御部
203 送信部
204 受信部
205 送信アンテナ
206 受信アンテナ
2031 符号化部
2032 変調部
2033 上りリンク参照信号生成部
2034 多重部
2035 無線送信部
2036 識別信号生成部
2041 無線受信部
2042 多重分離部
2043 復調部
2044 復号部

Claims (8)

  1. 基地局装置とグラントフリーで通信を行う端末装置であって、
    上りリンクデータを送信する送信部と、
    前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を受信する受信部と、を備え、
    前記再送タイミングを示す情報は、再送のための複数の送信間隔が含まれ、
    前記送信部は、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする端末装置。
  2. 前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、
    前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、
    前記送信部は、前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記オフセット値に含まれる複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記再送タイミングを示す情報に含まれるオフセット値の範囲は、再送回数が増加するにつれて大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の端末装置
  4. 前記送達確認を示す信号は、前記端末装置に固有のパラメータと関連付けられる第1の否定応答を示す送達確認と同一時間リソース及び同一周波数リソースで識別した前記端末装置に共通のパラメータと関連付けられる第2の否定応答を含む送達確認からなり、
    前記送信部は、前記第2の否定応答を含む送達確認信号を受信した場合、前記オフセット値に含まれる複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送すること、を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の端末装置。
  5. 複数の端末装置とグラントフリーで通信を行う基地局装置であって、
    上りリンクデータを送信した端末装置を識別する識別信号と前記上りリンクデータを受信する受信部と、
    前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を送信する送信部と、を備え、
    前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、
    前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、
    前記送信部は、RRCメッセージを用いて、前記基準時間を送信し、前記送達確認を示す信号と共に前記オフセット値を送信すること、を特徴とする基地局装置。
  6. 前記送信部は、前記識別信号により特定された端末装置に対して、前記オフセット値を送信すること、を特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  7. 基地局装置とグラントフリーで通信を行う端末装置の通信方法であって、
    上りリンクデータを送信する送信ステップと、
    前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を受信する受信ステップと、を有し、
    前記再送タイミングを示す情報は再送のための複数の送信間隔を含み、
    前記送達確認を示す信号が否定応答を示す送達確認である場合、前記複数の送信間隔から選択した送信間隔によって、前記上りリンクデータを再送するステップを有すること、を特徴とする通信方法。
  8. 複数の端末装置とグラントフリーで通信を行う基地局装置の通信方法であって、
    上りリンクデータを送信した端末装置を識別する識別信号と前記上りリンクデータを受信する受信ステップと、
    前記上りリンクデータの再送タイミングを示す情報と前記上りリンクデータに対する送達確認を示す信号を送信する送信ステップと、を有し、
    前記再送タイミングを示す情報は、基準時間とその基準時間に対するオフセット値を含み、
    前記オフセット値は、基準時間に対する複数の送信間隔を含み、
    前記基準時間はRRCメッセージを用いて送信され、前記オフセット値は前記送達確認を示す信号と共に送信されること、を特徴とする通信方法。
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