<実施形態>
[防災活動支援システム1の構成]
図1は、本発明の実施形態における防災活動支援システム1の構成を説明するシステム図である。防災活動支援システム1は、サーバ10、携帯端末20、火災報知設備2の受信機30に接続された通信端末40を有する。サーバ10、携帯端末20および通信端末40は、インターネット、電話回線(携帯電話回線を含む)などのネットワーク1000を介して互いに接続されている。防災活動支援システム1は、火災報知設備2において火災や機器故障等のイベントが発生したときに、当該イベントに応じた防災活動を支援するシステムである。イベントに応じた防災活動には、例えば、火災が発生した施設からの避難、消防署や関係者への通報、消火作業、故障した機器の修理または交換などが含まれる。
防災活動支援システム1においてイベントに応じた防災活動の支援を受けるユーザーは、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末20を保持し、この携帯端末20で、サーバ10により生成された支援情報を取得する。ここで、ユーザーには、火災報知設備2の管理者、火災報知設備2の保守者(通常、火災報知設備2の製造販売を行うメーカーの従業員)、火災報知設備2が設置された施設の警備を行う警備員などが含まれる。火災報知設備2が設置された施設が工場やオフィスビルの場合、そこで働く作業者や従業員もユーザーとして含まれ得る。本防災活動支援システム1において対象とするユーザーは携帯端末20を所持し、各ユーザーには識別情報(ユーザーID)が付与されているものとする。
火災報知設備2は、建築物などの施設の内部に設置されている。例えば、工場のように複数の建屋(棟)がある場合、各建屋毎に火災報知設備2を設けてよいし(その場合、各建屋が施設に相当する)、あるいは、工場の複数の建屋を監視する一つの火災報知設備2を設けてもよい(その場合、工場が施設に相当する)。また、一つの建屋を複数のエリアに分け、各エリア毎に火災報知設備2を設けてもよい(この場合、各エリアが施設に相当する)。
火災報知設備2は、受信機30、火災感知器50−1、50−2、・・・、50−n(以下、それぞれを区別しない場合には火災感知器50という)、および発報連動装置60を有する。火災感知器50および発報連動装置60は、それぞれ信号線L1及びL2によって受信機30と接続されている。尚、火災感知器50を受信機30に接続する信号線L1および発報連動装置60を受信機30に接続する信号線L2は、それぞれ一つに限らず複数あってもよい。また、火災感知器50と発報連動装置60が同じ信号線に接続されていてもよい。
本実施形態において、火災感知器50は、それぞれアドレスが割り当てられ、加熱または発煙などの火災の発生を示す周囲環境の変化に応じて、自身に割り当てられたアドレスとともに発報信号を受信機30に出力する。各火災感知器50に割り当てられたアドレスは、例えば、各火災感知器50の記憶装置(図示せず)に書き込まれる。以下、発報信号を出力した火災感知器50のことを「発報感知器」という場合がある。また、火災感知器50が発報信号を出力することを「火災感知器50が発報する」といった表現をする場合がある。ここで、火災感知器50は、検知した物理量が所定の条件を満たしたら(例えば、検知した温度が所定の温度を超えたら)、火災発生を示す所定の信号を発報信号として出力する(「発報」と言う)タイプ(オンオフ型と言う)であってもよいし、あるいは、検知した物理量(例えば、温度)を示すアナログ値の信号を出力するタイプ(アナログ型または可変出力型と言う)であってもよい。火災感知器50がアナログ型感知器である場合、火災感知器50からの信号を受信した受信機30は、受信した信号が所定の条件を満たしたとき(例えば、予め定められた基準値を超えたとき)、火災が感知されたと判定する。従って、火災感知器50がアナログ型感知器の場合、当該火災感知器50が火災感知を示す所定の条件を満たす信号(例えば、基準値を超える信号)を出力したとき、発報信号を出力したものとする。
また、火災感知器50は自己診断機能(例えば、感度試験機能など)を有するものであってもよい。火災感知器50が自己診断機能を有する場合、予め定められたタイミング(例えば、半年に1回)でなされる自己診断により故障が検出されると、火災感知器50は、故障を示す故障信号を、自身に割り当てられたアドレスとともに受信機30に出力する。
発報連動装置60は、例えば、ベル61、防火戸62、シャッタ63、排煙機64、消火装置65など火災の発生に伴って(即ち、火災感知器50の発報に連動して)動作する装置を総称したものであり、それぞれにアドレスが割り当てられ、受信機30によって各々動作が制御される。なお、図1においては、ベル61、防火戸62、シャッタ63、排煙機64、および消火装置65は1台ずつの記載となっているが、施設内の予め区分された複数のエリアの各々に設けられるなど、複数台であることが一般的である。発報連動装置60は、作動すると、作動したことを示す作動信号を、自身に割り当てられたアドレスとともに受信機30に出力する。また、発報連動装置60は自己診断機能を有するものであってもよい。発報連動装置60が自己診断機能を有する場合、予め定められたタイミング(例えば、半年に1回)でなされる自己診断により故障が検出されると、発報連動装置60は、故障を示す故障信号を、自身に割り当てられたアドレスとともに受信機30に出力する。
受信機30は、火災感知器50からの発報信号に応じて、発報感知器の位置の表示、発報連動装置60の動作制御などを行う。また、受信機30は、火災感知器50からの故障信号に応じて、故障した火災感知器50の位置の表示などを行う。同様に、受信機30は、発報連動装置60からの作動信号や故障信号に応じて、作動または故障した発報連動装置60の位置の表示を行ったりする。また、この例において、受信機30は、パーソナルコンピュータなどの通信端末40と接続することにより、ネットワーク1000を介して、サーバ10と各種データの送受信をしながら、サーバ10からの制御に従って火災感知器50および発報連動装置60の動作を管理する管理装置70として機能する。具体的には、管理装置70は、火災感知器50や発報連動装置60からの発報信号、作動信号、故障信号を受信すると、受信した発報信号、作動信号、あるいは故障信号に、管理装置70の監視対象の施設を特定する情報(本例では、後述する物件No.)を付加してイベント信号を生成し、生成したイベント信号をサーバ10へと送信する。即ち、イベント信号は、イベントが発生した施設(または、当該施設に設けられた火災報知設備2)及び機器を特定する情報を含む。なお、管理装置70は、受信機30および通信端末40の機能を有した一つの装置として実現されてもよい。
また、火災報知設備2は、図1の例においては、1つのみ記載しているが、様々な施設に設置されている。そのため、ネットワーク1000を介してサーバ10とデータの送受信が可能な管理装置70は、施設の数に応じて複数存在する場合もある。これらの施設にはそれぞれ「物件No.」が割り当てられ、防災活動支援システム1においては、「物件No.」でそれぞれの施設を区別している。
サーバ10は、管理装置70から受信するデータ(イベント信号)に基づいて、ユーザーの防災活動を支援する支援情報を生成し、ユーザーに提供する。このサーバ10の防災活動支援機能については、後に詳述する。
[管理装置70のハードウエア構成]
図2は、本発明の実施形態における管理装置70のハードウエア構成を説明するブロック図である。管理装置70は、上述したように、受信機30および通信端末40により構成される。受信機30は、制御部31、操作部32、表示部33、記憶部35およびインターフェイス36を有する。これらの各構成はバスを介して接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを有する。制御部31は、CPUによりROMまたは記憶部35に記憶されたプログラムを実行して受信機30の各部を制御し、火災感知器50からの発報信号の受信、発報連動装置60の動作制御、表示部33の表示内容制御、インターフェイス36を介して接続されたビル管理会社などのコンピュータ(図示せず)への火災感知器50の発報状況などの通知および該コンピュータからの火災発報から平常監視状態への復旧等の制御命令の受信、インターフェイス36を介して接続された通信端末40との各種データの送受信など、各種機能を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部32は、ユーザー(例えば、火災報知設備2の管理者)による操作を受け付けるタッチセンサおよび操作ボタンなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部31に出力する。これにより、ユーザーからの指示が受信機30に対して入力される。表示部33は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部31の制御に応じた内容の表示を行う。表示部33に表示される内容は、メニュー画面、設定画面、火災による発報表示、火災感知器50および発報連動装置60の制御画面などである。インターフェイス36は、通信端末40、火災感知器50、発報連動装置60など外部装置と接続し、制御部31の制御にしたがって各種データの送受信を行う。記憶部35は、不揮発性メモリなどであり、機器データベースなどを記憶している(データベースを「DB」と略して記載することもある)。
図3は、本発明の実施形態における機器データベースを説明する図である。機器データベースは、受信機30が設置された施設(この例においては、物件No.053)における火災感知器50および発報連動装置60に関する情報が登録されたデータベースである。この例においては、機器データベースは、この施設に設置された機器に割り当てられたアドレス、その機器の種別(火災感知器50または発報連動装置60)、その機器が設置されているエリアが登録されたデータベースである。なお、本例においてエリアは施設における階数で区分されているが、複数階で1区分としてもよいし、各階において複数のエリアに区分されてもよい。なお、各火災感知器50や発報連動装置60のアドレスに対応して、設置場所の詳細を示す情報(応接室、大広間南側など)が対応付けられていてもよい。また、火災感知器50や発報連動装置60のアドレスは、同一施設(または、同一火災報知設備2)内では異なる火災感知器50に同一アドレスが割り当てられないようになっている。即ち、同一施設内に配置された火災感知器50や発報連動装置60は、アドレスによって識別可能となっている。
また、機器データベースには、種別が「ベル」や「防火戸」などの発報連動装置60に相当する機器については、どのアドレスの火災感知器50が発報した場合に連動して動作させるかを規定する連動アドレスも登録されている。図3に示す機器データベースの例においては、アドレス17のベルは地下1階に設置され、同じく地下1階に設置されたアドレス08、09、・・・の火災感知器50が発報した場合に動作(鳴動)するように決められている。このように、決められた火災感知器50が発報したときに発報連動装置60が動作して、例えば、火災を人に知らせたり、他のエリアに火災が延焼することを防止したりする。
図2に戻って説明を続ける。通信端末40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、記憶部45およびインターフェイス46を有する。これらの各構成はバスを介して接続されている。
制御部41は、CPU、RAM、ROMなどを有する。制御部41は、CPUによりROMや記憶部45に記憶されたプログラムを実行して通信端末40の各部を制御し、受信機30とサーバ10との間でやり取りされる各種データを中継する装置としての機能を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部42は、ユーザーによる操作を受け付けるキーボード、マウスなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部41に出力する。表示部43は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部41の制御に応じた内容の表示を行う。表示部43に表示される内容は、メニュー画面、設定画面、受信機30を制御するための画面などである。通信部44は、制御部41の制御に応じて、ネットワーク1000を介してサーバ10と接続して各種データの送受信を行う。記憶部45は、不揮発性メモリなどであり、制御部41において実行されるプログラムなどを記憶している。インターフェイス46は、受信機30など外部装置と接続し、各種データの送受信を行う。
以上が、受信機30および通信端末40により構成される管理装置70のハードウエア構成についての説明である。
[携帯端末20のハードウエア構成]
図4は、本発明の実施形態における携帯端末20のハードウエア構成を説明するブロック図である。携帯端末20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、記憶部25、GPS(Global Positioning System)センサ26、および加速度センサ27を有する。これらの各構成はバスを介して接続されている。
制御部21は、CPU、RAM、ROMなどを有する。制御部21は、CPUによりROMや記憶部25に記憶されたプログラムを実行して携帯端末20の各部を制御し、サーバ10との各種データの送受信をするなどして点検支援を受けるための各種機能を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部22は、ユーザー(携帯端末20の所持者)による操作を受け付けるタッチセンサおよび操作ボタンなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部21に出力する。これにより、ユーザーからの指示が携帯端末20に対して入力される。表示部23は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部21の制御に応じた内容の表示を行う。表示部23に表示される内容は、メニュー画面、支援情報表示画面(図16〜図18参照)などである。通信部24は、制御部21の制御に応じて、ネットワーク1000を介してサーバ10と接続して各種データの送受信を行う。記憶部25は、不揮発性メモリなどであり、制御部21において実行されることにより、サーバ10から支援情報を取得したり位置情報を送信したりするための防災アプリケーションプログラム(単に、防災アプリと言うこともある)などを記憶している。また、記憶部25には、携帯端末20のユーザーのユーザーIDおよびパスワードが記憶される。これらのユーザーIDおよびパスワードは、サーバ10にアクセスするときのユーザー認証に用いられる。
GPSセンサ26は、予め定められたタイミングで(例えば、1分毎)、または、制御部21からの指示に応じて、図示しないGPS衛星からのGPS信号に基づいて携帯端末20の位置を示す情報(経度及び緯度)を取得し、制御部21に送信する。加速度センサ27は、携帯端末20の加速度を検知し、加速度を示す情報を制御部21に送信する。制御部21は、GPSセンサ26からの情報及び/または加速度センサ27からの情報に基づいて、携帯端末20の位置を特定する。例えば、GPSセンサ26がGPS衛星からGPS信号を受信可能なときは、制御部21はGPSセンサ26からの情報を携帯端末20の位置を表す情報として扱い、GPSセンサ26がGPS衛星からGPS信号を受信できなくなったときは、加速度センサ27からの信号(加速度)を積分することにより速度を求め、求めた速度を積分することにより携帯端末20の位置を算出してよい。
以上が、携帯端末20のハードウエア構成についての説明である。
[サーバ10のハードウエア構成]
図5は、本発明の実施形態におけるサーバ10のハードウエア構成を説明するブロック図である。サーバ10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14および記憶部15を有する。これらの各構成はバスを介して接続されている。
制御部11は、CPU、RAM、ROMなどを有する。制御部11は、CPUによりROMや記憶部15に記憶されたプログラムを実行してサーバ10の各部を制御し、携帯端末20および管理装置70と各種データの送受信をして、火災報知設備2において火災や機器故障などのイベントが発生したときに、携帯端末20を所持するユーザーがイベントに応じた防災活動を行うのを支援するための各種機能を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部12は、ユーザー(例えば、サーバ10の管理者)による操作を受け付けるキーボード、マウスなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部11に出力する。これにより、サーバ管理者などからの指示がサーバ10に対して入力される。表示部13は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部11の制御に応じた内容の表示を行う。表示部13に表示される内容は、メニュー画面、設定画面などである。通信部14は、制御部11の制御に応じて、ネットワーク1000を介して携帯端末20および管理装置70と接続して各種データの送受信を行う。
記憶部15は、ハードディスク等の不揮発性メモリなどであり、制御部11において実行されることにより、携帯端末20を所持するユーザーの防災活動を支援するためのアプリケーションプログラムなどを記憶している。また、記憶部15は、機器データベース、通知対象設定データベース、ユーザー管理データベース、画像データベース、メッセージデータベース、表示画像設定データベース、表示メッセージ設定データベース、支援情報管理データベース、及び支援情報データベース等のデータベースを記憶している。
図6は、サーバ10に記憶される機器データベースを説明する図である。サーバ10に記憶される機器データベースは、上述した受信機30の記憶部35に記憶されている機器データベースと同様に、各施設に設置された火災感知器50および発報連動装置60に関する情報が登録されたデータベースである。ただし、受信機30の場合と異なり、サーバ10の記憶部15においては、複数の施設について、施設毎に「物件No.」と対応付けられて機器データベースが記憶されている。ここでは、記憶部15に記憶される機器データベースは、サーバ10においてデータのやり取りが可能な受信機30(管理装置70)が設置された施設が対象となっている。
また、サーバ10に記憶される機器データベースでは、受信機30に記憶された機器データベースと異なり、連動アドレスの代わりに、イベント発生として扱われる各機器の状態毎に対応種別が登録されている。イベント発生として扱われる各機器の状態とは、例えば、火災感知器50の場合、発報及び故障である。ベルや防火戸のような発報連動装置60の場合、イベント発生として扱われる機器の状態は、作動及び故障である。「作動」とはベルの場合、ベル音を鳴動させていることを意味し、防火戸の場合、防火戸を閉鎖するよう防火戸の駆動部(図示せず)が動作したことを意味する。対応種別は、対応の緊急度などを表し、後述するように、対応種別に応じてサーバ10が生成する支援情報の通知対象が変わる。図6に示す機器データベースでは、物件NO.053の施設に設置された各機器の状態(発報、故障、または作動)に対して、対応種別として、「緊急A」、「緊急B」及び「保守」のいずれかが割り当てられている。更に、図6に示す機器データベースでは、各機器の現在の状態が記録されている。各機器の現在の状地は、各機器の状態の変化に応じて随時更新される。
図7は、サーバ10に記憶される通知対象設定データベースを説明する図である。通知対象設定データベースは、対応種別毎に支援情報の通知対象を定めたデータベースである。図7には、例として、物件NO.053の施設に対する通知対象設定データベースが示されている。この例では、対応種別「緊急A」に対して、物件No.053の施設に関連付けて登録されたユーザー(即ち、後述する、物件No.053の施設に対するユーザー管理データベースに登録されたユーザー)全員が通知対象として設定されている。対応種別「緊急B」に対しては、管理者と警備員が通知対象として設定され、対応種別「保守」に対しては保守会社社員が通知対象として設定されている。ここで、「管理者」、「警備員」、「保守会社社員」は、ユーザーの属性の一例としてのユーザーの役職を示しており、後述するユーザー管理データベースにおいて、各ユーザーに割り当てられている。また、対応種別「呼出し」にたいしては、Aさん、Dさんと、通知対象のユーザーが個別に設定されている。このように、通知対象はユーザーの属性によって設定してもよいし、通知対象のユーザーを個別に指定してもよい。
図8は、サーバ10に記憶されるユーザー管理データベースを説明する図である。ユーザー管理データベースは、サーバ10の防災活動支援の対象となる(即ち、サーバ10とデータのやり取りが可能な受信機30(管理装置70)が設置された)各施設毎に、その施設でイベントが発生したとき支援情報の通知対象となる可能性のあるユーザーの氏名、ユーザーID、パスワード、役職、位置情報、及びアクセス日時を関連付けて記録するデータベースである。図8には、例として、物件NO.053の施設に対するユーザー管理データベースが示されている。図8に示したユーザー管理データベースにおいて、ユーザーIDはユーザーを識別するための識別情報であり、ユーザーによって異なる。パスワードは、各ユーザーが携帯端末20を用いてサーバ10にアクセスするときの認証に用いられる。役職は、ユーザーの属性の一例であり、役職によって、火災や機器故障等のイベントが発生した時にユーザーが行うべき防災活動が異なる。位置情報は、具体的には、ユーザーがサーバ10へのアクセスに用いる携帯端末20によって取得される携帯端末20の位置情報である。携帯端末20が携帯電話のような移動端末である場合、携帯端末20がサーバ10にアクセスする度に、そのときの携帯端末20の位置がサーバ10に送信され、サーバ10のユーザー管理データベースにおける位置情報が更新される。アクセス日時は、ユーザーが所持する携帯端末20がサーバ10にアクセスした最新の日時を示す。
図9は、サーバ10に記憶される画像データベースを説明する図である。画像データベースは、サーバ10の防災活動支援の対象となる各施設に関連する様々な画像データを格納したデータベースである。これらの画像データは、サーバ10が支援情報を生成する際に用いられる。図9には、例として、物件No.053の施設に対する画像データベースが示されている。この画像データベースには、画像データを識別するための識別情報である画像IDに関連付けて、各画像データが格納されている。格納される画像データには、1階平面図の画像データや2階平面図の画像データのように、施設の構成(間取り)を示す図面のデータが含まれる。本例においては、これらの図面データは、火災感知器50や発報連動機器60の実際の設置位置に対応した図面中の位置に火災感知器50や発報連動機器60のシンボルを表示できるように、図面における機器の設置位置を示す情報及びそこに表示されるシンボルを示す情報を、各機器の識別情報(例えば、アドレス)と関連付けて含んでいる。また、実際の消火器の設置位置に対応した図面中の位置に消火器のシンボルを表示できるように、図面における消火器のシンボルの表示位置を示す情報を含んでいる。また、図9の画像データベースには、消火器操作手順のように、施設の構成に関しないがユーザーの防災活動支援に有用となり得る画像のデータも含まれている。
図10は、サーバ10に記憶されるメッセージデータベースを説明する図である。メッセージデータベースは、サーバ10により支援情報が生成されるときに用いられる様々なメッセージを、各メッセージを識別するための識別情報であるメッセージIDと関連付けて記憶したデータベースである。
図11は、サーバ10に記憶される表示画像設定データベースを説明する図である。表示画像設定データベースは、サーバ10の防災活動支援の対象となる各施設毎に、その施設で火災報知設備2に関するイベントが発生したとき、通知対象となるユーザーの携帯端末20に支援情報として表示させる画像を設定したデータベースである。図11には、例として、物件No.053の施設に対する表示画像設定データベースが示されている。この表示画像設定データベースは、イベントの発生したエリア(本例では、階数)と機器種別に応じて、表示画像の画像IDが登録されている。この表示画面設定データベースに従うと、例えば、1階で火災感知器に関するイベント(即ち、発報または故障)が発生した場合、通知対象のユーザーの携帯端末20に表示させる画像として、画像ID「D001」の画像(即ち、1階平面図の画像)が選択される。また、地下1階で防火戸に関するイベントが発生した場合、通知対象のユーザーの携帯端末20に表示させる画像として、画像ID「D003」の画像及び画像ID「D004」の画像(即ち、地下1階平面図の画像と建物断面図の画像)が選択される。尚、本例では、イベントが発生した機器の状態(例えば、発報や故障)によって表示画像を変えていないが、イベントが発生した機器の状態に応じて表示画像を変えられるように、表示画像設定データベースにおいて、機器の状態毎に表示画像の画像IDを登録してもよい。また、例えば、監視対象施設の各階のフロア面積が大きく、各階が複数の区画に分けられ、各区画の間取り図(平面図)データが画像データベースに格納されている場合、イベントが発生した火災感知器50や発報連動装置60を含む区画の間取り図が表示画像として選択されるように、表示画像設定データベースにおいて、各火災感知器50や各発報連動装置60毎に表示画像の画像IDを登録してもよい。
図12は、サーバ10に記憶される表示メッセージ設定データベースを説明する図である。表示メッセージ設定データベースは、イベント発生時に、通知対象となるユーザーの携帯端末20に表示させるメッセージを設定したデータベースである。図12の例では、イベントが発生した機器の種別と状態に応じて、表示メッセージのメッセージIDが登録されている。この表示メッセージ設定データベースに従うと、例えば、火災感知器50が発報した場合、通知対象のユーザーの携帯端末20に表示されるメッセージとして、メッセージID「M001」のメッセージとメッセージID「M005」のメッセージ(即ち、「火災感知器が作動しました」と「避難して下さい」)が選択される。また、防火戸62が故障した場合、通知対象のユーザーの携帯端末20に表示されるメッセージとして、メッセージID「M004」のメッセージ(即ち、「防火戸が故障です」)が選択される。
図13は、サーバ10に記憶される支援情報管理データベースを説明する図である。支援情報管理データーベースは、支援情報が提供される各ユーザー毎に、生成された支援情報を識別するための識別番号と、生成日時と、ユーザーの携帯端末20への支援情報の送信状態を示す状態フラグとを関連付けて記憶するデータベースである。図13には、例として、ユーザーID「U001」のユーザーに対する支援情報管理データベースが示されている。支援情報管理データベースは、サーバ10により生成された支援情報のうち、どの支援情報はユーザーの携帯端末20に送信され、どの支援情報は未送信であるかを示す。
支援情報データベースは、サーバ10により生成された支援情報を格納するデータベースである。支援情報データベースに格納された支援情報は、支援情報管理データベースに記録された識別情報に対応付けて記憶されており、識別情報を用いて特定し、読み出すことができる。尚、支援情報データベースに格納される支援情報は、記憶部15を有効に活用するため、古いものから順に削除されてよく、支援情報が削除されると、それに応じて図13に示した支援情報管理データベースにおいても対応する情報が削除されるものとしてよい。
以上が、サーバ10のハードウエア構成についての説明である。
[防災活動支援機能]
図14は、本発明の実施形態における防災活動支援機能の機能構成を説明するブロック図である。サーバ10における防災活動支援機能は、イベント信号受信部110、支援情報生成部120、受信部130、認証部140、送信部150、及び記憶部15により実現される。これらの機能の少なくとも一部は、サーバ10の制御部11がプログラムを実行することにより実現されてよい。携帯端末20における防災活動支援機能は、支援情報取得部210、位置情報取得部220、および表示制御部230により実現される。これらの機能の少なくとも一部は、携帯端末20の制御部21がプログラム(防災アプリ)を実行することにより実現されてよい。管理装置70における防災活動支援機能は、機器状態監視部710、およびイベント信号送信部720により実現される。これらの機能の少なくとも一部は、受信機30の制御部31及び通信端末40の制御部41がプログラムを実行することにより実現されてよい。尚、各機能を制御部によるプログラムの実行により実現する代わりに、ハードウェアとして実現してもよい。
機器状態監視部710は、火災感知器50や発報連動装置60からそれらの状態を示す信号(状態信号)を受信する。例えば、機器状態監視部710は、ポーリング方式により、火災感知器50および発報連動装置60から状態信号を受信してよい。ポーリング方式では、機器状態監視部710は、予め決められた順に、火災感知器50および発報連動装置60をアドレスによって指定し、指定した機器に対し状態についての問い合わせを行う。問い合わせを受けた火災感知器50および発報連動装置60は、自身の状態(正常、故障、発報、作動、あるいは検知した物理量のアナログ値)を示す信号を自身のアドレスと共に返信する。ポーリングにおける状態問い合わせの周期は、火災感知器50と発報連動装置60で同じとしてもよいし、変えてもよい。個々の機器毎にポーリング周期を設定してもよい。
イベント信号送信部720は、火災感知器50や発報連動装置60から受信した状態信号によって、機器の発報、故障、作動などのイベントが示される場合、状態信号に施設を識別するための情報(物件No.)を付与してイベント信号を生成し、サーバ10に送信する。従って、イベント信号には、少なくとも、物件No.、機器のアドレス、及び機器の状態が含まれる。
サーバ10のイベント信号受信部110は、管理装置70のイベント信号送信部720から送信されたイベント信号を受信し、受信したイベント信号を支援情報生成部120に供給する。支援情報生成部120は、受信したイベント信号と、記憶部15に記憶された情報とに基づいて、イベント信号に応じた通知対象の各ユーザーに対し支援情報を生成し、生成した支援情報を各ユーザーのユーザーIDに関連付けて記憶部15に格納する。支援情報生成部120による支援情報の生成については、後に詳述する。
携帯端末20の支援情報取得部210は、支援情報を取得するため、決められた間隔でサーバ10にアクセスする。具体的には、支援情報取得部210は決められた間隔でサーバ10に対し支援情報の送信を要求する。このとき、支援情報取得部210は、記憶部25に記憶された携帯端末20のユーザーのユーザーIDおよびパスワードをサーバ10に送信する。また、支援情報取得部210は、位置情報取得部220により取得された携帯端末20の最新の位置情報をサーバ10に送信する。上述したように、位置情報取得部220は、例えばGPSセンサ26により実現され得るが、加速度センサ27からの加速度に基づいて、制御部21で演算により携帯端末20の位置を求めてもよい。尚、支援情報取得部210がサーバ10にアクセスする周期と位置情報取得部220が携帯端末20の位置情報を取得する周期は同じでもよいし、異なってもよい。ただし、いずれの周期も、支援情報の生成に支障をきたさない程度に短いことが好ましく、通常、数秒〜十数秒が望ましい。
サーバ10の受信部130は、携帯端末20から送信されたユーザーID、パスワードおよび位置情報を受信して、認証部140に供給する。認証部140は、受け取ったユーザーIDとパスワードを、記憶部15に格納されたユーザーIDおよびパスワードと照合し、一致する場合には、正規のユーザーであると判定し、支援情報の取得を許可する(この状態を、携帯端末20がサーバ10にログインした状態とも言う)。正規のユーザーであると判定すると、認証部140は、携帯端末20がサーバ10にログインした日時を、アクセス日時としてユーザーIDに関連付けてユーザー管理データベース(図8)に記録する。尚、アクセス日時として記録する日時は、サーバ10が携帯端末20から支援情報の送信要求を受信した日時でもよい。このように、携帯端末20によるサーバ10へのアクセスを記録することにより、携帯端末20によるサーバ10へのアクセスが所定期間以上ない場合、その携帯端末20は電源がオフされている、ネットワーク1000に接続することができない、などの何らかの理由により、支援情報を取得することができない状態にあることがサーバ10により把握される。
また、正規のユーザーであると判定すると、認証部140は送信部150にユーザーIDを供給する。送信部150はユーザーIDに基づいて、記憶部15からそのユーザーIDに関連付けられた支援情報を抽出して携帯端末20に送信する。このとき、送信部150は、携帯端末20にまだ送信されていない支援情報のみを送信すると、不要な情報を送信するのが防止されるため好ましい。また、送信部150は、支援情報を送信すると、記憶部15に格納された支援情報管理データベース(図13)の対応する状態フラグを「未送信」から「送信済み」に更新する。本実施形態においては、上記したように、サーバ10から携帯端末20への支援情報の送信は、携帯端末20のサーバ10へのアクセス(ログイン)に応じてなされるので、サーバ10から送信された支援情報は、電子メールで携帯端末20に送信される場合と比べて、より確実に携帯端末20によって受信される。即ち、本実施形態において、支援情報管理データベースに記録される支援情報の送信状態は、携帯端末20における支援情報の取得状態を表すものと言える。
また、正規のユーザーであると判定した場合、認証部140は、携帯端末20から受信した位置情報を、記憶部15に格納されたユーザー管理データベース(図8)に、ユーザーIDと関連付けて記録する。これにより、位置情報の更新がなされる。
携帯端末20の支援情報取得部210は、サーバ10の送信部150から支援情報を受信すると、表示制御部230に供給する。表示制御部230は、供給された支援情報を表示部23に表示させる。
次に、上記の防災活動支援機能に関するサーバ10における支援情報の生成について、図15のフローチャートを参照してより詳細に説明する。図15は、支援情報生成に関するサーバ10(特に、支援情報生成部120)の動作を示すフローチャートである。
ステップS110において、イベント信号受信部110は管理装置70からのイベント信号の受信を待機する。ステップS110においてイベント信号が受信されたと判定されると(ステップS110:YES)、ステップS120において、支援情報生成部120は、イベント信号受信部110が受信したイベント信号に含まれる物件No.とアドレスとを用いて機器データベース(図6)を参照し、イベントが発生した機器が設置されたエリア(イベント発生エリアと言う)およびイベントが発生した機器の種別を特定する。
続いて、ステップS130において、支援情報生成部120は、表示画像設定データベース(図11)を参照し、ステップS120で特定したイベント発生エリアおよび機器種別に基づいて、携帯端末20に表示すべき画像を特定し、特定した画像の画像データを画像データベース(図9)から抽出する。
また、ステップS140において、支援情報生成部120は、表示メッセージ設定データベース(図12)を参照し、ステップS120で特定した機器種別とステップS110で受信したイベント信号に含まれる機器の状態とに基づいて、携帯端末20に表示すべきメッセージを特定し、特定したメッセージのデータをメッセージデータベース(図10)から抽出する。
ステップS150において、支援情報生成部120は、機器データベース(図6)を参照し、イベント信号に含まれる機器のアドレスと状態とに基づいて、対応種別を特定する。
また、ステップS160において、支援情報生成部120は、通知対象設定データベース(図7)を参照して、ステップS150で特定した対応種別に関連付けられた通知対象を特定し、更に、ユーザー管理データベース(図8)を参照して、ユーザー管理データベースに登録されたユーザーのうち、特定された通知対象に該当するユーザーを通知対象ユーザーとして抽出する。
続いて、ステップS170において、支援情報生成部120は、ユーザー管理データベースにアクセスし、ステップS160で通知対象ユーザーとして抽出された各ユーザーのアクセス日時を抽出する。
ステップS180において、支援情報生成部120は、ステップS170で抽出されたアクセス日時に応じて、必要な場合、通知対象ユーザーの変更/追加を行う。即ち、アクセス日時が現在日時より所定時間以上前の場合、支援情報生成部120は、そのアクセス日時に対応するユーザーの携帯端末20は、支援情報を取得することができない状態にあると判定し、そのユーザーを通知対象から除く、別のユーザーを通知対象に加える、などの通知対象ユーザーの変更/追加を行う。例えば、対応種別が「保守」の場合に、保守会社社員に該当するユーザーの携帯端末20が支援情報を取得することができないと判定される場合、支援情報生成部120は、通知対象ユーザーとして「管理者」に該当するユーザーを追加してよい。
ステップS190において、支援情報生成部120は、ユーザー管理データベースにアクセスし、ステップS180における通知対象ユーザーの変更/追加後に通知対象ユーザーとして特定される各ユーザーの位置情報および属性(役職)を抽出する。
ステップS195において、支援情報生成部120は、ステップS130で抽出された表示画像データ、ステップS140で抽出された表示メッセージデータ、ステップS160で抽出された通知対象ユーザーの位置情報および役職、イベント信号に含まれる機器のアドレス及び状態等に基づいて、通知対象ユーザーの各々に提供する支援情報を生成する。
図16は、携帯端末20に表示された支援情報の一例を示す図である。この例で、携帯端末20はスマートフォンであり、携帯端末20の表示部23はメッセージ表示領域231と画像表示領域232に分かれている。図16に示した支援情報は、地下1階に設置された火災感知器50が発報した場合に、役職が「一般従業員」のユーザーに対して生成される支援情報の例を示している。即ち、図16に示した支援情報は、ステップS130において、表示画像データとして画像ID「D003」の画像データ(即ち、地下1階平面図)が表示画像設定データベースに基づいて抽出され、ステップS140において、表示メッセージデータとしてメッセージID「M001」及びメッセージID「M005」のメッセージデータ(即ち、「火災感知器が作動しました」と「避難して下さい」)が、表示メッセージ設定データベースに基づいて抽出されることを想定している。
図16の例では、メッセージ表示エリア231に表示されたメッセージには、表示メッセージ設定データベースに基づいて抽出されたメッセージ(「火災感知器が作動しました」及び「避難して下さい」)に加えて、発報した火災感知器50が設置されたエリアである「地下1階」というメッセージが含まれている。この「地下1階」というメッセージは、イベント信号に含まれる機器のアドレスに基づいて、支援情報生成部120が機器データベースを参照することで抽出し、支援情報に含まれる表示メッセージとして追加したものである。このように、支援情報生成部120は、表示メッセージ設定データベースに基づいて抽出されたメッセージに別のメッセージを付加して、支援情報を生成してよい。
また、図16の例では、画像表示領域232に、地下1階平面図が表示されている。この平面図には、火災感知器50を表すシンボル233(本例では白丸)や消火器を表すシンボル234(本例では三角形)が、火災感知器50や消火器の実際の設置位置に対応した位置に表示されている。これら火災感知器50や消火器等の機器のシンボルを平面図上で表示するための情報は、平面図データの作成時に平面図データに含ませておいてよい。
図16の例では、火災を感知した火災感知器50を示すシンボルは白丸ではなく、火災を表すシンボル235に置き換えられている。更に、図16の例では、ユーザーの現在位置に対応した位置に、所定のシンボル236(本例では黒丸)が表示されるとともに、ユーザーの現在位置から出口へ向かう避難経路が矢印により示されている。このような機器を表すシンボルの置き換え、ユーザーを表すシンボルや避難経路を示す図形(矢印)の付加を実現するための、平面図データの加工は、ステップS195において、支援情報生成部120によりなされる。例えば、火災を感知した火災感知器50を表すシンボルの置き換えは、イベント信号に含まれる火災感知器50のアドレスに関連付けられた、当該火災感知器50を表すシンボルを示す情報を、イベント信号に含まれる火災感知器50の状態(または機器データベースの項目「現在の状態」に記録された火災感知器50の状態)に対応したシンボルを示す情報で置き換えるように、表示画像設定データベースに基づいて抽出された平面図データを支援情報生成部120が加工することにより実現される。このように、支援情報生成部120は、表示画像設定データベースに基づいて抽出された画像データを、支援情報が提供されるユーザーの現在位置や、イベント信号に含まれる情報(発報感知器のアドレスなど)に基づいて加工して、支援情報を生成してよい。
図17は、携帯端末20に表示された支援情報の別の例を示す図である。図16に示した支援情報は、地下1階に設置された火災感知器50が発報した場合に、役職が「警備員」のユーザーに対して生成される支援情報の例を示している。本図において、図16と共通する部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図17に示した例では、支援情報として表示されたメッセージに、「避難して下さい」の代わりに「図に示した場所に消火器があります」というメッセージが含まれ、また、支援情報として表示された地下1階平面図中に、消火器の位置がわかり易いように所定の図形(本例では、「消火器」という文字を含む吹き出し図形)が表示されるとともに、ユーザーの現在位置から出口へ向かう避難経路の代わりに、ユーザーの現在位置から消火器の設置位置までの経路を示す矢印が表示されている点が、図16の例と異なる。即ち、図16に示した支援情報がユーザーの避難を支援する内容であったのに対し、図17に示した支援情報は、ユーザーによる消火活動を支援する内容となっている。これは、図16に示した支援情報は、火災発生時に消火活動を行うことが想定されていない、役職が「一般従業員」のユーザーに向けられたものであったのに対し、図17に示した支援情報は、火災発生時に消火活動をすることが想定されている、役職が「警備員」のユーザーに向けられたものであることによる。このように支援情報生成部120は、ユーザーの属性(本例では、役職)に応じて表示メッセージデータや表示画像データを加工して、支援情報を生成してよい。尚、支援情報として表示される間取り図内に複数の消火器がある場合は、ユーザーの現在位置に最も近い消火器、あるいは、火災を感知した火災感知器50に最も近い消火器等を適宜選択して表示してもよい。また、消火器の位置がわかりやすいようにする表示として、消火器のシンボルを点滅表示させたり、シンボルの色、大きさ及び/または形を通常時と変えて表示させたりしてもよい。
図18は、携帯端末20に表示された支援情報の別の例を示す図である。図18に示した支援情報は、図17に示した支援情報を受信したユーザーが消火器へ向かって移動して、消火器から予め定められた距離内に近づいた場合に表示される支援情報の例を示している。本図において、図16または図17と共通する部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図18に示した例では、メッセージ表示領域231に、「消火器の操作手順は以下の通りです」とのメッセージが表示され、表示メッセージ設定データベースに基づいて抽出されたメッセージ(「火災感知器が作動しました」及び「避難して下さい」)は表示されていない。また、画像表示領域232には、消火器の操作手順を説明する画像が表示されており、表示画像設定データベースに基づいて抽出された画像(地下1階平面図)は表示されていない。このように、支援情報生成部120は、ユーザーの位置に応じて、支援情報の内容(表示メッセージや表示画像)を変えてよい。また、支援情報生成部120は、表示メッセージ設定データベースに基づいて抽出されたメッセージや、表示画像設定データベースに基づいて抽出された画像を用いず、別のメッセージや表示画像を含むものとして支援情報を生成してもよい。尚、画像表示領域232に表示される消火器の操作手順を示す画像は、消火器のイラストを用いたものであってもよい。
次に、上記の防災活動支援機能に関する携帯端末20の動作について、図19のフローチャートを参照してより詳細に説明する。図19は、防災活動支援機能に関する携帯端末20の動作を示すフローチャートである。
ステップS210において、位置情報取得部220は、携帯端末20の位置情報の取得を試みる。ステップS220において、位置情報取得部220は、位置情報が正常に取得されたか否か判定する。位置情報が正常に取得された場合(ステップS220:YES)、ステップS230において、位置情報取得部220は取得した位置情報を記憶部25に書き込む。一方、位置情報が正常に取得されなかった場合(ステップS220:NO)、ステップS240において、位置情報取得部220は位置が不明であることを示す情報を記憶部25に書き込む。
ステップS250において、支援情報取得部210は、記憶部25に格納されたユーザーIDとパスワードとを送信してサーバ10へログインし、ログインすると、ステップS260において、記憶部25に格納された位置情報をサーバ10へ送信する。尚、ステップ240において記憶部25に位置が不明であることを示す情報が格納されている場合は、当該情報をサーバ10へ送信する。位置情報(または位置が不明であることを示す情報)は、サーバ10において記憶部15のユーザー管理データベースに書き込まれ、ユーザーの位置情報が更新される。
ステップS270において、支援情報取得部210は、携帯端末20のユーザーのユーザーIDに関連付けられた支援情報がサーバ10によって生成されているか判定し、ある場合(ステップS270:YES)、ステップS280でその支援情報をサーバ10からダウンロードする。また、ステップS290で、表示制御部230は、ダウンロードされた支援情報を表示部23に表示させる。尚、ユーザーIDに関連付けられた支援情報がサーバ10によって生成されているかの判定は、携帯端末20のサーバ10へのアクセス(ログイン)に応じて、サーバ10において、当該ユーザーの支援情報管理テーブルを参照することにより当該ユーザーのユーザーIDに関連付けられた支援情報があるか判定し、その結果をサーバ10から受けることで行ってよい。また、このとき、当該ユーザーのユーザーIDに関連付けられ且つ未送信の支援情報があるか判定し、未送信の支援情報があるとき、その支援情報のみをサーバ10からダウンロードするものとしてもよい。ステップS270において、ユーザーIDに関連付けられた支援情報がない場合(ステップS270:NO)、ステップS295に進む。
ステップS295では、携帯端末20が前回サーバ10にログインしてから予め定められた時間(例えば、5秒)が経過したか判定する。予め定められた時間が経過した場合(ステップS295:YES)、ステップS210に戻り、位置情報の取得やサーバ10へのアクセス(即ち、支援情報の取得)の処理を繰り返す。予め定められた時間が経過していない場合(ステップS295:NO)、ステップS295に戻る。これにより、位置情報の取得及び携帯端末20のサーバ10へのアクセスが予め定められた時間毎になされる。
上述したように、本実施形態によれば、ユーザーの携帯端末20は、決められた間隔でサーバ10にアクセスし、サーバ10は、携帯端末20のアクセスに応じて、当該携帯端末20のユーザーのユーザーIDに関連付けられた支援情報をサーバ10から携帯端末20に送信するとともに、携帯端末20によるサーバ10へのアクセスを記録するものとしたので、携帯端末20が支援情報を取得できない状態にある場合に、その携帯端末20をサーバ10側で把握することができる。サーバ10では、支援情報を受信できない携帯端末20を把握することで、その携帯端末20のユーザーとは別のユーザーを、代わりの通知対象とするなどの対策を取ることができる。
本発明は、携帯端末にインストールされた防災アプリケーションを常時起動させておくことで、サーバ側に定期的にアクセスして自分宛のメッセージがないかを確認するものであるが、防災アプリケーションが起動されない状態が継続する場合などは、サーバ側から電子メールを使用してメッセージを送信するようにしてもよい。
また、本実施形態によれば、ユーザーの携帯端末20がサーバ10にアクセスする度、ユーザー(即ち、携帯端末20)の位置をサーバ10に送信し、サーバ10ではユーザーの位置に応じて提供する支援情報を生成するものとしたので、ユーザーの位置に応じた適切な支援情報を提供することができる。
なお、火災感知器の故障時において、メッセージを送るべき保守担当者が、対象とする建物からかなり離れていることが位置情報から判明した場合には、その保守担当者にはメッセージを作成するのをやめてもよい。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。また、それぞれの態様を組み合わせて実施することも可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、防災活動支援システム1は、防災設備として火災報知設備2を有していた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、防災活動支援システム1は、防災設備として、不審者の侵入を赤外線センサやカメラ等で検出する防犯センサを含むものであってもよい。また、火災報知設備2は、避難経路や防火戸の近辺に置かれた障害物を検知する障害物センサを含むものであってもよい。これらの防犯センサや障害物センサからの検出信号も、防災設備におけるイベントを示すイベント信号として機能し得る。
また、イベント信号は、センサの出力信号に基づくものに限らない。例えば、火災報知設備に対する苦情を火災報知設備の管理者が受け付けた場合に、火災受信機30の操作部32または通信端末40の操作部42を用いて所定の操作を行った場合に、当該操作に対応する入力信号を、苦情の受け付けを示すイベント信号として扱ってもよい。即ち、苦情の受付を表す入力信号があった場合に、サーバ10で、苦情に対処するための支援情報を生成して、苦情の受付を示す入力信号に対して設定された通知対象のユーザーのユーザーIDに関連付けて記憶部15の支援情報データベースに格納してもよい。苦情を受け付けた管理者が操作部32または42を用いて、苦情の内容を示す文章等を作成した場合、サーバ10が生成する支援情報は、当該文章等を含むものであってよい。苦情の内容を示す文章としては、例えば、「火災でもないのにベルが鳴っている」、「スプリンクラヘッドから水が漏れている」、「誘導灯のランプが切れている」などである。
(変形例2)
上述した実施形態において、表示画像設定データベースは、支援情報として携帯端末20に表示させる画像の画像IDを、イベント発生エリア及び機器種別に応じて登録するものとしたが、本発明はこれに限定されない。支援情報として携帯端末20に表示させる画像は、携帯端末20の位置に応じて選択されてもよい。例えば、携帯端末20の位置を含む施設の平面図(間取り図)を表示画像として選択してもよい。或いは、携帯端末20が3次元の位置情報を取得することが可能な場合、イベント発生エリア(階数)に対応した間取り図ではなく、携帯端末20の位置する階数の間取り図を表示画像として選択してもよい。
また、図6に示した機器データベースの代わりとして、火災感知器や発報連動装置等の機器のアドレスと、その機器の設置位置(エリア情報)だけを関連付けたデータベースを設け、各機器の状態に対する対応種別については、別のデータベースで設定してもよい。また、図11に示した表示画像設定データベースにおいて、エリア情報と機器種別の代わりに、火災感知器等の機器のアドレスと画像IDとを関連付けるようにしてもよい。
(変形例3)
上記実施形態では、サーバ10は、支援情報として表示メッセージ及び表示画像を画像データベースに格納された画像データ及びメッセージデータベースに格納されたメッセージデータに基づいて生成し、ユーザーIDに関連付けて保存したが、支援情報を受信する携帯端末20が、サーバ10に格納されたのと同様の画像データベース及びメッセージデータベースを有している場合、支援情報に含まれる画像データの画像ID及びメッセージデータのメッセージIDのみをユーザーIDに関連付けて保存してもよい。この場合、画像ID及びメッセージIDが、サーバ10により生成される支援情報に相当する。
(変形例4)
上記実施形態では、携帯端末20は、位置情報を取得するためGPSセンサ26及び加速度センサ27を有していたが、別の方法で位置情報を取得してもよい。例えば、携帯端末20が無線LANアクセスポイントを経由してネットワーク1000に接続されている場合、その無線LANアクセスポイントの位置及び携帯端末20における電波状態から携帯端末20の位置を求めてもよい。
また、携帯端末20による位置検出精度を向上するための様々な技術を用いてよい。例えば、施設内の予め定められた場所に所定の出力の発信器を設置し、発信器から発せられた電波を受信することで携帯端末20が自身の現在位置をキャリブレートしてもよい。発信器の出力は、発信器から所定の距離内にある場合にのみ受信できるように調整されている。また、各発信器から出力される電波に発信器の位置を示す信号を乗せてもよい。
(変形例5)
上記実施例では、端末装置として携帯端末20を用いたが、端末装置はデスクトップパソコンのように据え置き型の端末装置であってもよい。この場合も、例えば、火災発生時に、サーバ10において、デスクトップパソコンを用いているユーザーのユーザーIDに関連付けて支援情報(例えば、避難経路を示す画像を含む支援情報)を生成・保管し、デスクトップパソコンは定期的にサーバ10にアクセスして、自ユーザーのユーザーIDに関連付けられた支援情報がないか確認するようにすることにより、火災発生時に速やかに支援情報を取得し表示することができる。尚、据え置き型の端末装置の位置情報は、予めユーザーが設定し、当該端末装置の記憶部に格納するものとしてよい。
また、支援情報は文字メッセージ及び画像に限らない。例えば、音声メッセージや動画(アニメーションなど)であってもよい。支援情報が音声メッセージを含む場合、携帯端末20に取得された支援情報に含まれる音声メッセージは、携帯端末20のスピーカから音声として出力される。即ち、この場合、スピーカが出力部に相当する。動画(アニメーション)としては、火災時における消火器の操作方法などを一例として考えられる。
また、携帯端末からは、位置情報を送信するものとしたが、それ以外にも例えば、サーバから支援情報で、「火災現場を撮影して下さい」といったメッセージが送られてきた場合には、携帯端末のカメラを使用して、火災現場を撮影して、その画像をサーバ側に送信するようにしてもよい。このとき、サーバ側からは、「火災現場を撮影して下さい」といったメッセージだけでなく、カメラでシャッタを押す図面などを送信するようにしてもよい。
(変形例6)
上述した実施形態における各プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、ネットワーク1000を介して外部装置からダウンロードしてもよい。
(付記)
付記1に係る防災活動支援システムは、施設に設置された防災設備において発生したイベントを示すイベント信号に基づいて前記イベントに応じた活動を支援するための支援情報を生成するサーバと、前記サーバと通信可能な端末装置とを有する防災活動支援システムであって、前記端末装置は、決められた間隔で前記サーバにアクセスし、当該端末装置のユーザーを識別する情報であるユーザーIDに関連付けられた支援情報が前記サーバによって生成されている場合、当該支援情報をサーバから取得する支援情報取得部と、前記支援情報取得部により取得された支援情報を出力する出力部とを有し、前記サーバは、前記イベント信号に基づいて支援情報を生成し、生成された支援情報を当該支援情報を提供するべきユーザーのユーザーIDに関連付けて記憶部に保存する支援情報生成部と、前記端末装置が前記サーバにアクセスしたとき、当該アクセスを記録する記録部とを有する。
また、付記2に係る防災活動支援システムは、付記1に記載の態様において、前記端末装置は、当該端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記端末装置が前記決められた間隔で前記サーバにアクセスするとき、前記位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部とを有し、前記サーバは、前記端末装置から送信された前記端末装置の位置情報を受信する位置情報受信部を有し、前記サーバの前記支援情報生成部は、前記イベント信号と、前記位置情報受信部が受信した前記端末装置の位置とに応じて、前記支援情報を生成する。
また、付記3に係る防災活動支援システムは、付記1または2に記載の態様において、前記支援情報生成部は、前記端末装置のユーザーの属性を示す情報に基づいて前記支援情報を生成する。
また、付記4に係る防災活動支援システムは、施設に設置された防災設備において発生したイベントを示すイベント信号に基づいて前記イベントに応じた活動を支援するための支援情報を生成するサーバと、前記サーバと通信可能な端末装置とを有する防災活動支援システムであって、前記サーバは、前記端末装置から送信された前記端末装置の位置情報を受信する位置情報受信部と、前記イベント信号と前記位置情報受信部が受信した前記端末装置の位置とに応じて、支援情報を生成し、生成された支援情報を、当該支援情報を提供するべき端末装置のユーザーを識別する情報であるユーザーIDに関連付けて記憶部に保存する支援情報生成部と、前記記憶部からユーザーIDに関連付けられた支援情報を抽出して当該ユーザーIDに対応するユーザーの端末装置に送信する送信部とを有し、前記端末装置は、当該端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部と、当該端末装置のユーザーIDに関連付けられた支援情報をサーバから取得する支援情報取得部と、前記支援情報取得部により取得された支援情報を表示する表示部とを有し、前記表示部は、前記支援情報として、前記イベントに応じた活動に関する表示メッセージと共に、消火器の位置と当該端末装置のユーザーの位置とを示した前記施設の図面の画像を表示し、当該端末装置のユーザーの位置が前記消火器から予め定められた距離内に近づいた場合には、前記消火器の操作手順を説明する画像へ切り替えて表示する。
また、付記5に係る防災活動支援システムは、施設に設置された防災設備において発生したイベントを示すイベント信号に基づいて前記イベントに応じた活動を支援するための支援情報を生成するサーバと、前記サーバと通信可能な端末装置とを有する防災活動支援システムであって、前記サーバは、前記端末装置から送信された前記端末装置の位置情報を受信する位置情報受信部と、前記イベント信号と前記位置情報受信部が受信した前記端末装置の位置とに応じて、支援情報を生成し、生成された支援情報を、当該支援情報を提供するべき端末装置のユーザーを識別する情報であるユーザーIDに関連付けて記憶部に保存する支援情報生成部と、前記記憶部からユーザーIDに関連付けられた支援情報を抽出して当該ユーザーIDに対応するユーザーの端末装置に送信する送信部とを有し、前記端末装置は、当該端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部と、当該端末装置のユーザーIDに関連付けられた支援情報をサーバから取得する支援情報取得部と、前記支援情報取得部により取得された支援情報を表示する表示部とを有し、前記表示部は、前記支援情報として、前記イベントに応じた活動に関する表示メッセージと共に、前記施設に設置された機器の位置と当該端末装置のユーザーの位置とを示した前記施設の図面の画像を表示し、当該端末装置のユーザーの位置が前記施設に設置された機器から予め定められた距離内に近づいた場合には、前記施設に設置された機器に関する情報へ切り替えて表示する。
また、付記6に係る防災活動支援システムは、付記4または5に記載の態様において、前記端末装置の表示部は、前記支援情報として、前記発生したイベントの位置と当該端末装置のユーザーの位置とを示した前記施設の図面の画像を表示する。
また、付記7に係る防災活動支援システムは、付記4〜6のいずれかに記載の態様において、前記支援情報生成部は、前記端末装置のユーザーの属性を示す情報に基づいて前記支援情報を生成する。
(付記の効果)
付記1に係る構成によれば、サーバにより生成される支援情報を取得できない端末装置がある場合に、当該端末装置をサーバ側で把握することができる。
また、付記2に係る構成によれば、イベント信号と端末装置の位置とに応じた支援情報を生成することができる。
また、付記3に係る構成によれば、ユーザーの属性に応じた支援情報を生成することができる。
また、付記4に係る構成によれば、端末装置は、サーバの送信部から支援情報を受信し、表示部に表示する。