JP2019140838A - 無接点充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電専用の駐車スペースを不要とし、かつ、充電装置の一部を駐車スペース近傍に配置することを不要とすることができる無接点充電装置を提供する。【解決手段】駐車場内を走行可能であり、電動の車両1に対し無接点充電を行うことができる充電パッド2と、充電パッド2の現在地、及び、車両1の位置を検出する第1検出手段を有し、第1検出手段の検出結果に基づき、充電パッド2が走行する第1ルートを作成し、充電パッド2に対し、第1ルート上の走行、及び、車両1への無接点充電の開始と終了の指示を行う充電制御部5とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電気自動車用の無接点充電装置に関する。
現在、市場に流通している電気自動車は、車外に設置された電源と車載された受電部とを、充電ケーブルなどによって連結させることで、充電を行っている(例えば下記引用文献1参照)。すなわち、電気自動車に対して充電を行うには、給電側と受電側との物理的な接触が必要となる。しかしながら、このような充電方式はユーザーにとって煩雑な作業を伴う。
そのため、各自動車メーカーにおいて、電気自動車に対し上述のように物理的な接触を行わず充電する無接点充電についての研究開発が盛んに進められている。無接点充電は、地面に固定された給電側の充電パッドと、車載された無接点充電用の受電部とを相対向させて行われる。
特開2012‐060861号公報 特開2011‐254593号公報
しかしながら、充電パッドを地面に固定した場合、充電が終了した車両は、次に充電する車両のために、ただちに移動しなければならず、ユーザーにとって手間がかかる。
そこで上記特許文献2には、充電装置本体と接続ケーブルによって接続された移動式の充電パッドを、駐車スペースに形成された溝に沿って移動させる技術が開示されている。なお上記特許文献2では、駐車スペースに形成された溝の中に接続ケーブルを配している。
移動式の充電パッドを用いた場合には、充電終了後に充電パッドの方が別の車両に移動するため、充電が終了した車両をただちに移動させる必要がなくなる。また、地面に固定する充電パッドと異なり、移動式の充電パッドは車両ごとに用意する必要がないため、設備投資額を抑えられる。
しかしながら、上記特許文献2に開示された技術では、充電専用の駐車スペース、すなわち、上述した接続ケーブル及び溝を配した駐車スペースを新たに設けなければならず、また、接続ケーブル及び溝などの充電装置の一部は、例えば、上記特許文献2の図2に示すように駐車スペースの近傍にも配置しなければならず、その場所を人が歩行しにくくなり、不便である。
本発明は、上記技術的課題に鑑み、充電専用の駐車スペースを不要とし、かつ、充電装置の一部を駐車スペース近傍に配置することを不要とすることができる、無接点充電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る無接点充電装置は、
電動車両に対し無接点充電を行うことができる無接点充電装置であり、
前記車両に給電を行うコイルと、タイヤと、前記タイヤを駆動させるモータと、前記コイル及び前記モータに電力を供給する蓄電装置とを有し、駐車場内を走行可能な充電パッドと、
前記充電パッドを格納するとともに前記蓄電装置を充電可能な基地と、
前記充電パッドの位置を検出する充電パッド位置検出手段と、
前記車両の位置を検出する車両位置検出手段と、
前記充電パッド位置検出手段及び前記車両位置検出手段の検出結果に基づき、前記充電パッドから前記車両までのルートである第1ルート及び、前記車両から前記基地までのルートである第2ルートを作成するルート作成部と、
前記充電パッドに対し、前記ルート作成部が作成したルート上の走行、及び、前記車両への無接点充電の開始と終了の指示を行う充電制御部とを備え、
前記充電制御部は、前記充電パッドに対し、前記第1ルートの走行を指示した後、前記車両への無接点充電の開始を指示し、無接点充電の終了の指示の後、前記第2ルートの走行を指示する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る無接点充電装置は、
上記第1の発明に係る無接点充電装置において、
前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
前記車両が複数である場合、
前記充電制御部は、
前記充電パッドに対し第1の車両への無接点充電の終了の指示を行った場合、
前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量と、前記ルート作成部が作成した前記充電パッドの現在地から第2の車両までの第3ルート、及び、前記第2の車両から前記基地までの第4ルートの距離とに基づき、
前記充電パッドが、前記第2の車両を一定以上充電可能な値である場合のみ、前記充電パッドに対し、前記第3ルート上の走行、及び、前記第2の車両への無接点充電の開始と終了の指示を行うように制御し、
前記制御を、複数の前記車両がなくなるまで、あるいは、前記残充電率が前記一定以上充電可能な値でなくなるまで、複数の前記車両に対し繰り返し行い、前記残充電率が前記一定以上充電可能な値でなくなると、前記充電パッドに対し前記第4ルート上の走行の指示を行うことで、前記充電パッドを前記基地へ帰還させる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る無接点充電装置は、
上記第1の発明に係る無接点充電装置において、
前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
前記充電パッドを複数備えており、
前記充電制御部は、
前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量とに基づき、
1つの前記充電パッドによる無接点充電のみでは前記車両を満充電状態にできない場合、前記車両が満充電状態となるまで、複数の前記充電パッドそれぞれに対し、前記第1ルートを作成し、前記第1ルート上の走行、及び、前記車両への無接点充電の開始と終了の指示を、順次行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る無接点充電装置は、
上記第1の発明に係る無接点充電装置において、
前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
前記充電パッドを複数備えており、
前記車両が複数である場合、
前記充電制御部は、
前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量とに基づき、複数の前記車両がそれぞれ満充電状態となるように、複数の前記充電パッドそれぞれに対し各前記車両を割り当てる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る無接点充電装置は、
上記第4の発明に係る無接点充電装置において、
前記充電制御部は、前記車両を満充電状態とできる前記充電パッドのうち、前記蓄電装置の残存容量が最も少ない充電パッドを前記車両に対して割り当てる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る無接点充電装置は、
上記第1から5のいずれか1つの発明に係る無接点充電装置において、
前記駐車場内の障害物の位置を検出する障害物位置検出手段を有し、
前記ルート作成部は、前記障害物位置検出手段で検出した前記障害物を回避するようにして前記ルートを作成する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る無接点充電装置は、
上記第1から6のいずれか1つの発明に係る無接点充電装置において、
前記ルート上の障害物を検出可能な障害物検出手段を有し、
前記障害物検出手段により前記障害物を検出した場合、前記障害物を回避するように前記ルートを補正する
ことを特徴とする。
本発明に係る無接点充電装置は、充電専用の駐車スペースを不要とし、かつ、充電装置の一部を駐車スペース近傍に配置することを不要とすることができる。
電気自動車の無接点充電時における、充電パッドと受電部との位置関係を説明する概略図である。 本発明の実施例1における充電パッドに設けられた充電コイル、タイヤ、バッテリ、充電パッドカメラ、及び、超音波センサの各配置を示す概略的斜視図である。 (a)は、本発明の実施例1における充電パッドの走行について説明する模式的上面図であり、(b)は、本発明の実施例1における充電パッドの待機場所を説明する模式的上面図である。 本発明の実施例1に係る無接点充電装置の構成を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に係る無接点充電装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1において、車両が満充電になった後に、充電パッドが基地に帰還する様子を説明する模式的上面図であり、(a)は、充電パッドが基地に帰還する様子を矢印で示した図、(b)は、車両と充電パッドのSOCをそれぞれ表した図である。 本発明の実施例1において、一方の車両が満充電になった後に、充電パッドが他方の車両へ向かう様子を説明する模式的上面図であり、(a)は、充電パッドが他方の車両へ向かう様子を矢印で示した図、(b)は、各車両と充電パッドのSOCをそれぞれ表した図である。 本発明の実施例2において、一方の充電パッドのSOCが第1所定値未満となり、基地へ帰還するとともに、他方の充電パッドが車両へ向かう様子を説明する模式的上面図であり、(a)は、一方の充電パッドが基地へ、他方の充電パッドが車両へ向かう様子をそれぞれ矢印で示した図、(b)は、一方の充電パッドにより車両に対し充電を行う前の各充電パッドと車両のSOCをそれぞれ表した図、(c)は、一方の充電パッドにより車両に対し充電を行った後の各充電パッドと車両のSOCをそれぞれ表した図である。 本発明の実施例2において、複数の充電パッドが複数の車両に向かう様子を説明する模式的上面図であり、(a)は、一方の充電パッドが一方の車両に向かい、他方の充電パッドが他方の車両に向かう様子を矢印で示した図、(b)は、各車両と各充電パッドのSOCをそれぞれ表した図である。 本発明の実施例2に係る無接点充電装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る無接点充電装置について、実施例にて図面を用いて説明する。
[実施例1]
図1は、電動の車両(電気自動車)1の無接点充電時における、充電パッド2と受電部3との位置関係を説明する概略図である。図1に示すように、無接点充電時においては、車外に設けられた充電パッド2と、車両1の下面に配置された受電部3とが相対向する位置関係において、充電パッド2から受電部3に対し無接点充電を行う。
図2は、充電パッド2に設けられた充電コイル11、タイヤ12、バッテリ13、充電パッドカメラ14、及び、超音波センサ15の各配置を示す概略的斜視図である。
このうち、充電コイル11は受電部3に対し無接点充電を行うことができるものである。また、充電パッド2にはタイヤ12が設けられており、後述する充電制御部5との情報の送受信に基づき、駐車場内において自由に自律走行を行うことができる。バッテリ13には、充電パッド2が受電部3への充電及び駐車場内の自律走行を行うための電力が蓄えられている。
また、充電パッドカメラ14は、電気自動車1のナンバープレート及び受電部3を撮像可能に、充電パッド2に設置されている。さらに、超音波センサ15は、後述する充電パッド2のルート上の障害物を検出可能に、充電パッド2に設置されている。なお、充電パッドカメラ14においても、障害物を検出(撮像)可能であるようにしてもよい。
図3(a)は、充電パッド2の走行について説明する模式的上面図であり、図3(b)は、充電パッド2の待機場所を説明する模式的上面図である。
図3(a)に示すように、充電パッド2は、現在地から、駐車している充電すべき車両1のもとへ走行する。そして、充電パッド2が車両1の受電部3に対し、図1に示す相対位置となると、無接点充電を開始する。なお、充電パッド2は、車両1への充電を行わない場合、基地4に待機させる(格納する)ものとする。
図3(b)では、一例として、充電パッド2A,2B,2C(それぞれ充電パッド2に対応)の3台が基地4に待機している様子が示されている(充電パッドが複数台設けられた場合の動作については、実施例2で説明する)。図示していないが、基地4では、充電パッドのバッテリ13の充電あるいは交換を行う、すなわち、充電パッドのバッテリ13の充電状態、すなわちSOC(state of charge:充電率)の補充を行うことができる。なお、以下では、搭載されたバッテリ13のSOCを充電パッドSOCと呼称する場合もある。
このようにして、充電パッド2は、車両の位置及び充電の要否を判断し、充電すべき車両のもとへ自動で移動し、充電が完了すると当該車両のもとから自動で移動する。
以下では、図4のブロック図を用いて、本実施例に係る無接点充電装置の構成について詳述する。本実施例に係る無接点充電装置は、まず主な構成として、充電パッド2及び充電制御部5を備えている。
車両端末6は、車両1に設けられ、車両1に対する充電開始及び充電終了の要求(充電要求)、車両1の車両番号(ナンバープレートに記載された番号)、及び、車両1の車両充電状態(車両に搭載された走行用バッテリのSOC。以下、車両SOCと呼称する場合もある)の各情報を、ネットワークを介して充電制御部5に備わる第1通信部16に送信する。
充電制御部5は、充電パッド2の待機場所である基地4に設けられており、第1通信部16、充電順序判定部17、位置認識部18、ルート作成部19、及び、充電パッド制御部20を備えている。
第1通信部16は、車両1の充電順番の情報を、ネットワークを介して車両端末6に送信し、また、充電パッド2の現在地から目的地までのルート、及び、充電開始と終了の指示の各情報を、充電パッド2に備わる第2通信部21に送信する。車両端末6に送信された充電順番の情報は、ユーザーの携帯端末等に送信するなどしても良い。なお、ここでの目的地とは、次に充電する車両の位置、又は、充電後に充電パッド2が帰還する基地4を指す。
充電順序判定部17は、第1通信部16が車両端末6から受信した充電開始の要求の順序に基づき、駐車場内の各車両の充電順序を決定する(決定された充電順序は、車両番号で管理する)。充電順序は、この他にも車両1のSOCや、充電パッド2のバッテリ13のSOCなどを考慮して決定しても良い。
さらに、本実施例に係る無接点充電装置は、駐車場カメラ7を備えている。駐車場カメラ7は、駐車場全体、すなわち、駐車場内の各車両、充電パッド2、駐車場内の各車両の車両番号、及び、駐車場内の障害物(充電パッド2の走行の障害となる物)を撮像可能な位置に、1台以上設けられ、撮像情報を充電制御部5に備わる位置認識部18に送信する。
位置認識部18は、駐車場カメラ7から受信した撮像情報に基づき、駐車場内における各車両の位置(車両位置)、充電パッド2の現在地(充電パッド位置)、駐車場内における各車両の車両番号、及び、駐車場内における障害物の位置(障害物位置)を検出する。なお、駐車場カメラ7及び位置認識部18を纏めて第1検出手段と呼称するものとする。
ルート作成部19は、位置認識部18で認識した車両位置、充電パッド位置、車両番号、及び、障害物位置(すなわち第1検出手段の検出結果)、さらに、充電順序判定部17で決定された充電順序に基づき、充電パッド2の現在地から目的地までのルートを作成する。
すなわち、充電すべき車両1へ充電パッド2を向かわせる際には、充電パッド2の現在地から充電すべき車両1へのルート(後述の第1,3ルート)を作成し、充電終了後基地4へ充電パッド2を帰還させる際には、充電パッド2の現在地(すなわち、車両1の位置)から基地4までのルート(第2,4ルート)を作成する。ただし、これらのルートは、第1検出手段において検出した障害物の位置を回避するようにして作成される。
充電パッド制御部20は、車両端末6から受信した充電開始及び終了の要求に基づき、充電パッド2に対して、車両1あるいは基地4への移動、及び、車両1に到着した後の無接点充電の開始と終了の指示を出す。ここで、「車両1あるいは基地4への移動」とは、ルート(第1〜3ルート)上の走行を指す。
また、充電パッド制御部20は、第1通信部16が充電パッド2の第2通信部21から受信した充電パッドSOCの情報に基づき、充電パッド2の充電管理を行い、充電パッド2の充電量が所定値(後述する第1,2所定値)を下回ると、基地4への帰還指示を行う。
充電パッド制御部20の各指示は、第1通信部16を通して充電パッド2の第2通信部21へ送信される。
図4に示すように、充電パッド2は、図2に示した各構成のほか、第2通信部21、障害物検知部22、確認部23、移動制御部24、充電駆動部25、及び、充電状態検出部27を備えている。
第2通信部21は、充電制御部5に備わる第1通信部16に対し、車両充電時の充電パッド2の充電パッドSOCの情報を送信する。
障害物検知部22は、超音波センサ15(又は充電パッドカメラ14でも可)の検出情報に基づき、障害物の有無を判定する。
既に説明したように、ルート作成部19によって、障害物を避けるようにして充電パッド2の目的地までのルートが作成されるものの、充電パッド2が当該ルートを走行している最中に、人や他の車両などが移動して当該ルート上に新たな障害物として現れることがあり得る。したがって、本実施例では、超音波センサ15(又は充電パッドカメラ14)及び障害物検知部22からの情報を用いて、充電パッド2の走行中にリアルタイムでルート上の障害物の有無を検知するようにしている。なお、超音波センサ15(又は充電パッドカメラ14)及び障害物検知部22を纏めて第2検出手段と呼称することにする。
確認部23は、充電パッドカメラ14の撮像情報に基づき、充電パッド2の走行中に、次に充電する車両1の車両位置及び車両番号を確認し、さらに、充電パッド2が当該車両まで到着した後には、受電部3の位置確認を行う。その際、電気自動車1の下面に配置された受電部3の縁部には、充電パッドカメラ14で撮像可能な専用マークを付しておいてもよい。
このようにして、確認部23は、充電パッドカメラ14から入力した撮像情報に基づき、受電部3と充電パッド2(正確には充電コイル11)との相対位置が、充電可能範囲内か否かの判定を行う。なお、上述のように専用マークを付している場合は、その専用マークの位置に基づき判定を行う。
移動制御部24は、充電制御部5の第1通信部16から、充電パッド2の第2通信部21が受信した情報、障害物検知部22及び確認部23からの情報に基づき、充電パッド2に設けられたタイヤ12を駆動するモータ26の制御を行う。
すなわち、移動制御部24は、ルート作成部19からの現在地から目的地までのルート情報、充電パッド制御部20からの移動(走行)指示、及び、確認部23からの車両位置及び車両番号情報に基づき、モータ26を制御して充電パッド2を走行させる。
さらに移動制御部24は、充電パッド2の走行中に第2検出手段において障害物を検知した場合には、当該障害物を回避する制御を行い(ルートの補正)、車両1のもとに到着した後は、確認部23により受電部3の位置確認が行われ、充電パッド2(の充電コイル11)と受電部3との相対位置が充電可能範囲内となるように充電パッド2を調整移動させる。
ただし、障害物を検知した場合、充電制御部5において障害物を回避するようにルートの補正を行うようにしてもよい。すなわち、障害物検知部22において障害物を検知した場合、この検知情報を第2通信部21から充電制御部5の第1通信部16へ送信し、この検知情報に基づき、ルート作成部19において再度ルートを作成し、このルートを再度充電パッド2へ送信してもよい。
充電駆動部25は、移動制御部24により充電パッド2が受電部3への充電可能範囲内に到着した後、充電制御部5の第1通信部16から充電パッド2の第2通信部21が受信した、充電パッド制御部20による充電開始及び終了の指示に基づき、充電コイル11に対し受電部3への充電指示を行う。これにより車両1への充電が行われる。
充電パッド2は、搭載されたバッテリ13の充電状態(SOC。以下、充電パッドSOCと呼称する場合もある。)を検出する充電状態検出部27を有する。充電状態検出部27で検出された充電パッドSOCは、充電パッド2の第2通信部21から充電制御部5に送信される。充電状態検出部27は、充電パッドSOCを定期的に検出しても良いし、車両1からの充電要求があったときや、充電パッド2により車両1を充電中のときなど、必要なときにのみ検出しても良い。
本実施例に係る無接点充電装置の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、既に説明したごとく、充電制御部5と充電パッド2との各情報の送受信は、第1通信部16と第2通信部21とで行われ、車両端末6と充電制御部5との各情報の送受信はネットワークを介して第1通信部16によって行われるが、以下ではその旨を省略して説明する。
ステップS1では、充電制御部5において、車両1の車両端末6からの充電開始の要求があるか否かを判断する。車両端末6は、充電開始の要求を送信する際に、車両番号も送信する。充電開始の要求がある場合のみ、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、車両端末6から充電制御部5へ車両1の充電状態(車両SOC)の情報を送信する。
ステップS3では、位置認識部18において、駐車場カメラ7から受信した撮像情報に基づき、充電開始の要求があった車両1の車両番号を探し出し、車両位置を特定するとともに、充電パッド位置、及び、障害物位置を特定する。
ステップS4では、ルート作成部19において、充電パッド2の現在地から車両1までのルート(第1ルート)、及び、車両1から基地4までのルート(第2ルート)を作成する。
ステップS5では、充電パッド制御部20の指示により、充電パッド2をステップS4で作成したルート情報に基づき、車両1に向かわせる。充電パッド2は、充電パッドカメラ14及び超音波センサ15からの情報に基づき、移動制御部24又はルート作成部19により、障害物を回避するようにルートを補正しながら走行し、車両1のもとへ向かう。このとき、充電パッド制御部20は、充電パッド2の充電パッドSOC情報を受け取り、充電パッド2の充電パッドSOCが十分でないときは(第1ルート及び第2ルートを走行できるSOCに達しない場合は)、基地4で充電パッド2のバッテリ13の充電を行う。
ステップS6では、確認部23により、充電パッド2が充電すべき車両1のもとに到着したことを確認し、その情報を充電パッド制御部20に送信する。
ステップS7では、充電パッド制御部20から充電駆動部25に充電開始を指示する。
ステップS8では、充電駆動部25により充電コイル11を駆動し、受電部3に対し充電を開始する。
ステップS9では、充電パッド制御部20において、充電制御部5が車両端末6から充電終了の要求を受信したか否かを判定する。充電終了の要求がない場合はステップS10へ、充電終了の要求がある場合はステップS12へ移行する。
ステップS10では、充電パッド制御部20において、充電パッドSOCが第1所定値以上か否かを判定する。第1所定値以上の場合はステップS11へ、第1所定値未満の場合はステップS12へ移行する。なお、ここでの第1所定値は、充電パッド2が基地4へ帰還するのに必要なSOCよりも大きな値に設定する。
ステップS11では、充電パッド制御部20において、充電制御部5が車両端末6から車両1が満充電であるとの情報を受信したか否かを判断する。車両1が満充電であるとの情報を受信した場合はステップS12へ、車両1が満充電であるとの情報を受信していない場合はステップS9へ移行する。
ステップS12では、充電パッド制御部20による、車両1への無接点充電の終了の指示に基づき、充電駆動部25にて充電コイル11による充電を終了する。
ステップS13では、各車両の車両端末6それぞれから受信した充電要求に基づき、充電順序判定部17により、充電待ちの車両1(すなわち、次に充電すべき車両1)があるか否かを判定する。充電待ちの車両1がある場合はステップS14へ、充電待ちの車両1がない場合はステップS16へ移行する。
ステップS14では、ルート作成部19により、充電パッド2の現在地から充電待ちの車両1Bまでのルート(第3ルート)及び、車両1Bから基地4までのルート(第4ルート)を作成する。
ステップS15では、充電パッド制御部20において、充電パッドSOCが第2所定値以上か否かを判定する。第2所定値以上の場合はステップS5へ、第2所定値未満の場合はステップS16へ移行する。
ステップS16では、充電パッド制御部20の、第2ルート上の走行の指示により、移動制御部24がモータ23を駆動させ、充電パッド2を基地4へ帰還させる。充電パッド2は、充電パッドカメラ14及び超音波センサ15からの情報に基づき、移動制御部24又はルート作成部19により、障害物を回避するようにルートを補正しながら走行し、基地4へ向かう。なお、車両1の充電前と充電を終了した後とでは、駐車場内の環境(障害物の位置など)が変化している可能性もあるため、本ステップ(ステップS16)の直前で、再度第2ルートの作成を行ってもよい。
ここで、ステップS14〜S16について、図6,7を用いて詳述する。図6は、車両1Aが満充電になった後に、充電パッド2が基地4に帰還する様子を説明する模式的上面図であり、図6(a)は、充電パッド2が基地4に帰還する様子を矢印で示した図、図6(b)は、車両1Aと充電パッド2のSOC(黒色部分)をそれぞれ表した図である。なお、図6(b)において、1Aは車両1AのSOCを示し、2は充電パッド2の(バッテリ13の)SOCを示している。
また、図7は、車両1Aが満充電になった後に、充電パッド2が車両1Bへ向かう様子を説明する模式的上面図であり、図7(a)は、充電パッド2が車両1Bへ向かう様子を矢印で示した図、図7(b)は、車両1A,1Bと充電パッド2のSOC(黒色部分)をそれぞれ表した図である。なお、図7(b)において、1A,1Bはそれぞれ車両1A,1BのSOCを示し、2は充電パッド2の(バッテリ13の)SOCを示している。
ステップS15において、図6(b)に示すように、車両1Aを例えば満充電とし、車両1Aの充電を終了した時点で、充電パッド2のSOCが少なくなっている(上記第2所定値未満となっている)場合、図6(a)において矢印で示すように、たとえ他に充電待ちの車両があったとしても、充電パッド2を基地4に帰還させ(ステップS15,S16)、基地4にて充電パッド2を充電する。
一方、ステップS15において、図7(b)に示すように、車両1Aを満充電とし充電を終了した時点で、充電パッド2のSOCが多く残っている(上記第2所定値以上となっている)場合、図7(a)において矢印で示すように、充電パッド2をその場から充電待ちの車両1Bへ直行させ、車両1Bに対して充電を行う(ステップS5〜)。
すなわち、車両1Aの充電が終了すると、ステップS14で作成した第3ルート及び第4ルートを走行するのに消費するバッテリ13のSOC、つまり、充電パッド2が車両1Bまで移動し、車両1Bから基地4に帰還するまでに消費するバッテリ13のSOC(消費充電率)を求める。
そして、このSOC(上記消費充電率)を現在のバッテリ13のSOCから除算して、残りのSOC(残充電率)で車両1Bを一定(例えば10%)以上充電可能な場合のみ(このようになる除算前のSOCの最小値が上記第2所定値となる。)、充電パッド2に対し、第3ルート上の走行、及び、車両1Bへの無接点充電の開始と終了の指示を行う。
一方、バッテリ13の残りのSOCが、車両1Bまで向かうとその後基地4に帰還できない、あるいは、基地4への帰還はできても車両1Bを一定以上充電できる値ではない場合(除算前のSOCが第2所定値未満)には、充電パッド2は車両1Bに向かわせず、基地4へ帰還させる。
第2所定値は、第3ルート、第4ルートの距離、及び、車両1Bの情報(バッテリの容量や車両SOCなど)を基に、その都度設定しても良いし、駐車場の端から端までの移動距離(第3ルート、第4ルートの最も長い距離)と、一般的な車両のバッテリ容量(一般的な車両のバッテリを10%充電できる容量)などを基に、予め一定値に設定しても良い。
換言すると、充電パッド20では、ステップS12〜S14までの制御を、充電要求のある車両がなくなるまで、あるいは、残充電率が一定以上充電可能な値でなくなるまで、充電要求のある車両に対し繰り返し行い、残充電率が一定以上充電可能な値でなくなると、充電パッド2に対し第4ルート上の走行の指示を行うことで、充電パッド2を基地4へ帰還させるということになる。
なお、ステップS14の制御は、充電パッド制御部20により行われるものとする。
このようにして、本実施例に係る無接点充電装置は、車両の充電終了後、SOCが十分に残っている充電パッドを充電待ちの車両まで直行させ、続けて充電することで、充電パッドの移動時間、及び、充電パッドの移動に要する電力を節約することができる。また、充電パッドに対し、充電待ちの車両に対しある程度充電できる値ではない場合には、充電パッドを基地4へ帰還させることにより、充電効率の低下を防ぐことができる。
また、車両の充電完了までの所要時間は、基地に備え付けられたPCやユーザーの携帯端末に表示される(図示略)。これにより、ユーザーや管理者が認識することができる。
以上、本実施例に係る無接点充電装置について説明したが、本実施例に係る無接点充電装置では、充電パッドが自律走行を行い、車両のもとへ移動することができるため、駐車スペースの数に対して充電パッドの数が少ない場合であっても、全ての車両の充電を行うことができ、設備投資額を抑えることができる。
また、充電専用の駐車スペースを設ける必要がなくなり、ユーザーは好きな駐車スペースに駐車することができる。また、充電パッドが車両から車両へと移動することができるため、充電が終了した車両が次に充電する車両のために移動する必要がなく、次に充電する車両も充電のために移動する必要がない。
さらに、本実施例に係る無接点充電装置は、上記特許文献2のように充電装置の一部を駐車スペース近傍に配置することを不要とすることができる。また、充電パッドがバッテリ13を搭載しているので、充電パッドから充電装置へ繋がるケーブルを設ける必要が無く、充電パッドが自由に動くことができるとともに、ケーブルが歩行者や車両の通行の邪魔にならない。
[実施例2]
本実施例に係る無接点充電装置は、実施例1に係る無接点充電装置において、図3(b)に示すように充電パッドを複数台設けた場合についてのものである。以下では、実施例1に係る無接点充電装置と相違する部分を中心に説明する。
本実施例では、図5のステップS4において、ルート作成部19により、複数の充電パッド(図3(b)の充電パッド2A,2B,2Cとする)から車両1までのルートをそれぞれ作成する。
充電パッド制御部20は、充電パッド2A,2B,2Cのなかから、車両1に向かわせる充電パッドを選択する。この選択は、各充電パッドから車両1までのルートの距離、車両1の車両SOC、及び、各充電パッドの充電パッドSOCに基づき行われる。
選択する充電パッドは1台とは限らず、複数台の場合もあり得る。選択した充電パッドが複数台の場合は、1台の車両に対し、順番に向かわせる。すなわち、充電パッド制御部20は、各充電パッドから車両1までのルートの距離、車両1の車両SOC、及び、各充電パッドの充電パッドSOCに基づき、車両1を満充電するにあたり必要な充電パッドの組合せを作成する。このとき、充電パッド制御部20は、必要な充電パッドの数がより少なくなる組み合わせを選択し、選択した充電パッドを車両に向かわせる。
また、図5のステップS5においては、ステップS4で選択した充電パッドを車両1に向かわせる。選択した充電パッドは、実施例1同様、充電パッドカメラ14及び超音波センサ15からの情報に基づき、移動制御部24又はルート作成部19により、障害物を回避するようにルートを補正しながら走行し、車両1のもとへ向かう。
ここで、本実施例では、複数の充電パッド(充電パッド2A,2Bとする)を選択して充電を行う場合には、まず1つの充電パッド(充電パッド2Aとする)のみを車両1のもとへ向かわせ、他の充電パッド(充電パッド2Bとする)は、基地4又は車両1付近で待機させる。
図5のステップS10においては、充電パッド制御部20により、充電パッド2Aのバッテリ13の充電パッドSOCが第1所定値以上か否かを判定する。充電パッド2Aの充電パッドSOCが第1所定値未満である場合、ステップS12のように充電パッド2Aによる充電を終了し、ステップS15,S16のように充電パッド2Aを基地4へ帰還させる。
また、それとともに、充電パッド制御部20の指示により、充電パッド2Bを車両1へ向かわせ、再びステップS8から行う。
図8は、充電パッド2Aの充電パッドSOCが第1所定値未満となり、基地4へ帰還するとともに、充電パッド2Bが車両1へ向かう様子を説明する模式的上面図であり、図8(a)は、充電パッド2Aが基地4へ、充電パッド2Bが車両1へ向かう様子をそれぞれ矢印で示した図、図8(b)は、充電パッド2Aにより車両1に対し充電を行う前の充電パッド2A,2Bと車両1のSOC(黒色部分)をそれぞれ表した図、図8(c)は、充電パッド2Aにより車両1に対し充電を行った後の充電パッド2A,2Bと車両1のSOC(黒色部分)をそれぞれ表した図である。なお、図8(b)(c)において、2A,2Bはそれぞれ充電パッド2A,2Bの(バッテリ13の)充電パッドSOCを示し、1は車両1の車両SOCを示している。
充電パッド2Aにより車両1に対し充電を行う前の充電パッド2A,2Bと車両1のSOCが図8(b)に示す状態であった場合、充電パッド2Aにより車両1に対し充電を行った後の充電パッド2A,2Bと車両1のSOCは、図8(c)の状態になる。
すなわち、充電パッド2Aの充電パッドSOCを第1所定値まで用いたとしても、車両1Aを満充電にできない場合が起こり得る。したがって、そのような場合には、図8(a)に示すように、充電パッド2Aを帰還させ、充電パッド2Bを車両1のもとに向かわせ、充電パッド2Bにより車両1の充電を行うものとする。
換言すると、本実施例に係る無接点充電装置は、充電パッドを複数備えており、充電制御部5は、1つの充電パッドによる無接点充電のみでは車両1を満充電状態にできない場合、車両1が満充電状態となるまで、複数の充電パッドそれぞれに対し、ルート作成部19において、第1ルートを作成し、充電パッド制御部20において、第1ルート上の走行、及び、車両1への無接点充電の開始と終了の指示を、順次行うものである。
本実施例に係る無接点充電装置では、上述のようにすることで、充電パッド1つでは車両を満充電にできない場合であっても、続けて他の充電パッドを向かわせるため、その充電パッドを基地にて一から充電する時間を省くことができ、ユーザーの充電待ちの時間を延ばさずに充電することができる。
また、本実施例に係る無接点充電装置では、充電待ちの車両が複数ある場合、複数の充電パッドをそれぞれ異なる車両に向かわせるようにしてもよい。この場合、充電待ちの複数の車両のうち、充電順序の早い車両から順に充電パッドを割り振る。このとき、車両を満充電にできるSOCをもった充電パッドのうち、最もSOCの小さい充電パッドを割り振る。
図9は、複数の充電パッドが複数の車両に向かう様子を説明する模式的上面図であり、図9(a)は、充電パッド2Aが車両1Aに向かい、充電パッド2Bが車両1Bに向かう様子を矢印で示した図、図9(b)は、車両1A,1Bと充電パッド2A,2BのSOC(黒色部分)をそれぞれ表した図である。なお、図9(b)において、1A,1Bはそれぞれ車両1A,1Bの車両SOCを示し、2A,2Bは充電パッド2A,2Bの(バッテリ13の)充電パッドSOCを示している。
図9(b)には、車両1Aの方が車両1BよりもSOCが高く、充電パッド2Aの方が充電パッド2BよりもSOCが低い状態を示している。また、充電パッド2AのSOCは車両1Aを満充電することができる量であり、充電パッド2BのSOCは車両1Bを満充電することができる量である。ここで、充電パッドが車両を満充電できる量とは、充電パッドが車両まで移動した後、車両を満充電まで充電し、その後基地まで帰還できる量である。
ここで、充電順序は車両1Aが車両1Bより早いものとする。
このような場合、先ず図10(本実施例に係る無接点充電装置の動作を説明するフローチャート)のステップS4において、ルート作成部19により、複数の充電パッドすべてに対して、複数の車両への第1,2ルートを作成する。すなわち、充電パッド2Aに対する第1ルート(車両1Aに向かう第1ルートAと、車両1Bに向かう第1ルートB)と第2ルート(車両1Aから基地へ帰還する第2ルートAと、車両1Bから基地へ帰還する第2ルートB)、充電パッド2Bに対する第1ルート(第1ルートA、第1ルートB)と第2ルート(第2ルートA、第2ルートB)を作成する。
ステップS4aにおいて、ステップS4で作成した第1,2ルート、及び、充電パッド2A,2BのSOCに基づき、充電順序の早い車両1Aから、充電パッドを割り振っていく。本実施例では、充電パッド2A、2Bのどちらでも車両1Aを満充電とできるが、車両1Aを満充電とできる充電パッド2A、2Bのうち、最もSOCの小さい充電パッド、すなわち充電パッド2Aを車両1Aに割り振る。車両1Bについても同様の手順で充電パッドを割り振る。本実施例では、充電パッド2Bが割り振られる。
ステップS5において、充電パッド制御部20により、複数の充電パッドをそれぞれ対応する車両に向かわせる。すなわち、車両1Aには充電パッド2Aを向かわせ、車両2Bには充電パッド2Bを向かわせる。
その後のステップについては、車両1Aと充電パッド2A、車両1Bと充電パッド2Bとで、それぞれ実施例1と同様である。ただし、ステップS2〜S4のいずれかの間に、充電順序判定部17により、車両の充電順序を判定し、充電順序の早い車両から優先して充電パッドを割り振る。
このようにして、本実施例に係る無接点充電装置では、充電パッドは、自身のバッテリを充電中であっても、現状の充電量で満充電することができる車両に向かい移動するものと設定することができ、ユーザーの充電待ち時間を短縮することができる。
また、充電待ちの車両に充電パッドを割り振る際に、車両を満充電にできるSOCをもった充電パッドのうち、最もSOCの小さい充電パッドを割り振ることとすることで、充電順序の早い車両のSOCが大きい場合でも、その後に控えているSOCの小さい車両のために、SOCの大きい充電パッドを残しておくことができる。
もし、車両1A,1Bの車両SOC残量の状態が、いずれも、充電パッド2A,2Bの一方だけでは満充電にできない場合には、充電順序の早い車両に充電パッド2A,2Bの両方を向かわせ、優先的に満充電にする(充電順序は、図4の充電順序判定部17で判定する)。その際の動作は、既に説明したごとくである。
換言すると、本実施例に係る無接点充電装置は、充電パッドを複数備えており、かつ、車両が複数である場合、充電制御部5は、充電パッド20により、複数の車両それぞれの充電率、及び、複数の充電パッドそれぞれの充電率に基づき、複数の車両がそれぞれ満充電状態となるように、複数の充電パッドそれぞれに対し各車両を割り当て、それぞれに第1ルート作成し、第1ルート上の走行、及び、各車両への無接点充電の開始と終了の指示を行い、全ての車両を満充電とすることができない場合には、充電順序の早い順に、車両を満充電とするように、複数の充電パッドそれぞれに対し、第1ルート作成し、各車両への走行、及び、無接点充電の開始の指示を行うものとしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、車両1や充電パッド2の位置を検出する方法として、駐車場カメラ7を利用したが、その他、GPSを用いたり、駐車場内に印を設け、車両や充電パッドのカメラでその印を確認することにより位置を特定したり等、様々な方法を用いることができる。また、充電パッド2の位置は、基地4にいるか、駐車場内を走行中か、車両1のもとにいるか、が分かれば、駐車場内のどの位置にいるのかを正確に把握する必要は無く、すなわち、充電パッド位置検出手段は、充電パッド2が基地4にて待機中か、充電制御部5により第1〜第4ルート走行の指示を受けているか、確認部23により充電すべき車両1のもとに到着したことを確認できたか、の判断ができるものであれば良い。その場合、第1〜第4ルートを走行するための充電パッド2の制御内容(タイヤを何回転させるか、どのタイミングでタイヤを切るか、など)を予め作成しておき、その通りに充電パッド2を制御することによって、充電パッド2の位置を正確に把握せずとも、第1〜第4ルートを走行させることができる。
また、車両端末6は、車両のインナパネルなどに設けられたナビゲーション装置の操作パネルなどでもよいし、車両と通信可能な携帯機器でも良い。
本発明は、電気自動車用の無接点充電装置として好適である。
1 車両(電気自動車)
2 充電パッド
3 受電部
4 基地
5 充電制御部
6 車両端末
7 駐車場カメラ
11 充電コイル
12 タイヤ
13 バッテリ
14 充電パッドカメラ
15 超音波センサ
16 第1通信部
17 充電順序判定部
18 位置認識部
19 ルート作成部
20 充電パッド制御部
21 第2通信部
22 障害物検知部
23 確認部
24 移動制御部
25 充電駆動部
26 モータ

Claims (7)

  1. 電動車両に対し無接点充電を行うことができる無接点充電装置であり、
    前記車両に給電を行うコイルと、タイヤと、前記タイヤを駆動させるモータと、前記コイル及び前記モータに電力を供給する蓄電装置とを有し、駐車場内を走行可能な充電パッドと、
    前記充電パッドを格納するとともに前記蓄電装置を充電可能な基地と、
    前記充電パッドの位置を検出する充電パッド位置検出手段と、
    前記車両の位置を検出する車両位置検出手段と、
    前記充電パッド位置検出手段及び前記車両位置検出手段の検出結果に基づき、前記充電パッドから前記車両までのルートである第1ルート及び、前記車両から前記基地までのルートである第2ルートを作成するルート作成部と、
    前記充電パッドに対し、前記ルート作成部が作成したルート上の走行、及び、前記車両への無接点充電の開始と終了の指示を行う充電制御部とを備え、
    前記充電制御部は、前記充電パッドに対し、前記第1ルートの走行を指示した後、前記車両への無接点充電の開始を指示し、無接点充電の終了の指示の後、前記第2ルートの走行を指示する
    ことを特徴とする無接点充電装置。
  2. 前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
    前記車両が複数である場合、
    前記充電制御部は、
    前記充電パッドに対し第1の車両への無接点充電の終了の指示を行った場合、
    前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量と、前記ルート作成部が作成した前記充電パッドの現在地から第2の車両までの第3ルート、及び、前記第2の車両から前記基地までの第4ルートの距離とに基づき、
    前記充電パッドが、前記第2の車両を一定以上充電可能な値である場合のみ、前記充電パッドに対し、前記第3ルート上の走行、及び、前記第2の車両への無接点充電の開始と終了の指示を行うように制御し、
    前記制御を、複数の前記車両がなくなるまで、あるいは、前記残充電率が前記一定以上充電可能な値でなくなるまで、複数の前記車両に対し繰り返し行い、前記残充電率が前記一定以上充電可能な値でなくなると、前記充電パッドに対し前記第4ルート上の走行の指示を行うことで、前記充電パッドを前記基地へ帰還させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の無接点充電装置。
  3. 前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
    前記充電パッドを複数備えており、
    前記充電制御部は、
    前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量とに基づき、
    1つの前記充電パッドによる無接点充電のみでは前記車両を満充電状態にできない場合、前記車両が満充電状態となるまで、複数の前記充電パッドそれぞれに対し、前記第1ルートを作成し、前記第1ルート上の走行、及び、前記車両への無接点充電の開始と終了の指示を、順次行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無接点充電装置。
  4. 前記蓄電装置の残存容量を取得する蓄電装置容量取得部と、前記車両に搭載される二次電池の残存容量を取得する車両容量取得部とを備え、
    前記充電パッドを複数備えており、
    前記車両が複数である場合、
    前記充電制御部は、
    前記蓄電装置容量取得部が取得した前記蓄電装置の残存容量と、前記車両容量取得部が取得した前記二次電池の残存容量とに基づき、複数の前記車両がそれぞれ満充電状態となるように、複数の前記充電パッドそれぞれに対し各前記車両を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の無接点充電装置。
  5. 前記充電制御部は、前記車両を満充電状態とできる前記充電パッドのうち、前記蓄電装置の残存容量が最も少ない充電パッドを前記車両に対して割り当てる
    ことを特徴とする請求項4に記載の無接点充電装置。
  6. 前記駐車場内の障害物の位置を検出する障害物位置検出手段を有し、
    前記ルート作成部は、前記障害物位置検出手段で検出した前記障害物を回避するようにして前記ルートを作成する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無接点充電装置。
  7. 前記ルート上の障害物を検出可能な障害物検出手段を有し、
    前記障害物検出手段により前記障害物を検出した場合、前記障害物を回避するように前記ルートを補正する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の無接点充電装置。
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